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慟哭 そして… 機種:SS, PS4, PSV, NS 作曲者:山崎慎一 (SIN) 開発元:データイースト 発売元:データイースト(SS), El Dia(PS4/PSV), RED FLAG SHIP(NS) 発売日:1998年2月26日(SS), 2018年4月26日(PS4/PSV), 2019年11月7日(NS) 概要 ある謎の学生失踪事件の犯人によって周到に仕掛けられた恐ろしいトラップに対処しながらアイテムを探し、仲間の救出や廃屋からの脱出を目指すマルチエンディング・密室サスペンスアドベンチャー作品。 迫り来る恐怖が非常に生々しく、ヒロインや誘拐された人物の惨殺死体を発見する描写(文章)が含まれるため、アダルトゲームが原作でないゲームとしては数少ない18歳以上推奨となっている。 (Wikipedia「慟哭 そして…」項目) サウンド面ではSINこと山崎慎一氏が作編曲、エディット、効果音を全面的に担当。 続編の『REVIVE... ~蘇生~』でもサウンドディレクター、BGM・VOICEデータ作成を担当している。 (次作:REVIVE... ~蘇生~) 収録曲 曲名 補足 順位 慟哭 ~始まり~ タイトル 暗闇と予感 オープニング 探索 メインBGM 忍び寄る影 神田川/田辺 会話子鈴 ノーマルエンディング 初恋 梨代関連イベント んんん...いつみ!? いつみ関連イベントいつみ グッドエンディング 手掛かり 館に閉じ込められた事に気づいた後の集合場面一人で脱出 凍りつく空気 遺体発見鎖の部屋梨代救出イベント 胸騒ぎ お色気イベント 衝撃のかけら 千砂救出イベントノーマ救出後 少女と仔犬 華苗関連イベント華苗 ノーマルエンディング 鼓動 ノーマ救出イベントいつみ救出イベント 望 洗車場でノーマに小鈴について話す場面休息中ノーマに布団を掛けてもらう場面 潤んだ瞳 ノーマの捕まった時についての報告子鈴の自白梨代 ノーマルエンディングノーマ ノーマルエンディング真理絵 ノーマルエンディング真理絵 グッドエンディング1 誕生日 オルゴール華苗の日記子鈴 グッドエンディング1 慟哭 ~炎の中~ 華苗火傷イベント華苗の部屋 ラブソング ピアノ演奏 全員生存している時 レクイエム ピアノ演奏 死者が出ている時 崩れ落ちた倫理 脱衣室の神田川と真理絵イベント 星空 弓で窓を開ける場面望遠鏡を覗く場面 終局 スタッフロール 夜明け 脱出 朝霧 翌日 最後の学生生活 STEP×3 後日談 梨代 グッドエンディング1子鈴 グッドエンディング2千砂 ノーマル/グッドエンディング真理絵 グッドエンディング2 静かな目覚め 梨代 グッドエンディング2いつみ ノーマルエンディング もう一つの誕生日 華苗 グッドエンディング 空を掴む手 ゲームオーバー サウンドトラック 慟哭 そして… サントラ ヴォイスコレクション 慟哭 そして… The Four Season ボイスドラマCD。高濱祐輔氏や濱田誠一氏作曲によるキャラクターソングも収録。
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登録日:2020/04/28(火)14 56 45 更新日:2023/07/09 Sun 19 48 34NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 El Dia Nintendo Switch PS4 PSVita RED FLAG SHIP SS エログロ ゲーム セガサターン デコの遺作 デコゲー データイースト 廃屋 慟哭 そして… 横田守 『慟哭 そして…』は、今は亡きゲームメーカー、データイーストがセガサターンで出した遺作である。 …もとい、データイーストの作った「遺作」のような物である。 正確には色々違うのだが、elfの「遺作」と共通項が多いので「DECOの遺作」とか言われている。 続編は本当に遺作になったけどな。 データイースト製のゲームなので、一度プレーしたら忘れられないのはこのゲームもである。 ◇あらすじ 山のふもとの学校に通う主人公は、通学帰りのバスで事故にあい、気を失ってしまう。そして目覚めると、見知らぬ廃屋の一室に閉じ込められていた。 ───どうして、こんな所に? バスに乗り合わせたクラスメイトや先生、怪しげな老人の行方は? 廃屋には、他にも迷い込んできた人々がいた。旅行中の少女たち、大学生の青年、謎の男、異国の少女、影ある女性…。 彼らは、何者かの手によって、次々に惨殺されていく。 隠された死体、血だらけのメモ、裂かれた写真。これらの意味するものは、何なのか。 果たして主人公は、巧妙に仕組まれた罠を解き、美少女たちを救い出すことができるのだろうか? (公式サイトより) ◇概要 あらすじを読めばわかる通り、いわゆる館物のギャルゲーである。 基本的にはアドベンチャーゲームだが、館内を歩き回る際はマップも表示され、各所でアイテムを入手、使用する事で危機を乗り越えていくので、 純アドベンチャーとも言い切れないシステムとなっている。 そして何より本作を忘れられないゲームにしているのは ヒロインの惨殺シーン である。 入手したアイテムを駆使して助けないと、ヒロインは容赦なく殺されてしまう。DECOがギャルゲーなんて作るから…。 しかも絵では表示されないとはいえ、 死体の描写もしっかり文章で説明される ので、そういうのが苦手な人にはおススメしない(*1)。 え?そういうのが好き?是非やりましょう。 あと18推ゲームだけあって、そこそこエッチなシーンやグラが多い。 最後にヒロイン個別のEDについては仕様がちょっと面倒くさい。 メインヒロイン(*2)ほど優先され、しかも グッドかどうかとか気にしない ので、 「何であれだけフラグ立てたヒロインのグッドEDじゃなくて別ヒロインのノーマルED見せられてるの?」 ってのは慟哭ではよくある事。 狙ってないヒロインのEDに行かされちゃう事がそこそこあるので、狙ったヒロインのEDを確実に見たいなら、それ以外のヒロインは容赦なく見捨てましょう。 仕様がわかれば助けられるだけ助けて狙ったヒロインのルートに行くのも難しくはないんだけどね。 ◇システム ダイレクト・サーチ・リアクション YU-NOとかでも採用されているいわゆるポイント&クリック方式である。 画面内の怪しい部分をクリックして調べたり、アイテムを入手したりするシステム。 こんな仰々しいシステム名を付けるような物なのだろうか。 トラップ・ディバージェント・ストーリー 手に入れたアイテムの使い道は複数用意されており、どのアイテムをどこで使って目の前の問題を解決するかで各ヒロインのフラグ等が変化する。 これのおかげで周回プレイでもいろいろ試してみる楽しみがあって楽しい。 ◇登場キャラ (ヒロインは旧公式サイト、男性陣はリメイク版を参照) 笹本 梨代(16) CV 長沢美樹 158cm B 81 W 56 H 82 主人公のクラスメイト。優しく 穏やかな女の子。 人見知りせず、どんな人にも好意的に話しかけ、仲良くなってしまうタイプ。クラスのみんなからは「梨代」と名前で呼ばれている。 趣味はピアノ。卒業式で演奏するピアノの練習で帰りが遅くなり、あのバスに乗ることになる。 主人公に対し、ほのかな恋心を抱いているらしい。 羽鳥 いつみ(15) CV 大沢つむぎ 162cm B 83 W 56 H 85 明るく元気なお調子者。 掃除をすれば、ホウキ野球で窓ガラスを割り、推理小説を借りれば、ろくに読まずに犯人の名前はしっかり書き込んで返す、といったバカな事ばかりしているが、陰で悪口を言うような事は大嫌い。 優等生の千砂とはクラスも一緒で、仲の良い友だち。 お風呂が大好きで、1日一回は入らないと気がすまない。 青木 千砂(15) CV 矢島晶子 159cm B 82 W 56 H 82 いつみの友達で、同じ高校の一年生。弓道部に所属しその腕前は全国レベルである。 優等生で凛とした感じのする女の子で、男子に人気があるが、おしゃれやデートなどが苦手のため、誰とも付き合っていない。 そんな自分を自覚しているらしく、いつみの自由奔放さをうらやましく思っている。 ノーマ・ウェンディ(17) CV 山口由里子 164cm B 92 W 56 H 89 アメリカからの留学生。父親はウェンディ・グループの経営者。大阪の私立有名女子高に、芦屋の屋敷から通っている。 資産家の令嬢であるにもかかわらず、明るくハキハキした、人あたりのよい性格。 日本滞在2年だが、関西弁を自在に使いこなす。好物はたこ焼き。 白川 子鈴(?) CV 井上喜久子 165cm B 87 W 57 H 86 年齢不祥。見た目は20代前半位。ノーマの屋敷のメイドをしていて、料理・家事全般に長けている。 おとなしく落ち着いており、控えめな性格。 しかし、この洋館の中では不可解な行動もあり、何か秘密の存在を感じさせる。 椎名 真理絵(27) CV 深見梨加 168cm B 88 W 57 H 87 主人公と梨代が通う高校の化学教師。担任ではないが、主人公のクラスも教えている。容姿端麗できりっとしており、生徒の信頼もあついようだ。 バスには途中で乗車してきて、事故に巻き込まれた。 洋館ではある人物につきまとわれるが、そこには何か秘密があるのかもしれない。 ???(?) CV 氷上恭子 ???cm B ?? W ?? H ?? 主人公が、洋館の中で出会う謎の美少女。記憶喪失なのか、自分のことが何も分からない。 どこかはかなげな、陰を感じさせる少女。 柴田 桂 CV 子安武人 20歳、大学1年生。頭はかなり切れ、成績優秀でまじめ。口数は少ない。 きちんとした身なりをしており、どんな人ともあたりさわりなく接するが、どこか冷ややかな雰囲気を漂わせている。 神田川 国昭 CV 北村弘一 68歳、金持ちらしいが、謎の多い老人。 高価な宝石を身につけている。 彼がその財産をどのように築いたのか、誰も知る物はいない。 田辺 浩之 CV 星野充昭 31歳、職業は不明。 気が弱く普段はおどおどしているが、カッとなると人が変わったように相手をどなりつけたりする。 人付き合いがヘタな性格。 時田 一也 主人公。高校2年生。 事件の真相 柴田 桂 事件の真犯人。 謎の少女(華苗)は彼の妹であり、事件時には既に死亡している。 (主人公が出会うのは彼女の幽霊。) 華苗は心臓の治療の為に入院したが医療ミスで病状が悪化、さらには病院の火災に巻き込まれてしまう。 全身に火傷を負った状態で研修医である田辺によって助け出され、かつて暮らしていたこの屋敷で延命・蘇生措置を行っていた。 田辺と共謀して若い女性を攫って殺していた(ゲーム中助けられなかったヒロインも含む)のは、華苗蘇生の研究の為。 子鈴エンドでは生存して投獄、罪を償っているようだが、他エンドでは行方不明になったり死亡してしまう。 田辺 浩之 もう一人の犯人。 華苗に想いを寄せていた事や自身の病状が悪化していた事もあって桂の犯罪に加担してしまう。 ヒロイン救出時に意味深な事を言って去っていく事が度々ある為、それらの(救出失敗時の)殺人は彼が行っていたものと思われる。 しかし主人公に忠告をしたりと根は悪い人間ではないようで、割り切って殺人を行いつつも殺したいわけではなかった様子。 最後は病状が悪化して死亡してしまうが、主人公が推察した通り、彼の死には事件性はない。 白川 子鈴 事件の共謀者。 かつて一緒に暮らしていた華苗から電話を受け、偶然を装って屋敷を訪れ事件に巻き込まれる。 桂が殺人の場に証拠を残してしまったのを発見し、それを隠してしまう。 桂の事を家族のように思っており、殺人を止めたいと思うが、あくまで二人で話し合って…といった行動をしていた為、結果的に非常に怪しい立ち位置となってしまった。 神田川 国昭 人の弱みを握って自分の思うようにするのが趣味のサディストエロジジイ。 真理絵先生が事故で神田川をはねてしまった事があり、そこで知り合った後に弱み(教頭先生との不倫)を握ってエロい事をさせていた。 今回の事件自体は真理絵先生を脅している際に偶然巻き込まれただけだが、それに乗じて自分の欲望のままに動いていたうらやまけしからん男。 なので 今回の事件に関しては 全くの無関係。 子鈴についても事件中に何かしらを知ったようで、子鈴ノーマルエンドでは子鈴を自分のメイドにしている。 笹本 梨代 父親が華苗の死んだ病院の院長であり、医療ミスの件で間接的に桂から恨まれていた。 院長への復讐もあって桂から意図して狙われた人物ではあるものの、梨代からしたら全く身に覚えのない事である。 なので、メインヒロインとして特別に死亡機会が複数あるが、犯人とは対峙せず話は終わってしまう。メインヒロインとは一体…。 ハッピーエンドの朝チュン展開等、他のヒロインにない特別感はちゃんとあるにはあるが。 華苗 本作の裏ヒロイン。 死んだ後も幽霊となって屋敷内をさまよっていたようで、たまたま主人公と出会う。 記憶も失っており、飼い犬(こっちは生きてる)のサクラを通して主人公と仲良くなるが、最後は全てを思い出し消えてしまう。 彼女のルートでは主人公と桂が自身の死体の傍で最後の対峙をする事になるが、そこで桂の前に姿を現し彼の殺人を止める。 ハッピーエンドでは数年後に主人公と夢の中で再会し、サクラの花びらを残していく。 バスの運転手 助けを呼びに行ったばっかりに殺されてしまったかわいそうな人。 死後、狭い床下収納でいつみと密着出来たのは役得…と言って良いのだろうか。 郵便屋さん 何かを見てしまったのか、事件前に殺されて棚にしまわれてしまっていたかわいそうな人。 配達途中の郵便物も持ったままであり、手紙の送り主と受け取り主は不運としか言いようがない。 事件後、無事配達されたものと思いたい。 ◇余談 イラストレーターや18推表記のせいで、セガサターンによくあったエロゲのエロ抜きゲーに勘違いされる事も多かった。遺作に似てるからね、仕方ないね。 小説版が出たが エロシーン有の18禁 な内容。やっぱりエロゲじゃないか!ただし小説としてまとめるためか、かなり内容に変更が入っており、18禁シーン以外はゲームをやった方が良いと言われている。 当初はSSのみで他ハードへ移植されなかったので、評価が高い割にはプレイしづらい状況が続いていた……のだが、発売から20年経って皆が忘れた頃に、デジタルリマスター版としていくつかの要素を追加しPS4、PSV、更にはSwitchに移植された。嬉しいけど何で今更。 追記・修正は廃屋に閉じ込められてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 神田川の顔が気持ち悪かった -- 名無しさん (2020-04-28 15 01 25) 「お前どの娘のルート行った?」「青木さん」「青木さん」「青木さん」←実話 -- 名無しさん (2020-04-28 15 59 07) 千砂はかわいいからしゃーない -- 名無しさん (2020-04-28 16 57 15) 今DL版のセールやってんな -- 名無しさん (2020-04-28 18 47 47) 横田守先生の絵柄はこの頃が一番好きだ。ソリッドな絵柄なので抑えた色合いの本作はバランスが良かった -- 名無しさん (2020-04-28 20 24 21) 名作だと思うけど、なんでswitch移植したし。あ、華苗派なのでラストで泣きました。薄々わかってたけどー・・・ -- 名無しさん (2020-04-28 21 27 22) ↑やってれば華苗については自然に想像つくもんね…。 俺も華苗派だから気持ちは分かる。 -- 名無しさん (2020-04-28 21 37 48) しんのすけと同じで驚愕するキャラ・千砂 -- 名無しさん (2020-04-29 11 41 43) ↑声が -- 名無しさん (2020-04-29 11 41 58) タイトルの意味がわからない人もいるだろうが、これ黒幕視点なのよな。前日譚があってこのタイトルで本編につながる、という流れ。 -- 名無しさん (2020-04-29 13 22 29) 周回を重ねれば犠牲者ゼロのクリアは容易いが各ヒロインのグッドエンドへの道は困難… -- 名無しさん (2020-04-29 23 30 41) ↑ リマスター版はヒント機能追加されたから、何が何でも自力でやりたいんだってのでもなければ見るの楽になったよ -- 名無しさん (2020-04-30 09 07 53) 前情報無しで初回プレイだと、千砂を救出できるのは50%くらいじゃないかなと。残り50%のうち半分以上は「その前に一也が死ぬ」なんだが -- 名無しさん (2020-04-30 10 07 01) ↑ ここにある物じゃ道具足りなくね? 他の場所行って道具取ってこよう!→out かな。俺は初回はそんなだった気がする。 -- 名無しさん (2020-04-30 10 12 49) 千砂はさあ…ヘタこくと早々に××しちゃうから真っ先に助けちゃいたくなるんだよなあ…… -- 名無しさん (2020-04-30 10 17 26) 雑誌に攻略情報載ってたから助けるのはできたけど、グッドエンド行けなくて結局攻略本買ったっけ。それでもドキドキしながら助けたけど。 -- 名無しさん (2020-04-30 10 50 17) 小説版も読んだけどオススメできない。一部の登場人物のカットや真犯人が違うのも問題だけどゲーム版の緊張感が味わえないのが最も致命的。唯一の見どころはゲームでは朝チュンだった梨代との〇〇〇シーンだけ -- 名無しさん (2020-05-01 01 06 04) たまに配信でやってる人がいるが、皆がこぞって救助のヒントを出しまくる。やはり可愛い女の子が殺されるのはしのびないからのう・・・ -- 名無しさん (2020-05-31 16 35 04) これといい、Teriosのエロゲといい、男性声優が異様に豪華なのはやはりアニメ業界のコネクションなのだろうか -- 名無しさん (2020-05-31 16 41 40) エロゲじゃなかったんだ……なんかリリース時期を考えるとおっぱいが大小両極端な気がする -- 名無しさん (2020-05-31 19 36 52) この頃のデザインって男性陣の顔面格差がすごいよね。イケメンと怪物の2種類しかいないような -- 名無しさん (2020-12-28 18 53 37) 実は真相ルート行かなくてもある程度犯人は絞り込めるんだよね。力技の犯行が多いから、できる人は一人しかいない。 -- 名無しさん (2021-01-15 00 06 08) 真相のあそこなんだが、子鈴ルートのほかに華苗ルートでも「自首する(正確には出頭だろうが、とにかく警察行くという発言)」と言っているので多分結末は穏便に済んでる -- 名無しさん (2021-05-20 12 00 19) あらすじを読めばわかる通り、いわゆる館物のギャルゲーである。 いや、わからない -- 名無しさん (2021-08-18 00 48 00) ただの脱出ゲームというだけでなくシナリオからしても良質だし緊張感もいい感じにある。後に上手いこと続かなかったのが残念。 -- 名無しさん (2021-11-12 06 51 25) ↑ REVIVEも荒はあっても悪くはなかったし、DECOが死ななきゃもうちょっと続いてたかなって気はする -- 名無しさん (2021-11-12 08 36 59) イベントCGがなかなか埋められないからあの裏技を使ってとりあえずCG鑑賞だけはしたという奴は自分だけではない……はず(汗) -- 名無しさん (2023-07-09 19 48 34) 名前 コメント
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慟哭 そして… 【どうこく そして】 ジャンル アドベンチャー 対応機種 セガサターン 発売元 データイースト 開発元 データイーストスタジオライン酒田エス・エー・エス(プログラム) 発売日 1998年2月26日 定価 6,800円(税別) レーティング セガ審査 18歳以上推奨 備考 『慟哭 そして… Final Edition』 1998年8月8日/6,800円(税別)(*1) 判定 良作 ポイント 昔なつかしの死にゲー(家庭用としては)エロ描写多め 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 余談 概要 末期のデータイーストが放ったコンシューマオリジナルのギャルゲー(?)。廃屋に閉じ込められた主人公と美女、美少女達が謎の猟奇殺人犯の手をかわしつつ脱出を目指す、というもの。 キャラクターデザインは、かつてエルフの『河原崎家の一族』『遺作』等に携わり、2010年現在もギャルゲーなどの原画家として活躍する横田守氏が手がけている。開発元にあるスタジオラインは彼が代表を務める会社である。 原画家がアダルトゲームに携わっていたり、パッケージでエロを強調していたり、そもそもSSにアダルトゲームの移植作が複数存在していたりした事から「元は18禁ゲーム?」と誤解される事もあるが、れっきとしたセガサターンオリジナルのソフトである。 特徴 ゲームとしては古典的なアドベンチャーの形式。 自ら屋敷の中を歩き回り、重要なアイテムを回収し、それらを用いて行動範囲を広げたり危機を回避したりしていく。 屋敷の中はクォータービューで描かれているが、室内や特定の状況下ではクリック型アドベンチャーのようにポインタが表示され、怪しい場所を指定して調べたり手持ちのアイテムを試したりする。所謂「脱出ゲーム」と呼ばれるジャンルに該当する。 本作の特徴としては、そこに複数のヒロイン候補を配置し、発生するイベントに応じて好感度が変化し、エンディングに影響するというギャルゲー要素を含んでいる。 恋愛要素のみならず、主人公の行動次第で彼女達の生死も分かれるというサスペンス、ホラー要素も持つ。 エンディングはヒロイン毎に複数種類存在し、生存させ且つ条件を満たしたヒロインによって終盤の展開やエンディングが変化する。 ヒロイン候補6人にはそれぞれ館脱出後に恋仲になるグッドエンドとならないノーマルエンドが用意されている(*2)。7人目のヒロイン候補と呼べるキャラも存在するが、こちらは死亡イベントが存在せず、エンディングでの扱いも特殊となっている。 エンディングの内容に関わらず、一度でもいずれかのヒロインとのエンディングを迎えるとCG鑑賞モード「記憶の彼方へ…」が解禁される。 誰の条件も満たさなかった場合は脱出時にスタッフロールだけが流れるソロエンドになる。その為、最悪ヒロインが全滅してもクリア自体は出来る。 但し、この場合は「記憶の彼方へ…」が解禁されない。 + 登場人物 時田一也(CV:なし) 主人公。高校二年生。名前は変更可能。これと言って特徴の無い典型的なギャルゲー主人公。梨代曰く「やるべきことに対しひたむきに全力を傾ける性格」らしい。 笹本梨代(CV:長沢美樹) ヒロイン候補。高校二年生で、主人公の幼馴染。思いやりがある心優しい性格で誰とでも仲良くなれる。主人公と帰宅途中にバスの事故に遭い、事件に巻き込まれる。 一応メインヒロインなのだが、その割にはやや影が薄めで他のキャラとの絡みも少なく、生死も他のヒロインのエンディングに殆ど影響しない。 青木千砂(CV:矢島晶子) ヒロイン候補。礼儀正しい性格の高校一年生。弓道の全国大会で優勝するほどの腕前を持つ。親友のいつみと温泉旅行に来ていたところに事件に巻き込まれる。 羽鳥いつみ(CV:大沢つむぎ) ヒロイン候補。高校一年生。落ち着きのない、能天気で無邪気な性格。 ノーマ・ウェンディ(CV:山口由里子) ヒロイン候補。財閥の令嬢で、アメリカからの留学生。流暢な関西弁で話す。 白川子鈴(CV:井上喜久子) ヒロイン候補。ノーマの屋敷に仕えるメイド。20代に見えるが年齢は不詳。面倒見のいい性格だが、どこか影があり、周囲の静止を無視して単独行動を取る事が多い。 椎名真理絵(CV:深見梨加) ヒロイン候補。主人公達の通う高校の化学教師。主人公とバスに同乗していた為に事件に巻き込まれる。 謎の少女(CV:氷上恭子) 屋敷で出会う正体不明の少女。不思議な雰囲気を纏い、常に子犬を連れている。 柴田桂(CV:子安武人) 千砂、いつみを車に乗せていた青年。大学一年生。理知的だがどこか冷めた雰囲気を持つ。 神田川国昭(CV:北村弘一) 主人公とバスに同乗していた怪しげな老人。女性陣にちょっかいを出す事が多い。 田辺浩之(CV:星野充昭) 主人公とバスに同乗していた人物。他のメンバーと距離を置きたがる。 評価点 脱出ゲームとギャルゲーの一体化 PCゲームの『遺作』等、既にあった物ではあるが、危険な場所からの脱出にヒロインを多数配置する事で、彼女達のピンチを助けながら少しずつ親密になっていき、最終的には無事脱出するというシンプルながらも分かりやすい楽しみがある。 脱出ゲームとしても特定の状況に対して正解が複数ある場面がいくつか存在しており、ある程度プレイヤーの意思を反映させて行動する事が出来る。 例としては電子ロックのかかった扉をパスコードで開けるか、カードキーを入手してきて開けるか、内側から回り込んで開けるかによっても違いが出て来る。 どれを選んでも先に進めるがイベントの内容やヒロイン個別エンドのフラグに影響を与えてくる。フラグ管理は膨大で、周回プレイの楽しみにも、後述するED分岐の煩雑さにも繋がっている。 危険描写 廃屋内では人為的な物も含め様々な危険が襲い掛かってくる為、主人公もヒロインも命の危機に迫られる。これらを解決するのも本作の楽しみの一つ。当たり前だが『遺作』のような凌辱シーンは無いので、わざと救出に失敗してそれらを集めるような楽しみは無い。 ヒロイン達は1人につき一度ずつピンチに陥ることになるが、アイテムと知恵を駆使して助けてやらないとほぼ例外なく無惨に殺害されてしまう。それも、明らかに危険な状況を見逃してしまった、判断を間違えたというならともかく、主人公が何気なくとった行動さえ死につながる場合がある。 死因はキャラによって異なり、中には大型電ノコで分解という惨い殺され方も。 但し、死亡シーンや死体は絵で直接表示されず、血痕や遺物が映ったり悲鳴が響く程度で、描写するにしても「禍々しい背景に死体の状況を説明する文章が一枚絵のように表示される」という独特の表現方法となっている。 山奥の廃屋を探索する楽しさ いわゆる脱出ゲームとしての作りも良くできており、少しずつ行動範囲が増えていき、少しずつ館の謎が解けていく。 グラフィックやビジュアル面でも雰囲気が良く出ており、不安を煽るようなBGMやSEも評価が高い。ただ探索をしているだけでも結構な雰囲気が出ている。 扉を開けたり、廊下の様子をうかがうシーン等でムービーが入る事もあり、緊張感を高める演出になっている。 ヒロインが死亡すると必ずと言って良いほど「扉を開けるムービー」が入り、背筋を凍らせてくれる。 一部ヒロインのルートでは犯人が事件を起こした動機が明かされる。単なるサイコパスの犯行ではない悲しい背景があり、物語に深みを与えている。 豪華声優陣 上記の登場人物一覧を見て頂ければ分かる通り、当時の人気声優やベテラン、今では大御所となった方々が担当しており、熱演も相まって物語を大いに盛り上げてくれる。 横田氏のグラフィックも美麗 実績のある人だけに女の子のグラフィックは可愛く、男性キャラもイケメン、不細工、老人といかにもな雰囲気で描かれている。 18歳以上推奨だけに、下着が丸出しやチラ見え、あるいは半裸とかいった際どいCGが随所にちりばめられている。メインヒロインのグッドエンドに至っては…。 キャラ付けも良好 ヒロイン達は皆、魅力的に描かれており、単純に恋愛ゲームとしての楽しみを見ても十分である。 正統派ヒロイン、礼儀正しい優等生、騒がしい娘、関西弁、メイド、先生と、それぞれの個性も際立っている。 当初は悪印象があっても、ストーリーが進んだり当人のイベントを起こしていけば印象が変わっていくのもまた王道的。 一方、当時のギャルゲー界の風潮もあってか、女性キャラはひたすら魅力的に描く一方で男性キャラは扱いが悪かったり下衆だったりする事が多い。男性キャラも魅力的に描く後年のギャルゲーの感覚で見ると違和感を覚えるかもしれない。 賛否両論点 脱出ゲームに慣れていないと少々辛い難易度 ゲームクリアに必須のアイテムが暗号でロックされていて、苦手な人は詰んでしまう事も。 広い館全体を常に探索するため、行動範囲も調べる箇所も膨大。ステージクリア型の脱出ゲームのように、その場その場で謎解きをすれば良い訳ではないので難易度は高い。 また、「調べる」「アイテムを使う」だけではなく、特定の場所でそこにいるキャラと会話する、特定のポイントを通過すると言ったフラグ立て行動もかなり必要であるため、屋敷を何度も右往左往する事になる。 調べるための有効範囲が異様に狭いポイントや、見た目では殆ど判らないようなポイントもあり、そういうものに限ってクリアやヒロイン救出に必須だったりする。 アイテムも「装備してから必要な箇所を調べると自動で使ってくれる」のではなく、自分で使用アイテムと使用箇所を指定するタイプなので、使い所が分かり難いアイテムの場合は辛い。 バックログ機能は無いので、ヒントとなる文章を見逃すと大変。 初回プレイで助けられない事を前提にしたようなヒロインが存在する。 + 一部ネタバレ注意 一例として、あるキャラクターとの会話イベントがある部屋で、事前にその部屋の中であることをしておかないと、そのキャラクターが会話イベント中に部屋を離れてしまい、僅か数十秒後に殺されてしまう。部屋を離れる理由はそのキャラクターが部屋を出て行く直前に聞けるので、2度目のプレイでどうすれば良いかすぐに分かる。つまり、一度失敗して死んでもらわないと部屋で何をしておけば良いのか分かり難いのである。 よりによって最初にピンチに陥るヒロインもこのパターンである。救出には道具が必要なので探しに行く事になり、そのキャラクターからは意味深に鍵を渡されるのだが、実は救出道具の確保にその鍵は必要ない。それどころか、救出前にその鍵で行ける場所に行ってしまうと戻った時には彼女は無残な亡骸と化している。つまり鍵は罠も同然であり、プレイヤーの心を圧し折りにかかる仕様である。 一方で「前回助けられなかったが今回は助けてみせる」という周回プレイにおけるモチベーションとカタルシスに繋がる演出でもある。 危険に晒されるのはヒロインばかりではなく、主人公にも平等に死の恐怖は降りかかる。死亡してもゲームが続くヒロイン達と違って、主人公が死ねば当然その時点でゲームオーバーであり、クイックセーブやコンティニューなんて便利な機能は無いのでセーブを怠ると泣きを見る。 弓矢に手を伸ばしての死亡は、『慟哭』の洗礼として多くのプレイヤーが受けた事だろう。しかし脱出の為にはこの程度で「慟哭」してはいけない。 とはいえこの難易度の高さや登場人物への容赦のなさっぷりで館の危険さがプレイヤーに伝わってくる事もあり、ゲーム自体の雰囲気を盛り上げる事に一役買っている。 「ある意味デコらしい」「ギャルゲーの皮をかぶったデコゲー」と評されることも。 「館から無事脱出する事」がメインの目的であり、それに各ヒロイン個別の事情が付随する形のシナリオ展開となっている為、各ヒロインのEDを迎える事で物語の本筋から、脇を固める話まで少しずつ分かる形になっている。 それはそれで周回を楽しむ要素ではあるものの、事件の真相に迫るのは特定のヒロインのルートのみであるため、それ以外では真相には触れないまま館を脱出して話が終わってしまう。その後にはキャラ別の後日談が入るのみ。 閉じ込められた経緯などが判明しないために、そのEDを見ただけではすっきりしない。特定ヒロインのルートを見れば真相は分かるが、気に入ったヒロインのルートでもやもやしたまま終わるのは気になる人もいるだろう。 また、主人公と犯人が対峙する展開でも、一つのルートでは断片的な事実しか語られないため、全て見ないと事件の全貌は分からない。 一周は短いため、手順が分かっている二周目以降の周回は楽。但し、スキップ機能は無い。 死体描写 ヒロインの死については直接的なグラフィック描写は無く、6人中3人は死体を発見する事すら無く、残り3人も文章のみであるが、それでも苦手な人にはきつい要素。テキスト表示の演出も精神的に来る。 メインヒロインは死体を発見しないタイプだが、彼女が死ぬと辺りに血が付着するだけではなく部屋の奥に何かを詰めた袋が三つほど見える。中身は確認できないが、開けていい物ではない事は想像に難くない。 しかし逆にホラー要素やリョナ要素として直接的な描写があった方がいいという人には物足りないという事でもある。苦手な層は文章だけでダメ。求める層は妄想で補わなければならず煮え切らないと言う、ある意味どっちつかずな作りとなっている。 3人も死体を発見しないキャラがいる所為で、特徴的なテキスト演出も僅か三つしかない。 一方で、ゲーム開始時点で既に死んでいる人物の死体は(男女共に)普通に出て来る上に、最初に見つかる死体は特に惨たらしい。また、男性キャラが途中で死亡してその死体が出る事は僅かながらある。その為、耐性のある人は「ヒロインだけ不自然に隠している」と思うかもしれない。 殺害に使われた凶器や付着した血など、最低限の残酷ビジュアルはある。 問題点 シナリオ面 脱出ゲームメイン且つ、ヒロインの生死が分かれるというゲームシステムの都合上、シナリオに無理のある展開や不自然さが相応に生じている。単純に恋愛ゲームのストーリーとしてだけ見ると、完成度が高いとは言えない。 キナ臭くなってくるまでに少々時間がかかる。 そもそもが事故からの避難で訪れた事もあり、序盤は精々「この館は怪しい」「普通じゃない」といったレベルの雰囲気である為、個人行動が目立つなどゆるめの雰囲気。 行方不明になっていた人間の死体が発見された後も、危機感の足りない能天気なキャラが洗面所で女の子同士軽くHなやり取りがあったりと、軽すぎに見える描写もある。 人の話を聞かず単独行動を取りたがるキャラが多く、それは危機感が高まる後半になっても変わらない。後述する主人公の押しの弱さもその傾向に拍車を掛ける。 主人公も一部パートを除いて誰かと行動を共にすることが無く、時にはかなり強引に別れるシーンもある(*3)。 ヒロイン救出に失敗しても一部イベントに差異が生じる程度で、メインのストーリーそのものに変化は無い。その為、仲間の凄惨な殺害現場を目撃した後でも一度シーンが変われば何事も無かったように振る舞い、一部を除いて誰も話題に出さないなど、違和感が否めない。 例えば、あるヒロインが殺された際、彼女と親友だったキャラは酷いショックを受けたり部屋に閉じこもったりするが、他のキャラはそのヒロインなど最初からいなかったかの如く気にも留めない。惨殺された上に死後もこの扱いでは本当に救われない…。 その一方で、死亡時の状況や周囲の反応などがしっかり描かれるヒロインも僅かながら居る。それだけにヒロイン毎の格差を感じてしまう。 一応、特定のヒロインが死亡した場合のみ発生するイベント、見られるCGなどはある。 主人公も主人公で、例えば赤い液体の付いた手袋を発見してもそれが血である可能性を全く考えない、自分の高校名らしき記述を発見しても「僕の高校と同じ字が使われてる」程度にしか考えないなど、悪い可能性を不自然に排除しようとするシーンも幾らか。 また、死体の発見という深刻な状況にも拘わらず、それを相手のペースに呑まれて言いそびれる場面がある。それも一度ではなく何度もであり、プレイヤーをやきもきさせる(*4)。 全体的に押しが弱く、去る相手を引き留められなかったり、肝心な事を言い出せないシーンが多い。実際、登場人物が命の危機に晒されるのは、主人公が館の危険性を正しく伝えない所為で、情報共有が出来ていない為というのが少なからずある。 その一方で「○○なんだろう」「○○だな」と自分の中で間違った結論を出して勝手にミスリードする事が時折ある。プレイヤーの意識との乖離から感情移入しにくい部分も。 エンディングの仕様 内部処理でヒロインごとにポイントが設定されていて、個別エンディングの優先順位は「誰とEDを迎えるかの判定」が「グッドEDかどうかの判定」よりも先に行われる。内部ポイントが同値になった場合は優先順位によってエンディングが決定され、ゲームの背景にある事件と関係が深いヒロインほど順位が上となる。 「それぞれのED条件を満たしたら重要なヒロインを優先する」という部分はまだ分からなくもない仕様なのだが、問題はグッドかノーマルかを考慮しないという部分。ノーマルED条件を満たした判定上位のヒロインAがいると、グッドED条件を満たしたヒロインBがいてもヒロインAのノーマルEDを迎えてしまう。 「最終的に誰を選ぶか」といった選択肢などはなく(*5)、あくまでそこまでの行動でED分岐が行われる為、EDを迎えたくないヒロインには出来るだけ関わらないようにしないと、優先順位が上位の狙ってないヒロインのEDを迎えてしまう事も多い。 ED分岐は条件さえ満たせば他のヒロインの生死は関係ないので、EDを迎えたくないヒロインには心を鬼にしてわざと退場してもらうという手もある。 但し、キャラの死亡によって消滅するイベントもあり、特に早い段階で危機に晒されるヒロインは後の展開への影響が比較的大きいため(*6)、その場合でも誰を見捨てて誰を助けるのかもまたよく考える必要がある。 エンディングを迎える条件自体も複雑で、ちょっとイベントを見逃したり別のイベントを起こしただけでフラグが折れる事もある。 死亡する事でほとんどのEDフラグを消滅させてしまうヒロインもいれば、生死が当人以外のEDにまるで影響しないヒロインも居たりと、ここも格差を感じさせる。危機に晒される順番の関係があるので仕方なくもあるのだが。 その為、例えば「主人公とパートナー以外は死亡か行方不明になり、2人だけで脱出」というシチュエーションを演出しつつ個別EDを迎えようとしても、その組み合わせは限られてしまう。グッドEDとなると殆ど不可能である。 総評 恋愛ゲームとして見るとそのゲーム難易度や死亡時の描写などから下手するとトラウマを植えつけてしまう事もあるゲームだが、脱出ゲームとしての評価は高い。 閉鎖空間の雰囲気や、そこにちりばめられた死のトラップ、ヒロインの救出や館からの脱出など、脱出ゲームの名作としていまだに勧められる事も多い。 フラグ立ての煩雑具合は古典を上回るかもしれないが、サービスシーンも多く、現在では後述の通りリマスター版も発売されてプレイし易くなっている為、 ホラー的な要素やグロ描写が苦手でなければ、気になった人にはオススメしたい作品である。 その後の展開 後に続編としてドリームキャストで『Revive ~蘇生~』が発売された。 シナリオの進行度合いがゲーム内時間の形で表示されるようになったが、暗号系の謎解きの増加やキャラ救出の制限時間の付加と、本作以上に難易度が上がっている。 成年向けとしてノベライズされた。 ノベライズに当たりストーリー展開が変わっている。 2018年4月26日、PSVとPS4でリマスター版が発売。 リマスターを手掛けたのは『EVE』や『DESIRE』のEl Dia。 El Diaの他のリマスター作品同様、イラストやキャラ絵はSS版を高解像度でリマスターしたものが用いられ、当時の雰囲気は残しつつ現代の観点で見ても遜色ない出来に仕上がっている。口パクも追加。 未使用CGの追加や原作ライターによる加筆がある他、ヒント機能の追加や多彩なオプション項目の追加など、発売時期に合わせ遊びやすくする機能が追加されている。 SS版では時代的に搭載されていなかったクイックセーブ、スキップ、バックログと言った便利機能が追加され、プレイが格段に快適になった。 ヒント機能はヒロインに関わらない探索要素からヒロインごとのフラグまでヒントが表示される。多少曖昧な物から直接的な物まであり、ヒロインごとのフラグが分かれるシーンではヒントに「●●のことを考える」という形でヒロイン別のヒントまで表示される(*7)。このおかげで間違えて折ってしまいがちなフラグについてもサポートされており、かなり便利になった。 ヒロインを死なせた場合でも「●●を助けられなかった。あの時××していれば…」と、救出のためのヒントと死なせ方が分かり、次回に活かせる。 不要な人の為に標準ではヒント機能はオフになっている。オンオフの切り替えもボタン一つで素早く可能。 エンディングもSS版ではエンディング1、エンディング2と分かり難かったが、各ヒロインのグッドエンドは「●●黄金エンド」、更に真相に迫るエンディングは「●●犯人対決エンド」と分かり易い括りになった(*8)。 追加イベントは特定条件を満たすと発生するようになっている。どれも短く、あくまでおまけ程度ではあるが登場人物のキャラクター性をより掘り下げるものとなっている。 ヒロイン達は勿論の事、「あの人物」にまでイベントが追加されている。しかもそのイベントの選択次第では…。 メインヒロインのグッドエンドはSS版の時点でもかなり際どい描写があったが、このリマスター版ではヒロイン候補全員を救出してからそのエンディングを迎えると…。 2019年11月7日にNintendo Switch版もダウンロード専売で発売。 2023年1月27日にWindows 10/11版もダウンロード専売で発売。 余談 シチュエーションを含め、エルフの『遺作』に多少近い。上記の通りキャラデザ担当が『遺作』に携わっていたこともあって、本作は「デコの『遺作』」とも呼ばれることも。
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慟哭そして… ADV テキスト 3,980円(税込)2.9GB デジタルリマスターした「慟哭そして…」が、NintendoSwitchに登場! 「脱出」+「恋愛」+「サスペンス」+「謎解き」 山のふもとの学校に通う主人公は、通学帰りのバスで事故にあい、気を失ってしまう。 そして目覚めると、見知らぬ廃屋の一室に閉じ込められていた。 どうして、こんな所に? バスに乗り合わせたクラスメイトや先生、怪しげな老人の行方は?廃屋には、他にも迷い込んできた人々がいた。 旅行中の少女たち、大学生の青年、謎の男、異国の少女、影ある女性…。 彼らは、何者かの手によって、次々に惨殺されていく。隠された死体、血だらけのメモ、裂かれた写真。 これらの意味するものは、何なのか。 果たして主人公は、巧妙に仕組まれた罠を解き、美少女たちを救い出すことができるのだろうか? メーカー RED FLAG SHIP 配信日 2019年11月7日 対応ハード Nintendo Switch セーブデータお預かり対応 対応コントローラー Nintendo Switch Proコントローラー タッチスクリーン プレイモード TVモード, テーブルモード, 携帯モード プレイ人数× 1 対応言語 日本語 レーティング CERO D セクシャル SSでも乳首まで出てたゲームは一部の18禁ゲーだけだぞ 慟哭は18歳以上推奨で乳首は出てない -- 名無しさん (2019-11-24 18 52 30) 名前 コメント
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0203:慟哭そして…… 「チクショウッ!」 放送を聞き終えた若島津は、悔しさの余り拳を木に叩き付ける。 殴りつけられた樹木は身を震わし、ヒラヒラと何枚もの木の葉を宙に浮かべた。 「日向さん……」 打ち付けた拳をそのままに、若島津は俯きその名を呟いた。 東邦学園で共に打倒南葛を目指し、苦楽を共にし鍛え上げた日々が脳裏を過ぎる。 彼はキャプテンとしてチームの精神的支柱であり、若島津自身も彼に絶対の信頼を置いていた。 猛虎のように逞しく、常に上を目指す気高い人。 その日向が死んだ。そのショックは計り知れない。 そして共に日本代表として戦った石崎も死んだ。 気のいいヤツだった、死んだなんてとても信じられない。 「クソッ!」 振り切るように吐き捨て、若島津は移動を再開する。 砕かんばかりに噛み締めた奥歯がギリリと音を立てる。 何もできない歯がゆさ。 何より自分の無力さに腹が立つ。 自分は弱くはないはずだ。 プロのスポーツマンである上に自分には空手がある。 だが、殺し合いの中でそれが何処まで役に立つのか。 鉛玉の前には空手など無意味に等しい。 何より、遠くで死に逝く仲間達に対して自分は何もできない。 それが悔しくて、とてつもなく歯がゆい。 怒り、悲しみ、不安、悔しさ、歯がゆさ。 いろんな感情が入り混じりどうにかなってしまいそうだ。 それでも決して足は止めず、若島津は移動を続ける。 残る希望は翼だ。 どんな絶望的状況でも諦めず。いつも奇跡を起こしてきた男だ。 翼なら、翼ならこの状況もなんとかしてくれる。 すがるようなそんな思いを抱え、若島津は森林を駆ける。 そしてしばらく走った頃、森林の終わりが見え、街中に差し掛かる。 ここで若島津は歩を緩め、狙撃や待ち伏せを警戒しながら歩き始めた。 そして前方に小学校を発見する。 慎重に中を警戒しながら、その校門を通り過ぎようとした時、若島津はグラウンドの端に何かを発見する。 ここからはそれが何かはよく見えず、若島津は目を凝らす。 発見したそれは黒く、木炭のように見えた。 だが、木炭にしては大きすぎる。 その大きさは…… そう、丁度■の大きさに似ている。 胸がざわつく。 黒い靄がかかったようだ。 得点を取られる直前や怪我をする前に似ている、嫌な予感だ。 だが今の重圧はそれとは比べ物にならない程重い。 嫌な汗が訳も無く流れる。 喉が渇く、気分が悪い。 「……なんだ?」 導かれるように若島津の足が動き、それに近づいてゆく。 ―――後にして思えば、なぜ近づいてしまったのか。 一歩一歩近づいていくたび、その全貌が明らかになっていく。 よく見れば黒く焦げているのは遠目に見えていたこちら側だけで、逆側は別の色をしている。 それは■の色に似ている。 そしてある程度近づいた頃。 その正体。それが何であるかを若島津は理解してしまった。 人だ。 これは、人の死体だ。 頭の片隅にあった悪い予感の的中に吐き気がした。 これ以上それを見てはいけない。 脳が激しくそう訴えかけている。 その警告とは裏腹に視線は動かず、それを見つめ続ける。 焼け残った半身がこちらを見つめ、自分が誰であるかをこちらに語っているようだった。 そして、水晶体の蒸発した眼球と目が合った。 「い……」 それを確認した瞬間、若島津は脳髄に燃える様な熱さを感じた。 両目が見開かれ瞳孔も開いている。 カラカラに渇いてへばり付いた喉が震える。 「石崎イイイィィィィィ!!」 激しい慟哭が響き渡る。 泣き叫びながら、変わり果てた仲間の元に駆け寄って、黒焦げた手を握る。 だが、握った腕は脆く、焼け焦げ風化した腕はゴミの様にボロリと崩れ去る。 自分の手から零れ落ちる仲間の腕。 その光景、その事実に。 「オェェッッ……ウエェッ!」 堪えきれず、若島津は激しく嘔吐した。 連れ去られる前に食べた物、支給された貴重な食料、それも全部吐き出した。 胃の中身が空になって、吐くものがなくなっても吐き続けた。 胃の痙攣が止まらない、気絶しそうなほど気分が悪い。 「ウェッ……ハァ…ハァ……」 胃液すら出し尽くしたのか、もう出すものは無いと胃の痙攣が止まる。 胃液に濡れた口元を拭う。 「うぁ……あぁぁ」 土下座にも似た体勢で力無く崩れ落ち、嗚咽のような声を漏らす。 爪は砂を掻き、握られた拳を振るわせる。 その拳に呼応するように、体全体を震わせ。 「チクショオオォォオオ!!!」 叫ぶ。 喉がはちきれんばかりに。 「畜生! 畜生!!」 感情のまま何度も地面を打つ。 打ち続けた拳が血に濡れようともそれは止まらない。 胸に様々な感情が渦巻く。 中でも一番強いのは怒りだ。 だが、その怒りは何に対してのものなのか。 こんなゲームを始めた主催者達か。 こんな真似をした殺人者か。 それとも友の死に叫ぶしかできない自分自身にか。 「……畜生」 力尽きたようにゆっくりと地面に血塗れた拳を下ろす。 そしてそのまま、若島津は声も漏らさず動かなくなってしまった。 警戒も策も無く若島津は平伏す。 その場に動くものは無く。 遠目から見たその光景は、まるで時が止まってしまったよう。 もし、この状況で悪意あるものに遭遇したならば、彼の命は無かっただろう。 偶然にもこの近辺に人気は無く、それは彼にとってこの場に於ける唯一の幸運だった。 どれほどそうしていただろう。 なんとか崩壊寸前の自分の精神に整理をつけた若島津は、ゆっくりと立ち上がる。 「痛てぇ……」 今頃になって裂けた拳が痛んだ。 だが、痛みは若島津に現実感と生きている実感をくれた。 「石崎……」 虚ろな目で嘗ての戦友を見下ろし、その名を呟くも、それに続く言葉は無い。 若島津はその無残な姿を目に焼きつけ、その場を立ち去った。 その胸に一つの決意を固め。 「キャプテン、石崎……必ず……」 誓いの呟きは風にさらわれ、その決意を誰に伝えることも無い。 胸に誓うは復讐か、それとも…… 【鳥取県南部/日中】 【若島津健@キャプテン翼】 状態:精神的に疲労、拳に軽傷 装備:ベアークロー(片方)@キン肉マン 思考:1.不明 2.翼と合流 時系列順に読む Back 小さな成果と次なる努力 Next 揺れる空 ~後編~ 投下順で読む Back 小さな成果と次なる努力 Next 揺れる空 ~後編~ 092 決意 若島津健 244 サムライスピリッツ、燃ゆ
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紅き血染めの月が爛々とする平安京を不安げに歩く少女。 「殺し合い……」 少女の名は笹本梨代。 山間の小さな町、大中山町に住む高校生。 「バスの事故の次は殺し合いだなんて、まるで夢の中にいるみたいだわ」 梨代は、先輩の卒業式で曲の伴奏を任され、毎日放課後は練習を重ねていた。 それに加え、その日は週番もあったために、夜遅く帰宅へ向かっていた。 幸い、バスの席の隣には小さいころから一緒だったクラスメイトも一緒に乗っていたため、怖くはなかったが、突如バスが事故を起こしてしまったのだ。 「時田君……無事かしら」 梨代はバス事故の際、かばってくれたクラスメイトの身を案じるーーー 「ここで死んだら、あの時のお礼を言えなくなっちゃう……」 「なんとか生きて帰る方法を探さなきゃ」 梨代の淡い好意は生還し実るのか、それとも、慟哭に終わるのか……依然として紅き血染めの月が爛々と沈黙して輝くーーーーー 【笹本梨代@慟哭 そして… 】 [状態]:健康 [装備]:無し [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3 [思考・状況] 基本方針:生きて帰る方法を探す 1:殺し合いに乗っていない参加者を探す 2:首輪をどうするか考える [備考] ※参戦時期はOPバスが事故を起こした直後
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第11話 慟哭、そして……-ナキ- 「着いたじぇー!」 とててと駆け、ぴょんと跳ねて着地する。 Vサインをビシッと決めると、指と指との隙間から痴女のような姿の少女が現れた。 Vサインの主の少女は片岡優希。 この“作戦”の発案者である。 痴女のような服装をした少女の名は国広一。 星のタトゥーシールを貼ったほっぺたには、うっすら汗が滲んでいた。 彼女は、この“作戦実行場所”の発案者である。 「これで皆に呼びかけができるなっ!」 2本の指を突き立てた方と違う手には、拡声器が握られている。 優希の作戦。 それは、拡声器で仲間に呼びかけようというものだった。 「元気だねえ……」 遅れてきた一が汗をかいているのは、山登りに疲れたからなどではない。 優希と違い、周囲を警戒しながら徐々に移動したため、心労から汗をかいているのだ。 周囲が比較的見やすくて逃げやすい場所としてこの場所を選んだことを、一は少しだけ後悔していた。 おかげでかなりの長距離を張り詰めたまま移動するはめになった。 「まぁ、気持ちは少し分かるけど」 一は想う。自分が仕える少女のことを。 龍門渕透華。 彼女に会える可能性があるからこそ、優希の無謀な作戦にも付き合うのだ。 それくらい、一にとって透華は大事な存在である。 「早くのどちゃんや咲ちゃんに会いたいじぇー」 優希にとっても、そういう存在はいる。 昔馴染みの和のことは勿論だが、もう一人。 「あと、馬鹿犬! 早くご主人様の元に駆けつけるべきだじぇ!」 馬鹿犬こと須賀京太郎。 彼とは恋仲とは言えないが、いいコンビとなっている。 付き合いこそ短いが、立派な親友と言えた。 「でも、呼びかけは放送の後だね」 一はちらりと腕時計に目を落とす。 耐衝撃に優れている腕時計。 これも、支給されたアタッシュケースに入っていた。 優希の腕にも同じものが巻かれている。 ザフィケルは言っていなかったが、恐らく共通支給品なのだろう。 「もうすぐ6時になるし、放送が始まるはずだよ」 長針は既に11を回っている。 アタッシュケースを開けた後、一は真っ先に時計の時刻を確認していた。 6時間毎にあるという放送が、何時から始まるのか知るためである。 そこで、この殺し合いが0時きっかりに始められたと知ったのだ。 「まずは、放送を聞こうよ。呼びかけが放送を聞くのの邪魔になっても困るし」 拳銃を握り、一は透華のことを想う。 どうか生きているように、と。 そして、次に天江衣のことを想った。 彼女にも、生きていてもらわなければ困るのだ。 そうでないと、きっと自分は殺し合いに乗ってしまう。 透華付きのメイドとして、人を殺すはめになっても彼女を生きて帰す義務があるのだから。 衣も位は自分より上なので、彼女がいる限りそれは取れない選択肢なのだけど。 (人なんて、殺したくない……) 3人のメイド仲間と1人の執事もそう思っているだろう。 彼女達にも、勿論生きていて欲しい。 2人の主人に比べると、心配ないとも思っていたが。 井上純は肉体的に有利だし、沢村智紀は豊富な知識を有しているためサバイバルも生き抜きそうだ。 だから、2人が早々に死ぬなんていうことはない。 ハギヨシも無駄にハイスペックであるし、心配はなさそうだった。 危ないとしたら、何だかんだでお人好しの透華と、殺しやすい体格の衣。 それと全体的に争いごとに向いていない歩の3人だ。 それが、一の仲間に対する評価であった。 そしてその評価はあてにならないことを、一は間もなく痛感することになる。 ☆ ★ ☆ ★ ☆ 「嘘……だろ……」 2番目に呼ばれたその名前。 それは、紛れもなく家族の1人のそれだった。 「純くん……」 正直言って、家族の中では純が一番安全そうだと一は考えていた。 何せ女子にしては背が高く、ガタイも十分良いと言える。 肉弾戦なら、並の女子には負けないだろう。 なのに、そんな純が早々に脱落していた。 それは、少なからず一にショックを与える。 「信じ、ないじぇ」 ぽつりと呟かれた声。 危うく一も聞き漏らすところだった。 「そんなこと、あるわけないじぇ!」 片岡優希。 彼女の属する清澄高校麻雀部からは、2名も名前が呼ばれている。 須賀京太郎と、染谷まこ。 優希が2人とどれほど親しかったのか一には分からないが、その胸中が穏やかでないことは予測できた。 「落ち着きなよ……残念だけど、嘘を吐く理由が無い以上、多分これは――」 それは、自分に向けた言葉でもあった。 純は、おそらく本当に死んだ。 もう、二度と会うことはない。 「う……」 その事実を、自分は受け止めることができた。 だが――優希は、どうか。 自分のように、受け入れることができるのか。 「うああああああああああっ」 答えは――――否。 彼女は、ここで凶行に出た。 凶行というよりは、愚行と表現したほうが適切かもしれないが。 「ちょっ!?」 優希は、置いてあった拡声器へと手を伸ばす。 拡声器を引っつかみ、立ち上がると叫び始めた。 勿論、電源を入れた上で。 「この……馬鹿犬ううううううううううう!!」 至近距離で拡声器を使われて、耳がキンと痛くなる。 思わず耳を塞いでしまった。 そんな暇があるのなら、優希を止めねばならないのに。 「何をこそこそ隠れてるか! さっさと私を迎えにくるじぇ!!」 優希は拡声器を使う。 極力、いつもの口調で。 それでも顔を悲痛に歪めて。 「お、落ち着いて……!」 慌てて一が止めに入る。 本当なら殴ってでも止めさせたい所であったが、その行動が拡声器に乗って流れるかと思うとそうするわけにはいかなかった。 こんな足手まとい、一緒にいて大丈夫だろうか。 そんな黒い思考が鎌首をもたげる。 一にとって、何よりも優先すべきは透華の身の安全だった。 そのためなら、どんな危険も厭わないつもりでいる。 だからこそ、思う。 今の優希は、透華を危険に晒すだけなのではないか、と。 「死んだふりなんかしてたって……私には分かっ……!」 肩を掴み、優希の目をじっと見つめる。 確かに彼女は足手まといかもしれない。 けれど、やはりここで切る気にはなれなかった。 だって透華なら、きっと優希を救おうとしただろうから。 ここで優希を切ろうものなら、透華に合わせる顔がない。 衣も生きている以上、目下の所全員での脱出以外に選択肢はないのだ。 透華と行動出来なくなる行いだけは避けなくては。 「う……ううっ……」 それに、良心の呵責もあった。 優希も、本当は分かっている。 須賀京太郎が命を落とし、もう二度と自分のことは迎えに来ないと。 それを認めたくないという気持ちは、一にも理解できたし、同情もしていた。 だからこそ、足手まといと一蹴する気になれなかったのだ。 「うわああああああああああああああ」 優希の涙する声が、拡声器に乗って行く。 空を仰ぎ大泣きする優希の姿に心を痛めながらも、一は拡声器を握力の緩んだ優希の手からそっと取った。 冷静になるよう努め、拡声器を口に宛てる。 「――失礼しました。皆さん、聞こえてますか。 ボクは龍門渕高校2年、先日の団体戦で中堅を務めていた国広一です」 優希の後を引き継ぐように、言葉を紡ぐ。 「さっきの彼女は清澄高校の片岡優希サンです。 今、ボクはB-02辺り、山頂付近に、彼女と二人でいます」 先程の優希の拡声器を聞き、危険な奴が近付いているかもしれない。 急いで逃げた方がいい。 そう思いつつも、希望を捨てられなかった。 お節介なご主人様が、呼びかけを聞いて集まってくれる可能性を。 「ボク達に戦う気はありません。 もしも一緒にこの殺し合いに抗ってくれるなら、どうかここまで来て下さい」 懇切丁寧に、要件だけを口にする。 あまり多くを口にすると、演技っぽくなると考えてのことだった。 「……もう一度だけ、言います。 ボク達と殺し合いに抗ってくれる人は、山頂まで来て下さい」 どうか、この言葉が透華や皆に届きますように。 「――待ってます」 最後にそう付け加え、拡声器の電源を切る。 未だ嗚咽している優希の隣に腰を下ろし、優しく肩を叩いてやった。 優希の辛い気持ちはよく分かる。 自分だって、透華が死んだら狂ってしまうかもしれない。 透華が生きていたからこそ、自分はまだ冷静でいられたのだ。 そう思うと、優希の落ち込みは他人事ではなかった。 「…………」 けれど、言葉はかけられない。 一自身、純の死についてどんな言葉をかけられても、素直に受け取れはしないだろうと思っていたから。 (……純くん……) 肩を叩いて、思い出した。 身長差があったからか、よく純は背後から肩を組んできた。 スラっとした腰を曲げ、無邪気な子供のように笑いながら肩に手を回してくる。 そして肩を組みながら、オチャラケた事を口にするのだ。 ――衣と国広くんはたまには一緒にお子様ランチにしたらどうだ? ――衣はこどもじゃない! ――ハハ……ボクだって純くんと違って立派な女性だよ? ――オレも立派に女だっつーの! そんなやりとりを、最近した。 (……あれ?) そう、最近したのだ。 正確に言えば、この殺し合いに巻き込まれるその直前。 ファミレスへ向かうその道中の出来事である。 合宿の帰りに、そのまま東京まで行ってきたのだ。 透華曰く、来年に向けて動き出そうとのことだった。 原村和達と打って、じっとしてはいられなくなったらしい。 東京の強豪校の情報を収集しつつ、ファミレスに行く。 後者がメインだった気がするが、まあそこは仕方あるまい。 (そういえば、皆は合宿の帰りに意識がなくなったって言っていたような……) 体育館で再会したとき、合宿参加メンバーは皆揃ってこう言っていた。 合宿から帰った時の記憶がない、と。 何らかの手段(恐らくは尾行からのサービスエリアで拉致辺りだろう)で帰る途中で拉致したのだろう。 (何で、合宿場でボクらを拉致しなかったんだろう?) 合宿メンバーを中心に拉致するのなら、合宿所でまとめて拉致をすれば簡単だったはずだ。 合宿場に居るところを、ガスでも使って一網打尽にしたらよかったんだから。 (何でだ? 何でそんなことを……) 服装が、浴衣だったからか? 戦いにくそうだから、私服に着替えるのを待った? (違う……だったら、帰宅後一人一人拉致ってもよかったはず……) わざわざ学校ごとに分かれた直後に拉致した理由は何なのか。 一の中で、それがどうしても引っかかった。 (もしかして……ボク達の……龍門渕家のせいか?) この殺し合いは、政府がバックについている。 しかしそれでいて尚、超大物である龍門渕家の身内を拉致することには、抵抗があったのかもしれない。 清澄や風越のメンバーを攫ったのが合宿帰りだったのも、そういう理由ではないだろうか。 迅速に拉致を敢行し、龍門渕の関係者にこの企画がバレぬ内に全てを終わらす。 バレてしまうと、殺し合いを潰されてしまいかねないから。 それなら、このタイミングの拉致であったということも納得ができる。 宿でさらうのは楽ではあるが、客が消えたら宿は当然騒ぎになる。 少しでも騒ぎになるのを遅らせたいなら、帰り道で拉致るべきだ。 渋滞などの事情も考えられるため、下校中などの拉致よりも気付かれるのが遅くなると考えられるのだから。 龍門渕の面々は、最後まで拉致すべきかを審議していたから、タイミングが東京到着後と他の連中より遅かったのではなかろうか。 そして結果は、ご覧のとおり拉致することに決定した、と。 わざわざハギヨシと歩をさらったのも、車に戻ってこないことで騒ぎになるのを避けるため。 そう考えると、辻褄が合う。 つまり、見方を変えればこういうことだ。 『龍門渕の力を持ってすれば、この殺し合いを叩き潰せる』 少なくとも、奴らが恐れるくらいには、影響力を持っていると言えるだろう。 (でも本来ならまだ東京……龍門渕の人々が異変に気付くのはまだ先になる……) 介入して助けてくれる、なんてことは期待しない方がいい。 龍門渕家に戻るのは、本題ならば明日の夕方だったのだ。 待っている皆の感想が「少し帰りが遅いな」から「事件に巻き込まれたのかもしれない」に変わる頃には、恐らくもう優勝者が決まっている。 けれど、希望は見えてきた。 脱出して龍門渕家の庇護のもとに戻ってしまえば、口封じに殺される心配はない。 明確なゴールは、大きな希望と言えよう。 (大丈夫、皆で生きて帰れるんだ……) 落ち着いたら、優希にもこの事を話してやろう。 それが、希望になると信じて。 (透華――今、どこにいるの? ボクの声は、届いたの?) 拡声器を握りしめる。 この声が、誰に届いたか分からない。 誰にも届いてないかもしれない。 そんな不安を抱えながら、一はひたすら待った。 ――数十分後訪れてくる者の正体を、この時まだ、一は知らない。 【残り25人】 第10話← 戻る →第12話 前へ キャラ追跡表 次へ 第02話 片岡優希 第12話 第02話 国広一 第12話
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