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登場人物 , -‐-.、___ _,/ \ ` . ,r-' ´ l ヽ ` . / ,rヘ」 ! ! ∧ `ヽ / ; / ;r'| | ∧ ', | /_. イ / / / l | l ∧ ', l | / ´ / / / /__ , ! !、___ | ∨ | / / / /__ `', | '|´\ `| l ', , | /|/ lfYテftヘl\ | ,ィ弐、 | | トヽ | /イ! '.弋nj ` {n_ハヽl\ | | l′ | l 、 | / ヘlヽ | | ヘ. 、‐--,. / / / }ノ | /| \ ´ ..イ / ; / ∨,ノィ ハ ー-‐' ´ ,| ム/-,.、__ / .ィ ! / / //.ィー、 ( `丶、 __. ィ ´l/厶 '--、 ./ ,.' ,.' , ' ヽ---、 _ヘiヾr-.、 f^ト 、 /||| {-'ニニヽニ/ / / / _,.、 イヽ.),..、l l ',l. ヾ | ! `¨ヽl| |´ ゙ー/ / / / __.ィ'T j レl |ノ }ヽ、\\ ー、 ヽ i | | ,′ //, ′ /´ l. |/ ./ゝ' / / 表向きヤマブキジムのジムリーダーだが裏ではロケット団の構成員としてポケモン協会の動向を探ったり、団員の戦力補強訓練などをしてもらっている。 手持ちポケモン [[]] ステータスについて
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古泉一樹 →古泉一姫 5月という半端な時期に転入してきたことから、ハルヒコに「謎の転校生」としてSOS団に勧誘された。制服の時はニーソ?巨乳 同年代に対しても敬語を使い、結構モテる。 正体は「超能力者」。ハルヒコの精神が不安定になると発生する「閉鎖空間」でのみ力を発揮できる。 (身長160センチ) CV.小野大輔(坂本真綾、生天目仁美、浅野真澄、雪野五月、永田亮子の意見も)
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古泉一樹無題1 ウィザード オブ サムデイ ウィザード オブ レニーデイ 古泉一樹 EP.0 古泉一樹 EP.0.5 墓地にて 晴れのち快晴 ある日の出来事 古泉一樹の結婚 頼れる副団長 絶望の世界 古泉一樹の独白 古泉崩壊 本音 GUN SURVIVAR 古泉一樹の青春 会心の一手 落し物、拾い物 変わらない チェンジ・マイ・ヒーロー 自分の居場所 古泉くんと鶴屋さん さよなら 内緒の最初 涼宮暗殺指令 雪の日 古泉一樹の出会い 不眠症候群 花嫁修行危機一髪 閉鎖空間記 キミがキミで居られるように 世界の反対側 選択肢の無い世界で スノウマーチ 月光 一樹ちゃん☆スマイル 女古泉 ちゃん の憂鬱 四月の雪 キャッチボールwith古泉球 一樹くんに女神の祝福を! 温泉と札幌 前髪に揺れる四ツ葉ふたつ 雪解けの想い もりのこいずみくん 戦士達の休日 【K.B.F.】 秘密の音色 若葉の頃 新米保父さん一樹は大童 古泉一樹の私情 小さな、親切 Kiss&Kiss 魔法少女フェアリーユキ 刹那主義 赤ク染マル こいずみくん一斉大売り尽くし そらをとぶこいずみくん 『僕』の覚醒 届かぬ想い 古泉一樹の災難 桃色空間奮闘日記 僕は誰だろう 僕と森さんと時々2ch 夏の少女 教科書文通 うそつきの本音 闇に降る雨 笑顔は癖のような感じですよ 一夏の恋 あらしのよるに 恋愛相談 遊園地と花火 それぞれの愛のかたち 古泉一樹の消失 ゲ泉記 スノーホワイト・レクイエム 私の選んだ人(古森)リスト 2月14日の出来事 3月14日の出来事 古泉一樹の約束 買い物日和 killing me セイブザ・クイーン 違う!恐くない!(古泉×長門) 古泉一樹の休日 紫の髪の女の子 古泉一樹の告白 キャンバス 一つの野心、一つの決意 一本の樹 夢見ぬ蛙は終末に鳴く Desire where it doesn t disappearのシリーズ 卑屈超能力者と傷心宇宙人の話 ハリネズミな僕たち
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反転世界の運命恋歌Ⅲ で、ようやく俺と古泉一姫のデートの話になる訳だが、まあ別段、大したことはやっていない。 おっと、ここで言う『大したことはやっていない』と言う意味は、男女が遊びに行く昼間の健全なデートとしては当たり前で当たり障りのないことしかやっていないという意味だ。 だからと言って楽しくなかったかと言えば、むろん、そんな訳がなくて思いっきり楽しんでいた。 スタートは小物雑貨屋のウィンドウショッピングから始まって、彼女が「ふわぁ」という風船が膨らんで来たような笑顔は可愛かったし、「どれもいいですね」と同意を求められた時は、それとなく相槌をうってやった。 それから少し喉が渇いたんで二人で喫茶店入って、さすがにここでは、情けない話ではあるが奢ってもらった。なんせ財布を持たずにこっちの世界に飛ばされたわけだから一文なしだったしな。 つか、彼女の出した千円札を見て、仮に俺が財布を持ってきていたとしても硬貨以外は使えないことを思いっきり悟れたわけだからどうにもならん。 誰だよ。野口英子に与謝野秋朗、福沢輸香理て。 その後は電車で一時間ほどの小さな湖に来た。二つの湖を八の字に周回する散策にはもってこいのピクニックコースだ。 去年の文化祭の後、ハルヒが映画撮影の慰労として俺たちを案内してくれた場所で、俺もここは結構気に入っている。景色もいいし空気もうまいしな。団体だろうとカップルだろうと家族連れだろうとどんな組み合わせでものんびり過ごすには適しているぜ。 んで、ここではボートも借りれるんだ。 前の時は、行方知れずになった男の子を探すのに夢中になってしまっていたが、後々、ここで誰かのんびり遊覧するのはどうだろうか、なんて考えたものだから今回、実行させてもらったってわけさ。 何? こういう場所ってあったかだと? そうだな。原作の方にはなかったかもしれないが、コミックには出てきたんだぜ。 って、俺は誰に何を言っているんだ? 「素敵な場所ですね」 「だろ?」 もちろん俺がオールを漕いでいる。古泉一姫は上品に座りながら湖面をなでる優しい風に自身の頭髪を委ねていた。 「向こうの世界にもここはあるんですか?」 「そういうこった。じゃないと来れるわけないしな。それにここならのんびりと時間をつぶせるし、何より、一度、誰かと二人だけでここに来れたらな、と思っててね」 「くす。その相手に私が選ばれたなんて本当に光栄です」 「そうかい」 俺も彼女も屈託のない微笑みを浮かべている。 男女が二人ボートでのんびりしている。こういうシチュエーションも夢見ていたさ。もっとも、向こうの世界でこれはおそらくなかなか実現できないだろうが。 理由か? 考えるまでもない。長門や朝比奈さんを誘えば、後からハルヒにどんな罰ゲームを喰らわされるか分かったもんじゃないし、かと言って、将来、万が一にも普通の女の子とやらになった後ならともかく、今のハルヒは絶対にこういう誘いに乗らないだろう。 んで、むろん向こうの世界の古泉じゃ論外だ。 しかし、まさかこういう形で夢を叶えられるとはね。ひょっとしてここは両涼宮様に感謝すべきなのかもな。 「私も同じです」 って、うぉ!? ひょっとして君はテレパシーでも持っているのかい? 「いえ、そのような力はございません。ただ単に貴方は声に出していましたから」 そうか。まあ心で独り言を呟いていてもいつの間にか、声になってしまっていることが多々あるからな。俺は。 「彼女も同じようなものです」 「こっちの俺もかよ……ったく、どこまで似てるんだか……」 「そうですね。ですが、そんな彼女ですから私も彼女に魅かれる一人なのかもしれません。ましてや貴方は彼女。同じ気持ちを貴方に抱くのは当然と言えば当然でしょうか」 「向こうの世界の君もそう言ってたぜ。もっとも、そいつは男だから気持ち悪いだけだったがな。しかし、君にそう言ってもらえるのは素直に嬉しいもんだ」 「まあ酷い、でもありがとう」 どういう意味だよ。 「酷いは向こうの私に対して、ありがとう、は今の私の気持ち」 「そっか。同一人物だもんな」 ボートはゆらゆらとのんびり水面を滑っていく。 閑話休題。 もっとも、この沈黙は気まずいからじゃない。二人とも風景の静けさに浸っていたからだ。 さて、もちろん、この楽しい一時には当然、時間制限があり、しかし俺たちは集合時間より三十分ほど早く、駅前に着いていた。 まあ、あまり広くない湖だからな。三十分もあれば十分回れる。往復二時間はどうしても見なきゃいかんから、今回の集合時間が六時であったとは言え、それでも滞在できるのは一時間ほどだ。 「まだ、皆さん戻ってきてませんね」 「だな。つーことはまだ、その辺りをうろついているのかね」 きょろきょろ周りを見渡す彼女に、これまた首を左右に振りながら周りを見渡す俺は相槌をうつ。 「と言っても、もう出かけるにはちと中途半端な時間だよな」 「ですよね」 これが俺たちの見解だ。さてどうしよう。 「とと」「あ」 二人して今更ながら思い出したようにそれに気がついた。つか、それに気付かないくらい当り前にでもなっていたのか? そう言えばボート以外はずっと手を繋いでいたな。 ……てことは電車の中でもか? ううむ……全然気にしてなかったが周りの視線はどうだったんだろう……なんだか考えるだけで頭部の血液の温度がどんどん上昇していくぞ。 「あ、あの……」 「な、何だ?」 い、いかん! これは突然の展開ではあるのだが非常に気まずい! 声も勝手に上ずりやがる! つか、今更ながら俺たち二人に集まる視線がなんとも生暖かいぜ! 「手……」 「あ、ああ、そうだなっ! うん! 君も俺も相当汗でべとべとになってるし、もう離した方がいいよな!」 俺としては最高の提案をしたつもりだった。顔には思いっきり乾いた笑いが浮かんでいただろうが。 ついでに言えば、おそらく彼女もそれに同意してくれるものばかりだと思っていた。 しかしだな。 「いえ……その……できればこのままで……」 と言われてしまえば、俺も虚を突かれるってもんだ。 って、今何て? 「もし、よろしければ……涼宮さんたちが戻ってくるまでこのままで……」 ――!! 「だって……貴方は今日が終われば向こうの世界に戻ってしまいます……だから一分でも一秒でも私は貴方のぬくもりを感じていたい……」 「古泉……」 どこか今にも泣き出しそうな嗚咽の漏れるような声。 「分かっています……貴方には向こうの世界に涼宮さんがいます……ですからこれ以上は求めません……だからせめて……」 その肩も震えている。 そっか……そうだよな……古泉一姫はこっちの世界の俺に魅かれているって言ってたよな。でも彼女にだって同性愛趣味はないんだろうぜ。なら、せっかく叶った希望だ。しかもそれはもうすぐ終わってしまうことでもあるんだ。だったら彼女の願いは聞いてやるべきだし、聞いてやらなきゃならんことだ。女の子のささやかな願いさえ聞いてやれない野郎は今すぐ、男だけでなく人間も辞めるべきと思えるぜ。 「分かったよ。涼宮ハルヒコたちが戻ってくるまでこうしていような」 「え……!」 古泉一姫が驚いた表情を見せるが、それは一瞬。 「ありがとうございます」 そう呟いた頬がほんのり上気した彼女の表情は幸せいっぱいの笑みが浮かんでいた。 それからしばらくして、と言うか、とても同一人物とは思えないくらい、思いっきり時間にルーズで涼宮ハルヒコたちは集合時間から一時間ほど遅れて、駅前に戻ってきたんだ。 いつもこうなのか? 「まさか、だろ。時間厳守が団の方針だ。今回は特別だったってことだ」 涼宮ハルヒコが、まったく悪びれもせずに自信満々の笑顔で、両手を腰に当てて、胸を張ってまで言ってくれる。 「せっかく、キョン子によく似たお前が居るんだ。なら団長として、副団長への贈り物だってことさ」 「昨日、そういう話になりましたからね」 「古泉一姫も満足している」 「な、長門さん……!」 長門の淡々としたもの言いに、再び古泉一姫の顔が紅に染まる。 なんとも微笑ましいんだよな。 「で、どうだった?」 「いや、俺ごときで彼女が満足できるならそれに越したことはないんだが……」 「おいおい、せっかく二人きりになったのに手繋いだくらいで終わったわけじゃねえんだろうな?」 「な、何言ってやがる! 言っておくが、俺は彼女と初めて会ったんだぜ! 手を繋ぐだけでも緊張ものなのにそれ以上なんてあるわけねえだろ!」 「とと、それもそうか」 言って、涼宮ハルヒコは爆笑し、朝比奈みつるさんも吹いている。長門の表情はまったく変わらんかったがな。ついでに古泉一姫も笑っていた。 だったら俺も笑うしかないわな。 んでその帰り道だ。 古泉一姫を自宅に送った後、俺と長門と朝比奈さんと涼宮ハルヒコは男四人で夜道を歩いていた。 んで、しばらくしてから涼宮ハルヒコは俺の肩に手を回し、なんだか悪だくみっぽい笑顔で聞いてきたのだが。 「本当に何もなかったのか?」 「……無かったって言ってんだろ……だいたい、そんなに知りたいくらい興味があるなら付いてくればいいじゃねえか」 憮然と反論してやると、 「見損なうなよ。俺だって男なんだぜ。女の子の方が繊細で傷つきやすいんだ。だったら尾行なんてえげつない真似なんざできるわけないだろ。いくら大事な団員でもな」 何でもないように、当然と言った表情で、しかし何かを悟っているような落ち着き払った笑顔で涼宮ハルヒコが応えてくれた。 「しかしまあ、さっきの古泉の顔見りゃ相当嬉しかったことだけは確かだ。本当に感謝するぜキョン」 「ハルヒコ……」 このとき、俺はどういう表情をしていただろう。自分でも、そしてハルヒコたちも気づかなかっただろうが、俺は自然とあいつを下の名前で呼んでいた。 もしかしたら、こいつならいい友達になれるかもな。 本気でそう思ったいた自分が居た気がした。 気が付けば、見慣れた自室の天井が見えた。 今回は別に髪を掻き毟ったり、のたうち回ったりはしなかったぞ。 なぜなら、あの出来事が夢でないことを俺は分かっているからだ。 なんたって、確かめたからな。携帯で今日の日付を。 もちろん、そこには俺の記憶と一日違う日が刻まれていた訳だ。とすれば、昨日の出来事は現実にあったことだ。 念のため、長門にも電話した。 かなり、朝早かった感は否めなかったが、それでもあいつはいつも通り、淡々と教えてくれた。 『昨日のことは夢ではない。あなたは並行世界に移動し、そこで一日を過ごした。ちなみにわたしには向こうの世界であなたがどう過ごしていたのかは知る術もないし知る由もない』 そうか。 『そして、こちらの世界にもあなたの異世界同位体が来ていた。これが昨日のことが夢ではない理由』 で、そいつは? 『無事、帰還したと推測できる。なぜならあなたが無事に戻ってきているから』 「なあ、ひょっとして向こうの世界の俺を昨日の市内パトロールに巻き込んだのか?」 俺がこう聞くと、どういう訳か長門が沈黙した。 しかし、なんと言うか、この沈黙が、受話器の向こうであるにも関わらず、俺には長門が、まるこれから発するジョークに対して、微笑みを堪えているんじゃないかと感じられたんだ。 『それは、禁則事項』 予想通りの答えを長門は言ってくれた。 ところで何で禁則にする必要があるのだろう? これじゃ、俺にも「向こうの世界の俺が一緒に行動していた」という風にしか聞こえないのだが。 週が明けた月曜日。 掃除当番を終え、俺が部室に着くとドアの向こうからでも分かる。なんだか少し騒がしかった。 しかしまあ一応ノックはして入ろう。 「あ、キョン? 入っていいわよ!」 中からハルヒの妙に楽しげな声が聞こえてきた。 ちなみにこの部室のドアをノックする人間は、よっぽどのことがない限り、団長を除くSOS団員だけであると断言できるぜ。待てよ? ひょっとして長門も怪しいか? それはさておき、ノックをしかねないイレギュラー因子を無理矢理にでも挙げるなら、性懲りもなく対戦を挑んでくるお隣さんか、古泉が口添えした時の生徒会長くらいなもんだろう。 んで、ハルヒが俺を名指ししたってことは俺以外全員揃っているってことだな。 と言う訳でドアを開けて入ると、ハルヒがいきなり俺に詰め寄って、 「ほら見てキョン! 古泉くんもスミに置けないわよ!」 いきなり俺に一枚の写真を突き付けてきた。 「涼宮さん、勘弁してくださいよ」 「だーめ! 副団長たるもの、こういうものを団に秘密にしてはダメなのよ! こういうことはちゃんとみんなと共有にしないとね! それがたとえ、ヒラで雑用のキョンであっても!」 珍しく古泉が苦笑を浮かべて、ハルヒが本当に嬉しそうな笑顔を古泉に送る。 へぇ、でも珍しいな。俺にも共有しろってかい? 普段なら俺なんぞどちらかと言えばハバにするくせに、って、そうか。それはハルヒに対しての時か。 などと軽く考えて、ハルヒの突き出したままにしている写真を受け取る。 それを見て、 「あんたが気を利かせてあたしの言うとおり、まあパラレルワールドじゃないけど、あんたに良く似た従姉妹の子を代役に立てるなんてやるじゃない! これなら土曜日の不思議発見パトロール欠席は不問にしてあげるわ!」 「従姉妹……って、ああそうか。うん。そうだな」 俺の表情にもやや苦笑が浮かぶ。 ふと周りを見回すと、ハルヒの後ろに陣取る長門はいつも通り、窓際でハードカバーを眺めていて、朝比奈さんもなんだか上機嫌にお茶の用意をされています。 で、古泉はと言うと、鼻頭をポリポリ掻いていた。 もっともその表情は珍しく、いつもの似非じゃない、やや苦笑っぽいが本音の笑顔が浮かんでいた。 そしてこの部室の雰囲気が何とも言えず和んでいて温かく感じたんだ。なるほど、ハルヒが言った『共有』と言うのこういうことか。 つまりは、団員の幸福は団の幸福。 それをみんなで共有しようって意味だ。ましてや俺は土曜日を『休んだ』ことになっているんだからな。それでハルヒが本当に珍しく俺に気を使ったんだ。 「参りましたよ。まさか僕の後をみんなで付けてきているなんて思ってもみませんでした。それでその写真を撮られてしまったんです。彼女には悪いことしましたかね?」 「その割にはお前もまんざらじゃない顔してるじゃねえか。というか、これ、あいつがこの写真を撮るのOKしたんだろ? 撮られたって何だよ。どう見たって隠し取りに見えんぜ」 「分かりますか?」 「当たり前だ。思いっきりカメラ目線じゃねえか。大方、ハルヒが記念に一枚とか言ったんだろ」 「ご推察の通りです」 「あ~あ、キョンにも見せたかったわ。あの日の古泉くんはいつもと全然違う古泉くんだったのよ。何て言うか、すっごく自然で自分を偽っていないって感じだった。でも、あれが本当の古泉くんなのかもね。ああいう風にしていれば女の子も寄ってくると思えるくらいだったわ!」 ハルヒの笑顔がいつもの悪だくみを思いついたときとは違うが、それでも300W増しになっている。 こいつにとっては団員の幸せは自分の幸せとでも思っているのだろう。 もっとも俺も朝比奈さんも長門もおそらくは同じ気持ちさ。 何? どんな写真だったか、だと? それはだな。 あの湖をバックに、おそらくは俺の妹が高校生になればこういう風になるんじゃないか、って感じのポニーテールが結構似合っている、カーディガンを羽織った北高制服姿の、とびっきりの笑顔の女の子が古泉の左腕に自分の右腕をからめて左手でピースサインをしている写真だったんだ。 んで、古泉の体の向きが少し右を向いているってことは写真を撮る直前に逃げ出そうとしたところを彼女に捕まったって感じだな。 ったく、古泉よ。素のお前は結構照れ屋さんなのかい? なんたって、この写真のお前は恥ずかしがりながら、しかし、今まで俺が見たこともない本物の嬉しそうな笑顔なんだぜ。 反転世界の運命恋歌(完) キョン子編
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古泉一樹無題1 ウィザード オブ サムデイ ウィザード オブ レニーデイ 古泉一樹 EP.0 古泉一樹 EP.0.5 墓地にて 晴れのち快晴 ある日の出来事 古泉一樹の結婚 頼れる副団長 絶望の世界 古泉一樹の独白 古泉崩壊 本音 GUN SURVIVAR 古泉一樹の青春 会心の一手 落し物、拾い物 変わらない チェンジ・マイ・ヒーロー 自分の居場所 古泉くんと鶴屋さん さよなら 内緒の最初 涼宮暗殺指令 雪の日 古泉一樹の出会い 不眠症候群 花嫁修行危機一髪 閉鎖空間記 キミがキミで居られるように 世界の反対側 選択肢の無い世界で スノウマーチ 月光 一樹ちゃん☆スマイル 女古泉 ちゃん の憂鬱 四月の雪 キャッチボールwith古泉球 一樹くんに女神の祝福を! 温泉と札幌 前髪に揺れる四ツ葉ふたつ 雪解けの想い もりのこいずみくん 戦士達の休日 【K.B.F.】 秘密の音色 若葉の頃 新米保父さん一樹は大童 古泉一樹の私情 小さな、親切 Kiss&Kiss 魔法少女フェアリーユキ 刹那主義 赤ク染マル こいずみくん一斉大売り尽くし そらをとぶこいずみくん 『僕』の覚醒 届かぬ想い 古泉一樹の災難 桃色空間奮闘日記 僕は誰だろう 僕と森さんと時々2ch 夏の少女 教科書文通 うそつきの本音 闇に降る雨 笑顔は癖のような感じですよ 一夏の恋 あらしのよるに 恋愛相談 遊園地と花火 それぞれの愛のかたち 古泉一樹の消失 ゲ泉記 スノーホワイト・レクイエム 私の選んだ人(古森)リスト 2月14日の出来事 3月14日の出来事 古泉一樹の約束 買い物日和 killing me セイブザ・クイーン 違う!恐くない!(古泉×長門) 古泉一樹の休日 紫の髪の女の子 古泉一樹の告白 キャンバス 一つの野心、一つの決意 一本の樹 夢見ぬ蛙は終末に鳴く Desire where it doesn t disappearのシリーズ 卑屈超能力者と傷心宇宙人の話 ハリネズミな僕たち
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反転世界の運命恋歌Ⅰ 女子と肩を並べて休日ののどかなひと時、河原を散歩する、なんてのは実に学生青春ドラマ的で、俺だってそういう生活を夢に見なかったかと言うと嘘になる。 俺は現在、その夢を実現させているわけだが、なんだか嬉しいというよりも複雑な気分になっているのはどうしたことだろう。 「何か言いました?」 涼やかな笑顔で問う彼女。 「いや何も」 返す俺だが、ちょっとは笑い返してやった方がいいんだろうか、などと考えたりもしたのだが現時点ではどうにも行動には移せなかった。 理由か? そうだな、おそらくそれは、今、俺の置かれた立場が不条理極まりないからだろう。 なんたって、今日、目が覚めたらいきなり世界が変わっていたんだ。 誰が改変させたか、なんて問われても答えられないぜ。なぜなら、世界自体は何も変わっていないからだ。 そうさ。俺が言った『世界が変わった』というのは文字通りの意味で、俺の目に映る世界が普段と違う世界になってしまったって意味だ。 「それにしても貴方を見ていますと達観してしまいます。今、ご自分が置かれた状況を理解なされて、しかもまるで焦燥感を感じません。もし私が貴方と同じ立場に置かれたら取り乱していますよ。普段の仮面を捨て去って、本来のあさましいかもしれない素の自分で」 「そうかい」 彼女の屈託のない笑顔に俺は今度はどこか自嘲の笑みを浮かべる。 この女が俺の知っている奴と同一人物とはとても信じられん。それくらいこの笑顔は魅力的なんだ。 彼女は仮面と言ったが、おそらく、それは普段の彼女のことを言っているんだろうな。俺の目には今の彼女は心から幸福そうな笑顔を浮かべているようにしか見えないんだ。長い付き合いの俺を欺くなんて真似はそうはできないぜ。なんたって一年以上の付き合いだ。と言うと、これは語弊を招くだろうが敢えて表現するぜ。 俺がこの女をよく知っている。 そう――この古泉一姫のことを―― つまりだ。 俺は今、普段、自分が在る本来の世界ではなく、並行世界と言われるパラレルワールドに迷い込んでしまっているんだ。 にしても不思議な世界だぜ、ここは。 おっと、まず順を追って話さなくてはな。 ということで、最初は何故、俺がこの世界に来てしまったかだが、きっかけは何て事はない。 と言うか、こんな面倒事を起こす人物など俺の脳内には一人しか浮かばん。 ところがだ。 今回は二人がかりだったようなんだな、これが。 …… …… …… …… …… …… 「ねえ、キョン、古泉くん。二人とも自分の性別が逆転したらどう思う?」 金曜日の放課後、俺たちはいつも通り正式名称文芸部室で、実質・SOS団本拠地と化している部室棟の一角に集まり、怠惰な時間を過ごしているところでハルヒがなにやら、いつもの悪だくみっぽいキラキラした笑顔ではなく、本当に井戸端会議の立ち話のような軽い笑顔を浮かべて俺たちに突然問いかけてきたのである。 何だ? その質問は? 「ちょっとね。最近、懐かしのコミックって言うのかな? それを見てたんだけど、その中に水をかぶったら女の子になる男の子の漫画があったんだ。それであなたたちに聞いてみたってわけ」 「なかなか興味深い質問ですね」 「でしょ? 解っているじゃない古泉くん!」 ハルヒがしてやったりの笑顔を浮かべている。まあ、普段の思いつきに比べれば数百倍マシだな。ただ、はたしてその話題は高校生がする話題かどうかと言うと疑問も残る訳だが。 「で、どう? キョンは自分が女の子になったらどう思う? まあ、あんたが女の子になっても可愛いかどうかはなんとも言えないけどね」 最後の一言は余計だが、正直言って同意できるところでもある。なんせ、この部室にいる女子はミス北高コンテストなんてものがあれば、表彰台を独占しかねない面子が集まっているんだ。どんなに贔屓目に見たところで仮に俺が女だとしてもこの三人に太刀打ちできるとはとても思えん。 「僕は結構、魅力的になると思いますよ。あなたが女生徒になれば」 「おいおい。女になった俺を褒められても嬉しくないぞ。なんたって、今現在の俺は健全な男子だからな」 「ごもっとも。ですが、僕はたまに、あなたが女性だったらな、とか思うことはありますね」 言いながら俺を見る目はなんとも気色悪いものがある。かすかに微笑んでいるようなそれでいてなんとも少し思うところのある真剣な眼差しだからだ。 いや、あくまで『男』として俺が見ているから気持ち悪く感じるんだがな。 「どうしてですかぁ?」 おっと珍しく朝比奈さんが割ってきたな。その眩しい笑顔が何とも言えずいいですね。 「古泉一樹には同性愛疑惑が絶えない。しかし彼自身は同性愛者に見られるのは好まない」 「その通りです。僕も健全な一男子ですからね。男性よりも女性の方が好きですよ。ありがとうございます長門さん」 「そう」 そりゃあ、そういう噂は絶えないだろうな。いつも処構わず俺に顔を近づけて話す訳だから。変な趣味があるんじゃないかと勘繰られるのは栓無きことだ。 「そうなの? でも、ホモ疑惑なんてモテない男か腐女子が言ってるだけじゃないの? それに古泉くんくらいのイケメンになると逆に女の子の方が近寄り辛いのかもしんないわよ。あまりに完璧すぎて。もう少し柔らかくしていれば言い寄る女の子多いと思うけど」 「そう言えば、あんまり古泉くんにそういう噂聞きませんねぇ」 ハルヒがキョトンとした表情で感想を述べれば、朝比奈さんも少しだけ意外そうな顔をして私見を述べられております。 ちなみに俺もこれにはマジで同意する。そして同時に同情する。 ハルヒや朝比奈さんは何も分かっていないのかもしれないが、古泉に浮いた噂がないのはこの非公式クラブ活動に参加しているからとしか思えん。 と言うか、古泉にそういう評価をするお前自身があんまり興味なさそうだな? 「あたし? まあ、あたしは何と言うか、古泉くんには悪いけど、友達以上の感情は湧かないわね。そもそも恋愛感情なんて精神病の一種なんだからそんなものにあたしがかかるわけないじゃない」 「それに、あたしには古泉くんとは別に興味を惹かれる男子生徒がいるから」 「そうそう。ってちょっと有希! 何よ、そのアテレコは!」 「妄言」 どこで覚えた単語だ? それにしても長門が珍しく絶妙のタイミングで合いの手を入れたな。こいつも随分と変わったもんだ。 ところでハルヒが妙に頷いたところはスルーでいいだろう。問い詰めると逆に面倒で厄介な反撃をされそうだからな。 「朝比奈さんはどうです?」 と言う訳で、軽く振ってみる俺。まあ、答えは分かっているから振れる訳だが。 「へ? あ、あたしですか!?」 なぜ、おっかなびっくりなので? と言っても顔がまったく上気していません。これでは答えはもう聞いたようなもので、俺の想像通りとしか言いようがないですよ。 「ご、ごめんなさい……あたしも古泉くんはお友達としてでしか……」 「いえ、いいんです。分かってますから」 応える古泉にも特に落胆した様子は見られない。まあ当然だな。古泉と長門と朝比奈さんはそれぞれ目的があってここにいるし、ハルヒを特別視しているんだ。となれば古泉自身も、ここの連中に友達以上の感情を抱いていないのだろう。 「と言う訳で、あなたが女性でしたら僕は口説くかもしれませんね。涼宮さん、朝比奈さん、長門さんからは僕は友達としてしか見られてませんし、僕自身も御三方には友達以上の感情を抱いていませんから。でも、あなたが女性になったなら解りませんね。ここにおられる皆さん同様、僕もあなたに魅かれている一人ですし、となれば涼宮さん、長門さん、朝比奈さんにも同性趣味はないでしょうから、男の僕が女性のあなたを口説いても何の不思議もありません。それに皆さんが応援してくれるかも」 それは本音か? 「さて、どうでしょう?」 やっぱりバッくれやがったな。まったく核心に迫る話はいつもはぐらかす野郎だ。ちょっとは本音を見せろっての。まあ、こいつの芝居がかった口調にはもう慣れたがな。 などと心の中でツッコミを入れる俺にハルヒが割ってきた。 「よしキョン! 明日のパトロールでは女になりなさい! いつも団に貢献している古泉くんに労をねぎらってあんたからあんたとの一日デートをプレゼントするのよ!」 などと嬉々とした笑顔で言ってきたのである。 待て待て待て。お前には世界を都合よく改変できるハタ迷惑な力があるんだ。お前がそう言ったら本当にそうなっちまうじゃねえか。 と言えれば楽なのだが、これは長門、古泉、朝比奈さんに口止めされているので、 「冗談ぬかせ。俺は『男』だ。男が男に言い寄られて嬉しい訳ねえだろが」 という反論をかます俺。 むろん、これは本音だ。『男』の自我を持つ俺が、仮に『女』になったところで心が男なのだから、到底受け入れられるものではない。 「むぅ。それもそうね。一日だけなら我慢できるかと思ったけど言われてみれば我慢できるわけないわね」 おや珍しい。あっさり納得してくれるのかい? 団長さん。 「仕方ないでしょ。あたしだって『お姉さま~~~』って寄ってくる女の子が居たら気持ち悪いもの。それと同じなんでしょ?」 その割にはいつも朝比奈さんにセクハラを敢行するというのはどういう訳なんだ? 「そっかぁ。残念だけど仕方ないわね。となるとあんたによく似た『女子』を連れてくるしかないかぁ。でも、そんなのいないわよねぇ」 相変わらず自分の都合の悪いことは聞こえない奴である。 「あ~あ、異世界と言うか並行世界、パラレルワールドが見つかればいいのに。そうすればその中に性別逆転の世界もあるかもしれないもんね。あたしとみくるちゃんと有希が男でキョンと古泉くんが女って世界が」 そりゃまたぶっとんだ発想だな。で、もしそんな世界があれば、そっちの世界の俺とここにいる俺を一日だけ入れ替えるってことか? 「うん。そういうこと。あ、そうだ!」 ハルヒの笑顔が300ワット増した。やれやれ、てことは碌でもないことを思いついたってことだな。 俺の嘆息を裏付けるように、 「みんな! 明日の市内パトロールだけど、今回はパラレルワールドへの入り口探しに限定するわよ!」 ハルヒは俺の予想通りのセリフを、さらりと吐くのであった。 で、このセリフを単なるいつもの世迷い戯言と片付けてしまった俺が浅はかだったのである。 と言うか、ハルヒの奇想天外な発言に俺も慣れ過ぎてしまっていたのだろうか。 はっきり言って完全に油断した。 しかもだ。こんな馬鹿なことを考えた奴がもう一人いたなんて、その時は知る由もなかったんだ。 いや、どうやったって知ることなんてできっこなかったんだ。 …… …… …… …… …… …… 何の因果か。というか、因果ははっきりしている。単に起こった出来事が理不尽極まりないだけだ。 と言う訳で俺は、ハルヒが望んだがためにこの世界に居るのである。つまりは俺たちの性別が逆転した並行世界、パラレルワールドに。 この世界では、ハルヒは涼宮ハルヒコという名前の自分勝手な性格はそのままの男子であり、朝比奈さんも朝比奈みつるという小柄で、そうだな、朝比奈さんがそのまんま男になったと思えば一番しっくりする、どこか内気で恥ずかしがり屋な男の子で、一番、驚いたのは長門が長門(ながと)有希(ゆうき)と読み方はともかく漢字も雰囲気も裏設定も全然変わらないというのに無茶苦茶でかい男だったってことだろうか。 んで、当然、俺に該当する人物は今いない。そいつも俺と同じで、おそらくは普段俺が居る世界へと行っていることだろう。 なぜこんな推測ができるかだと? 別段、難しい話じゃない。 どうもこっちの世界でも昨日、あっちのハルヒに当たるこっちではハルヒコが向こうの世界のハルヒと同じことを望んだらしいからだ。 すなわち。 『俺』が男になって『古泉一姫』に一日デートをプレゼントするよう、こっちの『俺』に詰め寄ったらしいが、んなもん、こっちの『俺』も承諾できるはずもなく、ならパラレルワールドから、という話になって、結果、同じことを望む同じ力を持つ二人によって、俺はこっちの世界に、そしておそらくはこっちの『俺』は向こうの世界に行ってしまったのだろう。 まあ別段、俺は不安を感じていないがな。なんたってハルヒが俺の『一日だけ』と言うところに頷いたからだ。 要するに、『今日』が終われば俺は元の世界に戻れるってことだ。なら、特に焦る必要もないだろう。 焦るなら、明日、まだ、この世界から元の世界に戻れなかったときでいい。 てことで冒頭に戻る訳だが、今、俺は古泉一姫と肩を並べて歩いている。 まあ、あいつが女になればこうなるだろうな、というくらい容姿端麗でプロポーション抜群なんだ。今着ている服もなんとも淑女を思わせる上品なもので、それを何の違和感もなく着こなしをしている。 非の打ちどころがないあいつそのものとしか言いようがない。性別が逆転しているという点を除けばだ。 しかし何だ。それでも、あいつとは違うところがあって、彼女はためらいがちに俺と並んで歩いているわけだが、何かの拍子に肩が触れ合ったりすると慌てて離れる仕草がなんとも初々しいんだ。この河原を向こうの世界で朝比奈さんと初めて二人で歩いた日を思い出してしまうぞ。これは。 「私、こういう風に出歩くの初めてなんです」 既視感を感じる仕草があった後、しばしあって古泉一姫が突然切り出してきた。 どこかで聞いたセリフだな。 「こんな風にとは?」 「……男の人と、二人で……」 まったく同じかよ。なら、俺の次の句は決まったも同然だ。ま、同級だから丁寧語は必要ないだろう。 「甚だしく意外だね。今まで誰かと付き合ったことはないのか?」 「ないんです」 「ううん。でも、君なら付き合ってくれ、とかしょっちゅう言われるんじゃない?」 「ええまあ……」 恥ずかしそうに俯いてるし。 「でもダメなんです。私、誰とも付き合う訳にはいかないんです。少なくとも……」 「……今の役目がある以上は、か?」 と、聞いた途端、彼女はハッとして俺の方を振り向いた。 「どこまで私のことをご存知なのですか?」 「そうだな。向こうの世界と性別が逆転している以外はまったく同じなら、君が超能力者で涼宮ハルヒコの精神状態を安定させるために動いている、ってことくらいまでか」 「それで充分ですよ。と言うより完璧な答えです」 古泉一姫が苦笑を浮かべている。 「でも、本当にそれでいいのか?」 「え?」 「君に役目があったとしても四六時中、そんなことに縛られても構わないなんて結論に達する必要はないと思うぜ、俺は」 「ですが……」 「たまには息抜きも必要だって。いつもそんな風に緊張していたら潰れちまうぞ。だいたい、今日の……こっちだとハルヒコか。あいつだって『君の労をねぎらうため』に俺と君がペアになるよう、無意識に情報操作したはずだ。なら、それに甘えりゃいいじゃねえか。俺だって今日一日だけしかこっちにいられないんだ。なら、せっかくの異世界トラベルだ。楽しみたいと思っても仕方ないだろ。それが女の子と一緒に楽しめるならその方が嬉しいに決まっている」 俺の目の前に居るのが向こうの世界の似非ハンサム野郎と同一人物だとしても、こいつは女だ。だったら別人として見てやったって構やしないね。 「そうですか……」 「ああ。だから君が案内してくれ。なんなら君の行きたい所へ連れて行ってくれたって構わんぞ」 いくらなんでもハルヒみたいに俺を引き摺る勢いで走り回ることはないだろう。 「あ、はい解りました……あ、でも……」 なんだい? 古泉一姫が少し上気した顔で、胸で手を合わせて、どこか躊躇いがちに、 「て……」 て? 「……手、繋いでもいいですか……?」 恐る恐る左手を腰の所へと持ってくる。うん、いいね、その仕草。そんな表情と声をされたら無碍に断る男なんて居やしないぞ。 少しだけ自嘲の笑みを浮かべた俺は、彼女の傍に近づき、まだ俺の方へ視線を移さない彼女の左手を、そっと指をからめて握ってやる。 瞬間、彼女は顔を上気させて電流が走ったかのように一瞬体が硬直した。 「じゃ、行こうか」 「はい……」 これくらいはいいだろう。ハルヒだって許してくれるさ。なんたって元々は涼宮ハルヒコ=涼宮ハルヒが望んだことでもあるしな。 などと心の中で呟きながら、俺は古泉一姫と供に街へと繰り出した。 反転世界の運命恋歌Ⅱ
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名前 イツキ・コイズミ 種族 主人公(♀) うp主 イツキの人 特記事項 ・元ネタは「古泉一姫」こと女体化古泉一樹。 ・自他ともに認めるガチ百合娘。 イツキの人の主人公。フルネームはイツキ・コイズミ。 出身地はタマムシシティ。 萌えもんマスターを目指す15歳で、自他共に認めるガチ百合属性。 種族を問わず可愛い同性なら片っ端から声をかけている。というか、そうせずにはいられない性格。 一方で、素直で真っ直ぐ、曲がった事は力ずくで直し、刀で岩を砕いたりするなど、 行動指針については熱血よりであり、元ネタの古泉一姫からはかけ離れているため(*1)、 作者に「“常に敬語で喋る”以外の共通点がなくなってしまった」と言わしめた。 また、元ネタが超能力者ということから幽霊が苦手になっている(*2)。 ホウエンに引っ越す以前はタマムシシティ在住。 モコ以前にパートナーはいなかったが、ジムにはちょくちょく遊びにいっていたようで、 そこから萌えもんバトルの技術と百合属性が身についたものと推察される。 参照:萌えっ娘もんすたぁ[EMTKver]紙芝居動画~第20話・Bパート~(スパロボ風紹介文) 関連用語 手持ち モコ(バシャーモ) ラト(サーナイト) テルヨ(ケッキング) レンコ(ルンパッパ) ミユキ(テッカニン) レオナ(ビブラーバ)
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反転世界の運命恋歌Ⅲ で、ようやく俺と古泉一姫のデートの話になる訳だが、まあ別段、大したことはやっていない。 おっと、ここで言う『大したことはやっていない』と言う意味は、男女が遊びに行く昼間の健全なデートとしては当たり前で当たり障りのないことしかやっていないという意味だ。 だからと言って楽しくなかったかと言えば、むろん、そんな訳がなくて思いっきり楽しんでいた。 スタートは小物雑貨屋のウィンドウショッピングから始まって、彼女が「ふわぁ」という風船が膨らんで来たような笑顔は可愛かったし、「どれもいいですね」と同意を求められた時は、それとなく相槌をうってやった。 それから少し喉が渇いたんで二人で喫茶店入って、さすがにここでは、情けない話ではあるが奢ってもらった。なんせ財布を持たずにこっちの世界に飛ばされたわけだから一文なしだったしな。 つか、彼女の出した千円札を見て、仮に俺が財布を持ってきていたとしても硬貨以外は使えないことを思いっきり悟れたわけだからどうにもならん。 誰だよ。野口英子に与謝野秋朗、福沢輸香理て。 その後は電車で一時間ほどの小さな湖に来た。二つの湖を八の字に周回する散策にはもってこいのピクニックコースだ。 去年の文化祭の後、ハルヒが映画撮影の慰労として俺たちを案内してくれた場所で、俺もここは結構気に入っている。景色もいいし空気もうまいしな。団体だろうとカップルだろうと家族連れだろうとどんな組み合わせでものんびり過ごすには適しているぜ。 んで、ここではボートも借りれるんだ。 前の時は、行方知れずになった男の子を探すのに夢中になってしまっていたが、後々、ここで誰かのんびり遊覧するのはどうだろうか、なんて考えたものだから今回、実行させてもらったってわけさ。 何? こういう場所ってあったかだと? そうだな。原作の方にはなかったかもしれないが、コミックには出てきたんだぜ。 って、俺は誰に何を言っているんだ? 「素敵な場所ですね」 「だろ?」 もちろん俺がオールを漕いでいる。古泉一姫は上品に座りながら湖面をなでる優しい風に自身の頭髪を委ねていた。 「向こうの世界にもここはあるんですか?」 「そういうこった。じゃないと来れるわけないしな。それにここならのんびりと時間をつぶせるし、何より、一度、誰かと二人だけでここに来れたらな、と思っててね」 「くす。その相手に私が選ばれたなんて本当に光栄です」 「そうかい」 俺も彼女も屈託のない微笑みを浮かべている。 男女が二人ボートでのんびりしている。こういうシチュエーションも夢見ていたさ。もっとも、向こうの世界でこれはおそらくなかなか実現できないだろうが。 理由か? 考えるまでもない。長門や朝比奈さんを誘えば、後からハルヒにどんな罰ゲームを喰らわされるか分かったもんじゃないし、かと言って、将来、万が一にも普通の女の子とやらになった後ならともかく、今のハルヒは絶対にこういう誘いに乗らないだろう。 んで、むろん向こうの世界の古泉じゃ論外だ。 しかし、まさかこういう形で夢を叶えられるとはね。ひょっとしてここは両涼宮様に感謝すべきなのかもな。 「私も同じです」 って、うぉ!? ひょっとして君はテレパシーでも持っているのかい? 「いえ、そのような力はございません。ただ単に貴方は声に出していましたから」 そうか。まあ心で独り言を呟いていてもいつの間にか、声になってしまっていることが多々あるからな。俺は。 「彼女も同じようなものです」 「こっちの俺もかよ……ったく、どこまで似てるんだか……」 「そうですね。ですが、そんな彼女ですから私も彼女に魅かれる一人なのかもしれません。ましてや貴方は彼女。同じ気持ちを貴方に抱くのは当然と言えば当然でしょうか」 「向こうの世界の君もそう言ってたぜ。もっとも、そいつは男だから気持ち悪いだけだったがな。しかし、君にそう言ってもらえるのは素直に嬉しいもんだ」 「まあ酷い、でもありがとう」 どういう意味だよ。 「酷いは向こうの私に対して、ありがとう、は今の私の気持ち」 「そっか。同一人物だもんな」 ボートはゆらゆらとのんびり水面を滑っていく。 閑話休題。 もっとも、この沈黙は気まずいからじゃない。二人とも風景の静けさに浸っていたからだ。 さて、もちろん、この楽しい一時には当然、時間制限があり、しかし俺たちは集合時間より三十分ほど早く、駅前に着いていた。 まあ、あまり広くない湖だからな。三十分もあれば十分回れる。往復二時間はどうしても見なきゃいかんから、今回の集合時間が六時であったとは言え、それでも滞在できるのは一時間ほどだ。 「まだ、皆さん戻ってきてませんね」 「だな。つーことはまだ、その辺りをうろついているのかね」 きょろきょろ周りを見渡す彼女に、これまた首を左右に振りながら周りを見渡す俺は相槌をうつ。 「と言っても、もう出かけるにはちと中途半端な時間だよな」 「ですよね」 これが俺たちの見解だ。さてどうしよう。 「とと」「あ」 二人して今更ながら思い出したようにそれに気がついた。つか、それに気付かないくらい当り前にでもなっていたのか? そう言えばボート以外はずっと手を繋いでいたな。 ……てことは電車の中でもか? ううむ……全然気にしてなかったが周りの視線はどうだったんだろう……なんだか考えるだけで頭部の血液の温度がどんどん上昇していくぞ。 「あ、あの……」 「な、何だ?」 い、いかん! これは突然の展開ではあるのだが非常に気まずい! 声も勝手に上ずりやがる! つか、今更ながら俺たち二人に集まる視線がなんとも生暖かいぜ! 「手……」 「あ、ああ、そうだなっ! うん! 君も俺も相当汗でべとべとになってるし、もう離した方がいいよな!」 俺としては最高の提案をしたつもりだった。顔には思いっきり乾いた笑いが浮かんでいただろうが。 ついでに言えば、おそらく彼女もそれに同意してくれるものばかりだと思っていた。 しかしだな。 「いえ……その……できればこのままで……」 と言われてしまえば、俺も虚を突かれるってもんだ。 って、今何て? 「もし、よろしければ……涼宮さんたちが戻ってくるまでこのままで……」 ――!! 「だって……貴方は今日が終われば向こうの世界に戻ってしまいます……だから一分でも一秒でも私は貴方のぬくもりを感じていたい……」 「古泉……」 どこか今にも泣き出しそうな嗚咽の漏れるような声。 「分かっています……貴方には向こうの世界に涼宮さんがいます……ですからこれ以上は求めません……だからせめて……」 その肩も震えている。 そっか……そうだよな……古泉一姫はこっちの世界の俺に魅かれているって言ってたよな。でも彼女にだって同性愛趣味はないんだろうぜ。なら、せっかく叶った希望だ。しかもそれはもうすぐ終わってしまうことでもあるんだ。だったら彼女の願いは聞いてやるべきだし、聞いてやらなきゃならんことだ。女の子のささやかな願いさえ聞いてやれない野郎は今すぐ、男だけでなく人間も辞めるべきと思えるぜ。 「分かったよ。涼宮ハルヒコたちが戻ってくるまでこうしていような」 「え……!」 古泉一姫が驚いた表情を見せるが、それは一瞬。 「ありがとうございます」 そう呟いた頬がほんのり上気した彼女の表情は幸せいっぱいの笑みが浮かんでいた。 それからしばらくして、と言うか、とても同一人物とは思えないくらい、思いっきり時間にルーズで涼宮ハルヒコたちは集合時間から一時間ほど遅れて、駅前に戻ってきたんだ。 いつもこうなのか? 「まさか、だろ。時間厳守が団の方針だ。今回は特別だったってことだ」 涼宮ハルヒコが、まったく悪びれもせずに自信満々の笑顔で、両手を腰に当てて、胸を張ってまで言ってくれる。 「せっかく、キョン子によく似たお前が居るんだ。なら団長として、副団長への贈り物だってことさ」 「昨日、そういう話になりましたからね」 「古泉一姫も満足している」 「な、長門さん……!」 長門の淡々としたもの言いに、再び古泉一姫の顔が紅に染まる。 なんとも微笑ましいんだよな。 「で、どうだった?」 「いや、俺ごときで彼女が満足できるならそれに越したことはないんだが……」 「おいおい、せっかく二人きりになったのに手繋いだくらいで終わったわけじゃねえんだろうな?」 「な、何言ってやがる! 言っておくが、俺は彼女と初めて会ったんだぜ! 手を繋ぐだけでも緊張ものなのにそれ以上なんてあるわけねえだろ!」 「とと、それもそうか」 言って、涼宮ハルヒコは爆笑し、朝比奈みつるさんも吹いている。長門の表情はまったく変わらんかったがな。ついでに古泉一姫も笑っていた。 だったら俺も笑うしかないわな。 んでその帰り道だ。 古泉一姫を自宅に送った後、俺と長門と朝比奈さんと涼宮ハルヒコは男四人で夜道を歩いていた。 んで、しばらくしてから涼宮ハルヒコは俺の肩に手を回し、なんだか悪だくみっぽい笑顔で聞いてきたのだが。 「本当に何もなかったのか?」 「……無かったって言ってんだろ……だいたい、そんなに知りたいくらい興味があるなら付いてくればいいじゃねえか」 憮然と反論してやると、 「見損なうなよ。俺だって男なんだぜ。女の子の方が繊細で傷つきやすいんだ。だったら尾行なんてえげつない真似なんざできるわけないだろ。いくら大事な団員でもな」 何でもないように、当然と言った表情で、しかし何かを悟っているような落ち着き払った笑顔で涼宮ハルヒコが応えてくれた。 「しかしまあ、さっきの古泉の顔見りゃ相当嬉しかったことだけは確かだ。本当に感謝するぜキョン」 「ハルヒコ……」 このとき、俺はどういう表情をしていただろう。自分でも、そしてハルヒコたちも気づかなかっただろうが、俺は自然とあいつを下の名前で呼んでいた。 もしかしたら、こいつならいい友達になれるかもな。 本気でそう思ったいた自分が居た気がした。 気が付けば、見慣れた自室の天井が見えた。 今回は別に髪を掻き毟ったり、のたうち回ったりはしなかったぞ。 なぜなら、あの出来事が夢でないことを俺は分かっているからだ。 なんたって、確かめたからな。携帯で今日の日付を。 もちろん、そこには俺の記憶と一日違う日が刻まれていた訳だ。とすれば、昨日の出来事は現実にあったことだ。 念のため、長門にも電話した。 かなり、朝早かった感は否めなかったが、それでもあいつはいつも通り、淡々と教えてくれた。 『昨日のことは夢ではない。あなたは並行世界に移動し、そこで一日を過ごした。ちなみにわたしには向こうの世界であなたがどう過ごしていたのかは知る術もないし知る由もない』 そうか。 『そして、こちらの世界にもあなたの異世界同位体が来ていた。これが昨日のことが夢ではない理由』 で、そいつは? 『無事、帰還したと推測できる。なぜならあなたが無事に戻ってきているから』 「なあ、ひょっとして向こうの世界の俺を昨日の市内パトロールに巻き込んだのか?」 俺がこう聞くと、どういう訳か長門が沈黙した。 しかし、なんと言うか、この沈黙が、受話器の向こうであるにも関わらず、俺には長門が、まるこれから発するジョークに対して、微笑みを堪えているんじゃないかと感じられたんだ。 『それは、禁則事項』 予想通りの答えを長門は言ってくれた。 ところで何で禁則にする必要があるのだろう? これじゃ、俺にも「向こうの世界の俺が一緒に行動していた」という風にしか聞こえないのだが。 週が明けた月曜日。 掃除当番を終え、俺が部室に着くとドアの向こうからでも分かる。なんだか少し騒がしかった。 しかしまあ一応ノックはして入ろう。 「あ、キョン? 入っていいわよ!」 中からハルヒの妙に楽しげな声が聞こえてきた。 ちなみにこの部室のドアをノックする人間は、よっぽどのことがない限り、団長を除くSOS団員だけであると断言できるぜ。待てよ? ひょっとして長門も怪しいか? それはさておき、ノックをしかねないイレギュラー因子を無理矢理にでも挙げるなら、性懲りもなく対戦を挑んでくるお隣さんか、古泉が口添えした時の生徒会長くらいなもんだろう。 んで、ハルヒが俺を名指ししたってことは俺以外全員揃っているってことだな。 と言う訳でドアを開けて入ると、ハルヒがいきなり俺に詰め寄って、 「ほら見てキョン! 古泉くんもスミに置けないわよ!」 いきなり俺に一枚の写真を突き付けてきた。 「涼宮さん、勘弁してくださいよ」 「だーめ! 副団長たるもの、こういうものを団に秘密にしてはダメなのよ! こういうことはちゃんとみんなと共有にしないとね! それがたとえ、ヒラで雑用のキョンであっても!」 珍しく古泉が苦笑を浮かべて、ハルヒが本当に嬉しそうな笑顔を古泉に送る。 へぇ、でも珍しいな。俺にも共有しろってかい? 普段なら俺なんぞどちらかと言えばハバにするくせに、って、そうか。それはハルヒに対しての時か。 などと軽く考えて、ハルヒの突き出したままにしている写真を受け取る。 それを見て、 「あんたが気を利かせてあたしの言うとおり、まあパラレルワールドじゃないけど、あんたに良く似た従姉妹の子を代役に立てるなんてやるじゃない! これなら土曜日の不思議発見パトロール欠席は不問にしてあげるわ!」 「従姉妹……って、ああそうか。うん。そうだな」 俺の表情にもやや苦笑が浮かぶ。 ふと周りを見回すと、ハルヒの後ろに陣取る長門はいつも通り、窓際でハードカバーを眺めていて、朝比奈さんもなんだか上機嫌にお茶の用意をされています。 で、古泉はと言うと、鼻頭をポリポリ掻いていた。 もっともその表情は珍しく、いつもの似非じゃない、やや苦笑っぽいが本音の笑顔が浮かんでいた。 そしてこの部室の雰囲気が何とも言えず和んでいて温かく感じたんだ。なるほど、ハルヒが言った『共有』と言うのこういうことか。 つまりは、団員の幸福は団の幸福。 それをみんなで共有しようって意味だ。ましてや俺は土曜日を『休んだ』ことになっているんだからな。それでハルヒが本当に珍しく俺に気を使ったんだ。 「参りましたよ。まさか僕の後をみんなで付けてきているなんて思ってもみませんでした。それでその写真を撮られてしまったんです。彼女には悪いことしましたかね?」 「その割にはお前もまんざらじゃない顔してるじゃねえか。というか、これ、あいつがこの写真を撮るのOKしたんだろ? 撮られたって何だよ。どう見たって隠し取りに見えんぜ」 「分かりますか?」 「当たり前だ。思いっきりカメラ目線じゃねえか。大方、ハルヒが記念に一枚とか言ったんだろ」 「ご推察の通りです」 「あ~あ、キョンにも見せたかったわ。あの日の古泉くんはいつもと全然違う古泉くんだったのよ。何て言うか、すっごく自然で自分を偽っていないって感じだった。でも、あれが本当の古泉くんなのかもね。ああいう風にしていれば女の子も寄ってくると思えるくらいだったわ!」 ハルヒの笑顔がいつもの悪だくみを思いついたときとは違うが、それでも300W増しになっている。 こいつにとっては団員の幸せは自分の幸せとでも思っているのだろう。 もっとも俺も朝比奈さんも長門もおそらくは同じ気持ちさ。 何? どんな写真だったか、だと? それはだな。 あの湖をバックに、おそらくは俺の妹が高校生になればこういう風になるんじゃないか、って感じのポニーテールが結構似合っている、カーディガンを羽織った北高制服姿の、とびっきりの笑顔の女の子が古泉の左腕に自分の右腕をからめて左手でピースサインをしている写真だったんだ。 んで、古泉の体の向きが少し右を向いているってことは写真を撮る直前に逃げ出そうとしたところを彼女に捕まったって感じだな。 ったく、古泉よ。素のお前は結構照れ屋さんなのかい? なんたって、この写真のお前は恥ずかしがりながら、しかし、今まで俺が見たこともない本物の嬉しそうな笑顔なんだぜ。 反転世界の運命恋歌(完) キョン子編
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古泉一樹 【元ネタ】 涼宮ハルヒの憂鬱 【参考動画】 マッガーレスペクタクル 【関連人物への呼称】 一人称→僕 二人称→貴方 キョン→キョンくん(ガチホモ的な意味で) 基本的に女性には「~さん」、男性には「~くん」 【キャラ紹介】 マッガーレ、ガチホモいつきなどあだ名は多い。 本編だとSOS団一人気が無い超能力者。やはり男は分が悪いのか。 【能力】 閉鎖空間では強力な超能力が使える。 バトロワは超空間ではないのでもちろん能力は使えないので普通の高校生。 と思いきやガチホモ。果たして阿部さんに掘られても平気なのか。 【本編での動向】 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 データ 152-2 『殲滅計画YOKODUNA』 スタンス マーダー 生存状況 1日目・夜の時点で生存 殺害数 0人 【キャラとの関係】 名前 関係 解説 初遭遇話 越前リョーマ 敵対 間接的に殺害 27 ガチホモレスリング ~下半身に罪は無いッ! サトシ 友好 同盟を結んだ 50 闇サトシが中学生を虐待して爆笑するSS 永井浩二 敵対 サトシと共に襲撃 94 愛媛のジャンク/凡人打開配信(前編) 永井博之 敵対 サトシと共に襲撃 94 愛媛のジャンク/凡人打開配信(前編) 水銀燈 敵対 サトシと共に襲撃 94 愛媛のジャンク/凡人打開配信(前編) ティアナ=ランスター 敵対 サトシと共に襲撃 94 愛媛のジャンク/凡人打開配信(前編) 八意永琳 友好 頭脳派変態系ユニット『マーガリン』として活動 102 両手に花 Flowers of the abyss フシギダネ 敵対 攻撃を受けるも撃退する 125 ぼくらの 富竹ジロウ 敵対 危険人物ということだけ理解、直接面識はない 148 Unlocked room 涼宮ハルヒ 友好 死ぬほど怨んでいるが協力、というか利用 151 涼宮ハルヒの懐柔 YOKODUNA 敵対 襲われてた永琳を助け逃走 151 『殲滅計画YOKODUNA』
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【名前】古泉一樹 【種族】人間 【性別】男性 県立北高1年9組の男子生徒にして、SOS団副団長。 身長178cm。5月という半端な時期に転入してきたことから、ハルヒに「謎の転校生」としてSOS団に勧誘された。 いつも微笑を浮かべ穏和な物腰をしており、同級生に対しても常に敬語を使う。 頭も運動神経もよく、美形。 正体は超能力者であり、その集団である組織・「機関」に所属する。ハルヒの精神状態の不安定が原因で発生する「閉鎖空間」への侵入と、その中で破壊活動を行なう「神人」を倒す能力をもつ。 ハルヒを刺激することを避けるため基本的にイエスマンで、ハルヒには自分の意見をあまり言わずに曖昧な態度を取ることが多い。 ただし本人曰く、現在の性格や表情などは「ハルヒの願望」に沿った演技であるらしい。 以下、バトルロワイアルにおけるネタバレを含む 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 古泉一樹の本ロワにおける動向 初登場話 017 学校の会談 登場話数 2話 スタンス 扇動マーダー(特殊) 現在状況 一日目黎明時点で生存 現データ 042 ドラゴンズ・ウィル時点 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 涼宮ハルヒ 仲間(特殊) 涼宮さん SOS団の団長、絶望させる 未遭遇 キョン 仲間 あなた SOS団の仲間 未遭遇 朝比奈みくる 仲間 朝比奈さん SOS団の仲間 未遭遇 長門有希 仲間 長門さん SOS団の仲間 ロワ内では遭遇せず いーちゃん 同盟 貴方 同盟相手 017 学校の会談 高須竜児 同盟 高須くん 同盟相手 042 ドラゴンズ・ウィル 水前寺邦博 敵対 襲撃するも逃げられる 042 ドラゴンズ・ウィル 島田美波 敵対 襲撃するも逃げられる 042 ドラゴンズ・ウィル 紫木一姫 交渉中 同盟を持ちかける 042 ドラゴンズ・ウィル