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ゴング。 同時にレフェリーを務めるコルベールが、リング上で拳を交える二人を引き離す。 「ゴング! ゴングだ!」 双方は一瞬にらみ合った後に振り返り、肩で息をしながらもしっかりとした足取りでニュートラルコーナーへと戻った。 セコンドにより椅子が出され、一分間で少しでも体力を回復するための道具が次々と取り出される。 赤コーナーの椅子へ座り込んだのは、ルイズ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。 現在、HBC(ハルケギニアボクシング評議会)のランキング3位に属する、異例の女性ボクサーである。 ぶかぶかの赤いボクシングパンツに、白い無地のTシャツを着ていた。 「ルイズ、やったじゃねぇか! あいつのフィニッシュブローを破ったぜ!」 セコンドの一人を務めるのは、腹巻に坊主頭、左目の眼帯と異様な格好の中年男性だ。 名を、丹下段平。ルイズによってこのハルケギニアに召喚された、かつて異世界で名を馳せた名ボクサーである。 「あれだけ特訓したんだから、当然でしょ! 次のラウンドで勝負をかけるわ!」 疲労困憊であるにも関わらず、ルイズはニヤリと笑ってみせる。 「動かないで」 腫れ上がったルイズの顔を、魔法で出した氷で冷やしていたタバサが呟いた。 ルイズの級友である彼女もまた、セコンドを勤める一人である。 「それにしても、まさかあんたが本当にここまで強くなるとはね……。 女の癖にボクシングなんてバカじゃないかと思ったけど、あんた才能あるのね」 キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーが呆れたように漏らした。 その名の通り、ツェルプストー家の一員である彼女は、ヴァリエール家のルイズとはまさしく犬猿の仲である。 が、ルイズが「ボクシングやるから。絶対やるから。もう決めたから」とぬかし、 周囲を仰天の嵐に巻き込んだ際、初めにそれを応援した人間でもあった。 要は、何だかんだ言って親友なのである。 『微熱』の通り名を持ち、恋に生きると公言してはばからないような女性であるキュルケにとって、 その理由が納得いくものだったからかもしれない。 「そりゃそうでしょ」 ルイズが真顔に戻り、呟いた。 「絶対サイトの仇を討つって決めたから。そう、誓ったんだから」 そうして、向かいの青コーナーを睨みつける。 そこには、不適に笑う元婚約者――HBC現王者、ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドの姿があった。 ハルケギニア大陸において、ボクシングとは全てである。 六千年前、ブリミルと呼ばれる人物が編み出したとされるその競技は、瞬く間に大陸全土へと広がった。 現在において、各国の代表を出す国際戦が最早代理戦争と化していることからも、その人気ぶりは知れよう。 そして、貴族の誇りとは、強いボクサーであることであり、即ちボクシングで勝つことである。 現在を生きる全ての貴族の男子にとって、ボクシングで強くなるのは確固たる目標であり、遥か遠い夢だ。 HBC上位ランカーともなれば、下級貴族の三男坊などでも結婚相手は選び放題、生涯の成功は最早約束されたと言ってもいい。 その妻も、夫の試合となれば必ずセコンドに立ち、声を枯らして応援。 勝てば抱き合ってリング上で接吻し、負ければ控え室で涙を流した。 『俺のセコンドに立ってくれないか』というプロポーズの言葉は、最早使われすぎて陳腐であるにも関わらず 『好きな異性に言いたい/言われたい台詞ランキング』で132年連続一位ぶっちぎり独走中。 ちなみにランキングの集計が始まったのは132年前である。 要は。どいつもこいつも、バカみたいにボクシングに燃えているのだ。 ルイズが、使い魔契約の儀式で異世界の二人――平賀才人と丹下段平を召喚したのは、もう二年前のことになる。 二人はやがて、ボクサーとセコンドとしてHBCランキングへ参加。 グローブをはめると身体能力が向上するという、伝説の『ガンダールヴ』のルーン、丹下段平のやたら根性部分に特化した指導、 喋るインテリジェンスグローブ『デルフリンガー』などもあり、瞬く間に上位へと上り詰めた。 しかし、その年のトリステイン王国代表決定戦。決勝戦において、ワルドの繰り出したフィニッシュブロー、 『ライトニング・クラウド・アッパー』によって、終始優位にあった才人は逆転負けした。 ルイズはその時、婚約者と使い魔、どちらのセコンドに着くか悩んだ挙句、賓客用観客席という中途半端な立ち位置に居た。 そして見たのだ。絶対に見た。二人がコーナーで戦っていたせいで、自分以外には誰にも見えなかったろうが、 しかしそれは確かだったとルイズは確信している。 フィニッシュブローを撃つ瞬間、ワルドは才人の足を踏んでいた。 そして、試合終了から三時間十二分後。 平賀才人は、絶命した。 試合から数日後。 ルイズは、ワルドを問い詰めた。何故だ。何故、あんなことをしたのか。 ワルドは哂った。高らかに哂っていた。 「まずい、まずいんだよルイズ。あそこで負けてしまっては、僕はルイズと結婚出来ない。 ヴァリエール家の麗しきご令嬢と結婚するんだ、HBC現王者くらいの立場は必要だろう?」 くくく、と堪えきれない哂いを漏らす。その眼は、何か名状しがたきものに侵されていた。 明らかに尋常では無い様子に、表情を硬くするルイズ。 その腕を突然、ワルドが掴む。 「さぁ、もう十分だろうルイズ。僕はHBCの頂点、ハルケギニアにおける全ての男子の頂点に立ち、九回それを守り抜いた。 かつての伝説、『イーヴァルディの闘士』と並ぶ大記録。ああ、ああもう十分だ、そうだろう? 君と僕は結ばれる。誰にも邪魔はできない。そして君の、『虚無の拳』の力がついに――!」 恐怖。しかし、それ以上にルイズの心を埋め尽くしたのは、憤怒だった。 ルイズは腕を振り解き、ワルドを睨みつける。それを気にもせず、相変わらず、哂い続けているワルド。 ワルド――いや、こいつが何を言っているのかはわからない。 だけど。 これだけはわかる。 「そんなことのために……!」 その目的は、あいつ――才人に比べれば、屑にも劣る最低の代物だということだけは。 「サイトを……!」 あいつを。いつまで経っても従おうとしなかった、小憎たらしい使い魔を。給仕やら、他の女性にすぐ傾く惚れっぽいあいつを。 でも、……どうしようも無い程、どうしようも無くなる程に好きだったサイトを! 「殺したのねっ!」 ルイズは先日の自分を悔やんだ。何故、自分はこいつとサイトを比べて、しかも迷いなんてしたんだろう。 こんなにも。こんなにも、私の気持ちは分かりきっているというのに! 「……いいわ。あなたがもう一度だけ、その王座を守りきったなら、私はあなたの妻になる」 「どうしたんだい? 僕の愛しいルイズ。別に、今すぐにでも僕は構わな――」 「その口で、次に『愛しい』と言って御覧なさい。――その口、引きちぎってやるから」 ワルドは哂い止み、値踏みするような眼でルイズをじろり、と眺めた。 完全に様子は一変し、実につまらなそうな、退屈そうな眼をしている。 「ふん。……成る程。君は僕の、『敵』になったと、そういうことなのかな、ルイズ?」 「ええ。完膚無きまでにね、ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド」 「くくく。もう『ワルド様』とは呼んでくれないのだね、僕のルイズ。 だが、まぁいい。僕が次に勝ちさえすれば、全ては問題とはならない。 いくら君が反対しようとも、前人未到のHBC王座十連続防衛を果たした男となれば――君のお父上にほんの少し働きかければ済むことさ。 それで? 残りの一回、君は誰をけしかけるつもりなのかな?」 馬鹿にしきった様子のワルドを前に、しかしルイズは動じなかった。 眼を煌々と光らせ、胸を張り、怒りの炎に身を焼いて、誰よりも誇り高く、彼女はそこに居た。 「私よ。私自身が、あなたに挑む」 「セコンドアウト!」 ロープを乗り越えながら、ルイズのセコンド達が次々に声をかける。 「いいか、ルイズ。足だ、足を使え。かき回した所に、お前のフィニッシュブローを叩き込んでやりな!」 「……本で読んだ言葉。あなたに。……Stand, and Fight.(立って、そして戦いなさい)」 「頑張りなさいよ。サイトのためなんでしょ?」 ルイズは僅かに微笑みをこぼし、そして相対する敵へと向かっていった。 着ているTシャツを握り締める。かつて、彼女の使い魔がこの世界に召喚された時に着ていたものだ。 「サイト」 何かを噛み締めるように、ルイズはその使い魔の名前を呟く。 「らぅーん、えいと! ふぁいっ!」 ゴング。 開幕直後、ワルドは冷静に牽制の左を放つ。 速く、鋭く、確かな芯のあるジャブ。『エア・ニードル・ジャブ』。 『閃光』の二つ名の元になった、ワルドの主武器の一つである。 ルイズも動じず、ステップとガードで対処する。 しばし、静かな攻防。盛り上がる観客席とは正反対に、凍りついたような緊張感がリングには満ちていた。 ――と、その空気を打ち破るかのように、ワルドが大きく下がる。 そのまま腕を広げ、オープンガード。そして、あろうことか対戦相手であるルイズへと話しかけた。 「いや、驚いたよルイズ。まさか、君が――君自身が! 僕に挑むと聞いたときには、正直正気を疑ったがね。 僕の『ライトニング・クラウド・アッパー』を破るとは、やるじゃないか」 『ライトニング・クラウド・アッパー』。ワルドが幾多もの敵をリングに沈めてきた、彼の必殺技である。 その拳は相手に命中すると同時に、グローブすら焼き尽くす強力な電撃を発し、その動きを止める。 ガードも不可能、当たったらそこで終わり。まさしく、『フィニッシュ』ブローだ。 (尚、スレ住人の皆さんは技のあまりのネーミングセンスに眉をひそめていることだろうが、 これは筆者の趣味では無く、名作ボクシング漫画――アレをボクシングと呼称するのなら、という前提だが―― 『リングにかけろ』へのリスペクトである。知らない人はググってwikipedia。すげーネーミングだから) ルイズは警戒。試合中に対戦相手に話しかけるなど、正気の沙汰ではない。コルベールが困っている。 「驚いたよ。本当に驚いた。まさか、『虚無の拳』の力を、僅かとはいえ引き出すとはね。 それに敬意を表して――僕の、正真正銘、本当の本気を見せるとしよう!」 そう言い放つと、ワルドは突然詠唱を始める。 「ユビキタス・デル・ウィンデ……」 ルイズはワルドへと突き進んだ。まずい。何の詠唱をしているのかはわからないが、本能が告げている。 あの呪文を、完成させてはならないと。 「っ!」 ワルドの顔面へ、右ストレートを放つ。 そして、誰もがその眼を疑う光景。 その拳が、ワルドの頬を『貫通』した。 「!」 驚愕に凍り、動きが止まるルイズ。面前のワルドの姿が、かき消える。 そして、 「ユビキタス。――風は、遍在する」 ルイズの背後。そこに、五人のワルドが立っていた。 振り返ったルイズの顔が、更なる驚愕で歪む。 「風の吹くところ、何処となくさ迷い現れ、その距離は意思の力に比例する」 ルイズは混乱しながらも、必死でジャブをうつ。 涼しい顔でそれを防ぐ、ワルドの一人。 「物理的影響力を持ち、ある程度の衝撃なら消えることもない。そのそれぞれが意思を持っている。 ――どうだい、僕の愛しいルイズ? これが僕の、本気だよ」 一人がルイズのパンチをガードしている間に、もう一人が懐に潜り込み、ルイズの気をそらす。 更に二人が牽制のジャブを放つ。 「くっ!」 ルイズは必死で、それをかわそうと『イリュージョン・ステップ』を使う。 自分自身の幻影を作り出し、敵を翻弄する足捌き。 先ほど『ライトニング・クラウド・アッパー』を破ったのもこの技だ。 しかし、 「無駄だ!」 そして、最後の一人はルイズの死角へと回り込んで―― 「これで終わりだ! 『エア・ハンマー・フック』!」 「――――!」 空気の塊を伴った拳は、その力を元の数倍にまで増大。 ルイズの顔面を捉え、悲鳴をあげることすら許さず数メイルの距離を吹き飛ばした! きもちいい。 なんだか、すごくきもちいい。 めのまえがぐにゃぐにゃする。なにもみえないや。 ああ、ねちゃいそうだなぁ。 「――――!」 なんだか、とおくでたくさんのひとがさわいでる。 うるさいなぁ。 わたしはもう、ねたいのに。 「――――!」 ああもう、ほんとうにうるさい。 たちあがることなんて、もうできないのに。 「――って!」 え? いま、なんて……。 「立って! ルイズ!」 リング上、ピクリともしないルイズ。勝ち誇り、ロープへもたれかかるワルド(×5)。 それを見つめながら、キュルケは呻く。 「分身……。ボクシングで五対一なんて、勝てるわけがないじゃない……!」 「…………」 無言のままのタバサ。 3。 「ちくしょう……。ルイズは、ルイズはあんなに頑張ったのによぅ……!」 丹下は俯き、何かを堪えるように歯を食いしばっていた。 「…………」 無言のままのタバサ。 5。 「……限界ね」 倒れたまま動かない姿を見、キュルケがタオルを取り出す。 止める丹下。 「待て! そいつぁダメだ! ルイズを、あいつの気持ちを裏切るつもりか!」 「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」 「せめて、10カウントの間は――」 「一刻を争う状況だったらどうするつもりなの!? その数秒が、あの子を殺すかもしれないのよ!」 「…………」 無言のままのタバサ。 8。 「ダメだ! そいつはやらせられねぇ!」 丹下がキュルケに、タオルを投げさせまいと食らいつく。 そうしながらも、叫ぶ。 「立(て! 立つんだ、ルイズ!)――」 「立って!」 割り込むかのような突然のタバサの絶叫に、丹下は言葉を止められてしまう。 タバサはルイズを見つめ、何かを訴えるように、目に涙を浮かべながらも叫ぶ! 「立って! ルイズ!」 その一言で、心臓に火が入った。 足が動かない。 頭はグラグラだ。 体中が痛みを訴えている。 ――それでも。 その全てを屈服させて、ルイズは立ち上がった。カウントは、9。 霞む視界の中、リング下のタバサを捉える。 そちらに向けて、頷いた。 ――そうだ。 驚くワルドが見える。 ――負けられない。 足を一歩、動かす。 ――絶対に、 「負けないんだからっ……!」 ワルド達が、再びルイズへ襲い掛かる。 先手を取り、重い左手を必死で動かして、ジャブ。 どうしようもなく鈍いそれを、ワルドは苦も無くガードした。 先ほどと同じ流れか、と誰もが思ったその瞬間。 ガードをしたワルドが、跡形も無く消え去っていた。 「な――!」 驚きで動きを止めるワルド達。馬鹿な。あの程度のパンチで、分身が消え去るなどあり得ない。 更に連続でルイズのジャブが放たれる。 一発。一人のワルドが消える。 一発。また一人のワルドが消える。 残るワルドは、二人。 「馬鹿な、そんな筈は!」 混乱するワルド。そこに、ルイズがぽつりと、だが確かな強い声でその技の名前を告げた。 「――『ディスペル・ジャブ』」 「っ! 『解除』したというのか、僕の分身を!」 更に、一発。更にワルドが消えうせる。 残るは本体。たった一人の、ワルドのみだ。 「僕は……僕は負けないっ! 『虚無の拳』を手に入れ、ボクシング界の全てを手に入れるまで、決して!」 錯乱したワルドが、ルイズへ吶喊する! 「あ、ああああああああああああああっ!」 再び、『ライトニング・クラウド・アッパー』を放つ。 決まれば、間違いなく終わる。その威力を秘めた一撃。 しかし。その技は既に―― 「ああああああああああああああっ!」 命中! ワルドの眼に、電撃に撃たれながら吹っ飛んでいくルイズの姿が映る! 「あああああああああああああ、ああ、あ……?」 再び倒れるルイズ。電撃で体中が焼け焦げ、見る影も無い。 「あ、ああ、は、ははははははは! 勝った! 『虚無』に、伝説に、僕は勝ったんだ!」 ワルドは気づくべきだった。 ルイズにその拳が命中した――否、そう見えた瞬間。 しかしそれに反して、その手には何の感触も無かったことに。 倒れていたルイズの姿が消える。 「ははははははははっはああははは、はぁ? あれ?」 『イリュージョン・ステップ』。 そして、 「喰らいなさいっ! サイトの――仇っ!」 ワルドの目の前から放たれた拳は、 「『スマッシュ』――」 その顎にクリーンヒットし、 「――『エクスプロージョン』!」 大爆発によって、ワルドを上空十数メイルまで吹き飛ばした! 一瞬の沈黙。 その会場にいた全ての人間が、歓声一つ上げず、、空中のワルドを見つめていた。 ぐしゃり。 何かが潰れるような音と共に、ワルドがリング外へ顔面から墜落する。 コルベールがそれを覗き込み、――その両腕を、頭上で交差させた。 「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」 歓声が爆発し、ゴングはこれでもかと鳴り響く! 「やった! ついにやったぜ、ルイズ!」 「……やった」 「あの、バカ……! 心配させて……!」 コルベールがルイズの腕を、高々と掲げる。更に音を増していく観客の声援。 腕を下ろされたルイズは、その中を、ふらふらとニュートラルコーナーへ戻る。 「っ! タンゲ! 椅子!」 「言われるまでもねぇわっ!」 出された椅子に、崩れるように座り込むルイズ。 「ちょっとルイズ? 体は、大丈夫なの?」 「待ってろ。今、わしがとっておきの薬を――」 「要らない。水のメイジが医務室からすぐに来る」 「ルイズ? ……ちょっとルイズ? ルイズ!」 「おいルイズ! 返事しねぇか!」 「…………救護班、早く!」 ねぇ、サイト。 やったよ。 私、あんたの仇を討った。 サイト。 もう一度だけでも、あんたに会いたいわ。 言いたいことがあるのよ。 前には言えなかったけど、今なら、素直になれそうな気がする。 でも。 燃え尽きちゃった。 燃え尽きちゃったわ。 真っ白にね……。
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サモン・サーヴァントでルイズが召喚したのは・・・S&W-M29 フォーティーフォーマグナムだった ダーティー・ルイズ ルイズはそのマグナムと契約を交わし使い魔として持ち歩くが、ある日ギーシュと決闘をする事になる 44マグナムで7体のゴーレムを倒した(内2体はワンショット・ダブルダウン)ルイズは ギーシュにマグナムを向け「5発か・・・6発か・・・わたしも撃つのに夢中で覚えてないのよ・・・」 「・・・まいった・・・」 そんなこんなある日、タバサがワルド子爵に誘拐される事件が起きた ワルドはルイズを名指しし、トリステイン中に設置された遠見の鏡を通してルイズに要求を伝える 「走れや走れ・・・ルイズさん・・・」 結局、マグナムを奪われたルイズがパンツの中から出したナイフで刺され、ワルドは逮捕された その後、証拠不十分で釈放されたワルドがアルビオンの戦艦レキシントン号を乗っ取る事件が起きる 「アルビオン軍のみんな、今日は軍務を休んでみんなでアイスクリーム工場を見学に行くんだ」 レキシントンはワルドの脅迫により、トリステイン魔法学院の上空に向かう、ワルドは皆を歌わせた 「♪こ~げこ~こ~げよ~、ボートこ~げよ~ ランランランラントリステイン空爆♪」 そこへ現れたのはルイズ、レキシントンに飛び移り、ワルドを戦艦から引きずり出して人質を救出 逃げるワルドと追うルイズは風石鉱山にたどり着き、遂にルイズはワルドを44マグナムでブチ抜いた 池に浮かぶワルドの死体を背に、ルイズは五芒星のバッジを投げ捨てて歩き去った ----------------------------------------------- ダーティー・ルイズ2 トリステイン国内では連続した殺人事件が起きていた それらを実行していたのはレコンキスタと呼ばれる一味、法で裁けぬ悪を処刑する集団だった ルイズは彼らの行う処刑活動への勧誘を受けるが、「しまいにゃ芝生にクソした奴まで殺されるわ」と 断ったことがきっかけで彼らに命を狙われることになるが、彼らから風竜を奪ったルイズは反撃に転じる マグナムと風竜を武器にレコンキスタの暗殺集団を全滅させたルイズは処刑事件の捜査を指揮していた ワルド子爵へと報告するが、その暗殺集団の黒幕こそが彼だった、ルイズはマグナムを奪われる しかしルイズに暗殺事件の罪を押し付けるべく風竜で逃亡したワルドは、ルイズに風竜ごと爆殺される 「ガラにもないことやるからそうなるのよ・・・」 ----------------------------------------------- ダーティー・ルイズ3 ある事件のほとぼりを冷ますため、アンリエッタにより学院の人事課に送り込まれてクサっていたルイズは ワルド一味が学院を襲い、破壊の槍を盗み出した事を機に最前線に呼び戻された ルイズは新入生のベアトリスと共にワルド達の行方を追うが、彼らはチェルボーグの監獄跡を占拠する 血気盛んなベアトリスは監獄跡へと突入し、ワルド達によって惨殺されてしまう 「カタキを取ってやるわ・・・」 強力な軍用マジックアイテムで武装したワルドの手下はルイズのマグナムで次々と屠られ ついにルイズは奪い返した破壊の杖で、ワルドを木っ端微塵に撃ち飛ばした ----------------------------------------------- ダーティー・ルイズ4 学院を休学しトリステイン郊外に引っ越したルイズは、平賀才人という地球人を飼うことになった どこにでも小便をする馬鹿犬がきっかけで、ある隣人と仲良くなるが、ルイズとその隣人の周りで 殺人事件がおき始める 「泣けるわ・・・」 ルイズの隣人スカロンはかつてワルドとその手下達に辱めを受け、復讐のために殺人を重ねていた 手下が次々と殺されている事を知ったワルドはフーケを餌にスカロンを遊園地におびき出す ワルドに銃を向けられ絶対絶命のスカロン、そこへマグナムを下げたルイズが現れた ティファニアの召喚したもうひとつのマグナム・・・44オートマグが火を噴き、ワルドを葬った ----------------------------------------------- ダーティー・ルイズ5 舞台芝居の監督をするワルドは、自分の暴力的な演劇に迫力をつけるべく「殺人ゲーム」を始める 標的にされたルイズは自分の乗る風竜への放火や遠隔操作魔法による移動爆弾に命を狙われるが ルイズは殺人の興奮に狂ったワルドを船の上に追い詰め、竜撃ちの銛で貫いた
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【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】小説 【名前】ルイズ 【属性】魔法使い 【年齢】17歳と5ヶ月 【長所】虚無の魔法使い 【短所】色々と年齢相応とは見えない 【備考】平賀才人を召喚した直後の年齢が16歳で、それから20巻までで1年5ヶ月経過しているので17歳と5ヶ月 vol.1 修正 vol.3
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[名前]平賀才人 [通称]サイト [出展]ゼロの使い魔 [声優]日野聡 [性別]男 [年齢]17 [一人称]俺 [二人称]お前、お前ら、あんた [三人称]あいつ 日本の東京から異世界ハルケギニアに召還された少年。 ルイズの魔法(サモン・サーヴァント)により呼び出されて以降、ハルケギニアで暮らすことになる。 日本では17歳のごく普通の少年であり、好物はテリヤキバーガー、嫌いなものは体育の先生、特技はアクションゲーム、趣味はパソコンやインターネット。出会い系サイトにも登録し、彼女を作ろうと考えていた。 ちなみに彼女いない暦=年齢である(ただし、劇中でルイズと恋人以上新婚未満までいってると言っても過言ではない)。 日本にいたときはごく普通の高校生であり、自分の存在意義などあまり強く考えたこともなく、高校を出たら、普通に大学へ入って、普通に就職して、普通の人生を送るだろうと考えていた。 しかしハルケギニアに来てからは伝説の使い魔ガンダールヴの力に目覚め、様々な冒険や任務をこなし、ハルケギニア、トリステイン王国にとって欠かすことのできない人材にまでのし上がる。 そのためハルケギニア、トリステイン王国に自分の居場所を見出すようになった。 自分はトリステインでは必要とされている人材だということに充足感をもって暮らし、日本で生活するよりトリステインで生活していたほうがいいのではないかとさえ感じることもあるほど。 ただし日本への未練が捨てきれたわけではなく、特に母からの才人宛メールを読んだ時には涙が止まらないほど日本を恋しく思っていた。 [性格] 楽観主義のお調子者。良くも悪くも不測の事態に動じない。 異世界召還、魔法の肯定など、常識人では頭が混乱するだけの事態にも全く動じないほどの胆力(無神経?)の持ち主。 以下、多ジャンルバトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する 平賀才人の本ロワにおける動向 初登場話 028 ルイズに届けこの想い! 才人ザオリクを唱える。の巻 登場話数 3 スタンス マーダー 死亡話 072 Ultimate thing(後編) キャラとの関係 キャラ名 状態 呼び方 二人称 関係・認識 初遭遇話 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 仲間 ルイズ お前 遺体を目撃する 未遭遇 泉こなた 仲間 ルイズ お前 ルイズ 028 ルイズに届けこの想い! 才人ザオリクを唱える。の巻 斎藤一 敵対 アンタ、お前、てめえ F-10東部にて戦闘 028 ルイズに届けこの想い! 才人ザオリクを唱える。の巻 柊かがみ 敵対 襲撃する 044 幸せの星(前編) ストレイト・クーガー 敵対 おっさん お前 G-10遊園地にて戦闘 044 幸せの星(前編) 園崎詩音 敵対 すげえ胸 072 Ultimate thing(前編) 後藤 敵対 殺害される 072 Ultimate thing(前編) 踏破地域 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 A ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ B ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ C ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ D ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ E ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ F ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □ G ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ □ H ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ I ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ J ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ F-10地図にない民家の前→F-10東部→G-10遊園地→G-10南西部 ※遺体はF-9教会にて捕食される
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【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】小説 【名前】ルイズ 【属性】魔法使い 【年齢】17歳と5ヶ月 【長所】虚無の魔法使い 【短所】色々と年齢相応とは見えない 【備考】平賀才人を召喚した直後の年齢が16歳で、それから20巻までで1年5ヶ月経過しているので17歳と5ヶ月 vol.1 修正 vol.3
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【作品名】ゼロの使い魔 【ジャンル】アニメ 【名前】ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 【属性】ヴァリエール家の三女 【大きさ】153サント(153センチ) 【長所】ツンデレ貧乳が流行ったきっかけみたいなキャラ 【短所】名前が長い 【備考】ゼロの使い魔の世界観では長さで「サント」という単位が使われているが才人の身長と比較するに センチメートルと大差ないと思われる 参戦 vol.1
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ルイズ(ルイズ・フランソワーズ・・・以下省略。) ロンシャンのポケモン。♀のイーブイ。 イーブイを使っておきながら、それをロクに使いこなせないというポンコツに捕まったことが、彼女にとっての最大の災難である。 むしとり少年のその後(番外編1)にセリフが少々少ないながらも登場。前述の咬ませ犬が生まれた理由は「彼女がでんこうせっかを使ったから」(ももたろう談)とのこと。 ツンデレ。同じ系統なキャラのナギとは少々仲が悪い。似た物同士の同族嫌悪。 嘆きのグラン♪、女王の暴走を止めよでは、他のポケモンが強力な技を仕掛ける中彼女だけは「でんこうせっか」。おんがえしややつあたりといった技は覚えていない様子。 本当はヤマトジが絡んだエピソードで彼女が出てくる予定だった。燃える漢の熱い闘いその他の話が上がったため、デデーン。 由来は「ゼロの使い魔」シリーズのルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(CV:釘宮理恵)。名前がやたら長いのはルイズの元ネタがフランス人「ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエール」なせいである。 神楽、桃太郎、ルイズ・ヴァリエール(長いので省略)、三千院ナギ。さてこの3人と1匹の共通点は何だ?・・・答えは「CV:釘宮理恵」。つまり、彼女らは「CV 釘宮理恵のキャラが元ネタのポケモンで統一」された1つのグループの予定だった。・・・現在ははるか♪氏がカップリングを投入したせいでグループはほぼ崩壊している。彼女にはサイト(才人)という将来を共にすると誓いあった立派な「婿」がいるのだが。もう遅いか。 SLN型大脳皮質炎ウィルスのキャリアこのウィルス感染による症状は大脳皮質の炎症であり顕在症状としては思考能力・判断力の低下が原因と思われる他人に対する攻撃的行動や発言がみられる。L型感染者の症例:「ばか」「犬」「うるさい」など他人の人格を否定する発言。その他「あんたってばわたしのガンダールヴなんだからねッ!」など妄想的な発言 唾液の飛沫等により空気感染する。感染者はキャリアと同じく大脳皮質の炎症を起こす。しかしキャリアとは異なる症状がでる。症例:「うぎゅう」という呼吸切迫によると思わる伸吟。不快感の欠落症状。具体的には攻撃的言動に対して快感をおぼえるなど。 治療方法:ホルモンバランスの調整により劇的に改善する。エスロトゲン(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)の投与。または分泌の促進。 抗体はキャリア体内において生成される。しかしこの抗体は空気感染しないため、性交等粘膜接触によって感染させるか注射による体内投与または経口投与が必要となる。 要は抗体が生成されたキャリアと感染者が性交することにより治癒する。ただし避妊具を使用した場合効果がない。 性交により大脳皮質の炎症が治まり攻撃的妄想的言動等の特異行動はなくなる。これをデレたと勘違いされることがしばしば見受けられるが医学的には単に病気が治ったにすぎない。 5~6年前に猛威を振るったが、現在下火となっている。
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苦労の末ルイズが呼び出したのは奇妙な金色の物体だった。 形状は正四角錐をなしており、垂直断面には取っ手のように金属のリングが取り付けられている。 ルイズにはそれはただの悪趣味な置物にしか見えなかったが、教師コルベールに自らが呼び出したそれと契約を交わす様強制されてしまう。 当然ルイズは抗議するが、使い魔召喚の神聖性を理由に召喚のやり直しは認めてもらえず、しぶしぶその物体と契約を交わすルイズ。 一瞬使い魔のルーンが浮かぶものの、その物体に吸い込まれるようにして消えてしまった。 当然他に何の変化もなく、奇妙な置物でしかないそれを抱えて失意のなかルイズはとぼとぼと教室へと戻ったのだった。 拳大のそれは手で持ち歩くには面倒であったし、ポケットにも入れ辛い。 そのためリング状の突起に鎖を通してペンダントのように首から下げることにしたルイズは、部屋を出た直後キュルケに。更に教室では意地の悪い生徒たちから己の使い魔を笑われた。 悔しかったが、何も言い返せず、こんなもの部屋に置いてくれば良かったと後悔した。 錬金の授業で爆発を起こしたルイズは罰として教室の片付けをさせられ、更に不機嫌になった。 片づけが終わった後食堂へと向かったルイズは、そこで昼食を取る。 その時ルイズはギーシュがメイドへ絡むのを見かけた。 一部始終を見ていたルイズは、どう考えてもギーシュの自業自得であり、メイドにしているのは八つ当たりでしかないと思ったが、機嫌が悪かったし、平民のメイドをわざわざ庇おうなどと「ルイズは」思わなかった。 その後何事もなく一日を終えて部屋に戻ったルイズは、鎖から首を抜いてその置物を部屋の隅に乱暴に放り出した。 こんなものは持ち歩いてもしょうがない。使い魔が死ねば再召喚できるのだ。虚無の曜日にでも準備してこんなものは破壊してしまおう、と思ったのだ。 そうしてルイズは眠りに就いた。 深夜、熟睡していたはずのルイズはむくりと起き上がり、夢遊病のように部屋の片隅へふらふらと歩み寄ると、そこに投げ捨てられていた置物を取り上げ、自らの首に掛け直したのだった。 ―――同刻、ギーシュ・ド・グラモンは自室にてすやすやと眠りこけていたが、いつのまにか響き始めたノックの音で目が覚めた。 こんな夜中に何事かと思って戸を開くと、そこにいたのはルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール嬢その人であった。 ギーシュは彼女を特別意識したことはなかった。 大貴族の令嬢である彼女であったが、魔法無能者の「ゼロ」として見下す家柄だけは良い劣等性、と言う程度の認識しかもっていなかったが、夜遅くに寝巻き姿で自分の部屋を訪れたとなれば話は別であった。 ギーシュは自分に、特に異性に対する自分の魅力には自身を持っていた。 ルイズは同年代の少女たちと比べれば発育は悪い方だ。 しかし、彼女の抜きん出た美少女と表現しても差し支えない容貌は、薄手の寝巻き姿が背徳的な扇情さを醸し出しており、深夜の自室であると言うことと、彼女が高貴な血筋であるということもあって若いギーシュの脳から、抑制心というものを簡単に吹き飛ばす威力をもっていた。 この時点で彼女を拒否する、と言うことは完全に思考から消えていたギーシュであったが、即座に襲い掛かるような真似は彼の美意識が許さなかった。 まずはルイズのはしたない振る舞いをたしなめ、次に彼女にそのような振る舞いをさせてしまった自分の魅力を詫び、しかるのち彼女を「いただこう」と都合の良い段取りを考えていたが、ルイズによってそれは阻まれることになった。 彼女はまず、余計なことを言われないようその愛らしい唇の前に人差し指を立て、沈黙を促すジェスチャーをする。 ギーシュがそれに頷くと、ルイズは彼の耳に唇をよせ囁く様に言う。 「ヴェストリの広場に来て」 そう言って、ギーシュが止める間もなくルイズは歩きさってしまう。 一瞬呆気に取られたギーシュだったが、ルイズはもう少しロマンスのある手順を求めているのだと思い直し自分を納得させた。 肩透かしを食らったが、あせる事はない、ほんの少しお楽しみが延びただけのことだと思って彼は広場へと着て行く服を選び始めたのだった。 彼が広場に着いたとき、ルイズは既に広場の中央で彼を待っていた。 彼女は先程の格好にマントを羽織っただけの格好で、そう寒い季節ではないとはいえ、月明かりの下でそれはいかにも頼りない。 「やぁ、待たせてしまったねルイズ。そんな格好で寒くはなかったかい?」 「良いのよギーシュ、気にしないで。それより、ねぇお願いがあるの」 「なんだい?何でも言ってくれたまえ」 「私とゲームをしましょう」 「ゲーム?」 「そうよ、ルールは簡単」 そう言って自らの杖を取り出すルイズ。 「決闘をするのよ。そして、勝った方は負けた方を好きにできる。ね、簡単でしょ?」 その突然の提案にぎょっとしたギーシュだったが、すぐに理解した。 決闘と言って杖を持ったとして、ゼロのルイズに勝ち目等あるはずがない。 つまりこれは、ただ自分を好きにしていいというのではあまりにもはしたないから、それを繕う為に言い出したゲームなのだと。 勝利の報酬を思ってギーシュは小鼻を膨らませながら、しかしがっついた印象を与えないようあえて反論をする。 「決闘だなんて、かよわい女性を相手にそんな事をする理由がないよ」 「ふふ……そう、理由が必要なの。ならこういうのはどうかしら?貴方は昼間食堂でメイドを叱っていたでしょう?私はあれは八つ当たりだと思うの。だから貴方のことが許せなくて、決闘を申し込むのよ。当然私が勝ったら貴方に罰を与えるわ。どう?」 人は本当のことを言われると怒り出すものである。 自らの所業を八つ当たりと言い表されて、不快に思ったギーシュは彼女にちょっとお灸をすえてやろうと思った。 力によって相手を屈服させてモノにするということに原始的な興奮を覚えたのも事実だった。 「良いだろう。そういうことであれば、君の思い違いを正してあげようじゃないか」 ギーシュは自らの杖である薔薇の造花を取り出す。 ルイズは一歩、二歩、しめて七歩歩いて間合いを取った。 「さ、始めましょう。貴方の番よギーシュ。貴方の手札を呼びなさい」 まったく淀みない口調でルイズは言う。 もちろんこれは勝負などでは無いのだから、彼女が怯える必要などあるわけがない。 しかしギーシュは彼女に怪我はさせないまでも、少し驚かせ、怖がらせてやろうと思った。 「では、使わせてもらおう。僕の魔法を!いでよ、ワルキューレ!」 ギーシュが薔薇を振るうと、その花弁が一枚はらりと舞って、見る間に槍を持ち鎧をまとった女戦士を形作る。 所詮箱入りのお嬢様。この槍を顔の間近まで突き出してみせればきっと怯えて止めてくれと頼んでくるに違いない、とギーシュは思った。 「呼んだわね。では私のターン」 ルイズは杖をマントの内側へとしまうと、入れ替わりにトランプのようなカードを取り出した。その数5枚。 そしてその中から1枚を引き抜いて、空中へと放りなげる。 「【エルフの剣士】を攻撃表示で召喚!」 放たれたカードが光り輝き、まるで召喚のゲートのように広がったと思うと、次の瞬間剣と盾で武装したエルフが現れた。 「な、なんだってぇーーーーっ!!!??」 ギーシュの叫びがヴェストリの広場に響き渡るが、観衆無き決闘の場でそれを聞くものはギーシュ自身と、ルイズしかいなかった。 そのルイズはギーシュの驚愕など僅かも気にかけず更に1枚のカードを手札から抜き取り、手前に置くような動作を見せると、カードは空中にぴたりと固定された。 「更に、場にカードを1枚伏せてターンエンド」 ギーシュはわけがわからなかった。 ちょっとルイズをからかって、その後は勝利の報酬が待っているだけのゲームだったはずなのに、なぜエルフが! エルフ!まさか、エルフがこの学院へと侵入し、ルイズに取り付いたのでは!? 混乱するギーシュへとルイズが促す。 「どうしたのギーシュ。貴方の番よ?何もしないのならこちらの番にうつらせてもらうけれど」 ここへ来ても一切乱れぬルイズの声とは対照的に、動揺が聞いて取れるギーシュの声が返される。 「きっ、君はっ、こんなっ、エ、エルフだなんて!」 「いやねぇ、これはゲームなのよ。そんなに怯えないで。これはあくまでゲームの駒。勝手に行動したりはしないわ」 そう言って【エルフの剣士】を見るルイズ。 その視線を追ってギーシュもそれを観察する。確かに、顔を伏せ静かに佇む其の姿はルイズの命令を待つ駒のようにも思えた。 しかしだからこそ、それを平然と従え、冷たい目でギーシュを見るルイズの異様さがここへきて恐ろしい! 「ルイズ!馬鹿なことはやめるんだ!エルフに組するなんてただじゃ済まないぞ!」 「やめるですって?それは無理よギーシュ。私も貴方も既にゲームの盤の乗ってしまった。決着がつくまでこの盤から降りることはできないの」 「なんだって!?」 辺りを見渡すギーシュ。 しかしヴェストリの広場の外は闇に包まれている。夜だから、ではない。 当然見えるはずの各塔の明かりすらいつの間にか見えなくなっていることにやっと気づいたのだ。 「わかった?貴方は無事にここから出るには、私に勝つしかないのよギーシュ」 「うぅ……」 短い間に様々なストレスに晒されたギーシュの精神は既に限界を迎えていた。 そして耐え切れなくなった心は、眼前の脅威へ全力で攻撃することを選択する。 無我夢中で薔薇を降り、更に6体のワルキューレを造り出し、ギーシュは声を張り上げた。 「ワルッッキューレッ!あのエルフを攻撃しろォォォッ!!」 7体の青銅の女戦士が、一斉にエルフの剣士へと肉薄する。 それを見たルイズは唇を歪めて微かに笑い、小さくこう宣言する。 「トラップカード発動。【聖なるバリア・ミラーフォース】」 ルイズがそう呟いた瞬間、空中に伏せられていたカードが躍り上がって光を放つ。 その光が七つに分かれ、ワレキューレ達を襲う。光が収まった時、ギーシュのワレキューレ達は唯の一体も残さず消滅していた。 「あ、あ……僕の、ワルキューレ……」 呆然と呟くギーシュを尻目にルイズはゲームを続ける。 「そして私のターン。ドロー、並びにエルフの剣士、ギーシュにダイレクトアタック!」 ルイズから初めて下された命令に、エルフの剣士は忠実に従った。 ギラリと手にした刃を光らせて、ギーシュへと襲い掛かる。 「ぎゃああああああああぁぁぁっっ!!!!!」 剣士の刃に切り裂かれたギーシュは、奇妙なことに怪我は負わず、血の一滴もでなかったが、しかし凄まじい痛みがギーシュを襲い、頬が裂けんばかりに開かれた口からは絶叫が放たれた。 「ふ、ふ、ふ、ギーシュ。貴方の負けね……」 痛みにがくりと膝を突いたギーシュに、無造作に歩み寄るルイズ。 エルフの剣士はいつの間にか姿を消している。 「負けたからには『罰』を受けてもらわなくっちゃぁね」 「あ、あ、あ、、、」 恐ろしい恐ろしい恐ろしい。 ギーシュは見た。ルイズが胸に下げたペンダントに刻まれているのと同じ文様の「眼」が、ルイズの額に浮かびあがってギーシュを見下ろしているのを。 「罰ゲーム!」 ルイズが宣告し、その指でギーシュを指し示す。 ずぶり、と音をたててギーシュの精神に穴が開き、その心が穴中に落ちて行った。 ―――次の日、ルイズが自室のベッドで眼を覚ますと、放り投げたはずの千年パズルがテーブルの上に置かれていたので、何故だろうと頭を捻ることになった。 ギーシュは意識不明の状態で発見され、その意識は数日の間悪夢の中を彷徨い、眼が覚めた時には何も覚えていなかったという。
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登録日: 2012/01/28(土) 16 35 34 更新日:2024/03/10 Sun 16 21 44NEW! 所要時間:約 11 分で読めます ▽タグ一覧 おっぱい星人 ガンダールヴ クロスオーバーの犠牲者 シュヴァリエ ゼロの使い魔 ゼロ魔 リーヴスラシル 主人公 地球なめんなファンタジー 平賀才人 日野聡 漂流者 異世界召喚 英雄 下げたくない頭は、下げられねえ! CV.日野聡 『ゼロの使い魔』の主人公。 名前の由来は平賀源内で、小説の原案では発明少年だった。彼の”科学”が第五の系統になる予定であったので、その名残である。 日本の普通の高校生で、ルイズに召喚魔法『サモン・サーヴァント』で呼び出されたことから使い魔となる。 はじめは嫌々でルイズとの仲も険悪だったが、次第に困難を乗り越えていくうちに互いを意識するようになっていった。 使い魔のルーンは伝説の使い魔『ガンダールヴ』のもので、あらゆる武器を使いこなすことができる。 この能力を駆使して数々の動乱を潜り抜け、やがて救国の英雄として祭り上げられるようになる。 ◆人物 性格は楽観的でお人よし、馬鹿でかつスケベ。 特にこれといって秀でたものを持たない普通の高校生であるが、異世界に来るという状況で落ち着きを保っているあたり順応性は高いもよう。 ただし、ラノベ主人公の例に漏れずに鈍感で朴念仁。 正義感が強く、引かない性格であるのでハルケギニアの常識になじめずにトラブルとなってしまうこともしばしばある。 けれども、大切な人のためならばあえてプライドを捨てることもある。 使い魔としての生活にはなじんでいるものの、やはり望郷の念は捨てがたく、思い出して黄昏ることもある。 よくも悪くも思春期の不安定な少年であり、彼の大胆な行動がハルケギニアの運命を揺り動かしていくことになる。 作中では多くの功績からシュヴァリエの称号や領地を与えられたりと大出世しているが、知人以外の貴族達からは 成り上がりの平民として敵視されるようになり、ついには暗殺されかかったりと苦労の絶えない日々を送っている。 なお、作中では最新巻までおよそ二年が経過しているのに彼の身につけているのは召喚されたときのパーカーのままである。 何度も斬られたり撃たれたり魔法を食らったりしているのに、いつの間にか再生している一張羅はなにでできているのだろうか…… なお、ルイズからの「何でできてるの?」という質問に「ポリエステルだよ」と答えていた。 どうやら彼のいた地球では、ポリエステルは自己再生能力を持つ超繊維らしい。 助平についても筋金入りで、シエスタに自作のセーラー服を着せて悦に入ったり、 ティファニアの爆乳を見て「バスト・レボリューション」なる新語を発明したり、 反面ルイズのナイチチに対しては「レモンちゃん」なる表現を生み出すなど、作中全編を通してはっちゃけている。 ※以下最新刊のネタバレを含みます ◆作中での人物関係 当初はルイズに使用人代わりにされており、雑用や洗濯、着替えの手伝いをさせられていた。 このあたりでは才人が反抗的な態度をとっていたこともあって、床に藁を敷いて寝かされたりなど待遇はひどい。 しかし才人も余計な言動や悪戯でルイズの神経を逆撫でしているので、実際はどっちもどっちである。 ルイズに対しては早いうちから意識し始めているが、ちょっとくっつきかけたらケンカ別れしてを繰り返していた。 事件や冒険を重ねていくうちに、トリステインでの知人も増えていく。 メイドのシエスタからは好意を寄せられ、ギーシュなど学院生の悪友ができ、貴族や平民を問わない人脈の多さは、本人は自覚していないが相当なチートである。 また序盤では露骨に差別される中で友好的でありかつ地球への好奇心も強いコルベール先生とはずっと仲が良かった。 倫理観などが今の地球人に近くある意味では才人の数少ない理解者であり、中盤に彼が死んだと思っていた時は一時期情緒不安定になっている。 そしてルイズに対しては、アルビオンでの決死の七万止めに向かう際に思いを固め、我が身を省みずに貫いた。 その後、アンリエッタ、タバサ、ティファニアらに惚れられるがルイズに対する思いは変わっていない。 その理由も「ルイズに好きと言った、その言葉を嘘にしたくない」という大変男らしいもの。 しかしフラグ乱立体質は変わっておらず、ルイズにバレたらおしおきまっしぐらなことをどんどん重ねている。 シエスタやタバサなどは二号でもかまわないと開き直っており、才人の苦労が軽減される日は遠そうである。 そして、原作最終巻とアニメ最終作では……ぜひその目で確かめて欲しい。 ◆虚無の使い魔として かつて始祖ブリミルが従えていたという伝説の使い魔『ガンダールヴ』のルーンを左手の甲に持つ。 これは武器であるならば、その種類を問わずに操れるというもので、青銅の剣から地球の近代兵器まで大小を問わない。 ただし木剣のように練習用の模擬武器では発動しない。その線引きは不明。 ただしあくまでも『基本的な使い方が分かり、体が自動的に最適な動きをしてくれる』というだけであって、武器の応用や効率的な運用法等に関しては専門外である。 例えばタルブ村の戦いでは、才人はゼロ戦を縦横無尽に操縦はできたが、本来のゼロ戦乗りが常に頭に入れておかねばならない「弾丸の節約(*1)」にはガンダールヴの能力が働かなかったため、竜騎士相手に貴重な20ミリ弾を無駄遣いしてワルドとの交戦では撃てなくなってしまった。 タイガー戦車のような、複数人の操り手がいないと動かせないものを一人で動かせたりもしない。 また、その武器の経験がまったくなくても使えるようになるが、達人クラスの相手になると敵わない場合もある。 そのため才人は自分自身の力を底上げするために鍛錬を始め、アニエスに指南を受けることでガンダールヴなしでもかなり戦えるように成長した。 中盤において、使い魔のルーンには主人に従うようになる一種の洗脳効果がある疑いが現れたので、ティファニアの魔法でそれを打ち消した。 しかし、才人の思いに変化はなく、使い魔であることは関係なくルイズへの思いのために戦い続けていった。 ◆才人が使用した主な武器 デルフリンガーCV 後藤哲夫 意思を持ってしゃべることもできる剣・インテリジェンスソード。 実戦における武器としてだけでなく、困ったときの相談役としてもしばしば才人たちを助けた。 魔法を吸収するという強力な特性を持っていて、才人は何度も命拾いしている。ただし魔法が強力すぎると吸収しきれずダメージが通ってしまう。 また、吸収した魔法のぶんだけ使い手の体を操ることができ、意識を失った才人を安全な場所まで運んだ。 アニメでは一度だけだがテレポーテーションを使っている。 元素の兄弟のドゥドゥーとの戦いで大破するものの、そのとき才人が持ち合わせていた日本刀に憑依しなおして後に復活した。 破壊の杖(M72LAW) 地球でいう携帯用使い捨てロケットランチャー。 かつてなんらかの理由でハルケギニアに迷い込んだ米軍兵が持っていたものを魔法学院のオスマン学院長が保管していた。 土くれのフーケのゴーレムに対して使用され、これを撃破。弾がなくなったため、そのまま学院長に返還された。 竜の羽衣 零式艦上戦闘機、通称ゼロ戦。 これもかつてハルケギニアに迷い込んだ日本兵が使っていたもので、タルブ村で『固定化』の魔法をかけられて保存されていた。 特徴から、恐らくは52型。 アルビオンの竜騎士を相手に奮戦するも弾丸が尽き、ハルケギニアの技術では弾丸の製造が無理だったので、その後はもっぱら移動や偵察用に使われた。 タイガー戦車 ロマリアの地下墓地に保管されていた『場違いな工芸品』のひとつ。 作中では単にタイガー戦車と呼ばれているが、挿絵ではキングタイガー。 コルベールの助力でほぼ完全な形で使用することができ、ガリアの巨大騎士人形『ヨルムンガンド』の軍団を迎え撃って全滅に追い込んだ。 「地球なめんなファンタジー」はこのとき生まれた名言。 大いなる槍 「アハトアハト!そいつは素敵だ!大好きだ」 と、放送当時に全国のチビのメガネデブが歓喜したかは定かではないが、いわゆる旧ドイツ軍の高射砲「Flak88mm」 アニメ三期においてタイガー戦車の代わりにロマリアから与えられた。 「戦車兵の操るティーゲルのアハトアハトが、敵戦車を撃破するのが好きだ」 と、おっしゃられているようにタイガー戦車の主砲がこれの流用品であることから原作再現はできている。 ガリアからの脱出を阻むヨルムンガンドに対して撃ったが、ヨルムンガンドの防御魔法が原作より強力だったため一発目ははじかれた。 「ドクめ、頑丈に作りすぎだ……」 二発目はルイズが砲弾に「ディスペル」をかけることによって防御魔法「カウンター」の貫通に成功。撃破した。 なお、ちゃんと地面に設置して撃ってます。片手に持ってぶっ放てるのは婦警だけです。 後に東方号に搭載されてエンシェントドラゴンへの攻撃にも使用された。 小型哨戒艇 聖地で発見された米海軍用の哨戒艇。全長は10メイル、速力は30ノット。 才人たちを追撃してきたエルフの水軍を引きつけるために使用された。 F-2(戦闘機) アニメ4機最終回で使用。エンシェントドラゴンに対抗するために持ち出され、最後はドラゴンにぶつけられて墜落。(才人は脱出。なお、機体に宿っていたデルフは消息不明) 「場違いの工芸品」としてハルケギニアに存在していた品ではなく、諸事情で日本に戻っていた才人によって拝借されたうえに使いつぶされるという…空自激おこ案件である。というか基地に忍び込んで戦闘機を盗み出すってどうやったんだガンダールヴの能力があっても説明しきれないぞ この他にも、ロマリアで手に入れた日本刀や自動拳銃などを使用している。 二次創作作品では他作品のアイテムを使用することも多いが、そのさじ加減は作者次第。 ※備考 二次創作では、召喚の儀式の際に才人を別キャラに置き換えるだけで簡単にクロスオーバーを作れるために、 主人公でありながら大半の作品でははぶられるという不遇を味わっていた。 異世界に飛ばされて何度も死ぬ目に会うよりはいいかもしれないが いや、くぎゅっ子やメイドや巨乳エルフとラブコメできるなら命を懸ける価値はあるか 作品によっては才人自身も登場してクロスオーバー元のキャラ(大抵は別の人物が召喚)と関わるパターンもある。 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 元の世界もハルケギニアと同じように時間がすぎてるのは辛すぎた -- 名無しさん (2014-12-15 23 35 43) キャラ項目で『豪華声優陣』ってのはおかしくない?サイトが実は多重人格者で一人一人声違うとかなら分かるが。 -- 名無しさん (2014-12-15 23 54 03) 他の作品の同じような人物、例えば魔装機神のマサキ達みたいに家族がいないならともかく少なくとも母親は生きているしね… -- 名無しさん (2014-12-15 23 55 46) 最近「地球なめんなファンタジー」ばかり目にしてるから「ファンタジーなめんな地球」と言う人が出ないだろうか -- 名無しさん (2014-12-16 01 10 33) こうして見るとバイストンウェル並みに色々召喚されてるな -- 名無しさん (2014-12-16 01 12 37) 使い魔召喚SS見てたらサイトの絵だけど時間差でベクターになるgifがあったな… -- 名無しさん (2014-12-16 01 29 13) でも結局サイトとルイズが一番だ -- 名無しさん (2014-12-16 01 42 12) 7巻の時が一番好きだった。本当にごく普通の少年が勇気を振り絞る瞬間にグッときた。 -- 名無しさん (2014-12-16 01 48 01) え、まだ立ってなかったのかこの項目 -- 名無しさん (2014-12-16 01 55 13) 才人の中の人が地獄公務員 -- 名無しさん (2014-12-16 02 22 37) 「主人公」 -- 名無しさん (2014-12-16 17 36 09) ↑ミス「主人公のくせにハブられる」といえば、某二次創作では「才人に擬態し、そのままZECTの戦士となることを選んだワーム」なんて出てきても姿と名前以外別物と化しているものもあったな…w -- 名無しさん (2014-12-16 17 38 21) 最初から登場しない事は蹂躙されるよりはマシなのかもしれない -- 名無しさん (2014-12-16 18 52 58) 才人は二次SSで蹂躙されまくりで笑えん。ネギ君以上だ。 -- 名無しさん (2014-12-16 20 33 56) というか結構前からある人気作の主人公の項目が立っていなかったということが驚きだよ -- 名無しさん (2014-12-17 10 52 18) ウルトラマンAとのクロスはクロスオーバーでありながら才人がしっかり主役張ってる稀有なクロスだったな -- 名無しさん (2014-12-17 11 01 38) セーラー服の件、なにげに異世界に地球の萌えを伝授するということを始めて成功させたキャラかもしれん -- 名無しさん (2015-03-24 21 25 27) ↑2”だったな”じゃなくて現在進行形で連載続いているよ -- 名無しさん (2015-05-21 20 46 50) 代筆による続きが決まったわけだが最後はどうなるんだろうね。 -- 名無しさん (2015-06-26 00 37 58) 全般的な構想は固まってたし、TVアニメで円満完結してるから、それに沿ったかたちになるとは思うが -- 名無しさん (2015-06-26 08 38 53) プロットがあるから基本の流れは作者の考えた通りだよ。 -- 名無しさん (2015-07-03 20 44 14) 結局最後は才人がルイズを選ぶ出来レースになるのはつまらんが、まあそこは二次創作で我慢しよう -- 名無しさん (2015-07-10 01 45 41) ルイズとの結婚生活って、どうにも白髪が増えていく未来しか見えない。嫁候補で理想はシエスタが一番にきて、次にテファ、タバサの順でルイズは底辺に近い。ルイズよりろくでもない女ってアンリエッタくらいだろう -- 名無しさん (2015-07-20 15 01 39) アンサイクロペディアの記事には爆笑したww -- 名無しさん (2015-07-29 01 48 20) ↑あー、確かに。アニメ版の終わりだと才人はどうしてもテロリストなんだよな、ルイズといっしょに帰宅したら待っていたのは公安でしたなんてことになりかねない -- 名無しさん (2015-07-29 02 59 18) 「良かれと思って、自衛隊から戦闘機を拝借してきました!」 -- 名無しさん (2015-07-31 12 17 34) ↑自衛隊基地から戦闘機が乗り逃げされた上に消息不明なんてことになったら東アジア情勢が揺らぎかねないな -- 名無しさん (2015-10-02 09 44 00) ショウ・ザマよろしく故郷との永遠の別れを覚悟しなければならないだろう。 -- 名無しさん (2015-10-02 10 33 40) ほむらに比べたら盗みのレベルは下がるけど、バッチリ目撃もされてるし証拠も残ってるだろうしなあ -- 名無しさん (2015-12-15 18 35 58) ルイズ「サイトの操るティーゲルのアハトアハトが、ヨルムンガントを撃破するのが好きだ」 -- 名無しさん (2015-12-24 15 35 07) お絵かき掲示板でルイズのイスにされて周りには、悟空、V3、ダンテ、バージル、ドモンが居たのがあったな。 -- 名無しさん (2016-02-07 21 55 59) なかなかハイレベルな変態でもある -- 名無しさん (2016-02-07 22 11 47) 二次で居ないことにされ才人に代わって多作品のキャラが主人公になる要因は、主人公はどこにでもいる普通の高校生より超能力者、変身ヒーロー等の特別な存在のほうがいいからじゃない? -- 名無しさん (2016-05-04 17 43 27) ↑2ハイレベルな変態ならパンティを顔にかぶって悪を成敗するくらいでないと -- 名無しさん (2016-07-04 03 02 31) ↑2 ある程度煮つまってきた時期からだと、クロス先キャラがルイズ以外(大抵はタバサかティファ)に召喚されたり、サイト自身がルイズ以外に召喚されたりで、存在そのものが抹消されてるってパターンも減ってきていた印象。 -- 名無しさん (2017-06-06 20 46 04) 二次創作の基本は原作を意識し原作と違う新たな物語だからただ他の主人公召喚されたら必ずルイズは叱るからある意味作中の苦労を他の主人公が証明しているとも言える -- 名無しさん (2018-09-30 20 07 47) ↑21才人の中の人がマジでウルトラマンになっちゃったね -- 名無しさん (2019-07-13 19 11 21) デルフリンガーはアニメのFだと戦闘機にも憑依してたな -- 名無しさん (2020-04-11 05 30 18) 破壊の杖ってトゥルーライズでアジズがぶっぱなしたのと同じやつかな? -- 名無しさん (2020-10-30 02 57 03) イラストレーターの作画の変化というのもあるけど、比較的童顔だったのが最新刊になると全然個性がない普通の顔になってる感じ。10~15巻あたりの雰囲気の印象が強い。 -- 名無しさん (2021-11-17 22 50 41) 原作小説の方の感想だが、極限までボロボロになるまで戦い、ハルケギニア6000年の因縁に決着を付けた根性は大いに評価する。 -- 名無しさん (2022-07-31 14 04 16) ガンダールヴの力が武器であれば力を発揮するのなら、ライダーのベルト、戦隊のロボ、Fateの宝具、魔戒騎士のソウルメタル、DMCの魔具を才人は使えることになるんじゃないか? -- 名無しさん (2022-08-20 09 21 01) ↑1 一部の条件付きの物品を除けば使えそうではあるな。 -- 名無しさん (2022-09-04 12 35 40) いまだにどうやって自衛隊基地に潜入してF4を奪取したのか謎 -- 名無しさん (2023-02-17 08 47 01) ↑2。ばくのかんがえたサーヴァントWikiではランスロットの「騎士は徒手にて死せず」の下位互換とされていた。 -- 名無しさん (2023-02-24 22 35 52) 名前 コメント