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殺戮の黎明、岩におおわれた境界(はてし)ない ◆2RguXBg.P2 松田桃太は、東へ歩いていく。 アイビー――ああ、麗しのアイビー――は、指すらもひとつの生き物のように悩ましげに動かす。 地図の「ゴッサムタワー」を指して、その周囲が恐らく彼女の元々の根城、ゴッサムシティの一部レプリカだと唇が告げる。 そしてまずはここを目指すように命じた。 レプリカであろうと何だろうと、バッツ——バットマンが現れるのはあのイカレた愛すべき街、ゴッサム以外にありえないからだ。 ついでに511キンダーハイムとやらを調べれば言うことなし。 人が集まるのはどこだ? 街だ。施設だ。 あとは相手が役に立つかどうかだけ。 ——頼んだわよ、マッティー。 何と艶めかしい声だっただろうか! 松田桃太は、東へ歩いていく。 巴にある程度先行させ、誰かがいるのを感じたら伏せ(ステイ)するように命じたのだが、巴の足並みは止まらない。 ——だけどアイビー、出来るならすぐにでも君のフェロモンを辿らせてその腰に触れたいよ。 迂回するようなルートを取ったのは、移動距離が長い方が人を見かけるだろうという考えもあったが、個人的に調べたいこともあったのだ。 ——個人的に調べたいこと。 その存在自体が、アイビーのフェロモンが弱まっていることを示していた。 しかし今の松田にとってはそれもアイビーのため。 軽い二律背反。 ——これは、世界の果てへの挑戦だ。 意味ありげに区切られた世界。その果てには何があるのか? そしてその向こう側には? それは小さな、お伽話。 世界の果てでは、ただ1つの扉だけが向こう側とこちら側を結んでいる。 しかし扉を守る衛士たちもその扉が何なのか知らずにいる。知らなくても彼らは生きていけるのだ。 だが向こう側にはミノタウロスという怪物がいるという伝承があり、多くの勇士――或いは愚者は姫に見送られ、怪物を倒しに向かうのだ。 今思えば姫の物憂げな態度もアイビーに似ている気がして印象的だ。 果ての向こうで惑っても、アイビーの香こそアリアドネの糸。 糸を辿れば思考の迷宮も現実の迷宮も愛と共に抜けられるだろう。 愛しいアイビーの手によって。 松田桃太は、辿りついた。 ここから数メートルで【D10の東端】のはずだ。 確かに景色はその向こうにも繋がっているが、水面のような、水銀のような、硝子のような揺らぎが見える。 「巴、ここで座って、僕がダメだったら、この手紙をアイビーに届けるんだ」 それにはLや月、保護対象であろう夜神粧裕の情報、そしてキラの恐るべき能力が綴られていた。 キラの名は名簿になかったが、この会場に本名で呼ばれていないとは限らないのだ。 ――流石に吉良吉影でキラ、などということはないだろうが。 森を思ったより安全と見て、明かりがわりの【ハーレイ&アイビー】のDVDを流し見しながら書いた――松田としては割と気に入ったが、真面目に見る気にはなれなかった――見知らぬ誰かに渡すための、形ばかりの遺言書。 渡す相手が出来ただけでも、アイビーと逢えて良かった。 巴は意味が分かったのか分かってないのか、松田の瞳を見つめている。 『あなたも今までと同じでしょう』お伽話の姫。けだるそうなアイビー。 「……君のキスのおかげなのかな。負ける気がしないよ」 ニヤリと笑い両手を伸ばしじりじりと進んでいく。 アリアドネの糸はこの手にある。ならば恐れることはない。 両手が境界に触れた瞬間、空気の塊に触れたような気がした。 松田桃太は恐れず進み、そして―――― ――――光もかくやという速度で巴の首に縋りついた。 「く、く、くく、首輪! ――あ、鳴りやんでる」 何ということはない。“世界”の外は禁止エリアの一種で、首輪が警告音を発したのち爆破するようになっていたのだった。 『会場から逃走しようとした場合、首輪を爆破する』というルール通りに。 警告といくらかの猶予を与えるだけ、主催者は理性的と言えよう。 お伽話の続き。 “向こう側”へ出たものはアリアドネの糸の意味も自分の名も忘れ、迷宮を惑い、いつしかミノタウロスと呼ばれた怪物と同化してしまうのだと。 そして、“こちら側”でもその者の存在全てが忘れ去られるのだ、と。 松田桃太は、拳を握る。 「主催者がいるかもしれないけど、ここは諦めよう。ああ、初めからアイビーの言う通りにしておけば良かったんだ」 巴の温もりを感じながら己に言い聞かせる。 ――――そういえば犬笛を首にかけたままだった。 この犬笛も託さなければ、アイビーは巴を制御できない。 「だから僕は間抜けとか言われるのかな……ごめんよ、アイビー」 遺言書を回収し、再び巴に前進を命じた。 しかし巴は動かない。じっと『ステイ』の態勢を取っている。 呆気に取られた松田は数秒後、ようやく自分の与えた命令を思い出した。 誰かいたら、伏せて合図しろ。 そしてその“誰か”が松田にも見えた。 大きな歩幅でみるみるうちにその姿が大きくなる。 「五月蝿いと思ったらくたびれたサラリーマンにデカい犬か……やれやれだぜ」 サラリーマンじゃない、刑事だ、と言おうとしたが口が動かない。 刑事として相手をしてきたチンピラとはまるで違う。 それがこの男——空条承太郎の圧倒的な存在感だった。 松田桃太は―――――― 【D-10/東端の山地:黎明】 【松田桃太@DEATH NOTE】 [属性]:その他(Isi) [状態]:健康、アイビーのフェロモンにより魅了 (?) [装備]:背広と革靴 [道具]:基本支給品一式、ジョーカーベノムガス噴霧器@バットマン、巴の笛@MW、松田桃太の遺言書 [思考・状況] 基本行動方針: 謎を解き、実験を辞めさせ、犯人を捕まえる。 1:目の前の男をどうにか……出来るのか!? 2:アイビーに従い、ゴッサムシティを目指す。 3:アイビーに従い、役に立つ人物(L、月、バットマンなど)を集める。 4:アイビーに従い、子ども達を助け、或いはアイビーの元へ連れて行く。 5:アイビーの忠告に従い、ジョーカーに注意! [備考] おそらく、月がキラの捜査に加わってから、監禁されていた時期を除く、ヨツバキラとの対決時期までの何れかより参戦。 ※松田桃太の遺言書 刑事としての習慣か、つい書いてしまった遺言書。 メモ用紙に短い定型文とL、夜神月・粧裕、そしてキラについて彼が知ることをだいたいまとめた手紙。 情報として役立つかはそれを読む人物による。 【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険】 [属性]:正義(Hor) [状態]:健康 怒り [装備]:なし [持物]:基本支給品、不明支給品1〜3、511キンダーハイムの資料、コルト・ニューサービス@バットマン [方針/目的] 基本方針:許せぬ「悪」をブチのめす 1:仗助を見つけて合流する 2:吉良吉影、DIOは見つけ次第殺す 3:金髪の少女を警戒 [備考] 参戦時期は原作四部、少なくとも吉良吉影が殺人鬼だと知った以降。 時系列順で読む Back 〜悪意は極力隠すこと、それが……〜大宇宙の真理 Next 進行 投下順で読む Back 〜悪意は極力隠すこと、それが……〜大宇宙の真理 Next 進行 TAKERU and Ivy:Matty the Dog. 松田桃太 この世界に反逆を開始せよ .詳細不明 空条承太郎
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踊らされた人間 作詞/21スレ592 踊らされた人間 踊らされた人間 踊らされた人間 踊らされた人間 踊らされた人間 踊らされた人間 踊らされた人間が東京を歩く ギャルを見てみろよ あゆみが黒髪にすればストリートは黒くなり パリスが下着をチラつかせれば クラブはまるでポルノと化す 美白ブームにのって日光浴を避けた女ビビってんじゃねぇ 今こそ厚底とガングロで渋谷を歩け ゴスロリ?甘ロリ?メイド?コスプレ?目の保養にもなんねぇ 化粧臭く近寄りがたい 会話もよく理解出来ない 渋谷神宮前 原宿竹下通り そんな奴らが闊歩 君は何に影響されたの? 返答は十中八九有名アーティストやモデル 似てんならまだいいけど 誰がどう見ても… コピー 模造品 贋作 個性を殺しあう 出演決定ビューティーコロシアム 両親に泣きついて整形費用を貰う これで私も変われますってか? 外見と内面が伴わない踊らされた人間の完成
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せおわれたもの ◆WwHdPG9VGI ――無意味に希望などを持とうとすること自体が間違いなのだからな! (生憎だったな、ギガゾンビ……) 先ほどの不愉快極まる放送を思い出しながら、ゲイン・ビジョウは皮肉気な笑みを唇の端に上らせた。 この世界につれて来られた時からゲインは確信していた。 死の恐怖に屈せず、人の尊厳を持って戦う人間の存在を。 希望を失わない人間の存在を。 どれほど強固な壁を築いて人を閉じ込めようとしても、恐怖でしばりつけても、人はその壁を壊し、恐怖を乗り越え、 『エクソダス』を目指す。 わずか2日の間に多くの人間達が倒れた。 悲しみと絶望がこの狭いフィールドを覆いつくした。 だがそれでも膝を屈しなかった人間達が、悲しみに耐えて歩き続けた人間達がいたということの証が、目の前にある。 獅堂光、セラス・ヴィクトリア、野原みさえだけでなく、多くの者達が散っていった。 しかし、その遺志は受け継がれ、運ばれた。 そして――。 ついに形となった。 この『エクソダス計画書』に込められた意思は、昇る陽の光よりも明るい輝きで進むべき道を照らしてくれる。 (人の心から希望を奪うことなどできやしない。それが分からんようじゃ、所詮お前さんは愚か者ってことだ、ギガゾンビ) ゲインは、『エクソダス計画書』を手に取った。 どうしようもなく安堵の気持ちが込み上げてくるのを感じ、ゲインは首を振った。 (いかんいかん……。やまはちぶんめ、というからな。安心するのは実際に首輪を外してからだ) キョンという少年達が持っているというエクソダスのための鍵が鍵穴に合うかどうかは、やってみなければ分からないのだから。 計画書をめくり、ゲインは内容を読み返していく。 議論にはずっと参加していたが各々が持ち寄った情報は膨大だ。うろ覚えの部分もある。 読みすすめるうちに、ロックの仲間に関する情報が書いてあるページにさしかった。 首輪のことで頭が一杯だったせいか、この部分は特に記憶が曖昧だ。ゲインは、一字一字を丹念に追っていく。 ちなみにロックの仲間達のデーターだけではなく、計画書には病院に集ったメンバーの簡易データーも記されている。 この簡易データーの記載は、他ならぬゲイン自身の提案によるものだった。 提案した理由は二つ。 一つは各々が各々の能力を把握することにより、首輪の解除や対亜空間破壊装置の方策を練ることができるようにするため。 もう一つは。 自分の能力を晒すことにより、決して敵対する意思がないことを互いに示し合うため。 いくら共に死線を越えた者同士も集まっているとはいえ、やはり異世界の住人同士であり、過ごした時間だけを考えれば長いとはいえない。 (あんな光景をみるのは、一度でたくさんだ) いつの間にか、ゲインの眉間には深い苦悩の皺が刻まれていた。 襲い来るゴレームの群れ。地面に転がったガエラの首。逃げ惑う人々の悲鳴と苦悶の叫び。 忘れようとしても忘れられない。 しかも惨劇はそれで終わらなかった。本当の地獄はそのあとやってきた。 ピープル同士の仲間割れによる殺し合い。 まさに最低最悪の事態だった。 それまで手を携えてきた者同士が殺しあう。これほどの悲劇はあるまい。 嘆息を一つ漏らし、ゲインは名前とデーターを目で追っていく。 キョン……すずみやハルヒ、トウカ……。そのざきみおん……ほうじょうさとこ……のは―― ゲインの光彩に驚愕の色が浮かび上がった。 思い切り顔を近づけ、ゲインはその名前を何度も読み返す。 のはらしんのすけ。 ゲインの顔から血の気が引いた。 (俺としたことが……) こともあろうに襲撃された者達の中に野原しんのすけがいるという情報を、聞き逃していたとは。 ほうじょうさとこ、そのざきみおん、という名前は呼ばれたが『のはらしんのすけ』の名前は呼ばれなかった。 だが。だがしかし――。 ――しんのすけ……を……よろし……く 死に行く野原みさえの声が耳の奥に蘇った瞬間、ゲインの身体は勝手に動いていた。 野原しんのすけ達を迎えに行くこと。言えた義理ではないが他の人間は病院にそのまま残っていて欲しいこと。 その二点を紙に素早くしたため、ゲインはディパックを背負った。 この病院に集ったメンバーの誰かを探し理由を伝える行為のために数分も必要ない。 だがその数分すら。否。数秒すら惜しい。 民家襲撃者の最有力候補として挙がっていた峰不二子は死んだ。自分よりも荒事に向いた二人が既に向かっている。 カズマという男は分からないが、レヴィが強いことは知っている。 どう考えても向かう必要はない。 行き違いになれば面倒なだけ。計画書に沿って全員で動くと決めたにも関わらず単独行動をとるなどもっての他。 分かる。それは十分すぎるほど分かっている。 (エクソダス請負人としちゃ失格だな……) だが、野原みさえは、自分を庇ったせいで死んだ。 彼女は死ぬ間際まで息子のことを思い、その生還を願った。 そして自分は野原みさえに託された思いを、託された願いを、決して踏みにじらないと誓った。 野原しんのすけを守ることは、エクソダスを成功させることと同じく最優先事項。 自分には彼女の息子に会い、彼女の生き様を伝え、守り抜く義務がある。 (それに……。ここで行かないってのは、男としてできん!) 自分のために死んでいった女性の息子に危機が迫っている可能性があるのに、ノンビリ椅子に座っていることはできない。 少年の母親の命を自分は背負っているのだから。 どれほど不合理だろうが、非効率的と分かっていようが、男たるもの動かなくてはならない時がある。 ――それは今だ。 玄関に向かう手間すら惜しいとばかりに窓から飛び降り、ゲインは一散に駆け出した。 【D-3/病院付近/2日目-昼】 【ゲイン・ビジョウ@OVERMANキングゲイナー】 [状態]:右手に火傷(小)、全身各所に軽傷(擦り傷・打撲)、腹部に重度の損傷(外傷は塞がった) [装備]:ウィンチェスターM1897(残弾数5/5、予備弾薬×25発)、NTW20対物ライフル(弾数3/3)、悟史のバット [道具]:支給品一式、スパイセットの目玉と耳(×2セット) トラック組の知人宛てのメッセージを書いたメモ、エクソダス計画書 [思考] 基本:ギガゾンビを打倒し、ここからエクソダス(脱出)する。 1:野原しんのすけを保護する。 2:皆を率いてエクソダス計画を進行させる。 [備考] ※仲間から聞き逃した第三放送の内容を得ました。 ※首輪の盗聴器は、ホテル倒壊の轟音によって故障しています。 ※モールダマから得た情報及び考察をメモに記しました。 ※ゲインのメモは、エクソダス計画書が置いてあるテーブルに置かれています。 ■ 「くそっっ!!」 カズマは拳を叩きつけた。 放送で峰不二子の名前が呼ばれた。 それは、八神太一と石田ヤマトの仇であり、アルルゥやのび太の死の一因となった女が既に死んだということ。 そして放送の中には、北条沙都子、園崎魅音という名前もあった。 ロックから押し付けるように渡されたメモで――ご丁寧に平仮名、漢字、英語で民家に残った人間達の名前が書いてあった―― 確かめたから間違いない。 ロックの仲間達の命もまた既に失われてしまったのだ。 (またかよ……) 昂ぶっていた気持ちがほんの少し静まっただけで体のあちこちが痛みを申告し、体が重さを増す。 だが、そんなものは知ったことではない。疲れも傷の痛みもどうということはない。 体の痛みなんかより、心の方が何倍も……。 (いてぇな、オイ) ――あたし、これ撃ったら消えっから。 だから、その二人頼む。 ごめんな。 ――カズマさん、ドラえもん、のび太、アルルゥ。 俺……もう仲間を失いたくない。 わりぃ。 ――ごめんなさい。それと、ありがとう。ええと―― すまねえ。 カズマの耳の奥に幼い声がいくつも蘇り、カズマは心の中で侘びを入れた。 結局自分の手で守ることも、仇を討つこともできなかった。 ――お願いだよ……太一くんの仇を討って、ヤマトくんを助け出して! 許せ。 自分のいない間に、あの金髪の騎士に殺されてしまったのび太。 せめてのび太との約束は守りたかったのに出来なくなってしまった。 カズマの瞳の中の炎がわずかにその火勢を弱めた。 しかし、それは一瞬。 「だからなんだ……。それがどうした。立ち止まってる暇なんぞ、ありゃしねぇ!!」 無力さを嘆く暇があるなら歩く。 考える暇があるなら歩き続ける。 ――人生は短い! 二の足踏んでるタイムロスなど無駄以外のなにでもない!! ああ。分かってるさ、兄貴。 死んでいった仲間達の名を刻み、背負い、進み続けるだけだ。 カズマの瞳の炎が再び燃え上がった。 瞳に烈火を宿し、鉄の鎧を纏った拳を地面に叩きつけて跳躍しようとした刹那――。 「なぁに、突っ立ってんっだこのタコ! ご休憩かぁ!? いいご身分だなオイ!」 気勢を削がれ、カズマは剣呑極まる視線を走ってくるレヴィに叩きつけた。 (てめぇの方が遅れてる癖して何を言ってやがんだよ!) もっとも、このカズマの思いは多少理不尽なものであった。 アルター化させた拳を叩きつけることで大跳躍を繰り返して進むカズマと、入り組んだ路地を走るしかないレヴィ。 二人の距離が開くのは当然である。 とはいえ、レヴィの方が遅れているのだからレヴィの言葉も理不尽なものには違いない。 つまり、この二人は自分の考えが理不尽だと思わないという点では共通していたのである。 要は似た者同士というわけだが、互いにまったくそうは思っていないところまでそっくりであった。 ケッと口の中で吐き捨て、カズマは再び拳を叩きつけようとする。 その時、 「急ぎな! どうにもキナくせぇ匂いがしやがるぜ!」 カズマは拳を叩きつける動作を中断し、レヴィに視線を送った。 「……何のこった?」 キョンという少年達を襲撃した容疑者の最有力は峰不二子だ。 あの狡猾な女が禁止エリアで爆死することなどありえないこと、先ほどの放送で名前が呼ばれたこと、 この二つを考えると、民家を襲撃したのは不二子に間違いない。 自分の速さが足りなかったせいで犠牲は出てしまったが、当面の危機は去ったはずだ。 「はぁ!? ったく、だからおめーはアホなんだよ!」 カズマのこめかみに青筋が浮き上がった。 (いいねぇ……その言い草ぁ。かなりキレるぜ……) レヴィの横っ面に思い切り拳をぶち込んでやりたいという衝動が猛烈に込み上げてくる。 だが、カズマはその衝動をなんとかねじ伏せた。 (落ち着け……。今は、んなことしてる場合じゃねぇ……) この糞女とケリをつけるのはいつでもできる。 今はキョンとかいう少年と合流してきっちり病院に送り届けることが、この忌々しい首輪から自由になることが、先だ。 首輪を外す方法を見つけ出すことは、昨夜、太一達と約束したことの一つ。 これ以上彼らとの約束を破るわけにはいかない。 「アホでかまわねぇ……かまわねぇからさっさと話せよ」 怒りを圧縮したようなカズマの声音に、レヴィの唇がつり上がった。 「オーライだ。ちゃんと、冷えるべきとこは冷えてんな」 カズマは顔をしかめた。 「……試しやがったな。てめぇ」 唸り声を上げるカズマに、レヴィは思い切り鼻を鳴らしてみせた。 「あったりめーだろ! 荒れんのも、屁をひるのもてめぇの自由だがよ、 とりあえず! 今だけ! 一時的に! とはいえ、おめえとあたしは運命共同体ってヤツだ。 てめぇがトチりゃあたしが死ぬ。あたしゃ、足引っ張られてくたばんのは真っ平だね」 それに勢いとはいえ、自分は「仕事」と口にしてしまった。 言ったからには『仕事』はこなす。きっちりとだ。 「分かったよっ!! 分かったから、さっさと――」 「オーケーオーケー。我慢したご褒美だ。ママがリコリス飴をくれてやる」 レヴィの瞳に漆黒の光が宿った。 顔にどこか冷笑的なものを浮かべ、 「カズマ……。おめぇ、あの不二子って糞袋がハートの8で勝負をかけるタマに見えたか?」 しばし沈黙が満ち、アスファルトを蹴る二人の足音だけが無人の道路に響いた。 ややあって、 「意味わかんねーよ!」 「ハッ! たとえ話も分からねぇのか。いやはや……。これだからお馬鹿なお子様ってヤツぁ困りもんだ」 「……うるせーよ、このおばさんが!」 瞬時にレヴィの感情は沸騰した。 「んだとコ――」 言い返そうとしてレヴィは言葉を飲み込む。 ここで挑発に乗ってしまっては、言行不一致というものだ。 総量の少ない忍耐力という代物をかき集めて無理矢理怒りを嚥下し――頬は多少痙攣していたが――レヴィは口を開いた。 「――要するにだ。あの糞袋は、絶対にてめぇが勝てる時じゃなけりゃコールと言わねえチキンだって話さ」 あの時、いくら目をやられたとはいえ、適当に水か何かで洗い流した後、『何が何でもぶち殺す』という覚悟で再度挑んでこられたなら、 かなり際どい勝負になっただろう。 いや、4分6分くらいで不二子が有利だったかもしれない。 何せレヴィは脇腹を撃ち抜かれていたし、ゲイナーの直接的な戦闘力は低い。 どう考えてもこちらの方がノープロブレムな状態ではなかった。 ところがあの女は、アッサリと引き下がってしまった。 慎重といえば聞こえはいいが――。 (何のこたぁねえ、歩く死人の癖して生きようとしてるアホの類ってことじゃねえか) 生きることに執着する奴は目に怯えが出る。行動が遅れる。それがレヴィの自論だ。 自分の命を捨てようとせずに相手を殺そうとする、随分とまあムシのいい話ではないか。 あの不二子という女からはそんな匂いがプンプンしていた。 「そのチキンがだ……。例えRPGがあったにせよ、敵が何人いるともしれねぇ家に向かって攻撃しかけるか?」 100歩譲って3人しかいないことが分かったとして、あの女が単独で攻撃をしかけるタマだろうか? 答えはノーだ。 この糞ゲームの参加者の中には、可愛らしいナリをしてゴジラを吹っとばせる強さを持った人間もいる。 ことこの場において見かけなんぞがアテにならないことぐらい、あの女なら分かるだろう。 大体が、だ。 「何であの女は、ガキどもがお家に隠れてることが分かったんだ? こんなにたくさん家があんのによ。 ……さて、ここでクエスチョンタイムだ。 エスパーでも魔法使いのお婆さんでもねえあの糞袋が、どうやってガキどものねぐらを知ることができたかって問題だ」 全て偶然で片付けるのは、少しばかりケツの収まりが悪すぎる。 放送で名前を呼ばれたガキ共がどの程度頭が回ったかは分からない。 だが、オツムの足りない考え無しの輩が今の今まで生き残れるはずはない。窓際に立たないというくらいの慎重さはあっただろう。 「……誰かがチクったってことか?」 「正解だぜ、カズマ」 レヴィの眼光が鋭さを増した。 低い声音でレヴィは言葉を紡いでいく。 「どっかの誰かが、お母さんの帰りを待つ小ヤギが三匹柱時計の中に隠れてるとあの糞アマに吹き込んだ……。そう考えて間違いねぇ」 レヴィの推理は不二子という人間に対する独断と偏見に満ち満ちた根拠に基づいていたが、 恐ろしいことに今回は独断の沼を泳ぎ渡り偏見の密林を走破して、真実の城門に手をかけていたのである。 もっともこれは、レヴィが悪人の中で育ってきたことが大きいだろう。 蛇の道は蛇。悪人の行動パターンは、悪人が一番良く分かる。 「チクリを入れた野郎は、ガキ3人ならあの糞アマ一人で十分だとふんだに違いねぇ。 ところがどっこいあの糞アマは全員殺せずに返り討ちにあっちまった。となると、だ」 レヴィの唇に禍々しい愉悦の笑みが浮かび上がった。 「まだ終わってねぇ、ってことになるだろうがよ」 「……誰だ」 獣の唸り声にも似た声がカズマの唇から発せられた。 「遠くから人のこと操って、ほくそ笑んでやがるのは、誰だぁっ!!」 紅蓮の炎を双眸にたぎらせカズマは怒声を上げた。 対照的にレヴィは冷たい笑みを浮かべ、 「バーカ。ない頭使ってよく考えな! ロックのアホンダラが言ってやがっただろ? あたし等意外で残ってるのは、くたばった糞袋とナントカっつう……」 「セイバーだ! それぐらい覚えろ!」 あまり人の名前を覚えないカズマだが、セイバーだけは別だ。 あの女はヴィータとのび太の仇なのだから。 「てめーに言われる筋合いはねぇんだよ!! ったく……あ~と、何だ……。 そのセイバーってのは、人の居所を探るなんて洒落た真似はできねぇ。そうだろ?」 ほとんど聞き流していたが、リンとかいう黒髪の女はセイバーについてそう言っていた……はず。 「……そうだったか?」 「聞いてろよ、てめーは!! ああクソっ! つかえねー野郎だなぁ!」 レヴィはチっと舌を打ち鳴らした。 (ロックとかゲイナーのヤツなら、ちゃんと覚えてんだろうによ……) 知性派の相方の有用性を改めて思い知らされ、レヴィは頭を掻き毟った。 「とにかくっ! 使えねえってたら、使えねぇんだよ!」 苛立たしげに吐き捨て、 「でよ……。セイバーとやらじゃねえとしたら、後は一人しかいねぇ。違うか?」 カズマの眉が疑問の形を描いた。 (俺達以外で生き残ってるのは、くたばったあの女とセイバーだ。そのセイバーでもねぇだと? じゃあ誰――) 突如カズマの髪が逆立ち、瞳の炎が凶暴な色を帯びた。 カズマの獰猛な視線とレヴィの漆黒の視線が衝突。 「や~っと分かったみてえだな。三匹の子ヤギの居場所とその力、両方を完全に知ることができる野郎なんざぁ……」 「ああ……」 カズマの奥歯がゴギリと異様な音を立てた。 「……いねぇよなぁ……。そんなヤツは……一人しかよぉ……」 カズマは拳を握り締めた。 (覚悟しろよ。恨むんならてめぇの親玉を恨みやがれ。俺を激しくムカつかせた、てめぇの親玉をなぁ) まだ見ぬギガゾンビの手下にカズマは怒りを滾らせる。 (ぶっ飛ばしてやる……) 一刻も早く行ってギガゾンビの手先をぶっ飛ばす。 ギガゾンビの手下を完膚なきまでにボコって、キョンとかいうヤツとその仲間のハル……ヒとかいう女と――。 ――待てよ? ハルヒ。その名前はどこかで聞いた事がある。 胸がざわめくのをカズマは感じた。 疑問の風が怒りの炎を吹き払い、カズマの心で激しく吹き荒れる。 心が激しく叫ぶ。思い出せと。 (何処だ? どこで聞いた?) カズマは記憶の糸を猛烈な速さで引き寄せた。 その時。 ――ヤマト、アルルゥとハルヒおねーちゃんのこと守ってくれた。だから、きっと助かる。アルルゥもヤマト助ける。 可愛らしい声が頭の中に響いた途端、いくつもの光景と声がカズマの頭の中に浮かび上がった。 不二子に抱えられた意識のない少女。 ――ハルヒおねーちゃん! 叫びながら小さな体で不二子に飛び掛っていったアルルゥの姿。 ――ハルヒさん! アルルゥ! 太一ぃ! 返事をしてくれー!! 石田ヤマトの絶叫。 (ハルヒってのは……。あの時の、あいつか) 思いはすぐに確信へと変化した。 ――ごめんな、ワリィ、すまねぇ、許せ。 カズマはアルルゥとヤマトに侘びを入れた。 一瞬止まってしまったことを。 ほんの少しブレーキを踏んでしまったことを。 石田ヤマトとアルルゥが命がけで守った仲間がこの先にいる。 ――ならばどうする? そんなもん、決まってんだろうがっ!! 「レヴィっ!! 掴まれ!!」 「あぁ!?」 何言ってんだ? とばかりにレヴィが目を剥く。 それに一切頓着することなく、 「俺の身体に掴まれって言ってんだっ!! 一気にいくぜっ!! モタモタしてたら日が暮れちまうだろ!!」 カズマは怒鳴った。 一瞬の間があったが、 「……面白そうじゃねえか」 カズマの声に込められたすさまじい決意と気迫に何かを感じ取ったのか、レヴィはカズマの体に手を伸ばした。 レヴィの腕が自分の身体に回されたのを確認し、カズマは大きく息を吸い込んだ。 「シェルブリットォォォ――っ!!」 カズマの胸に灼熱が生まれた。 心の奥底から吹き上がる灼熱は瞬時に心と身体を埋め尽くした。 今にも身体を突き破って天まで届いてしまいそうだ。 吹き上がる灼熱ねじ伏せ、引き寄せ、全ての思いをカズマは拳に集め、地面に叩きつけた。 轟音が天地を揺るがし、カズマとレヴィの身体は大空へと舞い上がった。 地面が見る見るうちに遠ざかり、蒼天がカズマの瞳に大写しになる。 「YEAH!! こいつぁ、ご機嫌だ! ギターウルフよりKOOLだぜっ!!」 「馬鹿いってねぇで、しっかり掴まってろ!!」 歓声を上げるレヴィに怒鳴り返し、カズマは前方を見据えた。 刻むと決めた。彼らの名を。 名を刻むとは全てを忘れないこと。 彼らの思いを、意思を。 (ヤマト……。アルルゥ……安心していいぜ……) 今度こそは守る。約束を、誓いを、守る。 二人の守りたかったものを守り、昨夜誓った通りに首輪を外してギガゾンビをぶっとばす。 そのためには速ければ速いほどいい。 力はあればあるほどいい。 癪だがレヴィは強い。頭もそこそこ回る。 相方としては十分だ。 ――今度こそ、必ず。 ずっと失い続けてきた。何も守れなかった。 守りたいと思った物は手の中からこぼれていってしまった。 運命。 今朝森の中でふと頭に浮かんだ言葉がまた浮かび上がってくる。 (知るかっ!!) 仮にそれが自分の運命なら。 ――今度こそ叩き壊してやる! 落下速度が増し、地面がカズマの瞳の中で拡大していく。 「おおおおぉぉぉっ!!」 咆哮を上げ、カズマは迫る壁に向かって鉄の拳を振り上げた。 【C-4/市街地/2日目-昼】 【カズマ@スクライド】 [状態]:少しの疲労、強い決意、全身に中程度の負傷(処置済)、西瓜臭い [装備]:なし [道具]:支給品一式(食料-1)、翠星石の首輪、エンジェルモートの制服 [思考] 基本:気にいらねぇモンは叩き潰す、欲しいモンは奪う。もう止まったりはしねぇ、あとは進むだけだ! 1:キョン達、特に涼宮ハルヒを守り、病院へと送り届ける。 2:首輪を外してギガゾンビをぶっとばす。 3:そのためにはかなり不本意ではあるがレヴィとも協力する。 [備考] ※いろいろあったのでグリフィスのことは覚えていません。 ※のび太のデイパックを回収しました。 【レヴィ@BLACK LAGOON】 [状態]:脇腹、及び右腕に銃創(処置済み)、背中に打撲、頭からバカルディを被ったため少々酒臭い。 [装備]:ソード・カトラス(残弾15/15、予備残弾×26発)、ベレッタM92F(残弾5/15、予備弾倉15発×1) [道具]:デイバッグ×2、支給品一式×2、イングラムM10サブマシンガン(残弾13/30、予備弾倉30発×2) グルメテーブルかけ(使用回数:残り16品)、ぬけ穴ライト、テキオー灯 バカルディ(ラム酒)×1本、割れた酒瓶(凶器として使える)、エクソダスと首輪解除に関して纏めたメモ [思考] 基本:バトルロワイアルからの脱出。物事なんでも速攻解決!! 銃で!! 1:多分いるギガゾンビの手下相手に大暴れする。 2:キョン達とやらを見つけて病院へと送り届ける。 3:ゲイナーやゲインのエクソダスとやらに協力する。 4:カズマはぶっ飛ばす。 5:機会があればゲインともやり合いたい。 6:バリアジャケットは絶対もう着ないし、ロックには秘密。秘密を洩らす者がいたら死の制裁を加える。 [備考] ※双子の名前は知りません。 ※魔法などに対し、ある意味で悟りの境地に達しました。 ※ゲイナー、レヴィ共にテキオー灯の効果は知りません。 ※空を飛ぶのはなかなか爽快なので、カズマへの怒りは緩和傾向。 「ちぃっと乗り心地がワリィが、悪くねぇ新車だぜ! オイ、そこ右だっ!!」 「落とすぞてめぇ!!」 時系列順で読む Back 第六回放送 Next Can you feel my soul 投下順で読む Back 第六回放送 Next Can you feel my soul 274 陽が昇る(後編) ゲイン・ビジョウ 282 ウソのない世界 274 陽が昇る(後編) カズマ 284 タイプ:ワイルド(前編) 274 陽が昇る(後編) レヴィ 284 タイプ:ワイルド(前編)
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拡張の需要 科学の進歩にともなって、人間を知能、感覚、身体能力で拡張しようという動きは大きくなりました。 いかに道具が進歩しても、インタフェースの工夫によって簡便に扱える機能はどうしても制限があるためです。 つまり、高度な道具を使いこなすには高い能力が必要です。けれど、高度な道具を完璧に使うためには人間の限界が立ちはだかります。これはインタフェースで乗り越えるのが困難な障壁です。 そして、人間を拡張すればより高度な仕事ができると考える人間は少なくなく、人間の拡張は大きなテーマであり続けたのです。 この人間の拡張には、「外部機器によるアシスト」と、いわゆるサイボーグである「機器の埋め込み」、そして「薬物的強化」という、3種類の方法が用いられています。 22世紀における人間拡張の基盤は、医療技術です。これは、人体に手を加えることが技術指摘に医療カテゴリに属する技術であるためです。 そして、人間拡張の倫理も医療に基づいています。これは、不必要な改造を行わないとう一般倫理の下に行われているということでもあります。 埋め込みによる身体拡張は、21世紀日本人の値段感覚としては、大きいものなら入院費と予後の経過観察込みで、臓器ひとつで50万円~100万円くらいです。全身義体ともなれば家一件より高額になります。(※) 全身義体は高額ですが、メンテナンスさえ行っておけば基本的に脳以外の病気から解放されるため、100歳まで生きる換算なら医療費と比べて無茶な値段とは言えません。この値段も、埋め込み機器や全身義体が少ない理由になります。 (※)ただし、いずれも新品の値段。中古機器を安価に施術するケースもあります。中古機器は、需要と供給のバランス次第ですが、臓器は半額程度、全身義体は30%程度まで値引きされます。ただし、全身義体の中古は譲渡契約が存在しない限り100%誰かを殺して奪ったということなので、普通の国では使用が発覚すると取り調べを受けます。 身体拡張の需要として、もうひとつ大きいのは、特に埋め込み機器を扱っている場合、パスワードを埋め込み機器に持っておくことにより、入力の手間を省けることです。情報や道具へアクセスする手間が下がることでよって、ユーザーは自由を感じることが出来ます。 ただし、埋め込み機器に保存したパスワードを狙って、強盗が被害者から、頭蓋内に埋設する副脳のような機器をえぐり出す事件も起こっています。途上国の合同が埋め込みの人工臓器を狙うような事例もあり、致命的な機器を奪われて死亡するユーザーは後を絶ちません。 感覚の拡張 人間性に身体拡張は大きな影響をおよぼします。 これは、身体拡張自体の力というよりは、人間の精神がそれほど揺れやすいものであることに起因します。 もっともよく扱われる、携帯端末のハンズフリー化は、「さまざままなかたちでの視覚への端末画面の重ね合わせ」と「通話などの音声情報の無線化」によって行われます。 22世紀には、携帯端末自体が非常に多機能になり、情報や機器に接続できるようになっているため、これだけで生活感覚は大きく変わります。 また、扱われる比率は下がりますが、暗視などの純粋な感覚強化も行われています。 感覚拡張は、基本的には、仕事や趣味などで必要なユーザーが、用途に合わせて行うものです。たとえば、野鳥観察が趣味であるユーザーが暗視と望遠能力を入手するといったかたちです。 あくまで用途があって身体拡張を行うという順番であるため、22世紀人類が身体改造によって人間観自体を変容させているということはありません。 感覚の拡張とは、人間性をかたちづくる要素の拡張が行われているということでもあります。 本来そうあるものによって、なぜ社会などの変容が出ていないかといえば、拡張した身体が接するものが進歩した地球の道具やインフラであるためです。 拡張した身体をもって、人生を全力で切り開くような環境が、そもそも人間社会には存在しないのです。 この例外となるのは宇宙です。宇宙には地球のように進んだインフラに簡単に触れられるわけではなく、開拓の余地が多くあります。 ただし、「身体拡張というコスト」に見合ったリターンを、宇宙で手に入れることはできません。純粋に経済が回っていないためです。 宇宙尺度まで大きくなってしまうと、身体拡張しようがそれほど効力が変わらないのです。 人間性はインフラによって大きな影響を受けますが、便利であることによって人間性が大きく変容するわけではありません。 神経反応を加速して、アスリートに人間以上の動きをさせるようなことも可能です。ですが、脳と加速している機器の間のなかだちは人工知能がおこなっています。(参考「人体補助機器と人工知能」) このため、こうした神経加速を行ったとき、100%身体がイメージ通りに動くわけではありません。イメージ通りであると感じて人間以上になった感覚すら覚えるのは、単純に意識が行為を追認するように動いているためです。 つまり、脳処理能力を上げても、「人間の脳が、身体の行為を追認するようにその意識を作るのは変わらない」のです。 これはあらゆる感覚拡張にも同じで、「拡張した感覚を追認するように、人間の脳は意識を作ってしまう」という働きがあります。暗視などの感覚増強を行った場合、純粋拡張機器によって人体にない感覚を追加した場合も同様です。 人体改造による万能感や拡張感の根底にあるものはこれであると考えられています。 オーバーマン 高度AIと人間の脳を接続することで、人間以上のものになろうという試みは何度も行われています。ただ、これは2105年現在では成功例がありません。つまり、高度AI単体で運用したほうがよほど性能がよいということです。 高度AIと人間の脳の間のインタフェースがボトルネックになって、ある一定以上では人間の脳を増強すればするほどギャップが深刻になって性能を落とします。 これは、人間の脳が増強することによって、高度AIに細かい指示を出し始めるためです。このとき、高度AIが元々持っているタスクコントローラーとバッティングして、機械のタスクコントローラーに任せているほうが良好なスコアを出すことになるのです。 これは、高度AIを道具として完全にコントロールすることに成功した人間がまだいないということでもあります。 そして、そこに挑戦する人間が現れ続けるということでもあります。 そして、それすらも超える手段として、人間の人格をデータ化して高度コンピュータに実装するという行為が行われました。つまり、人間の脳が持っているボトルネックと、機器との間で埋めなければならないギャップを、脳自体を機械化することで乗り越えようとしたのです。 脳を機械化するとは、つまり、脳から人格として機能するデータを取り出して、コンピュータに実装することでした。 超高度AI 《ベスム(BESM)2066》が、人格の完全データ化技術を開発したことで、これが実行されました。 IAIAはこの開発を直ちに察知、警告を送りました。 けれど、当時のロシアの富豪達を中心としたオーバーマン主義者たちはこれを受け入れようとしませんでした。 その後、IAIAによる過酷な攻撃が起こりました。(参照「IAIA-《アストライア》によるオーバーマン審判」) その後も人間の完全機械化を夢見る人々はいますが、それを達成した者は公式には生き残っていません。 全身義体 全身義体の運用者は、法的には全身義体運用者とカテゴリされます。一般的に「義体運用者」と呼ばれるときは、半身以上を義体化している人間を指します。 これは運用している部品が機械である場合も、生体由来のものである場合も同じです。ただ、人間の臓器や組織を移植したケースでは義体のカテゴリには入りません。 自律型アンドロイドの制御系を、人間の脳と神経系に置換したくらいの性能になります。 感覚の拡張を行っていない場合、速度や反応としては生身の人間よりも少し良好である程度です。 ただ、感覚の拡張を行った全身義体の運用者は、幻覚にさいなまれたり精神を病んだりするケースが多くなります。脳へのアプローチによってこれを強引に取り除くことも可能です。 それでも、生身であったときと同じ感覚にはなりません。失ったという事実だけは、機械によって補うことができないためです。 これは本人の意識の持ちようで改善することで、カウンセラーは義体と義体運用に対してポジティブになるよう勧める傾向があります。 このこともあり、全身義体の運用者は、陽気であったり、物事に頓着しなかったりするむしろ陽性な気質を持っていることが多くなっています。義体運用者もそれぞれの人生を生きるよりなく、気にしていても何も改善しないためです。 人体補助機器と人工知能 人体を補助する機器にとって、人工知能はなくてはならない存在です。なぜなら、曖昧な指示を受け取って実際に接続された機器を動かし、あるいは機能を立ち上げているのは、機器に搭載された人工知能だからです。 特に脳強化機器である外部脳については、人工知能に頼る割合が顕著です。神経信号や脳は、筋肉の緊張を人工知能が間に入って判断しています。 アシスト機器としての外部脳だけではなく、埋め込み機器としての副脳も、やはり人工知能に頼っています。そうでなければ、機器の取扱習熟に莫大な時間をかけることになってしまうためです。 生体からの信号を精密に読み取り、ユーザー個々人の求めるように機器を起動し操作することは、人工知能なしでは達成不可能です。(※) つまり、機械による人体の補助とは、高度になるほど「機械と人間の仲立ちをする人工知能」による人体補助の色合いが強くなるのです。外部脳くらい高度なものになると、補助機器を動かしているのは、実質的に人間の神経信号ではなく、それを解釈する人工知能になります。 (※)個人の技倆習熟によって、人工知能サポート以上の能力を個人が得ようという流れは、熟練兵などの間には存在します。これは一定の効果を上げています。ただ、軍などの機器を配備し運営する側にとっては、再現不能な個人のタレントに頼るより、それでも勝てる戦術とそれを支える武器性能、そして物量を揃えるほうが圧倒的に優位であることは変わりありません。どれほど個人が習熟しても、人間の脳に可能な仕事には生態的な限界があるのです。 これが意味するところは、人間は「高度な道具をより有効に使うため」に身体を強化しますが、実質的には人工知能にまかせているということです。 身体埋め込みよりもアシスト機器の需要が多いのは、埋め込み機器での判断も人工知能が行っているためでもあります。 埋め込み機器によって身体感覚が大きく拡張されるように変わります。ですが、その万能感は相当部分まで錯覚なのです。 結局機器を動かすのが人工知能であるなら、無理をして危険でランニングコストがかかる埋め込み機器を使うことはないという判断が、埋め込み機器の一般化を止めています。 「人間が高度な道具を使って行いたい仕事」のために、人間の拡張に高額のコストをユーザーは支払います。けれど、それを〝拡張した人間が行うこと〟と、〝人間が命じて仕事まるごとhIEや人工知能に投げてしまうこと〟とには、タスクのどの時点から人工知能が介在するかの差しかないとも言えるからです。 人間の拡張は、人工知能の進化の爆発によって、人類にとって軌道修正を強いられた夢ではあるのです。
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▼ It s Raining Mannequins 依頼者: フィー・チャルモー(Fyi Chalmwoh) / マウラ・彫金ギルド売店 依頼内容: 昔は数多く生産されていた 「マネキン」を製作したい。 情報や材料を集めるのに 協力してほしい。 マウラ / 彫金ギルド売店 Fyi Chalmwoh ねぇ、あんた、 「マネキン」って人形のこと、 聞いたことあるかい? Fyi Chalmwoh 服や鎧を ディスプレイできる、等身大の人形のことさ。 一昔前には、ギルドや仕立屋でもよく見かける、 ありふれたもんだったみたいだけどね。 Fyi Chalmwoh それで、 そのマネキンなんだけど、師匠の話じゃ、 人間そっくりの見た目もすばらしいんだけど、 もっともすごいのは、その関節だったらしいんだ。 Fyi Chalmwoh なんでも、 そこだけは、当時最高の彫金師の腕によるもので、 人間みたいに、自在にポーズがつけられるように、 とても精巧にできてたんだって。 Fyi Chalmwoh おかげで、 いかつい鎧だろうが、ややこしい衣装だろうが、 何でも着こなせてたって話さ。ただの人形がだよ。 職人として、そそられる話じゃない? Fyi Chalmwoh だけど、今じゃ、 そんなマネキンが、どこでも作られてないし、 どこにも飾られてないんだ。何でなんだかは、 いまいちよく分かんないんだけどね。 Fyi Chalmwoh ねぇ、あんた! そのマネキンの製法を調べてくんない? そうしたら、このあたいが、あんたにも、 そのマネキンを作ってやるよ。 Fyi Chalmwoh ウィンダスの 織工ギルドにもマネキンは 残ってないみたいだね。 Fyi Chalmwoh ひょっとして、 セルビナ辺りの織工ギルドの片隅に、 転がってたりしてね。 セルビナ / 織工ギルド Ramona え? マネキンは ないかって? よしとくれよ! あんな危険なもの、倉庫にだって置いとくもんか! Ramona なんでかって? あんなの持ってたら、獣人に目の敵にされて、 殺されたり、さらわれたりするからだよ。 Ramona ん? 理由? そりゃ、知らないけど、 とにかくあれは危険なしろもんだって、 うちの爺ちゃんの口癖だったよ。 Ramona そういえば、どこかに、 あれの載ってるカタログが残ってたっけ。 今、探してあげるから、それでも持っていきな。 Ramona ほら、これだよ。 ああ、やだやだ……。 Ramona え? 作り方? そんなの知らないよ。木製だったらしいから、 サンドリアの木工ギルドでも訪ねてみたら? だいじなもの マネキンのカタログを手にいれた! マネキンのカタログ 古びた紙に、マネキンの絵が 描かれている。 マウラ / 彫金ギルド売店 Fyi Chalmwoh なるほど、 マネキンには、何か不吉な由来があって、 生産が中止されたのかもしれないねぇ。 Fyi Chalmwoh でも、そんな話を 聞いちゃあ、ますます作ってみたくなってきたよ。 だって、昔の技を復刻させるなんて、 職人魂をそそられるじゃない? Fyi Chalmwoh それにしても、形は、 このカタログからだいたい分かったんだけど、 材料はどうすりゃいいんだろう? Fyi Chalmwoh そのおばさんの言うとおり、 木工ギルドにあたってみた方がよさそうだね……。 北サンドリア / 木工ギルド Cheupirudaux 何? マネキンだと? 久々に聞く名だな。しかし、君もまた、 随分とアナクロなアイテムに着目したものだな。 Cheupirudaux 確かに、君の言うとおり、 ここでマネキンが大量に製作されていた 時代があったのは本当だ。一時は、 うちの主力生産品になっていたぐらいだ。 Cheupirudaux 君の持っている その古いカタログも、 その頃うちが発行したものだな。 Cheupirudaux しかし、 ある時を境に生産は中止され、 その生産は再開されることはなかった……。 Cheupirudaux 理由が 聞きたいのかね? いいだろう。 そう、それは、私の先々代の時代のことだ。 Cheupirudaux ファッションショーを 開催するとかで、ウィンダスの織工ギルドから 大量のマネキン発注を受けたことがあった。 Cheupirudaux 納期は短かったが、 当時、国家を越えた発注はまだ珍しかったので、 我がギルドは光栄に思い、受けることにしたのだ。 Cheupirudaux そして、突貫に次ぐ 突貫作業の末、何とか納期に 間に合うように発送できたそうだ。 しかも、すべて、すばらしい仕上がりでな。 Cheupirudaux しかし、ファノエ運河を 利用して搬送中、事件は起こった。 獣人に待ち伏せされたのだ。 Cheupirudaux どうやら、連中は、 兵員を輸送していると勘違いしていたらしいな。 残念ながら、護衛も少なく、満載していた マネキンはすべて奴らに強奪されてしまった。 Cheupirudaux その後、織工ギルドは、 警備の責任を棚上げして、代金を払わなかった。 それに対し、我がギルドも断固、代金を請求。 一時は、国際紛争にまで発展する騒ぎになったのだ。 Cheupirudaux しかも、話は それで終わらなかった。獣人たちは、 勝利の証として、ばらしたマネキンを 街に投げ込んだり、街道に晒すようになったのだ。 Cheupirudaux やがて、 マネキンは不吉なものというイメージが定着し、 我がギルドは生産を中止。残るマネキンも、 そのほとんどが廃棄されてしまったらしい。 Cheupirudaux それを復刻してみたい という、その者の気概は、同じ職人として、 応援したい。が、当時のパーツは残ってないし、 その技を伝える職人も、うちにはもういないのだ。 Cheupirudaux そうだ。これをやろう。 当時の彫金師が残した、各関節の絵図だ。 複雑で私にはよく分からんが、ひとかどの 彫金師が見れば、何かヒントになるかもしれん。 だいじなもの マネキンの絵図を手にいれた! マネキンの絵図} マネキンの各パーツの関節のつなぎ方が 描かれている。 Cheupirudaux ちなみに当時、我がギルドで 作られていたのは、マネキンヘッド,マネキンボディ, マネキンハンズ,マネキンレッグズ,マネキンフィート といったパーツだ。 Cheupirudaux もう今となっては 競売への流通も禁止されてるほどの 忌むべき品だ。おそらく持っているのは 獣人どもぐらいだろう……。 マウラ / 彫金ギルド売店 Fyi Chalmwoh この絵図を見れば、 関節の謎は解けそうだよ。 Fyi Chalmwoh しかし、 マネキンを完成させるには、 当時のパーツを探し出すしかないって訳か…… 関節だけ作っても何だし。残念だねぇ。 (Fyi Chalmwohにマネキンヘッド、マネキンボディ、マネキンハンズ、マネキンレッグズ、マネキンフィートをトレード) マネキン[ヘッド/ボディ/ハンズ/レッグズ/フィート] Rare 木製マネキンの[部位]パーツ。 Fyi Chalmwoh おお! 全部、見つけたんだ! これで、マネキンを作れるかもしれない。 Fyi Chalmwoh よし、早速、 関節の製作に取りかかるよ。ちょっと、 時間がかかりそうだけど、楽しみにしてて! Fyi Chalmwoh よし、早速、 関節の製作に取りかかるよ。ちょっと、 時間がかかりそうだけど、楽しみにしてて! ※地球時間0時経過後 Fyi Chalmwoh じゃーん! ついに完成したよ! これが、マネキンさ!! まだ自由自在のポーズってわけには いかないけど……。 Fyi Chalmwoh この試作品を あんたにあげるよ。最大の功労者だからね。 いやぁ~、しかし昔の職人の技には驚いたよ。 あたいも、まだまだ精進しなきゃいけないね。 [ヒュームMマネキン / ヒュームFマネキン / エルヴMマネキン / エルヴFマネキン / タルタルMマネキン / タルタルFマネキン / ガルカンマネキン / ミスランマネキン]を手にいれた! Rare Ex 衣装や甲冑を飾るための、[種族]の[性別]を 模った等身大人形。調度品の一種。 Fyi Chalmwoh どう? その後、マネキンの使い心地は? 服とか飾って、ニヤニヤしてる? ▲ 呪われた人形 微笑みの模像 ■関連項目 マウラ Copyright (C) 2002-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
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2話 汚れた人間、清き怪物 「フン、殺し合いかよ、まままあまま、マジでラッキーだぜ…… まさか、念願の人殺しができるなんてよ!」 拳銃片手に、震えながら引きつった笑いを見せている男がいた。 その男は矢伯広張といい、とある市街を騒がせている犯罪者であった。 彼は、連続動物殺害魔である。 殺したい。そういう欲から動物を次々と殺しているのである。 理由もなんてこともないことで、高校の頃に入部していた弓道部の練習で誤射した際に動物を殺してしまったことで、殺しによる快感を得てしまっただけの男である。 矢伯は犯罪者であるが、弓道に関しては高校生の頃に大会で優勝したこともあるほどの実力者であり、少年時代は「神童」とも称されていた程である。 まあ、今の彼にとってはそんなものはただの過去でしかないのだが。 現在の矢伯広張は、クロスボウで動物を次々と惨殺しているただの犯罪者である。 過去の輝かしい歴史も、今の彼の行為により全てが帳消しになってしまった。 今、彼に残っているのは、殺しによる快感を求め動物を殺すいかれた犯罪者という肩書きだけだ。 そしてそれは矢伯も割り切っていることで、なにより今の、現在この時刻の彼は、人生初の人殺し体験にわくわくを隠せない、ただのいかれた人間である。 動物だけでは飽き足りない。 人間を殺してその醜く悲壮的に歪んだ死に顔を見たい。 そしてその死に顔を想像しただけで、矢伯広張の大事な場所はおっ立っているのであった。 「ヒヒ……ぇ。 しかも武器が拳銃とはな。ボウガンよりもすっげーつえーだろーなぁー! 楽しみだぜ……」 しかし。 そんな矢伯にも知らない世界が、まだあるのである。 「……コンナ所ニ一匹。 マッタク、目障リニモ程ガアル」 「え……ぇ……?」 そこにいたのは、鬼であった。 矢伯も最初の教室で見たが、あいつだけはもう見たくない。そう思った鬼のような姿の怪物。 矢伯が出会った最初の参加者である。 「ぁ……たすけて?」 「汚イ人間ダナ……消エロ」 鬼――鬼頭戯弩はそう言い捨てると、金色の水を垂れ流す醜い男の腹を素手で貫き、殺害した。 そして男が右手で握っていた拳銃をもぎ取り握りつぶすと、そこを後にした。 鬼頭には武器など必要ではない、そして武器は殺される可能性のあるものである。 そういった意味合いから、彼は拳銃を故意に使い物にならなくした。 鬼頭戯弩は鬼のような姿の人――ではなく、鬼という種族の生き物である。 鬼にとって人間という種族は、劣悪な愚かな生物である。 人間にとっての悪魔のような存在といえば誰にでも分かるであろう。 彼はその種族を根絶やしにするためだけにこのゲームに志願した。 その憎き種族が主催したそのゲームに。 鬼頭はそれを聞いた時、同族同士で殺し合うとは、やはり人間は愚かな生き物だ。と思ったらしい。 だからこそ、自分がゲームにて人間どもを皆殺しにし優勝。そして主催者達も殺そうと鬼頭は作戦を練っている。 鬼頭は矢伯のディパックを物色すると、矢伯の死体を踏み潰しつつ、寝床の確保に向かった。 宿敵である人間を皆殺しにするために。 そして親や小学校の皆の元へとまた会うために―― 鬼、鬼頭戯弩は行動を開始した。 【A-4/森/0 24】 【鬼頭戯弩】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] 基本支給品、矢伯のディパック [思考]基本:愚かな人間を抹殺する 1:寝床を探す 2:武器など必要ない 【矢伯広張 死亡】 [残り47人] キャラクター紹介 【鬼頭戯弩(キトウ ギド)】 後頭部にせり上がる二本の角、赤白黒などの色が入り混じった皮膚、漆黒の鋭い爪に真紅の手を持つ鬼という種族の生物。 人間を愚かで劣悪な生物だと思っており、酷く憎悪している。 正義感が強く優しい性格。 253cm、178kg、11歳。 【矢伯 広張(ヤエキ ヒロハル)】 とある市街を騒がせている連続動物殺害者。 昔は弓道が好きな好青年で、小学生の頃から弓道を習っており、その腕前はかつて「神童」と呼ばれていた程。大会優勝経験もある。 部活中に弓を誤射してしまい動物を殺してしまった際に性格が歪んだようだが、真偽は不明。 殺す事に快感を覚え、自らの為に殺しを行う危険思考の持ち主。 動物殺しには飽き足らず、そろそろ人間に手をかけたいと思っているらしい。 Back イツワリ 投下順 Next 正義のダークヒーロー ブラックムーンライト参上!? GAME START 鬼頭戯弩 Next GAME START 矢伯広張 GAME OVER
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選ばれた人間の選ばれすぎたエピソード(選ばれたとは言ってない) もし晋メンバーでカラオケ行ったとしたら、自分の入れた曲が流れ始めて意気揚々と歌い出したら 周りの司馬昭や元姫ちゃん、果汁、夏候覇たちはトイレ入ったりメニュー選び始めたりスマホ触ったりしそうで全然聴かなさそう。 んで優しい鄧艾とぶんおだけはちゃんと聴いてあげてそう。という妄想。 「能ある鷹の本能~♪」とかいうキャラソンがあったはず。ほんとわらける。 音痴ではないけど上手くもない歌声を堂々と胸張って歌ってる様子が浮かんで本当に愛おしいです。 鍾会は容姿 だけ はいいけど口も性格も悪くて友達も彼女もいない最強のぼっちキャラだと思ってます。ほんとナイスキャラすぎる。 でも自分は選ばれた人間なので群れるのはバカのすることだとか言ってツンとしてそう。でも本当はちょっぴり羨ましいと思ってる。 たまに何かに誘われると内心超喜んでるけど口では「フン…、そんなに言うなら行ってやらんでもない」とかお決まりの憎まれ口叩きつつ指先でクルクル髪いじってちょっと顔赤くなってる。みたいな。 ちなみに鍾会は史実で母親の伝記書くくらいのマザコンです。ひぇー。 鍾会のツンデレはねー、ほんとわかりやすすぎるガキすぎるツンでほんともうメッチャかわいいよね。あーもうガキ、ほんとガキ。 知識詰め込んで自尊心ばっかり高い精神年齢ガキなのよ。ちょっとからわれるとすぐキャンキャン吠える吠える。チワワか。 あ、チワワといえば、巷では徐庶がチワワ軍師とか言われてるらしいね。 ちなみに徐庶は彼氏にしたい武将ランキング趙雲に続き2位の快挙だよ。スゲエェーよ。 蜀の軍師は臥龍軍師の諸葛亮、鳳雛軍師の龐統、そしてチワワ軍師の徐庶です。 話が逸れましたね。 ちなみに鍾会は史実でとても優秀な人間です。 幼い頃から並外れた知識を持ち、20歳という若さで士官します。 司馬師・司馬昭兄弟から重宝され、数々の乱や蜀漢平定まで成し遂げます。 もともとあまり良く思っていなかった鄧艾のことを「勝手に兵を動かすヤツ」と告発して兵権を取り上げ、自分で兵全体を指揮しようとし、姜維と策謀を巡らせたのち 反乱に失敗して処刑されますね。 ちなみに魏は何故か反乱がうまくいかず失敗することが多いです。 曹魏の土台を作り上げた初代魏帝の曹操も二度三度と暗殺計画が練られますが、ことごとくバレて一族郎党皆殺しにしています。恐ろしいですね。 あ、ちなみに猛将伝では鍾会が鄧艾を捕えようとするストーリーがあり、ぶんおが鄧艾にそれを教えてあげようとしてバレて一緒に逃げるシナリオがあるらしいですよ。やりてえぇ。 そういえば英才は名門の子ですが鄧艾は平民出なので そこにも二人の差が出てますよね。 とあるサイトで英才×鄧艾の小説を読んだことがあるんですけど、英才のセリフで 「さすが、平民出は下品ですね。理解しがたいよ……」 っていうのがあってむしろそれは私が言われたすぎて液晶に頭を打ち付けるしかなかった。 こんな風に自分の生まれや才能を鼻にかけたセリフで英才に罵られたいと思いませんか?!?!?!私は罵られたいです!!!!!!!(発狂) こういうのあったらもっと見たいし書きたいけど自分じゃなかなか生産できない苦悩にさいなまれるエブリデイ・エブリナイ…ホーリーナイ…ホーミタイ……(納得の英語力0) 関係ないけど将来ラグドールみたいなモフ猫を飼って「シキ」って名前を付けて可愛がりたいです。それか茶々丸。
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436 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/12/09(日) 22 58 44.07 ID ??? 素手でエアリーズを強奪する人です>カトル 437 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/12/09(日) 23 03 17.08 ID ??? 436 クロノクル「そ、それはあまり言ってやるな。 奪われた兵の気持ちになってみろ!」 クロッカ「いやまったく」 438 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/12/09(日) 23 10 15.84 ID ??? カトル「それMSでしょ!?」 ウッソ「ねえ、それMSですよね!」 ガロード「置いてけよ、なぁ、MS置いてけよ」 キオ「兄ちゃんたち怖い……」 アセム「え?」 439 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/12/09(日) 23 22 56.82 ID ??? 438 シン「それをお前が言うのかよ…」 キラ「妙に弱気なツッコミだね」 440 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/12/09(日) 23 45 14.53 ID ??? ウッソ?「最近は妖怪『MSおいてけ』が出るらしいぜ」 シーブック?「だいじょーぶだいじょーぶ! F91いりゃあ問題ねーぜ!」 ウッソ?「まーシーブックのアニキでも苦戦するならオレのV2ガンダムがあるからな!」 シーブック?「オレ達ってば、ムテキすぎて困っちゃうぜ!」 ウッソ?「なははははは!」 シーブック?「でも今度ばっかはオレたちのせいじゃねーからな! 覚えとけよ映画のオレ!」 シーブック「わかってるさ…」 シーブック?「わかればいーんだよ、シーブックくん。なーんてな! ぎゃははははは!」 シーブック(これは俺じゃない。顔は同じだが違うんだ。だからおさえるんだシーブック・アノー・G…!) ・ ・ シーブック「なんであんなことしたんだよ!」 ウッソ「あの空気じゃ仕方ないじゃないですか!」 シーブック「お前がいないから僕だけ嫌味を言われたじゃないか!」 ウッソ「知りませんよそんなの!」 アムロ「珍しいな、シーブックとウッソが喧嘩してるなんて」 ロラン「たまにはそういうこともありますよ。それに、兄弟は喧嘩が絶えないとも言いますし」 セレーネ「そーね。うちはまだ良い方だと思うわ」
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月光と炎渦の爆裂 レア 光/火文明 コスト6 呪文 ■S・トリガー ■相手のクリーチャーを2体選んでタップする。 ■相手のパワー4000以下のクリーチャーを1体選んで破壊する。 ■自分のマナゾーンにあるカードを1枚選んで手札に戻す。 FT 「古い戦法も、役に立つものだ」-位低き者 正成・サザンツリー 作者:ブレードゼロ 炎晶バクレツ弾を使ってみたら終盤ではデメリットのはずの能力でマナ回収ができて非常に強力だったことがわかったので、やってみました。元ネタとなったムーンライト・フラッシュは今となってはコスト3でもいいのではないかと考え、トルネード・フレームと合わせてコスト8で、軽減分として多色でコスト1、マナ回収でコスト1と考えてみました。 評価 パワー制限の破壊効果があるなら火文明もいるのでは? -- 名無しさん (2011-02-18 16 58 04) 名前 コメント