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これは魔王と勇者が戦う前の話。 まだ魔王は君臨しておらず、世界は平和…ではなかった。 人々は争い、領土を取り合っていた。 とある田舎にあるまだ平和な小さな村、そこに4人の家族の家があった。 父と母、それに兄と妹の家族だ。 親の二人は仕事でいつも出かけていた。 家に居るのは兄と妹の二人だけだった。 兄は蒼いショートカットの髪、服はいつも従者の服で上に青いコートを羽織っていた。 体は華奢で手も足も細い、雪のように白い肌で女性のような顔つきだ。 妹は兄と違い金髪でロングの髪、服は白いワンピース。 兄と同じく体が細く小柄で蝋人形のような白さだ。 二人は髪の色は違うが瞳は同じ紅い色だった。 ラフィル「おはようクロリアス、朝食を持ってきたよ。」 兄は微笑みながら左手に朝食の乗ったお盆を持ち、腕にコートを掛けて妹の部屋に入る。 兄はラフィル、妹はクロリアスと言う名だ。 クロリアス「ありがとう、お兄様。今日はお日様の香りがとても気持ちいいですね。」 妹はベットに座り笑顔で返す。 兄は妹の側に座り、コートをベットの端に掛ける。 ラフィル「今日はとても美味しく作れたと思うんだ。」 そう言ってスプーンでスープをすくう。 クロリアス「うん、とても香りがする。美味しそうだわ。」 妹は口を開けて兄はスープを飲ませて上げる。 妹は目が見えなかった。 クロリアス「とても美味しいわ。私も料理が出来ればいいのですけれど…。」 兄は苦笑しながら妹の口に料理を運ぶ。 ラフィル「目が見えるようになったら僕が教えて上げるよ。」 そう言うと妹は笑顔になる。 クロリアス「本当?約束よ、お兄様。でもどうやったら治るのかなぁ…。」 妹は言い終わると少し笑顔が曇る。 昔、医者に見せた事があるが目が見えない理由が分からないらしい。 目自身は正常に機能できる筈なのだが…医者は頭を抱えて帰って行った。 ラフィル「ああ、約束だ。僕も色々調べて目の治してあげるよ。」 そう言うと妹はまた笑顔を取り戻す。 クロリアス「ええ、ありがとうお兄様。こんな私の為に。」 兄も笑顔になる。 ラフィル「たった一人の妹の為だからね。」 そう言ってコートを羽織り、食器を持つ。 ラフィル「それじゃ、仕事の準備をするから行くね。」 兄は少し曇った笑顔だ。 しかし妹は笑顔で見送ってくれるから笑顔で返す。 見えなくても、見えないから雰囲気で分かるそうだ。 クロリアス「ええ、お仕事がんばってね。」 兄は部屋を出て食器を片付けて自分の部屋に戻った。 兄の部屋は妹の部屋の隣にある。 仕事の準備の時たまに「カチャ、カチャ」と言う音が聞こえるから聞いて見たら、 ラフィル「チェスと言うボードゲームだよ、気晴らしに丁度いいんだ。本当は二人でやる物なんだけどね。」 妹は「自分も一緒にやる。」と言って見たが「目が見えないからまだちょっと難しいと思うよ。」と言って断られた。 仕事の内容を聞いて見た事もある。 ラフィル「ちょっとした小さな店の手伝いをやってるんだ。店長がいい人だからたまに食材も分けてくれるんだ。」 と、言っていた。 しかしなんとなく笑顔が曇っていた気がした。 兄の事を考えながら妹はベットの上で窓から外の香りを嗅いで時間を過ごした。 誰が書いたかばれそうですよね。 うん、ばれるよね。 こんな事するの私しか居ないもんね。 どうも、クウコです。 勝手に書かせていただきました。 勝手に作ったからsageで。 一応魔王と勇者に繋げようと思ってます、ずいぶん後で。 こちらは完璧にシリアスです。 鬱です。 たぶん。 実はコレ助手やってて狩りのモチベがアレだったんでこんなの考えながらやってました。 そして多分分からない人が居ないと思うんですが、 ラフィル=ランジエ クロリアス=ランズミ な感じです。 ラフィルは取られて無かったらランジエ来てつける予定の名前です。 変えるかもしれないけど。 続きもしっかり用意してありますがまた今度UPします。 それでは長くなったのでこの辺で。
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753 :兄と妹 [sage] :2012/04/21(土) 17 34 30.88 ID 8Fmx9Ml6 (2/4) 好きってなに? 嫌いってなに? 僕にはそれが分からない。 僕が持っている一番古い記憶、 それは父さんが母さんの首を絞めている光景。 目の色を変えて母さんの首を絞める父さん、 苦しそうに顔を歪めながらも憎悪を隠していない母さん、 それを止めようとする僕と妹…。 家族愛は分かる。 父さんも母さんも僕たち二人に愛をくれた。 それは二人分の愛、ではなく、父さんと母さんがそれぞれにくれた愛情…。 文句はない。 でも、だから分からない。 人を好きになるってなに? 何もない他人同士、 そこからなにが生まれるの? 誰かが答えてくれるわけじゃない、その答えを知りたくて、 多分、僕は生きている。 754 :兄と妹 [sage] :2012/04/21(土) 17 35 11.55 ID 8Fmx9Ml6 (3/4) 好きなのは兄さん、 嫌いなのはそれを邪魔する人。 私がずっと思っていた事。 私の一番古い記憶、それは兄さんの笑顔、 どれだけ幼かろうと小さかろうと、それだけは決して消えない宝物。 お父さんとお母さんが大喧嘩した時もあったけど、私がした行動は一つだけ、 兄さんを守る、 ただそれだけ。 お父さんとお母さんはそれぞれに私達に愛情を注いでくれる。 それは要らない。 私には兄さんがいれば良い。 家族愛、 それは私と兄さんの為にある言葉。 恋愛、 それは私と兄さんが紡ぎ出す物語。 兄さんが色々と悩んでいる事は知っている。 でも知って欲しい。 私が兄さんをどれだけ愛しているか、を。
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ヴァージンな関係というH漫画 なかなか変化変身のある漫画です。 ヴァージンな関係はモテナイ冴えないお金がない男が 美女と出会う。 そこから大変身してしまう漫画です。 その大変身の内容は とにかく美女にモテる。 外も中も変わっていないのに モテ度だけはあがります。 最初に出会った美女 (のち妻になる) かなりの上げマンだったんでしょうね。 そのおかげでモテまくる。 女がどんどん寄ってくる。 男してうらやましすぎる漫画 それがヴァージンな関係です。 ただ、キレイな彼女、のち奥様がいるのに いろんな女と浮気をしてまう男 ゆるせない ことはなく すごく気持ちはわかる。 妻は好きだけど、せまってくる女とはヤッてしまう。 男の本能だから仕方ないですね。 男の本能がうずまくヴァージンな関係 いろいろと紹介されて人気なので、電子コミックで読んでみようと思います。
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兄と妹 新しき翼 / 赤い彗星シャア編 OPERATION O-23 青 1-1-0 R (自動A):全ての自軍キャラクターは、以下のテキストを得る。 「(常時):《R》このカードに対して「異性」であるキャラクター1枚をリロール、またはロールする」 自軍キャラクターにロール・リロール能力を付け加える。 青ウィニーは比較的キャラクターが多く採用されるため、敵軍キャラクターを抑える目的でよく使用される。
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そう、春の連休 それは学生たちが新たにできた友達と共に交流を深める日。 新しく入部した部活に精を出す日 …そんななか俺は 妹といました。 「お兄ちゃんっ見て見てっ」 水族館に来てみたものの。 オオサンショウウオに驚いたぐらいで、そんなに… とにかく、妹は一人隔離されたこのマンボウに夢中なようだ 「マンボウって不思議だよね?お兄ちゃん」 「まぁ…言ってもそこまで不思議か?」 「だってすごく薄いのに、なんというか…」 「そこまで薄かったけ…?」 で、いざ見てみると。 「「薄っ」」 ―――――――― 1通り回り、お昼ごはんも兼ねて一休み 「そういえば、亜瑠姉さんは元気にしてるのか?」 「うん、でも相変わらずかも、奈々子も最近会ってないし」 「…そうか。」 亜瑠姉さんとは誰か。 みなさまの疑問に答えなければならないであろう 華咲 亜瑠(はなさき ある)、もう25歳になる俺のいとこ 正直言って少し苦手でもある 何故かって? 性格がすごく冷めているというか落ち着きがありすぎるというか… 本人に内緒で、「ブリザードの眼の持ち主」と呼んでいる あの冷たい目線が…癖になるわけ…がない。 なってるやつは変態だ、なら既に「い」から始まる奴は変態ということだ。 「虎狼さん…なんで亜瑠姉さん選んだんだろうな」 「どういう意味?」 「いや…奈々子には少し早かったな」 「?」 「なんでもない」 しまった。 立て続けに新キャラじゃないか 華咲 虎狼 (はなさき ころう)さん。 亜瑠姉さんの旦那さんで、気のいい人だ よく言えば、愛妻家なんだが… もはや危ない域というか…いやまぁ…みなまで言うまい すごくいろんな意味で危険な人だ。 体内の99%が亜瑠姉さんで埋め尽くされている人だからな 黙っていれば2枚目、亜瑠姉さんが絡むとストーカー、まぁ黙っていれば2枚目なんだ…うん… 「黙っていればなぁ…」 「…どうしたの、お兄ちゃん?」 「悲痛すぎて心の声が漏れただけだ、なんでもない」 「ひつう?」 ぐっ…無垢な子この表情… 「な…なんでもない、そろそろ行くか?」 「うん、お兄ちゃん…なんか変」 「…そうか?」 「うん」 「…そうか」 ――――――――――― お土産の大きなアザラシをゲットし、大満足の様子の奈々子 兄としてはこういう表情をされるだけで幸せなものである 「アザラシ、気にいったか?」 「うんっもふもふでふわふわでほわほわだよっ」 すまん… その擬態語の連続はさすがに伝わりそうで伝わらん… ――――――――― 流石に遊び疲れたのであろう 外食し、帰宅して風呂に入ってすぐ、奈々子は寝てしまった 「結局また一緒に風呂に入ってしまった…」 まぁ兄たるもの、こんな邪な念を抱いているようでは… 「そういや明日帰るんだっけか、まぁいつでも会える距離だし…」 だが寂しい 自分にとってただ一人の肉親 「クソ親父に母さん、奈々子、大きくなったよな」 ふと天井に頭を上げ、語りかけてしまう 仏壇は6年前、親戚の家にいたため、向こうにあるのだ こういう言い方もおかしいかも知れんが、暫く顔を見せていない 「ちっ…先に逝きやがって…」 心が重くなってくる 「…寝るか」
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古代のHなビデオ(こだいのえっちなびでお) 娯楽10万の価値があるぞ L 古代のHなビデオ={t 名称=古代のHなビデオ(アイテム)t 所得条件=Ev90のリザルトとして入手t 要点=不明t 周辺環境=ダンジョンt 評価=なしt 特殊={ *古代のHなビデオの位置づけ=マジックアイテムとしてみなす。 *古代のHなビデオの効果=国庫の娯楽(生物資源)が+10万tされる。 *古代のHなビデオの消滅 =一度使うとこのアイテムは消滅する。}→次のアイドレス:未開示} 解説 『E90 マジックアイテムを探そう』で入手されたアイテムの一つ。 使用すると国庫の娯楽(アイドレスシーズン2において『生物資源』に名称変更)を10万トン増やす事ができるマジックアイテム。 古いものであるが故か使うと壊れてしまうらしく、一度使うと消滅してしまう消費型マジックアイテムとなっている。 娯楽10万トンに匹敵するそのビデオの内容が何だったのかは謎に包まれている。 DVDやブルーレイといった記録媒体が普及している中でビデオなのか。 古代とはいったいどれくらい古いものなのか。 そもそも古代にビデオなんてあったのか。 というより、アイドレスはネット世界じゃなかったのか。 ……といったツッコミどころ満載のマジックアイテムである。 個人的にはこれの考古学的価値はあるのかというのが気になる点である。 なお、このマジックアイテムは2008年7月上旬の段階で『E90 マジックアイテムを探そう』でしか確認されていないアイテムであり、今後出現するかどうかは不明である。 保有国一覧 藩国名 入手履歴 保有者 使用履歴 現在所持数 世界忍者国 イベント90にて入手 国保有 その場で変換 0 参考資料 「イベント90 マジックアイテムを探そう」の戦闘ログ専用ページ 上へ 戻る 編集履歴 矢上麗華@土場藩国(2008/07/07) 解説 那限逢真・三影@天領(2008/07/07) i言語 あさぎ@土場藩国 イラスト製作 松井@FEG (2008/9/23)
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288544881/766-773 俺と黒猫が恋人になってから季節が変わり 冬休みに入ったころのことだ 俺がリビングでお茶を飲んでいると 「京介 来週末からお父さんと母さん温泉旅行にいくから」 「は?温泉旅行?」 「そうよ、雑誌の懸賞で当たっちゃってね、ペアで5泊6日の温泉旅行」 「親父は仕事いいのかよ?」 「有給取れたって言ってたわよ」 なるほどそれで最近親父がなんか機嫌よかったのか いい歳してラブラブってか 「わかったよ」 「家に2人きりだからって妹に手を出すんじゃないわよ」 ぶふぉお 思いっきりお茶噴出しちまった なに言い出しやがる 「ごほ! ごほ! しねーよ!なに言ってやがる」 「ま、あんた彼女できたし その心配はないかしらね。五更さんだっけ?上手くやってるの?」 「ああ」 「春頃から部屋に連れ込んで2人きりでなんかやってたし怪しいとは思ってたけど」 「あの娘が本命だったのね」 「私はてっきり麻奈美ちゃんとくっつくとばかり思ってたけど」 「後輩の娘と付き合うとはねぇ わからないものだわ」 「麻奈美とは元々そんなんじゃねーから」 「とにかく家のこと頼んだわよ 食費とか預けておくから」 「わかったよ、夫婦水入らずで楽しんできな」 そんな会話をしていたが まさかこの旅行に行ってる間に俺と桐乃の関係があんなことになっちまうとはな そして親父とお袋が旅行に行く日になった 「それじゃいってくるから」 「うん、楽しんできてね」 あたしは玄関にでて2人を見送りでていた 兄貴は部活で呼ばれたらしくガッコに行ってる フン どうせまた黒いのとイチャイチャしてるんでしょ ああイライラする 「食費とかは京介に預けてあるから、家のこと頼んだわよ」 「うん 任せといて」 「そろそろ行くぞ」 「あ はいはい、それじゃあね」 「いってらっしゃい」 あたしは笑顔で2人を見送った 年内最後の部活 打ち上げ?になるのかな それの帰り道 俺は瑠璃と並んでいつものように帰り道を歩いていた 「うう さびいな」 「そうね」 「ちゃんと使ってくれてるのねそのマフラー」 「うん? ああお前の手編みなんだ 当然だろ」 「しかしすごく出来がいいよな さすが裁縫とか得意なだけはあるな」 「裁縫とは少し違うのだけれど ありがと うれしいわ」 「そういえば 今日からよね ご両親が旅行に行かれるのは」 「ああ もう出発してるだろ」 「食事とか大丈夫? 京介先輩もあの娘も料理はできないでしょ?」 「私がつくりに行けたらよかったのだけど 妹たちのこともあるし ごめんなさい」 「いいよ 気にするな 少しくらいの間外食とかでなんとかするよ。金はもらってるから」 「それならいいけど」 そしていつも別れる場所までくる 「それじゃまたな」 「うん またね」 俺は一人帰路につく ガチャ「ただいまぁ」「ううさむかったぁ」 リビングに入ると桐乃がソファに寝転んで雑誌を読んでいた 「おかえりぃ」 「ああただいま」 「親父たちもういったか?」 「うん1時間ほど前にね」 「そっか」 「それじゃ俺夕飯の頃まで勉強してるから」 「わかった」 そう言って俺は階段をあがり部屋に入る 勉強を始めて、そろそろ2時間か 俺だってちゃんと勉強してるんだぜ、受験生だからな 桐乃はなんか余裕みたいに見えるけど、頭のいいやつはちがうね 「そろそろ夕飯にするか」「桐乃を呼びに行くか」 桐乃は部屋かな コンコン「おーい桐乃入るぞ」 ガチャ「よ、そろそろ夕飯いくか」 「うん、わかった。ちょっと待ってて」 桐乃はエロゲーをやってたみたいだ、セーブしてPCを落とす作業をしている 「それじゃ着替えるから」 「ああ、先に降りてるぞ」 「うん」 リビングで待ってると着替えてコートを着た桐乃が降りてきた 白いかわいらしいデザインだ かわいいじゃねーか 「それじゃ行くか」 玄関を出て鍵を閉めて、歩き出す そうこうするうちに、俺達は飲食店の並ぶ大通りに出た。 桐乃にそう問いかけると 「あ、あんたたちはデートの時とかどんなところにいってんの?」 「そうだな、ファストフードとかばかりだな。お互いにそんなに金があるわけじゃねーし」 金がない高校生同士のデートなんてそんなもんだよな普通 「そうなんだ」 なんでそんなこと聞いてくるんだこいつは 「で、お前は何か食べたいものあるか」 「一応、行きたいとこはあるんだけどさ」 と、何か含みを持たせたような口調で言ってくる じゃあ、そこにしようぜ。俺はどこでもいいし」 ってことでやってきたのは最近できた感じのまだ真新しい建物のイタリアンレストラン。 入店して席に案内される、中も落ち着いた感じの店だ 「ここ雑誌に乗ってた人気店なんだ!こういうとこ友達同士じゃ入りにくいし」 「一緒にいるのがあんたなのが残念だけど、たのしみぃ♪」 うれしそうにしやがって、まぁ確かにこういう店には友達同士じゃ入りにくいか 周囲を見てもカップルがほとんどだし 「さて、なににしようかな」 桐乃は楽しそうにメニューをめくっている 「ねぇねぇ、このパニーニっての響きがかわいいよね!」 「あ ああそうだな」 「あたしはこのリゾットとカルボナーラにしようかな」 パニーニはたのまねぇのかよ 「それじゃ俺はこのイカ墨のパスタとこっちのリゾット、あとピザにすっかな」 食事を終えて店を出た帰り道。 「おいしかったぁ、今度みんなにも自慢しよ。」 「そりゃよかった」 何気ない会話をしつつ2人ならんで家に向かう 「あはは。今ってさ、あたしたち、ちょっとびっくりするくらい仲良くない?」 そう言って満面の笑顔を向けてくる桐乃。 「そうだな」 そして家に帰ってから風呂に入るときに桐乃のやつが行動を起こした 桐乃が先に風呂入れというので 俺が風呂に入ってると外からなにか気配がした なんと桐乃がバスタオルを巻いた姿で入ってきやがったのだ 「うおっ! おっお前なんで」 「いいじゃん。お父さんたちもいないんだし、夕飯一緒にあの店入ってくれたお礼♪」 「だっだからってなんでこういうことになるんだ!」 「まぁまぁ可愛い妹が背中流してあげるよ」 なんだこれはいったい何が起こってるんだ、俺は動揺が隠せず頭が真っ白になっていた 桐乃が俺の背中を流しながら話しかけてくる 「こうやって一緒にお風呂入るのって、いついらいだろ。」 「どっどうだったかな。たぶん小学低学年の頃いらいじゃないか?」 俺はドギマギしながらそう答えた。 やわらかい手で背中触られて、うう鏡に胸の谷間がチラチラ映ってやがる 「はい、終わり」 桐乃はそういってお湯をかけて背中の泡を流した 「あたし髪洗うから、兄貴はお風呂つかってなよ。」 「あっああ」そう返事して前かがみになりながら風呂につかる やべえ、桐乃が洗ってるの見てたらどんどん、息子がギンギンに起ってきやがる そうこうしてると、桐乃は洗い終えたようで 「あたしも入るからちょっと詰めてよ」 「おっ俺もうあがるから一人でゆっくり入ってろ!」 「あ 兄貴!」 桐乃がなんか言ってたが、俺は前かがみであわてて風呂を出た いったい桐乃のやつどういうつもりなんだ 俺は悶々としながらリビングでお茶を飲んでいると、桐乃が風呂から出てきた 「あっ あたしにもお茶ちょうだい」 「あっああ」 俺は桐乃にお茶を入れてやる 「ありがと」 俺はさっきの風呂のことを聞いてみることにした 「なぁ桐乃さっきの風呂はどういうことだよ」 「なに?うれしかったっしょ。久しぶりに妹とお風呂入れてさ。」 「そういうことを言ってるんじゃねーよ、どういうつもりなんだって聞いてんだよ」 すると桐乃は真剣な顔をして俺に詰め寄ってきた 「あたし、お母さんから旅行のこと聞いてから今日をずっと待ってたの」 「あんたが黒いのと付き合うようになってから、あたしずっと我慢してた」 「あんたたちの邪魔はしないようにしないとって、でももう限界なの!」 そう叫んで桐乃は泣き出してしまう 「おっおい!桐乃。なにいいだしてるんだよ」 「こんな気持ちは持っちゃいけないって頭ではわかってる、でも、でも兄貴たち見てると心がつぶれそうなの!」 「桐乃・・・」 「・・・ぐす、彼女になれないのはわかってる、妹だもん、でも妹でも兄貴に女の子として愛してほしいの」 「彼女じゃなくてもいいから・・・お願い・・・」 「・・・桐乃、だけど俺は瑠璃と付き合ってるんだ、それに妹とそういう関係にはなれない」 「そんなの!あたしたちが誰にもバレないようにしてたらわからないじゃん」 「兄貴だってあたしの身体で興奮してたのはわかってんだから!」 な! やっぱさっきの風呂で勃起してたのばれてたのか なんだ? いったい、これは、どういう展開なんだ? 俺は混乱で展開についていけずに頭がどうにかなりそうだった。 「あたしは、その、妹の事を、エッチな目でみたりとか、そういうの変だと思わないし」 その桐乃の言葉に、俺はますますわけがわからなくなってきた 「いやいやいや、変だろ!実の妹をエロイ目で見るなんて、絶対おかしいって! そんなのエロゲの中でしかありえねえって!」 「なに、その自己否定、あんたシスコンって自分で言ってたじゃん」 桐乃が呆れ声で言う。 「だからって、お前をそういう対象としてみることはできねぇって!」 「ああ!もう!」 桐乃は突然俺に向かってきたと思えば 「!!!」 俺にキスしてきやがった ! 俺の頭は混乱で再び真っ白になる 俺が半ば放心してると、舌まで絡めてきやがった 「ん、チュパッ、チュパッ」 しばらくそうしていると、桐乃はそっと唇を離した。 「どう?気持ちよかったでしょ?」 「あっああ」 って!俺はなにうなずいてるんだ! 「い、いややっぱだめだって!こういうことは好きな男ができてからやれって!」 「あんた、俺よりあたしのことを大切に出来るやつじゃないと渡さないっていったじゃん!」 「そんな男いないもん!あたしは兄貴のことが一人の男の人として好きなの!」 「・・・お願い・・わかってよ・・」 そういってうな垂れて嗚咽を漏らして泣き始める桐乃を俺はもう見てられなくて 「ん!」 今度は俺から桐乃にキスをした 「チュパッ、チュパッ」舌を絡めあい濃厚なディープキスをしばらくつづけて、そっと離す 「うれしぃ」 そう桐乃は照れ笑いのような顔でつぶやいた くっ!可愛いじゃねーか ああいいさ!こうなったらとことんやってやるよ! 「桐乃、俺の部屋へ行くぞ」 「え?きゃっ」 俺はお姫様抱っこで桐乃を抱え部屋まで連れて行った そのままベッドの上に寝かせて、俺は桐乃に問いかける 「ここまできたら、どうするかはお前もわかってるよな?」 「う、うん。あたしからお願いしたんだもん、だから・・・いいよ。」 「桐乃!」 俺は桐乃のパジャマのボタンを外して、桐乃の胸を露出させる 「結構大きいんだな」 だいたいわかってはいたが、こうして生で見ると違うな 「恥ずかしいよ」 俺はそのまま胸をもみ始める 「あっ ん はぁ」 「乳首硬くなってきたな」 「やだ!そんなこといちいちいうな!」 一旦胸から離れ、桐乃のパジャマのズボンを脱がしにかかる 薄いピンク色の可愛い下着だ 俺はその上から桐乃の恥丘、割れ目と順に撫でていった 「はぅ あっ あん」 「桐乃、お前のここすごい濡れてるな」 「うるさい!いちいち言うな!」 「はいはい、それじゃ脱がすぞ」 「うん」 桐乃はそっと腰を浮かせて脱がせやすいように手伝ってくれる 「髪は茶髪だけど、ここは黒なんだな」 そういって、桐乃の薄い恥毛をサラサラと撫でる 「あたりまえじゃん、髪は染めてるだけなんだから。はぅ」 桐乃の脚を拡げて、膝の間に体を入れてピンク色の小さい肉唇を横に広げる 「ああ、恥ずかしいよぉ」 「きれいだぞ、桐乃のここ、ヒクヒク動いてる」 ふと目が覚めると、朝だった。 隣を見ると。桐乃の姿はもう無かった。 すると、階段を上がってくる音が聞こえる 「お兄ちゃん、早く起きて。朝ごはんできたよ?」 「なんだ、起きてたんだ。じゃ、おはようのチュー」 「んむ!」そうして口を塞がれた 「じゃ先に降りてるから、早く着替えて降りてきてよね」 「あ、ああ」 ふう、俺は嘆息して着替えを始める。1日で関係が変わりすぎだよなこれって。 「ホットケーキ作ってみたんだ♪ ほら、美味しそうでしょ?」 「あ、ああお前いつの間にこんなの作れるようになったんだ」 「失礼な!これくらい元からつくれるし」 「そ、そっか。それじゃいただきます。」 「ハイ召し上げれ♪ どう?」 「うん、普通に美味い」 「ふぅ、まっいっか。お兄ちゃんだったらそれくらいのコメントが精々だとは予想してたし」 その日、夏の恋人の振りしたときのやり直しだとか桐乃が言い出したので 俺は、一人駅前で待たされている 「おっお待たせ」 「それじゃ行こうか」 俺たちは手をつないで、雑踏を歩いて、映画館に向かった 以前と違い、今回は知り合いに遭遇することはなかったか 映画館を出た後、俺と上機嫌の桐乃は、あの時と同じようにスイーツショップへと向かう 「知り合いはいねえよな」 「うん、いないみたい」 俺は少し安心して、席に着く っておい! 桐乃のやつ店員がきたらすぐにカップル専用パフェとジュースを注文しやがった 「おい、これはちょっといくらなんでも恥ずかしいぞ!」 「だめなの?お兄ちゃん・・・」 「うっ、仕方ねえな」 くそう、こんな顔されたら、拒否できるわけねえだろ、はぁ俺はやっぱり重度のシスコンみたいだな その後、羞恥プレイに耐え切った俺は、次はどこに行ったっけ?と考えながら桐乃と歩いていた 「あれ?次はゲーセンじゃなかったか?公園でいいのか?」 「うん。ゲーセンはいいや、お兄ちゃんはあいつの彼氏だし、妹とそういうプリクラ撮ってるのバレたらマズいじゃん」 「桐乃、本当にいいのか?」 「うん。彼女はあくまでもあいつ、あたしは妹でいい。そこは区別つけるって決めたから。」 「だからこんな風に恋人みたいにデートするのも今日が最後!」 「ここまで知り合いに全然会わなかったのも、神様があたしのお願い聞いてくれたのかな。 「最後に今日1日誰にも邪魔されずお兄ちゃんと恋人のようにデートさせてくださいってお願い」 「桐乃、お前」 「いいの!ホントに。その代わり2人きりのときは甘えるからさ」 「ああ、わかった」 そのあとしばらく2人手をつないで散歩した後家に帰った それからは家では、桐乃は本当に甘えてきやがった、風呂には毎日一緒に入ったし 夜も一緒に寝た その間、瑠璃とのデートもあったけど、桐乃は笑顔で送り出してくれたし、帰ってからも いつも通りの態度だった 本当に割り切ったんだな、桐乃 そんなこんなで、親父たちが帰ってくる日になった プルルル 「・・・ん、朝か。・・・なんだこんな時間から」 「おふくろからの電話? やべ!今日は帰ってくる日だった」 ピ、「もしもし京介、これから電車乗って帰るから、夕方には着くからね。」 「お土産楽しみにしてなさい。」 「ああ、わかったよ。夕方には帰ってくるんだな。」 「こっちは何事もなかったから、安心しろ。」 「そう、それじゃ切るわよ。」 「ああ」 「ううん」 「おい桐乃起きろ、とりあえず離してくれ」 「・・・・・・・ううんキスしてくれないと起きなぃ」 「おい、頼むよ。今日は親父たちが帰ってくる日だろ」 「むぅ、そっか、もう帰って来ちゃうんだ。」 「ああ、夕方には帰ってくるってさ」 「そっか、じゃあもう一緒にお風呂入ったり、寝たりできないのか」 「そうだな」 「残念だけど仕方ないね」 こいつ、本当に聞き分けよくなったな 「でも、バレない程度に時々一緒に寝るくらいはいいよね!」 「そうだな。」 そんなわけで、それからは桐乃とは表面上は今までどおり、2人きりの時は甘甘な日々が続いた 以前このスレで投稿していた分を少し手直し ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー その後 俺は麻奈美と同じ地元の国立大学になんとか合格することができ 桐乃のやつも俺の通っていた高校へ入ることが決まった 今日はそんな俺たちのお祝いの名目で オタクっ娘集まれのみんなでパーティーだ 夏に恋人になった黒猫とも順調に交際は続いてる 凡庸だった俺の人生がこんなに楽しくなるとは 桐乃の人生相談を受けるまでは考えもしなかった これでも感謝してるんだぜ 「ほら、いつまで変な顔して突っ立ってるの。行くよ」 「あいよ」 変な顔とはなんだよ 玄関をでた俺たちだったが なぜか桐乃が横に並んできた 「なんだよ」 「あのさ、恋人がいても兄貴はかわらなかったよね」 「は?なんだよいきなり」 「シスコンなのは相変わらずだなぁって」 俺は苦笑いをしながら 「へいへいどうせ俺はシスコンですよ」 すると桐乃は1歩前に出て クルリと振り向くと満面の笑みで 「あたしのお願いはまだまだ終わらないから、覚悟してなよ! お兄ちゃん♪」 そういって駆け出す 「早く!追いてっちゃうよ」 「おい待てよ!」 俺が妹に振り回される日々はまだ当分つづきそうだ END
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兄と妹 ◆guAWf4RW62 水澤摩央は民家の一室で、ぐったりと床に倒れ伏す少年――朝倉純一を眺め下ろしていた。 と言っても、純一は死んでいる訳では無い。麻酔薬の効果で眠っているだけだ。 純一を昏睡させ楓を取り逃した後、摩央は遠くから響いてきた爆発音を聞き取り、慌てて民家の中へと移動したのだった。 一度は人を殺す覚悟を決めた摩央だったが、寝ている人間を問答無用で殺すのは少々気が引ける。 そもそもこのゲームで生き延びる方法は、人を殺す事だけに限られはしないのだ。 勿論自分はゲームから脱出出来るなどとは思っていないし、最終的には優勝を勝ち取るつもりだ。 しかし――だからと言って、序盤から積極的に戦闘へと身を投じる必要は欠片も無い。 それよりも寧ろ、人数が減ってくるまでは善良な人間の皮を被り、集団に身を紛らせて保身に走るべきだ。 どれだけ多く人を殺した所で、自分が死んでしまっては何の意味も無いのだから。 そして善意の参加者を装うには、自分が襲撃してしまった人間へのリカバーが必須となるだろう。 芙蓉楓は既に走り去ってしまったし、話し合う事は不可能だ。 となると、残された手段は一つ。純一を懐柔し、摩央の無実を証明して貰うのだ。 楓がいくら摩央の悪評を吹聴して回った所で、被害者である筈の純一自らが弁護を行ってくれれば問題無い。 だからこそ摩央は純一を敢えて殺さず、説得を試みようとしていたのだった。 「さて、始めるとしますか」 ぼそりと呟くと、摩央は手にしたバケツを持ち上げて、その中身を勢い良く純一の顔へとぶっ掛けた。 「――ぶはっ!?」 直後、顔面に大量の水を浴びせられた純一が、奇声を発しながら上半身を起こす。 「おい音夢、いくら何でもこんな起こし方する事無いだろ!? かったり……?」 純一は顔をぶんぶんと横に振って、水を跳ね飛ばし――目の前にいる摩央と目が合った。 「おはよう朝倉君。お目覚めは如何かしら?」 「――へ?」 状況がまるで把握出来ていない、といった様子の純一に対し、摩央が臆面も無く語り掛ける。 「さっきは悪かったわね。その……私も怖かったのよ」 「……………?」 純一としては、まずは状況の把握が最優先だった。何故このような場所にいるか、まるで分からない。 まずここは自分の部屋では無いし、目の前にいる女性も音夢ではない。 混乱する心を落ち着かせ、冷静に冷静に思考を纏めてゆく。 (えーと……確かいきなり殺し合いをしろって言われて、それから楓と出会って……) そうだ、自分は楓と出会った後、今目の前にいる水澤摩央を見つけ、そして―― 自分が何をされたか思い出した瞬間、純一は傍らに置いてあったデイパックを拾い上げていた。 「クッ――!」 「キャッ!?」 そのまま力任せにデイパックを振り回し、摩央に向かって殴り掛かる。 摩央は咄嗟の反応で真横に飛び退き、鞄の中に隠し持った鉄扇に手を添えながら、大声を上げる。 「ちょっと待ちなさいよ! 私は話し合おうと……」 「うっせえ、もう騙されねえぞ!」 純一は摩央の言葉を途中で遮ると、そのまま踵を返して部屋を飛び出した。 右手に見える玄関に駆け寄り鍵を開け、一目散に外へと躍り出る。 そのまま勢いを緩めずに、ただひたすら夜の住宅街を走り抜けてゆく。 (クソッ、こんな所で死んで堪るかよ!) あの女は友好を装い自分達に接近してきて、突如裏切り銃を放ったのだ。 何故撃たれた筈の自分が生きてるかは分からないが、今はそれよりも逃げ延びるのが重要だ。 ――話し合い? 冗談も大概にしろ。どうせまた何か良からぬ事を考えているに決まってる。 折角拾ったこの命をむざむざと差し出すつもりなど毛頭無い。 このゲームに乗った人間……しかも、騙まし討ちを行おうとしている人間は確実に存在する。 自分が思っていた以上に、この島は危険地帯と化しているのだ。 ならばこんな所で死ぬ訳にはいかない。仲間を――特に、音夢を絶対守ってやらなければならない。 妹は身体が弱いから一番心配だというのもある。だがそれ以上に、今の自分には音夢を守ってやりたい理由が存在する。 数日前、自分は音夢と初めて口付けを交わした。 それはぎこちなく、子供っぽいキスだったが、信じられないくらい暖かいものだった。 幸せだった。音夢の好意にはとうの昔から気付いていたが、ようやく自分も同じ気持ちを持てたのだ。 長い年月を経て二人の気持ちは、一つになった。ずっと一緒に過ごせると思っていた。 それなのに突然、こんな残酷な殺し合いの舞台へと放り込まれたのだ。 (そうだ……俺達はまだ始まったばかりじゃないか。こんな所で終われるかよ!) だから純一は駆けた。何としてでも生き延び、妹を、そして他の仲間も守る為に走り続けた。 ――純一が走り去った後の室内。 「あーもうっ……ホント、最悪!」 摩央は己の失敗を悔いていた。まさか話し合いをする暇すら与えられないとは思わなかった。 優男に見えたあの純一がいきなり攻撃を仕掛けてくるとは……完全に予想外だった。 これで確実に自分の悪評は広まってしまうだろうし、集団に紛れ込むのはもう絶望的だ。 こんな事になるくらいなら、最初から躊躇わずに殺しておいた方が良かっただろう。 しかし後悔先に立たずという諺もあるように、悔やんでも仕方ない。 こうなった以上は単独行動を基本とし、人を殺し続けて優勝を掴み取るしかないだろう。 新たな武器――鉄扇は純一が寝てる間に奪い取っておいた。 麻酔銃自体には殺傷力が無いが、相手を眠らせさえすれば、後はこの鉄扇で喉を切り裂いてやればよい。 人の身体を切り裂くなどといった行為は、とても気の進むものでは無いが、もうそうも言っていられない。 自分は何としてでも生き延びて――光一の所へと帰らなければならないのだから。 少女は決意を新たにし、ゆっくりとした足取りで民家を後にした。 * * * * 懺劇の舞台となった、新市街地。無機質なコンクリートの上には、闘争の犠牲者達が横たわっている。 そんな中で勝者の座を勝ち取った朝倉音夢は、元は竜宮レナの物であるデイパックを漁っていた。 ポケットの中にある銃をいつでも取り出せるよう気構えだけは怠らず、しかし外面上は余裕を保ちながら口を開く。 「もう、早く選んでくださいね? 私に協力するか、それとも――ここで無駄死にするかを」 「協力とは……具体的に何をしろと言うんですか?」 倉田佐祐理は震える声で、しかし要点を外さずに返答した。 ――ここで軽率な判断は絶対にしてはならない。 スペツナズナイフの存在に気付かれていない以上勝算はあるが、何も戦う事だけが打開策ではない。 決戦を挑むのは、相手の意図を完全に把握してからでも遅くは無いのだ。 「簡単ですよ。泥棒猫――芳乃さくらと白河ことりの退治を手伝ってくれれば良いんです」 「…………」 予想通り……やはり音夢は、芳乃さくらと白河ことりを殺すつもりだ。 しかしそれだけなら別に自分には関係無い。問題はもっと別の所にある。 「それだけですか? 他の参加者の方々を殺せ、とは言わないんですか?」 それが一番の問題だった。音夢が優勝を狙うつもりなら、川澄舞や相沢祐一も危険に晒される。 それだけは絶対に許容出来ない。たとえここで刺し違えようとも、阻止しなければいけない。 音夢は少し目を細めて、それからあくまで軽い調子で言った。 「ええ、今の所そんなつもりはありませんよ。この人達を殺したのは武器が欲しかっただけですし、これだけあればもう十分ですからね」 戦利品をたっぷりと詰めたバッグを肩に架け、満足げな笑顔を浮かべるその姿に、佐祐理は心底寒気を覚えた。 もうこれ以上この場に居たくない。相手の狙いが分かった以上、一秒でも早くこの場を離れたい。 「そうですか。なら佐祐理は――三つ目の選択肢を選びます!」 「――!?」 佐祐理は沸き上がる衝動に抗おうとはせず、すぐに踵を返して走り出した。 こんな女と一緒にいては、いつ寝首を掻かれるか分かったものではない。協力するのも、ここで戦うのも御免だった。 「……佐祐理さん、よほど死にたいらしいですね」 音夢は眉を吊り上げ、しかし口元は笑みの形に歪めたままで言葉を紡ぐ。 大量に装備が手に入った以上、音夢はもう銃弾の消費を惜しむつもりは無かった。 あっという間に遠ざかってゆく佐祐理の背中に向けて、音夢はS W M37を放つ。 しかし所詮素人に過ぎない音夢の狙いは甘く、銃弾はあらぬ方向へと飛んでいった。 撃鉄を起こし、今度はしっかりと狙いをつけて引き金を絞る。 それでも身体の中心部を撃ちぬく事は出来なかったけれど、佐祐理の肩口を掠めたのが分かった。 佐祐理は肩を抑えて呻いていたが――足だけは決して止めなかった。 そのまま佐祐理は角を曲がり、建物の向こうへと消えていった。 音夢は後を追うか一瞬迷ったが、止めておく事にした。 身体の弱い自分が走った所で、どうせ追いつけないだろうと判断したからだ。 佐祐理の生死などどうでもいい。ここで起きた出来事を吹聴されても問題無い。 純一なら、見知らぬ他人をいくら殺しても、最終的にはきっと許してくれる。 兄にとっては他人などより、妹の事の方が何倍も大切に決まっている。 しかし――『あの女』が相手の場合は別だ。 『あの女』を殺す場面を目撃されてしまった場合、純一は決して自分を許してはくれないだろう。 音夢はもう佐祐理の追撃に固執せず、数日前の出来事へと思いを巡らせた。 卒業パーティーでミスコンが行われたあの時。 純一は自分の懸命な呼び掛けを振り切って、さくらと共に何処かへ行ってしまった。 自分はミスコンなどに興味は無い。ただ純一にもっと見て欲しかっただけなのに……兄の目は、こちらを見てなどいなかった。 今まで兄の横にいるのはずっと自分だったし、それはこれからも続く筈だったのに。 純一の心は泥棒猫、芳乃さくらが完全に盗み取っていってしまったのだ。 そんな事、許せない――許せる訳が無い。 あの女は窃盗罪を犯した。ならば相応の報いを与えてやる必要がある。 当然軽い懲罰で済ますつもりなど微塵も無い。この世で一番大事な兄の心を奪った罪は、死を以って償わせる。 自分の居場所は、自分の手で取り戻すのだ。 そして音夢にとっては、犯罪者予備軍である白河ことり。 あの女も放っておけば、兄の心を奪おうとしてしまうかも知れない。 犯罪は未然に防ぐのが肝要なのだから、今回の好機に乗じてことりも始末しておくべきだ。 目撃者は残さない。秘密裏に、迅速に、目的を成し遂げてみせる。 「そうよ……誰にも兄さんは渡さないんだからっ……!」 静まり返った市街地の中に、少女の暗い――どこまでも暗い声が、響き渡った。 【F-4 住宅街 1日目 黎明】 【水澤摩央@キミキス】 【装備:麻酔銃(IMI ジェリコ941型)】 【所持品:支給品一式 麻酔薬入り注射器×4 H173入り注射器×5、ハクオロの鉄扇@うたわれるもの】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本方針:何としても生き延びる 1:他の参加者と出会ったら躊躇わずに殺すが、無茶はしない 【備考】 麻酔銃について。 装弾数は1で、一回一回のコッキングが必要になります。 注射器について。 麻酔の効力は約一時間程度。 H173は雛見沢症候群を引き起こす劇薬ですが、摩央はH173自体が何の薬だか分かっていません。 【F-4 住宅街 1日目 黎明】 【朝倉純一@D.C.P.S.】 【装備:無し】 【所持品:支給品一式 エルルゥの傷薬@うたわれるもの オオアリクイのヌイグルミ@Kanon】 【状態:体力消費小、焦り】 【思考・行動】 基本行動方針:人を殺さない 1.まずはもっと離れた所へ逃げる。 2.何としてでも音夢を探し出して守る 3.ことり、さくら、杉並を探す。 4.楓も可能なら探したい 5.殺し合いからの脱出方法を考える。 6.水澤摩央を強く警戒 【備考】 芙蓉楓の知人の情報を入手している。 純一の参加時期は、音夢シナリオの初キス直後の時期に設定。 純一の逃げた方向は後続の書き手さん任せ 【B-3 新市街 1日目 黎明】 【朝倉音夢@D.C】 【装備: S W M37 エアーウェイト 弾数3/5 】 【所持品①:支給品一式(水と食料×3) IMI デザートイーグル 10/7+1 IMI デザートイーグル の予備マガジン10 トカレフTT33の予備マガジン10】 【所持品②:出刃包丁、コンバットナイフ、九十七式自動砲弾数7/7(重いので鞄の中に入れています)】 【状態:健康】 【思考・行動】 基本:純一と共に生き延びる 1・何としてでも泥棒猫のさくらを殺す 2・犯罪者予備軍であることりも殺す 3・兄さん(朝倉純一)と合流する 4・殺すことでメリットがあれば殺すことに躊躇は無い。 【備考】 目で見てすぐ分かるくらい、制服が血で汚れてしまっています 音夢の参加時期は、さくらルートの卒業パーティー直後の時期に設定。 【B-3 新市街 1日目 黎明】 【倉田佐祐理@Kanon】 【装備:スペツナズナイフ】 【所持品:支給品一式、だんご×30】 【状態:体力消費小、右肩軽傷、精神的疲弊】 【思考・行動】 基本:ゲームには乗らない。ただし、危険人物を殺すことには躊躇しない 1.まずはもっと離れた所へ逃げる 2.舞や祐一に会いたい 3.朝倉音夢を強く警戒 【備考】 ※ナイフはスカートの中に隠しています。 佐祐理の逃げた方向は後続の書き手さん任せ 036 もう戻れない優しい日々 投下順に読む 038 エリーにおまかせっ☆ 036 もう戻れない優しい日々 時系列順に読む 039 利用する者される者 023 今、この場で生まれた私達の目的の違い 水澤摩央 059 二度と触れ得ぬキョウキノサクラ 023 今、この場で生まれた私達の目的の違い 朝倉純一 050 夢と決意と銃声と―― 034 パートナー 朝倉音夢 039 利用する者される者 034 パートナー 倉田佐祐理 057 涙は朝焼けに染まって
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兄と妹が幻想入り 動画リンク コメント・レビュー 兄と妹が幻想入り 910人目の幻想入り 作者 小雨月-おおぞら- 近況その他 ・制作状況(+α) ブログ→http //blog.livedoor.jp/kiri09tsuki46/ 思いっきり放置中。 兄編3話うp。 まさかの2年ぶり。 主人公 兄:雷 光/あずまひかる 妹思いの優しい兄。だが、妹にはしょっちゅういじられる。 ( 型のアホ毛を持つ。シスコンでロリコン。 小学校のころのあだ名は“ライコウ”。 妹:雷 雫/あずましずく 特に名前の由来とかはないです。強いて言うならうp主が“あめかんむり” が好きだということくらいか。 強気で行動的な元気な少女。ルナシューター。くの字型のアホ毛を持つ。 しかし、何が原因なのか突然意識を失うことがある。 どうやら人間らしからぬものを秘めている様子。 動画リンク mylist/9634074 新作 兄編 番外編 妹編 一話 コメント・レビュー 名前 コメント すべてのコメントを見る