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autolink AB/W11-073 AB/W31-103 カード名:死んだ世界戦線 カテゴリ:クライマックス 色:赤 トリガー:扉 【永】あなたのキャラすべてに、パワーを+1000し、ソウルを+1。 (扉:このカードがトリガーした時、あなたは自分の控え室のキャラを1枚選び、手札に戻してよい) 『無事・・・この世界から去っていけたはず・・・』 レアリティ:CR (W11) / CC (W31) illust.- Re Edit再録時、レアリティがクライマックスコモンに降格している。 ・対応キャラ カード名 レベル/コスト スペック 色 “SSS”ゆり 2/2 8000/2/1 赤
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iPhoneアプリ「運命のクランバトル」死んだ世界戦線のクランページ(仮)へようこそ ご来場いただきありがとうございます。 クラン名がこの間と違うって? そういうクランなんです。 なにか希望のクラン名があればマスター「月夜猫」か執行役「桐葉」に挨拶で連絡するか、ここの-雑談あたりに書いておいてください。それになっちゃうかもしれないです。 ヘ○ヘ |∧ 荒ぶるグリフォンヌのポーズ! / 編集中のページが多いので、とりあえず交換用にでも使ってみてください。 クランルール←必読 新規加入の方は基本的なバトルの流れをどうぞ 分からないことは? 伝言板で聞くか、クラン内掲示板で質問してみてください。 @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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S.S.Sとは「死んだ世界戦線」の略で"死んだ者達の戦線"という意味。その為、一度死んでいないと入隊不可能。 頼まれた事ならなんでもこなす機密組織で、一般人から政府関係の者まで、様々な人が依頼をしてきている。 【攻撃部隊】 黒服の青年 【秘密工作部隊】 うさぎの着ぐるみ 【武装偵察部隊】 女子中学生 【作戦支援部隊】 [[]] 【医療部隊】
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頼まれた事ならなんでもこなす機密組織。 能力者や不死身の人間、よくわからない者等が勢揃いしている。 【メンバー】 うさぎの着ぐるみ 黒服の青年 冷静沈着な少女
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《死(し)んだ世界(せかい)戦線(せんせん)》 永続魔法 自分フィールド上に表側表示で存在する戦線モンスターの攻撃力は200ポイントアップする。 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に手札を1枚捨てる事で以下の効果から1つを選択して発動する事ができる。 ●自分の墓地に存在する戦線モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。 ●自分の墓地に存在する「かなで」と名のついたモンスター1体を手札に加える。 (編集中)
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第1話「Departure」 一方通行「死んだ世界戦線だァ?」ゆり「ようこそ」① 一方通行「死んだ世界戦線だァ?」ゆり「ようこそ」② 一方通行「死んだ世界戦線だァ?」ゆり「ようこそ」③ 一方通行「死んだ世界戦線だァ?」ゆり「ようこそ」④ 第二話「GUILD」 一方通行「死んだ世界戦線だァ?」ゆり「ようこそ」⑤ 第三話 一方通行「死んだ世界戦線だァ?」ゆり「ようこそ」⑥
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1 2 3 4 5 6 7 元ネタ:『Angel Beats!』(エンジェル ビーツ) 2010/10/13 http //ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1286942918/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る ガルデモの別ストーリーって感じかな?雑な部分が多かったけどラストが感動したからよかった -- (名無しさん) 2016-05-09 04 00 48 エンジェルビーツを参考にした割には、あんまし上手く設定を利用出来てない感じだね -- (名無しさん) 2011-10-05 16 15 57 良い部分と適当に仕上げたいい加減な部分がはっきりしてるかな もっと丁寧に書けば素直に良作と思えるが…とりあえず戦線ではないよね(笑) -- (名無しさん) 2011-04-23 23 11 55 麻婆豆腐くいてぇ -- (名無しさん) 2011-03-22 20 16 35 つーか先生は大人だろ なぜこの世界に来たの? 成仏すんの早すぎるよ? -- (名無しさん) 2011-03-20 23 22 02 岩沢さんとサワちゃんの件が一緒とはいかなものか もう少し考えようよ作者 あとは良かった -- (名無し) 2011-03-20 22 30 29 天使がいたら戦線だなー でも内容よかった -- (名無しさん) 2011-02-27 21 43 51 感想見る限り原作を知らん方が楽しく読めるみたいだな・・・。 実によかった -- (名無しさん) 2011-02-13 10 44 23 良かったけど戦線ではないなw -- (名無しさん) 2011-02-09 11 44 42 天使ちゃんと戦わないなら戦線じゃないよ ガルデモになさい -- (srst) 2011-02-06 11 32 53
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唯「ん…?」 目が覚めるとそこは見たことのない場所だった。 唯「あれ…ここどこだろ…?」 「お…おい!り…律!起きたぞ…!」 「おーやーっと起きたかー」 「大丈夫?痛いところはない?」 唯「あ…はい…大丈夫です」 急に声をかけられた。 この人達は誰なんだろう? 唯「あ…あのー……」 「ようこそ!死後の世界へ!」「ようこそー♪」 「バカ律!いきなりそんなこと言われてもわからないだろっ!」 唯「しごの世界……?」 私語…死語…死後…… 唯「…え!?死後!?わたしが!?え?」 死後って…ここは天国…または地獄…ってこと? 「そうだ。お前は死んじまったんだ」 唯「……!?わかった!!」 「おー理解してくれたか!」 「こんなすぐに納得してくれるなんてすごいわー♪」 「おい…なんかおかしくないか?」 唯「これは夢なんだね!なるほどなるほど!すごくリアルな夢だな~」 「ズコーッ」 「やっぱりな…」 「まぁそうよね♪」 唯「夢のみなさんこんにちは!私、平沢唯っていいます!」 「…まぁ説明すればいいか……私は田井中律だ!よろしくな唯!」 「私は琴吹紬。ムギって呼んでね♪よろしく唯ちゃん♪」 「あ…秋山澪…よろしく…」 唯「りっちゃんにムギちゃんに澪ちゃんだね!よろしく~」 澪「み…澪ちゃん…」 唯「…だめかな?」 澪「い…いや…いいよ…平沢さん…」 唯「澪ちゃんも下の名前で呼んでよ~」 澪「ゆ…唯…」 唯「ありがと~」 律「ところで唯!さっきの話の続きだけど、ここは夢の世界じゃない!れっきとした死後の世界だ!天国か地獄かはわからないけどな!」 唯「りっちゃん、またまた~死後の世界なんてありえないよ~」 紬「…もしかして……唯ちゃん、死んだときの記憶…ないの?」 唯「へ…記憶…?うーんと……あれー…何も思い出せないや…なんでだろ……」 あれ…ホントに何も思い出せない…過去も…家族も…友達も… 唯「…まぁ夢だしね~」 澪「お…おい律…唯のやつ、もしかして死ぬときに頭を強く打ったんじゃないかな…」 律「…たぶんそうだな…」 唯「せっかくの夢の世界だからな~何しよっかな~?」 律「やっぱり信じないか……仕方ない…ムギ、アレ持ってきてくれ」 紬「…わかったわ…りっちゃん」 澪「ひぃぃぃぃぃ…」 唯「ん?何するの~?」 ムギちゃんが建物の中に入っていった。なにを取りにいったんだろう? 律「私がやる。澪とムギは向こうに行っててくれ」 紬「…ハイ……りっちゃん…コレ……行きましょ澪ちゃん」 澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ」 律「おい唯」 唯「な~に~?りっちゃん?」 律「いまからお前を殺す」 唯「へ…殺す…?やだなー…りっちゃん…いくら夢でも…その冗談笑えないよ……」 律「安心しろ。苦しくないよう一発で殺してやるから」 唯「ひっ…り…りっちゃんそれ銃…?あ…わかった、それモデルガンでしょ…?もぅ驚かせないでよー…危ないからこっちに向けな」 律「許せよ唯」 パーン ~~~~~~~~~~~~~~ 唯「…うわぁぁぁぁぁぁ!!?」 な…なに今の夢…?私が殺される…夢… 律「お、起きたか?」 唯「へ……?………………」 唯「」 唯「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!ころされるぅぅぅぅぅ!!!!!だれかぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 律「落ち着け唯!大丈夫だから!な!とりあえず落ち着け!!」 紬「唯ちゃん起きたの!?今すごい声が……」 唯「ムギぢゃぁぁぁぁぁ!!!だぢげでぇぇぇぇぇぇ!!!!」 紬「大丈夫よ唯ちゃん!落ち着いて!!」 律「唯、ごめん!この通りだ!許してくれ!もうしないから!」 唯「うぅぅぅぅぅぅ…………」 紬「唯ちゃん…大丈夫?落ち着いた?」 唯「はぁ…はぁ…う…うん…」 律「悪い唯!唯がどうしても信じなかったから、しかたなくなんだ!ホントーにゴメン!」 唯「うぅぅぅ…どういうこと…?」 紬「ここは死後の世界だって言ったでしょ?だから私たちは殺されても死なないの。時間がたてばどんな傷でも治るわ」 ってことはここは本当に… 唯「…本当の死後の世界……」 律「…そうだ」 そっか…私死んじゃったんだ…… 唯「…でも私、ホントに何も思い出せないよ…?なんで…?」 律「唯はたぶん頭を強く打って死んじまったんだ。時々そうやって記憶喪失でここに来ちまうやつがいるらしい」 紬「大丈夫よ唯ちゃん。何かがきっかけで思い出せた人もいるみたいだから……それにきっと思い出しても辛いだけよ…」 律「ムギ…」 ムギちゃんすごく辛そう… 嫌な過去だったのだろうか。 律「…まぁそういうことだ唯!あんま気にすんな!ここの生活もなかなかに悪くないしな~…なっ!ムギ?」 紬「…そうね♪」 律「ということで、改めてよろしくな唯!」 紬「よろしく唯ちゃん!」 唯「…うん!」 もう死んじゃったんだし…なるようにしかならないよね。 前向きにいかないと! 唯「あれ?そういえば澪ちゃんは?」 律「あー澪のやつはなー…」 紬「部室よりっちゃん!あれはりっちゃんにしか直せないんだから!」 律「ま、唯の案内がてら部室にいくかー」 唯「部室?」 律「そう!私たち軽音部の部室だ!」 ~~~~~~~~~~~~~~ ここって学校だったんだ…そういえば制服だった。 律「んで今のが理科準備室!そしてこの階段を上った先が我らが軽音部の部室だ!」 唯「ほうほう…なかなかですなーりっちゃん隊員!」 律「ありがとうございます!平沢隊長!」 りっちゃんの話によると、この学校の半数以上は私たちとは違って元からこの世界にいて、この世界で暮らしている人たちみたいだ。 そして残りが私たちと同じで死んでしまったあと、この世界に来た人たち。 その違いは話せばわかる…らしい。 紬「軽音部、一名様ごあんないでーす♪」 さわ子「あーりっちゃん達、やっと帰ってきたのね!澪ちゃんなんとかしてよー」 澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」 律「さわちゃんわりーわりー。でも…新入部員連れてきたぜー!」 唯「平沢唯です!よろしくっす!……新入部員?」 さわ子「あら!久々ねぇ~初めてまして。山中さわ子です。よろしくね唯ちゃん」 唯「あ、よろしくお願いします~」 すごく綺麗で優しそうな人だ… さわ子「敬語じゃなくていいわよ。ここじゃみんな同い年みたいなもんだし」 唯「えへへ…よろしくさわちゃん~」 紬「りっちゃんはやく!澪ちゃんに!ほら!」 澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ…」 律「しょうがねーなー…ほら澪、もう大丈夫だぞ~よしよし」 澪「う…りつぅ…」 紬「…はぁ…はぁ…」 唯「ムギちゃん大丈夫?鼻血出てるよ」 さわ子「唯ちゃん、ほっといていいわよ」 ~~~~~~~~~~~~~~ 律「改めて…軽音部へようこそ唯!!」 紬「ようこそ~♪」 さわ子「これからよろしくね唯ちゃん」 澪「よ…よろしく…」 唯「えーっと…話が見えないであります!」 さわ子「りっちゃんってば話してないの?」 律「いやーこの世界の説明でいっぱいいっぱいで」 紬「いろいろあったわねー♪」 澪「うぅ…」 律「唯!単刀直入に言う!軽音部に入部してくれ!」 唯「えーっ!?…私楽器なんて弾けないよぉー…?」 律「一から教えるから!おねげぇします!お代官様!!」 さわ子「音の厚みを増すためにギターもう一人欲しかったのよね~」 澪「え…あれで足りてなかったのか…?」 唯「えーでもー…」 紬「唯ちゃん!お菓子あるわよ!食べる?」 唯「いっただきまーす!」 ~~~~~~~~~~~~~~ 唯「おいしかったー!」 律「軽音部に入ったら毎日食えるぞー!な、ムギ?」 紬「ええ♪」 唯「入部させてくだせぇ!りっちゃん隊長!!」 律「よっしゃぁぁぁぁぁ!!…助かった……」 紬「やったね♪りっちゃん!」 さわ子「じゃ…まずは唯ちゃんが私たちの音楽性についていけるかテストね…」 澪「まさか…演奏するのか…?」 ~~~~~~~~~~~~~~ 澪ちゃんがベース、りっちゃんがドラム、ムギちゃんがキーボードだ。 ていうことはさわちゃんがギターかな? ボーカルは誰なんだろう? 澪「…………」 澪ちゃんがなんだか青ざめた顔をしている…大丈夫かな…? 唯「さわちゃん遅いねー」 律「唯…心の準備だけはしとけ…」 唯「へ?」 ドンドンッ 唯「ん?」 なんだかドアを叩いてるような音がする。 澪「ひぃぃぃぃぃ!」 律「来たか…」 紬「♪」 ドンッメキッ 唯「へ…?」 そこでドアは盛大な音を立てて吹き飛んだ。 さわ子「おるぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!おまえらぁぁぁぁぁぁぁ待たせたなぁぁぁぁぁ!!!!!!!」 唯「」 そこから先は凄かった。 蹴破られたドアからすごいメイクの人が飛び込んできて、アンプにシールドをぶっ刺したかと思えばすぐに爆音でギターを掻き鳴らし始めた。 するとみんなは申し合わせたかのように演奏を始めた。 りっちゃんは無表情だった。 澪ちゃんは完全に顔がひきつって青ざめていた。 ムギちゃんだけはニコニコしていた。 でもその激しすぎる演奏に反して歌詞は所々可愛らしい感じだ。 さわ子「ふわ゛ふわ゛ダァァァァァーイムッ!!!!!!!!」 澪「ふゎふゎ…たーぃむ…」 さわ子「おるぁ!!!!ベースッ!!!!!」 澪「!?ふ…ふわ゛ふわ゛タぁぁイムぅぅ!!!」 澪ちゃんの声はさわちゃんとは違う意味でガラガラだった。 ~~~~~~~~~~~~~~ さわ子「どうよ?」 唯「あー…えーっと…あの…すごく個性的でした!!」 ほとんどさわちゃんの声とギターしか聞こえなかったけど… さわ子「個性的だと!!?」 唯「あ…あい…」 や…やばいかも… さわ子「お前…」 唯「ご、ごめんなさいぃ!!」 さわ子「なかなか見所あるじゃねぇか!ボケてそうな顔だと思ったけどな!」 さわちゃん、ひどい… 律「よ…よかったな唯!」 紬「これで唯ちゃんも正式に軽音部の仲間ね♪」 さわ子「唯!お前はギターだ!いいな!!?」 唯「は…はいであります!!!」 こうして私は軽音部にギターとして入部することとなった。 唯「澪ちゃん、立ったまま気絶してる…」 ~~~~~~~~~~~~~~ それから私たちは毎日お茶をしつつも練習をした。 授業もあるらしいが出ていない。 りっちゃんいわく「絶対にでるな!消えたくないならな!」とのことらしい。 ギターは主にさわちゃんから教わった。 さわちゃんやみんなの教え方が良いのか、私のギターはだいぶ上達した。 ちなみに澪ちゃんは私が入部した日にコーラスをクビになり私がコーラスになった。 唯「そういえばなんで軽音部なの?」 律「ん?あぁ…学生の青春といえばやっぱバンドだろ!」 唯「そうなんだ~」 記憶がないからだろうか…よくわからない。 唯「なんで私を誘ったのー?楽器もできないのに」 律「あーそれはな……」 さわ子「私がギターの子もう一人欲しかったんだけど、みんな演奏聴くと帰っちゃうのよね~」 澪「…そりゃそうだよ……」 さわ子「あ?」 澪「ひっ」 紬「りっちゃんが最初に唯ちゃんを見つけたのよ~」 律「…あのさわちゃんにかなり急かされてたんだ…唯がいてくれてホント助かったよ…」 さわ子「…りっちゃん聞こえてるわよ」 律「さーっ練習練習!!」 唯「お菓子食べたいよ~」 紬「唯ちゃん後で。ね?」 澪「うぅ…いやだ……」 練習後、澪ちゃんは気絶してしまった。 お菓子二人分食べちゃった。 ~~~~~~~~~~~~~~ さわ子「唯ちゃんも大分上達してきたし、そろそろライブに向けて練習ね」 律「久々だなー」 唯「ライブ?」 律「そうだ。学校の講堂でライブだ!」 紬「他のみんなも見に来てくれるのよー♪」 さわ子「ムギちゃんと澪ちゃんは新曲の作詞作曲お願いね」 紬「はい♪」 澪「うぅ私の歌詞が…あんな… 」 さわ子「よろしくね」 2
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~~~~~~~~~~~~~ 梓「…それで朝起きたらなぜか食堂に居たんですよ…しかもなんか口とおなかが痛いし…」 唯「そ、そうなんだ…不思議なこともあるもんだね…ハハ……」 あずにゃんはあまりのショックに昨日のことを覚えていないらしい。 律「新しい曲もできたし、そろそろ本格的に練習するか!」 梓「律先輩が練習なんて言い出すの珍しいですね」 律「私だってやるときゃやるんだよ!な!澪!ムギ!」 澪「あぁ…そうだなライブに向けて練習しよう」 紬「えぇ、がんばりましょ!」 唯「…?三人、なにかあったのかな?」 梓「そうですね…何かおかしいです……」 唯「ねーねー!なにがあったのー?」 律「ま、後でな。いまはとりあえず練習だ!」 梓「律先輩が…珍しい」 律「私だってやる時はやるの!」 唯「よーし私もがんばるぞ!」 ~~~~~~~~~~~~~ 唯「あずにゃーん!今日もかわいいねぇ~」 梓「ちょっ…やめてください!」 律「お前ら相変わらず仲良いなー」 紬「うん…うん……いいわぁ…」 梓「私は嫌です!」 澪「でもホント仲の良い姉妹みたいだよ」 唯「え……?」 姉妹……? 律「その場合どっちがお姉ちゃんなんだ?」 紬「うーん、しっかりものの梓ちゃんがお姉さん?いや逆もあり…」 唯「おねえ…?…ぁ…え……」 お姉さん…?いもうと…? 梓「ちょっと何言って……唯先輩…?」 唯「わたしっ……」 頭が痛い 紬「唯ちゃん大丈夫!?顔色が……」 唯「…あ…あ……」 痛い痛い痛い 梓「大丈夫ですか!?唯先輩!ゆいせんぱ……」 『……ちゃん!お姉ちゃん!!』 唯「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 梓「あぐぅ!」 紬「梓ちゃん!?」 律「唯!!」 澪「唯!どこにっ……」 ~~~~~~~~~~~~~ 唯「はぁっ…はぁ……」 全部思い出してしまった。 自分の今までの人生から自分が死ぬ瞬間までしっかりと。 唯「ぅ…おぇぇぇ……」 死んだ感覚を知った瞬間、体中から冷や汗が出てその場に倒れそうになり、そのまま吐いてしまいそうだった。 みんなもこうだったのかな…… 唯「はぁ…はぁ…ぅ…うぅぅぅぅぅ……」 梓「あ…唯…先輩……」 私を追ってきたのだろう。 唯「ごめ…んね……」 梓「私は…大丈夫です……」 唯「みんなは…?」 梓「唯先輩を探してます……もしかして…思い出したんですか?」 唯「……」 梓「ムギ先輩が言ってました…唯先輩が生きてたころの事、思い出したのかもしれないって」 唯「そう…だよ……」 梓「…その…大丈夫…ですか」 自分の記憶が一気に沸き起こってきて頭がぐちゃぐちゃだ。 唯「……うん…」 梓「唯先輩の…その…記憶は……」 唯「ごめんね…今は…よくわかんない……」 梓「そう…ですよね…私も最初はそうでした」 唯「あずにゃん……」 梓「…唯先輩…私が死んだ理由…聞きたいですか?」 唯「え…?」 梓「その…もしかしたら…それで少しは整理ができるかなって……」 唯「……ありがと」 梓「…私の両親はジャズ奏者で…一人っ子だった私にすごく期待してたんです」 唯「うん……」 梓「でも…ジャズ奏者なんてもう稼げないから父も母も私をバンドで成功させようとしてました… …えへへ…私、生きてるころもバンドしてたんですよ」 唯「そうなんだ……」 梓「と、いっても父と母が才能のある生徒を集めてつくった作り物のバンドですけどね… でもそのメンバーに私も入れてもらえて…両親に期待されてるんだってすごく嬉しかったんです。 だから友達とも遊ばないで毎日沢山練習をして絶対に売れてやるって思ってた……」 唯「……」 梓「すごく順調だったんです…優勝すればメジャーデビューができるバンドコンテストだって 大会前から私達が優勝するのが決まってたくらい」 唯「決まってた…?」 梓「はい。父が何かしたんでしょうね…ただ普通に演奏しきればいい…それだけでメジャーデビューです…でも私はミスをした」 唯「え…?」 梓「ちょっとくらいのミスなら別にいいんです…でも違う…その少しミスの後、私は何も出来なくなった …勿論観客はいますから、こんな大きいミスを犯したバンドが優勝するのはおかしいわけです」 唯「……」 梓「気づけば控え室にいてバンドの仲間から罵声を浴びせられました…でもそれより… 優しかった父も母も…お前みたいなグズはメンバーに入れなければ良かったって…私…わたし……」 唯「あずにゃん……」 梓「それでっ…全部嫌になって……知り合いからクスリをもらって…それから……」 唯「そこから先はもういいよ…あずにゃん」 梓「ごめっ…なさい……」 唯「ありがとう、あずにゃん…私も…自分の人生と向き合ってみるよ」 梓「唯先輩……」 唯「……私はね」 ~~~~~~~~~~~~~ 「お姉ちゃん!おかえり!」 唯「ただいま。すぐご飯作っちゃうからね」 「うん!今日はなにかな~」 唯「できてからのお楽しみだよ」 「たのしみだな~」 私の家族は両親と妹の四人家族だったんだ。でもお母さんと妹とは血が繋がってなかった。 ホントのお母さんは私が小さい頃に亡くなったから。 でも最初は色々あったけど新しいお母さんとも妹とも仲良くなれた。 特に妹は私をお姉ちゃんお姉ちゃんってすごく慕ってくれて…… お父さんもお母さんも共働きだったから家事は私がしてたんだけど、妹は私の料理を食べておいしいって すごく嬉しそうに笑ってくれるんだ。だから私は家事だって苦にならなかったしすごく楽しかった。 唯「おまたせ~」 「やった!ハンバーグだ!」 唯「たくさんあるからね」 「いっただきまーす!」 でもお父さんとお母さんは仕事が忙しくてイライラしていたのかな?よく喧嘩するようになってた。 その日も夜、寝ていたら怒鳴り声や泣き声が聞こえてきた。 妹はそのせいで毎晩泣いてた。 私はお姉ちゃんだから妹を悲しませちゃいけない、この状況をなんとかしなきゃいけないって…… だから妹の誕生日会の日にお父さんとお母さんに仲直りをしてもらおうとしたんだ。 その日はお父さんもお母さんも早く帰ってきてもらって、楽しい誕生日会にして、また家族四人で仲良く暮らそうって。 「えへへ、ありがとうお姉ちゃん」 唯「きっとお父さんもお母さんも疲れてるだけなんだよ。今日はみんなでゆっくりして仲直りしてもらおう?」 「うん!」 でもお父さんもお母さんも日が変わるまで帰ってこなかった。 どうしても仕事から抜けられなかったらしいの。 帰ってきたお父さんとお母さんは泣いてる妹を前にまた喧嘩しだして……その日はもう掴み合いの喧嘩になってた。 それを見て私は恐くて何もできなくなって立ち尽くしてた。 でも妹はそれを見て嫌になったんだと思う、仲裁に入って…… それで…妹と一緒に飲もうねって言ってたシャンパンでお父さんが…妹を…… 私は気づいたら妹を抱き締めててなんだか体がふわふわして頭が痛かった。 殴られたんだなって思ったときにはもう喋れなくなってて…妹が泣いてて…… そこから先は思い出せないや。 ~~~~~~~~~~~~~ 唯「…そこで…死んじゃったみたい」 梓「……」 唯「あずにゃんに話してやっと頭の中がまとまったよ。ありがとう」 梓「…いえ」 唯「……あずにゃん…ぎゅってしていい…?」 梓「はい…私も今は……そうしてほしいです」 唯「ありがとうあずにゃん……あずにゃんはあったかいね…もう死んじゃってるけど」 梓「ふふ…唯先輩だって……」 唯「そうだね…あはははは」 紬「…唯ちゃーん!」 唯「あ…ムギちゃん……」 紬「唯ちゃんっ…その……」 唯「…私は大丈夫だよ!うん…大丈夫」 紬「思い出した…のね」 梓「ムギ先輩っその今は……」 紬「…むぎゅぅぅぅぅぅぅ!!!」 唯「わっ……」 ムギちゃんが私とあずにゃんに抱きついてきた。 …ムギちゃんってなんだかすごくあったかい。 梓「ムギ先輩…!?」 唯「えっと…ムギちゃん?」 紬「えっと、前に唯ちゃんが梓ちゃんにしたみたいにこうすればいいのかなって…ダメだったかな……」 あずにゃんに抱きついた時とはまた違うあったかさで、なんだか安心する感じだ。 唯「んーん、すごく安心する…ありがとうムギちゃん」 梓「はい…私も」 紬「よかった…唯ちゃん、梓ちゃん。二人ともすごくつらそうな顔をしていたから」 唯「ムギちゃん……」 紬「二人とも一人で塞ぎこまないでね…私もこの世界に来たとき死んだときの記憶が蘇って本当につらかった。 けど周りの人が助けてくれたわ。だから二人も……」 唯「うん…もちろんだよ」 梓「はい……」 紬「じゃあ部室に戻りましょうか。りっちゃんと澪ちゃんはとりあえず戻ってると思うわ」 唯「あのねムギちゃん…もうちょっとだけ…えへへ」 梓「あのっ…私も!」 紬「どんとこいで~す♪」 ~~~~~~~~~~~~~ 律「あ…唯!…その…大丈夫か?」 唯「りっちゃん、澪ちゃんごめんね…思い出したことは良いことばっかりじゃなかったけど あずにゃんやムギちゃんのおかげで受け入れられたよ」 澪「梓も大丈夫か?その…目、真っ赤だから……」 梓「はい…私も唯先輩に生きてたころのことを話して整理をつけました。あとはムギ先輩が……」 紬「いいえ、私は何もしてないわ……そうだ!お茶にしましょう?すぐに淹れるわ」 唯「ムギちゃん…ありがとう」 梓「ありがとうございます…ムギ先輩」 律「まぁその…大丈夫ならよかった!」 澪「そうだな…」 唯「えへへ…かたじけない……」 梓「ふふっ…なんですかそれ」 紬「お待たせ。さぁみんな…ティータイムにしましょう?」 ~~~~~~~~~~~~~ それから毎日皆とライブの練習やお茶をしつつお互いの生きていたころの話をしあった。 それは楽しかったことであったり辛かったことであったり…… 話しているうちにそんな感情をなんだか皆と共有できたような気持ちになった。 唯「…今の、すごくうまくいったね!!」 梓「はい!この調子なら最高のライブにできそうです!!」 澪「最近はちゃんと練習してたからな…うん」 紬「澪ちゃんうれしそうね…よかった」 律「あぁ…そうだな」 澪ちゃんやりっちゃんの生きていた頃の話…もちろん辛かったことも聞いた。 澪ちゃんは虐めで、りっちゃんは虐められていた友達を助けようとしてその虐めにまきこまれてしまったらしい。 だからりっちゃんは澪ちゃんを放っておけなかったし、澪ちゃんはりっちゃんを頼りにしてるんだと思う。 唯「明日のライブ、絶対成功させようね!」 今の私たちなら成功以外はありえない。 きっときっと絶対にすごく楽しいライブになる。 …もしそれが消えてしまうことになっても。 それは良いことなのだろうか?悪いことなのだろうか? ~~~~~~~~~~~~~ 唯「……わたし…明日消えちゃうのかな」 誰も居ない教室で一人呟く。 明日のライブは今までのどのライブより楽しみだ。けど、逆にそれがとてつもなく不安だった。 満足してこの世界を去って、また新しい人生を歩むことに恐怖はないけど、明日のライブで自分だけ消えてしまったり 逆に自分一人だけが取り残されてしまったり…それにもし生まれ変わっても、みんなと会うことは永遠に叶わないかもしれない。 それがただただ恐かった。 唯「んーん…大丈夫!だって、まだまだみんなとバンド…したいもん」 どうにも眠れそうにないので眠くなるまでギターの練習をすることにした。 唯「そうだ…必殺技考えよう!」 ギターを弾いているうちに楽しい気持ちになってきた。 唯「ジャーン!っと…うん今のはすごくよかったよ!ね?」 今まで一緒にがんばってきたギターに話しかける。 そういえばこのギターってさわちゃんがくれたんだよね。 名前はなんだっけ?たしか…レ…レなんとか…… 唯「んー……うん!君の名前はギー太!ギー太に決定!」 さわちゃんいわくこのギターは最初からこの世界にあったみたいだ。 誰かのものだったのかな? その人の人生はどうだったのだろう?ちゃんと満足してこの世界を旅立てたのだろうか。 唯「ギー太、覚えてない?」 肩から下ろし、教室の机に立てかけたギー太は月明かりに照らされてキレイだ。 でも表面には細かい傷や汚れがついている。 私たちと違ってどんな傷でも治るわけじゃない…この世界でもやっぱり時間は流れているんだ。 時計を見るとこの教室に来た時からだいぶ時間が経っていた。 唯「うーん…やっぱり眠れないや……緊張してるのかな」 胸がモヤモヤして眠れない。 とりあえず机に突っ伏して目を閉じた。 唯「ギー太~今日はがんばろうね~……」 しばらくするとだんだんと眠くなってきて、意識が曖昧になってきた。 眠りにつく直前、なんとなく見たギー太の姿はなんだか楽しそうだった気がする。 5
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~~~~~~~~~~~~~~ さわ子「ムギちゃん、澪ちゃん、新曲できた?」 紬「はい~♪」 澪「うぅ…もう私の歌詞を破られるのはいやだ……」 さわ子「早く渡せ」 澪「あああぁぁぁ……」 澪ちゃんの書いてきたいくつかの歌詞カードがさわちゃんに奪われた。 ちらりと内容が見えたけど、すごくメルヘンな内容だったように思える。 さわ子「……澪ちゃんこれ……」 澪「え…?」 …なんだかさわちゃんの様子がおかしい。 いつもなら澪ちゃんのかわいすぎる歌詞を見て、怒ったさわちゃんが全部破いてしまうかさわちゃん風に書き直されてしまう。 でも今日のさわちゃんは澪ちゃんの歌詞を食い入るように見ていた。 律「さわちゃん…どうしたんだろ…?」 澪「き…きっとさわ子にも私の歌詞のよさがわかっ…」 さわ子「こっからここまで没ね」 結局何枚かは破られてしまった。 さっきのさわちゃんはなんだったんだろうか。 澪「あぁぁぁぁぁ私のときめきシュガーがぁぁぁ…」 さわ子「さ、早速アレンジに入るわよー!」 ~~~~~~~~~~~~~~ そしてライブの日になった。 唯「うわ~…結構お客さんいるね……」 律「元からこの世界にいるやつらも来てるみたいだからな」 澪「き…緊張する…」 紬「澪ちゃん!手のひらに入って書いて飲み込むのよ!」 律「なんかおかしくないか?それ」 さわ子「みんなおまたせー」 唯「あれ?さわちゃん?」 さわちゃんはいつもはかなりすごいメイクと服装なのだが今日は制服で普段のままだった。 律「さわちゃんはやく準備しないと間に合わないぞ!」 さわ子「今日はこのままでするのよ。ライブ」 紬「なんだか新鮮な感じだわー♪」 澪「…嫌な予感がする……」 さわ子「失礼ね…まぁ演奏はいつも通りやるからね」 澪「うぅぅ……」 さわ子「…今日、この新曲は最後にやるから。はいこれ。セットリスト」 律「じゃあ準備しますか」 唯「初ライブ!楽しみだな~」 良いライブにしよう! ~~~~~~~~~~~~~~ さわちゃんがステージに立つとなんだか観客席がざわついた。 もしかしてメイクをしていないさわちゃんを見たのは初めてなのかもしれない。 もしくはメイクしてるときってさわちゃんだと気づかれてなかったのかも… さわ子「待たせたな!!!おまえらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 でもさわちゃんがそう言うと観客席からは凄い歓声がおこった。 中にはメイクしてるさわちゃんみたいな人もいる。 さわ子「いくぞ!一曲目ぇ!!!ふわふわ時間!!!!!」 ~~~~~~~~~~~~~~ 唯「すごい…」 体がすごく熱い…なんだかよくわからない感情で胸の中がぐちゃぐちゃだ。 でもすごく気持ちいい。 観客席からはアンコールがおこっていた。 さわ子「じゃ…新曲やりましょうか」 律「よっしゃー!もいっちょがんばるか!!」 紬「おーっ♪」 澪「やるしかない…やらないと……」 さわ子「…じゃあ行くわよ。みんな」 この時の私は初めてのライブでの緊張感や高揚感で さわちゃんがなんだか思い詰めたような表情をしていたことに気づかなかった。 さわ子「…次は新曲をやらせてもらいます」 ん?なんだかさわちゃんの様子がおかしい。 みんなも不思議そうな顔をしている。 さわ子「私の恋はホッチキス!」 さわちゃんの激しいギターソロから始まるはずの曲。 でもなんだかおかしい。 唯「これって…」 いつものさわちゃんの演奏じゃない!! みんなと目配せをすると、困惑顔だったけど曲はもう始まってしまっている。 さわちゃんに合わせるしかない! 観客席もさっきのパンクな感じから一転してポップなラブソングに変わったことに戸惑っているらしい。 だれも声を発していなかった。 そして演奏が終わったと同時に電気が消え幕が下ろされた。 私はさっきの高揚感が失せ今はすごく不安な気持ちになっていた。 唯「さわちゃん!どうしちゃったの?」 なぜだか不安でしょうがない。 唯「さわちゃん…?」 返事がない… そうしている内に目が暗闇に慣れてきてさわちゃんのいた位置が見えてきた。 唯「え…さわちゃん…?」 いない。そこにはさわちゃんが使っていたギターが落ちているだけだった。 律「お…おい…どうなってるんだよ…」 澪「さわ子が、き…消えた…」 紬「…………」 唯「き…きっと部室に戻ったんだよ!恥ずかしくなっちゃったんじゃないかな?ハハハ…」 そうに決まってる! 唯「みんな!早く部室に戻ろ!!」 ~~~~~~~~~~~~~~ ?「あんなに評判がいいから来てみたのに、めちゃくちゃなサイドギターに走りぎみのドラム… アンコールは急に曲調が変わって意味わかんなかったし。ホント最悪……」 私が入れば少しはマシになるだろうけど。 ~~~~~~~~~~~~~~ 部室に戻ってもさわちゃんはいなかった。 恥ずかしくて私たちの前に出てこれないだけだろうと私たちはさわちゃんを待っていた。 でも何日経ってもさわちゃんは帰ってこなかった。 澪「さわ子…もしかして本当に消えちゃったんじゃ……」 律「澪っ!!」 澪「ご…ごめん…」 紬「……みんな聞いて」 ムギちゃんがなんだか覚悟を決めたような顔で話始めた。 紬「みんな、この世界では消えてしまうことがあるのは知ってるよね?」 でもそれって… 律「それは真面目に授業を受けたり模範的な行動をしたらだろ!?さわちゃんは授業なんか行ってないし模範的でもなかったぞ!!」 紬「それも間違ってはいないわ…けどね、この世界で消えてしまう条件はそうじゃないの」 澪「どういうこと…?」 紬「この世界で消える条件…それは心から満足すること。いうなれば成仏かしら?」 唯「でもそれじゃ授業に出たり、模範的な行動で消えるっていうのはおかしいよね…?」 紬「…それはこの世界に来る条件が満足な学生生活を送れなかった人、だからよ」 澪「……!!」 律「っ…!」 唯「え…?」 紬「唯ちゃんは記憶がないからわからないかもしれないけど、つまりこの世界はいろんな理由でまともに 学生生活が送れなかったり、満足できなかった人が来る場所なの。…澪ちゃんとりっちゃんはわかるよね?」 澪「…………」 律「ムギっ!」 紬「ごめんなさい…でもこれが事実よ…少しは私の推測も入ってる……でもこれで確信したわ」 律「そんなこと信じられるかよ!」 紬「…だって私は何度も見てるもの…友達が消える所を」 律「っ……」 唯「じゃあさわちゃんが消えたのは…満足したから…?最後のあの演奏で…」 紬「…おそらくそうね……」 律「なんだよそれ!くそ!」 でもそれって良いことなんだよね…?だってさわちゃん満足して消えたのだから。 澪「それじゃ…私たちもいずれ消えてしまうってことじゃないのか…?」 唯「……」 紬「それはわからない…でも私は悪いことだとは思わないわ。だって満足した気持ちでまた新しい人生を歩めるかもしれないもの」 澪「消えるんだぞ…?怖くないのか…?」 紬「違うわ。いままでの人生の未練をなくして新しく生まれ変わるの。だから満足して消えることは悪いことじゃない」 唯「私もムギちゃんと同じ考えだよ…」 律「お前は記憶がないからそんなことが言えるんだよ!!」 紬「りっちゃん…」 澪「律……」 唯「ごめんね…りっちゃん……」 律「くそっ…!」 りっちゃんが部室から出ていってしまった。 私の発言は無責任だったのだろうか。 澪「律が…軽音部を作ったから…一番納得できないんだと思う。律と話してくるよ……」 紬「お願いね…澪ちゃん…」 澪ちゃんはりっちゃんを追って部室を出ていった。 ムギちゃんと二人きりだ。 さわちゃんのことやさっきのこともあってすごく気まずい。 唯「……ムギちゃん…何度も友達が消えるのを見たって言ってたよね…どういうこと?」 紬「……」 あまりの重い雰囲気に喋らずにはいられなかった。 でもこんな質問失礼だったかな…ムギちゃん黙ったままだし… 唯「ごめんねムギちゃん…いやな質問だよね…」 紬「…いいの唯ちゃん。話すわ。…実は私、この軽音部の中ではたぶん一番最初にこの世界に来てると思う。」 唯「そうなんだ…」 紬「私がこの世界に来てすぐの何もわからない時、同じ境遇の人たちが助けてくれたの。 そのうちの何人かは気もあって友達になったわ。すごく楽しいかった」 唯「でもそれじゃ…ムギちゃんは消えちゃうはずじゃ……」 紬「…先に私が何で死んだのかを話さないとだめね…私はね、高校に入ってすぐの頃に殺されたの。」 唯「殺された…?」 紬「私の家はね、すごくお金持ちだったの。けどお父様方は汚いことをしてでもお金を稼ぐようなやり方の人だったから他の人からすごく恨みをかってたわ。 そして私はお父様を脅す材料に誘拐された。高校初めての友達と一緒に帰るために付き人を全て断った日にね。」 唯「そんな…」 紬「酷いことをたくさんされた…そのあとお父様への見せしめに殺されたわ…そして気づいたらこの世界にいたわ」 唯「………」 紬「この世界に来たときに傷は全部治ってたけど、記憶は残ってた。私ね?男の人が近くにいるだけですごく気持ち悪くなっちゃうの…… だから私は授業には行けなかった…それに私たちと同じ境遇の人にも男の人はいるわ。だから友達とも毎日会えるわけじゃなかった。 だからかな?私が消えなかったのは」 唯「ムギちゃん…」 紬「それでもね私に会いに来てくれる友達はいたわ。でもある日を境にまったく会えなくなった。他の人に聞いたわ。彼女はどこにいったの?って。 みんな知らない。消えてしまったって。…それから私は必死でこの世界について調べたわ。我慢して男の人にも話を聞いた」 唯「だからムギちゃんはあんなに詳しかったんだね…」 紬「…でもそうしている内に私が知っている人は誰もいなくなったわ。友達が消えた真相はわかったけど、友達どころか知り合いまで誰もいなくなってしまった。 ……私ね、生きてるときの趣味はピアノだったの。一人で寂しかったからかな?無性に弾きたくなっちゃって。 それでね?私が一人でピアノを弾いてるときにりっちゃんが声をかけてくれたの…」 唯「う…ムギぢゃん……」 紬「これで終わり。ごめんね?唯ちゃん」 唯「うう゛ん…こっちこそごめんね?無理やり話させて…」 紬「泣かないで唯ちゃん…お茶入れるわ。りっちゃんと澪ちゃんを待ちましょ」 唯「…うん」 こういうときは無理に励ましたりしない方がいいよね… 唯「えへへ…ムギちゃんの入れてくれたお茶おいしい…」 紬「ありがと♪」 ~~~~~~~~~~~~~~ ムギちゃんとお茶を飲んでるとりっちゃんと澪ちゃんが帰ってきた。 澪「ほら…律」 律「ムギ…唯…ごめん…少し言い過ぎた…」 紬「ううん。私もごめんね?りっちゃん」 唯「そうだよー!気にしないでりっちゃん!」 律「ぷっ…お前は少しは気にしろー!」 唯「ぐぇっ…り…りっちゃん…ギブ……」 よかった、りっちゃんも元気になったみたいだ。 澪「…さわ子のことはもうしょうがない…納得はできないけど満足して消えたのなら悪いことってわけでもないしな……」 律「ああ…さわちゃんのことは忘れないけど、気にしすぎるのはよくないよな」 紬「そうね…」 唯「…ねぇみんな…久々に合わせて演奏しない?」 律「おっいいねー!やるか!」 紬「やりましょやりましょ♪」 澪「…そうだな」 ~~~~~~~~~~~~~~ ?「やーっと練習を始めましたか…やる気のないバンドです」 やっぱり私が入ったほうが…… ~~~~~~~~~~~~~~ 律「そういやボーカルどうするんだ?」 紬「作詞してる澪ちゃんがいんじゃない?」 澪「む…無理無理無理!コーラスで精一杯だよ…」 律「じゃあ…」 唯「でへへへ……」 律「…ムギ!頼んだ!」 唯「りっぢゃぁぁぁぁぁん!!!!!」 紬「唯ちゃんでいいんじゃないかしら♪」 律「しょうがねぇなー…しっかりやれよ平沢隊員!」 唯「わかりましたであります!田井中隊長!」 澪「曲調は昔の感じに戻していいよな…?」 律「そうだな…さわちゃんがいないしな」 澪「よ…よかった……」 律「んじゃ始めるか!1、2、3、4!」 ~~~~~~~~~~~~~~ ?「やっぱりあのギター、演奏が独創的すぎて浮いてます。誰かがカバーしないと…」 私が…私なら…… ~~~~~~~~~~~~~~ 唯「ふぃー久々に演奏すると疲れるねぇ~…」 律「同意~…」 澪「まだ一曲しかやってないだろ…」 紬「お茶にしましょ♪」 唯「わーい!おやつ♪おや 「失礼します」 私が肩からギターを下ろしながらお茶の席に向かっている途中、突然ドアが空き、中からツインテールの小さな女の子が入ってきた。 そしてその子は私に向かって指を指すとこう言った。 ?「あなたのギターのせいでバンドが死んでます」 唯「………」 あまりにも突然のことに呆然としている私から、肩にかかったギターをおもむろに奪い取るとその女の子はギターを演奏しだした。 唯「う…うまい……」 そして一通り演奏をやり終えると女の子はすごく胸を張り、やりきった感ありありの顔で ?「このバンドも私が入れば少しはマシになるんじゃないですか?」 と偉そうに言った。 律「……なんだこいつ……」 澪「この子やばいよぉ…りつぅ…」 紬「うふふ♪」 唯「あのー…どちら様で…?」 ?「梓です。中野梓」 相変わらず胸を張った偉そうな態度だ。 唯「どういったご用件で…?」 梓「だ・か・ら!私がこのバンドに入ってあげるって言ってるんです!物分かり悪いですね!」 頬を膨らませながら地団駄を踏んで怒っている。 小さくてかわいいなぁ。 紬「まぁまぁ落ち着いて。梓ちゃん。お茶いかが?」 梓「…まぁ飲んでやるです」 律「…わかった…お前、喧嘩売りにきたんだな…?そうだろ?」 澪「りつ…喧嘩はよくないよぉ…」 紬「まぁまぁまぁまぁ。みんなもお茶にしましょ」 唯「おっかし~おっかし~」 3