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■≪砦防衛戦≫岩山龍を撃退せよ! 大:ブラックミラブレイド 刀:龍刀【朧火】 片:ゴールドマロウ, 黒滅龍剣 双:超絶, 超絶, 超絶 槍:撃龍槍【吽】, テリオス、ラージャン、漆黒、刹那 鑓:ゴアキャノン 槌:龍壊 笛: 軽:ゴールドヴァルキリー 重:ディスティハーダ 弓:龍弓【山崩】, 勇弓, ブロスホーンボウII, なんとかの勇弓
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岩山龍(ラオシャンロン【亜種】) 遊戲新幹線代理時期被稱為老山龍亞種。 巨大的古龍,老山龍的亞種。 因其灰色外殼及山嶽般的身軀而被稱為岩山龍。 和通常的老山龍一樣會在棲息地區徘徊。 老山龍撼動大地持續前進,而關於牠們移動的理由至今未解。 岩山龍(ラオシャンロン【亜種】) 戰鬥情報 攻擊情報 部位破壞、失衡值與道具使用 道具情報 WiKi編輯意見 素材查尋 戰鬥情報 肉質 部位 切斷 打擊 彈 火 水 雷 冰 龍 暈眩 頭 28 20 30 20 5 15 5 20 0 脖子 20 20 20 20 5 15 5 20 0 肩甲 10 20 20 20 5 15 5 20 0 弱點/體內 80 90 80 50 5 15 5 100 0 背部/尾巴 10 20 20 20 5 15 5 20 0 腹部 55 50 40 20 5 15 5 30 0 腳 32 37 25 20 5 15 5 20 0 血量倍率 異常狀態耐性 體力 攻擊率 防禦率 失衡率 屬性 耐性值 上昇值 上昇回數 上限 積蓄減少 效果與時間 HR71 18665 1.60 0.70 1.00 毒 無效 麻痺 無效 睡眠 無效 暈眩 無效 爆破 250 150 12回 2050 700dmg 憤怒狀態 憤怒值1000,持續80秒,攻擊力1.70倍,防禦率0.80倍,速度1.50倍 可捕獲狀態 無法捕獲 憤怒值的蓄積倍率 體力 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 蓄積率 1.00 3.00 0.25 攻擊情報 攻擊方式 屬性 攻擊力 威力 暈眩值 補充 腳移動 龍 50 40 1 風壓【大】 尾巴甩動 龍 50 40 1 站立啃咬 龍 40 40 1 站立頭撞 龍 40 40 1 失衡(身體) 龍 60 40 0 失衡(頭) 龍 5 40 0 對砦攻擊 龍 30 40 30 咆哮 咆哮【大】 0 40 0 部位破壞、失衡值與道具使用 部位 失衡值 部位破壞 頭 400 失衡值達成一回後角破壞。失衡值達成二回後頭破壞。 裝甲 300 前腳 600 後腳/背部 880 背部的突起 300 失衡值達成三回後背部破壞。 左肩 600 失衡值達成二回後左肩破壞。 右肩 600 失衡值達成二回後右肩破壞。 胸/腹 1200 道具使用 地洞 麻痺陷阱 閃光球 異臭球 音爆彈 肉類 無效 無效 無效 無效 無效 無效 道具情報 上位 本體9回 老山龍的甲殼×1 8% 老山龍鱗×1 12% 老山龍的蒼甲殼×1 34% 老山龍的上鱗×1 22% 老山龍的大爪×1 15% 老山龍的紅玉×1 9% 背部3回 堅龍骨×1 8% 老山龍鱗×1 12% 龍藥石×1 25% 老山龍的上鱗×1 25% 老山龍的蒼甲殼×1 30% 角破壞 老山龍的蒼角×1 95% 老山龍的紅玉×1 5% 頭破壞 太古的板狀石塊×1 5% 太古的大石塊×1 6% 太古的小石塊×1 3% 太古的棒狀石塊×1 5% 太古石塊×1 6% 老山龍的蒼甲殼×1 18% 老山龍的堅殼×1 57% 背部破壞 太古的板狀石塊×1 6% 太古的大石塊×1 4% 太古的小石塊×1 5% 太古的棒狀石塊×1 3% 太古石塊×1 7% 老山龍的蒼甲殼×1 25% 老山龍的堅殼×1 48% 老山龍的紅玉×1 2% 左肩破壞 老山龍的蒼甲殼×1 67% 老山龍鱗×2 25% 老山龍的紅玉×1 8% 右肩破壞 老山龍的蒼甲殼×1 67% 老山龍鱗×2 25% 老山龍的紅玉×1 8% WiKi編輯意見 以下輸入框 「書き込む」是留言用的 . 要查素材 請用上方或下方的[検索する] 維持版面整潔 感謝您的配合 肉質圖表 連結錯了吧? 怎麼會是大名蟹 - 名無しさん 2014-12-29 16 27 04 名前 1. 拜託不要再用「書き込む」這個框框查素材了,這是留言用的。 2. 沒有輸入名字也可以留下您的意見,主要是阻止你的潛意識把上面這個誤認為查素材的地方。 素材查尋 検索
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#blognavi 砦に岩山龍が襲ってきました!! 我が団も総力をもって砦を死守せねば!? と思ったけど、誰も来ないよ・・・ しょうがないので一人で行ってきました・・・ なんとか進路を変えることに成功! でも討伐は出来ませんでした。う~ん、悔しい。 by さわ カテゴリ [MHF] - trackback- 2007年11月17日 23 55 55 名前 コメント #blognavi
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肉質圖表 連結錯了吧? 怎麼會是大名蟹 - 名無しさん 2014-12-29 16 27 04
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名前:ラオシャンロン 種別:古龍種 生息地:広域(戦闘時は砦) 略称:老山龍 亜種:ヤンシャンロン(岩山龍) 攻撃属性:龍属性 弱点属性:龍、火属性 抵抗属性:水、雷、氷属性 無効属性:毒、麻痺、睡眠、気絶 ~素材~ 老山龍の鱗 老山龍の爪 老山龍の大爪 老山龍の逆鱗 老山龍の宝玉 亜種 岩山龍の蒼鱗 岩山龍の蒼逆鱗 ~補足~ 古龍種の中でも特に巨大な胴体を持ち、数千年~数万年の寿命を持つことから老山龍と呼ばれている。 生息範囲は広大だが、その巨体ゆえに歩くだけで森林一つが無くなるほどに被害を齎す。 街が襲撃されることを防止するためにギルドが砦を辺境地域に建設したが、所詮老山龍の進行を防ぐことは出来ず、手をこまねいている状況である。 また、体色が灰色の老山龍も発見されている。 ~古龍攻略~ 全モンスターの中でもずばぬけた体力を持ち、討伐はとても困難。上位クエストとなれば撃退すらも難しくなる。 ハンターを攻撃することはないが、その足に踏み潰されたり、巨大な尻尾に弾き飛ばされたりすることにより、多大なダメージを被ることになる。 弱点は腹で龍属性が苦手。封龍剣は前作と変わらず有効。火属性も効果があるので、弓、ボウガンは火属性で攻めるとよい。
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村の朝 騒がしい朝理不尽な女性 村長 談話 進行する巨岩ある渓谷の村 ギルドの返答 絶望する村人と脳天気なハンター キレる女性 作戦…? 事後談 移動中現在 迎撃準備生える街 2人で崖登り 筋骨隆々 長い弓 集会所 集会所真紅のスープ 顔 トマトとオッサン 会議 作戦決行前龍弓 迫り来る岩山影達 敵 紅の侵攻 予定 落下 ノイズ 嘘吐きな猫耳 無茶 冷笑と心 射 爆!? 崩落 槍・紅い棘 事後処理メイ・ルー マルク・ルマ 疲れ気味な帰り道 後書きお疲れ様です 村の朝 その後… ムサシは蔓に引っかかって宙ブラリンの所を発見される。 ロードは気絶している所をハルに発見され、目覚の一撃(ボディブロー)を入れられた。 村の周辺のランポス達は全て掃討されて、ゲリョスも討伐された。 コレで村で発生した問題は殆ど解決された。…ある一点を除いて。 その最後の問題とは… 「村の中が滅茶苦茶ですね…。」 ランポス達が暴れた村を見てルディが言う。 人的被害は無かったものの、家畜であるアプトノスはほぼ全滅、村の建物(集会所と村長邸)は壁が破壊されたりと破損が激しい。 「とりあえず村長が帰ってくるまでに直しておこう。」 そう言うロードの額には冷や汗が滲んでいる。 何故なら現在村長は不在、そして現在の村長代理がロードなのだ。故に今回の事(特に村長邸の破損)が村長にバレるとロードは非常に不味いのだ。 「まぁ村長が何時帰ってくる、なんて分からないんだし大丈夫だよ、お兄さん。」 他人事なゲドが気楽に言う。だがゲドが言う様に村長が何時帰ってくるかは不明なのだ。運が良ければ村長に気付かれず事態を処理出来る。 「眠いからもう寝ようよ、リーダー。」 「そうしましょうよ、リーダー。」 「…眠い。」 三つ子が口々に言う。 「そうだな。修理は明日からにするか。」 そして彼等はまだ破損が少ない集会所の宿舎二階で寝ることになった。 …しかし、悪い事というのは重なる物である。 …事件が有った翌日 …ゲド達が起きるよりも早い時間帯 村の入り口には長身の女性と複数の子供の影が有った。 そして村の現状を見た女性は背中の弓を構えると、人とは思えないスピードで宿舎に向けて駆け出した。 騒がしい朝 理不尽な女性 ギリギリ… (…五月蠅い) 耳元で何か不快な音がする。歯軋りだろうか? 『起…さい、ロー…ゃん。』 誰かが彼を起こそうとする。 (…勘弁してくれ。昨日色々あったからまだ眠っていたいんだ。) 男は深く布団を被る。 ゴリッ 何か固いものが布団越しに頭に突き付けられる。 ギリギリ… 更に不快な音が響く。 「起きなさいロードちゃん。じゃないとドタマに風穴が開くわよ?」 続いてハッキリと聞こえる女性の声、その声は彼が今最も聞きたくない声である事にロードは漸く気付いた。 眠気も吹っ飛んだ彼は布団から飛び出すとドアへ向かって逃走を図った、が。 ガスン!! 豪快な音と共にロードの周りを取り囲む様に矢が撃ち込まれた。 「何処に行くのかな~、ロードちゃん?」 彼の後方では一人の女性が弓を構えていた。その弓に付いた複数の歯車がギリギリと音を立てている。 「お、お帰りなさいませヤケにお早いお帰りで。」 ロードは冷や汗を垂らしながら女性の方を振り向かずに言う。 「別に敬語なんか使わなくても何時も通りでいいわよ?あと、可愛い子供が心配で堪らないから早く帰ってきたのよ?」 女性はニッコリと微笑みながら言うが、体からは明らかに怒気が放たれている。その証拠に彼女の左手には弓を握り潰さん程に力が入っている。 「もっとユックリしてらしたら良かった…に!?」 ロードの言葉を遮り、彼の鼻先に再び矢がブチ込まれる。 「ロードちゃ~ん、アタシは別に怒ってなんかいないのよ?ただ(ガスン)アナタに(ガスン)任せるって(ガスン)言ったのに(ガスン)何で(ガスン)村が(ガスン)あんなに(ガスン)荒らされてるのかな?」 明らかに怒っている女性は言葉を放つ度に矢も放つ。その度にロードの逃げ場が減っていく。 「せめて弁明のチャンスを下さいお母様!!」 「言い訳なんざ聞きたくねぇ!!!」 理不尽な言葉と共に無数の矢がロードに向かって放たれた。 「ギャァー!!!??!」 哀れな男の悲鳴が早朝の村に轟いた。 …因みにこの理不尽な女性はロードの母親、つまりはこの村の村長である。 村長 数十分後… 集会所の表に一同が集まって、昨日の事件について村長に話をしている。(集会所内部は荒れたままなので、使用出来る状態ではない。) そんな彼等の隣ではムサシが特大の肉焼き機を使ってゲリョスとドスランポスの頭をこんがり焼き上げていた。 「そんな事があったとはね…。知らずに酷い事してゴメンね、ロードちゃん。」 村長がさらりと言う。口では謝っているが、明らかに謝意が感じられない。と言うよりまだ怒っている気がする。 そんな村長の態度を見て、包帯がグルグルに巻かれたロードは苦笑いするだけだった。 「所で母さんまた子供ができたんだね?」 ロードが村長の後ろに隠れたままの子供を指差す。 「小さな村が龍の襲撃にあったみたいでね…其処にこの子達が居たのよ。まぁ子育てがアタシの生き甲斐だからね。」 村長は一瞬哀しげな顔をした後、微笑みながら子供達の頭を撫でる。 『キレイな人…』 やや離れた場所でハル・パル・バルが口を揃えて言う。 確かに村長はロード(25歳)を育てたとは思えない程若く、美しい。 「まぁ、竜人族だからね。」 ゲドが言う。 竜人族は人に近い外見と文化を持つが、その能力や寿命、技術は人は桁違いである。(中には巨人なんかも存在する。) 確かに村長の瞳は異様に黒く、耳は尖っている。 「あと母さんはああ見えて200歳超えてますよ?」 ルディの一言に三人は驚きを隠せない。 「朝ご飯の時間ニャ。お話はその辺にするのニャ。」 そこへムサシが昨日のゲリョスの丸焼き、ドスランポスの頭のスープを運んで来た。 皆がそれぞれの位置に着く。 「では…」『イタダキマ~ス♪』 小さな子供達も恐がる事無くグロテスクな料理を口に運ぶ。 『オイシ~イ♪』 皆が口を揃えて言う。 だが一人村長だけが、フォークに刺さった肉片を見ながら訝しげな顔をする。 「この肉…オカシイわね。」 談話 フォークの先に刺さった大きな肉、その肉にはイヤに古い傷痕があった。 昨日今日着いた物ではなく、幾分か前に着いた治りかけの傷。 しかもその傷は調理されたゲリョス至る所に見られる。 本来ハンター相手にここまで傷を付けられたのならそのまま討伐されるか、捕獲されるかである。 そしてゲリョスは本来こんな人里にはでる筈もない上位の獲物。 つまりこのゲリョスやランポスの襲来は偶々ではない… 「誰かがゲリョスの捕獲を依頼して、この村にゲリョスを放ったのニャ。」 村長の隣に座りながらムサシが言う。 「あら、ムサシちゃんもそう思う?」 村長が肉を頬張りながら言う。 「因みに誰がやったかもだいたい解ってるニャ。今回こんな大っぴらな事をしたんだからオッサンに調べて貰えばすぐに裏が取れるニャ。」 肉を切り分けながらムサシが言う。 「へぇ、誰がやったの?」 村長が興味津々といった感じで聞いてくる。 「この村で狙われる理由があるのはゲドくらいニャ。そしてゲドがココに居るのを知っているのは村の住人とギルドの一部の人間だけニャ。」 ムサシの言葉を村長は黙って聞く。 「ギルドはオッサンが居るから除外…となると残るは村人ニャ。ゲリョスに村を襲わせるつもりニャらその本人は村には居ないし、襲われて壊滅した村ニャんかには帰っても来ないニャ。」 「なるほど。」 ムサシの説明に村長が感心する。 「まぁ嬢ちゃんならともかく、ニャアやゲドを始末したいんニャら御伽噺の黒龍でも連れてくるのニャ。」 「それもそうね。」 ムサシと村長が揃って笑う。 そんな談笑が響く荒れた村の入り口に、何時か見た車がやって来て居た。 進行する巨岩 ある渓谷の村 車からはギルドからの使者が現れた。ゲド達にギルドから召集がかかったと言うのだ。 何故そんな事になっているのか? その訳は数週間前に遡る。 とある渓谷にある村… 1人の少年が遠くの山々を眺めていた。 木々が青々と茂る山々だがその中に1つ場違いな岩山があった。 不自然に青くゴツゴツした山、その山は僅かだが動いている様に見えた。 少年は面白がって毎日その動く山を眺めに行った。 しかし数日経って少年がある事に気付いた。 あの岩山はこの村に近付いて来ているのでは…? 怖くなった少年は村の大人にその事を話した。 初めは少年の冗談だと思って相手にしなかった大人達だが、少年に無理やり山が見える丘まで連れて行かれた。 そして確かに村へ迫ってくる岩山を見て大人達は皆青ざめた。 あれは山なんかではない。 「岩山龍だ…。」 大人達が呟く。 岩山龍とはラオシャンロンと呼ばれる巨大な龍の亜種である。 気が遠くなる様な長い年月を重ねたその体は巨大かつ強力。 長い時間を掛けに決まった順路を徘徊し、邪魔な物は全て排除して進む。 進んだ後には何も残らない、その巨大な力からギルドが天災に分類する古の龍である。 そんな御伽噺レベルの化け物がこの村に迫って来ている。 その事実に気付いた村人達はすぐさまギルドにその事を報告した。この小さな村を守る為に… ギルドからは直ぐに使者がやって来た。ホッと胸を撫で下ろす村人達。 …しかしギルドからの返事は彼等を絶望へと追いやった。 「あの岩山龍の進行を止める事は出来ない。」 ギルドからの無情な返答に村人達は言葉を失った。 ギルドの返答 『何故ヤツを止めてくれない!?』 口々に叫ぶ村人達。 ギルドの使者はその問いに答える。 あの岩山龍は只のラオシャンロンではなく、その亜種なのだ。 間違いなく上位のクエストに分類される敵なのだ。その進行を止めるのは容易ではなく、ハンターを雇うにも設備を整えるにも大金が必要になる。 淡々と使者が言う。 『人々を守るためのギルドだろ?』 『金ぐらいどうにかしろよ!!』 再び村人達が叫ぶ。 しかし使者は村人を無視する様に、冷たい口調で話を再開した。 確かに今から準備をすれば岩山龍がこの村の道から逸らす事は出来る。 しかしそれはマズいのだ。 この村に着く前に進行のルートを変更させると都市でラオシャンロンを迎え撃つ羽目になるのだ。 それに引き換え、このままラオシャンロンが道を変えずに進行すれば被害はこの村だけで済む。 となるとリスクの高い都市での決戦よりも、村一つを犠牲にした方が安全だ。 『だからギルドは奴を迎撃しない。』 使者が冷たく言い放つ。 『村を見捨てる事など出来ない!!』 『助けてくれないのか?』 村人は使者に訴えた。 使者は喚く村人達にある紙を突き出した。 其処には想像も付かない様な金額が書いてあった。 『どうしても依頼を出すと言うならコレだけ必要です。』 使者が言う。 当然そんな金額をこんな小さな村が払える訳がない。 『払えないなら村を捨ててください。』 静まり返る村人を見て使者が言う。 『この人でなしがぁ!!』 突然1人の村人が使者に殴り掛かった。 使者は避けもせずにその一撃を受けた。 『…気は済みましたか?』 使者が冷たく言い放つと村人はその場に崩れ落ちた。 『違う村への移動の援助はしますよ。準備が出来たら御連絡ください。』 使者は最後にそう言うと村を去って言った。 その後も村人は誰1人喋らない。自分が育った村を捨てる事など出来ない…しかしこのままでは村は消えて無くなってしまう。 そんな村の入り口に使者の車と入れ替わりに1人の女性ハンターが入って来た。 『この村に宿はある?』 女性は静まり返った村人達など気にも止めず、脳天気な一言を放った。 絶望する村人と脳天気なハンター 暗くなりつつある絶望に沈む村。 そんな村にやって来た一人の女ハンター。全身赤の装備、背中には弓が背負われている。 『この村に宿はあるのかな!?』 反応の無い村人に女ハンターは強い口調で言い直す。 村人は客人を迎える様な気分では無かったが、女性の気迫に気圧される形で彼女を宿へ案内した。 部屋に着くと女性は着替えもせずベッドに倒れ込み死んだ様に眠りだした。 訳の解らない女性は無視して村人達は宿のカウンターに集まった。この村の今後を話し合う為に… この村は山と山の谷間にある。荒れ果てた谷にまでモンスターはやって来ないので其処に村が出来たのだ。 家畜等は谷底で飼い、両脇の山で果実を栽培している。 大して豊かでは無いが、少ない村人が暮らすには十分な利益と平和がある。因みに特産品は果実と家畜の血から造ったお酒。 そんな村にギルドに依頼を出すお金などある筈もない。その上この村にはその平和さ故ハンターが居ないのだ。 村人達の話は纏まる筈も無く気付けば夜が明けていた。 『おはよう村人さん達。何か食べ物と…あとお酒もくれるかな?』 再び暗い空気を無視して女ハンターが現れた。 動こうとしない宿の店主を睨んで動かす女性。 即座に簡単な朝食と村特産の酒を準備する店主。村人達の対面に座り朝食を食べる女性。 『…!!このお酒美味しいね♪』 ニッコリと笑う女性だが村人達は暗い表情のまま反応しない。 村人のその反応が彼女のシャクに触ったらしい。 『なんで食事中にそんな顔してるのかな?訳を話さないと私怒っちゃうよ?』 ギロリと村人達を睨む女性、それに気圧され村人達はラオシャンロンの事を話した。 女性は村人の話を聞き終えるとジョッキの酒を飲み干しこう言った。 『私が何とかしてあげるよ。』 胸をドンと叩き言い放つ女性だが村人は唖然とするだけだった。 キレる女性 得意気に胸を叩く女性だが、村人は暫しの間の後彼女を無視して話し合いを再開した。 ダンッとテーブルを叩く音が宿に響く。 『私の話を聞いてないのかな?』 無視された女性はかなりご立腹の様だ。 村人達はそんな彼女に言い返す。 『無理だ!出来る筈がない!!』 否定的な村人達。そんな村人の台詞に僅かだが女性の眉間に皺が寄る。 『どうせ何も出来ないんだったら、私に賭けてみても良いんじゃないかな?もしシクジって私が死んでもあなた達には何の被害もないんだよ?』 なるべく柔らかな口調で彼女が言う。 『そんな事いってもだな…』 ブツブツ言う言葉を遮って、大きなテーブルが蹴り上げられる。 イマイチ煮え切らない村人達の態度に女性がキレた様だ。 テーブルが宙を舞い地面に落下した時には村人達は静まり返っていた。 『黙って私の言う事を聞け!!イイな!?』 睨み殺す様な彼女の眼光に村人は大人しく頷く事しか出来なかった。 そして2日後… 岩山龍が今日通るであろう道の両側の崖の上には、大量の岩が積み上げられていた。 そして其処より幾分か前の道には不気味に蠢く青い岩山が見える。 『ヨシ、落として!!』 女性の合図と共に村人達は積み上げられた岩石を、爆弾を使って谷底へとバラまいた。 落下する岩石はY地路の村へと続く太い道へと落下していった。 そして全ての岩が谷底に落下したのを確認すると、女性は岩山龍とは落下した岩を挟んで反対側の谷底へと滑り降りて行った。 …僅かな時の後、不気味な地響きと共に青い岩山が迫って来た。 そして細い脇道には目もくれずに、目の前に立ちふさがる岩石を破壊し始めた。 岩石の向こう側では、迫る岩山龍の地響きを感じながら一人の女性が愉しげに笑みを浮かべていた。 作戦…? 岩山龍の攻撃の前にアッサリと崩れ去る岩石、その向こうでは1人の人間が立っていた。 待ち草臥れたと言いたげな彼女の腕には朱色の弓が握られていた。 『待ち詫びたよ、ウドの大木君♪』 一度ニコリと微笑むと女性はスッと弓を構えた。放たれた矢から噴き出る炎が闘いの始まりを告げた。 その音を聞いた崖の上の村人達は、予め彼女から言われた作戦通り動き出した。 彼女の告げた作戦… 岩山龍が村に辿り着くまでには二つの分岐点がある。そのどちらかで岩山龍が進路を変えれば村はたすかるのだ。(ただしその時は岩山龍が街へと向かう事になる…) そして一つ目の分岐点で岩山龍が進路を変える事は無かった。 彼女の作戦はとは? 一つ目の分岐点で岩山龍が進路を変え無かった場合、次の分岐点も同様に岩石で塞ぎ、その岩石を破壊出来なくなるほど彼女が岩山龍を攻撃する。 …たった1人で岩山龍を相手にするなど到底作戦と呼べる物ではない。 しかし村人たちはその無謀に従うしか道が無かった。 崖の上を次の分岐点に向かって走る村人達は彼女のもう一つの言い付けで、谷底へ矢の束を投げ落として行く。 1つ…2つと矢を投げ落とす度に村人達は暗くなっていく。 果たしてあんな女性に任せて大丈夫だったのか? そんな事をかんがえている内に村人達は分岐点に着いてしまった。 余りにも短い道のりを終え岩石を谷底へと落とす。 その後はただ待つだけ…無限にも感じられる長い時間を…迫り来る地響きに身を震わせて… つい先日村に来た女を信じて… 迫る地響きが間近まで来てピタリと止まる。 そして再び動き出した足音は岩石の壁を攻撃する事なく少しずつ遠ざかって行った。 地響きが完全に聞こえなくなってから村人達は歓喜の雄叫びを上げた。 村から災厄が去った事に狂喜乱舞する村人達だが、崖の下で迎えを待つ女性を忘れたままだった。 事後談 村から危機が去ったと言うのに全員で正座をさせられる村人達。彼等の前では1人の女性が説教…もとい自分を忘れていた事に対しての文句を言っている。 そんな彼女の怒りも村人全員の謝罪によって漸く治まった。 『有り難うございます。』 『ん~、まだ言い足りない気もするけど…』 『誠に有り難うございました!!』 彼女が更に文句を言おうとするが村人達がそれを制する。 『…まぁいいよ。じゃ私はそろそろ行かせてもらうよ。』 何時のまに荷物を纏めたのか村から出発しようとする女性。 『ちょっと待ってください!』 それを止める村人達。 『何かお礼をしたいんですが…』 『じゃあお金を。』 彼女の一言で村人達が凍り付く。 『冗談だよ。お金が無いから私なんかに頼んだんだしね。別に何も要らないよ。』 ニコッと笑う女性。 『し、しかし…』 『其処まで言うんだったら今から言う物を貰えるかな?』 『はい。』 数十分後… 彼女はアプトノスに特産の酒樽を乗せて村を去って行った。 『しかし、変な…いや変わった人だったな。』 『…そうだな。』 手を振りながら村人達は行った。 そんな事を言われているとは知る由もなく、彼女はアプトノスの背中で酒を飲んでいた。 『さて…私の探し物は何処にあるのかな?』 ほろ酔いのまま彼女は次の街へと旅だった。 移動中 現在 「なので街に向け岩山龍が迫っています。貴方達にはそれを討伐していただきたい。」 使者が長い事の経緯を語り終わる。 「しかしヤリタイ放題な人だね。」 ゲド言いながら笑う。 しかしルディにはその女性に心当たりがあった。 「・・・・その人の名前はリリーじゃなかったですか?」 「いえ、村人の話だとマリーだったそうです。その後自分で偽名だと言ったそうですがね。」 ルディの問いに使者が答える。 「変な人だね。」 クスクスとゲドが笑う。 ルディはその女性がリリー・・・もといゲドの母親だと気付いたがゲド本人にはとても言えなかった。 「で、今俺達は何処に向かってるのかな?」 「旧砦の街です。」 ゲドの問いに使者が答える。 今彼らが向かっているのは渓谷にある要塞染みた街。 前回(百年近く昔らしい)のラオシャンロンの迎撃用に造られた砦でその後は街として発展してきたそうだ。 「各地から上位のハンターを貴方方同様今回の依頼に参加してもらってます。そして貴方方には砦の城壁、つまり最終防衛ラインの防衛を担当して頂きたいんです。」 使者が淡々と言う。 「・・・なぜ俺なのかな?」 ゲドが言う。 「それは貴方が一番解って居るでしょう?」 使者がニヤリと笑いながら封龍剣を見る。 「・・・それもそうだね。」 ゲドもニヤリと笑う。 そんな会話をしている内に周りの景色は断崖へと姿を変えていた。 其処には様々な荷物を積んだ荷車が同じ方向へ向けて進んでいた。 何時もより乗り心地のいい車は間もなく砦に到着する。 迎撃準備 生える街 渓谷に造られた仄かに雪を被った街は質素な造りとは裏腹に、所々に龍を迎え撃つ砦としての顔を覗かせている。 巨大な城壁には何人かがぶら下がって作業をしている。設備の復旧作業だろうか? 「そんな所で突っ立ってないで早く中に入れ。」 城壁を眺めるゲド達を聞き覚えのある声が呼ぶ。 振り返れば其処には見慣れた男の姿があった。 「久しぶりニャ、中年。」 「何時かお前の舌を切り落としてやる、性悪猫。」 睨み合う二人に割って入り再会の挨拶を済ますルディとゲド。 その後巨大な城壁の隅に小さく空いた門から中へと入る。 城壁の中の道は通路と言うより、巨大な機械を動かす為の様々な仕掛けの隙間といった感じだった。 大小様々な歯車や配管の隙間には外より多くの人間が何やら作業をしていた。 「今回は使わずに済む筈だったからな、一世紀近く昔の化石の復旧作業にてんやわんやさ。」 カインがヤレヤレといったポーズを取る。 本来今回の岩山龍の襲来は想定外だった。そしてこの砦の設備は一世紀近く使われていなかった化石。故に迎撃の準備に遅れが生じているのだ。 「こんなので大丈夫なのかい?」 「なぁに、要をワシ等ハンターが頑張ればいいだけだからな。」 顔を見合わせ2人が笑う。 短い会話の後一同を眩い光が照らし出す。 分厚い城壁を抜けた反対側には雪化粧をした街…いや奇妙な建造物があった。 「な、何ですかアレは!?」 ルディが驚嘆の声をあげる。何故なら小さなブロックの様な建物が無数に崖から生えていたからだ。 「谷底より崖の方が安全って理由でこんな街になったらしいぞ。」 各々が小さなハシゴで繋がった街を見ながらカインが言う。 そんな奇怪な街を見渡し目眩を感じながらルディが言う。 「…工房は何処ですか、カインさん?」 2人で崖登り 渓谷に吹き荒れる突風が小さな少女の体を激しく揺さぶる。 「キャァア!!?」 少女の悲鳴が渓谷に響き渡る。 渓谷の街、崖の壁面に蜘蛛の巣の如く張り巡らされたハシゴやロープだけがコノ街の通路なのだ。 そんな¨通路"の一つのハシゴに片手だけで辛うじてブラ下がっているルディは思った。 怖い、怖すぎる。コノ街の住人は気でも振れているのではないだろうか? 「早くおいでよ、嬢ちゃん?」 そんな少女に上の足場からゲドが手を差し出す。 …ありがとうコノ街を作った人! ルディは心の中でそう叫ぶとゲドの手を取り安全な足場へと移動した。 「うぉっ!!?」 再び吹き荒れる突風が二人の体を密着させる。 「危ない街だな…大丈夫、嬢ちゃん?」 ゲドの問いにルディはコクリと頷くともう一度心の中で叫んだ。 …ありがとうコノ街を作った人! そんな甘い時間を送る2人…何故ゲドとルディが他の二人と別行動しているかと言うとロッタ村の村長の手紙が起因している。 その手紙にはこう書いてあった。 『あたしの可愛い娘にプレゼントをあげよう。…詳しくは街の工房の爺さんにこの手紙を渡せ。』 手紙の裏には何やらよく解らない文字が書き殴ってあった。 因みに何故カインとムサシが来なかったかと言うと… 『ニャアは食事の準備があるから行かないニャ。』 『ワシも忙しいからな…地図を書いてやるから2人で行ってこい。』 との事、しかし2人はルディの顔を見てニヤニヤと笑っていた。 そんな訳で2人は崖を登り武器工房の前までやって来た。 辺りの建物よりずっと大きく立派なそれは無数の配管が繋がれており、突き出した巨大な煙突からは濛々と煙が噴き出ている。 意を決して扉を開く2人を凄まじい熱気と鉄を鍛える音が包み込んだ。 「いらっしゃい。」 あまりの熱気に目を瞑る2人に誰かが声を掛ける。ウッスラと目を開く2人だが目の前には誰も居なかった。 「下じゃよ、下!!」 声のするままに下を見れば小さな…いや、小さすぎる老人が其処には居た。 筋骨隆々 2人の前に二頭身の老人(竜人族)が現れた。 「…嬢ちゃん、止めてくれんかのぅ?」 老人の声でルディがハッと我に帰った。何時の間にか老人の頭を撫でていた様だ。 「す、すいません!?あのコレ私の村の村長からです!!」 アタフタしながらルディが村長からの手紙を渡した。 「ホォァッ!!?あの女の娘か、嬢ちゃん??!」 ルディと手紙を交互に見比べながら驚きの声をあげる老人。そして「待っとれ」とだけ言うと工房の奥へと消えて行った。 老人と交代で出てきた筋骨隆々の男の2人組が手頃な席へと案内してくれた。 「今お茶を入れてきますから。」 爽やかな笑顔とソプラノな高い声…訂正、片方は女性だったらしい。 「女だったんだね…。」 流石のゲドも驚きを隠せない。 少しするともう片方がお茶を持ってきた。 「どうぞ、お茶です。」 低い声に厳つい顔つき…もう片方はやはり男… 「早くしなよマリー。」 「解ってるわよミリー。」 …訂正、2人とも女性らしい。 『シャァラァァァア!!!!』 雄叫びと共に激しく鉄を打つ2人…やっぱり男だろうか? 「…何だが今日は嬢ちゃんが女らしく見えるよ。」 「…その科白は今言われても全然嬉しく無いです。」 瞬く間に分厚い鉄塊を1つの武器に昇華させる二人の職人…笑いながら鉄を打つ筋骨隆々な女達… そんな異様な光景に少し目眩を覚えつつ、ただ呆然と眺める2人だった。 「お待ちどさん…どうしたんじゃ?」 グッタリとする2人を見て不思議がる老人、原因は横の2人とは全く気付かないらしい。 「とにかく…コレがお前の母親からのプレゼントじゃ。」 そう言うと老人は背中に背負われた長く、古びた、埃まみれの木箱を取り出した。 長い弓 埃まみれの木箱、その大きさは老人の数倍もある。 「ホレ、早くあけんか。」 老人に促されるまま木箱を開けるルディ。埃を撒き上げながら長い眠りから目覚める木箱の中身。 …漂う埃を振り払うと中には長い弓が入っていた。 何の装飾もされていない上、折り畳む事すら出来ない弓、しかし不思議な何かを放つ弓… その弓に魅入られたかの様に手に取り、眺めるルディ。握り締めた弓からは何かが脈打っている錯覚すら覚える。 「その弓の名は龍弓【国崩】…昔この街を襲ったラオシャンロンから造った弓じゃ。」 老人の言葉でハッと我に帰るルディ。 「…良いんですか、私なんかが貰っても?」 「いいんじゃよ。百年前のラオシャンロン撃退時にお前さんの母親に報酬として造ったんじゃが受け取って貰えんでのぅ…。その娘に受け取ってもらえるんなら構わんよ。」 老人が愉しげに言う。 「さて嬢ちゃん、もうそろそろ集会所に行きたいんだけど良いかな?」 そんな2人の後方ではお茶を飲み干したゲドが腹の虫を鳴らしながら言う。 「判りました、ゲドさん。有難うございますお爺さん。」 挨拶を済ませ立ち去ろうとするルディ。 「コレも持って行ってください。」 マリー(ミリー?)が今し方造り終えた矢の束を渡す。 「コレは…」 「それはワシからの餞別じゃ。この街の為頑張ってくれよ?」 ルディは「ハイ」と元気に答えるともう一度お礼を言って弓と矢を背負いゲドと共に出口へと歩いて行く。 「…親方、あんなお嬢ちゃんにあの弓が使いこなせるんですか?」 「なぁに、血縁は無くともあの女の娘じゃ。使いこなせるじゃろ。」 ミリー(マリー?)の問に老人が自信満々に応える。 「キャッ!?」 出口から聞こえる悲鳴、どうやら弓の長さを把握し損ない出口に弓が引っ掛かったらしい… ゲドがヤレヤレ、と言った感じでルディを救出する。 「…大丈夫かしら?」 「大丈夫じゃろ…多分。」 老人は少し不安になりながら言った。 集会所 古びたドアが軋む音と共に集会所に入る2人の人影。集会所の中には既に複数のハンター達が犇めいていた。 どのハンターも様々な鎧と武器に身を包み、各々のグループで食事をとっていた。 見た事もない装備が放つ重圧か、それても上位のハンター達が狩りの前に醸し出す独特な気配のせいか、集会所の空気はかなり異質だった。 そんな中ゲドとルディの2人は座るテーブルを探して立ち尽くしていた。其処へ調理服を着たアイルーが駆け抜けて行く。 「ムサシ、何処のテーブルに座れば良いかな?」 「ムサシって誰ニャ?」 そのアイルーに声を掛けたゲドだったが、そのアイルーは赤毛ではなく普通のアイルーだった。 「人違い、イヤ猫違いだったよ。」 ゲドは軽く謝るとソソクサとルディを連れてその場を立ち去った。 …その後漸くカインが居るテーブルを見つけ其処に着席する2人だった。 「遅かったな、お二人さん。」 カインがジョッキ片手に話をする。(よくこんな状況で酒が飲めるな…) 「カインさん、昼間から酒ですか?」 「なに言ってるんだ嬢ちゃん?これは水だ!!」 カインはすっかり酒が回っているらしい。 そんなカインを真っ赤な水が襲う。 「飯を食べる前に酔っ払うとは良い度胸ニャ、オッサン。」 ムサシが赤い水が入っていたであろうバケツを片手にテーブルの上に現れた。(バケツからは激しい刺激臭がする…) カインは酔いが吹っ飛ぶ所か、床を転げ回っていた。 「猫、貴様何時か報復してやる!!?」 カインの言葉を鼻で笑い飛ばすとムサシはテーブルの上に食事を並べ始めた。 何時もの倍程ある料理(食材が豊富だったので作り過ぎたらしい…) 食材を並び終え、食事を始め様としたその時だった。 「相席させてもらって宜しいですか?」 声の方へ振り返ると見知らぬ二人組が立っていた。 集会所 真紅のスープ 見知らぬ二人組のハンター…1人は大剣もう1人はヘビィボウガンを装備していた。 ヘルムを被っているので顔はよく見えないが1人は男でもう1人は女の様だ。 「別に座っても構わないよ。なんなら食事も一緒に食べるかい?」 「お言葉に甘えさせて頂きます。」 快いゲドの返事を聞き2人は席に着いた。 「ではイタダキマス♪」 全員に食事が行き渡るとゲドは勢い良く蓋を開いた。 色鮮やかな食事の数々…ただ一つゲドの皿を除いて… ゲドの皿にあるのは真紅の心臓(まだ脈打っている様だ…)。その生々しい食材にゲドとムサシ以外の全員が硬直した。 「モノブロスハートの詰め煮ニャ。」 料理の説明をするムサシを余所に、ゲドは心臓にナイフを入れる。その中からは心臓の赤に負けない程の強烈な赤が噴き出した。 「血ぃ!!?「血では無いニャ。中身はトマトのスープニャ。」 ルディの悲鳴を遮りムサシが言い切った。確かに全員の皿にも赤いスープが注がれていた。 ゲドは周りの事など気にも止めず真紅のスープを口に運んだ。 「オイシイ♪」 ゲドは満面の笑みを浮かべて言うが、口から僅かに垂れるスープが血の様で生々しい。 「…なんだが凄い食事風景ですね。」 男の方が食欲を喪失しつつ言う。 「そうか?結構美味いぞ。」 カインが言いながらスープを口に運ぶ。…スープを飲む人を見れば見る程食欲を失う男。 『お代わりをください。』 ルディと女のハンターが同時に言うのを見て男は驚愕する。 「あれ…オレが変なのか?」 「お前は普通だ、気にするな。ムサシ、ワシもお代わりを頼む。」 説得力0の言葉を放つカイン。そんな状況に男は呆れながらもスープを一口… 「あ、ウマい!」 結局スープを飲み干すのだった。 食事の結果 パーティー全員の体力が上昇 ゲドのみ力が上昇しました …皆が食事の大半を終えた後ムサシが口を開いた。 「そういえばまだ2人の名前を聞いてないニャ?」 「これは失礼、俺はマルク・ルマ。」 「私はメイ・ルー。」 2人が今更ながら自己紹介をする。 「マルクにメイ…何個か質問しても良いかニャ?」 ムサシの問いを2人は快諾した。 ヘルム越しに笑みを浮かべる2人をムサシは若干不気味な笑顔で見つめていた。 顔 ムサシがメイとマルクに些細な質問をする。 「二人の関係は何ニャ?」 「今朝此処で知り合ったの。」 「フーン、料理の感想はどうニャ?」 「一点を除き最高でしたよ。」 「それは良かったニャ。…本当に恋人等ではないのニャ?」 「違うわ。寧ろ一緒にいたくもないわね。」 「何故一緒にいるのニャ?」 「今回の討伐依頼は3人から4人で行われるが俺達は組む相手が居なくてね。」 「それはお疲れ様ニャ。」 質問をしている間中ムサシはずっとニヤニヤしていた。(何が楽しいのか?) 「其処で相談なんだけどあなた達の内誰か私達と組まない?他のグループにはもう断られてね…」 メイの頼み事。しかしゲド達は既に4人なので無理な相談。第一急造グループで岩山龍に挑みたくなんかない。 …しかしメイ達は相当切羽詰まっているらしく顔はかなり真剣だった。 「じゃあ俺が『ワシが組んでやるよ。急造チームにはなれてるしな。』 ゲドの言葉を遮りカインが言う。 「カインが行くのかい…別に俺がやってもいいんだけど?」 「そんな事言ってると嬢ちゃんが泣くぞ?」 「な、泣きませんよ!!」 「嬢ちゃんが泣くんなら仕方ないね。」 笑いながら言うゲドの後ろではルディが必死に否定するが相手にされない。 「と言う訳でワシが組んでやるよ。」 「有難う、助かるわ。」 カインからのOKを聞き喜ぶマルク達だが、何故か舌打ちが聞こえた気がした。 「…しかし、一緒に討伐をするんだから顔くらい見してくれないか?」 未だにゲド達はマルク達の顔を確認出来ていない。 「…顔が見たいのか?」 「私は別に良いわよ。」 何故か渋るマルクと快諾するメイ。 「あぁ見たいな。」 カインがマルクを睨み、ヘルムを取らせる。 「…コレでいいか?」 「…えっ!?」 マルクの顔を見てルディは驚きの声を上げる。 マルクの顔は包帯でグルグル巻きだったのだ。 「この前の依頼でヘマをしてさ全身包帯グルグルなんだ。」 自分を見て呆然とするルディを見ながらマルクが言う。 「包帯ね…私の顔はもっと酷いから、お嬢さんに私の顔を見ることはお勧めしないわよ?」 その言葉でルディはハッと正気を取り戻した。 「…じゃ、じゃあ私は後ろを向きますから終わったら教えてください。」 マルクの顔を見て精神的に若干グロッキーになったルディはそそくさと後ろを向いた。 「…じゃ外すわよ?」 ヘルムを外したメイの顔はマルクよりずっと酷い有り様だった。 トマトとオッサン 「あぁ…嬢ちゃんは見ない方が良いね。」 「でしょう?」 メイはゲドや他の皆が驚くのを見てクスクスと笑いながらヘルムを被り直す。 「…もう振り向いてもいいですか?」 「良いニャよ。」 ルディが振り返ると其処には不気味な程白い肌に赤く裂けた唇があった。 「キャアァ!!?…ってムサシさん、これフルフルベビーじゃないですか。」 一瞬悲鳴を上げかけるが即座に冷静さを取り戻すルディ。 「…最近の嬢ちゃんはツマラナいニャ。」 チェッと舌打ちをしながらフルフルベビーをしまうムサシ。 「まぁフルフルベビーで悲鳴をあげるんなら私の顔は見せられないわね。」 クスクスと笑うメイ。 「…どんな顔だったんですか?」 恐る恐るルディがゲドに訪ねる。 「あ~…グチャグチャにしたシモフリトマトに目が1つと穴が2つ空いてるって感じだね。」 苦笑いをしながら言うゲドの言葉を信じらんないルディだが、メイは笑いながらそれを肯定していた。 ルディは失礼だと思いながら、メイの顔を直視したらトラウマになるだろうな…とか思っていた。数分後… ドアが開く音と共に3人のハンターと1人の使者が入ってきた。 「…コレで今回徴収したハンターは全員集まりました。では今回の作戦をギルドの代表者に話してもいます。」 使者が淡々と言う。 ギルドの代表者? その言葉を聞きルディがキョロキョロと辺りを見渡す。何人かそれらしき人物がいるが誰も動こうとしない。 ギルドの代表者なのだから相当な人物に違いないのだが… 「…では今回の作戦をギルドから派遣されたこのワシ、カイン・キロウが説明しよう。何か始めに質問がある奴は居るか?」 横では見知った男が自分からギルドの代表と言いながら立ち上がった。 質問とか言う前に空いた口が塞がらない。 「まぁ言いたい事は解るニャが…コレが現実ニャ。」 ポンッと自分の肩を叩くムサシの腕を、何だか重たく感じるルディだった。 会議 カインが集会所の中心で今回の作戦を説明する。 その内容は各自3~4人のグループを作り、決められた区間でヒタすら岩山龍に攻撃を仕掛けると言う到底作戦とは言えない物だった。 しかし規格外の巨体を有する岩山龍を撃退する方法はそれだけなのだ。 「因みに、最終防衛ラインには龍殺しの武器を持っているお前達に担当してもらうからな。」 カインが此方を見ながら言う。 「それは責任重大だね。」 口ではそう言っているが何処か嬉しそうなゲド。「…ゲドさん、何で嬉しそうなんですか?」 「最終ライン担当なら岩山龍にトドメを刺して肉を剥ぎ取れる率が上がるからニャ。」 ムサシの説明にかなり納得するルディ、それなら嬉しそうな顔にもなる訳だ。…逆にルディは緊張のせいか胃がキリキリと言うのが聞こえる気がする。 「最後に、今日集まってくれたハンター諸君!!奴の来襲は明日の夜だ!!ソレまでに準備を整えると共に…今日は好きなだけ飲んで喰って騒いでくれ!!」 『ウォー!!』 ハンター達の叫びと共に集会所は喧騒に包まれた。 …そんな中、メイが一人集会所を出て行こうとする。 「メイさん、もう部屋に戻るんですか?」 「会議は終わったし、騒がしいのは嫌いなのよ。」 少女の問にそう答えると女は集会所の外へと消えて行った。 「酒持ってこぉい!!」 「コッチもだ!!」 段々と騒がしくなる集会所…少女にとっては大変居ずらい空間と成ってきた。 「…俺も酒は嫌いだから面に出ようか、嬢ちゃん。」 そんなルディを察してかゲドが声を掛ける。 「…良いんですか?」 「お腹は膨れてるしね。…じゃあさ、さっき貰った弓の性能でも見して貰おうかな?」 遠慮するルディに対してニコニコと微笑むゲド。「はい、解りました!」 そう言ってゲドとルディも集会所を後にした。 「若いですね~。」 「お前も対して変わらんだろ、ワシなんか…しかし何時くっ付くかね?」 「二人の性格的にまだ暫く無理じゃニャイかニャ?」 集会所に残された三人は好き勝手な事を言いながらお酒を飲み始めた。 岩山龍討伐は翌日の夜に決行される。 作戦決行前 龍弓 谷底の広場… 渓谷の街でも特に人気の無いこの場所に一組の男女が居た。 「くぅ……ぬぅ…ふぅ………ん!!!」 「…大丈夫かい、嬢ちゃん?」 顔を真っ赤にしながら弓を引こうとするルディにゲドが声を掛ける。 「ハァ…凄く堅くて、ハァ…ビクともしないです。」 龍弓を下に下ろしながらルディが言う。余程懸命に引っ張ったらしく息が荒く、顔も真っ赤なままだった。 「じゃあ俺がしてみようか?」 そう言って弓を拾い、弦に力を込めるゲド… 「…どうですか?」 「ん~、ビクともしないね。」 ゲドがヘラヘラと笑う。がその言葉とは裏腹に額には汗が流れている。 「私、もう一度お爺さんの所に行ってきます。」 そう言うとルディは一人で工房へ駆け出した。 「弓が堅くて引けないとな?」 「はい…。」 工房の老人に事の経緯を説明したルディ。 「ふむぅ…どれ貸してごらん。」 そう言うと老人は自分の倍ほどもある弓を手に取った。そして何もない筈の一点を静かに見つめ小さく息を吐いた。 …ゆっくりと息を吸うと共に老人の瞳が中空を鋭く見つめる。 次の瞬間…老人は容易く弦を引き絞った。一切無駄が無い流れる様な一連の動作… そして手から解き放たれた弦は其処に存在しない矢を撃って見せた。 実際、矢など撃たれてはいないのだがルディにはハッキリとソレが見えたのだ。 「……」 今、目の前で起きた出来事に唖然とするルディ…まるで言葉を忘れたかの様に… 「フォッフォッフォッ、コレを使うにはコツがあるんじゃよ。」 「コツ…ですか?」 老人の笑い声でルディが我に帰る。 「この弦は力ではなくて"心"で引くんじゃよ。」 老人が"コツ"を言うがルディにはさっぱり意味が解らなかった。 「解らないかの、嬢ちゃん?まぁ闘いが始まれば解る筈じゃよ。」 「…自信がないです。」 「なぁに嬢ちゃんは綺麗ないい眼をしておる。直ぐに"使い方"が解る筈じゃ。」 老人はその後ルディが何を聞いても、それ以上の事は何も言わなかった。 ただ不安になるルディに『大丈夫じゃ』とだけ言うと優しく工房から送り出した。 …戸惑う少女に構うことなく、作戦決行の時は迫っていた。 迫り来る岩山 影達 空を覆う無数の雲が雪を吹き出し殺風景な渓谷を白く染め上げる。 そんな渓谷の上を蠢く複数の影…雲の隙間から僅かに漏れる月明かりがその影達を照らし出す。 小さな紅…イーオスの群れが砦目掛け進軍している。 そしてその幾分か後方には不気味な蒼い岩山が揺らめいていた。 谷底の白を覆い隠す程の蒼…岩山龍が間も無く作戦領域に侵入してくる。 一方砦の城壁は至る所から蒸気が噴き出し、その内部で最後の調整が行われている仕掛けの歯車達が奇怪な音を渓谷に轟かせていた。 更に砦の城壁からは次々とハンター達を乗せた車が飛び出して行く。 「出来ればワシの所でトドメを刺したいが…無理だった場合、後は頼むぞ?」 「寧ろカインが岩山龍を倒しちゃうと俺の楽しみが無くなるんだけどね。」 城門では車に乗り込むカイン達をゲド達が送り出していた。 「気張り過ぎて死ぬんじニャいニャよ、オッサン?」 「気を付けて下さいね。」 「じぁ頑張ってね。」 送り出すゲド達がそれぞれ言葉を発する。 「ソコソコにやらせて貰うわ。」 「美味しい所は残しておくって。」 「最後は頼むぞ。それと猫、貴様は後で泣かせてやる。」 メイとマルク、カインの3人も冗談混じりに言葉を交わす。 そして車のドアが閉められ、カイン達も自分達の持ち場へと出発した。 「…行っちゃいましたね。今からどうするんですか?」 寂しさと不安が混ざった様な表情をしながらルディが言う。 「出番まではまだまだ時間があるからね。…ヤる事は1つだね。」 「そうだニャ。」 ゲドの言葉にムサシが相槌を打つが、ルディはイマイチ何をするか理解出来ていない。 「…何をするんですか?」 『何って…夜食だよ?』 同時に同じ事を言う2人。 ムサシが鉄鍋を今回の敵に合わせてではなく、夜食の為だけに選んだ事に気付いたルディはただ呆れるしかなかった。 「まぁ夜食でも食べてリラックスしようよ、嬢ちゃん?」 「…そ、そうですね。」 ルディは諦めた様に言うと大人しくゲドの隣に腰掛けた。 闘いが始まるまで後少し…しかしルディが不安を抱く所とは全く別な場所で不穏な影が行脚し始めていた。 敵 砦に向かい進行する岩山龍に4人のハンターが立ちはだかる。 ハンター達は巨大な敵に動じる事無く、各々に自慢の相棒を構えた。 そして片手剣とハンマーが顔、大剣が腹、ボウガンが背中に攻撃を開始するが岩山龍はまるで何も無いかの様に進行を続ける。 その行動はたった数人で一つの岩山をで削り続ける様な気の遠くなる作業に等しい… その上相手は岩山ではなく生きた龍なのだ。 動く岩山に合わせて移動しながらの攻撃、その上大木の様な岩山龍の足に踏み潰されたならヒトタマリもない。その恐怖がハンター達に与えるストレスは計り知れない。 つまりハンター達は体力と精神を削られながら岩山を削り続け無くてはならないのだ。 そんな状況の中、一組目のハンター達は与えられた範囲の中程まで来ていた。 ゴシャァァ… 崖の上からはギルドに協力する人間達が岩石を岩山龍目掛け投擲している。 そのダメージは微々たる物だが無いよりはマシ… ゴシャァア!!!! 『ッツ!?』 崖から投擲された岩石が岩山龍の背中で崩れハンター達に襲い掛かる。無論、岩石程度で竜の素材から造りだされた防具を砕ける訳がない。 が、その刹那に小さく砕けた岩石に混じり煌めく何かが一人のハンターの頬を微かに切り裂いた。 『何処狙ってんやが…ん!?』 頬を切り裂かれたハンターの意識が数秒途切れた。 ほんの数秒…狩りの世界ではその数秒が全てを左右する… 『…ろ!‥け・!!よけ‥!!』 途切れ途切れに聴こえる言葉を理解する前にハンターの体は岩山龍の巨大な尾によって排除された。 『無事か!?返事をしろ!!』 突然の出来事に叫ぶしか出来ない残りのハンター達。 其処へ再び落ちてくる砕けた岩石…先ほどより多くの何かが煌めく。 次の瞬間2人のハンターがその場に片膝を突き、1人目と同じく排除された。 『なんなのよ…』 1人残された彼女は気付いていた。 岩山龍だけではなく崖の上に『人間』の敵が居ることに… しかし谷底には隠れる場所も無く、眼前には龍。視認する事すら出来ない『敵』から逃れる術は無く退路など無い… 故に彼女が出来る事は一つだけ… 『一体…一体何だって言うのよぉ!!?』 …ただ『人』と『龍』に狩られる恐怖に怯え、泣き叫ぶだけだった。 …その後、彼女が排除されたのは言うまでもなく無く、この狩りはその後も静かに続けられる。 紅の侵攻 百年近い眠りから目覚めようと全身から白い煙を噴き出す砦。 そんな砦の袂から場違いな狼煙…いや、肉の焼ける煙が立ち上っていた。 「オイシイ♪」 煙の主、つまりゲド達は呑気にこんがり肉を食べていた。 …こんな事をしていて良いのだろうか? ルディがそんな至極当然な事を考えていた時だった。崖の上を埋め尽くす白の隙間を複数の紅が駆け抜けた。 「…何ですか、アレ?」 「どうやら先に違うお客さんが来たみたいだね。」 ルディが言う"アレ"を見ながらゲドが言う。 群れを成す紅、イーオスが岩山龍より早く砦に侵攻してきた様だ。 砦の中には未だに復旧作業を行っている人間がいる。無論丸腰の… 「食後の運動と行こうか?」 そう言うゲド達は武器を構え、砦の入り口から階段を駆け上がって行く。 砦の中では巨大な歯車達が目まぐるしく動き、化石と化していた砦に命を吹き込んでいる。 「ニャァァ!!」 その歯車の隙間を縫うように走りながら次々とイーオス達を切り捨てて行く。 ウワァ!!? 数階上から男の悲鳴が響き渡る。 「嬢ちゃん!」 「ハイ!!」 遥か上のイーオスに狙いを定めるルディ…だが龍弓の弦はピクリとも動かない。 「…何で!?」 敵を前にしても未だに龍弓はルディの言うことを聞かない。 「ッ…ゥオォォォ!!」 ゲドは小さく舌打ちをすると回転する歯車に飛び乗り、一気に駈け上がった。 「ラァ!!」 作業員に飛びかかろうとするイーオスに歯車の勢いのままゲドが跳び蹴りを叩き込んだ。 イーオスは情けない叫びと共に落下していく。 「大丈夫かい?」 ゲドが作業員に声を掛けた…その時だった。 グシャァ… ギャァァア …ガコッ 肉が擦り潰される音 響く断末魔 そして何かが壊れる音… その直後、噴き出していた煙はピタリと止まり、巨大な歯車達は一切動かなくなった。 …つまり落下したイーオスが歯車に絡まり、ミンチにされ、その結果砦の仕掛けが破損した様だ。 「…アレ?」 破損の原因を造った張本人は現状を理解出来ていない様だ。 この砦の復旧が間に合うか否かが今回の作戦に多大な影響を及ぼす事すらも… 予定 歯車が狂った砦は岩山龍がやって来るまでに復旧が済むかどうか微妙な状態となった。 復旧が間に合うかどうかは、如何に岩山龍を足止め出来るかに掛かっている。 だが… 「…予定より大分早いお出ましだな。」 苦笑いをしながらカインが言う。 カインの言葉通り岩山龍の進行が予定よりかなり速い。体の傷も少なく大したダメージもない様に見える。 「他のハンターは何してんだか…」 マルクが愚痴るが…直ぐに進行が速い訳を知る事になる。 ヒュンー 風を切る音と共に弾丸がカインとマルクの間を通り抜け、岩山龍を直撃した。 「早く仕事をしなさいよ。」 矢倉の上からメイが狙撃しながら冷ややかに言う。 「言われなくとも行きます…(顔面トマト)。」 ボソッと悪口を言うマルク。 「…」 バシュッ 「うぉ!?」 不意に散弾が2人目掛けて放たれる。…バッチリ聞こえていたらしい。 バシュッ バシュッ バシュッ 「何で!儂まで!!」 「止めろトマト!!」 「貴様は黙れ!!早く仕事をするぞ!!」 逆鱗に触れられたメイの狙撃をカワしつつ、カインは顔面、マルクは腹下で武器を構える。 岩山龍を目の前にしてもカインは至って冷静に行動を開始する。 「とりあえず一発目だ。」 銀色の銃口を構え特大の一撃を放った。 流石の岩山龍も溜まらず首を振るい仰け反った。 そして遥か数メートル上方に反り上がった岩山龍の首をマルクの持つ大剣、アッパーブレイズが仕込まれた刃を剥き出しにし獲物を待つ。 「シャァァァア!!」 落下してくる巨大な首目掛け大剣を振りかざす。 岩山龍の首に大剣が数十センチ差し込まれた、が… 「がぁぁ!!?」 落下してくる岩山龍の質量に耐えきれる筈もなく、ビー玉の様に弾き飛ばされるマルク。 岩山龍は首に大剣をぶら下げたまま進行を続けている。 「…化け物だな。」 カインがボソリと言った。 只今の砦復旧率;60% 落下 岩山龍の首にブラ下がったままの大剣、そしてそれを引き抜く為に大剣にブラ下がるマルクだがズルズルと引きずられている…何とも滑稽な状態だ。 カインはそれを手伝うべく其処へ突きを繰り出すが一向に抜ける気配が無い。 「…」 スコープ越しにそれを見ていたメイは無言で引き金を引いた。 ヘビィボウガンから吐き出された弾丸は岩山龍の背中に直撃し、4つに弾けた。 …因みにラオシャンロンの弱点は背部の巨大な棘なのだ。その弱点で4つに弾けた弾丸が次々に爆裂した。 メイが放ったのは拡散弾、一つの弾丸から複数の爆薬が詰まった弾を吐き出す強力な弾だ。 その弾丸の強襲を受け再び岩山龍が大きく仰け反った。 「ヌウアアアァァァ…」 その拍子に大剣を掴んだままのマルクも岩山龍の首共々数メートル上方へと舞い上がった。 そして仰け反りが最高点に 達した時… ズパッ アッパーブレイズが岩山龍の皮膚を切り裂きながら首から抜け落ちた。…無論その後どうなるかは決まっている。 「…ァァァアアア、ごァッ!!?」 落下、そして地面との激突である。 しかし地面との激突程度では竜の防具を砕けはしない。 「お帰り、早く仕事をするぞ。」 カインが意識が跳びかけているマルクを蹴りながらに冷ややかに言う。 マルクは若干頼りない足取りで腹下に潜り込むと再び斬りかかった。 カインは先ほどと同じく顔面に突きと砲撃を繰り返し続ける。 …しかし岩山龍のサイズに対してダメージが少なすぎる。このままでは埒があかない。 「こんなちんたらした作業じゃ先にあんたがクタバるかもな?」 「貴様、後で覚えとけよ。もう少しで投石地帯に入るから其処で追い込むぞ!!」 腹下から叫ぶマルクに対してカインが怒気タップリな声で叫び返す。そんな二人のやり取りを無視してメイは次の矢倉へと移動を開始した。 間も無く岩山龍は最後の投石地帯へと侵攻してくる。 メイは足早に矢倉に登ると素早くヘビィボウガンを組み立て、弾丸をリロードし、スコープを覗き込み狙いを定める。 「…さぁ、コレで最後にしましょうか。」 狙いを定めながら微笑むメイ…しかしそのスコープには岩山龍では無くカインとマルクが映し出されていた。 …只今の砦復旧率 70% ノイズ 侵攻する岩山龍にひたすらに攻撃を続けるカイン達… 間も無く最後の投石が開始される。 「さて、そろそろか…」 カインがチラリと崖の上を見る。岩の後ろには僅かに人影が見える。双眼鏡でも覗いているのか何かがキラキラと光を反射している。 そして崖から落とされる岩石、だが… 「ちょ、ヤりすぎだろ!?」 マルクが言うように激しすぎる。砕けた岩石が石となり岩山龍の背中から滝の様に流れ落ちて来る。 一瞬驚いた2人だが再び攻撃を再開する。 ガラガラッガラ… 絶え間なく落ち続ける石ころ達…そんな鉱石の大合唱に僅かなノイズが混じった事にカイン達は気付かない。 カッ 「んぁ???!」 何かが直撃した後マルクが情けない声と共に崩れ落ちた。 そして其処へ大木の様な岩山龍の足が襲い掛かる。 「何寝てんだボケがぁ!!」 雄叫びを上げスライディングをしながら寸での所でマルクを救い出す。 意識が跳んでいるマルクの鎧には弾痕が着いていた。 「なるほど、弾痕って事は人か…。おい起きろマルク!!」 一人納得するとカインはマルクを揺り起こす。 「ぁ…オハヨウゴザイマシ」 「聞けマルク、麻痺弾で狙われてるぞ!!」 今起きた事に付いて説明するカインだが、合唱のせいであまり聞き取れない。 そして再び合唱にノイズが混じる。 「…聞こえないですよ?…だnどおぁ!!!?」 ノイズを聞き取ったカインがマルクに砲撃を咬ます。吹き飛ぶマルクとカインの間を弾丸が突き抜けた。 カインの機転でマルクは麻痺弾をかわした。カワしたのだが… 「グゥオァッ?!!」 運悪く岩山龍の尻尾に直撃し崖まで吹っ飛び、マルクは瓦礫の中へ消えた。 カインはマルクを助けに行こうとするが三度ノイズが聞こえる。 「むぅ!」 カインはソレを容易く盾でガードし、狙い撃ちを避けるため岩山龍の腹下へと潜り込んだ。 「何処へ逃げようと無駄よ。」 ここに来てメイが微笑む。スコープは隠れたカインから岩山龍の背部へと変えられた。 そしてゆっくりと引き金を引いた。岩山龍の弱点目掛け一直線に向かう拡散弾… 4つに弾けた弾丸が爆発すると共に岩山龍は呻き声を上げながらその場に崩れだした。 「クソッ!!オァァァァァ!!!?」 カインが迫り来る巨大を盾で防ごうとするが、言うまでもなくソレは無駄な足掻きである。 「さよなら、カインさん。」 女が妖艶な笑みを浮かべると共に岩山龍が全てを押し潰した。 嘘吐きな猫耳 ほぼ同刻… 現在の砦復旧率;80% 砦の修理を手伝うゲド達だが、ムサシだけは砦の屋上でサボっている。 「力仕事なんてやってられないニャ。…?」 1人ボヤくムサシだが、突如耳をピンと立てる。 ……ゥゥ‥ 微かだが、渓谷から何かが崩れる音が聞こえてくる。 ムサシは素早く砦の物見矢倉まで駆け上がると耳を立てたまま渓谷をジッと見つめた。 蠢く蒼い岩山、未だに岩山龍は健在のようだが…何かオカシイ。 「…何で誰も居ないニャ?」 ムサシの言う通り渓谷の上にも下にも誰も居ない。あの地点の担当はカイン達の筈だが、その3人の姿すら見あたらない。その上投石すらされていない。 ムサシはチラリと砦の中を見る。ゲド達が修復を手伝ってはいるが、岩山龍の進行スピードを見るに到底間に合いそうもない。 「足止めでもするかニャ。」 ムサシはメンドクサそうに言うがその表情は何故か愉しげだった。 そして砦の中に入るとガサガサと武器庫を漁る。…そしてお目当ての物を見つけたのかニヤッと笑う。 「さて、ゲドには最後に頑張ってもらうニャから、嬢ちゃんにでも手伝ってもらうかニャ。」 お目当てのブツを鞄に押し込みながらムサシはルディだけを呼び出した。 「何ですか、ムサシさん?早く修理を手伝ってくださいよ。」 少しご機嫌斜めなルディ。 「嬢ちゃん、もう龍弓は扱えるようにニャったかニャ?」 「そ、それは…まだですけど…。」 突然のムサシの質問にルディが俯く。 「じゃあニャアに付いてくるニャ。龍弓の使い方を教えてあげるニャ。」 「本当ですか、ムサシさん!?」 「本当ニャ。(嘘ニャ)」 無論嘘な訳だがルディは全くそれに気付かない。単純に足止めを手伝って欲しい訳だが、そう言えばルディは恐らく…いや確実にゲドを呼ぶに違いない。 そうなるとこの砦を完全に空ける事になる。何か不穏な空気が流れる渓谷でそれは避けたい。 簡潔に言えばムサシが多少でも足止めをすれば、後はゲドが何とかしてくれるだろうとムサシは考えていた。 「では付いて来るニャ。」 「はい!!」 嘘吐きっぱなしのムサシにノコノコと付いていくルディ。もう少し疑う事の重要さを学ぶべきである。 (あとは頼むニャよ、ゲド。) ポツリと言うとムサシとルディは砦を後にした。現在の砦復旧率;85% 無茶 砦から僅か数百メートル地点… 一人の少女が迫る岩山龍と対峙していた。 岩山龍のあまりの巨大さとプレッシャーに暫し呆然とするルディ。 「………!!む、ムサシさん!私まだ龍弓を使いこなせないのにどうしたら良いんですか?」 ハッと我を取り戻し、ムサシを探すルディ。 「使い方は実戦で覚えろニャ!!」 無茶な事を言うムサシ。…しかし一体何処に行ったのか? 兎も角弓を構えるルディ、渾身の力で弦を引くがピクリとも動かない。 ルディがヒタすらに弦を引いていた時だった。 『其処を退くのニャァァァァァア!!!』 突如ムサシの叫び声が響き渡る。 ルディはバッと声のする方、岩山龍の背中に目をやるとムサシが飛び降りてきた。 刹那 ムサシの背後に爆炎が吹き出した。 一瞬炎に包まれたムサシが地面に落下し、火を消すために辺りを転げ回っている。 「な、何してるんですか、ムサシさん!?」 「アチチチ…あれは対巨龍爆弾ニャ。」 漸く火を鎮火したムサシが言う。 対巨龍爆弾;巨龍の背中等に設置する時限式の爆弾。設置した人間は漏れなく爆発に巻き込まれる。 「ニャアはもう一発爆弾を噛まして来るニャ。ちゃんと奴の足止めをしニャいとゲドが苦労する羽目にニャるから頑張るニャよ?」 「ちょっと待ってくださ…」 ムサシを呼び止めようとするが、既にムサシは崖の壁面をよじ登っていた。 「頑張れって言われたって…」 ルディが呟く。未だに龍弓の使い方が掴めていないルディには無理な話である。 それでも弓を構えるルディ…やはり弦は動かない。 「……何で」 ギリッと歯軋りをするルディ。 何故弦は動かない? 敵は目の前に居るのに… 今使えなければ何の意味も無いのに… 足手纏いになんかなりたくないのに… なのに何故この弦は動かない? 少女が焦れば焦る程、弦は堅くなっていく。 焦燥に包まれた少女は口から血が流れている事にさえ気が付かない。 「何で…動かないの?…」 ポロリと涙が零れる。何故動かない? (貴女が下手だからでしょ?) 久方ぶりの冷笑と罵倒が少女の頭に木霊した。 冷笑と心 クスクスと響く冷笑が焦燥に狩られる少女を更に苛つかせる。 「……」 (あら~シカト?下手くそさん) 嫌に上機嫌な声 「なら貴女がやりなさい…」 (残念ながら弓は専門外なのよ) そう言った後高笑いをする声 (貴女は何を狙っているの?) 「…敵よ」 (何故?) 「倒さなきゃいけないからよ!!」 (何のために?) 「…!?」 声の放つ問答に暫し戸惑うルディ。 何のために?…ルディはそれに付いて深く考えた事が無かった。 …仕事だから? …目の前に居るから? …龍だから? 街を襲うから? どれも建て前だ。答えなんてとうに出ている。 「ゲドさんの為…」 (余程惚れてるのね~…他人の為に他の命を狩るなんて) 冷たく刺す様な声… (じゃあ『ゲドさん』が言う事なら何でも聞くのね?) 「あの人がそれで私を必要としてくれるなら…」 冷笑を振り切るように徐々に弦に力を込める。真っ直ぐに、迫る岩山龍を見つめる。 「…心で引く。」 小さく自分に言い聞かせる様に呟く。 彼の為に弓を引き敵を覚悟…彼の為に狩り続ける覚悟… (…彼の為に殺し続ける覚悟はあるの?) 「あるわよ、彼が…望むなら!」 声がフッと消えると共に弦が目一杯まで引かれる。 彼の敵は私の敵だ。 命を狩る覚悟はある。 この弓を引く為の覚悟が私の心には…ある。 「…いけ」 ボソリと言うと共に矢が放たれる。5つに裂けた矢が次々に突き刺さり、噴き出した赤い龍の力が岩山龍に襲い掛かる。 僅かに怯む岩山龍だが進行の歩みは止まらない。 「動かなくなるまで幾らでも撃ち続けてあげるわ。」 言うと共に弓を構える。 先程までピクリともしなかった弓が易々と引ける。 『心で引く』 この言葉の意味が少し分かった気がした。 砦までは後僅か、少女にとっては此処からが本当の闘いなのだろう。 砦の復旧率;90% 射 まるで体の一部になったかの様に軽々と扱える龍弓。 少女の鼓動に龍弓の脈動が重なるような錯覚すら覚える。 次々に撃ち込まれる龍の力、噴出し続ける赤い牙…だがソレとは全く違う赤が岩山龍の背中から噴き出した。 「…え!?」 「ゥニャァァァァア!!?」 その紅蓮の赤から赤い猫が跳びだした! 「…嬢ちゃん、ワザとかニャ?」 「ち、違いますよ!!」 ギロリとガンを飛ばす赤い猫、ムサシにルディはアタフタしながら答える。 「ニャ…つまり弓が使える様になったニャ?」 「えぇ、なんとか。」 「ニャら作戦変更ニャ。」 ニヤッと笑うムサシ。そして簡単な説明をする。 「撃ちまくれニャ!!」 「は、はい!!」 言うと共にムサシが大・中・小・特大のタル爆弾をブン投げる。(何処にしまっていたのか?) ソレを岩山龍の弱点である棘の部分でルディが矢を放ち爆破する。 山を崩すが如くの猛攻に岩山龍も悲鳴を上げる。 砦までは後百メートル弱だが、コレなら十分な足止めになる。 「ガンガンいくニャ!!」ムサシが特大を投げた瞬間何かが爆弾を直撃し爆破した。 「キャ!!?」 爆風に巻き込まれ吹き飛ぶルディ。崖に頭から直撃し漸く止まった。 「クゥ…ッ??!」 噴煙を払い立ち上がろうとした時、鈍い痛みが少女の首筋を襲う。 朦朧とする頭を懸命に振るい岩山龍に狙いを定め弦に手を掛ける。が、再び弦が動かない。 「…な、なんレ!?」 否、動かないのは弦ではなく少女の腕だ。首筋から感覚を剥ぎ取られていく…錯覚などではなく何かが少女の感覚を侵食していく。 「ゲド…さ‥ん」 霞み行く意識の中、少女が最後に見たのは真横になった砦だった。少女の意識は自身が倒れている事に気付く事もなく混沌へと堕ちていった。 …砦を揺るがす地響き。 それに共鳴する様に怪音が響き渡る。 「2人は何処に行ったのかな?…まぁ予定よりちょっと早いけどメインディッシュと行こうか?」 砦の最上部には龍殺しの武器を持った男が独りだけだった。 「ではイタダキマス♪」 この独りの男次第でこの街が消え去るか否かが決定する。 砦の復旧率;100%!! 爆!? 『撃てぇ!!!』 『オォォォォァ!!!』 砦に残った僅かな人員が総動員してバリスタやら大砲やらを撃ちまくる。 何故こんな事をするのか? 理由は簡単、砦の最終兵器『撃龍槍』を放つ為に岩山龍の気を引くためである。 背中に砲弾を雨霰の様に喰らった岩山龍は苛立ちを覚えたらしくその巨体を2本の足で支え、立ち上がった。 岩山龍…名は体を表すと言うが、目の前に聳える龍は正に山。砦の最上部に居るにも関わらず此方を見下ろしている。 「コレは食べがいが有りそうだね。」 立ち上がったまま迫って来る岩山龍、一歩近付く度に封龍剣が張り裂けんばかりに鳴き喚く。 「さぁ準備はいいかな?」 『いつでもイケます!!』 ゲドの呼び掛けに砦の中に退避した作業員が答える。 砦を破壊しようとタックルの構えをする岩山龍、それに合わせゲドが撃龍槍のスイッチをぶん殴った。 砦全体から噴き出していた煙が巨大な機関を動かす為に内部に集まっていく。 カラカラカラカラ… 激しく響く歯車の回転音 ドグォン 「な、何だ!!?」 激しく揺れる砦、しかし岩山龍の攻撃を受けた訳ではない。 発射される筈の撃龍槍は本来4本。しかし、撃ち出された槍は1本だけだった。 「ってて…どうしたんだい?」 『機関部で爆発が!?4本の内3本が発射失敗!処理しないと撃龍槍を撃つどころか収納する事すら出来ません!!』 …一体この砦に何が起きているのか? そんな事を考える暇すら与えず事態は悪い方へ突き進んで行く。 グシャァァ 一本だけで岩山龍の攻撃を防ぎ、肩に刺さったままだった撃龍槍が破滅の声をあげる。 この砦が老朽化していた事もあるが、一番の要因は岩山龍の質量を支え続けた為だろう。本来、撃龍槍に負荷が掛かるのはインパクトの時のみ。故に今回の様な事は想定外であり… バキャァァァア!!!! 撃龍槍が壊れるのは当然である。 肩からに巨大な棘が刺さったまま不適に笑う岩山龍。 「直るまでどの位だい?」 『解りません。一番肝心な歯車がズレてしまっていて…』 「まぁ成る可く早くよろしく。どうにか時間稼ぐからさ。」 『はい。』 そう言うと作業員の声はしなくなった。 封龍剣を構えたまま砦を飛び降り、岩山龍の前に立つゲド。 「まぁ直らなくても喰ってみせるけどね♪」 高々と鬼人化の構えをとるゲド… 獲物を前にした鬼人と封龍剣、はたして彼等は岩山龍を倒し飢えを満たす事が出来るのだろうか?砦の復旧率;??% 崩落 ゲドが足下に居る事に気付いていない、いや気にもとめない岩山龍。 「釣れないね。」 ゲドはニヤッと笑うと大木の様な岩山龍の右足に回り込み乱舞を叩き込む。 岩の如く堅い甲殻は斬撃を拒む。だが鬼人化中のゲドは力尽くでその甲殻を切り裂いた。 分厚い甲殻の切れ目から鮮血が滴る。巨大な岩山龍にとっては僅かな出血、しかし封龍剣が目覚めるには十分な量だった。鳴くのを止め血を啜り脈動する封龍剣。そして吸い取った血の代わりに赤い刃を吐き出した。 ゲドが振るう剣先を赤い刃が追い掛ける。小さな切れ目は瞬く間に大きな亀裂に変わり大量の血を噴き出した。 「イイネ♪」 大量の血を浴びたゲドと封龍剣は益々攻撃のピッチを上げていく。特に封龍剣は今までに無い量の血を浴びた為か刃が肥大化している気がする。 流石の岩山龍も体制を崩し、よろめく。 「あ、ヤバい…」 ゲドが言うより早く、バランスを崩した岩山龍の崩落が始まった。 即座に封龍剣をしまい横幅数メートルの落岩を横っ飛びに回避する。 ドシャァァア 岩山龍の首の部分が砦を直撃した。大きく皹が入る砦の壁(内部は大丈夫だろうか?)、それとは対象的にほぼ無傷な岩山龍。 …コレを殺すには火力が全然足りない。それに心臓付近を攻撃しようにも腹下に入り込むのはリスクが多すぎる。どうにかして立った状態で動きを止める必要がある。…しかしどうやって? …ガコン 突如息を吹き返す砦の機関部。 『今の衝撃で歯車が修正されました!!』 何とも都合が良い。…兎に角条件は揃った。 「分かったよ。」 フラついたままの岩山龍を尻目に砦の梯子を一気に登るゲド。そして登り終えた後角笛を吹き鳴らした。 その挑発に答える様に立ち上がる岩山龍、本日2度目のご対面。 「さぁ終わりにしようか?」 ニヤッとゲドが表情を歪ませる。彼の足下ではグラグラと砦を揺らしながら、壊れ掛けた撃龍槍が煙を噴き出し、今か今かと最後の出番を待っている。 100年前の晴れ舞台以降動く事もなくホコリを被っていたんだ。最後はド派手に行こう。 首に瓦礫を着けたままの岩山龍が二度目のタックルを仕掛けてる。 「では幕と行こうか?」 ゲドは誰に言うでもなく独り呟くと撃龍槍のスイッチを渾身の力で叩いた。 槍・紅い棘 再び噴き出していた煙が砦の内部へと消え去る。それに伴い噛み合った巨大な歯車達が砦を激しく揺さぶる。 即座に揺れが収まり訪れる一瞬の静寂、そして崩れかけた砦の壁をブチ破り本日二度目の撃龍槍が放たれた。 岩山龍が砦を破壊するより早く、3本の槍に串刺しにされる。砦には返り血が滝のように降り注いだ。 大量の血を失っても未だ死なない岩山龍、死なない所か刺さった槍を引き抜こうとモガキだす。 「無駄だよ。」 血の雨を突き抜けて現れた蒼い影。なんの躊躇いもなく砦からの跳躍を果たした影は両手の剣を振りかぶった。 以前串刺しのままの岩山龍にそれを回避する術は無く助かる術も無い。 ザッ 突き刺さった2本の棘は重力に捕らわれ降下を始める。肉を裂き、血を浴び、岩山龍の命を吸い取る毎に封龍剣の紅い刃が歪に肥大化していく。 影が地面に着いた時、巨龍の命を吸い尽くした紅の刃は主の影よりも巨大に成っていた。 「さぁ、どうしようか…。」 ゲドが上に目をやると其処には真新しい2本の線を刻まれた巨龍の姿があった。 その瞳には既に生気は無く虚ろに此方を向いていた。最後にニヤリと笑う巨龍はゲド目掛けて崩れ落ちて来た。 辺りは崩れた砦の瓦礫だらけで回避は困難、何より先程の跳躍で足が痺れて動かない。 「…どうしようか♪」 先程と同じ台詞を吐きながらもゲドは笑う、狂ったように… 崩れて来る巨龍に剣先を向け鬼人化の構えを取る。封龍剣は今し方吸い尽くした龍の血を、命を全て吐き出すかの様に紅い刃を噴き出した。 無尽蔵に噴き出さられる紅い刃は崩れ落ちる死肉を易々とくり抜きミンチに変えた。 ズゥゥゥン… 撃龍槍と独りの人間に敗れた岩山龍は無様な屍を晒す事になった。 「…どうしようか。」 ゲドが独り呟く。岩山龍の崩落を辛うじて捌ききった訳だが、四方八方を肉に囲まれ身動きが取れない。斬り裂こうにも既に封龍剣の刃先はギザギザ、研ぎ直そうにもさっきの跳躍で砥石を落としたらしく何処にも見当たらない。 正に八方塞がり。ゲドは肉に包まれたままもう一度呟いた。 「…どうしようか?」 事後処理 メイ・ルー 崩れ落ちる岩山龍を崖の上で眺める女が1人… 何て事だ?!ハンターを狙撃し、砦を爆破し、散々手を回して造り上げた舞台がこうもアッサリ台無しになるなんて。 前回の失敗に引き続き今回も失敗…多少強引な手を使ったから足が突くことは明白だ。 早く奴と合流して逃げなくては… 「お待たせしました、メイさん。」 軽々しい男の声が響く。 何故お前が其処にいる!?いや…まだコイツに正体はバレていない筈だ。 「何慌ててらっしゃるんですか?あ、マキルって呼んだ方が良いですか?」 前日とは全く違う口調で喋る男。 不味い…兎に角話を逸らさなくては… 「無事だったのね、マルクさん。」 「…顔の肉、ズレてますよ?」 そんな馬鹿な!?反射的にヘルムを触ってから気付く、ヘルム越しに顔の肉が見える訳が無い。 「案外簡単に引っ掛かりましたね、マキルさん?」 「…何時から気付いたの?あと何で生きてるの?」 愉快そうに笑うマルクを睨み付けながらメイ…基マキルが言う。 「そんな恐い顔しなくても全部話してあげますよ。」 まるで昨日とは別人の様にケラケラと笑い、上機嫌で語り出すマルク。 「先ず前日、ロッタ村にゲリョスを襲撃させたのは貴女ですよね?」 女は答えずただ黙したままだ。 「シカトですか?…偽名を使った上、大枚叩いたその計画は失敗。その段階で貴女がそれの主犯だって事はギルドで調べれば直ぐに判りましたよ。その後村にも帰れない貴女が近々実力行使に出るのは明白。…そして今回の緊急事態、当然要人の警護くらいしますよ。」 スラスラと喋り続けるマルクに対し未だに黙したままの女。 「後は集会所に集まるハンターから如何にも怪しい貴女に目を付けた訳ですよ。」 上機嫌なまま語り終えると、何か異論は有りますか?と言った感じで此方を見ている。 「私、怪しかったかしら?」 此処まで来て漸く女が口を開いた。 マルク・ルマ 「いや怪しいと言いますか…臭いんですよ、貴女の仮面。」 男の言葉に唖然とする、そんな理由で怪しまれたのか? 「自分は職業柄鼻が利くんですよ。貴女の仮面からは腐りかけた獣みたいな臭いがするんですよ。まぁ普通は気付かないですけどね。」 ヘラヘラしながらマルクは言い終える。 「…それは気付かなかったわ~。じゃコレはもう要らないわね。」 顔にへばり着いた肉片を剥ぎ取ると中から『マキル』の顔が出て来た。 「じゃ次に…何で生きてるのかしら?」 「ソレはコレですよ。」 そう言うマルクの手には緑色の玉…『モドリ玉』だ。つまりカインの方も死んではいない訳だ。(此処に居ないのはマキルの相方の方を始末しに行ったのだろう。) 「もういいですか?最後にギルドに登録されている[メイ・ルー]は殺したんですか?」 「自分で調べれば?調べられるのなら、だけどね。」 笑いながらガチャリとボウガンに弾をリロードする。 「そうですか…じゃあ自分で調べます。最後に言い残す事は有りますか?」 マルクも言いながら大剣に手を掛ける。 「無いわよ、最後でも無いからね。」 マキルが言い終えると共に引き金を引く。引き金を引くよりも早くボウガンがへし折られた。 異様なスピード、気付けばマルクの手には大剣ではなく細身の刀が握られていた。 「ではオヤスミナサイ。」 マルクが首目掛け刀を振り抜こうとした時、肉ではない何かが刀身を直撃した。 小さな木片…小タル爆弾!! 弾ける木片は刀を遠方へ、マキルを崖下へ吹き飛ばした。 谷底に消えたマキルを確認しようとしたが既に姿は無く、緑の煙幕が漂っているだけだった。 「…に、逃げられた。…旦那に何て説明しよう…」 1人途方に暮れるマルク。そんな彼の背後には『旦那』が迫っていた。 「…逃げられたのか、キール?」 「いや今はキールじゃなくでマルクです…って旦那!?」 マルクもといキールが青ざめる。 「まぁ変装が包帯な段階で失敗すると思ったがな。」 和やかにカインが言うが目が笑っていない。 「コレ以外に思い付かなかったんですよ。あと変装と失敗は関係な…」 「黙れぇ!!!」 木霊する砲撃音… キールは暫くの間、包帯でグルグル巻きになったらしい。 疲れ気味な帰り道 今回の作戦結果… 砦は半壊、更に撃龍槍は全損するが辛うじて岩山龍を討伐する事に成功。 参加したハンターの殆どは重軽傷を負うが幸いにも死者は無し。 以上の事から今回の作戦は成功と言えるだろう。 一方、荷車の中… ゲド達はそんな街を後にして村への帰路に着いていた。 「今回は宴会なしか…。」 「諦めろ。討伐に参加した殆どのハンターが宴会なんて出来る状態じゃないんだからな。」 一人ガッカリするゲド。 「…まだ食べる気ですか、ゲドさん?」 若干気分が悪そうなルディ。 「嬢ちゃんは寝てたからお腹が空いてないんだよ。」 それとは反対に腹ペコなゲド。 (ルディ、ムサシの2人は崖の隙間で気絶している所を保護された。 因みにゲドは岩山龍の屍[肉]に閉じ込められて居たのだが、救助されるまでに相当な量の肉を平らげたらしい。ルディはその光景を見たため若干グロッキーな様だ。) 「飯は村まで我慢するニャ。…それより何でオッサンが同行してるのニャ?仕事しろニャ。」 「ソレなんだがマキルさんが実家に帰ったそうだ。だからワシがあの村の集会所を管理する事になったんだ。」 『エ゛ッ!!?』 カインの意外な返答に一同が驚く。(ルディに至っては嫌がっている様に見える。) 「嬢ちゃん、そのリアクションは流石に傷付くぞ?」 「カインさんが居ると義兄さんが元気になるから嫌なんですよ。」 ブツブツとルディが愚痴る。 そんなブツブツ言っているルディと瀕死なゲドを余所にムサシがカインに近付き、囁く。 (…仕事は終わったのかニャ。キールとマキルも居ニャいし。) (残念ながらまだだ。キールには残業をしてもらってる。…マキルは兎も角キールの変装はバレるよな?) (少なくともあっちの2人は気付いてないニャ。) 小声でクスクス笑うムサシ。 「…今更ですけど、メイさんとマルクさんに挨拶しなくて良かったんですか?」 本当に今更な事を言う。 「2人とも報酬だけ貰ったらさっさと帰ったから別にいいだろう。」 カインがサラリと(嘘を)言う。 実際は違うのだがゲドやルディには話す必要がないと判断したのだろう。 「そんな事より晩御飯はまだかな?」 ゲドの腹の虫が鳴き喚いている。 「まだまだですよ。」 「ハァ…ムサシ、またカジらせてくれないかな?」「絶対に嫌ニャ!!ってコッチに来るんじゃニャいニャ!!よるニ、ニャァァア!!??」 俄に騒がしくなる車内。 今回もルディとカインは傍観に徹するのだった。 後書き お疲れ様です 皆様コンバンワ(若しくはオハヨウ、コンニチワ) へたれ作者です 二部はコレにて終了です 話が進む毎に加速度的にグダグダになるこの小説(駄文)を読んで頂き有難う御座います こんな話ですが少しだけでも楽しんで頂けたら幸いです あと少し(Gが発売する前後)だけ続きますので読んで頂けると嬉しいです。 それではサヨウナラ~
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【武器名】 大 刀 片 双 槍 鑓 槌 軽 重 弓 笛 ─────────────────────── 【双雪猿】 ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 【金獅子】 ○ × ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ × 【四本鎌】 ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 【双魚竜】 ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 【電白赤】 ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 【双 璧】 ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 【四本角】 ○ × ○ ○ ○ × ○ × × ○ × 【赤蒼竜】 ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 【金桜竜】 ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 【銀蒼竜】 ○ × ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × 【岩山龍】 ○ × ○ ○ ○ × ○ × ○ ○ × 【砦蟹街】 × × × ○ × × × × × ○ × 【砦蟹砦】 ○ × ○ ○ ○ × ○ × ○ ○ × 【黒 龍】 × × × ○ × × ○ × × × × 【紅 龍】 × × × ○ × × × × × × × 【祖 龍】 × × × ○ × × × × × × × ─────────────────────── 【武器名】 大 刀 片 双 槍 鑓 槌 軽 重 弓 笛 △…撃退 □…捕獲 ○…討伐 使わせていただきます。 四本鎌ゴールドヴァルキリー 最大数弾生産・反動軽減+1使用弾:拡散2 貫通1・2 電撃弾 -- にゅ (2007-01-08 14 32 53) 岩山龍漆黒槍グラビモス 斬れ味+1・風圧【大】無効 -- にゅ (2007-01-19 23 07 06) 岩山龍勝利と栄光の勇弓 見切り+2・なまくら -- にゅ (2007-03-05 12 54 03) 銀蒼竜クックピック 斬れ味+1・耳栓 -- にゅ (2007-03-05 12 55 16) 銀蒼竜豪槍グラビモス 風圧【大】無効 -- にゅ (2007-03-06 20 16 49) 岩山龍黒滅龍剣 斬れ味+1・見切り+1 -- にゅ (2007-03-06 20 18 23) 砦蟹街勝利と栄光の勇弓 見切り+2・なまくら -- にゅ (2007-03-19 18 47 07) 砦蟹砦ゴールドマロウ 斬れ味+1・見切り+1 -- にゅ (2007-03-25 03 39 28) 砦蟹砦ディスティハーダ 最大数弾生産・見切り+1使用弾:拡散1・2 貫通1・2・3 通常2(支給品)・3 電撃弾 -- にゅ (2007-03-26 20 45 31) 四本角勝利と栄光の勇弓 高級耳栓・心眼 -- にゅ (2007-04-10 17 59 35) 金桜竜火竜弩 耳栓・通常弾攻撃力UP -- にゅ (2007-04-13 19 40 03) 双雪猿火竜弩 装填速度+1・反動軽減+2使用弾:通常2 毒弾2 -- にゅ (2007-04-14 02 58 34) ppcooさん更新はこれが最後になります。『岩山龍・ヘビィボウガン』だけ、火事場使用というのがちょっと心残りではありますが、とりあえず区切りをつけたいと思います。こういった場を提供して頂きありがとうございました。 -- にゅ (2007-04-14 03 05 16) 名前 コメント
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索引へ <ま> マキル【人:女:?歳】まきる ロッタ村の集会所のオーナー。 オットリした口調で話す。 他人に料理を振舞うのが趣味だがその味は大変科学的である。 本人はそれに気付いていないため味覚は壊滅的である。 村に持ってくる依頼に不信な点が多く、ゲドをの殺害を考えているのでは?とカインに疑われている。 フルネーム、年齢共に不明。 マルク・ルマ【人:男:20歳】まるく・るま 岩山龍討伐に参加したハンター。 しかし、実際はメイ・ルー(マキル)を監視するために変装していたキールだった。 その際の変装が包帯を巻くだけと言う余りにお粗末な物だったので、カインにペナルティー(砲撃)を喰らう。 岩山龍討伐の際使用したアッパーブレイズには、人きり包丁が仕込まれていた。 因みに彼のハンターとしての腕はそこそこ位だった。 マリー【人:女:28歳】まりー 本名マリー・ティンク。旧砦の街の工房に勤める女性。 筋骨隆々な体であり、厳つい顔付きで低い声を持つが、女性である。 しかし鎚を操り鉄を打つ様は、そこら辺の男より男らしい。 同職場に勤めるミリーとは同期である。 ミリーとマリーが揃えば、女性の魅力に欠けるルディでさえ、立派な女性に見える。 <み> ミリー【人:女:26歳】みりー 本名ミリー・ガイン。旧砦の街の工房に勤める女性。 筋骨隆々な身体つきだが、高いソプラノヴォイスと営業スマイルが、彼女が女性であると告げる。 鉄を打つ際の掛け声は『シャァラァァァァア』である。・・・大変男らしい。 同職場に勤めるマリーとは同期。 微笑みながら鉄を打つ彼女達の美しさは眩暈と吐き気を催させる程である。 <む> ムサシ【獣人族:女:?歳】むさし マタタビと調理と悪戯をこよなく愛する料理ネコであり上位ハンター。 全身真っ赤な毛色をしていたため、ゲドに雇われる。(ゲドは元々ムサシを食べるつもりだったらしい) 武器はネコ系統か調理器具の様な物を好んで使う。 他人をオチョクルのが大好きだが、ハンターとしての実力は高い。 そして誰も気付いていない事に気付いていたりする。 アイルーかメラルーかは不明。 <め> メイ・ルー【人:女:?歳】メイ・ルー 岩山龍討伐に参加した女ハンター。 潰れたトマトの様な顔をしているが、それは肉片で造ったマスク。 正体はゲド暗殺を企むマキルだった。 岩山龍討伐に紛れ複数の仲間を連れゲド達の暗殺を企てるがカインとキールに阻止される。 その後逃走し、村からも姿を消した。 へビィボウガンを装備。 <も>
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【武器名】 大 刀 片 双 槍 鑓 槌 軽 重 弓 笛 ─────────────────────── 【双雪猿】 × × × × × × × × × × × 【金獅子】 × × × × × × × × × ○ × 【四本鎌】 × × × × × × × × × × × 【双魚竜】 × × × × × × × × × × × 【電白赤】 × × × × × × × × × × × 【双 壁】 × × × × × × × × × × × 【四本角】 × × × × × × × × × × × 【赤蒼竜】 × ○ × × × × × × × ○ × 【金桜竜】 × × × × × × × × × × × 【銀蒼竜】 × × × × × × × × × × × 【岩山龍】 × × × × × × × × × ○ × 【砦蟹街】 × × × × × × × × × × × 【砦蟹砦】 × × × × × × × × × × × 【黒 龍】 × × × × × × × × × × × 【紅 龍】 × × × × × × × × × × × 【祖 龍】 × × × × × × × × × × × ─────────────────────── 【武器名】 大 刀 片 双 槍 鑓 槌 軽 重 弓 笛 本職の弓をメインに進めて、剣士は太刀でちょこちょこ挑戦していこうかなぁと。 まだ全然できてないですけど・・・ 【金獅子】 弓 殲滅と破壊の剛弓 攻撃力うp中、ランナー 40分前後で討伐 【赤蒼竜】 太刀 龍刀朧火 見切り+1 匠 48分 弓 勝利と栄光の勇弓 攻撃うp中 ランナー 【岩山龍】 岩山龍 勝利と栄光の勇弓 火事場+2、挑発 34分弱。 名前 コメント
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Dosではzeexという名前で登録してました。 フロンティアでもお世話になります。 【武器名】 大 刀 片 双 槍 鑓 槌 軽 重 弓 笛 双雪猿 × × × × × × × × × × × 金獅子(71) × × × × × × × × × × × 四本鎌 × × × × × × × × × × × 双魚竜 × × × × × × × × × × × 電白赤 × × × × × × × × × × × 双 壁 × × × × × × × × × × × 四本角 × × × × × × × × × × × 死 神 × × × × × × × × × × × 金桜竜 × × × × × × × × × × × 銀蒼竜 × × × × × × × × × × × 金銀竜 × × × × × × × × × × × 岩山龍(71) × ○ × × × ○ × ○ ○ × × 砦蟹砦(71) × × × × × × × × ○ × × 山掴街(81) × × × × × × × × ○ × × 黒 龍 × × × × × × × × ○ × × 紅 龍 × × × × × × × × ○ × × 祖 龍 × × × × × ○ × × ○ × × 覇 龍 × × × × × × × × ○ × × 【武器名】 大 刀 片 双 槍 鑓 槌 軽 重 弓 笛 ○・・討伐 △・・捕獲・撃退 UP! 覇龍 ディスティハーダ 攻撃大・見切り+3・火事場+2・反動+2・装填数・女神の赦し・回避性能+1・回復速度+1・高級耳栓 UP! 祖龍 イエローデザートV 攻撃大・見切り+3・ガード性能+1・業物・砲術師・風圧大無効 岩山龍(71) 080314 禍竜弩 攻撃大・見切り+1・反動+2・装填数・装填速度+2・火事場+2・貫通強化 080315 岩山龍(71) 祖龍聖剣【暁】 攻撃大・見切り+3・火事場+2・切れ味+1 080315 岩山龍(71) ドラグヴァイス 攻撃大・見切り+3・火事場+2・切れ味+1 0802?? ディスティハーダ 攻撃大・見切り+1・反動+2・装填数・装填速度+2・火事場+2・貫通強化 砦蟹砦(71) 0712?? ディスティハーダ 攻撃大・見切り+1・反動+2・装填数・装填速度+2・火事場+2・貫通強化(火事場発動) 山掴街(81) 080309 ディスティハーダ 攻撃大・見切り+1・反動+2・装填数・装填速度+2・火事場+2・貫通強化(火事場発動) 黒龍 0711?? ディスティハーダ 攻撃大・見切り+1・反動+2・装填数・装填速度+2・火事場+2・貫通強化(火事場発動) 紅龍 0712?? 老山龍砲・天 攻撃大・見切り+1・反動+2・装填数・装填速度+2・火事場+2・弾生産(火事場発動) 祖龍 080419 祖龍 イエローデザートV 攻撃大・見切り+3・ガード性能+1・業物・砲術師・風圧大無効 080309 カホウ【狼】 攻撃大・見切り+1・反動+2・装填数・装填速度+2・火事場+2・弾生産(火事場発動) 覇龍 080419 ディスティハーダ 攻撃大・見切り+3・火事場+2・反動+2・装填数・女神の赦し・回避性能+1・回復速度+1・高級耳栓