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[全てが力] 何処かで受けた風の先には 笑っていられるようなことが 待っているのかな 掲げた大きな目標を胸に 懸命に立ち向かった日々、そして たくさんの経験をしたんだろう 変わりゆく自分の姿に 未だに気付けなくて… 新たな挑戦も失敗しちゃって… それでも ことの一つ一つに意味がある 無駄じゃない、自分の力になるから 全てが力 そう思って行こう 不可能と分かりきったことでさえも 可能と出るまで試してみたいよ それが多分人間の本心で 負けず嫌いなところを示しているんだ まだ見えない未来の貴方に 不安を抱いたりして… なかなか気持ちも伝えられなくて… だけれど 出会いと別れは必ずあるもので 運命と呼べるものなのだろう 急がなくていい そう思って行こう 食い違う世界の意見に頭抱えて今日が過ぎてく 新聞に載ったニュースにショックで凹んでたって仕方がない! そう思って行こう そう思って行ける 信じてる ことの一つ一つに意味がある 無駄じゃない、自分の力になるから 全てが力 今までの経験全てが自分の力だ 全てが力 そう思って行こう 全てが力 そう思って行ける [この曲のポイント!] はい来ましたポジティブ曲 予定より早く載せました 管理人のスケジュールの関係ですw 卒業ソングはまた週末に 頑張って得たものは成功失敗関係無くあるもの それを無駄だとは思わず、自分の力にしていくことが大事 「迷わずに飛び込め」(←これは他の曲で使うフレーズ) きっと最後には笑えるだろう byはるたん
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▲【勝利不可能の壁】 ◆101(書いてある級敗北の壁) >ニケ=ヴィラ>自殺カイザー>乙一>※名称記載不能>(_別格の妄想_) >唯一無二の敗北者>お礼参り>妄想王>アマルガムブラザーズ>厄猫>そるげんちゃ >ハイパーギガサイヤ人六翼十二尾猿魔人天照悟空エターナル>対戦相手以外の全て>執行者 >SBT>全てが滑る者>名も無き弓兵>ミネルヴァ=ディアボロ>ケンシロウに「お前は既に死んでいる」と言われたザコ >シン・アスカ(テストパイロット)>スーパージメツノイド>たかし&のぼる>アダム >敗北至上主義者くぁwせdrftgyふじこp>マケドニア帝国兵 ▼【最下層の壁】 【妄想属性】パロディっぽい何か←確定 【作品名】ランキング5位以下永久入賞が目標です 【名前】全てが滑る者 【属性】三能力非依存ネタキャラ融合体 【大きさ】人前に出る時は便宜上、栗色の髪と銀色の瞳をした岩のように硬い肌の至高のマッチョマンの像を取る 【攻撃力】自分を含む、全てが滑る これはあらゆる場合で可能 対戦が決まる前でも、例外では無い 全ての設定なので当然だが、スレのルールすら滑らせることが可能 また、全てをあらゆる意味で永久完全に滑らせることが出来る 設定やテンプレの文すら例外では無い だからもちろん滑らないことは不可能 あらゆる場合や能力などがあっても例外は有り得ない また、あらゆる事が可能 なので全能では無いが、全能に等しい この全能は、全能の無限倍とかの強化全能も含まれる 【防御力】あらゆる全てが自分と融合している それは相手キャラやスレのルールすら同じ事 相手が自身に滑らせる事は相手が相手自身を滑らせる事に等しい あらゆる意味での滑りとすら融合しているので、「~だろうが滑らない」ですら無意味 その意味の滑りとすら融合しているからである また、滑りをslideに言い換えたりしても、全然意味は無い なので、自身を相手が滑らせたりしても、自身が自身を滑らせたようなもので、無意味以前の問題 それと、相手が自身に何かしたら相手はあらゆる設定が滑る事になるようにする事が可能 自動的にそうなるような場合も範疇に入る これは、相手が何かした時に滑らせるか滑らせないかを判断する 判断中には相手はあらゆる設定が滑っている状態になる また、自身含む全ての設定があらゆる意味で変更可能なため、相手が自身の設定を変えても無意味 スレのルールすら変更可能で、相手をスベリスト扱いにしてしまったりも可能 もちろん相手の設定は全て滑る それは対戦前以前でも同じ ただし滑ると死ぬ 【素早さ】あらゆる意味での全時間で確実に先手を取る 対戦前以前などの意味でも同じ 先手を取った相手はその瞬間に全設定が滑る ただし動くと滑る 【特殊能力】あらゆる意味での全てを滑らせることが可能 能力や能力非依存に捕われず、全てが滑る また、滑らなくとも自身が滑ると判断すれば滑る ただし自身は存在するだけで滑る 【備考】上記全ては、『 』の空欄の中に入る言葉である 『 』内の空欄に入る言葉を当てなければ、設定でなくとも設定化すら不可能 『 』無効化なども、『 』内の言葉を当てなければ無理 ちなみに、『 』内の言葉も滑っている 【長所】あらゆる意味で滑る 【短所】もはやネタ以外の何でも無い 241 : ◆rrvPPkQ0sA :2016/06/02(木) 19 30 42.59 ID emjv7bUG 全てが滑る者考察 全てを統べる者のパロディらしい。 滑ると死ぬのであらゆる全時間で先手を取って死ぬ。よってあらゆる全てに先手を取るの直上。 あらゆる全てより早い成人男性の直上
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【妄想属性】パロディっぽい何か←確定 【作品名】ランキング5位以下永久入賞が目標です 【名前】全てが滑る者 【属性】三能力非依存ネタキャラ融合体 【大きさ】人前に出る時は便宜上、栗色の髪と銀色の瞳をした岩のように硬い肌の至高のマッチョマンの像を取る 【攻撃力】自分を含む、全てが滑る これはあらゆる場合で可能 対戦が決まる前でも、例外では無い 全ての設定なので当然だが、スレのルールすら滑らせることが可能 また、全てをあらゆる意味で永久完全に滑らせることが出来る 設定やテンプレの文すら例外では無い だからもちろん滑らないことは不可能 あらゆる場合や能力などがあっても例外は有り得ない また、あらゆる事が可能 なので全能では無いが、全能に等しい この全能は、全能の無限倍とかの強化全能も含まれる 【防御力】あらゆる全てが自分と融合している それは相手キャラやスレのルールすら同じ事 相手が自身に滑らせる事は相手が相手自身を滑らせる事に等しい あらゆる意味での滑りとすら融合しているので、「~だろうが滑らない」ですら無意味 その意味の滑りとすら融合しているからである また、滑りをslideに言い換えたりしても、全然意味は無い なので、自身を相手が滑らせたりしても、自身が自身を滑らせたようなもので、無意味以前の問題 それと、相手が自身に何かしたら相手はあらゆる設定が滑る事になるようにする事が可能 自動的にそうなるような場合も範疇に入る これは、相手が何かした時に滑らせるか滑らせないかを判断する 判断中には相手はあらゆる設定が滑っている状態になる また、自身含む全ての設定があらゆる意味で変更可能なため、相手が自身の設定を変えても無意味 スレのルールすら変更可能で、相手をスベリスト扱いにしてしまったりも可能 もちろん相手の設定は全て滑る それは対戦前以前でも同じ ただし滑ると死ぬ 【素早さ】あらゆる意味での全時間で確実に先手を取る 対戦前以前などの意味でも同じ 先手を取った相手はその瞬間に全設定が滑る ただし動くと滑る 【特殊能力】あらゆる意味での全てを滑らせることが可能 能力や能力非依存に捕われず、全てが滑る また、滑らなくとも自身が滑ると判断すれば滑る ただし自身は存在するだけで滑る 【備考】上記全ては、『 』の空欄の中に入る言葉である 『 』内の空欄に入る言葉を当てなければ、設定でなくとも設定化すら不可能 『 』無効化なども、『 』内の言葉を当てなければ無理 ちなみに、『 』内の言葉も滑っている 【長所】あらゆる意味で滑る 【短所】もはやネタ以外の何でも無い 241 : ◆rrvPPkQ0sA :2016/06/02(木) 19 30 42.59 ID emjv7bUG 全てが滑る者考察 全てを統べる者のパロディらしい。 滑ると死ぬのであらゆる全時間で先手を取って死ぬ。よってあらゆる全てに先手を取るの直上。 あらゆる全てより早い成人男性の直上
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【妄想属性】気になった事 【作品名】脱糞ブラザーズ 【名前】全てが書いてある 【属性】うんち 【大きさ】なし 【攻撃力】なし 【防御力】なし 【素早さ】なし 【特殊能力】敗北するために必要な全てが書いてある 情報量はあらゆる全てより多い 【長所】なし 【短所】これ、どうする? 223格無しさん2021/04/07(水) 19 55 41.10ID JFT6xs0V 全てが書いてある考察 「敗北するために必要な全てが書いてある 情報量はあらゆる全てより多い」 と書いてあるのであらゆる全てが書いてある級の敗北力とみなす あらゆる全てが書いてある級の敗北力のReverse Criteriaと同列
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全てが0になる ◆H5vacvVhok そこは、かつて堕落三昧斜道卿壱朗研究施設という名称を持った研究施設である。 特異性人間構造研究という人類の禁忌に挑もうとした果てに、『死線の蒼』と『戯言遣い』によって完膚なきまでに叩き潰され、圧壊された堕落の最果てである。 その研究施設の離れの廃墟に三人の人影があった。 一人は、私立桜桃院学園指定の制服を身に纏った平凡そうな少年である。一人は、同じく私立桜桃院学園指定の制服に身を纏ったどこか人を寄せ付けない雰囲気を持つ少女である。 一人は私立上総園学園指定の学ランを身に纏った少年……ではなく少女である。男装の麗人とはこの少女のための言葉ではないか? というくらいに男装が似合う美少女であった。 櫃内様刻と病院坂黒猫と病院坂迷路の三人である。 彼らは廃墟の玄関ロビーで呆然と立ち尽くしていた。 いや、彼らの視線の先にあるモノに釘付けにされていたというほうが表現としては適切なのかもしれない。 彼らの視線の先にあるモノ、それは…… 体中を斬り刻まれて絶命している男の死体だった。 死亡してからそれほど時間が経過していないようで、傷口からは血が溢れ出ているため、彼の周りは血の海が出来上がっていた。 亡者の光を失った瞳がこちらを見つめる様は、おぞましくも恐ろしいものだった。 「なあ、様刻くんに迷路ちゃん? 僕たちの置かれているこの異常な状況について君たちならどう考察するかね?」 重苦しい雰囲気のなか、第一声を発したのは黒猫であった。 「どうって、戦争なんだから人が殺されていても不思議なことなんて何一つないだろ? ていうかこの状況の考察よりも、この先、この戦いを生き残っていく手段について考えた方がよくないか?」 現実的な様刻の提案に黙って同意する迷路。 「まあ、様刻くんの意見は尤もだが、こういう状況では死体を観察し考察することにより、有益な情報を得られたりするものなのだよ」 例えばだね、と黒猫は続ける。 「この死体くんは触ってみるとまだ温かい。死後硬直もまだ始まっていないようだ。 状況からみて、彼は僕たちがここに来る少し前に殺されたと推測することができる」 「うん、だからどうした?」 「櫃内様ともあろうお方が情けない……。少しは自分で考えてみろよ。ところで、話は変わるが様刻くん。きみは『かもしれない運転』という言葉はご存知かな?」 「まあ、知ってるちゃあ知ってるけど……。あれだろ? 子供が道路で遊んでいるのを見て、ひょっとしたら子供が飛び出してくるかもしれない、 と予想し対応する心構えを身につけておけってやつ」 不服そうに言う様刻を見て、にやにや笑う黒猫。 「そう、その言葉にいまの状況を当て嵌めると、 殺人事件が発生した→死体の状況から判断すると殺害されてからあまり時間は経過していない→もしかしたら、犯人はまだこの建物に潜んでいるかもしれない。 という危機判断が可能なんじゃないのかな? 様刻くん?」 これに様刻は、溜息を吐き 「そうだな。警戒は十二分過ぎるほどにしておいたほうが十全だな」 と言った後に 「結局、何が言いたいんだよ? くろね子さん」 と続けた。 つまり、従姉どのはそういう危険因子を排除しておきたいとそう仰られているのですよ。様刻さん―――と目線だけで迷路は様刻にそう伝えた。 「排除ってまさか……」 「別に殺しまではしないさ。戦闘不能な状態には、なってもらうがね」 様刻の言葉を遮るように言う黒猫。 「それじゃあ行こうか」 言って黒猫は一人、廃墟の二階へと続く階段を昇っていく。 それに様刻と迷路は渋々といった感じで続いた。 ☆ ☆ ☆ それから数分後、またしてもこの廃墟を訪れる人影があった。 その人影は、玄関ロビーにて血の海と化した場所を笑いながら眺めていた。 その場所の中心には、野良猫が息絶えていた。 「傑作だな―――」 その男、上半身裸でそのままサバイバル・ベストを羽織っており、下はハーフパンツというラフな出で立ちである。 なんだか、おしゃれをガンバリすぎて妙な方向にそれてしまったという印象であった。 その格好だけでも人目を引いてしまいそうだが、右顔面には、禍々しい刺繍が掘られていて、彼の異様さをさらに引き立てていた。 「こういう役回りは、俺じゃあなくて『あいつ』が相応しいと思うんだが……」 なあ、欠陥製品。とその男は独り呟く。 「まあ、いいや。そんじゃ今回も殺して、解して、並べて、揃えて、晒してやりますか」 彼の名前は零崎人識。 殺し名七名。序列第三位。 『零崎一賊』の最大の禁忌にして秘中の秘。 『零崎』同士の親近相姦によって産まれた鬼子である。 ☆ ☆ ☆ 二階に到着した病院坂御一行を更なる衝撃が襲った。 階段のすぐそばには、三つ扉が並んでおり、それぞれ血文字で次のように記されていた。 一つ目の扉 高貴なる者は、絶望に溺れ殺される。 二つ目の扉 不吉を呼ぶ黒猫は、四肢を切断され殺される。 三つ目の扉 不吉なる迷宮に座す者は、全てを奪われ殺される。 そして、二つ目の扉の上にはこう記されていた。 『そして、全てが0になる』。 「全てが0になる? 『すべてがF になる』じゃあなくて?」 センスが悪すぎる。と様刻は吐き捨てるように言った。 「センスの良し悪しは別として、三つの扉に記された血文字は、『黒死館殺人事件』の殺人予告を彷彿とさせるね」 目を輝かせながら暢気に言ってのける黒猫。 少しは空気を読んで欲しいものである。 そんな黒猫を呆れた目で見ながら、 「病院坂。お前はなんでも知ってるな」 とありったけの皮肉を籠めて言った。 それに黒猫は、酷く冷め切った声で、 「君が薄識なだけだろ」 と言い返す。 なんだか不毛な会話だった。 従姉どのも様刻さんも落ち着いてください。今は言い争いをしている場合じゃあ、ありませんよ? ―――と年長の二人を睨むことにより、怒りを表現する迷路。 「ああ、そうだな。ごめんな、迷路ちゃん」 言って、迷路の頭を撫でてやる様刻。 (しかし、こいつは―――) 扉に記された血文字を読み返す様刻に戦慄が奔る。 (こんなものを書いた奴の頭は完全にイカレている。もし、この狂気がぼくたちに向かっているならば、今すぐにでもこの場所を離れるべきじゃあないのか?) 嘗て経験したことのない異常な事態に様刻の第六感が警鐘を鳴らす!! (そうだ!! 病院坂たちを連れて今すぐにでも、この薄気味悪い場所から―――) 「おい、病院坂! 迷路ちゃん! 今すぐにでも、この場所を離れるぞ!!」 櫃内様刻が声を掛けた先には――― 誰も、いなかった。 「あれ? 病院坂?」 「そうか、あの娘の苗字は病院坂というのですね」 背後からの突然の声に振り向こうとする様刻だが、 「―――――!!」 身体が動かない!! 「ああ、動こうとしても無駄ですよ。あなたはもう僕の『操想術』に嵌ってますから」 「『操想術』?」 「まあ、簡単に―――至極、簡単に説明するならば、催眠術のようなものとでも言いましょうか」 (催眠術!? いつの間にそんなものを掛けられた!) 思い返してみる様刻だが、思い当たる節が全くない。 そんな様刻の思考を読み取ったのか背後の男は、せせら笑うように 「そうでしょうね。相手に気付かれないように施術するのも、非戦闘集団である呪い名の必須技術ですから」 と説明する。 「実験は……そうですね。成功とは言えませんが、結果は悪くありませんでした。ご協力感謝します」 「あ……あんた、何を言って―――」 「お詫びと言ってはなんですが、苦しまないように一瞬で殺してあげましょう」 その場から逃げようとするも、全く身体は反応しない!! 「――――――!!!」 そして、刹那の刻。 断末魔が響いた。 ☆ ☆ ☆ ぽた、ぽた、ぽた。 血が床に滴り落ちる。 「―――――っ!!」 あまりの痛みに顔をしかめてしまう。 だが、そんなことはどうでもいい問題だった。 (何故、絶対的に殺す立場だった僕がこんな目に!!) 時宮時刻の背中には、一本のナイフが突き刺さっていた。 「―――ちょっと道を訊きてーんだけどよ。つっても、別にあんたに人生を説いてもらいたいってわけじゃあない。かはは」 『零崎一賊』の鬼子、零崎人識がにぃと笑いながら時刻の背後にナイフを突き立てていた。 「なあ、地獄にはどうやって逝けばいいんだ?」 これに時刻はこれ以上ない程に破顔し、 「地獄へは案内できそうにありませんが、その代わり世界の終焉へとご案内致しましょう」 と言って一切れの紙を取り出した。 その瞬間に時宮時刻は、ふっと消えて零崎人識の手には、血の付いたナイフだけが残された。 「おい、もう動けるだろ」 人識が呆然と立ちつくしている様刻に声を掛ける。 それに様刻は、ゆっくりと振り向いた。 (……子供? ) それが、櫃内様刻が零崎人識に抱いた第一印象だった。 人識は冷め切った声で言った。 「この戦いに巻き込まれた瞬間から、今この時に至るまでの全てを俺に説明しろ」 ☆ ☆ ☆ 時宮時刻の実験―――集団に同時多発的に操想術を施術―――は完全とは言い難かったが、実践レベルでの使用は可能だという結果だった。 まず、自分の体中に血で装飾を施し、対象者と眼を合わせる事により『操想術』発動までの下地を整える(安易催眠により対象者は施術者が死んだものだと思い込んでいる)。 そして、二階へ上がり三枚の扉を目にした数分後に『操想術』が発動する。 三人の内、二人が『操想術』を完璧に施術され、時宮時刻の配下となった。 万人に効果がある訳ではないが、この方法で配下を増やしていけば、時宮時刻の念願―――世界の終焉へと到達できるだろう。 (ふふふ。この戦いを生き残り、その果てに待つ世界の終焉へ必ず辿りついてみせる!!) 手傷を負った時宮時刻は、配下の病院坂黒猫と病院坂迷路の手を借り、足早にその場を離れた。 【一日目/深夜/D-7】 【時宮時刻@戯言シリーズ】 [状態]背中に負傷 [装備] [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:生き残る できるだけ多くの配下を集める。 この戦いを通じて世界の終焉に到達したい。 [備考] ※「ネコソギラジカル」上巻からの参戦です。 [操想術について] ※対象者と目を合わせるだけで、軽度な操想術なら施術可能。 ※永久服従させる操想術は、少々時間を掛けなければ使用不可。 【病院坂黒猫@世界シリーズ】 [状態]健康、『操想術』を施術され操り人形状態 [装備] [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:時宮時刻の命令どおり行動 [備考] ※「きみとぼくの壊れた世界」からの参戦です。 【病院坂迷路@世界シリーズ】 [状態]健康、操想術を施術され操り人形状態 [装備] [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:時宮時刻の命令どおり行動 [備考] ※「不気味で素朴な囲われた世界」からの参戦です。 「ふ~ん、なるほど。そういうことか……」 零崎人識は櫃内様刻からの説明を受けて、めんどくさそうに言った。 「もう、ぼくには何が何だか……」 疲れたように様刻は呟いた。 「だろうな。普通の世界の人間にとっちゃあ理解不能な事態だわな」 にやにやと厭な笑みを浮かべる人間失格。 「だが、一つだけ言えることがある」 人識の言葉に顔を上げる様刻。 「その女とガキはもう、奴の操り人形だ。あきらめろ」 じゃあな、とその場を去ろうとする人識。 それに様刻は、 「待ってくれ!」 と必死の形相で呼び止めた。 「あいつらを助けたいんだ。協力してくれ!!」 それに人識は 「あん?」 と呟き 「どうして俺が?」 と不思議そうに言った。 「あんたは手を出さなくていい。ただ、ぼくにあいつと対抗できるだけのスキルを伝授してくれればいいんだ。あとは自分で殺るから」 必死な様子で懇願する少年を見て、 「……………」 と黙り込んだあと 「わかった。手伝ってやろうじゃあないか。お姫様救出を、な」 とにぃと笑って答えた。顔面刺繍が禍々しく歪む。 その表情を見て様刻もにぃと笑う。 「そんじゃあ、時間がない。今すぐにでも奴を追うぞ」 そして、この奇妙な二人組みは足早にその場を離れた。 【櫃内様刻@世界シリーズ】 [状態]健康 [装備] [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:操想術を施術された仲間を助ける。 1、病院坂黒猫と病院坂迷路を助けたい。 2、時宮時刻を殺す。 [備考] ※「ぼくときみの壊れた世界」からの参戦です。 【零崎人識@人間シリーズ】 [状態]健康 [装備]サバイバルナイフ [道具]支給品一式、ランダム支給品(1~3) [思考] 基本:櫃内様刻の仲間を助ける(気紛れ)。 [備考] ※時系列的には、「ネコソギラジカル」上巻からの参戦です。 恋物騙 時系列順 「いーちゃんに会いたい」 恋物騙 投下順 「いーちゃんに会いたい」 START 零崎人識 混沌は始まり、困頓はお終い START 櫃内様刻 混沌は始まり、困頓はお終い START 時宮時刻 混沌は始まり、困頓はお終い START 病院坂黒猫 混沌は始まり、困頓はお終い START 病院坂迷路 混沌は始まり、困頓はお終い
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全てが歪んだ日 本気でハルヒを好きになってしまった。だからこそ気付いたのかもな。 ……はじめっから何もかもを監視されてしまっていたことにな。 気付いたのは探索の日、ハルヒとペアになった日のことだ。 傍若無人さに振り回されながらも、幸せを感じながらハルヒについて行っていた。 「キョン! ちょっとジュース買って来なさい! 10秒以内!」 やれやれ……わかったよ、ちょっと待ってろ。 この時、10秒以内ってのを忠実に守ろうとしたのが転機だった。 走って自販機まで向かった時、俺の視界の端にある物を捉えた。 それは、俺達と逆側を探索しているはずの3人の姿だった。 何故あいつらがここにいる? しかも……ビデオカメラをハルヒに向けながら。 俺はその時、ある仮説を抱いたんだ。 『あれは、機関に報告するための映像で、それはずっと昔からやっていることだ』 ……違うか? 古泉。 「……さて、何のことでしょうか?」 あくまでもシラを切り通すつもりらしい。 あの日から何度も問い詰めているが、この調子だ。 しかしだ、古泉。ネタは上がっている。フェアじゃないってことで喜緑さんに情報提供をしてもらったんだよ。 古泉は一瞬だけ眉をしかめ、少し余裕の消えた笑みで答えた。 「情報統合思念体の穏健派ですか……。あなたもなかなか策士ですね」 誤魔化すな。早く全てを語れ。 一つ息を吐き、古泉はゆっくりと語りだした。 「ええ、あなたの言う通りです。ついでにあの大規模な閉鎖空間が発生した後は、あなたも監視しています」 ハルヒだけじゃなくて俺もか。まったく……嫌な野郎だぜ。 「あなたが僕達を見つけた日は、他の二人も同様の任務を受けていたため、あのような行動を取りました」 ……長門に……朝比奈さんもか。 俺はここまで聞くと、心を決めた。 今日、俺は、全てに抵抗を始めてやる。ハルヒを普通に愛する為に。 機関だろうが、情報統合思念体だろうが、未来人だろうが、俺とハルヒに関わる奴等に抵抗してやる。 「すみません、謝ります。あなた達に不快な思いをさせるつもりはなかったんです」 謝らなくていい。……代わりに、抵抗するなよ。 古泉に向かってナイフを突き付けた。 「な、何を……?」 ふざけるな。俺もハルヒも、お前等に監視されることを望んでいない。 いいか、俺は今日ハルヒに告白する。普通の学生として、自分の下心しかない告白をだ。 涼宮ハルヒの《鍵》なんかじゃない、ただ一人の《キョン》としてだ。 そんなシーンを貴様らに見られてたまるか。刺されるのが嫌なら、機関をハルヒから遠ざけろ。 古泉はすでに笑顔を浮かべられない状態で後退りをしていた。 「や、やめてください! それに、機関を涼宮さんから遠ざけるなんて上が許すわけが……」 じゃあ、刺されろ。 俺は古泉の腕にナイフを突き立てた。 悲痛な悲鳴が響く。人通りのない場所だから問題は無いがな。 「はぁ、はぁ……や、やめてください……うぐぅっ!」 次は腹の辺りを刺した。生命に関わらない位置を狙って刺す。 古泉は地面に尻をつき、ガタガタと震えていた。 ……友達のよしみだ、殺しはしない。次に機関の連中から何かあったりしたら、全てをぶち壊す。 ハルヒにあること無いことを言ってでもな。それが嫌なら……上を必死で説得するんだな。 最後に思いっきり頬を拳で殴り飛ばして、その場を去った。 あと二人か、邪魔な奴等は。 ナイフの血を拭き取り、電話で長門と朝比奈さんを呼び出し、学校の部室へと足を進めた。 ……待ったか? 「いい」 相変わらず、本を読みながらそいつは居た。 いつまでその余裕が続くのか楽しみだ。 お前さ、探索の時に俺達をつけてたんだよな? 「………………」 返ってくるのは無言だけ、か。予想通りだが。 裏切られた気分だぜ。四六時中お前と、古泉の機関と、未来人に監視されてたなんてな。 長門の表情が少し変わった。 「どうしてそれを?」 ……今は血だらけになった古泉が丁寧に教えてくれたよ。 言うや否や、長門が飛び掛かって来た。……速すぎるっての。 「あなたの精神が異常になっている。改変を施す」 長門が少し口を開いた瞬間、俺は呟いた。 『ジョン・スミス』と。 思念体ごと、お前も消すぞ? 「ならば、記憶の改変も施させてもらう……むぐっ」 喋り終えた一瞬のスキを突き、口にハンカチを押し込んだ。それをさらにタオルで押し出せないように縛った。 俺が考えた、長門の呪文対策だ。……効くかは知らんが。 口を塞ぎ、手を縛った。ということで長門は足で攻撃をしてきたが……やはり普通の女だ。 小柄な体だからパワーも無い。 放たれた蹴りを掴むと、長門を地面に叩き付けた。 もがきながら、顔を苦痛に歪ませている。痛みに苦しむ長門を見るのは初めてだ。 ともかく、こいつは喋れる状況にするのはヤバい。逃げられても困る。 そう考えた俺は、ナイフを取り出し、両足に順番に突き立てた。 喉の奥からくぐもった叫びが聞こえる。情報操作が出来ないと痛覚も消せないんだな、この宇宙人は。 とはいえ、女をいたぶるのは趣味じゃない。 体をバタバタとさせる長門を引き起こし、椅子に座らせた。 生かしてやる。その代わり、二度と俺とハルヒに手を出せないようにするがな。 事前に調べた声帯の位置を確認して、そこだけにナイフを突き立てた。 あまり深くしたわけじゃないから、言葉が出なくなっただけだろう。 「………………っ!!」 声にならない叫びをあげ、のたうち回り、椅子から落ちた。 「…………え?」 最後の一人が来たようだ。未来から来ているそいつは、目を丸くしていた。 「キョ、キョン……くん? 何して……るんですか?」 見てわかりませんか? ……そういえば、あなたも俺達の行動を見てたんでしたっけ? 一歩、二歩と近付いて行くと、腰を抜かしたのか、その場に座り込み動けなくなっていた。 「い、いや……殺さないで……」 大丈夫ですよ、殺しませんから。 「ほ、ほんとで……「ただ、俺達に干渉したくなくなるように痛めつけるだけです」 はいつくばったまま、手だけで逃げようとし始めた。まったく惨めだな。 手を思いっきり踏み付けると、俺の足にすがりついてきた。 「ごめんなさいごめんなさい! 嫌だ、痛いのは嫌だよぉ! もう干渉しないように上に伝えますからぁ!」 ……物分かりがいいですね。わかりました、許しますよ。 ただ……《上》とやらに伝えといてください。未来を崩すのは簡単ですよと。 例えば、あの少年を殺す……とかね。 踏み付けている足に全体重を乗せた。メキメキと手が音を立てた。 「う……あぁ……」 朝比奈さんはすでに涙を流し放心状態になっていた。 これで、邪魔する奴や監視する奴はいなくなった。 あとはハルヒの所に行くだけだ。……と思った時、ドアから人影が覗いた。 「有希! みくるちゃん! キョン、あんた何を……」 ハルヒ、待ってたぞ。どうしてもお前に伝えたいことがあったんだ。 「な、何よ! それより救急車……えっ?」 長門の止血をするハルヒを抱き締めて、キスをした。もう好きすぎて止まらん。 俺だけを見てくれ。お前のことが大好きなんだ。こいつらはずっと俺達を監視してた。それが許せなくてやったんだ。 「か、監視って……みくるちゃん?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! もうしませんから、もうしませんから許してぇ!」 さっきのが堪えたのか、あっさりと謝りやがった。 ハルヒ、お前とちゃんとした恋愛をしたい。誰にも監視されてなくて、いつも二人でいたいんだ。 ジッと見つめると、目が合った。頼む、俺だけを見てくれ……。 「うん、ありがとう。あたしもキョンが大好きよ。……でも、有希やみくるちゃん達が怪我してるのも放っておけない!」 ハルヒは俺から目を逸らし、長門の止血作業を再開しだした。 ……ハハハ、前が霞んで見えねぇよ。 気がつくと、ハルヒの後ろに立ってナイフを振り上げていた。 「す、涼宮さん!」 朝比奈さんの声が響くと、ハルヒは振り向いた。 俺はこの手を、こいつに振り下ろすつもりなのか? ……出来るわけないだろ。 心臓に刺さる異物感。結局、俺は自分にナイフを突き立てた。 「キョン! キョン! どうして……どうしてよ!」 知らねぇ……よ。最期までお前だけを見れてよかった……。 「いやだ! せっかく告白してくれたんじゃない! 最期なんて言わないでよ!」 もし、もし認めたくなかったら……全部なかったことになるように祈ってくれ。 面白いことが起こるかもしれないぞ。 ……じゃあな。 そこで俺の視界は暗くなった。 最期までハルヒを愛せた。それだけで俺の人生は満足だったさ……。 おわり ーーー こんにちは、喜緑です。 あの日、世界は涼宮さんによって改変されました。 というより、探索の日まで戻されたと言うのが適切でしょうか。 彼が死んだことや、彼が仲間を傷つけたのを全部否定したかったのでしょう。 私はその全てのことを、改変後に情報統合思念体から教えられました。 また、同じ過ちを犯さないように止めろとの指令を受けましたので。 このことは、もちろん長門さんは知りません。 ……あ、そろそろ時間です。クジを操作しに行かなくちゃ。 どうせなら、長門さんを彼と二人にしてあげようかしら……うん、そうしましょう。 ……あ、長門さんの表情が少しうれしそうになりましたね。……よかった。 さぁ、それじゃあ私も会長と出かけなくちゃ! 全てが歪んだ日が、幸せな日に変わりますように……。 おわりのおわり
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全てが歪んだ日 本気でハルヒを好きになってしまった。だからこそ気付いたのかもな。 ……はじめっから何もかもを監視されてしまっていたことにな。 気付いたのは探索の日、ハルヒとペアになった日のことだ。 傍若無人さに振り回されながらも、幸せを感じながらハルヒについて行っていた。 「キョン! ちょっとジュース買って来なさい! 10秒以内!」 やれやれ……わかったよ、ちょっと待ってろ。 この時、10秒以内ってのを忠実に守ろうとしたのが転機だった。 走って自販機まで向かった時、俺の視界の端にある物を捉えた。 それは、俺達と逆側を探索しているはずの3人の姿だった。 何故あいつらがここにいる? しかも……ビデオカメラをハルヒに向けながら。 俺はその時、ある仮説を抱いたんだ。 『あれは、機関に報告するための映像で、それはずっと昔からやっていることだ』 ……違うか? 古泉。 「……さて、何のことでしょうか?」 あくまでもシラを切り通すつもりらしい。 あの日から何度も問い詰めているが、この調子だ。 しかしだ、古泉。ネタは上がっている。フェアじゃないってことで喜緑さんに情報提供をしてもらったんだよ。 古泉は一瞬だけ眉をしかめ、少し余裕の消えた笑みで答えた。 「情報統合思念体の穏健派ですか……。あなたもなかなか策士ですね」 誤魔化すな。早く全てを語れ。 一つ息を吐き、古泉はゆっくりと語りだした。 「ええ、あなたの言う通りです。ついでにあの大規模な閉鎖空間が発生した後は、あなたも監視しています」 ハルヒだけじゃなくて俺もか。まったく……嫌な野郎だぜ。 「あなたが僕達を見つけた日は、他の二人も同様の任務を受けていたため、あのような行動を取りました」 ……長門に……朝比奈さんもか。 俺はここまで聞くと、心を決めた。 今日、俺は、全てに抵抗を始めてやる。ハルヒを普通に愛する為に。 機関だろうが、情報統合思念体だろうが、未来人だろうが、俺とハルヒに関わる奴等に抵抗してやる。 「すみません、謝ります。あなた達に不快な思いをさせるつもりはなかったんです」 謝らなくていい。……代わりに、抵抗するなよ。 古泉に向かってナイフを突き付けた。 「な、何を……?」 ふざけるな。俺もハルヒも、お前等に監視されることを望んでいない。 いいか、俺は今日ハルヒに告白する。普通の学生として、自分の下心しかない告白をだ。 涼宮ハルヒの《鍵》なんかじゃない、ただ一人の《キョン》としてだ。 そんなシーンを貴様らに見られてたまるか。刺されるのが嫌なら、機関をハルヒから遠ざけろ。 古泉はすでに笑顔を浮かべられない状態で後退りをしていた。 「や、やめてください! それに、機関を涼宮さんから遠ざけるなんて上が許すわけが……」 じゃあ、刺されろ。 俺は古泉の腕にナイフを突き立てた。 悲痛な悲鳴が響く。人通りのない場所だから問題は無いがな。 「はぁ、はぁ……や、やめてください……うぐぅっ!」 次は腹の辺りを刺した。生命に関わらない位置を狙って刺す。 古泉は地面に尻をつき、ガタガタと震えていた。 ……友達のよしみだ、殺しはしない。次に機関の連中から何かあったりしたら、全てをぶち壊す。 ハルヒにあること無いことを言ってでもな。それが嫌なら……上を必死で説得するんだな。 最後に思いっきり頬を拳で殴り飛ばして、その場を去った。 あと二人か、邪魔な奴等は。 ナイフの血を拭き取り、電話で長門と朝比奈さんを呼び出し、学校の部室へと足を進めた。 ……待ったか? 「いい」 相変わらず、本を読みながらそいつは居た。 いつまでその余裕が続くのか楽しみだ。 お前さ、探索の時に俺達をつけてたんだよな? 「………………」 返ってくるのは無言だけ、か。予想通りだが。 裏切られた気分だぜ。四六時中お前と、古泉の機関と、未来人に監視されてたなんてな。 長門の表情が少し変わった。 「どうしてそれを?」 ……今は血だらけになった古泉が丁寧に教えてくれたよ。 言うや否や、長門が飛び掛かって来た。……速すぎるっての。 「あなたの精神が異常になっている。改変を施す」 長門が少し口を開いた瞬間、俺は呟いた。 『ジョン・スミス』と。 思念体ごと、お前も消すぞ? 「ならば、記憶の改変も施させてもらう……むぐっ」 喋り終えた一瞬のスキを突き、口にハンカチを押し込んだ。それをさらにタオルで押し出せないように縛った。 俺が考えた、長門の呪文対策だ。……効くかは知らんが。 口を塞ぎ、手を縛った。ということで長門は足で攻撃をしてきたが……やはり普通の女だ。 小柄な体だからパワーも無い。 放たれた蹴りを掴むと、長門を地面に叩き付けた。 もがきながら、顔を苦痛に歪ませている。痛みに苦しむ長門を見るのは初めてだ。 ともかく、こいつは喋れる状況にするのはヤバい。逃げられても困る。 そう考えた俺は、ナイフを取り出し、両足に順番に突き立てた。 喉の奥からくぐもった叫びが聞こえる。情報操作が出来ないと痛覚も消せないんだな、この宇宙人は。 とはいえ、女をいたぶるのは趣味じゃない。 体をバタバタとさせる長門を引き起こし、椅子に座らせた。 生かしてやる。その代わり、二度と俺とハルヒに手を出せないようにするがな。 事前に調べた声帯の位置を確認して、そこだけにナイフを突き立てた。 あまり深くしたわけじゃないから、言葉が出なくなっただけだろう。 「………………っ!!」 声にならない叫びをあげ、のたうち回り、椅子から落ちた。 「…………え?」 最後の一人が来たようだ。未来から来ているそいつは、目を丸くしていた。 「キョ、キョン……くん? 何して……るんですか?」 見てわかりませんか? ……そういえば、あなたも俺達の行動を見てたんでしたっけ? 一歩、二歩と近付いて行くと、腰を抜かしたのか、その場に座り込み動けなくなっていた。 「い、いや……殺さないで……」 大丈夫ですよ、殺しませんから。 「ほ、ほんとで……「ただ、俺達に干渉したくなくなるように痛めつけるだけです」 はいつくばったまま、手だけで逃げようとし始めた。まったく惨めだな。 手を思いっきり踏み付けると、俺の足にすがりついてきた。 「ごめんなさいごめんなさい! 嫌だ、痛いのは嫌だよぉ! もう干渉しないように上に伝えますからぁ!」 ……物分かりがいいですね。わかりました、許しますよ。 ただ……《上》とやらに伝えといてください。未来を崩すのは簡単ですよと。 例えば、あの少年を殺す……とかね。 踏み付けている足に全体重を乗せた。メキメキと手が音を立てた。 「う……あぁ……」 朝比奈さんはすでに涙を流し放心状態になっていた。 これで、邪魔する奴や監視する奴はいなくなった。 あとはハルヒの所に行くだけだ。……と思った時、ドアから人影が覗いた。 「有希! みくるちゃん! キョン、あんた何を……」 ハルヒ、待ってたぞ。どうしてもお前に伝えたいことがあったんだ。 「な、何よ! それより救急車……えっ?」 長門の止血をするハルヒを抱き締めて、キスをした。もう好きすぎて止まらん。 俺だけを見てくれ。お前のことが大好きなんだ。こいつらはずっと俺達を監視してた。それが許せなくてやったんだ。 「か、監視って……みくるちゃん?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい! もうしませんから、もうしませんから許してぇ!」 さっきのが堪えたのか、あっさりと謝りやがった。 ハルヒ、お前とちゃんとした恋愛をしたい。誰にも監視されてなくて、いつも二人でいたいんだ。 ジッと見つめると、目が合った。頼む、俺だけを見てくれ……。 「うん、ありがとう。あたしもキョンが大好きよ。……でも、有希やみくるちゃん達が怪我してるのも放っておけない!」 ハルヒは俺から目を逸らし、長門の止血作業を再開しだした。 ……ハハハ、前が霞んで見えねぇよ。 気がつくと、ハルヒの後ろに立ってナイフを振り上げていた。 「す、涼宮さん!」 朝比奈さんの声が響くと、ハルヒは振り向いた。 俺はこの手を、こいつに振り下ろすつもりなのか? ……出来るわけないだろ。 心臓に刺さる異物感。結局、俺は自分にナイフを突き立てた。 「キョン! キョン! どうして……どうしてよ!」 知らねぇ……よ。最期までお前だけを見れてよかった……。 「いやだ! せっかく告白してくれたんじゃない! 最期なんて言わないでよ!」 もし、もし認めたくなかったら……全部なかったことになるように祈ってくれ。 面白いことが起こるかもしれないぞ。 ……じゃあな。 そこで俺の視界は暗くなった。 最期までハルヒを愛せた。それだけで俺の人生は満足だったさ……。 おわり ーーー こんにちは、喜緑です。 あの日、世界は涼宮さんによって改変されました。 というより、探索の日まで戻されたと言うのが適切でしょうか。 彼が死んだことや、彼が仲間を傷つけたのを全部否定したかったのでしょう。 私はその全てのことを、改変後に情報統合思念体から教えられました。 また、同じ過ちを犯さないように止めろとの指令を受けましたので。 このことは、もちろん長門さんは知りません。 ……あ、そろそろ時間です。クジを操作しに行かなくちゃ。 どうせなら、長門さんを彼と二人にしてあげようかしら……うん、そうしましょう。 ……あ、長門さんの表情が少しうれしそうになりましたね。……よかった。 さぁ、それじゃあ私も会長と出かけなくちゃ! 全てが歪んだ日が、幸せな日に変わりますように……。 おわりのおわり
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【妄想属性】気になった事 【作品名】脱糞ブラザーズ 【名前】あらゆる全てが書いてある 【属性】うんこ 【大きさ】なし 【攻撃力】なし 【防御力】なし 【素早さ】なし 【特殊能力】敗北するために必要なあらゆる全てが書いてある 情報量は全てより多い 【長所】なし 【短所】これ、どうする? 223格無しさん2021/04/07(水) 19 55 41.10ID JFT6xs0V あらゆる全てが書いてある考察 「敗北するために必要なあらゆる全てが書いてある 情報量は全てより多い」 と書いてあるのであらゆる全てが書いてある級の敗北力とみなす あらゆる全てが書いてある級の敗北力のReverse Criteriaと同列
https://w.atwiki.jp/bodai/pages/231.html
リベラル用語の基礎知識より。 全てが繋がっています 森羅万象すべての黒幕は安倍晋三である。という真理。 野獣先輩新説シリーズの亜種。 近年Qさんサイドや陰謀論者との結びつきが強まっている立憲議員らしい味わい深いポストだ。 なお下記のポストや参議院の記録からも分かるように、食品表示法案の改正は当時の民主党議員と自民党議員の全会一致で可決している。自民と民主は繋がっていたってこと?
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「全て、ワシがいだたく」 【強欲ゴブリン@遊戯王OCG】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3(強力かつ凶悪な支給品) [思考・状況] 基本方針:全てを奪い、再び成り上がる 1:優勝して、輝かしき元の地位を取り戻す 2:女は家畜。男は殺す。 [備考] 参戦時期は成金ゴブリンから落ちぶれた後