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接触 題名:接触 原題:Unnatural Exposure (1996) 作者:Patricia D. Cornwell 訳者:相原真理子 発行:講談社文庫 1997.12.15 初版 価格:\762 シリーズ当初は大胆に環境を変えていた本シリーズも、最近では少しずつ変化のペースがスロー・ダウンし始めている。今頃になってロンドンでのマークの死にようやく視線を向けるケイの姿を見るなんて、まさか予想もしなかった。まあ、とにかくこの手のサイド・ストーリーに付き合っているうちに、欠かせなくなったシリーズではある。 この作家の最大の欠点ではないかと思うのだが、この作品もまた、導入と展開に力を注いでいるものの、解決部分がまるで手抜きのようにあっけない。キャラクターたちの出世に伴い、事件は巻を追うごとに大掛かりになってきたのだが、収束の仕方にこの頃ぼくは不足を感じる。ずばり、作品としてのバランスの欠如のようなものを感じてならないのである。 本書でも然り。今度はケイたちの相手は、何と新種の伝染性ウィルス。世界から消えたという天然痘のウィルスの変種のようなものであり、これは人類を滅ぼしかねない。これらに立ち向かい、接触の危険を伴う検屍官という職業の過酷さも、壮絶に描かれていて、いつになくスリル満載のプロットである。まさにぐいぐい読んでしまう。 それでも最後には、すべてが作り物っぽく見えてきてしまうのは何故なのだろう。大きく拡げ過ぎた話を、少ないページで無理矢理収束させているように見えるのはぼくだけなのだろうか? もしもベストセラー作家に向けられるプレッシャーが、話をより大きくし、結果的にバランスを欠如させてしまうのだとしたら、それは大変残念なことである。 P・コーンウェルの新シリーズが、この1月に米国でお目見えすると言う。ケイ、ルーシー、ウェズリーらの状況が、どんどん加速して窮屈になって来ている気がする。変わらずマイペースなのはマリーノだけで、ぼくは今や彼一人のためにこのシリーズを読み進めているような気になってくることがある。これだけのキャラクターを造形できる作者が、話をどんどん肥大化し、安易な収束法に走るのは、かえすがえすも残念でならない。新シリーズに期待したくなってきたところである。 (1998.01.18)
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……え?いや、そりゃあ俺にだって知らないことはあるよ。 君らが俺に教えてくれたこともあるし、仮に知らないことがあれば知ろうと努力くらいはするさ。 ほら、最近だと『カリカリ梅が大好きな狂気のギャンブラー』とか。 彼に関しても俺は持ちうる手段を用いて調べ尽くした、はず。あまり突っ込み過ぎると消されそうだからね…… で、調べてるうちに感じたことは、彼はただ頭がいいだけじゃあない。 彼が得意なのは『賭け』ではなくて『駆け引き』だと思うのさ、俺の解釈だけど。 同じ『カケ』という読みでも随分違うんじゃあないか?この二つは。 ハッタリをかまし、道化を演じ、相手を観察し、押すときはトコトン押す。 ――そういう参加者は、この場にもいるだろう? 彼が放送を聞いても特に思うことはなかった。 せいぜいが、自分の危機は去らないという事実を改めて痛感した、という程度だろう。 できるだけ多くの参加者と接触しなければ自分は実験台として人柱になる可能性が。 そして逆に参加者と接触すればするほど、乗っていた人間に殺される可能性がある。 でも、それすらどうでも良くなってきていた。 一口に『自由』といっても、それを明確にどんなものか説明できる人間はいないし、百人に聞いたら百人それぞれの答えが返ってくるような質問は質問と言わない。 先に接触した二人組に取り入ろうとせず、半ばヤケクソで与えられた命令をこなし退散したことも、その辺りが彼の胸の奥にモヤモヤと巣食っていたのが原因だろう。 ゆえに、次に出会った参加者にも特に思うところはなかった。 「今度はミュージシャン志望かよ……大したセンスだぜ、くそったれ。なんだってホント」 そりゃあ悪態の一つも付きたくなるだろう。 目の前に突っ立っている男は、そんな彼のことを、警戒するでもなく、憐れむでもなく、疑うでもなく、訝しむでもなく。 あるいはそれらを全て混ぜ合わせたような目を向けていた。 「ハァ……参加者たちに『カーズ』ってやつからの伝言。 『第四放送時、会場の中央に来た者は首輪をはずしてやる』だとさ。まあ、来ても来なくても自由だけど」 ため息混じりに言うべきことだけを言い、踵を返す。 直後にいきなり走り出さなかったのは、疲労なのか、思うところがあったのか。彼自身にもわからない。 そんな背中に声がかけられた。 「君は――」 静かに、しかしよく通る、それでいて気にしなければ聞かないで済むような、その声は。 「『宮本輝之助』だね?」 静止を求めるものではなかった。 ●●● 『どうして自分の名前を知ってるんだ?』って顔をしてるな――少し私の話をしよう。 私の名は『吉良吉影』。年齢33歳。自宅は杜王町北東部の別荘地帯にあり……結婚はしていない…… 仕事は『カメユーチェーン店』の会社員で、私服のセンスをミュージシャンだと評されたのは初めてだが、音楽はたしなむ程度。 毎日遅くとも夜8時までには帰宅する、普通のサラリーマンさ。 そしてある日、これは全くの偶然だったんだが……“写真のおやじ”を知っているか?彼が私のことを『弓矢』で射った。 いわく「この矢に選ばれたものは特別な能力を得る」とのことだった。例えば私が聞いたところだと…… 『目や耳の内部が破裂した7人の変死事件のニュース』の真犯人は脱獄した死刑囚アンジェロじゃあないかとか、 ×月×日の『杜王町停電事故』は実は人為的なものだったとか、 ×月○日の『窃盗5億円事件』の犯人は超能力者だったという噂とか。 ……普通の人に聞いたらほとんどが「都市伝説だろう、そんなの」という内容だ。 だが私は普通ではない能力を目の当たりにしたので、その話を疑わず――調べていくうちに君にたどり着いたってわけだ。 ……フム。君の言い分もわかる。ならば君の不安を取り除くために言うが、私が君について知っているのは名前と容姿だけだ。 それから私の能力、そう君がスタンドといった、その能力だが。正直に言って『わからない』。 矢に刺されて死ぬほど痛い思いをしておきながら――自分で言うのもなんだが、これで私はエスパーだ、ヤッタバンザーイ、って気にはならなかった。 ゆえに能力を行使したことがないし、やり方もわからない。 写真のおやじはそんな私のことをかなり怪しんだ。矢から見ればアタリでも、人間的にはハズレだと。 だが、頭を切り替えたおやじは、私にこういった。 「得た能力を持って『あるスタンド使いたち』を始末して欲しい。だが、お前は能力を使えない。だったら『その無力さ』を利用して“他者に取り入る”のだ」 ――とね。それなら私にも理解できた。強いものに、弱い者に。賛成派、反対派。多数派、少数派。数というのは目に見えて効果を発揮するからな。 無力な人間なら尚更だ。足を引っ張るのも、思いの外に役立つことも自由自在という訳さ。 私はケンカは苦手だが、そういう戦い方ならできるかもしれない。ゆえに写真のおやじの話に乗り…… ……人の話を遮るのは感心しないが、まあ、理解が早くて助かるよ。 『私は君と同行し、カーズの話に乗った人間を演じることで効率よく参加者と接触する』 しかし――そう、カーズと言ったな?そいつにそんな芸当ができるのか? もしその話が本当なら私自身もぜひ首輪を外してもらいたいもんだが…… 大体、未だに宮本君、きみが首輪を装着している以上は『まだ外せない』んじゃあないのか? どれ、見せてみろ。実はカーズにナニカサレタとかないか? というか、その耳も。止血してやろうじゃあないか。ほら、後ろ向いて。 ……ふむ。君からは見えない首輪の後ろ側にも特に変わったところはないな。 指でなぞってみた感じ、溝や段差の感触もない。私が自分で触ってるこの首輪と変わりないようだ。 つまり、君がカーズと接触したその際には、カーズによって首輪に何かしらの細工を施されたという心配はなくなったわけだ。 だが、現状でこの話を信じれる奴はどのくらいいるのかな、疑問に思わないか? 先の放送を聞いたろう?最初の舞台に立ってたカリメロ頭の男が死んで、大統領だと? 禁止エリアがわからない?次回には代役?まったくもって理解が追いつかない。 そして――もしかしたら。 主催者が死んで首輪が機能停止したとか、あるいは存在する意味を失ったとか――監視役がいなくなったという意味で―― そういう可能性を浮かべる奴もいるんじゃあないか? ……おい、落ち着きたまえ、私は可能性の話をしただけだ。なんでそこで君がビビって目を閉じる必要があるんだ。 まてまて、急に走り出すと心臓に良くないぞ。……ん?毒薬?それなら尚の事だ。深呼吸して、そう。 ……うむ。早速君の役に立てて何よりだ。 なら、役立ちついでにもう一つ私から提案させてくれ。 『今私が言った可能性について、今からカーズに意見を伺いに行くのはどうだ?』 ビビるな。大丈夫だ。私も同行する。“さっそく一人くいついた”とでも言えば良いだろう。 天才カーズ、とやらのことだ。どこかで私の姿を目撃しているかもしれないが、些細なことだ。相手の素性は問わないと言ったんだろう? 途中で他の参加者に接触したってそれも問題にはならない。私がなんとかする。 なんせ『無力な人間』を地で言ってる私なんだからな……自分で言うのもなんだが、フフ。 決まりだな……ん、アテがない? じゃあとりあえず、さっきまでいた場所に戻ってみるか。 ●●● さてさて。こうして吉良と宮本が合流してカーズのもとに向かおうとしてるわけだが。 一応……一応ね、君らにこの交渉における吉良の真意を解説して終わりにしよう。 吉良の思考はもはや――って表現は少し違うか。ずっとそうだった、『自分に危害を加えうる存在の排除』に尽きる。 趣味の『手首』ももちろん重要な点ではあるが、自分が生き延びないことには手首もヘッタクレもない。 さて、そうなれば削除する対象だが。現在での最優先は空条承太郎およびファニー・ヴァレンタインで、その下に僅差で存在するのが、もちろんカーズ。 そこに都合よく現れたエニグマの少年。聞いた話じゃ『爆発する首輪を解除しよう』としてるそうじゃあないか。 ところで。『嘘を付くときには真実に織り交ぜると良い』とはよく言ったものだ。 年齢や勤務地も、写真の親父の持つ弓矢で射られたことも、その力で敵対する存在を排除しようとしていることも。 カーズに会うという目的も本当にやりたいことだし、見た感じ首輪に異常がないことも本当だ。 むしろ、嘘は『能力がわからない』と言った、そのひとつだけだろう。 ほとんど真実の話にほんの一滴の嘘を垂らすだけで……と。まったくよくできている。 ――ああ、それから本名を名乗ったことと、宮本の名を知っていたこともだな。 思い出してくれ。吉良は空条邸で『蓮見琢馬』の偽名を使ってすべてを消し去った。 つまり今後蓮見琢馬の名前を使うとなにかと不便で、しかも今後の放送――本当に行われれば、だけど――で『自分の名前』が呼ばれる可能性とリスク。 そして数刻前に呼び出された主催者サイド、そのモニターにチラリと映った姿の中に『写っていない外見』だった宮本。 最終的な判断は無作為な直感ではあったものの、結果としてそれが正解。杜王町の住民的に言うなら“鰯の頭も信心ね”ってやつだな。 さて、話が前後したけど――偽った吉良の能力だ。もちろん首輪を“ただ指でなぞって感触を確かめた”なんて事はない。 『現在宮本輝之助の首輪は爆弾になっている』――この事も、まあ本当だな。むろん、キラークイーンの能力ゆえの爆弾、という意味だけど。 首輪に触れたカーズが消し飛べば万々歳。 仮にその方法での暗殺が失敗したとしても、『アレほど外すと言ったカーズがやっぱり失敗して宮本が爆死した』という事実があればそれもそれで良し。 前者の方法でイクなら今すぐにでもカーズと接触すべきだし、後者をメインにしたいなら指令通りに多くの参加者を引き連れて、カーズに大恥をかかせてやるという訳だ。 しかも“カーズを探すあてがない”現状だったらどちらに転ぶも自然な展開にできる。 『自分の正体を知るうちのひとり』であるカーズが死ねばとりあえず一安心と。 承太郎やヴァレンタイン、あるいはジョニィ・ジョースターとの接触はその後でも構わない。 ――まあ、同時に全てがうまく進行すればそれが理想だが。そうならないと感じたなら一つずつ問題を解くしかないからな。 最初に言ったな、ハッタリをかまし、道化を演じ、相手を観察し、押すときはトコトン押す。 まさに吉良吉影そのものだ。 主催者に接触した事実を隠し、それでいてほとんど自分の正体を晒し。 弱者を演じ、宮本の反応をよく観察し。押すとなれば右手のスイッチをためらわず押すだろう。 しかし最後に一言付け加えるなら…… 『吉良吉影。コイツ、嘘つきだね』 【C-2 路上 / 一日目 夜】 【宮本輝之輔】 [能力] 『エニグマ』 [時間軸] 仗助に本にされる直前 [状態] 左耳たぶ欠損(止血済)、心臓動脈に死の結婚指輪、動揺 [装備] コルト・パイソン、『爆弾化』した首輪(本人は気付いていない) [道具] 重ちーのウイスキー、壊れた首輪(SPW) [思考・状況] 基本行動方針:??? 1.吉良とともに行動する。カーズのもとへ戻る予定 2.体内にある『死の結婚指輪』をどうにかしたい ※思考1でカーズのもとに戻るとしましたが、カーズとの接触方法は第四放送時の会場中央以外に存在しません。 自分の歩いてきた道を引き返す予定ですが、具体的にどうするかは次の書き手さんにお任せします。 ※第二放送をしっかり聞いていません。覚えているのは152話『新・戦闘潮流』で見た知り合い(ワムウ、仗助、噴上ら)が呼ばれなかったことぐらいです。 カーズのもとに向かう道中に吉良に聞くなど手段はありますが、本人の思考がそこに至っていない状態です。 第三放送は聞いていました。 ※カーズから『第四放送時、会場の中央に来た者は首輪をはずしてやる』という伝言を受けました。 ※死の結婚指輪を埋め込まれました。タイムリミットは2日目 黎明頃です。 【吉良吉影】 [スタンド] 『キラー・クイーン』 [時間軸] JC37巻、『吉良吉影は静かに暮らしたい』 その①、サンジェルマンでサンドイッチを買った直後 [状態] 左手首負傷(大・応急手当済)、全身ダメージ(回復)疲労(回復) [装備] 波紋入りの薔薇、空条貞夫の私服(普段着) [道具] 基本支給品 バイク(三部/DIO戦で承太郎とポルナレフが乗ったもの) 、川尻しのぶの右手首、 地下地図、紫外線照射装置、スロー・ダンサー(未開封)、ランダム支給品2~3(しのぶ、吉良・確認済) [思考・状況] 基本行動方針:優勝する 0.自分の存在を知るものを殺し、優勝を目指す 1.宮本輝之助をカーズと接触させ、カーズ暗殺を計画 2.宮本の行動に協力(するフリを)して参加者と接触、方針1の基盤とする。無論そこで自分の正体を晒す気はない 3.機会があれば吉良邸へ赴き、弓矢を回収したい ※宮本輝之助の首輪を爆弾化しました。『爆弾に触れた相手を消し飛ばす』ものです(166話『悪の教典』でしのぶがなっていた状態と同じです) ※波紋の治療により傷はほとんど治りましたが、溶けた左手首はそのままです。応急処置だけ済ませました。 ※バイクは一緒に転送されて、サン・ピエトロ大聖堂の広場に置かれています。ポルポのライターも空条邸から吉良と一緒に転送され、回収されました。 ※吉良が確認したのは168話(Trace)の承太郎達、169話(トリニティ・ブラッド)のトリッシュ達と、教会地下のDIO・ジョルノの戦闘、 地上でのイギー・ヴァニラ達の戦闘です。具体的に誰を補足しているかは不明です。 ※吉良が今後ジョニィに接触するかどうかは未定です。以降の書き手さんにお任せします。 投下順で読む 前へ 戻る 次へ 時系列順で読む 前へ 戻る 次へ キャラを追って読む 前話 登場キャラクター 次話 182 祭の前にさすらいの日々を 宮本輝之輔 193 To Heart 178 今にも落ちてきそうな空だから手を繋ごう 吉良吉影 193 To Heart
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接触 キラ・ヤマトは焦っていた。現在地の廃墟地区は隠れ場所は多いが、同時にどこから敵が現われるかわからない。 そこで彼は北上し、とりあえず廃墟地区から抜け出そうとした。地図が正しければ見晴らしのいい草原地帯の筈だ。 見晴らしがいいと言う事はリスクも少なくはないが今は一刻も早く廃墟地区から抜け出したかったのだ。 しばらく進んだところで進行方向より地響きを感じ、近くのビルに身を隠しその地響きの方向を見る。 その方向にキラは自機の数倍の巨大さを持つ重戦車型の機体、そしてその上に仁王立ちする巨大人型兵器を見た。 「大きい、何だあれは・・・」 その巨大戦車型兵器は進行方向の廃墟をキャタピラで曳き潰しながら移動していた。 そのパイロットが上に乗っている人型兵器のパイロットに通信を入れる。 「おい、鉄也」 「何だボス」 「なんで飛ばないでダイタンクで移動しなきゃならねぇんだ?」 「もしこの付近に狙撃を得意とする機体がいれば飛んでいる巨大機なんて格好の的だ。 それにその戦車形体はその機体の最も射程距離の長いキャノン砲を最も有効に使える形体だ、それに戦略的に見れば」 「あーもういい、わかったわかった!じゃあさ、なんで北なんて目指してんだ?」 「特に理由は無いな、ただ地図によると現在地から島の端に最も近かったから目指しているだけだ」 「ふーん、鉄也も以外と適当なんだわね」 「・・・!!」 「じょ、冗談だわよ。そんなに怒らなくても」 「そこのビルの影に隠れている奴、何者だ!」 鉄也は後方より気配を察知した鉄也はスピーカーで叫んだ。 (気付かれた、どうする?) 姿を現わし敵意が無い事を伝えるか。しかし相手が好戦的だとしたらその方が危険か、と思考した刹那 「うっ!」 「やったか?」 鉄也は赤と青の交じりあった光線、ザウルガイザー(恐竜噴射線)を発射し、 キラが身を隠していたビルと周りの廃墟をまとめてなぎ払った。 キラは咄嗟に身を動かし避けたが、パイロットの動きを直接フィードパックする、 モビルトレースシステム搭載のゴッドガンダムで無ければ今頃一緒に蒸発していただろう。 (警告も無しに撃つなんて!) キラはバーニアで2機の前に姿を見せ、大きく手を広げた。 「やめて下さい、こちらに敵対の意志はありません、こちらの名前はキラ・ヤマト!無意味な殺しあいは望んでいません!」 「お、おい鉄也、どうするんだよぉ?」 (ザウルガイザーを撃ちこんだ場所から一瞬で目の前に現われたか。機動力はかなりのもののようだ、どうするか・・・?) 【剣鉄也 搭乗機体 ガイキング(後期型)(大空魔竜ガイキング) パイロット状況 問題無し 機体状況 損傷無し 現在位置 D-2に近いD-3 第一行動方針 眼前の機体の安全性を確認 第二行動方針 眼前の機体の排除 最終行動方針 主催者打倒】 【ボス 搭乗機体 ダイターン3(無敵鉱人ダイターン3) パイロット状況 問題無し 機体状況 損傷無し(ダイタンク形体) 現在位置 同上 第一行動方針 眼前の機体の安全性を確認 第二行動方針 眼前の機体を出来れば仲間にしたい 最終行動方針 主催者の打倒】 【キラ・ヤマト 搭乗機体 ゴッドガンダム(機動武道伝Gガンダム) パイロット状況 やや混乱気味 機体状況 損傷軽微、問題無し 現在位置 同上 第一行動方針 自分の安全の確保 第二行動方針 考えていない 最終行動方針 生存】 前回 第54話「接触」 次回 第53話「生き抜く、力の限り」 投下順 第55話「ジョシュアの予想」 第53話「生き抜く、力の限り」 時系列順 第55話「ジョシュアの予想」 前回 登場人物追跡 次回 第17話「墜ちた勇者」 剣鉄也 第81話「かくして勇者は地に墜ちる」 第17話「墜ちた勇者」 ボス 第81話「かくして勇者は地に墜ちる」 第5話「廃墟の中で」 キラ・ヤマト 第81話「かくして勇者は地に墜ちる」
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波動存在と接触した人間のこと。 波動存在から力の一端を受け取っており、ゾハルを破壊し、ゾハルという檻に閉じ込められた波動存在を解放することができる唯一の存在である。 そのために接触者であるアベルは、以後1万年前に渡り、転生を繰り返していくことになる。
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・概要 ・複数のhitrectにより構成されたMCの接触判定(1)・・概要 ・・大まかな接触判定 ・・細かい接触判定 ・・例 ・複数のhitrectにより構成されたMCの接触判定(2)・・概要 ・・大まかな接触判定 ・・細かい接触判定 ・・例 [部分編集] ・概要 ここでは、接触判定に関して解説する。基礎に関しては、参考サイト(https //hakuhin.jp/as/hittest.html)に丸投げ。 一応、上記の参考サイトの情報に基づいて、「矩形同士の接触判定」に関する処理(サブルーチン)を記述したが、検証した結果、hitTestのほうが負荷が軽かったので、実際は使用していない。 ASのファイル:hittest.txt ︙(省略) [部分編集] ・複数のhitrectにより構成されたMCの接触判定(1) ・・概要 MCの中には、複数のhitrectにより構成されたものが存在する(hitrectの「・hitrectの統合体」を参照)。 ここでは、「単一のhitrectにより構成されたMC(「MC_A」)」と「複数のhitrectにより構成されたMC(「MC_B」)」との接触判定に関して解説する。 接触判定は、「大まかな接触判定」と「細かい接触判定」の2段階に分けて行われている。以下の項目で、それぞれの段階に関して解説する。 ・・大まかな接触判定 「MC_A」と「MC_B」との接触判定を取得する。これが、大まかな接触判定となる。 ↓大まかな接触判定がない場合。①と②が接触していない。 図における①~②の意味は、以降の図も同様である。 ・①:「MC_A」。 ・②(破線で囲まれた箇所):「MC_B」。 ↓大まかな接触判定がある場合。①と②が接触している。 ASのファイル:hittest_synthesis_1.txt if(MC_A.hitTest(MC_B)){//大まかな接触判定 ︙ } ・・細かい接触判定 「大まかな接触判定」がある場合は、細かい接触判定を取得する。 ↓細かい接触判定がある場合(1)。①と③が接触している。 図における③~⑤の意味は、以降の図も同様である。 ・③:「MC_B_hitrect+1」。MC_Bを構成しているhitrectのうちの一つ(以降も同様)。 ・④:「MC_B_hitrect+2」。 ・⑤:「MC_B_hitrect+3」。 ↓細かい接触判定がある場合(2)。①と④・⑤が接触している。実際は、ループの順序通りに、④との接触判定が優先される。 ASのファイル:hittest_synthesis_1.txt for(i_MC_B=1;i_MC_B =10;i_MC_B++){//MC_Bに関するループ if(MC_B[MC_B_hitrect+i_MC_B]==undifined){break}//存在しない場合,ループを離脱 if(MC_A.hitTest(MC_B[MC_B_hitrect+i_MC_B])){//細かい接触判定 hittest=1//接触判定 break//細かい接触判定がある場合,細かい接触判定のループを離脱 } } ・「if(MC_B[MC_B_hitrect+i_MC_B]==undifined){break}」:「該当するhitrect」が存在しない場合、ループを離脱する。上の図の例では、「i_MC_B=4」のhitrectが存在しないため、「i_MC_B=4」となった場合にループを離脱する。 ・・例 バスターと敵との接触判定を取得する場合の例を示す。 ASのファイル:zero_buster_normal_semicharge_fullcharge.txt for(i=1;i =_root.i_enemy;i++){//敵との接触判定用のループ MC_A=this MC_B=_root.board["enemy_"+i]["enemy_hitrect"]["enemy_hitrect_synthesis"];MC_B_hitrect="enemy_hitrect_" #include "zero_AS/hittest_synthesis_1.txt" if(hittest==1){ ︙ } } ・「this」:バスターのhitrect。 ・「_root.board["enemy_"+i]["enemy_hitrect"]["enemy_hitrect_synthesis"]」:敵のhitrectの統合体。 [部分編集] ・複数のhitrectにより構成されたMCの接触判定(2) ・・概要 「複数のhitrectにより構成されたMC(「MC_A」)」と「複数のhitrectにより構成されたMC(「MC_B」)」との接触判定に関して解説する。 これは、「・複数のhitrectにより構成されたMCの接触判定(1)」の応用となる。 ・・大まかな接触判定 「・複数のhitrectにより構成されたMCの接触判定(1)」と同様の処理を行っている。 ASのファイル:hittest_synthesis_2.txt if(MC_A.hitTest(MC_B)){//大まかな接触判定 ︙ } ・・細かい接触判定 「MC_A_hitrect+i_MC_A」と「MC_B_hitrect+i_MC_B」との接触判定を取得していく。 ASのファイル:hittest_synthesis_2.txt for(i_MC_A=1;i_MC_A =10;i_MC_A++){//MC_Aに関するループ if(MC_A[MC_A_hitrect+i_MC_A]==undifined){break}//存在しない場合,ループを離脱 for(i_MC_B=1;i_MC_B =10;i_MC_B++){//MC_Bに関するループ if(MC_B[MC_B_hitrect+i_MC_B]==undifined){break}//存在しない場合,ループを離脱 if(MC_A[MC_A_hitrect+i_MC_A].hitTest(MC_B[MC_B_hitrect+i_MC_B])){//細かい接触判定 hittest=1//接触判定 break//細かい接触判定がある場合,細かい接触判定のループを離脱 } } } ・・例 セイバーと敵との接触判定を取得する場合の例を示す。 ASのファイル:zero_saber_body.txt for(i=1;i =_root.i_enemy;i++){//敵との接触判定用のループ MC_A=this.zero_saber_hitrect_synthesis;MC_A_hitrect="zero_saber_hitrect_" MC_B=_root.board["enemy_"+i]["enemy_hitrect"]["enemy_hitrect_synthesis"];MC_B_hitrect="enemy_hitrect_" #include "zero_AS/hittest_synthesis_2.txt" if(hittest==1){ ︙ } } ・「this.zero_saber_hitrect_synthesis」:セイバーのhitrectの統合体。 ・「_root.board["enemy_"+i]["enemy_hitrect"]["enemy_hitrect_synthesis"]」:敵のhitrectの統合体。 ↓「セイバーと敵との大まかな接触判定」がある場合。「セイバーと敵との細かい接触判定」はない。 ↓「セイバーと敵との細かい接触判定」がある場合。ビッタアクアの鉄球の部分には、hitrectがある。
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接触 ◆qbc1IKAIXA 「ここがしばらく禁止領域にならない。なら今は動かなくても構わないってことね」 片目を隠している少女は自分に確認するようにつぶやいた。 日は昇っているもの、廊下の窓は西側にあるため校内は暗い。 彼女、マオはショーヘアの銀髪をかきあげながら、いまだ目を覚まさないオーキド博士を見下ろした。 彼女のギアスは相手の目を見なければ発動しない。 かつ、意識を失っている相手の思考を探るなど不可能だ。 殺すにしても情報を探ってから始末したいものである。 先ほどのやり取りと荷物を見たところ、抵抗する手段はないのだろう。彼に関してはこのままでいい。 確認後、ひと通りゼロの行方の手がかりがないか探ってみたが、それらしきものはない。 単純に方角から責めるべきか。もしくはゼロに勝てないため、逃げるか。迷ったが、結論は出ない。 そのため、マオは思考を切り替える。 死者の名に知っているものがいた。 ルルーシュ・ランペルージ。接触を望む相手、ナナリー・ランペルージの兄だ。 事情は知らないが、より自分のギアスが効果的になる好材料と判断した。今のナナリーは感情的になり、付け入る隙はいくらでもあるだろうから。 もっとも、ゼロとウィッチ・ザ・ブリタニアがわかれている以上、会いに行くべきかは疑問だ。 もしかしたら魔導器が分離している可能性がある。 そのため、ゼロと魔女の二人にわかれたのではないか。 だが、そんなことが起こりうるのか疑問でもある。 たとえナナリーと魔導器が分離しても、ゼロやウィッチ・ザ・ブリタニアのどちらかと同等の存在ができるとは思えない。 生き延びるため、魔導器を求めるマオとしては判断を誤るわけにはいかない。 ナナリーか、魔女か。どちらを追うか思考を続ける。 答えのでない苛立ちか、床で眠るオーキド博士を軽く蹴った。 瞬間、靴が床を叩く音が聞こえる。 「正直に答えていただきたい」 落ち着いた男の声が廊下に低く響く。 「あなたの蹴った男性は生きていますか? そして、危害を加えたのはあなたですか?」 高級スーツを包まれた、歳の割には若々しそうな男がマオを睨んでいた。 マオの不運は一つ。 寝ているオーキドを放って移動しなかったこと。ただそれだけに尽きる。 まだそのことに気づかず、距離をとって精悍な目を覗き見た。 シナプスサーキットを通し、相手の思考を認識できるのは、ギアス・リフレインの副次的なものだ。 だが、副産物は副産物でも強力な代物である。今までこの能力で生き延びてきた。 今もまた、相手の思考を読み取り、こちらの優位に進める。 そのつもりだった。 「…………まいったな。あなた、アカギに殺されたオルフェノクの仲間ね」 「ほう? どこかでお会いしましたか?」 「いいえ。ただ、ボクには隠しごとは……」 マオはすぐさま前方に転がった。薔薇の花びらがいつの間にか待っている。 一瞬遅れて、先ほどまでマオが立っていた場所が粉砕される。 粉塵を巻き上げ、片手でコンクリートを破壊しているのは白いスマートな怪人だ。 村上の姿はとっくにない。 「せっかちねぇ」 「申し訳ありません。あなたの能力を確かめさせてもらいました」 悪びれもせず、本心を語る相手にマオは顔をしかめた。 「さて、確かに隠しごとは無理そうですね。差し支えなければ、あなたの能力を教えていただけないでしょうか?」 「嫌味ね。だいたい当たりはついているのでしょう?」 「ということは、私の推測で間違いないわけですね」 「『ならば人の思考を読むことが出来るか。この能力を持ったままオルフェノクになれるのなら、上の上にふさわしい』。これでいいの?」 「ええ、証明としては充分です。ついでに、あなたなら続きも読めるでしょう?」 自信満々な相手で不快になる。 この村上峡児という男は『ここまで能力を明かすということは、別の本命の力があるということだ』と考えていた。 事実ではあるが、敵の言いようにされるのは好きじゃない。 「喋りすぎちゃった?」 「しかたありません。心を読める以上、駆け引きの経験は自然と浅くなります。それはこれから学んでいけばいい。 お嬢さん、そろそろお名前を教えていただけないでしょうか? そして我々と共に行きませんか?」 「そうねえ、それもいいわね」 などと、心にもないことをいう。今の目的はこの男から離れること。 すでに相手はこちらの切り札に警戒を払っているが、このギアスを避けれる奴はいない。 頬に手を当てるふりをして、いつでも眼帯を取れるようにする。 「オルフェノクになるのも悪くわないわ……なんて、ボクが言うとでもおもった?!」 素早く眼帯を上げ、隠された左目を晒した。 C.C.細胞に侵食されて体が痛むが、音を上げず続ける。 今、この期を逃すほどマオほど頭が悪くない。 「ボクのギアスで幸福の監獄へ行くといい!」 左目に刻まれた刻印が村上へと放出される。 ギアスの光を通じて、永遠の夢へと意識を案内された。 「ぐぅ……くっ」 マオは魔女因子に蝕まれた右手を掴み、歯を食いしばる。 抑制剤を今消費するわけにはいかない。やはりいつもより消耗が激しくなっていることを自覚しながら、今後のことを考える。 これで村上は無力となったはずだ。今どのような過去を見ているか、仕上げに入る。 「さて、君は……えっ?」 戸惑いのつぶやきが上がる。ギアスをかけたはずの相手は優雅ささえ感じる佇まいのまま、こちらに近寄ってきた。 「幸福の監獄。なんのことかと思えば、過去の幸せだった記憶を見せる能力なのですね。 確かに人間相手ならば効果的でしょう。ですがひとつ覚えてください」 コッ、コッ、と硬い床を革靴が叩く音を聞きながら、マオは左頬に手を添えられるのを黙って見ていた。 「オルフェノクは例外なく、未来にしか幸福はありません。 それさえ理解すれば、あなたの力はもっと上に行けます」 優しい口調で語りかける村上峡児から、必死で離れた。 相手は追いかけず、こちらがどう動くか観察している。 マオは小さなボールを握りしめ、地面に叩きつけた。 「ほう」 感心する村上の声が聞こえる。 ボールの中から飛び出したのは、二メートル近い大きさの怪獣だった。 鼻の上に存在する角が、ドリルのように旋回する。 「あいつを足止めしろ!」 マオの指示通り、サイドンが村上に突進を開始した。 「サイドン、でしたか。おやめなさい」 だが、その進みはあっさりと止まる。 村上峡児の雰囲気が変わったのだ。 「くっ……」 無意識にうめいてしまうほどの、圧倒的な殺気。 気圧されながらも、サイドンの方へ視線を動かす。 背中しか見えないポケモンは、まったく動かなかった。目を見ずともわかる。 野生の生物であるからこそ、目の前の男に絶対勝てないと理解してしまったのだ。 「私としては貴重なポケモンを失いたくありません。そしてあなたに危害を加えるのも気が進まない。 ポケモンを収めて、私たちとともに行動をしませんか? 上の上たるあなたの能力なら、我々とも対等な関係を結べる。そう信じています」 村上峡児は笑顔を浮かべ、手を差し出してきた。 本心を読まれているというのに、豪胆な男だ。 もちろん、仲間になって欲しいというのは本心だ。ただ、危害を加えない、というのは若干怪しい。 彼には自分をオルフェノクにするつもりだからだ。若干、とつけた理由は、村上峡児本人はそのことを『危害』と認識していないゆえである。 マオはため息を小さくつく。迷う余地などない。 「戻りなさい、サイドン」 ボールを握ったまま、降参のポーズを取る。相手は満足そうに頷いていた。 「歓迎します。それではお嬢さん、あなたの名前をお聞かせください」 □ 「なるほど。ギアスユーザーについて、だいたいは理解しました。魔女因子の侵食、抑制剤。なるほど」 校内の保健室で、マオは自分の持つ情報を全て開示しなければならなくなった。 別に脅されているというわけではない。村上峡児の態度は、マオの素性や能力のことを詳しく教えても教えなくても良い、というものだ。 ただ、相手に能力を向けたため、詳しく話さない場合は監視が厳しくなりそうだったのだ。 魔女を探したいマオにとって、実力のある村上の警戒心は解きたい。 ゆえに、オルフェノクの寿命に目をつけて、彼が興味を持ちそうな話題をした。 「そうさ。ボクは能力で君たちの問題を知っている。ギアスユーザーの解決策である魔女因子は、君たちにも有益なものだと思うけど?」 「もちろんです。マオさん、よく私に打ち明けてくれました。魔女因子の解析を我が社で行い、あなたにも技術提供をすることを約束します。 もっとも、この状況を打破しなければなりませんが」 「どうにかするつもりなのね。まあ、その実力なら当然かしら?」 「実力など関係ありません。やるべきことを、やれる人がやるだけ。それだけの話しですよ、マオさん」 マオは肩をすくめて、村上が煎れたコーヒーを口に運ぶ。 苦味を味わい、心地良い匂いを堪能してからまたも問いかける。 「まあ、ボクがあなたたちの支援を受けるには、世界を超える技術が必要だけどね」 「もちろん奪うつもりですよ。そんな技術、あんな輩に預けておくわけにはいきません。もっと有効に使うべきです」 「あっそ」 割と失礼に会話を打ち切ったが、村上が気分を害した様子はなかった。もちろん、力で読み取っている。 そういえば心を読むために目を覗く必要があるのを伝えているはずだが、今まで逸されたことは一度もなかった。 本心を読まれるくらいどうとでもない、という自信があるのだ。うんざりするほどぶれない男である。 「そういえば、私たちは確かめなければならないことがある。 私が魔王と名乗る男、ゼロと接触したことはお伝えしましたね」 「そうね。ボクもこの校舎で出会っている。魔王の力であなたと出会ったあと、ここに移動したと考えるのが自然ね」 「そのことですが、時間帯を整理しませんか?」 マオは彼の意見とすりあわせ、それぞれのゼロと出会った時間を照らしあわせた。 すると不可解なことがわかる。 村上が魔王と出会った時間と、マオが目撃した時間は重なる部分が多いのだ。 「どういうことなの?」 「考えられることは、魔王が分身できるのか。それとも二人いたのか、と言ったところでしょうか」 「二人いたとすれば、片方が偽物と考えたほうがよさそうね。けど、ボクが目撃した方もギアスユーザーにふさわしい身体能力だった」 「私と戦った相手は、私や上の上のオルフェノクを数名束ねても、苦労しそうな実力者でしたね。これは調査を進める必要があります。よろしいですか?」 「どのみち会ってみないと、ってわけね。了解」 マオが納得の意を伝えた後、人のうめき声が聞こえる。 どうやらオーキドが目覚めたようだ。村上がベッドの方に向かった。 彼女はコーヒーに息を吹きかけ、口元に運ぶ。 ポケモンはマオが預かることになった。村上に渡そうかと尋ねたが、それはこの儀式を潰してからでいいと言われた。 こちらが反抗しても簡単に潰せるという自信から来るのだろう。 自分をオルフェノクにしたい、という追求からどう避けるか。目下一番の悩みである。 だが、悪いことばかりではない。 村上はあの魔王(らしき相手)に互角に渡り合った。心を読めるため、本当であることを確認した。 それ程の実力者を敵に回さずに済んだのは、素直に幸運によるものだと感謝する。 ならば、マオがすべきことはオルフェノクになることを避けつつ、村上を敵に回さないことだ。 そうであるかぎり、彼は自分をどうこうするという気はない。 希望が少し湧いた、と右手の痛みに耐えながら、目を覚ましつつあるオーキドに視線を向けた。 【C-3/アッシュフォード学園 校庭/一日目 朝】 【マオ@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】 [状態]:魔女細胞の浸食(中) [装備]:左目の眼帯 [道具]:共通支給品一式、魔女細胞の抑制剤@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー、モンスターボール(サカキのサイドン・全快)@ポケットモンスター(ゲーム) コイルガン(5/6)@コードギアス 反逆のルルーシュ、ランダム支給品0~3 [思考・状況] 基本:ナナリーの魔道器を奪って魔女となり、この『儀式』から脱出する 1:村上と行動。オルフェノク化は避けたい 2:ナナリー、C.C.、二人のゼロに接触したいが、無理は出来ない。 3:『ザ・リフレイン』の多用は危険。 4:抑制剤を持つものを探す 5:この『儀式』から脱出する術を探す [備考] ※日本に到着する前からの参戦です ※海砂の記憶から断片的なデスノート世界の知識と月の事、及び死神の目で見たNの本名を知りました。 ※スザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線) 【村上峡児@仮面ライダー555】 [状態]:疲労(中)、人間態 [装備]:なし [道具]:基本支給品×3、拡声器、不明ランダム支給品0~2(確認済み) [思考・状況] 基本:オルフェノクという種の繁栄。その為にオルフェノクにする人間を選別する 1:マオのギアス、魔女因子に興味。 2:ミュウツーに興味。 3:選別を終えたら、使徒再生を行いオルフェノクになる機会を与える 4:出来れば元の世界にポケモンをいくらか持ち込み、研究させたい 5:魔王ゼロはいずれ殺す。 [備考] ※参戦時期は巧がラッキークローバーに入った直後 【オーキド博士@ポケットモンスター(ゲーム)】 [状態]:ダメージ(小) [装備]:なし [道具]:基本支給品、不明ランダム支給品0~3(確認済み) [思考・状況] 基本:ポケモンの保護、ゲームからの脱出 0:現状の把握。 1:プラズマ団の思想には賛同できない。 理解は出来なくもないが。 2:ミュウツーについては判断できる材料を持ちきれていない。 3:オルフェノクに興味 [備考] ※プラズマ団について元々知っていることは多くありません。 ※桜とマオとスザク以外の学園に居たメンバーの事を大体把握しました(あくまで本人目線) 078 接触 投下順に読む 080 憤怒 時系列順に読む 053 私はいざというとき、アナタを殺します(後編) 村上峡児 089 平穏の裏に潜む影 057 「Not human」(後編) オーキド博士 マオ
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接触魔術 接触魔術は「感染魔術」と呼ぶこともあり、一旦触れ合ったもの同士がその後もお互いに影響し合うという「接触もしくは感染の法則」に基づいている。 主に民族学で用いられる分類方法である。 民族学では“魔術”よりも“呪術”という言葉の方が用いられるため、“接触呪術”と表記される場合が多い。 用法 足跡の追跡 被追跡者に踏まれてしまった地面に、被追跡者の影響が少なからず存在するため、その痕跡を辿って追跡する。 力の授与 自らよりも強い力(魔力)を持ったものに触れることで、その力を授かる、または与える。 よく血を飲ませたり体の一部を食したりすることによって、与えられた物の能力を得たりすることがある。 それもまた考えようによっては接触魔術だということができる。 お守り 護符に身体の一部(髪の毛や爪など)を仕込み、力の依り代にする。 以下は接触魔術の具体例である。 Psychometry(サイコメトリー) 触れた物体の記憶を読み取る超能力の一種。 これも接触者の知覚に、物体の記憶が影響していることから接触魔術だといえる。 記憶を透視できる対象 透視できる記憶は断片的なものが多く、能力者の資質にもよるが秒単位の長期的な記憶を読み取ることは難しいとされている。 これは器物に記憶を司る器官が無いこと、そして器物の持ち主がその物体に触れていた際に「最も強く印象にある記憶」が残滓として残りやすい点に関連する。 また「水を含んだもの」のほうが記憶を透視しやすいともされている。 (引用 Pixiv百科事典) 用途 共感(エンパシー)や念話(テレパシー)、読心術などのように空間を隔てることは出来ない一方、“過去を追跡する”という捜索としての用途ではめっぽう強い。 応用次第では相手に触れてその思考・記憶を読む、読み込んだ記憶を相手に返して認識させる、といった用途も可能らしい。 現実では、海外で行方不明者の捜索や水難事故の被害者(遺体)の位置の特定で知られる。 中には考古学の分野で、発掘品をサイコメトリーによって透視し新たな発見へつなげた事例も報告されている。 (引用 Pixiv百科事典) 武器軟膏 武器軟膏とは、治療法の一種。通常の軟膏と異なり、薬を傷口ではなく、傷をつけた武器の方に塗る。16世紀~17世紀に西欧の一部でその効能が信じられていた。(引用 wikipedia) 傷をつけた武器と被害者が、被害者の血液によって接点を持っていることから、武器軟膏も接触魔術だといえる。 使い方 武器軟膏の原料は、傷を受けた人の血液を多く含む成分、あるいは傷を受けた人の血液そのものである。また粉状の薬もあり、共感の粉と呼ばれる。剣などの武器によって傷をつけられたとき、この武器軟膏を傷を与えた武器に塗ることで傷口が治癒する。武器ではなく、傷を受けた人の血液が付着した包帯に塗る場合もある。(引用 wikipedia) 理論 武器軟膏が効く理由は、古くから信じられていた、同種のものは引き付け合うという「共感」作用によって説明されていた。 具体的には、以下のとおりである。血の中には精気が宿っている。そして、武器についた血液の精気は、空気によってもとの体の血液と共感している。したがって、武器に軟膏を塗ることによって、この軟膏の成分がもとの体へと伝わり、傷が回復する。(引用 wikipedia) 実際に治ってしまった武器軟膏 現在では、武器軟膏の効果といわれていたものはすべて自然治癒力によるものだと考えられている。つまり、当時は衛生観念に乏しかったため、傷口に不衛生な薬を塗るよりは、武器の方に塗って傷口は洗浄だけにとどめておいた方が傷の治りが早かった場合がある。そのことが、武器軟膏が効いたと勘違いされる要因になったと考えられている。(引用 wikipedia)
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《接触弾/Touch sensor bomb》 《接触弾/Touch sensor bomb》 2R ソーサリー 対象のプレイヤーに4点のダメージを与える ただし、対象がクリーチャーをコントロールしていた場合 そのプレイヤーはダメージをいずれかのクリーチャーに移し変える事を選択できる。
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シナリオ攻略 第16話 『接触』 勝利条件 前半 初期 敵の全滅。 敵増援出現後 リーオー(ゼクス)とユニオンフラッグ(グラハム)の撃墜。 後半 ブルーティッシュドッグの撃墜。 敗北条件 前半 初期 味方戦艦の撃墜。 キリコの撃墜。 敵増援出現後 味方戦艦の撃墜。 後半 キリコの撃墜。 SRポイント獲得条件 前半 2ターン以内に敵を全滅させる。 後半 なし。 初期配置・増援 前半 初期 初期味方 プトレマイオス(スメラギ) スコープドッグ(キリコ) 出撃選択×12 初期敵 スコープドッグ×4 スコープドッグRS×2 スタンディングトータス×2 ティエレン長距離射撃型×2(3) 戦車型ジェノサイドロン 地上空母型ジェノサイドロン アクシオ×2(3) 敵全滅後 敵増援 リーオー×3(4) リーオー(ゼクス) エアリーズ×3(4) エアリーズ(ノイン) ユニオンフラッグ(ハワード) ユニオンフラッグ(ダリル) ユニオンフラッグ(グラハム) グラスゴー×6 サザーランド×4 後半 初期 初期味方 スコープドッグ(キリコ) 初期敵 ブルーティッシュドッグ(???) 敵データ 前半 初期 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 獲得資金 PP ユニット数 獲得ボーナス 備考 スコープドッグ(SM) ギルガメス兵 16 3600(5850) 6(1) 1600 4 2 - スコープドッグ ギルガメス兵 16 3600(5850) 3(3) 1600 4 2 - スコープドッグRS(SM) RS隊員 17 5200(5950) 5(4) 2200 6 1 - スコープドッグRS RS隊員 17 5200(5950) 3(3) 2200 6 1 - スタンディングトータス ギルガメス兵 16 4200(4950) 5(2) 1500 4 2 - ティエレン長距離射撃型 テロリスト 16 5100(5850) 9(-) 2500 6 2(3) - 戦車型ジェノサイドロン テロリスト 16 8500(9550) 6(2) 4400 8 1 - 地上空母型ジェノサイドロン テロリスト 16 9800(10850) 6(2) 4500 8 1 - アクシオ テロリスト 16 3400(4300) 6(3) 2200 4 2(3) - 敵増援 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 獲得資金 PP ユニット数 獲得ボーナス 備考 リーオー OZ兵 16 4500(5250) 5(3) 2400 4 3(4) - リーオー ゼクス 18 8800(9550) 8(4) 4400 6 1 高性能レーダー エアリーズ OZ兵 16 4300(5050) 5(3) 2600 4 3(4) - エアリーズ ノイン 17 8300(9050) 6(4) 3600 6 1 - ユニオンフラッグ ハワード 17 4400(5150) 5(2) 2500 6 1 - ユニオンフラッグ ダリル 17 4400(5150) 5(2) 2500 6 1 - ユニオンフラッグ グラハム 18 8800(9550) 5(3) 4500 8 1 Eカーボンアーマー グラスゴー ブリタニア騎士 16 3600(4350) 5(4) 1800 4 6 - サザーランド ブリタニア騎士 16 4400(5150) 5(4) 2000 6 4 - 後半 初期 機体名 パイロット LV HP 最大射程(P) 獲得資金 PP ユニット数 獲得ボーナス 備考 ブルーティッシュドッグ ??? 18 9800(10550) 4(4) 4500 12 1 補助ISC イベント・敵撤退情報等 前半 初期敵の全滅または4PPでキリコ撤退、敵増援出現。 ゼクス撃墜でOZ部隊撤退。グラハム残存の場合、台詞あり。 グラハム撃墜でブリタニア・ユニオン部隊撤退。ゼクス残存の場合、台詞あり。 敵増援を全滅させると後半へ。HP、気力等は前半終了時にリセット。 後半 キリコは気力+30で出撃。 クリア後、スコープドッグの換装パーツ『レッドショルダー』入手。 攻略アドバイス SRポイント狙いだとティエレン長距離射撃型が少々やっかい。一番遠いユニットを狙ってくるようだ。EPにも確実に反撃できるよう、味方の配置に気をつけよう。 最後の一騎打ちはキリコに「集中」をかければ問題ないだろう。 戦闘前会話 グラハム 刹那、ロックオン、アレルヤ、ティエリア、カレン、ゼロ ゼクス ヒイロ、デュオ、トロワ、カトル、主人公 ノイン ヒイロorデュオorトロワorカトル 隣接シナリオ 第15話 『世界を覆う影』 第17話 裏部隊ルート『夢の続き』
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茶髪を靡かせて、少女が走る。 迎え撃つは鮮烈極まる黄金の獣。 金色の髪と同じ黄金の槍。 対するは、不可思議(スキル)により生み出された一本の剣。 衝突するだけで世界が揺れる。 それは二人の化け物が、双方共に規格外である何よりの証拠。 聖剣作りのスキル『騎士王の気紛れ(アーサーアテンション)』。 遜色抜きでの聖剣、その強度たるや生半可な武具では打ち合うことすら出来ない。 が、この黄金は違った。 槍一本で易々と剣戟を受け、その数倍の力で押し返す。 有り得ない。少女は口元を引き攣らせながら小さく呟く。 剛力使いのスキル『痴能犯(フールパワード)』でもって、今の自分の力は人類の枠を越えている。 ただの一撃で核シェルターを打ち抜き、地面を殴れば地震だって止められる。 それが、何故返される。 『完成(ジ・エンド)』の少女だって、こんなにもあっさりと返せるものか。 この男は、一度だって搦め手や回避に走ってはいない。 此方の攻撃を真っ向から受け止めて、打ち返す。 まるで、五千年前の”アイツ”だ。 数千年に一度くらい生まれ落ちる、生まれ持っての怪物。 ――なるほど。今僕は、そういうモノの前に立ってるってのかい。 ならば容赦も加減も出来まい。 嘗めた真似をしていれば、待っているのは死だ。 適当に相手をして逃げたいのは山々だが、そうもいきそうにない。 黄金の獣は、とても愉快そうに、愛おしそうに戦っている。 槍を回して、叩きつけて、受け止めて、向かってくる。 パチンと指を鳴らせば、地面は唐突に針の筵と化す。 ”針山地獄のスキル”『嘘つきは泥棒の終わり(マウンテンマウンテン)』。 間違いなく殺す気以外の何物でもない、絶対殺戮の地獄。 ほう、と一息。呟くと獣は、槍を地面へ叩きつけた。 するとどうだ。針の山は一撃の下に粉々に砕けて崩壊する。 続いて射撃系スキル『線上をなぞる戦場(ラインパンツァーファウスト)』。 嵐さながらの弾丸の暴風雨が吹き荒れ、黄金を蜂の巣にせんとする。 言うまでもない。一凪ぎ、たったのそれだけで魔力も持たぬ弾丸など霧散する。 血の一滴すら流させない。壮絶な笑顔で笑う黄金が、絶速でもって突貫してくる。 咄嗟に防御スキル『世紀末(シェルター)』で核シェルターを即席創造。 それも紙程度の役割にすらならない――薙払う。 そこからの追撃。少女は避けようと舞うが、獣の槍撃が空を突くと、衝撃が生じた。 どれだけのエネルギーを突きつけているのか。 少なくとも、戦車砲の爆撃かと紛うだけのものではあるだろう。 衝撃のみで、彼女の右腕の骨は複雑骨折を余儀なくされたのだから。 もちろんその程度のもの、人外の彼女にとっては何でもない。 一秒で癒える。スキルを使って腕を平行世界の自分のそれと取り替えてしまえばいい。 治ったその手からは、武器投影のスキルで複製した眼前の獣の槍を出現させる。 ……が、理解(わか)ってしまった。 これは不完全だ。自分が幾度となく打ち合ったものと、明らかに質が違う。 予想を裏切らず一撃で破砕する、贋作。 ”地面を噴火させるスキル”『文化噴火(オールフレア)』。 ”ブラックホールを生み出すスキル”『女王の胃袋(クイーンズホール)』。 ”光の速度で移動するスキル”『遅効開幕(ハイスピードスターター)』。 ”隕石を落とすスキル”『審判男(ジャッジボム)』。 ”魔獣を召還するスキル”『棺桶からのご登場(ツタンカーメン・フィクション)』。 ”魔界の植物を召還するスキル”『魔王の飼い犬(ドッグフラワー)』。 ”ハリケーンを発生させるスキル”『適当なる卓袱台返し(リセットヴァルノーム)』。 ”固有結界を発動するスキル”『ようこそ夢の国(リアルブレイクガーデン)』。 全部が全部、一発で零になった。 黄金の獣がひとたび舞えば、世界が変わる。 その壮烈なる瞳が瞬けば、スキルが乱れる。 ブラックホールは叩き割られて閉じられた。 魔界の獣と植物は、一瞬でバラバラだ。 固有結界など意にも介さない。 自らの世界なのに、少女は獣に敵わない。 そうして獣は漸く、口を開いた。 「嗚呼、愛しいぞ人外。卿のことを、破壊(あい)したい」 「……随分な告白だね」 少女の足下から砲台が出でる。 地獄の炎が吐き出される。獣はそれを一笑に伏す。 「ザミエルの方が苛烈だ」 斬。瞬。砲台は木っ端微塵。 地獄程度で至高天は覆い隠せない。 炎など黄金を焦がせぬ、溶かせぬ。 ああそれすらも愛しい。 破壊(あい)そう、この少女を。 「シュライバーの方が速いな」 光の速さは獣には止まって見える。 「マキナならば、一撃で終わらせるぞ」 山を潰す剛力は獣に止められる。 白き凶獣、黒き幕引き、朱き戦将。 全てが全て、黄金の既知感(ゲットー)の中にあった。 叶わぬ届かぬ勝てぬ追いつけぬ。 未知でないのだから、既知を忌む獣に勝れる道理がない。 「だが卿は強い。是非、我が爪牙の一つとなるがいい」 お断りだ。降り注ぐ茨の槍。 影は化け物を模して獣に食らいつく。 稲妻を纏った聖剣を投影、光速の踏み込みで心臓を狙う。 「白き吸血鬼(ベイ)の薔薇の夜には遠すぎる。 赤き魔女(マレウス)の渇望の方が鮮烈だ。 戦乙女(ヴァルキュリア)の太刀に比べて、軽い」 全てをいなして、黄金は評する。 どれほどの化け物だ、いったい。いや、化け物どころの話じゃない。 これは――神格(かみさま)だ。誰がこんなものを、倒せるのか。 「一応僕は、宇宙開闢以前から生きてるんだがねえ……」 苦笑しつつ、両腕に召還するは無数の重火器。 手数で圧倒し、願わくば逃走しようともくろんでの一手だ。 されど、それが果たされること叶わず。 人外・安心院なじみは――、一億ものスキルをただの数分で使用した。 そのうち一つも獣には届かない。 そこにあった差は、傍観者と戦場の主の差であるか。 「……見事だ、人外。手札の種類でいえば、卿に並ぶ者を私は知らぬ」 流麗かつ色鮮やか、黄金色の艶美な輝きを主張しつつ嵐のように巻き立つ鬣を空気の流れに任せ、黄金の獣――ラインハルト・オイゲン・トリスタン・ハイドリヒはスキルホルダーの人外へ惜しみない賞賛を贈る。 白色基調の礼装の上に漆黒の軍装を外套のように羽織り風に揺らしつつ、僅かな動揺も不審さもなく歩くその姿は、誰もが声を揃えて言う程荘厳であり美麗。 黄金の絢爛さとその背後に陰惨さ、交わる事なき二つの要素が織りなす彼の者の気配は、狂った魔性の絵画を思わせる。 その歩みには徹底された余裕綽々の傲慢さしか感じさせない。 無限にも等しい手札を有する人外に踏み出す彼に、おおよそ恐怖の感情は皆無。 表情に一切の曇りは非ず、楽しんでいるとさえ言っていい。 その眼に映る存在(モノ)は、悠久の時を生きる傍観者(たびびと)。 遍く総てを知り尽くす、見事なまでに自然の営みを超越し、魔の行き交いにすら精通した、人間としては驚愕の一言に尽きる文字通りの人外。 ああ、なんという甘美なことか。 なんという妖艶さか。なんという全知全能か。 ――――なればこそ、踏みしだいてやろう。 我が愛は破壊の慕情。 悉く、この雄大な宙に広がる夢も現も限りなく総てを、壊(あい)し尽くしてくれる。 「 Yetzirah(形成) ―――― 」 かつて全てに飽き果てた上に既知感に苛まれ続けていた己の生に疑問を抱き始めていた頃、ある一人の詐欺師にこう言われた。 『あなたは飢えている。ゆえにそう、周囲を喰らい尽くす”獣”となることこそが真なる正道』 ああ、そうとも。 ゆえに獣はこうなった。 およそ生とは呼べぬ窮屈な監獄など既に破り去った。 次は、未だ自身を苛み続ける”既知感(ゲットー)”を超越、もとい破壊しなければならない。 186 :接触 ◆AuHgijPLos:2013/05/22(水) 20 13 45 ID nCAKcHxw0 さあ愛しき者よ。 我が愛の下に眠るがいい。 ここに神の子 顕現せり 「 Vere filius Dei erat iste 聖約・運命の神槍 Longinuslanze Testament ―――― 」 ロンギヌスランゼ・テスタメント 刹那。 地獄が、幕を開けた。 ■ ■ 「暫し眠るがいい、人外」 胸を聖槍にて貫かれ、命を落とした少女。 その遺骸に惜しみない敬意を払い、黄金はその屍に背を向けた。 まさか、ここまで食いついてくるとは思わなかった。 カール・クラフトの力で全力が出せぬとはいえ、生半可な者では耐えることすら出来ぬ筈なのに。 にも関わらず、無限とも云えるスキルで食いついてきた。 その姿を、獣はしかと焼き付けた。 そして、礼儀として獣は、形成位階によって人外を討伐したのだ。 心臓を貫かれた安心院は完全に死亡している。 兆の年月を生きた平等主義者は、あまりに呆気ない最期を迎えた。 彼女を殺したラインハルト・ハイドリヒは、ゆっくりと頭上に広がる空を仰ぐ。 「それにしても、だ。やってくれたではないか、カールよ」 くっくっと笑って、ラインハルトは頭上に広がる紺碧の天空を見上げる。 全てに飽き果てていた頃に出会い、無二の親友となった水銀の王。 いずれ何かをするとは思っていたが、こんな形で既知(ゲットー)を破るとは思わなかった。 ……否、アレはそのような意図でこの催しを開いたわけではないのだろう。 乱心だ。カール・クラフトは彼なりの目的を遂げるために、殺戮の宴を開いたのだ。 この程度の乱れで既知感を駆逐できるかとの疑いも、この分だと杞憂であろう。 人外安心院なじみの攻撃は一つすら届き得なかったが、なかなかに満足の行くものだった。 「良い。卿が卿の理由で恐怖劇(グランギニョル)を開演するというのであれば、私もまた私の理由でその劇(オペラ)、踊り抜こう。案ずるな、私は全てを遍く愛している。卿の乱心も、いと心地良いぞ、カール」 ラインハルト・ハイドリヒの掲げるは、カール・クラフトの抹殺ではない。 敢えて彼の企てに乗り、殺戮の夜をも破壊(あい)し尽くす。 黄金の獣は決して媚びず、退かず、顧みない。 無双の武人すら引き付けるカリスマ性は、その威風堂々とした佇まいが裏付けている。 首に巻かれた首輪すらも、彼の圧倒的な存在感の前には霞んでしまっていた。 それどころか、高級な首飾りにすら見えてくる。 簡素な住宅街は、今やかつての見る影を無くしていた。 さながら戦争でもあったように荒れ果て、無事な家屋など一軒たりとも存在しない。 瓦礫までもが焦げて砕けて割れて散って、地面にも深さ数尺の大穴が所々に見られる。 安心院がスキルを放ち、ラインハルトがそれを迎撃する。 その単純な行程を延々繰り返した結果が、この焦土だ。 焦土の中央に封印より解き放たれ、完全へ戻った人外が胸を穿たれ朽ちている。 彼女の血を切っ先から滴らせる、獣の聖遺物たる黄金槍(ロンギヌス)。 神すら貫き殺す槍を担うは黄金に輝く修羅道の支配者。 聖書の一編に記録されても不思議ではない光景だ。 「では、往くか」 ラインハルトは踵を返して歩き出す。 これといって行く宛が有るわけでもないが、それもまた一興。 そうして我が爪牙たる者どもに会えても良いし、愛しき敵が現れるのもいい。 何にせよ、憎むなど決してするまい。 生憎とこの心には米粒ほどの憎悪すらもなく、見渡す限りの慈愛が満ちているのだから。 愛でたいが為に、壊すのだ。そうすることでしか、黄金の獣は誰かを愛することが、できない。 黄金の慈愛を燃え上がらせながら往かんとしていた獣は、唐突に足を止めて振り返る。 「……ふむ、まだ足掻くか人外。本当に、卿は飽きさせないな」 安心院なじみは死んでいる。 だが埒外の怪物であるラインハルトには、彼女が何かをしようとしていることが分かった。 そしてその行動の矛先が、己(じぶん)へと向かってはいないこと。 更に言えば、どう足掻こうとも数分保たずにそれは終わること。 人外らしからぬ人間臭さを、しかしラインハルトは無様とは思わない。 「だが案ずるな。卿もきっと、不死の英雄(エインフェリア)として我が城の一部となるだろうよ」 かつての仲間たちのように、戦場で散った命のように。 心の中で再会を誓って、今度こそ黄金の獣は争乱の跡地を後にした。 【一日目/深夜/H-1 住宅街】 【ラインハルト・ハイドリヒ@Dies Irae】 【ステータス】 聖遺物『聖約・運命の神槍』 【状態】健康 【装備】なし 【所持品】基本支給品一式、ランダム支給品×3 【思考・行動】 0:総てを愛そう。 1:カールの恐怖劇に甘んじるのも悪くはない。 【備考】 ※流出位階は制限によって使えません ※ラインハルトの聖遺物及び形成位階について。 平常時から聖遺物は具現化している。 ただし、その全力を引き出すには形成が必要。 ■ ■ 「……死んだか、平等主義者」 暗闇に覆われた舞台袖で、黒い影のような長髪の男が呟く。 その表情は自分と内通していた人間の死を悼むものではない、笑顔。 薄く口許に称えたそれを見れば、誰でもそれが彼の脚本通りだったことに気付くだろう。 そう、計画の通り。安心院なじみをラインハルト・ハイドリヒの側に置いたのは、作為的なものだった。 あの女は、かつて自分がハイドリヒにしたように、ある日唐突に接触を試みてきた。 バトルロワイアルという恐怖劇の実行の為、幾つかの平行世界から人員を募った。 その時だ、目敏くあの女は現れたのだ。 力を貸すぜと微笑んで、確かに参加者の選抜では協力者たちの中でも随一の活躍を示してくれた。 「――残念だが、お前はここで退場だよ。私の脚本通りにな」 しかし、影……カール・クラフト=メルクリウスは、安心院を信用しなかった。 仮に反目を示されようと、たかだか能力者(スキルホルダー)。 神格すらも一撃で破壊する己に傷を付けるなど、出来る訳もない。 無論、聡明な読者諸君ならば察しがつくことと思うが、メルクリウスの忌避したのは衝突に非ず。 彼が嫌ったのは、安心院が自身の脚本(シナリオ)を掻き回すこと。 一京ものスキルを持つとあれば、恐怖劇の根幹を揺るがしかねないものとてあってもおかしくはない。 ……それは、あってはならないのだ。既知や未知など、その危惧に比べれば掃いて捨てるほど無用。 そこで彼は人外の魔女を、参加者中でも最高クラスの役者である自身の友へぶつけた。 すれば案の定、人外は聖なる槍に貫かれ、この舞台より退場した。 堅く縛り付けていた封印を解いて遣ったのは気紛れだったが、完全以上を前にしては完全も霞む。 「やあ、カール」 ぴょこん、と水銀の王の肩へ飛び乗るは一匹の小動物。 フェレットじみた外見の中で、赤い二つの眼だけが異様に浮いている。 可愛い外見に騙されてはいけない、その本性は下手な悪魔よりもずっと質の悪い案内人だ。 絶望の宿命を背負って戦い続ける、魔法少女システムへ誘う地球外生命体・名をインキュベーター。 「インキュベーターか。其方は、早くも一人を?」 「夏目小夜子。……なかなかの素質だよ。彼女ほどではないにしろ、巴マミくらいにはなるだろうね」 夏目小夜子――嗚呼、確か病に死した女だったか。 そういえばあの世界はなかなかに見応えのあるものであった。 約束を違えぬ意外な性を持つメルクリウスは、存外あの”二人の物語”を気に入っていた。 尤もこれは彼女たちのフィールドから逸脱した殺し合いという恐怖劇。 ひょっとすると、期待を裏切って早々に消えてしまうかもしれないが。 「彼女は、今何処のエリアに?」 「お前たちからは遠いな。徒歩では数時間掛かってもおかしくない」 ”彼女”。恐怖劇の仕掛け人たちが口にするフレーズは、ただの代名詞としての役割とは違う。 念願叶えば神格に届く力を得るのは、その重ねてきている因果の総量からみても間違いのない事実。 それが、恐怖劇の行く末には必要不可欠だった。 劇の性質上、彼女を庇護するのに躍起になれば必ず破綻が生まれる。 だからこそ、一刻も早くの接触を。 契約の完了は後回しでもいい、”彼女”を手の届く位置へ置いておきたかった。 「安心院なじみに干渉した時点で、これ以上は危険だな」 「けれどあれは賢明だよ。彼女に生きていられては、あまりにも面倒だったからね」 「……インキュベーターの言う通りだ。計画は順調というべきだよ」 声が、増える。インキュベーターと似通った、愛くるしい妖精のような声。 しかし多分に漏れず、これもまた邪悪。 インキュベーターが感情を持たないことを加味すれば、尚更質が悪いとすらいえるかもしれない。 彼……魔法の国の住人ファヴは、心からこの殺し合いを楽しんで観戦していた。 ただの外道畜生だったならば、安心院のようにメルクリウスに排除されることがオチ。 彼が主催者として存在している理由は彼もまた、それなりの目的があるからだ。 メルクリウス、インキュベーター、そしてファヴ。 彼らの願いは全て同じ。同じ目的の為だからこそ、嘘偽りを並べ立てない協力関係がそこにはある。 全ては大願を為す為に。恐怖劇の仕掛け人として、今はただ見守るのみ―― ■ ■ / ////// / `ヽ∨////////// \ // ///// / ∨///////////∧ / ; / ____ ∨///////////∧ ′ /-‐ ナ¨ // ≧=- ; /////∧///// , , .. ,′ / ___/__ /// / ≧x }///////}/ / i , ////i ... i゙´//! ミメ、 /__ } 刈 } l {”――やれやれ、とんだ目に遭わせてくれたじゃないか、カール” . ////| ///l/// !///| .... l 7「 「ミメ、 ! } ! . . /////| ///|// L _ { И //////!| l ..../ .... }\| /| . | . l /////| ///「、 、 ` └-=、// ! | //////} /! / ///|// .. . | l /////| ///|zi≠F抃x` ` └-=、////! /} ////// !//∧ . , l//////l //小ハ r // 抃 ,ァ≠==ミx__,`゙Y////// //////∧ . | //////| ///|} ヾ Vzン ′r /// ;圦ハ_ j////// |///////∧ . | //////| ///|{ .l Vz_;ンノ/, .////// | ///| ///∧ l///////| ///l ,′ //////// j ///| ////∧ . !///////| ///|∧ ! //////// , ////| ///// , . l ///////| ///l// . ///////// , ////j //////} | ///////| ///l///\ `¨ ー- - ///////// / ////, | ///////} ! /Ⅳ////| ///l///// ヽ / / /////// / ///// 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| /| ト | |\ \. \ ∨ |\ .|二. |. ∠二ニニ== ヽ . / | / |^圷ミx \(⌒ヾ(\\l | .l| |三 / ./ / | | . 〈 | / | . >┘ ,r==x_ | | | .l| | l|ヘ / / |ハ | \ |l | 八 i_ 辷ス乍⌒|. /\l|ヘ; .| l| \ ./ .′ /l/ jノ ∨ .ト、. ヽ、、_, イ¨|. / /| | ′l| ヾ ̄ ̄ ̄ | ./丿 . ∨ | \(^\_ イ⌒ヽ.l// .ノ |/ 丿 | ! / ̄|/ . ヾl \ |二フ!=ヘ / / ハ_ |/ | \_ノ ヽ. ,>= |/ l/ / / | \ /イ / ̄ ヽ |. / |_ /\ / 、 ∧/ \ / / / i / / |/ |”見てな。皆の安心院さんが、最高に売れる展開を若人にプレゼントしてやるぜ” . / | / ,lく二ニ==-- ′ / // ∨ /、 // _ =ニ| . / | / /ヾ _ >==---=≦/<. 〉 / l / / / ┬ ┬ \ / / 、 / ,/ |. 〃 ∧ \. \/ / ;> ´ // `ァ‐、 / / _ - / / / \_/ ̄/ ̄ ̄ _ ‐ | // ∧ / 〈\___/ / \__,/ _,ノ \_/ / / /, / ′ ./ . /,〃 , / | 〈 . / / / ,. / | , / / / /! | | | ー ー ー ` 駆け抜ける。 漆黒に染まった道なき、世界そのものから外れた場所を駆け抜ける。 世界の秘密に触れるスキル『個神情報(ゴッドパーソナル)』を使用したことによって、安心院なじみという存在は人間の居るべき場所を軽々と飛び越え、人の身ではたどり着き得ぬ領域へと迫っていた。 整った顔立ちを彩るのは笑顔、それもとびきり何かを企んでいるような笑顔。 安心院を少しでも知る者であったなら、彼女が何か企むことの恐ろしさはよく分かるだろう。 彼女は本来、カール・クラフト=メルクリウスなんて存在とは出会わなかった。 一京のスキルをもっても敵わない『主人公』に永きに渡り抱いてきた幻想を破壊され、救われるはずだった。 その先にどんな未来があったとしても、彼女は救われていたのだ。 水銀の王に接触したこと、ただそれだけが彼女の最大の失敗だった。 疾風と化し、閃光を越えて、安心院なじみは距離にして地球一周を優に越す道程の末に、立ち止まる。 そこには不可視の壁があった。 . |iヽ | i ’ | i | i l _ xへ---........、 | l ,.... // _ ヽ ヽ | l ,.ィ / / ̄  ̄∨ \ | / // ./ / _ ニニ _ ∨ ∧ヾ | / ./ .. /7´ /」 { i ハ ∨ ∧ |\ / / / 」_ ー -- ー=ミ} ∧ | / / / 〈 代苡 苡犲〉 .| i / ヾ{ 厶イ i i ノ /{ ハ ト 、 ―ッ 从 | i | { i 从 { { ヽ >x x< / / / V | 乂 /j ` {/ イ / / | \ < ̄ィ i{ ∧ / { | /| i |”ああ、これだこれだ” / 1 i| \/ ∧ / | i | 〈 ヽ r―--⌒Y⌒-―xミ=ァ i | / ∧ .{////>「i_//// 〃 i | / 〉 ∨////-ヘ///〈 { _| _|_ . / / 〈 〈 ∨// c { ∨/ 」 -< ̄ ミi} / /i ∧ . ⌒~ i ィ⌒Y´ | _j ,′/ . ∧ ィ⌒~ ̄ 圦 lr┬ イ -- 、 i i / ∧ ノ / >- ’ |爻! . / - ミ \| i / { ∧ _彡 / |爻! / 〃 - ミx V V { j `ー ´ r , イ |爻! . 〈 i { { ヽ 从 \ i/ . イ / | |爻! \ > _彡 \ {`.〈 __/ /_ 〉 r爻」 . \ \ ヽ////// . ∧//∧  ̄ ` t―=ミ. ヽ \///」 _ i/∧//∧ ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ / >x Y - ミ `ヽ ノ//∧//∧ ヘ ′ ///> ノ \/∧///∧//∧ i i <////人/ / く/i/∧///∧//∧ i i ノ 乂 L/////∧ー- - へ \/∧///∧///\ i i イ ヽ >-へ/////j////\ \∧///∧/// i i/\ \ ヽ ト---へ////l/ヽ ヽ>-ァ ´ / / ム > |  ̄| ̄| ̄ \ \/ / / / ヽ-- 、 t― ト-------ク. ト-----ヽ \ r‐ イ ム } \ |ニ三三三l{ |三三三l \ ヽ / rマ _彡 /`ヽ `V三三三ij |三三三l \\ _j ー----―― V三三ニij |三三三l />\ 「`ヽ スキル・『子供の理想(エアー・バンディック)』。 その性質は、”如何なる壁で有れども真っ向勝負でブチ破るスキル”。 壁を盛大に破壊して、安心院なじみは遂にその空間へと到達する。 澱み。 淀み。汚染。 漆黒。汚濁。邪悪。 醜悪。極悪。最悪。害悪。 黒み。赤み。堕天。堕落。地獄。 無欲。強欲。衝動。淘汰。静寂。永遠。 礎p・�塵・�oホ�・塵��Prys塵z!Du��u Lc黠塵カ・ナ・%塵S�rpチ・ネ蝴ト�アワ・聾!Ysネ・ル」9�フ� 興pqサ�ル �ー・Ιエ釛e、・�"EPュ株2a)R猛-・�iル影�ュエJYM�、塵ヒRJニ顔Mlヘu^d黙サフ9%﨡p塵u�旒�jゥ塵�ヨユ・�塵ヤモフZ�Yカヨ[fョ塵・゙Rt�s[�w�佖・4"ナz塵�@s・�ルXタ 筌yjゥD2hヤイ#ク莽鶴Jナ7J☆ヒ�tセュ6゚O・�{゙nェ桒�Gカ;濾櫤��・浮%�マ B・﨏シ�ホ塵ク且�・・ヌウワ�セK・dク �`EE%PF6�}塵ガクチr莢ぇ塵� E)�トH組ホト)往・�ッ塵B/ ナ2ス゚�ヘ,;・[塵X 礎p・�塵・�oホ�・塵��Prys塵z!Du��u Lc黠塵カ・ナ・%塵S�rpチ・ネ蝴ト�アワ・聾!Ysネ・ル」9�フ� 興pqサ�ル �ー・Ιエ釛e、・�"EPュ株2a)R猛-・�iル影�ュエJYM�、塵ヒRJニ顔Mlヘu^d黙サフ9%﨡p塵u�旒�jゥ塵�ヨユ・�塵ヤモフZ�Yカヨ[fョ塵・゙Rt�s[�w�佖・4"ナz塵�@s・�ルXタ 筌yjゥD2hヤイ#ク莽鶴Jナ7J☆ヒ�tセュ6゚O・�{゙nェ桒�Gカ;濾櫤��・浮%�マ B・﨏シ�ホ塵ク且�・・ヌウワ�セK・dク �`EE%PF6�}塵ガクチr莢ぇ塵� E)�トH組ホト)往・�ッ塵B/ ナ2ス゚�ヘ,;・[塵X ミ礎p・�塵・�oホ�・塵��Prys塵z!Du��u Lc黠塵カ・ナ・%塵S�rpチ・ネ蝴ト�アワ・聾!Ysネ・ル」9�フ� 興pqサ�ル �ー・Ιエ釛e、・�"EPュ株2a)R猛-・�iル影�ュエJYM�、塵ヒRJニ顔Mlヘu^d黙サフ9%﨡p塵u�旒�jゥ塵�ヨユ・�塵ヤモフZ�Yカヨ[fョ塵・゙Rt�s[�w�佖・4"ナz塵�@s・�ルXタ 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塵一つだって遺らない。 元より消えかけていた霊体は、満足な思考の間すら与えられずに霧散する。 封印を解かれ、完全に戻り、黄金に敗北し、水銀に報復を誓い。 水銀と行き遭ってしまった少女は、あまりにもあっけなく、死んだ。 【安心院なじみ@めだかボックス 死亡】 礎p・�塵・�oホ�・塵��Prys塵z!Du��u Lc黠塵カ・ナ・%塵S�rpチ・ネ蝴ト�アワ・聾!Ysネ・ル」9�フ� 興pqサ�ル �ー・Ιエ釛e、・�"EPュ株2a)R猛-・�iル影�ュエJYM�、塵ヒRJニ顔Mlヘu^d黙サフ9%﨡p塵u�旒�jゥ塵�ヨユ・�塵ヤモフZ�Yカヨ[fョ塵・゙Rt�s[�w�佖・4"ナz塵�@s・�ルXタ 筌yjゥD2hヤイ#ク莽鶴Jナ7J☆ヒ�tセュ6゚O・�{゙nェ桒�Gカ;濾櫤��・浮%�マ B・﨏シ�ホ塵ク且�・・ヌウワ�セK・dク �`EE%PF6�}塵ガクチr莢ぇ塵� E)�トH組ホト)往・�ッ塵B/ ナ2ス゚�ヘ,;・[塵X 礎p・�塵・�oホ�・塵��Prys塵z!Du��u Lc黠塵カ・ナ・%塵S�rpチ・ネ蝴ト�アワ・聾!Ysネ・ル」9�フ� 興pqサ�ル �ー・Ιエ釛e、・�"EPュ株2a)R猛-・�iル影�ュエJYM�、塵ヒRJニ顔Mlヘu^d黙サフ9%﨡p塵u�旒�jゥ塵�ヨユ・�塵ヤモフZ�Yカヨ[fョ塵・゙Rt�s[�w�佖・4"ナz塵�@s・�ルXタ 筌yjゥD2hヤイ#ク莽鶴Jナ7J☆ヒ�tセュ6゚O・�{゙nェ桒�Gカ;濾櫤��・浮%�マ B・﨏シ�ホ塵ク且�・・ヌウワ�セK・dク �`EE%PF6�}塵ガクチr莢ぇ塵� E)�トH組ホト)往・�ッ塵B/ ナ2ス゚�ヘ,;・[塵X 『――――――――――――――――――――――――――――――』 『――――――――――――――――――――――――――――――』 『 こ い つ ら か 』 『 や っ と 見 つ け た 』 礎p・�塵・�oホ�・塵��Prys塵z!Du��u Lc黠塵カ・ナ・%塵S�rpチ・ネ蝴ト�アワ・聾!Ysネ・ル」9�フ� 興pqサ�ル �ー・Ιエ釛e、・�"EPュ株2a)R猛-・�iル影�ュエJYM�、塵ヒRJニ顔Mlヘu^d黙サフ9%﨡p塵u�旒�jゥ塵�ヨユ・�塵ヤモフZ�Yカヨ[fョ塵・゙Rt�s[�w�佖・4"ナz塵�@s・�ルXタ 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