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Story ID 1346x5RFO 氏(201st take) 「好き好き大好き愛してるっ」 Lyrics 靄 氏 雛苺「すーすー」 水銀燈「あらあら、雛苺ったら眠っちゃってるわぁ。やっぱりちょっと幼いわねぇ、この娘。あらっ、これって母性本能ぅ~あたしらしくないわぁ~。」 水銀燈「…………このピンクのメモ帳開きっぱなしだわぁ~。不用心ねぇ、どれどれ…………」 私を愛して 貴方を生かす 生きてよ私の血肉となって 指の先から滴る汁を赤子のように貪る口付け 真っ赤な舌を絡ませて 貴方の涎を余さずに 渇きを潤したいならば 悶える貴方の躯を感じ 真っ赤な証に吸い付きましょう 貴方の確な命の味を 私の命に絡めて絞めて 後日、 サタニックエンペラーからオファーが来たらしい。 「好き好き大好き愛してるっ」 綴 雛苺 曲 雪華綺晶 私を愛して 貴方を生かす 生きてよ私の血肉となって 指の先から滴る汁を赤子のように貪る口付け 真っ赤な舌を絡ませて 貴方の涎を余さずに 渇きを潤したいならば 悶える貴方の躯を感じ 真っ赤な証に吸い付きましょう 貴方の確な命の味を 私の命に絡めて絞めて 薄皮の内に流れる愛は きっととっても熱いのでしょう 貴方の真っ赤なシャワーを浴びる 温もりが肌に弾けて薫る 鉄の臭いが染み付いた 髪を赤く染めようかしら 私は大好き貴方の御顔 喜怒哀楽がコロコロ移る 哀の感情愛に変えましょ 雄雌本能私の本能 本当は愛しかいらないわ 恍惚の顔で愛を感じる 歪んだ顔で愛を感じる 生まれた時は泣いたよね 輝き瞬(またた)き生命(いのち)の神秘 必然自然の摂理に叶う 再び瞬く生命(せいめい)真理 貴方の鳴き声私にちょーだい(はぁと) 貴方の鳴き声必ず輝く 歓喜の声は艶(つややか)病み付き 一回再生もったいないわ たくさん再生してくれないの 耳を増やそう削ぎ取って さすれば貴方の響が増える 貴方の分まで私に聴こえる 私だけしか聴こえない 愛した人しか聴こえない 私の貴方が私のモノ 引きずり出した貴方の臓物(はらわた) 引きずる腸を私に絡める 生暖かい巻き付く感触 私が胸が痛いから 心の臓俯を取りだし取り込む 貴方の白濁液体溢した 床舐め這いずるぺろぺろちろちろ 貴方と同化したいから 脳内我慢が金切り声上げ 毎朝毎晩爪掻き毟った 飛び散る手足さえいとおしい 籠の中の鳥はいついつ気付く 好き好き大好き愛してるっ コラボ作品保管庫へ
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登録日:2009/06/17(水) 16 20 27 更新日:2024/01/03 Wed 20 37 28NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 13cm SSD だいたい死ぬ ←因果応報の法則 エロゲー ゲーム ラバーフェチ 好き好き大好き! 戸川純とは関係ない 究極の純愛ゲー 純愛 鬱ゲー 鬱展開 「やっと、ボクの夢がかなったんだ。ボクの好きなゴムの衣装に身を包んだ、ボクの大好きな女の子。 誰にも渡さない。誰にも触れさせない。絶対、誰にも触らせるものか。」 「蒲乃菜は、ボクだけの蒲乃菜なんだ……」 1998年7月31日に13cmより発売された18禁アドベンチャーゲーム。 通称:SSD 概要 ブランド初期の代表作の一つ。 テキスト量が非常に多い反面、グラフィックは乏しい。 シナリオはかなり癖があり、特に「ラバーフェチ」ぶりが徹底しているので、それを乗り越えないと即リタイアせざるをえなくなる。 しかし、キャラ同士の掛け合いと心理描写の評価は高い。 発売当時には「純愛もの。但し、耐性のある人限定」というキャッチコピーで発売したが、一部でカルト的人気を誇った。 「沙耶の唄」「こんなアタシでも…」に並ぶ究極の純愛ゲームと言われている。 尚、エロシーンがほとんど無く、その代わりにかなりマニアック且つグロいシーンが多いので、エロ目当てで買うと確実に後悔する。 また、「元祖電車男」とも言われたりする。 市場に数が出回ってないため一時期は凄まじいプレミアがついていた。 この度、メガストア2014年5月号に完全版が収録された。 後にも先にもリメイクしない最後のチャンスらしい。 現在では「DLストア」「アニゲマ」などでDL販売している。 値段は1000円前後と費用対効果が高い。何も知らずに見て性癖開拓やトラウマになっても知らん。 ストーリー 内省的な青年で、ある少女を密かに執着している。以前、電車内で絡まれているところを救っているが、面識はない。 実はラバーフェチである彼は、ある日ついに少女を拉致し、実家が所有する廃工場の地下室に監禁してしまう。 おびえる彼女に、『何もしない。ただ、傍にいて欲しい』と語り、その心を得ようとひたすら優しく接する一方、 秘密を守り通すため周囲の女性達と良好な関係を保とうとして、かえって抜き差しならない事態へ陥ってゆく。 キャラクター 長瀬渡 主人公。内向的で思い込みが激しい性格。ラバリスト。 各ルートによって結末が変わる。…がお察しの通りどのエンディングも単なるエロゲーと一線を超える。 天城蒲乃菜 声:櫻レオナ メインヒロイン。ある日突然主人公にラバースーツで覆われ監禁される。 どのルートでも悲惨な目にあうのはお約束。しかも一部ルート以外では素顔を見せないまま終わる。 木更津みるく 声:田中美智 渡の大学の後輩。ヤンデレ。 いたる絵の癖が可愛く思えるほど彼女の立ち絵はヤバい。 藤堂莉果 声:佐伯ゆりこ 渡の幼馴染み。瑠花とは従姉妹同士。 天童瑠花 声:佐々木あかり 渡の幼馴染み。でも、仲は悪い。レズ。 須玉ゆかり 声:南菜実 大学院生。 ED一覧 + ネタバレ注意 1.「蒲乃菜、ラバーフェチに」 蒲乃菜が渡の性癖を受け容れ、相思相愛になるが、その直後に渡が捕まる。 蒲乃奈は渡の帰りを待ち続ける。家庭崩壊。 2.「蒲乃菜、帰宅」 渡がラバーフェチを捨て、純愛関係となるが、渡は逮捕される。 3.「蒲乃菜死亡」 紆余曲折を経て相思相愛になる二人。 しかし、みるくが蒲乃奈の存在を知り、渡の想いが自分ではなく蒲乃奈に向かっていることに嫉妬したみるくは、渡の留守を狙い地下室に侵入し蒲乃奈を斬殺。 死に際に蒲乃奈は渡にラバースーツをズタズタにしたことを侘びて逝く。 渡が混乱し、糸で蒲乃奈の死体を縫おうとしたが、逆に切り刻んでしまう。 そして、蒲乃奈の頭部を持ち、唇に近づけ…… その後事件が明るみに出てみるくは投獄。 渡は精神病棟に隔離され、そこに居るはずのない蒲乃奈を見て発狂。 4.「みるく死亡」 みるくが歩道橋の上で渡とH後に転落死し、渡は妄想に逃避したままとなる。 5.「渡、事故死」 渡が事故死し、蒲乃菜は餓死。 6.「みるくに殺される」 ヤンデレ化したみるくが渡を殺害し、蒲乃菜は餓死。 7.「渡・瑠香・莉果死亡」 渡にレイプされた瑠香がダイブし、混乱した渡は莉果に誘惑された後、突き落とされる。莉果もダイブ。 8.「みるくに監禁される」 みるくの誘いに乗った渡が、みるくの部屋に監禁される。これも蒲乃奈は餓死。 9.「みるくを飼う」 蒲乃菜を餓死させた渡を慰めるため、みるくが身代わりに志願する。 10.「蒲乃菜とみるくを飼う」 紆余曲折を経て、工場の地下に蒲乃奈とみるくをふたり監禁するに至った渡。蒲乃奈とみるくが大破。 11.「あの時をもう一度」 渡が蒲乃菜を助けた時の ifシナリオ。 ふたり揃って難を逃れ、そのまま恋人同士になるハッピーエンド。 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 救われんな… -- 名無しさん (2014-02-04 00 08 07) 愛してるって言わなきゃ殺す♪ -- 名無しさん (2014-03-03 22 03 11) ifとはいえ、救いが有るだけ、狂った果実やさよ教よりましだろ -- 名無しさん (2014-08-04 09 24 43) エロゲーやってる奴の言う究極の純愛の安っぽさは異常 -- 名無しさん (2014-08-04 09 49 17) 狂ってるなーーーーーーー! -- 名無しさん (2014-08-04 11 09 09) ↑×2これではスイーツ(笑)を笑えない -- 名無しさん (2014-08-04 12 15 14) まあ皮肉みたいなもんだし -- 名無しさん (2014-08-04 12 26 05) 遂に(メガストアの付録でだが)購入。プレミア商品が何らかの形で再販されるのは喜ばしい事だなぁ。 -- 名無しさん (2015-03-15 18 35 19) 項目がない、こんなアタシでもって、どんな作品なんだ… -- 名無しさん (2015-03-16 11 55 01) すき屋の曲かな?www -- 名無しさん (2015-03-16 11 56 43) ↑↑ダメなヒロインを一心に思い続ける健気な主人公の話(要約) -- 名無しさん (2015-05-05 20 02 37) ↑8魔剣・装甲悪鬼くらいに真剣じゃないと駄目だよな -- 名無しさん (2015-05-05 20 11 29) これを初エロゲにした奴は、いろんな意味ですごいと思うわ。もう耐性ついたからな -- 名無しさん (2018-11-15 22 38 54) 「長瀬」姓なのはLeafの長瀬一族というか「雫」の主人公を意識してたりするのだろうか? -- 名無しさん (2020-09-15 00 34 46) タイトルと粗筋しか知らなかったけどやっぱり幸せになれるようなゲームじゃないんだな。まあでも逮捕くらいならその後生きていけないこともないだろ(無責任発言)。 -- 名無しさん (2020-09-22 06 33 11) 名前 コメント
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好き好き大好き超愛してる evolutionがkohに借りて読んだ凄い変な本。 本の途中で紙の質が変わる。物語もすごい変わる。 前半はなんか体の中に光る虫を飼ってる女の子の話とか 恋人が死んで、恋人の弟に理不尽ないちゃもんをつけられる作家の話とか 後半は、僕にはグロすぎて最後まで読めませんでした。 あれはなんというか…心が抉られる。無理。読めない。 ていうか電波は度を過ぎると読めなくなるんだね。 ヒマだったら読んで見てもいいとは限らないかもしれない… 最後の句点がない件について -- koh (2007-11-01 12 33 18) 名前 コメント
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好き好き大好き! 【すきすきだいすき】 ジャンル NVL 対応機種 Windows 95/98 販売元 ビジュアルアーツ 開発元 13cm 発売日 1998年7月31日 定価 8,800円(税別) レーティング アダルトゲーム 判定 怪作 ポイント ラバースーツフェチ心理描写が秀逸 ボクハゴムガスキダ 概要 公式サイトの紹介 キャラクター 特徴 評価点 鬱要素 問題点 総評 移植 余談 概要 「ビジュアルアーツ」の傘下ブランド「13cm」から発売されたアダルトゲーム。ファンからは『SSD』と呼ばれている。 メインライターは「TAMAMI」で、原画家は「あんみつ草」となっている。 公式サイトの紹介 『やっと、ボクの夢がかなったんだ。 ボクの好きなゴムの衣装に身を包んだ、ボクの大好きな女の子。 誰にも渡さない。誰にも触れさせない。絶対、誰にも触らせるものか。』 『蒲乃菜は、ボクだけの蒲乃菜なんだ…。』 一人の少女を愛しすぎたが故に、彼女を自宅の地下室に 監禁してしまった男は、ラバーマスクで目隠しをされ、 視力まで失ってしまった怯える少女に宣言した。 ─── 何もしない。ただ、傍にいて欲しい…と。 ひたすら彼女に優しく接し、その愛を得ようとするする男と、 怯え、絶望し、狂気へと駆り立てられていく無力な少女。 たった一人の少女にのみ向けられた男の盲愛に、彼を取り巻く 少女達は気づかない。 男を慕い、一途に愛情を寄せてくる大学の後輩。 十数年振りに再会した幼なじみ。 従姉妹を愛するあまり、主人公に辛くあたり、憎悪してしまうスポーツ少女 心理学を研究する美女は、常に謎めいた微笑を浮かべ、男の疑心暗鬼を誘う。 一人の少女を監禁し、それ故に誰も信じられなくなってしまった男と 彼を取り巻く少女達との物語… 「するする男」も原文ママで引用。 キャラクター 登場キャラは以下の通り。主人公の名前はデフォルトで変更可能。 ヒロインも条件を満たせば変更可能になる。 + ... 長瀬渡 本作の主人公。思いこみが激しく、内向的な性格のためか他者との交友関係は狭い。 幼少期にラバースーツを着て踊る女たちを見て以来、ラバーフェチに目覚めてしまった。 電車の中で出会った蒲乃菜に密かに想いを抱き、ストーキングを続けていた。直接の面識はないのだが… そして実家の廃工場の所有権を手に入れたある日、彼女を誘拐してしまう。 天城蒲乃菜 本作のメインヒロイン。手芸部の部長を務めている高校生。 ごく普通の生活を送っていたが、ある日突然渡に誘拐され、全身をラバースーツで覆われた状態で監禁されてしまう。 そのためゲーム開始時では彼女の素顔を見ることができない。一部ルートでは素顔を明かさぬままエンディングに辿り着くことも。 また、この手のゲームでは珍しく立ち絵が存在しない。 木更津みるく 渡の大学の後輩。思いこみが激しく、渡に酷く執着している。 眼鏡+ツインテール+ロリータファッションという、その手の趣向が好みな輩であれば飛びつきそうな属性を備えているが… 藤堂莉果 渡が小学生の頃に遊んでいた幼馴染の1人。 おっとりとした性格で、渡にも好意的に接する。しかし瑠香との仲も決して浅くない。 天童瑠香 渡が小学生の頃に遊んでいた幼馴染の1人。莉果とは従妹同士。 気の強い性格で、幼少期の頃から渡とは仲が良くなかった。 同性愛趣向があり、莉果に執着している。 須玉ゆかり 心理学を専攻している大学院生。かつて工場の2階で塾講師をしていた。 登場キャラクターの中でも最年長であるためか、人格的には比較的まとも。 特徴 選択肢で分岐するビジュアルノベル。 エンディングは複数ある。 主人公が自宅の地下室に、少女(蒲乃菜)を監禁してラバースーツを着せる。という奇抜な状況で話は始まる。 そんな主人公に複数のヒロインが、様々な形で関わってくる。 プレイヤーは「蒲乃菜の様子を確認するか」「蒲乃菜以外の女性にどう対応するか」などの選択をする。 BGMは8曲。多いとはいえないが印象に残りやすい。 ヒロインはフルボイス だが、モノローグが大部分を占めるため、テキスト量に対してボイスは少ない。 評価点 徹底して陰鬱 主人公の心理描写が秀逸で、ラバースーツに対する執着や、蒲乃菜に対する想いが伝わってくる。 ギターによるBGMも雰囲気を盛り上げるのに大きく貢献している。 蒲乃菜以外のヒロインの存在 「主人公が過去に好きだった幼なじみ」「主人公に対してヤンデレな後輩」など様々な形の恋が描かれる。 暗喩による作品の深みがある。 + ネタバレ 上記のように様々な恋愛が描かれるが、「蒲乃菜にとってのハッピーエンド」になるのは主人公と相思相愛になった場合のみ。 一方的に愛情を押し付けた場合の「主人公⇔蒲乃菜」「主人公⇔みるく」の関係ではバッドエンドになる。 このようにサブヒロインは照応になっている。 そもそも何故ラバースーツなのか? 「rubber」と「lover」の掛詞になっており、愛情の押し付けを示す。ラバースーツを着せたまま迎えるハッピーエンドはない。 他にも舞台である工場も主人公の心情を表している。 ラバースーツフェチのゲームはほとんど存在しないため、貴重な存在。 鬱要素 評価点で述べたように全体を通して雰囲気が重い。 + ネタバレ エンディングは11種類あるが、第三者から観てハッピーエンドは1つしかない。 「事故でヒロインを殺してしまい捕まる」「みるくに主人公が監禁される」などの展開により必ず主人公が制裁を受ける。 ED11はそれ以外のEDを全て観ると解禁されるifシナリオ。 蒲乃菜との出会いがほんの少し変わっただけで、二人の関係は大きく変わる。 このEDのみ希望のある終わり方。 問題点 CGの癖が強い 特に「みるく」の服装は1998年の基準で見ても派手すぎる。 作中で「みるく」を可愛いと評する描写があるが、プレイヤーは納得しがたい。 + みるくの画像 人を選ぶ 陰鬱な展開が続くため、人によっては即効でギブアップしかねない。 エロシーンは和姦がほとんどない。 ただし異質なエロゲとして宣伝されていたので、この点に文句を言うのはお門違いだろう。 バックログがない 後述のメガストア版では追加された。 総評 主人公がラバースーツフェチという、奇抜な設定が注目されやすい。 実際は心理描写や構成が秀逸なため、「良い文章を読みたい」という人には是非遊んで欲しい一作。 移植 一時期は1万円を越えるプレミア価格になっていた。 2014年にエロゲー雑誌「メガストア」の付録として収録された。 当時の最新OSに対応したうえ、バックログ機能が追加されている。PC版を今から買うならこちらが良い。 約1,300円という安価なので買いやすい。原作のプレミア価格も落ち着いた。 ……がこの雑誌の公式通販での購入は今では不可能に。ゾッキ本などで見かけたら早めの入手を推奨。さらに原作も再びプレミア価格となった。 2015年にAndroidに移植された。 余談 タイトルの元ネタは恐らく、精神科医R・D・レインが1978年に発表した詩集『好き? 好き? 大好き?』。 「私のこと好き?」とひたすら問いかける「彼女」とそれに応える「彼」の対話を描いた表題作など、不穏で歪なコミュニケーションを表現した詩が多数収録されている。 後述の書籍版では直接引用されており、主人公の内面描写に影響を与えていることがわかる。 似たタイトルの創作物は多く、ネタにされることも。 本作が収録された号の「メガストア」では『しゅきしゅきだいしゅき!!』(Iris)が紹介されていた。こちらと掛けた洒落としての収録だったのだろう。 『しゅきしゅきだいしゅき!!』との共通点は販売元が「ビジュアルアーツ」という点くらいなので注意。間違える人はいないと思うが。 発売と同じ年に書籍化されている。 ライターは矢森 惨太郎(*1)。こちらもプレミアがつき入手困難。 1999年に同じブランドから『フロレアール ~すきすきだいすき~』が発売。 本作の没ヒロインをメインに据えている。 原画家は同じだが、ライターや作風はまったく別物。癖の強い難解な作品である。 こちらはWindows 10に対応した2,200円のダウンロード版が存在するのでプレイしやすい。
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A「好きだ!」 B「えっ」 C「俺も好きだ!」 B「何っ?」 D「俺が一番大好きだ!」 B「お、お前ら、そんなに…」 ACD『納豆うめえ!!!』』』 B「納豆かよ」 こんなのでも台本になるんだぜ! 台本書こうぜ!
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好き好き大好き愛してる。 ◆sUD0pkyYlo ◇ ◇ ◇ 好き好き大好き。愛してる。 だから。 来て見て触って、キスして抱いて。 貴方の息遣いを、貴方の体温を。貴方の命を、感じさせて。 おねがい。 あたしを、見て。あたしを、求めて――! ◆ ◆ ◆ 満身創痍のリリスが「グリーンだったモノ」を抱えB.A.B.E.L.本部に戻ってきた後、無駄としか言いようのない十数分もの時間を浪費しつつもすっかり事の顛末を聞きだした私は、答えました。 「事情は分かりました。 いろいろ言いたいことはありますが、グリーンの遺体を持ってきたのは正解です」 話を聞く限りでは、グリーンの指示にリリスが素直に従っていれば回避できた可能性のあるトラブルでした。あるいは、リリスがもう少し強ければ相手を圧倒してもう少しマシな結果になっていたはずでした。 まさにこのような時のために2人を組ませたのですが……本当に、使えない。 リリスもかなりの負傷をしているようですし、その戦闘力すら想定よりも下だった、ということでしょうか。だとすれば由々しきことです。 しかしグリーンが殺されリリスが帰ってくるような展開自体は、十分に想定の範囲内。 こうなるかもしれないことも覚悟の上で、彼らを送り出したのです。 決して良い結果とも望ましい結果とも言えないが、しかし絶望するような状況でもない。それが私の判断でした。 混乱し要領を得ない様子のリリスから、それでも必要なことを聞き出した私は改めてグリーンを観察します。 既に死んだグリーン。胸に大穴を開け大動脈から心臓から肺から取り返しのつかない傷を負った遺体。 逆に言えば、それ以外はほとんど無傷なままの遺体。 もはや手当ても間に合わぬ姿です。いまさら彼の遺体に向けて恨み言を言ったところで、何の益にもなりません。また、そんな無駄なことに時間を費やすつもりもありません。 ともあれ、こうして「帰ってきてくれた」以上、やるべきことはもう1つしかないでしょう。 私はこれ以上時間を無駄にすることなく、命じました。 「リリス。グリーンの遺体から、首輪を取って下さい。 彼の首を斬っても捻じ切っても構いません。ですが、首輪そのものには傷をつけないように」 そう。初期の想定以上に無能ではありましたが、グリーンは最後の最後に、私の期待した「最低限の仕事」は果たしてくれたのです。 つまり――実物の「首輪」の確保。「首輪」がついた死体の確保。 既にグリーンの持っていたハリボテの首輪を調べ解体しある程度の情報は確保していましたが、それでも実物が有ると無いとでは大違い。 リリスがこうしてグリーンの遺体を持ち帰ってくれたのは、本当に僥倖でした。おそらくそこまでの理解あっての行動ではなかったでしょうから。 あとは首を斬り落とすだけ……ま、この手の「力仕事」は、リリスの仕事でしょう。せめてこの程度のことには役立って貰わなくては。 ◇ ◇ ◇ 好き好き大好き。愛してた。 だから。 来て見て触って、キスして抱いた。 貴方の息遣いを、貴方の体温を。貴方の命を、身体全体で感じ取った。 今思い返せば、あの頃は……幸せ、だったのかな。 でも。 もう。 恋の魔法は既に解け。 貴方の命は既にない。 貴方はもう、ただの生首。 あたしが斬り落とした、物言わぬ生首。 そっと抱き上げてみたけれど、もう感じることができなくて。 貴方の息遣いが、貴方の体温が。貴方の命が、感じられない。 おねがい。 もう一度、あたしを見て。 もう一度、貴方の声を聞かせて。 もう好きでもないし、もう愛してもいないと思っていたけれど。 もう好かれてないし、もう愛されてもいないと思っていたけれど。 それでも。 それでも、もう一度だけ、貴方と触れ合いたい――! ◆ ◆ ◆ 建物を探索し施設内のコンピューターを掌握し、私が理解した限りでは、このB.A.B.E.L.というのは超能力を研究する日本で最大最高の公的組織、ということでした。 超能力。普段であれば一笑に付すような冗談でしかない単語です。 ですが私は既に「普段の常識」を捨ててこの場に臨んでいます。メタちゃんのような非・常識的存在や、リリスのような異能の持ち主と遭遇しています。だから、超能力の存在も頭から否定するようなものではありませんでした。 むしろ、この建物の研究設備、そしてそこに残されていた研究資料は、私のような者には理解しやすい性質のもの。現代科学の「さらに先」。冗談のような超心理学――。 それでも、科学は科学。医学・心理学・物理学・生化学など、私の知る現代科学の延長線上に存在する、理詰めで分析可能なモノでした。 もちろんいかに私といえども、この短時間でその原理をきっちり押さえて把握して、超能力の全貌を理解することは不可能です。 資料の量は膨大で、その主要な部分に目を通すだけでも相当な手間でしょう。十分な時間さえあれば、きっと何の問題もなく私の手中に納まっていたのでしょうけれども。 ただそれでも、表層をなぞるだけなら。 現代科学の延長にある、各種の解析機器を理解し、動かすだけなら。 私にとってはさほどの時間も要しない、実に簡単なことでした。 陣取っていたモニターの部屋を出て、予め目星をつけておいたいくつかの部屋を回り、検査用の機器を動かし。万事順調、何事も問題なしです。 ついでに医療関係の設備の近くにいることも利用して、リリスの傷にも簡単な応急手当を。 最初は彼女に命じて勝手に手当てをしておくように、と言ったのですが、結局私も手伝わざるを得ませんでした。全く手間のかかることです。 「……ねえ、ニア」 「何ですかリリス」 そうして未知の機材を前に解析作業を進める私に、リリスが唐突に声をかけてきました。 2人には、誰かと遭遇した際のトラブル回避のため、迂闊に私の名前は口にしないよう命じておいたのですが……まあ今更それはいいでしょう。 この大事なときに声をかけるのです、無意味な話ではないはずです。例えばそう、先の報告で何か言い忘れたことがあったのなら、早めに言っておいて欲しい。 そう思い振り返りもせず作業の手も止めずに彼女の言葉を待ったのですが。 「お願いが、あるの……。私のこと……抱いて、くれる?」 「嫌です」 即答。 全く何を考えているのでしょう。 グリーンを失いつまり判断力持つ別働隊指揮官を失い、今手元にいるのはリリスだけ。戦闘力だけはあるものの、独自の任務を与えるには不安過ぎる彼女だけ。 この状況下では、リリスに出来ることは大してありません……そう、有事に備えての私の護衛。及び、いざ私自身が移動する必要が出来た時の、足代わり。 言ってみれば、ちょっとした武装ヘリコプターのような存在ですね。今の彼女に期待できるのは、せいぜいがその程度。 ですから、今は私の邪魔をしないよう、そして勝手に歩き回らないよう命じて、放っておいたのですが……。 グリーンからの首輪確保の後、素直に静かにしてるかと思ったら、コレですか。全く本当に、使えない。 「じゃあ……キスだけでもいいから」 「嫌です」 「……なんで? グリーンは、してくれたよ?」 「私はグリーンではありませんから」 なるほど2人はそこまで深い関係を持っていたわけですか。しかし今となってはどうでもいいことです。 リリスに端的な答えを返しながらも、私の解析作業は止まりません。この程度の並行作業は私にとっては何の造作もないことです……が、鬱陶しいことには変わりない。 「じゃあ……何かニアの役に立てたら、ご褒美にキスしてくれる?」 「嫌です。大体、今は貴方に何か仕事をして欲しいとは思っていません。むしろ下手に動かれると迷惑です。 私の役に立ちたいというのなら、黙ってそこで待機していて下さい」 「……何で? 何でそんなにイヤなの? 男の子って、『そういうの』好きなんじゃないの? ひょっとしてニアは、おっぱい大きくないとダメ? だったら私、大きくするよ? どうせこの身体、ホンモノじゃないもの。きっと頑張れば、色々変えられると思う。 それとももしかして、男のひとしかダメなヒト? だったら私も、頑張って男の子に……」 「そういう意味じゃありません」 せっかく首輪から精神感応の反応がキャッチできて面白いことになってきてるのに、勝手に巨乳マニアやホモセクシャルにされてはかないません。この調子では、散々変態の疑いをかけられた上に、最後には性的不能者扱いされかねない。 ここははっきり言い切っておかないといけませんかね。 全く、小人と女子供は御しがたいものです。 「はっきり言いましょう。私は、あなたが嫌いです。少なくとも、好きにはなれません」 「…………」 「それでも『貴方が私のことを好きだと言うから』近くにいることを許しているのです。 私のために働くことを、許しているのです。 あまり調子に乗らないで下さい。 それとも……私の嫌がることを、無理やりに実行してしまいますか? それが貴方の望みですか?」 「…………」 私の問い掛けに、リリスは沈黙します。それはそうでしょう。 今の彼女は『魔女の媚薬』によって私に惚れている状態です。そして普通の恋愛と違い、6時間経過するまではその偽りの恋が醒めることはないという。この状況を、徹底利用しない手はありません。 彼女は決して、私を裏切ることはない。 彼女は決して、私から逃れることはできない。 強いて言えばさっきのような世迷い事を言い出すのが難点なのでしょうが、まあ、逆に言えば彼女が私にかける迷惑は精々がこの程度。仕方のないコストとして受け入れるしかないのかもしれませんね。 ああ、それよりも今は解析です。 首輪の中からの精神感応……これはつまり首輪の中の空洞に超能力を使用できる「生き物」がいると推測され……非常識極まりないですが何らかの超能力なり超技術なりを使えばおそらくは…… とりあえずは超能力者の身体検査に使われていたらしい近未来的な医療機器を応用して解析を……。 ◇ ◇ ◇ 好きなヒトなんていなかった。愛するヒトなんていなかった。 あたしが知っていたのは、無限にも等しい空虚な時間。 「自分自身」からも切り離された絶望、指輪の中に封じられた孤独。 ジェダ様にかりそめの身体を貰っても、真の肉体を持たぬ欠落は埋め切れなくて。 その空虚を埋めたくて、じっとしていられなくて、サキュバスの本能に任せて好きに動きまわった。 欲望のままに、「遊び」を求めたの。 遊んでる時だけは――笑っている間だけは、少しだけ欠落と空虚と虚無を忘れることが出来たから。 好き好き大好き。愛してる。……今思えば、きっとそう誰かに囁きたくて。 でも、その「誰か」が、どうしても見つからなくて。 ネギ君は、情熱的なキスを返してくれた。でも、約束を守らず、勝手にどこかで死んじゃった。 コナン君は、楽しい遊びを提案してくれた。でもやっぱり約束を守らず、勝手にどこかで死んじゃった。 ニケは、楽しく遊びに付き合ってくれた。でも、最後は結局「どっかいけ!」と私を追い払った。 エヴァは、つまらなかった。散々遊びを嫌がって邪魔して、おまけに呼んでもないのにまた邪魔しに来た。 ディなんとか……って子は、やっぱりつまらなかった。ニケと一緒に、邪魔するだけだった。 グリーンと一緒にいた子は、これもつまらなかった。鬼ごっこでも、ちょっと遠くに逃げすぎ。 そして、グリーンは……。 グリーンだけが、応えてくれた。リリスを見てくれた。 来て見て触って、抱いてキスしてくれた。 グリーンの息遣いを、グリーンの体温を。グリーンの命を、感じることができた。 たとえ最初は裏があっても、グリーンは、グリーンだけは、応えてくれた。 だから、言ったの。 抱き合いながら心から素直に、あたしは言ったの。 好き好き大好き、愛してる、って――。 ◆ ◆ ◆ 首輪の大体の構造はB.A.B.E.L.本部の医療機器を用いてすぐに判明しました。 解析作業を進めながら、ジェダたちの内情やQ-Beeと呼ばれていた少女について、背後に控えるリリスへ2、3の質問。十分な回答ではなかったものの推理を裏付けるには役立つ情報を獲得。そこからさらに踏み込んだ考察。可能性を絞り込み、さらに解析。 必要なだけのデータを収集し終え、私はリリスを従え元のモニターの部屋に戻ります。 建物のどこに移動しても最低限の周辺監視は可能なようにしていましたが、やはり、腰を据えて考えるのならばあの場が最適。生データの収集さえ終えてしまえば、コンピューター上の画像処理などはどこででも出来ます。 ならばこの「城」の中核、最も守りと監視が鋭い部屋が最適。そう考えての帰還です。 戸が開くと鼻を突くのは濃密な血の臭い。放置されたままだった首のないグリーンの遺体――そういえばこの遺体もちゃんと「処分」して掃除せねばなりませんね、後でリリスに命じておきましょう――をまたいで部屋の中央、私の定位置と定めた椅子の上へ。 既に転送しておいたデータをさっそく表示、分析を始めます。 「ねえ……」 「…………」 必要なだけの情報を獲得し、必要なだけの材料が手元に揃い、一気に思考が疾走します。 医療機器でデータを取りコンピューター上で3D画像化した透視像を元に構造を把握。容易にその機能が把握できるいくつかのシステムと、全く機能の把握できないブラックボックス――正確には、ブラックボックスの中央に陣取る小さな人影。 他の部分の機能……正確に言えば、他の部分に備えられた機能の「欠如」からその人影の担当する仕事を推測。つまりCPU兼盗聴器兼監視カメラ兼GPS兼通信機兼自爆装置…… まあ、こういう書き方をするよりももっとシンプルに「見張り番が1人1人の首輪に入っている」と言った方がいいでしょうか。それが首輪の機能のほとんどを支配している……。 リリスからの情報から合わせて考えるに、中に入っているのはQ-Beeの部下であり眷属であるP-Bee。その身体を小さくする技術(?)は理解すら出来ない恐るべきものですが、しかしどうやらそれも「借り物」の技術だと見ました。 首輪自体に使われているモノから推察するに、ジェダ自身の持つ技術力・ジェダが自在に使いこなせる技術はそう大したことはないでしょう。 魔法なりなんなりには注意が必要ですが、十分に、つけいる隙はある。 「ちょっと、ニア……」 「…………」 私は分析と考察を進めながら、同時にコンピューター内の文書作成ソフトを起動させ、これまでの考察を簡潔にメモしていきました。 首輪の構造、特にP-Beeが担っている仕事の内容を推察するに、現時点ではこの首輪を外すにはいくつか要素が足りない。それこそ魔法使いなり超能力者なりの協力が必要不可欠。 とことん使えないリリスにはどうやらその手の器用な真似は出来ないようですし、ならばいずれ新たな部下を得た時のために、今のうちに説明のための準備――簡潔にして要点を押さえた考察メモを作っておくことには意味があるでしょう。 盗聴を考慮すれば口頭で説明するわけにはいかず、その場の筆談で書き上げるにも時間がかかる。ゆえに時間的余裕のある今のうちに、メモという形で予め要点を押さえたものを作っておくのです。これさえ見せれば全ての条件がクリアされるように。 ああもちろん、首輪に開いた監視窓からの覗き見を防ぐために、既に私やリリスの首輪は簡単に上から覆って中から見えないようにしています。リリスから聞いたP-Beeの知性レベルではあまり複雑なことは分からないと思われますが、ま、念のための用心として。 「ねえ、ニアってば」 「…………」 メモを書き進めます。書きながら並行して頭脳はフル回転を続けます。 首輪の構造。その機能。P-Beeというパーツの存在。必要となってくる人材。リリスから聞き出したジェダの部下の規模(というより、部下の欠落)。そこから導き出されるジェダ攻略の道筋。考えられるアプローチ。まだ未解決の問題の数々。 例えばグリーン程度の頭の持ち主であればすぐにこれまでの私の考察と手持ち情報が理解できるような、そんなレベルのメモです。相手にメロほどの、あるいは夜神月ほどの頭があればもっと省略しもっと簡潔に出来るのですが、そこは仕方がない。 私が今欲っしているのは智者ではなく超能力などの異能の持ち主。しかし特殊技能の持ち主である彼らに飛びぬけた知性が要求できない以上、こちらが彼らに合わせるしかない。 「……ニア!」 「……五月蝿いですよリリス。邪魔しないようにと言ったはずですが。 ああそうです、ヒマを持て余しているのなら、そこのグリーンの死体の片付けと血の海の掃除を」 静かにしていろ、と言ったはずなのですけどね。まあ彼女の貧弱な自制心ではこの辺が限界ですか。 メモの作成が一段落したところで私は当面の作業を打ち切り、いい加減リリスにも何か仕事を与えてやろうかと思いつつ振り返って―― どすっ。 「かっ……はっ……?」 「リリスはね……ニアのことが好きなの。 好きで好きで大好きで、本当に、愛してたんだよ?」 そこにあったのは、何故か過去形で愛を語るリリスの姿。 情欲と哀しみを湛えた瞳で、泣き笑いのような儚い表情を浮かべた、リリスの姿。 場違いにも私らしくもなく、美しいと思ってしまった、そんな彼女の身体から伸びた翼は―― いつの間にか鋭い刃と化して、私の腹部を貫いていました。 ……え? 何故、です……? ◇ ◇ ◇ 好き好き大好き。愛してる。 だから。 来て見て触って、キスして抱いて、欲しかった。 貴方の息遣いを、貴方の体温を。貴方の命を、感じたかった。 でも。 お願いしても、届かない。 貴方はあたしを、振り向かない。 どうしても欲しくて、どうしても手に入れたくて、でも永遠に手に入らないと分かってしまって―― あたしは、我慢、できなくなってしまった。 触れて貰えないから、私から手を伸ばした。 貫いて貰えないから、私が貫いた。 感じるよ。 貴方の息遣いを、貴方の体温を。貴方の命を、感じるよ。 貴方を刺した翼の先から、しっかりと、感じるよ。 あたしが刺した側なのに、胸が張り裂けそうに痛い。呼吸が、苦しい。 本当に、取り返しのつかないことをしてしまった。あまりに甘美な絶望に、頭が痺れる。 ああでも、溢れて零れる、貴方の血、貴方の命。 キラキラ光って、とっても綺麗で―― ――ようやく、あなたを感じることができた。 ◆ ◆ ◆ リリスが私に牙を剥く――その最悪の事態を全く想定していなかったわけではありませんでした。 明らかに普通の人間とは異なる身体を持つリリス。『魔女の媚薬』が本来の規定通りの効力を発揮せず、予定よりも早い時間で効果が解けてしまう可能性も、頭の片隅にはありました。 その時のためにいつでも『眠り火』を取り出せるようにしておき、また『眠り火』が使えずともスプリンクラー等の設備を利用した撹乱の準備も行い、万が一の時の逃走ルートや隔壁閉鎖のチェックも万全だったはずでした。 ただ、私の計算違いは……『魔女の媚薬』の効果が切れてもいないのに、リリスが私を攻撃したこと。 考察に夢中になっていたのは確かですが、視界の片隅でリリスの様子は観察しその変化に注意はしていたのです。だから断言できる。まだ『魔女の媚薬』は、効いている。 醒めることなき偽りの恋に支配されているというのに――彼女は、私を、刺した――何故?! 血を吐き、床に崩れ落ちながら、私はリリスを見上げます。 まだ、ここで意識を手放すわけにはいきません。 私にはまだ成すべきことが残っているのですから。 「来て、見て、触って……キスして、抱いて欲しかった。 ニアの息遣いを、ニアの体温を。ニアの命を、感じたかった」 「ぐっ……うっ……。り……リリス……。 ま、まだ遅くはありません。私を、医務室に……早く……」 「でもね」 傷は決して浅くはありませんが、まだこのB.A.B.E.L.の技術力をもって治療すれば助かる可能性はある。 そう訴える私に、それでもリリスは聞く耳を持ちませんでした。 思わず見蕩れてしまうような哀しい笑顔のまま、彼女は小さく呟きます。 「ニアは、どうやってもあたしを振り向いてくれないから。 だったら、永遠に、あたしのものにするの。 この、『作られた気持ち』が醒めちゃう前に」 「!!」 「よく覚えてないけど…… 『ニアが好き』っていうリリスのこの『気持ち』、グリーンが使ったのと同じ、あの『お薬』のせいなんだよね? ぜんぶ、一緒だもの。胸のドキドキも、頭がクラクラするのも、欲しくて欲しくて堪らなくなる気分も」 ……! リリスに、『魔女の媚薬』を使われていた、という自覚が、あった?! 以前にグリーンが使ったらしいことは分かっていましたが、『その時と同じ』というだけで……!? 失策です。『魔女の媚薬』を飲ませる瞬間のことこそ、『眠り火』の暗示で『忘れろ』と命じはしましたが……こんな形でその存在に気付いてしまうとは。 考えてみればリリスは自らの『種族』について『サキュバス』と名乗っていました。 その時には適当に聞き流してしまいましたが、仮にそれが伝承通りの存在であるのならばそれこそ魅了と誘惑のエキスパートのはず。どうやら彼女は経験こそ浅いようですが……魅了・誘惑という一点においては、その種族的本能を発揮し真相を看破してもおかしくはない! ……しかし、それでも解せません。 その恋が偽りだと知ったなら、普通は感情を否定する形に向かうはず。それが自然な心理なのに……! 「でもね、ニセモノでも良かったの。 リリスがこんな気持ちになったのは、初めてだったから。 とっても、嬉しかったから」 「…………!?」 「この気持ち、教えてくれたのはグリーンだった。グリーンは、自分からキスをしてくれたんだ。 そのことは、グリーンへの『気持ち』が……『お薬』が切れちゃっても、忘れない。 だけど、ニアは……ニアは、キスもしてくれなかったから」 全く理屈の通ってないリリスの妄言。筋道も時系列もムチャクチャです。 けれども……私は、理解しました。いいえ、「理解できない」ということを理解してしまいました。 私には、彼女の『気持ち』とやらが、全く理解できません。 きっと、どれだけの言葉を重ねて愛を語られようと、私には納得できない種類のモノなのでしょう。 彼女が普通の人間心理から掛け離れた存在なのか、私が鈍感に過ぎるのか。あるいはその双方なのか。 口の中に血の味が広がります。きっともう私は助からない。 キラやジェダとの知恵比べに破れて命を落とすならともかく、こんなところで、こんなことでつまづくとは……無念でなりません。 「痛い思いさせてごめんね。すぐに、ラクにしてあげる。 ニアのこと、大好きだから。リリスだけのものに、したいから」 一方的に勝手なことを言い放つと、リリスは刃と化したままの翼を振り上げ、動けぬ私を見下ろして。 私の首を、すっぱりと斬り落としました。 不思議と痛みは感じませんでした。 かつてギロチンで首を落とされそれでも意識が数秒続くことの証明のためにまばたきを続けた男がいたと聞きますが、しかしそれを思い出すのが精一杯で転がる私の頭は急速にその意識を闇に絡め取られ闇の奥底へと引きずりこまれ?? ◇ ◇ ◇ 好き好き大好き。愛してた。 胸に抱いた生首に そっと囁きかけてみても、そこにはもう感じられない。 貴方の息遣いも、貴方の体温も。貴方の命も、感じられない。 グリーンも。ニアも。 2人とも、本当に好きだった。 グリーンは、あたしに応えてくれた。ニアは、あたしに応えてくれなかった。 きっと、ただそれだけの違い。 それだけの違いで、あとはあたしが心のままに振舞って??こんなことに、なっちゃった。 哀しくて、苦しくて、胸が張り裂けそうで……でも、他にどうしたらいいか分からなくて。 でもね。好きだったヒトの首を斬りおとす。好きなヒトの首を斬りおとす……。 「そんなやり方」を教えてくれたのは、ニア、貴方なんだよ? 首を傾げて問うてみたけど、もちろん答えは返ってこない。 あたしは、あたしが愛した2人の死体を前に、呆然と、これからのことを考える。 ニアは、あたしのことが嫌いだ、って言っていた。 じゃあ――グリーンは? 「素のグリーン」は、どうだったんだろう? きっとグリーンは、あたしの……サキュバスの体液で、普通じゃなくなってたんだと思う。 その影響が消えるのとほぼ同時に、今度はニアが使ったあの『お薬』。きっとグリーンも使われてた。 だからあたしは、「ほんとうのグリーン」をほとんど知らない。 「ほんとうのグリーン」だったのは、最初のちょっとだけ。 ちょっと遊び半分に戦っただけ。ちょっと適当にからかってみただけ。 それも、あの時はグリーンは他の人たちを守ろうと動いていた。あたしだけを見ていたわけじゃなかった。 だから……分からない。 こんなあたしに、「ほんとうのグリーン」がどう声をかけてくれるのか、見当もつかない。 声が聞きたい。そう思った。 もう一度だけ、グリーンの声が聞きたい。 たとえそれで、「嫌い」ってはっきり言われても構わない。 むしろそう言って貰えたら、やっとスッキリできる。 むしろそう言って貰えたら、きっとあたしは、ようやくにしてあの「失恋」を受け止められる。 ともかく、もう一度。今度は、サキュバスの体液や媚薬や惚れ薬で「酔っ払って」いないグリーンと。 会って、話がしたい。そう思った。 そのためには――あたしはゆっくりと立ち上がる。 グリーンの魂は、ジェダ様が用意した「神体」の中だ。ジェダ様がその気にならないと、そこから解放されない。 逆に言えば。 ジェダ様がその気になれば、いつでも話くらいなら出来るってことでもある。 ジェダ様さえその気にすれば、簡単にあたしの望みが、叶う。そのためにも。 「……優勝、かな……」 あのままジェダ様の下で働いてれば、仕事のお駄賃代わりにお願いできたのかもしれないけれど……。 今のあたしは、他の参加者のみんなと一緒。 ジェダ様にお願いするには、もう、優勝してそのご褒美を頼みにするしかない。 ここから先は――「遊び」は抜き。しばらくは、我慢しなきゃ。 エヴァにメチャクチャにやられちゃったように、あたしは決して、強くない。 だから、真面目に、真剣に、必死に、頑張ろう。 もしもグリーンだったらどういう指示を出すか、私なりに考えて、私が自分で動いて戦うんだ。 身体で覚えた新しいコンボ、敵に使われた戦術、不意打ちに騙し討ち、必要ならば撤退も。 あたしにはもう、「遊んで」いる余裕は、ない。 だから、必要だったら、ぜんぶやる。 ◇ ◇ ◇ ……目の前には、あたしが愛した2人の屍。 申し訳ないけれど、ここから先は「遊ぶ」余裕はない。だから、使えそうな荷物は貰っていくことにした。 地図。名簿。コンパスや時計などの、支給品一式。一応、あんまりおいしくなさそうなご飯と水も。 『眠り火』とかいう、煙幕が8つ。使い道は……ちょっとよく考えよう。 『メタちゃん』って名前の、ぷにぷにと形を変えるモンスター。この子にはボールの中に戻ってもらった。 なんだかよく分からない、たぶんグリーンやニアを「好き」になった『お薬』のビン。 ぜんぶ黒いランドセルに詰めなおして、背中に背負った。 最初にジェダ様からランドセルを貰った時と同じ、新しい始まり――でも今度は「遊び」じゃないから。 ここから先は、生まれてはじめての、「本気」だから。 そのままその部屋を出て行こうとして、あたしはふと、視界の隅にキラリと光るモノに気付いた。 首輪。 あたしが翼でニアの首を斬りおとして、その弾みで外れて転がっていった首輪。 ふと思いついて拾い上げて、血を拭き取って綺麗にして、腕輪のように腕に嵌めてみる。 うん。オシャレだね。そして、とっても綺麗。 もう片方の腕にも、ニアが分析してたグリーンの首輪を嵌めてみる。 これはそう、言ってみれば……グリーンとニアの、生きた証。 優勝を目指す心が揺らがないよう、あたしを支える誓いの腕輪(リング)。 「じゃ……いってくるね。きっとまた、すぐに会えるから」 小さく別れを告げて、あたしは部屋の外に出る。 そのまま屋上に出て、翼を広げる。 頭上を見上げれば、そこには大きなお月様。 あたしはようやく、「ほんとうの戦い」を始めるために―― 「あたしのバトルロワイヤル」を始めるために、月光差す夜空に飛び上がった。 【A-7/南部の研究所(B.A.B.E.L本部)屋上/1日目/真夜中】 【リリス@ヴァンパイアセイヴァー】 [状態]:右足と左腕にレーザー痕。顔に酷い腫れ。全身打撲。(以上全て応急手当済み) 疲労(大)。微かな哀しみとすっきりと澄み渡った決意。 [装備]:首輪×2(グリーンとニアのもの。腕輪のように両腕に通している) [道具]:基本支給品(ランドセルは男物)、眠り火×8@落第忍者乱太郎、魔女の媚薬@H×H、 メタちゃん(メタモン)@ポケットモンスターSPECIAL、モンスターボール@ポケットモンスターSPECIAL、 [思考]:ここからが……あたしの、本気だよ 第一行動方針:とりあえずB.A.B.E.L.本部を離れる。(その後は戦闘? それとも一時休息?) 基本行動方針:優勝して、グリーンの魂ともう一度語り合う。もう「遊び」に夢中になったりはしない。 [備考]: 荷物の中の『魔女の媚薬@H×H』には説明書がついていません。 【ニア@DEATH NOTE 死亡】 [備考] ニアとグリーンの遺体が、B.A.B.E.L.の中心であるモニターの部屋に並んで寝かされています。 どちらも首を斬りおとされ、胸や腹部に傷を追っています。首輪は残されていません。 同じ部屋の起動しっぱなしの端末の中には、ニアの『考察メモ』が残されています。 『考察メモ』には首輪の解析結果、ニアによる考察、リリスからの情報などが簡潔に纏められています。 具体的な詳しい内容は後続の書き手にお任せします。 ニアが持っていた『はりぼて首輪』は、解析の過程で分解され、原型を留めず消滅しています。 ≪238 Libido of sensitivity reaches paraisso...get it? 時系列順に読む 240 新たな武器と共に≫ ≪238 Libido of sensitivity reaches paraisso...get it? 投下順に読む 240 新たな武器と共に≫ ≪229 Selection mistake ニアの登場SSを読む GAME OVER リリスの登場SSを読む 240 新たな武器と共に≫
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発売日 1998年7月31日 ブランド 13cm タグ 13cm 1998年ゲーム キャスト 櫻レオナ(天城蒲乃奈),多田美智(木更津みるく),佐々木あかり(天童瑠香),佐伯ゆりこ(藤堂莉果),南菜実(須玉ゆかり) スタッフ プロデュース:UYE! シナリオ:TAMAMI,T3ファージ キャラクターデザイン・原画:あんみつ草 CG:あんみつ草,UETCH,にばっ,WALL,ぷくっ,MARCH HARE,UYE! 音楽:すたぢおM♪ スペシャルサンクス:スターロッチ系,うつろあくた,はなちこごろう 企画・制作:13cm
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「もっきゅもっきゅ」 「俺の分も取ってくれないか?」 「ん、オッケー」 ルル×スバラバーズと破天荒王子。 どちらも対主催という共通のスタンスと、スバル・ナカジマという共通の嫁を持った2人の書き手。 数奇な運命に導かれ、1人の人間の少女と1匹の雄カナブンは出会い、こうして行動を共にしていた。 破天荒王子の広い背中に座りながら、基本支給品の中にあった携帯食料を食べるルル×スバ。 同じものを自分のデイパックから出してもらい、低空飛行しながら口に含む破天荒王子。 質も量も大したことはないが、戦いの合間の朝食タイムだ。 長丁場になることを考えて、あまりにがっつくことは避ける。 正直大飯食らいというスバルのキャラを考えると、 ルル×スバがその辺りを考えられるのかどうかはかなり怪しかったが、どうやら破天荒王子の杞憂に終わったらしい。 (見た目も中身もまんまスバルなんだが……なぁ) ふと、破天荒王子が背中のルル×スバへと、視線に乗せて思いを馳せる。 ここにいるのは紛れもなく、スバルの姿をほぼ完璧に再現したルル×スバだ。 違うのは髪が長いことくらい。服装なんてのはもっと些細なこと。 それにこのセフィロスの服も悪くない。大胆に露出され、クロスしたベルトで抑えられた胸元はなかなかにセクシー。 そしてそんな微妙な差異はともかく、顔立ちも体格もちわボイスも、残る全てはスバル・ナカジマのそれが完全に再現されている。 性格もそうだ。基本的には、中身も同じような性質の人格らしい。 何せスバルは彼の嫁。その破天荒王子が断じるのだから間違いない。 (だが、能力までスバルのままとも限らないからな) それが気がかりだった。 事実として彼女のスタミナは、不死身のタフネスを売りにするスバルからは、到底信じられないほどに低い。 これには彼女の書いたキャラが影響しているらしいのだが。 しかし、重要なのはそれだけではない。 そもそもここは書き手ロワ。何でもありのお祭り騒ぎの場所。 いくらスバルの姿をしているとはいえ、ルル×スバに彼女のスキルがそのまま備わっているとは限らない。 ひょっとしたら、スバルの魔法が使えないどころか、思いっきり見当違いな必殺技を身に付けている可能性もあり得るのだ。 例として、破天荒王子と同じkskロワ書き手の、ドジっ子ぶっかけ管理人の存在が挙げられる。 彼女はヴィヴィオの姿をしていながら、ヴィヴィオが習得しているはずもない、ぶっかけバスターなる珍妙な技を使っていた。 更に、これは彼らには知る由もないことだが、 ルル×スバと同じなのはロワの書き手である無常の騎士もまた、闇の中へと潜り込む異能に目覚めている。 これらと同じ現象が、ルル×スバに起きていないとは言い切れないのだ。 (おまけにこんな空っきしな体力……やっぱ、何もないはずはないよな) 皮肉にもマイナス面の変化であるスタミナの低下が、破天荒王子の推論をより強固にする。 ここは自重知らずのカオスの魔窟。 こんな超絶インフレ時空に、こんな弱者が何の考えもなしに放り込まれるはずがない。 それでは結果が見え透いている。 それではロワ的に面白くない。 ひょっとするとこいつには、強者との実力差すらひっくり返す、恐るべき力が隠されているのではないか。 そう考えざるを得なかった。 (可能性があるなら、探っておかないとな) 故に、破天荒王子はそう判断する。 これから共に殺し合いを打倒する仲間なのだ。 背中を預けるかもしれない奴のスペックぐらいは把握しておきたかった。 「おい、ルル×スバ」 「ん? どうかした?」 「いや、少し失礼な言い方になるかもしれないが……俺はお前の参加してる、なのはロワのことを全く知らねぇ。 つまり、お前がどんなSSを書いてたかも知らねぇってことだ。……よかったら、今のうちに教えてくれないか?」 「えーっと……というと?」 「ほら、例えば、どんな支給品を扱ったか、とか…… 自ロワで書いた超展開が、そのまま自分の能力になるってのは、書き手ロワではよくある話だろ?」 「あー、そういうことか」 ぽん、と手のひらを拳で叩きながらルル×スバが言う。どうやら意図を察してくれたらしい。 それから考えること十数秒。実にスバルらしい、うんうん唸りながらの思考だった。 そしてその果てに、口を開くことになるのだが――そこには予想外の返事が待っていた。 「そうだねぇ……たとえば……ブルーアイズを召喚した、とか?」 「はぁ!?」 青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)。 おおよそオタクという人種の中で、その名を知らぬ人間はおるまい。 今なおアニメ3作目が展開されている、遊戯王に登場するカードモンスターだ。 初代ライバルキャラ・海馬瀬人が全幅の信頼を寄せる、超強力な上級モンスターである。 原作中でもその圧倒的な攻撃力を振りかざし、数多のモンスター達を蹴散らし、幾度となく対戦相手に絶望を与えてきた。 単行本の作者コメント欄においては、原作者をして「コイツを超えるモンスターはいない」とまで言わしめるほど。 これだけ列挙すれば分かるだろう。 それほどの存在感を持った化け物なのだ。 こんな可愛らしい顔をしておいて、そんなものを呼び出していたとは。 更に込み入った話をすると、なのはロワは一度諸事情でリセットされているのだが、 そのいわゆるリスタート前にブルーアイズを支給し、召喚したのも彼女である。 おまけに参戦元の単発SSを、何気にリリなのクロススレ初の三次創作として手がけたのも彼女だ。 リアルで所持している遊戯王カードのデッキも、ブルーアイズデッキなのだそうだから恐ろしい。 このルル×スバラバーズ、完全にブルーアイズに魅入られているる。 だが、衝撃は一度では終わらなかった。 「それから、大通りをFFⅦのイフリートで焼き払ったこともあったなー」 「なっ、ちょっ、えっ、ええ!? おまっ、そのっ、あの……ええぇっ!?」 「あとは、こっちはアニロワ2ndだけど……ゲッターエンペラーとかも」 「はいィィィィィィ!?」 イフリートとゲッターエンペラー。新たに突きつけられた2つの名前。 前者はFFシリーズにおいてはお馴染みの、地獄の業火を操る炎の召喚獣。 そして後者はゲッターサーガの頂点に君臨する、最大最強のゲッターロボ。 これに先のブルーアイズを含めた3体が、たった1人の職人によって書かれたということか。 要するに、それは―― ◇ ◇ ◇ めらめらと燃え盛る光。 轟々と逆巻くは灼熱の炎。 天上の暗雲を真紅に照らす、見渡す限りの火の海だ。 ごろりと無造作に転がるのは、かつて人であったもの。 その魂を焼き尽くされ、今やただの人形と化した死体。 幾千万の屍が、ごろごろ、ごろごろと転がっていた。 さながらこの世の地獄絵図。 腐臭と焦げ臭さが混じり合い、吐き気を催す悪臭と化す。 僅かに残された戦士達の、視線の先に立つのは1人の娘。 おぞましき炎と屍に囲まれた中、1人佇む少女がいた。 「くくく……貴様らの命運もここまでだ」 口元に貼りついた邪悪な笑み。 青い髪は熱風にたなびき、漆黒のコートは火炎に舞う。 「現れろ――ルル×スバ三幻神ッ!」 びしっ、と天を指差す右手。 瞬間、空に閃光が走る。 轟音と共に光を放つのは、暗雲の中暴れ狂う雷。 「来い、召喚獣イフリート!」 『グオオオオオオーッ!』 灼熱の魔神が現れる。 炎の大地を打ち砕き、地中から勢いよく躍り出る。 雄々しき咆哮と共に躍動するのは、全身を鎧のごとく覆った筋肉。 巨大な角を生やした鬼の形相が、身に纏った業火と共に吼えた。 「出でよ、青眼の白龍!!」 『ガオオオオオオーッ!』 暗黒の雲が切り裂かれる。 天空より飛来するのは巨大な龍。 神々しささえも感じさせる、白銀の鱗に覆われたドラゴン。 青き瞳を闘志に輝かせ、空に羽ばたき上げるは雄叫び。 「そして……ゲッターエンペラー!!!」 天地鳴動。驚天動地。 大地を揺らし、大気すら震わせ、顕現するのは進化の鬼神。 血塗れの鋼鉄の鎧を纏い、地平の彼方に聳え立つ巨人の姿。 太陽系にすら匹敵する巨体。人知など到底及ばぬ絶対者の領域だ。 「フッ……ククククク、ハハハハハ……」 終焉の審判は下された。 暗黒の軍団が押し寄せる。 空を覆う炎、紅く紅く燃えるBURNING。 「ワハハハハハハ! アーッハハハハハハハハハハハハハハ!!」 ◇ ◇ ◇ 「――って想像しちまったじゃねーかッ!」 妄想の世界より現実に帰還した、破天荒王子が声を荒げた。 「何だよそりゃ!? 何で1つのロワでそんな化け物ばかり書いてんだよ!? しかもなのは関係ねーし!」 「そっ、そんなこと言われたって仕方ないじゃん! イフリートはあたしが支給したわけじゃないし! それにゲッペラーはなのはロワで書いたんじゃないよっ!」 とまあそんなこんなで、やんやかんやと騒ぎ合うこと数十秒。 無理もない。 まさか共に対主催チームを組んでいるルル×スバが、そんな凶悪な化け物共を好んで手がけているとは、 破天荒王子も思いもよらなかったのだから。 全く、アニ2じゃあるまいし。いや、うち1つはアニ2だったが。 おまけにあらぬ妄想まで鮮明に連想してしまった。そりゃあもう、BGMまでつけて。 まさか盛大に社長笑いを披露するスバルなんてものを想像することになるとは。 しかもふざけたことに、違和感が全くない。 ホントに何で対主催なんてやってるんだろう、こいつ。 ともあれしばらくした後に、そんな騒ぎも落ち着いた。 互いに食べかけだった食事を続ける。 そして先に食べ始めていたルル×スバが、最後の一口を飲み込んだ。 「……ロワといえば、もふもふさんに会った時のことなんだけどさ」 それと同時に、新たな話題を切り出す。 「何だ?」 「最初、あたしのことをkskロワの書き手だって勘違いしてたんだ。 何でも、そっちのロワにもスバルがいたらしいんだけど……ねぇ、kskロワのスバルは……頑張ってる?」 破天荒王子の顔面に向かって軽く身を乗り出しながら、ルル×スバが問いかけてきた。 そしてこの瞬間、彼はようやく理解させられる。 ああ、こいつも同じなんだと。 この娘もまた自分同様、スバル・ナカジマが大好きなんだと。 子供を気遣う母親のような声。そこに込められたのは、生半可な愛ではない。 同じくスバルを嫁とする、破天荒王子だからこそ理解できる。 「そうだな……」 しばし、彼は思考した。 現時点でWikiに登録されている、スバルの登場話数は確か16話。 うち4話は、他ならぬ破天荒王子が書いたものだ。 その16話分のスバルの姿を、じっくりじっくりと思い出す。 「……まぁ、頑張って生きてるぜ。ちゃんとスバルらしく、まっすぐにな」 それが結論だった。 破天荒王子が書いたスバルのSSは4作。彼の作品数9作の中でも、半分近くを占めている。 だがスバルの登場話を見れば、所詮その中の4分の1だ。 スバルは確かに頑張っている。 どんな強敵に打ちのめされても、時に絶望しそうになっても、何度でも立ち上がってきた。 それは彼自身だけの努力の結果ではない。残る4分の3がスバルをないがしろにすれば、今ある軌跡は成り立たなかったはずだ。 スバル・ナカジマの歩んだ道は、みんなの力で繋いでいった道なのだ。 「……そっか」 この殺し合いから抜け出して、またみんなでスバルを書こう。 彼女に瓜二つのルル×スバの笑顔を見て、破天荒王子は固く誓った。 本物のスバルが、笑顔で結末を迎えられるように。 ルル×スバのようなスバルスキー達に、スバルの笑顔を見せるために。 「それと、俺が書いた話ではな、中トトロをもふもふしてたぞ」 「ほほう、中トトロをもふもふ……」 破天荒王子の声に応えたルル×スバが、そのまましばし沈黙する。 さっき彼がしていたように、その様子を想像しているようだ。 そしてその結果、 「(*´ω`*)」 無言で思いっきりにやけた。 とても幸せそうな笑顔。 どうやら気に入ってくれたらしい。書き手として、破天荒王子も鼻が高い。 「よっし、決めた! あたし、この殺し合いから脱出したら、まず最初にkskロワを読んでみるよ」 元気な声で、ルル×スバが宣言する。 そしてそのkskロワの住人たる破天荒王子へと、矛先を転じた。 「王子さんも、戻ったらなのはロワ見に来てよ? うちのスバルは、まだあまり派手には動いてないけど、あたしもkskに負けないくらい、すっごいの書いてみせるから!」 「そ、そっか……だったらまぁ、その、なんだ……い、一応見に行ってやらんこともないが……」 「わーい! ありがと、王子さんっ!」 「べ、別にお前のために読みに行くんじゃないんだからなっ!」 何となく、ルル×スバは理解する。 ああ、スバルにとってのティアナって、こんな感じだったんだ。 素直になれない相方と一緒にいるのって、こんな気分だったんだ、と。 それが何だか面白くて、また少し笑った。 (……そういや、結局こいつの能力は分からなかったな) 破天荒王子が思い出したことは、今はまだ後回しにしておくことにした。 今はまだ、仲間達を捜している真っ最中なのだ。 共に殺し合いから脱出し、共にスバルを書いていく仲間達を。 (べっ、別にあいつらのためじゃないんだからっ! 俺がスバルを書きたいだけn(ry) 【1日目・早朝 長野県 道路】 【破天荒王子@kskロワ】 【状態】健康、ロリィタに少し恐怖心 【装備】無し 【持物】基本支給品、不明支給品0~2 【思考】 0、ロリィタさん、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい 1、助けられる人間を助けながらロワ脱出を目指す。べ、べつに他の奴らのためじゃ(ry 2、ルル×スバとともにうっかりゲリラ突撃犯をはじめとした仲間を探す。べ、べつにこいつらの(ry 3、KYMは……どうすっかなあ 【備考】 ※外見はロリ二人なら背に乗れそうなくらい大きなカナブンです ※kskロワのカナブンのように治癒能力を持っているかは不明 【ルル×スバラバーズ◆9L.gxDzakI@なのはロワ】 【服装】セフィロスの服(黒いロングコートに黒いズボン。胸元が大きく開いている) 【状態】疲労(中)、破天荒王子の背中に乗っている、幸せ 【装備】ウィルナイフ@勇者王ガオガイガー 【持ち物】デイパック、基本支給品、ランダム支給品0~2 【思考】 基本:とにかく熱血対主催! 1.スバルのもふもふ(*´ω`*) 2.破天荒王子と共にもふもふ氏や王子の仲間を探す 3.いるとしたら、同じなのはロワの書き手を捜す 4.はう……疲れた…… 【備考】 ※外見はスバル@なのはStSの身体、ディエチ@なのはStSの後ろ髪とリボン、セフィロス@FFⅦの服装です。 ※正確な運動能力は不明ですが、少なくともスタミナはルルーシュ@コードギアス並です。 時系列順で読む Back 謎符「U.N.オーエンからの挑戦状」 Next kskstの憂鬱 投下順で読む Back 田中メガネ 書き手ロワ店 Next 考察の騎士は大いに呆れ大いに思考する 長野県がこげちゃう! 破天荒王子 必殺パワー! サンダーブレーク 長野県がこげちゃう! ルル×スバラバーズ 必殺パワー! サンダーブレーク
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すきすきだいすきちょうあいしてる【登録タグ hayashi す 曲 玉響いかる】 作詞:hayashi 作曲:hayashi 編曲:hayashi 唄:玉響いかる 曲紹介 初恋の歌。 再生する前にタイトルの「愛」の文字部分にご注目。愛は止まらないものなのです。 歌詞 熱いものに触れたときみたいな ただの反射なの 気にしないで 意識過剰かっこわるい …私はかっこ悪くていいもん 展望だとかてんで見えないし 自信なんかはさらさら無いし 目と目が合ってミラクル、 なんて いわゆる都市伝説 うしろのしょうめん、だあれ? すき、大好きあいしてる 神さま、どうかあのひとを 連れてって 同じ空気 吸うのも ムリなの ダメなの 閉架の塔に囚われた ショートカットのラプンツェル 玉の緒だって絶えちゃうの 何を垂らせばいいかしら 絢爛豪華とりかご抱えて 頼りなさげに笑ってみせて 罪悪感に似てるけど 「ごめん」は不正解なのです あのこがほしいの、だあれ? すき、大好きあいしてる 神さま、かなわないならば 私のことを連れてって もうムリなの イタイの 象牙の塔のてっぺんで 今日もお歌を歌います カササギだって目じゃないわ 対蹠点までひとっ飛び すき、だいすき (作者ブログ「林餡」記事より転載) コメント ツンデレと愛が混ざった面白い歌だよ〜 -- 良太 (2016-02-11 00 06 49) 名前 コメント
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恋愛フラグを立てたい。 私はかつて、そんな不純な想いに突き動かされて罪を犯した。 親友を、殺してしまうという罪を。 あの人に近付いたのも、恋愛フラグを立てるためだったのは否定できない。 でも、いつの間にか。 あの人と時間を共有するうちに、私の想いは少しずつ変わっていった。 いつの間にか、あの人の罵倒が、快感になっていた。 いつの間にか、あの人に踏まれることが、嬉しくなっていた。 いつの間にか、あの人からの拷問を、待ちわびるようになっていた。 もう一度、あの人に会いたい。 もう一度、あの人に仕えたい。 そして、もう一度―― 「もう一度私を足蹴にしてください、ネウロ様……」 【3時00分】 【スバル・ナカジマ@リリカルなのはシリーズ】 【状態】健康 【装備】無し 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 1:もう一度、ネウロ様に会いたい。