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休み時間は、教師にとっては「休息時間」である。しかし、学校という特殊性から社会の意識としては、休み時間は教師の責任は全くないというものとは違うようだ。次の事故を考えてみよう。 少女ら賠償求め提訴 赤堀町の小学校事故で後遺症 /群馬 赤堀町内の小学校で七年前、児童が投げ落とした傘立てが頭にあたり、後遺症が残ったとして、同町の少女(一七)とその両親が、同町などを相手取り、計約四千百五十万円の損害賠償を求める訴えを前橋地裁に起こした。 訴状などによると、少女は小学五年生だった一九九二年十二月、校庭で、当時六年生の女子児童が校舎三階のベランダから投げ落とした傘立てが頭にあたり、けいれんの発作の後遺症が残るけがをしたという。 少女側は、同町は日ごろから乱暴だった女子児童の行動を監視してほかの児童に危害が及ばないようにしなかったなどと主張している。 同町教育委員会は今年二月、災害給付金として四百十万円を少女に支払ったが、少女側は、給付金は損害賠償にはあたらない保険金だとしている。 同町の金井昇町長は「近く、教育長と弁護士が協議して対応を決める」としている。*35)朝日新聞 99/05/27 休み時間中の事故は非常に多い。問題となるのは、休み時間は、教師の指導の及びにくい時間帯であり、事故が起きやすいこと、その事故については、生徒の不注意にも多くの原因があること、しかし、学校内で起きた事故であること等、考えるべき要素が多い。 7-5 放課後の学校施設利用中の事故 学校開放が求められ、また共働き夫婦が増加したことで、放課後の保育のために学校が使用される機会が増えてきた。小さな施設を使用して行われる学童保育よりも施設が大きく、子どもたちにとって好ましい環境であるが、また指導員の目が行き届きにくくなる危険性もある。 小3男児、学校のガラス戸に衝突し死亡 広島・福山 20日午後4時ごろ、広島県福山市山手町1丁目、市立山手小学校の北校舎2階の渡り廊下出入り口で、同市山手町5丁目、会社員穂積薫さん(34)の長男で、同小3年裕哉(ひろき)君(8)が誤ってガラス戸にぶつかった。裕哉君は割れたガラスの破片が胸などに刺さり、市内の病院に運ばれたが、約3時間後に死亡した。 福山西署などの調べでは、裕哉君は出入り口付近を走っていたといい、同署はガラス戸にぶつかった際の状況を調べている。 この日は、親が働いている児童を市が預かる「放課後児童クラブ」が校内を使っており、指導員2人と裕哉君を含む児童23人がいた。当時は掃除の時間だったという。 教室から約4メートル離れた所に出入り口があった。ガラス戸は1枚が高さ1.9メートル、幅85センチで下部はアルミ製。*36)08/21 00 26 朝日新聞
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登録日:2011/10/03(月) 07 08 21 更新日:2023/11/04 Sat 11 15 52NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ぼくらの休み時間 ぼくらの新学期 アニメ カオスアニメ カートゥーン ツッコミ不在 ディズニー ディズニーXD リセス 休み時間 常識人が少ない 海外アニメ 隠れた名作 リセス~ぼくらの休み時間~は、ディズニーXDにて放送されているコメディアニメ。 全6シーズンで、全127話。 【内容】 舞台はサードストリート小学校。 休み時間のベルが鳴った。 イタズラ大好きヤンチャな生徒達が、今日も校庭で大暴れ。 因みにリセスとは、英語で休み時間という意味。 『リロ&スティッチ ザ・シリーズ』には本作とコラボしたエピソードがあり、T.J.達とフィンスター先生がカウアイ島を訪れた。 また、T.J.達が五年生に進級した『リセス〜僕らの新学期〜』や夏休みの間に起こったとある事件を巡る『リセス〜僕らの夏休み〜』、みんなの幼稚園時代を描いた『リセス〜僕らの幼稚園〜』という映画作品も製作された。 【キャラクター】 T.J. 主人公。 本名:セオドア・ジャスパー・デトワイラー。 後ろ向きに被っている赤い野球帽と緑色のジャケットがトレードマーク。 特技はあらゆるイタズラを思い付く事。 ビンス スポーツ万能少年。 性格は楽天家にして自信家。 実は料理も上手く、一度食堂のクソマズイメニューの味付けを調整して美味しくした事がある。 スピネリ 男勝りな性格で、空手をはじめ、格闘技全般が得意。 ニット帽がトレードマーク。 父親の影響で、大のプロレスファン。 ガス 物語の途中で転校して来た眼鏡少年。 陸軍将校を父に持つ。 その影響で、かなりのミリタリーマニア。 眼鏡を外すとイケメン。だが行動に支障をきたす。 グレッチェン ソバカスと出っ歯がトレードマークの眼鏡っ娘。 成績は常にトップクラス。 マイキー ピザ。 大食いで純粋。趣味は詩を書く事。 実はバレエを習っている。 グル少年 皆の相談役。 常に上半身裸で、Tシャツをターバンの様に頭に巻いている。 そのため、見た目はインドの修行僧といった感じ。 メンロー 学校の事務委員兼放送委員。 一度ランドールと結託した事がある。性格は至って真面目。 キング・ボブ 6年生のリーダーで、校庭の王様。 見た目はアイスホッケー部のキャプテンといった感じ。 校庭内でトラブルを起こした生徒に罰を与える事もある。 ジョーダン キング・ボブの取り巻きの一人。 背が低く、緑色の服を着ている眼鏡君。 ジェローム キング・ボブの取り巻きの一人。 背が高く、赤服を着ている。 中華学校の幼年組 「T.J.救出作戦」のラストにて登場した中華学校の幼年組。 勿論言語は中国語。 アシュリーズ アシュリーの名を持つ四人組の女の子達。 常にセレブ気取っている。 ランドール フィンスター先生によって校庭に送り込まれたスパイ。 校庭内で悪巧みをしようとしている生徒を見つけ、フィンスター先生に報告するのが役目。 因みに報酬はクッキー。 穴掘り兄弟 何時も校庭で穴を掘っている二人組。 一度、中華学校の幼年組に行ってしまった事がある。 幼稚園生 常にインディアンの様な姿をしている。 性格は至って凶暴だが、優しい面もある。 ゲルマン マイキーを越える程のピザ。 乱暴者だが、ガスが仕掛けたトラップを見て以来、性格が若干丸くなった。 ハスラー・キッド 常にロングコートを羽織っており、生徒達にお菓子やオモチャを売り捌く、アウトロー少年。 ブランコ乗り 何時もブランコに乗っている少女。何故かパイロットの姿をしている。 逆さまギャル 何時も鉄棒に逆さまにぶら下がっている少女。 キング・フレディー 『僕らの新学期』に登場。 中学校に進級したキング・ボブからキングの座を譲渡され、新たなキングとなったが、キング・ボブと比較してみるとやや横柄な面が目立ち、 側近たちから「ちょっと残酷すぎやしないか?」とたしなめられる事もしばしば。 ブリックリー校長 サードストリート小学校の校長。 いつかは中学校の校長になろうと目論んでいる。実はかつら。 フィンスター先生 校庭を監督しているババア。 グローキー先生 T.J.達の担任。 脛毛の処理位しろよ。 休み時間のベルが鳴った!追記・修正の時間だ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ブランコ乗りってww -- 名無しさん (2015-02-17 18 58 54) フィンスター若い頃美人だったのに若手声優器用しなかったのがガンだったわ -- 名無しさん (2015-04-06 23 01 18) 名前 コメント
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先輩、休み時間です! 335 名前: ◆46YdzwwxxU [sage] 投稿日:2009/08/02(日) 22 51 31 ID xFHTHUEq 「先輩、ラブです!」 「なんのカウンター!」 第二時限終了そうそう、俺の教室には空振りの音が二つ。 ひとつは俺が、飛びつこうとした後輩の少女を躱したときのもの。 もうひとつも俺のもので、反射的に繰り出してしまった掌底を彼女がすかさず自分の胸元に持っていこうとし やがったので、それをどうにか掻い潜ったことで発生した。 ……我がごとながら、もはや尋常の体捌きではないような気がする。この人間離れしたストーカー少女のセク ハラ攻勢を迎撃しているうちに自然に鍛えられたものらしい。 (いやな修行だな……) しかしその成果で危機一髪、俺は今回も彼女にコンマ一秒すら接触させず、それなりの距離をとることに成功 した。このような攻防は、傍迷惑にもほとんど休み時間の度に繰り広げられている。 「なんだこのカップル……」 隣席の近森ととろの呟きが、クラスメイト達の総意を代弁しているように聞こえた。どんな状況でも「カップ ルじゃない」と釘を刺しておくことだけは忘れないのは、既に条件反射に近い。 睨みを利かせたまま、俺は溜め息混じりの声で後輩をたしなめる。 「まったく、少しは落ち着け……。お前はもう高校生だろうが」 「はい! あと一年で結婚もできます!」 結婚可能年齢ということなら男性は十八歳だから、俺の場合はあと二年ほど。ただし親権者の同意が必要にな る。……などと真面目に考えてしまったのが悔しい。 「新婚生活といえばぁ……うふふっ!」 「はいはいその先は公序良俗に反しそうだから黙って喋ろうな」 有無をいわせない語調で牽制。熱暴走状態の後輩に競り勝つ唯一の正解だ。 果てしない妄想の連鎖、ここで断ち切る! ……なお、完全に話題を逸らされているが、それについてはここから修正しても無駄だ。 じっくりと腰を据えた真剣な話し合いの場なら、これまでにも嫌になるほど設けてきたのだが、都合のいい風 に解釈されて議論が進展しない。感覚としては、「ラブレターに丁寧な返事が返ってきたら、それが交際を断る 内容であっても、少しは脈がある」という摩訶不思議な思考にも近い。否定すべきところは否定しつつ、大雑把 にあしらうのが一番だった。 「あら」 後輩はおもむろに細腕をもたげ、手首に目をやった。彼女が愛用している、シックな腕時計が光を放つ。赤い 革の帯が鮮やかな品だった。……当然、そんなことをしなくても、黒板の上を一瞥すれば時刻くらい分かるのだ が、これは仕草こみで俺にアピールしているつもりらしい。 「三時限目開始一分前……残念ながら、そろそろタイムリミットのようですね」 「ああ。異界にお帰り」 彼女が中学生のころは、さすがに往復だけで精一杯らしくアプローチもヒット&アウェイだったが、今は階が 違うだけで同じ棟だ。一撃を回避したくらいでは安心できない。駆け引きもどんどん高度になっているのだ。少 しでも気を抜けば、やられる! 「では先輩、またお昼に! 勝手に学食とかいっちゃ、やーですからね!」 上品に投げキッスを寄越して、後輩は嵐のように去っていった。 唇から指先の動きに合わせてトマホーク巡航ミサイルのように飛来するハートマークを幻視する俺も、大概病 んできている。 思わず顔を背けると、にやにやと笑うクラスメイトの少女と目が合った。 仁科学園はエスカレータ式だが、規模が巨大で入れ替わりもあるので、小学二年からこの方毎年クラス替えし てもまだ見覚えのない生徒もいる。 俺にとって彼女、近森ととろもそのひとりだった。 そこそこ伸びた髪を左右でひと房結わえる黒いリボンは、ピンと尖った動物の耳を思わせる。スタイルは悪く なさそうなのだが、お腹に布地が余る白いベストを着ているせいで体型はやや寸胴に見えた。 「いやでもさ“先輩”くん達の仲、ぶっちゃけもう公認だよね?」 「いや、俺が認めてないからっ。それに先輩も何も、俺ときみは同級生だろ。念のためにもう一度だけいってお くが、俺の名前は――」 「いいじゃない。後輩ちゃん、可愛いし」 俺の自己紹介は、近森の無責任極まりない発言に遮られた。最近、学校中で俺の扱いがぞんざいになっている のは、たぶん気のせいじゃない。 時間の浪費と知りつつそのへんの事情を説明しようとしたところで、タイミング悪くチャイムが鳴る。 あだ名が“先輩”であるところの俺は、やるせない気持ちを持て余したまま、次なる授業を迎えるのだった。 おわり 前:どっちが変? 次:幸せ撲滅運動行動編(前編)、っぽいもの
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リセス ~ぼくらの休み時間~ キャラクター コメント アメリカ合衆国のテレビアニメ。 キャラクター ゴンベ:マイキー ズルッグ:ランドール コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る キャラクターとだけ書かれた荒らしコメントを削除 -- (名無しさん) 2018-02-24 06 57 03
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[7]教室(休み時間) ミッションエリア([7]教室(休み時間))/コメント [7]教室(休み時間) エリア ステータス 出会う選手 ネコ:アインシュタイン 体力 EXP マニー アサルト ブレイブ カオス 7-1 -4 +4 +60~120 【ダメなほうのリキ】直枝理樹(4) 【ココアパウダーかけばばあ】神北小毬(2) 【日本人っぽい2013王者】能美クドリャフカ(3) 7-2 -4 +4 +60~130 【ジェントルダンディ】棗恭介(3) 【困りまくり2013王者】神北小毬(3) 【がんばり担当】能美クドリャフカ(3) ブラウン ブラウン ブラウン 7-3 -4 +4 +60~140 【暴走!地獄のデビル兄貴】棗恭介(4) 【歯磨き粉はジャム】神北小毬(3) 【毎日が正月】井ノ原真人(2) 7-4 -4 +4 +60~150 【ダメなほうのリキ】直枝理樹(4) 【真人より強いが猫より弱い】宮沢謙吾(4) 【がんばり担当】能美クドリャフカ(3) ライトクリーム 7-5 -4 +4 +60~160 【守ってあげたいグランプリ2013王者】直枝理樹(4) 【ココアパウダーかけばばあ】神北小毬(2) 【キューティ☆クーちゃん】能美クドリャフカ(2) エリアクリア報酬: 6_南校舎3F 廊下 << 7_教室(休み時間) >> 8_屋上 ミッションエリア([7]教室(休み時間))/コメント 名前
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工事中
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「…岩崎さん? 岩崎さん?」 言われて、ハッとする。 「どうしたの…? 何か気に入らないところ、あった?」 私は少し俯き、それから顔を上げて言う。 「別に…特にありません」 相手は少し安心したような顔をして、 「…そっか。よかった。岩崎さん、なんか怒ってるのかなって思っちゃって」 と言い、そして元いた場所へと帰っていった。 今、私たちのクラスでは文化祭の出し物についての学級会が行われている。 アイデアを出すのは苦手ではなかったが、喋るのが苦手な私は何も言えなかった。 クラスの様子を見ると、田村さんがパトリシアさんと何か熱心に話をしているのが見えた。 時折私とゆたかを交互に見て、怪しい笑みを浮かべていた。 さっき学級委員長に尋ねられたとき、彼女は「岩崎さん、怒っているのかと思った」と言っていた。 もちろん、私は怒ってなんかいない。でも、彼女にはそう見えていたようだった。 なぜだろう、と考えてみる。 私があまり喋ろうとしないから? 私があまり誰かと行動しないから? それよりも、尋ねられたときに、私はどんな顔をしていたのだろう…? 話し合いが徐々に盛り上がっていく。 ある男子が「やっぱ順当に喫茶店でいいんじゃねー?」と言えば、 他の男子が「いやいや、普通すぎるだろ」と一蹴する。 すかさず、田村さんが「いや、喫茶店は喫茶店でもヅカ喫茶なんてどうっスか?」と提案すると、 「なんだそれ?」「いや、ヅカはないでしょー」「うーん、グッドアイデアね♪」と色々な声が飛ぶ。 その会話がおかしくて、私はつい笑ってしまう。 そして、少し恥ずかしくなる。私はまた俯いた。 「岩崎さんって、大人っぽいよねー。羨ましいな」 「岩崎さんが子供の頃ってどんな子だったんだろうね。想像できないや」 そんな声をたまに耳にする。みんな、私のどこを見てそんなことを言ってるんだろう、と思う。 それと同時に、大人と言われることを恥じる感情が生まれる。そのせいで、返事をせずにに黙ることしか出来なかった。 私は、みゆきさんのお母さんによくドジを踏んでいる場面を見られる。 ふざけてチェリーを枕にしているところを見られたし、スーパーの限定品を買うために店を何度も出入りするところも見られた。 一番恥ずかしかったのは、一人で好きな曲を歌っているところを見られたとき。 あのときは『穴があったら入りたい』どころでなくて、穴があったら入って穴ごと埋めてしまいたい気持ちだった。 そんな私のドジな所を見たら、みんなは何と言うだろう。どんな風に感じるだろう。 「岩崎さんって、どんな動物が好き?」 突然クラスのあまり話さない女子に、こうやって話しかけられたこともあった。 まだ陵桜に入学して1ヶ月も経たない頃だった。 私は少し考えた後、 「そうですね…。犬…ですね」 「犬? どんな?」 体ごとずいずいと近づけてくる彼女に少々圧迫されつつ、私は 「小さくて、可愛い犬…。例えばミニチュアダックスフントとか…」 と答えた。すると彼女は少し驚いた顔をして 「へぇ~! もっとカッコイイ犬とか好きなんだと思ってたよ。意外~」 と言った。少し違和感があったが、それから少し彼女と犬の話をして盛り上がった。 それ以来、彼女は私のところへ時々来るようになっていた。 彼女と話をしていると、どうしても彼女も私のことを少し年上な感じで見ているようだった。 年齢は一緒なのに、何でみんなそういう見方をするんだろう…。と思った。 そして、学級会後の帰り道。 隣にはいつも通りゆたかがいる。今日は、田村さんもパトリシアさんもいた。 田村さんとパトリシアさんが二人で話を盛り上げている。ゆたかも、少し戸惑いながらも話に付いていく。 話がエスカレートしていくと、私はどうしても黙ってしまう。だから、遠くの空をただ見つめて歩くしかなかった。 田村さんがこちらを見て焦る。 「あ、岩崎さん、ごめんね…。つい興奮しちゃって」 田村さんが心底申し訳なさそうな様子で頭を下げる。 「い、いえ…私は別に」 「遠くの空へナニを思い描いてたんですカ~? ミナミ♪」 パトリシアさんが私の肩に手を置いて、鼻歌交じりに私を押して歩き始めた。 私は彼女の力に抵抗できずに、足を動かすしかなかった。 こういうのは落ち着かない。静かじゃなくてもいいから、落ち着いて帰りたいのが本当の気持ちだった。 翌日、2時限目の授業が終わり、少し長い休み時間に入った。 私は机の上に置いた教科書を片付けると、いつも通り窓の外を見る。 こうして静かに時が経つのを待つのが、いつもの私の習慣だった。 何も考えないで、空を飛んでいく鳥や、風にそよぐ木々を見ているのが好きだった。 でも今日は違った。みんなが私のことをなぜ勘違いしているのか、どうしたら解ってもらえるか。 そんなことをずっと頭の中で考えていた。 ふと、ゆたかの方を見る。 ゆたかは机に向かって何か真剣に取り組んでいた。 私の視線に気付いたのか、こちらに振り返る。 ゆたかは、私に笑顔を見せた。 それを見たとき、私の心の中にあったもやもやした感情が晴れていくのがわかった。 そうだ。 私のことを解ってくれている友達がいたんだ。 私が黙っていても、私のことを解ってくれる、そんな友達。 喋らなくても、目と目で解り合える、そんな友達。 あぁ、私はなんてどうでもいい事で悩んでいたんだろう。 解ってくれる友達、そう、ゆたかがいればいい。 ゆたかが解ってくれていれば、みんなもだんだん解ってくれる。 ゆたかが、軽い足取りで私の席まで来た。 「みなみちゃん、昨日ね、お姉ちゃんが…」 そして、今日の休み時間はゆっくりと流れていく。 ゆっくり、ゆっくり。 そんなときが、ほんのり幸せな休み時間。
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Recess 第1話 TJ救出大作戦/新入りはつらいよ 第2話 キスってどんな感じ?/オンボロ・ジムは誰のもの?
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「なあ佐々木よ」 「何か?」 「二次方程式の判別式ってあるよな」 「ああ、b^2-4acの事だね」 「そうそう。で、それが0より小さい時だっけ? 二次方程式には解が無いとか言ってたじゃねえか、さっきの授業で。あれって本当なのか?」 「まあ、中等教育の範囲ではイエスだね。解なしと言うのが出題者の意図した回答だろう。ただし――」 「お前のその言い方だと、何かあるんだな?」 「高等教育になると虚数単位という概念が出てきてね。二乗すると-1になるという変わり者だ」 「何だそりゃ? そんな数字存在しねえだろ」 「そう、存在しないのさ。だから虚数。イマジナリーユニット――概念上でしか存在しない数。数学的な定義はi^2=-1とされているね」 「へえ、i=√-1じゃないのか? 同じ事だろ?」 「定義の変形ではそうなるね、そのように覚えていればいいさ。まあ中等数学じゃ概念上ですら存在しない数だから、このiがなくても別に困る事は無いけどね」 「そういうもんかね――」 同級生(……さっきからあいつら甲斐なしとか愛が無くても困らないとか何の話をしてるんだ?)
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「おはようございまーっス……うおっ!?」 「……フーッ」 登校してきた田村ひよりは、思わず悲鳴をあげた……教室の空気が重い! 誰かの溜め息をつく気配に慌てた彼女は、口を塞いで席を目指した。 「……失礼しまーっス」 「……」 見えない糸を避けるような、オーバーアクションで席につく。 そろっと室内を見渡して、ちらりと見えた光景に、彼女は縮み上がった。 岩崎みなみが、ゆたかの席を睨んだまま、何かブツブツ言っている。 わずかに青ざめた頬が、生来の鋭い顔つきと相まって、異様な迫力を出していた。 食いしばった歯の間から、たまに「うーっ」と唸り声が漏れてくる。 だれかが「ひいっ!」と、小さな悲鳴を上げた。 * 『ねえ、岩崎さん』 その朝、天気の話でもするように、小早川さんは言葉を切り出した。 『くじ引きで旅行を当てたんだ! それで、明日から学校をお休みするの。ごめんね!』 へえ、と私は返事をした。いつから行くの? 『明日から一週間くらい。私と、お姉ちゃんと、おじさんの三人で』 もう一度、へえ、と私は返事をした。 それっきり、その日は普段通りに過ぎていって、ごく普通に朝がきた。 私は普通に家を出て、普通に登校して、普通に出席に答えた。 小早川さんがいない学校は、どんな感じか怖かったけれど、いつもと変わりはしなかった。 ……次の日の、お昼休みまでは。 * 無口な私にも、小早川さん以外の友達がいる。 田村さんと、留学生のパティさんだ。 二人ともムードメーカーって感じで、私や小早川さんとは違うタイプだけれど、一緒にお弁当を食べたりしてくれる。 「岩崎さん、小早川さんの具合はどうっスか?」 「ゆたか病気なんでショ? いつ学校これマスカ?」 私が首をかしげていると、パティさんが補足してくれた。 ああ、そうか。二人とも病欠だと思ってるんだ。 私は旅行にいったから、来週まで休みだと説明した。 「へー」 田村さんは何か考えていたが、急に目を輝かせて聞いてきた。 「それって岩崎さん、寂しくないんスか?」 ううん、別に寂しくない。 そう口に出した途端、私は奇妙な違和感を覚えた。 寂しくない。親友がいなくても、普通に過ごしていられる。 ふと、怖くなってきた。 私はもしかして、何か、とんでもない間違いをしているのではないだろうか? 今こうして笑っているのが、ひどいことをしているような…… 「あり? い、岩崎さん?」 あ、うん。だいじょうぶ。ありがとう、田村さん。 予鈴が鳴って、私は頭を切り替えた。次は数学の時間だ。がんばろう。 * それから、私はどうかしてしまったみたい。 いつもボーッとしていて、皆から注意された。 切り替えろ、頭を切り替えろ、と念じてみるけど……効果が無い。 それでも怖ろしいことに、毎日はきちんと過ぎていった。 * 「岩崎さん、おはよー!」 翌週になると、小早川さんは(当たり前だけれど)学校に来た。 元気そうで、心配した体調の崩れもなくて、なのに私は顔を見られなかった。 「あのね、あのね、外国ってすごかったよ! ……?」 小早川さんは、不思議そうに言葉を切る。 まるで私の態度がおかしいとでも言うように。 どうしていいか分からずにいると、誰かが私の背中を叩いた。 「小早川さん! もう、ヤバイかと思ったっスよー!」 「ふぇ? 田村さん、どうしたの?」 「それがね、岩崎さん寂しがって、暗くって……小早川さん帰ってきてくれて良かった!」 ……私が……寂しい? その言葉は当てはまらないような気がする。 私が抱いた感情は、もっとワガママで、冷たい何か。 でも、そう言いだす前に、小早川さんが泣き出した。 「ごっ、ごめんなさぃ……私が岩崎さんに、もっと早く言わなかったから!?」 ちがうよ。ちがうの、そんなんじゃないの。 だから泣かないで、小早川さん。 ハンカチを差し出しながら、私は、胸のつかえがとれた気がしていた。 なんだろう、温かい気持ちが、こみあげてくる。 久々に笑った私に、田村さんが親指を立てて、笑って見せた。 ――ありがとう。 俳優みたいなその仕草に、私はあらためて笑って、御礼を言った。 「ほら、学校へ行こう?」 「うん……ごめんね、ごめんねっ」 (完)