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色々お遊び用 メンバを成分解析ダ!! □セレネ セレネの55%は下心で出来ています。セレネの35%は株で出来ています。セレネの6%は世の無常さで出来ています。セレネの4%は勇気で出来ています。 □ラルフ ラルフの70%はやましさで出来ています。ラルフの9%は毒物で出来ています。ラルフの8%はかわいさで出来ています。ラルフの5%は媚びで出来ています。ラルフの4%は保存料で出来ています。ラルフの3%は着色料で出来ています。ラルフの1%は罠で出来ています。 □24世 24世の62%は電波で出来ています。24世の16%は明太子で出来ています。24世の12%は苦労で出来ています。24世の9%は宇宙の意思で出来ています。24世の1%はお菓子で出来ています。 □茂吉 茂吉の83%は着色料で出来ています。茂吉の15%は時間で出来ています。茂吉の1%は電波で出来ています。茂吉の1%はかわいさで出来ています。 □アルティ アルティの56%は花崗岩で出来ています。アルティの24%は夢で出来ています。アルティの10%は鉛で出来ています。アルティの7%は情報で出来ています。アルティの2%は歌で出来ています。アルティの1%は罠で出来ています。 □夜猫 夜猫の93%はツンデレで出来ています。夜猫の4%は保存料で出来ています。夜猫の2%は度胸で出来ています。夜猫の1%は鉛で出来ています。 □月詠 月詠の91%は玉露で出来ています。月詠の5%はアルコールで出来ています。月詠の2%は雪の結晶で出来ています。月詠の1%は電力で出来ています。月詠の1%は毒物で出来ています。 □x地雷伍長x x地雷伍長xの46%は華麗さで出来ています。x地雷伍長xの23%はやらしさで出来ています。x地雷伍長xの22%は株で出来ています。x地雷伍長xの5%は言葉で出来ています。x地雷伍長xの3%は成功の鍵で出来ています。x地雷伍長xの1%は保存料で出来ています。 □代表取締役社長 代表取締役社長の半分は厳しさで出来ています。代表取締役社長の36%は株で出来ています。代表取締役社長の9%は魔法で出来ています。代表取締役社長の3%はアルコールで出来ています。代表取締役社長の1%はビタミンで出来ています。代表取締役社長の1%は野望で出来ています。 □瑠琥 瑠琥の78%は祝福で出来ています。瑠琥の11%は株で出来ています。瑠琥の7%は華麗さで出来ています。瑠琥の3%は夢で出来ています。瑠琥の1%は着色料で出来ています。 □クルト クルトの72%は宇宙の意思で出来ています。クルトの18%は愛で出来ています。クルトの9%はかわいさで出来ています。クルトの1%は大阪のおいしい水で出来ています。 □森の人 森の人の42%は食塩で出来ています。森の人の40%は知識で出来ています。森の人の10%は着色料で出来ています。森の人の8%は気合で出来ています。 □みるめーく みるめーくの43%は鍛錬で出来ています。みるめーくの31%は愛で出来ています。みるめーくの18%は電力で出来ています。みるめーくの5%は努力で出来ています。みるめーくの1%は見栄で出来ています。みるめーくの1%は赤い何かで出来ています。みるめーくの1%は覚悟で出来ています。 おまけ □藻吉 藻吉の99%は小麦粉で出来ています。藻吉の1%は汗と涙(化合物)で出来ています。 □ふよふよさん ふよふよさんの38%は気合で出来ています。ふよふよさんの38%は野望で出来ています。ふよふよさんの13%は海水で出来ています。ふよふよさんの6%は鉄の意志で出来ています。ふよふよさんの4%は世の無常さで出来ています。ふよふよさんの1%は嘘で出来ています。 □ゴチョリーヌ ゴチョリーヌの73%は小麦粉で出来ています。ゴチョリーヌの27%は苦労で出来ています。 ※苦情は一切受け付けないかも。 何か似通ってる、デモ気にしない。 -- セ (2008-01-05 14 38 43) 知恵少なくて泣いた -- 藻 (2008-01-06 02 50 43) これは良くないモノじゃないか。 -- 羅 (2008-01-06 12 06 25) カルシウム小麦粉製が多すぎんぜ! -- 羅 (2008-01-06 12 06 58) カルシウムと小麦粉で出来るものは変t(ryだったんだな! -- 阿 (2008-01-06 18 15 51) パッサパサじゃん! -- ふよふよ (2008-01-07 03 17 26) Caの気持ち必須。 -- セ (2008-01-07 16 17 17) べ、別に好きで煮られてるわけじゃないんだから! -- よるねこ (2008-01-07 16 57 12) 名前 コメント
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FF13作品連続RTAリレー 作品 プレイヤー タイム 備考 FF1 るうく 9 30 56 GBA版 FF2 おパンダ様 3 55 32 GBA版 FF3 raitei 6 52 52 FF4 明田蒼憲 5 27 31 FF5 すにゃ雄 4 48 14 FF6 HP(ホットプレート) 6 18 48 マコト 7 02 30 FF7 地雷伍長 15 40 15 裕介 11 18 38 FF8 naoto1225 9 49 43 FF9 ソラ 11 00 15 FF10 あのひと 15 39 15 FF10-2 おおつかゆ~た 4 05 36 FF12 Kimi 10 10 38 FF13 はるゃん 8 22 27 あのひと 22 57 52 ムービーカット禁止、改造禁止縛り 合計 113:14:29 完全終了時合計127 50 13
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アーマードコアって楽しいよな アーマードコアって苦しいよな 【ラスト】VIPでアーマード・コア【VIPPER】 アーマードコア、 や ら な い か (´神`)つ点 アーマードコア 【AC】アーマードVIP、新生 アーマードコアって虚しいよな アーマードコアって険しいよな アーマードコアVIP アーマードコアって苦いよな アーマードコアって美しいよな 俺のアーマードコアを見るんだってばよ アーマードコアって悲しいよな 【わんにゃん】アーマードコア【ワイズ】 アーマードコアよ、私は帰ってきた!! アーマード・コアに乗って⊂ニニ二( ^ω^)ニ⊃してみないか 【ジナさん】アーマード・コア【事件です】 アーマードコアよ!河上は帰って来たー!! 桃白々達とアーマードコア 地雷伍長の優雅なアーマードコア 今日も結局アーマードコア 【サンパイダー】アーマードコア【最jy・・・最強!!!】 【VNドミナント】アーマードコア【アルス12歳】 【それが】アーマードコア【産廃クオリティ!!】 【お餅が】アーマードコア【食べたいです】 ふ・・ふんっアーマードコア豆の木完成! スクリプトの爆撃を受けたスレ あっ!野生のアーマードコアが現れた! これはいいアーマードコアですね やった!ついに念願のアーマードコアを手に入れたぞ! 【ブレアウィッチ】アーマードコア【プロジェクト】 桃日々一号の華麗なアーマードコア【税込120円~】 桃日々一号の華麗なアーマードコア【税込120円】/2/3(~977) 恐怖!保護指定動物餅猫の逆襲!なアーマードコア/2(~958) 【試して】アーマード・コア【ガチタン】/2(~879) アーマードコアと愉快なテロリスト達/2(~590) 【俺とお前と】アーマードコア【レイヴンと】/2/3(~933) 【弟は】アーマード・コア【ドミナント】/2/3(~954) 【妹は】アーマード・コア【ジナイーダ】/2/3
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「あれ?ノーヴェ、スーツのデザイン変えたの?」 「ああ、ギンガ姉のアドバイスでな」 「へぇー。装甲を増やしたの?」 ナンバーズ共通のスーツは変わらず、両肩に取り付けた装甲板に自身の名前である数字の9をペイントし、 右側だけだったジェットエッジを左右に装備、の二の腕と体の正面を守る目的で増加装甲のプレート。 「一応、着脱できる・・・って、何でお前に教えなきゃいけないんだよ!!」 「ノーヴェは突撃型じゃなくて、汎用前衛を目指すんだ?」 ノーヴェは認めたくないがもし禁じ手無しで真っ向勝負をスバルとした場合、IS・振動破砕を持つスバルには 勝機は無い。しかも経験や技のレパートリーでも大きく水を開けられている。 おかげで何度もスバル挑んでは連敗記録を更新していた。 紙装甲でも一本道な突撃が出来るのが防御魔法も使える姉二人。それと比べると同じ紙装甲でも魔法による 強化が出来ないノーヴェには同じ戦術は出来なかった。 そんな時、稽古をつけいたギンガが、 『スバルと同じスタイルを目指すより自分自身のスタイルを見つけなさい』 そういわれて考え、試行錯誤の末辿り着いたのが現在のデザインだった。 相手の射撃に臆することなく突撃、機動、回避、防御、確実に相手に打撃を打ち込む。 そのために今までの機動を邪魔しない範囲内で装甲を増やす。 高速を突き詰めても防御魔法が出来なければ同じ装甲でも意味合いが違う。 だが気に入っている本当の理由は。 『ほう、ノーヴェ、デザインを変えたのか?よいデザインだ。しかしうらやましいな、姉も変えてみるか』 チンク姉に褒められたからである。 「まあな」 そうやってお茶を濁す。今度こそ勝ってやると思っている相手にあまり見られたくない。 「ノーヴェ、がんばって」 そういうスバルに背を向け、ノーヴェはアリーナの入り口に向かった。 ゲートが開き、アリーナ内に足を踏み入れる。そこは広い円柱状の施設だった。 『高さはあるが狭いな』 ノーヴェにとっては閉所戦闘は得意な戦場となる。ジェットエッジによる機動力と腕のガンナックルによる打撃力を持つ 自分のほうが有利。そうノーヴェ踏んだ。 「・・・時間通りですね」 「ふん・・・」 ノーヴェの入ってきたゲートの正面のゲートより先に入場していたエネが話しかける。 相手の武装は軽量二脚型。武装はハンドガンにサーベル。左肩に用途不明の箱、右肩にチェーンガン。 目指す戦闘スタイルは同じか近いモノらしい。 「ギンガさんにお話を聞きました。ただの魔導士じゃないそうですね?」 汎用魔導甲冑の頭部ハッチから顔を出すエネの言葉にノーヴェの口元が引きつく。 「戦闘機人、強化人間ですか?」 「だったら?」 「話に聞く強化人間は壊れた人たちが多いものですから・・・」 「・・・わたしはそんなんじゃない」 上の方の窓から見下ろすギンガ達を見る。 自分を製造したジュエル・スカリエッティ博士。 今では何人か欠け、出会わなかった姉もいる、共に居れた時間も少ないが確かな家族だった十二人。 JS事件終了後、自分達戦闘機人に世界で生きるための知識を教えたギンガ。 無理を承知で頼み込んだ自分を本当に養女にしてくれたゲンヤ。 壊れるような理由がどこにあっただろうか?博士もゲンヤもギンガも自分に意味を与えてくれた。 「わたしはノーヴェ・ナカジマ。お前は?」 名前なら最初に教えてるてるのに・・・。きっと上で見ている三人と一人はそう思っているのだろう。 「エネ。ピースフルウィッシュ、いきます!!」 エネも乗ってきた。同やらノリの良い性格らしい。 <Get Ready Set> エネのデバイス、ピースフルウィッシュが頭部ハッチを閉鎖し、スターター役をする。 <Ready Go!!> 開始と同時にジェットエッジのローラーを使って一気に相手との距離を詰め、一気にケリをつける。 それがノーヴェの選択した戦術だった。 だがエネも初動で距離を詰めようと右手のハンドガンを打ちながら接近。 「・・・ちっっ!!」 数発がごく至近を通過。射撃の腕は少しはやるらしい。 「そこ!!」 エネが左手のサーベルを展開、右側、やや下側から横薙ぎに切りつける。 ノーヴェは左にに半身を取ってその斬撃を軽く受け流す。 。同時に右足のジェットエッジを加速、そのまま振り上げ エネの開いた胴体を蹴り上げる。 「っく!?」 最初の一撃はこっちがもらった。不用意に突撃し、右の胴蹴りを受けたエネは足裏を滑らせながら下がる。 最初の一撃からこっちのペースに引き込むことで有利に立つ。 もし相手がこちらより高ランクであっても低ランクであっても先手をとることが重要。 新しい戦いの師、ギンガに教わった戦い方だった。 「・・・やりますね」 「お前じゃ勝負にならねえよ」 「そうですか・・・」 言葉とは裏腹にエネは機体を立て直す。まだまだやれるという意思表示として。 「まだ始まったばかりですから!!」 言うが早いか即座に行動を開始するエネ。それに合わせてノーヴェも動く。 ノーヴェがローラーでダッシュしつつ左手篭手部に装備された発射口から光弾を連続発射。 相手を削り消耗させ追い込もうとする。 それをダッシュと機体の動きで回避するエネ。機を見てこちらは正確な照準の発砲、連射。 今度はノーヴェが攻撃を受け止める番。両腕部のシールドで攻撃を受け止める。 「意外と一発が重い!?しかも熱!?」 「はぁぁ!!」 右手のハンドガン、それに右肩の単装チェーンガンで弾幕を張り動きを制約する。 相手の動きを固め、高速で接近、寸での所で飛び上がり相手を切りつける。レイブンの常套な近接戦闘法。 プレート状のシールドに電気的な負荷を掛ける。今回はサーベルをかわさずシールドで受け止めるため。 エネルギーとエネルギーの接触する音。 コア・デバイスの甲冑の機能でいくらか軽減される中のエネと違い、ノーヴェは直接エネルギーの衝突の 余波を受ける。 「・・・っと!!」 「まだまだ!!」 一瞬だが固まるノーヴェ。機を逃さずブレードで斬りつけるエネ。 だがノーヴェが右手でレーザーブレードの本体がある左の二の腕を手で止める。 「熱・・・!!」 ブレードの部分の至近は放散される前のエネルギーが残り空気が高熱を持つ。 それでも素早く左手で胸部にブローを一発、機構的な限界まで左手を捻り上げ、振りほどこうとするエネを押さえ、 今度は足を払い相手をあお向けに倒す。 「これでとどめ!!」 ノーヴェの右の拳が振り下ろされようとした瞬間、今度はエネが機体のブースターを点火し転がりながら逃げる。 ブースターを付けぱなっしにしながら立ち上がると最高速度で相手に接近。 「まだいけます!!」 今度は機体自体の質量を武器にしたショルダーアタックを敢行。降ろし打ちが外れ、追撃に移ろうとした ノーヴェと正面からぶつかり合う。 「がはぁ!!」 軽量二脚型とはいえ重量はそれなりにある。それを加速つきで受けたのだ。戦闘機人のノーヴェといえど唯ではすまない。 吹っ飛び、転がってゆくノーヴェ。無理にとめようとせず勢いが弱るタイミングを計る。 弱ってきたタイミングを計り、左肩と腕で、手のひらに力を集め左手一本で数メートルを一気に跳躍。距離を稼ぐ。 「やりますね・・・」 息を切らせながらエネが口を開く。 「おまえこそ・・・。どんな相手でも油断するなとギンガ姉に教えられていたのを忘れてたぜ」 体内の損傷箇所をチェック。機能不全を起こした部分の維持装置をカット。ゆっくりと構えに戻るノーヴェ。 「まだまだいけるな?」 「勿論!!」 エネがうれしそうに答える。 ノーヴェはエアライナーを展張。 「いくぞ!!」 「いいでしょう、空中戦でも!!」 エネもブースターに点火し飛び上がる。 交差する一瞬で一合結び合う。それを何度も繰り返しながらも互いに一歩も譲らない。 自由に空を移動し360度を攻撃できるエネのピースフルウィッシュとコースは限定されるが強力な足場を自由に設定し、 機動の自由を持つことが出来るノーヴェ。 二人の戦いぶりを見ながらスバルとギンガは驚嘆していた。 「最初に名乗りあげてから戦うなんてさ、一騎打ちみたいだよね」 「家でよく時代劇よく見てましたから、・・・父さんと」 「ギン姉も一緒に見てたような・・・」 「・・・スバルなんか言った?・・・でも、レイブンとはいえ、ノーヴェが下位にここまで苦戦するとはね」 「すごいよ、あの子・・・」 「そりゃそうだ、あれぐらい出来なければレイブンを名乗れんよ」 地雷伍長が口を挟む。 「伍長はかつて“不死鳥”の戦いを見たことがありますか?」 同じように観戦していたなのはが伍長に聞く。 「俺はやつに簡単に踏み台にされただけだからな」 そういうと豪快に笑った。 「だが、やつのアリーナ内の戦いはこの特等席から見ていたよ。やつは、そうだな、奇に衒わない装備と機体を 使っていたよ。戦術もそれ相応のものだった。確実にマシンガンを打ち込まれ削られ、動きを掴もうとすれば いつの間にか誘導弾が飛んでくる。弾幕を掻い潜れば今度は斬り付けられる」 そういうと地雷伍長は拳を作りなのはの目の前で開いてみせる。 「ボン!!・・・どうやって勝てばよかったんだろうな?」 「砲戦タイプじゃない?」 「時々、グレネードやレーザーランチャー積んでるを見たが接近戦の手数を好んでいたようだな、あいつは」 「あれ?なんだろ?」 「エネさんのお仲間かしら?」 最初に気づいたのは二人の戦いに見入っていたスバルとギンガだった。 言葉につられて四人の視線が集まったのは黒と赤のツートンカラーに染められた魔導甲冑だった。 「な・・・、何であいつが・・・?あいつはやばい!!エネ、それに遊んでる嬢ちゃん!!すぐに脱出しろ!!」 それの意味に気が付いたのは地雷伍長だけだった。 「どうしたんですか?」 突然焦りだしたなのはが地雷伍長に聞いた時だった。 『館内放送、管理者権限を有するプログラムの指示により施設内の全隔壁を閉鎖。敵性侵入者を排除します。 繰り返します・・・』 「「「っい!?」」」 館内の灯が消え非常用電源に切り替わる。そして分厚い耐衝撃ガラスをサンドイッチする形で 厚い装甲シャッターが下りる。 「まって!!」 あわててドアに駆け寄るスバル。だが簡単にドアにはシャッターが降りる。 耳を澄ませば多数のシャッターが下りる音が響いてくる。 「閉じ込められた?」 「そうみたいだね・・・」 なのはは落ち着いて状況を考える。敵性の侵入者とはおそらく自分達しか居ない。 「ギンガ、スバル、バリアジャケット着用!!おそらくさっきの魔導甲冑が排除用の抗体だよ。すぐにノーヴェと エネさんを助けに行くよ」 そういうとすぐにレイジングハートを起動。続けてスバルとギンガもマッハ・ブリッツの両キャリバーを起動。 三人ともバリアジャケットを着用。 「どうしますか?」 ナンバーズのスーツを自分仕様に仕立てたバリアジャケット姿のギンガが聞く。 「とりあえずノーヴェとエネさんを助けに行かないと!!」 こちらは殆ど代らぬデザインのバリアジャケットを着装したスバル。 「この壁を抜いてすぐに行こう」 早速先ほど窓があった壁にレイジングハートを向ける。 「やめとけ、ここの壁は基本的に両面AM処理済の素材だ。ドーム内での下手に強力な魔力放出に耐えれるようにな」 そういうと同時に壁の向こう側から大音響で爆発音が部屋に響く。 「しかも内側は魔力を拡散放射するミラー入り」 「私の砲撃なら!!」 「はじき返せなかった分はミラー内で流れるからな他の壁が爆発する。外側にも逃がそうそうとするから・・・、 内部の人間はえらい目にあうだろうな」 「ドアは?」 「・・・只の対爆仕様だよ」 「・・・スバル!!」 「はい!!」 ギンガが聞き、地雷伍長が答え、なのはが指示し、スバルがナックルでドアを吹き飛ばす。所要時間は三十秒。 四人が部屋を出る。廊下は非常灯だけが点灯し、分厚いシャッターが下りていた。 「ノーヴェの方のゲートのほうが近いです。そっちにいきましょう」 「奇遇だな。俺のデジャーマインもそっちにあるんだが・・・」 「スバルとギンガ、シャッターはすべて吹っ飛ばして。無理だったらISの使用も許可するよ」 「「了解!!」」 二人がキャリバーを加速。一気に二人を置いてけぼりにして進んでいく。 「二人とも、早いもんだな」 「伍長は後から来てください。ではお先に!!」 そういうとなのはもジャンプ。一気に加速して飛ぶ。 「やれやれ急いで行く事もなさそうだな・・・、やつが簡単にくたばるとは思わなかったが・・・、 あいつがしくじったとも思えん・・・」 三人を見送り、言葉を区切って自分の歩いて行くべき道を見つめ一人つぶやく。 「アリーナの、レイブンズ・ネストの亡霊か・・・」 <ボス、甲冑を着用しますか?> 「いや、まだいいよ、ゆっくり行こう」 <ラジャー、ボス> 胸元からぶら提げる地雷の形をしたネックレスに答える。少し考えた後、地雷伍長はゆっくりと歩き出した。 ドーム内ではノーヴェとエネが戦闘を中止し、正体不明の乱入者と相対していた。 「お仲間を呼ぶとはな。いい性格してるじゃねえか!?」 ノーヴェがエネに対して凄む。 「知らないわよ!!・・・ちょっと、いきなり乱入するなんていったい誰よ!?」 どうやらあちらも知らないらしい。 そしてこちらも知らないということは・・・。 「まあ、どっちにせよ、ぶっ倒すだけだ。エネ、お前の相手は後だ。こいつはわたしが相手してやる」 「該当なし?旧式のパーツで構成された機体って事だけ?・・・まあ、邪魔されたお礼はしないとね。 私も倒すのは手伝うわ。勝負はその後で。いいですか?」 もちろん、そうノーヴェは首肯する。 ノーヴェとエネ、両者ともに戦闘体制で構える。 相手は動かない。装備は右肩に誘導弾ポッド、左肩にグレネードランチャー、右手にパルスライフル、 左手のサーベル、どう見ても普通のレイブンの装備だった。機体も非の打ち所が無いほどバランスが 取れた中量級機動型。肩には黒い⑨のマーキング。 「仕掛けてこないなら・・・」 最初に仕掛けたのノーヴェだった。 「こっちから行く!!」 エアライナーを展張、目標の黒い機体の周囲に広げ足場を確保。常人では耐え切れないような加速で突撃。 「では私も!!」 それに合せるかのようにエネのピースフルウィッシュが動く。こちらは自身の定石通りの相手の動きを 固めてから弾幕を張り動きを封じる。一応ノーヴェがいるが、あまり気にはしていない。 「・・・上等!!」 火の中に突っ込むノーヴェ。相手は固まっている。そう考えたノーヴェが一気に距離を詰める。 「え・・・?」 一瞬の動きだった。弾幕の中で動かなかった相手が突然、動いた。一番危険であろうノーヴェでは 無くエネに向かって。 「こいつ・・・、くそ!!」 ジェットエッジで緊急制動を駆け、ターン。だが後ろを振り向いたとたん襲って来たの誘導弾二発。 開始しようとするが近接信管が起動。大量の破片と魔力片をばら撒く。 上半身の装甲で受け止めるが大幅に姿勢を崩す。 姿勢を直しつつ体内と装備の状態をチェック。異常なし。まだやれる!! 「このこの!!当らない?なんで!?」 エネが必死に機動し、ハンドガンを放つ。チャンスを作ろうとするがあざ笑うかのように敵は近づいてくる。 敵機が右手を構え、パルスライフルの銃口がこちらを向く。 「そんな豆鉄砲で!!」 発砲炎が見えた。その次の瞬間には右手の機能異常を知らせるアラート。 「・・・嘘、間接を一発で?でもまだ!!」 そう吐き捨てながら前方を睨む。いた。もう目の前に左手を振り上げた黒と赤の機体が。 「そんな・・・」 次に感じたのは衝撃で倒れる感覚と地面を滑っていく感覚だった。 ノーヴェから見えたのは一瞬だった。左手を腹に打ち込み相手を倒し加速していく背中。 次の瞬間、機体は左へターンし、円形のドームを一周。赤と黒の機体はノーヴェの背後に回るする。 ノーヴェの正面には股関節部分を打ち砕かれたエネの姿が見えた。 「ごめんなさい・・・、戦闘機動は無理そうね・・・」 「そいつじゃ勝負出来ねえだろうが、下がってな。こいつはわたしが相手にする」 「・・・了解、お願いするわ」 さすがはレイブンの端くれ、引き際は早い。 「すぐにギンガ姉たちが助けに来てくれる。それまで待ってろよ」 そういいながら相手に振り向いたとき、ゲートの開く音が聞こえた。それに続いてきたのは・・・。 「きゃぁぁぁーーーー」 エネの悲鳴。ゲートの開いた先にいたのはまったく同じ機体がもう一機、いた。 「な、てめえ!?」 機体はほとんど動けないエネの胸元をつかむと軽々と持ち上げ投げ捨てる。 そして左肩のグレネードランチャーを伸ばす。狙いは・・・、エネとピースフルウィッシュ。 「おい、待てよ?そいつはもう動けね・・・」 容赦なく引き金を引いた。真っ赤な火球が轟音とともに一瞬発生し、静寂に戻る。 残ったのはノーヴェと二機の敵、そしてくすぶるエネとピースフルウィッシュ。 「2対1か上等!!やってやるよ!!」 ノーヴェは構える。 『・・・ギンガ姉とチンク姉に私はここまで成長したって言ってやるんだ。 それでハチマキにだって勝ってやるんだ!!』 ブレイクライナーを発動。狙いを一機に絞りノーヴェは加速した。 戻る 目次へ 次へ
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『ジェェェェェェェッェッット!!』 ポルドシティで売られている課金機体で機体紹介では『次代のエース候補』と謳われている。 実際初期性能こそ決して高いとは言えないが潜在能力は高く、レベルアップでグングン伸びていくステータスは次代のエースとしての片鱗を覗かせる。 最大の特徴はLGに内蔵された突撃装備『ジェットアタック』で、これは機体のジェット推進装置出力を最大にし己を炎の弾丸と化し敵に突撃するという 豪快にしてメカジェッターを象徴する能力である。 しかし激化する天使軍と悪魔軍の戦いの中両軍の期待開発競争も激しくなっており、かつてエース候補と謳われたメカジェッターも旧式機へ片足を突っ込んでいる。 特に致命的だったのは空戦能力、特に飛行性能であり、見た目のわりには決して高機動ではなくそのために肝心要のジェットアタックの力を100%引き出せ ずにいる。 さらにメカジェッターの改修機である『太陽の翼』ソルジェッターの登場に伴い、近年その立場は更に危ういものとなっている。 一時期新規アカウント作成のオマケとしてルーキー達に無料配布をされていたその姿は哀愁すらも感じさせる。 しかしエース候補というのは間違いではなかったらしく、『極めて近く限りなく遠い未来の世界』では空戦機の筆頭として活躍しており、 更に看板機体の一機としてゼロセイバー・デストラクトと共にPVにも登場、機体カラーもイエローからブルーへと変わり名実共に『エース』である。 その点を踏まえるとC21の時点では、メカジェッターはまだ試作段階だったのかもしれない。この空では目だって仕方がない黄色という機体色も テスト機のカラーロングとしては妥当なものなのかもしれない。(※NGワード:地雷伍長) 余談だが、本機に関しては小型縮小版が存在する他、『極めて近く限りなく遠い未来の世界』ではあろうことか『擬人化』されたバリエーションも存在する。 ポニテ+巨乳という組み合わせはいや、その・・・ 俺の好みだ、よくやったCS、いいぞもっとやれ
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最初に出てきた一機に高速で肉薄。新手のまったく同じ機体が後方から動こうとするが 一機がそれを右手で制するような動作をする。 「一機で十分って言うのか!?」 一機が迎撃体制に入る。左肩の大型火器ではなく右肩の誘導弾を発射。 二発の誘導弾はすこしづづ違う軌道をとりながら急速に距離を詰める。 ノーヴェはジェットエッジをさらに加速。直撃など受けはしない。先ほどのように近接信管が起動する前に 一気に距離を詰め、自分のリーチに入り込む。 「まずは一機!!」 至近距離なら外しはしない。ノーヴェには自信があった。 至近距離から相手がばら撒くパルスライフルの弾幕を左二の腕のシールドで防御。さっきのエネのハンドガンに 比べれば熱も持たなければ一発も重くない。 「もらった!!」 右手に意識を集中。金色に光る右の拳は通常でも威力のあるノーヴェの拳がさらに強化されたということを意味する。 必中の間合い、一撃で倒せなくても当れば確実にダメージは通る。 だが、赤と黒の機体は振り上げられたノーヴェの右手の動きを読むかのように後方にステップ。 ノーヴェの右手は空を切った。それを狙ったのかのように左手のブレードに刃を形成、ノーヴェを狙う。 今度はノーヴェが受ける番。だがノーヴェは落ち着いて身を屈めてブレードを回避。そのまま左足を起点に一回転。 右足のジェットエッジを点火、加速させる。狙うのは相手の胴体と脚の接続部分、つまり一番弱い部分。 「はぁぁーー!!」 気合を乗せて蹴りを打ち込む。当れば生身だろうと魔導甲冑だろうが只ではすまない、・・・筈だった。 「っが!!」 ノーヴェの右足は受け止められた。しかも右手一本で。 「くそ!!・・・こいつ、離せよ!!・・・ぐぁ!!」 掴んだ右足をさらに強く握りこみノーヴェを持ち上げると地面に向かって振り下ろした。 地面の衝撃にノーヴェの視界にノイズが走る。体が受け止め切れなかった衝撃が与えるダメージの警告が 表示される。痛みもダメージもすべてノイズとしてカット。 「・・くそ!!離せよ!!」 だがまだ掴まれたままだった。そのまま何度も振り上げられては地面に叩き付けられる。 まるで甚振れる獲物を見つけたの喜ぶかのように頭部のレンズが光った。 それを見たノーヴェの心を恐怖が支配する。 『くそ・・・、こんな所で!!』 必死に人間的な感情を押しつぶす。腹筋部分を使い上半身を上げ、拳を叩きつける。一瞬、右足を握る腕の 力が緩んだ。その一瞬を使い左足裏を打ち込む。そのまま必死に転がり距離をとる。 頭の中で警告が鳴り響く。そのすべてを消去し相手に集中する。骨格・関節はまだ大丈夫、神経接続、 人工臓器・筋肉もダメージはまだ許容範囲!! 『こんな所でやられる訳には行かないんだ・・・。ギンガ姉に教えてもらった技術がどこまで通じるか 証明してやるんだ!!・・・それがあたしなりの恩返しなんだ!!』 ノーヴェが構える。相手の赤と黒の機体は不気味なぐらい静かに、本当にボロボロの機体なのかと 疑いたくなるくらいに静かに、そして動いている。 「ちくしょう、余裕を見せてるつもりか!?」 それがノーヴェの癇に障った。自分は余裕をなくしていた。ギンガとチンクが、 姉達が一番心配しているノーヴェの性格的な欠点が危険なところで表に出てきていた。 「うおぉぉぉーーーー!!」 一直線に突っ込む。そこに誘導弾を打ち込まれ、さらにパルスライフルが火を吹く。 「うぉぉぉーーー!!」 左右両手のシールドで体の前面を防御。魔力片が当ろうが、破片が掠めようが、魔力弾が装甲を削ろうが お構いなしに定めた相手を目指して突っ込む。 両手のガンナックルの先に力を集中。一撃で当らないのなら打撃を繰り返すのみ!! 必要以上に力を入れた動きほど読まれやすいものは無かった。 ノーヴェの続けて打ち込む拳を一機は簡単に避ける。面白がり、ノーヴェを弄ぶように・・・。 「・・こいつ!!こいつ・・・!!」 闇雲に拳を振り上げる。それが終わるのはあっという間だった。 「ぐっ!!」 相手の左拳が正確にノーヴェの胸を打った。思わず態勢が崩れるノーヴェ。そこに追撃で膝が伸びる。 膝が腹部に入る。ふらつきながらそれでも上半身を立ち上げるノーヴェの額をライフルの握把で叩く。 ふらつきながらなおも立つノーヴェの首を左手で掴み締め上げ、体ごと持ち上げる。 頭の中で警報音が鳴り響く。必死に振りほどこうとするが、まったく歯が立たない。 意識が遠くなり、耳も目も機能不全を起こしつつある体を赤と黒の機体は狙い、右手を構えた。 『畜生・・・!!うご、うごい・・・、から・・・だ・・・』 機能不全を起こしつつある体で一瞬轟音が耳に届いたような気がした。 次に感じたのは自分が振り回される感覚と左腕のごく至近で相手がパルスライフルを発砲したため、 知覚できた熱風だった。 その次に感じたのは自分が放り投げられ、飛んでいく感覚。 「私の妹を!!離しなさい!!」 一瞬誰かの声が聞こえた。だが先ほどのダメージでまだ体は麻痺していた。動けない。 頭から落ちればいくら頑丈な自分でも、もう・・・。 『ごめん、チンク姉、ギンガ姉・・・。ハチマキ・・・、出来の悪い妹で・・・』 機能が低下し、ぼやける視界に左肩のグレネードランチャーがこちらを向くのが見えた。 閉じた目でも感じれるほどの赤い光と爆発音、そして思ったより軽い衝撃。 最後には誰かにやさしく抱きかかえられる感触がした。固く結んでいた目を振るえながら目を開ける。 「・・・ハチマキ?」 「よかった・・・、首を掴まれてるのを見た時はもう駄目かと思った・・・」 スバルの展開したウイングロードの上でスバルはノーヴェをキャッチ、抱きかかえていた。 「スバル・・・姉・・・?」 「・・・大丈夫?・・・まだ痛いところはある?」 スバルの両目に涙があふれているのが見えた。自分のために泣いてくれている。本当の血の繋がった妹でもなく、 同じ遺伝子モデルを使っているわけでもない。幾度も血塗られた戦いを演じ、今でも些細なことから喧嘩をする。 「・・・ごめん、・・・スバル姉、ごめんなさい・・・」 「駄目だよ泣いちゃ・・・」 スバルが汚れるのも構わずバリアジャケットの袖で汚れたノーヴェの顔を拭いてやる。 「スバル、ノーヴェ、無事を確かめるのは後よ。今は目の前の敵を倒すわよ」 「うん、ギン姉!!」 まだ戦闘は終わっていない。ギンガは一機と相対し、遅れてドーム内に突入したなのはは様子見していた もう一機に照準を合わせていた。 「ノーヴェはここで待ってて。すぐに終わらせるから・・・」 そういうと壁にノーヴェをもたれ掛けさせ、休ませる。戦闘の場所においておくのは危険だが 今はゲートの向こうに送り届けるのは難しい。 「大丈夫だ!!まだ・・・、まだやれる!!」 体内と装備品の状態をスキャン、損傷・大破した部位との接続・修復機能を停止。修復を切断された神経系、 破損の軽い人口筋肉・関節に集中。それでも体の動きは硬くぎこちない。 「ギンガ姉、スバル姉、わたしはまだ出来る、まだやれるから・・・!!」 それを聞いたギンガが振り返りやさしく微笑みながらうなずく。スバルは一瞬きょとんとした顔をしたかと思えばすぐに いつもの精悍な笑顔を見せる。 「うん、それでこそ私の妹だよ」 「・・・ああ」 「スバル、私の右に、ノーヴェは左に」 ギンガが指示を発する。すぐにスバルが位置に付き、遅れてノーヴェが位置に付く。 二人のデバイスと直接リンクする。 <大丈夫ですか?> リンクしたマッハキャリバーが心配して聞いてくる。 『大丈夫だ、けどうまく機動出来ないかもしれないからサポートしてくれ』 <了解。お任せください> 「ミッドチルダ方面管区、108捜査警ら隊・第一捜査中隊、ギンガ・ナカジマ曹長!!」 「スバル・ナカジマ陸士長、陸上総隊総監直轄、特別救助隊所属!!」 「末妹、ノーヴェ・ナカジマ、ミッドチルダ方面管区第757調査捜索部隊、えーと・・・本部班の備品!!」 名乗りを上げた後、三人がそれぞれウイングロードとエアライナーを展張。 「「「行きます!!」」」 三人同時に加速。一人たりとも遅れることは無い。すべてが一致した加速。 目標は一つ、末妹を傷めつけてくれた一機!! 先頭は長女のギンガが受け持ち、相手に向かって突撃する。右翼、やや下がった位置にスバル。 『ノーヴェは立ち位置を変えて、ギン姉と私のシールドの内側に!!』 『了解、スバル姉!!』 目標となった一機は誘導弾と火器で弾幕を張り、中量二脚の利点を活かし高機動を活かして左右に上に動く。 動き回る相手の張る弾幕を大きいダメージを受けているノーヴェには破片ひとつでも致命傷に なりかねないための処置。 『接近すればグレネードランチャーは使えないわ。接近戦で撃破します!!』 『『了解!!』』 三人で息を合わせて正面と左右から相手の逃げ場を無くしつつ追い込み、相手を撃破する。 三姉妹の特性を活かしたは取れないが、三姉妹がリンクしおそらくは誰にも真似が出来ない正確に動きは出来る。 「トライシールド!!」 まずはギンガが近接戦闘を挑む。シールドでパルス弾に誘導弾、すべてを受け止め肉迫。 『すごい・・・。やっぱり防御魔法が使えれば・・・』 それを見たノーヴェが感想を漏らす。 ギンガは飛び上がる相手を逃さないようにウイングロードを展帳、さらにブリッツキャリバーで加速。 つづいて左手のリヴォルバーナックルのカートリッジをリロード。 魔力の籠められた左手の拳を打ち込む。 それを相手は右手の篭手で正面から受け止める。だがまだギンガの連撃は終わってはいない。 「ブリッツキャリバー、カートリッジロード!!」 左手のリヴォルヴァーナックルを下げ、もう一度打ち込む。同時に右手に魔力を収束。 『ギン姉、それって・・・』 『スバル、ちょっと参考にさせてもらったわよ』 右手の魔力塊が形になっていく。スバルのように純粋な魔力弾ではなく杭のような芯を有した魔力弾。 「さすがに・・・、女の子にドリルは恥かしいわよ!!」 一応、あのドリルは恥かしいらしい。 サーベルが振り下ろされる。後退して回避。髪の毛が何本か焼かれる。 「ボディブレイカー!!」 収束した魔力弾を左手で打ち込む。細い一本の黄色の軌跡を残して飛んで行く。狙ったのは腰部。 一直線に飛び命中、直撃。だが当ったのは狙った腰では無く、左足の大腿部。 『慣れない事はやる物じゃないわね・・・。ノーヴェ、次!!』 「了解!!」 ノーヴェが目標のやや左正面、上側からブレイクライナーで接近 「さっきのお返し!!」 右手が光る。先ほどは外したが相手は元々ボロボロの機体。しかも左足は損傷、動きは制限されている。 「私だってやってみせる!!・・・ハンマーダウン!!」 相手がギンガにかまけていた隙を使って接近する。 隙を利用し思いっきり横合いから殴りつける。相手の左胸が思いっきりへこむ。 中の人間は間違いなく気絶する程の衝撃が入るはず。。 「まだまだ!!」 右を打ち込んだ反動を使い今度は左手を下からアッパーで打ち込む。 今度は相手の機体の鳩尾に入った左手を深く打ち込む。 『・・・何だ?この感触?』 一瞬動きに迷いが生まれたノーヴェを掴もうと両腕が動く。 「させないよ!!」 スバルが接近してくる。 「まだ早ぇよ!!」 言いながらノーヴェの右足が見事な軌跡を描き、回し蹴りが飛ぶ。 恐ろしいほどの衝撃が襲い掛かっているはず。それでもふら付きながら立つ、黒と赤の機体。 「なんて奴・・・」 「どんな構造してんだよ・・・」 ギンガが感嘆しノーヴェがあきれる。 「私が行くよ、ギン姉、ノーヴェ、離れて!!」 ギンガとノーヴェが離れ、目標と距離をとる。 それに換わって一直線に伸びるのは青い空の架け橋、スバルのウイングロード!! 「これで・・・、最後!!行くよ相棒!!」 <了解、ロードカートリッジ> 右手のリヴォルバーナックルのカートリッジを二発。 相手は安定せぬ機体を必死に安定させ左肩のグレネードランチャーが発射体勢に入る。 命中時の爆風で自身もダメージを受けるはずだが、もはや形振り構っていないらしい だが、そんなモノを気にもしないでさらに加速、突っ込む。 「リヴォルヴァー・・・」 さらにカートリッジをロード、魔力を高めて右の拳を振り上げる。 さらに至近まで近接した瞬間、相手はグレネードランチャーを発砲。 だが、それを殆ど一心同体のマッハキャリバーに身を任せて回避する。マッハキャリバーは スバルの動きを阻害しない最低限の動きを算出、実行。 「ナッコォォォーーーー!!」 正面から相手を吹っ飛ばす勢い・・・、実際に相手を吹き飛ばし、標的となった赤と黒の機体は 派手に地面を転がりながら壁に当って止まり、完全に機体をダウンさせる。 「やった?」 「スバル、まだ油断しない。ノーヴェ、相手の状況をスキャンして」 「・・・機体は停止してる、中のヤツまではわかんねぇ」 「了解。二人とも散開、警戒しつつ近づいて」 三人がゆっくりと近づく。 「再起動?気を付け・・・」 相手が立ち上がった。不気味なほどの執念のなせる業か、それとも何も感じることが出来ない者が扱っているのか。 「その機体でまだやるの?」 「どうしてもと言うのなら介錯して上げ・・・って、あれ?」 相手は片膝をついた。ゆっくりと倒れこむ。倒れこんだのと同時についていたセンサー類の 光も点滅を繰り返し、消えた。 「終わったぁ・・・」 ノーヴェがへたり込み、そして横になる。 「なのはさんの方も終わったみたいね」 「ノーヴェ、大丈夫?」 ギンガとスバルが心配して駆けつける。 「ごめんちょっと無理しすぎたみたい・・・」 「いいよ、ゆっくりして」 スバルはゆっくりと横になったノーヴェを楽な姿勢をとらせてやる。 ギンガはノーヴェの頭を撫でて妹の戦いを労ってやる。 「姉達・・・、ありがとう・・・」 ノーヴェが一言とポツリとつぶやく。 それを聞いたギンガとスバルは顔を見合わせると姉として最高の笑顔をノーヴェに返してやる 「ちょっと・・・ちょっとだけ、セルフチェックしてもいい?」 「いいよ、何かあってもお姉ちゃん達が守ってあげるから」 「・・・ごめん。セルフチェック開始、重要部品の破損箇所に対して自動修復モードを起動・・・」 そういうとノーヴェは目を閉じる。ひどく無防備な安らかな表情。 「寝ちゃったね」 「酷くやられちゃったみたいだからね。ゆっくり休ませてあげましょうか」 「うん!!」 スバルが横たわっていたノーヴェを持ち上げて背中におんぶしてやる。 「いい夢を見なさい・・・」 「・・・って、ええ?」 三人が落ち着いてた時、なのはの声が聞こえた。 二人が振り返るとなのはが潰した筈のもう一機がしぶとく立ち上がっていた。 「まだやる気なの?どんな精神構造してるのよ!!」 ギンガが率直な感想を漏らした。 「やっぱり時代劇とか見過ぎなの・・・」 ナカジマ三姉妹の名乗りと正面からの突撃を横目に見ながらもう一機の赤と黒の機体と向かい合う。 「・・・力を持ちすぎたもの」 「・・・へ?」 突然、相手がしゃべり始めた。野太い男の声で。 「・・・秩序を破壊するもの」 今度は若い女性の声。 「プログラムには不要だ・・・」 同時に完全に重なった男と女の声。よく聞くと雑音やノイズが混ざっている。 「あっちと男女二人組みって言うことね・・・。いいよ、どちらか分からないけど相手してあげる」 なのはは静かにレイジングハートを構え、相手に向ける。 「レイジングハート、ブラスタービット展開!!」 <展開します> 支援用にブラスタービットを二基、設定は火力支援。レイジングハートは射撃モードへ。 それに併せて同じく自身の周囲にアクセルシューターの射撃スフィアを展開。 「アクセルシューター、シュート!!」 先手を仕掛けたのはなのは。誘導弾のアクセルシューターで相手を包囲し、さらにブラスタービットで 相手の動きをけん制。自分は横に動き回り込む。 アクセルシューターの命中したことを示す明るい魔力光が照らす。 だが相手の機体はそんな事を気にも留めないかのように加速、残弾を回避し、誘導弾を連続発射。 なのはは自分を標的にした誘導弾を残さずアクセルシューターでたらい上げ、破片すら近づけない。 「射撃戦なら負けない!!」 カートリッジを一発リロード。回避した相手に向けて収束した魔力砲を発射。 しかし最小限の動きで回避され、背後の壁に着弾、爆発。 避けた相手は左肩のグレネードを連続発射、今度はなのはが回避する番。 「やるね!!」 一発目を回避。だが回避する機動を読んでいたのか二発目を正面から受ける。 <プロテクション> レイジングハートがオートでシールドを展開。この一人と一基のコンビの生み出す硬いシールドを 一撃で抜けるものは少ない。それが広く普及しているただの炸裂弾ならなおさら。 プロテクションの隙を突き高速で接近してくる機体。だがなのは落ち着いて対処する。 「レイジングハート、魔力刃を展開、接近戦を受けるよ!!」 射撃モードのレイジングハートの下部に銃剣のような魔力刃を着剣、槍のように-杖の筈だが-構えて 接近する相手に向かい合い、ついでアクセルシューターを展開。 袈裟懸けに下ろされる相手のサーベルをレイジングハートで相手の左二の腕を抑え、鍔迫り合いで受け止め、 アクセルシューターを後ろから回り込ませて相手を狙う。 今度は多数が命中、体制を崩す相手からアクセルフィンを使用して頭の上を取りカートリッジをリロード、 注ぎ込まれた魔力の薬莢は三発分。 「ディバイン、・・・バスター!!」 ブラスタービット収束された桃色の魔力砲が標的となった赤と黒の機体を包み込み、吹き飛ばす。 <命中、直撃です。大分至近でしたが大丈夫でしょうか?> 「大丈夫だよ、殺傷設定じゃないからちょっと痛いぐらいだから・・・。あっちも終わったみたいだしね」 そういいながらゆっくりと構えを解く。 <マスター!!> 突然頼りになる相棒が警告を出す。 「レイジングハート、どうかした・・・って、ええ!?」 もう一機がグレネードランチャーを向けていた。 「まだやる気なの?」 なのはが驚きながら再び構える。 『なのはさん、離れて!!』 突然通信が入る。なのははその言葉に反応、アクセルフィンで一気に上に飛ぶ。 次の瞬間、一条の光が通り過ぎた。それは直進し、グレネードランチャの砲身の中に入る。 瞬間、大音響と共に爆発が起こる。すぐ背中で起きた爆発にまた吹き飛ばされ、しこたま体を打ちつけながら 転がっていく機体。 「うわー・・・、絶対中の人って生きてないよね・・・」 スバルがもっともな感想をこぼす。 「エネさん?大丈夫?」 『何とか・・・生きてます・・・』 だがその瞬間、ピースフルウィッシュは機能を停止、強制的にエネを除装。 「・・・ごめんね、うまくつかってやれなかった・・・」 <気になさらずに> 「うん、修理代かかっちゃうね・・・」 <まったくです。あなたの治療費も> 「そうだね・・・。直ったら・・・、またお願いね」 <了解そのときはご協力いたします。システム待機モードへ移行> エネ自身の少なからず怪我を負っていた。ピースフルウィッシュもまた大破、全損に近い被害を受けていた。 「生きていたのね、よかった・・・」 ギンガは負傷したエネを気遣う。 「はい、気が付いたのは本当にさっきですけど・・・」 「体は大丈夫なの?」 「私よりこっちの方が・・・」 エネがドックタグ型の待機状態となったピースフルウィッシュを掌に乗せ示す。 「コアデバイスは基本的なコアさえ生きてれば修理は出来ますが、使用しているパーツによって お金はかかりますけど・・・」 「・・・よければ管理局で負担してあげようか?今回の発端はうちのスバルみたいなものだしねぇ・・・」 なのははノーヴェの世話をしているスバルの方を見る。良からぬ視線にスバルは気づかないふりをした。 「でもどこから出てきたんでしょう?エネさんのゲートから出てきたみたいですけど・・・」 スバルが違う話を持ち込む。 「そうだね、どこから出てきたんだろ?ギンガ、ちょっと見て来てくれる?」 「わかりました」 ギンガは一言言うとそのままブリッツキャリバーを転がし、ゲートを開放、奥へと向かった。 「何だ終わっちまったのか?」 入れ替わりで黄色の汎用魔導甲冑に身を包んだ地雷伍長がようやく合流した。 「遅すぎですよ、伍長・・・」 エネがぼやく。 「まあ、そっちの嬢ちゃんもヤツを相手に死ななかっただけ運が良かったと思っとけ。ヤツが伝説のレイブン、 アリーナの不死身のトップ・ナインボール、つまりハスラー・ワンだ」 その言葉を理解できたのはエネだけだった。 「あれがナインボール・・・?まさか・・・、何年も前に消えたと聞いてましたが・・・」 「まあ、生きてたのかどうか知らんが顔を拝んでみようか」 なのはとエネが倒した一機に近づいてハッチの開閉ノブに手をかけ、まわす。 「どんな顔をしてるか知らんが・・・、こいつはなんだ?」 除装した機体の中は空だった。 「スバル、そっちも開けてみて!!」 なのはの指示を受けスバルがノーヴェを負ぶったまま、接近、同じように開閉ノブをまわす。 「・・・なのはさん、こっちもです!!こっちも空っぽです!!」 「そんな・・・、確かに会話をしたよ?そうだよね、レイジングハート?」 <はい、間違いなく> 『なのはさん?』 「ギンガ?どうしたの?」 割り込みでなのはを呼ぶギンガの通信が入る、だが全員に受信できるようにしてある。 『先ほどは気づかなかったのですが、隠しゲートがありました。ここから出てきたんじゃないでしょうか?』 その通信にその場に居た全員が顔を見合わせた。 「ここ?」 「はい。よく見ると表面に滑ったような跡があります」 「どこに繋がってるんだろう?」 「こんな所にゲートがあったなんて・・・。伍長は知っていましたか?」 「いや、初めて知った。ここは古い施設らしが、大体調査は終わっていると聞いていた」 六人はギンガの発見した隠しゲートの前に立っていた。因みにノーヴェはまだセルフチェック中。 「古い施設なんですか?」 なのはが地雷伍長に聞き返す。 「ああ、話によると旧暦時代の施設らしい。新暦になってから付け足された施設もあるがな」 「へー・・・」 「セルフチェック終了。戦闘機動に制限つきで許可・・・」 「あ、ノーヴェ起きた?」 スバルの背中で寝ていた、セルフチェックを実施していたノーヴェが起きた。 「うん、大体大丈夫みたい・・・って、ハチマキ!!何してやがる!!」 どうやらおんぶされていたのが恥ずかしいらしい。顔を真っ赤にして暴れだす。 「わ、こら、そんなに暴れると・・・、わぁ!!」 暴れた表紙でノーヴェがスバルの背中から落ちる。だが落ちる前にギンガがノーヴェの体をキャッチ、 ゆっくりと下ろしてやる。 「もー、さっきはちゃんと『スバル姉』って呼んでくれたのに・・・」 「呼んでねぇよ!!」 「ちゃんと言ったよねー、マッハキャリバー?」 <はい、確かに。記録もちゃんととってあります> 「いや、あれはその・・・」 ノーヴェが顔を真っ赤にして俯く。 「ノーヴェ、体は大丈夫?」 「はい、制限付の戦闘機動でしたら可能です」 一応は指揮官であるなのはが確認する。 「あまり無理したら駄目よ?」 「うん、ギンガ姉・・・」 やっぱりギンガ姉は優しいな・・・。ノーヴェはそう思った。 「予定外の行動だけど・・・、とりあえず潜ってみようか?いくのは私とスバルとギンガで行こう。 ノーヴェはここで待ってるほうがいいね?」 なのはが決定を下す。 「そんな・・・、あたしはまだやれるって!!」 「ノーヴェ、指揮官の決定には従いなさい。今はなのはさんが指揮官なのよ?」 「・・・ギンガ姉、でも本当に大丈夫だから・・・、足手纏いにはならないから!!」 「伍長はここで誰も入らないようにしておいていただけますか?」 「それでこれは出るんだろうな?」 地雷伍長が親指と人差し指をあわせて丸いサインを作る。 「一定額を捜査協力費でお支払いできるでしょう。ですが後払いですよ?」 指揮官役ののなのはが一応契約を取りまとめる。 「構わんよ、だが期待はするな。俺はなんて言ったってアリーナの万年最下位だからな」 そういうと豪快に笑った。 『『『『・・・万年最下位なのにどうやって機体を維持したり生活してるんだろ?』』』』 エネ以外の四人は同じような疑問を頭に思い浮かべた・・・。だがそれを口に出すほど野暮ではなかった。 「あの私は・・・?」 「エネさんは無理しない方がいいわ。控え室に戻って休んでいたほうがいいよ」 「そうだよ。修理費とかは大丈夫、エネさんの分もちゃんと払ってあげる。・・・スバルのお給料からね」 「そんなぁ・・・」 「自業自得だろ・・・。わたしはそれで死にかけたんだからな・・・」 ギンガがエネを心配し、なのはが報酬を請負い、ノーヴェが恨めがましく言う。 「先頭はギンガ、マークスマンはスバル、次に私。ノーヴェは後衛で警戒。前進速度はそんなに速くなくて いいよ。壁とかに隠されている通路とかに注意。ノーヴェはレイジングハートと キャリバーズと直接リンクしてマッピングしておいて。みんな準備は良い?」 「「「はい!!」」」 三人が各々の利き腕を突き上げ返事をする。本当の姉妹ではないはずだが本当に良く似ている三姉妹である。 「よし、じゃあみんな行こうか」 なのはがレイジングハートを隠し通路にむけた。それを合図にギンガを先頭に暗い通路内に入る。 次にスバルが通路に入り自分の番になった時、後ろに立つノーヴェを振り返る。 「本当に大丈夫?」 「大丈夫です、戦闘機人がこんな事で倒れません」 「なにかあったら…、チンクちゃんやセインちゃんが心配するよ?冷たい事ばかり言ってるけどトーレさんも…」 「はい…、でも大丈夫です。戦って倒れたなら戦闘機人の本望だって、きっとみんな言ってくれますから…」 そういうとノーヴェは笑った。 『普段の生活の中で番感情表現が豊かな娘に育ったんだね。ナカジマ家の教育がいいのかな?』 自身の弟子とも言うべき子は相変わらず感情の起伏が表に出ない娘のままだった。 <マスター、彼女のポテンシャルは落ちています。やはり置いて行くべきでは?> 『彼女なら大丈夫だよ、レイジングハート。でも目を離さないであげて』 <お任せください、マスター> 「じゃあ行くよ。しっかり付いてきてね」 アクセルフィンを展開、一気に加速して先発した二人を追う。 「遅れるかよ…!!」 ノーヴェは三人の後を追う。ジェットエッジを加速させ通路の闇へと消えていった。 「さて、じゃ仕事をするとしますか・・・」 四人が通路に消えた後、地雷伍長がぼやき機体を着座させる。 「仕事って・・・、なんで座ってるんですか、伍長?」 「まあ仕事はここで監視してろって事だろ?それに今、この施設に入ってこれるやつは居ると思うか?」 「それはそうですが・・・」 今現在、シャッターが施設の通路の大半を閉鎖している。今頃来たレイヴンは必死に開けようと苦労しているのだろう。 「分かったらお前もとっとと控え室に戻って応急処置して休んでおけ」 「そうですね・・・、じゃあいったん戻ります」 エネが踵を返して戻る。 「ああ、ちょっと待て」 地雷伍長が呼び止める。 「入っていったあいつらが帰ってきた時の為に茶とか軽食を用意しておいてやれ。それと・・・」 一瞬区切って考える地雷伍長。 「誰か来たら軽食と魔法瓶に入れたコーヒーを俺のところに持って来させてくれ。ただ待つのは勘弁だ」 それを聞いて了解の返事のつもりか崩れた敬礼と笑顔を返すとエネはそのまま通路を歩いていった。 歩いていったのを確認して地雷伍長は頭部ハッチを開放腰部の雑具箱から器用にタバコとライターを取り出し、 一本吸い始め、紫煙を吐き出す。 「まさかとは思うが・・・、こいつは本部か例の秘密工場への隠し通路じゃなかろうな?」 地雷伍長の呟きを聞いたモノは彼のデンジャーマイン以外、誰も居なかった。 戻る 目次へ 次へ
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メンバー紹介( ゚∀゚)o彡゜ メンバーの紹介文は好きな人が書いちゃってくださいね。 アイコンはなるべく自分のを 変更する方向で @FOもきち 入れ替えミスの修正・・・by筋肉伍長 名前 ポジション 画像 紹介 24世 右翼手 茂吉 左翼手 コードネーム・ふよよさん。あっと驚くスキンをつけていたりする。「俺ごと撃てー!」寡黙でとてもイイ人! ここ一番での弱さを発揮するやつ。常に大逆転劇の人柱になっている。ガード固いよ!異名:FO茂吉 ラルフ 三塁手 x地雷伍長x 一塁手 元、ドフォーレ商会のマスターTDにのみ棲息飛び蹴り大好きッ子☆果敢にコンテストに参加する子。 強さは一級、年代も一級。SCはいつも楽しませてくれる・・・らしい。ひぐらしが好きみたいです。A.N.C四天王の一人! アルティ 遊撃手 セレネ 捕手 グロデレやMデレの異名を持つスキンもする人。最近デレが足りません!あぁ!ジャンルイが!!「まったるい(・x・)」 日々スキン活動に勤しむ人。顔文字を使うと足をつけ(てくるよ)ません。スキン好きな子。o<・ω・>o 代表取締役社長 中堅手 夜猫 二塁手 ( ゚∀゚)o彡°とやれば返してくれるナイスガイ。顔文字に足をつける技術はもはや仙人レベル。近々相談役にとか 元、陽の光のマスターさん。非戦闘部屋とスポーツをこよなく愛するお方。ヾ(・ヮ・*)ノたまには蒸してあげましょうヽ(・ω)ノ「に、煮るにゃあ!」 瑠琥 投手 森の人 投手 あんまり会えない( ω )しかし会えばみんなにおにゅーのスキンを見せ付けてくれるビックリマン・ω・ナイスなボケを見せてくれますヨ。 あんちゃん(ラルフ氏)のスキンでよりいっそうまっちょに。部屋に入りながらも華麗に話しかけてくれる存在。皆から慕われる(予定)存在。※HOMO疑惑上昇中。 クルト 投手 24世 マスコット クルっと参上のクルトン。ガイスキンを持つナイスガイ(ノ) д (ヾ)合言葉はあちゃぽー! 光風ネコカンズの球団マスコット。中に誰もいませんよ? 月詠 監督 みるめーく 審判 元、霽月堂のマスター。日々チャレンジで自分の限界に挑戦中。チャレ動画でニコ動入賞経験アリ!顔が広いお方。 最近めっきりインしなくなった子。早く復帰するんだよ!!「超必殺!!みるふぁいやー!!」 名前 ポジション 名前 ポジション 画像 紹介 画像 紹介 パンダ小話 巨人の一番ライトのあだ名はパンダで、背番号が24だったりします。 ・・・(´゜ω゜`)!?)`Д゚)・;
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「おい、ハチマキ」 「だーかーら、『スバルお姉ちゃん』。何でノーヴェはギン姉にだけで私には言ってくれないのかな?」 「うるせえ!!それはギンガ姉と他のお姉達だけだ!!」 「会う度にいつもこんな事してるけど飽きないのかな?家でもこんなのなの?」 「そうですねぇ・・・。はいはい、二人ともそれまで。続きは次の機会にしなさい?」 「「はーい」」 なのははギンガ・スバル・ノーヴェ三姉妹を引き連れて歩いていた。格好は新しく一新された管理局の 共通制服の航空総隊バージョン。若干の違いを除けば他の三人の着用している陸上総隊の制服と変らない。 ノーヴェは更生プログラム終了後、ナカジマ家に養子となり一応は末っ子となる。 能力制限は更生プログラムの成績がよかったため殆ど掛けられていない。 四人組が歩くのは殺風景な廊下。人の気配は無かった。 「ほんとにこの道でいいんですか?」 スバルが聞いてくる。 「とりあえず間違いは無いはずだけど・・・」 「たしか情報によると控え室がここら辺にあるはずですよ」 なのはの答えを補足する形でギンガが付け加える。 「しかしまた単純な構造の施設だな」 ノーヴェはあらかじめ渡されていた地図を表示する。幾つかの円筒形の空間と工場地区、 それをつなぐ通路、そして輸送プラントを持つ施設。 「『渡鴉の巣』。かつて数多のレイブン達がレイブン試験を受け巣立って行った所・・・。最近 アリーナが一般に知られるまで場所は秘密だった見たいね・・・」 「鳥頭の巣らしく単純な構造ってか?」 ノーヴェが混ぜっ返す。 「ノーヴェもすぐにかっとなって突撃するじゃない?」 「てめえ!!ハチマキ、もう一遍言ってみろ!!」 「そうやってすぐ熱くなるのが駄目だって、チンクちゃんが言ってたじゃない?」 「・・・今ここであの時のチンク姉の仇討ってやる!!」 スバルは妹ができたのがうれしいのかよく“瞬間湯沸かし器”ノーヴェに話しかけている。 スバルなりの愛情表現なのだが何故か喧嘩になる。二人のやり取りを見ればなぜ殴り合いの 喧嘩にならないのか不思議に思うのだが二人のやり取りを見た人は結局姉妹の痴話喧嘩にしか見えない という感想を持つ。その程度の口喧嘩である。 「二人とも・・・、頭冷やそうか・・・?」 「ドリルで・・・、その頭に排熱孔開けようか・・・?」 「「・・・すいません・・・」」 さすがに仕事中ともあればその程度の痴話喧嘩に付き合う必要はない。 「控え室、ここですね」 「でも人がいねえよ」 「時間はまだ早いと言う訳ではないけど」 「鴉達はお出かけ中、といったところかしら?」 「何か御用ですか?」 いつの間にかモップとバケツを持ったエプロン姿の少女が横に立っていた。 人の気配がしなかったので留守かと思ったがどうやら人はいたらしい。 「あー、ここのお手伝いさん?えーと、レイブンの人たちは今日は来ないのかしら?」 「・・・私もこう見えてもレイブンです。お望みとあれば戦いますか?」 「まあまあ、そういわないで。お名前は?」 いきなりギンガに挑戦しようとする少女を止める為、なのははまずお話から始めようとする。 「エネって呼んでください。コアデバイスはピースフルウィッシュ。今は整備中ですが・・・」 「レイブンさんが何でモップ持って掃除してるのかな?」 「実は私、ランクで言えば下から数えたほうが早いんです。だからこうやってお茶組みしたり 軽い食事作ったり、掃除したり・・・。でもそれでみんなからチップもらってるからいいんですよ」 「私は高町なのは。こっちの三人はギンガにスバルにノーヴェ。三姉妹だよ」 「し、失礼しました!!まさか管理局ののエースオブエースご本人だったとは知らず・・・」 そういうとエネは姿勢を正し頭を下げる。 「いいよ、そんな畏まらなくても。ちょっとお話が聞きたいんだよ」 「お話ですか・・・?」 「そう、昔の話が聞きたいの」 「私はそんな昔から居る訳ではないですから・・・、ここ最近のことでしたら・・・」 「“不死鳥”と言われたレイブン。あなたは出会ったことはある?」 こういう聞き込みは元々捜査畑にいたギンガの方が適切だろう。 そう考えてなのはは話し相手をギンガに任せた。 「私は・・・、アリーナで何度か手合わせをしてもらいました。まったく適いませんでしたが・・・」 「ここに来る事はある?」 「あの人は・・・、アリーナには興味が無いのかここで見かけることは無いですね・・・」 一旦、区切り少し考えるエネ。 「アリーナって言うのは昔のようにレイブン同士が戦ったりするだけじゃなくて情報を交換したり、 仕事上のパートナーを探したり、依頼を探す場所になったりしてるんです。特に今のように レイブンズアークが崩壊して依頼の斡旋組織が機能してない状態ではなおさらです」 「知ってそうな人は?」 「最近、レイブンを雇おうとする人が多いから・・・。仕事が多くてアリーナに来る人も少ないんですよ」 糸が途切れたかな?管理局の四人が同じような事を考えた。それを感じたのかエネと名乗った少女は 「あ、でもアリーナ最古参のレイブンって言われてる人がいますよ」 そういうとエネは隣のソファの裏に寝転がっていた中年の男を起こそうとする。 ぜんぜん気が付かなかった・・・。四人が揃って考えたのはそんなことだった。 「伍長、起きて下さい。伍長!!」 「何だエネか、俺の出番でも来たのか?」 「違いますよ。管理局の人が昔の話を聞きたいって・・・」 「管理局?しかも昔の話だ?」 そういいながら男は起き上がり、なのは達の座っているソファに向かって重い靴音を響かせながら歩き出す。 『お父さん見たいな体系だね』 『いやもっと細い体型だよ』 『どっちにしろヤバイだろ』 『帰ったらお父さんを健康診断に連れて行こうか?』 『『賛成!!』』 『・・・みんな容赦ないね・・・』 ナカジマ三姉妹の容赦ない念話に相槌を打ちながらうちのお父さんも若作りしてるけど一応 健康診断に行ってもらおうかな?そんなことを考えながらなのはは立ち上がり右手を差し出し 握手を求めながら名前を名乗る。 「地雷伍長。本名は必要ないだろう。コアデバイスはデンジャーマイン」 「高町なのは。所属は航空総隊戦技教導隊ですが現在は・・・」 「知ってる。アリーナ万年最下位の俺でも知ってるぐらいの有名人だろ」 「そ、そうですか・・・。こっちはギンガにスバル、ノーヴェ。陸上総隊所属です」 「話するのはかまわんができたらそっちの人数を減らしてくれ。いきなり襲われたりしたら適わん」 「ねえねえ、エネさん?」 難しい話をし始めたなのはとギンガ、そして地雷伍長と名乗った男から少し離れたソファに 座りながらスバルは前に座るエネに話かける。 「えーと、スバルさん、でしたっけ?」 「そうだよ。ちょっとお願いがあるんだけど・・・」 「何でしょう?」 「うちのノーヴェと一戦やってくれない?どうせ暇でしょ?」 そう話しながらスバルは隣に座るノーヴェの頭をなでる。 「この子まだまだ経験が浅くてね」 「ちょっ・・・、ハチマキ、何言ってやがる!!こんな小娘に遅れをとるほど弱くねえよ!!」 「なな・・・、あなたがどんな魔導士か知りませんがこう見えてもレイブンの端くれです!!」 「レイブンだろうがなんだろうが小娘には代りねぇだろ・・・」 「いいでしょう・・・。そっちがその気なら白黒つけましょうか!!」 言うが早いか二人は勢いよく立ち上がりにらみ合う。 「それでは十分後、ドーム・Aに来てください。別に尻尾を巻いて逃げ出しても構いませんが・・・」 「それはこっちの台詞だぁ!!」 「あー、なんか話が変な方向に言ってるような・・・」 ふと視線を感じると冷たい目で見るなのはとギンガと目が合う。 『スバル・・・、後で特別メニューね』 『たっぷり稽古つけてあげるから・・・』 『ご、ごめんなさい・・・』 念話からもなのはとギンガの怒りが感じられた。聞こえてきた声は低く冷たい・・・。 地雷伍長は何がおかしいのか笑いをこらえるのに必死そうにしていた・・・。 「何でレイブンになったの?管理局や他の組織でもよかったんじゃない?」 ギンガはコアデバイス、汎用魔導甲冑を着込み最終チェックをするエネに話しかける。 「家族が病気なんです。だから、・・・少しでも実入りの良い仕事をしようって思って。 こう見えても管理局基準で陸戦B+を持ってるんですよ」 「管理局の局員にならない?陸戦のB以上なら中途採用でも歓迎されるわよ」 「・・・やめときます。世間ではあまり良く言われる事は無いですけど、レイブンの人たちって男女問わず 良い人たちなんですよ?」 「そう、気が変わったらここに連絡して。お父さんの部隊だけど管理局は万年人手不足だから歓迎されるわよ」 考えておきます。そういうとエネは甲冑の重い足音を響かせながらアリーナのゲートへと向かった。 それはそこに眠っていた。かつてプログラムはそれを操り、数多のレイブンを葬り、戦場となれば 敵味方容赦なく弱者を踏み潰してきた。 「力を持ちすぎた者」 ある日、それは上位存在と言うべき存在を失い、その力を振るうべき理由をなくした。 「秩序を破壊する者」 上位存在を打ち砕いた者、レイブンに戦いを挑んだ。そして自身もまた打ち砕かれた。 「プログラムには不要だ・・・」 上位存在を失った後、プログラムは停止したはずだった。 だが怨霊ともいうべき人に近い思考はずっとそのプログラムの目的、力ある者を排除するという目的を 果たそうとしていた。 錆付き、ボロボロになりメンテナンスするものもいない機体達の中から動ける機体を選別、起動。 それらは動くのも厳しいように見えた。 そして一本の通路を目指す。それはアリーナへと続く秘密通路だった・・・。 戻る 目次へ 次へ