約 766,440 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9869.html
梓「てい!や!はぁ!」 ギャー GAME OVER 梓「せい!てやっ!」 ギャー GAME OVER 梓「くう!もう一回!」 律「あのー梓さん?」 律「結局何回やってもダメだったなー」 梓「ううう…」 律「ま、頭冷やすってことで。次、あれやろうぜ!」 梓「……プリクラ、ですか?」 律「そ、せっかくだし記念にな」 梓「律先輩と、かあ…」 律「なんだその含みのある発言は」 梓「いえいえ。けっして澪先輩とかムギ先輩のほうが良かった、なんて考えてませんよ?」 律「ぜってー考えてるじゃん!私の扱いひどくね!?」 梓「ホントに考えてませんって。ほら、撮りましょうよ?」 律「なんかうやむやにされた気がする…」 (とは言ったものの) 律「撮影モードはこれで……と、よしOK!」 (なんか、プリクラって苦手なんだよね…)ソワソワ 律「梓ー顔がこわばってるぞー?」 梓「そ、そうですか?」ソワソワ 律「別に命とられる訳じゃないんだし、もちっと気楽にしろって」 梓「そりゃあそうですけど……」ソワソワ 梓「うーん………」ソワソワ 律「…えい♪」ツネリ 梓「ふぁ?!」 律「ぎゅーっと」 梓「ひょ、りふへんはいなにすふんでふか!?(ちょ、律先輩何するんですか!?)」ギュー 律「よし、いい顔になったな!」 梓「ふぁひ?」 律「澪と初めて撮った時もこうやったもんだよ。あいつも表情かたいからなー」プニー 律「どうだ、少しは気がほぐれたか?」グニー 梓「ああ、はひ…ありがほうございま「はい、チーズ」パシャ 律梓「あ」 律「……ぷっ」 梓「くく……ふふ………」 律「あはは!なにやってんだ梓、ぷくく…」 梓「律先輩が、ふふっ、こんなことするからじゃ、くくっ、ないですか、ぷふっ」 律「すっげー顔だぞこれ、……ぷくく」 梓「ホントですよ。どうすんですか、これ?」 律「まあ撮り直しがあるし。……個人的にはこのままでも」 梓「絶対いやですよ?」 律「ちぇー、つまんねーのー」 ――――――――― 律「もうちょっと右か…いや、大丈夫か?」ウィーン (いつもだらしなくていいかげんな律先輩) 律「よしドンピシャ!このまま…」ウィーン パンパカパーン (その印象は今も変わってない―――けど) 律「よっしゃー!見ろ梓!見事ぬいぐるみゲットしたぜー!」 (今なら、律先輩みたいな姉っていうのも) 律「ほら、次はあれやろうぜ!あれ!」 (それも結構、楽しいのかもしれないな―――) (そう、思えてきた) ―――――――――――― 律「いやー遊んだ遊んだ!」 梓「よかったんですか?受験生なのに」 律「いいんだよ、梓だってかなり楽しかったろ?」 梓「まあ…そう言われるとそうですけど」 律「それにさっきも言ったろ?たまには息抜きしないとプレッシャーにやられちゃうんだって」 梓「律先輩がプレッシャー……ぷっ」 律「中野ォー!」 律「この生意気な後輩めー」ギュー 梓「プレッシャー……ぷっ」 律「まだいうかこのこのー」ギューッ 梓「ああごめんなさいくるしいくるしいです」キュー 律「…」ギュッ 梓「ホントに苦しいですって律せんぱ……」 律「…」ギュ 梓「……律先輩?」 梓「……どうか、しました?」 律「梓」 梓「はい」 律「……悪かった」 梓「へっ?」 律「ホントは忘れ物なんてなかったんだけどな。どーしても言いたいことがあって、それで、嘘、ついた」 梓「律先輩…?」 律「あ、て言っても愛の告白とかじゃないからな?勘違いするなよー?」ハハッ 律「本当はもっとはやく言うべきだったんだけどなー」 律「だけどいっつも言うのが怖くて、先延ばしにしてた。情けないよなー」タハハ 律「……けど、やっぱり言わないとな」 律「―――梓。私、いままで頼りない部長だったな、ごめん」 (―――――――ああ) 律「なんだかんだで結局、新入部員も獲得できなかったし」 (ああ、この人は) 律「練習だって、部長の私がしっかりしないといけないのに、澪とか梓に怒られてばっかだった」 (いいかげんで、大ざっぱで、お調子者で) 律「部長らしいことなんか、何一つ出来なかった」 (なんも考えてないようにふるまって、みんなに甘えてるようで) 律「いっつも、いっつも。みんなに迷惑かけてた」 (でも、こんなにも優しくて、こんなに人を思いやれて) 律「もうすぐ卒業して、言う機会が無くなっちゃうと思ったんだ。だから今、言わせてくれ」 (私の事、軽音部の事。しっかり考えてくれてた、しっかり引っ張ってってくれてた) 律「――――すまん、梓。 私のせいで、いろいろ迷惑かけたよ」 (ほんとに、姉のような人だ――――) 梓「ほんと、律先輩はズルイです」ボソッ 律「…梓?」 梓「……そうですね。ならせっかくですから、私からも言いたいこと言わせてもらいます」 律「な、何だ?」ゴクリ 梓「………律先輩はだらしなさすぎです!」 律「う」 梓「いっつもドラムは走り気味で、結局直らなかったですし!」 律「うっ」 梓「講堂の使用申請書は出し忘れるし!」 律「ううっ」 梓「調子に乗って変なことばっかりするし!」 律「うううっ…」 梓「―――でも」 梓「律先輩も、私の大切な軽音部の先輩なんです」 梓「たまーにですけど、見直すとこもあったりしますし」 梓「軽音部がこんなにまとまれたのも、きっと律先輩が部長だったからです」 梓「私の方こそ今まで言えませんでしたけど、今言わせてもらいます」 梓「律先輩、今までありがとうございました」 梓「――――律先輩以上の部長として、来年もがんばりますから!」 律「………くぅぅっ…………」グスッ 梓「律先輩?」 律「べ、別に泣いてなんかね―し!これはあれだ、ココロの汗だ!!」 梓「………そうですか、律先輩が言うならそうですよね」 律「グスッ……それと!『今までありがとうございました』、だけじゃないだろ?」 梓「え?」 律「…『これからもよろしくお願いします』、だろ?」 律「私らが卒業したって、放課後ティータイムは不滅だからな!嫌でも付き合ってもらうぞ!」 梓「…はい、そうですよね。わかってますよ」 梓「それまで部長の座は預かっておきますから。そっちに行くまでに、今度こそ立派な部長になれるようになっててください」 梓「じゃないと、私がそのままやっちゃいますからね?」 律「ふっふっふ、私を甘く見るなよ!このりっちゃん、大学で華麗な変身を遂げてくれるわ!」 梓「まあその前に受からないとお話にならないんですけどね」 律「ぐはっ」 梓「というか大丈夫なんですよね?受験勉強のほうは」 律「ふふふ、日々りっちゃんは進化するのさ!この前の模試では見事C判定だったぜ!」ババーン! 梓「それって……安心できないような……」 梓「……本当に大丈夫なんですよね?シャレになりませんよ?」 律「だーいじょうぶ!ワタクシ田井中律は本番に強い女!出来る女!」ドーン 梓「まったく……これだからお姉ちゃんは…」 律「へっ?」 梓「え?………はっ!」 律「梓?今なんて?」 梓「な、なんでもないです!なんでも!」 律「いやーなんて言ったのか気になるな―。もう一回言ってくれよ、梓?」ニヤニヤ 梓「ううう……」ダラダラ 律「梓ー?」ニヤニヤ 律「梓ちゅわーん?なんて言ったかもう一回聞きたいなー?」ニヤニヤ 梓「うううううう……」 梓「う、う、うるさい!バカ律!」 律「んなっ!先輩に向かって『バカ律』なんて言うとは!」 梓「うるさいです!律先輩なんてバカ律で十分です!」 律「また言ったなー!このやろー!」 梓「に゛ゃーーーーー!」 ワーワーギャーギャー…………… 後日 唯「りっちゃーん、一緒に帰ろー?」 紬「新しいアイスクリーム屋さんが近くに出来たらしいの♪」 澪「まったく……受験生なのに」 唯「といいつつも一番ノリノリな澪ちゃんであった」 澪「うっ。そ、そりゃあ私だって少しは興味あるし…」 律「あー悪いなみんな。ちょっと先約がな」 唯「えーそうなのー?」 紬「それは残念ねー……」 澪「も、もしかして彼氏が…」 律「バカ、そんなんじゃないって」 律「とにかくすまん、またこんd 梓「律先輩、まだですかー?」 澪「ん?」 唯「おやおや?」 紬「まあまあまあまあまあ!」 律「と、とにかくそういうことだから!じゃ!また明日!」ダダダッ 唯「ほえー……まさかあずにゃんだったとは」 紬「やっぱり梓ちゃんはりっちゃんのことを…」 澪「いや、違うだろ」 唯「ぼーっとしてていいの澪ちゃん!りっちゃんがとられちゃうよ?!」 澪「わ、私と律はそんな関係じゃない!」 紬「………と見せかけて実は~?」 澪「見せかけない!」 唯「からの~?」 澪「からもない!」 梓「律先輩ー?」 律「今行くー!」 一応これで終わりです。 戻る 蛇足
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9135.html
梓「あーあ・・・雨降ってるよ」 梓(結構どしゃ降りだし・・・やむまで待ってようかな) 梓「傘無しだと、さすがに風邪ひいちゃうよね」 「あれ?梓じゃん」 梓「!」 律「おっす」 梓「あ、律先輩こんな遅くまで残ってたんですか」 律「ああ、面談が長引いちゃって」 梓「律先輩のことだから居残りでもさせられてたのかと・・・」 律「ほう、言うようになったな小娘・・・」 梓「いっつもからかってくるお返しです」 律「それが先輩にたいする態度かコノヤロー」 梓「安心してください」 律「?」 梓「律先輩にたいしてだけですから」ニカッ 律「中野ぉ!!」 梓「・・・雨やみそうにありませんね」 律「話題をそらすなオイ」 梓「・・・しつこい女は嫌われますよ」 律「いやいや」 律「ところで、梓はどうしてこんな時間まで残ってたんだ?」 梓「傘持ってくるの忘れちゃって・・・」 律「ふーん」 梓「あーーどっかに傘を貸してくれる親切な人はいないかなーー」チラッ 律「」 梓「傘があれば本当に助かるんだけどなーー」チラッ 律「おいチラ見すんな」 梓「というわけで、傘貸してください」 律「どういうわけだ!一本しかないから無理だぞ」 梓「・・・律先輩が濡れて帰るってのはどうですか」 律「そんなこと言うのはこの口か?舌いれてキスするぞコノヤロー」 梓「いいですよ」 律「な、なななっ」 梓「それじゃあさっそく・・・」 律「ちょ、ちょっと待て!」 梓「なに言ってんですか、律先輩が言い出した事でしょ」 律「だ、だけど!心の準備が・・・」 梓「・・・じゃあ目瞑って待ってますから」 梓「・・・」 律(な、なんなんだこの状況はーー!) 梓「・・・」 律(梓とキス・・・嫌じゃないっていうか、むしろうれしいけど・・・) 梓「・・・」 律(って違ぁぁぁう! どうしよどうしよ) 梓「・・・」ププッ 律「!?」 律「おい」 梓「・・・」 律「無視すんなコラ」 梓「・・・なんですか?」ニヤニヤ 律「“なんですか”じゃねえええ!!さっき笑ったろ!!」 梓「ぷっ、言いがかりは・・・くく・・・よしてくださいよ」 律「」 律「」 梓「律先輩?」 律「・・・」プイッ 梓(ちょっとからかいすぎたかな・・・) 梓「律先輩、許してくださいよ~」 律「・・・」ツーン 梓(しかたない・・・こうなったら) ちゅっ 律「!?」 梓「へへ、仲直りのちゅーです」 律「ば、ばか!いきなりなにすんだ///」 梓「あれ、キスできなかったから、拗ねてたんじゃないんですか?」 律「違うぞ!私は断じて・・・」 梓「顔真っ赤ですよ」 律「うぅ////」 梓「せんぱ~い」 ぎゅう 律「もう好きにしてくれ・・・」 梓「・・・本当にいいんですか?」 律「へ?」 梓「本当に好きにしちゃっていいんですか?」 律「それって・・・」 梓「もちろん、そういう意味ですよ・・・」 律「・・・あ、あんまりエッチなことはだめだぞ////」 梓「それじゃあ遠慮なく・・・」 律「ん・・・////」 梓「よっしゃあ!傘いただきっ!!」ダッ 律「・・・」ポカーン 律「・・・は!」 律「梓ぁ!!ちょっと待てーーーー!!」 結局、二人は相合い傘で帰りました おしまい 律「りっちゃんと!」 梓「あずにゃんの!」 律梓「お料理教室ー!」 シーン 梓「・・・スベりましたかね?」 律「スベったかもな・・・」 律「と、とにかく!気を取り直していくぞ!」 律「今回作るのは半熟玉子のとろとろオムライスだ!」 梓「おー」パチパチ 梓「わたしオムライスの玉子、うまく半熟にできないんですよね」 律「まあ難しいからな、今回はわたしが直々にレクチャーするから安心したまえ!」 梓「律先輩、料理「は」うまいですからね」 律「なんか含みのある言い方だな・・・」 梓「細かいことはいいんですよ、それより早く始めましょう」 律「まずはチキンライスをつくるぞ!」 律「フライパンで炒める前にチキンライスの材料を切る」 梓「今回使う材料は鶏肉、玉ねぎ、マッシュルーム、ピーマンですね」 律「よし、材料を切るのは手分けしてやろう」 梓「了解です!」 梓「・・・」トントン 律「うぅ・・・ぐすっ」トントン 梓「?」 梓「どうかしたんですか?」 律「いや・・・玉ねぎが目に沁みて・・・」グスン 梓「合宿でもやってましたねそれ・・・」 律「仕方ないだろ、生理現象だ」グス 梓「ティッシュ鼻に詰めると治るらしいですよ」 律「へー」 律「切れたー!」 梓「さて、さっそく炒めましょうか」 律「炒める順番はわかってるよな?」 梓「鶏肉と玉ねぎを入れた後、マッシュルームとピーマン、最後にご飯でしょう」 律「正解!それじゃあケチャップを入れるタイミングは?」 梓「ご飯を入れた後・・・ですか?」 律「ぶぶー!」 梓「えっ!違うの!?」 律「ご飯を入れた後にケチャップを入れるとベトベトになるだろ?」 律「先に具材とケチャップだけを炒めて、水分を飛ばすと、さらさらのライスができるんだ」 梓「へえ~ためになるなあ~」 律「さっそくやってみるか!」 梓「おお~!本当にさらさらになってる!」 律「最後に塩コショウを少々とお好みでバジルを加えて・・・」 律梓「せーの」 律梓「上手にできました~!!」 律「さて、梓よ・・・最後の仕上げだ」 梓「ええ・・・教えてもらえるんですね、玉子を簡単にトロトロにできる裏技を・・・」 律「裏技?ねぇよそんなもん」 梓「え」 律「こればっかりは練習するしかないからな~」 梓「そ、そんな・・・」 律「お手本だけは見せてやるから」 梓「結局は自分でやるしかないんですね・・・」 律「そういうこった」 律「卵を炒める時にはこいつを使う」 梓「バターですか・・・フライパンに引っ付いてボロボロになったことがあるんですけど・・・」 律「ふふふ・・・そんなこともあろうかと、澄ましバターを作っておいた!」 梓「・・・?なんですかそれ?」 律「簡単に説明すると、純粋な脂肪分だけをとったバターのことだな」 律「普通のバターを湯銭で溶かして冷ました後、下に溜まっている水分とアクを取り除くだけでできる」 律「焦げ付きもせず、卵の風味も良くなる一石二鳥の優れものだ!」 律「それじゃあ、今から作るからな・・・よーく見とけよ」 梓「は、はい!」 律「強火にしたフライパンに卵を流し込むっ!」 ジュウウウウ 律「ほどよくかき混ぜたら、形を作ってライスに乗せて・・・」 律「切込みをいれたら・・・完成だっ!!」 梓(すごい・・・あっという間だ・・・) 梓「よし!わたしも・・・」 梓「フライパンに卵を流し込んで・・・」 ジュウウウウ 梓「かき混ぜたら、形を・・・」グチャ 律梓「あ・・・」 律「スクランブルエッグになっちゃったな・・・」 梓「・・・」ショボーン 律「そう落ち込むなって・・・」 梓「だって・・・」 律「いいか、料理ってのは味や見た目よりも一生懸命やったかどうかが一番大事何だぞ」 律「今回梓は頑張って作ったんだから・・・それでいいじゃないか」 梓「・・・」 梓「・・・律先輩」 律「ん?」 梓「ちょっとクサイですよそれ」 律「うるせー///」 梓「へへ、でも嬉しかったです・・・」 律「どーいたしまして」 律「よし!それじゃあ二人で作った記念に写真でもとるかーー!!」 梓「じゃあ早速わたしのケータイで・・・」 律「カメラマンさ~ん、よろしくおなっしゃ~す」 俺ら「あいよ~」 梓「!?」 梓「こ、この人たちはいったい・・・」 律「細かいこと気にスンなって、ほらもっとこっち来いよ」 梓「は、はい///」 俺ら「二人とも笑って~3、2、1」パシャ __ __ ,. -´=ニ二ニミ ` .、 ,... ´ ` .、/ /´ ̄`´ー</ \ / // l 、 レ / _ノ l .| | ヽ / / / /l i / | /, -ー‐、 ヽ | | | l | | | /ノ | /ヽ| | / / { | / / / , | | ル _ | / _ .| //_ _/ 三ニ .| |/ ; V l ≡ ´ ≡ .Y´ . . ヽ' )〃〃〃( ) / /ヽ | / / ; 〃 ´ 〃/O . . . .、ノ ( ) / / i.ノ l ,イ l 、_, / O ノ、 ⊂つ ( )// / / l \ / | /`ヽ、___./ . . . . . . . . .イ >、ー―‐' /イ / | | ̄ / / _///)_ ._ .rrr、' . . . . . . . ./ . l、ヽヽー-、<ー〈 . トゝ / /ヽl' ' l l/ .l l, l l l) . . . . . . . . . . |_,.- ,イ . . . . .`ー . . . .i. / /,l . . 、 l .j | . . . . . . . . . . . . `´ . . . . . . . . . . . . . . . . |. ./ / i . ./〈.、 ノ 〉 .ノ、ー‐ . 、 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /. / / i . .| . .ヽ`ノl( ー´/ .| . . . . . .`ー― . 、__ . . . . . . . ./ レ / l / . . . . O∧ヽ/ . イ ,―― . . ./ | . . . . . . . . . . . . . . / / / / . . . . . . .O .| .|O . . . . .ヘ . . . . . . / | . . .| . . . . . . . //. / / ( . . . . . . . . ./ .l . . . . . . . . . .) . . . / / / . . . | . . . . . . . . .// /;' ,〉 . . . . . . /O .、 . . . . . . . . . . . ./ / / . . . . . ヽ . . . . . / / | /ヽ_/ . . . . . ヽ . . . . . , .<l | | . . . . . . . . . . . .;イ | / ,| . . . . . . . . . . . . . . . .ー‐ .´ . . イ | | . . . . . . . . . . / .| 梓「なんで泣いてんですか・・・」 律「玉ねぎが目にしみたんだよ・・・」 完 参考画像 9
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9140.html
梓「こんにちは~」 律「おー」 冬休みを目前に控え、肌寒い空気で満たされた校舎。その一角にある音楽準備室にいつものように顔を出す。 梓「あれ? 律先輩だけですか?」 律「あぁ、他のみんなは用事やら受験勉強やらで帰ったよ」 梓「律先輩は何してたんですか?」 律「いやいや、見りゃ分かるっしょ」 机には先輩達の志望校の赤本とノートが広げられ、律先輩の手にはシャーペンが。 梓「それで律先輩は何してたんですか?」 律「うおぉい、中野おぉ! 勉強だよ、じゅ・け・ん・べ・ん・きょ・う!」 机をばんばん叩きながら激しいツッコミを入れる律先輩。本当に元気な人だ。 梓「律先輩は家で勉強しないんですか?」 律「あ~……家だと集中出来なくてさあ。ゲームとか漫画とかあるし」 なるほど。たしかに律先輩はちょっと息抜きにとかいって、勉強そっちのけで他の事に熱中してしまうタイプだ。 律「そういう訳でこうして誰もいない部室で、一人涙ぐましい努力をしているのだよ、梓君」 ありもしない眼鏡のつるを押し上げながら、大仰に言い放つ律先輩。 梓「自分の集中力の無さをそんな誇らしげに言われても……」 かりかりとシャーペンを走らせる音と、弦を爪弾く音がアンサンブルを静かな部屋に響かせる。 かと思えば律先輩は頭を抱えながら唸ったり、書いては消してを繰り返したりと様々な音を起てる。まるでインプロビゼイションのように。 律「だあーッ! 分からーん!」 そろそろ頭から蒸気が出そうだなと思いながら見ていたら、律先輩はシャーペンを投げ出して突っ伏してしまった。 梓「分からない所があるなら、澪先輩に教えてもらえばいいじゃないですか」 よく澪先輩が「律のやつに教えるので手一杯で、自分の勉強が進まない」と溜め息を吐いていたのを思い出す。 そんな事を愚痴りながらも、澪先輩の顔はどこか満更でもなかったようなことも。 律「んー、それが一番手っ取り早いんだろうけど」 突っ伏していた頭を傾け、上目遣いでこちらに言葉を投げる律先輩。 勉強で疲れていたのだろう。眠た気にとろんとした目は色っぽく、少しドキドキしてしまった。 律「何が分からないのか分からないまま教えてもらおうってんじゃ迷惑だろ。みんなで同じ大学行こうって頑張ってんのに、あいつの足を引っ張るわけにもいかんしなー」 何でもないことのように言い放ったその言葉に少し感動する。 なんだかんだと周りを振り回す人だけれど、そういう細やかな気遣いの出来る人なのだ、律先輩は。 もしかしたらそんな心遣いが彼女を軽音部の部長たらしめているのかもしれない。 律「はあ~、休憩休憩。お茶でも飲んで一息入れよう」 梓「あ、それなら私がやります」 律「いーから梓は座ってろって」 こちらの静止も聞かず、律先輩はお茶の準備を始める。 律・梓「ふう~……」 律先輩が手ずからいれてくれたお茶を二人で啜る。 立ち上るヴェルガモットの香気が部室を優しく包んだ。 梓「………………」 先程の律先輩の言葉をきっかけに、いろいろ事が頭に思い浮かぶ。 梓「……あの、律先輩」 律「ん~?」 梓「ちょっと相談にのってほしいことがあるんですけど……」 律「相談?」 梓「はい。人生相談というかなんといいますか……」 律「ふむ、言ってみ?」 こちらのただならぬ様子に律先輩は居住まいを正す。 この胸に蟠る不安を打ち明けるのなら、この人しかいない。 素直にそう思えた。 梓「あの……部長の心構えって何かありますかね?」 律「部長の心構えぇ?」 梓「はい」 律「心構えねえ……なんでまたそんな事を?」 梓「ほら。来年、私一人になるじゃないですか、軽音部」 律「あ~……そうだな」 梓「あ、だ、だからその前にアドバイスのようなものをいただけないかと!」 律先輩が罰の悪そうな表情を浮かべたので、すかさずフォローを入れた。 そう。それが今の私が抱える不安の一つ。 梓「多分私が部長をやることになるでしょうし」 律「まあ、そうなるよな。う~ん、心構え心構え……」 果たして私なんかに部長が勤まるのだろうか? 先輩達の卒業が近付くにつれ、その不安は日々増すばかりだ。 梓「律先輩ってなんだかんだありながらも、ちゃんと部長をこなしてたじゃないですか。ですから先達として何か秘訣のようなものを……」 腕組みしながら思い悩む律先輩を急かすように、この不安を押し隠すようにまくし立てる。 律「ないな」 梓「へ?」 あっけらかんと言い放たれた律先輩の一言に目を丸くする。 律「考えてもみろ、梓。ちゃんと部長が勤まっていたように思うか、私が?」 梓「そう思ったからこうやって聞いているんですけど……」 律「書類の提出とか部長会議を忘れて、澪や和に怒られてたのに?」 梓「それでもちゃんと軽音部は活動出来てたじゃないですか」 律「それはみんなが支えてくれてたからだろ。私一人の力じゃないよ」 梓「でも……」 律「じゃあ一つ聞くけどさ。梓は私が部長だから今まで私についてきてくれたのか?」 梓「それは……違います! 部長だからって理由じゃなくて、私は……!」 上手く言葉に出来ないことがもどかしくて黙り込んでしまう。 そんな私を宥めるように律先輩はゆっくりと言葉を続けた。 律「きっとみんなも同じだよ。一緒に音楽をやるのが楽しくて、この部屋でお茶を飲むのが楽しくて、居心地が良くて……だから支えあって頑張れた」 未完 14
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9868.html
部室 ガチャ 律「よっ、梓」 梓「あれ?律先輩一人ですか?」 律「唯と澪は先生と話があるから遅れるってさ。ムギは家の用事だって」 梓「唯先輩はわかりますけど……澪先輩もですか?」 律「第二志望以下についての話し合いだとさ。第一志望受かりゃそりゃバンザイだけど、一応しっかり考えとかなきゃいけないしなー」 梓「なるほど…律先輩は考えてあるんですか?」 律「だはは~♪私にそれを聞くかね?」 梓「……まあそうですよね」 梓「律先輩も話し合いしてきたほうが良かったんじゃないですか?」 律「私は一途な女なのだよ梓くん。そうと決めたらそれだけを目指すのさ!」 梓「はあ…」 律「それにいざとなったら三人と同じとこ受けりゃいいし!」 梓「(ダメだこの人)」 律「ま、とにかく気にせず練習してくれ」 梓「…そうですね、わかりました」 ジャジャ ジャーン 梓「ふぅ……」 律「お疲れさん、はいお茶」 梓「律先輩がいれてくれたんですか?わざわざすいません」ズズズ 律「いいっていいって。どうだ、美味しいか?」 梓「……意外ですね、ムギ先輩には負けますけど」 律「ふふん、家では家事全般やらされてるからな!それと意外、は余計だこのやろー」 梓「まあ美味しいですよ。見直しました」 律「そうか?へへっ」 梓「んー…」ズズズ 律「…」ジー 梓「…」ズズズ 律「…」ジー 梓「…律先輩?どうかしました?私の顔に何かついてますか?」 律「へっ?あ、いやなんでもない。なんでもないんだけど…」 梓「律先輩?」 律「……梓」 梓「はい、どうしました?」 律「あのな、えっと……」 梓「?はい?」 律「……いや、なんでもない。気にしないでくれ」 梓「……?そうですか、わかりましたけど…」ズズズ 梓「…それにしても唯先輩も澪先輩も遅いですね」 律「なんだよー私と二人っきりじゃ不満かー?」 梓「いや、そんなことはないですよ。ただ澪先輩達が来ないと、そろそろ律先輩が勉強に飽きて遊び始める頃なんじゃ、と」 律「…ほほう?なかなか言うようになったじゃないか中野くん?」 律「そんなこと言うやつは……こうしてくれるわ―!」バッ 梓「に゛ゃっ!」 律「このやろこのやろー」グリグリ 梓「きゃーたすけてー♪」 律「まだまだこんなもんじゃ済まさないぞー!あんなことやこんなことも………ん?」 唯澪「」ジー 律梓「うわぁ!」ガタン 澪「まったく…何やってんだか」 律「き、来てたなら言ってくれよー」 唯「だってりっちゃんもあずにゃんも楽しそうだったんだもん」 梓「いじられてた、の間違いなんじゃないでしょうか」 律「いじりじゃないぞ!愛のムチってやつさ!」 梓「違いがあるんですか?それ」 唯「でもさ、やっぱりりっちゃんとあずにゃんてすっごい仲良いよね!」 梓「…へ?」 律「なんだそのさもありえないって目は」 澪「唯の方が梓と仲良いだろ。よく抱きついてるし」 梓「私の意思じゃないんですけどね…」 唯「もちろん私とあずにゃんも仲良いつもりだけど、それとは違って……うーん… 紬「その話、詳しく聞いてもよかとですか?!」バッ 唯澪律梓「「「「うわぁぁぁぁ!!!!」」」」ガタン 澪「ムギ!?いつの間に?」 梓「というか家の用事はどうしたんですか?」 紬「ちょっと部室に忘れ物しちゃって。それで取りに来たのだけれど…」 紬「それより唯ちゃん!さっきの続きを!」 唯「う、うん…(本当にいつの間にきたんだろ?)」 唯「あずにゃんがりっちゃんに対してちょっとキツイ事言って、それでりっちゃんが…てよくあるじゃん?」 澪「確かにそうだな」 梓「で、そこからどうやって仲が良いって話に?」 唯「えっとね…ほら!小学生の男の子が好きな子をわざとからかう、みたいな」 紬「なるほど!つまり梓ちゃんはりっちゃんが好きってことね!」 梓「え゛」 唯「そういうことなのであります!」フンス 梓「ちょ、ちょっと何言ってるんですか!ほら、律先輩も何か言ってください!」 律「えーと……ふつつかものですが…」モジモジ 梓「何のってるんですかー!?!?」ガーン 紬「でもりっちゃんのこと、嫌いじゃないんでしょう?」 梓「そ、そりゃあ…好きか嫌いかで言えばそうですけど…」 唯「ほら!やっぱりそうだって!」 梓「だから、あの、その、えーと」 律「おー。困ってる困ってる」 澪「唯、ムギ、そろそろやめとけ。梓本気で困ってるぞ」 唯紬「はーい…」ショボン 梓「私は、その、律先輩のこと嫌いじゃないですし、ほんとごくたまには良いと思う所も無いわけじゃないですけど、あの、その」アタフタ 律「おーい梓ー、かえってこーい。何気にひどいこと言ってるぞお前」トントン 梓「はっ!私は一体何をっ」 紬「ところでりっちゃんはどう思ってるの?」 律「へ?」 唯「前に澪ちゃんの家で、あずにゃんから呼び捨てにされた時も満更じゃない感じだったし!」 紬「唯ちゃんほどじゃないけど抱きついたりしてるし!」 梓「抱きつくというか、技をかけられてるというか……」 律「そりゃあ…後輩から好かれるのは悪い気はしないけど…」 唯「で?!」 紬「で?!」 律「う…」 唯「どうなの!?」 紬「どうなの!?」 律「……だーーーー!!!その話は終わり終わり!皆勉強するぞー!」 唯「(勢いでごまかした…)」 澪「(ごまかしたな)」 梓「(ごまかした…)」 紬「(あわててごまかすりっちゃんかわいい♪)」 翌日 教室 梓「…てことがあってさ」 純「へぇ…やっぱり仲良いんだね、軽音部」 梓「私自身はあまり気にしてなかったんだけどなぁ…」 憂「でも前にハンバーガー屋さんで律さんに会ったとき、梓ちゃんと律さん、すごい仲よさそうだったよ?」 純「へ?いつの話?それ」 梓「確か1年生の時の夏休みだったかな…」 純「なんで私も誘ってくれなかったのよー」ブー 憂「ご、ごめんね?純ちゃん」 梓「別に謝る事じゃないと思うけど…」 憂「確か、軽音部の先輩でお姉さんにするならって感じの話してたんだよね」 梓「ああ、そういえば」 憂「律さんが後ろにいるのに、梓ちゃん『律さんはいいかげんで大ざっぱだから…』とか言っちゃって…」 純「ぷぷっ!」 梓「そこ、笑わない。だって、まさかあそこに律先輩がいるとは思わなかったんだもん」 純「軽音部の先輩がお姉さんだったら、かあ。やっぱり澪先輩かな」 梓「だよね、やっぱり」 憂「わたしはお姉ちゃんのままがいいかな」キッパリ 純「うーん…私はパス1」 梓「パス2で」 憂「えっ」ガーン 梓純「冗談、冗談」 純「でもさ、さっきの梓の話聞く限りじゃ、律先輩と梓って姉妹みたいな関係だよね」 梓「へっ?姉妹みたい?」 純「てゆうか兄弟?みたいな。兄に生意気言う弟的なさ」 憂「でもうちはそんなことないよ?」 梓「あはは…そりゃ唯先輩と憂だしね」 純「それに律先輩って澪先輩とは違った『姉御肌!』って感じがするし」 梓「どういう感じよ、それ」 憂「でも、なんとなくわかる気がするなー。前にうちに来たときとか、お姉ちゃんがもう一人いるみたいだったし」 純「…平沢家の場合、褒め言葉になるのかな?それ」 憂「純ちゃんひどい!」ガーン 梓「あはは……」 梓「(しかしまさか)」 梓「私と律先輩が……姉妹…かあ」 放課後 部室 練習終了後 (私と律先輩が姉妹みたい、か) (あの時はありえないって思ってたな……いや、今でもか) (……確かに、律先輩相手だとちょっかいかけたくなるんだよね…) (………体型的にも似てるし……)ズーン (そういうところをはたから見ると、姉妹みたいに見えるのかな…) (……もし私と律先輩が本当の姉妹だったとしたらなんて呼ぶんだろ?) (律姉……いやないか。律……りっちゃん……名前はつけないかな?) 梓「……お姉ちゃん? ガチャリ 律「どうした?梓」 梓「わああぁぁぁ!!!」ドッタンバッコン 梓「い、いつからいたんですか?」 律「いや、今来たばっかだけど……どうかしたのか?」 梓「イヤ、ナンデモナイデスヨ?ハイ」 梓「それよりどうしたんですか?皆さんとっくに帰ったんじゃ?」 律「いやーそれが部室に荷物置きっぱなの忘れててさー。仕方ないから取りきたってわけ」 梓「そ、そうですか」 律「梓はまだ帰らないのか?」 梓「いや、今から帰ろうかと」 律「そっか……」 律「…じゃあ、たまには一緒に帰るか!」 梓「へっ?」 律「なんだよーそんなに嫌かー?」ブー 梓「い、いえ!そんな訳じゃ」 律「よし!なら問題ないな!レッツ・ゴーだ!」ダダッ 梓「ちょ、ちょっと待って下さいー!」 (……そーいえば) (律先輩と二人きりで帰る、なんて初めてだよね) (なんて言うか……新鮮というか) 律「~~~でさー澪ったら慌てて……梓、聞いてるかー?」 梓「はっ!はいもちろんキイテマスヨ?」 律「本当かー?……まあいいけどさ」 梓「ほっ…」 律「あ、そーだ。ちょっとよっていきたいトコがあるんだけど、付き合ってくれるか?」 梓「あ、はい。別に良いですよ」 梓「(参考書か何か買うのかな?)」 ゲームセンター前 梓「……律先輩?」 律「いやーやっぱ受験勉強はつかれるなー。息抜き息抜きっと」 梓「私、帰りますね」スタスタ 律「ちょ、ちょっとストップ、ストーップ!」 梓「まったく……何考えてるんですか」 律「う…そりゃあマズイとは思ったけどさ……」 律「息抜きってのもあるけど……梓と二人きり、なんてめったにない訳だし」 律「せっかくの記念としてパーッと遊びたいな―、なんて………あはは…」 梓「はあ、まったく……」 (でも、まあ) 梓「……仕方ないですね、少しなら付き合いますよ」 律「ホントか!よかったよかった!」 (たまには、いいかな?) 律「梓!そっちゾンビ来てるぞ!」 梓「わっ!うわわ!」 律「梓、危ない!」 梓「あっ!」 ギャー GAME OVER 律「あちゃー…」 梓「む…もう一回やりましょう!もう一回!」 律「いいけどあんまり熱くなりすぎるなよー?」 梓「わかってます!」 律「いや、わかってないだろそれ」 2
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9131.html
梓「今日はなかなか先輩たちこないな・・・」ボーツ ガチャ 律「おーっす。わりい、わりい掃除当番で遅れちった」 律「あ、今日は他の3人は来ないぜ」 梓「おはようございます。そうなんですか?」 律「おーよ。」ガタッ 律「唯は憂ちゃんと用事があるらしい。」 梓「あぁ、そういえばお昼休みにそんな事言ってましたね」 律「澪は体調が良くないから帰った」 梓「澪先輩は大丈夫そうなんですか?」 律「顔色が良くなかったからな。まぁ、大事になる前にな」 梓「そうですか」 律「で、ムギは週末に外国でバカンスだそうな」 梓「今度はどこに行かれるんでしょうね」 律「私たちには縁の無い場所だろうよ」 律「と、言う訳で今日は梓と二人っきりって訳だ」 律「今日は全体練習できないから、家に帰って練習で構わないぞ」 梓「律先輩はこの後、どうされるんですか」 律「私?私は家に帰っても漫画かゲームくらいしかないから」 律「まあ、もう少し部室に篭ってから帰りに澪の様子でも見に行くかな」 梓「ふ~ん、そうですか」 律「梓はどうするんだ?用が無ければ帰って構わないぜ」 梓「いや、家に帰っても特にすることが無いのでもう少し残ります」 律「おー、そーか」 律「そんじゃ、お茶にしますか」ガタッ 梓「え?律先輩がお茶を入れるんですか?」 律「しつれーな。私はこれでも女の子でございますことよ?」ムッ 梓「そういえばそうですよね。すみません」ペコリ 律「くっ・・・その態度がさらに腹が立つ!」 梓「まぁまぁ、それよりも楽しみにしてますから」 律「後でギャフンと言わせてやるからな。覚えてろ」ブツブツ 律「ふふん~ふふん~♪」カチャガチャ 梓「(普段は女の子らしくない割には、思ったより手際はいいです・・・)」 律「ふふん~ふ・ふ・ふ・ふん♪」カチャリ 梓「(律先輩は結構手先が器用なんだな・・・)」 律「よ~っしできたぜ~~」スタスタ 律「律さま特製の一杯飲んでみろぃ!」トン 律「あ、ちょっとタンマ」ガサゴソ 梓「?」 律「あー今日持ってきているのはこれだけかー」トン 梓「これは・・・」 律「チョコベビーだわ」 梓「また、ずいぶん懐かしいものを」ヒョイ パ・・ 律「おーっと、まだやらないぜ」 梓「」 梓「ちょっと、それは酷くないですか?」 律「チョコを食べるのは、お茶を飲んでからにしてもらおうかな?」 梓「あ・・・すみません。つい・・・」 律「いいってことよ。さあ、飲むが良い!」 梓「(ふむ。別に色も悪くないし、匂いもムギ先輩が入れてくれたものとそう大差ない・・・)」ジーッ クンクン 梓「(そうなると、あとは・・・味か)」 梓「では、いただきます」ゴクリ 律「はやく、はやくぅー」 梓「(あ、美味しい・・・)」ゴク チラッ 律「どーよ?どーよ?」パタパタ 梓「(・・・ちょっと律先輩が可愛く見えた)」ゴク 梓「今度からムギ先輩の代わりにお茶を入れても問題無いレベルですね」コトッ 律「おーーーもっと厳しく採点されると思ってたら、なかなかにいい点数をつけてくれるじゃありませんか」 梓「さすがに冗談で不味いとは言いたくないですしね」 律「いいねーいいねー。あ、チョコベビー食べな」ヒョイ 梓「あ、ありがとうございます」ザララ パクッ 梓「たまに食べたくなることありますよね。チョコベビー」 律「そうなんだよ。今日はたまたまコンビニで目に留まったから買ってきたんだけどな」ザララ パクッ 律「この甘さがいいんだよなー」 律「食べ過ぎると、おなかの出っ張りが気になってくるけど・・・」タハハ 梓「そんなこと言って。特にお腹がぶよぶよでも無いじゃないですか」 律「あーなんでお腹に肉は付くのに胸には付かないんだろ・・・」 律「たかだか15cm上なんだけどなー」ハァ 梓「私たち2人で言うのは止めましょう」 梓「結構、精神的にくるんですから」ゴクゴク 律「・・・・」ゴクゴク 律「梓・・・」 梓「はい?」 律「梓の胸は今どのくらいの大きさなんだ?」 梓「見ていただいて分かるとおりです。」ペターン 律「ふむ。では・・・」チョン 梓「ちょ・・律先輩何するんですか!」カーッ 律「そんなに出っ張ってるもんでもなし、少しくらいいいだろー」ワキワキ 梓「い、いやです!」 律「んふふ、このりっちゃんから逃げれるとでも?」ガシッ 梓「にゃ、にゃー」ジタバタ 律「『にゃー』?」ニヤニヤ 梓「い、いやこれはつい勢いで・・・」ジタバタ 律「可愛い子猫ちゃん♪」 梓「うぅぅ・・・忘れてください・・・」 律「抵抗しなければ、無事に忘れてあげよう」 梓「・・・約束ですよ?」ウルッ 律「(か、かわいい・・・)」ドキッ 律「それでは・・・失礼して・・・」 梓「・・・優しくおねがいします・・・」 律「大丈夫だって。自分の揉んでるから、だいたいどんな感じか分かってるし」ツンツン 梓「んっ・・自分で揉んでるんですね。律先輩って」ピクッ 律「そりゃなー今よりでかくなるなら、どんな事だってするさ」サワサワ 梓「ん・・・・んっ・・・・」 律「梓は自分の揉んだことないのか?」モムモム 梓「・・・そりゃ・・・一回くらいは・・・」 律「うんうん。涙ぐましい努力はみんなしてるよな・・」サワサワ 律「それにしても、胸がない割には柔らかいなー」 梓「もっと、洗濯板みたいな硬さだと思っていたが・・・」 梓「うー・・・恥ずかしいんので、もうそろそろいいですか?」カーッ 律「えーーおっぱいマエストロのりっちゃんはまだ揉み足りないなー」サワッ 律「かといって、このままは面白く・・・」ピコーン 律「うん。梓、ネコミミつけるか?」 梓「」 律「いや、つけるか?じゃなく、つけろ!」 梓「ま、待ってくださいよ!」 梓「約束では私の胸を揉むだけじゃないですか」 律「まぁ、そこにネコミミを付けてもいいじゃないか」 梓「も、もういやですよ」ジタバタ 律「ふぅ。しょうがない奴だなー」スッ カチカチ ニャ、ニャー 梓「」 律「おとなしくネコミミを付けるか?」 梓「もう、どうにでもしてください・・・」 律「ふ~ふふ~ん♪」 梓「・・・・・」スチャ 律「ふむ・・・やっぱりまだ足りないか・・・」スタスタ 梓「?」 梓「!?」 梓「律先輩~~」ウルウル 律「なんだ?どうにでもしちゃっていいんだろ?」 律「なら、さっさと着替えちまえよ。メイド服にさ」 梓「・・・・」プルプル 律「おーおー、ぷりちー」パチパチ 梓「うぅぅぅ・・・・」 律「似合ってるんだから、そんな恥ずかしそうにするなよ~」ポンポン 梓「・・・本当に似合ってますか?」 律「写真に収めたいくらいだな」 梓「記録に残すのはやめてください!」 律「わーってるって。記憶にちゃんと残しといてやるからさー」 梓「・・・ネコミミメイドは記憶からも抹消でお願いします」 律「えーどうしようかなー」クネクネ 梓「記憶から消さないのなら・・・・律先輩も同じ格好してくださいよ!」 律「ん?ネコミミメイドか?いいぞ」アッサリ 梓「え?いいんですか・・・」 律「まぁ、私がネコミミメイドしてもなーって思ったから梓にやらせただけだしな」ゴソゴソ 律「ありゃ、イヌミミしかねぇな。ま、これでいっか」 律「あとはメイド服だな・・・」ガサガサ 律「梓ー着替えたぜー」スタスタ 梓「どんな感じ・・・」ピクッ 律「美少女イヌミミメイドりっちゃんの 完 成 !」ババーン 梓「(くやしいけど・・かわいい・・いや、キレイだな)」 律「んふふー、あーずにゃーん」ウリウリ 梓「・・・・・」 梓「律先輩・・・」 律「ん?」 梓「・・・・・・」ギュー 律「(ま、まさかこうなるとは・・・)」 律「(ちょーっとばっかし仲良くなろうとは思ったけど・・・)」チラッ 梓「・・・・・・」フーッフーッ 律「(まさか、欲情させてしまうとは・・・)」 律「(どうしたら静まってくれるんだろ)」 律「・・・・・」チラッ 梓「・・・・・」チラッ ニコッ 律「!!!・・」キュン 律「(これは・・・私もやばいかもしれない)」 律「(いや、いや、いや、落ち着け!田井中律!)」 ギュー 律「(考えろ、考えるんだ!)」 ギュー 律「(・・・・)」 ギュー 律「(もう、理性に負けてもいいかな・・・)」ゴクリ ギュー キーンコーンカーンコーン 律「!!!」 梓「!!!」 キーンコーンカーンコーン 律「ん・・・あ・・そろそろ帰るか」 梓「ん・・そうですね」シュン 律「(梓・・・ヘタレでごめん)」 律「・・・・・・・」ヌギヌギ 梓「・・・・・・・」ヌギヌギ 律「んじゃ、梓また来週なー」フリフ・・ 梓「律先輩」 律「ん?」 梓「また・・またイヌミミメイドしてくれますか?」 律「それくらいなら、いつでもいいぞー」 律「でも、そのときは・・・」ニヤニヤ 梓「わかってますよ!」カーッ 梓「お疲れ様です。また来週!」フリフリ 律「おーう、また来週ー」フリフリ 律「(澪の家に行こうかと思ったけど・・・メールで済ませとくか)」カチカチ 律「・・・・・・」カチカチ 律「送信っと」パタン 律「んー帰って何をしますかねー」 律「(特にやることもないしなぁ)」テクテク 律「・・・・・」ヴーヴー 律「あら、澪ちゃん早いんじゃないの・・っと」パカッ 律「あれ?梓から・・・」ポチポチ 律「」ポロッ 律「い・・・何時の間に撮られた?」 律「全然気づかなかったぞおい」 律「ちーくーしょーう・・・待ち受けにさせてもらいますねだと・・」 律「それなら私はあの声を着ボイスにするぞ・・・っと」 律「・・・・・」 律「・・・・・」ヴー カチッ 律「・・・え?」 律「そ、そんなはず・・・は」 律「くそっ・・・消されてやがる・・」 律「今度は・・・しっぽと首輪もお願いします・・・」ワナワナ 律「・・・・覚えてろ」 律「今度はネコミミしっぽスクール水着にさせてやるからなー」ガウーガウー END 5
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9129.html
律「うぃーっす」ガチャ 梓「律先輩、おはようございます」 律「あれ?他のみんなはまだか」 梓「はい、他の先輩方は来られてないですね」 律「そーかー」ガタッ 律「・・・・・・」ペラッ 梓「・・・・・・」シャカシャカ 律「・・・・・」ペラッ 梓「・・・」シャカシャカ 梓「ぁ・・・今お茶いれますね」カタッ 律「おっーわりいね、頼むわ」 梓「・・・」カチャカチャ 律「・・・」ペラッ ジーッ 律「・・・ふむ」 梓「な、なんですか?」 律「いや、普段お茶を入れるのはムギだからさ」 律「梓がうまく入れれるかな~って思って見てたんだが」 律「なかなかに上手く入れるもんだな」 梓「まぁ、こんなもんですよ(ムギ先輩にお茶の入れかた聞いといて良かった)」 梓「最終的な評価はお茶を飲んでから頂きますね」コトッ 律「ほぅほぅ、やけに自信があるじゃないか、梓くん」 律「まずかったら、後でげんこつをくれてやるからな~」 梓「・・・」 律「あ、梓ちゃ~ん?」フリフリ 梓「それなら・・・それなら美味しかった場合は私に何をしてくれます?」 律「ん!?」 律「え~・・あ~・・そうだなー・・・」 律「(てきとうにあしらうか・・・?)」チラッ 梓「・・」キラキラ 律「(う・・ものすごく期待の目でこっちをみてる!?)」 律「(梓ってこんな奴だっけ?)」 律「(いつもは憎まれ口しかたたかないのに、今日はなかなかに可愛いげが・・・)」 律「(いや、そんなことよりどーするよ私!)」 梓「あの~」ソー 律「え、あ、なんだ?」 梓「そんなに悩むなら私の願い事を聞いてくださいよ」 律「願い事?」 梓「はい。そんなに無茶なことは頼みませんから」 律「ん~まぁそれならいいか」 律「(まぁ、梓なら【練習をちゃんとやってください】くらいなもんだろ)」 梓「り、律先輩!早く飲んでくださいよ」 律「お、わりい、わりい」 律「せっかく可愛い後輩が入れてくれたのに、冷ましてしまったらわりいもんな~」 梓「っ・・・ありがとう・・・ございます」カーッ 律「(さっきも感じたけど、梓の素直ぶりはなんなんだ?)」 律「(二人っきりならこんなに素直なもんなのか)」 律「(いつもこんなに素直ならなー)」カチャ 梓「・・」ジッー 律「・・・」ゴクゴク 梓「・・・・」ゴクリ 律「ふぅ・・・」カチャリ 梓「味は・・・いかがでした・・か?」ドキドキ 律「味は、味はそうだな~」 梓「あ、あんまりでしたか?」 律「う~ん味はなぁ~」テクテク 律「初めて入れたのに・・・良くできましたってとこかな?」ニコッ 梓「ほ、本当ですか?」パァー 律「おーよ。まさかここまで美味く入れるとは思わなかったな~」 梓「け、結構練習したので」 律「お~それなら他の奴らにも飲ませてやらないとな?」 律「唯なら、あ~ずにゃ~んすごいよ~、って言ってくれると思うぜ?」ズズズ 梓「飲ませたかったのは、律先輩だったから」ボソッ 律「ん?なんだ?」 梓「い、いえなんでもありません」 梓「それよりも美味しかったら何でも願いごときいてくれるんですよね?」 律「おう!このりっちゃんになんでも頼んでみなさい!」ドドーン 梓「それなら私の願い事は・・・」 梓「私の願い事は・・・」 梓「キ・・キ・・」 律「き?」ドキドキ 梓「き・・ス・・ょう二人で帰りませんか?」 律「ん?そんな事でいいのか?」ホッ 律「それくらいなら別に構わないけどさ~」 律「もっと練習時間を増やしてください!とか言われると思ってたからな~」 梓「は・・・はは、それでも良かったですね」ハァー 律「ん~~?何か御不満でも?」 梓「いえ、ないです・・・」 律「・・・よし!帰るか!」 梓「えっ?まだ4時にも・・・」 律「今日は二人っきりで帰るんだろ?早く行こうぜ」ガタッ 梓「ちょっと・・待って下さいよ」アタフタ 律「ふ~ふ~ん♪」カチカチ 律「よっ・・と」カチ 梓「すみません、お待たせしました。」 律「あぁ、こっちは3人にメールを送ったとこだから特に待ってねーぜ」 梓「ふふ・・・帰りましょうか?」 律「おーぅ♪」 律「・・・」テクテク 梓「・・・」テクテク 梓「律先輩?」 律「ん?」 梓「今日、律先輩の家にお邪魔してもよろしいですか?」 律「あぁ。全然構わないけど?」 律「でも、ウチに来てもすることなんて特にないぞ?」 梓「ちょっと、おしゃべりするだけなんで」 律「ん、わかった」 律「なぁ?梓~」テクテク 梓「はい、なんですか?」テクテク 律「な~んか、今日はやけに素直な気がしちゃったりするんだが、なんかあったのか?」 梓「いえ、特に何かあった訳ではないです」 梓「・・・」 梓「強いて言うなら・・・律先輩と二人っきりってことですね」ボソッ 律「ん?」 梓「いえ、なんでもないです」 律「・・・」ナデナデ 梓「~~~!!」ニャー 律「・・・」ナデナデ 梓「~~~~~~」ンー 律「やっぱり素直だな~」ニヤニヤ 梓「っ・・・・」カアアッ 梓「う、ぅう・・・」カァッ 律「まぁ、たまにはこんな梓もいいもんだな」ニヤニヤ 梓「い、いいじゃないですかたまには素直になってみても」 梓「それに、生意気なことばかり言う後輩も嫌じゃないですか?」 律「まぁ、時には憎らしくもあるけど・・・それを含めた上でも可愛いもんだぜ?後輩って」 梓「そんな・・・もんですかね?後輩って」 律「来年わかるよ。後輩の可愛さが」 梓「・・・はい」 律「さてと、我が家にご招待~」カチャリ 梓「お邪魔します」 律「誰もいないから気楽にしてくれ」 律「先に部屋に上がっててくれ」ゴソゴソ 梓「はい、わかりました」ギシ 梓「ふーん律先輩の部屋はこんな感じなのか」ドサッ 梓「思ったよりも殺風け・・・」キョロキョロ 梓「こ、これは・・・」 律「よっと、おまたせ」ギシ 梓「律先輩・・・せめて洗濯物は・・・」 律「ん?おー、こりゃ失礼」カサッコソッ 梓「(思ったより派手だった・・・)」 ドキドキ 梓「結構散らかしてますね・・・」 律「うっ・・・これでも毎日片付けるようになったんだぜ?」 梓「先に片付けた方が良さそうですね」テキパキ 律「お~整理慣れしてるね~」 梓「いつも家の掃除は私がしていますから」テキパキ 律「ふ~ん、ウチは母親任せだからな~自分でやることがないし」タハハ 梓「言ってくれれば毎日でも部屋を整理しに来ますよ」ボソボソッ 律「見違えるようにキレイになったな」 律「さんきゅー梓」 梓「どーいたしまして」 律「ほら、ティーバッグの紅茶だけど」 梓「ありがとうございます」 梓「・・・」ズズ- 律「・・・」ズズズ 律「ふぅ~お茶を飲むと生き返るねー」 梓「本当、まったくです」ズズ- 梓「最初はティータイムなんていらないと思ってましたが、最近はこれがないと寂しくなりますしね」 律「まぁな~これがけいおん部の正式活動と言っても差し支えないからな」 梓「ふぅ・・・」カチャ 梓「・・・」 律「ふぅ~」カチャ 律「あずにゃーん」ボソッ 梓「に、にゃあ~」 律「ぷくく・・・」プルプル 梓「ち、ちょっと酷いじゃないですか!」 梓「ここまでやらせておいて、その反応はあんまりです」プクー 律「い、いや、わりいわりい」プルプル 律「だってさ~」 梓「だってもかってもないです」プクー 律「悪かったよ、な?」ナデナデ 梓「う、ぅー」ゴロン 律「おーよしよし」ナデリンコリンコ 梓「んふ~~」クデー 律「ふふふ、ここがええんか?ええのんか?」クグリングリン 梓「は、はう゛ぅ~・・・」 律「(唯が抱きつきたくなる気持ちがよく分かるな)」 律「(スベスベの肌にサラサラの髪。オヤジじゃないけどたまりませんな)」 律「(今の梓・・・いや、あずにゃんなら抱きついても大丈夫だよな?)」チラッ 梓「・・・・・・」はぅー 律「(よーし!今なら!)」 律「あーずにゃーん」ダキッ 梓「!!!」ピキーン 律「(抵抗がないってことは、拒否は・・・されてないよな)」スリスリ 梓「」カチコチ 律「(おーおー、予想外の行動で固まってるね~)」スリスリ 梓「」ハッ 梓「ちょっ・・・律先輩・・」 律「ん~私じゃイヤなのか?」 梓「ぃ・・・ゃではないてす」 律「それならもう少し、こうされてろ。な?」 梓「・・・はぃ」 律「・・・」ギユッ 梓「・・・」ギユッ 律「・・・」ボー 梓「・・・」ボー 梓「あっ・・・そろそろ時間が」ヨイショ 律「んっ?あぁ。もうそんな時間か」コラショ 律「あっというまだったなー」ギシ 梓「あっというまでしたね」ギシ 梓「それでは、お邪魔しました」ペコリ 律「・・・また来いよ?」 梓「えぇ。でも今度は私の家でどうですか?」 律「いいなそれ。お茶も楽しみにしてるぞ」 梓「えぇ。期待しといて下さい!では、お疲れ様です」フリフリ 律「おぅ、また明日なー」フリフリ 梓「・・・」チラッ 律「・・・」フリフリ 梓「・・・」ブンブン 律「・・・」ニコッ 梓「・・・」ニコッ 二人が壁を乗り越えるのはまた、別のお話。 End 3
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9133.html
律「なぁ・・・梓・・・聞こえるか?」 梓「聞こえてますよ」 声は頭のヘルメットから聞こえていた。 目の前には2人の頭についているものと同じ形のものが散らばっていた。 そして、遠くかなたには地球が見える。 律「そっちは地球が見えるかー?」 梓「んーちょっと待って・・・あー見えますね」 2人以外に動くものは無い。少し前まではあちらこちらで動いている気配があったが 今では完全に沈黙してしまっている。 梓「別に地球なんて見なくても・・・もうすぐみんなと同じようになりますよ」 律「・・・悪かったよ。もうそんなこと考える必要も無いしな」 梓「嫌でも頭の中に浮かんできますもんね」 律「あぁ・・・なんてたって生まれ故郷だからな」 律「地球で働いてるときは楽しかったなぁ・・・」 梓「えぇ。ギター弾いたり、会場の設営をしたり・・・」 梓「思い出したらきりがないですよ」 律「最後の瞬間を迎えるまで、今までのことを全て思い返すのも悪くないかもな」 梓「その前に宇宙のチリになってそうですけどね」 律「それなら、今は宇宙のクズか?」 梓「それって大差ないですよね?」 律「しっかし、何でまたこんな星なんだろーなー」 梓「律先輩を引き付ける何かがあったんじゃないですか?」 律「ま、私は魅力的だからなー星のほうから引っ付いてきたんだよ!」 梓「あら、一番最後まで売れ残って・・・」 律「あ~ずさ~ちゅわん?」 梓「ひぃ~こんな時まで殴るつもりですか?」 律「殴りてーけど・・・もう体がな・・・」 梓「律先輩もですか・・・」 律「ん?梓もか?」 梓「立ち上がることすら無理ですね」 律「やっぱり、そこらからでてるガスのせいかね?」 梓「おそらく。ガスに近いやつほど動かなくなっていきますからね」 梓「おそらく、もう数時間も持たないと思いますよ」 律「まだ、お前と数時間もいなければならないのかよ」 梓「それはこっちのセリフです」 律「・・・・・」 梓「・・・・・」 律「・・・ははは」 梓「あはははは」 律「まだまだ、げんきそうだな」 梓「案外しぶといもんで」 梓「律せんぱーい・・あそこに見える、あおい星がちきゅうじゃないですかね?」 律「んーーーー・・・・・あ・・あ・・あ・れ・か・・」 梓「りつせんぱい・・・スピーカーのちょうしがわるいんじゃないですか」 律「も・・・に・・・た・・・・もわ・・る・・く・・・」 梓「あ、わたしもくらくなった・・・」 律「い・・ま・・の・う・・・ち・・に・・あい・さつ」 律「あ・・り・・が・とう」 梓「こちらこそ、ありがとうございます」 その後、どちらも動くことは無かった。 どれだけ時間が過ぎたか分からないが、 律と呼ばれていたロボットの頭からカチューシャのような部品が地球の方角へ向かって飛んで行った。 End 律「あずにゃ~ん!」 梓「うお!いきなり抱きつくな!律どうしたんだよ!」 律「…え?あたし唯だよ?」 梓「…え?」 律「…あずにゃん?なんかしゃべり方へんだよ?」 梓「違う!あたしは澪だ!」 律「…え?」 律「…そんな」 梓「…どどど、どうしゃう!律!」 律「…唯だよ」 律「見た目はみおちゃん…中身はあずにゃん…」 梓「…律の顔で澪ちゃんって呼ばれると気持ち悪いな…」 律「あ!澪ちゃんひどい!」 律「あずにゃん…いやみおにゃん」 澪「ひいっ!気持ち悪い!」ゾクゾク 律「…」 梓「そういや梓の体ってかるいな…うん!肩凝りもしない!」 律「…みおちゃんのおデブ」 梓「!…り~つ~!」ゴゴゴ 律「ひいい!」 ゴチン☆ 律「…いてて唯だよぉ~」 梓「あっ…唯ごめん…」 律「でもあずにゃんに唯って呼ばれたり殴られたり… きもちいいよぉ」 梓「」 (唯が目覚めてしまった) 梓(でも殴られて喜ぶ律…かわいいな) 梓 ゾクゾクゥ! 律「みおちゃんが肩凝りなおったのあずにゃんが貧乳だからだよ!…いちも下品な乳垂れ流しでさ…」 梓「…唯!」バッ 律「…ハアハア」 梓「…ハアハア」 律「どうしたの?みおちゃん…なぐりなよ…」ハアハア 梓「ああ…殴るのはやめだ…」 律「…え?…殴ってよ」 梓「…人にものを頼むときは?」 律「…お願いします」 梓「…ちがうぞ」 「私は殴られて喜ぶド変態の豚です澪様どうか私めの体に豚らしく奴隷の刻印を刻んでください…そしてわたしのいやらしい秘部が垂れ流す愛液をすべて飲み干してください私の愛はすべて梓様のものです…梓様どうか私だけを愛してください…梓様さえいればわた」 律「なげえよ」 律「…やめるか」 梓「…そうですね」 律「あ~!唯のマネ難しいよ!あの天然には入り込めない!」 梓「…ノリノリだったくせに」 律「…なにを!」 律「…おまえだってハマってたじゃないか」ウリウリ 梓「ちょ…やめ…それは…律先輩だったし…律先輩たたくの気持ちよかったし…」 律「…あたしもまあ悪くはなかったけどな!」 梓「…ねえ律?」 律「…なに?あずにゃん」 梓「…つづきしよっか」 律「…」コクリ END 目頭が熱くなったのを覚られたくなくて、思わず顔を伏せてしまう。 律「おいおい、泣くなよ、梓~」 梓「な、泣いてなんていません! これはあれです……そう! 人肌恋しい季節が寂しくさせたというかなんというか……」 律「へえ~」 要領を得ない私の言い訳を、律先輩が軽く受け流す。 顔を伏せているから分からないが、律先輩は今間違いなくにやにやとしているのだろう。 あぁもう今更ながらに恥ずかしくなってきた。明日からどんな顔して律先輩と会えば―― 律「えい」 梓「にゃッ!?」 いつの間に後ろに回っていたのか、律先輩が小さく肩を震わせる私を抱きすくめた。 梓「り、律先輩!?」 律「大丈夫大丈夫」 律先輩は子供をあやすように抱きしめながら、私の頭を優しく撫でる。 唯先輩とはまた違った柔らかい温もりが頑なになっていた心を解かす。 梓「ぅ……っふ……」 堪え切れず小さな鳴咽が漏れてしまう。 梓「ぅあ……あぁ……!」 最後まで寂しさを押し隠そうとする私を、律先輩は何も言わずに抱きしめ続けてくれた。 梓「な、なんで、ひっく……急に抱き着くんですか」 律「これなら寒くも、寂しくもないだろ」 梓「あ……」 やられた。さっきの下手な言い訳を完全に逆手に取られた。 梓「うぅ~……」 律「ほらほら、観念して抱きしめられてなさい♪」 梓「ひ、秘密ですからね! 誰にも言っちゃいやですよ!」 律「りょーかい。……二人だけの秘密ってやつだな」 耳元で囁かれた律先輩の言葉に不覚にもまたドキドキしてしまった。 きっとこんなかんじで私はこの人にずっと頭が上がらないんだろうなあ。 紅茶の優しい香りと律先輩の温もりが少しだけ不安を和らげる。 律先輩の優しい思いやりに触れながら、私は彼女の温もりにしばし身を任せるのだった。 ※このあと律視点のいちゃいちゃを考えたのですが、きりのいいところで終りにしておきます。 7
https://w.atwiki.jp/83452/pages/9683.html
1 2 梓「律先輩の胸が大きくなった」 2010/11/25 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1290641096/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る ドラゴンボールオチ -- (エル・プサイ・コングルゥ) 2017-06-21 20 56 27 パンツぐっしょりなんじゃないだろうか… -- (名無しさん) 2016-02-20 07 05 04 再開します。再開します。 大事なことなので2回言いました。 -- (名無しさん) 2014-12-16 19 29 37 確かに読んでて気持ちよくなってくる -- (名無しさん) 2014-12-16 05 08 12 なんでこんなに気持ち良さそうなんだろ -- (名無しさん) 2014-02-21 06 13 07 >澪「えいっ梓のおっぱい揉み揉み」 可愛い -- (名無しさん) 2013-06-20 05 15 52 俺としては聡がオカズにせずにドン引きした事が驚きだわ・・・ しかし澪地味にドS&テクニシャンすぎてワロタwww -- (名無しさん) 2013-03-18 20 27 38 澪ちゃんは天然言葉攻めが似合うwwww -- (名無しさん) 2012-09-29 04 52 24 今回の聡は変態じゃなかったな それにしてもカカロットって律DB好きか? -- (名無しさん) 2012-08-10 14 42 53 なんか読んでて気持ち良さそうだ -- (名無しさん) 2012-08-10 13 28 31
https://w.atwiki.jp/25438/pages/4457.html
澪「おとっ……お前、アホかお前は」 梓「律先輩が男の娘って本当なんですか?」 澪「改めて聞くな!連呼するな!」 梓「律先輩とは小学校の頃からの付き合いだって聞いたんですけど」 梓「あっ、付き合いっていうのはそういう意味じゃなくて」 梓「さすがに小学校のころから付き合ってるとは思ってませんよ」 澪「何の話だ」 梓「まあその話はおいおい聞くとして」 澪「付き合ってないからな」 梓「生えてるんですよね?」 澪「生えてないっ!」 梓「下の毛の話じゃないですよ?」 澪「そっちが生えてないのも問題あるだろ」 梓「生えてないんですか?」 澪「知るか」 梓「どっちなんですかもう、はっきりして下さいよ」 梓「私が聞いてるのは律先輩にチn 澪「お前がもうちょっと言葉を濁せ!!」 梓「律先輩ってボーイッシュじゃないですか」 澪「見た目はな」 梓「純が初対面の時も、格好いい先輩というのが第一印象だったらしくて」 澪「澄ましてるとそう見えるかもな」 梓「学園祭のライブ、よその高校の子にも好評だったみたいですし」 澪「ドラムが?」 梓「なんで澪先輩が照れるんですか」 澪「照れてない」 梓「律先輩も後輩に人気あるんですよ、あれでも」 澪「先輩をあれとか言うな」 梓「本当はアレがついてるんですよね?」 澪「ついてないって言ってるだろ!」 梓「昔から?」 澪「最初から!」 梓「ムキになるところが怪しいなぁ」 澪「何がお前をそこまでさせるんだ」 澪「お前も見ただろ、合宿の時とか」 梓「そこまでガン見してないですし」 澪「私だってそこをガン見はしてないけど」 梓「見てないならわからないじゃないですか」 澪「ちょっとは見たけど」 梓「しっかり見てるじゃないですか」 澪「見えたんだよ」 梓「どうでした?」 澪「どうって言われても」 梓「生えてたかどうかくらいはわかるじゃないですか」 澪「生えてるわけないだろ!」 梓「毛も?」 澪「私が律のそこらへんに詳しいのもおかしいだろ」 梓「下半身に精通しているのはおかしいと」 澪「せ 梓「あの、精通っていうのはそういう意味じゃなくて……」 澪「わかってるんだよ! なにさっきからニヤニヤしてんだよ!?」 梓「精通してないんですか?」 澪「してない!」 梓「どっちの意味で?」 澪「どっちもだよ!!」 梓「だってちゃんと確認してないんですよね?」 澪「いやお前、ついてたらおかしいだろ」 澪「いろいろおかしくなってくるだろ」 梓「股に上手く挟んでたりしたらわからないじゃないですか」 澪「そうだけど……」 梓「微妙に悩まないで下さいよ、怖いじゃないですか」 澪「お前の発想のほうが怖いんだよ」 梓「真面目な話、律先輩の局部を間近で見た可能性があるのは澪先輩だけなんですよ」 澪「どのへんが真面目な話なんだ」 梓「だって律先輩といえば粗野で乱暴で、短気で無鉄砲で、 手癖が悪いし頭も悪いし、デリカシーもなければ胸もないし」 澪「後半はお前も一緒だろ」 梓「でもほら、私は愛らしくて先輩たちにも可愛がられてますし」 澪「律だって可愛いとこあるし」 梓「胸もなければ股間にもついてないとなると、もう身体の仕組みがどうなっているのか……」 澪「お前の頭の構造がどうなってるんだよ」 澪「つまりお前はあれか」 澪「律が実は女装癖のある変態ではないかと疑っているわけか」 梓「いや、可能性の話ですよ」 澪「中性的な風貌を生かして女漁りに女子校に紛れ込んで、 合宿にもついてきて一緒に風呂入ったりしてる最低野郎だと、そう言いたいわけか」 梓「そこまでミソクソには思ってませんけど……」 澪「目を逸らすな」 梓「昔、美少女が男装して男子校に紛れ込むみたいな少女漫画があったじゃないですか」 澪「あったけども」 梓「その逆パターンということですよね」 澪「逆パターンは無理があるだろ」 梓「美少女設定に?」 澪「女装に」 梓「まあ本気で女装する気ならもうちょっと女の子らしくしますよね」 梓「胸だってもうちょっと盛りますよね」 澪「そうだよ、あんな粗末なものを偽装してどうするんだ」 澪「お前じゃあるまいし」 梓「誰が粗末なんですか」 澪「誰が粗末なんだよ!」 梓「えぇ……」 梓「私はサラシ的なやつで押しつぶしてるだけですから」 澪「なんの為に」 梓「貧乳キャラを演じる為ですよ」 澪「律だってそうかも知れないだろ」 梓「誰が貧乳キャラなんですか」 澪「お前だよ」 梓「まあその話は置いといて」 澪「自分で言い出しておいて……」 梓「律先輩は男らしいというか、女の子の扱いに慣れてそうじゃないですか」 澪「女の子だからな」 梓「ムギ先輩もうまくエスコートされちゃった☆ って興奮してましたし」 澪「エスコート?」 梓「あのほら、夏期講習をサボって2人で」 澪「………」 梓「あれっ、聞いてないんですか?」 澪「詳しくは聞いてないけど」 梓「目が怖いんですけど」 澪「ムギがなんて言ってたって?」 梓「あっやばい、嫉妬してる」 梓「いやほら、あの人いつも興奮してるみたいな感じですし……」 澪「2人でどこに行ってたって?」 ガシッ 梓「なんで顔面つかむんですか」 澪「どこで何をしてたって?」 グググ 梓「どうせしょうもないゲーセンとか駄菓子屋あたりですよ」 澪「だと思うけど……」 梓「まあ夜はどこ行ったか知らないですけど」 澪「………」 梓「りっちゃん、男の子だったらモテモテよね~とか言われてまし痛い痛い痛い」 ミシミシミシ 澪「男の子だったらモテモテ……?」 梓「あれじゃないですか、澪先輩がクソ真面目に勉強してる間に大人の勉強を」 梓「ちょっと、私に八つ当たりしないでくだ ぎゃあぁあぁあぁぁ」 メキメキ 梓「顔面が変形したらどうしてくれるんですか」 澪「小顔になっていいだろ」 梓「澪先輩に暴行されたって言いふらしますよ」 澪「スキンシップだよ」 梓「律先輩とはそういう愛情表現が成り立ってたかも知れないですけど、 私はごく普通の女の子なんですからね」 澪「律だって普通の女の子なんだよ」 梓「もう金持ちに乗り替えたかもしれ 嘘、嘘、嘘ですっ」 ギリギリギリ 澪「何もなかったと言え」 梓「だって私も何も知らなぐえぇえええ」 ミシミシミシ 澪「吐け!!」 梓「あの2人は、何もなかったに違いありませんっ」 メキメキ 澪「だよな」 梓「それで満足なんですかあなたは」 ゼェゼェ 梓「ツインテールで首を絞め上げるのはとても危険ですから」 澪「私の心も苦しめられたし、お互い様だろ?」 梓「病んでるなぁ」 澪「お前に言われたくないんだよ」 梓「私はジョークで済むレベルですけど、澪先輩は本気でやばいやつですよ」 澪「人の友達をオカマ扱いしといてお前……」 梓「何か悩んでるんですか?律先輩とうまくいってないんですか?」 澪「うるさい」 梓「澪先輩の悩みはみんなの悩みですよ?」 澪「誰の物真似してるんだ」 梓「一人で悩んじゃやだ!」 澪「お前に悩まされてるんだよ!!」 梓「じゃあ仮に律先輩が純正の女の子だったとしますよね」 澪「仮にって言うな」 梓「仮性だったとして」 澪「そろそろひっぱたくぞ」 梓「という事は澪先輩は真性のガチレズってことですか」 澪「ガっ……何でだよ!!」 梓「付き合ってるんですよね?」 澪「そんなわけないだろ」 梓「貧乳なら誰でもいいんですよね?」 澪「そういう問題じゃない」 梓「もしかしてあれですか、 本物の男は怖いから、女の子に見えなくもない律先輩で済ませようとして」 澪「女の子なんだよ!!」 澪「そこまで疑うなら本人に聞いてくればいいだろ」 梓「付き合ってるのかどうかを?」 澪「何でだよ」 梓「澪先輩のことをどう思っているのかを?」 澪「聞いてどうするんだ」 梓「言いふらします」 澪「やめろよ!?」 梓「トンちゃんの話を聞いてくればいいんですか?」 澪「トンちゃんて」 梓「遠回しな表現にしろって言うから……」 澪「そんなに近場を選ばなくてもいいだろ」 梓「トンちゃんを股間に飼っているのかどうかを聞いてこいと」 澪「もうそれでいいよ」 梓「そんなこと聞けるわけないじゃないですか!」 梓「どれだけデリカシーがないんですか?」 梓「律先輩の気持ちをなんだと思ってるんですか?」 澪「お前、今日の第一声なんだったか覚えてる?」 梓「ボケたつもりが大正解だったらどうするつもりなんですか」 澪「そんなはずあるか」 梓「口封じに私が手籠めにされちゃったらどう責任を取ってくれるんですか」 澪「いい経験になるだろ」 梓「私の初めては唯先輩って決めてるんですから」 澪「それは知らないけど」 梓「そうやってその場しのぎで適当な対応ばかりしてるから いつまでたっても友達以上、恋人未満どまりなんですよ」 澪「ほっとけよ!!」 律「おっきい声で何の話をしてんだよ……」 澪「!!」 梓「!!」 澪「いっ……いつからいたんだ」 律「梓の初体験がどうのこうのって叫んでたあたりから」 澪「ほら梓、聞きたいことがあるんだろ」 梓「律先輩、澪先輩のなんなんですか?」 澪「おおおお!! お前ふざけんなよ何言ってんだよ」 律「なにって?」 梓「澪先輩がちょっと熱くなってますけど気にしないで下さいね?」 澪「お前が吹っ掛けてきたんだろ!」 律「?」 梓「澪先輩は律先輩のことを女として見てるらしいですよ」 律「はあ!?」 澪「おいっ!!」 梓「律先輩にあれが生えてたらおかしくなっちゃいそうだって」 澪「なに言ってんだお前!?」 律「なに言ってんだお前!?」 梓「言ってたじゃないですか」 澪「言ったけども!」 律「えっ」 梓「そのあと私、澪先輩に口を塞がれて襲われかけたんですよ」 澪「あれはお前が!!」 梓「お前も律と同じくらいの貧乳だなって言われて」 澪「違う!言ったけど違う!!」 梓「いやらしい目つきと手つきで……」 澪「それはお前だろ!!」 律「2人で何してたんだよ……」 梓「そこから先は言えません!!」 ダッ 律「ちょっ、待て!!」 澪「この空気で2人にしていくな!!」 律「中野っ!!」 紬「さっきの、梓ちゃんだったわよね?」 唯「ニヤニヤしながら走り去って行ったけど、何だったんだろ?」 紬「まあ、いつもの事だから……」 唯「そうだけど」 澪「………」 律「………」 唯「あっ、りっちゃんと澪ちゃんが見つめ合っ……ていうか固まってる?」 紬「きっと何か刺激的なことがあったんだわ」 唯「部室で刺激的なことって……」 紬「唯ちゃん、例えばの話なんだけど」 唯「ほい」 紬「ずっと同じ楽器を弾いてると、飽きてきたわけじゃないけど他の楽器も使ってみたくならない?」 唯「えっ、何の話?」 紬「他の楽器にも接してみて、やっぱり自分にはこれが合ってるんだなって再確認できるの」 唯「りっちゃんも前にそんなこと言ってたね」 紬「少しだけ離れてみたり、視点を変えてみたり、他のことをしてみたり、 自分が好きな気持ちを確かめるには刺激も必要なの、たぶんね」 唯「楽器の話だよね?」 紬「……私たちも、たまには楽器を入れ替えてみるのもいいかもね」 唯「澪ちゃんはまた嫌がりそうだけどね」 紬「私もときどき、りっちゃんみたいにドラム叩いてみたいな」 梓「軽音シャッフルですね?」 唯「何しに戻ってきたの」 梓「何しにって……」 おわれ あとがき 書きかけて放置してたらまさかの原作再開 ファンタジアにも参戦して、テンション上がって一気に書いた シャッフルはまだ見てないし ファンタジアはやってないけど…… 戻る
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/5642.html
律「梓・・・?」 梓「・・・隠さないでいいんです」 律「・・・何のこと?」 梓「とぼけないでください。私、ちゃんと知ってます」 梓「律先輩、私のこと 好き なんだって」 律「・・・っ」 律「・・・・・・」 律「・・・うん」 梓「・・・」 梓「私も、好きです」 律「ぇ・・・と そのさ」 梓「律先輩!」 律「梓・・・!」 おわり ※ 作者別 澪(ええ~っ!ききき聞いちゃった。どうしよ・・・) 澪(自然に振舞っていれば大丈夫だよな・・・) 澪「や、やあ。」 律・梓「!」 律「み、澪・・・いまの聞いてた?」 澪「え・・・ききき聞いてないよ。」 律(澪に聞かれてしまったか。ムギにばれるといろいろまずいことになるな。) 律「澪?」 澪「は、はいっ。」 律「本当に聞いてないよな。」 澪「聞くわけないだろぉ・・・」 梓「いえ、これは軽音部のみんなが知っておくべきことです。」 律「あ、梓!なんてことを・・・」 梓「じつは律先輩とわたしは・・・」 律「やめろ!」 梓「相思そうあ・・・」 律「梓!それ以上言うな。言うと軽音部はクビだ!」 梓「・・・」 澪(やっぱまずいよな。そういう関係って。) 梓「いいえ、かまいません。」 律「おい。」 梓「かまいません。軽音部をクビになったって。この気持ちはだれにも止められないんです。」 律「ははは。あ、梓のやつなに言ってるんだろうな。」 澪「いいわけないだろ。梓。」 澪「女の子同士が好きになるのも良くないし。部活を辞めるのもよくない!」 律「あ・・・」 梓「あ・・・」 澪「え?」 澪(あれ?空気悪い。なんでだろ?) 澪(まあいいや) 律(うわぁ・・・やっちゃったよ。澪のやつ。) 梓(ばらしちゃいましたね。しかもばらしたことに気づいてない。唯先輩ですか?) 澪「で、なんの話してたんだっけ?」 律(しかも話忘れてるし。) 梓(これはさすがに唯先輩でもないですね。) 澪「練習の話してたんだっけ?」 律「ははは。そうだよ。それそれ。」 梓「いいえ。違います。わたしと律先輩は・・・」 律「だまれ!」 澪「律!後輩にそういう言いかたはないだろ。」 律「いや、その・・・」 律(さっきの話を忘れてくれたのはいいけど、うぜえ。) 梓「だから、わたしと律先輩は・・・」 澪「それがどうしたんだ?」 律「こここ今度一緒に楽器店行こうって話してたんだよな~。澪も来ないか?」 澪「楽器店に行くのか!もちろんわたしも行くぞ。」 律「それは良かった。唯とムギも呼ぼうな~。」 澪「それがいいな。やっぱみんなで行ったほうがいいよな。」 律「な、梓?」 梓「え、いいえ。違います。わたしと律先輩が話してたのは・・・」 律「(空気読め!)」 梓「空気を読む?空気っていう字ぐらい読めますけど?もしかして律先輩は小学生レベルの国語もわからないんですか?」 律「(意味がちがうぅぅぅ)」 澪「ん?空気がどうしたって?」 和「ちょっとー。律いるー?」 律「和か。助かった。」 和「このまえ貸した千円返して。」 律「え・・・」 和「このまえ千円貸したでしょ。それ返して。」 律(話が変わったのはいいけど、和に千円なんて借りた記憶がないぞ。) 澪「律。お金を借りたんなら、早めに返せよ。」 梓「そうですよ。早くしないと人間関係が悪くなりますよ。」 律「え、いや、借りて・・・な・・・」 和「か~え~し~な~さ~い~」 律「さわちゃんみたいな催促するな。」 澪「早く返してやれよ。」ボソッ 梓「そうですよ。」ボソッ 律「わ、わかったよ。」 律「ほら、千円だ。」 和「最初から、だまって出せばいいのよ。じゃあね。」 律「ふ~。やっと行ったか。」 和(あれ?律に千円なんて貸してたっけ?) 和(いや、唯に貸してたんだっけ?違うな・・・・) 和(じゃあ、この千円なんだろう。) 和(・・・) 和(あ、そうか。) 和(わたしが唯に千円借りてたんだ。募金するために) 和(まあいいや。どうせ唯とか律とかだし。) 和「♪」 和「と~んでいっちゃえ~きみのもとへ~わた~しの~♪」 堀込先生「真鍋。ごきげんだな。でも音はずしまくってるぞ。」 和「あ、先生。そういえば先生、最近悩みがあったんですってね。」 堀込先生「そうなんだ。最近仕事でストレスがたまっててな。」 和「なにかあったんですか?」 堀込先生「ああ。生徒が万引きしたんだ。まさかうちからそんな生徒がでるなんてな・・・」 和「そういう生徒に慣れてないですもんね。」 堀込先生「ああ。そうなんだよ。」 和「そう思って校長に先生をクビにするように頼んでおきました。校長も快く了承してくださいまして。」 堀込先生「そうか。それはありがたい。」 堀込先生「・・・」 堀込先生(あれ?) 梓「り、律先輩。」 律「どした?梓。」 梓「今日、ふたりで帰りませんか?」 律「そうだな。澪、悪いけど、今日梓と帰るわ。」 澪「zzz・・・」 律(寝てる。澪の寝顔もかわいいな。) 梓「・・・」ぷくー 律「あ、いけね。梓、帰るか。」 帰り道 律「なあ、梓。」 梓「なんです?」 律「わたしも梓のことは・・・その・・・悪くないと思ってる。けどな・・・」 律「こういうのはあんまり人に言っちゃいけないと思うんだ。だからな。」 梓「それは違うと思います。」 律「梓・・・」 梓「だってそうじゃないですか。軽音部のみなさんに隠し事なんてよくないです。」 梓「わたしと律先輩が付き合ってるなら、なおさら・・・」 律(そうだよな。メンバー同士が恋愛関係になって人間関係にひびがはいるバンドって多いもんな。) 律(それなら、いっそのことみんなにばらしたほうがいいのかも・・・) 律(でも、なんか違うような気がする。やっぱこういうの良くないよ。) 律「ごめん、梓。やっぱわたし梓と付き合えないや。」 梓「え・・・」 律「その・・・あの・・・あ、梓のことはわたしも好きだよ。でも・・・いっしょのバンドのメンバーなんだし。」 律「その、あの、ほかのメンバーのこと考えると、やっぱわたしと梓だけ特別な関係なんて良くないよ。」 律「女の子同士だしさ。もうすぐ大学生で、この町からも離れるしさ・・・」 梓「なら、わたし、放課後ティータイム辞めます。大学は来年、律先輩と同じ大学に行きます。それなら問題ないですよね。」 律「梓・・・」 律「ははは。なにを言ってるんだ。梓。おまえはいつまでも放課後ティータイムのメンバーだよ。」 律「こんな時間だ。急ぐぞー。」 梓「ま、待ってください。」 夜 田井中家 律(眠れないや。) 律(そういえば。梓って唯一の後輩なんだよな。) 律(いや、ほかにもいたな。憂ちゃんとか、佐々木さん、いや佐藤さんだっけ?まあいいや。さなんとかさん) 律(でも、梓は特別なんだ。だって軽音部に入部してくれたのは梓だけだったから。) 律(最初、すごい生意気だったよな。練習練習って。) 律(いつも練習してるよ。でも、あのときは新歓が終わった開放感を楽しみたかったんだ。) 律(でも梓には関係なかったんだよな。だって梓にはライブのあとの開放感とかわからなかったんだもんな。) 律(だから梓はうちがやる気がない部活と勘違いしたんだよな・・・) 律(でもあの夏の合宿。あれで梓はみんなのことを詳しくわかってくれたんだ。) 律(それで学祭。あのとき初めて今の五人で演奏したんだ。まあなんだかんだ言っていまの五人で演奏できたのは一曲だけだけど。) 律(それでライブハウス。) 律(でもやっぱ今の五人で放課後ティータイムが本格的に活動を始めたのは三年になってからだよな。) 律(それで梓との距離も縮まっていったんだよな。) 律(いつからなんだろう?梓に特別な気持ちを抱くようになったのは・・・) 律(最初はあんなに生意気だったのにさ・・・) 律「zzz・・・」 次の日 唯「でーもね。あえーたよ。すてーきな、きーみにー♪」 唯「ちょっと、ドラム走ってるよ。りっちゃん。」 律「ははは。悪い悪い。」 律(梓のことが頭から離れなくて練習に集中できないや。) 紬「ちょっとお茶にしようか?」 唯「さーんせーい!」 律「・・・」 唯「あれ?りっちゃん?」 律「ははは。悪い悪い。そういや今日、澪いないな。どうしたんだ?」 紬「それが風邪を引いたらしいの。」 律「そうなのか?」 紬「そうなの。一日中、学校で寝ていたらしくて。」 律(げっ。あのあと一晩中、学校で寝てたのかよ。普通起きるだろ。) 律「じゃあ、練習終わったら、みんなで澪のお見舞いでもするか。」 紬「いいわね。」 唯「さーんせーい。あずにゃんも呼ぼうよ。」 律「あ、梓もか?」 唯「なんかあったの?」 律「な、なんでもないぞ~。梓も呼ぶか。」 2