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本土の防衛責任とは何か? アメリカは真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。あと二年の内に自主性を回復せねば、左派のいう如く、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るであらう。 われわれは四年待った。最後の一年は熱烈に待った。もう待てぬ。自ら冒涜する者を待つわけには行かぬ。しかしあと三十分、最後の三十分待とう。共に起って義のために共に死ぬのだ。日本を日本の真姿に戻して、そこで死ぬのだ。生命尊重のみで、魂は死んでもよいのか。生命以上の価値なくして何の軍隊だ。今こそわれわれは生命尊重以上の価値の所在を諸君の目に見せてやる。それは自由でも民主主義でもない。日本だ。われわれの愛する歴史と伝統の国、日本だ。これを骨抜きにしてしまった憲法に体をぶつけて死ぬ奴はいないのか。もしいれば、今からでも共に起ち、共に死のう。われわれは至純の魂を持つ諸君が、一個の男子、真の武士として蘇えることを熱望するあまり、この挙に出たのである。 三島由紀夫 【参考資料】 ※ マルグリット・ユルスナール〔Wikipedia〕 自伝的作品として、作家自身のルーツをたどった『世界の迷宮』三部作がある。絶筆となった第三部『何が? 永遠が』は未完のまま1988年に刊行された[2]。ユルスナールは三島由紀夫を評価していたことでも知られており、三島を扱った評論『三島あるいは空虚のビジョン』がある。ほかにイタリアの版画家ピラネージを扱った『ピラネージの黒い脳髄』がある。 ■ 三島由紀夫の”第二次世界大戦”哲学を徹底的に語る🇺🇸 @スティーブ的視点 Steve's POV BrooklynTokyo オリジナルの動画/ Original Video: https //www.youtube.com/watch?v=hLGMm6c_BCA ■ 1969年、カナダのテレビ局による、三島由紀夫の貴重なインタビュー Viral Electronic ■ 三島 由紀夫 - Yukio Mishima on WWII and Death - Full NHK Interview(1966) Anime Odysseus 【英語】 ■ 【1960年代の日本人の英語とは思えない】三島由紀夫の英語がシンプルに凄すぎた|字幕付き Atsueigo ■ Huge Nihility The World View of Yukio Mishima 2015/02/01 sphere4287 Yukio Mishima who is one of the writers on behalf of Japan. What would he watch in the times called Showa? From many testimony and many original notebooks, we elucidate it. 日本を代表する作家の一人である三島由紀夫。昭和と呼ばれた時代に彼は何を見ていたのか。多くの証言と多くのオリジナルノートから、それを解明する。 ■ Huge Nihility The World View of Yukio Mishima sphere4287 2015/02/01 に公開 Yukio Mishima who is one of the writers on behalf of Japan. What would he watch in the times called Showa? From many testimony and many original notebooks, we elucidate it. ーーーー ※mono....三島は今の崩壊しきった日本を想像出来なかった。今こそ三島は生きているべきだった。なぜなら今の日本こそが巨大な虚無であるから、三島という虚無の巨人には生きるに相応しい、言葉を生むに相応しい時代のはずだから。 蘇るべきだ。 ■ 変態ホモ野郎の割腹ショー 「二階堂ドットコム( 2019/03/24 09 16)」より / (※mono....以下略、詳細はサイト記事で) ■ 三島由紀夫を裏切った人たち ホンモノとニセモノの違い 「祖国創生(2019.03.03)」より / 本稿は、 ドナルド・キーンは本当に「日本文学と日本文化研究の第一人者」なのか? http //sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-1315.html の続編。 まず、西さんのコメントを参照したい。 ここから引用開始 http //sokokuwanihon.blog.fc2.com/blog-entry-1315.html#comment1930 三島の自決が理解できなかった時点で 川端康成、安部公房らは三島の自決をそれなりに「総括」していたようなところがありましたが、ドナルド・キーンには、「三島の自決が理解できなかった」というような趣旨の発言をしていたようで、それならば、氏の長年の三島らとの交流は何だったのか、これで日本文学の第一人者だったと言えるのか、と思うところがありましたね(文学者では無いですが、三島と交流のあった中曽根康弘も保守と言われていましたが、三島の自決に関してはコメントを避けていたところがあった為、馬脚を現した感じがありましたね)。 (※mono....続きは略) / 中曽根は、三島の自決後、掌返しした。 当時、中曽根康弘は防衛大臣。中曽根大臣と三島由紀夫は親交があったことが知られている。 こういう指摘がある。 ここから引用開始 「田母神「自衛隊問答」 国防の「壁」を打ち破る!」(田母神 俊雄、拳骨拓史) 120頁 三島事件で抱いた猪木校長や中曽根さんへの違和感 拳骨 三島事件が起きたとき、中曽根康弘さんが猪木さんに「三島を否定しろ」という指示を出したともいわれます。それまで中曽根さんも三島由紀夫を仲が良かったのに、いきなり手のひらを返した。それに対し、「何で手のひらを返すんだ」とクレームをつける人もいたけれど、自身はそんなことは気にしなかったと、中曽根さんは回顧録で誇らしげに語っています。 田母神 まあ、あの人は自分が何をやったかもわかっていない人ですから。 ここまで引用 三島由紀夫生前時は、愛国者を装い、防衛大臣ポストを得た。掌を返す意味おわかりであろう。防衛大臣になるために、、、 そして、中曽根が政界で今も影響力を行使し続ける理由、ロッキード事件等を含め政治的に無傷であり続けたのはなぜであろうか?中曽根は、アメリカの意図に敏感に反応し、キッシンジャーに忠実に従った可能性はないのか? 「新参者」さんからも情報提供をいただいた。 ここから引用開始 http //melma.com/backnumber_45206_6792560/ (読者の声1)三島文学のよき理解者ドナルド・キーン先生が亡くなりました。96歳、この享年は、木内信胤、中河與一先生等と同じでした。 随分とテレビは好意的に扱っています。とくに晩年は新潟に転居され、日本人に帰化されたほどでした。宮崎正弘先生もおつきあいがあったと思われますのでご感想を聞かせていただけると幸いです。 (HD生、新潟県燕市) (宮崎正弘のコメント)お目にかかったことは数回しかなく、ですからコメントする立場にはありません。作品のなかでは徳岡孝夫氏との『悼友紀行』を印象深く覚えています。三島さんゆかりの地を二人で旅行して、おりおりに対談された記録です。 キーンさんの発言では「日本のオリジナリティのないムラカミハルキには興味がない」とした評価には賛同します。 (※mono....中略) / 小生が思いますに、三島さんの思い入れが強かったわりに、キーン氏は、一方で安部公房、大江健三郎を称える人、つまり「文壇政治」と心得た人だった。サイデンステッカー先生がいつぞや呟いておられましたが、キーンさんが展開していることは『政治ですよ』という一言で、殆どが了解できます。 (※mono....中ほど大幅に略) / ここで、三島と親交があったある外国人が、三島由紀夫の死を悼み、皇国史観派の視点で書かれた本を紹介したい。 タイトルは「高貴なる敗北」。アイヴァン・モリスの淡々とした筆致は、三島文学の背後にある悠久の世界を見事に表現している。著者は、まえがきにて、「三島の霊に捧げる」と書いている。 死者に代わり、代弁しているということ。能のシナリオ本みたいな書きぶりに近い? それと比較すると、三島と親交があったことがなぜか強調され続ける?、ドナルド・キーンが三島文学の神髄を理解していたとは思えない。彼は、戦時中はGHQの通訳であり、帰化後はキッシンジャーへのご注進係?に過ぎない。(と私はみている)ドナルド・キーンの最晩年の発言は、疑惑を逸らすための言い訳ではないか。 【天皇】 ■ バタイユ教徒・三島由紀夫と“双曲線分裂の天皇観” 「中川八洋掲示板(2018.11.9)」より / 筑波大学名誉教授 中 川 八 洋 今朝、我が作業室の書庫で、偶然に「三島由紀夫コーナー」にふと目がいった。何かな、A4一枚のワープロ書きがあるぞと手に取った。『徳仁《新天皇》陛下は、最後の天皇』357頁に追加挿入する予定の自分の原稿ではないか。さる7月、「長すぎるから半分カットせねば」「しかし、今は時間の余裕がないから、あとにしよう」と、こんな所に置き、忘れてしまった。 この稿はいずれ、『徳仁《新天皇》陛下は、最後の天皇』の重版で357頁に挿入される。が、それは、カットされた半分を誰も見ることがないということ。『徳仁《新天皇》陛下は、最後の天皇』の、今の読者に供すべく、カット前の粗稿を、以下、掲示しておきたい。 (11月5日) (附記) 『元旦詔書』を「人間宣言」に曲解した三島由紀夫『英霊の聲』 三島由紀夫は、1966年の作品『英霊の聲』(河出書房新社)で、昭和天皇の『元旦詔書』を呪う経文「などてすめろぎは人間(ひと)となり給いし」を、「一場」で二回、「二場」で三回、繰り返している。修羅能の様式を借りた小説『英霊の聲』は、恨み節を語る二・二六事件の死刑犯を能舞台の「前(まえ)シテ」に、特攻隊の“英霊”を「後(のち)シテ」に擬している。 三島由紀夫は、「反共」の旗を揚げたが、単細胞型の浅薄な「反共」だった。マルクス・レーニン主義や「日本の官・政・軍に対するソ連NKGB/GRUの対日洗脳工作」について無知蒙昧なイデオロギー“音痴”/国際政治“音痴”だったから、知の巨大倉庫を頭に乗せている“保守主義の反共”とは程遠い。このため、ソ連大使館(スターリン/ベリヤ)に操られ、“昭和天皇殺し”も革命アジェンダだった、共産主義者の叛乱将校の死刑は当然すぎるのに、三島は真逆にも「英霊」だと狂妄する。 三島由紀夫は、ジョルジュ・バタイユのモチーフ「死」と「エロティスム」に頭をやられ(三島の『憂国』は、バタイユ一色)、歴史知も理性も半ば奪われていた。現実にも三島は、「ニーチェ→バタイユ」に共振して「(伝統的な既成の)神は死んだ」を信仰し、柿本人麻呂が歌う、神武天皇以来の日本独自の“天皇=現人神アキツミカミ”は「死んだ」と観想していた。昭和天皇を“新しい絶対神”(その実、ヒトラー型独裁者)に改造すべき/改造・再生されているはずとの狂信は、この反動であろうか。 (※mono....以下略、詳細はサイト記事で) 【適菜収】 ■ 三島由紀夫が警戒したもの。それはまさしく安倍晋三的な「言葉の軽さ」だった! 作家・適菜収が偽装保守・安倍政権の問題の本質を突く 「BEAT TIMES(2017.4.3)」より (※mono....コピペ不可サイトなので、下記IMAGEを貼る。詳細はサイト記事で) / ★■ 【三島由紀夫没後45年(上)】決起した元会員、貫く沈黙 肩の刀傷…今も悔いなく 「産経ニュース(2015.11.22)」より / 日本を代表する作家、三島由紀夫=当時(45)=が、自ら結成した民間防衛組織「楯の会」の会員4人と陸上自衛隊市ケ谷駐屯地に乗り込み、会員1人と自決した事件から、25日で45年になる。何が三島らを暴挙とも思える行為に駆り立てたのか。憲法改正問題などが注目されるようになった今、三島と寝食を共にした楯の会の元会員の証言などから、改めて事件の背景と現代日本へのメッセージを考える。(編集委員 宮本雅史) (※mono.--以下略、詳細はサイト記事で) ーーー ★■ 【三島由紀夫没後45年(中)】狙撃覚悟「建軍の本義」問う 元会員「森田さんがもちかけた」 文学ではなく行動に託す 「産経ニュース(2015.11.23)」より / 昭和45年11月25日、秋晴れに包まれた陸上自衛隊市ケ谷駐屯地。 「自衛隊にとって建軍の本義とは何だ。日本を守ること。日本を守るとは、天皇を中心とする歴史と文化の伝統を守ることである」 バルコニーからこぶしをかざして声を振り絞る三島由紀夫=当時(45)。だが、自衛隊員の罵声と上空を舞う報道各社のヘリコプターの爆音に、その声はかき消される。 「お前ら聞けぇ。静かにせい。男一匹が命を賭けて諸君に訴えているんだぞ。今、日本人がだ、自衛隊が立ち上がらなきゃ、憲法改正ってものはないんだよ。諸君は武士だろう。武士ならばだ、自分を否定する憲法を、どうして守るんだ」 「諸君の中に1人でも俺と一緒に起つやつはいないのか」 (※mono.--以下略、詳細はサイト記事で) ーーー ★■ 【三島由紀夫没後45年(下)】三島に斬られ瀕死の元自衛官「潮吹くように血が噴き出した」 「産経ニュース(2015.11.24)」より / 11月中旬のある日、清冽な青空のなか、東京・市谷の防衛省内の急坂を上る元自衛官の姿があった。寺尾克美(86)。 「あの日も秋晴れだったなあ」。短躯だが、がっちりとした厚い胸を張り、青空を見上げた。 45年前のあの日、陸上自衛隊市ケ谷駐屯地の東部方面総監室で益田兼利総監の身柄を拘束した三島由紀夫=当時(45)=ら5人と自衛官との間で格闘になり9人が負傷、うち6人が入院した。寺尾もその一人だ。三島に銘刀「関の孫六」で腕を一太刀、背中を三太刀斬られ、瀕死の重傷を負った。 事件現場となった総監室は今、「市ケ谷記念館」として残されている。 その総監室のドアに今も残る刀傷を指さしながら、「最初に踏み込んだ自衛官が斬られたときのものだ。総監の机がこのあたりにあった。窓の外のバルコニーで三島さんが演説した」。寺尾は当時の凄惨な記憶が蘇ってくるように話した。 (※mono.--以下略、詳細はサイト記事で) ■ 三島由紀夫が愛した自衛隊。当時7割の隊員が共感した檄文を検証する! 「大和心への回帰(2015.11.24)」より / 拙ブログはつい先日 「三島由紀夫45回目の憂国忌に寄せて。三島の悲願達成を安倍総理の手で。 」を出稿した。 だが出稿後、産経新聞シリ-ズ【三島由紀夫没後45年】の記事を目にした時、私は驚愕した。シリ-ズは上・中・下3部構成となっているが、生憎ここに全文を掲載するだけの紙幅に余裕がない。故にシリ-ズ「下」の一部のみの抜粋に留めざるを得ない。 三島没後45年を迎え、憲法論議が高まりつつある現在、我々は三島由紀夫・決起の深層を検証し、学ばなければならないことを痛感する。 (※mono.--この後、産経新聞の特集記事の引用は略) / 当時の自衛隊員の7割が共鳴したという三島由紀夫の檄文を掲載する。 この中に、三島由紀夫の自衛隊に対する深い愛着と憲法改正に寄せる期待、そして「日本再生」に最後の望みを託して決起を促した自衛隊への深い失望感と憲法改正を断念せざるを得ないと直感した無念な想い…が痛々しくも眩しいほどに伝わってくる。 読者各位に置かれても、今だからこそぜひ吟味していただくことを願うものである (以下、三島由紀夫氏の檄文は略、詳細はブログ記事で) ■ 三島由紀夫が待望したように最終的に日本を救うのは自衛隊だ! 「草莽隊日記(2015.11.23)」より / 今ほど楯の会の三島森田の義挙が見直されるべきときはない。憲法改正を実現するためには、現在の危機を逆に利用しなくてはならないからだ。三島由紀夫は「楯の会会員たりし諸君へ」との遺書のなかで「日本が堕落の淵に沈んでも、諸君こそは、武士の魂を学び、武士の錬成を受けた、最後の日本の若者である。諸君が理想を放棄するとき、日本は滅びるのだ」と訴えた。その文面は同志たる者にあてたものであるが、内容からしても共に立ち上がることを望んだ自衛隊への、切ない思いがこめられている気がしてならない。三島森田が自刃したのは昭和45年であった。敗戦から四半世紀しか経過しておらず、戦争に動員された若者たちも健在であった。大東亜戦争は昨日の出来事であった。遺族会や軍恩は全国的な組織を維持していた。クーデターは夢物語ではなかったのである。しかし、三島の市ヶ谷のバルコニーでの演説は、自衛隊員の怒号で打ち消されたのである。三島は今日の日本を予言していた。憲法改正は実現しておらず、国民世論は未だに目覚めていない。決定的な危機が訪れるようなことがあれば、三島が望んだように自衛隊による超法規的な行動もやむを得ないのである。「国家緊急権」の発動である。尾高朝雄も『法の究極にあるもの』において「法は適法の仕方によって作り出されるのを原則とはするが、適法ならざる仕方によって法が作られる場合も必ずしも稀ではない。適法でない仕方で作り出された方も、それが法としての効力を発揮するにいたれば、やはり法たることに変わりはないのである」と書いている。政治が無力化し、混乱の収拾がつかなくなれば、自衛隊は国民の楯とならなければならないのである。その勇気自衛隊になければ、日本は悲劇のどん底に突き落とされることになるだろう。 .
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■ 三島由紀夫 ふたつの仮面 日本の近現代史をたどりながら、三島が自死へと至る謎を解くNHKの番組 美徳のよろめき(文學ト云フ事12より) http //jp.youtube.com/watch?v=ycg3kU2-6Mo 「三島由紀夫」で検索 #bf
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三島由紀夫 「無限大」の楽屋トークにて「三島由紀夫の小説にも、醜い姿になってもその女を愛せるか?って話がありましたよね」と発言。 「女神」の事ではないかと思われる。 ピコラースレでは「金閣寺」の抹茶母乳の描写はヌけるともっぱら評判となっている。
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書籍ライブラリ 三島由紀夫 小説が有名ですが、論説がなかなかいいのです。 文章読本 三島 由紀夫 気品と格調、完成と未完成 全部読む 2006.9.14 完成とは 「デザインに於ては、付け加えるものが何も無くなつた時ではなく、むしろ何も取り去るものが無くなつた時が「完成」である。」アントワーヌ・サンテグジュペリの言葉であります。彼は「星の王子さま」の著者として有名ですが、本来は生粋の飛行機乗り・設計者でありました。 完成への鍛錬 この言葉が成る程と思わせる重みを持つてゐると感じたとすれば、その向かうに見えているのは、試行錯誤の中から「完成」を見出す現場、其の臨場感と真実の確かな手応えで在りましょう。 同じ手応えが本書からも伝わつて来ます。好い文章を生み出す為に、試行錯誤と鍛錬を続ける三島氏。 気品と格調:個性を表現するための普遍性 氏は文章に於いて「気品と格調」を何よりも大切にしてゐると述べてゐますが、最終的に目指したのは、個性的な文章では無く、「何も取り去るものが無い」普遍的な文章であつたのだと思ひます。 言葉は、お互いに共通で在るからこそ成り立ちます。思想も亦同じです。従って個性と意思疎通・伝達は根本の処で相反してゐます。その観点から見ると、三島氏にとつては後者が大切でありました。 周知の様に非常に豊かで在つた氏の個性や思想は、言葉使いで演出して飾り立てる必要など更々無く、むしろ「人々に価値を伝え、共に生きて行きたひ」と云ふ切迫した願いを言葉の普遍性に託す他無かつたのであります。 目次 この文章読本の目的 文章のさまざま 小説の文章 戯曲の文章 評論の文章 翻訳の文章 文章技巧 文章の実際―結語 発行 中公文庫(1995/12) 川端康成・三島由紀夫往復書簡 内容(「BOOK」データベースより) 東大在学中の三島由紀夫は、処女小説集『花ざかりの森』を川端康成に送り、昭和20年3月8日付の川端の礼状から、二人の親交が始まる。文学的野心を率直に認めてきた三島は、川端のノーベル賞受賞を機に文面も儀礼的になり、昭和45年、衝撃的な自決の4ヶ月前に出された永訣の手紙で終止符を打つ…「小生が怖れるのは死ではなくて、死後の家族の名誉です」恐るべき文学者の魂の対話。 そんなものすごい本だとは思いませんが 丁寧な手紙の書き方の勉強にはなります 書籍データ 詳細 文庫 254ページ 出版社 新潮社 (2000/10) ISBN-10 410100126X ISBN-13 978-4101001265 発売日: 2000/10 葉隠入門 三島 由紀夫 Amazon.co.jp 『葉隠』は、佐賀鍋島藩に仕えた山本常朝が、武士道における覚悟を説いた修養の書である。太平洋戦争時に戦意高揚のために利用され、それゆえ戦後は危険思想とみなされることもあったが、その世間知あふれる処世訓は、すぐれた人生論として時代を越えて読み継がれている。 本書は、『葉隠』を座右の書とする三島が、抜粋した名句からエッセンスを抜き出し、中核をなす「死の哲学」に解釈を加えたもので、『葉隠』の魅力と三島の思想が凝縮された1冊になっている。 武士といえども藩の組織人であり、彼らに説かれた処世訓は今の企業人にそのままあてはまるものが多い。トップの決断の仕方、上司や部下をうまく操る方法、立身出世の条件、リストラの仕方、仕事の優先順位の決め方などは大いに参考になるはずだ。また三島による「準備と決断」や「精神集中」などのエッセンスは、このノウハウが小手先から出たものではなく、並々ならぬ覚悟から生まれていることを教えてくれる。ほかに恋愛論や子どもの教育論などもあり、生活全般におけるユニークな視点を見つけることができる。 三島は『葉隠』を、死を覚悟することで生の力が得られる逆説的な哲学としてとらえている。「死という劇薬」が生に自由や情熱、行動をもたらすとし、それらが失われている現代の生に疑問を投げかけている。本書が書かれたのは三島が自決する3年前の昭和42(1967)年。三島を「行動」に駆り立てた思想の一端に触れることができるだろう。(棚上 勉) 武士道は生きている 2008.1 というのが、初刊本の副題です。この本で「 葉隠 」に興味を持って、現代語訳なんかを立ち読みしてみましたが、どうやら退屈な部分も多いのです。この「 葉隠入門 」の方が私は好き。 詳細 出版 新潮文庫 (1983/01) ISBN-10 4101050333 ISBN-13 978-4101050331 発売日: 1983/01 英訳も出ています 葉隠入門―The Samurai Ethic and Modern Japan 三島 由紀夫 (著), Kathryn Sparling (翻訳) ご感想などお寄せ下さい。 お名前 コメント 三島由紀夫文章読本 川端康成・三島由紀夫往復書簡 葉隠入門
https://w.atwiki.jp/karatanibiblio/pages/21.html
三島由紀夫(1925-1970) プロフィール(Wikipedia)
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去年は三島由紀夫が亡くなって、35周年だった。 映画春の雪 が公開され、話題を呼んだ。 根強い三島ファンの松枝清顕像があるなどして、賛否両論あったろうが、 私は、それなりによいものであったと思う。 さて、三島由紀夫といえば、「ホモセクシャル」や「ナルシスト」 といわれる。文学者としての三島にとって、上記二つのものは、いったい どう影響を及ぼしていたかについては、研究者諸氏にまかせて、 われわれ一般読者は作品を読み、再評価する必要があるように思えてならない。 心理学者ユングが 作家諸氏がナルシストであることと、作品とは何も関係ない といっているように、芸術家イコールナルシストという構図は 成り立たないと思う。 それは、彼の最期、市ヶ谷の自衛隊駐屯地で割腹自殺したところに、 集約されてしまうからだ。 映画『憂国』で見事な割腹シーンを演じた三島であるが、 当時は「予行演習をした」などの評価を受けた。 澁澤龍彦に「絶対を垣間見んとして」(「新潮」昭和46年2月) のなかで、 永遠の肉体を得るための荒療治であった。死んでしまった肉体は、 健康であり続ける。 といっている。 自殺の理由なんて、本人以外に解り得ないものであるが、 少なくとも、「憂国の士」などではないと、私は思うのである。
https://w.atwiki.jp/aryamatakoryamata/pages/356.html
三島由紀夫 みしま ゆきお 題名 荒俣宏 amazon 2011.07.30 荒俣宏の電子まんがナビゲーター サイト 第1回<水木しげる編>その1『』とコメント。
https://w.atwiki.jp/fateopen/pages/44.html
【クラス】バーサーカー 【真名】三島由紀夫 【容姿】 シニヨンにして纏めた艶やかな黒髪に切れ長の両眼、透けるほどに白くも確かな拍動を感じさせる美しい肌。強い意志を感じさせる凜とした顔立ちは、しかし時折憂いに俯く。 女性らしく、小柄でなよやかな体格。瞳は紅に染まっているが、これは破裂した血管の発露であり元来は深い黒。そのため生前よりも視力が著しく劣化しており、普段はマスターから譲り受けた黒縁の眼鏡をかけている。 大日本帝国海軍の黒い卒等服に身を包むことが多い他、マスターの私物である紺色の着流しを好んで纏う。ぶっちゃけ眼鏡かけた和装or軍服 2Pカラーのセイバー 【性質】 中立・善 【ステータス】 筋力C(+++) 耐久D(+++) 敏捷C(+++) 魔力C++ 幸運E 宝具D 【スキル】 狂化:E+++ バーサーカーのクラス特性。理性と引き換えに凄絶な戦闘能力を所有者に与えるスキル。 三島の場合、平時は狂化の影響を受けない。だが三島自身が胸裡に秘め続ける「闘いの美学」の琴線に敵が触れることにより、段階的に理性を失いつつも最大+++までのステータス補正が筋力・耐久・敏捷に与えられる。 抑圧された理性は戦闘の終了と共に復活し、同時に能力上昇も消失するが、戦闘中の記憶だけは保持することが可能。また当然ながら、重度の段階での発動中には宝具の使用が困難になる。 存外に解放条件が厳しく、特に最大発動の+++状態には「魂の好敵手」とでも呼べるような、単なる敵対関係を超越した相手ではないと到達できない。 闘争文学:A 小説家・三島由紀夫の固有スキル。己れの藝術性を実体に記すことによって〝武装〟させる、エンチャントの亜種と呼べるもの。無論のこと、中度以上の狂化中には発動できない。 緊密極まる構成と衝撃的なレトリックによって構成される三島の作風は、宛ら文章の木の葉落とし。破綻寸前の曲技飛行によって緊迫と感動を観客に齎す無頼の航空隊である。 しかしそれが故に、力を与えられた実体にとってはたまったものではない。多くの凡庸な物体は、得た力を一度振るっただけで、己れの藝術性に追従できずに「破綻」し「自壊」する。 宝具であるか否かに拘らず、「記す時間さえあれば」凡ゆる物体へと「壊れた幻想(ブロークン・ファンタズム)」を発動させられる、という表現が適切と思われる。 またこのスキルの存在により、三島は近代の英霊であるにも関わらず、魔力に破格のステータス補正を得ている。 紙上の楼閣:B 劇作家・三島由紀夫の固有スキル。類稀なる作品構成力と思考能力をそのまま軍略に用いたもの。 戦術的・戦略的双方から己れを俯瞰視し、まるで己れが一つの劇の脚本家であるかのように、経験と計算から今後の動向を予測して大胆に行動できる。 最大効果を貪欲に求めるリスキー極まりない姿勢を見せつつも決して破綻に至ることはない、まさしく彼の作品のような戦果を実現する能力。 【概要】 昭和時代の日本の小説家・劇作家。本名は平岡公威であるが、英霊としての真名はその雅号である。 戦後の日本文学界を代表する耽美派・日本浪漫派の作家の一人。緻密極まりない精度で計算された文体にて独特の美学を描いたその作風は、今なお高い評価を受けている。 幼年期は病弱であり、祖母の支配的な教育の下に日々を過ごした。年頃の男子が好むような玩具は取り上げられ、女言葉を使うことを強制され、祖母の選んだ年上の少女と遊ぶことだけを許されたという。 しかし、書斎に並べられた国内外の古典文学を読み耽る青年でもあり、兎角この時期の厳格かつ奇矯な教育が、後の三島の思想に大きな影響を与えたものと思われる。 1941年、16歳。生涯の師となる清水文雄に批評を求めた「花ざかりの森」は、名高い国文学者である彼をして「天才」と言わしめ、作家・三島由紀夫の出発点となる。 同年に太平洋戦争が勃発。学徒として青春を過ごしながら、言い知れぬ高揚感を味わいつつ、やがては徴兵に至る。 しかし出立の当日、肺浸潤と誤診されて同日に帰還。思わぬ幸運に家族は涙してその無事を祝うも、本人は「特攻隊に入りたかった」と孤独な二律背反を呟いた。 その後も労働力として東京付近の工廠に配属されるも、1945年の終戦を迎える。直後に腸チフスで妹を失い、恋慕を寄せていた女性は1年後に別の男性と結婚した。 こうして幾重にも鬱屈した感情の発露が、平岡本人が携えていた天賦の芸術性によって文学となり、後にノーベル文学賞候補にさえ上り詰める三島由紀夫という作家を創造したのである。 晩年は皇国主義に傾倒し、民兵組織・楯の会を結成。「自らを否定する憲法を護っている」自衛隊を「真の武士」に回帰させるための運動を行った。 1970年7月21日。市ヶ谷駐屯地にて、自衛隊総監・益田兼利を人質にとり、憲法改正と自衛隊の蹶起を促すクーデター「三島事件」を決行。されど、天性の文学者であった筈の、彼の言葉を聞き入れるものは一人としていなかった。 蹶起の失敗を悟った彼は、「もういいよ」と言い残して寂しく笑い、自らの意思で割腹自決。享年45歳の生涯を終えた。 生来の女性嫌いであったにも関わらず、英霊としての三島は女性として召喚されている。明確な理由は不明だが、これは生前の彼が女性へと向け続けた嫌悪が、彼自身も無自覚な好意と憧憬、妬心の裏返しであったからと推測される。 【宝具】 『仮面の告白、鍵の部屋にて』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:不詳 最大捕捉:2(実質1) 三島が有するもう一つの固有結界。こちらはより三島自身の「個人的な」感情を基盤とする宝具であり、屈折した心境を直接に描写している。例外的に、最大段階の狂化中でも扱える宝具。 発動することによって、対象にとった一人と三島自身を「壁面と天井に無数の仮面が飾られた、数メートル四方の灰色の小部屋」に閉じ込める。出口はその天井にあり、南京錠で閉じられた引き戸である。 この部屋自体に特段の異常性はないが、〝部屋が破壊されることはなく〟〝部屋の扉は三島の意志でしか開かない〟。そして壁面に飾られた全ての仮面の裏側には、三島自身の手になる無数の叙情文が隙間なく記されている。 仮面の一枚が「同伴者に」壊されるたび、、三島は「無言の内に自分を伝え」、「無言の内に相手を理解する」。そのプロセスは、主にパーソナルデータや思考の交換として行われる。 多くの仮面が破壊されていく程に、開示されていく情報は〝心の奥底に秘められたもの〟になる。部屋の仮面全てが壊されれば、多くの場合それは真名の理解となる。 三島の意志で固有結界の現出を中断することも可能だが、同じ人物が再度固有結界に取り込まれた場合も、破壊された仮面が再生することはない。 『関の孫六』 ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:3 最大捕捉:3人 最期の蹶起に三島が携えた刀。帝国の軍刀拵えであり、同志によって彼自身の介錯に用いられた。 宝具としての効果は薄く、単なる兵器に近い代物。しかし知死期の三島を斬ってその血を吸った刀であり、彼自身の強い執念が宿っている。 故に、〝三島の心を折るまで、この刀は壊れない〟。例え、三島の「闘争文学」の効果対象に取られた場合であっても――この刀は、凡百の芸術を許さないのだから。
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夜会服という作品を執筆しております 三島由紀夫の作品の中では、マイナーな存在ですね 嫁姑問題を題材にしております 潮騒 (新潮文庫)
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春の雪 豊饒の海(一) 私は純文学というものが苦手です。苦手と言うよりほとんど触れたことがありません。本は好きですが、名作とされるものはほとんど読んでいないように思います。ただのミーハー読書家です。 三島由紀夫も名前は知っていましたが、「金閣寺書いた」「切腹した」程度の知識しかなく、一番興味を持ったのは三輪彰宏が彼の話をするテレビを見た時位。ただその時「三島由紀夫は面白い」というノリだったので、映画化もされたこの本を「読んでみよっか~」と買ってみました。 読んでみると思っていたより取っ付きやすく、めっちゃ昔の人が書いた本ではないんだなと思いました(そんな昔の人ではないので当たり前なのですが、もう亡くなっているのでそういうイメージがありました)。表現が非常に綺麗で、美しい言い回しというか、冷たい描写というか、艶やかというか、ビジュアル系な文章でした。当時十代の少女ならハマってしまったのではないかと思います。 お話は貴族の息子清顕(きよあき)(確か17歳)と、幼馴染の聡子(多分19歳)との恋物語です。恐らく明治時代なので、非常にまだるっこしいのですがそれがまたいい味を出しています。清顕と聡子は幼馴染で交流があり(この時代には異性と出会う機会があまりない)、また家柄的にも釣り合いは取れているのですが、なぜか禁断の恋になっています。なんでかって言うと、清顕がアホやから。もー読んでて腹が立つんですが、清顕がお子ちゃまで見栄っ張りで頭でっかちで、「全部あんたが引き起こしたことやろー!」と突っ込みながら読みました。 頭いい人が見たら、文学的になんたらとか表現がなんたらとか世相を現してなんたらとか読み解くんでしょうけど、私は清顕の友人本多がつらつら考えてるところは面倒臭くなって飛ばしたし、ただ「綺麗な表現やなー」と思いながら読んでただけなので、ひたすらに「なんでそんな展開になんねーん!」と思っていました。とにかく清顕に共感できない。意味が分からない。傍若無人で裸の王様みたい。「悲恋」として扱うには、悲恋の人に申し訳ないような気がします。 ただ、昔のお貴族様ってそんなもんなんだろうし、お年頃の男子ってそんなもんなんかなって気がします。だからストーリーが破綻しているってわけではなくて、ただ私が清顕を嫌いなだけです。なんか健全な人、望ましい人があまり出てこーへんのですよ。あ、海外留学生の二人は健全だったかな。多分今の時代にも清顕みたいなんはごまんといるでしょうね。それから、女性経験がないことが聡子にばれるかどうかで頭に血が上った挙句、逆切れする清顕を微笑ましいとは逆立ちしても思えないのですが、そんなもんなんかしら。 清顕と聡子が雪の降る中逢引するシーンは、芸術的だとすら思いました。一行一行がため息だ出るほど美しい。今まで読んだ本の中で一番綺麗だったんじゃなかろうか。文字が集まっているだけなのに、綺麗過ぎて想像もできない。あそこだけでも読んだ意味はあったなぁと思いました。 でも続きは気にならない。「豊饒の海」は「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の四部作からなる長編だそうです。それなりに完結しているので、また縁があれば読むかなぁ。 (2007/06/15) 名前 コメント [カウンタ: - ]