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〔総則・商行為〕 江頭憲治郎『商取引法』弘文堂(2010年4月・6版)……実務家必携の商取引法全般に関する体系書。商法自体に規定がある旅客運送等以 外にも、販売代理店やフランチャイズ契約等現代における商取引についても扱っている。会社法、信託法、保険法、08年割賦販売法、特定商取引法、規則改正 等に対応。商法に範囲を限定していないため、学生が試験対策として使うにはやや使いづらい。 近藤光男『商法総則・商行為法』有斐閣(2008年3月・5版補訂版)……たんたんと判例・通説・自説を説明。250頁と薄いが、新司法試験の択一対策にはこれ一冊で十分といわれる。 弥永真生『リーガルマインド商法総則・商行為法』有斐閣(2006年4月・2版)…通説が多い。薄い。 落合誠一他『商法I(総則・商行為)』有斐閣S(2009年3月・第4版) 森本滋他『商法総則講義』『商行為法講義』成文堂(2007年7月・3版,2009年4月・3版)……2冊併せるとそれなりの分量になるが、趣旨 から丹念に論じており、初学者でも理解しやすい。図表の類はないが、とても読み手に親切な良書。引用判例は豊富なのに肝心の判例索引がないのが残念。 大塚英明他『商法総則・商行為法』有斐閣アルマ(2008年12月・2版) 藤田勝利・北村雅史編『プライマリー商法総則・商法行為』(2010年3月・3版) 関俊彦『商法総論総則』有斐閣(2006年6月・2版)……著者の熱気の伝わる独特の文章。少数説多数。タイトルの通り、商行為法が載っていない。『会社法概論』と同様の、読ませる体系書。。 『商法総則・商行為法 プチ・コンメンタール』税務経理協会 (2010年4月)…商法総則・商行為法に関する160頁の注釈書。ほとんど解説はなく、新しいことが唯一の利点。予備校本の方がマシなレベルである。ま ともな注釈書は1997年の基本法コンメンタールが最後になっている。 片木晴彦『基本講義 商法総則・商行為法』(2003年5月・2版)……京大系。森本編『商法総則講義』や有斐閣アルマを書いている。 〔総則・商行為・旧商法〕 鴻常夫『商法総則』弘文堂(1999年4月・新訂5版)……名著。鈴木以後の通説・判例の到達点。慣習法・実定法としての商法の解釈について示唆に富む第1章と第2章、商法総則解説部分は徹底して無駄のない解説。ひと通り勉強の終わった者が読むべき本。 上柳克郎他『商法総則・商行為法』有斐閣双書(1998年3月・新版) 鈴木竹男『商行為法・保険法・海商法』弘文堂(1993年3月・全訂2版)
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〔総則・商行為〕 江頭憲治郎『商取引法』弘文堂(2010年4月・6版)……実務家必携の商取引法全般に関する体系書。商法自体に規定がある旅客運送等以外にも、販売代理店やフランチャイズ契約等現代における商取引についても扱っている。会社法、信託法、保険法、08年割賦販売法、特定商取引法、規則改正等に対応。商法に範囲を限定していないため、学生が試験対策として使うにはやや使いづらい。 近藤光男『商法総則・商行為法』有斐閣(2008年3月・5版補訂版)……たんたんと判例・通説・自説を説明。250頁と薄いが、新司法試験の択一対策にはこれ一冊で十分といわれる。 弥永真生『リーガルマインド商法総則・商行為法』有斐閣(2006年4月・2版)…通説が多い。薄い。 落合誠一他『商法I(総則・商行為)』有斐閣S(2009年3月・第4版) 森本滋他『商法総則講義』『商行為法講義』成文堂(2007年7月・3版,2009年4月・3版)……2冊併せるとそれなりの分量になるが、趣旨から丹念に論じており、初学者でも理解しやすい。図表の類はないが、とても読み手に親切な良書。引用判例は豊富なのに肝心の判例索引がないのが残念。 大塚英明他『商法総則・商行為法』有斐閣アルマ(2008年12月・2版) 藤田勝利・北村雅史編『プライマリー商法総則・商法行為』(2010年3月・3版) 関俊彦『商法総論総則』有斐閣(2006年6月・2版)……著者の熱気の伝わる独特の文章。少数説多数。タイトルの通り、商行為法が載っていない。『会社法概論』と同様の、読ませる体系書。。 『商法総則・商行為法 プチ・コンメンタール』税務経理協会 (2010年4月)…商法総則・商行為法に関する160頁の注釈書。ほとんど解説はなく、新しいことが唯一の利点。予備校本の方がマシなレベルである。まともな注釈書は1997年の基本法コンメンタールが最後になっている。 片木晴彦『基本講義 商法総則・商行為法』(2003年5月・2版)……京大系。森本編『商法総則講義』や有斐閣アルマを書いている。 〔総則・商行為・旧商法〕 鴻常夫『商法総則』弘文堂(1999年4月・新訂5版)……名著。鈴木以後の通説・判例の到達点。慣習法・実定法としての商法の解釈について示唆に富む第1章と第2章、商法総則解説部分は徹底して無駄のない解説。ひと通り勉強の終わった者が読むべき本。 上柳克郎他『商法総則・商行為法』有斐閣双書(1998年3月・新版) 鈴木竹男『商行為法・保険法・海商法』弘文堂(1993年3月・全訂2版) 〔手形〕 大崎晴由『書式 手形・小切手訴訟の実務』民事法研究会(2009年9月・全訂2版)……実務家向けの本だが、論文で手形が出なくなった新司法試験では十分な情報量がある。初心者にもわかりやすく、訴訟実務に沿って手形法を理解できる良書である。 田邊光政『最新手形法小切手法』中央経済社(2007年4月・5訂版)……独自説多め。権利外観理論で大体一貫しているので、答案に使い易くはある。 川村正幸『手形・小切手法』新世社(2005年10月・3版)……著者は金融取引法の権威であり、金融取引法の一貫として手形法・小切手法を解説している。通説に近い。読みにくさを指摘する声も。徹底した権利外観法理。簡易版の『基礎理論手形小切手法』法研出版(2007年12月・2版)あり。 弥永真生『リーガルマインド手形法・小切手法』有斐閣(2007年4月・2版補訂2版)……通説が多い。 大塚・林・福瀧『商法Ⅲ(手形・小切手)』有斐閣S(2011年10月・4版)……コンパクトサイズだがよくまとまった一冊。基礎的理解に徹している。初学者~中級者向け 上柳・鴻・北沢編『手形法・小切手法 商法講義 (有斐閣双書)』(1998年4月・新版)……手形法版ダットサン。『リーガルクエスト会社法』の執筆者の一人である伊藤靖史が2009年4月時点での推薦教科書リストの筆頭にあげるなど本自体の出来はとても良い。著者数名が鬼籍に入っており、改訂は望めないが、手形法理論の進展や判例は少ないのであまり問題はない。基本が過不足なくコンパクトにまとめられており、中級者以上がまとめとして読むのにお勧め。 森本滋編『手形法小切手法講義』成文堂(2010年4月・2版)……未完に終わった森本の法教連載(手形法小切手法の理論と実務)をベースに共著で教科書化したもの。銀行員が手形取引実務を解説した「銀行取引と手形」なる章、約束手形の作成から消滅までの流れを解説した「約束手形の一生」なる章が含まれているのが本書の特徴。交付契約説+権利外観説ベースで判例実務を念頭においた無難な見解でまとめており、現時点で最適なテキストのうちの一つ。 田邊宏康『手形小切手法講義』成文堂(2008年3月)……法学部学生向けの教科書。交付契約説+権利外観理論。薄いがケース・図多用で読みやすい。 前田庸……『入門』(1983年3月)と『法律学大系』(1999年2月)の2冊(後者は分厚い)。創造説。文章は分かり易い。 坂井芳雄『手形法小切手法の理解』法曹会(1996年3月)、『約束手形金請求訴訟における要件事実とその立証』法曹会(1996年11月・3訂版)……元裁判官で手形法実務の第一人者。創造説、有因論、白地補充権概念不要論。-裁判所書記官研修所編『手形法小切手法講義案』司法協会(2001年6月・6訂版)……判例ベース(発行説)。ただし出題範囲を超える記述もあるので注意。 末永敏和『手形法・小切手法―基礎と展開』中央経済社(2007年6月・2版)……非常に薄い。 関俊彦『金融手形小切手法』商事法務(2003年11月・新版)……実務を強く意識した独自説。旧来の「転々流通する手形」像に疑問を提起している。 木内宜彦『手形法小切手法』新青出版(1982年4月・2版、復刊1998年4月)……契約説。かつての創造説全盛時代における契約説の旗手。著者夭折の為、古い。 早川徹『基本講義手形・小切手法』新世社(2007年3月)……交付契約説+権利外観説。薄い本だが2色刷で文章も分かりやすい。百選の判例番号が引用され、参照に便利。 丸山秀平『基礎コース商法I総則・商行為法/手形・小切手法』新世社(2010年1月・3版)……商総・商行為、手形法を1冊で。手形学説では逐一創造説に分量を裂いているため、契約説での論証が薄くなってしまっている。 小塚荘一郎・森田果『支払決済法―手形小切手から電子マネーまで』商事法務(2010年9月)……タイトルどおり、手形・小切手に限らず、電子マネーや銀行振り込み等々の現存する支払決済の法理について、その機能を説明したもの。
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【基本書】<基本書:商法・会社法> 【入門書・概説書】<入門書・概説書:商法・会社法> 【その他参考書】<その他参考書:商法・会社法> 【判例集・ケースブック】<判例集・ケースブック:商法・会社法> 【演習書】<演習書:商法・会社法> 【基本書】 弥永真生『リーガルマインド商法総則・商行為法』『同・会社法』『同・手形法・小切手法』有斐閣(2019年3月・第3版、☆2021年4月・第15版、2018年11月・第3版)……竹内門下。単一著者が商法全般を解説する数少ない基本書。全体的にコンパクトな記述と丁寧な理由付けが特徴である。内容も独自色は強くなく、通説に近い見解なので安心できる。冒頭に分析視座を提示しており、特に旧司時代には論文式試験向きだと言われていた。『会社法』の大きな長所の一つとして、概念の定義がきちんと書かれていることが挙げられる。例えば、株主総会決議における特別利害関係のある株主とはどのような者か、あるいは、利益相反取引における間接取引とはどのようなものか、他の基本書の多くは、いくつかの具体例を挙げるのみで、これらの定義がきちんと書かれているものは少ない。そのような中、本書のように概念定義が丁寧な本は、長文の事例から事実を拾い、一定の概念に当てはめなければならない新司法試験においても、大きな威力を発揮するであろう。A5判、200頁・538頁・318頁。 落合誠一ほか『商法I・II・III(有斐閣Sシリーズ)』有斐閣(I 総則・商行為:2019年3月・第6版、II 会社:2010年4月・第8版、III 手形・小切手:2018年12月・第5版)……東大系教授陣の共著によるコンパクトな教科書。IとIIIは司法試験対策としては充分な情報量がある。IIはさすがに薄すぎるためまとめ本としての利用が主である。3冊は著者が異なるものの、相互にリンクされており、共著による違和感などなく読むことができる。「Ⅰ 総則・商行為(第6版)」において、平成29年民法改正(債権法)、それに伴う商法改正と、平成30年の商法改正(運送法関連)が織り込まれた。四六判、368頁・378頁・432頁。 川村正幸ほか『コア・テキスト 商法総則・商行為法(ライブラリ 商法コア・テキスト1)』『同・会社法(同2)』『同・手形・小切手法(同 3)』新世社(2019年7月、2018年11月、2020年6月)……学修につき「コア」となる重要部分を重点的に解説する「コア・テキスト・シリーズ」の商法編。基本書と入門書の中間程度の情報量。A5判、232頁・192頁・304頁。 松嶋隆弘・大久保拓也編『商事法講義1-3』中央経済社(1 会社法:2020年9月、2 商法総則・商行為:2020年9月、3 支払決済法:2020年9月)……学部生向けに判例・通説を解説。将来に司法試験を受験する学生も視野に入れて執筆されている。A5判、376頁・188頁・200頁。 北村雅史・徳本穰・山下典孝・高橋英治編ほか『スタンダード商法I-V』法律文化社(Ⅰ 商法総則・商行為法:☆2022年4月・第2版、Ⅱ 会社法:☆2022年4月・第2版、Ⅲ 保険法:2019年2月、Ⅳ 金融商品取引法:2021年2月、Ⅴ 商法入門:2018年12月)……保険法も含めた商法全分野に渡る共著。読者として法学部生のみならず、経営学部等の他学部生も視野入れているため、記述は基本事項に重点を置いている。図表等を用いて、初学者にもわかりやすく解説している。平成30年商法改正に対応。A5判、256頁・348頁・286頁・226頁・208頁。 森本滋『会社法・商行為法手形法講義』成文堂(2014年4月・第4版)……1冊本。商法(会社法)の大家である著者が、ロースクール未修コースの講義で使用するため、商法全分野をコンパクトまとめたもの。山口青本や宇賀レインボーと相通ずるコンセプト。書名には商法総則と小切手法がないが、内容には含まれている。他の文献への参照がないなどの多少の癖があるものの、本文を追うだけでも一通りの内容が把握できるよう配慮されている。分量は全体で430ページ程度、会社法に限ると330ページ程度と非常にコンパクトにまとまっている。ただし、その性質上記述が薄く、初学者が本書単独で理解することは困難であるという声もある。もっとも、重要な論点は網羅しているため、まとめ本としては好適である。なお、同著者による会社法の基本書として『会社法講義』有信堂高文社(2001年3月)があったが、既に改訂されていないため、基本書で森本と言えば一般に本書を指す。A5判、468頁。 平出慶道・山本忠弘・田澤元章編『商法概論I』、『同II - 会社法 -』青林書院(2007年4月、2010年4月)……「商法概論 I」は、商法総則・商行為法、手形・小切手法を1冊に集約したもの。A5判、428頁・584頁。 <基本書:商法・会社法> 福原紀彦『企業法総論・総則(企業法要綱1)』『企業取引法(同2)』『企業組織法(同3)』文眞堂(2020年7月・第2版、2015年5月、2017年5月)……主として、1は商法総則・会社法総則、2は商行為法、3は会社法を取り扱う。「企業法総論・総則(第2版)」において、平成29(2017)年民法(債権関係)改正と同整備法制定、平成30(2018)年商法(運送・海商関係)改正、令和元(2019)年会社法改正と同整備法制定の内容が取入れられた。B5判、187頁・250頁・415頁。 畠田公明『商法総論・会社法総則』中央経済社(2018年1月)……法学部で学ぶ学生を対象とする商法・会社法総則のテキスト。A5判、232頁。 【入門書・概説書】 近藤光男編『現代商法入門(有斐閣アルマBasic)』有斐閣(☆2021年3月・第11版)……商法総則、会社、商行為、保険、海商、手形・小切手の基本的な仕組みを解説。商法全体にわたって基本的理解を得るのに最適。第11版で令和元年会社法改正に対応。序章+全6章。四六判、400頁。 ☆小柿徳武・原弘明・伊藤吉洋『基礎から学ぶ商法』有斐閣(2022年5月下旬予定)……四六判、350頁。 山下眞弘『はじめて学ぶ企業法』法学書院(2006年4月)……通説・判例をベースに商法全体(商法総則・商行為法・会社法・手形小切手法)の基礎知識と理論が学習できるよう解説したテキスト。A5判、344頁。 <入門書・概説書:商法・会社法> 楠元純一郎『サマリー商法総則・商行為法』『サマリー会社法』中央経済社(☆2021年3月・第2版、2016年2月)……枝葉は省いて基礎的所を厳選して解説。A5判、204頁・260頁。 永井和之編『ブリッジブック商法(ブリッジブックシリーズ)』信山社(2002年12月)……改訂が望まれる。四六判、320頁。 【その他参考書】 淺木愼一『商法学通論I-VIII〔全8巻〕、【補巻Ⅰ】― 商法の視座からの改正民法(案)』信山社(2010年4月-2015年10月、2016年6月)……体系書。『補巻Ⅰ』は、現在改正が論じられている民法について、商法、手形法、小切手法、会社法との関係を解説。A5変型判、408頁・336頁・392頁・432頁・368頁・349頁・320頁・396頁・280頁。 田村諄之輔・戸塚登・落合誠一編著『目で見る商法教材(「目で見る」シリーズ )』有斐閣(2003年4月・第4版補訂版)……B5判、120頁。 <その他参考書:商法・会社法> 金井高志『民法でみる商法・会社法』日本評論社(2016年9月)……序(民法から商法・会社法へ─民法の特別法として学習する意味)+全11章。A5判、268頁。 【判例集・ケースブック】 岩原紳作ほか編『会社法判例百選』『商法判例百選』『手形小切手判例百選』有斐閣(2016年9月・第3版、2019年6月、2014年11月・第7版)……会社法の収録判例数は104件。第3版からAppendixを新設(40件)。商法は全109項目(新規収録38件)の重要判例を収録。『商法判例百選』は、『商法(総則・商行為)判例百選』有斐閣(2008年12月・第5版)に新たに海商法の判例を加え、改称・改訂したもの。また、民法(債権法)改正に伴う平成29年商法改正、運送・海商法制を120年ぶりに見直した平成30年改正に対応。手形小切手は100件を収録。B5判、240頁・226頁・208頁。 山下友信・神田秀樹編『商法判例集』有斐閣(2020年10月・第8版)……商法全分野(会社法、商法総則、商行為、手形・小切手など)の判例集。解説は短めだが、判旨の引用は百選よりやや長い。第8版において、旧版(2017年10月・第7版)の収録判例を見直すとともに新判例が追加された。全5章。A5判、606頁。 弥永真生『最新重要判例200 商法』弘文堂(2010年3月・第3版)……コンパクトに会社法、商法総則・商行為、手形小切手法の判例を解説している。タイトルは200だが、第3版では222判例を収録している。B5判、252頁。同『会社法新判例50(ジュリストブックス)』有斐閣(2011年7月)は、ジュリスト連載の判例評釈を単行本化したもので新会社法下で出た重要判例を一応網羅している。1つの裁判例を4頁にまとめ、事実・判旨・解説という構成でコンパクトに解説。A5判、232頁。 <判例集・ケースブック:商法・会社法> 小塚荘一郎編著『ケース会社法-会社法判例・資料集』『ケース商行為法-企業取引法判例集』商事法務(2008年10月、2007年4月)……ケースブック。A5判、584頁・337頁。 【演習書】 黒沼悦郎編著『Law Practice 商法』商事法務(2020年3月・第4版)……重要判例をベースにした基礎的な問題集。分かりやすく丁寧な解説が付せられており、取り組みやすい。第4版は、令和元年改正会社法を踏まえた改訂版。「株主総会の権限」、「利益相反の特則としての補償契約」、「取締役の解任」の3項目が新たに追加され、判例と文献がアップデートされた。執筆者(中東正文・福島洋尚・松井秀征・行澤一人)。A5判、388頁。 加美和照編『商法1・2(司法試験シリーズ)』日本評論社(1 会社法:1993年9月・第3版、2 総則・商行為法・有価証券法:1993年10月・第3版)……1の会社法については、旧法のものであるため、注意されたい。B5判、頁・頁。 <演習書:商法・会社法> 石山卓磨『石山教授の新会社法 論文演習』辰已法律研究所 (2007年3月) ……短文の事例問題・一行問題集。初学者向け。会社法の問題33問、商法総則・商行為の問題4問。そこそこの長さがある事例問題は19問。論点の網羅性は比較的高い。参考答案は一通のみ。 酒巻俊雄・尾崎安央編著『新版基本問題セミナー1 会社法』、酒巻俊雄・栗山徳子編著『同2 商法総則・商行為法』成文堂 (いずれも、2005年4月) ……2は、商法総則、商行為法の重要項目を取り上げ、各項目ごとに基本問題、派生問題、および関連問題の三段階に分けて検討を加え、理解を深めることを目的とするセミナー形式の演習書。92年一粒社刊「総則・商行為法」の改題改訂。A5判、516頁・370頁。 → このページのトップ:商法(全般)に戻る。 → リンク:商法(会社)、商法(企業取引)
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【基本書:商法総則・商行為法】〔メジャー①〕 〔その他①〕 【基本書:手形・小切手法】〔メジャー②〕 〔その他②〕 【基本書:商法総則・商行為法、手形・小切手法】 【入門書・概説書】〔入門書・概説書:商法総則・商行為法〕 〔入門書・概説書:手形法・小切手法〕 【注釈書・コンメンタール】〔注釈書・コンメンタール:商法総則・商行為法〕 〔注釈書・コンメンタール:手形法・小切手法〕 【判例集・ケースブック】〔商法総則・商行為法、手形・小切手法〕 〔商法総則・商行為法〕 〔手形・小切手法〕 【演習書】〔商法総則・商行為法〕 〔手形法・小切手法〕 【基本書:商法総則・商行為法】 〔メジャー①〕 近藤光男『商法総則・商行為法(有斐閣法律学叢書)』有斐閣(☆2023年2月・第9版)……鴻門下。定番の一冊。淡々と判例・通説・自説を説明。縦書約300頁と分量は少ないが、新司法試験に商法の択一が存在した時代には、総則・商行為分野の択一対策はこれ一冊で十分と言われていた。全2編、全17章。A5判、302頁。 落合誠一・大塚龍児・山下友信『商法Ⅰ 総則・商行為(有斐閣Sシリーズ)』有斐閣 (2019年3月・第6版)……鴻門下(落合・山下)、竹内門下(大塚)による共著。定評あるSシリーズ。無難な選択肢のひとつ。第6版において、平成29年民法改正及びそれに伴う商法改正と,平成30年の商法改正が織り込まれた。序(商法を学ぶにあたって)+全3編、全18章。四六判、368頁。 弥永真生『リーガルマインド商法総則・商行為法』有斐閣(2019年3月・第3版)……竹内門下。コンパクトな記述と丁寧な理由付けが特徴。A5判、200頁。 北村雅史編『スタンダード商法I 商法総則・商行為法』法律文化社(2022年4月・第2版)……保険法も含めた商法全分野に渡る共著。読者として法学部生のみならず、経営学部等の他学部生も視野入れているため、記述は基本事項に重点を置いている。図表等を用いて、初学者にもわかりやすく解説している。法学部で指定教科書にされることも多い。平成30年商法改正に対応。A5判、256頁。 〔その他①〕 大塚英明・川島いづみ・中東正文・石川真衣『商法総則・商行為法(有斐閣アルマSpecialized)』有斐閣(☆2023年11月・第4版)……第4版において、金商法等改正に合わせて投資に関する第17・18章が一新されるなどした。全6編、全18章。四六判、394頁。 江頭憲治郎『商取引法(法律学講座双書)』弘文堂(☆2022年8月・第9版)……鴻門下。実務家必携の商取引法全般に関する体系書。商法に明文規定がある旅客運送等のほか、販売代理店やフランチャイズ契約など現代的な商取引についても扱っている。商法に範囲を限定していないため、学生が基本書として使うにはやや使いづらい。もっぱら辞書・参考書としての使用が主となるだろう。なお、はしがきによると、「商行為総則の各規定は、それが実際上もっとも問題となる本書の記述の各部分におりこまれている。それがどこかを探すためには、巻末の条文索引を参照されたい」。A5判、620頁。 田邊光政『商法総則・商行為法(新法学ライブラリ 13)』新世社(2016年8月・第4版)……商号(特に名板貸人)、支配人、表見支配人、商号登記など、商法総則と会社法総則とに共通して存在する制度については、会社法総則をも含めて解説。第4版は、平成26(2014)年の商法改正をはじめ第3版(2006年5月)刊行以降の法改正・制度変更に対応し、判例・文献を拡充して内容をアップデート。A5判、368頁。 森本滋編『商法総則講義』『商行為法講義』成文堂(2007年7月・第3版、2009年4月・第3版)……2冊併せるとそれなりの分量になるが、趣旨から丹念に論じており、初学者でも理解しやすい。図表の類はないが、とても読み手に親切な良書。引用判例は豊富なのに肝心の判例索引がないのが玉に瑕。A5判、184頁・238頁。 北居功・高田晴仁編著『民法とつながる商法総則・商行為法』商事法務(2018年11月・第2版)……民法との交錯を意識して商法総則・商行為法を解説する意欲作。第2版は、民法(債権法)及び商法(運送・海商法)の改正を踏まえてアップデートされた。第0講(商法とは何か)+全21講。A5判、464頁。 福原紀彦『企業法総論・総則(企業法要綱 1)』『企業取引法(同 2)』文眞堂(2020年7月・第2版、2015年5月)……『新商法総則・商行為法 講義ノート』文眞堂(2009年3月・第3版)の実質的なリニューアル版。『企業法総論・総則』では主として商法総則を、『企業取引法』では商行為法を取り扱う。B5判、187頁・250頁。なお、同シリーズの『企業組織法(企業法要綱 3)』では会社法を取り扱っている。 青竹正一『特別講義 改正商法総則・商行為法』成文堂(2014年4月・第3版補訂版)……A5判、266頁。 青竹正一『商法総則・商行為法(法律学講座)』信山社(☆2023年2月・第3版)……重厚な体系書であり、調べ物用に適する。全2編、全22章(商法総則:全9章、商行為法:全13章)。A5変型判、720頁。 ☆柴田和史『商法総則・商行為法(三省堂テミス)』三省堂(2024年1月)……A5判、320頁。 関俊彦『商法総論総則』有斐閣(2006年6月・第2版)……竹内門下。著者の熱気の伝わる独特の文章。少数説多数。タイトルのとおり、商行為法が載っていない。A5判、332頁。 片木晴彦『基本講義 商法総則・商行為法(ライブラリ 法学基本講義 9)』新世社(2003年5月・第2版)……京大系。A5判、192頁。 蓮井良憲・森淳二朗編『商法総則・商行為法』法律文化社(2006年3月・第4版)……A5判、372頁。 蓮井良憲編『商法総則・商行為法要説』法律文化社(2003年4月・第3版)……四六判、330頁。 梅田武敏『商法総則・商行為法』信山社(2006年12月)……A5変型判、336頁。 藤田勝利・工藤聡一編『現代商取引法(Next教科書シリーズ)』弘文堂(2011年6月)……全2編、全7章。A5判、360頁。 (古典) 鴻常夫『商法総則(法律学講座双書)』弘文堂(1999年4月・新訂5版、オンデマンド版:2014年12月)……名著。鈴木以後の通説・判例の到達点。慣習法・実定法としての商法の解釈について示唆に富む第1章(商法学序論―意義、特色と傾向、法体系における商法の地位、歴史と諸外国の商法)と第2章(商法の法源―法源の種類、商事法の適用順位・効力範囲)、商法総則解説部分は徹底して無駄のない解説。ひと通り勉強の終わった者が読むべき本。オンデマンド版(新訂第5版1刷:1999年4月30日)。全8章。A5判、304頁。 鈴木竹雄『商行為法・保険法・海商法(法律学講座双書)』弘文堂(1993年3月・全訂2版)……A5判、192頁。 上柳克郎・北沢正啓・鴻常夫編『商法総則・商行為法(有斐閣双書)』有斐閣(1998年3月・新版)……四六判、342頁。 大隅健一郎・今井宏編『商法概説1——序論・総則・会社法(有斐閣双書)』有斐閣(2001年7月・第7版)……四六判、300頁。 戸田修三・中村真澄編『商法総則・商行為法(青林教科書シリーズ)』青林書院(1984年3月)……A5判、306頁。 酒巻俊雄ほか『テキストブック商法総則・商行為法(有斐閣ブックス)』有斐閣(1993年12月)……体系的概説書。A5判、266頁。 三枝一雄・坂口光男・南保勝美編『論点整理 商法総則・商行為法』法律文化社(2005年3月)……A5判、270頁。 【基本書:手形・小切手法】 〔メジャー②〕 早川徹『基本講義 手形・小切手法(ライブラリ法学基本講義11)』新世社(2018年12月・第2版)……交付契約説+権利外観理論。定番の一冊。薄い本だが、2色刷で文章も分かりやすく、結論も無難なもの。引用される判例には百選の判例番号が付され、参照に便利。第2版において、2017年の民法改正、2018年の商法改正に対応して内容が改訂され、さらに手形に代わる仕組みとなる電子記録債権法などについても補論で解説が加えられた。なお、著者の改訂方針(はしがき参照)から、初版の記述を削った部分がある。全4編、全19章+補論(手形に代わる信用手段)。2色刷。A5判、248頁。 弥永真生『リーガルマインド手形法・小切手法』有斐閣(2018年11月・第3版)……竹内門下。丁寧な理由付けが特徴。説明が詳しく、論点の解説では契約説、創造説など各説それぞれからの帰結を記述している。A5判、318頁。 大塚龍児・林竧・福瀧博之『商法Ⅲ 手形・小切手(有斐閣Sシリーズ)』有斐閣 (2018年12月・第5版)……定評あるSシリーズ。早川よりもう少し詳しい基本書が使いたい者に向く。第5版において、平成29年の民法改正および平成30年の商法改正が織り込まれた。全4編、全20章。四六判、432頁。 〔その他②〕 川村正幸『手形・小切手法(新法学ライブラリ15)』新世社(2018年9月・第4版)……著者は金融取引法の権威。金融取引法の一貫として手形法・小切手法を解説している。現代の手形法・小切手法の代表的な体系書のひとつで、通説に近い見解を採り(交付契約説+権利外観理論など)、理論と実務の融合を目指している。図表を多く用いて、読み手に配慮した記述となっているが、文章自体の読みにくさを指摘する声もある。第4版において、2017年の民法改正とそれに伴った整備法による商事法関連の規定改正に対応。A5判、360頁。本書を初学者向けに簡潔にしたものとして、下掲『コア・テキスト手形・小切手法(ライブラリ 商法コア・テキスト 2)』がある。 田邊宏康『手形小切手法講義』成文堂(2019年12月・第3版)……交付契約説+権利外観理論。内容がよくまとまっていて、かつ、ケース・図を多用しているため読みやすい。学部生向けのため薄いが、試験対策としては必要十分な量だと思われる。A5判、278頁。 小塚荘一郎・森田果『支払決済法』商事法務(2018年3月・第3版)……手形・小切手のみならず、電子マネー等についても解説している。論点対照表を付けるなど、学生に配慮したつくりとなっている。A5判、284頁。 森本滋編『手形法小切手法講義』成文堂(2010年4月・第2版)……未完に終わった森本の法教連載(「手形法小切手法の理論と実務」)をベースにして、京大系の学者・実務家による共著で書籍化したもの。交付契約説+権利外観理論ベースで判例実務を念頭においた無難な見解でまとめている。銀行員が手形取引実務を解説した「銀行取引と手形」なる章、約束手形の作成から消滅までの流れを解説した「約束手形の一生」なる章が含まれているのが本書の特徴。共著者の一人である早川の執筆部分は、上掲『基本講義 手形・小切手法』の記述とかなり被っている。A5判、274頁。 上柳克郎・鴻常夫・北沢正啓編『手形法・小切手法 商法講義(有斐閣双書)』有斐閣(1998年4月・新版)……手形法版ダットサンとも言われる。『会社法(LEGAL QUEST)』の執筆者の一人である伊藤靖史が2009年4月時点での推薦教科書リストの筆頭にあげるなど、本自体の出来はとても良い。古いが、手形法分野は、理論の進展や新判例が少ないので、現在でも基本書として使えないこともない。基本が過不足なくコンパクトにまとめられており、中級者以上がまとめとして読むのに便利。ただし、判例索引はないので注意。なお、著者数名が鬼籍に入っており、改訂は望めない。四六判、348頁。 前田庸『手形法・小切手法(法律学体系)』有斐閣(1999年2月)……鈴木竹雄門下。有価証券法学の到達点を示す最高水準の体系書。著者は2013年11月に逝去。A5判、814頁。 丸山秀平『手形小切手法概論』中央経済社(2001年3月・第2版)……権利外観理論。実務での重要性から、約束手形を中心に解説。A5判、272頁。 裁判所書記官研修所編『手形法小切手法講義案』司法協会(2001年6月・6訂版)……判例ベース(発行説)。ただし、出題範囲を超える記述もあるので注意。平成18年12月付けで販売停止中(平成26年11月現在)。 関俊彦『金融手形小切手法』商事法務(2003年11月・新版)……竹内門下。実務を強く意識した独自説。旧来の「転々流通する手形」像に疑問を提起している。A5判、410頁。 田邊光政『最新手形法小切手法』中央経済社(2007年5月・5訂版)……A5判、410頁。 丹羽重博 『手形・小切手法概論』法学書院(2007年3月・第3版)……全5編、全31章。A5判、368頁。 福瀧博之『手形法概要』法律文化社(2007年4月・第2版)……A5判、522頁。 (古典) 前田庸『手形法・小切手法入門(法学教室全書)』有斐閣(1983年3月、OD版:2015年8月)……創造説。「入門」と銘打たれているが、会社法と同様に、入門書ではない。文章は分かりやすい。A5判、470頁。 鈴木竹雄・前田庸『手形法・小切手法(有斐閣法律学全集)』有斐閣(1992年3月・新版)……A5判、452頁。 大隅健一郎『手形法小切手法講義(有斐閣ブックス)』有斐閣(1989年3月・新版、OD版:2001年11月)……A5判、234頁。 土橋正ほか『手形・小切手法30講(論点法律学)』青林書院(1991年2月)……執筆者(土橋正・今野裕之・吉田直・布井 千博・中曽根玲子)。A5判、308頁。 三枝一雄・坂口光男・南保勝美編『論点整理 手形・小切手法』法律文化社(2003年7月)……A5判、308頁。 坂井芳雄『手形法小切手法の理解』法曹会(1996年3月)……創造説。著者は調査官経験もある元裁判官(元名古屋高裁長官)で、手形法実務の第一人者。森田果いわく「唯一無二の名著」。概説書ながら実務でも使えるように訴訟上の立証責任まで意識して解説。白地補充権概念不要論を採る点に特徴。無因論を維持しつつも有因論に同情的見解を示す。記述もわかり易く名著だが版元品切(2018年5月現在【参照】)。同著者による『約束手形金請求訴訟における要件事実とその立証』法曹会(1996年11月・3訂版)も参照のこと。A5判、378頁。 木内宜彦『手形法小切手法』勁草書房(復刊版は新青出版)(1982年4月・第2版、復刊:1998年4月)……契約説。かつての創造説全盛時代における契約説の旗手。著者夭折の為、古い。また、出版社廃業のため、入手したいなら急いだ方がいいかもしれない。 倉沢康一郎『手形判例の基礎——リーディング・ケースによる手形法入門』日本評論社(1990年3月)……契約説+権利外観理論。著者は2009年に逝去。元司法試験委員。木内とともに契約説の支持を拡大することに貢献。最重要判例を使った解説、演習本。A5判、232頁。 【基本書:商法総則・商行為法、手形・小切手法】 丸山秀平『基礎コース商法I総則・商行為法/手形・小切手法(基礎コース[法学]6)』新世社(2018年11月・第4版)……商法総則・商行為法、手形・小切手法を1冊で。手形学説では逐一創造説に分量を割いているため、契約説での論証が相対的に薄い。第4版において、2017年の民法改正及び2018年の商法改正に対応し、法改正で改められた用語や規制に沿って記述が改められた。また、普及がすすむ電子記録債権についての解説も拡充された。A5判、312頁。 小川宏幸『コンパクト商法総則・商行為法/手形・小切手法(コンパクト 法学ライブラリ 8)』新世社(2011年11月)……丸山と同様、商法総則・商行為法、手形・小切手法を一冊にまとめたもの。基本的に初学者向けの入門書のため、丸山よりもさらに薄い。某予備校のテキストに指定されて人気に。四六判、232頁。 ☆松嶋隆弘・大久保拓也編『商事法教材ー商法総則・商行為・支払決済法』中央経済社(2021年2月)……A5判、320頁。 【入門書・概説書】 〔入門書・概説書:商法総則・商行為法〕 藤田勝利・北村雅史編『プライマリー商法総則・商行為法』法律文化社(2019年4月・第4版)……第4版において、2014年会社法改正、2017年民法(債権法)改正、2018年商法(運送営業、倉庫営業等)改正が反映されるとともに、第3版(2010年3月)以降の重要判例が追加された。全3編、全23章(総論:全6章、商法総則:全7章、商行為:全10章)。A5判、212頁。 末永敏和『商法総則・商行為法——基礎と展開』中央経済社(2020年8月・第3版)……A5判、184頁。 川村正幸・品谷篤哉・酒井太郎『コア・テキスト 商法総則・商行為法(ライブラリ 商法コア・テキスト 1)』新世社(2019年7月)……2017年民法改正と2018年商法改正に対応。全2編、全19章。A5判、232頁。 山下眞弘『やさしい商法総則・商行為法』法学書院(2015年2月・第3版補訂版)……第3版補訂版において、平成26年の法改正に対応。全2部、全14章。A5判、168頁。 岡田豊基『現代商法総則・商行為法』中央経済社(2018年10月)……平成30(2018)年商法改正等に対応。A5判、232頁。 中島史雄ほか『導入対話による商法講義(総則・商行為法)(導入対話シリーズ)』不磨書房(2006年6月・第3版)……A5変型判、296頁。 淺木愼一『商法総則・商行為法入門』中央経済社 (2005年5月・第2版)……A5判、224頁。 蓮井良憲・西山芳喜編『入門講義商法総則・商行為法』法律文化社(2006年9月)……A5判、260頁。 楠元純一郎『サマリー商法総則・商行為法』中央経済社 (2017年5月)……「サマリー会社法」の姉妹書。商法典第一編の商法総則、第二編の商行為法の要点をまとめた初学者向けのテキスト。全2部、全24章。A5判、172頁。 松岡啓祐『商法総則・商行為法のポイント解説』財経詳報社(2018年9月)……重要なポイントを設例を立てて解説。会社法の総則や各種の規定も含めて解説。全2編、全15章。A5判、112頁。 三原園子『楽しく学べる商法(総則・商行為)』現代図書 (2020年5月)……2020年4月に施行された改正商法および2019年4月施行改正商法が織り込まれ、項目毎に図表を用いて簡潔に説明。全22章。新書変型判、286頁。 〔入門書・概説書:手形法・小切手法〕 丸山秀平『事例で学ぶ手形法・小切手法』法学書院 (2020年4月・第5版)……判例をもとにしたケースメソッドで手形・小切手法を解説。全16章。A5判、161頁。 川村正幸『コア・テキスト手形・小切手法(ライブラリ 商法コア・テキスト 2)』新世社(2018年11月)……上掲『手形・小切手法(新法学ライブラリ15)』と同じ説で書かれている。重要論点以外は法律の内容と判例の解説に止めており、出来るだけページ数を減らすようにしている。2017年民法改正に対応。全9章。2色刷。A5判、192頁。 川村正幸『基礎理論 手形小切手法』法研出版(2007年12月・第2版)……通説的な立場から、コンパクトに手形・小切手法を解説する。B6判、233頁。 淺木愼一『手形法・小切手法入門』中央経済社 (2013年1月・第2版)……A5判、224頁。 河本一郎・田邊光政『約束手形法入門(有斐閣双書)』有斐閣 (2006年12月・第5版補訂版)……四六判、288頁。 木村秀一『判例手形・小切手法』中央経済社 (2007年4月)……A5判、204頁。 末永敏和『手形法・小切手法——基礎と展開』中央経済社(2007年7月・第2版)……A5判、192頁。 山下眞弘『やさしい手形小切手法』税務経理協会(2008年3月・改訂版)……四六判、184頁。 宮島司『やさしい手形法・小切手法』法学書院(2003年3月・第2版)……A5判、208頁。 河内隆史編著『手形法・小切手法(現代商法講義3)』北樹出版(2006年5月)……A5判、228頁。 【注釈書・コンメンタール】 〔注釈書・コンメンタール:商法総則・商行為法〕 服部榮三編『商法総則・商行為法(基本法コンメンタール(別冊法学セミナー))』日本評論社(1997年2月・第4版)……「総則」(1条から51条まで)及び「商行為」(501条から683条まで)についての注釈書。B5判、308頁。 遠藤喜佳・松田和久『商法総則・商行為法 プチ・コンメンタール』税務経理協会 (☆2024年1月・三訂版)…商法総則・商行為法の簡素な注釈書。文献の引用はなく、判例の引用も最小限のものにとどめられている。本格的な注釈書は上掲『基本法コンメンタール』が最後になっている。A5判、240頁。 〔注釈書・コンメンタール:手形法・小切手法〕 大隅健一郎・河本一郎『注釈手形法・小切手法(有斐閣コンメンタール)』有斐閣(1977年10月)……A5判、604頁。 【判例集・ケースブック】 〔商法総則・商行為法、手形・小切手法〕 鳥山恭一・高田晴仁編著『新・判例ハンドブック 商法総則・商行為法・手形法』日本評論社(2015年8月)……商法・手形法の重要判例200件を1冊に収載。四六判、240頁。 〔商法総則・商行為法〕 神作裕之・藤田友敬編『商法判例百選』有斐閣(2019年6月)……書名を『商法(総則・商行為)判例百選』から変更し、新たに海商分野の判例が加えられ、商法典すべてをカバーした判例百選。民法(債権法)改正に伴う平成29(2017)年商法改正、運送・海商法制を120年ぶりに見直した平成30(2018)年改正が織り込まれた。全109項目の重要判例を収録(新規収録38件)。B5判、226頁。 江頭憲治郎・山下友信編『商法(総則・商行為)判例百選』有斐閣(2008年12月・第5版)……110項目の重要判例を収録(新規収録16件)。平成17年改正に対応。B5判、228頁。 〔手形・小切手法〕 神田秀樹・神作裕之編『手形小切手判例百選』有斐閣(2014年11月・第7版)……100項目の重要判例を収録。B5判、208頁。 【演習書】 〔商法総則・商行為法〕 稲田俊信・中村良編『演習ノート 商法総則・商行為法・保険法・海商法』法学書院(2016年4月・第4版)……初級者向けの演習書。商法総則等の基本・重要テーマ96項目を厳選し、原則、見開き2頁構成で問題・論点・答案構成・答案例を収録。A5判、212頁。 〔手形法・小切手法〕 田邊光政『旧司法試験 論文本試験過去問 手形法小切手法(LIVEシリーズ)』辰已法律研究所(2004年11月・新版)……平成16年度までの旧司法試験の過去問につき田邊教授が解説講義をした講義録が元となっている。新版では平成16年度までの問題解説が追加されており、手形法・小切手法の演習書としては極めて評判が高かった。特に手形法についての理論的進展、重要判例はないので、現在でも第一級の本である。絶版になっていたが、オンデマンド版で復活している。とはいえ、手形の衰退に伴い、新司法試験でも手形法は軽視されているため、ここまでやる必要があるかは疑問がある。 丸山秀平『演習講義 手形・小切手法』法学書院(2001年2月・第2版)……旧司チックな有価証券法の事例問題集。全37問で難易度も旧司レベル~やや簡単め。交付契約説ベースの解説。ちなみに、最後の商行為法のある分野が絡む問題は論点を知っていること自体マニアック。 堀口亘編『演習ノート 手形法・小切手法』法学書院(2003年5月・改訂第2版)……手形法・小切手法の基本的かつ重要テーマ110題をとりあげ、論点、答案構成、模範解答例を示した演習書。A5判、244頁。 倉沢康一郎・奥島孝康『基礎演習商法(基礎演習シリーズ)』有斐閣(1992年4月)……「法学教室」の演習欄に連載したものに書き下ろしを加えてまとめたもの。会社法、手形・小切手法の基本的論点56項目をピックアップ。四六判、324頁。 → このページのトップ:商法(企業取引)に戻る。 → リンク:商法(全般)、商法(会社)
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商法(明治32年3月9日法律第48号) 最終改正:平成26年6月27日法律第91号 会社法(平成17年7月26日法律第86号) 最終改正:平成28年6月3日法律第62号 ※最終改正までの未施行法令あり。 会社法施行規則(平成18年2月7日法務省令第12号) 最終改正:平成28年1月8日法務省令第1号 会社計算規則(平成18年2月7日法務省令第13号) 最終改正:平成28年1月8日法務省令第1号 社債、株式等の振替に関する法律(平成13年6月27日法律第75号) 最終改正:平成26年6月27日法律第91号 手形法(昭和7年7月15日法律第20号) 最終改正:平成18年6月21日法律第78号 小切手法(昭和8年7月29日法律第57号) 最終改正:平成18年6月21日法律第78号 【基本書】 弥永真生『リーガルマインド会社法』『同・商法総則・商行為法』『同・手形法・小切手法』有斐閣(☆2015年3月・第14版,2014年8月・第2版補訂版,2007年4月・第2版補訂2版)……旧司時代の商法の定番書。新司時代になってからは、会社法はリークエ・神田、商法総則・商行為法は近藤、手形法・小切手法は早川にシェアを大きく奪われたが、現在でも根強い人気がある。全体的にコンパクトな記述と丁寧な理由付けが特徴である。内容も独自色は強くなく、通説に近い見解なので安心できる。冒頭に分析視座を提示するなど、論点的であり、特に旧司時代には論文式試験向きだと言われていた。会社法は、12版からは旧商法に関する内容を削り、記述もブラッシュアップすることで大幅リニューアルをし、非常に薄くなったが、その後版を重ねるごとに厚みが増し、現在では概ねリーガルクエスト並みとなっている。この本の大きな長所の一つは、概念の定義がきちんと書かれていることである。たとえば、株主総会決議における特別利害関係のある株主とは、どのような者をいうのか。あるいは、利益相反取引における間接取引とは、どのようなものをいうのか。他の基本書で、これらの定義がきちんと書かれているものは、かなり少ない。他の基本書の多くは、いくつかの具体例を挙げるのみである。しかし、この本には、定義がしっかりと書かれている(もちろん、上掲のような抽象度の高い概念は、定義も抽象的であるが)。新司法試験では、長文の事例のなかから、一定の概念に当てはまる事実を抜き出さなければならない。そのとき、概念定義を正確に覚えていると、それにあてはまる事実を、適切に拾うことができる。しかし、概念定義を覚えておらず、典型例を覚えているのみだと、答案に事実をただ羅列し、その概念に該当する、という結論言切型の答案になってしまう。これでは、よい評価は得られない。弥永の基本書のように、概念定義が丁寧な本は、長文の事例から事実を拾い、一定の概念に当てはめなければならない、新司法試験においても、大きな威力を発揮する。 森本滋『会社法・商行為法手形法講義』成文堂(2014年4月・ 第4版)……商法・会社法の大家である著者が、ロースクール未修者コースの講義で使用するために商法・会社法の全分野をコンパクトに一冊にまとめた、刑法における山口青本と相通ずるコンセプトの基本書(森本黄本との愛称も提案されている)。タイトルだけ読むと商法総則や小切手法が含まれていないように見えるが、実際は含まれている。第2版までは全体で400ページ以内という制限を設けて脚注を多用する記述だったが、第3版ではページ数の制限をなくして読みやすさ重視のスタイルに移行した。他の文献への参照がないなどの多少の癖があるものの、第3版以降では本文を追うだけでも一通りの内容が把握できるように配慮されている。分量は全体で430ページ程度、会社法に限ると330ページ程度と非常にコンパクトにまとまっている。ただし、その性質上当然のことではあるが、記述が薄いため、本書単独で理解することは困難であり、初学者が講義などの補助なしに本書を読み進めることは難しい。もっとも、重要な論点は網羅しているため、まとめ本としては好適であり、むしろまとめ本としてこそ本書はその真価を発揮すると言っても過言ではなかろう。2011年に初版が出たばかりであるため、普及率はまだまだ低いが、商法ではコアカリキュラムに対応した唯一の基本書と思われ、今後シェアを伸ばすことが期待される。A5判、468頁。なお、会社法のみの基本書として『会社法講義』有信堂(2001年3月)があったが、すでに改訂されていないため、会社法基本書で森本と言えば一般に本書(会社法・商行為法手形法講義)を指す。 落合誠一ほか『商法I・II・III(有斐閣Sシリーズ)』有斐閣(I 総則・商行為 2013年3月・第5版,II 会社 2010年4月・第8版,III 手形・小切手 2011年10月・第4版)……東大系の教授陣によって執筆されたコンパクトな定番シリーズ。IIはさすがに薄すぎてまとめ本としての利用が主である。IとIIIは司法試験対策としては充分な情報量があるものの、その完成度には疑問の声もある。定評ある近藤総則・商行為や早川手形・小切手を差し置いてこれらを使用する積極的な理由は少ないか。3冊は著者が異なるものの、相互にリンクされていることから、違和感なく読むことができる。 【入門書・概説書】 近藤光男 編『現代商法入門(有斐閣アルマBasic)』有斐閣(2014年11月・第9版)……商法総則、会社、商行為、保険、海商、手形・小切手の基本的な仕組みを解説。商法全体にわたって基本的理解を得るのに最適。平成26年会社法改正に対応。四六判、378頁。 【判例集・ケースブック】 江頭憲治郎ほか編『会社法判例百選』『商法(総則・商行為)判例百選』『手形小切手判例百選』有斐閣(2011年9月・第2版,2008年12月・第5版,2014年11月・第7版)……会社法の収録判例数は103件。旧版から実務的であり多くの文献で引用されてきたが、今回の改訂では旧商法下の判例の会社法改正後の実務の扱いを踏まえた記述がなされており、さらに参照価値が増した。商法(総則・商行為)は、全110項目の重要判例を収録(新規収録16件)。手形小切手は100件を収録。B5判、216頁・228頁・208頁。 山下友信・神田秀樹編『商法判例集』有斐閣(2014年10月・第6版)……商法全分野の判例集。解説は短めだが、判旨の引用は百選よりやや長い。A5判、582頁。 弥永真生『最新重要判例200 商法』弘文堂(2010年3月・第3版)……コンパクトに会社法、商法総則・商行為、手形小切手法の判例を解説している。タイトルは200だが、第3版では222判例を収録している。B5判、252頁。同『会社法新判例50(ジュリストブックス)』有斐閣(2011年7月)は、ジュリスト連載の判例評釈を単行本化したもので新会社法下で出た重要判例を一応網羅している。1つの裁判例を4頁にまとめ、事実・判旨・解説という構成でコンパクトに解説。A5判、232頁。 小塚荘一郎編著『ケース会社法-会社法判例・資料集』『ケース商行為法-企業取引法判例集』商事法務(2008年10月、2007年4月)……A5判、584頁・337頁。 ☆鳥山恭一・高田晴仁 編著『新・判例ハンドブック 商法総則・商行為法・手形法』日本評論社(2015年8月)……商法・手形法の重要判例200件を1冊に収載。四六判、240頁。 【演習書】 石山卓磨『石山教授の新会社法 論文演習』辰已法律研究所 (2007年3月) ……短文の事例問題・一行問題集。初学者向け。会社法の問題33問、商法総則・商行為の問題4問。そこそこの長さがある事例問題は19問。論点の網羅性は比較的高い。参考答案は一通のみ。
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森本滋『会社法・商行為法手形法講義』成文堂(2014/04・ 第4版)……商法の第一人者が商法全分野を一冊にまとめた基本書。詳しくは会社法の頁を参照。 小川宏幸『コンパクト商法総則・商行為法/手形・小切手法』新世社(2011年11月)……丸山と同様に商法総則商行為手形小切手を一冊にまとめたものだが、丸山よりもさらに薄い。某予備校のテキストに指定されて人気に。 丸山秀平『基礎コース商法I総則・商行為法/手形・小切手法』新世社(2010年1月・3版)……商総・商行為、手形法を1冊で。手形学説では逐一創造説に分量を裂いているため、契約説での論証が薄くなってしまっている。 〔総則・商行為〕 江頭憲治郎『商取引法』弘文堂(☆2013年5月・7版)……実務家必携の商取引法全般に関する教科書。商法自体に規定がある旅客運送等以外にも、販売代理店やフランチャイズ契約等現代における商取引についても扱っている。商法に範囲を限定していないため、学生が試験対策として使うにはやや使いづらい。なお,はしがきによると,「商行為総則の各規定は,それが実際上もっとも問題となる本書の記述の各部分におりこまれている」。 森本滋他『商法総則講義』『商行為法講義』成文堂(2007年7月・3版,2009年4月・3版)……2冊併せるとそれなりの分量になるが、趣旨から丹念に論じており、初学者でも理解しやすい。図表の類はないが、とても読み手に親切な良書。引用判例は豊富なのに肝心の判例索引がないのが残念。 近藤光男『商法総則・商行為法』有斐閣(☆2013年4月・6版)……たんたんと判例・通説・自説を説明。298頁と薄いが、新司法試験に商法・会社法の択一が存在した時代には、択一対策にはこれ一冊で十分と言われていた。 弥永真生『リーガルマインド商法総則・商行為法』有斐閣(2006年4月・2版)…通説が多い。薄い。 落合誠一他『商法I(総則・商行為)』有斐閣S(2013年3月・第5版) 大塚英明他『商法総則・商行為法』有斐閣アルマ(2008年12月・2版) 藤田勝利・北村雅史編『プライマリー商法総則・商法行為』(2010年3月・3版) 関俊彦『商法総論総則』有斐閣(2006年6月・2版)……著者の熱気の伝わる独特の文章。少数説多数。タイトルの通り、商行為法が載っていない。 『商法総則・商行為法 プチ・コンメンタール』税務経理協会 (2010年4月)…商法総則・商行為法に関する160頁の注釈書。ほとんど解説はなく、新しいことが唯一の利点。予備校本の方がマシなレベルである。まともな注釈書は1997年の基本法コンメンタールが最後になっている。 片木晴彦『基本講義 商法総則・商行為法』(2003年5月・2版)……京大系。森本編『商法総則講義』や有斐閣アルマを書いている。 〔総則・商行為・旧商法〕 鴻常夫『商法総則』弘文堂(1999年4月・新訂5版)……名著。鈴木以後の通説・判例の到達点。慣習法・実定法としての商法の解釈について示唆に富む第1章と第2章、商法総則解説部分は徹底して無駄のない解説。ひと通り勉強の終わった者が読むべき本。 上柳克郎他『商法総則・商行為法』有斐閣双書(1998年3月・新版) 鈴木竹男『商行為法・保険法・海商法』弘文堂(1993年3月・全訂2版) 〔手形〕 森本滋編『手形法小切手法講義』成文堂(2010年4月・2版)……未完に終わった森本の法教連載(手形法小切手法の理論と実務)をベースに共著で教科書化したもの。銀行員が手形取引実務を解説した「銀行取引と手形」なる章、約束手形の作成から消滅までの流れを解説した「約束手形の一生」なる章が含まれているのが本書の特徴。交付契約説+権利外観説ベースで判例実務を念頭においた無難な見解でまとめており、現時点で最適なテキストのうちの一つ。 弥永真生『リーガルマインド手形法・小切手法』有斐閣(2007年4月・2版補訂2版)……通説が多い。同シリーズの会社法と同様に、以前の定番である。 大塚・林・福瀧『商法Ⅲ(手形・小切手)』有斐閣S(2011年10月・4版)……コンパクトサイズだがよくまとまった一冊。基礎的理解に徹している。初学者~中級者向け。東大の指定教科書。 早川徹『基本講義手形・小切手法』新世社(2007年3月)……交付契約説+権利外観説。定番の一冊。薄い本だが2色刷で文章も分かりやすく、結論も無難なもの。引用される判例には百選の判例番号が付され、参照に便利。 川村正幸『手形・小切手法』新世社(2005年10月・3版)……著者は金融取引法の権威であり、金融取引法の一貫として手形法・小切手法を解説している。通説に近い。読みにくさを指摘する声も。徹底した権利外観法理。簡易版の『基礎理論手形小切手法』法研出版(2007年12月・2版)あり。 大崎晴由『書式 手形・小切手訴訟の実務』民事法研究会(2009年9月・全訂2版)……実務家向けの本だが、論文で手形が出なくなった新司法試験では十分な情報量がある。初心者にもわかりやすく、訴訟実務に沿って手形法を理解できる良書である。 坂井芳雄『手形法小切手法の理解』法曹会(1996年3月)……元裁判官で手形法実務の第一人者。創造説、白地補充権概念不要論。無因論を維持しつつも有因論に同情的見解を示す。記述もわかり易く名著だが書店店頭ではなかなか見かけない。但し法曹会には在庫ありとの事(25年4月現在)。 田邊光政『最新手形法小切手法』中央経済社(2007年4月・5訂版)……独自説多め。権利外観理論で大体一貫しているので、答案に使い易くはある。 上柳・鴻・北沢編『手形法・小切手法 商法講義 (有斐閣双書)』(1998年4月・新版)……手形法版ダットサン。『リーガルクエスト会社法』の執筆者の一人である伊藤靖史が2009年4月時点での推薦教科書リストの筆頭にあげるなど本自体の出来はとても良い。著者数名が鬼籍に入っており、改訂は望めないが、手形法理論の進展や判例は少ないのであまり問題はない。基本が過不足なくコンパクトにまとめられており、中級者以上がまとめとして読むのにお勧め。 田邊宏康『手形小切手法講義』成文堂(2008年3月)……法学部学生向けの教科書。交付契約説+権利外観理論。薄いがケース・図多用で読みやすい。 前田庸『手形法・小切手法入門』(1983年3月)。創造説。文章は分かりやすい。なお,同一著者による手形法学の到達点を示す本格的体系書として『手形法・小切手法』(1999年2月)。 裁判所書記官研修所編『手形法小切手法講義案』司法協会(2001年6月・6訂版)……判例ベース(発行説)。ただし出題範囲を超える記述もあるので注意。 末永敏和『手形法・小切手法―基礎と展開』中央経済社(2007年6月・2版)……非常に薄い。 関俊彦『金融手形小切手法』商事法務(2003年11月・新版)……実務を強く意識した独自説。旧来の「転々流通する手形」像に疑問を提起している。 木内宜彦『手形法小切手法』新青出版(1982年4月・2版、復刊1998年4月)……契約説。かつての創造説全盛時代における契約説の旗手。著者夭折の為、古い。又、出版社廃業のため、入手したいなら急いだ方が良いかも。 小塚荘一郎・森田果『支払決済法―手形小切手から電子マネーまで』商事法務(2010年9月)……タイトルどおり、手形・小切手に限らず、電子マネーや銀行振り込み等々の現存する支払決済の法理について、その機能を説明したもの。
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•商法(明治32年3月9日法律第48号) 最終改正:平成26年6月27日法律第91号 •手形法(昭和7年7月15日法律第20号) 最終改正:平成18年6月21日法律第78号 •小切手法(昭和8年7月29日法律第57号) 最終改正:平成18年6月21日法律第78号 【商法(総則・商行為)、手形・小切手法】 丸山秀平『基礎コース商法I総則・商行為法/手形・小切手法』新世社(2010年1月・第3版)……商総・商行為、手形法を1冊で。手形学説では逐一創造説に分量を裂いているため、契約説での論証が薄くなってしまっている。A5判、320頁。 小川宏幸『コンパクト商法総則・商行為法/手形・小切手法』新世社(2011年11月)……丸山と同様に商法総則商行為手形小切手を一冊にまとめたものだが、丸山よりもさらに薄い。某予備校のテキストに指定されて人気に。四六判、232頁。 【総則・商行為】 近藤光男『商法総則・商行為法』有斐閣(2013年4月・第6版)……たんたんと判例・通説・自説を説明。298頁と薄いが、新司法試験に商法・会社法の択一が存在した時代には、択一対策にはこれ一冊で十分と言われていた。A5判、298頁。 江頭憲治郎『商取引法(法律学講座双書)』弘文堂(2013年5月・第7版)……実務家必携の商取引法全般に関する教科書。商法自体に規定がある旅客運送等以外にも、販売代理店やフランチャイズ契約等現代における商取引についても扱っている。商法に範囲を限定していないため、学生が試験対策として使うにはやや使いづらい。なお,はしがきによると,「商行為総則の各規定は,それが実際上もっとも問題となる本書の記述の各部分におりこまれている」。A5判、598頁。 森本滋編『商法総則講義』、『商行為法講義』成文堂(2007年7月・3版、2009年4月・3版)……2冊併せるとそれなりの分量になるが、趣旨から丹念に論じており、初学者でも理解しやすい。図表の類はないが、とても読み手に親切な良書。引用判例は豊富なのに肝心の判例索引がないのが玉に瑕。A5判、184頁・238頁。 丸山秀平『演習講義 手形・小切手法』法学書院(2001年2月・第2版)……旧試験チックな有価証券法の事例問題集。全37問で難易度も旧試験レベル~やや簡単め。交付契約説ベースの解説。ちなみに最後の商行為法のある分野が絡む問題は論点を知っていること自体マニアック。 大塚英明・川島いづみ・中東正文『商法総則・商行為法(有斐閣アルマSpecialized)』有斐閣(2008年12月・第2版)……四六判、356頁。 藤田勝利・北村雅史編『プライマリー商法総則・商法行為』法律文化社(2010年3月・第3版)……金融商品取引法の制定、信託法および保険法の改正、最新の判例をふまえた改訂版。A5判、234頁。 関俊彦『商法総論総則』有斐閣(2006年6月・第2版)……著者の熱気の伝わる独特の文章。少数説多数。タイトルの通り、商行為法が載っていない。A5判、332頁。 遠藤喜佳・松田和久 共著『商法総則・商行為法 プチ・コンメンタール』税務経理協会 (☆2015年5月・改訂版)…商法総則・商行為法に関する184頁の注釈書。ほとんど解説はなく、新しいことが唯一の利点。予備校本の方がマシなレベルである。まともな注釈書は1997年の基本法コンメンタールが最後になっている。A5判、184頁。(改訂版については評価待ち。) 片木晴彦『基本講義 商法総則・商行為法(ライブラリ 法学基本講義 9)』新世社(2003年5月・第2版)……京大系。森本編『商法総則講義』や有斐閣アルマを書いている。A5判、192頁。 田邊光政『商法総則・商行為法(新法学ライブラリ 13)』新世社(2006年5月・第3版)……平成17年の会社法制定,商法大改正に対応.商号(特に名板貸人),支配人,表見支配人,商号登記など,この改正に伴い商法総則と会社法総則とに共通して存在するようになった制度については,会社法総則をも含めて解説。A5判、368頁。 青竹正一『特別講義 改正商法総則・商行為法』成文堂(2014年4月・第3版補訂版)……A5判、266頁。 ☆福原紀彦『企業法総論・総則』『企業取引法』文眞堂(2015年3月、2015年5月)……『企業法総論・総則』では商法総則と会社法総則を、『企業取引法』では商行為法を取り扱う。B5判、174頁・250頁。(評価待ち。) 〔総則・商行為(旧商法)〕 鴻常夫『商法総則』弘文堂(1999年4月・新訂5版)……名著。鈴木以後の通説・判例の到達点。慣習法・実定法としての商法の解釈について示唆に富む第1章と第2章、商法総則解説部分は徹底して無駄のない解説。ひと通り勉強の終わった者が読むべき本。オンデマンド版(2014年12月・新訂5版)、A5判、304頁。 〔入門書〕 山下眞弘『やさしい商法総則・商行為法』法学書院(2015年2月・第3版補訂版)……平成26年の法改正に対応。A5判、頁。 北居功・高田晴仁編著『民法とつながる商法総則・商行為法』商事法務(2013年4月)……A5判、414頁。 〔演習書〕 稲田俊信・中村良編『演習ノート 商法総則・商行為法・保険法・海商法』法学書院(2016年4月・第4版)……A5判、頁。 【手形・小切手】 早川徹『基本講義手形・小切手法』新世社(2007年3月)……交付契約説+権利外観説。定番の一冊。薄い本だが2色刷で文章も分かりやすく、結論も無難なもの。引用される判例には百選の判例番号が付され、参照に便利。A5判、256頁。 森本滋編『手形法小切手法講義』成文堂(2010年4月・第2版)……未完に終わった森本の法教連載(手形法小切手法の理論と実務)をベースにして、京大系の学者・実務家による共著で教科書化したもの。銀行員が手形取引実務を解説した「銀行取引と手形」なる章、約束手形の作成から消滅までの流れを解説した「約束手形の一生」なる章が含まれているのが本書の特徴。交付契約説+権利外観説ベースで判例実務を念頭においた無難な見解でまとめており、現時点で最適なテキストのうちの一つ。早川徹教授も共著者の一人であり、執筆部分の記述はかなり被っている。A5判、274頁。 川村正幸『手形・小切手法(新法学ライブラリ15)』新世社(2005年10月・第3版)……著者は金融取引法の権威であり、金融取引法の一貫として手形法・小切手法を解説している。通説に近い。読みにくさを指摘する声も。徹底した権利外観法理。A5判、384頁。簡易版の『基礎理論手形小切手法』法研出版(2007年12月・第2版)あり。 坂井芳雄『手形法小切手法の理解』法曹会(1996年3月)……元裁判官(調査官経験あり名古屋高裁長官で定年退官)で手形法実務の第一人者。概説書ながら実務でも使えるように訴訟上の立証責任まで意識して解説。森田果教授いわく「唯一無二の名著」。手形理論は創造説を支持、白地補充権概念不要論を採る点に特徴。無因論を維持しつつも有因論に同情的見解を示す。記述もわかり易く名著だが書店店頭ではなかなか見かけない。法曹会や成文堂に在庫あり(27年4月現在)。A5判、378頁。 上柳克郎・鴻常夫・北沢正啓編『手形法・小切手法 商法講義(有斐閣双書)』有斐閣(1998年4月・新版)……手形法版ダットサン。『会社法(LEGAL QUEST)』の執筆者の一人である伊藤靖史が2009年4月時点での推薦教科書リストの筆頭にあげるなど本自体の出来はとても良い。著者数名が鬼籍に入っており、改訂は望めないが、手形法理論の進展や判例は少ないのであまり問題はない。基本が過不足なくコンパクトにまとめられており、中級者以上がまとめとして読むのにお勧め。ただし、判例索引はないので注意。四六判、348頁。 田邊宏康『手形小切手法講義』成文堂(2008年3月・第2版)……法学部学生向けの教科書。交付契約説+権利外観理論。薄いがケース・図多用で読みやすい。A5判、272頁。 前田庸『手形法・小切手法入門』有斐閣(1983年3月)……創造説。文章は分かりやすい。A5判、470頁。なお,同一著者による手形法学の到達点を示す本格的体系書として、『手形法・小切手法』有斐閣(1999年2月、A5判、814頁)がある。おって、同著者は、2013年(平成25年)11月に逝去された。 裁判所書記官研修所編『手形法小切手法講義案』司法協会(2001年6月・6訂版)……判例ベース(発行説)。ただし出題範囲を超える記述もあるので注意。(注)司法協会において、平成18年12月付けで販売停止中(平成26年11月現在)。 末永敏和『手形法・小切手法―基礎と展開』中央経済社(2007年7月・第2版)……非常に薄い。A5判、192頁。 関俊彦『金融手形小切手法』商事法務(2003年11月・新版)……実務を強く意識した独自説。旧来の「転々流通する手形」像に疑問を提起している。A5判、410頁。 木内宜彦『手形法小切手法』勁草書房、復刊版は新青出版(1982年4月・第2版、復刊1998年4月)……契約説。かつての創造説全盛時代における契約説の旗手。著者夭折の為、古い。又、出版社廃業のため、入手したいなら急いだ方がいいかもしれない。 倉沢康一郎『手形判例の基礎―リーディング・ケースによる手形法入門』日本評論社(1990年3月)……故人。元司法試験委員。契約説+権利外観説。木内とともに契約説の支持を拡大することに貢献。最重要判例を使った解説、演習本。A5判、232頁。 〔入門書〕 淺木愼一『手形法・小切手法入門』中央経済社 (2013年1月・第2版)……A5判、224頁。 木村秀一『判例手形・小切手法』中央経済社 (2007年4月)……A5判、204頁。 宮島司『やさしい手形法・小切手法』法学書院(2003年3月・第2版)……A5判、208頁。 丸山秀平『事例で学ぶ手形法・小切手法』法学書院 (2016年4月・第3版補訂版)……第3版補訂版は、最新の判例や「百選」に対応した補訂版。A5判、頁。 〔演習書〕 田邊光政『旧司法試験 論文本試験過去問 手形法小切手法(LIVEシリーズ)』辰已法律研究所(2004年11月・新版)……平成16年度までの旧司法試験の過去問につき田邊教授が解説講義をした講義録が元となっている。新版では平成16年度までの問題解説が追加されており、手形法・小切手法の演習書としては極めて評判が高かった。特に手形法についての理論的進展、重要判例はないので、現在でも第一級の本である。絶版になっていたが、オンデマンド版で復活している。とはいえ、手形の衰退に伴い、新司法試験でも手形法は軽視されているためここまでやる必要があるかは疑問がある。 上柳克郎他『商法総則・商行為法(有斐閣双書)』有斐閣(1998年3月・新版)……四六判、342頁。 鈴木竹男『商行為法・保険法・海商法(法律学講座双書)』弘文堂(1993年3月・全訂2版)……A5判、192頁。 上柳克郎・鴻常夫・北沢正啓編『手形法・小切手法 商法講義(有斐閣双書)』有斐閣(1998年4月・新版)……手形法版ダットサン。『会社法(LEGAL QUEST)』の執筆者の一人である伊藤靖史が2009年4月時点での推薦教科書リストの筆頭にあげるなど本自体の出来はとても良い。著者数名が鬼籍に入っており、改訂は望めないが、手形法理論の進展や判例は少ないのであまり問題はない。基本が過不足なくコンパクトにまとめられており、中級者以上がまとめとして読むのにお勧め。ただし、判例索引はないので注意。四六判、348頁。 堀口亘編『演習ノート 手形法・小切手法』法学書院(2003年5月・改訂第2版)……手形法・小切手法の基本的かつ重要テーマ110題をとりあげ、論点、答案構成、模範解答例を示した演習書。A5判、244頁。(評価待ち。)
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商法Ⅰ(商法総則・商行為)西川 商法Ⅰ(商法総則・商行為)工藤 商法Ⅱ(会社法) 坂田 商法Ⅱ(会社法) 石山
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アンロック商法 開幕版・決定版商法 曲芸商法 スペシャル商法 他機種上位移植商法 ナンバリングの分裂 バージョン商法 端数商法 分裂商法 ポケモン商法 マイナーチェンジ商法 貢ぎゲー商法△ 猛将伝商法△ 遊戯王商法△ リメイク商法△ アンロック商法 ゲームに内蔵されている要素を、アンロックキーをつけて販売するもの。無料の場合はそもそも商法と呼ばれないが、有料の場合は多くのファンから嫌われる。 開幕版・決定版商法 コナミの『実況パワフルプロ野球』シリーズで、最初に実世界でのプロ野球シーズンが始まる前に『開幕版』(無印)をだし、あとでシーズン結果の反映・バグ修正を施した『決定版』を出す商法。完全版商法と違い、シーズンの結果を反映するがゆえに、謎強化や弱体化もある。 曲芸商法 アダルトゲームメーカー「サーカス(CIRCUS)」(サーカス→曲芸)が行う商法。 スペシャル商法 次世代機に出したタイトルに要素を追加して「Special」と名前をつけて発売するコーエー(コーエーテクモゲームス)の販売戦略。 他機種上位移植商法 過去に発売したゲームを他のハードに様々な追加要素を足して移植するもの。 ナンバリングの分裂 「端数商法」と同義。 バージョン商法 「バージョン分け商法」「ポケモン商法」とも。 一つの作品を複数のバージョンに分けて販売すること。バージョンごとの特色を活かしたプレイスタイルの多様化は通信プレイの醍醐味のひとつである。しかし一方で使いまわし・ボリューム水増しのごまかしや、複数買いによる利益向上を非難されることも多々ある。 端数商法 スクウェア(現スクウェア・エニックス)のファイナルファンタジーシリーズで知られる商法。「分裂商法」「ナンバリングの分裂」とも。「完全版商法」「未完成商法」も参照のこと。 分裂商法 「端数商法」と同義。 ポケモン商法 バージョン商法・マイナーチェンジ商法など複数の商法の別称あるいは総称。 マイナーチェンジ商法 「マイチェン商法」「ポケモン商法」とも。「バージョンアップ商法」「曲芸商法」も参照のこと。 設定が一部しか違わない別バージョンを後発で出す商法で、代表的なものはポケモンシリーズである。 貢ぎゲー商法△ アーケードゲームでプレイヤーが隠し要素を解禁するために金を多く貢がせる商法。 猛将伝商法△ 無双シリーズにおける完全版商法△の呼び名 遊戯王商法△ ゲームにカードなどのおまけを付けておまけの力で得る商法。「カードを買ったらゲームがおまけでついてきた」と揶揄される。 リメイク商法△ 過去のゲームをリメイクすること自体は悪いことではないが、乱発や品質劣化等の事由があるとファンを怒らせることが多い。スクウェア・エニックスはよくそういった理由でファンから批判される。
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「訪問販売」というと戸別訪問を連想しがちですし、代理店もそのように言ってくるかもしれませんが、当選商法は法的には訪問販売に当たります。もちろんクーリングオフの対象になりますし、法外な違約金を支払わせる違約金契約は無効です。 訪問販売の定義 特定商取引に関する法律 http //www.houko.com/00/01/S51/057.HTM 第二条 この章並びに第十八条の二及び第十八条の三において「訪問販売」 とは、次に掲げるものをいう。 一 販売業者又は役務の提供の事業を営む者(以下「役務提供事業者」と いう。)が営業所、代理店その他の通商産業省令で定める場所(以下「営業 所等」という。)以外の場所において、売買契約の申込みを受け、若しくは 売買契約を締結して行う指定商品若しくは指定権利の販売又は役務を有償で 提供する契約(以下「役務提供契約」という。)の申込みを受け、若しくは 役務提供契約を締結して行う指定役務の提供 つまり、法的には「営業所」「代理店」以外の場所での契約は全て訪問販売。ドンキホーテやオートバックスの店頭はUSENの代理店でも営業所でもないので、当選商法は訪問販売に当たります。 なおサウンドプラネットの契約は、特定商取引法別表第二のニ、指定権利「映画、演劇、音楽、スポーツ、写真又は絵画、彫刻その他の美術工芸品を鑑賞し、又は観覧する権利」に該当しますので、第二条の「指定権利」を「有償で提供する契約」に該当します。 特定商取引に関する法律別表 指定商品・指定権利・指定役務 http //www.meti.go.jp/policy/consumer/tokushoho/gaiyou/siteisyouhin.htm