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コン……コン。 控えめなノックが、執務室に漂う夜の静寂を打ち破った。 「入りたまえ」 僕は努めてぶっきらぼうに、ドアの向こうの気配へと声をかける。 「て、提督、失礼……します」 おどおどした様子のひとりの少女が、月明かりだけが照らす執務室の扉を開いた。 「い、磯波……です。ご、ご命令により……出頭いたしました」 消え入りそうな声で彼女は名乗り、執務室の入り口で敬礼をした。 僕が黙って頷くと、磯波は真鍮のドアノブを回し、静かに扉を閉めた。 しばし僕は、青白い月の光に浮かぶ磯波の姿をしげしげと観察する。 穏やかな波間を思わせる、三つ編みの黒髪。日々、遠征の任に駆り出されながらも白さを保つ若々しい肌。 膝より少しだけ高い、吹雪型のセーラー服から垣間見える、柔らかそうな太腿――。 普段彼女が足を踏み入れることも、いや、直接的に話したことさえも殆どない僕の部屋に 招かれた彼女は、いつにも増して小さく、儚く見える。兵装が完全に解かれている今は尚更だ。 現に、この部屋の中にいるのは磯波と僕だけだというのに、彼女は一向に僕と目を合わせようとしない。 照明が完全に落とされた執務室の中、磯波の長いまつ毛の奥にある瞳は、内股に寄せられたブーツへと 所在なさげに落とされたままだ。 ふぅ、と僕が大きくため息をつくと、それだけで磯波は細い肩をぴくっと躍らせた。 それでも僕は黙ったまま、磯波に更に視線を注ぎ込む。 「……ぅう」 磯波は、吹雪型が揃って纏うセーラー服の胸元の紐をいじりながら、チラチラと僕を見た。 僕からの一言を引き出そうと、必死のようだった。 海から吹き込む穏やかな風が窓から吹き込み、白いカーテンを揺らす。重たい空気の中、 時が確かに進んでいることを示すかのように。 だが、それでも僕は革張りの椅子に深く腰をかけたまま、彼女をじっ……と見つめたままだ。 磯波は、震えているようにさえ見えた。 「あっ……あのう……提督」 部屋の隅と僕の間を、まるでげっ歯類の動物のように素早く、しかし居場所なさげに視線を 揺らしながら、磯波がようやく唇を開いた。 「磯波に……何かご用でしょうか?」 彼女がこの鎮守府に配属されて2週間。僕は初めて、その声をまともに聞いたような気がした。 それは、本当に女の子らしく、か細く……そして消え入りそうな声だった。 仮に月が雲に隠れていて、磯波の実体が目の前に映し出されていなければ、耳に届いてさえ いなかったかもしれない。 磯波はそれ程までに控えめな声で、ようやく言葉を口にしたのだった。 僕はその声の余韻を耳に感じながら、彼女を手招きする。 部屋に入ってからというもの、一歩たりとその場を動かなかった磯波が、ようやく小股で 執務机へと近づいてきた。しかし絨毯が敷いてあるとはいえ、足音がほとんどしない。 意識的に音を殺しているのだとすれば、どれだけ自分に自信がないのだろうか。 ――もっとも、僕が彼女をこの部屋に呼んだ理由は、まさにそれなのだけど。 磯波は思った通り、執務机の前にたっぷり1メートルの間を取って、僕の正面に立った。 僕からは机を挟んで、ほとんど2メートルも離れていることになる。 「はぁ……」 予想はしていたことだが、僕は思わず2度目のため息をつき―― 「磯波?」 ようやく彼女の名前を口にした。 優しく名前を呼んだつもりが、彼女は身体を強張らせ、両目をぎゅっと閉じてしまった。 言い訳もできず、叱られるのを待つだけの子供のようだ。 「自分がどうしてこの部屋に呼ばれたか、分かっているかい?」 首を縦にも、横に振るでもなく、ますます磯波は体を小さく、固くしてしまう。 僕はほの暗い中、デスクの書類受けに手を伸ばした。 「磯波、配属されてどれくらいになった?」 「えっ?」 「二週間だ」 忠実な秘書艦娘が纏めた数枚のレポートをぱらぱらと捲り、そのうちの一枚を彼女の方へと差し向ける。 「見たまえ」 磯波はまるで危険な生き物にでも触れるかのように、コピー用紙におどおどと手を伸ばす。 暗闇の中では読みづらいのだろう、柔和そうな垂れ気味の目が細められ、書類を走った途端―― 「あ……ぅ……!」 磯波は驚愕とも恐怖ともつかない顔になり、そのまま硬直した。 「それは君の、ここ二週間の成績を纏めたものだが、見てのとおりだよ。残念ながら 、先輩諸氏のような戦績を残せてはいない。遠征にしても、作戦にしても、だ。分かるね?」 「は……はい……」 磯波はがっくりと肩を落としたまま、細い首を小さく縦に振った。 「同じ吹雪型と比較すると、なおのこと顕著だ。どうしてこんなに差が出るんだろうな? ん?」 月明かりのせいでなく、磯波の顔は、真っ青だった。 「あのっ……あの、提督……!」 磯波はレポートを持つ両手を強張らせながら、何かを伝えようと必死だった。 「これは……そのっ、私……」 「それに聞いたところによれば、何度か他の艦娘と衝突しかけたとか?」 意見しかけた磯波を、僕はより強い言葉で一蹴してやる。 「その衝突が原因で隊は陣形を乱し、結果的に燃料と弾薬を海中に失ったそうじゃないか……」 磯波は口を開いたまま、自分の意見を完全に失っていた。息をするのさえ忘れていそうだった。 「あの日は悪天候だったからな。遠征の報告書には、荒天に伴う高波の影響で物資を消失した、 とされていたよ。正式な報告書には、君の不始末はひとつも上がってきていない。言った通り、 あくまで『噂』だ」 磯波は魂が抜けたような、愕然とした表情のまま、何も映ってはいないであろう瞳をレポート用紙に 落としている。提督である僕と会話していることさえ、否定するかのように。 「だが、君の成績を見るにつけ、一度直接に確認しておかねばと思ってね。磯波、衝突は真実か?」 答える代わりに磯波は、よろけるように半歩、後ろに下がった。 「どうした磯波、答えたまえ」 「……う……わ、わた……」 「磯波! はっきり答えたまえ!」 焦れた僕は、少しだけ語気を荒げ彼女の言葉を再び遮った。それだけで―― 「くぅ、 う……」 どこまでも静まり返った部屋に、たっ、たっ……と、絨毯に雫が落ちる音が響いた。 磯波の、涙だった。 磯波は薄い唇を噛みしめ、必死に涙を堪えようとしている。しかしその意志とは裏腹に、 熱い雫が白い頬に幾重もの軌跡を描いては、カーテンを透かす星の光に輝いた。 「それが貴艦の答えか、磯波?」 僕は椅子から立ち上がると、磯波の方へとゆっくり近づいていく。 「その涙が、僕に対する答えだというんだな?」 静かな僕の怒声に、ひんっと磯波が子犬のように鳴いた。 そしてまるで磁石の同極のように、僕が近づいた分だけ離れようとする。 だが、逃がすつもりは毛頭ない。 「どこへ行くんだ」 磯波の細い手首を、僕はがっしりと掴む。 「いや……あっ!」 磯波はレポートを取り落とし、僕から逃れようと顔を背けた。 「その涙が何で出来ているか、分かって泣いてるのか! 答えろ磯波!」 「うぅっ、は、放してぇ!」 「貴艦が目からこぼしているそれは、何だと聞いてるんだ、僕は!」 抵抗しようとする磯波の手を振り払い、僕はもう片方の手で磯波のきれいに編み込まれた おさげを掴み、容赦なく引っ張った。 「きゃあぁぁ!?」 磯波の悲鳴と散らした涙がきらめいて、暗黒の絨毯へと吸い込まれていく。 「提督ッ! うあっ、痛い、いたいですぅっ!」 「まだ『無駄』にする気か、その涙を、あぁ?」 悲鳴を上げるのも構わず、僕は磯波の小さな耳を引き寄せて、息さえかかるであろう距離で言い放つ。 「貴艦が流しているそれは、戦列を同じくしている駆逐艦娘達が運んできた『燃料』だろうが!?」 抵抗する磯波の体から、ふっと力が抜けたのが、良く分かった。 「日々危険な海域を掻い潜り、やせ細る兵站を何とか維持しているのに……何だ貴艦は? 燃料一滴持ち帰れもせず、ロクな戦果も無いくせに、のうのうと補給まで受けて、更に無駄遣いか!」 返事がない中、「ふっ」と僕は小さく鼻で笑い、もう一言。 「磯波……我が鎮守府はね、常に逼迫しているんだよ。燃料も弾薬も……それに鋼材も」 力の抜け切った磯波の腕を放し、僕は頬を伝う涙を指で掬った。人間のそれと同じく、熱い。 「この涙さえ、一滴も無駄にはできないんだぞ?」 言って、朴は磯波の雫を口に含んで見せた。 塩辛く、ほのかに甘い味が舌に広がり、消えた。 「常勝無敗、そんなもの僕は端から求めていやしないさ。だがね、子供のお使いにも劣るような 近海の輸送任務も果たせず、あまつさえ味方に損害を与えてしまうような艦は……僕の手には 少々余ってしまってね」 「あ……あ、ぁ……」 「君の処遇は、試験運用期間の終わりを待つまでもなく決まりそうだ、磯波。貴艦の意向は既に伺ったしな」 「え……?」 顔を背けたままの磯波が、怯えきった表情で僕を見つめた。 「わたし……まだ、何も」 「何を言ってるんだ、貴艦は。僕は確かに『聞いた』よ?」 磯波の細い肩にぽんと手を突き、僕は笑顔で首を横に振った。 「僕の質問に対して、磯波。貴艦は無言だった。即ち衝突の一件は申し開きの余地無し、と。そうだな?」 ただでさえ青白かった磯波の顔から、さああっと音を立てて血が引いていった。 「ち、ちが――」 「磯波、貴艦は最期に正しい判断をした。衝突した艦を修理するために、自ら一肌脱いで――」 「だめっ……提督! い、嫌……いやあぁ……ッ!」 僕の最後通告は、磯波のか細い悲鳴にかき消された。 硬直したままだった磯波の身体が急にがくがくっ! と震えたかと思うと―― ぽたっ、ぱたぼた……っ。 スカートの下から漏れ出した雫が、絨毯に染みを広がらせていく。やがてその波は勢いを増し―― しゅわああ、あああ……。 あふれ出した温かな金色の流れが、湯気を上げながら絨毯へと降り注いだ。 太腿にも幾筋もの細かな流れが至り、紺のハイソックスをしとどに濡らしている。 「うぅっ、うううう~ッ……」 磯波は絶望とも、解放ともつかない声で呻いた。きつく閉ざされた瞼の間からも、まだ涙が溢れている。 僕がおさげを放してやると、磯波は自分の作った水たまりの上に膝を折りへたり込んだ。 まだ全てが出切らないのだろう。細い肩を震わせ、磯波は両手で顔を覆い、すすり泣いている。 「ふっ、何だ貴艦は。燃料タンクにも欠陥があるのか?」 たった今、体を離れたばかりの生暖かく、そして若々しい磯波のにおいを吸い込みながら、僕は笑う。 「貴艦の姉さん達が聞いたら、さぞ悲しむだろうね。それこそ姉妹などとはもう――」 「いゃ……です……! て、と……く……!」 磯波は顔を覆っていた両手で濡れたスカートの裾を握りしめ、僕を食い入るように見つめていた。 「提……督……! 磯波の、お願いです……!」 そして涙に揺れる瞳に、ありったけの哀願と崩壊寸前の理性を浮かばせ、 「か、解体だけは……どうか……許してください……! えぐ……ひうっ……うぅぅ……」 何とかそれだけを言い切ると、磯波は天井を仰ぎ、静かにすすり泣き始めてしまった。 「すんっ……まだっ、まだ、磯、波は……うあぁ……あぁ……ぁぁ……」 僕の乱暴な扱いに抗ったからだろう。セーラー服はすっかり着崩れ、さらけ出た肩が夜風に震えている。 月夜に照らされながら細い顎を上げて涙にくれる磯波は、船首をもたげて静かに沈んでいく軍艦を思わせた。 磯波は、完全に堕ちかけていた。このまま放っておけば、手を下さずとも次の作戦あたりで 沈むかもしれない。 静かに彼女が朽ち果てる姿を見ていることもできる。だが、僕はそうはしなかった。 ――そうしては、意味が無いのだからね。 「磯波……解体は、嫌か?」 磯波はうっすらと黒い瞳を開き、言葉を知らぬ子供のようにこくっと頷いた。 まだ、魂は生きているようだ。そこは艦娘、歴戦の軍用艦の名を引き継ぐ少女達である。 「そうか……だが磯波、僕は貴艦を今のまま運用することはできない。故に『改造』する」 「かい、ぞう?」 「あぁ、そうだ」 言いながら、僕は磯波の前にしゃがみ込んで視線を同じくした。 「磯波……人にも艦にも、『向き不向き』がある。僕は貴艦らのようには戦えない。しかし、 貴艦らを率い、深海棲艦に立ち向かう術を与えることはできる。『適材適所』とでも言おうか」 「はい……」 磯波は時折しゃくりあげながら、涙声で応じる。僕はゆ磯波が落ち着くのを待ち、続ける。 「磯波、君は艦娘ではあるが、今はたまたま、戦いに『向いていない』だけかもしれない。 ならば、貴艦は生まれ変わらねばならない。貴艦が建造され、進水され、この鎮守府に就役した ことに、意味を持たせる。それは貴艦を『改造』する事のみによって成し得ることだ。分かるね?」 「は、はい……!」 磯波は若い。蒼白だった頬に血色が戻り、何も知らない子供同然の瞳に、月と星の光が再び 差し込んでいる。暴れて着崩れたセーラー服の奥で止まりかけていた心臓が強く動き出して いるのが手に取るように分かった。 僕はよし、と小さく頷く。 「磯波、では早速だが、改造の儀式に移る。深呼吸して、息を整えろ」 「はい、提督!」 磯波は袖で顔を拭うと、言われた通り、二度、三度と胸を開いて大きく息を吸い、少しむせながら 吐き出した。 「よおし、いいだろう」 僕は人差し指を柔らかな磯波の頬に寄せ、拭いきれなかった涙をそっ……と掬い取る。 そしてその指を、ゆっくりと磯波の鼻先へ。 「磯波……目を離すな。僕の、貴艦の提督の、人差し指から」 「はい……」 磯波の黒目がちな瞳が、しっかりと、僕の指先を捉えている。 「貴艦を改造する第一歩、それは、貴艦自信をよりよく知ることに他ならない」 「はい……」 僕はその視線を試すように、ほんの僅かに指を右へ、左へと動かしながら、静かに囁く。 「磯波、僕はこれからひとつ質問をするが」 「はぃ」 「貴艦はその答えを、もう知っている。僕は既に、貴艦に答えを与えている。磯波……いいね?」 「は…………ぃ」 極度の集中からか、磯波の表情は虚ろになりつつも、その唇は既に僕がこれから命じようと してることを鋭敏に察していた。 僕は磯波の正中で、ぴたりと指を止め、問う。 「磯波……貴艦の身体から零れた『これ』は、何だ?」 磯波は答えるよりも早く、そっと唇を開き―― 「んっ……」 僕の指を、優しく暖かな口の中へと運んで、ちゅぱっと涙を舐めとった。 「ん……ふっ……。『これ』は、皆が運んでくれた……燃料、です……提督」 「良い娘だぞ、磯波」 優しく頭を撫でてやると、雲間を抜けた月の光が、ふっと強まった。 カーテン越しに届くその静かで鮮やかな白に照らされた磯波の表情を見て、僕は少し驚いた。 磯波は、笑顔を浮かべていた。 「あ、ありがとうございます、提督……」 思わず細められた磯波の眼から、悲しみや恐怖とは違う涙がこぼれる。 「おっと、磯波?」 「も、申し訳ありません……れろ……んちゅ」 咄嗟に僕が手で受け止めたそれに、磯波は躊躇なく滑らかな舌を這わせ、丹念に舐め取る。 「は、初めて……だったので、つい」 「何がだい?」 「そのっ、提督に……褒められたのが」 磯波は僕の手を取ったまま、はにかむように小さく、口もとだけで笑った。 瞳からまた涙がこぼれるのを防いだつもりだったのかもしれない。 ――成程、健気で……想像以上に早い『仕上がり』だな。 「磯波……!」 次の段階の到来を感じた僕は、へたりこんだままの磯波の足元へと手を伸ばした……。磯波ちゃん×提督6-853に続く
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195 :翔鶴×提督?:2014/09/01(月) 23 23 47 ID e/Be40YU 瑞鶴のコスプレをした提督と聞いて思わず書いてしまった、新世界を開いた翔鶴姉の話です 病み要素ありますのでご注意を 提督の秘密を知っている艦娘は、きっとこの私。翔鶴型航空母艦1番艦の翔鶴だけでしょう。 誰からも忘れ去られたような辺境の鎮守府に赴任してきたあの人の、とてもとても歪んだ秘密。 私達の提督は、ひどく綺麗な人です。男性なのですけど、まるで歌舞伎の女形のような線の細さや腰の柔らかさを備えています。 なんでそんな人が提督に……なんて思うんですけど、どうやら艦娘と同じように提督業も人手不足が激しいみたいですね。大本営は才能のある人をどんどんと提督に任命していっているみたい。 確かにあの人は、提督として優秀とは言えないかもしれません。けれどそこは私のような秘書艦の腕の見せ所。 私のおかげって言う気はないですけど、何とかこの鎮守府は上手く回っていると思います。 ああ、そうそう。提督の秘密の話……でしたよね。 知ってます? あの人の肌はとっても綺麗なんです。男の人なのに、私達よりもきめ細かくってすべすべしてるかもしれない。 ふと物憂げに遠くを見る時の瞳なんて、私でもゾクリとする程に色気っていうんでしょうか。そういうのがあったりするんです。 だから私は、からかいも半分に言ってみたんです。 「提督は女の子みたいですね」って。 身長は男性にしても高い方ですけど、肩幅はそれほど広くはないし。だから似合うと思ったんです。 「ねえ、提督。わたしのお願い、聞いてくれますか?」 提督は私のお願いを断ることが出来ないってことは、知っていました。だって私がいなかったら、この鎮守府は回らないんですから。だから提督は、私のお願いを無碍には出来ない。 そう……きっと似合うと思うんです。 他の艦娘の誰よりも、あの子の服が。 私を捨てて、他の男を選んでこの鎮守府を出て行った、あの子の服がきっと、提督には似合うと思うんです。 「翔鶴さん……これは、どういうことなんだい」 「もう……ダメですよ。ちゃんと翔鶴姉って言ってくれないと」 白い道着に赤い袴のスカートは私と揃いの衣装。それにあの子の髪を模したウィッグを付ければ……ああ、思 った以上に綺麗な提督の姿に、私の心は高鳴る。 「瑞鶴……会いたかったわ」 「っ……」 提督が身を硬くするのにも構わず、私はあの子の肩に顔を埋める。 あの子が使っていた香水を振っているから、匂いさえ懐かしく感じた。 「瑞鶴。昔みたいに、わたしのことをお姉ちゃんって呼んでくれる?」 「……翔鶴っ……姉」 「ふふっ。可愛いわ、瑞鶴」 瑞鶴の姿に女装した提督は、私の思い出を映しだすためのコラージュ素材に過ぎない。 けれど提督の姿はコラージュの素材としてひどく優秀だった。 整った目鼻立ちに、男性にしては線の細い体は思った通り女性の姿がよく似合う。それに美しさはあれど、鼻につく女臭さが無いのもよかった。その方が思い出の中のあの子に浸れるから。 「ああっ、瑞鶴ッ。はあっ……んんぅっ、んちゅっ……」 そうして私は“瑞鶴”とキスを交わす。唇が触れ合い、舌先が絡まり合って、私の身体は驚くほどの熱を持って しまう。 ああ、これだけでイッてしまいそう。いつだって瑞鶴とのキスは私をこれ以上なく昂ぶらせる。 「ほら、分かる? わたしもう、こんなになってるの」 あの子の指を私はスカートの中へと導く。薄布越しにでさえ分かるような水気がそこには広がっていた。 「瑞鶴はどうかしら?」 瑞鶴のスカートの中へ手を伸ばせば、あの子は恥ずかしいのか身体を引こうとするけど、私はそれを許さずあの子の股間へと指を這わせる。 「ふふっ……瑞鶴のオチンチンも、大っきくなってるね。苦しいでしょう? お姉ちゃんが、楽にしてあげるね」 「え……?」 戸惑う瑞鶴に構わず、あの子を椅子に座らせ、私は床に跪いた。 下着をずらせば、ヒク付くオチンチンがスカートの中から生えてくる。女の子の格好をしているのに、オチンチンを大きくしてる。そんな倒錯的な光景は、私の頭の中を痺れさせる。 「ああっ、凄い匂い……いけない子ね。こんな匂いをさせて」 言いつつ私はオチンチンの茎を舌先でゆっくりと上下になぞる。それだけで瑞鶴は苦しげに身体を震わせ、先端には透明な汁が滲んできた。 「瑞鶴の先走り……とっても苦いわ。ふふっ、次々と溢れてくる」 ぐりぐりと鈴口を舌先で抉るようにすれば、透明な汁は次々と溢れてきた。私は口の中に広がる匂いに我慢できず、瑞鶴のオチンチンをあむっと咥え込む。 両頬を窄めて茎を圧迫しながら亀頭を舌で舐めしゃぶれば、瑞鶴はとっても気持ちよさそうな声をあげる。 (ああっ、気持ちいいのね瑞鶴……) 私はあの子にもっと気持ちよくなってもらおうと、ぐぽぐぽと下品な音を立てながらも顔を上下させ、オチンチンを刺激する。 一回ごとにオチンチンが膨れ、先端が徐々に熱を持っていくのが分かるようだった。 「うっ、ああっ……ダメだ、もう……翔鶴……姉ッ……」 ふふっ、よく出来ました。きちんとお姉ちゃんって呼んでくれたね、瑞鶴。 あの子の言葉に応えるかのように、私はびゅるびゅると吐出された精子を全部口の中で受け止める。ドロドロとして苦い精子を、私は喉を鳴らして嚥下していく。 喉に張り付いてむせてしまいそうだけど、何とか全部を飲み干すことが出来た。私は口の周りについた精子を舐め取りながら、瑞鶴を見上げる。 「瑞鶴の精子、とっても濃くって美味しいわ。ねえ……今度は、舌のお口にも注いでくれるわよね?」 既に私のアソコはドロドロに熱を持って疼いている。このまま放っておけば、オカシクなってしまいそうだった。 ううん、そっか。こんなことをしてる時点で、とっくにオカシクはなっていたんだろうけど……瑞鶴もさっきより拒絶感を見せずに頷いてくれる。 瑞鶴が私とセックスをしたいって言ってる。 ああ、なんてこと。こんな嬉しいことがあるなんて! 「お姉ちゃんが瑞鶴のこと、気持よくしてあげるからね」 椅子に腰掛ける瑞鶴の上に、下着を取り払った私は跨るように足を進める。 私の股下には、一回射精したばかりなのにもう勃起している瑞鶴のオチンチンが、青筋を立てて今か今かと待っているかのよう。 「挿れるよ、瑞鶴」 言いながら私は、瑞鶴のオチンチンに腰を下ろしていく。膣口が広がって瑞鶴の熱いオチンチンを呑み込んでいく行為だけで、私の背筋には焼けるような快感が溢れてくる。 キツイ入り口を抜けて私の中に入り込んできた瑞鶴のオチンチンは、私の敏感な部分を遠慮無くカリ首でごりごりと擦ってくれて。 「ふぁぁっ!! 凄い、凄いわ……ああっ、これ……気持ちいい……ッッ!」 私は快感のあまり抑えられない声を上げていた。 気持ちよすぎて涙さえ出てきそう。お腹の奥がきゅんきゅんと疼くのが自分でもよく分かる。 「瑞鶴……いいのよ、あなたの好きなように動いて。もっとお姉ちゃんで気持ちよくなって……」 その言葉は、普段おとなしい瑞鶴に火を点けたみたいだった。 掠れたような息を漏らしながら、瑞鶴が私の最奥を抉るかのように腰を振る。 一回突かれる毎に私の中からは愛液が掻き出され、そして痺れるくらいの快感が身体の中に満ちていった。 「あああッッ……ふぁっ、んあぁぁッ! 素敵、素敵よ瑞鶴。あなたのオチンチン、奥まで届いて。ああっ、凄いッ、 そこぉっ……!」 肉同士の弾ける音と、私が欲望のままに吐き出す嬌声だけがこの部屋には満ちている。 ああ、なんて素敵なのかしら。 こんな時間がずっと続けばいいのにとさえ私は思ってしまう。けれど当然、どんなことにも終わりは来るの。 瑞鶴がストロークを深くし、私の奥にギュウッとオチンチンを押し付ける。 「翔鶴……姉ッ……」 あの子は私の名前を呼びながら、私の中に射精をした。 熱い精子がじわっとお腹のなかに広がっていくのが分かる。その熱さにお腹が震えて、私も深い絶頂へと導か れていく。 瑞鶴にしがみついたまま、私は何度も身体を震わせていた。 入ったばかりの若い整備兵の子達は、私の誘いに簡単に乗ってくれた。愚かしいほどに単純で、性欲に忠実で。 「ああっ、俺もう……」 「いいのよ、中に出してあげて。ねえ、瑞鶴も中に出して欲しいわよね」 鎮守府の一室でそれは繰り広げられている。 瑞鶴が、色んな男たちに汚されていく。 でもいいの。汚れて、もっと汚れて堕ちて来て。そして今度こそ、あなたは私の物になるの。 「提督っ……俺っ……」 中に出されたのがよっぽど気持ちよかったのか、“瑞鶴”が身体を震わせながら自分も射精する。むせ返るような精子の匂いに、私は知らず知らず頬を歪めていた。 +後書き 以上です、ありがとうございました! 提督に新世界を開いてもらうつもりが、翔鶴姉が開いちゃったよという話でした これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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磯波×提督3-433の続き ~前回までのあらすじ~ テートクが出て(オドオドお漏らしっ子磯波ちゃんを改造するために、脅して催眠して)犯す! ------ 僕はスカートの裾から見えている、磯波の濡れそぼった膝と太腿に触れた。 「ひゃっ!」 「あぁ、こんなに漏らして」 冷え切った尿の筋に沿って指を這わせると、磯波はぴくっと肩を震わせ、弱々しく僕の手を掴んだ。 「だめっ提督、汚いです! はぁ、あ……!」 「確かにこれは、貴艦の排泄物だ。だが元を正せば、これも皆の血の一滴だったものだぞ?」 「でもっ、でもぉ」 「勝手に漏らしてしまうようでは駄目だ。改造前の点検を行う。良いな?」 磯波は薄暗い中でも分かるくらいに耳まで真っ赤にしてこくっと頷くと、執務室の絨毯に寝そべった。 「どれ……」 僕は磯波の尿で湿った膝をぐっと持ち上げ、Mの字に開かせる。座り込んで温まっていたのだろう。 途端にスカートの下から、むわっ……と磯波のにおいが立ち上がった。 徐々に露わになる肉付きの薄い太腿も、色気のない下着も、既にぐしょ濡れだ。 「これは酷い。ずいぶんと漏らしたものだ」 「はっ、恥ずかしい、ですぅ……!」 「恥ずかしい? 欠陥をそのままにして改造艦を名乗る方がよっぽど恥だぞ。じっとするんだ」 「~~~~ッツ!」 降参したらしい。僕が内股に触れると、磯波は悶絶して再び両手で顔を覆ってしまった。 「おぉ」 「えっ?」 「ほぉ、ほおお……」 「なっ、どうしたのですか、提督……?」 わざとらしい僕の演技に、磯波は不安そうに指の間から僕の顔をのぞき見ている。どこまでも純真だ。 「や、やっぱり、磯波はどこか……」 「いや、違う。なんてすべらかで、良い肌なんだ……」 僕は聞こえよがしに言いながら、湿って薫る内股や、濡れたソックスに包まれたふくらはぎを ゆっくり、ゆっくりと撫でる。 「肌だけじゃない、力を感じるいい脚をしているな……貴艦は」 「そっ、そんな……あっ」 「どんなに荒れた海や嵐にも、負けない力があるはずだろうに?」 「ひゃ、あぁ! はずかしぃ……そんなに触っちゃ……いや、です」 僕が囁くその度に、磯波は隠した顔の向こうでかわいらしい声をあげ、ひくひくと脚を揺らせた。 僕は磯波のスカートの中に頭を突っ込んで、より柔らかな部分へと侵入していく。 「ほら、磯波? このお尻だって」 「ひゃあっ?!」 まだ肉付きの浅いお尻に手を這わせると、磯波はぴくん! と腰を浮かせた。 「これからどんどん魅力的に育っていくのが分かる……見れば見るほど、僕は貴艦の可能性を 感じずにはいられない」 「そ、そう……なんでしょうか?」 「ああ、そうだとも」 ほんのりと黄色くなってしまったパンティーと、まだ女と呼ぶには早い尻肉の間に手を 突っ込んで揉むと、磯波はぶるぶるっと震えた。 その湿った柔らかさと、過敏でうぶな反応を僕はしばし愉しんでいたが―― 「ふぅっ、てっ、てい……とくぅ」 心なしか甘くなった磯波の声が、僕に問いかける。 「どうした? 磯波」 「そっ、その、点検は……?」 「ああ、脚部、臀部に異常はない。問題はここからだ」 言うなり、僕はぐしょぐしょのパンティーに包まれた秘部を逆さに撫で上げた。 「はあぁぅ!?」 途端、磯波が高い声を上げ、あわてて自分の口を両手で覆った。 何が起きたのかわからない、そうとでも言いたげに、目を白黒させている。 「ふむ……少し触れただけだぞ?」 言いながら、ぷっくりと浮き出た形の良い割れ目に指を這わせ、くにくにと刺激する。 「ひっ、ひん……っ! 提督、なッ、何をっ?」 「ほう、やはりな。随分と刺激に敏感になっているようだ」 「やだっ、ダメぇ! あっ、あ!」 「少々感度が高すぎるのかもしれんが、外部からの情報を余さず伝えるのが駆逐艦だ」 そして僕は、薄布の下で控えめに――しかし確かに息づく肉の芽に、そっと指先を這わせた。 「きゃっ、はぁんっ!」 ちょっと触れただけだというのに、磯波が上ずった声を放ち、あごを反らせた。 「どうかしたのか、磯波」 「やだっ、提督っ! そこ、何が……? あうっ、いやッ!」 指の腹でくりくりと優しく擦り込むように芯をこね回すたび、磯波は息を荒げていく。 そこで僕はいったん手を止め、寝そべったままの磯波に問いかけた。 「磯波……何が起きている?」 「はぁ、はぁ……はっ、はい?」 恐らく初めて味わったであろう感覚に半ば蝕まれながら、磯波が辛うじて応じる。 「貴艦は駆逐艦だ。その優れた感度で、貴艦に何が起きているのかを僕に伝えてくれ」 「そっ、そんなぁ……」 「何だ? 既に何か問題でもあるのか?」 詰め寄ると、磯波は不安と羞恥にまみれた表情で薄い唇を噛み、しばし黙っていたが―― 「磯波……現在のところ、異常、ありません……提督!」 言って、くったりした敬礼をして見せた。 「では再開するとしよう」 「ひゃあぁぁん!」 先ほどより少しだけ力を込めた秘部への不意打ちに、磯波は高い声を上げた。 「ほら、どうした磯波……このままでは点検が進まないぞ」 「そのっ、その……磯波のっ、身体の中を……な、波が……提督の指がっ、 わ、私の……そこをっ、くりくりってするたびにっ……何だか白い波が、ざわざわ……!」 「ほう、波が? それで? その波はどんなだ?」 「どんなって、どういう……!」 「その波は、冷たいか?」 「ぎゃ……逆、ですぅ!」 磯波は少し苦しそうに、しかし甘い声をあげながら首を横に振った。 「熱く、どんどん熱くなってますっ……それで、ふわってして……じんじん……しますっ」 明らかに失禁とは違う湿り気を帯びてきたパンティーの下で、磯波の蕾はぷくっと形が 分かるほど膨れ上がっていた。そこを更に執拗に、ねちねちと刺激していくと―― 「ふああぁっ! 波が……どんどん、高くなって……ひゃ、提督、だめっ、だめェ!」 磯波は柳眉を寄せ、熱に潤んだ瞳で僕を見つめながら、可愛らしい声を次第に上ずらせた。 「どうした、ほら、ほら!」 僕もその調子に合わせ、どんどん指の刺激を細かに、早く強くしていく。 「もう駄目えっ! あんっ、あっ、て、提督っ! やめて……あっ、あっ、あっ」 「どうした……報告しろ、磯波!」 「提督、ていとくっ! 凄いのっ、凄い、津波が……あぁぁぁ……!」 「津波?」 「ふぁ、ふぁいぃ……はぁっ、はぁっ、はぁぁん……!」 湿った吐息と、くちくちという粘着質な音を、磯波の甘い叫びがついに破った。 「熱くてっ、高くてっ、きっ、き……気持ち……いぃ……津波がぁ……やぁぁぁん!」 「磯波。良く頑張ったな」 僕は磯波のパンティーを横にくいっとずらし、初々しくも赤く熟れた秘裂を露出させた。 そして、包皮を押し上げ硬くしこり立った蕾をきゅっ……と摘み上げた。 その瞬間。 「はううッ! だめっ、提督! 磯波っ、もうっ、もうっ……ッツ~~~!」 磯波は絨毯に爪を立て、秘部を高く突き出したかと思うと―― ぴゅっ! ぷしゃあぁぁぁっ! 「ふあああぁぁ~んっ!」 快感にまみれ惚け切ったため息と共に、黄金水のアーチを勢い良く放った。 「あっ、くっ、ふぅっ……! ふあぁ……あ……ぁ……!」 腰をブリッジのようにのけぞらせ、びくびくと震えるたび、冷めやらぬ絶頂のしるしが 磯波の若い裂け目からほとばしり、月明かりを返しながらきらきらと弧を描く。 「んくっ! うぅ……はぁ、はぁ、はあぁ……」 「磯波、報告ご苦労だった」 僕がねぎらうと、磯波は浮かしていた腰をぐしょ濡れの絨毯に落とし、横たわった。 そして息も絶え絶えのまま、微かに震える手で、自分が放った潮で濡れた僕の手を取ると、 「はぁ……はぁ……はぁ……提督、す、すみませんでした……」 磯波はちろちろと舌を這わせ、僕の手を汚していたものを丹念に舐め取っていく。 「また……磯波は、大切な燃料を……」 「いや、大丈夫だ」 快感の恍惚から一転、自分の失態を責めるかのように曇りかけた磯波の頭を、僕はそっと撫でる。 「これはあくまで点検だ。結果的に海上公試験並みの厳しい点検になってしまったがな。 よくぞここまで耐え、最後まで報告したな。偉いぞ、磯波」 「で、では……」 僕はこくりと頷く。 「まずは合格としよう。磯波、これから貴艦の改造を執り行う」 言うなり、僕は磯波の生暖かなパンティーに指を掛け、今度こそ脱がせてゆく。 磯波は「あっ……」と抵抗しかけたが、その暇さえ与えずに奪い去り、放り投げる。 濡れそぼった薄布にじっとりと包まれていた恥丘が露になり、うっすらとした産毛が顔を出す。 それと同時に、磯波の濃厚な潮香と、何も分からぬままに果てたばかりの甘く初々しい 雌の匂いが混じり合い、僕の鼻へといた。 頭を内側から揺さぶられ、痺れさせる磯波の甘く切ない色香。 それはまるで、磯波が感じた快感と衝動の津波を、そのままぶつけられたかのようだった。 この手で開発されていく磯波の痴態と嬌声だけでも、僕は十分過ぎるほど興奮していた。 しかし磯波の色香は、僕の胸を鷲づかみにして強大な血流を生み出し、理性を一欠けらも残さず 押し流していった。 その欲にまみれた血液の行く先は、言うまでも無く下半身の一点だった。 「磯波……」 その名を囁きながら、僕はズボンを脱ぎ去った。途端、既にガチガチに張り詰めていた怒張がぶるん! と飛び出し、薄暗い執務室の天井を指し示す。 「え、えぇ……?」 突然視界に飛び込んだであろう僕の一物に、磯波は快感に惚けた垂れ目をまん丸にして、たっぷり一秒半。 まばたき、実に3回。 「きゃあぁっ!?」 磯波は、ようやく両手で顔を覆った。 「ばっちり見ておいて、何がきゃー、だ。貴艦は」 「はぅ……そ、『それ』が、改造に必要なんですか?」 「あぁ、そうだ」 僕は顔を覆っている磯波の手を取り、一物へと導く。先端に指が触れた瞬間、磯波は「ひっ」と小さく悲鳴を 上げたが、抵抗する素振りは見せなかった。 「どうだ? 初めて見たんだろう?」 磯波は「はぃ……」と消え入りそうな声で言った。 羞恥と僅かな恐怖を潤んだ瞳の中で交錯させながらも、内心は吹っ切れているのかもしれない。 僕の怒張に指を沿わせたり、絡めたりしてくる。 「あっ、熱いのですね。それに硬くて……ひくひくしてます……」 「磯波。僕は貴艦と一つになりたい。僕の全てを伝えたられなければ、改造は成らない」 「ほ、本当に……これで強くなれるのでしょうか?」 「約束しよう。ただし、貴艦が負荷に最後まで耐えられればの話だがな」 艦娘も少女だ。いかに知識がなくとも、この状態から何が行われようとしているのか 既に察していたようだった。 震える磯波の手が自らスカートをたくし上げ、うっすらと紅を差したきめ細やかな肌に覆われた 下半身を、月影にぼうっと照らし出していく。 「提督……。お、お願い……します……」 そして磯波は、命ずる間でもなく開き、とろとろに濡れた桃色の秘裂を晒した。 「磯波……貴艦の勇気に敬服する」 もう、これ以上勿体をつけることは出来なかった。 僕は磯波の芯に狙いを定めると、ゆっくりと覆い被さりながら腰を沈めていく。 「ふ、あ、あ!」 ちゅくっ……という粘着質な音と共に、僕の怒張が磯波の内へと侵入を開始した。 「あっ、あ、くぅ……!」 磯波は苦しそうに喘いだ。額には既に、快感とは違う玉の汗が浮かんでいる。 小柄な駆逐艦娘には、大人の一物は厳しいだろう。 それでも、磯波の狭い洞内は滑らかな愛液で満たされており、窮屈ながらも僕を阻むことなく 受け入れていく。そして―― 「それっ」 「うぅッ!?」 みりっ、という小さな抵抗を最後に、僕の一物は磯波の奥深くまで入り込み、ついに完全に貫いた。 「い、いッ、痛ぁ……!」 磯波は子犬のような泣き声を上げ、歯を食いしばった。 「大丈夫か? 磯波。全部入ったぞ」 「はぁ、はぁ、はぁ、んぐっ……は、はい……!」 破瓜の痛みに涙あふれる瞳を見開き、脂汗を散らしながらも、磯波は笑みを見せる。 「磯波は、大丈夫、ですから……改造の、続きを!」 返事の代わりに、僕はゆっくりと腰を使い始めた。 「んんっ! ひんっ……! っく……いた、ぃ……うぅ……」 一物を引き抜かれ、また貫かれるたびに、磯波は唇を噛んで耐えた。 だが、両手は握り締められ、肩にまで力がみなぎっている。 「磯波……苦しいか?」 僕は深く磯波の中へと一物を埋めると、磯波の背中へと両腕を回し、そっと抱きしめた。 「す、すみません……提督ぅ……」 「謝ることは無い」 まだ腰を振りたてるのは早すぎたのだろう。僕は苦悶する磯波の頭を撫で、頬にキスをした。 「ひゃ」 「磯波、僕は貴艦を壊したくはない。落ち着くまで、こうしていよう」 「あ、ありがとうございます……!」 いつしか磯波の両手は、躊躇いがちながらも僕の背中へと回されていた。 「提督、ありがとうございます……。ありがとう……ございます……!」 「もう礼は止せ」 僕はうわごとのように『ありがとう』を繰り返す磯波の唇を、やさしく塞いで、放す。 「は……わ……」 暗闇の中だから、定かではない。しかし目を丸くした磯波は、今日一番顔を紅くしたように見えた。 こんな時、つい先刻までの磯波だったら今頃両手で顔を覆っていたかもしれない。 だが、磯波はもう、潤んだ視線を僕から離すことはなかった。 それどころか僕の背中に回した手を、ぐっと引き付けてくる。 「磯波……?」 「ていと……くぅ」 その催促に、僕は素直に唇で応じた。 「はぁっ、いそ、なみ……っ!」 「ていと……くぅ! んちゅっ、んはっ」 僕が激しく口腔を貪ると、磯波も積極的に舌を絡めてきた。唾液で顔が汚れるのも構わず、 僕と磯波は、お互いの唇と舌の熱と感触を存分に味わっていく。 やがて磯波の身体から余計な力が抜け、その表情と同じく緩んでいくのが分かった。 僕は磯波の唇を犯したまま、再びゆっくりと肉棒にストロークを与えていく。 「ふ……っく……あぁぁ?」 その途端、磯波がため息とも喘ぎともつかない声を響かせた。 「磯波、まだやはり――」 「いえっ、て、提督っ、あんっ……違います……! また……波が、なみがぁ……あぁ!」 「さっきと同じ、波なんだな?」 「はいぃ! 白くって、熱くって、さっきよりも、びり、びり……くあっ、はあああん!」 僕が蜜壺の深くを抉るたび、磯波は腰をくねらせて熱く甘い嬌声を上げる。 きつい締め付けだけでなく、磯波の中は実に柔軟に蠢いた。 僕の亀頭にも、ぴりぴりとした刺激が加わり始める。 「っく、磯波……僕も、見えるようだ……」 「て、提督も? 波が見えるの、ですか?」 「あぁ、磯波の中、締め付けて……くっ、その度に……」 「い、磯波は……提督の お、お役に立てて……いるのですか?」 「ああ、そうだとも!」 僕は磯波をより強く抱きしめ、肉棒を一層深く埋没させ、奥底をノックする。 「はん、あっ、あっ! う、嬉しい……ですぅ!」 磯波は、僕の顔に頬を摺り寄せて喘いだ。 「提督……もっと、もっと改造、してください! 磯波、頑張りますから、あぁん!」 「磯波っ!」 僕は再び磯波にキスをすると、腰を激しく振りたて始めた。 「きゃ、ひゃああああん!?」 磯波の浅い蜜壺から溢れ出た潤いが、じゅぷじゅぷという水音を部屋に響き渡らせる。 「いやあっ! て、提督っ! もう、磯波、またっ、ダメ……ああんっ!」 「我慢することは無いぞ……磯波! 好きなだけ味わえっ!」 「ふわっ、あっ……キ……キますぅ、提督ぅ! 高くて、熱くて……きもち、いい、津波が……あぁぁぁん!」 磯波は僕の首を抱えたまま腰をがくん! と震わせると、火傷しそうなほど熱い潮を 僕との結合部から噴き出した。 「あっ、ふあぁぁ……ぁ……」 今日二度目の絶頂を迎えた磯波は、僕の腕の中で快感という名の波に全身を委ねている。 蕩け切った顔で、ぴくぴくと細い肢体が震える姿は、いつまでも見ていたいほどに愛らしかった。 しかし皮肉にも絶頂を迎えた磯波の柔肉は、僕の肉棒をきうきうとしごき立て続けている。 まるでこの改造の仕上げをおねだりするかのように。 「っく……すまんが磯波、もう止められんぞ」 余韻に浸る磯波に覆い被さり、僕はラストスパートをかける。 「あんっ?! 提督っ! ダメ、ダメダメぇ! まだっ、まだ磯波……!」 結合部からぴちゃぴちゃと愛液が溢れ出るほどに、僕は磯波を攻め立てた。 「もう一歩だ、耐えろ」 「そんなっ、激しすぎますぅ!」 「駄目だ……磯波の中……気持ちよすぎて……止められない」 磯波の中は更に僕を締め付け、亀頭をこするように蠢いた。 ぞくぞくするほどの快感が背中を駆け上がり、絶妙な感覚が沸き立つ。終わりが近いと直感する。 「あぁぁ! 提督っ、磯波……怖い、怖いですぅ……!」 「磯波、僕はここだ」 僕は繋がったままの磯波を抱きかかえ、身体を起こした。 対面座位で力いっぱい抱きしめながら、細い身体を下から突き上げていく。 「ほら、磯波。怖くないぞ、一緒だ」 「ふあぁぁん、提督、提督ぅ!」 強烈な快感の渦の恐怖に歪みかけていた磯波の表情が、安心に緩んでいく。 僕の腰の動きに合わせ、磯波もぐいぐいと下半身をくねらせ、摺り寄せた。 「あぁ、いいっ、いいです、提督! もっと、もっと……私を強くしてぇ! 私、提督のお役に立ちます! これからも、頑張ります! だから、だから……あぁぁ!」 「了解したぞ磯波、これで仕上げだ……」 「あっ、あっ、嬉しいですっ、提督っ!」 「あぁ、一緒だ……磯波っ……最期まで」 「提督、提督! 磯波、また……キちゃう……キちゃいますぅぅ!」 唇を交わし、互いの名を呼びながら、僕は磯波の膣内に全てをぶちまけた。 「磯波っ!」 「あぁっ、あぁっ、あああああっ! 提督うううううううッ!」 一発、二発、……どくどくと根元が脈打つたび、震え上がるほどの快感が肉棒からほとばしった。 その律動に合わせて、磯波も僕の腕の中でびくびくと硬直した全身を跳ねさせた。 ひとつとなった僕と磯波は、荒れ狂う快感の津波に呑まれ、そのまま絨毯に倒れこんだ。 「はぁ……はぁ……はぁ……」 どちらのものともつかない息が、暗い執務室の中に弾む。 ようやく射精が収まった僕は、、名残を惜しむように締め付ける磯波の中から肉棒を引き抜いた。 愛液と潮に解かされた大量の精が、どろりとあふれ出し、絨毯に染み込んでいく。 「磯波……?」 「ふぁ、あっ……あぁ……んっ」 磯波の身体は、まだ荒れ狂う快感の津波から浮き上がってはいなかったらしい。 倒れたまま、時折身体をひくつかせ、気を失ってしまっている。 だが、暗がりの中の表情は、この部屋を訪れたときのような悲壮感は無かった。 快感に揉まれながらも、むしろ何かをやり遂げたような、そんな充実した表情をしていた。 絨毯の掃除を考えると少し憂鬱だったが、改造するときは大抵こうだ。 既に改造を終えた従順な艦娘達が、手を貸してくれるに違いない。 「失礼いたします、司令官」 思ったとおりだった。ノックと共に扉が開き、数名の艦娘達が執務室に現れた。 「改造は終えられましたか? って、聞くまでも無かったみたいですね」 吹雪が少し呆れた表情で、横たわる磯波と、机に腰掛けている僕を交互に見やった。 「少々手荒すぎる気もいたしますが、でも、大成功ではありませんか」 白雪が、ぐったりしたままの磯波の上半身を抱き起こした。 「磯波ちゃん、こんなに出してもらって……司令官、そんなに宜しかったのですか?」 磯波の股から溢れ出る改造の証を指に掬い取り、ねちっ……と絡めて見せる。その白雪の指を、 叢雲が横からちゅぱっと口に含んだ。 「んッ……本当、すごい濃さだわ。あんた、こんなオドオドしてる女を襲う方が興奮する タチなの? とんだヘンタイ司令官ね。救いようが無いわ」 「まあまあ、叢雲。妬かない、妬かない……深雪様にもちょっと分けてよ」 うきうきした声で、深雪が叢雲の唇を塞いだ。 「ちょっ、んんっ……」 叢雲は一瞬目を白黒させたが、すぐに力を抜いて精液の口移しに応じる。 「んくっ、ごく……マジだ。今夜の司令官はイケそうだぜ……って、初雪姉ェ?!」 しかし僕の一物は既に、足元に跪いた初雪の唇の中へと収まっていた。 「んちゅ、じゅぽっ、ちゅぱ……んふっ」 いつもは言葉少ない初雪の唇の中で舌が縦横に蠢き、射精直後の敏感な一物を丹念に掃除していく。 びりびりとした刺激と訴えかけるような上目遣いがたまらない。 僕の一物は、貪欲にもみるみるうちに硬度を取り戻し始めた。 「ん。お掃除……終わった」 てらてらと滑る僕の一物から、糸を引きながら初雪の唇が離れた。すっかりきれいになった肉棒を 満足げに眺めながら、こしこしと竿をしごき上げる。 「白いの、もっと欲しい……出る?」 「初雪姉ェ! ずりぃよフライングは!」 「あんた達、何言ってるの? それは私の玩具なのよ、離れなさい!」 「絶対、誰にも渡さないし……!」 僕の一物に殺到する深雪と叢雲を尻目に、白雪がため息をついた。 「最初は妹達に譲るとしましょうか、吹雪姉さん? こんなに月がきれいな夜ですし」 「ふふ、今日の夜戦は長くなりそうね。誰が最期まで沈まずにいられるかな? あ、そうだ、司令官? 磯波ちゃんは結局……」 「ああ、改造は成った。これで晴れて君ら姉妹と肩を並べるようになるだろう」 肉棒を取り合う3枚の滑らかな舌の感触を愉しみながら、僕は胸ポケットからあるものを 取り出し、吹雪に渡した。 「磯波に着けてやってくれ。もっとも、ライバルが増えるとも言えるがな?」 「確かに」 吹雪は肩をすくめると、白雪のひざの上で眠る磯波の首に、僕に手渡されたものを巻きつけた。 ハートを象った、小さなピンクのチョーカーだった。 この部屋にいる面々の首元を同じように飾るそれは、提督から送られる寵愛と服従の証だった。 「おめでとう、磯波ちゃん」 吹雪は磯波の頬にそっとキスをした。 「これで私たち、もっと強くなれるわ。絆も一段と深く……」 白雪もそれに続いて、もう片方の頬に唇を寄せた。 そうして接近した吹雪と白雪は、潤んだ視線を絡ませると、迷い無くお互いの唇を奪った。 手元は僅かに膨らみ始めたそれぞれの胸元へと伸び、セーラー服の上からまさぐり合いを始める。 ――この状況で磯波が目を覚ましたときに、どんな顔をするんだろうな。 「んっ……いま、やらしいこと考えた」 「また大きくなったぜ? 司令官。ピクピクさせちゃってさ」 「妄想ごと絞りとってやるから覚悟しなさい? ちゅぱ、ちゅぷ……」 「恐れ入るね、貴艦らには」 ――吹雪が言ったとおり、今夜は長くなりそうだ。明日の掃除も……な。 僕はタバコに火をつけると、駆逐艦娘たちの接吻と口淫の音が響く天井に、ふぅ……っと紫煙を吐いた。 =おわり=
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現在ヒトナナマルマル。 本日の執務を終えた提督は顔の前で組んだ手で口を覆うように、加賀は何時もの無表情でドアを見つめる そしてゆっくりとドアが開く 「失礼します、司令官さん加賀さん、晩ご飯の時間なのです」 暁型四番艦、電はそういうと一礼して戻って行く 「今回は私の勝ちね」「そう、だな」「今から気分が昂揚します」「ちっ」 夕食を終えた後は、各々が部屋に戻りその後風呂や各自の趣味に興じる時間である 空母寮の浴場にて一航戦と二航戦が長風呂中 「あら、加賀さん今日はご機嫌ね?」「流石赤城さん、分かりますか?」「ええ、提督と何かあったの?」「秘密です」「そう?」 「ねぇ飛龍、分かる?」「うんん、何時もと同じにしか見えない。」「だよね」 時刻はフタフタマルマル 人気の無い廊下を紙袋を持った加賀が提督の私室へと歩く。 冷静であまり感情を出さない彼女だが普段より足取りが軽い 「失礼します」「入れ」 私室に入り鍵を閉める。薄暗い部屋で待っていた提督は加賀に近づきキスをする。 唇が離れ唾が橋を作る。 「ふぅ…今回は私の勝ちなのよ?勝手は困るわ」「分かっているさ、だがこれくらいは良いだろ?」 そんな会話も程々にベッドへ向かう。 「提督、手を後ろで組んで」「ハイハイ」 言われたように手を組むとがチャリと金属音がなる 「なんだこれは」「手錠です」 そう言うとドンと提督の背を押す。提督は倒されギシリとベッドが軋む。 提督と加賀が付き合い始めたのは既に数ヶ月前。健康な男女が体を重ねるには差程の時間はかからなかった。 何回と行為に励むなか加賀はポツリと一言こぼした 「あなたばかり主導権を握るのはズルいわ」と しかし提督としては女性に主導権を渡すのは嫌だった。とは言え恋人の願いを無下にする訳にはいかずならばと勝負事をする事になった 夕食時、誰かが提督を呼びに来る。その呼びに来る娘を当てた方が勝ちという単純なもの 因みに20近く勝負し加賀が勝ったのは今回が初である 提督の背に覆い被さりながらズホンを下着ごと脱がす そのまま手を提督の肉棒に這わせる。少しひんやりした手が徐々に固く、熱くなる肉棒を扱き出す 「どう?」「っ」「声を出しても良いのよ?」「誰がっするか」 提督の耳元で囁くが頑なに声を殺している。このまま耐える提督を見ているのも良いかもと思う、が行為のたび散々彼に鳴かされたのだ。 せっかく得た機会だ、うんと辱めよう。そのための準備はしてきたのだから。沸々と沸き上がる感情に任せ右手は依然と肉棒を扱き左手で持って来た紙袋を漁る。 「強情ね」「ハァ、ハッ」 返事する余裕もないのか荒い息だけが返ってくる 「これは耐えられますか?」 と紙袋から取り出すは数珠つなぎになったビー玉。さすがにアダルトグッズなど買いに行ける暇もなく工廠の妖精にアクセサリーと偽り作って貰ったものだ それを提督の尻穴にあてがい一つ入れる 「いっ!?」 二つ三つと押し込む 「あっやめ、ひあ!」「やっと声を出したわね。可愛いです」「くぅ、うあ」 ビー玉が入るたび腸液が潤滑油となりヌプッと入りやすくなる そして最後の一つが入ると同時に肉棒が膨張し白濁がシーツを汚す 「気の強い人はお尻が弱いというのは本当なのね」 そう耳元で囁きながら力の抜けた提督を仰向けにする 何時もは意地悪く笑みを浮かべ自分を見下ろす彼が今、恥辱で真っ赤になりながら涙で潤んだ瞳で自分を見上げている。その事実に加賀はぞくりと身悶える。服と下着を脱ぐと既にパンツはぐっしょりと湿っていた 「はぁはぁ、加賀、お前」「加賀 さん と呼びなさい」「お前っ」 提督が口を開いた所に先程脱いだはかりのパンツをねじりこむ 「ふがっ」「反論は許可しません」 そう言い放つと観念したのか提督は大人しくなる。再び加賀はぞくりとする。完全に提督が服従したことに満たされたのだ 「では、入れます」 クチャっと湿った音がし自らの秘部を広げる。既に濡れたそこからは新たに溢れた愛液が零れる ヌプッと肉棒が加賀に入ると一気に腰を落とす。コツっと肉棒の先が子宮を突き快感が走る。 「ん、駄目よ提督…腰は動かさないで」「ふが…」「そんな顔をしないで、私が気持ち良くするから」 ぐちゃぐちゃと加賀が腰を動かす。最初は小さい、だが次第に大きく快楽を貪るように。同時に提督の尻の中のビー玉を出し入れする ドプリと精を吐かれながらギュッと肉棒を締め付けながらひたすら何度も腰を振り続ける。 「盛り過ぎだ。加賀」「でも良かったのではなくて?」 手錠を外した提督の腕の中で満足したように加賀は抱きついている 「二度とごめんだ」「そう、私は何度でもしたいのだけど」 「ほう?」「?」「そういえば、気の強い人は何だっけ?」「お尻が弱い…」 にやりと提督は笑いギュッと加賀を抱き寄せ尻を鷲掴みにする 「きゃっ」「なぁ加賀“さん”」 「何か冷たい物がお尻に…まさか」「ビー玉だオラァ!」 翌日やたらとお尻を気にしながら歩く加賀が目撃された
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「そんな、こんなことって?!」 「や、ヤバっ! まずいでコレは!」 軽空母2名が悲鳴を上げる。実戦経験がほとんど無い新人たちの実地訓練を兼ね、北方海域の 巡視任務についているこの戦隊。その引率役として提督から指名された二人はそこそこ以上の経 験の持ち主であり、それゆえにこの状況の危険さを理解していた。 彼女たちが放った艦載機による先制第一波。本来ならこの一撃で敵艦隊は半壊だ。個艦として も傷つき、隊列も乱した状態の敵艦隊は経験不足の艦娘たちにとっては絶好の訓練目標。そうし て新人たちの実力の底上げを、という意図で送り込まれたこの戦隊だったのだが……。 送り込んだ艦載機たちは、いったいどうしたことか、ほとんど何の戦果も上げることができな かったのだ。体力の衰えもなく、戦列も乱さず、急速に距離を詰めてくる深海棲艦たち。本来は この海域はかなり精強な敵が潜むエリア。経験不足の駆逐艦娘・軽巡娘たちにどうにか出来るよ うな相手ではない。 「こうなったら……ウチらのせなあかんこと、解っとるな!」 「は、……はい! 私達で少しでも奴らを食い止めましょう」 脆い武装、乙女の柔肌。それでも己の武装の使い方もよく解っていない彼女たちよりはまだマ シ。自分たち二人が蹂躙されるのは覚悟の上、せめて彼女たちを少しでも逃してやらねば。まだ 幼なさを残す軽空母2名の横顔に悲壮な決意が浮かぶ。 敵の先頭艦の、そしてそれに伴って後続艦から放たれる発砲の閃光。次の瞬間、この周囲は硝 煙まみれの水しぶきと爆熱に埋め尽くされる……はずだった。 が。 「どうやら、私の出番のようだな」 着弾の衝撃に耐えようと身を縮めていた二人の視界に飛び込んできたのは、先程まで背後に控 えていた大柄な艦娘。薄い金髪に鋭い視線、大胆に晒した褐色肌が描く優美な曲線美。彼女自身 の大柄さに負けず劣らずの巨大な武装は、彼女が並大抵の艦娘ではないことを視覚的にも否応も なく示している。 「む、武蔵はん?!」 「あなただってまだ、鎮守府に着任したばかりじゃ」 軽空母二人の声を、武蔵は軽く手で制した。 「確かに私はまだこの武装を使いこなせてはいない。しかし、皆が退避するまでの時間稼ぎくら いは出来るつもりだ。なに、私は大和型改良二番艦。こんな巡洋艦クラスの攻撃ですぐにどうに かなるほどヤワには出来ていない」 視線をわずかに緩めて微笑む武蔵。たしかに敵の先ほどの一斉射撃も、彼女はその掌で受け止 めている。 「判ったで、……武蔵はん、ちょっとだけ頼むわ」 「みんなの撤退の準備が整うまで、少しだけお願いします」 「任された」 後方海上で恐慌に怯え竦む艦娘たちをまとめに走り去る軽空母2名。次射の態勢へ移行しよう と綺麗な弧を海面に描く敵艦隊を一瞥し、武蔵は軽く笑った。 あの日に比べればこの程度の攻撃など蚊の一刺しと大差ない。誰一人ここを通しはしない、と。 鎮守府、艦隊司令室。 軽く蝶番を鳴らして扉が開き、出撃から戻ってきた艦娘一同が提督の前に並ぶ。 定数6名。出撃したときの顔ぶれが全員無事に揃っている。 「事情は聞いている。……お疲れさま。みんな、今晩はゆっくり休んでくれ」 そう提督に言われ、ぞろぞろと司令室を出ていく艦娘たち。いや、ちらちらと何か言いたげに 部屋に残る者に目線を送ってはいるのだが。その残った者、すなわち艦娘・武蔵は出ていく彼女 たちに軽く笑顔で手を振った。ぺこりと頭を下げて出ていくのは駆逐艦娘か。 「……で、だ。この武蔵、提督には言いたいことがある」 自分と提督以外の全員が部屋を出ていき、扉が閉められた後で武蔵は切り出した。 「先に聞いておきたいが、今回の作戦、立案したのは誰だ?」 「俺だ」 「こういう編成にしたのは誰だ?」 「……俺だ」 「ふむ。昨日の出撃時は正規空母1、軽空母3の編成に育成艦をつけての出撃だったそうだな。 そのときならば何の問題もなくあの子たちに経験を積ませてやれた、そうだな?」 「……ああ」 「それならそのまま今日の編成も組めばいいものを、入渠許可を出すのを忘れていて怪我した飛 龍をそのまま放置していた。そうだな? 可哀想に、あいつ今朝も痛めた肘を庇っていたぞ」 「……うむ」 「その上に、育成艦枠を一隻ぶん増やすために隼鷹を外した。理由はなんだ? 思いつきか? 『自分が行かなくて大丈夫なのか』と隼鷹の奴が相当心配していたぞ。それでその穴埋めにつぎ こんだのが自分か。戦艦と正規空母の違いくらい知ってる筈だろう、貴様くらいの経験があるの なら。どうだ?」 「……面目ない」 「その戦力不足が招いた危機を、我が身を盾にしてカバーしてやったのは誰だ?」 「……君だ」 「聞こえないな」 「君だ」 「君、じゃない。きちんと名前で呼んでもらおうか、今回の殊勲者の名前だ」 「……武蔵、おかげで助かった」 その言葉に、にんまりと武蔵は笑みを浮かべる。 はじめからそう素直に出ていれば、苛めてやろうなんて思わないのに。内心そう思いつつ。 司令のデスクの端に武蔵はその豊かな腰を降ろす。おしりのラインがデスクの角を包むように 歪むのも、おそらく提督の目からはよく見えることだろう。 す、と、優美な曲線を描くそのしなやかな腕を伸ばす。提督の目の前に手の甲を近づけて。 「治せ」 「え?」 「見えないのか。今日の戦いで、私の手の甲に傷がついた」 確かにそうだ。手の甲に、筋状にわずかに皮が剥けているのが判る。 「しかし、治せと言われても。入渠許可を出せと」 いうなら出すぞ、と言いかけて提督は次の言葉を飲み込んだ。武蔵の目が笑っていない。まだ 付き合いは短いが、こうなったときの彼女は本当に危険だ。 「……提督は知らないのか?」 「何を、だ」 「童話だ」 「どういう、ことだ?」 「お姫さまのバッドステータス解除には王子様のキスと、相場は決まっているだろう」 誰が王子で誰が姫だ、とくに姫が……などという言葉は、むろん口に出せるわけもない。そん なことを口にしたなら入渠するのは自分のほうだ。それくらいは判る。 身をかがめ、武蔵の手の甲に唇を寄せる。 ……触れた。かすかな産毛の感触。なめらかな女の肌。触れた感触に「ぴくり」と彼女が反応 したのも、肌を通して伝わる腱の動きで判る。 「ゆっくり、丁寧にな」 その肌の表面にわずかに刻まれた傷にそって、提督は舌先を這わせる。わずかに視線をあげて 武蔵の表情を伺うと、……目を閉じ、かすかに眉を歪めて。 「次はこちらだ」 武蔵が身を捩る。腕を組み、その豊満な乳房を組んだ腕で持ち上げる。 「こちら……というと?」 「ここだ」 脇腹か。弾片がかすめていった跡か、さらしの合間から覗く褐色の肌に走る浅い傷。 「ここを?」 「そうだ」 その声にかすかに艶がのっていたのを、提督も、武蔵本人も気づいているや否や。 脇腹の肌に、提督は舌を這わせる。 「んっ……、うん、そうだ……っ」 さすがにずっと敏感な部位だ。そこで異性の存在を……そう、艦娘・武蔵にとって既に提督は ひとりの異性になっていた……感じる。敏感な柔肌で、敏感な唇を、舌を感じる。 浅い傷口に提督の舌先が触れるたび、武蔵の身体に走る甘い痺れ。抑えているつもりなのだが それでもかすかに吐息に声が乗ってしまうことまでは止められない。その声音がまるで、女の淫 らな呻き声に聞こえてしまうようで、そんな声をこの刺激で漏らしてしまう自分自身がそもそも 淫らな生き物のようで……。 机についた手、その手がいつの間にか机の天板の端を強く握っていることに武蔵は気づいてい ない。本当はその動作自体、自分の「おんな」を呼び覚まそうとする雄の背中を掻い抱く行為の 代償でしかないことにもまだ気づいてはいない。 いつの間にかずいぶん荒くなった吐息の合間から、武蔵は提督に「もういい」と呼びかける。 「そうか」 そういって立ち上がる提督に、武蔵はデスクから滑り下りて近寄る。提督と合わせた目線は離 さぬままに。猫科動物のようなしなやかさを、その視線から、その肢体から、提督は一瞬感じた のだが、その意識は次の瞬間別の刺激に揺さぶられることになる。 「?!」 第二種軍装の白ズボン。その「前」の上に武蔵の手がある。優美にしなやかににじり寄ってき た動きそのままに男の急所を抑えられ、回避も防御もできなかった。 リンネル地を通して伝わってくる怒張の熱、存在感に、武蔵は満足気に笑みを浮かべていた。 自分だけが色めいているのだとしたら悔しい、提督もその気になっていたのが嬉しかった、そう 後になって気づくのだが、この時点では玩具を見つけた子供のような感覚で笑みがこぼれたにす ぎないと、彼女はそう思っていた。 「あ、おい、こら、やめ」 提督の制止の言葉がろくに育たないうちに、するすると武蔵は提督の「それ」を外気に晒す。 「それ」はズボンから取り出される勢いに乗って激しく屹立していた。艦娘……いや、女の身に はない器官。砲弾のように固く、ボイラーのように熱い。そしてどくどくと脈打つその存在感は、 巨大な艦船をぐいぐいと進ませるタービンよりもはるかに上だ。提督の、否、この男という存在 のいちばん重要な部分が、いま自分の前にさらされている。そう感覚が告げている。 熱に浮かされたような意識の合間合間に、言葉を繋ぐ。 「提督、……厳しいことは言ったが、それでも私も貴様を認めないわけでは、ない」 上目遣いに提督の顔を見上げながら。 「この、『これ』を見れば判る。余計なこともせず、我々が戻るのを心配して待っていたのだろ う? 疲れると尚更激しくなると言うしな」 そう言いつつ、肉柱をゆるゆるとその手で撫でる。 うっ、と上から漏らされた声が、武蔵のなかをくすぐってくる。 「不注意と慢心で我々を危険に晒したのは罰に値する、そして……心配して待っていてくれたの は、立派に褒美に値する」 唇を、肉柱の頂点に寄せる。普段ならあまり嗅ぎたいとは思わない匂いなのに、不思議と武蔵 の胸中には嫌悪感は涌いてこない。 わずかに湿ったその肉柱に、すっと舌を這わせる。「ううっ」と、さっきよりもはっきりと漏 らされる提督の声。 判るぞ、……心地よいのだろう? ビクビクするほどに心地よいのだろう? こうして、貴様のナニの先を私が舐めてやることが。熱い肉の柱を私が撫ぜてやることが。私 の口の中でその先端を含んでやることが。私が提督にしてやることが。心地よいのだろう? 気 持ち良いのだろう? ほら、先を少し強めに吸うと、貴様の腰がびくんと跳ねる。 ほら、柱をせわしくしごいてやると、貴様のこの柱がますます熱くなる。 触れたいのか? 私に触れたいのか? 駄目だぞ、今日はまだ駄目だ。 今日ここで全てを委 ねるほど私は安くはないぞ、でも……貴様が男としての悦びにふるえているのは、それを私が操 っているのは、それはとてもうれしいことで。 そう。貴様を悦ばせるのは、貴様に悦ばされるのは、私だけでいい。 一気に雁首の周りを撫ぜる速度を早める。這い回る舌の動きを高める。 びくん、ビクン、びくん……間欠的に肉柱から伝わってくる痙攣が一気に激しくなって。 その肉柱の先端を、武蔵は綺麗に口中に含む。おとこが果てる、その瞬間を。 「う、ううっ、くっ、う、……出る、いくぞ、うっ」 その提督の言葉と同時に、武蔵の口中に撒き散らされる熱い迸り。 びくん、びくん、と痙攣をつづけながら、そのたびにどくんどくんと肉柱の先端から吐き出さ れる「それ」。匂いも口中の感覚も日頃見慣れるようなモノではないとはいえ。 こくん。 自然に、武蔵は「それ」を喉の奥に押しやった。 愛する男のとまではゆかずとも、自分が吐き出させた精の当然の受け止め方だと彼女は思った。 半分魂が抜けたような顔で呆然と提督は突っ立っている。 「前、いい加減仕舞え。仕置も褒美も終わりだぞ」 「……あ、ぁ、ああ」 「しゃきっとしろ。この後もまだ仕事は残っているのだろう? 私は入渠してくる、後のことは 任せたからな」 軽く提督の肩をたたいて、武蔵は司令官室の扉を出ていった。 その数時間後、船渠からの資材伝票に書き込まれた数字に目を覚まされるまで提督が夢見心地 だったことまでは、詳しくは触れないでおくことにする。
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「うむ、よくやった」 「でしょー?」 本日の成果は九九艦爆、瑞雲、烈風、謎ペンギン。言うまでもなく装備の開発である。 我が鎮守府の台所事情はこういった組織の例に漏れず厳しく、決戦時はともかく日々の鍛錬に戦艦娘たちを存分に活躍させる余裕は残念ながら無い。 必定、主なダメージソースは空母や軽空母たちに頼らざるをえず、性能の良い艦載機の開発は急務だった。 前任の艦載機開発担当であった赤城さんは、戦力面では申し分なかったものの装備の開発は苦手だったようで、現在は赤城さんを引き継いだこの蒼龍が、秘書兼艦載機開発を担ってくれている。 「ちょうど空母が増えて艦戦が足りなくなっていたところだ。 そろそろ零式52型は引退だな。いつもながら助かるよ」 「へへ、もっと褒めてくれてもいいんですよー?」 彼女はたしかに戦力面で一航戦に劣るものの、装備の開発は比較的得意なようで、現在うちに配備されている強力な艦載機たちのほとんどが彼女の手によるものだ。 「千歳型、飛鷹型に鳳翔、祥鳳…うちの軽空母たちにも最新型がほぼ行き渡ったしな。 これで鍛錬や撃退任務が捗る。これからも頼むよ」 「うん、任されよう!」 加えて、彼女は装備開発を褒めるとたちまち上機嫌になるのだ。『以前』は褒められ慣れていなかったのだろうか。 何にせよ、どんな娘でも自分の言葉で喜んでもらえるなら嬉しいものだ。 「欲を言えばまだ少し足りないが、一段落したし…そうだな。蒼龍には褒美を与えよう」 「え…褒美…ですか?」 「そう、ご褒美だ。装備以外にも秘書として日ごろ世話になっているし、君の働きには報いてやらないとな。 何か欲しいものはないか? 貧乏なうちでもボーキサイトの1000や2000なら出してやれるぞ。 あるいは休暇とか、間宮さんアイス食べ放題とか…」 「それは…確かに魅力的だけど…」 ? 何やらちょっと様子が変だ。申し出が気に入らなかった…わけではないようだが。 まさか、もっと大それたものをご所望なのだろうか。先ほど言ったボーキ2000は結構奮発したつもりなのだが… 「…そうですね。提督、あれ何ですか?」 「ん?……っっ!」 蒼龍が指差した方向に気を取られた瞬間、俺の視界いっぱいに彼女の顔が映り、唇に何か柔らかい物が触れたのだ。 一瞬の出来事。 蒼龍はすぐに離れたが、俺は椅子に座ったまままるで石になったみたいに動けなかった。 次第に事態を飲み込み、理解し、今更ながらに頬が熱く、鼓動が早くなっていく俺をよそに、 「ひひっ、ご褒美。頂いちゃいました」 いたずらっぽく、しかし俺と同じくらいに頬を染めて笑う蒼龍の姿があった。[newpage] *** 元々俺は何か下心があって彼女を秘書に任命したわけではない。 当時、艦載機開発が期待できるのは、それが不得手な赤城さん以外に蒼龍しかいなかった、というだけである。 試しに彼女にやらせてみたら、しょっぱなから流星と彩雲を引き当て、めでたく開発要員と相成ったのである。 それからは彼女の相方である飛龍を始め正規空母も揃ってきたが、ゲン担ぎもあり艦載機の開発と、ついでに秘書も蒼龍に頼んできた。 そこに他意はなかったが、先日の一件以降、当然というか何というか。俺は蒼龍を意識せざるを得なくなった。 というのも… 「…21型零戦、零式水偵、謎ペンギン、流星改…か。流石だな」 「へへー。…提督、またご褒美…欲しいです」 「…っ」 俺の直ぐ側まで身体を寄せて囁く蒼龍。 そう、彼女は装備開発が成功するたびに、その、『ご褒美』をねだるようになったのである。 や、別に、決して嫌というわけではない。むしろ望外の慕情を向けられることには未だに現実感はないものの、間違いなく嬉しい気持ちの方が大きい。 しかし、俺はこの手のことに決定的に疎かった。慣れていなかったのだ。 ましてや俺は提督、艦娘たちの全てを背負う立場である。特定の艦娘に肩入れすることなど決してあってはならないのであり、 「…ちゅ、はむ、ぅぅん…ぷぁ」 俺が思考を空回りさせている間に、蒼龍は俺の肩を抱いて唇をついばみ、舐っている。 困ったことに『ご褒美』は回を重ねるごとにエスカレートしており、唇を触れさせるだけの行為から、次第に情熱的な、舌と唇を積極的に絡ませる、恋人同士のするそれと変わらないものになっていた。 どうすればいいかわからない俺は、ただぼんやりと彼女の蕩けた表情を眺めながら、柔らかい女性の唇と唾液の生々しい匂いを感じることしかできないでいる。 「ちゅ。ふふ、ごちそうさまでした…提督、また、期待しててくださいね。 …もちろん、装備の開発に…ですよ?」 あどけない顔つきとはチグハグな艶っぽい声で終わりを告げられ、俺も夢から覚めたように執務室を見渡す。 蒼龍は何事もなかったかのように自分の席に収まり、仕事を再開している。 おそらく俺が頼んだ、遠征結果と戦意高揚状態の相関を調べるデータの整理だろう。 しかしその頬は上気したままで、表情もどこか嬉しそうな―― 「!」 不意に目線を上げた蒼龍とまともに目が合ってしまった。 慌てて自分の仕事を再開するが、俺の心臓が平静を取り戻すにはもう少し時間がかかるようだ… *** 「…」 報告書をめくりながら、俺は内心驚いていた。 確かにレベリングはそれなりに熱心にやったが、難所であると思われていたカスガダマ沖海戦を、我が第一艦隊はわずか5回のトライでHPゲージを削りきり、あっさりと突破してしまったようだ。 「どーですか司令!私だってやれば出来るんですよ!金剛お姉さまと一緒なら誰にも負けません!」 「ワタシもexcite fightしたんですヨー?でも、敵に与えたdamageは榛名には敵いませんけどネー!」 「そ、そんな…榛名はただ、夢中で…」 「吾輩にかかれば、この程度当然だな!」 「潜水艦は徹底的に無視。潜水艦に攻撃できない艦を集めて夜戦で止め。 私の計算と司令官さんの戦術、ばっちりはまってましたね。さすがです」 「…ああ。お前たち、よくやってくれた」 いつになく執務室が賑やかなのも無理もない。ここ最近になかった大戦果だからだ。 特に、ボスにとどめを刺しMVPまでかっさらった利根は鼻高々である。 しかし、俺の目線が吸い寄せられるのは… 「いやあ、さすがですね皆さん。私が支援した甲斐がありました」 「oh!蒼龍が敵の艦載機をほとんどstrikeしてくれたから私達砲撃に専念できたネ!Nice assistだったヨ!」 「むう…確かに敵のヒコーキはほとんど飛んでこなかったな。吾輩も楽だったぞ」 「今回の蒼龍さんには防空を全てお任せしてましたからね」 そう。今回蒼龍はダメージ源となる艦攻隊・艦爆隊を一切積まず、艦戦と彩雲のみを載せた極端な構成だったのだ。 夜戦重視の戦術のため普段は2隻入れている空母を一隻に減らし、その分艦攻隊・艦爆隊を積むスペースが無くなってしまったのである。 結果、蒼龍は火力的には一切貢献できない構成となってしまった。もちろん、指示したのは俺である。 勝利するためとはいえ、昔からの付き合いである彼女を完全に裏方に回す形にしてしまうのは正直心苦しかったのだが、この戦果ならきっと彼女も納得してくれることだろう。 が… 「提督…私、今回すっごい地味でした」 第一艦隊の面々が意気揚々と自分たちの部屋へ引き上げたあと、取り残された形となった蒼龍がつぶやいた。 「…仕方ないじゃないか。彩雲と艦隊をカバーする分の烈風を積んだら艦攻艦爆積めないんだから」 「じゃあ、じゃあ、艦載機数の多い加賀さんを使えばよかったじゃないですか!」 「い、いや、確かにそうなんだが…」 何故か不機嫌である。いや、不機嫌とは少し違うような…? 「提督、加賀さんもちゃんとレベル上げしてたじゃないですか。私、知ってるんですよ!」 「そりゃお前はずっと秘書艦だったしな…」 「じゃあどうしてですか」 お前を外したくなかったからだ、などと恥ずかしくて言えない。 「…まあいいです。そりゃあ、私だって僚艦の防空は大切な仕事だってわかってますよ。 でも、私も攻撃に貢献して、MVPを取りたかったんです。…提督のために」 最後に付け足された語に激しく動揺しているのが自分でもわかる。 「い、いや、蒼龍はよくやったよ。蒼龍がいなかったら今回の勝利は覚束なかった」 「本当ですか?」 「ああ。真のMVPはお前だ」 「じゃあ…『ご褒美』、下さいよ。いつもより、豪華なの」 ようやくわかった。不機嫌ではない、これは… 「今夜…部屋で待ってます、からね…」 思わぬ追い打ちを食らい、固まった俺が気づいた時には、彼女は既に執務室からいなくなっていた。 *** 無論いくら疎い俺でも、蒼龍のセリフがどういう意味を持ってるのかぐらいはわかる。 残っていた仕事を終わらせ(まるで手に付かなかったのは言うまでもない)、身を清めた俺は、神妙な心持ちで空母寮を訪れ、蒼龍の部屋の前に立っていた。 意を決して、ノックする。 コンコン。 「はーい、どうぞ」 いつもと変わらぬ…ように聞こえる蒼龍の声に幾分平静を取り戻した俺は、ぎこちない動きでドアを開けた。 「ふふ、いらっしゃい」 「ああ…」 艦娘たちの部屋は簡素ながら、要望に応じて和室と洋室に振り分けている。蒼龍の部屋は和室である。 勧められるままに座布団に座った俺は、事前に何回もシミュレートした通り口を開いた。 「蒼龍、今回は本当によくやってくれた。感謝して――」 「もう提督、それはさっき聞きましたー。もちろん嬉しいですけど、私が欲しいのは『豪華なご褒美』ですよ」 「う…」 いきなり予定が狂ってしまった。仕方あるまい…いくらか段階をすっ飛ばすことにする。 「蒼龍…隣に座ってくれるか?」 「はい♪」 いかにも嬉しそうに、蒼龍が俺の隣に収まる。 それだけではなく、じいっとこちらを見続けている。正直気恥ずかしくてしょうがないのだが、目線を逸らすといろいろアウトな気がして外せない。 出所不明の義務感に突き動かされ、俺の腕は半ば無意識的に蒼龍の背中に回っていた。 「蒼龍」 「はい」 柔らかい。温かい。名を呼びながら抱きしめるだけで、こうも気持ちが昂るものなのか。 こいつが愛しくてしょうがない。 「よく…やってくれた。お前は最高の空母…いや、艦娘だよ」 「…はい」 「これからずっと、俺の秘書をやってくれるか」 「…! ず、ずっと、ですか?」 「そうだ。ずっとだ。…嫌か?」 「嫌じゃ、ない、です、けど…驚きました。提督はもっと奥手だと思っていたのですが」 しまった、すっ飛ばしすぎたか。 「でもそんな…土壇場で突っ走っちゃう提督も…好きです」 その言葉に心臓が跳ね上がりそうになる。ただでさえ人生最大速度で鼓動しているというのに。 改めて蒼龍を見つめる。 濡れた瞳。柔らかそうなほっぺ。龍の髭のような紐でしばった、幼い印象を際立たせる二つのお下げ。 今までさんざん見てきた顔のはずなのに、吸い込まれそうな錯覚に陥る。 いや、実際に吸い込まれていた。いつの間にか、俺は唇を重ねていた。 「あ…ん…んふ…ちゅ、ん…ああ…」 今までとは違う自分からするキスの、なんと甘美なことか。俺はひたすらに蒼龍の唇を、舌を、貪った。 ひとしきり堪能した後、ようやく口を離した。銀色の橋がぷちりと千切れる。 「…嬉しいです。キス、提督からしてくれたことなかったから」 「すまん」 「最初の時だって、私、ものすごく勇気を出してやったんですよ?」 「…すまん」 「でもやって良かったです。私がああでもしなきゃ、提督は私のこと、意識してくれませんでしたものね」 「…ああ。感謝してる」 「何言ってんですか。感謝してるのはこっちの方ですよ」 「え?」 「私…ずっと怖かったんです。正規空母の中じゃ弱いし、そのくせ燃費は正規空母並だし。 隼鷹や飛鷹なんか、私とほとんど艦載機数が変わらないのに、燃費はずっといいし。 飛龍は私よりずっと運がいいし…正直、客観的に見たら、あえて私を使う理由なんて殆ど無いんです… 提督の気まぐれで第一艦隊に、秘書にされたんだろうと。 どうせ私なんてすぐ外されてしまうだろうと。そう思ってました。 …なのに提督は、私を重用して下さいました。そればかりか、秘書に据えて、艦載機開発まで任せていただいて。 私はたまたま最初にホロ装備を出したってだけなのに。 いい装備が出るたびにびっくりするぐらい褒めてくださって… 嬉しかった…」 …そうか。あの喜びようにはそういう事情があったのか。 偶然だが、俺が艦載機担当に据えたことが他の空母たちに感じていた劣等感を和らげていたのか。 しかし…と、よせばいいのに思わずネタばらしをしてしまう。 「…それは、赤城さん以外に艦載機開発できるのがお前しかいなかったというだけで」 「でも、飛龍や瑞鶴たちがうちに来ても、提督は私を外しませんでしたよね?」 「そりゃまあ、そうだが…」 「どうしてですか?」 「…考えたこともなかった。お前を外すなんて選択肢、端から無かった…だけ…」 …うん?ということは、つまり、…そういうことなのだろうか? 「提督ったら、やっぱり自覚なかったんですね。ほんとうに可愛い人です。 とにかく、私だって提督に、とっても救われてたんですよ。そこが重要なんです。 おかげで、私は二航戦の誇りを保つことが出来ました。だから…大好きです」 再び心臓がドクンと跳ね、思わず蒼龍を抱きしめる腕に力が入る。 触れ合ってる場所が馬鹿みたいに熱く、頭の中も茹だっているのがわかる。 乱暴にはすまい、という理性の欠片を必死に保ち、彼女を抱きしめたまま囁く。 「…いいか?」 「私が誘ったんです。してくれなきゃ怒りますよ。あ…でも…明かりは消して欲しいです…」 立ち上がるのももどかしく、片腕で蒼龍を抱いたまま膝立ちで電灯の紐を引く。 部屋がふっと暗くなり、窓から差す埠頭の街灯だけが、お互いの輪郭を浮かび上がらせる。 「ん…他には…?」 「…なるべく、優しく…でも激しく…してください…」 目を伏せて、ぎりぎり聞き取れる声でおねだりする彼女は、たまらなく淫靡だった。 *** 「…触るよ」 「ん…」 布団に横たえた蒼龍に寄り添って、柔らかそうな胸に手を伸ばす。 名前通りの蒼い着物はしっかりとした布地だが、そこから伝わる感触は女性特有の柔らかさ。 今までは気にはなってもあえて目を向けまいとしていた、その中でも一番柔らかい場所に、俺は今触れている… そのことに得体の知れない充足感を覚えながら、俺は愛撫を始める。 「んっ …ふ…んんぅ…」 「蒼龍の胸、見せて」 「…あ…っ」 紐をゆるめ、着物を開き肌を露出させると双丘がこぼれ出る。 蒼龍の胸は大きめだが、戦艦娘たちのように形がしっかりしているわけではない。 おそらく服が比較的ゆったりしているのもあるだろうが、仰向けになった蒼龍の胸はやや潰れ、 いつも見るよりは小さい印象を受ける。 「…あ、あんまり見ないで、ひゃんっ…! あ…んん、ん…」 しかしその分、柔らかさは尋常ではない。 しっとりと汗を帯びた、まるで搗きたての餅のような乳肉を撫でるたび、蒼龍の口からは悩ましげな吐息が漏れる。 闇の中でふるふると震える乳首にむしゃぶりつきたい衝動をこらえつつ、 あえてそこを避けて優しくキスをし、舌を這わせて愛撫していく。 同時に袴の中に手を差し入れて、熱を帯びた大腿を撫でる。 「は…ぁ…! ん…」 触れる度に蒼龍の体はぴくりと反応するが、拒絶されているわけではなさそうだ。そのまま鼠径部や恥丘を下着の上から指を這わせ、蒼龍の劣情を煽っていく。 「うう…提督…っ」 「何だ…?」 「…っ 提督って…意外に意地悪なんですね…」 「そうか?」 「そうですよぉ…」 そろそろだろう。自分の指を舐めて濡らし、コリコリと尖った乳首に自分の唾液を塗りつける。 「ひぃんっ! は、て、いとくぅ、それビリって、んん、ん…っ!」 ヌルヌルになった乳首をそのまま指で転がし、軽く摘み上げる。 反対側の乳首は直接口付けし、舌で転がす。汗の塩気と、かすかに甘みを感じる… 「ん、んんっ…!は、ひゃんっ…はぁ、はぁ、あ、くぅん…」 「甘い…」 「な、何言って、! あ、そこ、は、ああっ…!」 ぐしょぐしょに濡れそぼった下着の上から、今度は肉豆と割れ目を強く指でなぞると 蒼龍は鋭い嬌声を漏らした。 「やあっ…提督、直、にぃっ…!」 精一杯のおねだりにこちらが我慢できなくなり、下着に手を突っ込み蒼龍の恥丘と性器全体を直接手のひらで覆う。 秘裂がちょうど中指にぴったりと当たり、ぬちゅりとした温かい感触を指の腹で撫でると、蒼龍の喘ぎ声がひときわ高くなる。 そのまま、しとど濡れた肉のスリットに指を潜り込ませて、膣内の浅い場所をクチュクチュと弄る。 「ひぃんっ…はぁっ、はあ、あっ、あ、あぁ、指、ぃぃ…っ、! そこ、ぞくってぇ…」 中指の根本がクリトリスを押しつぶすたびに蒼龍はビクビクと痙攣し、膣内の指を締め付ける。 いつの間にか蒼龍の腰は俺の指を誘い込むように艶かしく動き、手のひらと下着はべっとりと愛液で汚れている。 「…下、脱がすよ」 「やぁっ…」 「嫌?」 おそらく反射的に答えただけだろう。俺の問に目をぎゅっと瞑ったままふるふると首を振って応える蒼龍。可愛い。 完全に用を為さなくなった下着を丁寧に脱がすと、ついに蒼龍は一糸まとわぬ姿となった。 蒼龍の秘所を暴こうと、俺の腕が勝手に動き蒼龍の足を広げ、ソコを完全に曝け出す。 「や…やだぁ…そんな、見ないで…」 見るなと言われても目が離せない。暗さに慣れてきた目には、性器の周りにぽやぽやと生えた陰毛や、勃起しピンク色に光るクリトリス、ぷっくりと充血し開いた陰唇、その奥でヒクヒクと蠢く濡れた肉穴まではっきりと見て取れた。 発情し開花したソコは今まで見たどんなものよりも卑猥で、俺は思わず彼女の股間に顔を埋める。 「ひあっ…!?舐め…っ うぁっ…ふ、ふぅっ!ん、んぁっ、は、はぁんっ!」 汗と女の生々しい匂いがむわりと顔を包む。 そのまま舌を秘裂に沿ってなぞり、小陰唇の奥に隠された尿道口と膣口を丁寧に舐め上げる。 膣口に差し入れると愛液がじわりと滲み出て、膣腔内を吸い上げる度にずじゅじゅう、ぶぢゅるるうという下品な音が部屋に響く。淫らに発情した蒼龍の味と匂いを、俺は夢中で味わった。 「あ、いいんっ、音立てないでぇっ…! 舌、あ、たま、ふわふわって、私ぃ、はぁんっ…」 もちろん音はわざとである。 蒼龍の愛液を存分に堪能し、目の前で存在を主張している陰核に舌を這わせながら、膣内に指を差し込みかき混ぜた。 「蒼龍のここ、すごい大きくなってるぞ…」 「やあ…っ そん、な、こと… !!そ、れ、舐めちゃ、ひ、ひゃんっ… …はぁっ、はあ、あっ、あ、あぁ、指、ぃぃ…っ、! な、か、そこ、ぞくってぇ…」 どうやら膣内の性感帯を探り当てたようだ。ソコを指の腹でトントンと叩きながら、クリトリスを包皮ごと口に含み、思い切り吸い上げた。 「やぁ、はぁんっ、いっ…!? そ、こ…ああああぁぁっ…」 蒼龍は腰を浮かせながらブルブルと震わせ、数瞬後ドサリと布団に落下する。 指を引き抜くと、大量の愛液がゴポリと溢れでた。 「はぁ…はぁ…提督…すごいですよぉ…あっ、あむ…」 くたりと身体を弛緩させた蒼龍はたまらなく扇情的で、俺は思わず彼女の口にむしゃぶりついていた。 「むっ…んん…っ…ん、あ、ていと、んむぅっ…ちゅっ、ちゅうっ…」 舌を絡め合い、唾液を舐め取り、自らの唾液を蒼龍の口内に送り込む。 先ほどとは違う、犯すような、搾取するような激しいキス。 蒼龍の体液を摂取しているという事実にどうしようもなく興奮し、脳が熱暴走を起こしている。 「…ぷはっ! はぁっ、はぁっ、て、ていとくぅ、息できませんよぉ…」 「すまん…蒼龍があんまりにもエロ可愛くて」 「っ そ、そういうこと言うのやめてください…」 「蒼龍の口もアソコも美味しかった」 「ちょっ!だ、だからぁ…」 「次は、蒼龍がしてくれると嬉しいな」 「……!!」 調子に乗って言葉責めを重ねると、蒼龍は完全に固まってしまった。 …少し調子に乗り過ぎたかもしれない。引かれてしまったか…? だんだん不安と後悔が大きくなっていく俺の視界が突然回転し、蒼龍の顔がすぐ前に…否、上に位置する。 ちょうど俺が蒼龍に押し倒された格好で、どうやら体勢が逆転してしまったようだ。 「提督のご希望、よぉっくわかりました。そこまで仰るなら私も遠慮はしません。 今まで私が提督にしてあげたかったこと、存ッ分にやらせていただきますね…!」 鼻息荒く迫る蒼龍。あれ…?なんか俺、変なスイッチ入れちゃった…? 「はむぅっ!?…ん、んぅ…あ、あう、そう…むふぅ…!」 誠に残念ながら、これは俺の声。 そう、つい先程とは逆の構図。蒼龍が俺に覆いかぶさり口内を舌で蹂躙しているのである。 次々と蒼龍の唾液が送り込まれ、溺れそうになる俺。逃げようにも頭をがっちりホールドされてるので逃げられない。 限界に近いところでようやく口が解放された。 「ぷはっ、はっ、はっ、そ、蒼龍、お前…」 「やっぱり私の提督はとっても可愛いです ささ、楽にしてくださいね…♪」 丁寧にシャツを剥がされ、夜気に曝される俺の肌に蒼龍の熱い柔肌が直接重ねられる。 「ちゅ…れろ、ちゅ、ちゅぷ…ふふ…んちゅ、ぺろ…」 耳、頬、首筋。蒼龍がキスするたびにくすぐったいぞわりとした快感と、蒼龍の髪の匂いが鼻を撫でる。 次いで肩甲骨、喉、胸元にキスの雨と舌が這いまわり、乳首が弄ばれる。 「そ、蒼龍…」 「だぁめですよ、今は私がしてるんですから」 胸、鳩尾、臍、下腹部… 俺の肌の上をぬらぬらと這いまわる舌はだんだん下の方にずれていき、ズボンを脱がされ、屹立した下着のテントに到達する。 「はぁ…提督の、こんなに…んっ…ちゅ…ちゅ… 興奮してくれてるんですね…嬉しいです…ちゅ…はぁ…」 下着の上から先端にキスされるたび、布越しに唇の柔らかい感触が伝わる。 「んぅ…んふぅー…んっ、ん、ん…」 更に口に含まれ、舌で弄られている…らしい。下着越しにされているため確証が持てない。 何より、もどかしい。 「ふーっ…すぅー…はぁ…これが…提督の…」 おまけに匂いまで嗅がれているようだ。やばい。風呂に入ってきたとはいえ、こいつヤバイ。エロい。 そうこうするうちに下着まで脱がされ、限界まで勃起した肉槍が蒼龍の目前に曝される。 「…すごい…」 トロンとした目で俺のモノを見つめる蒼龍。恐る恐るといった動作でそれを手に取り、顔を近づけていく。 「んっ…すーっ、ちゅ…すごい、エッチな匂いと味…あっつい… ちゅ、れろぉーっ、にちゅ、はーっ、れりゅ、ちゅ、ちゅっ、はーっ、はーっ、んちゅううう…」 竿に舌を這わせ、根本から舐め上げ、先端や裏筋にキスの雨を降らせる蒼龍。トロンとした目で時折こちらを見遣るのが堪らない。 「ふふ…提督の、しょっぱくて先っぽからヌルヌルが出てますね…もっとしてあげますから、気持ち良くなってください…」 いかん。なぜ俺が恥ずかしいのだ。普通逆ではないのか。 いや…しかし俺もついさっき蒼龍に同じことを…蒼龍は同じことをしてくれているだけ… 「うわっ!?そ、蒼龍、そこは…」 「男の方も、ここは気持ちよくなれるって聞きましたよ?」 つ、つっと指先で撫でられる俺の菊門。やばい、こいつヤバイ。 それにこいつ今、「も」って言わなかったか!? 「でも初めてなのにちょっとやりすぎですよね…今回は撫でるだけにしておきますね♪ …ぁむうぅ」 「うぁあっ!?」 大混乱から立ち直る間もなく突然俺の陰茎が生暖かいものに包まれた。 先端を咥えられたままカリ首に舌が這いまわり、鈴口が刺激される。 「んっ、んぷ、んっ、んんん…ぷぁっ、はっ、んんっ、じゅじゅちゅうっ、はぁ… あむ、ぐぷっ、じゅぷあっ、はあっ、あむっ、んっ、んん、ううんっ♪」 くぐもった吐息と淫らな水音、陰茎への刺激、何より蕩けた顔で俺のモノを一心不乱に舐めしゃぶる蒼龍の表情が 劣情と射精欲を煽り立てる。 「ぷちゅぅ、ぐちゅ、くちゅっ、ちゅぷっ、あはぁ…はむぅ、ちゅろっ、ぢゅろっ、くちゅる、ぢゅうううっ…」 「お…いっ、そう、りゅう、ダメ…だっ…!」 「んー…?ひもひよふにゃいれふか?」 馬鹿、シながら喋るな変な刺激がっ…! 「ちがっ…よすぎて、出ちまう…っ」 「んふー♪ …ちゅる、じゅ、ふぁ、ん、んぶぅ、ちゅぷ、ちゅっ……ぢゅるるるるっ!」 むしろ一層情熱的にフェラチオを再開する蒼龍。その嬉しそうな顔を見た瞬間、ついに我慢が決壊する。 びゅ、びゅぶぅっ!どぐっ、どぐっ…どぷっ… 「んぷっ!?ん、ん~っ ぷはっ、こほっ、うわ、わっ…」 たまらず蒼龍が吐き出した精液が俺の下腹部にぼたぼたと垂れ、 それでも収まらない射精が蒼龍の顔を白濁液で汚していく。 「これが…提督の精子…なんですね… …ふふ、エッチな味と匂い」 「す、すまん、口の中で…うわっ!?」 じゅずずぅ、ぴちゃ、ちゅぱっ… なんと蒼龍は俺の腹に落ちた精液を舐め取り始めたのだ。 馬鹿、やめとけという言葉も聞かず夢中で俺の子種を啜るその姿はどうしようもなくエロくて、 俺の制止の声はだんだんと掠れて消えてしまっていた。 ちゅぷん、と萎えてしまった俺の陰茎に残った精液まで吸い出して、蒼龍はニカッと笑う。 「ごちそうさまっ♪」 「お、お前…お前…」 得意げな顔で俺の胸に抱きつく蒼龍。 「馬鹿だな、飲まなくていいのに」 「違いますよ、私が飲みたかったんです。…そりゃ、味はあんまり良くなかったですけど。 私で気持ちよくなってくれた、好きな人の精子なんですから。飲んであげたいに決まってます。 それに、提督の精子ですよ?…興奮するじゃないですか」 「…お前がそんなにエロいとは知らなかったよ」 「なーに言ってんですか提督。提督だって私のを飲んだじゃないですか。エロいのはお互い様です。 お、おまけに…美味しかった、だなんて…」 「う…あ、あれは…」 思い出させるな顔から火が出る。 しかし言われてみればその通りである。その通りであるが、ちょっと想像と違ったというか、 艦娘はもう少しお淑やかであって欲しかったというか… 「というか、いやに手慣れてないか?本当に初めてなのか?」 「あのですね提督…私達の生活、ご存知ですよね? 今までそんなコトする暇なんてありませんでしたし、第一相手がいませんよ」 「いやまあ、確かにそうなんだが…あんなことの知識はどこから…」 「秘密です。でも、私がやったことぐらいの知識はだいたいみんな知ってますよ? 駆逐艦の子たちでも知ってる娘がいるくらいですから」 「…オゥ…」 なんということだ。我が鎮守府がそんな事態になっていたとは…恐ろしい。 「そういう提督こそ、なんか手際良かったですよね… 女っ気の全くない生活をしてらっしゃいますが…実は女性経験が結構お有りで?」 「き、企業秘密だ」 「ほらぁー」 ご想像にお任せします。 「…私達だって、女の子ですから。そういうことに興味はあります。 私も提督にアプローチした時から、いつかこんな時が来るかなって…考えたり、れ、練習したり…」 バカヤロウ、何突然エロ可愛らしいこと言ってんだ。おかげで元気になっちまったじゃねえか。 「あ…提督の…」 蒼龍も気づいたらしい。改めて蒼龍を組み敷いて抱きしめながら、耳元で囁く。 「…挿れるぞ」 「はい…私でいっぱい、気持ちよくなってくださいね…」 そそり立つ怒張をあてがい、ゆっくり、ゆっくりと腰を進める。 「っ」 ペニスが、蒼龍の充血した小陰唇を掻き分け― 「っう、ううっ…」 膣口をこじ開け― 「くうっ…あ、ああっ…」 処女膜を引き裂き― 「あ…あ…っは、はうっ!はっ、はっ、あ…」 遂に最奥に到達した… 「ぜん、ぶ、入りましたか…?」 「ああ…大丈夫か…?」 「は、はい…痛いけど…痛いのも…嬉しいです…」 クソッ、どんだけ可愛いんだこいつは。 「提督…このまま、ぎゅっとしてください… …あと、キスもしてください…」 言われなくても。 存分にお互いの唾液を交換し合ったあと、頃合いを見計らいゆっくりと腰を動かし始める。 「っ!」 「だ、大丈夫か?」 「はい…ちょっと痛いけど…平気…動いてください… 私、は、提督と繋がってるだけで…っ、あっあ、んんっ…」 いちいち興奮させるようなことを言うな。加減できなくなる。 ピストン運動は控え、ゆっくりと円を描くように腰を動かす。 それだけで蒼龍の膣内はきゅうきゅうと締め付け、信じられないほどの快感をもたらす。 「はぁ、はぁっ、提督、提督ぅ…」 「蒼龍、好きだっ、蒼龍っ…」 互いの名を呼ぶたびに嬉しさと快感がこみ上げてくる。 それは蒼龍も同じなようで、彼女の腰の動きもだんだんと大胆になっていく。 結合部から出るずちゅ、ぶちゅという卑猥な水音が脳髄を刺激し、蒼龍の息遣いと熱気が頭を熱く甘く蕩かしていく。 「はぁっ、あ、! あっ、てい、とく、ああっ、やだやだ…っ、そ、こぉ、だぁめっ…!」 たゆんたゆんと揺れている柔らかい乳肉を掴むと、蒼龍の嬌声が一段と激しくなる。 そんな蒼龍がたまらなく愛しくて、腰を動かしたまま覆いかぶさって唇を貪った。 「ちゅむぅ、ちゅぶっ、ちゅる、んっ、ぷぁっ、んんっ、あはぁっ きも、ちいい、ですかっ…?て、とくっ、あ、わ、わたしできもち、よく、なれてるっ…?」 「ああっ、最高だっ…蒼龍のナカ、熱くて、ぬるぬるでっ…搾り取られそうだっ…!」 「よかっ…た、わた、しも、はぁっ、ていとくのぉ、いいっ…きもち、いいですっ…」 前戯でさんざん濡らしたのが良かったのか、蒼龍はほとんどもう痛がる素振りを見せない。 それとも蒼龍のしていた『練習』の成果だろうか? 「ちゅ、ぺろ、はぁ、すっ…き、な、人の、だからぁっ …きもちいい、の、かなっ…」 そんな詮無い思考も蒼龍の台詞で塗りつぶされ、彼女の胎内にすべてを注ぎ込むことしか考えられなくなってゆく。 「う、うあっ…も、だめだっ…蒼龍…っ」 「はいっ、はいっ、わたしの、なかでぇっ…ぜんっ、ぶっ…わたしもっ…!」 どくんっ、どびゅうっ、びゅるる、びくっ、びくっ… 限界まで抑えていた欲望が爆発し、蒼龍の最奥に流れこむ。 同時に蒼龍の膣肉もまるで絞りだすようにうねり、痙攣し、貪欲に子種を飲み込んでいく。 「っあ…あ…あつい、の、どくどく、って、出てます…」 人生最高の充足感を味わいながら、蒼龍の肚に一滴残らず注ぎ込んだ。 そのまま倒れるように蒼龍に覆いかぶさり、心地良い倦怠感を共有する… 「はぁっ、はぁっ、気持よかったよ、蒼龍…」 「私も、です…私…幸せです…」 この期に及んでまだそんな可愛いことを言うか。俺を殺す気か。 互いの体温をひとしきり楽しんで、ようやく蒼龍から離れる。 萎えた陰茎を蒼龍の膣穴から引き抜くと、愛液と精液の混ざったものがゴポリと溢れ出る。 「いっぱい出ましたね…」 二回目だというのに、我ながらよくこんなに出したものだ。 「…っとと、ティッシュティッシュ」 「ああいいんです、後で私が片付けますから。それに―」 「え?」 「いえ…何でもないです…あの…ちょっと勿体無いなって思っただけです…思っただけですよ?」 この子は… 「…で、大丈夫だったか?最後の方は俺も気遣いとかできなかった、すまん」 「いえ…最初は痛かったですけど…途中からわけわかんなくなってましたし… 多分、気持よかった…ですし…夢中になってくれたのなら、嬉しい…です」 そう言葉を紡ぐ蒼龍がまた可愛くて、たまらず俺は彼女を抱きしめる。 「…これからも、よろしくな」 「はい…こちらこそ♪」 蒼龍が眠りについたあと、このまま蒼龍を抱いて眠りたい衝動をこらえ、俺は空母寮を後にしたのだった。 *** 「エエー!まだ付き合ってなかったんですカー!?」 「…え?」 翌日、朝食の席で蒼龍を改めて秘書に据えることを皆に伝えた。 最初は「提督は何当然のことを言っているのだろう」という雰囲気だったので、もうちょっとその…詳しく説明したらこの反応である。 「…え、どういうこと?」 「だってテイトク、蒼龍と一緒にいるトキはいつもso sweetなatmosphereじゃないですカ!」 「…マジで?」 ちなみに金剛は砲・電探の開発を担当しているため、何回か臨時に秘書艦を務めている。 自分としては蒼龍と変わらぬ態度で接していたつもりだったのだが… 「ワタシもテイトクのことダイスキですケド、さすがに蒼龍には敵わないネー」 「蒼龍さんもラブラブでしたし、どう見ても余人の入る隙はありませんでしたからね…」 「アレで隠していたつもりだったとは…提督は余程隠し事をするのが下手と見えるの」 鳥海と利根に追撃を食らい、茫然とする俺。ということは… 「な?昨日は早々に引き上げて正解だったじゃろ?」 「ですね」 「Nice ideaだったネ」 「え!?お姉さま、あれってそういうことだったんですか!?」 やはり、昨日は気を利かせてくれていたのか。若干一名気づいていなかったようだが… 「提督と蒼龍さんが、そ、そんな関係だったなんて…」 「あー…やっぱりそうだったんだね」 「お、朧は知ってたの!?」 「まあ…ちょっと怪しいかなぁって」 「うーん、ご主人様呼びも考えないといけないかなぁ?」 「フン、クソ提督にはもったいないわね」 第七駆逐隊の面々ですらこの反応…そんなに態度に出ていたのか… 今度からはもう少し気をつけよう、あれ?でももうその必要もないのか? そんなことを考えていると、 「ああ…それで昨日は特に声が大きかったのね」 「!?」 別な方向からの衝撃発言。今度は蒼龍が動揺する番である。 「ちょっと飛龍…はしたないですよ」 「ご、ごめんなさい、赤城さん」 飛龍は蒼龍の隣の部屋だ。もちろん昨日が初めてで、つまり… 当然ながらそんなことは口にしないが、顔を真赤にして俯く蒼龍はすこぶる可愛かった。次回の責めネタは決まりだな。 そんなことを考えながら、俺は朝食と幸せを噛みしめているのだった。 おしまい
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「起きてください、提督……」 暗い意識の奥底から私を引っ張り出したのは、優しく物懐かしいその声と、その主による重みのものだった。 瞼を開けば、愛して止むことのない想い人、鳳翔さんが私に馬乗りになっていたのだ。 「ふふ、もう、提督ったら。 こんなに元気にしちゃって」 うっとりとした声色でそう呟きながら、生理現象でそそり立った男根を優しく撫でるようにさする。 その気持ちよさに心を奪われつつも、鳳翔さんにナニをしているのかと尋ねた。 「あら、おはようございます♪ 今日も朝から元気ですね」 柔らかに微笑むその笑顔はまさに天使のもの。今まで幾度も荒んだ心を、その笑顔が癒してくれた。 鳳翔さんは腰を折ると、そっと口づけてきて、私のかさついた唇を潤すように唾液を含ませながら舌で舐り、張りのあるぷるんぷるんな唇で貪るように食んでくるが、それでもどこか優しさが残っていた。 「ん、ちゅ……ふう、んん……ぢゅる、ちゅぅぅ……っ」 ちうちうと吸うように食いついていた唇がぷるんっと離れると、満足気な、恍惚とした表情でまた近づいてくる。 「すみません、もう、我慢なりません……」 まるでこれからすることをお許し下さいと、許しを乞うような声色で訴えてくる鳳翔さんが愛おしくて堪らなく、今度は私から唇を寄せた。 「は、っ……んん、ん、ちゅ、じゅるっ……む……ん、ふぁ……」 必死に鼻で息をしながら離すまいと唇を押し付け、片手で鳳翔さんの頭を抱いて寄せる。 空いている手では必死に気持ちよくなって欲しいと、乳房を擦り上げ乳首を親指の腹で捏ねくり、親指と人差し指で摘む。 乳首は優しく、触れているだけのような手つきで物足りなさがやっている自分でもわかる程度に。 すると鳳翔さんは乳房を弄っている手を掴むと、自らの秘所へと導いて、唇を離した。 「もう、提督のいぢわる……」 「なんの、こと?」 荒れた呼吸を落ち着かせるように、冷静に息を吐き出していると、とても悲しそうな顔をしてしまった。 どうしてそんな顔をするのか。胸が締め付けるように痛くて、逆に呼吸が荒くなってくる。 「もう、こんなに切なくなってるのに……わかっているんでしょう?」 中指がそこに触れると、指を伝って彼女のとろみのある愛液が垂れてくる感触が、手の甲をつたり、腕にまで垂れるのがわかる。 しとどに濡れそぼっていることを察すると、もういいです。そういうかのような拗ねた顔で手を離された。 鳳翔さんの手が私の胸板に乗せられ、少しそれが重くて苦しい。 そして、折っていた腰も戻すと視界から鳳翔さんが居なくなってしまい、とても寂しい。 「こっちで、愛して頂きますから……」 こっち、と言われそちらに目を向けようにも見慣れた天井しか瞳には映らない。 身体を起こして見ようと思ったときには、既に遅かった。 起こしかけた身体が、全身を駆け抜ける快感によって倒れた。 気持ちよさを感じた瞬間に後頭部に痛みを感じたが、そんなことも些細に感じるほど、股が、ペニスが熱い。 熱くて、きつくない、しかし確かに重量を感じる圧迫感、どんどん染み込んでいくようにずぶずぶと包み込まれていく充足感。 意識がそちらに向いていて夢中だったからか、気がついたら鳳翔さんは仰ぎ、感極まった溜息を零している。 「はぁ、ああ……あぁん……ん、ふぅ……」 やがてペニスの根元まで全てが肉壁に包み込まれると、ようやく鳳翔さんはこちらを向いてくれた。 「全て……入ってしまいました、ね……? うふふ……」 もう手遅れですね?と悪戯な眼差しをこちらに向けながら、布団と背中の間に手を差し込んでくる。 それを感じて身体を起こし、対面座位の姿勢になると、力を込めてかき抱いてきた。 負けじとこちらも抱き返し、ぎゅうう、っと抱き合う。 きっと鳳翔さんも私と同じなんだと思う。一番大事なところが繋がっても、まだ足りない。 むしろ、もっともっとと、渇望してしまう。触れ合えるところ全て触れたいと。 「じゅる、りゅ……ふ、ぁ……んむっぅ……!」 出来る限り肌を重ね合わせると、満足に身体を動かせない態勢でもお互いが気持ちよく感じたいと、腰を振り合う。 一番奥まで突き挿せるようにと、一番奥まで包み込めるようにと。 ただ、ひたすらに腰を振り、それでも唇も腕も放そうとしない。 ぬちゃっ、ずちゅっと、空気と液体だけが出すにしてはとても卑猥でいやらしい音を執務室に木霊させ、快感を共有しあう。 朝日が眩しいのも、鳳翔さんと触れているところ以外が少し肌寒いのも、なにも気にならない。 二人して同じところに感覚を集中して同じことを考えて同じことをしているのがとても気持ちよくて。 抑え切れなくなった、こみ上げる射精感を我慢することもなく鳳翔さんの中にぶちまけた。 急に動きを止めた私を察したのか、唇を離すと豊かで母性の詰まった乳房に顔を埋めてくれた。 その暖かさ、安心感に収まることをまるで知らないかのようにペニスが脈打つ。 その間も鳳翔さんは頭を優しく撫でてくれている。 やがて射精が止まると、乳房から顔を離してくれ、見つめ合える距離まで顔を離す。 「たくさん、出してくれましたね」 それでも頭を撫でることはやめずに、やっぱり優しげな瞳を向けてくれる。 至福ですと言いながらお腹を撫でさするその姿に、確かにこのお腹の中で自分の精子を出したのだと再び実感すると、またペニスに血液が集中していくのがわかる。 「もう、あれだけ出したのに提督ったら……あと一回だけですよ、ね?」 そう言っておでこにちゅ、とキスをくれるとペニスを抜かずにそのまま鳳翔さんは腰をうねるように動かし始めた。
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――僕たちは、一体何と戦っているのだろう。 皇紀2601年、マレーとハワイの同時攻略。 それは世界に対し、我が皇国が牙を剥いた瞬間。 …に、なるはずだった。 我らが帝国海軍の奇襲部隊は、洋上で謎の敵艦隊と遭遇。辛くもこれを撃破するも、任務未達成のまま帰還。 しかし。彼らが攻撃するはずであった真珠湾は、正体不明の艦隊による砲爆撃により、奇しくも既に壊滅していた。 国籍不明の艦隊は太平洋の至る所に「発生」。手当たり次第の船舶攻撃を行い、南方の島々は孤立する。 燃料と資源を渇望する我が国と、シーレーンを確保する海軍技術力を求めた南太平洋諸国の思惑は一致。 そこに大東亜共『海』圏――奇妙な共闘体制が整う。 環太平洋だけではない。世界各国は持ちうる力を総動員し、軍縮条約を破棄、自衛のための海軍力を急ピッチで育て始めた。 後に世界海戦と呼ばれる、奇妙な戦争の幕開けである。 そして、一年が過ぎた。 「あぁホコリっぽい…こんなところ当直も掃除しないんだなぁ」 神棚の掃除。軍艦にはたいてい、司令室か作戦室に神棚がある。戦艦空母になると神社まである。 掃除は駆逐艦の艦長代理の仕事ではないような気もするが、でも他にやれることもない。 艦船幹部は陸の基地に急に呼び出されて帰ってこないし、本土の港の外れに係留されたまま既に三日。 いちおう海軍学校卒とはいえ、僕みたいな若造に艦を任せたままという神経が分からない。 やり手と知られる新提督の方針なのか、今回の戦争はこういうところが割とテキトーである。 「忙しいのは分かるけど――っと」 脚立から飛び降りる。掃除完了、完全勝利S(キラリーン)。 乗組員は最低限の人員を残して陸に揚げてしまったから艦は静かだ。僕も寝所は陸に手配してある。 さて、次。艦長室の抽斗から目当ての書類を発見して、慣れないペンで記載を埋めてゆく。 首をひねりつつも何とか終えて捺印し、艦を当直に任せて煉瓦造りの将官寝所に戻った頃は、深夜になっていた。 久々の波に揺れない寝台に身を預けて、二階の窓から暗い海と艦を見下ろす。 ――機密ではあるが、大きな犠牲を払って敵の駆逐艦を鹵獲したことがある。 しかし艦内には敵影はなく、その船ははるか以前から航行不可能なレベルに風化していたようであり、要所に「土」が詰まっていたという。 航空機型の「何か」は撃墜しても一瞬で消えてしまい、原型を留めない。 それはまるで――海底から復活した、幽霊の軍隊であるかのようだった。 敵艦だけじゃない。 帝国海軍の軍艦搭乗者の間に、「女の幽霊を見た」という噂が最近多い。 あるものは神社で見るような巫女姿、あるものは女学生のような海軍白服姿。それも決まって女性だとか。 外したはずの発射弾が命中したとき、逆に命中コースのはずの敵弾が外れたとき、彼女たちは一瞬見られることがあるという。 敵艦も幽霊、味方艦にも幽霊、これではまるでこの戦争は―― …寝よう。代理かつ暇とはいえ、軍艦を一隻預かる立場。寝不足は望ましくない。 一階。シャワーが三つほど並んだだけの、小さな共同浴室。 陸はいい、水も浴びるほどあるのだから――などと思いながら結局眠れない身体を深夜の浴室に運び、頭から温水を浴びた瞬間。 「よ」 「?!」 突然、間近の背後から声を掛けられた。ハダカのまま驚いて振り返る。 ――奇妙な――強いて言えば和装と、海軍白服を合わせたような。更にその上に、ごつごつとした武装を纏って。 髪の長い、変な格好の女の子がそこにいた。 まるで気配もなく――いや。実際、連装砲(?)をふわふわと宙に浮かせて従えるその姿は。 「ゆ……幽霊っ?!」 幽霊軍艦、敵軍……銃は?!あ、持ってな… 「失礼じゃな」 少女の容姿に似合わない、古めかしいしゃべり方をする奇妙な娘は腰を抜かしかけた僕を見下ろすと、ほ、と小首をかしげて笑い、 「落ち着け、――」 僕の名前を呼んだ。階級名付きで。 「わらわはそなたの艦。名は知っておろうが」 女の子の姿をしたそれは、ばっ、と手に持った扇子を開き、 「『初春(はつはる)』じゃ。よろしゅうな」 「…あ………」 あまりのことに声が出てこない。 軍人は怪力乱神を語らず、というが……眼の前に居るのだ。ちみっこい偉そうなのが。 うわさの女幽霊……いや、……初春…… 「…帝国軍艦の、護り神…?…『乗っていた』のか、本当に」 「乗っている訳ではない。わらわは艦、艦はわらわ」 心と身体のようなものだ、とそれは言った。 「わしらは海軍幹部以上にしか姿を見せぬというのが『あの男』との約束じゃが、ぬしは良いそうじゃ。艦長代理だからかの」 くっくっ、と喉で笑う。あの男とは例の、若提督だろうか。 他にも彼女の仲間はいて、あの奇妙な人にはこの『船舶の精神』たちが自由に見えるということなのか。 「…こんなところまで出てこれるの?」 「だいたい艦から見える範囲までは好きに出歩けるぞ」 「ほかの軍艦とお話したりとか…」 「おぅ。さっきまで『如月』と話し込んでおったわ」 信じがたいが、目の前にそれは居て僕と会話している。――それがすべて、事実だとして。 「なぜここに?僕…小官に何か御用で?」 「なに、畏まるような用ではない。仕事の慰労と、掃除の礼にと思っての」 掃…… 神棚?! 「あんなところに住んでるの??」 「住んではおらん。わらわはあの艦そのものじゃと言ったろう。…ま、普段は大体あの周辺におるがな」 …どっちなんだろうそれは。住んでるのと違うのか。 「さて、話はそろそろよかろう。背中でも流してやろう。そちらを向いて座るがよいぞ」 言いながら、彼女は両手の手袋をすらりと外した。 なんとなく笑顔と雰囲気に押されて、背を向けて座った直後。 ぬるぬると泡のついた小さな熱い両の手のひらが、僕の背中を撫で擦り始めた。す、素手なんだ……。 首筋。脇腹周辺。つるつるとした感触が僕の身体を動きまわる。ヘンな感じ。てか――ヤバい。これは。 「ん?どうした?気持ちが良いか?」 耳元で囁かないでほしい。甘い吐息まで感じるのは不思議。まるで本当に、綺麗な女の子がそこにいるような―― 「お?ここはどうしたことじゃ、これは?」 「!!」 やがて楽しげな声と同時に、泡だらけの右手が股間のものを包み込む。僕のそれは情けないことに、そろそろ制御を失いつつあって。 ぬるん、ぬるんと小さな手で軽く握ったまま上下に扱かれ、思わず声が出そうになる。 「や、やめ……そんな、ことまで……」 「ふふ。愛いのう。止めん。幽霊呼ばわりの罰じゃ」 いつのまにか彼女(?)も裸になっているらしく、背に密着した女子の裸体の香りと体温と柔らかさが、知らず頬を上気させ、心をとろけさせる。 背筋に押し付けられぬるぬると往復する、淡い膨らみの両胸。ささやかな突起の感触。――これまで感じたことのない、最高の心地よさ。 「…だ、だめ…」 「なに、艦娘との交合は縁起モノじゃ。ありがたく受け取っておけ」 囁くような媚声。どんどん固く敏感になる剛直を前後し続ける右手。いつの間にか僕の胸先を嬲る左手。手のひらのなめやかさと、絶妙な力加減。 胸と股間を交互に撫でられるたび、頭の中で快感が弾ける。 「…あぁ、…もう…ッ!」 「ふふ。良いぞ。思うさま、放つが良い。…ほら」 速度が上がる。思わず身体が前に傾く。逃すまいと追随して密着してくる身体と、手――抵抗、でき、な――ぁ―― 「……だめ、もう………く…ぅッ……!!」 前傾姿勢で、背後から抱きしめられたまま。僕は二度、三度と、弾けるように身体を震わせた。 放ったものが大量に、浴室の床と壁を汚した。 「はぁ、はぁ、…」 精を放った僕のそれを、汚れるのも構わず彼女の両手が愛おしそうに撫で回し続ける。 「ふふふ。次弾装填も速いようじゃの、さすがは初春の艦長候補じゃ。…さて、次は正面からやってやろう」 泡を纏った小柄な白い裸体が、無防備に視界に入ってきた。心から愉しげな、吸い込まれるように深い紫の瞳。 揺れるささやかなおっぱいと、先端を飾る淡い色の花輪。細身だが、すらりと伸びたきれいな肢体。 「望みがあるならなんなりと言うがよいぞ」 ごくり、と自分が喉の音がやけにはっきりと答えた。 ……もういいです……とは、男のサガが言わせてくれなかった。 「…いつの間に、脱いだの」 しばらくの後。 あれから深夜の浴室で何度も交わり、この世のものとは思えない喜悦を幾度も味わい、気怠く火照る身体を持て余しつつ初春に声を掛ける。 ――冷たい水を浴びたい。頭から。 「思えば脱げる」 言いながら、浴室に座り込んだその手にはいつの間にか扇子。…本当だ。 泡や、汗や、いろんなものでどろどろだったはずの手も、清い。 「艦のほうは、勝手に武装解除したりしてないんだよね…?」 「ふふ、心配するな。艦の状態はわれらの姿に反映されるが、われらの姿が艦に反映されることはない」 突然に艦の武装が落ちたりしたら、それこそ怪奇現象じゃな。そう言って初春は楽しげに笑う。 「……」 先刻気付いて――気になっていることがある。やっぱりいま、聞かなければならないだろう。 艦の自立した姿、人を介さぬ艦の意志。それは――。 「――僕たちが戦っているのは、君たちのようなモノなのか?」 ほ、と口と目を丸くしてこちらを見る初春。やがて特徴的な美眉を持ち上げにやりと笑い、 「さすがに若参謀、察しが良いの。だが、今は言えぬ」 やがて分かるであろう。初春はつぶやくようにそう言って立ち上がると、一瞬で全身に服と武装をまとう。 「さて、そろそろ夜が明ける。――ではの。港で待っておるぞ」 また――会えるのだろうか。 「当然。わらわは主の職場じゃぞ」 …いや、そうじゃなく。 「あいにくじゃが、艦長『代理』ではそうそう融通は利かせられんのぅ」 口を扇子で隠し、にやりと笑う。 出世せよ。待っておるぞ。 そう言い残して、初春の姿は朝の光の中に消えた。 あれから数ヶ月。艦長代理から特別参謀乗員に戻った僕は、艦と北方を回る航海中、彼女の姿を観ることは無かった。 相変わらず敵の正体も分からず、もやもやとした戦争を続ける日々。 それでもあの日から、僕の中で何かが変わったような気がしていた。 この航海から戻ったら、僕の目標となっていた辞令が待っている。 本日快晴なれども波高し。陸地から遠く離れた海上で一度大きく伸びをして、鉄壁に身を預けた。 背から伝わる駆逐艦・初春の鼓動は、今日はどこか温かいような気がした。 (Fin.)
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567 :ハニワ一号:2015/01/07(水) 21 04 48 惑星日本 第二地球×提督たちの憂鬱クロスネタSS 惑星日本的名物料理 「こ、これがあの・・・。」 「噂には聞いていましたが本当に恐竜が食材として使われているのだな・・・。」 「恐竜はどんな味がするのでしょうね・・・。」 ごくりとつばをのみ込んで彼らが初めて食する未知のその食材を見る夢幻会の面々たち。 そして「うまそう」と言って惑星日本に来る前から楽しみにしていた食材を平然と味われる昭和天皇陛下の姿があった。 第二地球こと惑星日本と憂鬱日本が国交を結んだある日、憂鬱日本は惑星日本と友好関係を深めるために留守を皇太子に任せて昭和天皇陛下自ら惑星日本を訪問なされた。 そして陛下の随行員に嶋田や辻などの夢幻会の元勲たちも参加していた。 一年以上にも及ぶ惑星日本の旅は様々な驚きや発見に満ちた旅だった。 特に惑星日本に旅立つ前に天皇陛下が興味を持たれ、自ら食されてみたいと楽しみにしていた惑星日本名物料理を陛下一同思う存分にご堪能なされた事はその味と共に記憶に残る事であろう。 昭和天皇と夢幻会がその存在を知って食してみたいと楽しみにしていた惑星日本ならではの食材を使用した料理とは恐竜を食材にした惑星日本名物・恐竜料理だ。 何と第二地球こと惑星日本では地球では絶滅したはずの恐竜が生存している大陸や地域が存在しているのだ。 転移した当時、第二地球の探査で恐竜の存在を確認した惑星日本の日本人や夢幻会は驚愕と同時に日本人らしくこう思ったのだ。 (この恐竜たちは食べられるのかな。そしてどんな味がするのかな。)と そして日本人たちは数多なる犠牲と努力の果てに恐竜を食材として使用する恐竜料理を完成させてしまったのだ。 それが憂鬱地球から来た昭和天皇と随行してきた嶋田ら夢幻会の目の前にある恐竜料理なのだ。 その後、恐竜料理は惑星日本を観光などで訪れる地球人なら必ず食する惑星日本の名物料理として地球人に知られているのである。
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425 :ハニワ一号:2015/01/05(月) 19 27 51 惑星日本 第二地球×提督たちの憂鬱クロスネタSS 西暦1905年、日本帝国海軍所属の巡洋艦和泉にある治療室で目覚めた神崎博之は自分があの嶋田繁太郎に転生した事を知るのだった。 「この世界には地球そっくりな惑星が存在しているのか・・・。しかも近くに第二地球が存在しているとは地球への潮力や重力などの影響はどうなっているのだ?」 衝撃はそれだけに終わらずに神崎博之こと嶋田繁太郎に転生した世界には双子惑星ともいうべき地球にそっくりな第二地球とも言うべき惑星がご丁寧にも月そっくりな衛星と一緒に地球と同じ軌道上を公転していたのだ。 しかも金星や火星に行くよりもはるかに近く、生命にあふれた星であるのは明らかであり欧米列強が将来の植民先として熱い目を見つめていた。 第二地球の知的生命体や文明の存在も議論されていたが欧米諸国は第二地球が地球よりも優れた文明を持っていると考えるものはおらず逆に地球の欧米の白人文明の方が第二地球の文明よりもはるかに優れていると根拠もなく確信するものが多数だった。 第二地球が存在していようとも歴史の流れは嶋田の知る史実と似たような流れになっていたし、嶋田が参加した転生者の集まりである夢幻会は日本を発展させてアメリカを盟主とする世界で№2の地位を確保することを目標に日本の利益になる様に歴史を変えていった。 しかしながら、様々な誤算などにより、予想外のルーズベルトの早期の退場、これまた予想外であるチャーチルの不慮の死、英独停戦、第二次満州事変、英国の裏切り、「ハル・ノート」そして嶋田は表向きは独裁者の首相に就任して対米戦を指揮することになり、日米開戦、衝号計画によるケンブレビエハ火山の噴火と大西洋大津波の発生、アメリカ風邪の流行、対米戦の勝利とアメリカ崩壊などによって望むと望まらずに大日本帝国は世界筆頭の列強の座を得る事となったのだ。 戦後、一応の安定を取り戻した世界で日本やドイツ、英国などの列強が熱心に力を入れたのは宇宙開発だ。 特に第二地球の存在が競争を過熱させていたのだ。 第二地球競争で一番優位に立っていたのはもちろん大日本帝国だ。ついでドイツが2番目に位置していた。 ドイツはヒトラーが戦前から「第二地球こそゲルマン民族にとっての生存圏である」と第二地球に熱い目を注いでいたが夢幻会、主に辻のせいによって史実よりもひどくなった世界恐慌によって第二地球に目を向ける余裕をなくし、身近で即効性のある「東方生存圏」の獲得に力を入れることになる。 気が付けばフォン・ブラウンなどの優秀な人材が日本に流れて行って日本の後塵を拝することになってしまったのだ。 426 :ハニワ一号:2015/01/05(月) 19 28 23 戦後、日本の異常な技術力を見て第二地球を日本が先に手に入れるのではとヒトラーを始めとしたナチス上層部は恐怖し、「日本人に第二地球を奪われてはならない」とドイツ国民に理解を求め宇宙関連用の増税と他の部署にむけられた予算から削れるだけ削って宇宙関連の予算に膨大な予算を投入して日本に猛追したのだ。 当然、ドイツの猛追に危機感を持った政治家や国民からの圧力もあって日本の宇宙関連部門の予算が増加されてこうして宇宙開発競争は過熱していったのだ。 日独などの列強が第二地球や月に送る宇宙船を開発する一方で第二地球の文明と交信を試してみた。だが第二地球からの返答はなく、ドイツや英国などは第二地球の文明は遅れていると考えたが日本や夢幻会の考えは違った。 第二地球の文明は地球よりもはるかに優れており、すでにデジタル化を実現しているのではないかと考えてデジタル化を前提とした交信を第二地球と試してみたのだ。 日本と夢幻会の考えは正しく第二地球との交信に成功することになり、第二地球が地球よりも遥かに高度な文明を到達しており、約20億人もの人口を持つほぼ単一民族の第二地球を支配する統一国家である事が明らかとなったのだ。 そして日本と夢幻会を驚愕させたのが判明した第二地球の支配者の彼らの呼ぶ惑星の名と国家の名称だった。 第二地球に住む彼らは自らの名を「大日本帝国」そして自らの住まう星の名を「惑星日本」と呼称したのだ。 実は第二地球は、平行世界の地球の江戸時代初期の日本列島が第二地球に転移したものであり、第二地球の存在しない世界の夢幻会が転生して惑星日本を発展させてきたのだ。 第二地球の名が「惑星日本」なのは第二地球全体が日本の領土である事をこれ以上なく地球に示すわかりやすい名称であるからだ。 こうして邂逅した惑星日本と憂鬱日本は国交と同盟関係を結ぶことに成功して固い結束で結ばれた友好関係を築き上げることになる。 そして、第二地球が日本人そっくりな黄色人種に支配された統一国家であり、憂鬱日本よりも圧倒的に高度な文明を持っているという絶望的な事実を知ったドイツなどの枢軸国や英国などの白人国家は発狂者が続出したほどの阿鼻叫喚の混乱に放り込まれるのだった。