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159 名前: NPCさん 2006/05/18(木) 19 55 18 ID ??? 一時期、どのシステムでも 「先輩冒険者」「UGNの先輩」「学校の先輩」として橘さんが出てきたことがあったな。 騙されて裏切ったりOPでボコボコにされたりする役としてだが。 161 名前: NPCさん 2006/05/18(木) 19 58 37 ID ??? 159 以前、タブルクロスでライダーもののシナリオやったら PC5人中3人が橘さんだったことがある 残りはアマゾンとJ 163 名前: NPCさん 2006/05/18(木) 20 00 37 ID ??? 161 クライマックス直前で三人のPCが 「考えてみれば俺はこのシナリオで、騙されてばかりだった」 「俺もだ」 「俺もだっ」 「何度も信頼しては裏切られ、そのたびに皆を危機に陥れてきたっ」 「俺もだ」 「俺もだっ」 ってなるのか。すげぇ面白そうだ。 164 名前: NPCさん 2006/05/18(木) 20 02 24 ID ??? 163 で、3人で零距離射撃するわけか なんか上手くすれば揃って行方不明にならずに済むっぽいな 165 名前: NPCさん 2006/05/18(木) 20 03 52 ID ??? 163 そして残りのふたりが 「デモ シンジルコト ダイジ ミンナ イイヤツ」 「そうだな、丸く収まったところで変身!そして巨大化だ!」 166 名前: NPCさん 2006/05/18(木) 20 04 23 ID ??? 163 橘さん2人はお互い騙されてPC戦闘して共倒れ 残りの1人はアマゾンといがみあってて Jがソロでラスボス倒してた その次のセッションは全員鬼ライダーで 血渋鬼さんとか婆貫鬼さんとかがいた 167 名前: NPCさん 2006/05/18(木) 20 08 03 ID ??? 俊鬼さんはいらっしゃらなかったんですか?w 168 名前: NPCさん 2006/05/18(木) 20 08 11 ID ??? 164 3人揃って小夜子のタイタスを昇華 橘’s「ザヨゴォォォォォォォォ!」 169 名前: NPCさん 2006/05/18(木) 20 10 33 ID ??? 飛んでくる六人の橘さん スレ99
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橘さん 戻る タイトル 登場ACE・ゲスト かれんちゃん in 天領 その1 労働一号かれんちゃん s かれんちゃん in 天領 その2 労働一号かれんちゃん かれんちゃん in 宰相府(戦闘中) 労働一号かれんちゃん かれんちゃん in 星間リングゲート 労働一号かれんちゃん s労働一号かれんちゃん(13番)サーラ・シェーシャ かれんちゃん in akiharu国 労働1号かれんちゃん(13号) かれんちゃん in akiharu国 おわりとはじまり1 労働一号かれんちゃん’sヴィクトリー、白馬労働一号かれんちゃん(13号)HBペンギン かれんちゃん in akiharu国 おわりとはじまり2 かまきりさん、只野枝かばね徳河舞蔵、TY かれんちゃん in akiharu国 おわりとはじまり3 労働一号かれんちゃん 千ちゃんさんの助言 in akiharu国 千ちゃん、サーラ・シェーシャ akiharu国民の意地 in akiharu国学園都市 カマキリさん達、番長サーラ・シェーシャ、研究者達 色々空回り 労働一号かれんちゃん タイトル 登場ACE・ゲスト ソックスハンター外伝~小笠原は(爆発で)燃えているか~(1) 芝村勝吏(MrB)ウイチタ更紗サーラ・サーシャ徳河舞蔵労働一号かれんちゃんふみこ結城火焔コガ ソックスハンター外伝~小笠原は(爆発で)燃えているか~(2) ソックスハンター外伝~小笠原は(爆発で)燃えているか~(3) タイトル 登場ACE・ゲスト かばねっち歓迎会 只野枝かばね、サーラ・シェーシャ2、徳河舞蔵、労働一号かれんちゃん岩崎仲俊 akiharu国へ 生活ゲームページへ
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橘さんと午後 ※※注意:「涼宮ハルヒの驚愕」のネタバレを含みます※※ 雨がきらいでした。 なぜといって、あたしが嫌だなあって思う日には、たいていいつだって雨が降っていたから。 あの最初の会合の日に、すべてうまく行かなくなってしまう気がしたのも、きっとそんなジンクスを繰り返したせい。 ねえ佐々木さん、あなたは本当にあの力を欲しいと思わなかった? 世界をどうにでもできる力。神様になれる力。 すべてが終わって一ヶ月が経っていました。 いいえ、すべてが終わったというのは違うかもしれない。 でも、わたしは少なくとも、あの時にすべてが終わってしまったような気がしました。 ほんのわずかな間の希望は、ほんとうにわずかな間の希望でしかなかったから。それもきっと雨のせいだったんだと思う。今も降っている、雨の。 「お待たせ」 佐々木さんと久しぶりに会いました。 しとしとと雨が降る中を、彼女は例の制服姿で、放課後にあの場所に集まることを承知して、来てくれたのです。ビニール傘をさして、静かに微笑む彼女は、まるで何もなかったみたいに見えました。 いくつかのつらいことが誰にでもあるように、あたしや佐々木さんにも、例外なくそれらは降りかかってきました。初めて会って、すべてを打ち明けた日に、あたしたちは日頃の不満をそれとなく話し合ったから。暮らしている環境は似て非なるものだったけれど、そこで抱く思いは大差のないものなんだと感じたのです。 だから、あの力を佐々木さんが宿してくれるのなら、それらはみな解決して、雨が止むような気がしていました。 でも、うまくいかなかった。 この集合場所は、晴れているのと雨が降っているのとでは、ずいぶん違う景色に見えます。 「佐々木さんもそう思いませんか?」 「そうね。だけど、それは心情的なもので、本当は天気なんて関係ないんだと思う。たまたまそれらが合致している時に、わたしたちはジンクスや縁だと思い込む。人間はまったく、恣意的な範囲でしかものを見ることができないから。誰だってそうでしょう」 その通りだ。だけどあたしの場合、占いや予感といった、普通は説明をつけられないものに、どういうわけか惹かれてしまう。 それが現実を超越してくれることを、いつも願ってしまう。 「それじゃ行きましょう」 佐々木さんが言った。そっけないビニール傘の下で、彼女の笑顔は紫陽花のように花開く。 涼宮ハルヒさんがひまわりなのだとすれば、彼女はそんなイメージ。 「ええ」 あたしは頷いた。このひと月のあいだ、ずっと塞いでいた気持ちが、少しでも晴らせるようにと願いながら……。 例の喫茶店には、さいわいにも誰もいませんでした。 もしかしたら、とあたしは思ったのです。たとえば彼と涼宮さんが来ているのではないか、とか。たとえば古泉さんがいるのではないか、とか。 もしかしたら藤原さんがいるのではないか、とか……。 そう考えると、また気が塞いでしまいます。どうしてもあの日の彼の表情が忘れられないから。直前まで、あの人がどうしてこの時代に来ているのか、なんてことをあたしに教えてくれたりはしませんでした。最後の会合が開かれる当日になって、急にあの人は秘密を明かしたのです。 朝比奈みくるこそ自分の姉であり、彼女の死を食い止めるために自分はここに来ているのだ――と。 あまりにも唐突な説明で、あれからしばらくたっても、いいえ、本当は今でも、心の整理がつかずにいます。あたしにしてみれば、四年間待った時間が、突然動き出して、急にすべてが一瞬で終わってしまったみたい。期待して火をつけた花火が、ずっと前にしけって使えなくなっていたことを知ったのかもしれません。 「コーヒーでいい?」 佐々木さんが尋ねて、あたしは慌てました。一瞬、あの会合が開かれていて、その途中でぼんやりしてしまったような錯覚に陥ったから。藤原さんに怒られると思ったから。 「あ、う。えっと。カフェモカにしたいです……ホットで」 甘くてあたたかいものが飲みたかった。たぶん、それで元に戻るということにはならないけど……。 佐々木さんは飄々――と言うよりは、何か興味の対象を探して、涼しそうに視線を泳がせていました。あたしにしてみれば、どうしてそんな風に超然としていられるのか、不思議でしかたありません。 「佐々木さん。この前はごめんなさい」 あたしは謝りました。佐々木さんとはあれ以来、一度も会っていなかったのです。 「どうして謝るの?」佐々木さんは言いました。 「だって、あたしのせいであんなことに」大失敗もいいところだったからです。 セリフを覚えて、何度も何度も練習をして、夢見た舞台にやっと立ったと思ったら、頭が真っ白になって演技ができず、即日降板させられてしまった役者みたいなもの。 あまりにもたくさんのことが、予定外だった。 あれだったら、誰の助けも求めずに、はじめからこうして佐々木さんと二人きりでお話したほうがよかったのかも。 そんなあたしの後悔をよそに、佐々木さんはこう言いました。 「別に気にしなくてかまいません。だって、あれは起きなくてはいけないことだったから。形はどうあれね」 「でも……」 せめてもう少しましな方法があったはずだと、ずっと思っています。 あの瞬間、あまりにも多くのものが失われてしまったとあたしは感じました。それはもう戻らないとも思った。待ち焦がれた時間が、ほんのわずかな間に、取り返せない永遠になってしまったと。 「ねえ橘さん。わたしたちは時間を飛び越えることもできないし、止めることもできない」 佐々木さんは言った。間もなく、注文したブレンドコーヒーとカフェモカが運ばれてきて、向き合って座るあたしたちの間は、湯気で曇りました。 最初の会合がずいぶん遠い昔のことに思えます。ついこの間、ここでこうして、五人で顔を合わせて座っていたのに。 あの時は、そこからすべてが広がっていくような気がしていたのです。 新しい世界が開けて、日常にあるものがみんな虹色に輝いて、すべての人が幸福になるような。 でも、そんなことはなかった。 「佐々木さん。あたし、すごく短い間だったけど、とても楽しかったんです。まるで夢の中にいたようでした。たぶん、その夢が、すべての悪いことを消してくれるような気がしてたのかも。そして、その夢をあなたが叶えてくれるとあたしは思い込んでました……」 あたしは頭を下げました。 勝手な思い込み。 それはたぶん、あたしが思っていたよりもずっと子どもだったということに尽きるのかもしれません。この現実を、そう甘くはない場所を、結局は正しく認識できていなかったのだということ。 「藤原くんのことだけど」 あたしの言葉には直接答えずに、佐々木さんは言った。彼女はそんな風にしてコミュニケートを取ることがよくあるのです。 それは彼女の人柄だとあたしは思います。たぶん、あの空間のようにどこまでも繊細で、危ういところがこの人にはあるから。佐々木さんはこんなことを話しました。 「彼は何も悪いことをしていない。橘さん、あなたの話が本当なら、彼は最後に涼宮さんを殺そうとすらした。それはおそらく、彼自身が思いもしなかった状況に陥ってしまったことから生まれた、突発的な反応。そういうことはこの世界にありふれている。あまりにも多くて、目眩がしそうになるくらい。人は悪事が起きた時、それを起こした存在を裁こうとする。だけど、その制裁すべてが正しいと、果たして本当に言える? わたしたちには真実がどこにあるかということが解らない。それぞれがそれぞれの認識の中に生きていて、かつ、その認識はたえず変化していく。同じ時代にいるようで、実はまったく別々の場所に生きているのかもしれない。わたしはいつも理性的でありたいと思っているけれど、反対にこうも思う。理性的であることそれ自体が、結局は感情の一要素でしかないんだとね。そして、感情というものは思いもよらない瞬間に爆発する危険をたえず負っている。それはどんな人でも同じ。わたしもあなたも。キョンも涼宮さんも。そして藤原くんもね。彼は何も、初めからあの彼になろうと思ってあそこにいたわけではない。そう思わない? 無限の試行を生む時間の中で、たまたまあそこに居合わせただけ。そう考えるなら、彼自身に罪はないのではないかな」 佐々木さんが言ったことを解釈するのには、ずいぶん長い時間が必要だった。正しく理解できたかどうか、最後まで自信がありませんでした。佐々木さんはこう続けました。 「わたしたちはそうした不確定な場所に存在している。それは宇宙と同じ、あまりに広大で無作為な、暗い闇。そこには自ら光を発する星があれば、そうでないものもある。引力で他者を引きつけるものがあれば、斥力のように反発するものもある。作用と反作用。光と闇。プラスとマイナス。何でもいいけど、永遠に幸福でいられる場所、つまり片方だけを選んでいられる場所なんて、この世界のどこにもない。それなのに、人間というものは往々にしてそうした場所を求めたがる。あなたもそうだし、わたしもきっと。彼だってそうだったのかもしれない。わたしたちは似ていたのかもね。九曜さんは例外としても、わたしやあなた、そして藤原くんは……」 そうなんでしょうか。 だとすれば、彼らはどうだったんだろう? 明るい場所にいる彼ら。舞台を与えられ、役割を見事に演じ、周囲から好かれる彼ら。 あの人たちもやっぱり似たもの同士だったのでしょうか。佐々木さんは片方だけを選んでいられる場所などないと言ったけれど、本当はそんな風に、日のあたる場所とあたらない場所にいる人に分かれてしまうだけなのではないでしょうか? 佐々木さんはコーヒーに何も入れず、そっと口をつけました。とても穏やかな表情をしていた。どうしてそんなに落ちついていられるのだろう。あたしはそう思いました。 「わたしはあなたと会えてよかったと思う」佐々木さんはそう言いました。 「とてもね。まともな日常とは別のつながりを、わたしたちは有している。それは時が経つほど貴重なものになりえる。それに、これはただそんな気がするということだけど、藤原くんにもう永遠に会えないとは思えない。どうしてか説明はできないけど、そう感じる」 佐々木さんが直感を口にすることは、あたしの記憶する限りでは初めてのことでした。 “親友”と呼んでいた彼と一緒にいない時、佐々木さんはあまりにも違う表情を見せるのです。……あの人はそれを知っているのでしょうか? 「わたしたちに適切な場所は与えられなかった。それを拒んだから。それはわたしの意志。橘さんには申し訳ないことをしたけど、あれは少なくとも、わたしに必要な舞台ではなかった。ただそれだけのこと」 「佐々木さんがそう言うのなら、それでよかったんだと思います」 心から。 だって、今でもあの空間は存在しているから。 あの優しい、穏やかな世界は。 だったら、今がこんな風にあるのなら、それだけでも十分だと思いたい。 あたしはカフェモカを口にした。 そこにはずいぶん久しぶりの温かさがあった気がした。まるで梅雨の合間に広がる晴れ間のように。 了
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「どうも最近、うまく閉鎖空間を操れないのよね」 「へ?」 な、何言ってるんです佐々木さん? 放課後の公園で、こともなげな様子で佐々木さんが発した電波話。 あたしの脳が自慢のツインテールごと静止するのを感じます。いやいや、あなたにそんな能力はないはずでしょう? 「ほら橘さん、少し前まではちょくちょくあったじゃない」 「いやいやいや」 あたしは思わずふるふると首を振るものの、佐々木さんはあごに指をあてて笑っている。 いやそのお姿は大変可愛らしいと思うのだけれど。 そうこうしていると滔々と語り始めた。 「例えば中で茜色の巨人が歌っていたり、キョンと一緒に閉じ込められてみたり、逆に彼を閉じ込めて私の今の高校生活について懇々と語ったり、或いは夢だと思い込んで彼と本心を明かしあって思わず泣かせちゃったり、中学時代に空間を介して彼に一夏の経験をお願いに行ったり、高校時代も記憶に残らない形でこっそり出会っていたり、はたまた猫さんの中へと精神を飛ばしてみたりね」 「ああなんだ」 事ここにいたって、ようやくあたしは見当が付いた。 要するに今回はメタ的な話ですか。 「さてね」 くすくす笑う佐々木さんに、あたしはもっともらしく頷いて見せる。 これでも元「組織」の幹部ですからね。こういう態度もお手の物なのよ? いやホントに。 「確かにそうですね。佐々木さんが閉鎖空間や能力を操れたら、結末も少しは違ったのでしょうけれど」 「さて何の結末かしら?」 メタ的な話だから聞き流してください。 「けれどそれはキョンも望まない事だから」 「それはそう、なんですけどね」 願望をかなえる力、それは本来は誰にでもある力で…………なんて流れでは結局なくて。 現実には、ただ一つの大きな力があって、そして佐々木さんは「器」としての能力があるだけだったから。 彼を守れる能力を持ちたければ、涼宮さんから力を奪うしかなくて。 それは、彼の望みに真っ向から反することでしかなくて。 「そう、私はどこまでも彼の味方でいたかった。だからアレで良かったと、そう思うわ」 笑みは何処までも優しくて、悲しげで。それでも「自分は間違ってなんかいない」と強く強く主張していた。 まったく、この頑固者はどうしてこうなのだろう。 まるで…………。 「まるで?」 「ええと」 好き放題に神人が暴れる閉鎖空間を突発的に作りつつも、「その神人を倒し、空間を正常化できる超能力者」をも発生させた涼宮さん。 神人がいない閉鎖空間を常時発生させるだけで、「ただ閉鎖空間を見守るだけの超能力者」を発生させた佐々木さん。 涼宮さんのあり方は、まるで「大暴れしつつも、内心は常識人で、間違いを自覚している」という彼女自身によく似ていて そして佐々木さんのあり方もまた「ただ自身を見守るものだけを必要とし、干渉、ましてや正す者など必要としない」頑固な彼女自身と似ている。 彼女らの内面だという閉鎖空間、そしてその対処者である超能力者のあり方。 これらは彼女らの内面そのものに似てないだろうか? そしてあの春先の事件、佐々木さんの閉鎖空間が初めて崩壊した事、事件後の彼女が「新しいことを覚えていこう」としている事 どうにも符合している事例が多いのは気のせいでしょうか? ………………… ……… 「という訳で彼のところに行きますよ佐々木さん!」 「何が という訳 なのかしら橘さん!?」 ずるずると襟首を掴んで引っ張るあたしに抗議しつつも、佐々木さんはずるずると引っ張られ続ける。 あたしのお世辞にも達者とは言えない腕力に形ばかりで抗う彼女。まったく、この頑固者はどこまで自分を騙そうとし続けるのかしらね? まあいいです。あたしは超能力者ですから。 「これは腕力よ橘さん!?」 「んふふふふ何のことかしら!」 非現実的なクリーム色じゃない、現実的で幻想的な、美しい夕焼けに染まり始めた空を見上げる。 佐々木さん。現実の空の下であなたが変化を望むなら、あたしは干渉してあげましょう。 今度こそ、あなた付きの超能力者としてね! さあて、ここから彼の家までちょっと遠いけど、どこまでこうして行こうかしら? )終わり 「あたしは自分が間違ってることくらい解ってるわよ! けど止まれないの! だからあたしを止めて! あたしを見て! あたしを構って! でないと世界をぶち壊すわよコンチクショー! …………って感じですよね涼宮さん」 「いやいやいや」 そんなにぶんぶん首を振ってるとどっか取れますよ佐々木さん。 「いやいや取れないから」 え? あたしたまに取れますよ? ツインテールとか。 「え?」 「うそです」 てへぺろ☆ 「それはさておき」 「置かないで橘さん」 佐々木さんもあんな感じですよね。 ほら、自分の間違いが云々どころか干渉する人すら欲しがってない感じじゃないですか。そんな事を彼にも言ってたでしょ? 「……別に私はそんなんじゃ」 「そのくせ『私を見て』ってアピールはしちゃうんですよねえ」 変人の演技とか、それでクラスから浮いちゃう自分を楽しんじゃったりとか。 閉鎖空間を常時発生させて、介入するような能力は持たないけど観察だけはできちゃう能力者を発生させたりとか。 「んんん……………」 目線そらしても変わりませんよ佐々木さん。 変えたければ変わりましょう。 「んん。だから彼が好きなんでしょうね佐々木さんてば」 ちゃんとあなたに向き合って、いつでもいつだって話を聞いて、聞き流さないでちゃんと頭で考えようとしてくれて。 壮大な野望や自己がどうたらなんて、とっぴな話だって笑わない彼だから。。 「だからって、笑顔が止まらないとかホント可愛いですよねえ」 「いやだからそれは……ってどうしてそれをあなたが知ってるのよ橘さん!?」 メタな話ですから。ですからメタ的な視点から言わせて頂きますと、涼宮さんだって決して立派な人間って訳じゃないですから。 立ち向かいましょうよマジでマジで。 「やれやれ」 )終わり 「そうです。分裂驚愕なんて言ったって結局はたった一編でしかないんですよ。 佐々木さんは、そのたった一編、『あんな事言ってても、本当はキョンさんは涼宮さんが大好きなんです』って一編の為だけに舞台に現れて そして消えなきゃいけなかったって事じゃないですか。それを世間一般になんていうと思います? 踏み台ですよ、そんな風に誰かを踏み台にするような物語だった事が嫌なんです。 誰よりも、自分自身をも改変してしまった長門さん、文字通りの勘違いの恋だった中河さんとは、佐々木さんは全く違うじゃないですか。 そんなことをしなくたって、涼宮さんたちは誰よりも好かれていて、好きあっていたじゃないですか。 でもこれじゃ逆効果です、がっかりしてしまうのですよ!」 「だから驚愕発売前、多くの人が「大学編」を書いたのではないのですか? 誰かを笑わせる為に、踏みつけるための専用のキャラクターだなんて、その為だけに現れただなんて、そんな人だなんて誰だって思いたくなかったんです、だから多くの人が『彼女達は好敵手になるだろう、きっと数ヶ月先も、大学生活でも彼を挟んで楽しんでいるのだろう』なんて物語を作り上げたんじゃないんですか?」 「悪く言えば周りがすっかりイエスマンだらけになってしまった涼宮さんに、意見を言える同性として現れてくれたんだって、 どんなに仲が良くても、ここぞという時じゃなきゃ涼宮さんへの言葉を形に仕切れない長門さん、朝比奈さんだけじゃない、いつでもちゃんと張り合って、いつでも誰よりも向かい合って、きっと誰よりも仲良くなれる『親友』が涼宮さんに出来るんじゃないかって、彼らはそう思ったんじゃないのでしょうか?」 「涼宮さんとくっつくのが規定路線だって誰もがわかっているんです。 それでも、その為だけの『踏み台用』だなんてやりくちをする人だなんて誰もが思いたくなかったんです。 同じ役を演じるとしても、ずっとレギュラーだった人がするのと、その話だけの新キャラがするのとじゃあ、まったく重みが違うじゃないですか、後者はまるでその為だけに生まれたようなものじゃないですか、 そんなの悲しすぎるじゃないですか……」 「あのね、橘さん。けれど」 「大体ですね、特に驚愕、『そこは読者が想像して補完してください』が多すぎと思いませんか? 畳むつもりがないならふろしき広げないでくださいって思っちゃいけませんか? そんな事するから藤原さん絡みとか唐突とか小者とか酷い言われようになるんですよ、彼は彼で禁則事項や既定事項って制限があるのにあそこまで言われちゃさすがに気の毒ですよ、それに分裂での喫茶店での会話、思いっきり伏線で引いておいて放り投げるとかどんな神経してんですかっての!」 「いや落ち着いて橘さん」 「何よりですねえあんなに懐きまくってる佐々木さんが! たった二回しか会ってない涼宮さんに彼を託すだなんておかしいじゃないですか! どんだけ神聖視されてるんですかって話ですよ、佐々木さんは十分「対比」として成立してませんか? 涼宮さんの精神の成長の為にも、もっとぶつかりあっても良かったんじゃないですか? あたしや藤原さんもそうですけど、三人ともSOSの引き立て役で終わらせなくたって良かったじゃないですか、そんな風にしなくたって彼らは十分好かれてるでしょう? それに中学時代に一度も彼の部屋に行かなかったとか遊ばなかったとか、何か理由をこじつけて色々やらかしてるに決まってるじゃないですかキャラ的に! 彼も彼です、少なくとも試験模試受験と、あの悲観主義者気味の彼を励ましまくってなきゃおかしいでしょ? 受験戦争って現実の青少年にはちょっとしたイベントですよ、それを経てキョンさんのあの態度ってもがもが」 「橘さん抑えて抑えて!」 「ぷはっ、大体圧倒的優位にある涼宮さんが選ばれるなんて誰だって解ってるんですよ! けど『彼はツンデレ』って前提とはいえ分裂までの彼の涼宮さんへの態度から急転しすぎじゃないですか? 何より『選ばれなかったら死ぬ』なんてシチュエーションで彼女を選ばせておいて『選ばれた』とか、そもそも嫉妬云々どころか好意と力の選択そのものが直結とかふんもっふもっふるもっふる!」 「九曜さんも抑えて!」 「―了―――解」 橘さんブレイクブレイク! )終わり 冒頭で触れたタイプの閉鎖空間モノや閉鎖空間解釈モノ、本wikiに保管された作品の中からごくごく一部を。いずれもお勧め。 なお「閉鎖空間であること」がネタバレになる作品は掲載していません。 4-399「佐々木さんの憂鬱と暴走と失敗 」 5-554「夢で会えたら」 5-878「胡蝶の夢」 10-899「夢で逢えたら」 13-594「Forever」(閉鎖空間モノ?) 14-331「佐々木とキョンが1年会わなくても平気だった訳」※高校時代も記憶に残らない形でこっそり出会っていたり 14-577「巨人の歌」※茜色の巨人 19-511「閉鎖空間漂流記」前半※キョンと一緒に閉じ込められてみたり 20-117「佐々木さんのビューティフルドリーマーの巻」 20-349「手折られる旗」(他2編) 22-619「ツイスト・タイム」 24-38「夢から出たマコト」 24-624「神曲の果て」前半 27-426「佐々木さんの、願いは夢の中で、の巻 その1」 27-824「珠玉の乙女達」 33-798「分裂、或いはSのモノドラマ」 35-616「ちょっとしたアリス・イン・ワンダーランド」 43-421「佐々シャミ」 猫の目の日々シリーズ※猫さんの中へと精神を飛ばしてみたりね [[]] ※「一夏の経験」「彼を閉じ込めて高校生活について語ったり」「夢だと思い込んで彼と本心を明かしあって」の作品は その話のネタバレになるので明記しません。悪しからず。 各作品作者様、こちらに載せ切れなかった各作品の作者様、いずれも素晴らしい作品を本当にありがとうございます。
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※※「涼宮ハルヒの驚愕」のネタバレが含まれます※※ あの大きな騒動が一段落し、僕はようやく普段のペースを取り戻しつつあった。 団長閣下たる涼宮さんが発端となり、そして解決もさせた、一週間に渡る世界の分裂。 我々の敵たる宇宙人周防九曜、未来人藤原氏、そして僕がその動向に目を光らせていたもう一人の超能力者、橘京子。 彼女たち三名が一時的に結託し、 彼 の旧友である佐々木さんを、涼宮さんの代わりとして神に仕立て上げようとした、嵐のような事件――。 最終的に主犯は未来人である藤原氏。彼による計画だったようだが、果たしてどこまでが予定通りに進み、またどこからが筋書きにない展開となったのか……あれから一ヶ月以上経った今でも整理がついていない。 調査報告は上がりはじめている。何といっても「協力者」の存在が大きい。近頃は長門さんを初めとするTFEI陣営も、わずかながら我々――この場合は「機関」に、協力とまでは行かなくとも、いくらか情報提供をしてくれているからだ。特に天蓋領域に関する報告に関しては興味を惹かれた。情報統合思念体とは論理基盤が異なる彼らだが、今なお周防九曜を介して何をしようとしているのか不明のままらしい。今回は彼らについて「分からないということが分かった」段階に留まっていた。それが貴重な情報なのかと訝られるかもしれないが、途方もない叡智を有する者同士の折衝に、同じくらい巨大な不理解があったというのは、個人的に注目すべき現象だった。それに関して言うならば、情報統合思念体にも天蓋領域とは異なる目的があるはずだ。しかし、我々への情報提供の代償だろうか、これについての質問には一切答えてもらえない。本来所属している立場、機関の体表として接触すると、たとえ同じ団員同士と言えども、長門さんはつれない反応を見せるからだ。 まあそれはいい。肝心なのは、僕がもはや機関の使者としてSOS団にいるというのでは、もはや説明しきれない思いを抱いていることにある。この一年以上、複雑に絡み合う関係の中で、僕は自分でも驚いてしまうほど、SOS団に対する愛着を深めていた。それはあのクライマックスというべき、混合閉鎖空間下の部室で、周防九曜を相手に立ち振る舞った時もそうだった。あれだけの感情を迸らせてしまったのは、言葉では到底表現しきれないあの四人への思いが、意図せずあふれてしまったせいかもしれない。 彼 が果たしてもおかしくないはずの役割を、今回は半分ほど僕が演じてしまったのも、そんな背景があったからだろう。「機関」を牽引し、日常を保持し、涼宮さんの安全を守る過程で、僕はすでに引き返せないほどSOS団へ個人的な感情移入をしてしまった、ということだろう。もはや何者であろうとも、あの部室に土足で踏み入り、日常風景を破壊しようとする者は許すわけにいかない。そのためならば、頭痛薬や滋養強壮剤の世話になることも、各関係者に折り入って相談依頼し頭を下げることも、涼宮さんを退屈させないために発案した企画を事前に根回しすべく、連日会議を開くことも苦労のうちに入らないだろう。 先日の一件に関しては、もう一つ気になることがある。あの時、藤原氏がどういった理由から、成長した朝比奈みくるさんを「姉さん」と呼んだのか。これについて僕はずいぶん考えたものだった。思考の材料となるヒントはすでに多く与えられていたし、仮の結論を出すための時間もあった。それはこういうことだ。藤原氏は、僕らが知るところの朝比奈みくるとは別の時間軸から現代に来ており、やがて何らかの原因で、おそらくは天寿をまっとうせずに死を迎える朝比奈さんを蘇らせるために行動していた、というものだ。そのために無限の力、現在涼宮さんが所有している情報改変能力が必要だったのだ。たとえ自己を犠牲にしてでも、彼は彼女が生き続ける方法を取ろうとしていたようにも見えた。 その姿には、いくらか自分が重なって見えた。僕自身、いざとなればまず自分が犠牲になることをいとわないだろうと思い始めている。立場上、彼は敵の位置にいたが、僕が彼だったとして、果たしてどのような行動を取ったか分からない。何と言っても、今回は僕も部分的に破壊行動に出たのだから。 しかし、それらのこともここではひとまず置いておく。今日の相手は周防九曜でも藤原氏でもなければ、SOS団員でもないからだ。休日の午前中、僕が自ら彼女を呼び出した。 その日はにわかに曇っていて、雨が降り出しそうだった。 「こんにちは。久しぶりです……」 先に雨が降っているような声を出したのは、長年我々がマークし続けていた敵対組織の幹部を、今なお務めている女子高校生、橘京子。 「ご無沙汰しています。今日は来てくださってありがとうございます」 僕は頭を下げた。 「こんな風に二人で顔を合わせるのは初めてのことですね」 僕が言い、 「ええ」 橘京子が頷いた。 「古泉さんからこんな風に呼び出しがあるなんて、正直言って、かなり驚いてます」 彼女はいくらか緊張しているようだった。それは僕にしても同じだ。この四年間、水面下で少なからず折衝してきた僕らは、傍目に見れば高校生の男女でしかないだろうが、互いの存在に気がついてしまったあの日からずっと、それだけで片づけられない微妙な関係にある。 集合場所に指定したのは、いつもの場所とは駅を挟んで反対側の小さな広場だった。あのいつものSOS団指定集合場所では、あまりにも「意図された偶然」が起こりやすい。今日の集合が、必要以上の余計な事態に発展するのを僕は望まない。 他の場所に集まるのであれば、そうした作為的偶然ほとんど起こりえない。すべては涼宮さんだ。彼女が場所を指定すれば、それはたとえ何の変哲もないマンホールや横断歩道の上であろうと、特別な場所になりえる。 「そろそろ時期が来たのではと思いましてね。我々はしかるべきフェイズをいくつか踏みました。それが適切であったかどうかはともかく、今ならばあなたと一対一で会話する機会を設けてもよいのではないか、と思ったのですよ」 僕は言った。橘京子は、どこか控えめな様子で頷いた。 「あたしもそう思っていました。だけど、なかなか踏ん切りがつかなくて」 「立ち話は何ですから、まずは場所を移すことにしましょう。と言っても、いつもの場所を使うわけにはいきませんが」 常連となっている例の喫茶店とは反対方面にある店に僕と彼女は入った。いつも行く店よりいくらか照明が暗く、音楽はマスターの趣味なのか、クラシックではなくジャズがかかっている。こじんまりとした店内の、二人用の席に向かい合って座った。白い髭を生やした老人が出てきてメニューを置いた。 「お好きなものをどうぞ。奢らせていただきますよ」 僕が提案すると、彼女はたちまち首を振った。 「いいえ、そんな。ここはあたしが持ちます」 僕と彼女は視線を交わした。おそらく共通の思考が頭を駆け巡ったに違いない。 すなわち、 敵の組織の勘定でコーヒーなぞ飲んでたまるものか――! 「古泉さん。遠慮はいらないです。さ、何でも好きなものを、こちらが会計を持ちますから」 「いいえ。ここは色々な面を考慮して、我々が代金を持ちますよ。どうぞお気になさらず」 「あ、ほら。このチョコレートケーキおいしそうですよ。どうです?」 「僕は甘いものはそれほど好きではないのですよ。橘さんこそいかがですか。パフェもあるようですよ」 「パフェ!?」 橘京子は目を輝かせた。しめた! 「うう……で、でもほら! このケーキ、ビターチョコみたいだし、あ、お腹空いてるならサンドイッチもあるみたいですよ?」 「残念ながら僕はしっかり朝食を摂ってきたため、あいにく現在食事を必要としてはいません」 「……」 「……」 マスターが微笑ましげにこちらを眺めていた。いいえ、違います、そういうことではありませんから。 「では割り勘ということでいかがでしょう」 「賛成」 最終的にそのように決まった。 僕はホットブレンド、彼女はミルクティーとショートケーキを頼んだ。 「午前中ですが、甘いものを食べてよいのですか? レディにとってはカロリーの過剰摂取になるかと――」 「余計なお世話だと思います」 さきほどの小競り合いが、我々の対立精神に火をつけてしまったからだろうか。橘京子はつれなかった。 「もしかして、涼宮さん相手にもそんなこと言ってるんですか? だとしたら、案外あなたのせいで閉鎖空間が生まれているのかもしれませんね」 「まさか。そんなことは億に一つも言いませんよ。相手に合わせた行動を取るのは基本中の基本です」 橘京子はぴくりと眉を動かした。頬がひきつる。 「ということは、あたしには気遣い無用ってことですか? 古泉さんってそんなデリカシーに欠ける人だったんですね。がっかりしました」 どうしてだろう。癪に障る。 これでも涼宮さん率いるSOS団に在籍している身。微笑みの貴公子として、大抵のことは笑顔ひとつで受け流せる体質を保有しているこの僕が、一体なぜ。 落ち着け、古泉一樹。ここは理性で制御すべきフェイズ。SOS団きっての参謀長たるこの僕が、ちょこざいな小娘の挑発に反応してなるものか! 「ばれてしまっては仕方がないですね。ええ、そうなんですよ。僕は狡猾な人間ですから、目的を遂げるためには手段を選ばないのです」 乗ってしまった――――! 橘京子は、まるで尊敬していた教師が実は救いようのないロリコンだったと知り衝撃を受けた時のような顔を浮かべ、ハンカチまで取り出して演出じみた悲哀を滲ませた。 「古泉さん……あなたを一度だって尊敬したあたしがばかでした。あなたにはこう、自己犠牲的な博愛精神があふれているような気がしていたのに……っ」 僕は笑った。これはそう、SOS団内では決して浮かべない種類の笑顔。 「世の中結果がすべてです。結果さえ出せるのなら、日ごろ他の場所でどのように振舞っていようが何も問題ありません。事実、今回あなたは敗北を喫し、我々は勝利しましたから!」 橘京子はテーブルを両手でばしんと叩いた。 「ああもう最悪です! 一ヶ月間ずうっと気にしてたことなのに、そんな言い方! こんな偽善者にあたしたちが負けた? そんなこと……あってたまるものですか!」 そこで注文が運ばれてきた。マスターが賢者のような穏やかな笑顔を浮かべていたので、僕と彼女はクールダウンせざるを得なくなった。 「……ごめんなさい」 「いえ、こちらこそ失敬。取り乱してしまいました」 立ち上がりかけていた僕と彼女は、しおれた植物のようにへなへなと椅子に座った。 どうも、彼女が相手だと僕は普段と違うキャラクターを発現させてしまうらしい。 しかし、どちらかと言えばこちらのほうが本来の僕に近かった。 涼宮さんの力によって超能力が覚醒した四年前まで、僕はそんな風にして生きていた。その頃はまだ、クラスメートの冗談に軽口を返すような、楽天的な性質も持っていたのだ。 長らく封印されていたはずのそんな一面が、どういうわけか今、このライバルを前に飛び出してきた。それは不思議なことだった。 橘京子は、舞台で忘れていた台詞を思い出した役者のようにこう言った。 「ホントは、あんな風になるなんて知ってたら、初めから計画自体を取りやめにしてました。佐々木さんはずっと乗り気じゃなかったし……」 僕は努めて冷静に、普段の調子を取り戻した。 「あなたは粗忽なところもありますが、基本的には考える頭を持った賢い人です。だから僕としては、なぜあのような計画に加担してしまったのか、それを意外に思っていたところだったのですよ」 橘京子は視線を落とした。温かいミルクティーから、白い湯気が立ち昇っていた。 「それなんですけど」 彼女は続く言葉をためらっているようだった。何か、本当に言っていいことなのかどうか、自分では判断がつきかねるとでもいうように。 まる一分彼女はそうしていた。それからやっと、決心したようにこんなことを言った。 「藤原さんに、どうしてもって頼まれたんです。それまではずうっと命令みたいなことしか言わない人だったのに、あの一回だけは、手まで合わせてあたしに懇願してきたんです。その時は、理由までは言ってくれなかったんですけど……」 彼女は窓辺に降りそそぐ淡い、青みがかった光を見つめた。どこか物憂げな表情に、何を回想しているのかすぐに察しがついた。例の閉鎖空間で起きた、最終局面。 「あの人の最後の表情が忘れられないんです。てっきり冷酷な人なんだって思っていたのに。ホントはそんなことなかった。ちゃんと血の通った人なんだって。だからあれ以来、あたしは何か正しいのか、さっぱり分からなくなってしまったの」 彼女は目を伏せた。 「橘さん……」 僕は、彼女に手を差し出した。 「……そのケーキ、一口もらえませんか」 「へ?」 「実物を見たら何だか食べたくなってきてしまいました。とはいえ一切れ丸々では多いので、追加注文ははばかられます。できればそれを一口僕に……」 「だ、ダメです! ダメ! これはあたしのです!」 おのれ橘京子、さすが我がよきライバル。 僕は仕方なく首を振り、本題に戻るべく、こう言った。 「で、何の話でしたっけ」 「最悪ですね古泉さん」 橘京子は口をへの字に曲げた。僕はぽんと相槌を打った。 「ああ、思い出しましたよ。あなたがそのケーキを僕に一口進呈したいという話ですね」 「違います!」 僕は溜息をついた。 ……もちろん、分かっていますとも。 「彼には、思いのほかプライヴェートな事情があったようですね。我々にしてみれば衝撃の事実も、追いつめられた彼の突然の振る舞いも、彼自身にしてみれば道理の通った、ことさら人間的感情に突き動かされた結果の行動だったのでしょう」 僕がそう言うと、橘京子はまたテーブルを見つめた。そして、ミルクティーを一口だけ飲んだ。 「そう、ですよね……」 白い指で、カップをソーサーに置いた。 「あたし、あの人のことを何にも分かっていなかったみたい。いっつもばかにされてたせいでしょうか。でも、いなくなってみると何か、こう、」 彼女は肩を落とした。沈黙が舞い降り、春の深まる午前のひとときを満たした。 「元気を出してください」 僕は言った。 橘京子は口をぽかんと開け、トレードマークの二つのおさげを振ってこちらを見た。 「古泉さん」 「僕が言えたことではないと思いますが、それでも近頃、余計なことを言わずにはいられなくなった身として、これを言わせてください。確かに彼、藤原氏のしたことは、こちらにしてみれば愚にもつかない許しがたい行為です。僕の百倍以上怒っていた人間を一人知っているのでね。彼だったら弁解の余地すら与えないかもしれません。何せ涼宮さんをあんな目に遭わせたわけですから」 橘京子は唇を噛んだ。僕の気のせいでないのなら、彼女は泣くのを我慢しているように見えた。 「しかし、ですね。あくまでも結果的にではありますが、今回の一件、誰一人として負傷者は出ていません。偶発的な出来事がいくつも重なったがゆえの産物と見ることもできるでしょう。ですが僕は、どんな仮説よりもこう考えたい。要するに、涼宮さんはそんな悲しい展開を望んでいないのですよ。……かつて、我々SOS団は文化祭で映画を撮影したのですがね、あれはいかにも涼宮さんらしいコミカルさに満ちていました。そして何と言っても、こうでなくてはならないとでもいうようなハッピーエンドと共に、物語は幕を下ろすのです」 僕はコーヒーを一口だけすすった。そしてこうつけ加えた。 「だから、いかなる関係者であっても、たとえ敵に該当する立場の者であろうと、その存在が不幸になることを彼女は決して認めません。それはたとえ、立場上の敵役になっていたあなたがたであっても同様です。そしてこれは、団長様だけではなく、僕としても意見を一致させたいところなのですよ」 「古泉さん……」 橘京子はハンカチを取り出した。そして、ぐす、という音と共に顔を覆った。長い間そうしていた。やがて顔を上げると、彼女は無理矢理作ったような笑顔を浮かべ、こう言った。 「ずるいなあ、そんなの。だって、あなたたちは選ばれたほうの人たちなんですよ? 祝福されているほう。日の当たる場所。それは、あたしたちのいる所とは違うの」 僕は 彼 の真似をするように首を振った。 「そんなことはないと思いますよ」 そして言葉を止めた。 ここから先のことを言うのは、僕の心情的にためらわれることだった。 「……僕たちにも、やがて悲しい時間は訪れるでしょう。すべてのことがそうであるように、現SOS団もまた、永遠に存続するわけではないからです。その時が来ればきっと、おそらくは今が楽しければ楽しいほどに、つらい別れを経験することになります」 これは今まで、誰にも言ったことのない、僕の本心だった。 これから先も、彼らに言うことはないだろう。 僕の名前は古泉一樹、SOS団の副団長にして「機関」のリーダー。 本来、このような心情吐露が許される立場ではないのだから。 「だけど、でも……」 橘京子も僕も、それからしばらく何も言わなかった。 言葉を介さず、同じ空気を共有することで、長い間存在しつづけていた塊が、かすかに溶けていくような、そんなイメージを僕は抱いた。 「解りました」 やがて彼女は言った。 「全然納得できないし、詭弁のようにも聞こえるけど、それでも解りました。ねえ、古泉さん。あなたたちってどうしてそう理想主義なのかしら? 苦労をたくさんしているはずなのに、いつまで経ってもそんな風なんですもの。……呆れちゃう」 「それはお互い様、ではありませんか?」 僕と彼女は笑った。それは長い間続いていた、この相容れない関係において起きた、ひとつの小さな奇跡かもしれない。 「だから、ここは一つ友好の印にですね」 僕はここで万感の願いを込めた。 決すべきときは今! 「そのケーキをひとくち――」 「だーめです! だめ! ふふふ」 彼女は笑顔を取り戻した。 その日の午後、雲の間から、太陽の光が覗いた。 了
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佐々木「橘さん……」 橘「何ですか?」 佐々木「キョン子って呼んでいい?」 橘「な……なんですか?それは」 佐々木「だって、橘さんの下の名前って『京子』でしょ?だから、キョン子……」 橘「……ひょっとして寂しいんですか?キョンさんが相手してくれないから」 佐々木「な、何言ってるんだい?あのキョンは関係ないよ」 橘「だって、今まで私の苗字しか呼んだことないのに、急に……」 佐々木「そ、そうだね……そうだな、敢えて言うなら、私は『キョン』という言葉の 響きが好きなんだ、だから……」 『私は『キョン』という言葉の響きが好きなんだ』 『私は『キョン』というきが好きなんだ』 『私は『キョン』が好きなんだ』 佐々木「橘さん……そんな今録音した私の声を一瞬で編集しないでくれるかな?」 橘「このWAVデータをmp3にしてキョンさんにメールします」 佐々木「ダメだよ!やめて!」 橘「んん……もうっ!多少強引なことしないと、キョンさんは一生気付きませんって」 佐々木「だから!別にキョンは関係ないって言ってるじゃないか」 橘「わかりました!!」 佐々木「……わかってくれたかい?」 橘「今から、私が行ってキョンさんをこちら側に引き込んできます!!」 佐々木「見事にわかってないね……」 ………………………………………………………………………………………………………… 橘「ただいまです……」 佐々木「おかえり……随分遅かったね。もう夜だよ」 橘「まったく……一日かけてもキョンさんは……」 佐々木「だろうね……(そんな一日で何とかなるなら、僕も苦労しないよ)」 橘「やれやれ……あっ!何かうつってる!」 佐々木「そんな口癖がうつるほど一緒に居たのかい?」 橘「そうですよ!!聞いてくださいよ!」 橘「まず、私はキョンさんの家に乗り込みました」 回想 橘「キョ~ンさ~ん!!あ~そびーましょーー」 妹「こんにちわ~。キョンくんなら居ないよ」 橘「え?そうなんですか?しまったです!」 回想終 佐々木「いきなり終わったね」 橘「いえいえ!私からは逃げられませんよ。携帯に電話してやりました」 回想 橘「もしもし、ワタシワタシ!私ですよ!!」 キョン『詐欺かお前は……何の用だ?橘。まさかまた誘拐したんじゃないだろうな』 橘「そんなベタな手はもう使いませんよーだ」 キョン「こいつ……何だ?お前暇なのか?」 橘「別に暇ではありませんが、あなたに用があります」 キョン「そうか?じゃあ今から駅前まで来い」 橘「わかりました~ふふふ覚悟するです」 キョン「何の覚悟だ……」 駅前 橘「キョンさん、待ちましたか?」 キョン「いや、そんなに待ってないぞ。さて、行こうか」 橘「ど、何処へ連れて行くつもりですか?」 キョン「ウィリス見にいくぞ!」 橘「ウィリス?」 キョン「ああ。ずっと見たい映画だったんだが、なかなか一緒に行くやつが居なくてな かと言って、一人じゃあ味気ないしな……ほら、さっさと行くぞ!」 橘「痛たたた……そんな髪を掴んじゃダメです」 キョン「いやぁーちょうど良いなぁーーこの頭のやつ」 回想終 佐々木「で?一緒に映画見たんだ」 橘「ファイヤーセルで世界が終わりでドッカーンでした」 佐々木「ふ~ん、楽しかったんだ」 橘「……おっさんヒーローも良いなとか思ってしまいました」 回想 橘「ふー…」 キョン「なかなか面白かったな」 橘「そうですね!!……あっ……」 キョン「な、なんだよ?」 橘「その手には乗らないのです!!」 キョン「何の手だよ……さてと、飯でも食うか」 回想終 橘「そうして私はファミリーレストランに連れ込まれてしまいました」 佐々木「で?一緒にご飯食べたんだ」 橘「ギリギリでランチ時間に間に合ったので、480円で済みました」 佐々木「そう、良かったじゃないか」 橘「ふふふ……なんと、私はそれをキョンさんに奢らせてやったのです!」 佐々木「え?」 橘「奢りとなったら容赦はしません、デザートにいちごパフェも頼んでやりました」 佐々木「何か……普通にデートみたいになってないかい?」 橘「で!!デートだなんてとんでもない!!」 佐々木「いやでも……」 橘「まったく、キョンさんってばホントにこっちの話を聞こうともしないで、振り回すんですよ」 佐々木「まだ何かあったの?」 橘「そうですよ!!ご飯食べたあとも、ゲームセンターに行って、漫画喫茶に行って、 挙句の果てには……」 佐々木「挙句の果てには?」 橘「キョンさんの家に連れていかれました……」 佐々木「へ、へぇー……」 橘「『遅くなったから飯食ってくか?』って、キョンさんのお母様の作ったご飯をいただきました」 佐々木「…………」 橘「遠慮せずに、おかわりもしました。彼の家の家計に多少なりともダメージを与えたに違いありません。 キョンさんも、我々組織の恐ろしさを知って……」 佐々木「……もういいよ、帰ってくれるかな」 橘「え?そ、そんな佐々木さん、怒ってるんですか?」 佐々木「別に怒ってなんかないよ……ただ、橘さんも疲れただろう?そんなに振り回されて」 橘「やっぱり佐々木さん怒ってる……私が任務に失敗したから……」 佐々木「任務って……(ただのデートじゃないか)」 橘「でも、進展はありました!!私、キョンさんに駅まで送ってもらう途中で、言うべきことは言ったんです」 佐々木「言うべきこと?」 回想 橘「キョンさん!!」 キョン「なんだよ?改まって」 橘「私と付き合ってください!!(※注:佐々木団に入ってくださいの意)」 キョン「おいおい……随分といきなりだな」 橘「いきなりでもなんでも!!それがキョンさんの運命なのです!!」 キョン「しかしなぁ……悪いが、今そういうこと考えてないんだ」 橘「そんな……ひどい……」 キョン「まあでも、ときどきこうして俺の暇つぶしに付き合ってもらうのはいいかな?」 回想終 橘「……と、いうわけで、ときどきメールするのはOKみたいです」 佐々木「橘さん……」 橘「何ですか?」 佐々木「それ、フられたんだよ」 橘「え?フられるって何ですか?って、佐々木さん、何いきなり諦めてるんですか? 佐々木さんはまだフられてなんかいません!!むしろこれからです!!」 佐々木(ダメだこの娘……) 橘「そうです、携帯のメールアドレスを交換したこれからが勝負です。 手始めに、さっきのWAVデータをmp3でなくて3gpに変換して、 着うたデータとしてキョンさんに送信しました」 佐々木「さっきのデータって?」 『私は『キョン』が好きなんだ』 佐々木「あ……」 橘「惜しむべきは、佐々木さんの一人称が『私』になってるところですね。 キョンさんの前ではいつも『僕』でしたから。 まあでも、これはこれで佐々木さんの正直な姿が出ていて良いかと……」 何故か佐々木さんに殴られた上、『もう来ないで!!』と、言われました。 佐々木さんの心は難しいです。さすがです。
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最終更新日時 14/03/10 21 03 橘さんの紳士的言動集 【あ】 ■「あ、あふいっ!でも、おいひいっ!おいひいぞ、七咲っ」 ■(あ、塩ラーメンのスープが垂れて、てらてらと光ってる…なんかすごい) ■(足だけでこの反応か…。全身入ったりしたらどうなっちゃうんだろう…) ■(あ、そうだ……ちょっと薫の髪の毛を触ってみようかな) ■「あ、その、いつ頃から胸が育ったのかなって……」 ■(頭がボーっとする、眠気覚ましが必要だ) (このままじゃ無事に帰れそうもない……うん、どうにかしなくちゃ駄目だ) (よーし! それじゃあ、しょうがないからプールに行こう!) ■「あ、中多さんの匂いだ」 こうして、中多さんの匂いを満喫した。 ■「暴れたって無駄だ!今の七咲は無力だぞっ」 ■「危なかった!まさか黒猫を追いかけたら、黒い下着にたどりつくなんて……」 ■「あ、ぼ……僕はただの忍者です!」 ■(……絢辻さんって猫っぽいよな) (もしかして顎の下を撫でたら喜んだりするのかな?) ■「絢辻さんは勝負パンツって持ってるの?」 ■(ありのままをありのままで!まさに自然の美という感じじゃないか!) ■(い、いいのか!?こんなところに……) (……) (でも……ぺったんこだ……) ■「いくぞ……スーパー……」 「アトミックソードシュート!」 ■「一緒に着替えたくて…」 ■「犬の習性って凄いよな……。よし! 僕も飼い主の所に戻ろう」 ■「いやっほおおぉぅ~っ! 遊・園・地! 遊・園・地!」 ■「いや、まさか怒られて喜ぶなんて……僕は変態じゃないはずなのに……」 ■(……いや、待てよ。ここはこの前テレビで見たアフリカの部族の挨拶でリアクションしてみよう) (確か、こんな感じだったな!) ビシッ!! ■(うう……先輩の膝裏にキスしたい…) ■(うーん……女子の体操服って、なんであんなに目を奪われるんだろう) ■(う~ん……爪を切った時の、梨穂子の生足が忘れられない……) ■(う~~ん……何となくだけど、七咲のスカートの中が気になるな……) (そうだな……水着かどうかを スカートをめくって確かめてみるか) ■「うぉっほぉ!」 ■(うおっ!?も、妄想の梨穂子から声が!?) ■「腕マフラーで学校に通いたいなぁ……」 ■「うぽぉ!」 ■「……うむ。奥深いな女子校」 ■「うん……あえてバランスを考えずに、水着にフリフリエプロンというのも、悪くないよな……」 ■(うん、しょうがない!) (これは犬の習性なんだよ!) (ついつい飼い主の所に戻るんだよ!) ■「エッチなビデオを見た事がある?」 ■「えっ!やりたかった事って……ま、まさか……そんなすごい事を……」 ■(……え?何なのこの罪悪感は?自分はまったく悪くないのに、すごく悪い事した気分だよ) ■絢辻にビンタされて 「お、おぉぉぉおお~あぁぁ…… 」 ■(おおおお落ち着け……。落ち着いて呼吸を整えるんだ……。あくまでクールに……) 「ん、ごほん……。中多ひゃんは……」 ■(おおお、親方! おいどんは!おいどんはいけない弟子でごわす!) (親方を見て…土俵際一杯のいけない弟子でごわす!) ■「お、おおっ! 僕の勝ちだ! じゃあ……負けた七咲は服を一枚脱いで」 ■(おおっ! ふ、太股だぁっ!) (うん、これだけ健康的で張りがあると、逆に変な気持ちにさせられるような……) (ゴクリ……) (す、少しでいいから触れて……) ■(おおっ!胸だぁっ!) (しかも……何という標準サイズ!僕の手に丁度収まるくらいじゃないか!) (うん、まさにこの大きさこそが、一番美しく見える究極のサイズだよな) ■(おおっ!胸だぁっ!) (け、決して大きいとは言えないけど、それを補うほどの魅力的なライン!) (そのつつましい姿が、逆に強烈な存在感をアピールしているぞ!) ■(おお……ぼ、僕が森島先輩の初めての人!な、なんてラッキーなんだ!) 【か】 ■「怪人役をやらせたら右に出るものは居ないね。レッツパァリィィィ!!」 ■「薫が初めて自分で買った下着って、何色だったの?」 ■「薫の……胸元に負けたんだ……」 ■(学校にお宝本を保管してるのなんて僕だけだろうな…僕だけの空間。ちょっと気分いいかも) ■(今日は何だかスッキリした目覚めだな。まるで紳士みたいだよ) ■(今日も寒いな。七咲で温まろう!) ■(く、苦しいけど…この背中にあたる柔らかな感触…これは凄いぞ…) ■(くそ、今に見てろよ! しいたけが輝く日がきっとくるはずだ!) ■(首輪付きでも、森島先輩と一緒にいられるなら、それでいいじゃないか……) ■「くんかくんか…」(今の内にかぎ溜めしておこう!) ■(計画通りじゃないか! まさか、ここまで上手くいくとは……) ■「……決して大きいとは言えなくても、毎日の部活で鍛えられた胸筋に内側から押し上げられ……」 「外側からは抵抗をなくす為に開発された競泳水着によって圧迫されている胸」 「僕は、その火薬の様に爆発しそうな程のエネルギーを蓄えた感じが見たくて、ついつい覗きに来てしまったんです!」 「本当にすみませんでした!」 ■ こうして、中多さんに誤解された。……まぁ、いいか…。 ■ こうして僕が覆いかぶさっている間、七咲はおとなしくいていた。 ■ ……こうして、森島先輩にほっぺをなめられて。 ……しばらく顔を洗いたくないかも……。 ■……こうして、森島先輩の苦手と思われるものに関して話をした。 すみません先輩……。僕は、僕はどうしても先輩の着物姿が見たかったんです。 ■(こうなったら男らしく剃られるしかないな……) (理由なんて何でもいい……。先輩が喜んでくれるならそれでいいじゃないか) (そうだよ……足の毛も剃られて本望じゃないか……) ■「交霊術をやらないか?」 ■(ここが絢辻さんの部屋か…いい匂いがするぞ) (今のうちに嗅ぎだめしておこう!) ■絢辻スキ【48,51】 「こ、この白くてよく伸びる布切れは……まさか!!」 「あ、絢辻さん! 確かに今日は僕の誕生日だけど、こ、こんなものをもらっても……」 ■(こ、これはすごい状態だぞ……。 ろ、録画しておきたい!! ) ■(こ! これは……。僕と先輩の汗が混じりあいつつ床に落ちていく……) ■ 「ご主人様、なんなりと」 ■(このアングルはまずいよ) ■「この『俺は世界と恋愛してえ……』って台詞。突き抜けてて格好良いな……。 ■「この本は僕が頂く!さらばだ!ははははははっ!」 ■「この麻婆豆腐をつくったのは誰だっ!」 ■「ご、ごめん……七咲が何をはいてるのか、すごく気になって……」 【さ】 ■ (さ、紗江ちゃん……はぁはぁ……) ■「紗江ちゃんは同性愛ってどう思う?」 ■「さすが上級生というべきか、成熟された大人のラインがいいよなあ。なんてことだ、まだまだ校内にも隠れた逸材がいるのかもしれないなあ 」 ■「残念、僕はもうおねむの時間なのだ」 ■中多アコガレ【16,23】 (自意識過剰は良くないからな……) ■(仕方ない……退屈しのぎに裏口からプールでも覗いてみるとするか……) ■「修学旅行の時に備え付けのテレビで、アダルトチャンネルを見たことあります?」 ■「スカートをめくると水着だなんて、ものすごいインパクトなんだぞ!」 ■(ス、スクール水着って……こんな触り心地だったのか!) (スベスベしてるだけじゃなく、ちゃんと質感があって…うぅっ) ■「先輩! そこは駄目です! 急所です!」 ■(先輩に八つ当たりされる……。いや、結構いいかも……) ■「そういえば……七咲は高校生になってから水着を盗まれたって言ったよな?」 「じゃあさ、その水着を……今、僕が着ているといったらどうする?」 ■「そうだよ……足の毛も剃られて本望じゃないか……」 ■(そうだ、梨穂子の爪を切ってあげよう) ■(そ、それにしても……噛まれた瞬間、背筋がぞくっとしたぞ……) ■「そ、そんな事ないです! 僕も是非剃って欲しいと思ってました!」 ■「その……僕も先輩にとってのゆで卵になりたいなぁって思ったので」 ■「その、もう僕は先輩の犬でも良いかなぁ~って思いまして……」 ■「それじゃあ……、試しに、ちょっとお兄ちゃんと呼んでみて」 ■「そ、それじゃ僕、日本にいられないよ!」 ■「それにしても梅原のやつは……本当に困ったやつだ。 今度、お宝ビデオを没収するしかないな……うん」 ■(それにしても、壮絶な感触だったな…) ■(それにしても中多さんの胸…あれは…すごかった) ■(それにしても美也のやつめ!!) (紗江ちゃんに余計な事を言って……) (見ろよこの写真! ……すごいぞこの胸元) (……うぉ、……この水着。サイズあってないよな?) (これはけしからん……) ■(そ、それよりもこれは、僕が大丈夫じゃなくなっちゃうよ……) 【た】 ■(…退屈な放課後を七咲の練習を見る事で有意義にする!) ■「チガイマスヨー、ゼンゼンチガイマスヨ」 ■「ちょうど子犬っぽい僕ですし!」 ■「ちょっと……アイスをエッチな感じでなめてみたりとか……」 ■「ちょっと頭撫でてもいい?」 ■(っと、いかんいかん。こんなにジロジロ見てちゃセクハラになっちゃうよ……) ■「ティーバックは健康にいい」 ■(で、でも少しだけど話もできたぞ!拾われて良かったなぁ…) ■「でも、思いっきり足を踏まれたのに、少し気持ちよかった気が……。家に帰ったら、踏まれたところをじっくりと観察してみるか……」 ■(でも……ぺったんこだ……) ■他の男子の「女子の胸が水に浮くかどうか」の話を聞いて (どうなんだろ……水に浮かぶのかな……) 「そう……あの青い空に浮かぶ雲のように」 「ぷかぷかと浮かぶのだろうか……」 ■「どうして犬が膝の裏をなめるのか、犬の立場になればわかるかも知れないって」 ■(時々犬扱いをされている気もするけど、結構心地いいし) ■「ど、どうして逃げるんだよ。ほら…恥ずかしがらなくていいからさ」 ■「ど、どうして欲しいですか!?」 ■「と、年下の健康的なスポーツ少女の魅力に惑わされたんです!!」 【な】 ■(中多さんが水着でも心を鬼にするぞ!) ■(七咲の身体の感触は、僕の方がお礼を言いたいくらいなんだけどな……) ■「七咲はオス猫とメス猫が、ニャンニャンしているのを見たことがある?」 ■「何かね、焼きそばもじゃ子君」 ■(……なにとぞ森島先輩の買った宝くじが当たりますように) (そして、ご機嫌の先輩に僕も6匹目のワンチャンとして可愛がられますように) (いや、違うっ!) (僕はお客さんとしてちゃんと招かれますように……) ■(何だか猛獣を抱きしめてる気分だ……) ■「なんだこりゃ! 地面透けてる……。 何のために!? 馬鹿じゃないのか!? 」 ■(なんであの逆立ち歩きで、あんなに早く走れるんだ…) (…ん、待てよ!) (なんてこった!丸見えじゃないか!) ■(なんというか……すごいな!) ■(なんというか……ちょっと気分いいかも。征服感って言うのかなぁ……) ■(なんてことだ……。もう犬ライフ最高じゃないか……) ■「にぃにって言うな!」 ■「ねぇ、絢辻さんっていくつまで男湯に入ってた?」 ■(覗いているってだけで、ただの水着が別物に見える……。これはすごいかも) ■「ノーパン健康法って知ってますか?」 【は】 ■(……恥ずかしい事されたのか?) (……女の子同士で?) (いやいや! 女の子同士でそんな馬鹿な) (……ごくり) ■七咲スキ【11,47】 (ははは…スカートの方に集中してて、手がお留守になってたよ…) ■ローキックをされて 「ひぎっ!ごめん、七咲」 ■(ふとももの白さが目にまぶしかった…) ■「ブラブラ、ゾウさん、ブラ~ン、ブラ~ン!今日もパオ~ン!明日もパオ~ン!フリフリ、ゾウさん、みんなでパオ~ン!元気にパオ~ン」 ■「プリンかぁ、お姉さんの肌みたくプルンプルンなのかなぁ……どれどれ」 ■(……ブルマが近いぞ) (……これは新しいな) ■「僕が先輩の犬以上の存在になれば、もっと楽しくなりますよ!」 ■「僕、これを七咲だと思って、枕元に置いて使わせてもらうよ」 ■「……僕、紳士失格だな」 ■(僕と梅原のしっとりした関係を七咲に告白しよう) ■(僕のお宝コレクションとか、本当にかすんじゃうよ……) ■(僕のせいで落ち込んでる七咲……。美也の3サイズを密告しよう) ■七咲アコガレ【24,38】 (……僕はこんな発展途上の身体には興味がないんだ) ■「僕はスペシャルランチも食べられないとんだゾウリムシ野郎だ……」 ■(保健室にファミレスの制服ってのも新鮮だったな…… ) ■「ホック? あぁ……ホック、ホックか。 ええっ? ホック!?」 ■「ほ、欲しいのはお金? それとも……麻呂でおじゃるか? ■廊下でお宝本観賞しているユウジとマサに対して (ぼ、僕は紳士なんだ。あの二人みたいに廊下でなんて…) ■「ホ、ホントに通報しないよね? 」 【ま】 ■(まさか七咲の事を係長だなんて呼ぶ日がくるとは思わなかったよ) ■(また、匂いをかがせてもらおう) ■「満足です!ありがとうございました!」 ■「3つ!?3つも欲しいのか!?このいやしんぼめ!!」 ■「むしろ罵られたいかも……」 ■「むっ、胸を触らせてください!!」 ■「胸が膨らんできた時って、絢辻さんもやっぱり驚いた?」 ■「胸は……元からそんなにないんじゃ……」 ■(もう一度眉毛を可愛がって欲しい……ど、どこか人気のない場所は?) ■(も、もう一度だけ膝裏にキスを…) ■「もっと欲しいわん!」 【や】 ■(やった!やったぞ!先輩を小屋に連れ込んだぞ……) (誰もこないであろう、この小屋に先輩を連れてこれたぞ……) ■「やっぱり一緒に着替えるのも悪くないな。七咲に頼みに行ってみるか!」 ■七咲ナカヨシ【21,48】 (やっぱり……こうして改めて見ると、塚原先輩ってスタイルがいいよなぁ……) (は、83…いや、待てよ! これは85はあるんじゃないか?) 「だけど、ここは間をとって84で……」 ■(やっぱり美也のカバンとは違う匂いがするような……) ■(よし、絢辻さんの髪の感触を思い出すぞ!) ■(よし、絢辻さんの頬に触れてみよう!) ■(よし、この寒さは絶好のチャンスだ。先輩と馬跳びするしかないだろう…) ■(よし、少し過激かもしれないけど、後ろから七咲に抱き付いて、スキンシップを取ってみるか!) ■「よし、じゃあ今から僕は七咲のスカートをめくっちゃおうかな!!」 ■(よし! 僕は勇気を持って校内で桃スナを読むぞー!) ※桃スナ = お宝本『桃色スナイパー』 ■(よ、よし、今日は七咲と一緒に帰って、今度一緒に着替えさせてもらえるように頼んでみるか……) ■(よ、よしっ、今だっ!七咲のポケットに僕の手をっ!) 【ら】 ■(梨穂子の口の中……温かかったな……) ■「梨穂子はかわいいなあ!」 「梨穂子はかわいいなあ!!」 「梨穂子はかわいいなあ!!!」 ■(……梨穂子は梨穂子でそういう需要はあると思うんだけど……) ■「ローアングル探偵団に決まってるだろ!」 【× 絢辻】 ■絢辻:「……おしっこ引っ掛けられたのよ!」 橘:「え……えぇっ!?だ、誰に?」 絢辻:「誰? バカじゃないのっ! 犬よ、犬!」 【× 桜井】 ■桜井:「あ、ポロツキー!」 (中略) 桜井:「ん~……」 橘:「欲しいのか?」 (中略) 橘:「ほい」 桜井:「ほい……って口にくわえてるヤツ?」 橘:「ふぁあ」 桜井:「ま、いっか」 橘:「おいおいおい」 桜井:「え?」 橘:「何、手で取ろうとしてるんだよ」 橘:「こういう時は、口で取るものだろう」 ■桜井スキMid3 「素肌にYシャツ1枚かな」を選択 橘:「男物のYシャツと女の子のタッグはなんともいえない色気を出すんだよ」 橘:「さらに、朝日でうっすら透けるなんて事になった日にはもう……!」 「裸エプロンかな」を選択 橘:「まさか家事をするためのエプロンが、あんなにすごい破壊力を持つなんて普通は想像できないよね……」 橘:「かわいい女の子とエプロンはただでさえ相性がいいのに、そこからさらにっ!」 「黒いレザースーツかな」を選択 橘:「神秘的で、闇を連想させる黒いレザースーツ。それを女の人が着ると……誘惑度は通常の3倍!」 橘:「『ひょっとしたら僕はこの人の手の中でもてあそばれてしまうのでは!』なんて夢想せざるを得ないよ……」 ※これらの後の共通の言動 橘:「僕はこの組み合わせを考え出した偉大な人物に何か賞を与えるべきだと思うんだ」 橘:「それほどまでにすばらしいこのコスチュームを梨穂子にも体験してもらいたい……!だから是非!」 ■橘:「春画って知ってるか?」 桜井 「確か江戸時代の浮世絵だよね」 橘:「それだけじゃマルは取れないな。春画って言うのは……」 ■橘:「よく、もむと大きくなるって聞くんだけど……」 桜井:「……」 【× 棚町】 ■棚町:「あたしが履いたのじゃないわよ!」 橘:「それじゃ普通じゃないか……」 ■棚町:「アンタ……殴るわよ?」 橘:「優しくしてね……」 ■棚町:「痛いっ!痛いって」 橘:「ちょっとは我慢しろよ」 棚町:「いたっ、そんなに開かないって!」 橘:「んっ、んっ」 棚町:「裂けちゃう」 橘:「ん……」 棚町:「あ~~っ、痛いっつってんでしょうが!」 ■ 棚町:「嫌って言ったら?」 橘:「無理矢理する」 棚町:「いいよって言ったら?」 橘:「全力でする」 ■棚町:「立ち聞きなんていい趣味じゃない?」 橘:「薫に僕の崇高な趣味をとやかく言われる筋合いはない!」 ■橘:「パ……」 棚町:「『パ』? ……パンチ? それならもう謝ったじゃない」 橘:「パ……パステル系の……ピンク」 【× 中多】 ■中多:「すごいです !なんでわかったんですか?」 橘:「ははは、それはわかるよ」 中多:「え? なんでですか?」 橘:「え? いやあ……まあそれは、言葉では上手く言えないけどさ」 橘:(背が低いから目隠しの時に背中にちょっと触れてるんだもん……) ■中多:「で、でも……この格好で、ですか?」 橘:「もちろんだよ。最近ではスクール水着喫茶ができるかもって言われているくらいなんだよ?」 中多:「ス、スクール水着喫茶……ですか?」 ■中多:「も、もしかして履いていない方がお好きなんですか?」 橘:「え? あ、いや……どっちかと言えば」 【× 七咲】 ■橘:「あの、もしかして……今も制服の下に水着を来てるの?」 七咲:「それを聞いてどうするんです?」 橘:「そ、それは……その、なんていうか……」 七咲:「……」 橘:「も、もしそうなら、ちょっと見せてもらってもいいかなぁ…なんて」 ■七咲:「あ、もしかして先輩も胸のサイズを測ってもらいたいとか……」 橘:「ま、まさか!」 橘:(ぼ、僕の胸のサイズなんて……) 橘:(あ、でも……きれいなお姉さんになら、計ってもらうのも悪くないような……) ■橘:「うん、弟だったら漫画の貸し借りとか出来て便利そうだしね」 七咲:「あ、そうかもしれませんね」 橘:「だろ?」 橘:(ちょっとエッチな漫画とかもね…) ■七咲「ええ、スカートは余計な気を使わないといけないですから」 橘「あ……め、めくれたりとか?」 ■橘:「これって何か特別なたまごなの?」 七咲:「え?」 橘:「はははっ、普段食べているたまごより何だか味が濃厚だったんだよな」 七咲:「えっと……それは秘密です」 橘:「秘密……もしかして七咲が産んだとか?」 ■橘:「な、七咲って……美味しそうな匂いだな」 七咲:「……はい?」 橘:「何だかすごくいい匂いがして、僕……」 七咲:「せ、先輩!?」 橘:「す、少しだけ食べてもいいかな?」 七咲:「ダメ……ダメですよ!」 橘 :「な、七咲、味見……味見だけでも……」 七咲:「いやです、や、やめて下さいっ!」 パッパッパッ…… 七咲:「んんっ……」 橘:「な、何て美味しそうな……ああっ!」 ■橘:(よし、少し過激かもしれないけど、後ろから七咲に抱き付いて、スキンシップを取ってみるか!) 七咲:「あ……せ、先輩っ!い、いきなり何をするんですか!?」 橘:「はははははっ!」 七咲:「『はははっ』じゃないですよ!い、一体どういうつもりですかっ?」 橘:「どういうつもりって……七咲ともっと仲良くなりたいと思ってさ」 七咲:「う、後ろから急に抱きつかれて喜ぶ女の子なんていませんよ!」 七咲:「せ、先輩、早く下ろして!男子たちが覗きに集まって……」 橘:「えっ?あっ!けしからんな……」 七咲:「見えちゃいますから!」 橘:「で、でも、もう少しだけ……」 七咲:「……な、何をしてるんです?」 橘:「何って、七咲のスカートのポケットに手を入れてるんだ」 ※七咲のスカートのポケットに手を突っ込みながら 七咲:「先輩は……こんなことをしていて、恥ずかしくないんですか?」 橘:「それほどでもないかな……」 橘:(……このポケットの中の感触を得るためなら、このくらい!) 橘:「きょ、今日も七咲のスカートのポケットに手を入れさせてくれないか?」 【× 森島】 ■橘:「おおおおっ!?」 塚原:「……ちょっとサイズが合ってないね。ショックかも」 橘:(む、胸元がパッツンパッツンだよ……なんてことだ……) ■橘:(お、落ち着くんだ純一! ホテルで一肌脱ぐってどういう事だ!?) 森島:「橘君?」 橘:(……ま、まさか! まさかこんな事が許されていいのかっ? いや、それは僕は嬉しい……だけど……) 森島:「おーい……」 橘:(だけど僕にも心の準備って物が! だ、大体先輩は平気なのかっ!?) 森島:「こらー。置いてっちゃうぞ?」 橘:「お、置いてかないで下さいっ!」 森島:「あ、ようやく正気に戻った?」 橘:「ぼ、僕は正気です! 平気です! でも先輩は……そのいいんですか?」 森島:「もっちろん。ちゃんと水着も持ってきたしね~」 橘:「ちょ! み、水着!? 最初から水着だなんて……。そんなマニアックな……」 ■橘:「今日泳げなかった先輩は、きっと泳げるまで水泳部に来るでしょう……」 森島:「……う~ん、まあそうかな」 橘:「しかし塚原先輩は泳ぐ許可を出さない、するとどうなると思います?」 塚原:「……想像も出来ないわね」 橘:「いつしか、森島先輩の水着姿が見られるという噂が広まって、男子生徒の覗きが始まってしまうんです!」 ■橘:(唇以外……それでいて僕ならでは……。考えろっ! 考えるだっ! せっかくのチャンスなんだ!) 橘:(……) 森島:「さーさー? どこにするの?」 橘:(……え、ええいっ!) 橘:「ひ、膝の裏でお願いします」 ■森島デアイ【40,37】 橘:(こ、この肩に当たっている指は……先輩の指かっ!) 森島:「それーーー!」 橘:(ああ…力を入れてるんだろうけど、男子とは比べ物にならない力の無さ……) 森島:「それそれー!」 橘:(そしてこの背中に当たっているのは、先輩の太もも……そ、そしてお尻か?) 森島:「えいっ! えいっ!!」 橘:(や、柔らかい……こんなに柔らかい物がこの世の中に存在していたなんてっ!) 森島:「なかなかやるわね橘君」 橘:(ああ……先輩が僕の上で大暴れしてる。先輩を僕が支えてる……僕だけが……) ■橘:(先輩にして欲しいこと……。キスとかはエッチな事になるんだろうなぁ……) 橘:(エッチな事なのかな? いや、キスはエッチな事じゃないよな……) 橘:(エッチな事以外……先輩にエッチな事とか教わりたいな) 森島:「わぁ……すっごく真剣な顔ね……」 橘:(って! さっき駄目だって言われたばっかりじゃないか! 馬鹿か僕は……。でも、教えてもらえたら最高だよな……) ■森島:「じゃあ、このミニラーメンを手を使わないで食べてみてくれる?」 橘:「え?」 森島:「ふふっ、やっぱり出来ないで……」 橘:「いっただきまーす!」 ■森島:「そうよ!これを橘君の首につけて毎日一緒にお散歩するの!」 橘:(首輪付きでも、森島先輩と一緒にいられるなら、それでいいじゃないか…) ■森島:「剃らせて欲しいの」 橘:「よっしゃ!どんと来い!……は?」 ■橘:(も、もうちょっとだけ……!) 森島:「こ、こら! そっちは違うでしょ! 駄目なんだからっ!」 橘:「ワンワン!」 橘:「ワンワン」 森島:「わんちゃんでも許さないんだからね!」 【× 美也】 ■橘:「美也!お腹空いた!お腹空いたぞ!」 美也:「ちょ、ちょっと……」 橘:「にぃにお腹空いたよ~」 美也:「だ、誰も見ていないからってもう!」 橘:「エネルギー不足で食堂まで行けない!」 美也:「み、美也に言ってもしょうがないじゃない!」 橘:「あれ?美也から良い匂いがする!食べ物の匂いがする!」 美也:「そ、そんな訳ないでしょ!!」 【× その他】 ■橘:「ウチのクラスにも先輩に蹴られたいって言ってる奴がいますよ」 夕月:「マジか!? 蹴りに行くから紹介しろ!」 ■女子:「ズ、ズボンのチャックが開いてますっ!」 橘:「う、うんっ!ありがとうっ!」 ■橘:「バスタオルというのは、究極のチラリズムの一つだと僕は思うんだよ」 ユウジ:「……ほうっ」 マサ:「……ふむふむ」 橘:「そう……あんな一枚の布があるだけで、想像力は無限に掻き立てられ……」 【ぬくぬくまーじゃん 『プール大作戦』】 ■(ふぅ……厳しい戦いで消耗した精神と体力を回復するためにも、今は心から安らげる時間が必要だ……) (そう……今の僕には、プールという名の楽園で水着を眺める時間が必要なんだよ!) (さ〜て、今日も見付からないように気をつけて覗かないとな……) 【ちょっとおまけ劇場 EX3『我ら輝日東高校サンタ部!』】 ■「皆が放った投げキッスは、一つ残らず僕が全力で受け止めてみせます!」 【ちょっとおまけ劇場 EX4 『逢の子守唄』】 ■七咲:「自分が蹴られた理由を、胸に手をあててちゃんと考えてみて下さい」 橘:(胸に手をあてて……) 橘:(……) 七咲:「……どうですか? 少しは思い当たる節がありましたか?」 橘:「なぁ、七咲……」 七咲:「はい、なんですか?」 橘:「僕の胸に手をあててもわからないから、その、七咲の胸に手をあてても…」 七咲:「先輩、もう一回蹴られたいんですか? まぁ、私はどっちでもいいんですけど」) 【ちょっとおまけ劇場 EX4『響く想い 彼方へ』】 ■(ああ、なんだか心が開放されたみたいだ……保育園児、最高だよ!) 【ちょっとおまけ劇場 EX5『天下無敵の大貧民』】 ■橘:(ま、まてよっ!? 僕が富豪を演じるってことは、絢辻さんが僕の背中を流してくれるってことだよな……こ、こうしちゃいられないぞ!) 橘:「あ、絢辻さん! 僕、富豪を演じてみるよ!」 絢辻:「そ、そう……?」 橘:「さっきのシーンを演じた上で富豪が何をさせたのか、それを僕が知るには実際にお風呂に入るべきだと思うんだ」 ■(……それにしても、この部屋はいい香りがするよな) (ちょっと深呼吸でもしておくか。 そのぐらいなら怒られないよな) 「フゥゥゥゥゥゥ」 「スーーーーー、ハーーーーー」 「スーーーーー、ハーーーーー」 橘さんお宝本ランキングBEST10 +ぬくぬくまーじゃんネタバレ 1 『とびだす秘境温泉』 児童向け絵本を作っている出版社による、とびだす絵本のお宝本版 2 『いけないクラスメイト』 モデルの子が蒔原美佳にそっくり 3 『ローアングル探偵団』 言わずと知れた、お宝本のベストセラー 4 『河童と少女』 戦前に刊行、空襲をもくぐり抜けた先駆本 5 『GOLD RUSH』 ツルハシを持ったブロンド美女が表紙の海外もの 6 『恋姉妹 公式ガイドブック』 あまりの出来の良さにソフトよりも売れてしまった、お宝ゲーム攻略本 7 月刊『シロクマクラブ』 グラビア雑誌では出来ない、漫画ならではのシチュエーション 8 『すりすりフレグランス』 特定の部位をこすると、写真の女の子の素敵な香り 9 『フレッシュ水着学園』 モデルの子が着た水着の切れ端が付属 10 『桃色スナイパー』 掲載写真は全て、若い女の子による撮影が売り コメント +コメント キリッ -- 名無しさん (2009-03-20 21 34 31) 男湯はいくつまで?ってのは薫でもあった -- 名無しさん (2009-03-22 11 17 12) あげればキリがないな…僕らの橘さんは -- 名無しさん (2009-03-23 23 55 36) 戦いは何も生み出さないな… -- 名無しさん (2009-03-24 08 56 33) ↑この台詞だけでは大分弱くないか? -- 名無しさん (2009-03-24 10 16 00) 今度この技を梅原で試してみるか…きっと驚くぞ -- 名無しさん (2009-03-24 16 50 57) どんだけ変態紳士なんすかwwww -- 名無しさん (2009-03-25 08 41 00) がーんだな…出鼻をくじかれた -- 名無しさん (2009-03-27 18 50 14) 橘さんばかり目立っているけど他の男子も結構な紳士だと思うんだ -- 名無しさん (2009-03-28 23 12 52) よくこの発言集見たらかなりわろた -- 名無しさん (2009-03-29 09 08 05) 何処で見られるかも書いてあったら良かったな。 -- 名無しさん (2009-03-29 14 55 26) き、きびにゃーん…… -- 名無しさん (2009-03-31 22 37 06) 選択肢だけど、膝の裏にキスってのはかなり上級者だと思うんだ -- 名無しさん (2009-04-01 01 12 25) あ、その教わりたいです。 -- 名無しさん (2009-04-01 22 13 08) 夕月先輩より「このポルノ野郎!」 -- 名無しさん (2009-04-03 00 29 11) 田中さん「橘君って、本当はかなり変な人なんだね」 -- 名無しさん (2009-04-06 00 59 27) 棚町「紳士失格でしょ。ひ~っ、ひ~っ……」 -- 名無しさん (2009-04-06 02 09 42) こんな同級生いたら通報するな -- 名無しさん (2009-04-08 21 40 29) 個性強すぎて自分の名前つけられないです… -- 名無しさん (2009-04-11 16 20 31) ペロリ…… -- 名無しさん (2009-04-14 16 22 02) 橘さんは色々と七咲にひどいと思うw -- 名無しさん (2009-04-18 18 43 24) 変態という名の紳士だな -- 名無しさん (2009-04-27 12 12 48) なんかある意味すばらしいな -- 名無しさん (2009-04-30 18 30 12) かぶってるのいくつもあるぞ -- 名無しさん (2009-05-14 03 35 47) ヒロインの淑女的言動集なんかも列挙すれば結構あるかもね -- 名無しさん (2009-05-14 19 56 40) かつてない程紳士な主人公、それが橘さん -- 名無しさん (2009-05-26 03 56 04) 名言が多すぎる -- 名無しさん (2009-06-18 00 11 09) 変態紳士wwwwww -- 名無しさん (2009-06-19 22 45 05) 正直、シナリオライターの技術に嫉妬w どうやればここまで変態な内容を思いつくんだww -- 名無しさん (2009-07-02 19 00 03) 変態発言多すぎwww -- 名無しさん (2009-09-09 22 34 08) 言動っつーか、かつて地球上の人類で押入れの中に蛍光ペンで自作プラネタリウム作って楽しむ人類がいただろうか? -- hage (2009-10-18 18 06 31) こう並べるとものすごい変態紳士語録だなwよくPSで発売できたもんだw -- 名無しさん (2009-11-21 22 50 54) イベントの座標を表記すべきだと思うぞ -- 名無しさん (2009-11-25 18 22 33) これをみて買う気になったのは俺だけじゃないはず -- 名無しさん (2009-12-16 16 25 08) こいつ最高すぎるwwwwwww -- 名無しさん (2010-02-11 05 00 26) こんな時はスカートの折り目を数えて… -- アマガミテトリスより (2010-04-30 16 44 51) 橘さんはやっぱ俺らなんか届かない雲の上の人だなwwwww -- 名無しさん (2010-07-11 02 37 06) そうか・・・これが紳士かwww -- ノンアマガミスト (2010-07-18 21 06 26)
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胃袋のGATE 問いかけている Got to be strong(辛味噌) 君はどれを食す この空の下で悪食なのは Got to be strong(辛味噌) 自分のみ いつだって真っ直ぐに 食せGot to be strong(辛味噌) Got to be strong(辛味噌)!Got to be strong(辛味噌)!