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687 名前:【SS】寝ぼけ桐乃[sage] 投稿日:2011/11/05(土) 20 24 55.00 ID EVC7hdQ+0 [5/8] ネタかぶってたらスマソ。ふと思いついてしまった。 ------------------- 深夜。 ガチャ 京介 (…ん…?…ドア開いた?) 桐乃「…ちゃん」 京介「誰だ…桐乃?」 桐乃「おにいちゃん…」 京介「へ?…き、桐乃………さん…?」 桐乃「どこにも行かないで…やだよ…おにいちゃん…グスッ」 京介(何?何がどうなってんの?って桐乃!?抱きついてきた!?) 桐乃「怖いよ…一緒にいてよ…おにいちゃん…」 京介「ど、どうした、何かあったのか?」 (て、なんか雰囲気がいつもと違うな…幼くなってる?) 桐乃「一緒に…おねんね…してよ…」 京介 (…もしかして寝ぼけてるのか?) 「わ、わかった…落ちつけ、な?」 桐乃「おにいちゃん…一緒に…スースー」 京介「…寝ちまった?ったく、どうすりゃいいんだよ… しっかり抱きついてやがるし…無理にほどくのもなんだし… あぁ、でも昔はこうやって寝てたんだっけかな…」 京介「…」 京介「…グー」 … 桐乃 (ん~…そろそろ朝かな…何時だろ…って あれ?この抱き枕メルルじゃない?… あ、兄貴!?なんで、なんで兄貴に抱きついてんの私!?) -------------
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51スレ1000 名無しさん@お腹いっぱい。 2011/06/17(金) 20 54 52.78 ID WBzMUsBzP 1000なら京介は桐乃の嫁 50:桐乃の嫁【SS】:2011/06/17(金) 22 35 28.36 ID cBI1zjZ1O ※※※ 「ということで、前スレ 1000の安価が決まったんで、今日から京介があたしの嫁だから!」 「なんだよ、その安価って?」 「つべこべ言わないでおとなしく従ってればいいの!」 「…だいたい、嫁をやれって、どうすればいいんだ?」 「そ、それは…ともかく、京介は嫁らしいことしてみせればいいの!」 そんなに言うんだったら、せっかくの機会、嫁なら嫁らしくやってやるぜ! (そうそう、言葉づかいはそれぞれ男/女のままということになってる。あと、 こんなお馬鹿なことができるのは、親父とお袋が泊まり掛けで出掛けてるからだ。) ※※※ 先に家に帰ってきたのは俺だった。嫁ごっこ、なんだかワクワクするぜ。 おっと、旦那さまのご帰宅だ。 「ただいま、京介」 「お帰り、きりりん」 「ちょ、何なのその呼び名は」 「嫁なんだから、可愛い呼び名のほうがいいだろ。そんなことよりきりりん、お帰りのキスは?」 「え……」 「俺の知ってる嫁はいつもダーリンからキスしてもらってるぞ」 「あ、あんたがその気なら、わかった。 ただいま、マイハニー……」 顔を真っ赤にしながら桐乃は俺の頬にキスをした。 「なんなら、口にキスでもいいんだぜ、きりりん」 「ば、バカっ!」 泣きそうな顔をしながら階段を駆け上がる桐乃。ちょっとやりすぎたか? ああ見えて、なかなか純情なところがあるからな、あいつは… しかし桐乃は嫁ごっこをやめるつもりはないようで、俺たち夫婦は夕食をすませた。 とくれば、定番のあのセリフを言う機会の到来だ! 「なあ、きりりん」 「どうしたの、京介?」 「その、なんだ、食事のあとはどうする。 お風呂? それとも、俺?」 「あ……アンタどこまで……」 またもや顔真っ赤な桐乃。エロゲーじゃ余裕の甘々トークなのに、ホント耐性ないんだな。 まあ、そこが可愛いんだけどな、桐乃は。 えっ、惚気るのも大概にしろって? いいじゃんか、桐乃は最高のパートナーなんだからさ! ※※※ 「なあ、桐乃。俺はお風呂もいいけどやっぱり桐乃が、一番だな」 「京介……もう、嫁のくせにエッチなんだから」 「何と言われてもいいさ、だから、桐乃……」 「で、でもあたしは、まだ心の準備が…できてないから…」 潤んだ瞳で俺を見つめる桐乃に、俺は正直抱きつきたいくらいだったが、ここはなんとか堪えた。 「…じゃあ、桐乃の嫁はおとなしく旦那さまの心の準備ができるまで待つことにするよ」 「うん、だから今日は、代わりに京介と、お風呂に入るね」 「おう、きりりんは練習でお疲れだろうから、背中ながしてやるよ」 「ホントに京介はエロ嫁なんだから。でも、ありがとう。その代わり……」 「なんだよ?」 「だって、背中流してもらうなんて初めてじゃん、だから……」 「だから?」 「だから、やさしくしてね、京介」 この言葉を聞いて、俺は鼻血がでるかと思った…… まあ、こうして俺たちは一緒にお風呂に入った。風呂でもいろんな出来事が起きて そのなんだ、二人して大変熱いことになったわけだが、今日はこの辺にしといてくれ -------------
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280 名前:【SS】『高坂』桐乃[sage] 投稿日:2011/11/03(木) 16 01 28.19 ID fsixLS2m0 [3/6] あやせ「~♪~♪~♪」カキカキ 桐乃「あやせ、なに書いてるの?」 あやせ「き、桐乃!? べ、別になんでもないよ?」ササッ 桐乃「ふ~ん。 怪しいんだー。 あたしに言えないこと書いてたの?」 あやせ「だから別に変なことじゃ」 加奈子「……」ソー 加奈子「そりゃ!」バッ あやせ「あ!加奈子!」 加奈子「どれどれ…… 『高坂あやせ』? ねぇあやせぇ~これってどういうことぉ? まさかぁ、高坂って彼氏と結婚した時のことでも考えてたん?」ニヤニヤ あやせ「そんなんじゃないって!」 加奈子「じゃあこれは何なん? 高坂って桐乃のことじゃねーべ?」 あやせ「それは…… そう!もし桐乃と姉妹だったらって考えてたの!」 加奈子「ふ~ん。怪しいなぁ。 でもぉ、その場合『新垣桐乃』って書くのが普通じゃね? それとも、高坂ん家の家族になりたいのかヨ?」 あやせ「うう~」 加奈子「ま、加奈子は優しいから、詳しく追求しないでやんよ。 今度からこういうことは周りに注意してやれよな」スッ あやせ「加奈子…… 今日の埋葬時間は半分にしてあげるね!」パシ 加奈子「あれ?今日も加奈子埋められるの?」 桐乃「好きな人の苗字かぁ……」 桐乃(別にあいつとそうなりたいわけじゃないけど、自分の名前と苗字の組み合わせを楽しめないのは寂しいよね。 ………… 逆に考えるんだ。 『あらゆる書類に対し、そういうつもりで書いても問題ない』 と考えるんだ!) 桐乃「…………」カキカキ 『高坂桐乃』 桐乃「ふふっ♪」 桐乃「~♪~♪~♪」カキカキ 京介「桐乃、何楽しそうに書いてるんだ?」 桐乃「名前だよ」 『高坂桐乃 高坂桐乃 高坂桐乃 高坂桐乃』 京介「なんで自分の名前の練習なんかしてるんだ?」 桐乃「あたしの名前はずっとずっと変わらないから、公の書類に書くときも恥ずかしくないように、 ちゃんと綺麗に書けるようにしておかないとね!」 -------------
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598 名前:ようこそ桐乃湯へ【SS】[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 23 30 22.29 ID ZJZlia3MO [5/5] 「お疲れ様でした。こちらが今夜の宿、『桐乃湯』ですよ」 「ふーん、桐乃湯ねえ…って、ええっ!!」 今回、桐乃は鉄道趣味雑誌からオファーを受けて九州鉄道の旅のモデルを務めている。 ある雑誌での「幸運を呼ぶ黄色い新幹線『ドクターイエロー』を見てみたいな」という桐乃のコメントを編集部が目に止めたらしい。 気づいた人もいるだろうが、もちろん桐乃が鉄道オタクというわけではなく 『Baby Princess』という作品の鉄子な妹、麗の発言の受け売りなのだが。 桐乃も心得ていて、「鉄道好きなお兄ちゃんに刺激されて最近鉄道に興味を持ち出した妹」というポジションで仕事に臨んでいる。 そんな事情もあって、俺は今回桐乃に付き添うことになり、九州を鉄道で駆け回ってきたわけだ。 ようやく仕事も終わって温泉宿でゆっくりできると思ったら、 スタッフさんの計らいというか悪戯というか、泊まる旅館の名前が『桐乃湯』だった…… 「さて、このあとどうするよ。桐乃が先に風呂に入ってくるか?」 「……っしょに、はいろ………」 「なんだって?聞こえないぞ」 「一緒に露天風呂に入ろうって言ってんの!!この部屋には露天風呂あるでしょ」 「それは知ってるけど、何で一緒に入ることになるんだよ?」 「しゅ、取材だからに決まってんじゃん!!」 ここまで来てまたもや小説の取材かよ! 「貸し切り風呂みたいなわけだし、ここはラブホでもないし、問題ないでしょ。 ただ…一緒にお風呂に入るだけの簡単なお仕事なんだから、 それくらい付き合いなさいよ!」 問題ないと自分で言っときながら桐乃の顔がみるみる紅くなってるのが俺にも見えた」 「わかったよ…」 断固拒絶しようとすればできたのに、俺は部屋の露天風呂に先に入ってる。 何だろう、この気持ちは…自分でもよく分からないが、とにかく俺は桐乃を待つ。 「……お待たせ」 そう小さな声で、桐乃は、どこかで見たような赤いビキニをつけて来た。 「…あんまり、じろじろ見ないでよ、恥ずかしいじゃん…」 「わかってるよ、わかってる…」 わかっちゃいなかった。俺は桐乃の、その何だ、むちむちっとした肢体に釘づけだった。 「今日はありがとね、兄貴がついてきてくれて助かった」 「お、おう。てか、にわか鉄ヲタなりきりがバレてないかどうかは自信ないけどな」 「そんなのはどうでもいいの。兄貴がいるだけで、あたしは心強かった…」 なんだよなんだよ、これも取材で主人公へのなりきりか? こんなにしおらしい桐乃とか、ぶっちゃけ可愛すぎるだろ…… やばい、マジでやばい。静まれ、静まれ俺のリヴァ(ry 身体が熱くて、すぐ近くにいる桐乃を、どうにかしたくなってたまらなかった。 それを堪えていたら、なんか頭がくらくらして、あれ………… ごくりっ 冷たい水が喉に染み渡って、俺はふと我にかえった。 目の前に心配そうな顔をして桐乃がいる。 「よかった、気がついて。急にフラフラして横たわったんで、心配したんだから」 「済まなかったな。桐乃が冷たい水を飲ませてくれたから助かったよ。 もう一杯水を飲みたいんだが、あれ?コップは?」 「あのね…慌ててて、コップが見つからなかったから……その、あたしの口にミネラルウォーターを含んで……」 「桐乃……」 「………」 「もう一度、そのやり方で、水を飲みたいって言ったら、イヤか?」 「……バカ、エッチ、シスコン………」 俺はまた、桐乃に水を飲ませてもらった。 口移しで水を飲んだ、それだけしかしてないからな!!!
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311 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/28(土) 23 29 14.62 ID MI31nwhF0 あらすじ 驚きました…スマホで、妹モノのゲームをしてたんですね。 おかしなヤツだと思われても、まあ仕方ないと思うんですが、 出てきたんです。ええ、妹が…スマホから。 そうですね、小さかったです。 手乗りって感じで…… あ、いえ結構です、病院の紹介は… (高坂京介) 小桐乃「信っじられない! 隣に可愛い本物の妹がいるってのに! いよいよ二次コンなの? hshsしてんじゃないっての!」 京介 「だめだこいつってかこの状況… てか俺起きてるよな? そもそもおまえがやれっつたんだろが… つかちっさ!」 小桐乃「もうほんっと、ごちゃごちゃ… ちっさ! ……まあいいや、それはそれとして」 京介 「Oh… ダメだついてけん。 夢扱いとします」 小桐乃「ほら! 行くよ!」 京介 「…え、何スか?」 小桐乃「だから…… あたしの部屋!」 京介 「………えぇ?」 小桐乃「……しっ! 音たてちゃダメだかんね!」 京介 「ヤバイヤバイヤバイって! 死ぬって! 鍵開いてるからって、もし起きたりしたら…」 小桐乃「…あーもう、うっさい! ほら! 超可愛い妹が、超可愛い寝顔で!」 京介 「頼むぜ、起きるなよ… 夢とは言えヤバすぎる…」 小桐乃「あんた一回やったことじゃん! 何ビビってんのよ!」 京介 「ビビるわそりゃ! あんときはイレギュラーだったんだよ」 小桐乃「……何ソレ。 ウッザ、ヘタレもいいとこ」 京介 「おまえは小さくても全開だなあ」 小桐乃「いいから、ほら! さっきしようとしてたこと、しなさいよ!」 京介 「え、さっきって、あのスマホの?」 小桐乃「決まってんじゃん!」 京介 「ちょ、おま」 小桐乃「寝てるから何たらってヘタレテンプレとかナシね」 京介 「小さいのに上から目線、マジパネっす。 頭の上に乗ってるし正にだな… 何言ってんだ夢だろこれ」 小桐乃「何ウダウダ言ってんの?」 京介 (夢ってことで。 夢…と、しても… うわ…そんな意識でこいつの寝顔じっと見るのって…) 小桐乃「…固まってるし。 あ~こんな可愛い妹を目の前に 何もできないなんて! あたしが小さくなければ 超hshsしてぎゅーってしてあげるのにいいい!」 京介 (カオス。これぞカオス。こじらせすぎだこいつ。 しかし……久し振りにゆっくり桐乃の寝顔見てると…) 小桐乃「ナデナデしてちゅーってして… フヒヒ、やばいやばいいい」 京介 (可愛いな、こいつ。 こんな緩んだ顔で…) 小桐乃「そんで好きって言ったり言われちゃったり……え」 サラッ 京介 (……ほっぺたやわらけ… まつ毛が長い) 小桐乃「」 京介 「…やっぱ、すっぴんの方が可愛いな」 小桐乃「ーーーーーーっ!」 京介 「…………」 小桐乃(…えっちょ、何見つめてんの? つか、マジ? さっき、か、かわぃ……って! なになに? は、hshsしちゃうの? しちゃうの?) 京介 「……桐乃」 小桐乃(~~~~~~っ! んなっ、何て表情してんのよコイツ! や、やばいっしょ! …えっ、顔近づけ…) 京介 (…何かふわっと良い匂いすんな…) 小桐乃(これ……hshsって感じじゃないけど…逆に…) 小桐乃(………いいな……) 京介 「…おまえ顔小さいな…」 小桐乃(寝てるあたしに話しかけてる…) 京介 「ずっと同じ家にいたはずなんだが…まあいろいろあったよな」 小桐乃「……………」 京介 「…それで、ワリと最近だけどな、ほんとに思うようになった」 小桐乃「………か」 京介 「おまえの、桐乃のこと…… 可愛い 小桐乃「かまええええええええええええええええええええええええ!!!」 京介 「うおお!? な、何だよ急に、つか、声デカイって!」 小桐乃「あんたがあたし放置してるからでしょーーーーーが!」 京介 「ええええええええええ!? なん、っそ、えええええええ!?」 小桐乃「なーーによ、寝てる妹相手に! せっこいのよ!」 京介 「ええええええええええええええええええええええ!? おま、どんだけのことくつがえしてんの!?」 小桐乃「うっっっっさい! っあぁ~~~~~~~もう! あ、あたしにも、その、さっきみたいなこと……」 京介 「お、おい? さっきみたいなこと、おまえに………?」 小桐乃「何よ……あ」 小桐乃「~~~~~~~~~っ!」 桐乃 「うる……さい、って…… え?」 京介 「あ」 桐乃 「……!? ~~~~っあ、あんた、な、何で、何を」 京介 「ちが、聞いてくれ、小さい桐乃がな、スマホから出てきて…」 桐乃 「っはあ!? 何っその言い訳! 超ありえないんですけど!」 京介 「お、おい、桐乃? ちっさい桐乃? どこ行ったんだ出てきてくれ頼むからあああああ!」 ----------
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26 名前:【SS】桐乃のしっぽ 1/2:2013/01/07(月) 20 16 58.93 ID m4Adwc/w0 prrrrrr 黒猫『千葉の堕天聖黒猫よ。 何か用かしら?』ガチャ 京介「なあ、最近桐乃に尻尾が生えただろ?」 黒猫『……生えたわね。 一体どうなっているのかしら』 京介「あの尻尾の動きに何か法則性があるみたいなんだが、わからないか? 黒猫って名乗るくらいだし、猫の尻尾について詳しいだろ?」 黒猫『ええ、夜も飼っているし、普通の人よりは詳しいわね。 ……あれが猫の尻尾と同じかは解らないけれど。 それで、どんな動きについて知りたいのかしら?』 京介「尻尾を垂直に立ててる姿をよく見るんだが、アレはどういう意味だ?」 黒猫『嬉しい時や甘えたい時ね』 京介「……舌打ちされたり、『ジャマなんだけど』とか言われたんだが」 黒猫『あら、本音と建前が一致していないなんて桐乃らしいじゃない』 京介「そうかぁ?どうにも信じられないんだが。 それじゃあその状態で尻尾を前向きにした場合はどうだ? 朝とか学校から帰ったときなんかにやられるんだが」 黒猫『挨拶ね』 京介「こっちはあってるみたいだな。 尻尾を大きく振っている時はどうだ? 俺の部屋にいるときによく見かけるんだが」 黒猫『激しく振っているのかしら? それともゆっくり?』 京介「両方あるな」 黒猫『ゆっくり大きく振っている時は機嫌のいいとき、リラックスしている証拠ね。 逆に激しく左右に振っている場合は不機嫌な時、怒っている場合よ』 京介「犬とは違うんだな……」 黒猫『ふふっ。機嫌が悪い時に頭でも撫でようとして怒られたのかしら?』 京介「まあな。 というか、お前にシスカリで惨敗したのが原因だけどよ」 27 名前:【SS】桐乃のしっぽ 2/2:2013/01/07(月) 20 17 29.01 ID m4Adwc/w0 黒猫『あら、そんなのいつものことじゃない。 それに少し時間が経てば尻尾も落ち着いたでしょう?』 京介「落ち着いても結局撫でさせてはくれなかったけどな。 尻尾が山形になったり膨らんだりするのは怒っている時でいいんだよな?」 黒猫『ええ。威嚇しようと、少しでも身体を大きく見せているのよ。 喧嘩するたびに見るのではないかしら?』 京介「喧嘩してても尻尾は膨らんでいない時もあるな。 左右に大きく動いていたから……イライラしてるのか? 逆に尻尾を身体に巻きつけたり足に挟んだりすることもあるんだが、あれも怒ってるのか?」 黒猫『いいえ、それは怖がってる時ね。 桐乃が怖がる姿はあまり見ないけれど……一体どんなときのことかしら』 京介「結果した時に『もう買い物に付き合ってやらないからな』って言った時だったか。 桐乃も『あんたとデートするなんてあたしから願い下げだから』って言ってたんだが。 あれからしばらくは尻尾をだらーんと下げていたな…… 尻尾を下げるといえば、俺が桐乃を抱きしめてる時も尻尾を下げてゆっくり動かしてたんだが、あれも嫌がってたのか?」 黒猫『え? ……いま、なんて言ったかしら?』 京介「抱きしめてる時に尻尾を下げてゆっくり動かすのはどういう意味なんだ?」 黒猫『…………リラックスしてのんびりとしている証拠ね』 京介「そうか……良かった。 最近毎日やってるんだが、嫌がっているわけじゃ無くて安心したぜ」 黒猫『毎日?それってどういう―』 京介「寝ている桐乃の頭を撫でながら耳元で名前を呼んでやると尻尾の先だけ小さく振ることがあるんだがあれはなんだ?」 黒猫『………………ちゃんと聞いていると尻尾で答えているのよ』 京介「なんだ、あいつ起きてたのか。 ……まてよ、それじゃああのときのセリフも聞かれてたってことか? くそっ、なんだか恥ずかしくなってきたな…… なあ黒猫、それじゃあ風呂で桐乃の尻尾を手入れしてやってるときなんだが―」ガチャ 京介「あれ、黒猫?黒猫ー?」ツーツーツー ----------
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418 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 01 03 04.64 ID v3foB2SBO [1/2] 大分話に乗り遅れた感はありますが、 199を参考にしてみました。 てゆーかスレ進むの早いw コンコン 京介「桐乃~。いるか~?」ガチャ 桐乃「……なんか用?」 京介「おまえが『あたしが兄貴の一番じゃなきゃイヤ』って言うから、 とりあえず携帯の電話帳、一番にくるようにしてみたぞ。」 桐乃「は!?な、な、なに言っちゃってるワケ?い、意味わかんないんですケド!」 京介「まぁとにかく見てみろって。ほらっ。」 “I Love 桐乃” 桐乃「!!!!」 京介「なっ。一番上にきてるだろ?」 桐乃「バカっ!シスコン!変態!英語使ってるとか超キモい!! (……それに……そういう意味じゃないっつーの……ボソボソ)」 京介「俺さ……おまえにあんなこと言われてさ、どうしたらいいかわかんなくてよ……。 気を悪くさせたならすまなかった……。」 桐乃「べ…別に…イヤとは言ってないじゃん……。 あたしも勘違いさせるようなこと言っちゃって後悔……してるし……。 でも、自分の言ったことには責任持たなきゃって、 あたしもあんたの携帯のアドレス一番上にくるようにしてあるから。 ……………………見る?」 京介「……お、おう……。」 “京介” 京介「ん?普通に“京介”?なんで一番上になるんだ?」 桐乃「あんたそんなこともわかんないわけ?ホント頭弱いよね。フリガナを変えれば最初にくるようにできんの。」 京介「……なるほど。じゃあ俺の名前、なんてフリガナなんだ?」 桐乃「あっ……。べ、別になんだっていいでしょ!ほらっ!用事ってそれだけ? 他に用がないならさっさと部屋出てってくんない?あたし今忙しいんだから!」 グイグイ 京介「ちょ…、まて、桐乃…」 バタン 桐乃「……ふぅ。……危ない危ない。まさかあいつのフリガナ“アイスルキョウスケ”にしてるなんて言えるわけないよね……。」 ボフッ 桐乃「……………………。 “I LOVE 桐乃”……だって。」 ゴロゴロゴロゴロ 桐乃「……ホントキモい。」 ゴロゴロゴロゴロ 桐乃「……超シスコン。」 ゴロゴロゴロゴロ 桐乃「……エヘヘ。」 ゴロゴロゴロゴロ ~終~ -------------
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476 名前:【SS】桐乃と花火の記憶[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 10 15 59.82 ID OhAB/Nxi0 『桐乃と花火の記憶』 《今夜、デートしようぜっ!!》 俺は唐突に、桐乃宛にメールを送った。どこからどう見ても、妹に送るメールの文面ではない内容で。 (メールメルメルメルメルメルメ~♪) 送信から間もなく、携帯の着信音が鳴り響く。メール受信ボックスを開くと、桐乃からの返信が届いていた。 「返信、速すぎだろ……」 これが現役女子中学生の性能なのか。俺は若い世代の実力に畏怖しつつ、液晶に表示された文面を見る。 《ウザ。アンタ、誰と間違えて送ったの?怒んないから言ってみて》 そこには、鬼嫁による浮気する旦那への問いかけのような内容が映し出されていた。 俺はやましい事などしていない。しかし、妙な圧力に気圧されそうなのは気のせいだろうか? 《間違ってねぇよ。お前に送ったんだ》 俺は正直にそう返した。一瞬、敬語で返してしまいそうになったが、それでは兄としての威厳が皆無なので、淡々と答えてみた。元々、威厳があったかは怪しいけどな。 《ソンナーヤサシクシナイデー♪》 すると今度は、別の着信音が響き渡る。これはメールではなく、電話の着信音だ。 液晶には『桐乃』と表示されている。 「(ピッ)よう!」 『よう!じゃないわよっ!アンタ、さっきのメール、何っ!?』 通話口を飛び越えて、桐乃の怒りの言葉が、俺の耳を責め立ててくる。 「何って、今夜一緒に出かけようと思って、メールしただけだぞ?」 『だ、だからって……デ、デートとか言うなっ!!』 「別にいいだろ?」 「良いわけないでしょ!?このシスコンッ!!」 うぅ~む、俺はちょっとでもフレンドリーにと思ってそう書いたんだが、桐乃にとってはお気に召さなかったようである。キモいだの、変態だの、罵声がいくつも届いてくる。 「わ、悪かったよ!まさかそんなに怒るとは思わなくて……」 『……べ、別に怒ってはいないけど……』 ウソつけ、めちゃくちゃ怒ってただろうが!あれで不機嫌じゃなかったら、機嫌の良い時は天使になっちゃうだろ!? 「あ~、まぁいい。とにかく、今夜時間空けられるか?」 『えっ?あぁ、さっき練習終わったから、別に大丈夫だけど……』 「そっか。じゃあ家に帰ってきてから、一緒に出ようぜ」 『……いいけど。で?アンタ何処に連れて行く気なワケ?』 ひとまず誘いにはOKしてくれたものの、当然のように行先を聞いてくる桐乃。まぁ、当然の反応だろう。 「それなんだが、今夜、花火大会があるだろ?」 『あの、隣町のやつ?』 「そうそう。それに行こうと思ったんだよ」 『……ふーん』 具体的に場所なんか言わなくても、この辺は兄妹での意思疎通が容易いところだ。 俺達が小さい頃からやっている、隣町の花火大会。 この近所では、夏の恒例とされているイベントだ。 小さい頃は家族みんなで行った事もあった気がする。詳しくは思い出せないが、桐乃が一発で言い当ててくれたおかげで、説明せずに済んだ。 『分かった。いいよ』 思案したのか、少しの間があって桐乃から了承の言葉が返ってくる。 「よし、じゃあ家で待ってるわ。気を付けて帰ってこいよ」 『うん。……ねぇ、アンタさ』 「ん?どうした?」 『まだ……覚えてたの?』 不意に、桐乃から何かを確認するような問いかけがあった。 「え?一体、何の事だ?」 『……別に。じゃ、後で』 『(プツッ。ツー、ツー、ツー)』 「なんだ、いきなり切りやがって……」 桐乃は俺の聞き返しには答えず、すぐに通話を切ってしまった。まったく、相変わらず自分勝手な妹だぜ。 ……それにしても、さっきの問いかけ。何か意味があったのだろうか? 俺は心当たりがないのでそのまま答えてしまったが、それはアイツの望んだ答えとは違っていたようだ。 覚えてる、か――。 当てはまる記憶を探そうとはしてみたが、生憎俺の頭じゃスマートな解答は出せずにいた。 そのまま時間だけが過ぎていって、不機嫌な表情の桐乃と合流をし、何とも言えない居心地の悪さのまま、俺達は花火大会へと向かうのだった。 「おー!出店とか、結構出てんのな!」 「……」 「おっ、アレ型抜きじゃん!?まだあるんだなぁ!!」 「うっさいなー。子供じゃないんだから、そんなにテンション上げないでよ」 一緒にいるこっちが恥ずかしい。そう言わんばかりに、桐乃は俺をジトーっと見つめてくる。不機嫌さ丸出しである。 「ひ、久し振りなんだし、別にいいだろ!」 「単純バカ」 「うるせーよ!」 普段からトゲしかないような発言ばかりの桐乃だが、今日はいつもにも増して手厳しい。こうやって一緒に来てくれているだけ、最低の気分ではないらしいが、それでもご機嫌ナナメである事には変わりない。 なんとか機嫌を良くしなければ。さて、どうしたものか。 そう考えている俺の視線の先には、お面がいくつも並ぶ、子供向けの出店があった。そしてそこに、今の俺にとって天の救いのようなアイテムが用意されていた! 「おい、桐乃!アレ、メルルのお面じゃね?」 「メルちゃんキター!!」 俺の声を遮らんばかりに、桐乃は勢いよくその出店へと向かっていった。 「すみません!コレとコレッ!!表情違いで一つずつください!……ほら、そんな所にいないで、早くお金払ってよ」 「お前の方がテンション上がってんだろっ!!」 なんで当然のように俺が支払う事になってるのか。そんな疑問は置いておいて、とりあえずは桐乃の機嫌は一気に回復したようである。恐るべし、メルルパワー。 「えへへー。メルちゃんマジ天使ー」 「プッ」 さっきまでむくれていたのに、今じゃしまらない顔してさ。コロコロ表情が変わるヤツだけど、やっぱり笑ってる桐乃が一番だよな。 「何ニヤついてんの?」 「いーや、別に」 「ふん!……キモ」 相変わらず、一言多いけどな。 「そういえばさ……」 「ん?」 花火が見えるスポットへと、二人並んで夜道を歩く。 そんな中、桐乃が俺に話しかけてきた。 「どうして急に、花火大会になんて誘ったの?」 「……あー」 「だれか誘うにしても、他に選択肢はあったでしょ?地味子とか、黒いのとか……。なんで、アタシなの……?」 桐乃は俺に目を向けずに聞いてくる。その表情は暗くて窺い知れなかったが、声のトーンを聞く限りでは、曖昧に答えてはいけない気がした。 「そうだなぁ」 そもそも、花火大会に行こうと思ったのは、他愛もないきっかけだった。家への帰り道に、道端に貼られたポスターに目がいき、久し振りに行ってみたいなと、単純に思ったからだ。 デート、なんて茶化した言葉を出すには、あまりにもくだらない理由だったと思う。 それでも、桐乃を誘ってここに来たのは―― 「一緒に見たいと思ったんだよ。お前と」 「えっ?」 「ここに来ようと思った時、最初に浮かんだのが、お前と一緒に花火を見てる光景だった。ただ、それだけだ」 「……」 理由を伝えようとしても、それ以上の説明が出来なかった。 言葉通り、桐乃と行きたい、それだけを思って誘い出しただけだから。 「……ふーん。あっそ」 バカじゃん。 小さくそう呟く桐乃は、表情を悟らせまいとあさっての方へ視線を送っている。 俺の誘い文句が、コイツの意に沿ったのかは分からないが、この様子じゃそれほど不愉快ではないらしい。つい最近、見抜けるようになった事だけどな。 定速に進む、二人の足音。 まばらに続く人の波は、皆同じ方向へと流れていく。 この景色を眺めていると、俺は無意識に記憶の奥に閉まってあった出来事を思い出していった。 そう、あれはもう十年近く前の事だろうか? いつかの夏休みに、俺と桐乃は両親に手を引かれ、花火大火に訪れた。 子供の頃に見上げた花火は、ただただ大きくて、夜空に咲く色鮮やかな花を、食い入るように見つめていた。 時間を忘れ、一つ、また一つと打ち上がる花火に夢中になっていたのだ。 一方の桐乃はというと、幼いから仕方無いだろう、花火の轟音にも関わらず親父の背中で眠りこけていた。 やがて花火も打ち終わり、家に向けて歩いている途中に、桐乃は目を覚ました。 「ウワアァァン!!ヤダ、ヤダ!アタシも花火みる―っ!!」 自分が寝ている間に花火大会が終わってしまった事を知ると、桐乃は泣きながら親父の背中で暴れた。 「うっ、すまん桐乃!泣くな……」 「ほーら。また来年もやるんだから、泣かないの」 親父とお袋は、困惑しながらも桐乃をあやす。しかし桐乃は、「見たい!見たい!」と駄々をこねるばかりであった。 桐乃はなかなか泣き止まない。その様子に困り果てた両親だったが、当時の俺は大きい声で桐乃に向かってこう告げた。 「またオレが連れてってやるよ!!」 「……ふぇ?」 「またいつか、オレが桐乃を連れてきてやる!その時は、いっしょに見ような!」 「……グスッ」 「だから、泣くな桐乃。なっ?」 「……(ゴシゴシ)……うんっ!!」 俺がそう言ってやると、桐乃はニッコリと笑ったっけ。 親父もお袋も、「京介にはかなわないなぁ」なんて言って、安堵して俺達を見ていた。 それから桐乃は、親父の背中から降り、嬉しそうに俺と手を繋いできた。 「やくそくだからね、きょうちゃん!!」 「おぅ!」 「えへへ」 それまでの泣き顔などどこ吹く風で、桐乃は嬉しそうに笑っていた。 そんな仲の良い兄妹の姿が、俺の脳裏に映し出されていく――。 あぁ。 俺はなんという馬鹿野郎だ。 俺と桐乃にだって、こういう時代があったんだ。 それを今まで忘れていて、思い出す事もなく日々を過ごしてきた。 その後の花火大会も、結局一緒に行く事は叶わなかった。 そこから何度かの夏は、行こうと思っても都合がつかずに行けず、そしてある時を境に、俺達はその約束さえ無かったものにしてしまい……今に至る。 いや、正しくは、「俺が約束を忘れた」のだろう。 多分、今日の電話越しに桐乃が聞いた「覚えてる」というのは、この約束の事だと思う。 そうすれば、忘れていたのは俺だけで、桐乃はずっと、連れていかれる事を願っていたのかもしれない。 そう気付かされた瞬間、俺は自分の愚かさを激しく悔やんだ。 コイツは俺を嫌いなはずなのに。 それでも、忘れないでいてくれた。 顔を合わそうとしなくても、口をきかなくても。 幼い頃のささいな約束を、ずっと覚えてくれていたのか……。 その事実を知ると、一気に目頭が熱くなり、自然と涙を零してしまった。 (ヤベッ!!) 俺は急いで涙を拭う。今は桐乃と一緒だ。昔の記憶を思い起こして泣いている場合ではない。 桐乃に、気付かれただろうか?俺は慌てて桐乃を見やるが、桐乃は別の方へ目を向けていた。助かった。 それにしても、今回の件は俺に落ち度がある。 小さい頃とはいえ、桐乃を騙していた事になるのだから。 ……謝ろう。時間は遅れたけど、それで少しでも桐乃の積年の思いが救われるのならば。 大袈裟かもしれないけれど、俺にはそんな風に思えていたんだ。 「なぁ、桐乃」 「何?」 「さっきの……電話で話した事だけど。……今、思い出したわ」 「……それで」 続けて。桐乃はそう促してくる 「ごめんな。連れてこれなかっただけじゃなく、忘れちまってさ」 「…………」 「ホント、ごめんな」 「……いいよ、もう。気にしてないから」 桐乃はそう言ってくれた。本当に気にしてないわけではないだろう。けれど、思い出してくれたから、いい。そう、思ってくれているのか? 「それにさ、連れてきてくれたじゃん。今日、こうして、約束通りに、さ」 「桐乃……」 「確かに、忘れてるって気付いてムカついたけど……でも、さっきアンタ……京介がアタシと見に行きたい、って言ってくれて、……ちょっと嬉しかったから」 暗い中、わずかに桐乃の頬が紅潮していくのが見てとれた。 それでも桐乃は、俺を見つめながら、少しだけ照れくさそうに 「それでチャラにしてあげる!」 そう、笑ってみせる。 それを見て、俺は思わず胸を高鳴らせてしまった。 (ぐっ!!妹なのに……) 天使かと思ったぜ。悔しいが、本心からな。 そんな甘い雰囲気を兄妹で醸し出していると、 (ドーンッ!) 大きな音を響かせて、大輪の花火が俺達の頭上に花を咲かせた。 「おーっ!」 「ワーッ、綺麗ー!!」 お互いに照れくさい空気を作っていただけに、タイミング良く打ち上げられた花火に二人共に視線を移す。 ドン! パラパラパラ……。 絶えず彩り豊かな花火が続く。周りの人達もその場で足を止め、喝采交じりに夜空を見上げている。 「ここだと大きく見えるねー!」 「あぁ、そうだな……」 桐乃も無邪気に花火を眺めている。その姿は、いつか花火を見れずに泣いていたあの頃の桐乃と、重なって見えた。 (良かったな、桐乃――) 数年遅れで叶えられた約束を、声には出さずに喜んだ。 今も昔も、桐乃のこの表情が、俺には何より嬉しいらしい。 そんなシスコン全開の思考のままに、俺も空に描かれる花火を見上げていた――。 「本当の事を言うとね」 花火大会も終わり、家に向かって歩いている途中で、桐乃は俺に言ってきた。 「昔、花火を見れなくて泣いた時さ、別な理由があったんだよね」 「別の理由?」 「そっ」 「寝ちゃってたのが悔しいとばかり思ったぜ」 「勿論それもあるけど……」 桐乃はチラッ、チラッ、と俺を横目で窺いながら、何かを切り出そうとしている。 「あの時、ア、アンタがあまりに嬉しそうに花火の事を話すから、なんだか悔しくなっちゃって……」 「えっ?俺、そんなに楽しそうだった?」 「そうよ!すげー、すげー!って何度も繰り返してさぁ」 「へ、へぇ……」 「アタシは見てないのにー!って思って、だんだん寂しくなっちゃって」 ……桐乃さん、それは君が正しい。今更だけど、マジでゴメンね。 「思わず、泣いちゃったってわけ」 「それは悪いことしたなぁ……ゴメンな」 「それはさっき許したでしょ?もういいって」 「サンキュ。……でも、それでよく泣き止んだよな」 「え?」 「いや、いくら俺が今度連れてくって言ったにせよ、そう簡単には納得しなさそうだけどなぁ」 「それは!アンタが言ってくれたから……」 桐乃は勢いよく何かを言おうとしたが、急に言葉を詰まらせ言い淀んだ。 「えっ?俺が?何?」 「え、えっと……えっと……」 キョトンと聞き返す俺、対して桐乃は、視線を泳がせながら慌てているように見える。 そして、 「……な、何でもないっ!!」 と、急にムスッと黙り込んでしまった。 「何だよ~、そこまで言ったら言えよなー?」 「うっさい。バカ!さっきまで忘れてたのに、エラソーにすんな!」 「うぐ……結局、いつも通りかよ」 さっきの健気さは何処に消えたのか……。目の前じゃ桐乃はフンッ!と頬を膨らませて、高圧的な姿勢でそっぽ向いている。 まぁ、なんだ。 たとえ昔の記憶を思い出しても、収まる所に収まる、というか。 俺も桐乃も、こういう関係が今の俺達なんだろうよ。 そう思うと、妙に落ち着いちまってさ。 「俺の妹が、可愛いわけがないもんな」 「……何か言った?」 「いや、なにも」 そんな悪態だって、不意に零れてしまうわけだ。 「まぁ、今回は許してあげたけど――」 ただ、少し変わった事があるとすれば、 「これからは、もう約束破らないでよね!!」 そう言って、桐乃が俺の手を取り、自分の手を重ねてきた事ぐらいか。 「それは、また連れてこいって事か?」 「当たり前じゃん?」 「へーへー。分かったよ」 「絶対だからね、京介!!」 ったく、見惚れるくらい良い笑顔しやがって。 そんなの反則だろ?何も言えねぇよ。 いつかの夜と同じ、手を繋いで歩く帰り道。 また来年の夏も、その先も、俺が桐乃の傍にいるのが確定したわけだ。 ただ、今度はもう忘れねぇよ。絶対に、な。 俺は不意に絡まった二人の小指に、そう誓った――。 ----------
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920 名前:【SS】京介のバナナと桐乃のプリン 1/2[sage] 投稿日:2011/08/26(金) 15 42 26.13 ID lYdT7bbD0 [2/6] 京介「桐乃、おまえのプリン美味しいな」 桐乃「あ、兄貴のバナナも美味しいよ」 京介「おまえのプリンはすべすべフワフワぷるぷるで、触れる度に揺れて、めちゃくちゃ柔らかい。 最高だ。病みつきになるぜ」 桐乃「兄貴のバナナも大きくて、太くて、ハマっちゃいそう・・・・・・」 京介「桐乃、もうちょっとだけいいか?」 桐乃「いいよ、兄貴なら・・・・・・ その代わり、このバナナ・・・・・・」 京介「ああ、いいぜ。好きなだけ頬張りな」 桐乃「嬉しい・・・・・・!」 バタン! 大介「お前達!なにをやってるんだ!」 あやせ「お兄さん、桐乃に手を出したらブチ○すって言いましたよね?」 京介「親父!?あやせ!?」 桐乃「血相変えて、いったいどうしたの?」 大介「む?」 あやせ「あれ? その、なにしてるんですか?」 京介「見てわかるだろ? 桐乃が買って来てくれた『ぷるぷるプリン』と『俺のビッグマグナムチョコバナナ』を食ってるんだよ」 桐乃「昨日が毎月25日のプリンの日だったから、セールのプリンを買っといたんだ。 兄貴はプリンよりもチョコバナナの方がいいかなって思ってこっちにしたの。 昨日の夜食べるの忘れたから今食べてるけど」 大介「・・・・・・俺にはないのか?」 桐乃「お父さん甘いもの苦手でしょ?」 大介「母さんは?」 桐乃「さっき美味しそうにプリン食べてるの見たよ」 大介「(´・ω・`)」ショボーン あやせ「話はわかりました。 でもなんで桐乃のプリンをお兄さんが食べてて、お兄さんのチョコバナナを桐乃が食べてるんですか」 京介「桐乃が美味そうにプリン食ってるの見たら欲しくなってな」 桐乃「あたしも兄貴のバナナが食べたくなっちゃって・・・・・・」 あやせ「じゃあ、『いいよ、兄貴なら・・・・・・』というのは?」 桐乃「例えば加奈子に『一口いいよ』って言うと、目一杯頬張るでしょ? 兄貴ならちゃんと加減して食べてくれるから、別に良いよって」 あやせ「そうだったんだ・・・・・・ ごめんね、二人でデザート食べてるところに突然押しかけちゃって」 桐乃「ううん。別に気にしないよ。 あやせもチョコバナナ食べる?」 あやせ(お兄さんのバナナを食べた桐乃との間接キス!? だ、駄目!そんなことしたら失神しちゃう!) あやせ「わ、私は遠慮しとく。ダイエット中だし。 庭の加奈子の隣でかき氷でも食べるから」 あやせ(桐乃とお兄さんを二人きりにするのは心配だけど、何でここにいるのか聞かれても困るし、 私がすぐに現れることを知ってたらお兄さんも桐乃に手を出さないよね) あやせ「桐乃、お兄さん、私は失礼しますね。 お義父さんも行きましょう」 大介「ああ。 ところで、いま不自然な響きだった気がしたが・・・・・・」 バタン 921 名前:【SS】京介のバナナと桐乃のプリン 2/2[sage] 投稿日:2011/08/26(金) 15 42 47.91 ID lYdT7bbD0 [3/6] 京介「ふう、行ったか。 一体なんだったんだろうな。 何故かあやせもいたし」 桐乃「うん。なんだったんだろうね。 お父さんもあやせもなにを勘違いしたんだろうね」 京介「ほら、桐乃、俺はもう満足したから残りはおまえが食べてくれ。 おまえのプリンは最高だったぜ」 桐乃「うん、わかった。 じゃあ兄貴のバナナも返すね。 兄貴のバナナもステキだったよ」 京介「おう」 京介(ステキ?チョコバナナにステキって形容詞は変だが・・・・・・まあどうでもいいか。 それにしても・・・・・・このチョコバナナ、桐乃が口つけてたんだよな。 関節キスになるがいいのか?) 桐乃「はむ。 やっぱりこっちのプリンも美味しいね!」 桐乃(特に京介と間接キスなのが最高だよね!) 京介(桐乃、俺が使ったスプーンをそのまま使ったな。 桐乃は気にしてないみたいだし、それなら俺も気にしない方がいいか) 京介「はむ。 こっちのチョコバナナも美味いよな」 京介(どことなく桐乃の味がするような気がするが、そこもいいな) 桐乃(京介が、あたしが咥えたバナナを食べてる!)ドキドキ 京介「・・・・・・」パク 桐乃「・・・・・・」パク 京介「ご馳走さまでした」 桐乃「ご馳走しました」 京介「なんだそれは」 桐乃「あたしがご馳走したじゃん」 京介「まあそうなんだが・・・・・・ もう晩いしそろそろ寝るか?」 桐乃「甘いもの食べてからすぐ寝ると太るよ? 時間を置くか、ちょっと運動してから寝ないと」 京介「それもそうだけどよ・・・・・・ もう暗いし運動なんかできないだろ? あと何時間も起きてるのも身体に悪いしな」 桐乃「なら部屋の中で運動すればいいじゃん」 京介「部屋の中で運動? 狭くないか?」 桐乃「・・・・・・寝る前に、二人が一つの部屋でする運動って言えばなに?」 京介「き、桐乃?」 桐乃「ねえ・・・・・・ しよ?」 桐乃が京介を誘って行おうとしたステキな運動(二人一組で行うストレッチ及び筋トレ)は、 乱入したあやせたんによって中断されました。 -------------
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190 名前:桐乃くん話を書いてみた【SS】[sage] 投稿日:2011/09/23(金) 01 28 39.55 ID A2fn8LXDO 巨乳眼鏡っ娘に、「桐乃くん」話を書けばおっぱい揉ませてくれると誘惑されて、つい乗ってしまった…… 「京、なんでアンタあたしの弟として生まれてこなかったんだよ」 突然桐乃が聞いてきた 「そんなこと言われてもなあ」 「はあー、まったく京ったらダメダメ。もし弟だったらさぁ、 『お兄ちゃん、一緒に学校いこう』とか、『お兄ちゃん、疲れたー、ね、おんぶして』とか うわ、チョー可愛いんだけど。やっぱ弟サイコー!」 タコのぬいぐるみをバンバン叩きながら興奮しまくる桐乃 「…桐乃の弟として生まれてこなくて正解だった」 「つまんねーの」 「はいはい」 「…だったらさあ」 「だったら??」 「俺と京とで、男の子作っちゃわね?」 「冗談は桐乃の料理と言う名の×××だけでたくさん」 「ここで料理の話をすんな! だいたい……冗談じゃねえよ」 「冗談に決まってる!」 「俺、京のことが、好きなんだよ」 ボソっとつぶやく桐乃、確かに冗談じゃないかも。てことは、マズイ…… 「分かった分かった、じゃあこの話はいずれまた」 慌てて逃げようとしたのだったが、桐乃の強い腕で止められてしまった。 「俺は、本気で京のことが、好きなんだよ」 ヤバイ、桐乃の眼がマジすぎる 「京と一緒にいるだけで、十分幸せなんだとこれまで自分に言い聞かせ続けてきた。 でも、もうダメだよ。我慢できないんだ。京を俺のものにしたくてたまらないんだよ!」 「落ち着け、桐乃。きょうだい同士で何言ってんだか分からんぞ」 「分かってるだろ、京。嘘つくなよ!」 桐乃の鋭い突っ込みに、はっと胸を突かれる思いがした。 確かに……最近になって桐乃のことを、きょうだい以上の存在として見てしまうようになってたのは事実だ それを桐乃には見透かされてたのかもしれない 他者から見たらおかしいのかもしれないが、桐乃のことが可愛くてたまらなくなってたのは事実だが、だけど……… 「京、お前は今日から俺の嫁だからな」 「え、何、ちょ………」 桐乃に、唇を奪われてしまった それから短い時間にいろいろあった…… 襲い掛かる桐乃のリヴァイアサンに、私は、為す術がなかった ……こうして高坂京子は、桐乃の嫁になった…… ※※※ 「待ってください、『京子』って何ですか???」 「やはり異性愛と同性愛の間には越えられない厚い壁があるんですよ」 「何を言ってるんですか!桐乃くんのリヴァイアサンなら高坂先輩の壁だろうがナニだろうが突き抜けるに決まってます!!!」 せなちーはその後も説得の為にガチホモの良さを語りまくり、 俺は『お巡りさん、こっちです』と助けを呼びたくてたまらなかったが なんとかせなちーは諦めてくれて、俺は解放されたのだった …まあ、おっぱい揉めたとしても直後に浩平に○されるのがオチだろうからな… やれやれと思った俺の前に、今度は黒髪の美少女が立ちふさがった 「ちょっと、裏山まで来てもらえませんか?」 最後に一言、みんなも魔眼遣いと天使にはくれぐれも気をつけて。では、さようなら…… -------------