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【僧侶用頭防具】へ 儀式の帽子 僧 Lv22〜 防 8 強化 2 TP+20 魔攻+3 全耐性+5 [売値]? [合成費用]? [入手]ガチャ第7弾 [形 色]?
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儀式の魔法陣 レア度 4 儀式を行うために完成させた魔法陣。アイノ姫から苞錠の力を取り出すために使うもののようだ。 (このアイテム所持中、闇の章 第3話に新たなイベントが出現します) 入手先 TH 闇の章 第3話 闇の儀式 儀式の魔法陣を合成する 儀式の魔法陣から合成する 情報お願いします 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「サマンサ、儀式はどの程度の規模と時間がかかる?」 「用意は既に出来ていますから…儀式自体は10分程度で終わります」 突然尋ねてきたデスピサロに、サマンサは答える。 振り向くと、デスピサロは紙に何かを書き記していた。 「儀式の効果は?予想でいい」 「そうですね…我々に干渉するゾーマの魔力は無くなるでしょう。もしかしたら、旅の扉による空間転移にも影響が出るかも知れません」 「どういうことだ?」 床に座り込んでパンをかじっていたデッシュが問う。 「あなたには実感が無いかもしれませんが、我々の魔力は確実に削がれています。 強力な魔法ほど、その効果が制限されるのです。 理由は幾つか考えられますが…もっとも有力なのはゾーマが我々の力を抑制しているとことです」 「何でだ?力を制限しないほうがむしろ…ゲームは早くなると思うぞ」 「だが、それでは単純に力の強いものが勝つ。そして弱いものは抵抗を考えなくなる。 これが奴の言う通り、絶望を集めるための座興だと言うのなら、些か都合が悪かろう?」 そう言って、デスピサロは鼻で笑った。 明らかに弱体しているはずなのに、そう言いきる彼の姿は強い。 「まだ放送がないのが気がかりだが…旅の扉が出現してから1時間後に儀式を始めるぞ。 儀式の説明で30分、それから実行だ。」 「あの少年と小娘のことは…?」 「戻ってくればよし。戻ってこないならそれはそれでいい。 参加者は多いほどよいが、我々だけでも出来るのだろう?」 「ピサロ卿は、彼等は戻ってこないと仰るので?」 サマンサの言葉に、デスピサロはちらりと彼女を一瞥する。 クーパーに関しては、実はあまり期待していない。彼は父親に会いにいったからだ。 もし見つからないのなら、儀式そっちのけで探すだろう。 見つかったのなら、親がここに戻ることを止めるかもしれない。 天空の勇者とはいえ、年端もいかぬ子供だ。彼を使うのはメリットもあればデメリットもある。 バーバラにはライアンをつけた。 彼ならばしっかり護衛するだろうし、もしバーバラに気の迷いがあっても振り払ってくれるだろう。 アルスたちとの交渉も自分が出向くより上手くいくと思う。 難しい事を考えるのは向かないが、彼の実直さをデスピサロは評価している。 それらの思いをひっくるめて、答えた。 「仮定で物事を判断するのは嫌いでな。どう転んでも次の手を打つことを考えるだけだ」 彼等が戻ってくるかはわからない。だが、戻ってこなくてもよいといえるだけ準備はしておけ。 デスピサロの言葉からそんな意味を感じ取って、サマンサは言った。 「儀式にかかる時間は増えますが…それでも30分あれば問題なく」 一方その頃… 「とりあえず、丸太は用意できたけど…どうしよう?」 中途半端に湖に使った4本の丸太を見ながら、クーパーは訊ねる。 バッツは丸太を作る際に切り落とした枝を拾うと、丸太の先にあてがった。そして、 「魔法剣、ブリザド!」 冷気を纏った剣が枝を凍りつかせ、丸太同士を繋ぎとめる。 「と、まあこうするわけだ」 「凄い、さすがバッツ兄ちゃん!」 「はっはっは。まあ黒魔法が使えるなら普通に凍らして固められるけどな」 アビリティを変更するのは少し手間なので手抜きをしたのだ。 それを知ってか知らずか、クーパーは明るい声で言う。 「ならアニーは簡単にできちゃうね」 「………まあ、とにかく」 バッツは振り向くと、後ろにいるリディアとアーロンにいう。 「行こうか。湖の祠に」 【サマンサ 所持品:勲章 星降る腕輪 手榴弾×1 ハーゴンの呪術用具一式 第一行動方針:儀式を行う(準備完了) 基本行動方針:デスピサロに従う 最終行動方針:生き残る】 【デスピサロ 所持品:『光の玉』について書かれた本 第一行動方針:儀式を行う、バッツたちの帰還を待つ 第二行動方針:腕輪を探す 最終行動方針:ロザリーの元に帰る】 【デッシュ(寝不足) 所持品:首輪 裁きの杖 第一行動方針:首輪の解除法を探る、マテリアの生成方法を調べる? 第二行動方針:エドガーに会う 最終行動方針:首輪を解除しゲーム脱出】 【現在位置:神殿ハーゴンの自室の前】 【アーロン 所持品:折れた鋼の剣 第一行動方針:祠の湖へ、体を癒す 第二行動方針:仲間を探す】 【バッツ@魔法剣士(アビリティ:白魔法) 所持品:ブレイブブレイド グレネード五個 レナのペンダント 第一行動方針:クーパー達と共に行動する 第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す 最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】 【リディア(魔法使用不可) 所持品:なし 第一行動方針:祠の湖へ 第二行動方針:エーコと合流 第三行動方針:仲間(セシル?)を捜す】 【クーパー 所持品:珊瑚の剣 天空の盾 天空の兜 第一行動方針:祠の湖へ 第二行動方針:アリーナ(アニー)、とんぬら、パパスを捜す 最終行動方針:ゲームを抜け、ゾーマを倒す】 【現在位置:祠の湖北口】 ←PREV INDEX NEXT→ ←PREV デッシュ NEXT→ ←PREV リディア NEXT→ ←PREV バッツ NEXT→ ←PREV アーロン NEXT→ ←PREV サマンサ NEXT→ ←PREV ライアン NEXT→ ←PREV デスピサロ NEXT→ ←PREV クーパー NEXT→
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最終更新:2011-03-14 01 25 07 (Mon) カード情報 YO情報入手方法 制限 レート情報レート レート情報 リンク コメント カード情報 カード名(日) 儀式の準備 通称(日) 準備 カード名(英) PREPARATION OF RITES 通称(英) PRE RITES 通常魔法 自分のデッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。 その後、自分の墓地から儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。 YO情報 入手方法 パック54「STARDUST OVERDRIVE」よりランダムに入手可能(2010/12/03~) 制限 レート情報 レート 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 100 0 (0%) 2 150 0 (0%) その他 投票総数 0 違うレートに投票したい場合は、「その他」に数字(半角)を入力し投票。 投票データは、不定期にレート表へ反映されます。 レート情報 イザナギ 行動計画 NATURIA もふもふ リンク YO wiki http //yowiki.yugioh-portal.net/?%A5%D1%A5%C3%A5%AF54 カードwiki http //yugioh-wiki.net/index.php?%A1%D4%B5%B7%BC%B0%A4%CE%BD%E0%C8%F7%A1%D5 画像データベース http //www.geocities.jp/yugiohonlinepart000001/yo3/p54.html コメント コメント
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《儀式の支度》 通常魔法 自分のデッキからレベル3以上かつレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。 その後、自分の墓地から「レベルの合計がX以上になるようリリースする」効果を持つ儀式魔法カードを手札に加える事ができる。 OCGの《儀式の準備》を咲夜さんCGI用に調整されたカード 変更点としては《サクリファイス》が対象から外されている点のみであるだろう。 《サクリファイス》はこのカードなしにもとても強力なデッキテーマとなっているため、妥当な調整といえるだろう。 3月のエラッタで回収できる儀式魔法カードが「レベルの合計がX以上になるようリリースする」効果を持つもの限定になった。 これにより《高等儀式術》などのレベルを指定しないカードを使いまわすことは不可能となった。
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《儀式の残滓》 速攻魔法 自分フィールド上に表側表示で存在する儀式モンスター1体と このカード以外の魔法カード1枚を破壊して発動する。 自分はデッキからカードを3枚ドローする。
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武器 梨香の儀式の鍬 性能 攻:NTE 命:SS 回:1 EN:500 効果:無し 入手方法 1.イベントで配布される可能性あり 2.古手梨花(上級NPC)を倒す 3.福引8等 派生前 派生前なし 派生後 派生後なし 武器データ Wikiの誤字ではないのです。>梨香 編集者 2304
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霊魂の儀式の阻止 遂行地域 インタルディカ - パセルタ村 適正レベル 取得 39 / 遂行 41 報酬 経験値 2,467,774 / 61,900 ギーナ金コイン(3) 関連クエスト --- 進行順序 1.NPCランスと会ってクエスト獲得2.夜になると現れて怪しい儀式を執り行う魂を倒せ-古代剣闘士の魂(2)-古代法士の魂(2)3.NPCランスと会ってクエスト完了
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トップページ 活動内容 誓いの儀式の記録 ここでは、誓いの儀式の記録を残しておきたいと思います。(敬称略) 2009/07/20 第5回 oさくらこo、ケイ。、tasya、AII、ウエモティ、紅雀隊長 が SOA のメンバーとして誓いの祈りを捧げました。 このあと、お友達のアイズさんからお誘いをもらったこともあり、新メンバーの紅雀隊長さんと55ラビへ行ってきました。 2009/07/19 第4回 初菜、ケイ。、tasya、AII、oさくらこo、ちゃくら が SOA のメンバーとして誓いの祈りを捧げました。 このあと、oさくらこoさんの転職クエストを皆でやりました。 2009/07/05 第3回 AII、ケイ。、ねこのこえ、ウエモティ、tasya が SOA のメンバーとして誓いの祈りを捧げました。 この日は AII ダウンのため、後日遊ぶことになりました。 2009/06/05 第2回 xちゅちゅx、AII、初菜、が SOA のメンバーとして誓いの祈りを捧げました。 この後、みんなでLv42ラビクエ「闇が騎士団を襲う」に行きました。 2009/05/31 初回 初菜、AII、初葉、ウエモティ、が SOA のメンバーとして誓いの祈りを捧げました。 この後、みんなでLv50フリーラビに行きました。 活動内容に戻る
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「やあやあ皆さん、はじめまして」 そう言って壇上に上がった男は、見るからに胡散臭い印象を放った美青年だった。 黒髪長髪に五条袈裟と仏門を思わす身なりだが、額に走る横一閃の縫い目が一気にそれらの要素を外連味に変えていた。 壇の下からそれを見上げているのは、人数にして五十人と少々の人間達。 彼らには縫い目こそないが、その代わりに一人の例外もなく鉄製の首輪を嵌められているのが奇妙だ。 「いきなり本題に入るのも無粋だろう。まずは自己紹介をしておこうか」 此処は、あまりにも異様な空間だった。 落語の高座や宗教の教祖が説法を垂れるステージを思わす壇が、夜明け前の暗闇の中に淡く映し出されている。 それを五十人以上の首輪付きが一斉に見上げているのだから、ひどく非現実的な構図だ。 見上げる者達は誰もが困惑や動揺の顔を浮かべている。 力のある者ない者様々いるが、共通しているのは誰一人としてこの先に一切の幸福は存在しないだろうと理解していることだ。 希望を胸に楽観視するには、この縫い目の男は存在そのものがあまりにも不吉すぎた。 「―――私の名前は加茂憲倫。本当の名は別にあるが、こっちの方が通りがいいんでね。当分はこれで通させてもらうよ」 その名前を聞いた瞬間、見上げる者の何名かが反応を示した。 無論、良い反応などその中には一つもない。 あるのは敵意。もしくは、更なる困惑。 縫い目の男……加茂憲倫は、それに微笑みながら一瞥だけ送る。 その視線の意味合いを理解出来るとすれば、彼らだけなのだろう。 「君達に集まってもらったのは他でもない。私の都合で申し訳ないが、君達には少しばかり私の儀式に協力してもらう」 儀式―――。 ただでさえ不穏な単語は、この状況では更にその意味を何倍も重くして響き渡る。 多すぎる人数と、鉄の首輪。そして儀式という単語。 蛇が入っていると分かっている箱に手を突っ込むような心持ちで言葉の続きを待つしかない実験動物達に、加茂はさらりと言い放った。 「殺し合いだ。この場に集めた五十五人の"泳者(プレイヤー)"、その命が最後の一つを残して尽き果てるまでの」 殺し合い。 法も道徳も決して認めることのない鬼畜の趣向。 古くから伝わる蠱毒壺の儀式で使う生き物を、虫からそのまま人間に置き換えたような幼稚な発想。 三文小説の筋書きのような陳腐さであったが、加茂の存在とこの状況がそれを単なる絵空事(フィクション)ではなくしていた。 そう、これは現実なのだ。まごうことなき、現実。頬を抓っても決して醒めることのない、悪夢のような現実が此処にある。 泳者(プレイヤー)と、加茂は五十五人の首輪付き達をそう呼んだ。 やがて鮮血で満ちていく海中を泳ぐ者。 殺し合いの儀式を体験(プレイ)する者。 彼らは誰もが主役であり、同時に端役でもある。 誰もが―――画面の外で無価値に死滅する可能性を秘めていた。 「とはいえタダ働きじゃやる気も出ないだろう? 儀式に最も貢献してくれた最終勝者……要するに優勝者だね。 無事そうなれた泳者には私から報酬を出そう。〝願いを叶える力〟だ」 パンドラの匣の底には希望が眠っていると、神話はそう語るが。 奇しくも加茂が仕掛けた此度の儀式においてもそれは同じなようだった。 苦界の海を泳ぎ抜いて生き残れば、水底には一つだけ希望が沈んでいる。 「あらゆる願望を成就させる力を持った聖遺物、『聖杯』。それを手土産に持たせてあげる。 叶える願いはなんだっていい。 巨万の富。世界を統べる権力。待ち受ける運命の打破。死者の蘇生やはたまたにっくき仇の抹殺。 聖杯は君の願いをきっと聞き届けてくれるだろう。死の危険と天秤に掛けても十分に見合う報酬だと思わないかい」 それが聖杯。 願いを叶える、願望器。 聖杯はいかなる願望をも聞き届ける。 その奇蹟の前に、一切の不可能は存在しない。 世界の定礎を崩す大逆さえ、聖杯は容易に可能とするだろう。 なぜそんな代物が、この加茂という男の手に握られているのかは不可解だったが。 見上げる者達の内、数人の目の色が変わったことに気付いた者はどれだけいるだろうか。 人生とは後悔の連続で、喪失の繰り返しだ。 失ったことのない人間など存在せず、挫折を知らない人間もまた存在しない。 誰の心にも必ずや何かを願う気持ちは根付いているのだ。 加茂はそこに語りかけている。 生きたいという気持ちに、追加の意味を与えた。 まるで呪いの印を刻み込むように。 聖痕と呼ぶには冒涜が過ぎる、癒えない傷を焼き付けるように。 「殺せ。君達に取れる選択はそれだけだ」 微笑むために細めた眼窩から、怜悧な眼光が覗いていた。 殺せ。隣人を殺せ。友人を殺せ。家族を殺し、伴侶を殺し、宿敵を殺し―――地獄を築けと悪魔は言っている。 「殺せ。この島では誰もがそれを許される」 一言目で、逃げ道の存在を否定して。 そして二言目で、加茂はすべての罪を免罪した。 神の不在証明は、誰にだって下すことは出来ない。 だが、神の不在を信じることは誰にでも出来る。 加茂は人々に道を示したのだ。 自分で罪を許し、神はいないとそう信じ、生きるために殺すように導いた。 生きたいと願うその気持ちは罪ではないのだと確約して慙愧の念を希釈した。 薄闇の中に、静寂がシンと張り詰める。 「続いてだが」と加茂が切り出したのと、彼の暴虐に否を唱える男が壇上へ飛び移ったのは同時のことだった。 「コノ世ニ悪ノ栄エタ試シ無シ―――」 男の姿を一言で形容するならば、誰もが異形とそう称したに違いない。 全身を黒のタイツで包んだ白面の怪人だった。 顔を覆う真っ白な布には目のような巨大な文様が描かれ、ますますその外連味に拍車を掛けている。 「加茂憲倫―――貴様ノ企テガ罷リ通ル事ハナイ。コノ私ガ……正義ノヒーローガヤッテ来タカラニハッ!」 …………なんだこいつ。 張り詰めた空気に投げ込まれた彼は間違いなく劇物であった。 加茂と同じ目線に立ち、彼の宣言した企てを公然と否定した姿は確かにヒロイック。 首輪のせいでいつにも況して酸素の供給が少ないのか、首を絞められた鳥のように苦しげな声で口上を言い終えた。 そんな彼に加茂はおや、と驚いた風を見せる。 だがすぐに納得したような顔をした。 「平坂黄泉か。命知らずな君らしい行動だな」 「死ヲ恐レテ正義ガ何故為セル。目ノ前ノ巨悪ヲヨソニ保身ヘ勤シム惰弱サハ、我ラヒーローニハ不要ナモノダ」 「ああはいはい。君には序盤のかき回しを期待していたんだが……まあ、そこまで惜しいわけでもないんだよね」 「―――? 何ヲ言ッテ、」 悪に立ち向かう正義の味方。 その実態がどうあれ、この場での彼は間違いなく目指したあり方を体現していたといえる。 しかしそれだけだった。今の言葉が、彼の辞世の句になったからだ。 ぼんと軽い音が一度だけ響いてマスク頭が冗談みたいに宙を舞う。 樽に囚われた海賊に剣を刺すゲームで当たりを引いた時の光景を、ある少女は連想した。 ぼとり。壇の外に落下したヒーローの生首に、もう加茂の目は向いていなかった。 「見せしめに使っても問題ない、ってこと」 どうせ一人殺してみせるつもりだったからね。 そういう意味ではちょうどよかったよ、と加茂は死者へ言葉を手向けた。 愚かな英雄志願者は最後まで気付かなかったのだろう。 加茂は先ほど『五十五人の泳者』と言ったが、この場には自分を含めて五十六人の人間が存在していたこと。 遅かれ早かれ数を合わせるための粛清が行われるだろうことを予見出来ていれば、始まる前に命を散らすようなことはなかったのかもしれない。 「君達の首に装着された首輪には……特殊な仕掛けを施してある。 端的に言うと儀式のルールで定められた禁忌に違反した場合、この首輪が起爆して違反者の命を奪うってわけだ。 ああ、言っておくけど身体の耐久度やら特別な力やらに賭けてワンチャンスとかは考えない方がいい。 私の名において断言するよ。首輪の爆発は絶対の理だ。逃れる手段は存在しない」 要するにこれは、文字通り首輪なのだ。 反抗を抑止する。狂犬を強権で縛る。 この首輪がある限り、誰も加茂の儀式からは逃れられない。 「そういうわけだ。あまり長ったらしいデモンストレーションも嫌われるからね、そろそろ始めてしまおうか」 ―――斯くして殺し合いの宴はその幕を開ける。 生き残りの枠は一つ。報酬は、願いを叶える願望器。 今宵、罪は罪としての役を果たさず。 今宵、神は人を裁くことはなく。 今宵、あらゆる呪いは許容される。 「六時間後……朝日の登る頃にまた会おう。君達の健闘を祈っているよ、それじゃ」 儀式名、『バトル・ロワイアル』。 血で血を洗う殺し合いの儀式が今、静かに始まった。 【平坂黄泉@未来日記 死亡】 【―――残り55/55人】 【主催者:加茂憲倫@呪術廻戦】 次の話 001 人を殺す儀式 前の話 キャラ名 次の話 - 加茂憲倫 [[]]