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明日のために No.1353 星 最大HP 最大ATK 最大DEF コスト ストーリー 5 409 116 527 12 PS 錬金術師のDEFを30%上昇 +限界突破時のステータス 凸数 最大HP 最大ATK 最大DEF PS 0凸 1凸 2凸 3凸 4凸 5凸 星 最大HP 最大ATK 最大DEF PS 5 明日のために 409 116 527 錬金術師のDEFを30%上昇 [[]] 相性のいいカード シンフォギアカード 星 属性 カード名 最大HP 最大ATK 最大DEF 最大SPD 最大CTR 最大CTD スキル [[]] [[]] メモリアカード 星 カード名 最大HP 最大ATK 最大DEF スキル [[]] [[]] メモリアカード
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星空の下、月明かり浴び 心ここにあらず、どこ吹く風 この身を捧げよう 君のために君だけのために 目をつむれば君が微笑んで 手を振り遠く歩いていった 最終電車で君が帰ってくるのを待っていた 君のために明日のために 美しい歌を歌おう 今日という日が素晴らしすぎて 美しい歌を歌おう 君よ永遠なれと願ったのはいつの日か 君よ永遠なれと願うのはいつまでか 永遠か 君のために明日のために 美しい歌を歌おう 今日という日が素晴らしすぎて 美しい歌を歌おう
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明日を良く生きるための格言集 「格言」と「その格言を言った人」は分離しましょう。 「誰が言った」かは気にしてはいけません。「実践すること」が大事なのです。 人生の格言 ◆ 賢者は他人の失敗にも学び、愚者は自分の失敗にも学ばない。 格言というよりは、賢者と愚者の定義です。失敗から学べば、あなたも賢者です。 「失敗に学ぶ」と口で言うのは簡単ですが、実際行うのは難しいものです。 「次から気をつけよう」などと頭で考えてるだけでは、失敗は繰り返します。 具体的に行動しなさい。 何でもいいので、とりあえず何かをすること。 失敗するたびに、別の対策を考えれば良い。 対策を講じれば賢者の道です。 対策を怠れば愚者の道です。 この格言集も、読むだけでは賢者にはなれませんよ。 ◆ 後悔するな、反省しろ。 後悔先に立たずと言いますが、後に後悔したところで悲しくなるだけです。 時間は絶対に戻りません。過去は絶対に変更されません。 未来のみ、変更の可能性が残されています。 もし1時間無駄にしたなら、次の1時間を有効活用する方法を考える。 「あの時こうしていれば・・・」というのは、便所ネズミのクソにも匹敵するくだらない考え方です。 「次からこうしよう」と考えることで初めて、未来が変更されます。 ◆ 「信じる」とは、「疑う」こと。 絶対に正しいものは信じる必要がありません。 信じるためには、疑いの余地が必要です。 信仰や信者も同様でしょう。 信じる者は騙されるのです。 ◆ 自己啓発本は、買ってはいけない。 「自己啓発本が悪い」と言ってるわけではありません。 『「啓発本を買わない」が実践できないような人は、啓発本に書いてあることは何一つ実践出来ない』という意味です。 逆に、「啓発本を買わない」が実践できる人は、啓発本など必要ありません。 どちらにしようと、啓発本は必要ありません。 「啓発本を買わない」・・・これが自己を啓発するたったひとつの方法です。 健康の格言 ◆ 体にいい食べ物などない。 体に悪い食べ物はいくらでもあります。水銀、カドミウム、プルトニウム・・・などなど。 体に必要な栄養素はありますが、取りすぎていいものはありません。 水の飲み過ぎは水中毒を引き起こします。 ビタミンCの取り過ぎはカリウム不足を引き起こします。 食物繊維の取り過ぎは下痢を起こします。 「必要な量を適量」以外の健康な食事は存在しません。 取り過ぎたら、おしまいです。あとから烏龍茶飲んでも中和されません。 ◆ 取り過ぎは直ちに健康に影響が出ない。 タバコの吸い過ぎは、60すぎてから肺がんになります。 酒の飲み過ぎは、60すぎてから食道がんになります。 脂肪の取り過ぎは、60すぎてから脳卒中を起こします。 塩分の取り過ぎは、60すぎてからアルツハイマーになります。 若いうちは問題ありませんが、確実に寿命を縮めています。 日本人の死因の殆どが、酒、タバコ、塩分、脂肪の取り過ぎです。 そのことを意識して、取り過ぎましょう。 質問、ご意見はこちらからどうぞ → Q&A 以下広告
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152 名前:明日のために 1/5 投稿日:2006/07/14(金) 03 54 25 参加者名簿を見ながら、郭嘉は考える。 線を引かれているのは死亡者の名前。 魏の将が、多すぎるのだ。 特に夏侯姓が目立つ。 呼ばれた順番が近いから、洛陽を出た直後に広範囲を攻撃できる武器で狙われたのか? 夏侯氏に恨みがある者の仕業か、あるいは…裏切り? 夏侯姓を持つ生存者―夏侯惇、夏侯淵、夏侯覇―の名前をちらりと見る。 いや、夏侯一族とは限らない。同じ魏将であることを利用して、隙を突いて、一気に…。 北へ行く道すがら、魏の誰かから情報の一つでも頂ければ好都合。 そう思ってここ、陳留へとやってきたが考えが甘かったか? 「あれは…満寵殿?」 陳羣に言われて郭嘉もそちらを見る。 一人の男がうずくまっている。確かに満寵だ。 「満寵殿!」 満寵はひどく苦しみのたうち回っていた。あまりの苦しみように陳羣が駆け寄る。 「満寵殿、どうなさいました!満寵殿!!」 陳羣には、満寵が一瞬笑ったように見えた。 うれしそうに? かなしそうに? 「伏せろ!!」 郭嘉が叫び、チーフスペシャルが火を吹く。 伏せる陳羣、跳び退く満寵。二人の間を銃弾が駆け抜ける。 満寵が郭嘉をぎらりとした瞳で見た。その手には刃。 153 名前:明日のために 2/5 投稿日:2006/07/14(金) 03 55 52 満寵は郭嘉に肉薄する。 「陳羣殿!」 郭嘉の叫びに陳羣は弾かれたように膝を突いて身体を起こしザックに手を突っ込む。 来るはずの閃光に備えて郭嘉は手を翳す。 が。 「馬鹿野郎!陳羣っ!!」 陳羣は、凍り付いていた。閃光弾を握りしめたまま。 ―本当にいいのか、これを使ってしまって― ―取り返しのつかないことが起きるのでは― ―…まさ…たまさ…た…さ…たまさいたま― 「ぐ、はっ…!」 満寵の刃が閃き郭嘉の脇腹の肉を抉る。 郭嘉は銃を取り落とす。 瞬間、未来を見通すと言われた瞳と今はガラスのように虚ろな瞳が交差する。 「わあああああああああああああ!!」 一拍遅れて飛沫いた鮮血に、陳羣の恐怖に似た躊躇いも飛んだ。 絶叫。炸裂する閃光が両者の瞳の中くらくらと瞬く。 震える膝を叱咤して陳羣は郭嘉に駆け寄りその腕をひっ掴む。 光。熱を持つ傷。流れ出ていく命の滴。 自分の腕を掴む陳羣の手。 感じるのはただそれだけ。 …痛いな。そんなに強く掴まなくったっていいのに… …何をするにも、容赦ないなこの人… そんなことを思いながら、郭嘉は意識を手放した。 154 名前:明日のために 3/5 投稿日:2006/07/14(金) 03 57 17 「申し訳ありません…!」 何度も何度も謝る陳羣にいちいち返事をするのも面倒だった。 別にいいよ、と一度だけ言って、後は黙って思考を巡らせていた。 満寵の変貌も気になったが、陳羣の様子も同じくらい気になった。 確かに陳羣は中央で政に関わるのが仕事だった。自分ほど前線馴れはしていないだろう。 だが先程のあの様子は異様だった。 躊躇う、なんて可愛いものではなく、もっと本能に刻まれた禁忌のような― 自分の水を使って郭嘉の傷を浄め、袖を破り止血に使う。 名家に生まれたとはいえ決して豊かではなく、 徐州にいたころなどは特に苦労をしていた陳羣はこれらの手当を器用にこなしたが それで罪悪感が晴れることはなかった。 「…すみません。申し訳ありません。私の責任です…!」 脇腹の傷は致命傷ではなさそうだが大分失血してしまったようだ。 また郭嘉は元来身体の強い方ではない。傷口から厄介な病を得てしまうかもしれない。 ひたすら謝り、郭嘉の顔色もいくらか落ち着いた頃、陳羣はぽつりと言った。 「…これは、貴方が持っていてくださいませんか」 郭嘉は片眉を微かに上げて陳羣を見た。 傷は左の脇腹だ。確かに右手で弾を投げる程度なら支障はない。 155 名前:明日のために 4/5 投稿日:2006/07/14(金) 03 58 29 「私が持っているのでは、またいざという時に貴方にご迷惑がかかるかも…」 「あんた、武器も持たずにどうやって生き延びるつもりだ」 鋭い口調で郭嘉が陳羣を遮った。 「どう、って…」 「あんたは生きてくつもりがあんのか」 「…………。」 「答えろ!」 陳羣は、答えられない。 「甘ったれんじゃねえ!!」 郭嘉の拳が陳羣の頬を打った。傷に痛みが走る。 脂汗が額に浮かんだが郭嘉は意地でも痛そうな顔はせずに立っている。 陳羣は目を見開いたまま、そんな郭嘉を見ている。 「生きてくつもりがないんなら、今俺がてめえを殺してやる!俺が生き延びるためにな!!」 郭嘉の手が陳羣の首に伸びた。そのまま絞める。 郭嘉は、本気だ。 「か、くっ…か…っ…!」 「確かに俺は死に損ないだよ。武器も無くしたしかなり血も流れちまったしな。 でも今のあんたよりは絶対に生き延びる自信がある!だってな俺は、俺は、」 陳羣は酸素を求めてもがく。 こうして首を絞められてみれば、陳羣もまた浅ましく生に縋っている。 血を吐くような郭嘉の叫び。 「俺は、生きていたい…!」 …生きて、いたかった。 郭嘉の手が離れた。 陳羣はまだ荒い呼吸を繰り返している。 156 名前:明日のために 5/5 投稿日:2006/07/14(金) 03 59 31 酷い頭痛と目眩の中、陳羣はようやく解ったような気がした。 自分は、どこかでもう諦めてはいなかったか。 どうせ、今回も(今回も?)生き延びることは出来まいと。 だけど、だけどやっぱり自分は、死にたくない。 …生きていたいのだ。 「…生き、ますよ」 精一杯に力を込めた眼差しで、陳羣も郭嘉を見返した。 「…生き延びてやりますよ、絶対に。 少なくとも…貴方よりは、長く」 郭嘉はにやりと笑う。 「上等」 陳羣も、笑い返した。 「ええ」 ザックから閃光弾を二つ出し、郭嘉に手渡す。 「半分だけ、持っていてください。 私が生き延びるためにね」 それを受け取った郭嘉は皮肉っぽく笑って、こう切り替えした。 「陳羣殿も、せいぜい仕事してくださいよ。 俺が生き延びるためにさ」 互いに明日を、生き抜くために。 ≪不品行と品行方正/2名≫ 郭嘉[左脇腹負傷、失血]【閃光弾×2】&陳羣【閃光弾×2】 ※郭嘉の銃は満寵に奪われました。 ※幽州を目指します。
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いつかじゃない明日のためにside直哉 【原作】高岡ミズミ 【イラスト】 円陣闇丸 【キャスト】 羽田直哉 福山潤 興津基継 小西克幸 瀬戸将治 鳥海浩輔 羽田志津子 西田絵里 望月 河原木志穂 男性 中村秀彦 【発売元】インターコミュニケーションズINCD-2133 / ハイランドLAQIA NOVELS 【発売日】2004年10月5日 【あらすじ】 十年ぶりの再会は、まるであの夢のつづきのようだと、直哉は藍いジャンパーの裾に手を伸ばした ―。 母と二人っきりの家庭へ転がり込んできた基継と、互いに寄り添い過ごした事を忘れられない直哉。 基継が突然姿を消して10年、天涯孤独になり更に想い出に縛られるなか、基継が帰ってきた。 理由も聞けないまま、家族として暮らした幸せな頃の様に過ごす二人。だが、別れはすぐにやってきて!! 大切なものを守る為二人が選んだ道は―。 いつかじゃない明日のためにside基継 【原作】高岡ミズミ 【イラスト】円陣闇丸 【キャスト】 羽田直哉 福山潤 興津基継 小西克幸 瀬戸将治 鳥海浩輔 椎名葵 深見梨加 【発売元】インターコミュニケーションズINCD-2133 / ハイランドLAQIA NOVELS 【発売日】2005年10月20日 【あらすじ】 基継がこの家に、自分のところへ戻ってきてくれた。それを実感していても、 10年前と同じように、興津基継が自分の前から姿を消してしまうのではないかと、 羽田直哉は不安に怯えていた。そんな時、基継の仕事仲間で椎名葵という女性が現れ、直哉の心は激しく揺れる。 一方、基継は山に固執する自分自身と向き合うため、父親の最期の地である八甲田へと向かう。 大切なものを守るため二人が選んだ道は…。
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エオルゼアの明日のために 依頼主 :ミンフィリア(ウルダハ:ナル回廊 X10-Y11) 受注条件:レベル46~ 概要 :ミンフィリアは三国首領会議の動向を心配しているようだ。 ミンフィリア 「バルデシオン委員会に連絡をとったわ。 すでにガレマール帝国から、 エオルゼアの各首領のもとへ最終通告が行われたそうよ。 ここウルダハの「香煙の間」で、 三国首領による会談が行われているようだけれど、 委員会に居る知人の話によれば、状況は良くないわ・・・・・・。 時間がないわ、急いで首領たちのところへ行きましょう。 ・・・・・・話し合いの結論が出る前に、 エオルゼアの牙が折れていないと伝えなきゃ!」 ミンフィリア 「時間がないわ、急いで「香煙の間」へ行きましょう! 「暁の血盟」の灯りは消えてないって、 首領たちに証明しなきゃ!」 ロイヤル・プロムナードのバーソロミューと話す バーソロミュー 「ここから先は、王宮へと続くロイヤル・プロムナード。 現在は緊急会議中である。 すみやかにお引き取り願おう。 ・・・・・・えッ、「暁」から緊急の用件が!? し、失礼しましたッ! それでは「香煙の間」へご案内いたします。」 ラウバーン 「これでは話が平行線だな。」 メルウィブ 「帝国軍第XIV軍団長、ガイウスから、 我々に届けられた書簡・・・・・・。」 カヌ・エ・センナ 「それに対し、私たちが出すべき結論・・・・・・。」 ラウバーン 「アルテマウェポンを持つ帝国軍の前に、 屈するのか・・・・・・あくまで戦うのか・・・・・・。」 カヌ・エ・センナ 「第七霊災から5年・・・・・・。 人々の顔に、やっと笑顔が戻ってまいりました。 その人々を、ふたたび戦場に送ることなど、 たやすく決意できるものではありません。 特に、ガイウス卿が申すとおり、 三蛮神をたやすく討つ力があるのであれば、なおのこと。 戦となれば、戦場は死地となりましょう・・・・・・。 それに「双蛇党」は、国内の不測の事態に 備えておく必要があります。」 メルウィブ 「エオルゼア諸国が抱える蛮神問題。 大きな犠牲を払い、蛮神と永遠に戦い続ける未来は、 まさに暗黒・・・・・・。 このまま消耗戦を続けることは、 我が「黒渦団」に限らず、皆が望まぬはず。 ガイウス率いる第XIV軍団が、 本国の意向を離れ、独自に動いているとの情報もある。 奴らに従わないまでも、 同調の道を探ることもできるのではないか?」 ラウバーン 「「鋼鉄」と呼ばれた女提督殿も、弱気なことだ。 結局は、グリダニアもリムサ・ロミンサも、 国内問題を優先したいのであろう? ウルダハも人のことを言えぬか・・・・・・。 恥ずかしい話だがな。 迫るアマルジャ族に、押し寄せる難民・・・・・・。 そして、一枚岩になりきれぬ砂蠍衆。 これでは「不滅隊」も簡単には動かせん。 大層な演説で国民を沸き立たせたところで、 目の前の問題が、すぐに片付くわけではない。」 ナナモ・ウル・ナモ 「・・・・・・ラウバーン。 それは、どこの国も同じじゃ。 誰もそれを責めることはできぬ。 皆、戦いに疲れておるのじゃ。 消沈した民を導くには、きれい事の言葉も必要・・・・・・。 政(まつりごと)とは、かようなものじゃろう? ガイウスなる者が、それを責めようとも、 わらわはラウバーン、そちを責めん。 力なきは、わらわも同じじゃ。 元より、エオルゼアと帝国は敵じゃ。 ただ、復興に明け暮れる日々の中で、 それを忘れていただけに過ぎぬ。」 カヌ・エ・センナ 「私たちが、復興を目指す陰で、 帝国は刃を研ぎ続けていた・・・・・・。 森を抜ける風の如く、過ぎ去っていったこの5年・・・・・・。 私たちと帝国が成してきたことは、あまりに違います。」 メルウィブ 「今や「暁の血盟」は失われた・・・・・・。 彼らは、蛮神問題の担い手としてだけでなく、 エオルゼアの精神の主柱でもあったのだ。」 アルフィノ 「「暁の血盟」は、失われてなぞいないッ!」 メルウィブ 「ミンフィリア、アルフィノ殿、それに・・・・・・シド!?」 カヌ・エ・センナ 「あなたも・・・・・・みんな無事で・・・・・・。」 ラウバーン 「お前たち・・・・・・生きていたのか!!」 アルフィノ 「どうしたのだ、諸国の首領よ! エオルゼアの民はみな、 気高く、誇り高く、雄々しいのではなかったのか!」 ミンフィリア 「蛮神を倒すために、大きな力に頼るのは間違っています! 大きな力を用いて蛮神を倒したとしても、 結局は、それより大きな力を求めて、 新たな民が新たな蛮神を生み出すだけ・・・・・・。 蛮神とは、混乱と絶望の内に、 民が祈り、願うことで生まれいずるもの。 ならば、その世を正さない限り、 蛮神は生まれ続けるのです!」 アルフィノ 「それに、帝国と同調などありえない。 奴らが力でエオルゼアを支配する未来・・・・・・。 それこそ、暗黒の時代が訪れるぞ!」 ミンフィリア 「目の前の問題は、自分たちで解くことに意味があります。 安易に力という解答に頼るのは怠惰よ。」 アルフィノ 「エオルゼアの平和とは何だ!? 5年前、みなが命がけで戦ったのは何故だ!? 真の平和と自由を勝ち取るためだろう!? エオルゼアは、まだ牙を失っていない。 そうだろう!?」 ミンフィリア 「わたしたち「暁」の明かりは、再び灯ったのです! 今こそ、もう一度心をひとつに! エオルゼアを救うために!」 シド 「真の商人は、未来の利のために財を投じるもの。 そうなんだろ、牛親父。」 ラウバーン 「シド・・・・・・。」 カヌ・エ・センナ 「・・・・・・自分の愚かしさに腹が立ちます。 大地と豊穣の女神ノフィカ様の教えを、 今になって思い出すとは。 豊穣の恵みは、先人の血と汗の中にこそ得られるもの。 それを森の恵みだなどと、享受することに 馴れきっていた私は、なんと情けないことか・・・・・・。 グリダニアは、エオルゼアの気高き民・・・・・・。 私たちグリダニアは、歴史上も侵略者に対して、 一歩も引かずに戦ってきたのです。 今更、何を及び腰になる必要がありましょうか。 「双蛇党」は動きます。 この神々に愛されし美しい大地から帝国を放逐し、 私たちのエオルゼアを取り戻すために!」 ナナモ・ウル・ナモ 「くくくくく・・・・・・。 あは、あはははは! 面白い、面白いぞ、カヌ・エ!」 メルウィブ 「フフフフフ・・・・・・」 ラウバーン 「ハッハッハッハッ!!」 ナナモ・ウル・ナモ 「そうじゃ、その顔じゃ。 お主らに、エオルゼアに足らなかったものじゃ! ラウバーン! ウルダハも負けてはおれぬぞ!」 ラウバーン 「いつのまにか吾輩は恐れていた・・・・・・。 また、祖国を失うことを。 戦わずして、祖国を守れようか? 困難こそ、勝機かつ商機と解っていたはずではないか。 我らウルダハは、エオルゼアの雄々しき民。 涸れた砂地に倒れようとも、 砂金をつかみ立ち上がるまでよ。 吾輩たちは、何度背中を押されたのだろうな・・・・・・。 この熱き心を持つ者たちに。」 メルウィブ 「さすが、グランドカンパニーの盟主たち。 どいつもこいつも、裏をかえせば曲者揃いってわけか。 私だって、気骨一筋の海賊あがりだ! たとえ相手が帝国だろうと、やってやろうじゃないか! 面倒な奴は、味方につけるか海に沈めろ。 海賊の掟に従うまでだ! エオルゼアの誇り高き民。 リムサ・ロミンサという巨艦の底力を見せてやる!」 ナナモ・ウル・ナモ 「このエオルゼアの危機、 わらわたちで守ってみせようぞ!」 盟主たち 「おう!」 (カヌ・エ・センナ 「まずはアルテマウェポンの頭を抑えます。」 メルウィブ 「海上拠点は我らが抑えよう。」 ラウバーン 「お願いする。では不滅隊は前線に出よう。」) ナナモ・ウル・ナモ 「世話を焼かせたな「暁」の者。 もう心配はいらぬぞ。 軍略は我らに任せよ。 砂の家に控え、号令を待つがよいぞ。」 砂の家のミンフィリアと話す イダ 「パパリモはさ、しっかりしろってアタシを叱るくせに、 あっさり帝国に捕まったわけじゃない? 自分が心配かけてどーするの、って思うわけ。 ・・・・・・まあ、無事だったからいいんだけど!」 パパリモ 「イダはさ、助けにきたのに最後で気を抜いただろ? 僕が援護してなかったら、どうなってたことか・・・・・・。 本当にしっかりしてほしいよ。 ・・・・・・まあ、相変わらずで何よりだけど!」 ヤ・シュトラ 「これでやっとひと段落・・・・・・ いえ・・・・・・ここからが本当の決戦ね。 今度こそ、5年前のような惨劇にはさせないわ。 私たちは必ず勝って・・・・・・ サンクレッドを連れ戻したら、お説教が必要ね。」 シド 「帝国に残してきた俺の技術が あの化け物にも使われているというのなら・・・・・・ あれを止めるのは、やはり俺の使命なんだろう。 正面きってのぶつかり合いは、お前たちに任せる。 俺たちは、技師としてのやり方で決着をつけてやるさ!」 アルフィノ 「君の戦いは、必ずや時代の混迷を切り裂く剣となる。 このエオルゼアを護っていこう!」 ビッグス 「ミンフィリアさんたちを救出できて、本当によかったぜ。」 ウェッジ 「タタルさんを救出できて、本当によかったッス!」 タタル 「お亡くなりになった皆さんを、 聖アダマ・ランダマ教会へ、 運んでいただいたのでっすね・・・・・・。 大変なお仕事、ありがとうございまっした。 この戦いが終わったら、皆で勝利の報告にいくでっす!」 ウリエンジェ 「『星海より稀人 異郷より客人来らん 其は汝 昔日視る者 明日拓く者なり』 いにしえの預言書・・・・・・「神歴記」に記された言葉です。 私はこれを、第七霊災を終わりに導く、 「光の戦士」に関する記述と考えています・・・・・・。 過去を視る力を持ち・・・・・・未来を拓く者・・・・・・。 私の推論は、あなたによって、 真実へと変わるかもしれません・・・・・・。」 アレンヴァルド 「あの2人は俺を守って死んだ・・・・・・ 大事なのは、俺がこれから何をするかだと思ってる。 そうだよな・・・・・・アバ、オリ・・・・・・。」 スラフスイス 「私の妹は、ここで帝国と戦って死んだの。 エオルゼアのためにと、国を捨てたあの子が・・・・・・ 少しでも理想をなしえたのなら、本望でしょう。」 ラドルフ 「「暁」は立ち止まれないぞ! こうやって噂をききつけた、冒険者が集まってくる限りな!」 (ローエンガルデ男の警備兵 「衛兵XIV番だ」 ミッドランダー女の警備兵 「警備は交代制です」) ミンフィリア 「バラバラになりかけていたエオルゼアが、 またひとつになってくれたわね。」 シド 「そして、エオルゼアの牙が、 まだ折れていないことが証明された。」 アルフィノ 「フフ・・・・・・。 祖父も、こんな気持ちだったのだろうか。 あれも、君の「超える力」なのかい?」 ミンフィリア 「まさか。 ただ、暁という仄かな灯りが世界を照らした。 ・・・・・・それだけよ。 あら、ちょうど良かった。 わたしたちも今戻ってきたところよ。 今開けるわ。 大丈夫よ。」 アルフィノ 「担当国のグランドカンパニーと連絡を密に取り、 作戦を詰めてくれ。 ウルダハは・・・・・・シド、頼めるか。」 シド 「任せろ。 さて、忙しくなるな。 燃えてきたぜ!」 (ヤ・シュトラ 「忙しくなるわね。」 イダ 「うっしゃ、気合ー!」) ミンフィリア 「わたしたちは以前から、 天使い・・・・・・「アシエン」について調べてきたの。 古の時代より、歴史の陰に潜み、 常に混乱と戦を煽ってきた者たち。 アシエンは、実体を持たぬ不死の存在よ。 黒い水晶・・・・・・「闇のクリスタル」を媒体に、 それを手にしたものに憑依する。 結論から言うわ。 サンクレッドは救えます!」 アルフィノ 「これが、闇のクリスタル・・・・・・。」 ヤ・シュトラ 「それは、エオルゼア各地の偏属性クリスタルを 解析して造られた、研究用のレプリカ。」 ミンフィリア 「たった今、わたしたちの後援者でもある組織、 バルデシオン委員会から取り寄せたものよ。 サンクレッドには、闇のクリスタルと アシエンについて調査をしてもらっていたの。 彼は賢人の中でも腕利きだったわ。 だから油断していた。 まさか、こんなことになるなんて・・・・・・。」 パパリモ 「彼は、ルイゾワのじっちゃんが亡くなったのを契機に、 みんなに少しでも頼られる存在になろうとしていた。」 イダ 「いつのまにか、自分のことを「オレ」なんて、 言い出したりしてたね。」 アルフィノ 「その焦りが、アシエンに憑依される隙になったか・・・・・・。」 ミンフィリア 「サンクレッドの持つ闇のクリスタルを破壊すれば、 きっと憑依は解かれる。 そうすれば、サンクレッドは助かるはずよ。 あなたには、いろいろな協力をお願いしてきたわ。 これが最後のお願い・・・・・・。 どうか、彼を助けてあげて・・・・・・。 そして、エオルゼアの平和のために、あなたの力を貸して! ありがとう・・・・・・。 本当にありがとう。 5年前、混乱の渦中だったエオルゼアは 「光の戦士たち」と呼ばれる英雄に救われた。 エオルゼアを渡り歩き、数々の蛮神を倒してきた、 あなたこそが、あの時の「光の戦士たち」だと 噂する人々も居るわ。 もちろん「超える力」を持つわたしは、 真実をちゃんと覚えている・・・・・・。 でも、そんなことはどうでもいいの。 わたしは、あなたをエオルゼアに生きる、 ひとりの勇敢な冒険者としてお願いしたわ。 過去の英雄は記憶の中に消えた。 でも、あなたが・・・・・・。 あなたこそが、今このエオルゼアを救うために、 母なるクリスタルに導かれた「光の戦士」だと、 そう信じています。 行きましょう! 神々に愛されし地、このエオルゼアを救済するために!」
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ADVパートのみ ミュリアルとH
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発芽! 花開く明日のために 「ジョータロー。……今日の授業後、ヴェストリ広場に来てくれ。 君ともう一度決闘がしたい。受けてくれるかな?」 昼食時、承太郎がいつものように厨房で食事をしていると、ギーシュが先日のように同席してきて、食後の一服中に頼んできた。 彼の言葉を聞いたシエスタは、驚いて下げに来たお皿を落としてしまい、割れる寸前で承太郎のスタープラチナがお皿をキャッチしシエスタの手に戻す。 「……どういうつもりだ? ギーシュ」 承太郎は静かに問い返した。ギーシュは真剣な面持ちだった。 「……別に。ただ、最近よく荒れ事に巻き込まれるからね。 だから模擬戦をしたいというのが本音さ。僕は実戦経験がほとんど無いからね」 「なるほど……だが俺は『スタンド使い』だ。 俺と戦ったところで、メイジとの戦いの参考にはなりゃしねーぜ」 「いいんだ。強い相手と戦って、自分の実力を知りたいだけだからね」 「…………いいだろうギーシュ。その決闘、受けて立つ」 いつかの食堂の時と違い、あまりにも穏やかに決闘の約束をする二人を見て、シエスタはいったい何がどうなっているのかよく解らなくなった。 「和やか」 テーブルの下に隠れていたタバサは、 タバサ特性はしばみ茶五号(略してタバ茶五号)を飲みながらそう呟いた。 「てめー、また潜り込んでやがったのか」 承太郎にも気づかれずにテーブルの下に忍び込み、タバ茶を飲ませようと隙を虎視眈々と狙うとは、このタバサ只者ではない。 今日の授業が終わり、後は夕食の時間までのんびりくつろごうという時間。 夕陽が紅に染めるヴェストリ広場に二人の男が対峙していた。 夕陽が紅に染めるヴェストリ広場に二人の女が観戦していた。 「さあ、ジョータロー。勝負だ!」 「……それより……何でシエスタとタバサがここにいるんだ」 承太郎はヴェストリ広場の隅にサンドイッチの入ったバスケットを広げ、かつ水筒まで用意して「二人の決闘見ながら食べよう」という気満々の二人を見た。 シエスタ曰く。 「だって、いきなり決闘だなんて……私、気になっちゃって」 タバサ曰く。 「偵察」 追い払うべきか放置すべきか。 即断できるはずのこの問題を、承太郎は「呆れ果てる」という感情で遅らせてしまった。 その間にギーシュが薔薇の杖を抜く。 「まあタバサなら何かアドバイスとか気づきそうだし、見ていてもらおう」 「…………」 まあギーシュの目的は自分と戦って強さを磨く事だし、優れたメイジに見てもらって意見をもらうのも悪くないだろう。 それにギーシュ相手ならば本気を見せる必要もない。 「やれやれ、いいだろう。かかってきな、ギーシュ」 「ではまず試させてもらおう……僕が学んだ新たな戦法を。舞えよ紅薔薇!」 ギーシュの周囲に突如現れた紅い花びらが宙を舞い空を彩る。 夕陽を浴びてさらに赤みを増したそれは、承太郎へ向かって舞い落ちた。 「何を企んでいるかは知らんが、花びらを浴びてやる理由はねーぜ」 承太郎の身体から浮き出た屈強の戦士が無数の拳で天を突く。 「オラオラオラオラオラオラオラ!」 花びらは呆気なく承太郎の周囲へと撃ち落とされた。 彼の身体には一枚たりとも花びらはついていない。だが――。 承太郎は気づいた。自分の周囲に花びらが落ちている、それはいい。 だがなぜ、自分の周りに円を描くように落ちた花びらから、ギーシュに向かって花びらの線が伸びているのだろうか? まるで、導火線のように。 (お手並み拝見だ。やってみな、ギーシュ) 承太郎はあえてギーシュの成長を見るためにその場から動かなかった。 だがギーシュは、それを自分の作戦に気づいていないと勘違いしてしまう。 「今だ!」 ギーシュは自分の足元まで伸びる花びらに杖を向けルーンを唱えた。 (あの詠唱は……確か錬金だったな。とするとこの花びらは……) 「錬金! 油になれ!」 途端に地面に落ちた花びらすべてが油に変わり地面に染み込む。 それを見ていたシエスタは、承太郎が動かない事に不安を覚えた。 「み、ミス・タバサ。ジョータローさんは大丈夫なんでしょうか?」 「大丈夫」 タバサは小さく答える。 「続いて、僕の足元まで伸びたこの油を『着火』する!」 ギーシュは土のドットメイジであるため、ファイヤーボールなどは使えない。 できるのはせいぜい着火の魔法程度だ。 だから自分の足元まで伸ばした花びらを見下ろして――。 地面が爆ぜる音にギーシュは視線を跳ね上げる。 わずかな土煙を残して承太郎の姿が消えていた。 「えっ!?」 承太郎が油の中にいないのでは、着火しても意味は無い。 どこに!? 承太郎はどこに消えたのかッ! ギーシュは承太郎がゴーレムの上のフーケに向かって跳躍した事を思い出した。 即座に青空を見上げる。 しかし、承太郎の目立つ学ランの色は空のどこにも存在しない。 「ば、馬鹿なッ! 承太郎はどこに――」 慌てて視線を下ろし周囲を見回す。 上じゃないなら、どこにいるのか。 「上だ」 ハンデとばかりに居場所を教える承太郎。 その声を聞き、ギーシュは再び空を見る。 自分と太陽の間に承太郎がいた。 「太陽に、隠れて――」 虚を突かれたギーシュは、目の前に承太郎が着地するのを呆然と見ているだけだった。 「どうした……? てめーの実力はその程度か」 「ハッ! わ、ワルキューレ!」 咄嗟に後ろに向かって跳んで逃げつつ杖を振るい、ワルキューレを六体出し壁を作る。 ワルキューレはいっせいにスピアを承太郎に向けた。 だが微塵も臆する事なく承太郎はワルキューレの後ろにいるギーシュを見据える。 「わ、わっ、ジョータローさんの前にいっぱいゴーレムが!」 またもや承太郎が危ないと勘違いしたシエスタが慌てる。 だがタバサはのん気にサンドイッチを食べていた。 シエスタに頼んではしばみ草を入れてもらったサンドイッチは、彼女の味覚では非常に美味であったが、これをそのまま承太郎に食べさせてもまた吐き出されるだけだろうと思うと、タバサはちょっぴりさみしかった。 承太郎が一歩前に出ると、ワルキューレ達は一歩後ろに下がる。 「どうした……かかってこないのか?」 「くっ……ジョータロー。こうなったら僕の切り札を、お見せしよう」 「ほう、そいつは楽しみだ。やってみな」 「チェェェンジ! ワルキュゥゥゥレ!」 そう叫んでギーシュは薔薇の杖を振った、ワルキューレ達の後ろで。 ギーシュの猛りを見て、タバサは目を細めた。 呆れたのだ。力に力で対抗しても、勝つのはより大きな力だというのに。 もうフーケのゴーレムに踏み潰された事を忘れたのだろうか? 承太郎はフーケのゴーレムよりパワーもスピードも上だというのに。 ――が、タバサは気づいた。なるほど、そういう事か、と。 そして承太郎は気づいていないらしい。 当然だ、ギーシュはワルキューレ達の後ろに隠れているのだから。 承太郎の前で、三体のワルキューレが肩を組んだ。 いったい何が始まるのかと承太郎は冷静に観察する。 その三体のワルキューレの上に二体のワルキューレが飛び乗った。 さらにその上に最後の一体がよじ登る。 そしてアイスクリームのようにドロドロに溶けたワルキューレは、互いの身体の隙間を埋めていき、背後にいるギーシュの姿を完全に隠した。 承太郎はというと、目の前でグニョグニョと融合する青銅の塊を見上げている。 その青銅の塊は次第に人の形を成していった。 身長三メイルという巨人にして戦士。 「クイーン! ワルッ! キューッ! レェェェッ!!」 ギーシュが叫ぶと、クイーン・ワルキューレは巨大なスピアを頭上で旋回させた後、承太郎に穂先を向けてかざしポーズを取った。 ジャッキィィ―――――z______ン 感心した様子でクイーン・ワルキューレを見る承太郎。 ギーシュはクイーン・ワルキューレの後ろから横に数歩移動し、薔薇の杖を口元に向けキザったらしいポーズを取る。 「待たせたねジョータロー。これこそ僕を守護する『レディ・オブ・レディ』……。 気高く大地に立つ薔薇の結晶、天を突く拳と槍をその手に握る戦乙女。 青銅の鼓動を聞け! 明日の勝利を掴むため、挑め空前絶後の大一番ッ! クイーン・ワルキューレ! これが! これがッ! これがァッ!! 僕のォ! 新しいィ! 魔法のォオッ……力だァァァァァァーッ!!」 「スタープラチナ」 オラ オラ オラ オラ オラ オラ 巨大になっても所詮青銅は青銅。 鉄に錬金されたフーケのゴーレムすら破壊したスタープラチナの拳を受けて、防げる理由など何ひとつとして存在しなかった。 哀れ、クイーン・ワルキューレはボコボコにされた挙句、空に向かって殴り飛ばされた。 「ゲェーッ! まさか、クイーン・ワルキューレをあんなに高く殴り飛ばすなんて!」 「やれやれ、正直期待はずれだったぜ。こんなくだらねーものが切り札とはな」 呆れながら承太郎はギーシュに向かって歩き出した。 「や、やりました! よく解らないけど、ギーシュ様のゴーレムをやっつけました!」 スタンドは見えずとも、それが承太郎が言っていたスタンドの力だろうと思い、シエスタは承太郎の勝利を今になってようやく確信した。 だが、最初から今この瞬間まで承太郎の勝利を確信しているタバサは小さな声で言う。 「まだ」 タバサの視線は承太郎でもギーシュでもなく、 上空に殴り飛ばされたクイーン・ワルキューレに向けられていた。 どうやらシエスタはクイーン・ワルキューレの派手さと承太郎に目を奪われ、ギーシュの切り札には気づいていないらしい。 それほど注意深く見なくとも、この角度からなら丸解りの手段なのに。 そして。 「来る」 タバサが呟いた。 クイーン・ワルキューレが落下する。 もう決着はついたばかりに、承太郎の背後へ。 クイーン・ワルキューレが落下する。 その背にワルキューレを乗せて。 クイーン・ワルキューレが落下する。 その背中を踏み台にして七体目のワルキューレが承太郎に襲い掛かる。 これが、ギーシュの策だった。 クイーン・ワルキューレで承太郎の注意を引き、 その背後で七体目のワルキューレを作り、クイーンワルキューレの背中に掴まらせる。 後は承太郎がクイーン・ワルキューレと戦っている隙に、七体目のワルキューレで奇襲をかけるという手筈。 一瞬でクイーン・ワルキューレを殴り飛ばされた時は失敗かと思った。 事実クイーン・ワルキューレが後ろに吹っ飛ばされていては七体目の出番は無かった。 だが幸いにも吹っ飛ばされた方向は上。 ワルキューレはクイーンの身体を盾に! 隠れ蓑に! 絶好の好機を得た! (頼む――成功してくれ!) 肉薄するワルキューレの槍が承太郎の背中を狙う。 それに気づいた素振りを見せず、承太郎は真っ直ぐギーシュに向かって歩いている。 (勝ったッ! 決闘敗北イベント完!) 「オラァッ!」 バッゴ―――――z______ン!! それは一瞬の出来事だった。 その間にギーシュは勝利の確信を敗北の確信へと変える。 承太郎は振り返りもせずスタープラチナを出現させ、後ろ目掛けて拳を振り下ろす。 拳がワルキューレの頭を潰し首までめり込ませた挙句、ワルキューレの身体を地面に叩きつけた。 「おめーはワルキューレを『七体』出せるのに、なぜか『六体』しか出さなかった。 だから……『七体目』に警戒するのは当然の事だぜ。ゲームセットだ」 両手をポケットに突っ込んだままの承太郎は、ギーシュの前まで行き勝利宣言をした。 最早ギーシュに残された手段は無く、ガクリと地面に膝をつける。 「ま……負けた。またしても完全敗北だ」 「そうでもねーぜ」 えっ? と思い、ギーシュは承太郎を見上げた。彼の頬に赤い線が一筋。 「そ、その傷は……?」 「ワルキューレを殴る時、スタープラチナの頬を槍がかすめた。それだけさ……」 それを聞いて、ギーシュはスタープラチナへのダメージ=承太郎へのダメージという、とても重要な事をスルーして、とにかく承太郎にとてもとても小さな一矢を報いた事を、両手を握りしめて空に掲げて歓声を上げるほどに喜んだ。 「やった! やったぞッ! あのジョータローに、一矢報いた! やったぁっ!」 「やれやれ、舐めときゃ治るような傷ひとつでそんなに喜ぶんじゃねー」 承太郎は頬の傷から血が垂れないよう軽く拭い、観戦していたシエスタに声をかけた。 「シエスタ、すまねーが傷の手当てをしたい。薬はあるか?」 「あ、はい。今お持ちしますね」 シエスタが救急箱を取りにヴェストリ広場を去った後、 タバサが承太郎に近づき学ランを引っ張ると、小声で訊ねてきた。 「それ、わざと?」 ギーシュの自信をつけるため、わざと傷をつけられたのか。という意味だ。 「……さあな…………。ただひとつ言えるのは、七体目の動きはなかなかよかったって事だ」 「そう。お疲れ様」 タバサがねぎらいの言葉をかける、というとんでもない行動を取ったが、承太郎はそれが罠である事を知っていたから、 一緒に差し出されたバスケットと水筒に目もくれなかった。 「……サンドイッチとお茶」 まだあきらめきれないらしくタバサは言う。 「どーせまたはしばみ草が入ってるんだろ。こっそり食わせようとするんじゃねーッ」 こうしてはしばみ草サンドイッチとタバサ特製はしばみ茶五号を回避する承太郎。 はしばみ草をめぐる不毛な戦いはまだ終わりそうになかった。 その後、ギーシュは善戦したお祝いとしてタバサからの差し入れをもらった。 すると大空に吹っ飛んで、五分後に落下してきて気を失った。原理は不明だ。 ちなみに一緒に観戦していたシエスタは承太郎の身を案じてばかりで、一切サンドイッチにも水筒の中身――タバ茶五号も口にしていなかった。
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日記の締めくくりなどによく用いられる言葉。 上田家に集まっているときなど、これを日記に書くことで 周りの人間に対して「寝たい」とい意思をぼんやり伝えることもできる。 日記
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「あーあ。目が覚めたとき、絶対小春怒りようやろうなあ…」 抱きとめた久住小春の重さを腕に…そして心に感じながら、田中れいなは呟いた。 苦笑いを浮かべようとして失敗したのが明らかな表情で。 「そりゃもう激怒だろうね。『小春絶対に田中さんのこと許さない!』とか言うのが目に浮かぶよ」 努めて明るく返そうとした新垣里沙の声も、不自然に語尾が掠れたために、当初の目的を果たせたとは言い難い。 「ごめんな、ガキさん、れいな。こんな思いさせて…」 腕の中で目を閉じる光井愛佳の頬を…その涙の痕を拭いてやりながら、高橋愛は里沙とれいなに頭を下げた。 「やめーや愛ちゃん。れいな愛ちゃんに謝って欲しくなんてないけんね」 「れいなの言うとおりだよ愛ちゃん。わたしだって謝ってなんて欲しくない」 先ほどまでとは違う強い調子で、里沙とれいなは愛に非難の目を向ける。 「…そうやね。3人で話して決めたことやし。謝ったりしてごめん…あ…」 再び里沙とれいなに向かって詫びながら頭を下げた愛は、「しまった」という顔をして慌てて顔を上げた。 そのどことなく間の抜けた愛の動作に場の空気がようやく少し緩み、強張っていた里沙とれいなの表情にも微かに笑顔が浮かんだ。 「思えば…この3人から始まったんだよね最初は」 当時のことを懐かしむように喫茶「リゾナント」の店内を見回しながら、里沙が言う。 「なん言うと?ガキさんスパイやったくせして。れいなは認めんけんね。愛ちゃんとれいなの2人で始めたと!」 「あちゃー、手厳しいねえれいなは」 「当たり前やん。ガキさんなんか愛佳よりずっと後やけんね、ほんとの仲間になったんは」 「ええ~っ!じゃあ私が一番後輩なわけ~?」 2人のやり取りを聞きながら、愛もまた当時のことを思い出していた。 廃倉庫でのれいなとの出逢い。 誰も寄せ付けようとしない鋭い刃物のような空気を纏っていたれいなの心は、それとは裏腹に誰よりも強く助けを願って叫んでいた。 今思えば、あの出逢いは偶然ではなかったのかもしれない。 愛の出生と能力に大きく関わっていたれいなの両親。 そしてれいなのあまりに特殊なチカラ。 あれは運命…いや、宿命とさえ言える必然の出逢いだったと思わざるをえない。 れいなは後に言ってくれた。 あのときの愛ちゃんの言葉が自分を救ったと。 暗闇のトンネルの中を一人歩いているようだった自分に、光と居場所を与えてくれたと。 愛ちゃんとの出逢いがれいなにとっての夜明けだったと。 あのときれいなに言った言葉 ――朝は必ず来る。誰にでも。どんなときでも―― は、自分に言い聞かせた言葉でもあった。 誰の手も借りず一人きりで戦うつもりだった自分。 思えばあのときの自分も、気付かぬうちに半ば以上暗闇の中にいたのだろう。 だが、れいなとの出逢いは自分にも夜明けをもたらした。 あの出逢いがなければ、きっと今の自分はなかった。 れいなの純粋さに、愛は心を救われた。 そして、そのほんの少し後に訪れた里沙との出逢い。 こちらもかなり劇的なものだったが、あれは潜入するための芝居であったわけだ。 あのときのことを思い出してれいなが腹を立てるのも無理はないかもしれないと苦笑する。 「わたしもあなたたちと一緒に戦いたい」と言う里沙を、愛は迷わず受け入れた。 理由が単純にそれだけではないことは感じ取っていたけれど。 それ以上に、里沙の中に自分と切っても切り離せない何かを感じて。 れいなとはまた違った意味で…互いの運命の結びつきのようなものを感じて。 そのことは里沙がこの「リゾナント」を去ったときに改めて思い知らされた。 自分には里沙が必要なのだと。 里沙の存在は自分にとってなくてはならないものなのだと。 2人で交換したお守りは、里沙が帰ってきてからも決してその身から離したことはない。 一度は帰ってきた里沙が再びいなくなったときのことも忘れられない。 そして……響いてきた“声”も。 囚われた里沙を全員で救出に向かった先、冷静さを装いながら危うく愛は自分を見失いかけていた。 それほどに里沙は大切な存在になっていた。 だが、それを押し止めたのもまた里沙の存在だった。 愛のために自らの手を闇に染めようとする里沙の姿に、愛は逆に自分を取り戻した。 「助けてくれてありがとう」 だからあのとき、そう言いたかったのは本当は自分の方だった。 里沙の他者を思い遣る心に、そしてその存在自体に、愛は心を救われた。 “仲間”はその後も増え続けた。 自らの身を傷つけて発動するそのチカラ故に深い闇を抱えていた亀井絵里。 逆に、他人の傷を治すチカラを持つが故に闇に押し潰されかけていた道重さゆみ。 愛が初めて出逢ったとき、絵里とさゆみは人間不信から半ば2人だけの世界に閉じこもっていた。 さゆみを守ろうと愛を“攻撃”した絵里のその異質なチカラ、そして心に抱える闇に愛は息を飲み、そして涙した。 精神感応のチカラを用いずとも、絵里が歩んできたであろう道のりは容易に想像がついたから。 愛ですら見たこともないほど強力な治癒能力を持つさゆみも、おそらく同じであったに違いない。 その優しいチカラに違わない優しい心を持っていればこそなおさら。 「来てほしい、わたしたちと一緒に」 あのとき思わずそう言ったことが正しかったのかどうか…それは今でもよく分からない。 ただ、絵里もさゆみも、皆と出逢うことで本当の意味での笑顔が浮かべられるようになったのはきっと確かだ。 だから…正しかったのだと思いたい。 絵里とさゆみをこの「リゾナント」に連れてきたことも。 2人の“想い出”の中に自分たちが存在しないことも―― 愛も2人に出逢えて本当によかったと思う。 絵里の芯の強さに、さゆみの優しさに、愛は心を救われた。 小春に出逢ったときのことも、まるで昨日の出来事のように頭に浮かぶ。 職業柄、自信に溢れているように見える立ち姿とその振る舞い。 誰をもたじろがせるような毅然としたオーラ。 自己中心的で、協調性の垣間見えない発言。 誰もが身をすくませるだろうあの場面で咄嗟に対応した機転と勇気……そして優しさ。 だが、本当はその心は怯え、震えていた。 心から信じ、繋がり合える存在を求めて叫んでいた。 だから愛は声をかけた。 「力を貸してほしい。わたしたちには仲間が必要なの」…と。 小春を救いたいという思いから―― だが、念写能力という特殊なチカラを持ったが故に抱え続けねばならなかったその心の闇は、仲間に加わって後もなかなか取り除けないほど深く、重かった。 信じたい、だけど信じるのが怖い。 大切に思う、だからこそ踏み込めない。 かつて引き起こされた“逆念写”事件は、そんな小春の思いそのものであったと言えるだろう。 あのとき、“裏切者”が誰であるのか、愛には想像がついていた。 しかし、愛は敢えてそのことを伏せた。 思い返せば…それは単なるエゴだったかもしれない。 “仲間”に去られることを小春以上に恐れる自分の。 結果、小春を傷つけてしまったことへの自責の念は今でも拭い難い。 幸いにして仲間たちの思いやりが、小春と…そして自分を救ってくれたけれど。 やがて小春は愛たちと過ごす空間を自分の居場所と認め、完全に心を開いた。 一度守ると決めたものを全力で守ろうとするその意志は誰よりも固く、それを行動に移す際も迷いはなかった。 その誰よりも真っ直ぐな思いに、愛は心を救われた。 李純―ジュンジュンとの出逢いもまた強烈な印象を残している。 心の片隅に響いた微かに助けを求める声。 その声を頼りに“飛”んだ先にあった光景。 廃墟となったビルの一室。 ただでさえ荒れているその部屋は、さらに無残に荒らされていた。 割れて散らばる窓ガラス、粉々の木片、床や壁に飛び散る血痕、手足をおかしな方向に捻じ曲げられてうずくまる男達。 そして、その惨状の中、申し訳程度の布きれで体を隠した全裸の女性… 「ナニカ、キルモノ、ナイデスカ」 初対面である自分に対して、開口一番そう言ったときのジュンジュンの無垢な目は忘れられない。 セリアンスロゥプ――いわゆる獣人。 獣へのメタモルフォセス。 他の能力とはまた質の違うそのチカラは、おそらくその持ち主を悩ませ、苦しめてきたことだろう。 だが、ジュンジュンはいつでも無邪気で明るかった。 愛の次に年長者でありながら、誰よりも純真で無垢だった。 それでいてその内面は母のような慈愛に満ちていた。 その透き通るようでいて温かい慈しみに、愛は心を救われた。 銭琳―リンリンとの出逢いはその後すぐ。 ジュンジュンが「トモダチデス」とこの喫茶「リゾナント」に連れてきたのが最初だった。 当初は戸惑い、どこか警戒し、心を開いていなかったリンリンもやがて心からの笑顔を見せるようになった。 そして、しばらくして起こったある事件を契機に、リンリンは本格的に仲間に加わった。 あのときの嬉しそうな2人の顔を思い出すと、今でも微笑んでしまう。 詳しい話は敢えて聞かなかったが、故あって幼い頃から国家機関で特殊訓練を受けていたらしいことは話してくれた。 そのこともあり、体術や対応力・決断力などにおいてダントツの能力を持っていたリンリンには戦闘面でも随分と助けられた。 また、その優れた能力は戦闘面のみならず料理や裁縫など多方面に渡り、その世話になったことも数え切れない。 生まれると同時に母を亡くし、そしてまだ幼い頃に父をも亡くしたらしいリンリンの過去は、想像を絶する辛いものであったに違いない。 母の形見だという小さな赤瑪瑙のペンダントを愛しげに眺めていた淋しげな横顔は、一度見ただけなのに鮮明に脳裏に焼きついている。 だが、リンリンはそれらを微塵も感じさせない明るさと笑顔で、いつも空気を和ませてくれた。 真面目で、努力家で、人知れず皆を見守り助けるリンリンの存在なしには今の自分たちはなかっただろう。 その控えめで、それでいてひたむきで熱い真心に、愛は心を救われた。 そして…愛佳との出逢い… どの出逢いも愛にとって特別だった。 だが、その中でも愛佳との出逢いは特別なものを感じずにはいられない。 自分の腕の中で、その閉じた目に涙を浮かべる愛佳の顔を見ながら、愛はあの駅のホームでの邂逅を昨日のことのように思い出す。 ひと気のない夜のホームに独り佇む愛佳。 その静かな表情と立ち姿からは想像もつかないほどに、愛佳の心は助けを求めて叫び、泣いていた。 下手をすればその命すら散らしてしまいかねないほどの絶望感に包まれながら。 「飛び込むんなら、次の電車にしてよね。あたし、帰れなくなっちゃうから」 だが、愛は敢えて突き放した言葉をかけた。 愛佳の中に「強さ」を感じたから。 自らの力で、自らの意志で明日に立ち向かってゆける確固たる魂の強さを。 そして…愛佳は明日を変えた。 目を背け続けていた“未来”に真正面から立ち向かい、自分を変えた。 愛の想像を、期待をさらに越えて強く、逞しく。 その誰よりも強く前を見据える姿に、愛は心を救われた。 皆と出逢えて本当によかった――改めてそう思う。 どの出逢いが欠けていても、自分は「高橋愛」を保てなかったかもしれない――そうも思う。 自分の心が闇に侵食されることなくいられたのは、揺るぎない意志を貫けたのは…皆が支えてくれたからこそだと。 だけど…いや、だからこそなのかもしれない。 自分がこの選択をしたのは。 自分勝手と言われるかもしれない。 裏切りだと言われるかもしれない。 分かって欲しいと望むのは身勝手にすぎるだろう。 こうするしかなかったのだと言うのは言い訳に聞こえるだろう。 それでも…それでも自分の思いが少しでも伝わっていて欲しいと思わずにはいられない。 「じゃあ…行くね、愛佳。もしもあーしらが…」 腕の中の愛佳に何かを言いかけた愛はその言葉を途中で止め、愛佳の体に置いていた手を自らの体へと静かに滑らせる。 再び愛佳の上に戻ってきた愛の手には、パステルカラーのお守りがあった。 「R」 そう縫い取られた手作りのお守り。 愛にとって特別な意味を持つ…里沙手作りのお守りが。 「愛ちゃん、それ…!」 自らの手の中のそれを愛佳の手の中に移した愛に、れいなが驚いたような顔を向ける。 そのお守りを、どれほど愛が大切に思っていたか知っているから―― 「あ、別に形見とかそういう意味やないんよ」 慌てたように愛は言った。 「あーしらが無事に戻って来られるおまじないというか、あーしらの思いを愛佳たちに分かってほしいというか――」 「おまじないかぁ。それいいね」 懸命に弁解じみた説明をしている愛の言葉を遮るようにそう言うと、里沙も自らのお守りを外し、れいなの腕の中で目を閉じる小春の手に握らせた。 愛のものとは違う色で「A」と縫い取られたそのお守りを。 「れいなだけ何もないっちゃけど…気持ちはおんなじやけん」 そう言うと、れいなは握り込んだ拳を小春の心臓の辺りにポンと当てた。 自分の心の一部をそこに置いていくというように。 「ガキさん、れいな。…行こう」 決然と顔を上げ、愛は里沙とれいなに声を掛けた。 頼もしい笑みを浮かべ、2人が力強く頷く。 そして―― 小春と愛佳を2階の寝室に寝かせ、3人は慣れ親しんだ喫茶「リゾナント」を後にした。 それぞれの因縁に決着をつけるために――― 希望という名の青空を未来に託すために―――