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忘れえぬ未来への遺産 忘れえぬ未来への遺産-1 忘れえぬ未来への遺産-2 忘れえぬ未来への遺産-3 忘れえぬ未来への遺産-4 前編 忘れえぬ未来への遺産-4 後編
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357 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/06/25(月) 01 44 46.62 ID Y+t3qvII0 未来への遺産 ドラえもん「フハハ!やったぞ!世界征服阻止にはびこる障害を全て倒し終えた! 記念日だ!!今日はドラえもん帝国創立記念日だァーッ!! まずは地球に帰るか…。ノビールハンドでどこでもドアの中に…」 ―その時 …バリッ!! 圧力差でどこでもドアが破壊された!そして破片は四次元空間の中にバラまかれた! ドラえもん「なッ…これでは戻れん…」 365 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 投稿日: 2007/06/25(月) 01 49 34.67 ID Y+t3qvII0 ドラえもんは空中を浮かびながら可能性を模索する 「テキオー灯を当てた魔法の絨毯!!」 ドラえもんは絨毯に乗って宇宙地図を広げた 「恐らく…もはや自力で地球にもどるしか…無い!!しかしここでは… フルスピードで戻って…50年後になる… クソ…地球よ。母なる地球よ。50年後で待っているんだな。 ―しかし、50年後か…どういう世界になっているんだろうな…。」 ドラえもんが魔法の絨毯に乗って46年後 大西洋 アフリカ沖、カナリア諸島 とあるトレジャーハンターの船の上 「や、やった!ついに引き上げたぞ!百年前に沈んだ宝の箱を!」 「宝の箱にしては少しひょろ長くねえかい?」 「は、早く開けようぜ!」 我々は―この箱に見覚えがある!このブ厚い鉄の箱を知っている!100年ぶりに大気を吸ったこの棺桶をッ! ドラえもんはアメリカでカーズと戦うようです 完 467 名前: 1 ◆0y9Us4tj3E 投稿日: 2007/06/25(月) 16 20 17.79 ID Y+t3qvII0 トリップつけてみた それじゃあ三部投下始めるわ 【幽波紋能力】へ
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【TOP】【←prev】【Dreamcast】【next→】 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 タイトル ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 機種 ドリームキャスト 型番 T-1205M ジャンル 対戦格闘アクション 発売元 カプコン 発売日 1999-11-25 価格 5800円(税別) 【TOP】【←prev】【Dreamcast】【next→】 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 for Matching Service タイトル ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 for Matching Service ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 フォーマッチングサービス 機種 ドリームキャスト 型番 T-1231M ジャンル 対戦格闘アクション 発売元 カプコン 発売日 2000-10-26 価格 3800円(税別) ジョジョの奇妙な冒険 関連 SFC ジョジョの奇妙な冒険 PS ジョジョの奇妙な冒険 DC ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 for Matching Service 駿河屋で購入 ドリームキャスト ドリームキャスト
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ラピスの脳内再生ボイスは蒼と同じで タイトル「未来への遺産」 1「出会い」 19世紀、ドイツ、ここに一人の少年がいた。彼は孤児だった。 父は戦争で死に、母は敵国兵士の慰安婦として連れて行かれた。 彼は他の孤児達と上手く馴染めず、いつも一人だった。 子供は仲間外れの子を何故か非常に敵視する。 彼はいつも虐められていた。 来る日も来る日も虐められた。幼いということは残酷だ。手加減を知らないから。 彼は少年達の本能のままに、サッカーボールのように蹴られ、サンドバッグのように殴られた。 幼い心はそれに耐え切れず、ある時彼は死を決意した。 死ねば痛みから解放される。父母の元へ逝ける・・・ 夜、彼は孤児院をこっそり抜け出し、近くの川へ向かった。 「入水自殺。」小さな頭をいっぱいに使って出た答えだった。 今まさに、川に飛び込もうとした時、彼の後ろで声がした。 「ねぇ君、そんな所で何をしているの?」 彼はビックリして後ろを振り向いた。今は真夜中、皆深い眠りについている時間だ。 振り向いた先にいたのは、彼と同じぐらいの年の男の子だった。 「そんな所にいたら、川に落ちてしまうよ、こっちへおいでよ」 「止めないで、俺はこれから死ぬんだから」 「何で死ぬんだい?」 「もう一人は嫌だから、虐められるのが嫌だから・・・」 彼はいつの間にか泣いていた。思えば同い年の子供とまともに話したのは これが初めてであった。嬉し泣きだった。 「一人?君も一人なのかい?じゃあ僕と一緒だね」 「え・・・?」 「こっちへおいでよ。一緒に話そうよ。手を貸すよ」 見知らぬ子供からの誘いに、彼は戸惑ったが、自然に手が差し伸べられた男の子の手を握っていた。 男の子は力いっぱい彼を引き上げた。引き上げた時の反動でどてっと後ろに倒れた。 「キャッ」と男の子らしからぬ声を上げた。 「あの・・・君は誰なの?」 「折角だから公園でも行こうか」 男の子は彼の質問には答えず、公園に行こうと促した。 彼は男の子の誘いに乗って公園に行く事にした。 夜中の公園は、昼間の賑やかな姿とは違う、もう一つの姿をしていた。 いつもは満員のブランコが、風邪に吹かれてキコキコ揺れていた。 その光景は、幼い彼には何故かとても怖く感じられた。 「あそこのベンチに座って話そうよ」 彼は男の子に促されるままベンチに向かって歩いていった。 一体この子は誰なんだろう。何故自分に構うのだろう・・・ 何故こんな時間に外をほっつき歩いているんだろう。 聞きたいことが多すぎて、頭がパンクしそうになった。 「ふぅ、疲れたね」 「うん・・・」 口では疲れたと言いながらも、男の子は全く疲れた様子を見せない。 それどころか、男の子は足をパタパタさせている。 まるで足が独自の意思を持っているみたいだ。 「ねぇ」 「ん?」 「どうして俺に構うの?」 「どうしてって・・君がとても寂しそうにしていたから」 「・・・」 「それに君は、僕に似ているんだ。僕も一人ぼっち、君も一人ぼっち、 一人ぼっち同士、仲良く出来ると思ったんだ。」 共通する物がある者同士の間には、見えない「絆」のようなものが生まれる。 きっと男の子も、彼の一人ぼっちという部分に強いシンパシーを感じたのかもしれない。 「あ、後、友達が欲しかったから」 「友達?」 「僕も君と同じで、いつも一人ぼっちで寂しかったんだ。だから、 この寂しさを共に受け止めてくれる存在が欲しかったんだ。」 「友達・・・か・・・」 「それでどうなの?君は僕と友達になってくれるのかい?」 彼は少しの間黙り込んだ。「友達になろう」なんて持ちかけられたのは 初めてだったので、何て答えたらよいのか分からなかったから。 「俺は・・今まで一人だったから、友達になるっていう事がよく分からない。 だから、君の言う「友達」にはなれないかもしれない。だけど、それでもいいなら・・友達になろう」 不器用な言葉で不器用に自分の気持ちを彼は伝えた。男の子は笑いながら言った。 「やったぁ!これで君と僕は友達だね!」 「そ、そうだね・・・よろしく」 「こちらこそよろしく!」 照れくさそうに彼が笑うと、男の子もまた、照れくさそうに笑った。 「あっ!そうだ、君、名前は?」 大事な事を忘れていた、という感じで男の子が言い出した。 「名前・・・名前はないよ。あるんだけど、思い出せない」 彼はいつも周りから「おい」とか「お前」と呼ばれていて、名前を呼ばれた事など無かった。 父母に呼ばれていた自分の名前など、とうに忘れていた。 「じゃあ、考えようよ、君と僕で」 「え?」 「そうだなぁ・・あ、そのバラのバッジ、可愛いね。」 彼の胸に光るそれは彼の宝物であった。母から貰った大切なバッジであった。 「そうだ!そのバラのバッジにちなんで「ローゼン」っていうのはどう?」 「ローゼン・・・うん、いいかも」 「じゃあ今度から君はローゼンだ!宜しくね!ローゼン」 「うん、宜しく。ところで・・・君の名前は?」 「僕はラピス。と言っても、僕が自分で決めたんだけどね。」 「自分で決めた?」 「僕も君と同じで名前が無かったんだ。だから自分で決めたんだ」 そう言うと、彼はポケットから何かを取り出した。 それは青い石のような物であった。 「綺麗でしょ?ラピスラズリって言うんだ。この石から取ってラピスにしたんだ。」 蒼く輝くその石は、不思議と彼を魅入らせた。彼が手を伸ばし触れようとした時、 ラピスはさっと石を引っ込めた。 「駄目だよ。僕の宝物なんだ。もっと仲良くなったら触らせてあげる」 「意地悪」と言った感じで、彼はラピスを見た。 「あっ・・・もうこんな時間だ。帰らなくちゃ。ふふ、楽しい時間はあっと言う間に流れてしまうものだね」 ふと空を見上げる。太陽が少し顔を出していた。 「ねぇ、また会えるかな」 「僕はまた明日の夜も公園にいるよ。だからローゼンも来てね」 「夜?」 「うん。僕は夜しかローゼンに会えないんだ。昼はいろいろ忙しくて」 「ふぅん・・・」 「じゃあ、そろそろ行くね・・・じゃあね!」 ラピスが彼に背を向けて走り出した。が、不意に何かを思い出したかのように彼の元へ 戻ってきた。そしてラピスの唇が彼の頬に軽く触れた。 「言い忘れたけど、僕は女の子だよ。こんな服装で「僕」なんて言うものだから、 いつも男の子に間違えられるんだけどね」 少し頬を赤く染めてラピスは言った。そして「またね」と言うとそそくさと走って行ってしまった。 走り去るラピスの後姿を見えなくなるまで彼は見送っていた。 2「真夜中の密会」 彼はばれないようこっそりと孤児院に帰ると、自分の部屋に戻り ラピスの事を思い出していた。 栗色のショートヘアに左右で色が違う目が妙に印象的だった。 ラピスに会った日から、彼は変わった。虐められても抵抗するようになった。 いままでほとんど光を宿していなかった目が、日に日に輝きを増してきた。 やがて誰も彼を虐めなくなった。 そして彼は毎晩、ラピスに会いに行った。 「やあ、ラピス」 「ローゼン。今日も来てくれたね。嬉しいよ」 二人は毎晩、ふたりが友達になったあのベンチに腰掛け、話をした。 「あれ?そのシルクハット、どうしたの」 「家にあって気に入ったから被ってきたんだ。変じゃないかな?」 「変だなんて。その逆だよ、凄く似合ってる」 「そうかな?でも、これだと益々男の子に見えちゃうかな?」 「そんな事無いよ。でもまだ少し大きいみたいだね。もう少し大きくなったらきっとピッタリだね」 「フフ、そうかもね」 「アハハ」 ラピスが笑うと彼も笑った。笑ったときのラピスは、とても可愛らしかった。 「ねえ、ローゼンは兄弟とか欲しいとは思わない?」 「俺は思わないよ。いたら一人で羽を伸ばせないしね」 「ふうん。僕はその逆、姉妹が欲しいんだ」 「姉と妹、どっちがいいの?」 「姉も妹も、両方。そうしたら、きっと毎日賑やかで楽しいよ」 「確かに、お転婆なラピスにはその方がお似合いかもね」 「あ、こらぁ!ローゼンの意地悪」 冗談ぽく彼が言うと、ラピスは頬を膨らませた。 ラピスは見た目こそ男の子のようだが、話してみれば可愛らしい女の子だ。 毎晩二人は夢のような時間を過ごした。 初めて出会った時から一年が過ぎようとした頃、ラピスが言った。 「ローゼンは、随分変わったよね」 「変わったって、何が?」 「すっかり明るい性格になって、体も僕なんかよりもずっと大きくなったね」 「そう?自分じゃよく分からないな」 「ねぇ、ローゼン」 「ん?」 ラピスはポケットからあのラピスラズリを取り出してみせた。 「もう、触ってもいいよ」 ラピスは、彼の手を取ると、そっと彼の手にラピスラズリを乗せた。 蒼い輝きを放つラピスラズリは、微かな温もりがあった。 そして、何故だかとても懐かしい感じがした。 しばらくすると、ラピスが彼の手からそれを取り上げると、再びポケットにしまった。 「どうだった?」 「なんだかとても、気持ちが安らいだよ」 そう言うと、ラピスは嬉しそうに微笑んでみせた。 暫くの間、二人とも黙っていた。 先に沈黙を破ったのは、ラピスの方であった。 「ローゼンは、神様って信じてる?僕は信じてるんだ」 「俺は信じてないよ、今まで何度も祈ったけど、一度も報われた試しがないから」 「そんな事を言うものじゃないよ。祈り続ければ、きっといつか報われるんだ」 「そうなのかな?」 「そうさ。必ず。だって僕がそうだったから」 「何を祈ったの?」 「それは・・・秘密さ」 何としても聞こうと思い、何度も問い詰めたが、ラピスは話してくれなかった。 来る日も来る日も聞いてみたが、その内彼は聞くのをやめた。 何故だか聞いてはいけないような気がしたから。 知ってしまったら、何かを失うような気がしたから。 3「成長」 五年の時が流れ、彼は少年から青年になった。 大きくなるにつれ、彼の周りには友達が増えていった。 彼は毎日が楽しくて、笑いが絶えなかった。 この頃から彼はラピスに会いに行く回数が少なくなった。 以前は毎日会いに行っていたのに、月を重ねるにつれ、一ヶ月に20回、10回、5回・・・と減っていった。 今の彼には、ラピスといるより、他の友達といる方が楽しかったから。 ある時、彼は久しぶりにラピスに会った。 「やあ、ラピス。久しぶり」 「うん・・久しぶり」 久しぶりに会ったラピスは、どこか悲しげな顔をしていた。 以前のように元気に彼を出迎えてはくれなかった。 二人はいつものベンチに移動すると、静かに腰掛けた。 このベンチも初めて座った頃に比べると、大分朽ちてきている。 座ったときに少し軋んだような気がした。 二人は暫く一言も話さなかった。 気まずい空気の中、ラピスが話し出した。 「ねぇ、ローゼン」 「何?」 「君は最近、あまり僕に会いに来てくれないね。どうして?」 「どうしてって、もう子供じゃないんだ。仕事も忙しいし、友達関係もある」 「僕、昨日も待ってたんだよ。一昨日も。でも、君は来なかった・・」 「それは悪かったと思ってる。でも忙しくて」 「子供の頃は良かったね・・何にも捕らわれないで、二人で楽しくここで話していれば良かったから」 「何が言いたいんだ!はっきりしろよ!」 遠まわしに何かを言おうとしているラピスに、彼は腹を立て つい怒鳴ってしまった。静かな夜の公園に、彼の声だけが響く。 「ひどいや・・いきなり怒鳴るなんて・・」 「・・・お前がはっきり言わないから悪いんだ」 「僕はただ・・」 ラピスは涙声になりながらも続けた。 「君と、ローゼンとずっと一緒にいたいだけなのに・・」 「さっきも言ったろ。もう子供じゃない。ずっと一緒なんていうのは無理なんだ」 「・・分かった。君にはもう僕は必要無いんだね。」 「そういう訳じゃ・・」 「今まで楽しかったよ。ありがとう。そして、さようなら・・・」 「あっ、待てよ・・!」 ラピスは走りながら去っていってしまった。彼は追いかけようとしたが、 彼女は既に闇の中に消えていた。 彼は暫くの間突っ立ったままだったが、こうしていても何も起きない事に気付き、 仕方なく家に帰ろうとすると、足元で何かが光った。蒼い輝きを放っているように見えたそれは、 ラピスの大切にしていたラピスラズリであった。 彼はそれを拾おうか迷ったが、今度ラピスにあった時に返そうと思い拾う事にした。 家に帰った彼は、ベッドに寝転がったり、さっきまでの事を考えていた。 彼は怒鳴った事を後悔した。まさか泣かれるとは思っていなかったから。 気丈なラピスならきっと何か反論してくると思っていたから。 それに自分がラピスにとってそんなにも大きな存在になっていたなんて考えていなかったから。 明日ラピスに会って、これを返して謝ろう。そう決めると彼は眠りに付いた。 次の日、彼はいつもの場所で待っていたが、ラピスは来なかった。 体でも壊したのかと始めのうちは気にも留めなかった。 だが次の日も、その次の日もラピスは来なかった。 一ヶ月経ったが、来なかった。 ラピスも今の自分と同じ気持ちで待っていたのだろうか? 普段あって当然という物は、無くなって初めてその大切さが分かる。 「当然」は大切な物の価値観を狂わせる悪魔だ。 彼はその悪魔にまんまと騙され、ラピスを傷つけてしまった事を改めてした。 4「堕落」 あの日から彼はだんだん心が荒んでいった。悪友に唆されて、喧嘩や恐喝などをするようになっていった。 ラピスを失った事を忘れるため、彼はひたすら喧嘩や酒を繰り返した。 人間とは弱いもので、例えそれが人道に反している事だとしても、自分の心を癒してくれるのならそれにしがみついてしまう。 もがく様に、酒を飲み、争った。その内彼は誰からも恐れられるようになった。 誰も彼に近づかなくなった。また彼は一人ぼっちになった。 彼を唆した悪友でさえ、彼を恐れて彼から遠のいていった。 いつものように酒を飲み眠り込んだ夜、彼は夢を見た。 「痛っ!」 「どうしたの?」 「さっきそこで転んじゃってさ。傷口に触っちゃったんだ」 「放っておいたら駄目だよ。ちょっと待ってて。」 何時だっただろうか。ラピスが転んで足を擦りむいたことがあった。 どうやらその時の夢のようだ。 「ハンカチを濡らしてきたから、これで傷口を拭くと良いよ」 「でも、君のハンカチが汚れちゃうよ」 「平気だよ。ハンカチなんかまた洗えばいいんだから」 「ありがとう。君は優しいね」 「優しいのだけが取り柄だから」 「君にはずっと優しい人のままでいて欲しいな。」 ここで目が覚めた。この後自分は何と言ったのかは覚えていない。 思い出そうとしても、酔いが回っているためか、上手く考えられない。 「くそっ!」 物に当たったところで、物は何も知らないし、何も言わない。空しくなり、物に当たるのを止めた。 気分が冴えない。外の風に当たろうと、夜中の街を出歩く。 川に向かったはずが、知らぬうちにいつもの場所へ来ていた。 彼はいつも座っていたベンチに一人で腰掛けると、物思いに耽った。 何故自分はこんな風に堕落してしまったのか、何故自分はこうなる事を選んだのか。 友人に相談できればいいのだが、せっかく出来た友人も皆彼から遠のいてしまった。 彼は今までの行為を悔いた。だがもう遅い。悔いても友は帰ってこない。 「優しいのだけが取り柄だから」 夢の中でラピスに言った事を思い出した。 優しさを失った自分には、他に何かあるのだろうか。 そんな事を考えていると、横から声をかけられた。 「あの、隣いいですか?足が痛いんで座って休みたいのですが」 「どうぞ」 「では失礼して・・よいしょっと」 彼に断りを入れると、その人は彼の横に腰掛けた。 彼はその人の方を見ないで返事をした。 声からすると女性のようだ。 「さっきから何かを悩んでいるみたいですが、どうかしたんですか?」 「なんで自分はこんなに駄目な奴なのかと考えてましてね」 「そういうのは一人で悩んでも何も解決しませんよ。私で良かったら相談相手になりますよ」 悩んでいる時は、見知らぬ人であろうと相談に乗ってくれると助かるものである。 は「是非」と彼女に相談した。 「そうですか・・別れたのが原因で酒と喧嘩の毎日ですか」 「ええ」 「彼女が今何処にいるのか分かりませんか?」 「それがね、何も分からないんです。会うのはいつも夜だけだったし」 「いつも?」 「それも決まって真夜中」 「彼女、ひょっとしたらお化けかなんかじゃないですか?」 「そんな馬鹿な話あるわけないでしょう」 「フフ」 彼女が笑った。すると彼も少し笑った。笑ったのは随分久しぶりに思えた。 「それにしても、貴方は本当に駄目な人ですね」 「そうですね。笑ってくださいな」 彼は自嘲するかのように言った。 「でも、いい人ですね」 「え?」 「貴方の傍にいると、何故だか楽しい気分になります。きっとその人も 私と同じ事を感じていたのではないでしょうか」 「止めてくださいよ、恥ずかしい」 「ああ、すいません」 「ところで、貴女は何故こんな時間に外を出回ってたんです?」 「落し物をしてしまいまして」 「お礼も兼ねて、俺も一緒に探しますよ」 「そうですか?わざわざすいません。でももう少しお話しませんか?」」 「ええ。構いませんよ」 二人は暫くの間色々語り合った。話していくうちに、彼は彼女にラピスの面影を感じていた。 そんな事を思っていたためか、ついつい口に出てしまった。 「貴女、似てますよ」 「似てるって、誰にです」 「さっき話した人に。だから抵抗無く貴女に相談出来たのかもしれないな」 「その人もこんな感じだったんですか」 「ええ。貴女みたいに明るくて、お喋りで、お節介焼きでね、それで少し男の子っぽいんだ。」 「へえ」 「それに俺は付き合うと言ってないのに、勝手に彼女面して勝手に別れていってさ、 よくよく考えれば、ホント馬鹿な奴でした。」 「ふうん」 「そうやって、少し無愛想に相槌を打つところもよく似てる」 「だって僕だもん。当たり前じゃん」 「・・・え?」 「ところで貴方、さっきから一度もこっちを見てませんよね。そろそろ見てもいいんじゃないですか」 彼は慌てて彼女のほうに顔を向けた。そこにいたのは、栗色のショートヘアーに シルクハット、左右で色の違う瞳。紛れも無くラピスであった。 「ラピス・・」 「や、久しぶり。お節介焼きとは君も言ってくれるじゃない。それに何さ、勝手にだなんてひどいなぁ」 彼は突然のことで目の前の現実を理解するのに少し時間がかかった。 が、ようやく事を理解すると、目の前のラピスの手を握った。 「うわぁ!いきなり何するのさ」 「目の前のお前がお化けじゃないか確かめたんだよ」 「もう!失礼だな。僕は僕だよ」 「そうだよな。悪かった」 隣の女性がラピスだと分かった途端、また会話が途絶えた。 あの時と同じように気まずい空気になる。 だが前と違ったのは、彼が先に会話を振った事だ。 「なあ。ラピス」 「ん?」 「ごめんな」 「何が?」 「あの時、怒鳴ったりして」 「ああ、別にいいよ。僕も遠回し言おうとしたのが悪いんだし」 仲直りの後、二人とも照れくさそうに笑った。 「ここでこうして二人で話すの、何ヶ月ぶりぐらいだろう」 「ええっとね、確か五ヶ月ぶりだね」 「そんなに」 「うん、そんなに」 「寂しかった?」 「うん、とっても」 「俺もだ」 「やっぱり僕達、似ているね」 「そうだな」 短い会話が続く。何か会話のネタになる物は無いかと回りに目をやったとき、 ラピスが足を怪我している事に気付いた。 「お前、足怪我してるじゃないか」 「ああ、さっき転んじゃって。これぐらい何とも無いよ」 「ちょっと待ってろ」 彼は水道のところでハンカチを濡らすと、ラピスに手渡した。 「ほら、傷口をこれで綺麗に拭けよ」 「でも君のハンカチが汚れちゃうじゃないか」 「ハンカチなんかまた洗えばいいんだから」 「ありがとう。やっぱり気味は優しい人だね」 「ああ。優しいのだけが取り柄だからな」 夢の展開と全く同じだ。もしかしたらあの夢は、この事を予知していたのかもしれない。 違うのは俺とラピスが成長した事だけだ。 「君にはこれからもずっと、優しい人でいて欲しいな」 「お前にずっと好きでいて欲しいから、ずっと優しい人でいるよ」 ああ、思い出した。そう言ったんだ。あの時も。 そしてあの時のラピスの笑顔を見た時から、俺はラピスに恋をしてたんだ。 「ありがとう。もう大丈夫だよ」 「そうか?良かった」 「ところで、今日は僕も君に話そうと思ってる事があるんだ」 ラピスの真剣そうな顔を見ると、どうやら少し深刻な話のようだ。 一体何だろうか?妙に辺りが静まり返っているような気がする中、ラピスが話し始めた。 5「真実」 「僕、人形なんだ」 「?」 何を言い出すのかと思えば、そんな事を突然言われても信じる事など出来るはずがない。 しかし、ラピスの真剣な顔を見ると、冗談を言っているようには見えない。 「何言ってるんだ?」 「五年前の事、覚えてる?」 「五年前・・・」 「僕にしつこく聞いてきたじゃない。ほら、思い出せない?」 「・・ああ!神様の話か!」 「ビンゴ」 思い出した。五年前ラピスが神様の話を持ち出して、ラピスが祈った事をしつこく聞き出そうとした事があった。 そういえばあの時は結局分からずじまいだったと、改めて思い出した。 「結局何を祈ったんだ?今なら教えてくれてもいいだろう」 「それをこれから話そうと思って」 ラピスは大きな深呼吸を一つすると、覚悟を決めたのか話し始めた。 いつものラピスとはどこか違った雰囲気を放っていたためか、彼は緊張した。 「丘の上に廃墟があるの、知ってるよね?」 「ああ、知ってる」 「僕はそこにある人形なんだ」 「あそこには何があるんだ?」 「あそこにあるのは、僕の家族の面影と、僕だけさ」 「家族?」 「そ、僕だけ残して皆引っ越しちゃった」 ラピスはゆっくりと話し始めた。あの廃墟の元の主人は、人形を愛でるのが趣味で、 色々な人形を集めていた。ラピスもその内の一体であったが、ラピスは他の人形と比べると 劣って見えたため、引越しの際、ラピスだけ置いていったのだそうだ。 「それから僕は一人ぼっちになっちゃったんだ」 「酷い話だ。見劣りするからって捨てるなんて」 「・・・」 「あ、ごめん。本人の前で」 「いいよ。続き、話していいかな?」 「ああ」 「寂しかったよ。暗い部屋の中でね、ずっと一人で座ってるんだ。毎日ずっと。」 「・・」 「知ってる?人形は喋れないけど、心はあるんだ。僕は何時からか心の中でこう祈り続けてたんだ。「人間になりたい」ってね」 「何でそう思ったんだ?」 「だって、人間って素敵じゃない。毎日仲良くお喋りして、美味しいものを食べて、自分の足で歩いて出かけて。 君らには当然のことだと思うけど、僕ら人形にとっては夢のような話なんだよ」 「ふうん・・」 「でね、ある時ついに願いが叶ったんだ。神様がね、夜の間だけだけど人間にしてやるって言ったんだ」 彼は半信半疑でラピスの話を聞いていた。神様が問いかけてくるなどあるはずがない。 「信じられないって顔してるね。だったら、これならどう?」 ラピスはブラウスの袖を少しまくってみせた。彼は目を疑った。 ラピスの手首の関節は人間のような物ではなく、人形にある丸い球体関節だった。 彼は悪戯だろうと思い、そこに触れてみた。悪戯などではなく、本物だった。だが、人肌の温かさを持っていた。 「やっ・・・くすぐったいよ」 「あ、すまない・・」 「これで信じてもらえたかな?」 「信じるしかないだろ。目の前で見せられたんじゃな」 「ふふ・・ありがとう。」 「なんか不思議だな」 「何が?」 「今おれはこうして人形と話してる。多分、喋る人形と話した人間なんて、 世界中探しても俺だけなんだろうなと思ってさ」 「僕だって、人間と話した人形なんて僕だけだろうね」 そこまで話すとラピスは黙って何やら物思いに耽ってしまった。 彼も一緒に物思いに耽った。もしあの時死のうとして夜中に川へ行かなければ、 ラピスには出会っていなかっただろう。彼は無性に自分を虐めていた少年達に感謝したくなった。 最も、虐めっ子に感謝するというのも可笑しな話だが。 「僕ね、君にあえて本当に良かったと思う。君と出会ってからは、毎日が本当に楽しくて、 いつも夜になるのが待ち遠しかったんだ。いっその事夜のまま時が止まってしまえばいいと思うぐらいに。」 「俺だってそう思ってたさ」 「覚えてる?二人であの噴水の中に飛び込んだ事」 「ああ。あの時の水の冷たさは今でも覚えてるよ」 「覚えてる?二人で君の持ってきたパンを食べた事」 「ああ。バターの付けすぎでしょっぱかったよな」 「君は覚えてるんだね。やっぱり人間はすごいなあ」 「そうでもないさ。お前だって覚えてたじゃないか」 「だって、僕はもうじきそれも忘れてしまうから」 「・・何を言っているんだ?」 「この人形劇は、そろそろ終焉を迎えるんだよ・・」 6「別れ」 「さっき言い忘れた事があるんだ。神様は夜だけという条件のほかにもう一つ条件をつけたんだ」 「それは?」 「6年。6年の間だけ人間にしてくれるっていったんだ」 「6年・・・」 「そう。そして今日がその最後の日・・今日の朝には僕はただの人形になって消えちゃうんだ」 「そんな!」 彼は思わず叫んだ。せっかくまた会えたと思っていたのに。 またこうして毎日会えると思っていたのに。 彼の願いはまたしても打ち砕かれた。やはり神様などは存在しない。 「どうしてそれを先に言わなかったんだ!」 「・・・本当は言わないつもりだったんだ。言わないでいつものように家に帰って、静かに人形に戻ろうとおもってたんだ。だけど・・」 「だけど・・?」 「やっぱり君が、ローゼンが好きだから、最期は君に見届けて欲しくて、やっぱり言う事にしたんだ」 「俺だってお前の事が好きだ!だから今度こそずっと一緒にいようって言おうと思ってたんだ!なのに、そう言おうとした側から・・」 彼は泣いた。声を上げて泣いた。彼は今まで一度も泣かなかった。泣くのはかっこ悪いと思っていたから。 しかし好きな人の為に泣くのは格好いいと思ったので泣いた。 「・・・ずるいや、君ばっかり泣いて・・僕は女の子だけど、泣くのは我慢してたのに・・」 ラピスも泣いた。二人は所構わず泣いた。傍から見ればさぞ奇妙な光景なことだろう。 深夜の公園で、青年と少女が大声で泣いているのだから。 「・・そろそろ泣き止もうよ。僕達変な人達だと思われちゃうよ・・」 「・・・そうだな」 二人はやっとの事で泣き止むと、また黙りこくってしまった。 話したい事が沢山あるはずなのに、何を話せばいいのか分からない。 「ねぇ、今何時?」 「3時丁度だ」 「後三時間・・・これからどうしようか?」 「遊ぼう」 「何して?」 「前みたいにあの噴水に飛び込もう」 「いいね。やろうか!」 ラピスはいつもの元気なラピスに戻った。だが心の中ではきっと・・ 彼は今自分に出来る事はラピスを楽しませる事だと悟った。 「じゃあ、いくぞ!」 「うん!」 二人は同時に噴水へ飛び込んだ。バシャーンと音を立てて二人とも水に浸った。 忘れかけていたあの時の水の冷たさが鮮明に蘇ってきた。 あの時もこうして二人で水に浸かりながら笑いあっていた。 「ひゃぁ!冷たいね!」 「ああ!あの時と同じだ!何も変わってないな!」 「うん!アハハ!」 「ハハハ!」 ラピスが笑ってる。彼も笑ってる。体は大きくなってしまったが、心は二人とも 少年の頃に戻っていた。無邪気に笑いあう。幸せだ。 「次はいつものベンチでパンを食べよう」 「うん!食べよう!」 彼は家に戻るとあの時と同じパンとマーガリンを持ってきた。 彼は走って公園に戻った。時間を無駄にしないように。 「美味しいね」 「うえ、しょっぱい」 「もう、そんなにマーガリンつけるからだよ」 「あの時よりは少なくしたつもりなんだがなぁ」 「はい、交換してあげる。君のも食べてみたいし」 「しょっぱいから体に悪いぞ?」 「大丈夫だよ・・・うわ!しょっぱい!」 「ほら言わんこっちゃない」 「でも美味しいね」 「だろ?」 二人で食べるパン。どんな一流のコックに作らせても、どんなにお金を積んでも二度と味わう事の出来ない味。 彼はゆっくりと味わって食べた。この味を忘れないように。 残された時間は後二時間。二人は食休みをしながら次にすることを考えた。 「あ、そうだ!」 「何だ?何かしたいことがあるのか?」 「キスしようよ!」 「な!?」 「だって恋人同士でしょ?ほら、早くしようよ」 この期に及んで、キスがしたいだなんて・・確かにラピスらしいが。 しかし始めてのキスの相手が人形と言うのはどうなのだろうか? しかも、もう会えない相手だなんて。 「じゃ、じゃあいくぞ?」 「うん・・いいよ」 彼は目を瞑ると、自身の唇をラピスの唇に重ねた。唇にラピスの柔らかな唇の感じが伝わってくる。 人形なのに人形とは思えなかった。彼はしばらくの間こうしていたが、突然ラピスが唇を離した。 「ぷはぁ!苦しいよ。いつまでそうしてるつもりなの!?」 「え、ああ、ごめん。初めてだったから」 「僕だってそうだよ」 「ところで俺達って恋人同士だったのか?」 「違うの?僕はそう思ってるけど」 3時間だけの恋人か・・嬉しいのか嬉しくないのかよくわからない。 ふと時計に目をやる。彼は唖然とした。時が流れるのが早すぎたからだ。 「お前、前にも言ってたよな?”楽しい時間はあっと言う間に過ぎる”って」 「それがどうかしたの?」 「本当にその通りだと思って。ほら、後一時間しかないや」 「・・・」 「次、何しようか?」 「ベンチに座ってまたお話しようか」 「そうだな」 二人は再びベンチに移動すると、静かに腰掛けた。 時間は刻一刻と迫ってくる。今、ラピスはどれ程の悲しみに耐えているのだろうか。 きっと言葉では言い表せないだろう。でもラピスは泣かなかった。 「強いね・・ラピスは」 「何が?」 「こんな時なのに涙一つ流さないなんて」 「・・・」 「ラピス・・?」 何だかラピスの動きがぎこちないような気がした。 いきなりラピスが苦しみだした。 「どうしたんだ!?」 「・・始まったみたい。どうやら僕はこれからただの人形に戻るみたいだ・・」 「そんな!!まだ一時間経ってな・・・」 時刻は5時55分。ついさっきまで5時丁度だったはずだ。 彼は時の流れにへ激しい憤りを感じた。そんなにラピスを早く人形に戻したいのかと。 「ふふ・・とうとうお別れみたいだね・・・」 「待てよ!!まだ話したい事が沢山あるのに!なんで行ってしまうんだ!!」 また涙。彼は泣き虫な自分を恨んだ。最後は笑顔で送ろうと思っていたのに。 これではラピスに面子が立たないではないか。 「また泣いているの・・?駄目だよ・・笑ってよ。僕まで・・・悲しくなっちゃうじゃ・・ないか」 ラピスはぎこちなく指を動かし、彼の涙を指で掬うと舐めてみせた。 「ふふ・・しょっぱい・・嬉しいな。僕の為に・・泣いてくれてるんだね・・」 「当たり前じゃないか!恋人の為に泣かない奴なんかいない!」 「やっと恋人って・・認めてくれたね・・嬉しい・・・」 ラピスの瞳から大粒の涙が零れ落ち、頬を伝う。彼はその涙を指で拭ってやった。 「ありがとう・・君はやっぱり・・・優しいね・・」 「ああ。優しいのだけが取り柄だって前にも言ったじゃないか!」 「僕ね・・君に逢えて本当に良かったと思ってる・・一人ぼっちで寂しかった僕を君は 楽しくさせてくれた・・・毎日が本当に楽しくて、楽しくて・・・」 「・・・」 「本当に・・君にはいくら「ありがとう」と言っても足りないくらい感謝してるんだ・・・」 「それはこっちのセリフだ!あの時、お前が俺を止めてくれなかったら、俺はもう、この世にいなかった! 何回お礼をいっても足りないのは俺の方なんだよ!うう・・」 後三分。彼は「あっ」と思い出したかのようにポケットに手を突っ込むと、 あのラピスラズリを取り出した。 「これ・・あの時お前が落としていったんだ・・ほら」 彼は震える手でラピスの手を取ると、そっとラピスの手の中にラピスラズリを握らせた。 が、ラピスはそれを彼に返した。 「どうして、どうして受け取ってくれないんだ!?お前の宝物なんだろ!?」 「それ・・君に・・あげる。ぼくの・・た・・からもの。だいじにしてね・・」 「・・・ああ、大切に、大切にするよ・・そうだ・・」 彼はもう一度ポケットに手を突っ込むと、彼の宝物のバラのバッジを取り出すと ラピスの胸につけてやった。 「これ・・きみの・・宝物じゃないか・・」 「お前がお前の宝物をくれたんだから、俺も俺の宝物をやるよ。大事にしてくれよな」 「ありがと・・・」 「どう致しまして・・・」 、もはや話す事もままならないらしく、言葉が益々途切れ途切れになる。 しかし、彼はもう泣いていなかった。笑顔でラピスの最期を見届けると決めたから。 「ねぇ・・いつかきみは・・僕の事を・・忘れてしまうのかな・・・?」 「忘れはしない・・・忘れられないよ・・・・」 「ねぇ・・ぼくの・・・最後のお願い・・聞いてくれるかな・・・?」 「もちろんさ!何だ?なんでも言ってくれ」 「にんぎょうしになって・・・おねがい・・・」 「人形師・・?」 「うん・・・そして誰からも愛される人形をいっぱいつくって・・ぼくみたいに捨てられる人形は・・・もう・・みたくないよ・・」 自分のような運命を辿るのは自分だけでいい・・ラピスの精一杯の願いだった。 「・・ああ!任せろ!世界一の人形師になってやるさ」 彼は笑顔でラピスの最期の願いを聞き受けた。 ラピスはにっこりと微笑んだ。その笑顔は、今までの中で一番の笑顔であった。 「やくそくだよ・・・」 「ああ。必ずなるさ・・」 「そうだ・・これもあげる・・ぼくにはもうひつようないから・・・」 ラピスは自分のシルクハットを取るように彼に促した。 「そんな・・これはお前のお気に入りじゃないか」 「いいの・・・きみのつくったにんぎょうに・・かぶせてあげて」 残り一分。彼は精一杯の言葉をラピスに送った。 「ラピス・・・俺はお前が大好きだ。だから、いつか俺が一人前の人形師になったら、 必ずお前にそっくりの人形と、その姉妹を作ってそばい置いてやるからな。」 「ありがとう・・・ねぇ、ろーぜん・・」 「何だ?」 「だ・い・す・き・だ・よ・・・」 「ああ、俺も大好きだ」 彼は笑顔で答えた 彼の返事にラピスの返事は返ってこなかった。時計に目をやると6時を指していた。 時計に目をやった一瞬のうちに、ラピスは消えていた。 今までの事はすべて夢かと思ったが、服が濡れていて、手にはあのラピスラズリが握られている。 紛れもなく事実だ。彼は泣かなかった。笑顔で見送るとラピスと約束したから・・・ 彼は朝日に向かって歩き出した。胸に固い決意を抱いて。 7「エピローグ~未来への遺産~」 「よし、完成だ」 ここはある年老いた人形師の家。なにやら一体の人形が完成したようだ。 出来たのは栗色のショートヘアーにシルクハット、赤と緑のオッドアイの人形。 「こんにちは。私の4人目の娘よ」 「紹介しよう。お前のお姉さん達だよ。お前達も仲良くしてやっておくれ」 「双子のお前の姉はとても怖がりで臆病なんだ。だからお前が守ってあげるんだよ」 「どれ、私も長くない。お前の妹達を作りにかかるとするか・・」 数百年後、未来の人形愛好家達の間で実しやかに流れている噂がある。 ~ローゼンメイデン~ まるで生きているかのような繊細さが特徴。しかし市場に出回った事が無く、 その存在が疑われている人形である。全部で七体いるが、その全てが謎である。 そしてその人形達を創ったのが・・・ 稀代の天才人形師「ローゼン」である。 fin 番外編「願い」 「マスター、お茶が入ったよ」 「ああ、すまないな」 「うわぁ!ちょっと、何するのさ!」 「いや、お前の帽子ってどこのメーカーなのかなって思ってさ」 「お父様が作って下さったんだからメーカーなんか無いよ!返してよぉ!」 「はっはー!取れるものなら取ってみろ」 「もう、マスターの意地悪・・」 「ん?何か書いてあるぞ・・・メーカーじゃないか?」 「え?見せて」 「ほらここ」 「えーと・・「Lapis」って書いてあるね」 「ラピス?やっぱり何処かのメーカーじゃないか?」 彼らは「ラピス」の意味を知らない。それには沢山の思い出が込められている事も。 「そんなメーカー聞いたことがないよ。それよりお茶冷めちゃうよ」 「ああ、そうだな」 男の元で微笑んでいる彼女は人形である。彼女は今まで多くの人間に愛されてきた。男もまたその人形の事を愛している。 「誰からも愛される人形」、彼はラピスとの約束を果たした。 そしてラピスの願いは、彼女の帽子と共に受け継がれていく。これからもずっと・・ fin showrss プラグインエラー RSSが見つかりません。
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未来への遺産 ◆hqLsjDR84w ◇ ◇ ◇ 「んん………………?」 やたらと日常じみた声を漏らしながら、服部平次が目を覚ます。 同時に、自身がもう一度目を覚ましたことを疑問に思う。 しかしすぐに、ポケットに入った二つの金属片のことが脳裏を過る。 (核鉄の治癒力のおかげ……か?) その答えは、半分だけ正解。しかし訂正するものは、この場にいない。 上体を起こした服部は、自身の回復具合に驚く。 腹に穴を開けられたのに、今の服部は万全の状態といって変わりない。 傷口を触れようとするが、傷は既に塞がっていた。 錬金術の結晶の能力に感心しつつ、塞がった傷口の上――左胸に傷痕を発見する。 服部には身の覚えのない傷。 これまた塞がっているが、だからと言って『ならいいや』と済ませるほど、服部は能天気ではない。 困惑しつつ、服部は腹に向けていた視線を周囲に移す。 「う、うあああああああああああああああああああああああっ!?」 直後、服部の口から上ずった悲鳴がこぼれる。 服部の隣には、助けたはずの男が横たわっていた。 右腕と右耳がなく、左足に奇妙な傷を負い、背中から血を流し、体温を喪った状態で。 状況を理解できず、ただただ焦る服部の手元に何かが触れる。 それは一枚のDISC。表面に透けて見える筋骨隆々な男性の姿――クレイジー・ダイヤモンドに、服部は見覚えがあった。 首輪を嵌めていない服部に、クレイジー・ダイヤモンドの適正が存在するはずがない。服部も知っている。 だが服部は両手に力を込めて、自らの額より飛び出そうとするDISCを無理矢理に押さえつける。 その状態を維持しながら、胸中で何度もクレイジー・ダイヤモンドの名を呼んで発現させようとするが、そうそううまい話があるワケもなし。 スタンドが発現しないという事実に、予想していたとはいえ服部の両の瞳から涙が浮かんでくる。 瞼に収まりきらないほど溢れ続ける涙は、遂には頬を伝って床を濡らす。 それでも諦めきれずに、服部はDISCを額に捻じ込もうとする。 瞬間、服部の脳内に、DISCに付着した記憶が映し出される。 記憶の高波に襲い掛かられ、服部は抵抗できずに倒れこんだ。 うつぶせに倒れこんだこともあり、服部の額からDISCが射出されることはなく、付着した記憶は服部の中に流れ込み続ける……―――― ■ プッチを殺して重力が元の状態へと戻った所為で、浮かんでいたバイクとボックスが無造作に散らばっている。 ただのバイクなら、どれかが衝撃で壊れて炎上。 他のバイクに燃え移って格納庫中が火の海に、なんてことになりそうなもんだが…… そこは、さすがBADANの技術力ってとこかね? 服部は途中で俺が安全地帯へと放ったのが幸いし、瓦礫に埋まらずほぼ無傷みてェだ。 ……プッチにやられたとこ以外は。 俺の所為で服部は殺され、服部が俺にDISCを突っ込まなきゃ俺は倒れたままだった。 感謝しても、し足りることはない。 いまは、一刻も早く仲間達と合流しなきゃならない状況だ。 しかし何より先に、服部の元へと行って、手を合わせるくらいはしなくちゃあならない。 あー……クソッタレ。全ッ然、進まねェ。 さすがのジョセフ・ジョースターにも、この足はつらいぜ。 大首領とやらをぶちのめす前に、病室かなんか探すべきかもなァ。 BADANの技術力なら一瞬で治ったりすんだろ、多分。 そんなことを考えていた時だ。 扉を開ける音が響く。 「ちィ、こんな時にッ! 『マジシャンズ・レッド』!!」 マジシャンズ・レッドを発現させて、扉の方へと首を向ける。 しかし、そこにいたのは怪人の類ではなく…… 「ひっぃぃいいいいいい!」 ……両手を上に上げて縮こまる白衣の男。 どう見ても、一般人。 どういうことなんだ? と思ってたら、勝手に相手が全部話してきた。 「わっ、私は、プッチ神父に無理矢理UFOを操縦しろと言われただけでっ! そ、そんなことしちゃいけないのは分かってたんですが、脅されててっ。逃げたらっ、こ、こ、殺されるかと」 ふんふん、なるほどな。 プッチは『北緯28度24分西経80度36分』に行くために、あのUFOを使おうと思ってたのか。 その為に、アイツを脅したと。 にしても、この怯えっぷりに発言の内容。 ……もしかして、俺もBADANの一味だと思われてるのか? ケーッ! あんなヤツ等と同類だと思われるなんてなんて、失礼にもほどがあるぜ! にしても、この白衣…… 村雨の知り合いっつってた、伊藤博士ってヤツかね? そう考えたとほぼ同時に、その案を塵にした。二度と思い返すことはないだろう、絶対。 こんなびびりまくってるヤツが、情報を漏らしたりするワケがねー。 そういや、村雨が命を握られて渋々従ってる研究員が多いっつってたな。 もう一度目の前の男に視線を向ける。 ……いやー、スッゲェ脅されてそうな気配がするぜー。 「おい、手短に答えろよ。お前は、BADANの研究員なのか?」 「は、はいいいいっ」 「命を握られてしょうがなく従ってんのか?」 「そっ、そんなワケがないじゃ」 「正直に言えよォー。俺は相手が嘘吐いてるかどうなのか、簡単に見破れんだぜェー」 勿論、根も葉もない嘘。 ……こんな下らねー罠は、めったに仕掛ける機会がなさそうだぜ。 「ひっ、ひいいいいいいっ! た、確かに嫌々ですが、逆らう気なんて毛頭あり――」 「オーケー、だったら助けてやるぜ」 「ませんので……へっ?」 呆けている研究員に、正体を明かしてやる。 「俺の名は、ジョセフ・ジョースター。侵入者が来たのは知ってんだろ? その中の一人だ。ところで――」 「侵入者……ひいいいいいいいいっ! 仲間だと思われたら殺されるううう!」 「おいおい、待てって」 逃げようとする研究員に、マジシャンズ・レッドの炎を放つ。 当たり前だが、当てる気はない。 予想通り、へたり込む研究員に話を続ける。 「いつ気まぐれで死ぬかも分からねーのに、BADANなんかに従ってていいのかァ? それより、こっちについた方が良くなァ~い?」 「そ、それは……」 「こっちにゃ、大首領様とやらに対抗できるスゲェ仲間がたくさんいるんだぜェー」 「本当、です……か?」 「本当も何も、大マジよ! そもそもBADANの妨害を破って、ここまで侵入出来てるんだぜ?」 「確かに、そう……かもしれません」 よっしゃあ! 食いついたぜ! あと一押しだな。 「それにな……ここだけの話だけど、強化外骨格に大首領を光臨させるんだろ?」 「な、なんでそれをっ!」 「その強化外骨格の天敵とも言えるアイテムを持ってんだよ、俺たちは! 完璧だよォ、この脱出作戦はーーーっ!!」 思いっきり笑顔を見せる。 そしたら…… 「…………分かりました」 おし! 誘導成功! 頼みたいことは、それこそいろいろある。 伊藤博士とやらの居場所を教えてくれとか、薬もってこいとか、暗闇大使とかいうヤツの居場所とか。 でも、まずは…… 「よし。じゃあ、まずは俺に手を貸せ。あそこまで行きてえんだが、足を怪我しちまって困ってたんだ!」 左足の代わりとなってもらうかね。ヒッヒッ、いい足を手に入れたぜェー。 ◇ ◇ ◇ 手に入れた足のおかげで、服部の元に着くまですぐだった。 服部の近くに転がる二つのデイパックを回収。 デイパックに入っていた水と食料として支給されたフルーツを、供え物として服部の前に置く。 そして両手を合わせて、謝罪と感謝、両方の意を心の中で伝える。 この場ではこれくらいしか出来ないが、許してくれ。 戦いが終わったら、ちゃんと埋葬する。 そう誓って、しゃがみこんでから服部のポケットに手を入れる。 すまないとは思うが、今の俺には核鉄が必要なんだ。悪いな。 ポケットの中は、まだ死んでから大して経っていない服部の体温が残って―――― いやいや、待て待て待て待て。 おいおいおいおい。今、胸が上下しなかったか? しかしそんな奇跡が起こるわけが……あんな致命傷を…… 服部の口元に手を持っていく。手に感じたのは、風。つーか、どう考えても吐息。 「生きて、やがる……」 どうやってあんな致命傷を受けて生きていたのか。 別に服部が生きてたんだから理由なんかどうでもいいはずだが、どうにも気になる。 思い当たるのは、核鉄の治癒力。 しっかし、あんな傷を耐えれんのかァ? だったら、勇次郎と戦った時にもっと早く回復するはずじゃねーか? つっても、核鉄以外には思い当たらないが――ッ! 頭の中で、点と点が繋がる感覚。なるほど……そういうことかい。 制限が解除されて、『零』は普段通りの策敵能力を取り戻したと言っていた。 ってことは、支給品にも制限がかかっていたのだろう――核鉄の治癒力にも。 そう考えれば、勇次郎の時と今の回復スピードの違いが説明できる。 服部の顔に目を向ける――表情は蒼白。 服部の手首に指を当てる――脈拍はかなり遅い。 核鉄二つ分の治癒力は、確かにすばらしい。 死に至る傷を負った服部を、『生き長らえ』させている。 そう、服部は生き長らえたにすぎない。 今では出血が止まっているが、血を流しすぎている。 仮に、あと核鉄が二つ三つあれば別だが、このままでは――――服部は死ぬ。 だが……血を戻す方法はある! クレイジー・ダイヤモンドで服部を殴れば、飛び散った血液が戻ってくるはずだ。 なんせ電線に取り込まれたヤツも治したんだからなァ! 笑みを隠し切れずに、クレイジー・ダイヤモンドを発現させようとした瞬間だった。 「――ごめんなさい」 焼けるような感覚が、背中一面を走った。 赤黒い液体が口から溢れ出し、身体が勝手に倒れこむ。 体勢を立て直そうとするが、うまく力が入らない。 どうにか服部に圧し掛かるのだけは阻止して、服部から数メートルはなれた場所の床に勢いよく腹を打った。 スタンドを出そうとするが、無理だった。 何とか顔を横に向けた俺の前に、仲間にしたはずの研究員が立っていた。 さっき拾った時、研究員に一応持っとけと渡しといた、最初に襲い掛かって来たコマンドロイドが使っていた電磁ナイフを右手に握って。 血を滴らせている電磁ナイフを見て理解する。 俺は、アイツに背後から斬られた。 ちくしょう、アイツは自分の意思でBADANに従ってたのかよ…… そんなことを考えていたら、アイツが口を開いた。 「無理なんですよっ、BADANを倒すなんて! かつて十人ライダーも、あなたみたいに私を助けてくれた…… で、でもっ! 十人ライダーが……いっ命を賭けて倒したはずの大首領は、まだ生きていました……」 研究員が、悲痛な表情で言葉を続ける。 「平和な生活はたったの三年で崩れ! またBADANに私は拉致されてしまった…… 一瞬、私も夢を見かけましたが……十人ライダーでも出来なかったのに、大首領が倒せるわけがないんですよっ!」 それだけ言うと、研究員はポケットから銀色の機械を取り出す。 確か服部も持っていた……携帯電話とか言うヤツだ。 研究員はそれを開いてから、俺に視線を落とす。 「どうせBADANに拉致されたままなら、少しでもBADAN内の地位を向上させたほうがいい。 侵入者を殺害すれば、私の地位は急激に上昇するはず……そう思ってあなたと同行したんです。 ハハハ……まさか自分から武器を渡してくれて、背中まで見せてくれるなんて思ってませんでしたよ」 それだけ言うと、研究員は携帯電話のボタンを押して、それを耳に押し付ける。 服部によると小型の電話らしいから、上司に成果を報告する気か……? だが……動けねーと高をくくって、俺から目を離したのは失敗だぜ…… ダメージが大きくスタンドは出せなくて、呼吸が整わず波紋も練れねーが……波紋は体内に残っている。 それなら……バレないように、右足を落としたデイパックに伸ばす。 「あっ、わ、私です、研究員NO.021ですっ! 暗闇大使様は……あ、出征なさってますか、す、すいませんっ。なら、伝言を……」 右足にデイパックが引っかかった。 バレないように足を元の場所へと戻し、音を立てずにデイパックに左手を突っ込む。 「あ、あの侵入者……筋骨隆々な外国人の男なんですが……え? あ、名前は……えーと、ジョセフ・ジョースターって言ってました、すみません。 その男を殺害しました! い、一緒に同行していた学生風の日本人少年にも、いまトドメを刺します。以上ですっ」 目当ての物が見つかった。 ゆっくりと電話を切り、電磁ナイフを携えて服部へと歩く研究員が視界に入る。 手を動かそうとするが、なかなか動かない。 やっと左手を研究員の方向へと伸ばせた時、既に服部は電磁ナイフに貫かれていた。 だが、刃が数センチ入っただけだ。まだ間に合う。 体内の波紋を左手へと送る。 左手に集った波紋は、掴んでいるエイジャの赤石――波紋増幅器――内を幾度となく反射。 反射を繰り返す波紋エネルギーは、その度に強まっていき――火の玉のような形状となって、研究員の方へと射出された。 「自暴……自、棄に……なるのは、テメ、ェの、勝手だが………… 殺し、に……かかる、ってことは……やり、返さ……れる覚、悟も……あっての、ことな……んだ、ろう、な?」 「……へ?」 事態を理解できぬまま、研究員は波紋エネルギーを右肩に受けて左肩から先が焼失。 腕の付け根であっただろう胸からは、おびただしい量の血を流している。 後ずさりしながらふらついて、最終的に地に臥す研究員。 あの様子じゃあ、放っといても立ち上がるのはあろか、生き長らえるのは不可能だろう。 電磁ナイフを持ってるということは、服部の左胸にナイフが刺されたままではないということだ。 床を這いずり回って、服部の元へと向かう。 体内に残った波紋は、ごく僅か。 右腕の喪失による痛みも、右耳の喪失の痛みも、裏返った左足の痛みも、斬りつけられた背の痛みも、緩和させることは出来ない。 しかし、それでいい。 むしろこの痛みを鈍らせてしまえば、俺はそこで気を失ってしまう。 激しすぎる痛みこそが、俺の意識を繋ぎ止めてくれているのだ。 ちくしょう。二メートル、三メートル程度の距離だってのに、服部までやたら遠く感じられるぜ…… 「あハハ。……どう、せ……アンタも、すぐ死ぬ……よ、その……傷、じゃ。……何で、そ……ん、なに、意地……張っ、て…………っ」 研究員が、下らねェことを聞いてくる。 肺まで攻撃は届いていたらしい。 喋るたびに、胸の傷から溢れる血に気泡が入り混じっている。 「人、間、の……くせに、バケ、モノ……なんかの……下、手、に出るテ……メェ、なんか……にゃ 喋、った……ところで、理解、出来ねー……よ…………………」 そうだ。 俺が死ぬことくらい、俺がイチバン分かっている。 それでも、やらなきゃならねェことがある。 波紋で痛みを和らげて静かに死んでくっても、かなり魅力的だが……そういうワケにはいかねえ。 曾祖父さんは、ディオの攻撃から祖父さんを身を挺して守った。 祖父さんは、エリナお祖母ちゃんとリサリサ先生を脱出させて、沈み行く船の中でディオを深海へと道連れにしていった。 親父は吸血鬼に対抗する手段を持っていなかったのに、ただ殺されるのではなくバレないように証拠を残した。 承太郎は危険だと分かっていながら、徐倫を庇ってDISCを抜かれた。 この殺し合いに参加していた承太郎はどうしたか知らねェが、アイツが何もしないで死んでいったとは思えねェ。 他にも…… シーザーはピアスを手に入れ、最後の波紋を俺にピアスを届けるために使った。 シーザーの祖父さんは、俺の祖父さんに波紋の力を与えて死んでいったという。 スピードワゴンは、死んでからもずっとジョースター家を支えてくれている。 シンジは一時期錯乱していたが、最後にクレイジー・ダイヤモンドのDISCを託してくた。 ハヤテはなよなよとした見た目のくせに、村雨を仮面ライダーにしたという。 劉鳳のヤローは、あのラオウを倒してやがった。 復活したDIOを倒すために集った仲間――イギーは、アヴドゥルは、花京院は! みんな、最期に誰かに何かを託していったんだ…… 何かを受け継いで、それを未来に残して、そして死んでいったんだッ! 俺だって、そうさせてもらうぜ。 俺は誇り高きジョースターの血統だ……何としてもそうする。 何も残さねェなんてみっともなさすぎて、それこそ落ち着いて死んでもいられねーぜ…… 「着いた、ぜ……」 やっとのことで服部の元へと辿り着いた。 赤石を服部の腹の上に置いて固定する。手が震えて時間がかかったが、完了した。 次に、体内に残った波紋を全て搾り出して左手へ集中させる。 そしてその左手を赤石へと押し付け、波紋エネルギーを一気に放出する。 「波、紋……疾走……ッ!」 赤石によって波紋エネルギー=生命エネルギーが、何倍にも増幅する。 その全てが服部の体内へと流れ込み、みるみる服部の傷が塞がっていく。 しかしこの程度では、まだまだ波紋の効果は終わらず。 服部の脈拍が正常に戻ると、続いて青白かった顔色もピンク色へ。 ――治った。 そう確信したと同時に、全身が重くなる感覚を覚える。 目蓋が勝手に塞がってきて、身体に力が入らない。 視界が白く染まっていき、傷の痛みも感じなくなっている。 これが『死ぬ』ってことか。 服部が起きたら自分を責めそうだなァ、アイツ。 気にすんな、服部。俺が勝手に我意を通しただけのことだ。 下らねェことに悩む暇があるんなら、大首領とやらを倒すのに集中しろ。 そう遺言でも書き記してやろうと思ったが、焦点が定まらないし、何より指すらも動かせない。 全生命エネルギーを外に出しちまったんだから、当たり前か。 抵抗も出来ずに、床に体を叩きつけてしまう。その痛みすらも僅か。 衝撃でDISCが抜け落ちる感覚が脳内を駆け巡ったが、それを確認することすら適わない。 あー……名前まで考えてたんだから一回くらい抱いてやりたかったぜ……ホリィ…… ■ 付着した全ての記憶が服部の脳内に流れ込み、記憶の奔流は幕を閉じる。 現実に帰還した服部は、近くにある二つのデイパックを回収して、スーパーエイジャをポケットへと突っ込む。 ジョセフが残そうとして諦めた遺言は、確かにジョセフへと伝わった。 ゆえに、服部はジョセフの方を見ることはしない。 これまで散っていった仲間の意思に加えて、新たに託されたジョセフの意思も胸に立ち上がる。 無造作に積まれたバイク――量産型ヘルダイバーの中から、適当に動きそうな一台を選んで跨る。 服部がアクセルを捻ると、それに堪えるようにエンジン音が響く。 動くのを確認した服部は、プッチから聞いた暗闇大使の玉座へとヘルダイバーを走らせる。 最高速度は出せるわけもないが、結構な速度を出しながら、服部は扉をぶち抜いて格納庫を後にする。 彼が、うしろを振り向くことは決してなかった。 両目から涙が溢れそうになるのを、服部は必死で堪える。 仲間達が愚直なまでに貫き通した意思を拳に込めて、大首領へと叩き込むために――――服部平次は、もううしろを振り向きはしない。 【エリア外 サザンクロス内部/2日目 日中】 【服部平次@名探偵コナン】 [状態]:三村を殺したことから大分立ち直りました、首輪解除済み、負傷・体力全回復、ヘルダイバーで疾走中 [装備]:携帯電話、ソードサムライX(核鉄状態)@武装錬金、二アデスハピネス (核鉄状態)@武装錬金、 スーパーエイジャ@ジョジョの奇妙な冒険、量産型ヘルダイバー@仮面ライダーSPIRIT [道具]:支給品一式×2(食料一食消費)、首輪、「ざわ……ざわ……」とかかれた紙@アカギ(裏面をメモ代わりにしている)、 色々と記入された名簿、ノート数冊、ノートパソコン@BATTLE ROYALE ジャギのショットガン@北斗の拳(弾は装填されていない)、 綾崎ハヤテ御用達ママチャリ@ハヤテのごとく(未開封)、 ギーシュの造花@ゼロの使い魔、キュルケの杖、拡声器、 包帯・消毒薬等の治療薬、点滴用セット(十パック) 病院内ロッカーの鍵(中に千切れた吉良の左手首あり)、 バヨネット×2@HELLSING、 紫外線照射装置@ジョジョの奇妙な冒険(残り使用回数一回)、外れた首輪(服部平次)、 七原秋也のギターをばらしたて出来た弦@BATTLE ROYALE、支給品一式×2、 空条承太郎の記憶DISC@ジョジョの奇妙な冒険 、クレイジー・ダイヤモンドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険 [思考・状況] 基本:一撃でいいから大首領をぶん殴る。 1:プッチから聞いた暗闇大使の玉座へと向かう。 2:別れた仲間と合流。 3:範馬勇次郎以外の光成の旧知の人物を探り、情報を得たい。 [備考] ※スーパーエイジャが、「光を集めてレーザーとして発射する」 事に気づきました。 ※クレイジー・ダイヤモンドのDISCには、死ぬ直前のジョセフの記憶が付着しています。 ■ ジョセフ・ジョースターは最後まで意思を貫き通して、その命を散らしていった。 もう二度とジョセフが起き上がることはない。 ジョセフの生命という名の演目は、幕は下りた。再演の予定もないし、ジョセフにもそんな気はさらさらない。 しかしDISCに付着した記憶を見た服部は、ジョセフの意思を知った。 そして服部は、ジョセフの意思を大首領に届ける決意を固めた。 ジョセフの意思は――そして魂は、服部へと受け継がれたのだ。 皮肉なことにだが、人を止めて不老不死の生命体となったDIOの意思は断たれ、人であり続けたジョセフの意思は継続する。 確かに、ジョセフの生命は終わった。 されど彼の意思は、服部の中に残り――そして他の仲間の中にも伝えられるであろう。 だから、ジョセフ・ジョースターの話は終わりではない。 ゆえに『完』や『終』などの文字ではなく、この言葉を最後に記す。 To be continued ...... 【エンリコ・プッチ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】 【ジョセフ・ジョースター@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】 【残り参加者 7人】 ※プッチの首輪、リンプ・ビズキットのDISC、死神13のDISCは、格納庫内に転がっています。 ※プッチの持っていた携帯電話は、プッチと共に灰になりました。 ※マジシャンズ・レッドのDISCは、ジョセフの死に引き摺られました。 ※C-MOON覚醒以降は、『この身は我が組織のために』『真・仮面ライダー ~決着~』『覚悟のススメ』『Bellis perennis』よりも後の時間の話になります。 ※C-MOON覚醒からプッチが死ぬまでの間、プッチの周囲半径三キロメートルは重力が狂いました。 ※C-MOON覚醒からプッチが死ぬまで、だいたい五分程度の時間が経過しました。 ※BADANの構成員に、研究員から侵入者の『ジョセフ・ジョースターという名の筋骨隆々な外国人の男』と『一緒に同行していた学生風の日本人少年』との連絡が入りました。 第一部 第二部 256 Bellis perennis 投下順 258 拳 256 Bellis perennis 時系列順 258 拳 252 人の瞳が背中についていない理由は 服部平次 258 拳 252 人の瞳が背中についていない理由は ジョセフ・ジョースター 死亡
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目次 1.最高の自己実現としての霊訓集の刊行 2.宗教家の使命①――多くのひとびとを救うこと 3.宗教家の使命②――多くのひとびとを教えること 4.宗教家の使命③――後のひとびとへの遺産をのこすこと 5.高橋信次の遺産――心の教え 6.「精神」、「心」、「魂」、という言葉の響きのちがい 7.心の探究こそほんものの科学である 8.スペース・シャトルと孫悟空 9.科学者や医学者への警告 10.宗教のなかのほんものの遺産に気づけ (1987年3月23日の霊示) 1.最高の自己実現としての霊訓集の刊行 高橋信次です。つぎに第二章「未来への遺産」という題で、話をしていきたいと思います。 まあ、この二章はもう二月にとっくにおわっている予定だったんですけれども、講演会だ、研修会だといろいろ忙しくてね。だんだん私の出番が遠ざかってきて、みなさんきょうはなんともう三月の二十三日です。 東京では桜がさき始めました。一ヵ月遅れの講義です。どれだけ私が軽視されているか、よーくわかると思いますね。 霊ってものもね、公平なとりあつかいがほしいんですよ。 古い霊がね、ものすごくたいせつにされてね、新しい霊っていうのはひじょうに迫害を受けておるのですね。虐待ですね。新しい霊っていうのはね、まあどうでもいいやというわけですね。 古くなると値打ちが出てくる、年代ものだったら値打ちが出るけれども、新しい霊はまだ値打ちが出てこないからね。まあワインといっしょですよ。 ボルドーワインなんかね、仕込んでね、「それ何年ものですか。」ってね。「いや、GLAで詰めたところの十一年ものですよ。」なんていったら、「あ、まだダメ。まだ味が出てない。もうちょっと百年ぐらいただないと。龍馬さんだって、もう百年たっとるんだから、百年はたたねばダメですよ。」なんてね、言う人もいるでしょう。まあそうかも知れません。 生きているときには、死ぬまぎわでないと人間、文化勲章もらえないし、文化勲章もらって死んでもね、それが高校生のね、教科書に載るようになるまでにはね、まあ何十年もかかります。 ですから谷口雅春先生だとか、高橋信次、まあ先生つくかどうか知らないけどね。高橋信次なんていうのも、まああと何十年かすればね、たぶん教科書かなにかに載ると私は思ってるのですよ。 社会科かなんかでね。日本の昭和期の第三次宗教ブームと宗教改革をやった偉大な先達(せんだち)ということでね、まあやがては出ると思うけど、まだ値打ちが定まっていない。だからまだふわふわとこの地上を浮遊しているように思われておるのですね。これは残念なところです。 まあ私の霊訓集も進めていくうちにね、やがて「高橋信次も、そうまんざらでもないな。」ということになってくると思います。それが私の願いでもあるし、生前果たせなかった望みでもあります。 またこの霊訓集を通して、まあGLAの混乱を収拾するとともに、かつて私の教えの縁を受けたかたがた、あるいは私の教えをいままで受けてなくともね、この霊訓集を初めて手にして、新たな世界、未知の世界をかい間見る人たち、そういう人たちにね、教えていきたいんですよ。 そして私が語っていることがね、現代の人だけじゃなくて、百年、二百年、あるいは五百年、千年ね、日本という国がなくなってもね、いろんな国で、読まれ続けていくということをね、私は希望しているんです。 そういうことで、こういうふうに霊訓を送るということは、あの世の霊である私たちにとっては、最高の自己実現なわけです。 2.宗教家の使命①――多くのひとびとを救うこと さてきょうの本題は、未来への遺産ということでね、私なりにない知恵を絞りまして、未来への遺産について、講義を続けていきたいと思います。 まずね、宗教家ということで、話を絞っていきたいと思いますけれども、地上に降りた宗教家の使命には、大きくいって三つあるんです。 第一の使命というのはね、これはまあ、地上にいるひとびと、できるだけ多くのひとびとを救うということですね。これが第一義的な使命なんです。 3.宗教家の使命②――多くのひとびとを教えること 第二の使命っていうのはなにかっていうとね、これは、「救う」のつぎはね、「教える」ということなんですね。 とりあえず第一段階目は「救う」、ようするに迷っておるひとびと、苦しんでおるひとびと、悩んでおるひとびとをひき上げる。ようするに幸せの世界へつれてくるというのもだいじだけれども、第二は「教える」。 つまり教師としての役割ですね。これは知識的な面がそうとういります。真実のものを教えるということです。 地上の学問というのがあるけれども、学問というのはたいていがね、人の本を読んで、また引用して書いておるような本が、ほとんどだし、本を読まない人たちでも結局、実験ということでね、いろんな薬剤を使ったり、あるいは石を破壊したり、山を掘ったり、海にもぐったりして探検したり、調べたりしている学問がほとんどですね。 こういう実験、調査による学問と、人間が書いた物を、ようするに勉強することによってまた書くというようなね、そういうのが学問でしょう。 ただその学問であれば、どうしてもね、人間知といいますかね、狭い判断に押し込まれてしまうから、それ以上のものにならないんです。 そういうわけでときおり、ほんとうの宗教家が出てきてね、ほんとうの教えを広めていく。 真実の神の世界を教えて、この世の成り立ち、しくみを教える。こういうことによって、知識のね、洗い替えというのをやりますね。 つまり教えということ、ほんとうの教えということがなにかということをまあ教えるわけです。そういう意味で学問の基礎になるようなもんでもあるし、新たな科学でもあると思いますね。 4.宗教家の使命③――後のひとびとへの遺産をのこすこと 三番目はね、これが、後のひとびとへの遺産ということなんですね。 たとえばイエス様という人の遺産を考えてほしいんです。 イエス様の生命は、わずか三十三年で終っとるんですね。ナザレという地で教えた期間は三年、そして十二弟子を初めとして、教えた人たちはまあ数千人はいたでしょう。 まだイエス様をもってしてもそんなものでありました。四千人とか七千人の人たちだったと思います。 ところがそのイエスのわずか数千人に教えたというのが、その後二千年の長きにわたって連綿と残ってきたわけです。この二千年の間にイエスの教えに触れた人はいったい何人いたでしょうかね、数えきれないです。 現代の人でも十億人、二十億人の人が、少なくともキリスト教のなんらかの影響を受けています。その教えに触れています。 ましてや過去二千年間といったらたいへんなものです。そういう偉大な財産家なわけですね。遺産というのを後の世に残した。 ブッダがまたそうです。二千五百年の後に、偉大な遺産を残しています。 仏教だって葬式仏教だとか、なんだとか悪口いわれますけれどもね、あるいは観光仏教だとか、金儲け仏教だとかいわれるけれども、しかしね、いい意味もあるんですよ。仏教がなきゃあ、日本人なんて死後の世界なんて考えないんです、まったく。考えないんですよ。 だから葬式仏教といって仏教も馬鹿にされるけれども、葬式があることによってね、ようするに死というもの、あの世というものを考えない人間はひとりもいないんですよ。 なぜなら、人間がかならず死ぬからです。自分の父親、母親がかならず死んじゃうんです。たいていの場合自分より先に。 その前には、じいちゃん、ばあちゃんも死ぬんです。兄弟も死にます。まあ子供が死ぬこともあります。 肉親の死ということを生きている間に経験しない人はひとりもいないんです。どんな人でもかならず経験するんです。 そして、そのときに坊さんが来ます。葬式をし、焼き場へ行き、そして野辺の送りですか、それをして、お墓に入れますね。無神論者であろうが、あの世を信じていなかろうが、これみんなやっとるわけですね。 おれは無神論者で魂なんか信じていないから、葬式必要ないっていう人、いるかいないか、ひとりもいないです。ひとりもいないです。みんな葬式必要です。認めておるわけですね。 だから朝日新聞だとか、読売新聞だとかで世論調査をして、そしてあの世を信じている人は何割いるとか、やっていますね。なんとなくそういうものがあるらしいというのは五割だとか、あの世の世界を確信しているのが一割とか、二割とかいうけどもね。 それは答えとしてマルかバツかをつけるからそうなんであって、ほんとうの内心といったらね、ゼロの人はいないんです。まったく信じていない人も、まったく信じきっている人も、まあどっちもいないって言っていいでしょう。 ある程度、その心のなかで、段階差があるわけですね。一割ぐらいは信じている。三割あるいは五割信じている。八割信じている。九割九分信じている。まあこういう人がほとんどです。 まあそれは直接私たちと話している人はね、それはもう十割信じていますよ、あの世の存在をね。 ただ信仰深い人であってもね、自分が体験していないことはね、やっぱり百パーセントは信じられんのです。九分九厘あると思っても、残りの一厘はね、やっぱり体験していないから、やっぱり疑問が残るんです、どうしても。 そういうふうに完全に信じる人も、完全に信じない人もいないんでね、そういう意味で、仏教というのが現代に名残りをとどめていることも、また意味があるわけなんです。 まあ、あとたとえばモーゼの教えなんてのがあります。もう三千二百年たちました。さすがにモーゼの教えで教われる人は、ちょっといないかもしれない。 ただね、モーゼという人がいたことによってね、イエス・キリストという人が浮きぼりにされたという意味合いが強いのです。あの人があって、モーゼの律法というのが、もうずいぶん塵や垢にまみれて、それを払いに出ていたのがイエスだったわけですね。新しい教えを。 そういうことで旧勢力のモーゼの教えを、信じた人との戦いということが、彼の人生のドラマになってしまったけれども、それもまたひとつの演出であったということも事実なんですね。 だからモーゼなくしてのイエスはなかったわけであります。 そうしたもんで、遺産というものは確実にね、めぐってくるんですよ。ただそれはそう長く続くものではありません。 じゃムー大陸のときの遺産というのが残っているかというとね、そりゃあもう数少ないもんです。大陸自体がもう沈んでしまいましたね。 ムー大陸の遺産で現代残っているとすれば、それはひとびとの転生輪廻の過程における魂のなかのかすかな記憶、まあ、これぐらいだし、ムー大陸に栄えた神理、正法としては、まあ太陽信仰でしょうかね、そういうものが残ったでしょう。 ですから古代日本の神道の太陽信仰、天照信仰も、これは元をたどれば、もちろんムー大陸から来ている信仰でもあるわけですね。こういうものとしては残りました。 アトランティスもそうですね。大陸が没してしまった。そして優秀な人たちがみんな沈んでしまいましたね。 けれどもアトランティスの遺産の一部は、エジプトという地にね、流れていって、エジプトでまた新たな文明のもとになりましたね。ピラミッド文明、あるいは魂の科学、こうした元になったのは事実です。 そういうようにいろんなかたちでね、いろんな地域に出た教えというのが遺産として残っていくということは、これはすばらしいことなんですよ。 ですから、私たちの教えもね、またこの三番目の遺産という面を無視しては、成り立たんわけなんです。 5.高橋信次の遺産――心の教え そこでこの遺産ということに焦点を絞ってね、さらに話をしていきたいと思います。 たとえば高橋信次の遺産はなんだろうか。八起ビル、まあ、そりゃあ、そうかもわかんないね。 ハ起ビル、いま、ちょっとうまくいってないけれどもね、使われていないけれども、いちおうビルは建てたから八起ビルは遺産でしょう。実家、それはそうですよ、家だって遺産でしょう。 嫁さん、これは遺産とは言えないかもわかんないね。でも子供は、これは遺産だろうね。子供ができました。ふたりできましたね。これは遺産です。 その子供を介してまたなにか後の世に残すこともあるでしょう。これも遺産でしょうね。これは人間としての遺産です。 けれどもね、私の遺産の最大のものはなにかというと、やはり心の教えだったと思うのですね。私が一生かけて、研究し、探究し、発表してきたものは、人間の心の偉大性です。 人間はね、心、心と言われながらその心をついつい忘れてしまうんですね。忘れちゃうんです。そしてラブレターなんか出してね、断られたときだけ心が痛いとかね、痛むとか、あるいは、演歌だとか、ニューミュージック、こういう世界のなかで、心がどうのこうのと歌を歌ってます。 たとえば、みんな考えているのは、シャボン玉みたいに飛んでいくぐらいの心しか、持っていないのですね。じゃあなたの心ってなんですか、と言ったときに、その心がなにかということが言えんのですね、そうかんたんには。これは漠然としているもんなのです。ふつうはね。 いや、知らなくてもすむんですね。心、心と言っておけば、魂って言ったら信じないけれども、心と言ったら信じちゃうですね。 いまね、国民調査でもなんでもいいけど、アンケート用紙配ってね、聞いてごらんなさいよ。 あなたは魂を信じますかって言ったら、信じないっていう人のほうがふえてくる。 あなたは心の存在を信じますかって言ったらね、信じるという人がほとんどですよ。 あるいは、あなたは人間に精神というのがあると思いますか、と言ったらね、それはあると思いますよ。マルをつける人ばかりですよ。言葉のちがいなんですよ。 どれだけ言葉というものにね、イメージが付着しているかみなさんこれを考えにゃあいかん。 6.「精神」、「心」、「魂」、という言葉の響きのちがい 精神ということをはっきり言い始めたのは、近代哲学の祖といわれた、デカルトです。デカルトが精神と肉体、物質というような、こういう明確な二元論というものを打ち出しました。それ以降この考えかたというのは主流になりました。で、精神というのが独立して、ひとり歩きしました。 そしてカントなんかも、この精神というのを徹底的に勉強したわけですね。精神というのはなんだってね、『純粋理性批判』だとか、『判断力批判』だとかね、『道徳論批判』だとか、こういうのをいっぱい出してね、精神ってなにかを徹底的に探究したのがカントです。 そういうとわかるんだね。精神というと、なんとなくりっぱでしょう。カントの教えとかね、カントが勉強したことといえば「いやあ、すごいなあ。」ということになる。 あるいはヘーゲルです。まあこれもすごい哲学者ですね。ヘーゲルっていう人はギリシャ時代の大哲学者プラトンの生まれ変わりです。 このヘーゲルも『精神現象学』であるとか、あるいは『歴史哲学』であるとかね、こういうすごいむずかしい、大著をいっぱい書いています。大大著(だいたいちょ)をね。 高橋信次が読んでもわかりません。わかんないから向こうが偉いかというと、そんなことはないんですよ。そんなことはないんだけど、いちおう読んでもわかりません。 あの世にも本があるけど、ときどき読むんだけどさっぱりわかんない。わかんないし、言いわけ言わしてもらえばね、「こんなもんで心の糧になるもんか。」と私は思うんだけども、まあそれでも精神を究明したんだそうです。 私はやはり宗教家としての魂だから、ひとびとにわからんことを言って、それでなんの糧になるかと思うんだけど、まあそれはそれでね、学問的には意味があるそうです。 だからみんなカントだとか、ヘーゲルだとか、いやあすごいなあと思うでしょう。それをつまらんと思う人いますか、ひとりでも。みんな、すごいなあ、偉いなあ、と思うでしょう。 だから現代でカントがおれば、いやあ、これは偉い人だ、ヘーゲルがおればすごい天才だと、尊敬しちゃうでしょう。高橋信次が出てたら、「あ、これはオカルト宗教の教祖だ。」こうなっちゃうんですね。 言っている中味はどうですか。 彼らは「精神」ということを探究し、私は「心」という名前で、あるいは「魂」ということに関して、探究しましたけれども、いっしょのことなんですよ。 ただ精神としてね、精神学として勉強したものというのは、若干思弁的で抽象的です。 7.心の探究こそほんものの科学である ところが私が探究した心の解明というのは具体的なところがあります。抽象的な心だけではなくてね、じっさいにある、実在界の心、あるいは魂のしくみというものを、はっきりと教えたわけですね。 その意味では、私たち宗教家というのは科学者でもあるわけなんです。たんなる理論だけじゃなくて、実験というのがそなわっているのですね。 ところがね、なんというのかね、実験というのをようするに無視しちゃって、理論だけをありがたがる風潮なのです。西洋の風潮、いまの風潮は。 だから哲学やって、ああいうふうに理論だけ言うとね、それでありがたがるところが現実に死というものをとらえてね、魂とか心とかいうものを探究した私たちっていうと、そしたら見くだすわけですね。 つまらん宗教家、またオカルト宗教家、新興宗教家、「また高橋さんのあの口ですか。」と、こういう考えかたになるわけです。 こういう人たちはほんとうのものの見かたを知らない。哲学者が理論だけでやったことを、私たちは理論だけじゃなくてね、実験としても、実地で調査して、探究してきたんです。フィールド・ワークしたわけなんです。 地球は丸いんだと理論的に説明するんじゃなくてね、実際に丸いことを、船に乗って地球を一周して、証明して見せたんです。そして、そのゴールまで行きつくことについてね、証明したんですよ。 だからね、現代の科学が科学って銘打っているのは、あれはにせ物です。なぜなら、ほんとうの世界を探究しようとせんからです。 ほんとうの世界のことをぜんぜん探究しないで、それは宗教だなんだ、というんで、ほっぽらかしちゃって、自分たちは試験管ふったりね、顕微鏡をのぞいたり、天体望遠鏡をのぞいたりして、それで満足している。 じゃあもっと広い世界のことをなんで知ろうとせんか、この三次元を超えた、四次元以降の世界をね、どうして知ろうとしないのか、四次元以降の世界、魂の世界、心の世界を探究せずして、科学という名前を冠するのは、これはごう慢であります。 ですから現代の、科学するという科学者たちは、みんなごう慢でありました、と反省して、頭を丸坊主にして、もう一回一列に並びなさい。 そしたら私が精神棒を持ってきて、その坊主の頭をポンポンポンとみんな叩いてやって、「しっかりせんか、おまえたち気合いが抜けておるぞ。」と。 「それで科学者といえるか、ノーベル賞なんかもらっちゃってね、それでなにがわかっとるんだ。」と。 「人間の魂を知っとるんか。」「知らん。」「知らんでよくノーベル賞もらってね、偉そうに言うとるな、お前は。」 人間はね、物理学がすべてだとかね、化学がすべてだとか、こんなバカなことをいってね、ノーベル賞もらって、胸にぶらさげて喜んでおる。ほんとうの世界のことを知らんで科学者と言えるか、恥を知りなさい。 科学者というのは、疑問の探究、追究です。これが科学者の姿勢なのです。未知なるものをつねに解明してやまぬというのが、これが科学者のありかたなんですよ。 その探究する姿勢を忘れて、この世だけがすべてだとして、この世のものばっかりをさぐっとって、そしてあの世のことはオカルトだと思ってね、そんなこと信じとったらはずかしい、と思ってたら、その心こそよっぽどはずかしい。 現代科学者の大部分は、あの世に来てみんな恥いっとるのです。自分たちが唯物論のまっただなかにいてね、唯物論に奉仕してきたことを、はずかしい思いをしていますよ、みんな。 スペース・シャトルだとかね、超音速旅客機が飛んでね、「やあ、これで科学万能の時代になった。」なんて喜んでおる人は、あの世に来て、ひっくり返るんですよ。 あの世のすごさを見て、あなた旅客機なんかいらんのです。スペース・シャトルなんかいらんのですよ。思ったら瞬間、月でも太陽でもね、木星でも、金星でもね、あなたね、銀河系の果てまでもね、飛んでいけるのですよ、あっという間に。 スペース・シャトルなんか、あんなまどろっこしいものじゃないんですよ。こっぱみじんに爆発するようなものが、あんなもんがなんの科学ですか。 高橋信次なんかね、一瞬で、一秒で、あなた銀河系の果てまで行くんですよ。 8.スペース・シャトルと孫悟空 だから現代のスペース・シャトルなんていうのは、昔の孫悟空の話といっしょです。 孫悟空は觔斗雲(きんとうん)に乗ってね、お釈迦様とけんかしちゃって「なーにおれの力、知らんなんてね、ヨーシ、なら宇宙の果てまで飛んでやる。」と言って、觔斗雲(きんとうん)に乗っちゃってね、如意棒かなんかニューッと伸ばしちゃってね。 「どれひとっ走り行くか。」って言って、ビューと飛んで、飛んで、飛んで無限のかなたまで行って、宇宙の果てまで行って、「ああ宇宙の果てまで来た、やった。」と思ったら、目の前に柱が五本立っとった。 「よーし、せっかく宇宙の果てまで行ったんだから、証拠残さんといかん。」というので、その宇宙の果ての柱に、おしっこかけてね、ピューと真中の柱かなにかにおしっこかけちゃって「ああ、すっきりした。ああ、緊張したからね、長旅だったから疲れたわ。」と言ってね。「よっし、これで帰ろう、証拠もできたし。」 まあ南極探検かなにかで、日本の旗立てて帰ってきたようなもんだ。おしっこかけちゃって、それで帰ってきた。 そしてお釈迦さんのところに帰ってきてね、「お釈迦さんどうだい。おれは宇宙の果てまで行ってきたぞ。おめえなんか行けねえだろう。大きなズウ体しちゃってね。それで歩いて行ったって、とてもじゃないけど行けないぞ。おれの觔斗雲(きんとうん)ていうのは、もうマッハいくらじゃないけど、マッ八十五ぐらいで飛ぶんだぞ。宇宙の果てまであっという間だ。どうだい。」って胸張ったら、お釈迦様は手を開いて、「おまえのいう宇宙の果てというのはこれかい。」ってね。右手を広げました。 そしたら中指の下がチョロチョロぬれてるのですね、おしっこで。 「あれまあその匂いは、まさしく猿の匂い。私のおしっこじゃないですか。」ってね。孫悟空が言います。 お釈迦様はニコニコ笑っている。 「そうかおまえの宇宙の果てというのは、わしの手のなかのことか、これはたいへんな宇宙の果てじゃのう。」と、こういうことを言いましたね。ここに境地の差があるわけです。 9.科学者や医学者への警告 ほんとうの世界を知った高級神霊からみれば、科学ってのは幼稚な段階なんですよ。まだヨーヨーをぶら下げとる段階なのです。これで慢心してはならん。 これですべてがわかったと思う科学者は、そっこく、丸坊主にしてそして一列に並びなさい。 そしたらね、みんなの頭、パシッパシッパシツって片っ端から叩いていってやりたいです。このように科学者は、まったくだらしないです。 医学者もだらしない。医学も西洋医学ばっかりやっちゃって、医学のね、根本にあるものを忘れとる。人間の魂を知らんで、なんで人が救えるのか。生命の実相を知らずして、どうして病気が治るのか。これをもっともっと勉強せねばいかん。 人間が物質の寄せ集めだと思って、なんでそれで人が救えますか。アフターケアーを言うなら死んだあとのことまで考えて、病院でちゃんと治療しなさい。こういう治療したら、この人は死んであの世に帰ったらどうなるか、よーく考えてやんなさい。それがだいじですよ。 あなた、この世で、ようするになんでもいいから、植物人間でもなんでもいいから、だいじにすればいいというもんじゃないですよ。もう一回ね、霊的な観点から見なきゃいかんのです。 心臓移植だってそうですよ。心臓移植したってすぐ死んじゃうでしょう。臓器の移植したってすぐ死んじゃうでしょう。なぜ死ぬか知っていますか。 それはね、人間の細胞のなかにもそういう臓器のなかにも生命があるんですよ。その生命というのは、持主の波長と合っとるんです。波長がね、同じ波長なんですよ。 それをいきなりボコッと抜いてね、他人様の体のなかに植えつけたって波長が合わんのです。 まずね、その臓器にたいして、「おまえ、ご苦労であったけれども、おまえの主人は亡くなったんだ。」と。「主人は亡くなったんだから、そして人間は肉体じゃなくて、霊なんだから迷わず成仏するであろう。」と。 「ただ心臓としてのおまえはまだ生きているのだから、どうかまだお役にたちなさい。」そういうことで、よく言い聞かして、そして新しい人間の体に植えるときにも、その人間に言い聞かしてね、「あなたも感謝の気持ちを持ちなさい、人間は魂でね、あなたの魂はこれを拒否するかもしれないけれども、ありがたいことなんだからありがたく受けなさい。」そういう感謝の心、大調和の心なくしてね、そしてそういう臓器を移植したって失敗するのです。このことを知らねばならぬ。 こんなこと知らないで外科手術ばっかりやっておる人いっぱいいるんです。いつまでやったって実験です。モルモット以外のなにものでもありません。 だからとくに科学者、医学者、いくら勉強できて、東大の医学部受かったってダメなんです。共通一次で一番取ったってダメなんです。そんなんでなにもわかっとらんのです。 みなさんね、ほんとうに探究しなければいかん。 私はそういうことを、心の探究、科学者としての立場で、心を探究するということはどういうことか。これはね、カントやね、言っておくけれども、自慢じゃないが、カントやヘーゲル以上のことをやっているんです、私は。 それが私の遺産なんです。 10.宗教のなかのほんものの遺産に気づけ 地球のみなさんは、あるいは地上のみなさんは、もうちょっと「宗教」だからとかね、そういう先入観を捨ててね、ほんとうにその中身、教えの中身というのをね、しっかりと勉強してみてください。 そのときに私たちの遺産が光ってくるんです。生きてくるんです。亡くなった者たちの意志を継いでください。私の人生を無駄にしないでください。私が説いた教えというものをもう一回ね、しっかり学んでください。きょうはほんとうに長い間ありがとう。
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ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 ゲーム概要 ストIIなどのゲームでお馴染みのカプコンから発売された格闘ゲーム。 ジョジョは「スティールボールラン」を含めると第七部まで存在しており、このゲームは「第三部」を題材としている。 スタンドという能力を持つ空条承太郎と仲間達が、邪悪の化身DIO(ディオ)を倒すストーリー。 原作の再現度が非常に高く、また格闘ゲームとしての出来もハイレベルなため、ファンの間での評判は良い。 「ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産」は、その前に登場した「ジョジョの奇妙な冒険」のバージョンアップ版である。 コンシューマとしては、格闘ゲームとしての出来が良いDC版と ストーリーモードが作られ、ミニゲームも含め第三部に登場する全てのスタンド使いを登場させたPS版がある。 ミドラー その他画像 攻撃方法 ハープーンストライク:銛を投げる飛び道具系必殺技。 モーターヘッド:地面から車を出して攻撃する必殺技。 メガハープーンストライク:ハープーンストライクを連続で撃つ。スーパーコンボ。 モーターショー:モーターヘッドを連続で出す。スーパーコンボ。 ディナータイム:巨大な顔を地面に出して敵を噛み砕く。ガード不能だがジャンプで避けれる。スーパーコンボ。 語録 備考 DIOの手先として、承太郎一行に襲い掛かるスタンド使い。 「ジョジョの奇妙な冒険」「ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産」共に登場。 使用するスタンドは『女教皇(ハイプリエステス)』。 金属やガラス、プラスチック、ビニールなど鉱物でできている物なら何にでも化ける能力を持つ。 承太郎が好みのタイプらしい。 原作では潜水艦で移動する承太郎一行に襲い掛かり、海底での攻撃で苦しめて、巨大な顔の口の中に閉じ込めたが 承太郎のスタンド『星の白金(スタープラチナ)』のオラオララッシュを喰らい、ダイアモンドの歯を全て折られる。 その後、歯が全て抜け落ちて見るも無残な状態になっていた。 (一部を除いてスタンドのダメージは、本体に返ってくる)。 原作のミドラーの姿は1コマのみ、それも小さく描かれているのみで、殆ど登場してないも同然だった。 そのため、原作者の荒木飛呂彦はゲームの為にミドラーのビジュアルを書き下ろしたという経緯がある。 原作のように海中戦は行われず、浜辺での戦闘になる。 アーケードモードを彼女で進めると、承太郎一行を倒した後に何故かDIOと戦う事になる。 DIOを倒した後、エンディングでは、完全に復活しきってないDIOに何故か自ら望んで血を吸われる。 マライア その他画像 攻撃方法 バステトの磁力:スタンドボタンで出す。磁力が発生するコンセントの姿で、敵が触るとマライアの必殺技の性能が上がる。 コレクション:マライアが隠し持ってる金属系武器を投げる飛び道具系必殺技。 グンパツの脚:ワイヤーを出して攻撃する必殺技。 感電黒コゲ:電線を出して敵を感電させる必殺技。 何想像してんのさ:マライアの胸が急激に膨らんだ、と思ったらマライアが全身に隠していた鉄屑などが飛び出る。スーパーコンボ。 アイアンクラッシュ:鉄を出して敵を押し潰す。スーパーコンボ。 語録 「触れてはいけない物というのは触れてしまいたくなる」 「ビチグソがァッ!」 「なに想像してんのさ」 「あなたなかなかステキだったわよ 」 備考 DIOの手先として、承太郎一行に襲い掛かるスタンド使い。 初代「ジョジョの奇妙な冒険」には登場せず「ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産」とコンシューマ版に登場。 使用するスタンドは『パステト女神』。 コンセントの姿をしていて、触った物に磁力を発生させる事が出来る能力を持つ。 それを敵に触らせて磁力を発生させ、持っていた金属製の武器などで攻撃する。 普段はクールだが、キレるとかなり口が悪くなる。 結構、ジョセフの事は好みらしい。 原作では、ジョセフとアヴドゥルに対して襲い掛かる。 好奇心からパステト女神を触ってしまったジョセフとアブドゥルは、かなり苦戦した。 最後はジョセフの「逃げる作戦」によって、自分が金属に押しつぶされて、全身複雑骨折の重傷を負い再起不能になる。 ゲームでも、状況は変わらずジョセフらに襲い掛かる。 スタンドは設置型の必殺技となっており、敵が触れると磁力レベルが上がる。 敵の磁力レベルが上がると、必殺技及びスーパーコンボの性能と威力が上がる。逆に磁力レベルが低い必殺技はかなりショボイ。 ミドラーは露出度高すぎ -- 名無しさん (2007-07-05 02 09 45) ミドラーの服装は原作漫画のドレスのほうが良かった。 -- NISHIMO (2007-09-17 23 45 08) 名前 コメント
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この項目では以下を扱います。判定は全て「 賛否両論 」「 ゲームバランスが不安定 」です。 『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』(AC版) 『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』(DC版) 『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 HD Ver.』 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 概要 システム 追加キャラクター 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産(DC移植版) 概要(DC) 評価点(DC) 問題点(DC) 総評(DC) 余談(DC) ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 HD Ver. 概要(HD Ver.) 評価点(HD Ver.) 問題点(HD Ver.) 総評(HD Ver.) ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 【じょじょのきみょうなぼうけん みらいへのいさん】 ジャンル 対戦格闘アクション 対応機種 アーケード 使用基板 CPシステムIII 販売・開発元 カプコン 稼働開始日 1999年9月 判定 賛否両論 ゲームバランスが不安定 ジョジョの奇妙な冒険シリーズ 概要 荒木飛呂彦先生の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』の格闘ゲームタイトル『ジョジョの奇妙な冒険』のアッパーバージョン。 主に新モード追加やバランス調整を施された上で9人の新キャラクターが追加された。前作のキャラクター達にも新たな必殺技やギミックが搭載されている。 システム 基本的なシステムは前作のページを参照。 スタンドゲージのキャラ個別化 前作ではスタンドゲージが全キャラ共通だったが、キャラごとにゲージ量に差ができた。 ガードキャンセルのコマンド変更 ガード中に236+強から623+強に変更された。 チャレンジモードの追加 体力ゲージ1本でどこまで戦えるかというモード。 勝利時に体力回復かゲージ増加を選択でき、戦闘内容次第で最終評価が決まる。10人倒すか戦闘不能になった時点で終了。 対戦相手は前作キャラ(イベント専用ボスは除く)13人中10人がランダムで選ばれる。 追加キャラクター 通常キャラクター ホル・ホース 拳銃のスタンド「エンペラー」を持つガンマン。「一番よりNo.2」を哲学としており、1人では戦わず必ず誰かと組んで戦う。 ガンマンらしくすべての必殺技が遠距離技となっており、遠距離戦を得意とする。画面(プレイヤー側)を撃ってハングドマンを呼び出す技と勝利演出がある。 原作で披露した弾丸の軌道を自在に操る能力も再現されており、飛び道具の死角が存在しない。 通常はJ・ガイルの「ハングドマン」とコンビを組む形式で登場するが、それ以外に隠しキャラクター(裏キャラクター)としてボインゴと組んだ別バージョンが居る(後述)。 ペット・ショップ DIOの館で番鳥を営む鳥で、氷を操る「ホルス神」のスタンド使い。 非常に打たれ弱い代わりに、豊富な射撃攻撃と飛びぬけた機動力を持つ。しかしこの2つの要素がこの鳥を格ゲー史上に残る壊れ性能キャラとして悪名高くしている。詳細は問題点にて。 マライア 相手に磁力を与える「バステト女神」のスタンド使い。 スタンドボタンでコンセントを設置する技を持ち、それを相手に当てる度に必殺技の性能が上昇する。設置トラップや固め技と飛び道具を得意としており、原作通り「つかず離れず戦うタイプ」「徐々に危険度が上がっていく」点を再現している。 アヌビス二刀流ポルナレフ アヌビス神の宿った剣を誤って拾ってしまい、その結果操られたポルナレフ。通常のポルナレフと色が異なり、戦い方も異なる。 戦闘モーションもポルナレフから大幅に変更されており、通常のポルナレフとは使い勝手が全く異なる。ほかのアヌビス神使いより多段ヒットに優れた技が多い。「勝ったッ 仕留めたッ!」などの名台詞も再現している。なお、通常版とは違いスタンドモードが存在しない。 ヴァニラ・アイス(プレイヤー仕様) 前作で登場済みだが、それとは別にプレイヤーキャラクター用に技構成を大きく変更して調整したもの。前作仕様のヴァニラ・アイスもCPU専用キャラクターとして残っているため、本作には2種類のヴァニラ・アイスが居ることになる。ちなみに性能だけではなく実はグラフィックからして異なっている。 スタンドを使った攻撃は発生後無敵や多段ヒット、ガード不能など非常に強力だが攻撃終わりに大きなスキが生まれやすい。 クリームに飲み込まれ身を隠すのは前作同様、原作でイギーに対してキレた「ド畜生がッ!」がゲージ技に。ご丁寧にキレ方も4タイプある。 前作では岸祐二氏がボイスを担当していたが、今作(*1)では速水奨氏に変更されている。余談だが、今作で演じた速水氏は2015年放映のテレビアニメ版で再び彼の声を担当しており、本作を知るファンの間で話題となった。 + 隠しキャラクター ラバーソール 自身のスタンド「イエロー・テンパランス」で花京院に化けたスタンド使い。 ゲームでも花京院に良く似た外見と技を再現しているが、一部の通常技と必殺技が全く違う。勝利後の台詞場面では本体のハンサム顔をたっぷり拝む事が出来る。 原作では名前が無かったが、本作に追加される際に名前が付けられた。 ハイエロファントグリーンのモーションによく似たスタンド技を多数繰り出す。しかし威力や射程、弾速が全く違ううえ、花京院と同じモーションのスタンド技を出すためのコマンドまで違う。相手のスタンドゲージを削りやすい。 よく見ると通常の花京院よりも身長が高い、原作で承太郎よりも大きくなっているシーンを再現している。 カーン チャカと同じく、ふとしたなりゆきでアヌビス神を手にしてしまった床屋の親父。 何故か使用キャラクターに抜擢。全体的な性能は微妙だが、「アゴごと剃ってやるぜッ!」や若返り時の姿が原作の牛になるなど小ネタが満載。 チャカよりも大振りながら踏み込みの間合いが広く、一撃の威力に優れるが、スタンドモードがないため防御力で劣る。 こちらもラバーソール同様、追加キャラクターになる際に名前が付けられた。しかも2015年に放映されたテレビアニメ版ではモブの男性が彼の名を呼ぶシーンが追加されている。 ホル・ホース&ボインゴ ホル・ホースの別バージョン。こちらはJ・ガイルではなく、「トト神」のボインゴと組んでいる。 背景でボインゴが木箱に隠れて漫画(スタンド)を読んでいる。原作通り鼻に指を入れる、パイプに銃弾を放つ技があるとこちらも原作再現に力が入っているが、J・ガイル版と比べ主戦力となる技(「弾丸の軌道」など)が削られているため、全体的に弱体化している。 恐怖をのり越えた花京院 花京院の別バージョン。原作中盤で目を負傷して一時離脱した後、サングラスをかけて最終決戦に参戦した姿。 画面全体への攻撃技を手にいれたが、全体的に弱体化している。恐怖を乗り越えたのにとも言われるが、素の花京院自体が非常に強かったためこちらも十分戦える性能は残っている。 通常の花京院とスタンドの通常攻撃や技が大幅に変化している。 評価点 多数の追加キャラクター。 今作では実に5キャラ、隠しキャラクターを含めれば計9キャラが追加され、遊びの幅はもちろんのこと、該当キャラクターのファンに嬉しいものと言えるだろう。 ジョジョ3部の格ゲーとしての出来の良さは引き続き 上記の追加キャラも含め、そのキャラらしさはしっかりと作られており、声もイメージ通りの配役がなされている。 賛否両論点 長いコンボへの対策として追加された仕様 前作とは異なり、コンボ数が一定以上になるとダメージを受けたときにランダムで仰け反りが異常に短くなる。 これにより前作のように永久コンボで死ぬということが少なくなるが、ランダムなのでいつ仰け反りが短くなるのか分からなかったり、「そもそもそんな仕様を追加せずに永久コンボにならないように調整すべき」と言われている。 ちなみにコンボ数が少ないうちにタンデムアタックを利用すればこの現象は起こらず、即死コンボが可能となってしまう。 問題点 ゲームバランスの問題 前作から全体的な調整が行われ、ややマイルド気味なバランスとなった。 マイルドになったとは言えなお対戦バランスは悪く、タンデムのあるなしの格差は前作から引き続きそのまま。本作でタンデム無しのキャラクターが増えたという意味では格差はさらに広がっている。 それでも前作同様に尖った部分をぶつける事である程度の格差であれば覆せるチャンスも残っている為、下位のキャラでも他のキャラ相手にどうやっても勝てないという程ではない。 …と言ったものの、実際の所上記の評価は下記に挙げる1人と1匹を除いた全体的な話であり、完全にぶっ壊れ性能と言える彼ら相手ではほとんどのキャラは格差を覆すのはまず不可能。 格ゲー史上に残る壊れキャラ「ペット・ショップ」 一匹だけ別次元の強さを誇る鳥。その強さは全キャラクターに対して有利、それも7 3~10 0クラスの超高性能。 実際には後述するように影ディオや花京院等理論上ペット・ショップが不利になるとされる組み合わせもあるのだが、実戦値では扱いやすいペット・ショップが圧倒的に上回る。 その主な要因は設置型飛び道具の必殺技「アイスィクルピック」。攻撃ボタン押しっぱなしでつららを設置し、成長後にボタンを離すことで任意につららを落とす飛び道具なのだが、中段技であるため設置したまま本体が攻め込んでダッシュ下段技を同時に当てると実質ガード不能、コンボの中継にも最適で威力も高い、ガード中に設置してガードしたまま発射でき相手の攻めを簡単に切り返せる、設置硬直はほとんど無し、1ボタンで発動できるため弱・中・強で同時に最大3本設置可能、とやりたい放題できる異常な性能を誇る。 勿論上記のつららだけのキャラクターという訳ではなく、通常技が全体的に素早くて使い勝手が良く、さらにスタンドボタン1つのみで連射できる&レバーで射ち分け可能な飛び道具「キルフリーズ」、相手をホーミングする飛び道具の「フリーゾン」、相手の足下を氷漬けにし追撃可能な「デスフリーズ」、ゲージを腐らせること無く色々な状況に対応できる各種スーパーコンボなど、各種技性能が何から何まで優秀、コンボ火力も非常に高い(ガード不能連携から6割、優秀な通常技から8割削る)、1人だけ空を飛んでいて食らい判定も小さいので攻撃が当たりにくい(このゲームは地上から出せる対空技が全体的に弱め、さらに浮いているため下段技も当てづらい)など強い部分しかない。たとえスタンドガードで固めていたとしても連打が容易なスーパーコンボ「デスペナルティ」2発でスタンドクラッシュさせられる。 一応つららにも欠点はあり、設置中のつららは相手から攻撃を喰らった時点で消滅する(ただしガードはセーフ)他、コマンドの関係上つららを1本でも設置していると回り込みやアドバンシングガードができず、2本以上設置しているとスーパーコンボが一時的に使用不能という欠点こそあるが、おあつらえ向きに余ったスタンドボタンで出せる攻撃が優秀で充分フォロー可能なレベルであるため、ほとんど弱みになっておらず超強力である。 他に弱点としては防御力の低さ、空中ガード不可、ケズリ能力が皆無などがあるものの、当たり判定の小ささと機動力、攻撃力の高さで相殺され、ほとんど弱点になっていない。 同じくぶっ壊れキャラとして知られる『北斗の拳』の「トキ」、『戦国BASARA X』の「毛利元就」、『KOF2001』の「フォクシー」の3人とひとくくりにされ、「病人・オクラ・鳥・狐」などと揶揄されることも多い(*2)。このためデフォルトキャラクターにもかかわらず大会では使用禁止という措置が取られることも多かった。 + 熟練したペット・ショップだとこんな事になる 動画タイトルからも解るが、これらはすべて実戦での出来事である…。 こんな性能だが、現在では極まったプレイヤーの花京院はペット・ショップに並ぶか超えると言われている。また、影ディオも相性的には理論上有利とされている。 他にも、承太郎やDIO辺りはペット・ショップの防御力の低さや切り返しの弱さにつけ込んでゴリ押すことでペースを握ることができなくもない。もっともその境地まで辿り着くには花京院以外のキャラでも大幅な熟練を必要とするため、お手軽最強キャラクターであるペット・ショップの地位が揺らぐ事はないが。 最悪のバグ技「アンクアヴ」 アヴドゥルの新技「灼熱のアンク」には長い無敵時間がある上にボタンを押しっぱなしにすると出現にタイムラグをかけられると言う仕様があるのだが、この溜め状態では無敵状態のまま2秒間も自由に動けると言うバグがある。発動には1ゲージ消費する必要があるが、このゲームは試合開始時にすでに1ゲージがあり、さらに実際にゲージを消費するのは「アンクが出現した時」。つまり、この状態で相手を投げると技がキャンセルされてゲージを消費しなくなる。このためこの現象を利用し完全無敵のまま近づいてひたすら投げを狙う「アンク投げ」と呼ばれる理不尽な戦法が横行してしまった。 更に、灼熱のアンクの溜め設置中に再度同じコマンドを入力すると、最初の入力をキャンセルして再設置することができるので、コマンド入力するたびに再度無敵時間が発生する。つまり、理論上試合開始から終了までずっと無敵でいる事が出来る(*3)。これに勝つにはアンクアヴ側が入力ミスをすることを祈るしか無い。 こちらはバグなので、当然多くの公式大会で禁止。このせいでアンクを使わない普通のアヴドゥル使いまでもが使用を敬遠される羽目に。 + 手の出しようがないアンク無敵投げ その他の問題 新規追加キャラクターのストーリーとエンディングが全体的に手抜き 新規キャラクターのストーリーモードは基本的にステージ途中の会話デモはない(無印のPS移植版と同様)。エンディンググラフィックが用意されているキャラクターは恵まれている方である。なお、無印からだがカリスマボスであるDIOのエンディングも素材の使いまわしで専用グラフィックは無い。 また、新規キャラクターのうち、通常版のホル・ホースとアヌビス二刀流ポルナレフ、恐怖を乗り越えた花京院以外にはヴァニラ・アイス戦とDIO戦が用意されていない事も拍車をかけている。 新規追加キャラクターがCPU戦に登場しない 無印キャラクターのストーリーモードは基本的に前作から全く変更がないため、戦う敵の構成も前作と同じ(若ジョセフのみストーリー追加の影響で変更)。 そのため、例えばイギーのストーリーに原作で大きな見せ場だったペット・ショップ戦が組み込まれていないなど、片手落ちな印象がある。その一方でペット・ショップの方もストーリー途中の会話デモがないため、イギーVSペット・ショップという原作カードにデモが全くないという有様。同様のことがホル・ホースやマライアなど新規キャラクター全般にも言える。 前作準拠のストーリーモードだけでなく、相手がランダムで決まる新規追加のチャレンジモードを選んでも、同様にCPU側には前作キャラクターしか登場しない。 元々原作はスタンドというアイデアのおかげで、単なる肉弾戦だけではないさまざまなパターンのバトルが繰り広げられる漫画であり、格ゲーに落とし込めないようなキャラクターも多く存在する。そのため、参戦キャラクターは原作ではかなりマイナーな存在であったり、既存キャラクターのバージョン違いであったりと、スタッフが苦慮したあとが見られる。 総評 前作譲りの原作再現をそのままに、新たな追加キャラや新モードを引っさげた上で、ただのアッパーバージョンに収まらない内容でバージョンアップ。ゲームバランス面でも調整が入ったため、前作と比べれば平易なバランスに。 ところがごく一部の壊れキャラの存在により、結局格闘ゲームとしてのバランスは一気に歪なものに。それでも、欠点を上回るほどに爽快感とジョジョらしさにあふれていることには依然変わりないため、良くも悪くも更にファン向けゲームとなったと言える。 その後の展開 同時期開発であるPS版『ジョジョの奇妙な冒険』は、タイトルやシステムのベースこそ無印だが、『遺産』の追加キャラクターも全員参戦している。 その後、DCにて2作品カップリング移植版、PS3/360にて『HD Ver.』が発売されている。これらの詳細は後述。 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産(DC移植版) ジャンル 対戦格闘アクション 対応機種 ドリームキャスト メディア GD-ROM 1枚 販売・開発元 カプコン 発売日 1999年11月25日 価格 5,800円(税別) 通信対戦版 for Matching Service2000年10月26日/3,800円(税別) 判定 賛否両論 ゲームバランスが不安定 概要(DC) タイトルは『ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産』だが、アーケード版の無印『ジョジョ』と『未来への遺産』のカップリング同時収録。2作ともAC版のほぼ完全移植でロード時間も短め。 評価点(DC) AC版とは別物状態であったPS版と違い、再現度が高くほぼAC版と同じ環境で対戦ができるようになっている。また一部バグも修正されている。 追加要素はあまり無いが、無印に勝ち抜きバトルの「サバイバルモード」が増えている他、両作品に隠し要素で常に子供化状態で対戦できる「アレッシーモード」が追加されている。 隠しキャラクターの解禁方法が「対応する特定キャラを使用してクリア」と簡便な物へと変更されている。 問題点(DC) VSモードで相手をCPU設定にできる項目があるが、アーケード版準拠のため『遺産』追加キャラクターについてはCPU設定にすることができない。 「VSモードに限り全キャラの防御力が同じになる」というバグ(仕様?)がある。これにより元々強かったペット・ショップから弱点が消滅してしまっている。(*4) 総評(DC) 非常に再現度が高く、家庭用ゲーム機においてAC版と同じ環境で対戦ができる点は非常に大きい。惜しむらくはDC自体の普及率が低かった事であろうか。 余談(DC) 後に、通信対戦に対応した「for Matching Service」バージョンも発売された(現在はサービス終了済)。 通信対戦版は前述の「アンクアヴ」ができなくなっている(アンクの無敵時間が削除されている)。 中古市場では通常版ともにプレミア価格が付いていたが、実は「for Matching Service」版はセガダイレクトに定価で新品在庫が結構あり、2007年に売り切れた。 ジョジョの奇妙な冒険 未来への遺産 HD Ver. ジャンル 対戦格闘アクション 対応機種 プレイステーション3Xbox360 販売・開発元 カプコン 配信開始日 【PS3】2012年8月21日【360】2012年8月22日※2014年9月4日配信終了(*5) 価格 【PS3】2,100円(税込)【360】1,600MSP 判定 賛否両論 ゲームバランスが不安定 概要(HD Ver.) 『未来への遺産』の単体移植。内容はアーケード版準拠(DC通信対戦版同様に「アンクアヴ」は削除)。そのためスーパーストーリーやアレッシーモードなどの追加要素がない。 移植にあたりネットワーク通信対戦機能が追加されている。 ネットワーク通信対戦機能には世界中のプレイヤーがランキングされるランクマッチと、結果が表示されないプレイヤーマッチの2つがある。またシングルプレイモードを遊びながら対戦相手の乱入を待つ待ち受け機能が追加されている。 評価点(HD Ver.) グラフィックがHDリファインされ、なめらかな高画質になっている(原作と同じ画質のドット絵も選択可能)。 またロード時間もほとんどなく、非常にストレスレスで遊ぶ事ができる。 対戦内容の保存・鑑賞ができるリプレイ機能の他に、他プレイヤーのリプレイを検索して鑑賞・保存する機能もあり、戦い方の参考にする事ができるようになった。 DC版から更に一部のバグが修正されており独自の調整がなされている。 PS3版でトロフィー機能が用意されているが、入手条件及びタイトルがこれまた原作愛を感じさせる(*6)。 問題点(HD Ver.) DC版からの変更点として全てのモードにおいて防御力が全キャラクターで統一されるようになった。これによりオンライン対戦機能があるのにただでさえ強すぎたペット・ショップから弱点が消失するという多くのプレイヤーが望んでいなかったであろう調整がされている。 ペット・ショップによるバランス崩壊は開発側でも問題になっていたようで、調整案や相手がペット・ショップであれば試合を破棄できるシステムの導入案といった対策についての協議はあったものの、結果的に当時の再現度を重視して無調整となった。 総評(HD Ver.) 良くも悪くも12年前のゲームを上手く移植しつつ痒い所に手が届く機能を追加しており、2年という非常に短い間ではあったものの、名作と言われつつも入手が困難であった本作を当時の現行機で遊ぶ事ができるようになった点は非常に大きいといえる。
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