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公式HP: サークル名:少女館 途中ですので追記お願いします。 単行本(成人) No. タイトル 発行日 収録作品 1 なかよし共和国 2000年12月 なかよし共和国 晴れた日のベンチの上で Pretty weekness Respective Love(前編) Respective Love(後編) St.Valentine シャワータイム なかよし共和国2(前編) なかよし共和国2(後編) なかよし共和国2(特別編) 2 プリティーエンジェル ココ&ナナ 2001年12月 第一話 ココとナナと魔法のステッキ 第二話 ココとジムといちごパフェ 第三話 ナナとジルと観覧車 最終話 ココとナナとハッピーエンド!? 魅惑のプールサイド 廃校校舎の夜 Let s Go! ピクニック! ボロアパート冬物語 St. Valentine s Day Story ボロアパート冬物語 番外編 ボロアパート夏物語 廃校校舎の夜 番外編 単行本(一般) No. タイトル 発行日 収録作品 1 夏色ショウジョ 2002年2月 そして終わる夏休み ああっ青春オナニスト 笑ウ少女 ポチャポチャ天国 純情ぽんぽこ膝栗毛 夏色ショウジョ スケッチ 奈・美・絵ッ!! ~元気です!近所の佐々木さん~ アンソロジー No. タイトル 発行日 収録作品
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旧 睦沢学校校舎 きゅう むつざわがっこうこうしゃ 山梨県甲府市の甲府駅前にある明治時代に建てられた学校建築。 重要文化財に指定されている。 現在は、甲府市藤村記念館として使用されている。 所在地 山梨県甲府市 地図 歴史 1875年(明治8年):睦沢村亀沢(現 甲斐市亀沢)に建てられる。 1957年(昭和32年):睦沢学校閉校。睦沢公民館として使われる。 1962年(昭和37年):老朽化により閉鎖、解体。 1966年(昭和41年):武田神社境内の西曲輪に移築復元。 1967年(昭和42年)6月15日:重要文化財に指定される。 2009年(平成21年):甲府駅北口広場に再移転。 設計:松木輝殷 施工:松木輝殷 竣工:1875年(明治8年)12月 構造:木造 階数:2階、中央部塔屋付き 屋根材:桟瓦葺 建築面積:189.2㎡ 2011-08-25 関連・参考サイト 国指定文化財等データベース 旧睦沢学校校舎 Wikipedia 甲府市藤村記念館 近代建築散策 甲府市藤村記念館 関連項目 2011年8月山梨 擬洋風建築写真 近代建築 この項目のタグ 2011年 2011年8月 2011年8月25日 学校建築 山梨県 擬洋風建築 明治時代 歴史 歴史的建造物 甲府市 近代建築 重要文化財 タグ「甲府市」がついた項目 2011-08-25 / 2011年8月山梨 / 2018-03-18 / 2018-12-30 / 2018年12月山梨家族旅行 / 甲斐善光寺 / 金櫻神社 / 旧睦沢学校校舎 / 甲府城跡 / 昇仙峡 / 仙娥滝 / 鳥もつ煮 / 長潭橋 / 山梨県道7号 / 山梨県道27号 タグ「明治時代」「重要文化財」がついた項目 安積歴史博物館 / 天城山隧道 / 石川県立歴史博物館 / 碓氷峠鉄道施設 / 尾山神社 / 学習院旧正門 / 旧学習院初等科正堂 / 旧小坂鉱山事務所 / 旧済生館本館 / 旧伊達郡役所 / 旧第四高等中学校本館 / 旧山形師範学校 / 旧岩崎邸庭園 / 旧開智学校 / 旧東京音楽学校奏楽堂 / 旧新潟税関庁舎 / 旧香港上海銀行長崎支店 / 旧睦沢学校校舎 / 札幌市時計台 / 神橋 / 東京駅 / 東京国立博物館表慶館 / 道後温泉本館 / 新潟県政記念館 / ニコライ堂 / 北海道庁旧本庁舎 / 法務省旧本館 / 脇本陣奥谷 タグ「擬洋風建築」がついた項目 旧済生館本館 / 旧開智学校 / 旧新潟税関庁舎 / 旧東村山郡役所 / 旧睦沢学校校舎 / 新潟県政記念館 / 白雲館
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旧校舎の大鏡 「旧校舎の大鏡には、死ぬ前の自分の姿が映る」 よくある学校の噂話だ。 オチを言ってしまうと、 「鏡には、今と全く変わらない自分の姿が映っていた。 つまり、鏡をのぞいたときが自分の死ぬときだったのだ……」というもの。 僕が今覗いているこの鏡が、その噂の鏡なのかどうかは確かめようがないが、 旧校舎にほかに該当するような鏡は見当たらない。 屋上にあがる手前の、ダンボールや紙束を積み上げられた中に埃を被っていた大鏡。 積年の汚れが積り、ほとんど曇ってしまっていた。 ハンカチで拭ってはみたが、薄ぼんやりと映ったものの色がわかるだけで、 映す姿もはっきりとしない。 それでも、僕はこの鏡に何かを感じたのだろう。 こうして足繁く、旧校舎へと通う程度には。 「やあ、また来たよ」 『やあ、また来たね」 喋りかけるのも僕、返事をするのももちろん僕。 一度、ふざけて疑似会話ごっこをして以来、すっかりハマってしまった。 「昼の休み時間は長いからね」と僕 『校舎に戻る時間も考えないといけないからね』と、鏡に映った姿。のつもりの僕。 「友達がいないと休み時間が長いんだ。わかるかい?」 『わかるよ。僕にはずっと友達がいなかったからね』 「そうだね、ずっといなかった。 寂しいと思ったことはないけど、こんなときは、時間が長いなって思う」 『友達、作ればいいのに』 「ほしくないわけじゃないんだ。でも、うまくいかない」 『わかるよ、とても難しい』 声を出して会話しているわけではないから、人が見ても変には思われないだろうけど、 人には言えない部類の趣味だ。 「僕はね、何を考えているかわからないといわれるんだ。 表情が、何も変わらないんだって。 みんなが笑ってるときに、僕だけ無表情で、それが気味悪いって。 でもね……」 「僕が楽しいとき、君は笑って見えるんだ。 僕が怒っているときは、君は怒ってるように見える」 「おかしいな、曇っていて見えないはずなのに、 君が一番、ぼくをわかってくれているような気がするんだ」 「……授業が始まるから、そろそろ行くよ。また来るね」 「旧校舎の大鏡には、死ぬ前の自分の姿が映る」 僕が今覗いているこの鏡が、その噂の鏡なのかどうかは確かめようがないが、 僕はたしかに、この鏡に憑かれている。
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京華女子中学・高等学校 校舎 けいかじょしちゅうがく・こうとうがっこう こうしゃ 東京都文京区にあるに昭和初期に建てられた学校建築。 旧京華高等女学校校舎。 所在地 東京都文京区白山5-13-5 地図 昭和6年12月に校舎を火災で焼失。 現在の校舎はその後に再建されたもので、昭和7年4月に着工し、昭和8年1月に竣工した。 設計:木田保造(木田組)? 施工:木田保造(木田組) 竣工:1933年(昭和8年)1月 構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 階数:4階 関連・参考サイト 関連項目 この項目のタグ 2016年 2016年12月 2016年12月7日 学校建築 文京区 昭和初期 東京都 歴史 歴史的建造物 タグ「文京区」「歴史」がついた項目 吉祥寺(文京区) / 求道会館 / 京華女子中学・高等学校校舎 / 小石川後楽園 / 小石川植物園 / 講安寺 / 講談社旧本館 / 金刀比羅宮東京分社 / 駒込富士神社 / さかえビル / 進開屋 / 水神社 / 椿山荘 / 東京大学赤門 / 東京大学本郷キャンパス / 西片町教会 / 根津神社 / 鳩山会館 / 肥後細川庭園 / 聖橋 / 本郷中央教会 / 湯島聖堂 / 湯島天神 / 弓町本郷教会 / 六義園 / 隆慶橋 タグ「学校建築」がついた項目 安積歴史博物館 / 内子町児童館 / 開明学校 / 数馬分校記念館 / 北里記念医学図書館 / 旧大沢学舎 / 旧学習院初等科正堂 / 旧第四高等中学校本館 / 旧山形師範学校 / 旧開智学校 / 旧東京音楽学校奏楽堂 / 旧東京市立愛宕高等小学校 / 旧松本高等学校 / 旧睦沢学校校舎 / 九里学園高等学校 / 慶應義塾大学信濃町キャンパス / 京華女子中学・高等学校校舎 / 旧坂本小学校 / 札幌市時計台 / 泰明小学校 / 高輪台小学校 / 東京大学医科学研究所 / 東京大学千葉演習林天津事務所 / 東京大学本郷キャンパス / 東北学院大学土樋キャンパス / 東北大学片平キャンパス / 常盤小学校 / 白雲館 / 八幡小学校 / 明治学院大学白金キャンパス / 横瀬小学校 / 早稲田小学校 / 早稲田大学早稲田キャンパス
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校舎の宿 さんさん館 日々の喧騒をはなれ ちょっとひといき 静かな時間の流れる 里山入谷 そこで暮らす人々の 気持のおおらかさに 貴方もわたしと ふれあってみませんか そこには 癒しの時と空間が あなたのおいでを 待っています。 〈校舎の宿 さんさん館公式サイトより引用〉 校舎の宿 さんさん館 〒986−0782 宮城県本吉郡南三陸町入谷字山の神平10−1 TEL:0226−46−5633 FAX:0226−46−5051 パンフレット ※画像をクリックするとパンフレット(PDF)が開きます。 ホームページ http //www5.ocn.ne.jp/~san3kan/ 〈ブログ〉 さんさん館だより http //san3kan.mo-blog.jp/ 21.08.05漁業体験とそば打ち満喫/JAみどりのみどりっ子クラブ http //blogs.yahoo.co.jp/ja_midorin/55430949.html みどりっ子inそば打ち http //blogs.yahoo.co.jp/ja_midorin/55283460.html 校舎の宿さんさん館 http //blogs.yahoo.co.jp/bgytw146/20435426.html 「志津川」 http //blogs.yahoo.co.jp/hirohdxlh883/45873625.html VWオフ会 http //blogs.yahoo.co.jp/skywave_nb/5522102.html 携帯サイト 最新のチラシ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 《周辺情報》 〈ブログ2〉 #blogsearch /
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隣の校舎の一年生〔となりのこうしゃのいちねんせい〕 作品名:さよなら絶望先生 作者名:[[]] 投稿日:2008年6月3日 画像情報:640×480px サイズ:46,504 byte ジャンル:[[]] キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2008年6月3日 さよなら絶望先生 個別と
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「あら、今帰りかしら?」 その声に振り向くと、そこには長く美しい黒髪をたたえた彼女が立っていた。 「あ、岩下先輩……」 岩下明美。三年生で、私とはひょんなことから知り合い、今では仲良くお付き合いさせてもらっている。仲良く、とは言ったものの、それは私が一方的にそう思っているだけかも知れない。 「はい。そろそろ帰ろうかと」 「そう。だったら、一緒に帰りましょう?」 その微笑みは、とても魅力的で、非常に妖しいものがある。 私は「はい」と返事をしていた。 昇降口の前で待ち合わせをしていると、数分で先輩がやってきた。 「待たせたわね」 私の肩にそっと手を置き、先輩はそう言った。 唇の動きだけで、私の心を魅了する。 「さ、行きましょうか」 歩きながら、先輩が呟いた。 「ねぇ、恵美さん。貴女、こんな話を知っているかしら?」 この話の始め方は、かつて新聞部で企画した『学校の七不思議』の会合を思い出させる。 私は先輩から、何度もこういった語り出しで、様々な話を聴かされている。 『七不思議』どころではない数の、私の通う学校にまつわる話。あの時集まった人達は皆、どうしてかそういった話を知っていた。 それは、ほんの少しだけ遅れて歩いている、岩下先輩も例外ではない。 私は、先輩の顔を見た。それを返事と受け取ったのか、静かに語り出す。 「そう、こんな風に曇った日。今にも雨が降り出しそうな、夏の日の事──」 *** あの日も、こんな風にどんよりと曇った日だったわ。 いつ雨が降り出してもおかしくない。風も無く、ただじめじめとした空気が肌にまとわりつくだけ。 私は、朝から不機嫌だったの。だって、夏なんだからただでさえ暑くて嫌なのに、こんな天気では気分も悪くなるというものよ。 他の人だってそう。下敷きで扇いだり、風が無いのをわかっていながらも、僅かな空気の動きを期待して、窓を開けてそこに集まったり。 私? 私は普段通りの生活を送っていたわ。自分の席に座って、図書室から借りた文庫を読んでいたの。 ……友達がいないのか、ですって? 失礼なことを訊くのね。私にだって友達はいたわ。 丁度その休み時間に話しかけてきた宮野さんだって、私の友達だったもの。 宮野朱美。私と同じ読みの名前を持つ彼女は、いつも明るくて元気だったわ。そう、恵美さんみたいにね。 その日も、仲良しグループの人達と一緒に、おしゃべりをしては笑っていたわ。 私はその騒がしい教室を、結構気に入っていたのよ。だから、暑くても図書室や別の涼しい場所に移動せず、教室で読書していたのだから。 文庫を読み終えたと同時に、宮野さんは私に近寄ってきて、こう言ったの。 「岩下さん、今夜ヒマ?」 私は答えたわ。特に用事はないけど、って。すると、宮野さんは安心したように小さく溜め息をついたの。 「だったら、今夜学校に集まらない? みんなで肝試ししようって話になってさ」 「肝試し?」 「そう。旧校舎とか、体育館とか、ペアで回るの」 心底楽しそうに宮野さんは言っていたわ。もう彼女の頭の中ではその場面が見えていたのね。夜の学校、月明かりに照らされる旧校舎、小さな物音とかに反応しては怖がったり笑ったりする自分。そこまで楽しそうな彼女をがっかりさせるのも悪いと思って、私は承諾の返事をしたわ。 「いいわよ。何時に集まればいい?」 じゃあ、夜の九時に裏門に集合。そう言って、宮野さんはまたグループの輪の中に戻って行ったの。 私はそんな彼女の後姿を見ながら、まるで猫みたい、って思ったものよ。 夜になっても、あの澱んだ空気は変わらなかったわ。 裏門に集合したのは、私と宮野さんを入れて八人。え? 内訳? 男子が三人で、女子が五人だったわ。恵美さんって変なことを気にするのね。……私が誰とペアになったかが気になったですって? ふふ、男子とでも組むと思ったのかしら。 恵美さんが何を考えたかは聞かないでおくけど、私と組んだのは宮野さんだったわ。 裏門から校舎を進んで、美術室と音楽室の中に入って、旧校舎の周りを回ってから体育館に行く。それがコースだったわ。 学校の許可? それが、宮野さんは宿直の先生にきちんと許可を取っていたのよ。あの手回しの早さには感心したわ。 私たちは三番目の出発だったわ。 廊下を歩きながら、宮野さんはずっと「夜の校舎って怖いね」と連発していたのよ。肝試しなんだから当たり前じゃない、ねぇ? 恵美さんもそう思わないかしら? だって、恐怖を味わうためにわざわざ夜の校舎を選んだのだもの。怖くなかったら駄目じゃない。 別に恐怖だけだったら夜じゃなくても味わえる場所なんて、いくらでもあったのに。先に私に言ってくれれば、教えてあげたのに。ふふ。 あら、恵美さん、どうしたの? え? そんなにあるのかって? あるわよ。明日にでも美術準備室に行ってごらんなさい。沢山の石膏像や絵画が、恵美さんをずっと見ているから。うふふ……。 その時は準備室には入らなかったけれど、夜の美術室は確かに怖いものはあったわ。両腕の無い石膏像や、笑顔を浮かべたまま時間が止められた女性が、暗闇に浮かんでいる。宮野さんは入口からあまり進もうとしなかったわ。 「岩下さん、もう行こう」 なんて言うのよ。ふふ。企画の発案者が一番怖がっていたんじゃないかしら。私はもう少しその恐怖の中にいたかったのだけど、宮野さんがあまりに怖がっているから、そこを後にしたわ。 でも、その次の化学室だって、人体模型や骨格の標本があるのよ? 宮野さんは途中で化学室を飛ばして、もう外に出ようとまで言い出したわ。 私は何て言ったと思う? ……ふふ、そうよ。折角の機会なんだから、行かないと損よね。 私は宮野さんの手を取って、化学室に向かったわ。 「岩下さん、怖くないの?」 宮野さんは、次になにかあったら泣くんじゃないかといった感じの声だったわ。 「怖いわよ。肝試しは成功ね」 そう答えて、私は廊下を駆け出したわ。宮野さんを置いてね。 「ま、待って! 待ってよ!!」 ひょっとしたら、泣いていたんじゃないかしら。宮野さんは私を全力で追ってきたの。すぐに私は捕まったわ。 「岩下さんの意地悪」 「ふふ。急いだおかげで、もう化学室よ」 少し前に、化学室のドアが見えたわ。宮野さんは私を怒ることも忘れて、そこで動かなくなってしまったのよ。 あら、言うじゃない、恵美さん。私に性格が悪いだなんて言ったのは、恵美さんがはじめてかしらね。私は少しでも楽しもうとしただけよ? 別にその場に宮野さんを置き去りにしようだなんて思ってないわ。うふふ。 宮野さんがあまりに怖がる物だから、私は化学室のドアを開けて、中を少し覗くだけにしたわ。確かに、中に入ればもっと怖がれたでしょうけど、月明かりに浮かぶホルマリン漬けなんて見たら、宮野さんだったら失神していたかも知れないわね。失神なんてされたら、最後までできないもの。 でも、肝試しは最後までできなかった。 それは、渡り廊下から外に出て、旧校舎の周囲を回っている時だったわ。 基本的に、旧校舎は立ち入り禁止になっているのは知っているわよね? 木造は確かに頑丈とはいえ、造られたのは戦前のことだもの。床だって抜けている部分もあるし、窓ガラスだって割れている。夜じゃなくても不気味でしかたない場所だもの。 さすがに宮野さんも、最初から入ろうとは考えていなかったし、たとえ入ることにしていても、先生が許さなかったでしょうね。 私たちは、少し足早に歩いていたわ。実を言うとね、私も旧校舎だけは本当に怖いのよ。外から見ているだけでも寒気がするわ。あの時だけは、暑さもどこかに吹き飛んだわね。 旧校舎の裏側、裏門から一番離れた場所で、物音がしたの。 「ひっ」 宮野さんが小さく悲鳴をあげた。私も歩くのを止めて、宮野さんと同じ方向を見ていたわ。 割れた窓ガラスの奥には、月明かりですら届かない深い闇があったわ。でも、あの物音は、明らかにその闇の中から聞こえてきた。 今思えば、ネズミか何かの類だったのでしょうけど、さすがに私もあの時は怖くてしかたなかったわ。 「ねぇ、宮野さん……」 私が話しかけた時だったわ。もう一度、物音がしたの。それも、限りなく窓に近い場所から。 その時、宮野さんはどうしたと思う? そうよ。宮野さんは、私を置いて走り出したのよ。 悲鳴も上げれなかったんでしょうね。口を大きく開けたまま、宮野さんは全速力で走り出した。でも、今来た場所を戻るんじゃなく、真っ直ぐ進んでいったのよ。体育館に向かったのね。 「宮野さん!」 私は一人残されて、本当の恐怖というものを感じたわ。化学室の前の宮野さんもあんな感じだったのかしら。今謝ることができたら、心の底から謝るわ。 とにかく、私は宮野さんを追って走り出した。それでも、宮野さんの姿はどこにもなかった。廊下ですぐに追いつかれた私が、全力で走った宮野さんに追いつける訳がないものね。 角を曲がると、体育館までは直線だった。でも、そこにも宮野さんはいない。もう体育館の中に入ったのかしら。私はそう思って、体育館に向かったわ。 すると、中から出てくる人影があったの。それは、私たちの前に出発した二人だったわ。 「あれ? 岩下さんじゃない」 「ねぇ、宮野さんは来なかった?」 「朱美? 来てないわよ? それより追いつかれるなんて、よほど急いだのね」 確かに、化学室前を走ったり、中に入らなかったりした私たちは、他のペアよりもずっと速い時間でコースを進んだんでしょうから、追いついたのには納得がいったわ。 でも、宮野さんは真っ直ぐ行けるはずの体育館に来ていないことに、私は疑問を感じていた。 私は正直に言ったわ。 「宮野さんがいなくなったの。一緒に探してもらえないかしら」 「朱美が!?」 驚いた彼女は、携帯電話を取り出して宮野さんを呼び出そうとしたんだけど、しばらくコールしても出なかったらしく、電話を切ったわ。 「駄目。出ない」 「旧校舎の裏手で、物音に驚いて走って行ったのよ」 そう説明して、私たちは三人で旧校舎まで戻ったわ。その時、もう一度電話をかけてみることにしたの。 すると、電話の鳴る音が聞こえたわ。 旧校舎の中から、ね。 「どうして、中に?」 「俺、先生呼んでくるよ」 男子が先生を呼びに行っている間、私たちはずっと宮野さんに呼びかけていたわ。でも、返事はなかった。 しばらくして、最初に戻っていたペアと一緒に、先生と男子が戻ってきたわ。 いきさつを説明すると、先生が旧校舎に入って調べてくれることになって、私たちは入口まで移動したわ。 鍵を開けて、中に先生が入っていった。けれど、しばらくしたら先生が戻ってきた。その手には、宮野さんの携帯電話が握られていたわ。 *** 「あの、先輩」 「何かしら?」 「宮野先輩はどこにいたんですか?」 「え? それは私が教えて貰いたいくらいよ。結局、宮野さんは携帯電話だけを残して消えてしまったの……」 岩下先輩は、それきり口を閉ざしてしまった。 先輩は、いつものように私に怖い話をしたかったんじゃなく、この嫌な天気で思い出してしまった過去を、教えてくれたのだ。 友達の一人が消えてしまったのだから、先輩はとても辛いんだろう。それを、私に教えてくれたんだ。 私は、先輩の手を取った。 「恵美さん?」 「先輩……」 私は先輩の手を握り締めて、言った。 「先輩。私は、いなくなったりはしませんからね」 自分で言ってからなんだけど、これは私なりの告白、なんだろうか。 岩下先輩は、少しだけ、目尻に涙を浮かべた。 そして、こう言ったのだ。 「でも、宮野さんは今でも友達よ」 遠くに見える旧校舎を見る。私も、一緒になって旧校舎を見た。 「だって、宮野さんはまだ、あの中にいるから」 「……え」 それって。それって……。 「さぁ、私の話はこれでおしまい。……ねぇ、恵美さん」 「は、はい」 「今度、一緒に肝試ししましょうか?」 「え、遠慮します!!」 ……旧校舎の闇の中に迷い込むのだけは御免だ。 慌てて手を離した私を見て、先輩は微笑んだ。 「恵美さん、約束したわよ。いなくなったら、許さないから。うふふ……」
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① 只今、肝だめし開催中。場所は、出ると噂の旧校舎。 通常、男女ペアで行うのだが、僕はくじであぶれたために 一人で長く暗い廊下を歩いてた。 まあ、僕は、幽霊なんて信じていないから平気だけどね。 コースも中盤にさしかかったところ、突然目の前に女の子が現れた。 年は十代後半位、シャギーの入ったボブカットの似合うなかなかに可愛い女の子だ。 問題は、その全身が透けていること。残念ながら、服だけじゃない。 でやがった。 ② 「きゃーーーーーー!!!」 女の子の霊が悲鳴を上げる。・・え?そっちが? 「ちょっと、驚かせないでよ!」 「いや、それ、こっちの台詞だし。つか、幽霊の癖に悲鳴上げんなよ・・」 「ひ、悲鳴なんて上げてないわよ!ちょ、ちょっと驚いただけじゃない!」 そして、「はぁ」と息を吐いて、女の子は落ち着かせるように、胸に手を当てる。 いや、お前心臓止まってるだろ。 ようやく、落ち着いたのか、女の子が顔を上げる。 「そういえば、あんたは驚かないのね?あたし幽霊だよ?」 そういわれても、目の前にいるのは、透けているところを除けば、ただの可愛い女の子にしか 見えない。ちっとも怖くなんか無かった。 それを、そのまま伝えると、「な、何よ、それ!あたしは、怖い幽霊なんだから! 呪ったりするんだから!」と、取り乱したように大声を出す。 よくわからないが、僕は無害であると判断し、関わるのも面倒なので、先に進むことにする。 女の子の横を通り過ぎようとしたとき、『クンっ』と体を引っ張られる。 見ると、女の子が、そっぽを向きながら僕の服のすそをつかんでいる。 「・・・・・」 とりあえず、無視して先に進んでみる。女の子はあたりをきょろきょろ見回しながら、 すそをつかんだまま、とてとてとついてくる。 (なんだかなぁ・・・) ③ その時、遠くのほうで『ガシャン!』と音がする。先に行った誰かが、 何かを倒したかしたのだろう。 「ひうっ!!」 小さく悲鳴を上げ、びくっとた女の子が、僕の腕にしがみついてくる。 「・・・・もしかして、怖いの?」 「ち、ちがっ!な、何ゆってんのよ!」 思い付きだったのが、図星らしい。幽霊の癖に、暗闇が怖いとはね。 「じゃあ、何で僕の腕にしがみついてるの?」 「そ、それは・・・そ、そう!あんたにとり憑いたのよ。ほ、ほら、あたし幽霊だしっ」 「ふーん」 「な、なによぅ」 別に、とだけ言って、僕は再び先に進んだ。 ④ しばらくして、僕は足を止める。 「むぎゅっ」と、彼女が僕の背中に追突する。 「何よ、急に止まらないで・・・」 そこには、校舎の出口。僕は、彼女の手を裾からはずした。 とたん、彼女は、まるで捨てられた子犬のような顔をした。 「はあ」とため息をひとつ。それから、裾からはずした手をつなぐ。 「うちに来る?ここよりは、明るいよ?」 「な、何よそれ!調子に乗らないでよ!なんで、あたしがあんたのとこなんか・・・」 言いながらも、つないだ手をほどこうとはしない。 「僕にとり憑いたんだろ?」 「・・・・・・・・・・・・・・ぅん」 こうして、ぼくはへんな拾い物をしてしまった。
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―止まるな、止まったら殺される― 麗佳は走っていた。 時刻は午前2時。場所は旧校舎。 薄暗い廊下を、窓から射す月明かりを頼りに、必死で走る。 長い黒髪がうなじに張り付いて気持ち悪いが、そんなことを気にする暇は無い。 後ろに―居る。 (どうして…?) 麗佳は走りながら、思い出す。 (どうしてこんなことに…) きっかけは友達の結衣だった。 「旧校舎にさ、お化けが出るんだって」 そんなありきたりな、漫画か小説にでも出てきそうな言葉が始まりで、 「面白そうじゃん、暇だし行こうよ」 と同じく友達の美紅が乗ったことから、なし崩し的に麗佳も行くことになったのだ。 旧校舎とは、40年前まで使われていた校舎で、今は使われずに放置されている建物のことだ。 今の校舎と離れている上に、小高い山の中腹辺りに立地しているため少々不便で、 新校舎が出来てからは使われることはなくなったらしい。 だから、今旧校舎は廃墟状態で、取り壊しもされることもなく、 ほとんど手入れもされていないらしいので、この手の噂が流れるのもわかる気はする…が、 (バカバカしいな…) 麗佳はそう思った。ありきたりな言葉だが、科学万能なこの時代に幽霊なんて…と、つまりそういうことだ。 だが、幽霊なんぞは信じてないが、旧校舎の探索というのは面白そうだと思った。 おそらく美紅もその類だろう。まぁそれ以上に暇を持て余しているということが大部分だろうが。 そんな訳で、夜の1時という遅い時間に廃墟探索となったわけだ。 結衣はとてもノリノリで、懐中電灯を振りながら意気揚々と突撃していった。 しかし、そんな結衣の期待に反して、1階、2階、3階と登って行っても、特に何も出てこなかった。 せいぜい美紅がでかい蜘蛛に驚いたぐらいで、あっという間に屋上まで来てしまった。 屋上の扉には鍵が掛っており、大雑把な美紅は壊そうと言い出したが、結局はそのまま引き返すことになった。 なんとなく麗佳が先頭で、来た道を戻って行った。 「ま、科学万能のこの時代に、お化けなんか居なかったということで」 麗佳は軽い感じに言った。 結衣は結果が芳しくなかったせいか、後ろでとぼとぼと歩いている―ように見えた。 そう、麗佳には、そう見えた。 「うん、でもね…」 しかし― 「お化けは“居る”よ。確かに、ね」 「え?何……を……」 振り返ったとき、初めに見えたものは赤だった。 薄い月明かりにもはっきりと映える、赤。 それは―美紅の胸を中心に放射状に広がって、飛び散っていった。 「え…?」 麗佳が赤の次に認識したものは、白だった。 美紅の胸から生えている、所々に赤がこびりついた白いモノ。 それが人の手だということを認識し、次に顔をあげて美紅の顔を見ようとしたとき―ソレは居た。 「―ッ!?」 突然のことに呆けたように自分の胸から生えているものを見る美紅―その後ろ。 耳近くまで口が裂けた結衣が、その大口を限界まであけて美紅の首を― そのときにわかったことはただ一つ。 美紅は何が起こったかもわからずに、絶命した。 いや、殺されたということが、だ。 そして現在― (なに…?なんなのこれは!?) 必死になって走っている麗佳だが、すぐに異変に気がついた。 さっきから2分ぐらい走っているのに、一向に階段が見つからない。 階段だけじゃない。延々と真っ直ぐに進んでいるだけで突き当りも存在しない。 (どういうこと…?) 思わず走る速度を緩めてしまう、が。 悪寒。 咄嗟に足に力を込めて前に飛ぶ。背後で何かがカスる感触。 バランスを崩すがすぐに立ち直ってまた走る。 (これも、この化け物のせい…!?) だとしたらお手上げだ。 さっきから全力疾走に近い速度で走り続けているが、流石に限界に近い。 案の定、それからものの数十秒もたたない内に、足がもつれて前のめりに倒れる。 それでもすぐに立ち上がってなんとか逃げようとする麗佳だが、その体がガクリと倒れる。 「え…?」 左足に違和感。 麗佳はゆっくりと左足へ、目を向ける。 そこには想像通り、口の裂けた化け物が左足にしがみついていて―麗佳の左足の肉を咀嚼していた。 激痛が走る。 「う…あっ…ああああああぁぁぁぁ!!!」 辺りに絶叫が木霊する。 絶叫に呼応するように、化け物はニィと、血塗れの口で笑うと、そのまま麗佳にのしかかった。 「いやっ!やぁぁぁぁぁっ!」 パニックになって必死に暴れる麗佳だが、力の差は歴然だった。 両手を押さえられ、それでもなんとか逃げようと体を捩るが、ふとその動きが止まる。 「…!」 その時、麗佳は初めて真正面からその化け物の顔を見た。 青白い肌、耳まで裂けた口、そして―真っ赤に染まった瞳。 醜悪に染まった顔は結衣の面影を全く残しておらず、その姿は異形そのものだった。 恐怖で体が硬直する。 そして、硬直している間に、化け物は次の行動を開始していた。 その大口を限界まで開け、自由に動かせる上半身を動かし、顔を麗佳の胸に埋めるように下げた。 そして、その大きく膨らんだ左の胸に喰らい付く。 「ヒッ…!」 思わず麗佳はビクリと体を震わせた。 直後― 「がっっああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!」 かん高い悲鳴が上がり、麗佳の体がビクビクと痙攣する。 美紅から羨ましいと評された大きく綺麗な胸が、化け物の圧倒的な力により服ごと喰い千切られていた。 一噛みでスプーンでプリンを抉るような、醜い傷口がその左胸に出来上がった。 血が溢れ出る様に服を濡らしていく。辺りに血の匂いが広がった。 化け物はグチャグチャと2、3回乱暴に咀嚼して飲み込むと、再び左胸に口を付けた。 悲鳴が上がった。 それから後も、化け物は麗佳の体に暴虐の限りを尽くした。 左胸を喰い尽くした化け物は、すぐさま右胸にも喰らい付いて、これも喰い尽くした。 次に左腕を指先から徐々に喰らっていき、肘辺りまで喰らったところで止めた。 さらに右腕を肘辺りから噛み千切り、取れた右手首を持って、一旦麗佳の体から離れた。 右手首を齧りながら、麗佳の肢体を眺め、その醜悪な顔を厭らしい笑い顔に染めた。 化け物が離れた後に残された麗佳の体は、凄惨を極めていた。 まず目につくのが大きく抉られた乳房。 両方とも跡形もなく喰い尽されており、右の乳房の痕からは骨が覗いている。 服は、右胸を喰っている最中に、邪魔だと思われたのかビリビリに千切られて辺りに散乱している。 そのため、麗佳の体はなにも纏っていない状態で、傷跡から流れ出た血が麗佳の白く綺麗な体を赤く染めていた。 次に目につくのは生々しい傷跡を見せる両腕。 両腕ともに醜く抉られた傷から骨が覗いていて、そこから血が少しづつ流れ出ている。 だが噴き出すほどの勢いはなく、それが麗佳の命が残り僅かであることを理解させられる。 その他にも、喰い千切られた左足や、抵抗しているときにできた無数の傷など、 今の麗佳の体は見るに耐えないものへと変貌していた。 最初のうちは喰われるごとに悲鳴を上げていたが、右胸を喰い終わった頃には、 か細く「あぁ…ぁ…」と呟くだけで、あとは成すがままだった。 もう、救いようが無く、麗佳は最期の時へと向かっていた。 ―そして終焉の時は訪れる― 右手首を喰い尽した化け物は、麗佳の傍へ近寄ると、そのままその体をお姫様だっこのような形で抱えた。 麗佳の目は虚ろで、もはや見えているかも怪しい状況だった。 が、まだ生きていた。かろうじて生をこの世に繋ぎ止めていた。 そして、化け物は、今まさにその生を断ち切ろうとしていた。 麗佳の、血に塗れた腹部を自分の口に近付ける。 ゆっくりと、丁寧にみぞおちから、腹部、股間に至るまでの血を舐めとる。 まだ薄く血で汚れているが、麗佳の下半身は、綺麗だった。 雪のように白く、肉付きの薄い腹部はとても柔らかそうで、化け物にとっては最上級の御馳走のように見えた。 しばらく、その芸術作品を眺めた。 そして、おもむろに、裂けた口を限界まで開けると― そのまま思いきり喰らい付いた 「ぎゃああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 それまで静かだったのが嘘のように、麗佳は絶叫した。 同時に激しく体を痙攣させる。 それは断末魔の悲鳴で、死のダンスだった。 「あああ!!…ごぼっ…がふっ…」 絶叫が突然切れたかと思うと、吐血した。 それを契機に痙攣も急激に弱まり、光を一瞬取り戻した目は暗く澱んでいった。 「あぁ…ぁ………」 最後に僅かに呻くと、化け物の腕の中で、麗佳は事切れた。 その目からは、涙が一筋零れ落ちた。 旧校舎の地下室。 そこはコレクション置き場だった。 そこに麗佳だったものは運び込まれた。 そこには20を超える先客がいた。 そして、そこには美紅と結衣も居た。 地下室の主は、麗佳だったものを美紅と結衣の間に飾った。 気のせいか、生前友人だったものに囲まれた、麗佳だったものの表情は、笑顔だった―気がした。
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高花学園の、今は使われていない旧校舎にある巨大な鏡。 鏡は2.5メートル以上はある。 旧校舎は今は物置になっている。 鏡に触れた優が波打つ鏡面に引き込まれ、優を助けようとした4人全員が吸い込まれてしまった。 鏡の中の世界はもうひとつの世界「異世界」の草原だった。 登場 1話