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蛇足でしたorz そして松永×濃姫に続…だれか書いてー 一応↑で松永×幼濃姫完結です! いいわすれたーごめんなさいー
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美濃の蝮と呼ばれる男は、旧知ではあるが友と呼ぶにはいささか苛烈な間柄である。 世間は下剋上という言葉で松永と斎藤を並べたがるが、国盗りという言葉以外に共通項などありはしない。 否、一つ。 美しいものに執着する、耽美に悦楽を覚える人種、その一点のみで二人は交流を保っていた。 ある日、松永自慢の茶器へ餓えたような視線を送っていた道三が、ふと顔をあげた。 「今日の花は菖蒲であったか」 「左様」 道三自慢の花器に活けられた花は菖蒲。 今を盛りに美しい花、そのはかなさもまた哀れ。 「花器には収まらぬが、良い花が咲いておる。お見せしよう」 「それは興味深い」 競うように持ち込んだ茶器に花器、いささか道三のものが見劣りするのは確かだった。 しかし、にわかに機嫌を良くした道三に興がわいたのもまた事実。 松永が言われるままに中庭へ歩を進めれば、菖蒲の緑の中に、ひときわ大輪の紫が見えた。 白地に踊る、菖蒲の中の菖蒲柄。 「帰蝶」 呼ばれて振り返る幼子は、絹糸のごとき髪をわずかに揺らし、こちらを仰ぎ見た。 「ととさま?」 薄く開かれたリンゴの唇に松永の喉が鳴る。 「佳い花であろう」 どれほど魅入っていたのか、したり顔の道三に松永の口の端が歪む。 (なるほど、今度は私が餓えた視線を送っていたわけだ) 「いや眼福。これは末が楽しみなことだ」 「ふふふ」 含み笑いで道三は姫君の手を引いた。 視線をそらさない松永に何を感じたか、そっと姫君は庇護者の影に隠れた。 (男の欲情を本能で解するか、末といわず楽しみな姫君ではないかね。) 松永×幼濃姫2
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松永の指は繊細に、しかし依然無遠慮にぐりぐりと帰蝶の中でうごめいている。 (いや、名器名器。よく締め付けて絡むことだ) 肉壁の感触を楽しんでいた松永だったが、ぷくりと愛らしく熟れた豆に目をとめた。 幼さゆえか処女ゆえか、恥ずかしげに埋まっているそれを空いた左手でゆっくりと押しつぶす。 「ひぁっ!?」 快感に逃げようとする体を、足を抑えて固めてから口を近づけた。 口に含めばほのかに雌の匂いがして、よく回る銘酒のように松永を酔わせた。 舌先で転がしてやれば、中を探っていた松永の指をきゅうと入口が締め付けた。 反応の良さに思わず笑みがこぼれる。 指を引き抜くと、ひくんと秘所が反応した。 「…ぁっ」 帰蝶から洩れた声が思いがけずねだるような甘さを含んでいたので、 松永はずいと帰蝶の顔を覗き込んだ。 とろりと酔ったように焦点の合わない眼で松永を見上げながら、帰蝶は首をかしげた。 「まつなが、さま、」 「なんだね?」 「体が、おかしくて…」 帰蝶は戸惑っていた。 薬のせいではあるが、体の内側からむず痒い様な熱い様な何かがせりあがって不愉快なのに、 松永の指が中を這いまわっている間はそれが一切なくなるのだ。 こうして指を引き抜かれた今はまた切なくてむず痒くて仕方がない。 味わったことのない焦燥に、幼い体は我慢というものを知らなかった。 「もっと…もっと、して、下さい…」 その舌足らずなおねだりは、無邪気を形にしたような愛らしい唇から発せられたのだ。 女と呼ぶには幼い体はくたりとだらしなく男の前にさらされて、己のしていることの意味さえ理解できていない。 松永×幼濃姫7
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視界の隅で蝶々が踊る。 「松永さま」 舌足らずな貴夫人はいじらしい足取りで武士のもとへ駆けていく。 今日は薄緑の紗に揚羽の柄。父親の見立てだろうか、涼しげに美しい。 あの日以来足しげく土産を持参して通う松永に、すっかり警戒を解いた様子でなついている。 その警戒心のなさが愛おしくも愚かしい。 「帰蝶殿、今日は桃丸はどうされた?」 「桃丸?」 きょとん、と純真な瞳を丸くして、姫君は首をかしげる。 世が世ならば天子に愛でられたやも知れぬ、ぬばたまの髪はさらりと揺れる。 「桃丸ならば、ととさまの…父上の御用でおりません」 「そうかね」 年の離れた従兄殿は、この無邪気な蝶の番犬だ。 守護者の不在を簡単に暴露してしまった帰蝶の手をとり、安心させるように頭をなでた。 くすぐったそうに身をよじるしぐさに、猫を思い出す。 「今日は、とっておきの茶器をお見せしよう」 「茶器…?」 幼い瞳に、失望と好奇心が浮かぶ。 甘いお菓子や煌めく簪を期待したのだろう。 しかし、父親の陶酔然とした茶器への情熱を見知っている少女の関心を引くには十分だったようだ。 「ただし、帰蝶殿にだけ…それもごくごく秘密裏に」 「秘密?」 「私の一等大切な茶器だ。父君にも見せたことはない」 「父上も…」 「誰にも秘密に、内密にできるというなら」 「…はい!誰にも、秘密にします」 「重畳、重畳。ではこれをあげよう」 指先ほどの琥珀の飴玉を差し出すと、疑いもなく小鳥の口に放り込む。 きらきらと好奇心に輝く瞳に屑ほどの良心の痛みと…嗜虐めいた歓びの予感が松永を貫いた。 小さな手を引いて、花々の間を通り抜ける。 母屋から離れた庵…道三の持つ茶室の一つにたどり着く。 周りに人はいない。 ひっそりとしたその庵の扉が、ぱたりと閉じられた。 松永×幼濃姫3
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(そろそろ、かまうまい) つらぬいたまま、人形でも扱うように帰蝶の体を反転させる。 帰蝶は袱紗を加えたまま、目を堅くつぶって震えている。 鷹狩りの最中に、仕損じた兎を思い出した。 急所を外した獲物は、それは無残に震えているのだ。 (それもまた、哀れというのだろうがね) 震える幼い体を一気に引き下ろした。 弓なりに反った背中を支え、ずるりと自身を引きずり出し、抜けぬところからまた一気に引き下ろす。 「んーーーーっ!!!」 ぼろぼろと零れる涙、震える睫毛、白い肌に朱色の袱紗。 これほど背徳の中にありながら、ただ美しい絵画のようでもあって、松永は酔ったように腰を打ち付けた。 淫猥な水音はぐじゅぐじゅと泡立つ音に変わり、太ももがぶつかるたびにぱちんとはじけるような高い音をたてた。 「!」 と、松永の一物がひときわ強く締め付けられた。 その感覚を松永は知っていたが、それは成熟したおみな達に感じてしかるべきものだ。 まさかと、帰蝶の加えている袱紗を取り去った。 「あっ…ぁあ、ふっ…んっ」 嫌だ痛いの言葉を覚悟していた松永の耳朶を打ったのは、予想外の善がり声だった。 陶然と男根を飲み込み、瞬きの隙間に焦点の合わない眼で快楽を見つめながら、幼子はきゅうきゅうと松永を締め付けていた。 無論故意ではあるまいが、器の小ささもあいまってかつてない快楽を松永に与えていた。 「流石、と言うべきか…卿は傾国となるだろう、末の恐ろしい花だ」 凄みのある笑いを口元に張り付けたまま、松永は帰蝶を抱える腕に力を込めた。 がくがくと揺さぶられ、帰蝶の嬌声がいっそう激しくなる。 「ぁああぁっぁ、やぁ、んぁ」 「くっ…」 ひときわ強く締め付けられ、松永は己の精を小さな蜜壺に放った。 ただでさえいっぱいに満たされた器からは、どろりとあふれて羽織を汚した。 松永×幼濃姫(蛇足1)
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これほど扇情的な光景はそうはあるまい、松永はつばを飲んだ。 「少々荒くなるかもしれないが…かまわないかな?」 「…ぅ、んんっ、は、い…はぃっ松永っ、さまぁ」 再び指を入れた秘所は狭さは相変わらずだが先ほどより潤んでいる。 口が笑みの形になるのが止められない。 松永は二本目の指を滑り込ませた。 「ぁうっ…!」 帰蝶の柳眉が一瞬苦痛の形に歪んだが、刺激は疼きを納めてくれる。 背筋を貫く甘美なものが官能の歓びだと理解しないまま、幼子は貪欲にそれを求めた。 愛らしい人形が、悶え、喘ぐ姿に嗜虐的な欲望が頭をもたげる。 この経験のない花はもう指二本で限界だろうことは彼の目にも明らかだが。 薬で官能を無理やりこじ開けられた体は幼いというのに蜜をあふれさせて呑み込んでいるのだ。 (出来ない道理はあるまい) 実に無理ばかりの理論で、その実ただ嗜虐的な欲求に耐え切れず、 松永は三本目の指をねじ込ませた。 「いっ、痛い!痛いっ嫌ぁっ松永さまぁ!」 哀れにもぷくりと膨らんだ下腹部を見下ろしながら、ぞろりとその指を動かした。 痛い痛いと帰蝶は泣きながら体をよじるが、そうすると松永がじっとしていても指と肉壁が擦れてずるずると 愛液を掻きだしてしまう。松永の手を伝って、透明な蜜がとろとろとあふれてくる。 しばらくそうしてじっとしていると、痛みが治まってきたのか、帰蝶はおとなしくなった。 動くと痛むことを学んだのか、肩で息をしながら松永の様子をうかがっている。 ここに至っても助けを呼ぶという考えの至らない姫君の幼さに、改めて松永は苦笑した。 (佳い花だが、すこし無防備にすぎる…虫も寄ってくるだろうに、もっと棘をつけてやらねばなるまいな) ずるりと一気に指を引き抜くと、帰蝶はびくりと震えた。 ものほしげに入口がひくつくので、やさしく、ぬるりとした蜜を塗り込めるようにその入口をなでてやる。 「もう少しで病も治せるが…最後の治療は少々手荒い。耐えられるかね?」 「…っ」 先ほどの痛みが脳裏に走り、体をすくめた帰蝶だったが、 予想外に目をそらしてこくりとうなずいた。 「帰蝶は…帰蝶は蝮が娘です。恐れるものなど、ありましょうや」 この場合その健気さこそが最大の問題だと、彼女に教える人間はいなかった。 頼りない小動物の威嚇に似た強がりは、猛禽類にはやさしい晩餐にしかならない。 松永×幼濃姫8
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松永は懐から絹の袱紗を取り出すと、二つに折って帰蝶に差し出した。 不思議そうな顔をする帰蝶の口に噛ませると、ゆるりと笑う。 「先ほどから唇を噛んでいる様子が、実に哀れでね」 「…っ」 上品な香をたきしめた袱紗を、小さな唇に噛ませたまま、松永は帰蝶の体を反転させた。 やわらかな桃尻がひんやりと心地よい。 軽々とその腰を持ち上げると、衣の前を寛げた。 すでに苦しいほどに張りつめていたそれが、茶室の薄暗い畳に影を落とす。 その大きさから帰蝶が恐慌状態にならないための配慮である。 ぐ、と おしつけても、先ほども花には入らない。 ささやかすぎる蝶の花にねじ込むには哀れなほどの体格差。 しかし、朱色の袱紗を唇に噛ませ、ふるふると震えているその姿が松永の嗜虐心を煽ってしまった。 「んんっ!!!んー!!!!」 振り向くこともできないほどの激痛が帰蝶を襲う。 手足をばたつかせても、腰を抑えている松永の手はびくともしない。 「美濃の姫君ともあろうものが、はしたない」 「っ!!」 その言葉に帰蝶の抵抗はぴたりとやむ。 黙って手足を突っ張らせ、激痛に耐えている。 その隙に武人の腕は無理矢理に秘所をこじあけ、とうとう雁の部分をすべてねじ込んでしまった。 流れた血を指にとって舐めながら、松永はさらにぐいと腰を進めた。 「…んぅ、んーっ!!」 半ば中に浮かされるように挿入されながら、帰蝶は耐えていた。 痛いほどに狭いそこを傷だらけにするつもりなど松永にはなかった。 しばらくはつながったまま、先ほどと同じように痛みに慣れるのを待つ。 帰蝶が肩で息をし始めると、とん、とん、と軽く後ろから突いた。 「んっ、んっ、んんっ」 小さな体を持ち上げ、膝に抱えあげる。 えぐれる位置が変って帰蝶は涙をこぼしたが、松永はやはりとん、とん、と軽く挿入を繰り返した。 うしろからささやかな胸のふくらみを愛撫し、花芯にも愛撫を加え、首筋を甘がみしていくと、 次第に挿入が容易くなった。蜜の量が増したのだ。 松永×幼濃姫9
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膨らみと呼ぶにはささやかすぎる胸をやわやわと揉むように撫で、その肌のきめ細かさを愛でる。 くすぐったさが勝るのか、細腰をよじって逃れようとする様は猫そのものだ。 まだ閨術を教わった気配はないのに(そもそもこうして男の前に肌をさらしている意味も知らない様子なのに) 男を誘うすべを知っているようだ。松永はくつりと喉の奥で笑った。 「まつ、なが・さま、ぁ…?」 混乱から、不安げな声で帰蝶は松永の手を止めようともがく。 傷をつけないようにその手を取って口づけると、松永は優しく優しく囁く。 「やはり、卿は病にかかっているやもしれないな」 「…っぁっ、ぁん」 脇腹をなで上げ、胸の頂をつまむ。 ぎゅうと押しつぶすように力を込めれば、刺激が強すぎるのか骨細の体は雷に打たれたようにびくりと揺れた。 「体がおかしいとは思わないかね?」 「はぁっ…はぁっ…ぁぁ」 こくこくと大きく首を縦に振るたび、細い髪の毛がひらひらと踊った。 固くとがった乳首を解放し、掬いあげるように優しく撫でてやると、帰蝶はほっと息をついた。 少し無体をしすぎたかと、松永は帰蝶を膝に抱き上げた。 するりと帰蝶に絡みついていた着物が腕から抜けて、細い二の腕があらわになる。 ぐったりとのけぞった首が艶めかしくも白いので、惹かれるままに口に含んだ。 「ひぁっ!?」 なめ上げ、歯をたて、思うさま味わう。 ぞくぞくという震えの他に、しゃくりあげるような泣き声が重なって松永は動きを止めた。 帰蝶は漆の瞳を潤ませて、ほろほろと涙をこぼしている。 「何を嘆くのかね?蝮の姫よ」 「だって…松永さまは、私を食べてしまわれるのでしょう?」 その言葉の意味合いであれば、正しく松永は帰蝶を食べつくすつもりであるが。 この怯えの意味合いが違うことを、やはり正しく松永は理解していた。 「私が喰らうは卿の身の内の病のみ」 「…?」 「その熱も、疼きも、私に委ねればすべてとりさってあげよう」 「…食べたり、しない?」 先ほどの甘噛みを捕食と勘違いしたらしい。 松永は自信が薄気味悪くなるほどやさしい笑みを浮かべて幼子の髪をなでた。 「私が卿を害することは、天地が裂けようともあるまいよ」 そう、害するつもりなどない。 ただ、優しく蹂躙するだけだ。 そんな内心の声など聞こえぬ帰蝶は、場違いにも安堵の笑みを見せた。 優しい父親の友人に、間違いなどないと信じ切っている。 松永×幼濃姫5
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松永の手が行為を再開し、その薄桃の乳首を口に含んでも、くすぐったそうに身をよじるのみだ。 「ふぅっ…ぁっ、あんっ」 己の唇から洩れる息が常と違うためであろう、帰蝶は無意識に声を抑えようとしていた。 美濃の姫君としての矜持であったかもしれない。 しかし、抑えてもこぼれる艶声は成熟した男の本能をただあおるものでしかない。 あえぎ声は、抑えて漏れるものが一番飢えを誘うことを知っているかのように。 「ぁあっ…やぁ、ぁふっ」 その細腰を両手でつかめば包めてしまいそうなほどにこの器は小さい。 執拗に、固く尖った胸の頂を吸い上げ、舌で押しつぶすようにねぶると、帰蝶はふるふると首を振った。 薬の影響かもともとの感度か、帰蝶は敏感に反応しては背をしならせ、足をひくつかせた。 松永は自身の羽織を畳に敷くと、そこへ帰蝶を横たわらせた。 白い肌に汗をにじませた帰蝶は、人形めいた美しさと生々しさが合わさって倒錯的な艶めかしさを見せる。 「嗚呼、ここだ」 わざとらしくもさも見つけたかのようにその腰を抱えあげ、足を広げて固定した。 ちょうどM字に開かれた足の間には、処女独特の肌色と、子供独特の汚れない薄桃が覗いている。 まだ毛も生えそろわない恥部が、時折ひくりと動くのが目に楽しい。 顔を近づけると、吐息に反応したのか、びくりと帰蝶が震え、目が合った。 腰を固定されているので、逃げることもできずただ見下ろすことしかできない。 「見えるかね、毒が」 「ひぅぅっ!?」 松永は遠慮なくその割れ目に指を入れると、しっとりと湿った入口をぐるりと人差し指で回転させた。 そのまま手を引くと、つと糸を引いてわずかな液がてろりと光る。 帰蝶が息をのむ音がした。 再びその幼い蜜壺へ無遠慮に指を挿入し、ほのかにぬめりを帯びた内壁を探る。 予想はできていたことだが、指一本でかなりきつい。 「いかに蝮の姫君といえど、この毒は卿にはつらかろう」 「ふぇっ、ま、まつながさっ…いっ…ぁ…」 「おっと…足を閉じては治すことも叶わない。そのまま力を抜いていなさい」 「ふくぅっ…ぅ、ぁ、やだぁ…中、いやぁ…」 臓腑をかき回されるような違和感と、痛み、そして肌の内側で感じるぬるりとした何かに帰蝶は怯えていた。 毒だと言われれば毒なのだと信じてしまえるような、それほどの恐怖だった。 松永×幼濃姫6
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稽古事では立ち入ったこともあるが、作法に則らずに茶室へ入り込むのは初めてのことである。 帰蝶はわずかな緊張と身の内のわずかな違和感にぎゅっと松永の手を握った。 「そこへかけたまえ」 「はい」 素直に松永の向かいに正座する。 父が常々羨ましいとこぼしている松永の茶器、それを見るために。 (…なんだか、おかしい…) 体の違和感がぬぐえないのだ。 確かに蒸し暑い季節ではあるけれど、外側からではなくて体の内側から熱い。 (でも、松永さまに失礼があっては…) 幼くとも厳しい教育を受けてきた美濃の姫君として、帰蝶はしゃんと背筋を伸ばして松永を見上げた。 おや、と、松永は口の端を持ち上げた。 主犯はこの男である。先ほどの飴は大陸から手に入れた媚薬。 肉体の快楽を知っている女であれば耐えがたいほどの焦燥を覚えるそれだが、幼すぎる姫君にはいささか効果が薄いらしい。 「…どうかしたかね?」 「ぃえっ…ぁ、」 声が裏返ったことで帰蝶はますます動揺してしまった。 動揺してこぼれた吐息が熱っぽい。 熟れた桃の様に染まる頬に、震えるまつげが影を落とす。 「熱でも?」 「ぁ、」 触れられた肌がざわりと粟立って、帰蝶は震えた。 その反応に気を良くした松永は、膝で詰め寄ってその細腕をとらえた。 「城下で流行っている病やもしれん」 「えっ」 「失礼するよ」 薄く笑った松永の笑みは帰蝶には見えなかった。 唇が重ねられ、意図するところのわからない幼子は侵入してくる舌をこばむことができなかった。 「んっ…んんっ」 苦しげに訴えられる抗議の声に、しゅるしゅると布の擦れる音が重なる。 角度を変えてその柔らかい唇を味わいながら、松永は帯をほどき終わってしまった。 簡単に止めてある数本のひもも器用に探り当ててほどくと、紗の着物の隙間から珠の肌がのぞいた。 素肌に当たる空気に帰蝶はびくりと体を震わせたが、死んでしまうのではないかと思うほど口を吸われていて、 しかも体の中には何か得体のしれない疼きがあって、思うように動かせない。 「今私が診て進ぜよう」 「は…ぁ…」 無骨だが繊細な手が、茶器を扱うように優しく姫君を畳に寝かせ、着物の前をはだけさせた。 白い肌に黒い髪が散って、その隙間から薄桃色の乳首が覗いている様は、初々しくも瑞々しい果実を思わせる。 薬のせいか口付けのせいか、とろんとした目つきで帰蝶はただ松永を見上げている。 松永×幼濃姫4