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■ 銀河鉄道999内に登場するフレーズとしての認知度 ■ ◎ 漫画版の「アンドロメダ編」と「エターナル編」 銀河鉄道999には通称「アンドロメダ編」と通称「エターナル編」がある。 「アンドロメダ編」は昭和に制作されたものであり、 多くの人が999と聞いて思い浮かべるのはこちらだろう。 一方の「エターナル編」は1996年に連載が始まった第2部。 こちらはあまり有名とはいえず、問題のフレーズは「エターナル編」の第1話が初出。 ◎ 「エターナル編」の劇場版 1998年公開の劇場映画「銀河鉄道999~エターナル・ファンタジー~」 こちらも知名度は高いとはいえない。 ただし、この映画の予告編やテレビ・ラジオCMには、 「時間は夢を裏切らない」というフレーズがしっかり用いられている。 http //www.galaxyrailway.com/ge999/station/movie-theater/eternal999/index.html また、THE ALFEEが歌うこの映画の主題歌「Brave Love」には、 「未来はけして君を裏切らない」というフレーズがある。 映画公開前後の一時期ではあるが、 「時間は夢を裏切らない」というフレーズは、 THE ALFEEの主題歌と併せてテレビやラジオで流れていた事は確か。 よって、かなり多くの人が、一度は目にしているはずである。 このフレーズに共感や感銘を受けず、 999やアルフィーに全く興味を持っていないなら 一度くらい目にしても意識的な記憶にまではとどまらないものである。 しかしながら人間には、一度でも見たことは、たとえ自覚していなくても、 無意識的な記憶にどんどん蓄積してしまうという特性がある。 そしてあるときふとしたきっかけから、それが思い出されることがある。 その際、過去に見たことがあるという点には気付かず、 自分独自の考えだ、と勘違いしてしまうケースはありふれている。 【参考】栗原潔のテクノロジー時評Ver2 http //blogs.itmedia.co.jp/kurikiyo/2007/03/vs_6f04.html ・往々にして創作活動をしていると無意識下で模倣してしまうということはあるのは確かでしょう。 ちなみにTHE ALFEEの「Brave Love」はオリコン初登場9位で20万枚程度を売り上げている。 ■ 松本零士のスローガンとしての認知度 ■ 「時間は夢を裏切らない」は、講演会のタイトルをはじめ、 松本零士が各所で頻繁に用いているスローガン。 TVや雑誌インタビューでも毎回のように用いている。 ◎ 「プロジェクトX」でも NHKの人気番組「プロジェクトX」に松本零士氏が出演した際にも、 「時間は夢を裏切らない」と発言 http //homepage1.nifty.com/sagi/projectx.html ◎ 自己啓発書にも掲載 「17人の座右の銘」 http //bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4877711279.html ■ まとめ ■ 誰もが知る有名なフレーズ、とは言えないのは確か。 松本零士ファンであっても、コアなファンじゃないと知らないかも。 しかし、たとえ覚えていなくても、 どこかで一度は目にしたことがあっても不思議ではないのかもしれない。 なお、このフレーズの認知度は 問題の本質とはあまり関係がないことは付け加えておく。 認知度が高いか低いかは、 槇原が知っていた可能性が高いか低いかの目安にしかならない。 知ってる人が少なければ盗作にならないわけではない ■ 「槇原が知らないわけがない」 その真意は? ■ ちなみに、松本側の言い分「槇原が知らないわけがない」は ・世間の認知度なんて関係なく「槇原が(パクっておいて)知らないわけがない」 ・(広く認知されたフレーズだから) 「槇原が知らないわけがない」 の2通りの解釈が可能。「週刊ポスト」の2006年10月23日(月)発売の号によると、 「こんなに似ているわけだから、知らないはずがない」が真意らしい。 当初、スポーツ新聞が 「私のスローガンのような言葉。ファンにはなじみ深い。 彼が知らないわけがなく、勝手に使うのは盗作」 のような書き方をしたために、「有名だから知らないはずがない」 と解釈した人が多かったが、これは誤解を招く書き方をした 記者の責任と言えるかもしれない。 もっとも、こんなに似ているからといって、 知らないはずがないと言ってしまうのは印象が良いものではないかもしれないが。
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問題のフレーズ 松本版 「時間は夢を裏切らない 夢も時間を (決して) 裏切ってはならない」 (※松本版は「決して」を含むものも含まないものもある) 槇原版 「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」 CD帯 「未来は夢を裏切らない」 他の関連フレーズも含め、松本零士「銀河鉄道999」関連の出典 ◎ 松本零士 「銀河鉄道999」 ビッグコミックスゴールド版 第15巻 第1話「未来軌道」 (※1996年連載開始の第2部、通称「エターナル編」の第1話にあたる) 「時間は夢を裏切らない (中略) だから僕の夢も時間を裏切ってはならない義務がある!!」 ★ 昔の少年画報社版や文庫版ではなく小学館ビッグコミックスゴールド版 ★ 「2005年刊の21巻で初出」というのは誤り ★ エターナル編ではこの部分以外でも繰り返し登場 ★ 劇場版第3作の予告やCMにも用いられていた ◎ 劇場映画「さよなら銀河鉄道999」でのハーロックの台詞 「親から子へ。子からまたその子へ血は流れ、永遠に続いていく。 それが本当の永遠の命だと、俺は信じる」 ★ 大ヒットした映画の重要な台詞 ★ 999以外も含め、松本作品の一貫したテーマ ◎ 漫画版「銀河鉄道999」アンドロメダ編 (=昭和版) 最終話でのメーテルの台詞 「遠く時の輪の接するところで…… まためぐり会いましょう……」 ★ 松本零士作品の中で最も有名なフレーズのひとつ ケミストリー「約束の場所」(作詞・作曲/槇原敬之) (※2006年10月リリース。味の素「クノール」CMソング) 夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない その二つがちょうど交わる場所に 心が望む未来がある 夢を携えて目指すその場所に僕が付けた名前は 約束の場所 途中でもし死んでしまっても ひたむきに夢と向き合えば きっと同じ未来を描く 誰かが受け継いでくれる 問題の部分を並べてみると 【松本版】 → 【槇原版】 時間は夢を裏切らない、夢も時間を → 夢は時間を裏切らない、時間も夢を (夢と時間が逆順) 時間は夢を裏切らない → 未来は夢を裏切らない (CD帯、時間→未来だが同順) 遠く時の輪の接するところ → その二つがちょうど交わる場所 (意味は違うが似たフレーズ) 親から子へ…続いていく → もし死んでしまっても…受け継いでくれる ※「単体で」「個々を」比較した際に問題となるのは「時間は夢を・・・」 の部分だけ。 だが、このように「組み合わせで」 類似点が多い場合、 「単体で」「個々を」比較した場合には無味無臭の部分もなんだか胡散臭く思えてくる。 たとえ一つ一つは普遍的であった場合でも。 偶然の一致 同じ創作に関わる人間であれば、 よく似た独特のフレーズを別人がそれぞれ独自に考え付くことはありうる。 そして主題のフレーズが似てる場合、 それに付随するフレーズまで似てしまっても不思議ではない。 このことに関しては「盗作だ」という意見と「似ただけ」という意見が共に多数でている。 追記 ビッグコミックスゴールド版よりフレーズに関係のある台詞を抜粋。 15巻1話(エターナル編第一話、初出は1996年) P34(鉄郎) 時間は… 時間は夢を裏切らない… 時間は決して僕の夢を裏切らない… って…そう信じていたんだ。 だから僕の夢も 時間を裏切ってはならない義務がある!! そう信じて何が何でも… P54(エピローグ) 早く走ってもゆっくり走っても旅は時間と共に進むもの。 鉄郎の信じているとおり 「時間は夢を裏切らない」 それが宇宙を支配する絶対的大原則だと鉄郎が気付く時が来る。 999の新しい旅立ちである。 「夢もまた、時間を裏切ってはならない」 その義務を果たす者だけが宇宙で生き残るのだ。 宇宙の海とはそういう場所である。 15巻3話 P112(鉄郎) 希望を捨てなければ!! 時間は夢を裏切らない!! 決して裏切らない!! (シャドウ) 時間は夢を裏切らない…… 夢を裏切らない…… 15巻4話 P174 (メーテル) みんな未来を信じて旅をした。 これまでも、これからも未来を信じて旅を続ける。 時間は夢を裏切らないと信じてね。 16巻2話 P74(ハーロック) 鉄郎が「時間は夢を裏切らない」と信じている限り、 地球が消えることはない!! 君が時間を裏切らない限り!! P78 (エピローグ) 時間は夢を裏切らない!!今、この瞬間こそが この物語の始まりなのだ。 メーテルは時間の化身そのもののように微笑んでいる。 そして999は走る。終着駅「エターナル」目指して。 鉄郎がくじけない限り 必ず999はそこへ着く!! 17巻2話 P63(メーテル) 必ず帰る日が来るわ。 時間はあなたの夢をけっして裏切らない。 あなたが……貴方の夢が時間を裏切らない限り…… 18巻5話 P145(鉄郎) 俺は望みは捨てないぞ!! 時間はきっと俺の夢を叶えてくれる!! 時間は夢を裏切りゃしない!! 21巻5話 P195(プロローグ) 時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない。 知的生命体の全てが心の中に抱いている信念である。 星の海を旅する者全てもそう信じている。 地球人と姿形はまったく違っている生物であっても、 その思いに変わりはない。 P205(ルナ/チコ) 夢は叶う、無限の旅の中で夢は必ず叶います!! あなたの夢が時間を裏切らなければ…
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問題のフレーズ 松本版 「時間は夢を裏切らない だから、夢も時間を裏切ってはならない」 槇原版 「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」 問題のフレーズの解釈の例 松本版の解釈 松本版の関連フレーズには「親から子へ…続いていく」 が含まれる点に注目すると、 「時間=世代を超えた時間」であることがわかる。 それを踏まえて、松本版のフレーズを解釈すると、 ・「時間は夢を裏切らない」 → 世代を超えて長い時間をかけて夢を繋げば、どんな大きな夢も実現できる。 ・「だから、夢も時間を裏切ってはならない」 → そのためには、夢を実現するために努力し、次世代に夢を繋ぐ必要がある。 というように解釈できる。 槇原版の解釈 一方の槇原版は言葉の前後や言い回しが若干異なることから、 松本版とは一見意味が違うようにも思える。 まず、理解がやや難しい「夢は時間を裏切らない」の部分は、 歌詞冒頭の「無理かもしれないように思えても僕は 一番叶えたいことを夢に持って生きていくよ」 の言い換えであると解釈するとすっきりするように思える。 また、「もし死んでしまっても…受け継いでくれる」 が含まれるので、松本版同様、「時間=世代を超えた時間」である。 以上のことから、 ・「夢は時間を裏切らない」 → 実現困難な大きな夢であっても、それを実現するために努力していこうという意志表明。 ・「時間も夢を決して裏切らない」 → そうすれば、どんなに時間がかかっても、たとえ世代を超えてでも、夢はいつか必ず実現できる。 こう解釈すると、本質的な部分では同じである可能性もある。 (※ただし、この例はあくまでも一個人の解釈に過ぎない。)
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(※こちらの項目は今回の松本氏の主張ではなくはあくまで蛇足の部分です) 銀河鉄道999エターナル編劇場版の主題歌「Brave Love」 ◎ THE ALFEE 「Brave Love ~ Galaxy Express 999」 (作詞・作曲/高見沢俊彦 [THE ALFEE]) (1998年公開の劇場版第3作「銀河鉄道999~エターナル・ファンタジー~」主題歌) 「約束された場所が 心のUtopia 未来はけして君を裏切らない」 ★銀河鉄道999エターナル編劇場版の主題歌で作詞はTHE ALFEEの高見沢氏である。 ★当時、松本氏が直接高見沢氏に映画主題歌提供を依頼。 高見沢氏が楽曲完成後、直接松本氏に聴かせた後、松本氏が高見沢氏と固い握手。 (以上の内容は当時、雑誌のインタビューなどで高見沢氏が語っていた) 高見沢氏がテーマを意識し作詞後、それを松本氏が認めたという流れである。 問題のフレーズ及び「Brave Love」の歌詞と比較してみると 【松本版】 → 【槇原版】 時間は夢を裏切らない、夢も時間を → 夢は時間を裏切らない、時間も夢を (夢と時間が逆順) 時間は夢を裏切らない → 未来は夢を裏切らない (CD帯、時間→未来だが同順) 遠く時の輪の接するところ → その二つがちょうど交わる場所 (意味は違うが似たフレーズ) 親から子へ…続いていく → もし死んでしまっても…受け継いでくれる 【THE ALFEE版】 → 【槇原版】 約束された場所が → 約束の場所 心のUtopia 未来は… → 心が望む未来がある 未来はけして君を裏切らない → 未来は夢を裏切らない (CD帯、君→夢の差異) ※「単体で」「個々を」比較した際に問題となるのは「時間は夢を・・・」 の部分だけ。 だが、このように「組み合わせで」 類似点が多い場合、 「単体で」「個々を」比較した場合には無味無臭の部分もなんだか胡散臭く思えてくる。 たとえ一つ一つは普遍的であった場合でも。 槇原敬之「約束の場所」 夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない その二つがちょうど交わる場所に 心が望む未来がある 夢を携えて目指すその場所に 僕が付けた名前は 約束の場所 途中でもし死んでしまっても ひたむきに夢と向き合えば きっと同じ未来を描く 誰かが受け継いでくれる これに松本氏のフレーズ及び「Brave Love」の歌詞を当てはめてみると (※「」内が松本作品、『』内が Brave Love から引っ張ってきた部分) 「時間は夢を裏切らない 夢も時間を裏切ってはならない」 「遠く時の輪の接するところ」 に 『心の Utopia』 がある 夢を携えて目指すその場所に 僕が付けた名前は 『約束された場所』 「親から子へ 子からまたその子へ血は流れ 永遠に続いていく」 夢は きっと同じ未来を描く 誰かが受け継いでくれる (※かなり無理矢理くっつけていると思われる場所もあります。 当てはめ方が適当で判断は個人個人でお願いします。) (※漫画に映画に主題歌、とあちこちから拾っていますが、 いずれもコアなファンの間では割と有名なものです) (※この比較を元にパクリだ、と言うのは言いすぎかもしれませんが、 世界観が似ている、ということは言えるかもしれません。) Brave Love ~Galaxy Express 999~ アルフィー http //www.youtube.com/watch?v=vHaQJI0xHD8 CHEMISTRY&槇原敬之 「約束の場所」 http //www.youtube.com/watch?v=mAarRnyU1hk
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第一審判決: 槇原敬之へ松本零士から賠償金220万円の判決下る ■ 2008年12月26日、第一審判決。 名誉毀損を認め、松本に賠償金220万円の支払いを求める判決を下した。 「著作権侵害ではないことの確認」については棄却 (2009/1/8補足 正確には棄却ではなく訴え却下) された。 判決の要点は → 松本敗訴の第一審判決を受けて 問題のフレーズ ■ 松本零士 「銀河鉄道999」 エターナル編第1話 (1996年初出) ほか 時間は夢を裏切らない 夢も時間を (決して) 裏切ってはならない」 ■ ケミストリー 「約束の場所」 (作詞・作曲/槇原敬之) (2006年) 「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」 「未来は夢を裏切らない」 (CD帯) → 問題の部分の出典と比較 → 劇場版主題歌「Brave Love」も含めて比較 → 問題のフレーズの解釈の例 コンテンツ トップページ 問題の部分の出典と比較 劇場版主題歌「Brave Love」も含めて比較 問題のフレーズの解釈の例 法律的および倫理的な観点 弁護士ブログまとめ 両者の言い分 メディアの反応 世間の反応 松本敗訴の第一審判決を受けて 松本零士「時間は夢を裏切らない」の世間における認知度 「銀河鉄道999」と「銀河鉄道の夜」の関係 参考:「銀河鉄道の夜」をベースにしている作品まとめ Wikipedia リンク 松本零士 槇原敬之 銀河鉄道999 宮沢賢治 宮沢清六 その他 リンク 銀河鉄道999盗作騒動についてコメントしている弁護士ブログ まとめ → 弁護士ブログまとめ 松本零士と槇原敬之、言い分はどちらに?@Yahoo!投票(投票は終了しています) http //polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=128 wv=1 typeFlag=1 「銀河鉄道999盗作騒動で提訴」はプラス?@Yahoo!投票(投票は終了しています) http //polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=522 wv=1 typeFlag=1 ガイドライン 誰もが編集可能なWikiです。内容は随時変わりますし、信頼性の保障はありません。 叩き易い両者ですが、記述内容は中立的な観点に気を配り、暴言は慎みましょうね。 宇宙戦艦ヤマト関連の諸問題や、「世界にひとつだけの花」盗作疑惑など、今回の問題と直接関係ない話題は取り扱わないようにしましょう。 Today - / Yesterday - / Total - since 2006/10/22
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判決を伝える報道 松本零士さん敗訴、“盗用発言”で槇原敬之さんの名誉棄損 2008年12月26日 読売新聞 歌手の槇原敬之さん(39)が作詞した歌詞が、漫画家の松本零士さん(70)に盗用だと決めつけられたとして、槇原さんが松本さんを相手取り、著作権を侵害していないことの確認と損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。 清水節裁判長は「2人の表現が酷似しているとは言えない」と認定したうえで、松本さんのテレビ番組での発言について名誉棄損を認め、220万円の支払いを命じた。 問題となったのは、槇原さんが人気デュオ・CHEMISTRYに提供した楽曲「約束の場所」の「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」という一節。松本さんは自作「銀河鉄道999」の「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」というセリフの盗用だと主張し、テレビ番組で、槇原さんも盗用を認めているかのような発言をしていた。 判決は、松本さんの発言について「事実ではない」と認定。著作権侵害の有無は、訴訟で松本さんが損害賠償請求権を放棄したため、明確には判断しなかった。 http //www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20081226-OYT1T00646.htm 槇原敬之へ松本零士から賠償金220万円の判決下る 2008年12月26日 スポーツ報知 シンガー・ソングライターの槇原敬之(39)が漫画家・松本零士(70)から「銀河鉄道999」のセリフを歌詞に無断使用したと非難され、名誉を傷つけられたとして、2200万円の賠償などを求めた訴訟の判決公判が26日、東京地裁であり、清水節裁判長は松本に賠償金220万円の支払いを求める判決を下した。同時に求めた「著作権侵害ではないことの確認」については棄却された。 ひげをたくわえた槇原はグレーのスーツ姿で出廷した。穏やかな顔で判決を聞き入ると、すぐに代理人に詳細を確認した。報道陣の問い掛けには無言だったが、代理人は「基本的には勝ったと思っている。判決文を見て判断したい」と語った。 争いの原因は、槇原が作詞作曲した「約束の場所」の「夢は時間を裏切らない 時間も夢を決して裏切らない」という歌詞と、松本が書いた「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない」というセリフ。人気デュオ「CHEMISTRY」が歌い、テレビCMでも放送された曲に対し、松本がテレビなどで歌詞が盗作であるかのような印象を与える発言をしたとして、槇原が昨年2月、賠償と著作権侵害でないことの確認を求めて提訴していた。 http //hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20081226-OHT1T00234.htm 名誉棄損:槙原敬之さんの訴え認め松本零士さんに賠償命令 2008年12月26日 毎日新聞 作詞した歌詞が漫画「銀河鉄道999」からの無断使用だと決めつけられ、名誉を傷付けられたとして、歌手の槙原敬之さん(39)が漫画家の松本零士さん(70)に2200万円の賠償などを求めた訴訟で、東京地裁は26日、220万円の支払いを命じた。清水節裁判長は、「松本さんの表現に頼って歌詞を作成したとは認められない」と述べた。 問題となったのは、槙原さんが人気デュオCHEMISTRY(ケミストリー)に提供した「約束の場所」の一節。「夢は時間を裏切らない、時間も夢を決して裏切らない」との歌詞について、松本さんはテレビ番組で「漫画の『時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはならない』というセリフの無断使用だ」などと非難。「槙原さんが『どこかで見聞きし、記憶に残っていたのかもしれない』と電話で謝罪した」と発言していた。 判決は、槙原さんの電話について「漫画の表現を知らなかったことを謝罪したもので、依拠を認める発言ではなかった」と判断し、松本さんの発言は名誉棄損に当たると結論づけた。 槙原さんは自身の公式ホームページに「勝訴判決だと考えています。松本さんの作品を盗んで歌詞を制作していないことを認めていただき、うれしく思います」とのコメントを出した。【銭場裕司】 http //mainichi.jp/enta/geinou/news/20081227k0000m040081000c.html 槇原さんの歌詞、「盗作でない」=松本零士さんに賠償命令・東京地裁 2008年12月26日 時事通信 歌手槇原敬之さんの書いた歌詞が、漫画家松本零士さんの漫画のせりふからの盗用かどうかが争われた訴訟の判決で、東京地裁は26日、盗用ではないとした上で、「槇原さんが盗用を認めた」などと事実に反する発言で名誉を傷つけたとして、松本さんに220万円の支払いを命じた。 問題となったのは、槇原さんが作詞した歌の一節で「夢は時間を裏切らない、時間も夢を決して裏切らない」という部分。松本さんは漫画「銀河鉄道999」に出ているせりふ「時間は夢を裏切らない、夢も時間を裏切ってはいけない」からの盗作だと主張していた。 清水節裁判長は、2人の表現について「印象や意味合いは異なり、酷似しているとは言えない」とした上で、松本さんのせりふを知らなくても歌詞を思い付くのは可能だと述べた。 その上で、松本さんがテレビ番組で「槇原さんが電話で盗作を認めて謝罪した」などと話した内容は真実ではないとして、名誉棄損の成立を認めた。 http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081226-00000129-jij-soci 判決の要点 松本の「槇原さんが『どこかで見聞きし、記憶に残っていたのかもしれない』と電話で謝罪した」というテレビ番組等での発言に関して、「槇原の電話での発言は、漫画の表現を知らなかったことを謝罪したもので、依拠を認める発言ではなかった」と判断、松本がテレビ番組で「槇原さんが電話で盗作を認めて謝罪した」などと話した内容は真実ではないとして、名誉棄損の成立を認めた。 賠償金220万円は、請求額2200万円の1/10。 2人の表現の類似性に関しては「印象や意味合いは異なり、酷似しているとは言えない」と否定した上で、松本さんのせりふを知らなくても歌詞を思い付くのは可能であり、「松本の表現に頼って歌詞を作成したとは認められない」と依拠性も否定する判断。依拠性と類似性という著作権侵害の成立要件たる「著作物の利用」の構成要素をいずれも否定した。 ただし、「著作権侵害ではないことの確認」については、松本が損害賠償請求権を放棄したため棄却されており、この判決をもって著作権侵害が無かったことが確認されたと言えるわけではない模様。 つまり、槇原が松本フレーズをベースに創作をしたと考えうる証拠は無く (依拠性の否定)、両者の表現は意味合いの異なる似て非なる別物 (類似性の否定) と言える。よって盗作ではない可能性は充分に考えられる。そして、槇原が盗作を認めて謝罪したという事実は無い。よって松本が、槇原がさも盗作を認めて謝罪したかのように発言したことは名誉毀損、という判断。 (※以上は各社による報道から読み取れた断片的な情報に基づくものであり、判決文全文を読んだ上でのものではないので注意されたい) 疑問点 「松本が、槇原がさも盗作を認めて謝罪したかのように発言したこと」は名誉毀損であるとはっきり書いてあるが、「松本が盗作を指摘した」ことが名誉毀損として判断されたかどうかは報道内容からでは不明瞭。 仮に松本が、槇原との電話で槇原が語った内容に関しては言及を避け、単に盗作の可能性を指摘した (法的見解の表明) だけだった場合は、名誉毀損が成立しなかった可能性が残る? つまり、類似性は否定されたものの、類似性の存在を疑う意見を表明したことが名誉毀損に該当し得ない正当な行為だったと言える程度には似ていた、という判断なのかどうか? もっと平たく言うと、盗作だとは認められないけど、盗作だと疑われても仕方が無かった、という判断なのかどうか? また仮に、たとえ槇原が松本フレーズをベースに創作したこと (依拠性) が証明されたとしても、表現としては別物である (類似性の否定) という判断から、著作権侵害には該当しないという判断になった可能性がある? 【参考】弁護士山口貴士大いに語る (2007年3月23日、判決が出る前の記事) http //yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2007/03/vs_b5a0.html 仮に、槇原が松本フレーズをベースに創作したこと (依拠性) が証明されたとしても、表現としては別物になっている (類似性なし) から著作権侵害無し、という判断が下される可能性が理論的にはあり得る 判決文 http //www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20090106182202.pdf 銀河鉄道999盗作騒動についてコメントしている弁護士ブログ まとめ 駒沢公園行政書士事務所日記で判決文の総合的なまとめが読める。 → 弁護士ブログまとめ Today - / Yesterday - / Total - since 2008/12/27
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■ 世間の意見 ■ 掲示板では若干槇原よりの意見が多い。 mixiやブログなどでは更に槇原派が多くなる。 松本氏のファンの間からも今回の件を残念がる声が聞かれる。 (※ただしこれは盗作云々は二の次で対応の仕方に問題があるという意見が多い。) しかし、話の一部だけを聞いて発言している人も少なくない。 また、両者共に今回の件以外での叩きも多く見られる。 ■ 松本派意見(松本擁護) ■ ・松本氏の信念が含めれるものでもあり簡単にここまで同じ内容になるとは考えられない。 ・問題の部分以外も含め、歌全体が「999エターナル編」を歌い上げているように感じる。 ・自分の座右の銘でもある言葉を他人に使われて憤慨するのはあたりまえ。 ・松本氏が今後も自作や講演会用いていく言葉。 自分が先だということをはっきりさせておかないと、 今後逆に松本氏側がパクッたという印象を持たれてもおかしくない。 ・漫画の権利強化を訴える立場にある松本氏にとって 漫画より音楽が優遇されている現状に意義を唱えるのは当然。 ■ 松本派意見(槇原攻撃) ■ ・槇原氏は過去に云々・・・ ・(そんな台詞知らないという人が多いことに対し) パクリとはバレないようにマイナーなところから引っ張ってくるもの。 ・盗作云々は別として歌詞が似ているのは事実なので実際に会って話し合うべき。 ・一流のクリエイターであれば、言葉がかぶってないかちゃんと調べてから発表するべき。 ・槇原サイドの「銀河鉄道も先人の…」発言は論点のすり替えであり、言いがかり。 ・なぜ事務所の陰に隠れ、表に出てこようとしない? ■ 中立意見 ■ ・どっちの対応も大人気ない。 ・これって話題づくりのためのヤラセじゃね? ・二人とも良い作品なんだからそれでいいじゃん。 ・どっちもシラネ。 ・ところでなんで記事は槇原だけ呼び捨て? ・昔の999知ってるけどこんなセリフ知らねー。 ・エターナル編? 何ソレ? ・999マニアのゴーストライターが作詞したんじゃね? ■ 槇原派意見(松本攻撃) ■ ・松本氏は過去に云々・・・ ・松本氏の行動や発言は一方的でかつ大人気ない、器が小さい。 ・ただ単に松本氏が話題づくりのためだけにやってる。 ・更に使用料等で金を稼ごうとしている。 ・松本氏の著作権に対する考え方自体に反対。 ・そもそもあんなフレーズを誰でも知ってるなんて何様? ■ 槇原派意見(槇原擁護) ■ ・槇原氏の力量と感性であれば生み出せるもので盗作だとは考えられない。 ・そもそも文章が多少似ているというだけで伝えたいことは違う。 ・こういったケースでは本人が表に出ないで正解。 ■ 参考 ■ Yahoo!投票【松本零士と槇原敬之、言い分はどちらに?】 http //polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=128 wv=1 typeFlag=1 ■ 一部のファンは早期に気付いていた ■ ◎ 松本零士作品を語り合うスレ 四巻 http //comic6.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1153633151/l50 173 名前: 愛蔵版名無しさん 投稿日: 2006/09/26(火) 23 31 44 ID 3LAXtLpW 今度出るケミストリーの新曲の歌詞って松本漫画のパクリだよね? 「夢は時間を裏切らない、時間は夢を裏切らない」ってさ。 ◎ Amazon レビュー http //www.amazon.co.jp/gp/product/B000HIVSNI/ ★★★★☆ 銀河鉄道?, 2006/10/9 レビュアー: Cygnus - レビューをすべて見る この「約束の場所」は2007年の春から始まるTVアニメ 「銀河鉄道999~エターナル編~(仮)」のエンディング曲であり、 原作にある「時間は夢を裏切らない、だから、 夢も時間を決して裏切ってはならない」という 言葉をテーマとしています。 ・・・なのかなぁ、と初めて聴いたときは そう思ってしまったのですが、どうもまるで関係がないようですね。 偶然の一致って、あるものなんですね。 (※「銀河鉄道999~エターナル編~(仮)」は現段階では予定は無いようです) ◎ ソーシャルネットワークmixi「銀河鉄道999」コミュニティ ソーシャルネットワーク内なのでURLの表示、引用などは避けます。 コミュニティ内での似ているとの最初の指摘は2006年09月29日01 16です。
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◆誓ってはならない 「また、あなたがたも聞いているとおり、昔の人は、『偽りの誓いを立てるな。主に対して誓ったことは、必ず果たせ』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。一切誓いを立ててはならない。天にかけて誓ってはならない。そこは神の玉座である。地にかけて誓ってはならない。そこは神の足台である。エルサレムにかけて誓ってはならない。そこは大王の都である。また、あなたの頭にかけて誓ってはならない。髪の毛一本すら、あなたは白くも黒くもできないからである。あなたがたは、『然り、然り』『否、否』と言いなさい。それ以上のことは、悪い者から出るのである。」 誓ってはならない
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作者:Elika 「はじめまして!」 その声を聞いたその瞬間から、俺はずっと彼女ばかり見ていた。 声でのやり取りがメインのこのスレにおいても、彼女の声は群を抜いて優れていた。 演技力、声質、何もかもがすばらしかった。 他の住人も、彼女の儚げで芯のあるその声に心酔していた。 俺は負けじと、彼女の声に声で応えた。 ある時、俺に史上最大の幸運が訪れた。 彼女のskypeID……音声通話のIDを知るチャンスがめぐってきた。 スレでは控えめな彼女だったが、初めての通話はチャットを飛ばしてくることなく、いきなりコール音を鳴らしてきた。 「あ……こっちじゃ、はじめましてかな?」 小さな鈴がコロコロ鳴るような、耳に心地良い透き通った声で、彼女はおずおずと俺に呼びかけてきた。 「あ、はい、は、はじめまして!!」 「あはは、なんかスレと雰囲気違うよ!」 彼女との始めての通話は、緊張でガッチガチのまま始まって、仄かな恋心を抱いて終わった。 それからは毎日毎晩、彼女がskypeをオンラインにしている限り通話し続けた。 チャットはほとんど使わずに、互いの声を耳にして日々を過ごした。 ──仄かな恋心が確かな愛情に変わるまで、時間は十分だった。 俺たちはそれほどまでに話しまくった。 さらに幸運だったのは、それは彼女も同じだったということ。 スレでは相変わらずのやりとりをする裏で、いつしか俺たちはごく自然に、どちらからともなく下の名前で呼び合う間柄になっていた。 「コウ君はほんと、いい声だよねー」 「ミサキさんだって、きれいじゃん、声。透き通ってる」 「あはは、だってほら、私は声しか取り柄がないから」 「そんなことないよ、この前送ってもらった写真だって、すごいきれいだったし」 「んー……そうなんだ?」 「そうなんだ、ってそうに決まってんじゃん。自信持っていいよ!」 「そっかぁ……」 「そうだよ!」 「でも、ほんとコウ君はいい声だよね」 「そればっかだなぁー、声以外ないのー?」 「えー、私にとっては声がすべてだもん!」 「はははっ、なんだよそれー!」 「生粋の、生まれついての声マニアですからね~」 「ありがとう、ミサキ」 「声は、裏切らないからね」 季節は巡り、俺の誕生日にミサキからプレゼントが届いた。 プレゼントはCD、ミサキがよく聴くといっていたクラシックのCDだった。 19歳だという割には妙に達筆な宅配便の送り状が、ミサキの住所を教えてくれた。 ──ミサキに、会いたい。 そう思ったらいてもたってもいられなくなった。 気がつくと俺は、新幹線を待っていた。 今思えば俺は、とんでもないストーカーだと思う。 若さゆえの過ちでは済まされないほどに、突拍子もなくぶしつけな行動をとったと反省している。 ──アポもとらずに俺は、ミサキの家の前に立っていた。 ドアチャイムの白いボタンに伸ばした指がわずかに震える。 しかしそれは触れることなく、出し抜けに後ろから響いてきた声に、俺は振り返った。 「誰……?」 「っ……ごめんっ、ミサキ!会いたくなっt」 「コウ、君……なの?」 「そう、だけど……」 犬の散歩から帰ってきたミサキは、俺と目を合わせようとしなかった。 そして、絞り出すような切ない声で、 「ぇって……」 「え?」 「帰って!!」 「え、わっっ?!」 信じられないほどのスピードで、ミサキは玄関に消えた。 ミサキを避けようと身をかわした時に、かっこ悪くしりもちまでついた。 「はは……かっこわりぃ。マジで」 それからしばらく、俺はパソコンを起動する気にならなかった。 正確に言うと、そんな勇気はなかった。 空白の時間はあまりにも多くて、俺はそれだけミサキと話していたんだと実感させられた。 なにもない毎日が、無駄に流れて消えていった。 空虚な一日が、無言のうちに俺の愚かさを責めていた。 そんな時間が何日も過ぎたある日。 唐突にそれは訪れた。 「あの、コウ、さんですか?」 ちょうどタバコが切れ、コンビニまで重い足を引きずって歩いていた俺に、見たこともない女の子が声をかけてきた。 「はぁ……そうですけど」 「突然で、失礼します。私、カエデっていいます。高島カエデ」 「高、島……!?」 ミサキと同じ苗字──まさか! 「姉が──ミサキが、いつもお世話になっています」 「あ……」 口の中がやけに乾いて、うまく声がでない。 そんな俺に、カエデちゃんは──ミサキの妹は、おずおずと続けた。 「姉が、この前は申し訳なかったって……あれからコウさんがずっと、skypeにログインされないから謝る事もできないって」 「あ……いや、あれは俺も悪かったっていうか全面的にアポなし突撃したのが」 「違うんです!」 カエデちゃんは、力強く俺の言葉をさえぎった。 「姉は……目が、見えないんです」 衝撃の事実。 思い当たるフシはいくらでもあった。 文字レスにはあまり反応しなかったミサキ。 チャットは全くしなかったミサキ。 そして、口癖のように言っていた……「声は裏切らない」と。 「バーンを見て、お気づきになったかもしれませんけれど」 「バーン……って、あの?」 「はい、盲導犬です。最近になってやっとうちに来てくれたんです」 知らなかった。 気づかなかった、というべきかもしれない。 なんせ、しりもちついてたからな……あの時。一瞬だったし。 「コウさんと話すようになるまでは、姉はずっと盲導犬なんていらないって言ってたんですよ」 「え、俺?」 「はい。外に出ることもなくて、たまに私が無理矢理連れ出さないと文字通り一歩も」 「……」 「コウさんに、会いに行きたかったんだと思います」 「…………」 俺は、ミサキの何を知っていたんだろう。 「きっと、いずれ自分で言うつもりだったんだと思います。でも、コウさんが突然会いにきて……」 俺は、ミサキを何も知らなかったんだ。 「カエデちゃん、今、ミサキは?」 「……ずっと、部屋で塞ぎこんでいて、あの、私見ていられなくて……ごめんなさい、突然」 「行こう、カエデちゃん!」 「えっ?!」 ミサキに、会いたい。 会って、謝りたい。 何も知らなかった自分を詫びたい。 俺が空虚な時間で自分を恥じている間、どれだけミサキが不安だったかを知りもしないで。 自己嫌悪にヘタレていた自分が、今この世で一番恥ずかしい。 「カエデ、おかえり」 「あ、お姉ちゃん」 「ミサキ!!」 バーンを連れたミサキが、玄関の前にいた。 ここに来るのは2度目……あきらかに、違う気持ちで今は立ってるけど。 「え……?」 「ゴメン、ミサキ!!俺、ミサキのこと、なにも……目のことだって……」 悔しさと恥ずかしさで、こみ上げる涙を必死でこらえて、俺は言葉をつむぎ続けた。 「なにも知らなかった、俺はバカだった!」 「コウ君……」 透き通った声が、わずかに震えていた。 「俺が自己嫌悪でずっと、ヘタレてる間、ミサキがどれだけ不安に思っていたかも知らずに……」 俺の声も、いつしか震えていた。 「気づかなかった、今思えばいつ気づいたっておかしくなかったのに!!」 ふいに、ミサキの手が伸びてきた。 文字通り手探りで、俺の肩にそっと触れた。 まるで俺の形を確かめるように、ミサキの手が俺をなぞった。 「もう、その声聴けなくなるのかと思うと、怖かった……」 ミサキの手が、俺ののどをなでる。 「初めて、声に裏切られるのかと思った……怖かった、ホントだよ?」 「ミサキ……ゴメン、本当にゴメン」 「えへへ……でも、コウ君は裏切らなかったね、やっぱり」 光を失ったミサキの目から、涙がこぼれて、伝って、落ちた。 それを拭える距離に、俺はいた。 やっと近づけた。本当の意味で。 「よし、っと……」 「どうしたの?」 「んー、いや。なんでもない」 「さっきからなにをそんなに一生懸命打ってるのよ」 「俺とおまえの愛の軌跡をだな」 「バカ。目が見えないからって、いい加減な事言わないでよー」 「はいはい。じゃーそろそろメシにすっか」 「はーい!」 声は、裏切らない。 俺の声は、今もミサキの側に居るんだから。
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1 :どうですか解説の名無しさん:2008/11/13(木) 02 20 49.90 ID hFV1raqg (過去を)背負っていく 2 :どうですか解説の名無しさん:2008/11/13(木) 02 23 57.09 ID oJpCwPQJ 二岡、過去を背負いきれず圧死 3 :どうですか解説の名無しさん:2008/11/13(木) 02 24 25.62 ID Uz7KBa5T 小坂「愛ってなんだ」 4 :どうですか解説の名無しさん:2008/11/13(木) 02 25 33.52 ID WpfpS8VJ 今岡「男は決して振り返らない」 (過去を)背負って契約交渉いく 5 :どうですか解説の名無しさん:2008/11/13(木) 02 25 36.96 ID JeEROI6x (未来に)切り替えていく 6 :どうですか解説の名無しさん:2008/11/13(木) 02 28 02.36 ID FQGIzMzU 二岡をスレタイに入れただけの野球と関係ない馴れ合い雑談スレ 7 :どうですか解説の名無しさん:2008/11/13(木) 02 29 00.74 ID ENiowAGH . 3 下柳「ためらわない事」 8 :どうですか解説の名無しさん:2008/11/13(木) 02 29 15.67 ID J7jBbq6G 多田野「過ちなら誰にだってある。僕は二岡さんの全てを受け入れる」 10 :どうですか解説の名無しさん:2008/11/13(木) 02 51 37.28 ID dfE7gS45 夢は時間を裏切らない 11 :三下沢おゲス晴(種 NOAH豚) ◆MW0crJ.GXY :2008/11/13(木) 03 52 08.86 ID DLTZlb4O 時間も夢を決して裏切らない