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霊夢キャラ対策 霊夢キャラ対策 技概要・対策要注意のスペルカード クラッシュ技 打撃属性のスペカ及び必殺技 必殺技デフォルト スキルカード スペルカード 固め・連携対策とりあえず知っておきたいこと 固め・連携 だが画像が無い みんな大好きかわいい巫女さん。・自分には無い相手の動きを一つでも盗んでやるという気持ちで挑もう。・JAを当てるため飛べ!ヤツよりも高く!自分が上だからといってむやみやたらにお払いしようとすると、さきに射撃され当たったり、無敵になったサマーくらったりするので注意、まあほかのキャラとの対戦でもいえるんだけど。そのへんを考えて相手に自分のJA差しこみセンスを魅せつけろ! 博麗霊夢攻略wikiがココ 技概要・対策 要注意のスペルカード 工事中(完成のめどなし) クラッシュ技 溜6A(中段) 判定が長く残り、空ガード不可。クラッシュ後は基本的にスペカでしか追加ができない。 溜3A(下段) スライディング。発生も遅く、姿勢が低くなるためガードしやすい。ガードできればフルコン。攻撃の終わり際であてれば近Aにつながるが・・・ B亜空穴(中段) 下ガードしてると割られる。クラッシュよりめくりが怖い。 まあ、亜空穴以外は基本的にほとんど使われない。 打撃属性のスペカ及び必殺技 スペルカード 必殺技 神技「天覇風神脚」 亜空穴 昇天脚 抄地昇天脚 必殺技 デフォルト 博麗アミュレット ホーミングが強力。発生はそれほど早くない。 警醒陣 長い時間消えずにのこる。霊夢にダメージを与えただけでは消えない。Lv.1になると相殺強度が増し分厚い壁になる 亜空穴 奇襲・めくり攻撃。音を聞いてから反応できる!・・・ようになろう。 昇天脚 通称巫女サマー。切り替えし技だが初期は上半身のみの無敵。起き上がりで不用意に近接Aを振ってくるようならぶっ飛ばしてやれ!読まれるとフルコン。LvMAXだと完全無敵技になる。 スキルカード 妖怪バスター 弾速早めの貫通お札。遠距離では射角がかなり広がる。壁際で当たるとバスターループ2~3k。DA>バスターを出そうとしてサマーを誤爆しようものなら・・・ 拡散アミュレット 発射後8枚に拡散するお札。間違った攻撃範囲の弾幕を展開。花曇時に空でガードなどしようものなら天気が変わるまで止まらない。相手が宣言していたら天気を避けてもいいかもしれない。 常置陣 地上に設置する陣。置かれたらダッシュして起爆しておいてもいいかもしれない。台風で正面から殴りあうと死ねる。 刹那亜空穴 当身技。見てからグレイズが間に合う。グレイズ狩りには注意。MAX時は攻撃判定が出るまでが非常に早い。 スペルカード 工事中(かんせry) 固め・連携対策 とりあえず知っておきたいこと 近Aは8F。A連携は4連続で上上中中の順。 基本は立ちガード。2Aを入れてくるタイミングを分析しておく。 4発目のみスペルカードでキャンセル可。 3発目はほぼ密着状態でない繋がらない。 基本は立ちガード。2Aを入れてくるタイミングを分析しておく。 上下段のクラッシュ打撃を持つが使う人は稀。 見た目で判断が付きやすいのでガードしてフルコンを入れてやれ! 固め・連携 基本固め ガード反確・有利 DB、DC、溜6A、溜3A、3A、昇天脚 安定ポイント=赤文字 狩られる危険性のあるポイント=青文字 割り込み可能な行動=太文字 安定高 J6A、J2A、J8A 安定中 DA、6A 安定低 射撃、2A、AA、AAA 空の場合はJ6AやJ8Aを前結界で反撃が可能。夢想封印をセットしている相手には早めに対処できなければ死ぬ。
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よく使うカードを選択してください スキルカード236系 623系 214系 421系 スペルカード システムカード 得意なキャラ 苦手なキャラ 修正して欲しい箇所 コメント スキルカード 236系 ハイブリッドは1つのデッキに拡散とバスターの両方を入れること(緋想天時代)。現在ではデッキ4種になったうえにLv1が弱くなったので微妙か。 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 妖怪バスター 27 (84%) 2 博麗アミュレット(強化有) 2 (6%) 3 拡散アミュレット 2 (6%) 4 ハイブリッド 1 (3%) 5 博麗アミュレット(強化無) 0 (0%) 6 相手による 0 (0%) その他 投票総数 32 何か選んだ理由等あればどうぞ 牽制するときに博麗アミュレットが必要不可欠、同時攻撃が理想。 -- (Ⅶ曜) 2016-01-31 20 46 12 名前 コメント すべてのコメントを見る 623系 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 昇天脚(強化有) 7 (58%) 2 雨乞祈り 3 (25%) 3 抄地昇天脚 1 (8%) 4 昇天脚(強化無) 1 (8%) 5 相手による 0 (0%) その他 投票総数 12 何か選んだ理由等あればどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る 214系 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 繋縛陣 5 (36%) 2 警醒陣(強化有) 5 (36%) 3 常置陣 2 (14%) 4 相手による 2 (14%) 5 警醒陣(強化無) 0 (0%) その他 投票総数 14 何か選んだ理由等あればどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る 421系 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 亜空穴(強化無) 5 (50%) 2 封魔亜空穴 3 (30%) 3 刹那亜空穴 2 (20%) 4 亜空穴(強化有) 0 (0%) その他 投票総数 10 何か選んだ理由等あればどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る スペルカード 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 珠符「明珠暗投」 4 (27%) 2 神技「八方鬼縛陣」 3 (20%) 3 神霊「夢想封印」 3 (20%) 4 宝具「陰陽鬼神玉」 2 (13%) 5 神技「天覇風神脚」 2 (13%) 6 「夢想天生」 1 (7%) 7 何も入れていない 0 (0%) 8 夢符「封魔陣」 0 (0%) 9 宝符「陰陽宝玉」 0 (0%) 10 結界「拡散結界」 0 (0%) 11 霊符「夢想妙珠」 0 (0%) その他 投票総数 15 何か選んだ理由等あればどうぞ 4Aから繋がるのが魅力。神技「天覇風神脚」 -- (Ⅶ曜) 2016-01-31 20 48 52 弱体化しても強い神技「八方鬼縛陣」が良いな。 -- (normalファイター) 2016-11-04 08 30 05 起爆も風神もすっぽ抜けが酷いので抜きました -- (バスターデフォにして) 2017-08-08 08 52 38 名前 コメント すべてのコメントを見る システムカード 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 霊撃札 2 (25%) 2 グリモワール 1 (13%) 3 伊吹瓢 1 (13%) 4 何も入れていない 1 (13%) 5 制御棒 1 (13%) 6 天狗団扇 1 (13%) 7 龍魚の羽衣 1 (13%) 8 ストップウォッチ 0 (0%) 9 ナマズの大地震 0 (0%) 10 マジックポーション 0 (0%) 11 三粒の天滴 0 (0%) 12 人魂灯 0 (0%) 13 全て入れている 0 (0%) 14 冷凍カエル 0 (0%) 15 宵越しの銭 0 (0%) 16 左扇 0 (0%) 17 特注の日傘 0 (0%) 18 病気平癒守 0 (0%) 19 白楼剣 0 (0%) 20 符触薬 0 (0%) 21 緋想の剣 0 (0%) 22 身代わり人形 0 (0%) 23 龍星 0 (0%) その他 投票総数 8 何か選んだ理由等あればどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る 得意なキャラ 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 八雲紫 1 (50%) 2 霊烏路空 1 (50%) 3 アリス・マーガトロイド 0 (0%) 4 チルノ 0 (0%) 5 パチュリー・ノーレッジ 0 (0%) 6 レミリア・スカーレット 0 (0%) 7 伊吹萃香 0 (0%) 8 十六夜咲夜 0 (0%) 9 博麗霊夢 0 (0%) 10 射命丸文 0 (0%) 11 小野塚小町 0 (0%) 12 得意なキャラはいない 0 (0%) 13 東風谷早苗 0 (0%) 14 比那名居天子 0 (0%) 15 永江衣玖 0 (0%) 16 洩矢諏訪子 0 (0%) 17 紅美鈴 0 (0%) 18 西行寺幽々子 0 (0%) 19 鈴仙・優曇華院・イナバ 0 (0%) 20 霧雨魔理沙 0 (0%) 21 魂魄妖夢 0 (0%) その他 投票総数 2 何か選んだ理由等あればどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る 苦手なキャラ 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 レミリア・スカーレット 2 (50%) 2 アリス・マーガトロイド 1 (25%) 3 十六夜咲夜 1 (25%) 4 チルノ 0 (0%) 5 パチュリー・ノーレッジ 0 (0%) 6 伊吹萃香 0 (0%) 7 八雲紫 0 (0%) 8 博麗霊夢 0 (0%) 9 射命丸文 0 (0%) 10 小野塚小町 0 (0%) 11 得意なキャラはいない 0 (0%) 12 東風谷早苗 0 (0%) 13 比那名居天子 0 (0%) 14 永江衣玖 0 (0%) 15 洩矢諏訪子 0 (0%) 16 紅美鈴 0 (0%) 17 西行寺幽々子 0 (0%) 18 鈴仙・優曇華院・イナバ 0 (0%) 19 霊烏路空 0 (0%) 20 霧雨魔理沙 0 (0%) 21 魂魄妖夢 0 (0%) その他 投票総数 4 何か選んだ理由等あればどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る 修正して欲しい箇所 順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 A連のリーチ 2 (33%) 2 3Aを普通の下段に 1 (17%) 3 JAを前に仕様に近づける 1 (17%) 4 デフォルトをバスターに 1 (17%) 5 座布団をクリーンヒットしやすく 1 (17%) 6 DBのグレイズ 0 (0%) 7 DBキャンセル可 0 (0%) 8 グレイズスラサマ 0 (0%) 9 グレイズ雨乞い 0 (0%) 10 夢想妙珠の射出方向 0 (0%) 11 封魔亜空穴の攻撃力 0 (0%) 12 昇天脚の無敵 0 (0%) 13 現状で満足。修正して欲しい箇所は無い 0 (0%) 14 風神脚が落とさない 0 (0%) 15 鬼縛陣の判定ドット1つ延長 0 (0%) その他 投票総数 6 何かコメント等があればどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る コメント 何か他にコメント等あればどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る
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博麗 霊夢 特徴 同キャラ、全ての距離において五分五分。 他キャラから見て、霊夢同士の同キャラ対戦は結構楽しいとも言われている。 自分が普段使っているスキル、スペカがどんだけ脅威なのか味わういい機会。 特にバスター、青玉については恐怖を覚えやすい。 通常技の振り方、固めを参考にして戦っていこう。 他の人たちの動きを真似たりしてレベルを上げるいい機会。 なお溜Cを使うと圧倒的有利に立ち回れる(相手がこれを消すのには同じく溜Cを投げるくらいしか道がない。) 中距離~遠距離で亜空や奇襲等に注意して投げれば非常に有利に立ち回る事が出来る。 逆に溜Cと一緒に来られた場合には素直に高飛びやガードをすることを推奨。 ガードの拘束力が半端ない、そこにも注意しておきたい。 さらに銭があるとこれまた強い、JAを中央地上ガードした後に一回銭を発動すれば固めを終わらせる事が可能。 警戒すべきスキル/スペカ 博麗アミュレット素アミュ、バスターが弱体した為、使う人はそれなりにいる。 座布団一枚投げると簡単に消えてくれるが、同キャラではそれなりに機能したりする。 妖怪バスター甘えた射撃には容赦なく刺さる 中距離での速射は脅威となる。 拡散アミュレット座布団やアミュやバスターで簡単に消えるので同キャラでは使い道があまりないと思われる。 昇天脚安易な空中打撃のカウンター手段として使える。リバサ昇天脚は2Aを重ねれば一方的に勝てる。 判っているだろうけど、疎雨の打撃無敵には一応注意。 抄地昇天脚使う人はあまりいないと思われる。 固めでのわからん殺しに注意、B版、C版共に初段が下段、二段目が中段、三段目が中段。 雨乞祈り1.10より強化、死にスキルじゃなくなったが、使う人は相変わらずいない。 当ててもリターンが低く、フォロースペカをたくさん積まないと非常にきつい。 J6A、J8A後に安易にグレイズすると狩られる 中央固めからのいきなりめくられる時もあるので要注意。 これを使われると6A、J6A、J8Aが結界ポイントじゃなくなる。 警醒陣警醒陣を張られたら警醒陣でやり返すと○、相殺はしないがお互いの警醒陣が残り近寄りづらくなる。 相手の警醒陣を貫通する為、これを盾にしてカード等を使っている相手のド肝を抜く事も出来る。 繋縛陣レベルマックスになったら受身は基本やめておいたほうがいい。 使われて初めてわかる繋縛陣の脅威、川霧、レベルマックスのこのスキルは地獄と化す。 固めで使ってくる場合もあるので注意、ややシビアだが見てから亜空で逃げたりCサマーで突っ込む手もある。 常置陣これをお互いが使うとクソゲー率がアップする。 発生保障がある脅威のスキルカード、これのおかげで助かった場面も多いはず(特にレミリア、妖夢相手) 置かれた部分には突撃しないこと、消えるまで我慢しよう。(お互いが置くとお互いが待ちになってしまうので我慢合戦。) 亜空穴めくりB亜空には注意。B亜空ガン読み前DしたらC亜空でしたーとかもあるので大人しくガードかバックステップ推奨。 封魔亜空穴針を投げる、同キャラだと機能はしづらい為使ってくる人は少ないかと思われる。 刹那亜空穴連ガにならない構成に割り込み余裕でしたをする上級者がちらほら見られる。 このスキカを構えられたら固めといきなりやめるのもいいかもしれない。 以下スペカ 珠符「明珠暗投」主に隙消し、使われた場合無理に突っ込まない事、自分が玉に当たってダメ負けする場面も多い。 甘い明珠暗投には3Aとかでぶっ飛ばす事も可能、Cサマーで突っ込んでみても面白い。 霊符「夢想妙珠」画面端2C 夢想妙珠 の流れに要注意したい。霊力を3持って行く。 普段使う人があまりいない為、なおさら。 宝符「陰陽宝玉」霊夢を象徴するスペカの一つ、全キャラの2コスの中でも随一の性能を誇る。 基本はDAから使ってくる、DA 陰陽宝玉をガード後は有利、ターンを奪って固めに移行したい所(反確は取れない。) 夢符「封魔陣」使ってる人はあまりいないと思われる。 使われるのを見てから青玉を入れたりする事も出来る。 神技「天覇風神脚」主に切り返し、持たれた時は要注意。逆にガードするとフルコンが可能。 結界「拡散結界」ほぼ台風専用。 八方鬼縛陣当たらないからぶっぱするなよ! 絶対だぞ! 陰陽鬼神玉自分で受けて判るこのスペカの恐ろしさ。2AやDAから4000ダメージ。 6A/2A誤ガ 2B 青玉 2Bの確定割から2000~3000ダメージ取られる。 このスペカ自体をどうこうするのは無理なので、食らわないように動くしかない。 夢想封印高空JAガードしたらほぼ確定割、それを逆手にとって結界ポイントじゃないところでいきなり結界すると避けやすい。 夢想天生テーレッテー 端射撃クラッシュ確定コン、昇龍スカし、CH始動打撃4hitコン等ロマン溢れる最高のスペルカード。 他キャラにはない音楽とダメージをぜひ同キャラでも決めてほしい。 お互いがこれを使うと15秒間、まさに手に汗握る世紀末星七つを取り合う、死兆星を相手に輝かせてやろう。 展開している玉が非常に邪魔でお互い使用時に固められている時はクラッシュモーションが非常に見えづらいので注意。 クラッシュ属性攻撃 中段 B亜空穴、H6A 下段 H3A 空中ガード不可攻撃 A連、遠A、6A、2A、DA、DB、抄地昇天脚1段目 各状況の対策 近距離五分五分。 JAを当てるため飛べ!ヤツよりも高く!自分が上だからといってむやみやたらにお払いしようとすると、さきに射撃され当たったり、無敵になったサマーくらったりするので注意、まあほかのキャラとの対戦でもいえるんだけど。そのへんを考えて相手に自分のJA差しこみセンスを魅せつけろ! 上手い霊夢使いはJ2A、J6A、J8Aをいった他の技も的確に差し込んでくる、そこを利用し、自分の打撃センスを見せつける事も大事である。 特にJ8Aは同キャラでも要の技となる。 中距離五分五分 前方向にグレイズしない。霊夢のテンプレ行動Corアミュ JAに引っかかる。という訳でこの距離で相手の射撃に対して前グレイズするのはやめましょう。射撃の隙が見えてくるまで我慢比べ。 溜Cを投げると圧倒的に有利に立ち回れる、使われた場合は素直に逃げるかガードしたい。 遠距離五分五分 B亜空に注意したい、お互いが同じタイミングでB亜空をしたらその光景はシュールである。 空対空五分五分、相手が上にいた場合は即座にJ8Aで蹴り上げたい。 技の使い方のセンスが明確に現れる。この差込が勝利に即決すると言っても過言ではない。 地対空基本的に空中側のJAによる押し込みが有利だが、霊夢は対空手段も豊富。 6B、3A、Bサマーといった手段をフルに生かそう。 なお他キャラの例にもれず霊夢JAを対空2AでJAをスカらせる事も可能。完全密着じゃなくてもスカせる。 空対地基本はJAで押し付けていきたいがJ2Aも忘れずに。 相手の6B、3Aに特に注意しておきたい。J2B等を撒いているとC亜空でぶっ飛ばされる時もある。 固め、運び対策 5B、6A、J6Aでしっかり抜ける事が大事。 No. パーツレシピ、対応 その後の連携 備考 1 6A 結界 安定かつ推奨ポイント 結界 昇天脚 結界狩り、B版をガードできた場合フルコン可能。 結界 B射 B射1発目で結界してもよい。 前D B射 勘、上手くグレイズできたらラッキー程度で、フルコン確定。 2 B 結界 1発目結界ド安定、画面端最低空J6Aさえ避けれる。 結界 昇天脚 結界狩り 結界 最低空J6A 1発目結界だと安定、それ以降だと当たりやすい。 3 2B 結界 最低空J6Aに刺さるので注意。 7j 最低空J6A 最低空J6Aをガード出来る。 4 最低空J6A 結界 何かしらの射撃 J6Aに前結界安定。 霊夢の固めは基本的に6A、B射一発目、J6A、J8Aに対し結界すればほぼ避けれる。 しかし空中固めでもJA JB等で揺さぶられたり繋縛陣を出されたりしてつらい場面もある。 殆どチキガをして耐えたい所だが、時にはいきなり前Dしたりするのも大事と思われる。 コメント 名前
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上条(これで、中にはほとんど屍人はいない。 しかも、屍人達は明るい空間に居続けた分、まだ暗闇に目が慣れてないはずだ……!) 上条は、周囲に十分気を配りながら、ホームセンターへと突入した。 内部は完全な暗闇。一歩間違えば、屍人と正面衝突すらしかねない。 だが、上条からすれば、屍人の位置は何となくだが察知できる。 上条とは違い、屍人達は、自分の気配を隠そうとはしない。足音も、呼吸の音も、まるで隠さずに、ただ歩いている。 襲われるという危機感を、感じていないからだろうか。 上条(まあどっちにせよ、余計な手間が省けるのはありがたいけど……おっと) 近くを羽根屍人が飛んでいることに気付き、身を屈める。 息を殺しながら、ホームセンターの奥へ、奥へと歩いていく。 上条(RPGの常識的に考えれば……頭脳屍人(ボスキャラ)の居場所は、ダンジョンの一番奥、ってか?) 奥へ、奥へ、微かな視界を頼りに、上条は進む。 そして、見つけた。 一目で分かる、異常なモノを、見つけた。 上条(……こ、れは……) 異常なまでに膨れ上がった頭部。 肉団子、と言って問題無いような、丸々とした、頭。 小柄な体躯――小学生のような――と、ほぼ同じくらいの大きさだ。 蠢く肉塊のようなグロテスクな風貌。ギョロリと周囲をねめつける目が、肉団子の中央に、一つだけあった。 上条は、その不気味(グロ)さに、軽い吐き気を覚える。 だが、立ち止っている暇は無い。 幸いにも、物陰の上条に気付いている様子は無い。 すぐさま飛び出して、手に持った物干し竿で叩き伏せれば良いだけだ。 上条(……悪い、今回だけは、我慢してくれ……!) 誰とも知れない異形に、上条は謝った。 この屍人が、子供のような体型をしているからか。 しかし、不思議と、今からこの屍人を殴り倒すというのに、子供を傷付ける、という罪悪感は無かった。 恐らくは、あまりにもグロテスクな頭部の所為だろう。 上条は、覚悟を決める。 ステイルを、御坂を、救う為にも。 上条(一、二の……) 物干し竿を握り締め、飛び出した。 上条(三ッ!!) 驚愕に歪んだ(らしい)肉団子。 逃げる間も与えず、上条は物干し竿を振り下ろす。 肉が、潰れる音。 上条「っ……!」 まだ、倒れていない。 もう一度、もう一度。何度も、何度も。 物干し竿を、肉団子に叩きつける。 上条「っ、っ、っ、っ!!」 やがて、肉団子の身体が、動かなくなった。 死んではいないだろう。否、死ぬことはないのだ。屍人は死なない。いずれ、蘇る。 ひとまず胸をなでおろしながら、上条はその場にへたり込んだ。 周囲の屍人達の気配が消えている。全て、活動を停止したのだろう。 上条「……ふぅ……これで、ステイル達も…… ………………?」 不意に、倒れた肉団子に、目が釘付けになった。 正確に言えば、肉団子の身体部分。肉団子の身体に着せられた衣服に。 上条「――――ちょっと、待て、よ」 どこかで、見た事のある服だ。 何度か、見た事のある服だ。 いや、と言うよりも、つい昨日、見た服ではないか? 昨日。夜遅くまで、『見ていた』服ではないか? 上条「やめ、ろ。やめろよ。やめて、くれ」 やたらと子供っぽい服。 ピンク色で、小学生が着るような、可愛らしい服。 その服の、ポケットから。 何かが、覗いていた。 アレは――――タバコの。 上条「あ、あああああああああああああ」 子供染みた体型。 子供染みた服装。 それに似合わぬ、ヘビースモーカー。 それは、誰だったか。 考えるまでも無い。思い出すまでも無い。 そんな人間は、この学園都市の中でも、たった一人しか、存在しない。 上条「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッ!!!!!!!!」 上条は、叫んだ。 また、同じように、喉から振り絞れるだけの音を振り絞り。 肉団子の――――月詠小萌の、変わり果てた屍体を、見つめながら。 終了条件1達成(ミッションコンプリート)
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雨あられと放たれる電撃を、上条の幻想殺しと、ステイルのルーン魔術が打ち消していく。 反撃にとステイルの伸ばす炎剣は、しかしヒラリヒラリと空中で避けられる。 バランスの悪い造形ではあるが、空中の機動性はかなりのモノだ。 ステイル「なるほど、これが神裂の言っていた、屍人の『変異体』というヤツか。 不死の再生力に加え、完全にヒトを逸脱した造形、更に異能まで加わるとなかなか厄介だな……」 ステイルと御坂が一進一退の攻防を繰り返している間に、上条は走って御坂の足元まで辿り着く。 しかし、低空――およそ地上5、6メートルだろうか――とはいえ、空中を飛び続ける御坂に、上条は打つ手がない。 上条「ぐっ……ってか、敵が空中にいるんじゃ俺の幻想殺しでもどうしようもねーぞ……! ちょっと降りてこい、御坂ーっ!」 上条は御坂に向けて叫ぶが、返ってくるのは冷徹な雷撃だけだった。 それを見て、やはり、目の前の異形は上条の知っている御坂美琴ではない、という事実を確認させられる。 上条「……御坂」 ステイル「何をボーっとしている、上条当麻! 空を飛ぶ相手に駆け寄ってどうするつもりだ、相変わらずの単細胞だな君は!」 上条「あぁ!? いやだって他にどうしようも……」 炎を避けながら、雷撃を放つ羽根の生えた御坂。空中を蝶のように舞い続ける。 雷撃を掻き消しながら、炎剣を放つステイル。ルーンが描かれたカードを、湯水のように周囲にばら撒いていく。 両者の戦力は、ひとまずの拮抗を見せていた。 ステイル「いいか、よく聞け! コイツのように、人型から変異した『変異体』の屍人には、必ず付近に行動を統率する『頭脳屍人(ブレイン)』が存在する! というよりも、『頭脳屍人(ブレイン)』からの信号が無ければ、コイツら『変異体』は動けないんだ!」 上条「何だよそれ!? そんな話、どこから……」 ステイル「神裂が言っていたんだよ! 実際に『確かめてみた』とも言っていた!」 上条「『確かめて』……」 上条は、先刻の神裂を思い出す。 あの疲弊した表情は、幾度となく『屍人』達を相手にしてきたから、だったのだろうか。 ステイル「だから君は、その『頭脳屍人』を見つけ出して、倒せ! 僕がこの羽根アタマにやられないうちにな!」 上条「やられないうちに……ってなんだよそれ! それなら俺が御坂の相手をして、お前がそのブレインってのを探せばいいだろ! コイツの相手なら俺の方が慣れてる、絶対にやられたりしねえ!」 辺りかまわず乱れ撃ちされる電撃をいなしながら、二人は会話を続ける。 ステイル「なら聞くが……君は、コレが人間だった頃、『殺し合い』をしたことがあるのか?」 上条「!」 ステイル「『殺し合い』は、君が日常的に行っている『じゃれあい』とは違うんだ。 この化物は、目の前の人間を、確実に殺すつもりで攻撃を行ってる。 君は、その攻撃に、その『殺意』に、耐えきれる自信があるのか?」 上条は、御坂のことを思い返す。 いつもいつも、何かしらの理由を付けて喧嘩をふっかけてきた御坂。 けれど、それは所詮ただの喧嘩。じゃれあいのような、ただの喧嘩でしかない。 いつか、鉄橋の上でお互いの意地を張り合った時も。 上条は御坂を殴るつもりがなく、御坂も上条を殺すつもりがなかった。 御坂と、命をかけて『殺し合った』ことなど、一度だって無い。あるわけが、ない。 ステイル「そして何より、君は、この化物を――――この子を、殺したくないんだろう?」 上条「……ステイル」 ステイル「ならば、さっさと行け。 僕がこの子に殺されず、僕がこの子を殺してしまわないうちに、一刻も早く『頭脳屍人』を見つけ出せ!」 いつのまにか、また雨が降り始めている。 赤い雨は、サアサアと天から降り注ぎ、二人と一匹の身体を濡らす。 赤い雨に遮られ、上条からはステイルの表情が上手く読み取れない。 ステイル「頭脳屍人の特徴は、『頭部』に何らかの変異がある、ということだけらしい。 形態も多種多様で、一見では判別がつかない個体もいるということだ。 そして、発見されるとすぐさま逃亡を図る個体も多いらしい。注意しろ」 手短に目標の特徴を伝えるステイル。 上条はそれを聞くと、顔を上げ、走り始めた。 上条「絶対に、絶対に死ぬんじゃねーぞ、ステイル!」 そんなお約束(テンプレ)染みた言葉を残して、上条はその場を走り去る。 御坂「ギョギュゥェゥッ!!?」 走っていく上条の姿を見て、御坂が歪な声をあげる。 そして、後を追いかけようと頭部の羽根を羽ばたかせるが―――― ステイル「顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ―――― I C R M M B G P 」 ――――突如として現れた、炎の巨人に、行く手を阻まれた。 降り続く赤い雨を蒸発させながら、紅の魔人は、御坂と相対していた。 ステイル「さぁ、我慢比べといこう。 僕は君を殺さない。けれど、魔女狩りの王(イノケンティウス)もまた、君程度のちゃちな電撃じゃ破れない」 魔女狩りの王、イノケンティウス。 摂氏3000℃の炎の巨人を自在に操る、教皇もかくやと言われる、最高峰の魔術。 あの幻想殺しですら、正面から打ち破ることはできなかった、ステイル・マグヌスの切り札(テトラカード)。 強力な魔術には相応の下準備が必要である。 魔女狩りの王の場合には、魔術を行使する範囲において、ルーンのカードを散布して力場を形成するという行為を必要とする。 ステイルは、御坂の存在を確認した直後、ルーンのカードを大量に取り出して、周囲にばら撒いていた。 ラミネート加工済みのカードは、雨によって威力を弱めることもなく、魔女狩りの王を顕現させる土台を作り上げている。 そして、その場に残されたのは、ステイルと、御坂。 御坂は、何度か魔女狩りの王に向けて電撃を発したが、全て掻き消された。 やがて無駄と分かると、今度はステイルへと向き直る。 ステイル「そうだ、それでいい。君の相手は僕で、僕の相手は君だ。 お互い、知らない仲の方が『やりやすい』だろう?」 ステイルは、薄く自嘲するように笑んで、御坂を見た。 御坂は、キチキチと虫のような口を鳴らして、ステイルを見た。 空からステイルを見下ろす御坂の手には、一片のコインが握られている。 上条「……っ、……っ、……っ」 上条は、建物の陰に身を潜め、荒れる呼吸を抑えつけながら、必死に整えていた。 周囲には、数体の異形が歩きまわっている。 どれも、未だ上条の存在には気付いていない。 上条(アレが……『変異体』、ってヤツか……) 頭部には触角のようなものが生えて、『犬』のように四つん這いで地面を這い回る屍人。 捻れた身体と両手足で、『蜘蛛』のように地面も壁も関係無く歩き回る屍人。 御坂と同じ、頭部や背中から昆虫のそれにも似た『羽根』を生やし飛びまわる屍人。 とてつもない『怪力』と、針金細工のような長い両手を持つ、巨体の屍人。 どれも、人間とは大きくかけ離れた、異形の造形。 あの中のどれかが、ステイルの言う『頭脳屍人』なのだろうか。 上条(……いや、違うな) 上条は、思考する。 限界に近い体力と、疲弊しきった精神を奮い立たせ、至極冷静に思考する。 上条(『頭脳屍人』ってのがコイツらにとって重要な指令塔だってんなら、こうも単純にあちこち歩き回ってるワケがねえ。 それなりの『護衛』がいるか、もしくはどこかに隠れてるかしてねえと不自然だ) 指令を出している、ということは、御坂が戦闘していることも相手には伝わっているはず。 ならば、指令塔である頭脳屍人は、敵の襲撃に備えるのが当然の思考というものだろう。 上条(……待てよ。 なら逆に言えば、『敵が守りを固めている場所』にこそ、頭脳屍人がいる可能性が高い、ってことか?) さほどの時間もかけず、その結論に辿り着く。 その思考力・推理力は、上条が幾多の修羅場を、戦場を潜り抜けてきたからこそのスキルでもあった。 上条(試してみる価値はあるな……) 上条は、建物の陰を伝い、歩き始めた。 時間は限られている。一刻も早く、敵を見つけ出さなければならない。 ステイル「が、へぁ……ッ……!!」 大きく抉り取られた脇腹を庇いながら、ステイルは立っていた。 シャワーのように血反吐を吐いて、ポンプのように血液を噴出させて、辛うじて、立っていた。 ステイル「ィ、ノケン、ティウスッ!!」 摂氏3000℃の炎の巨人が、空中の御坂へと突撃する。 しかし。 御坂の右手から放たれた一撃によって、炎の巨人は瞬間的に消し飛ばされた。 ステイル「また……アレか……ッ!!」 ステイルの身体を抉り取った一撃。 先ほどまでの、ぬるい電撃とは一線を画す、必殺の一撃。 ステイルには、何が起こっているのか、分からない。 御坂の手から放たれるコインの意味は、分からない。 御坂美琴。超能力者(レベル5)第三位。 名称(コード)、『超電磁砲(レールガン)』。 その名にも冠された、御坂美琴の切り札(テトラカード)。 かつて、御坂美琴が人間だった頃は、その威力は精々が音速、時折全力を見せる場合ですら、音速の三倍程度に留められていた。 無論、それだけでも、並の戦車程度なら一発で破壊出来る威力ではあったのだが。 しかし、今の御坂の、『理性』というタガが外れた御坂のそれは、その程度では収まらない。 元より、『レールガン』という兵装の最大の特徴は、『速度の限界が無い』という点。 空気抵抗・摩擦熱・電気抵抗・弾体強度……等々を考慮しなければ、理論上、その最高速度は光速に達する。 屍人となった御坂の『超電磁砲』の最高初速は、優に音速の十倍を数えるほどとなっている。 加速した分だけ、その射程距離は短くなり、最高速時は十メートルほどしか届かない、という短所はあるものの、 例えば先ほどのように、至近まで迫った魔女狩りの王を消し飛ばす時には、十二分に威力を発揮した。 遠距離の物体を撃ち抜く際には、速度を加減してやればいい。 地上のステイルを撃ち抜いたように、一撃で破壊する事はできなかったが、それでも十分だ。 ステイル「ぐ……っ、ハッ、クソ、どうやら、カッコつけて、自分から、貧乏クジを、掴んだみたいだね、どうも。 さっさとしろよ、上条当麻……っ!!」 炎の巨人の残骸を尻目にして、御坂はステイルへと向き直る。 屍人でなくとも、思考能力が衰退した状態でなくとも、そうするだろう。 粉々に消し飛ばした炎が、瞬時に再生するなど、思わないだろう。 御坂「!?」 消し飛ばされた筈の炎の巨人が、依然変わらぬ姿のままで、御坂の眼前に立っていた。 その巨人の腕が、御坂の身体へと襲いかかる。 御坂「ギィ、ギャェェェェェェェェェェッッッ」 頭部に付いた羽根が半分、焼けて落ちる。 バランスを崩した御坂は、文字通り羽根をもがれた虫の如く、地面へと墜落した。 魔女狩りの王は、ルーンによる結界を基体とした魔術。 ルーンを記したカードを破壊しない限り、その炎は何度でも、瞬時に、蘇る。 ステイル「……ぐ……はッ、はッ、はッ、」 しかし、ほぼ同時に、ステイルの膝が地に着いた。 ステイル(マズイ、な……このレベルの怪我、自然回復は望めそうにない。 となると……) ステイルは、祈るように天を仰ぐ。 赤い雨が地面を濡らし、ステイルの流した血が、それに混じり、流れていった。 幸運にも、屍人に見つからないまま、上条はそこへ辿り着いた。 上条(……多分、この中、だな) そこは、やや大きめのホームセンターだった。 入り口近くには多数の日用品が揃えられ、中には工具から食料品まで様々な物が置かれている。 明々と電灯が点され、暗闇の学園都市の中で、一際目立っている。 内部には、多数の屍人の気配。 『犬』が地面を、『蜘蛛』が壁と天井を這い回り、数匹の『羽根』が空中を巡回している。 巨大な『怪力』は、見当たらない。どうやら、『怪力』は個体数が少ないタイプらしい。 上条は、外から、建物の軒下にあったゴミ置き場に身を潜めながら、中の様子を窺う。 上条(さっきまでの道のりと比べても、この中には屍人が異常に集中してる。 恐らく、この中に頭脳屍人ってヤツがいる……!) 息は整えられている。 足も、あと少しだけ動きそうだ。 拳も、辛うじて握れる。 上条(でも、どうすりゃいいんだ? これだけの屍人の目を掻い潜って、たった一人を探すなんて…… クソッ、せめて中に入ってじっくり探すだけの余裕さえあれば…… ……ん?) ふと、一体の屍人が、上条の目に留まった。 まだ『変異体』となっていない、人型の屍人。 見た事も無い顔。恐らく面識はないだろう。 上条が目に留めたのは、その屍人が手に持っている、懐中電灯。 上条(……そうか……!) 暗闇。 見つからないまま。 ホームセンターに点けられた明かり。 懐中電灯。 そう、屍人だって、人間と同じ。 明かりが無ければ、物が見えない。 上条(よし! そうと決まれば……!) 上条は、再び動き出す。 時間はかけられない。急いで、手早く下準備を終えなければ―――― 上条(――――出来た) 数分後。 次第に雨脚が強まっていく中で、上条は、ようやく準備を終えた。 既に上条がステイルの元を離れてから二十分近く経過している。 急がなければ、ステイルの身が危険だ。 上条は、迅速且つ冷静に、行動へ移った。 上条(まず、一つ目) ホームセンターの裏手。 普段は誰も気に留めない建物の外部に一つのドアがあり、その中は変電設備と自家発電設備が置かれている小部屋になっている。 この手の設備は、内部よりも外部に、別の入り口が設けられている事が多々ある。 このホームセンターがそうであるという確証は無かったが、しかし実際にあったのだから問題ないだろう、と上条は安堵した。 それらの設備を―――― 上条(――――思い切り、ぶっ壊す!) 隠れていたゴミ置き場から拾った、物干し竿(今どき珍しい木製である)で、変電設備を力の限り叩き壊した。 バチバチと火花が散る。 更に、発電設備も壊す。何度も、何度も、物干し竿を叩きつける。 僅かに、建物内部の空気が変わった。 急いで上条は小部屋を出て、ホームセンターの建物から距離をとる。 ホームセンターの明かりは、完全に消えている。 内部の屍人達は、動揺しているのか、外へ飛び出してくる者も多い。 上条(そんで、二つ目) 外に飛び出した屍人達が目にしたのは、遠くに見える眩い火花だった。 バチバチと、道路の脇を照らす火花。 様々な形態の屍人達は、その火花目掛けて殺到する。 上条は、予め、道路脇に設置されていた風力発電の設備を数基、叩き壊しておいた。 雨が降っていて、暗闇に包まれた状況。 漏電による火花もあがりやすく、そして僅かな火花でも目立ちやすい。 当然のことながら、火花のあがる場所に、上条は居ない。 屍人達は、誘蛾灯に誘き寄せられた蛾のように、誰もいない場所をウロウロと彷徨っていた。 上条(で、ラストだ) ホームセンターの入り口近く、いきなり、大音量で目覚まし時計のアラームが鳴り響いた。 ホームセンター内部にいた屍人達が、慌てたように、目覚まし時計の元へと向かう。 火花に誘き寄せられた屍人達には、雨の音もあって、聞こえていない。 犬屍人の内の一体が、目覚まし時計に腕を叩きつけて破壊した。 当然、音は止まる。 しかし、屍人達が再びホームセンターへと入ろうとした瞬間、再び、今度はホームセンターから少し離れた場所で、別の目覚まし時計が音を上げた。 再び駆け寄る屍人達。再び壊される目覚まし時計。 そして、三度、別の目覚まし時計のアラーム。今度は、また少し離れた場所。 駆け寄る屍人。壊される目覚まし時計。 そして、また別の目覚まし時計。 順々に、段々と、ホームセンターから屍人達を引き離すように、目覚まし時計は設置されていた。 言うまでも無く、上条の手によって。 単に、ホームセンターの入り口近くに置いてあった目覚まし時計に目を付けただけのことだったのだが、 意外にも、効果は大きいようだった。 物音が出て、陽動出来るモノなら何でも良かったし、そもそも暗闇を作り出した時点で作戦は半ば成功していたので、オマケ程度の案だった。 上条当麻3-2
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霊夢コンボ入門編 ここでは霊夢のコンボの中でも簡単なものやビギナー向けと思われるコンボを取り扱っていきます 全部覚えようとせず、自分が必要だと思うものだけ覚えるようにしましょう 表記コマンド欄 A=打撃 B=射撃 C=必殺技 H=ホールド射撃 dl=ディレイ(入力を遅らせること) LW=ラストワード ダメージ欄 オレンジ=スペカ使用(早口なしでも可)・ダメージは早口なしで計測 赤=早口必須 紫=LW使用◾スペカはコストMAX、LW使用はオカルトボール4個を最低値とし、8個状態を最高値として計測スペカはコストMAX、LW使用はオカルトボール4個を最低値とし、8個状態を最高値として計測 基本的にフルヒット前提 6A 6B 6C系コンボ +クリックで開く このコンボはステップアップ形式で紹介。徐々に難しくなるので出来る範囲で ※動画は1.03b時のもの コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 6A 6B 6C 2047 2 どこでも 立 (0 03~) 霊夢の中で一番簡単と言ってもいいコンボ。常に6を押し続けてA・B・Cと順にボタンを押せばコンボになる 6Bと6Cをうまく全部当てることでスタンさせることができる。全部当ててスタンさせたい場合はボタンを押すタイミングを上手く調整しよう 6A 6B 6Cはコンボパーツとして流用が利くため、是非覚えておきたい コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 6A 6B 6C 9 6C 2450 3 どこでも 立 (0 12~) 最初のコンボに6Cの追い討ちを加えたもの これも6方向は押しっぱなしで大丈夫 6A 6B 6C までいった後、6を押しながら上を押しジャンプする。ジャンプした瞬間に6Cを撃てばOK 6C 9 6Cを練習して上手く繋げられるようにしたい コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 6A 6B 6C 9 JA J6A 6C 2800 3 壁付近 立 (0 22~) さらにJA J6Aを間に組み込んだもの。これは壁付近限定となる JAのときだけ6方向を外す必要がある。JAの後は再び6方向押しっぱなしでOK 少しずつ難しくなっていくので、ひたすら練習あるのみ コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 遠A 6A 6B 6C 9 JA J6A 6C 2805 3 壁付近 立 (0 34~) 先ほどのコンボの最初に遠Aを加えただけのもの。始動遠A 遠Aは相手に近すぎない距離でA(5A)を押すとでる攻撃のこと コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 JA 遠A 6A 6B 6C 9 JA J6A 6C 2927 3 壁付近 立 (0 46~) さらに最初にJAを加えたもの JAした後すぐ着地することでJAの後隙がキャンセルされ、直ぐに次の攻撃を行えるテクニックを利用する JAの後相手に近すぎると遠Aではなく近Aが出てしまうので注意 コンボがだいぶ長くなってきました。上手くいかない箇所を部分的に練習するのも有効な練習方法です コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 JA 遠A 6A 6B 6C 9 JA J6A 6C 早口 夢想封印 4162 3 壁付近 寝 (1 00~)八方龍殺陣でも可 最後に早口 夢想封印を加えたもの。八方龍殺陣でも可能であるが若干シビアになる 最後の6Cを撃ったら即、スペルボタンを連打連打である。壁バウンドを2回させているため、少し遅れると繋がらない JA始動になっているが、勿論遠Aから始めても6Aから始めても可能である コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 JA 遠A 6A 6B 6C 9 JA J6A 6C 早口 夢想封印 9 8C 4330 4 壁付近 寝 (1 22~)最後は6C等でも可 夢想封印の後に昇天脚の追い討ちを加えたもの。これは夢想封印限定なので八方龍殺陣では出来ない 昇天脚の追撃は夢想封印密着当てが必須。密着当てに失敗して大きく上に吹っ飛んでしまった場合は8Bでしか追撃できないので注意 夢想封印のあとはひたすら9を押し続けてジャンプした瞬間にCを押せばうまく昇天脚が入る 夢想封印は追い討ちの受付時間が長いため色々入る。上手い人は昇天脚ではなく6C(バスター)で追撃すれば4360程まで威力があがる コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 JA 遠A 6A 6B 6C 9 JA J6A 6C 早口 夢想封印 LW 6412 3 壁付近 寝 (1 47~)オカルトボール4個以上 夢想封印からの追撃を昇天脚ではなくLWにしたもの。オカルトボール4個以上必須 LWは基本軸からでなければ使用できないため、基本軸に着地してからLWを使う 壁端夢想封印密着当てからのLWは色んなコンボに流用できるため、小ネタとして覚えておきたい ここまでが6A 6B 6C系コンボ。後半になればなるほど難しくなるので、出来る範囲から少しずつ覚えていこう ぶっちゃけここまでくるとビギナーコンボではないので、出来なくてもめげないように 近A始動コンボ コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 AAA2A 3 6C 9 6C 2132 2 どこでも 立 一回目の6Cの前にJAを挟むことも出来るが少し難易度あがる AAA8A 8B 5C 6C 2226 3 どこでも 立 霊夢・一輪・にとり・妹紅には5Cの2段目が殆ど入らないためキャラ限 AAAA 6B 6C 2148 2 壁端 立 6Bと6Cを全段当てる必要あり AAA2A 3 JA J2A J6C 2286 1 どこでも 立 一部キャラはJ2Aを遅らせる必要有りどこでもそこそこ簡単なコンボ AAA2A 3 JA 8B 9 JA J6A 6C ~2618 2 どこでも 立 一部キャラはタイミングをずらす必要あり難易度は上がるがどこでも繋げられる 霊夢の近A始動はどこでも出来る簡単なコンボは残念ながら少ない 多少難易度が高くてもどこでも繋がる強い近A始動コンボを1つ覚えてしまうのもあり JA始動コンボ 位置 コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 下軸 JA J8A 6B 6C 2182 2 立 6B6Cが全段命中でスタン 上下 JA J6A 6C 66or8 6C 3 2205 立 上軸なら8 6C下軸なら66 6C 必殺技始動コンボ コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 2C 2A 5C 2172 2 どこでも 寝 省エネだが繋がりに難あり 2C 2B 5C 2354 3 どこでも 寝 多少繋がるが安定ではない 2C 6C( 3or9 6C) 2000~2400 2(3) 中央 寝 端でも高度によっては繋がる 2C (早口) 八方龍殺陣 (3182)4244 1 どこでも 寝 お手軽八方龍殺陣。早口・宣言済どちらでも可 下移動8C 9 JA J6B 9 J6A J6C 2293 3 どこでも 立 相手の固め抜けによく使う LWコンボ コマンド ダメージ 霊力 限定事項 ダウン 備考 AAA2A 4 LW 6025 0 どこでも 寝 4移動はほんの少しだけ AAAA (早口) 夢想封印 dl LW (4815)5622 0 壁端 寝 LW発動は気持ち遅らせる とりあえずLWを当てたい人向け コンボパーツ コマンド 備考 6C 8or66or44or3 6C 代表的なパーツ コンボの〆で使われる移動方向は大体下軸なら44or66、上軸なら8や9が使われる6Cは壁バウンドが発生するため、AAAAからどAAAA 6Cまでしか繋がらないが床バウンドのAAA2Aなら AAA2A 3 6C 44 6Cと繋がる コンボ募集中 コメント 名前 ダメージを1.10に併せて更新。何故か遠A入れた方がダメージ下がる謎。2C系がちょっと怪しいです。あとAAA8A 8B 5C 6Cなんですけどキャラ限 不安定で初心者向けじゃないと個人的に思います。あとLWはAAA2A 4 LWの方がダメージも確定箇所も多く、夢想使う必要がないと思うのですがどうでしょうか - 名無しさん 2015-07-30 21 31 58 (多分)どこでも(3hit以上)2C>2A 5C 2172ダメージ 寝ダウン はどうでしょう - 名無しさん 2015-06-21 17 45 07 入力難易度は低いですがちょっと繋がりにくいので、2C 2B 5C(2354) とか霊力1増えてしまいますが気持ち安定しますね(それでも繋がらないケース多々) 2C 6C( 9 6C)とかも良いんですがこれ端付近じゃ無理なんですよね・・・ - (管理人) 2015-06-21 22 27 40
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学園都市内での『成績』は、主に能力の強度、学力、その他の特殊技能等を元にして掲出される。 中でも重要なのは、言わずもがな、脳開発で得た超能力の強大さ。 より強力で、より特殊な能力を持つ学生が、『成績優秀』として評価されるのである。 当然ながら、その『成績優秀者』を集めたエリート校も存在する。 例えば、御坂美琴の通う『常盤台中学』や、学園都市の5本指にも数えられる『長点上機学園』、『霧ヶ丘女学院』など。 そして、それらエリート校が集中して本拠を構えるのが、第十八学区。 現在、上条当麻が走り回っている学区である。 上条「ぜっ、ぜっ……ぐ、のっ、結局、知り合いにゃ、誰一人、会わなかったな……」 上条が大きく息を切らしているのは、自宅のある第七学区からここまで、走り通しでやってきたからだ。 初めは公共の交通機関を使おうとも思ったのだが、電車もバスもタクシーも、全く運行していなかった。 学園都市内の公共交通機関はほとんど機械化されているため、運転手などの業務員は必要ない。 システム自体に何らかの異常が起きているか、学園都市側が強制的にストップさせたか、どちらかである。 上条「……にしても、一体、皆どうなっちまってんだよ……?」 上条は、第七学区から第十八学区まで来る間に、フードを持っていた少年のように、顔から血を流して虚ろな目をした人間を何人も見かけた。 というより、見かけた人が全て、そうだった。 なるべく見つからないように、時には物陰に隠れてやり過ごし、時には正面から全力疾走で振り切って、ここまでやってきた。 更に言えば、強力な銃器を持った警備員(アンチスキル)までもが、おかしくなっていた。 上条の右手が打ち消せるのは、『異能の力』だけ。 銃器を使って襲ってくる人間には、到底勝ち目はない。 必死の思いで辿り着いた十八学区だが、インデックスに関する手掛かりも、今の状況を理解する手掛かりも、何も得られていなかった。 上条「くそっ!」 上条は思わず舌打ちをして、近くの電柱に拳を打ちつける。 右拳。あらゆる異能を打ち消す、幻想殺し(イマジンブレイカー)。 けれど、今の状況を打開する為に、この右拳で、一体何を殴ればいいのだろうか。 上条「………ん?」 その時、上条の数十メートル先の道路を、よく知った姿が横切るのが見えた。 上条「あれは、美琴!」 御坂美琴。 『超能力者(レベル5)』の一人、『超電磁砲(レールガン)』の能力者。 上条とは、とある『実験』に関する事件を経て以来、友人のような関係だ(と上条は思っている)。 上条(そうか。常盤台中学も十八学区の学校だったっけ。 何か、必死に走ってる感じだったな……。 それに今アイツ、右肩を押さえながら走ってたような……) 上条は考える。 周囲には、顔から血を流す警備員(アンチスキル)が増えてきている。 加えて、第十八学区は『エリート』の集まる学区だ。 当然、能力の強さも、低くて強能力者(レベル3)、下手をすれば超能力者(レベル5)すら出てくる可能性もある。 安全を考えて、インデックスの手掛かりを効率よく探るなら、なるべくこの学区は離れた方が良いのではないだろうか。 上条(……) →1、御坂の後を追いかける 2、御坂は放っといて、学区外へ出る 終了条件2:『青髪ピアス』を倒す 考える。 御坂美琴は、電気を操り、雷さえも呼び起こす力を持った能力者だ。 たった一人で、最新装備の軍隊一個大隊と渡り合えるほどの力を持った、学園都市第三位の超能力者。 ―――でも、たった十四歳の女の子でもある。 上条(……もしかしてアイツ、誰かに襲われて怪我でもしてるんじゃ……) 走っていた御坂の表情は、離れていた上条には分からない。 本当に怪我をしているのかどうかも分からない。 でも、もし、御坂美琴が誰かに突然襲われて、負傷して、必死に逃げ回ってる途中なのだとしたら。 『あの時』と同じように。誰かの助けを待ってるんだとしたら。 上条当麻は、そんなことは見逃せない。 上条は、街中に消えていった御坂の後を追って走り始めた。 上条(まあ、無事なら無事でいいんだし、それに美琴もインデックスとは知り合いだから、もしかしたらどっかで見かけてるかもしれねーしな!) 勿論、あまり大声で呼びかけたりすると、周りの『操られている』人たちに気付かれてしまう。 なるべく他人に見つからないように、それでも出来る限り速く。 上条は走った。 上条(ってか大覇星祭の時も思ったけど、アイツ走るの速くねー? ……って、どこいった!? やべ、見失った!) いくら自分も疲れているからとは言え、十四歳の女子中学生(もしかしたら怪我人)に走り負けるという事実を、 上条は認められない。 上条(ぐ……ちくしょ、こっちに行ったのは分かってんだ、思いっきり走れば見つかるだろ!) 上条は疲れた体に鞭打って、無理矢理速度を上げる。 とっくに息は切れ、脚もフラフラするが、しかし上条にとってこんなことは日常茶飯事でもある。 それでも、上条は気がつくべきだった。 背後から近付いてくる足音に。 ごがっ 上条「!?」 軽い音がして、上条の身体が前方に強く押し飛ばされる。 前傾姿勢で疾走していた上条は、当然姿勢を保てる訳もなく、地面に叩きつけられて、ごろごろ転がっていく。 上条「っ、なん、だ!?」 辛うじて受け身を取れたお陰で、怪我はほとんど無かったが、背中にまだ衝撃の余韻が残っている。 誰かから攻撃を受けた、と考えるまでもなく、上条は立ち上がり、背後へ向き直った。 上条「―――――お、まえ」 そこに居たのは、これまたよく見知った顔だった。 ただでさえ大した能力も無い人間を集めた上条の高校のクラスの中で、 更に上条と並んで『クラスの三バカ(デルタフォース)』と称される、落ちこぼれの一人。 漫画のような青髪に、不良ぶったピアス。 人のよさそうな笑顔と、線の細い体。 関西人が聞いたら耳に障りそうなエセ関西弁。 その『アイツ』が、そこにいた。 青ピ「かぁーみ、やぁーん♪」 顔から、ドロドロと、血を流して。 上条「――――」 上条は、何も言えなかった。 あの少年を見たときもそうだったが、今度はそれ以上に。 『一般人が』『操られている』。上条は、先ほどそう考えた。 ならば、上条の知り合いもまた、同様に操られている可能性があるのは、自明の事だ。 この、青髪ピアスのように。 上条「――――ぁ、て」 青ピ「へ、へへへへ、かみやぁぁ~~~ん♪ かみ、かみ、かみ、かぁみやんんんんん♪」 青髪ピアスは、楽しそうに笑いながら、上条に歩み寄る。 そういえばコイツは、肉体強化能力の無能力者(レベル0)だったっけ。 だから、後ろから俺に追いついてきたのか。 多分、走ってきて、そのままドロップキックでもしたんだろう。 上条の頭は、そんな無為な思考で埋め尽くされ、十分に機能していない。 青ピ「へ、へへへ、へへへへへへへへへへへ」 青髪ピアスは笑っている。楽しそうに笑っている。 青ピ「かみやぁーん♪」 楽しそうに、幸せそうに、笑いながら、言った。 青ピ「 た ノ し イ ナ ぁ ♪ 」 上条「――――ッ」 上条は、何も言わず、背中を向けて、逃げ出した。 上条(そんな、そんなそんなそんなやめろやめろよやめてくれなんだよそれなんなんだよこれ!) 吐き気を抑えて。疲れも忘れて。走った。 走って走って、逃げて逃げて、そのままどこかへ行ってしまおうと。 でも、もう一度、背中に衝撃。 もう一度、地面に転がる。 青ピ「かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ みぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ん????????????」 さっきと同じ。走っていて、追いつかれて、蹴り飛ばされた。 じゃあ、走って逃げられる筈が無い。 上条「……っ……っ」 上条は立ち上がれない。 今度は、蹴り飛ばされて転がされるだけでなく、そのままマウントポジションにもちこまれていた。 青髪ピアスの腕が、上条の首に伸びる。 万力のような力で、上条の首が締めつけられる。 あの少年の時と同じく、人間とは思えない力。 操られている人は、どうやら力も多少強くなっているようだ。 いや、青髪ピアスは肉体強化を使っているからだろうか。 上条の思考は脱線する。 何も考えたくなかった。 昨日まで、普通に学校に行って、普通に馬鹿騒ぎをして、普通に遊んでいた、友人。 いつも三バカ三バカと呼ばれて、何かと一緒につるむことも多かった。 昨日も、夜遅くまで、担任の教師の自宅で、三人並んで特別補習を受けた。 その友人が今、自分の首を容赦なく締めつけている。 上条「……が……っ……ぁ」 名前を呼ぼうとするが、声が出ない。 精神的にではなく、肉体的に、直接喉を締められているのだから。 青髪ピアスは、笑っている。 上条の首を締めながら、笑っている。 ふと、目から流れる血の筋が、上条には涙を流しているようにも見えた。 それでも、腕の力は緩まることなく、上条の意識を削っていく。 上条(………ぁ) そこで、上条はふと思った。 御坂美琴。 大の大人が100人まとめてかかっても敵わないであろう、『超電磁砲(レールガン)』の少女。 彼女が、本当に怪我をしていたのだとしたら、その理由は何だったのだろう。 警備員(アンチスキル)の銃器も、磁力の壁は突き破れない。 学園都市第三位を傷付けられる能力者も、そうはいない。 そもそも、銃器や能力を前にすれば、御坂美琴も警戒するし、それなりの防御行動はとるだろう。 でも、もし。彼女が攻撃されたのが、彼女の友人だったなら。 今、この瞬間の上条と同じように、親しい友人が、顔から血を流して襲ってきたのなら。 御坂美琴は、学園都市第三位の超能力者。 電気を操る、最強の電撃使い(エレクトロマスター)。 ―――でも、たった十四歳の、女の子。 上条の拳に力が入る。 上条の勘違いなのかもしれない。勘違いであってほしい。 それでも、一度考えてしまうと、上条にはそれが許せないことに思われた。 それは御坂美琴でなくともいい。学園都市に住む、ごく普通の学生、教師、その他の一般人でも構わない。 親しい友人、家族、先生、生徒から、突然攻撃を受ける。 殴られ、蹴られ、首を絞められる。 それが、どれだけ惨いことなのか。どれだけ悲しいことなのか。 そう考えるだけで、上条の拳は、硬く、硬く握り締められていた。 上条「……ぉ」 青ピ「?」 上条「――――ッッ!!!」 硬く握った右拳を、青髪ピアスの頬にブチ込む。 容赦はしない。できない。 突然の反撃を受けた青髪ピアスの腕から、僅かに力が抜ける。 それを見逃さす、左腕で青髪の右腕を掴んで引き剥がす。 上条「ごほぉっ! が、はっ、げほっ、げほっ!」 呼吸が戻る。急な酸素供給で頭が揺れる。 それに怯んでいる暇はない。 頬を殴った右拳で、そのまま青髪の耳を掴み、目一杯引っ張る。 青ピ「アアァァァ~!?」 耳を引っ張り、体勢を崩し、マウントの体勢から脚を抜く。 そのまま脚に力を込めて、青髪の身体をひっくり返すように立ち上がる。 そしてそのまま、今度は上条が上になって、マウントポジションを取った。 肉体強化とは言えど、所詮無能力者(レベル0)。 完全にマウントを取ってしまえば、そうそう崩せはしない。 上条は、再び右拳に力を込める。 上条「……悪い、必ず、俺が元に戻して見せる。 だから、今はちょっと我慢してくれ」 青髪の顔面を殴っても、耳を引っ張っても、やはり『何か』を破壊出来た感覚は無かった。 人を操っている『何か』は、直接身体を触っても破壊出来ない類のモノなのだろう。 青ピ「 ア ァー」 青髪は、一声呻いてから、 青ピ「 さ すガ は カ ミヤ ン や ネ 」 ―――確かに、そう言って、笑っていた。 上条は迷わない。 全力を込めた右拳で、青髪の顔面を、真上から叩き伏せた。 硬いコンクリートの路面に、青髪の後頭部を叩きつけるようにして。 冗談みたいに、小さく、軽い音がして、青髪ピアスの少年は、動かなくなった。 終了条件2(ミッションコンプリート)
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目覚まし時計が鳴った。 上条当麻は時計を叩きながら起き上り、しばらくぼーっと部屋の壁をみつめる。 上条(あー、何か全然寝足りねーな。やっぱ夏場は暑くて駄目だ、エアコン買おうかな……) ……うちのエンゲル係数がもう少し下がってくれればな……) 横目で、大喰らいの居候の寝床を覗き込む。しかし。 上条「…あれ? インデックス? どこだ?」 居るはずの女の子が居なかった。 昨晩は確かにそこで寝ていたのを確認したのだが、今は布団以外に寝そべっているものは無い。 上条「おかしいな、この時間ならまだアイツは寝てるはずなんだが……って、あらら?」 時間を確認しようと目覚まし時計に手を伸ばす。 時計が示している時間は、6時前だった。目覚まし時計は普段7時にセットしているはずなのだが。 上条「ってかよく見たらまだアラーム鳴ってねーじゃん。 ……んー?」 上条は顎に手を当てて、少し考え込んだ。 その時。 ―――ォォォォォォォォ――― 音が聞こえた。 上条「ん…? サイレンの音?」 地の底から響いてくるような音だった。 サイレンのような音。さっきはこれをアラームと勘違いしたのだろうか。 上条「何だ? 能力者が暴れてんのか? ってかそれならインデックスが……!」 上条は慌てて寝床から飛び出して、服を着替え、外に飛び出した。 雨が降っている。 霧雨程度の雨だったので、上条は気に留めなかった。 インデックスは見当たらない。 サイレンの音も、止まらない。 上条(ったく、アイツ一体どこに……) そこまで考えて、上条は僅かな異変に気がついた。 上条(……頭痛?) ―――オオオォォォォン――― サイレンの音に共鳴するように、頭の奥から痛みが響いてくる。 上条(ク…ソッ…何なんだ、この音…!) 上条は頭痛をこらえながら、アパートの階段を駆け降りる。 街路を見渡しても、やはりインデックスの姿は無い。 インデックスが、早朝のこの時間に上条に一言も告げずに外出するなどということは、今までに一度も無かったことだ。 上条(まさか、また魔術師関係の事件に巻き込まれたのか?) とりあえず、いったん部屋に戻って知り合いに連絡を取ってみようか、と考えた上条だったが、 直後、銃声が響いた。 上条「……ッ!」 銃声は数キロほど離れた場所から聞こえてきたようだが、恐らくは第七学区内であろうと思われた。 続け様に、更なる銃声と、爆発音のようなモノまで聞こえてくる。 上条(何だ!? 警備員(アンチスキル)が誰かと戦ってんのか!?) 上条の背筋が強張る。 以前、学園都市に魔術師が侵入したことは幾度かある。 勿論、それらの多くは隠密行動に長け、学園都市との正面衝突を回避していた。 学園都市の防衛機構は、並大抵の国家軍ならば退けることが出来るとさえ言われているほどだ。 が。それにも例外はある。 前方のヴェント。後方のアックア。 この二人は、学園都市のセキュリティと警備網を、文字通り正面から力ずくでぶち破った。 そのことを、上条は思い出していた。 インデックスが消えた。 街には銃声が響いている。 この二つが無関係だと言い切る事が出来ない程度に、上条は非日常に慣れていた。 上条(くそ、どうする…! インデックスが家を出たのがいつなのか分からない以上、あまり遠くを探してもマズイ場合もある。 まずは学区の中をを探すか…!?) 1、学区外へ出て探す →2、まずは第七学区の中を探す 3、その他 終了条件2:『フード』の発見 上条(アイツは走るのもそこまで速くねーし、交通機関の使い方も分かってない。 まだそこまで遠くには行って無い筈だ……!) 上条は走り始めた。 同時に、ズボンのポケットから年季の入った携帯電話を取り出して、アドレス帳を開く。 上条(まずは誰かに連絡を……とりあえず、土御門にしとくか) 元魔術師にして、現無能力者(レベル0)の隣人。 土御門元春に電話をかける。 無機質なコール音が、絶えず響いてくる銃声にかき消される。 いつの間にか、サイレンの音と謎の頭痛は止んでいた。 十数回目のコール音。 『こちら、○○お留守番電話センターです……』 上条「クソッ! まさかアイツもどっかで巻き込まれてんのか!?」 いったん通話を切って、再びアドレス帳をめくる。 上条(誰か、力になってくれそうなヤツは……) 瞬間。 上条の右手に持っていた携帯が、見えない『何か』に押し潰されるように、粉々に砕け散った。 上条「ッ!!」 バギン、と『何か』が砕ける音。 『何か』は、携帯を潰し、上条の体も潰そうとしたところで、上条の右手によって砕かれた。 異能の力を問答無用で打ち砕く、幻想殺し(イマジンブレイカー)によって。 上条「念動力(サイコキネシス)か……!?」 上条(っつーか俺の携帯……もう新しく買い替える金が……不幸だー……) 上条は前方を見る。 携帯電話を眼前に掲げていたため、周囲への注意が疎かになっていた。 そのおかげで、壊されるのは携帯だけで済んだのだが。 上条の前には、制服姿の少年が立っていた。 年の程は15,6だろうか。上条と同年代か、更に下。 顔に見覚えは無い。 というよりも、見覚えがあっても、分からないだろう。 少年の顔から、赤い液体が噴き出していた。 目から、鼻から、口の端から、挙句には耳からも。 赤い、赤い、血が噴き出しているようだった。 上条「……っ」 上条は思わず息を呑む。 あまりの異常さと恐怖に、体が動かなかった。 声を掛けようにも、舌が引き攣って声も出せない。 少年は、ゆっくり、近付いてくる。 のそり、のそりと。 ゾンビ映画のゾンビ達のように、脚を引きずることはない。 日常生活を送る人間のように、ごく普通に、上条に向かって歩いてくる。 上条(……?) しかし、上条は、少年の右手に握られているものに気がついた。 見覚えのある、白い『フード』。 その白いフードは、少年の腕から零れる血で、赤く染まっていた。 ぎちり、と拳を握る音。 上条の体は、もう動く。 元より、怖がることなど何もない。 異常は飽きるほどに見てきた。恐怖は慣れるほど感じてきた。 その全てを、右手一本でぶち壊してきた。 上条「おい、お前、そのフードをどこで手に入れた?」 上条の質問を聞いて、少年は笑った。 口の端から血が零れ落ちるのも気に掛けず、口が裂けるくらい、にっこりと。 少年は、静かに右手を上条に向けた。 念動力(サイコキネシス)。 上条「ッッ!」 バギン! 飛来した念動力を、突き出した右手で迎え撃つ。 上条「やっぱ誰かに操られてるみてーだな……!」 念動力の塊を打ち消したと同時、上条は少年目がけて走り出す。 少年は尚も同じ体勢で念動力を撃ち出しているが、全て幻想殺し(イマジンブレイカー)によってかき消されていった。 元々10メートルも無かった二人の距離は、あっという間に縮まった。 上条(とりあえず操ってる魔術を打ち消してから、話聞かせてもらおうか!) 少年の右腕を払いのけ、上条の掌底が、少年の頭を打ち抜いた。 少年は後ろによろめき、フードを取り落とす。 しかし。 少年「あ゛、あ゛、あ゛ー?」 上条「!?」 その両腕が、今度は上条の喉を捉えた。 少年は、何も変わっていない。顔から血を垂れ流し、虚ろな表情を浮かべている。 上条「が、ふっ…!」 少年の両手に力が入る。人間とは思えないほどの力だった。 ミシミシと音を立てているのは、上条の喉笛だけではない。 少年の両腕が、過剰な力に耐えかねるように、軋んでいる。 上条(やべ、今の状態で念動力(サイコキネシス)を使われたら……!!) 上条「が、ああああっっ!!」 上条は目一杯の力を込めて、少年の体を蹴りつけた。 蹴る場所は、心臓。 少年「がう゛っ!?」 少年の口から、呻きと共に血が漏れる。 腕から力が抜ける瞬間を見計らって、上条は少年を突き飛ばし、距離を取った。 上条「が、はっ、げほっ、ごほっ」 心臓部に外部から強い圧迫を加えると、心原性の失神を誘発する。 これは頭部に打撃を加える場合よりも、遥かに確率が高いことを、上条は知っていた。 少年は、言葉も無く崩れ落ちた。どうやら、上手くいったらしい。 上条「とっさにやっちまったけど……死んだりしてないよな……?」 倒れた少年は、体を丸めてうずくまっている。ピクリとも動かない。 だが、呼吸はしているようだ。 上条は安堵して視線を移す。 頭を掌底で打った時に地面に落ちた、白いフード。 上条は改めてそのフードを見た。 上条(…やっぱり、インデックスの『歩く教会』……!) 禁書目録の頭脳を保護する為にあてがわれた、大聖堂級の結界能力を持つと言われる個人用防御礼装、『歩く教会』。 しかし、上条の幻想殺し(イマジンブレイカー)によって破壊され、今は何の防御能力も持たない布切れだ。 上条(インデックスは、まだ近くにいるのか……?) 上条は、うずくまった少年をジロリと睨む。 当然のことだが、何の反応も無い。 しかし、上条はある事に気がついた。 上条(この制服……長点上機(ナガテンジョウキ)の制服か?) 長点上機学園。 学園都市内でもトップクラスのエリート開発校だ。 学園都市内の高レベル能力者のほとんどが所属、またはかつて所属していたとも言われる。 上条(でも、それにしては、能力の使い方がお粗末だったな…… いや、それは操られてるから……というか、魔術で操られてるってんなら、俺の右手で……ん?) 様々な疑問が頭の中で渦を巻く。 居なくなったインデックス。サイレンのような音。戦闘音。顔から血を流す少年。右手を使っても戻らない意識。 そもそもこの状況、今何が起こっているのか、上条に判明していることはほとんどない。 確かな事は、インデックスが居ない事。学園都市に異変が起きている事。 上条「……黙って突っ立ってるだけじゃ、何も変わらねぇ」 上条は再び走り始める。 ひとまずは、第七学区内を見て回り、インデックスを探す。 もし見つからなかった場合は、第十八学区を探す。 長点上機学園の生徒ならば、十八学区が主な活動エリアのはずだ。 長点上機には寮もある。少年は十八学区で何者かの攻撃を受け、その後で第七学区に来た可能性もある。 手掛かりになるようなものは一つもない。 だから、走れるだけ走らなければならない。 上条は走った。 終了条件2達成(ミッションコンプリート) アーカイブ:『歩く教会の一部』
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霊夢 対 霊夢 霊夢側 名前 コメント
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上条 当麻 / 5:54:44 目覚まし時計が鳴った。 上条当麻は時計を叩きながら起き上り、しばらくぼーっと部屋の壁をみつめる。 上条(あー、何か全然寝足りねーな。やっぱ夏場は暑くて駄目だ、エアコン買おうかな……) ……うちのエンゲル係数がもう少し下がってくれればな……) 横目で、大喰らいの居候の寝床を覗き込む。しかし。 上条「…あれ? インデックス? どこだ?」 居るはずの女の子が居なかった。 昨晩は確かにそこで寝ていたのを確認したのだが、今は布団以外に寝そべっているものは無い。 上条「おかしいな、この時間ならまだアイツは寝てるはずなんだが……って、あらら?」 時間を確認しようと目覚まし時計に手を伸ばす。 時計が示している時間は、6時前だった。目覚まし時計は普段7時にセットしているはずなのだが。 上条「ってかよく見たらまだアラーム鳴ってねーじゃん。 ……んー?」 上条は顎に手を当てて、少し考え込んだ。 その時。 ―――ォォォォォォォォ――― 音が聞こえた。 上条「ん…? サイレンの音?」 地の底から響いてくるような音だった。 サイレンのような音。さっきはこれをアラームと勘違いしたのだろうか。 上条「何だ? 能力者が暴れてんのか? ってかそれならインデックスが……!」 上条は慌てて寝床から飛び出して、服を着替え、外に飛び出した。 雨が降っている。 霧雨程度の雨だったので、上条は気に留めなかった。 インデックスは見当たらない。 サイレンの音も、止まらない。 上条(ったく、アイツ一体どこに……) そこまで考えて、上条は僅かな異変に気がついた。 上条(……頭痛?) ―――オオオォォォォン――― サイレンの音に共鳴するように、頭の奥から痛みが響いてくる。 上条(ク…ソッ…何なんだ、この音…!) 上条は頭痛をこらえながら、アパートの階段を駆け降りる。 街路を見渡しても、やはりインデックスの姿は無い。 インデックスが、早朝のこの時間に上条に一言も告げずに外出するなどということは、今までに一度も無かったことだ。 上条(まさか、また魔術師関係の事件に巻き込まれたのか?) とりあえず、いったん部屋に戻って知り合いに連絡を取ってみようか、と考えた上条だったが、 直後、銃声が響いた。 上条「……ッ!」 銃声は数キロほど離れた場所から聞こえてきたようだが、恐らくは第七学区内であろうと思われた。 続け様に、更なる銃声と、爆発音のようなモノまで聞こえてくる。 上条(何だ!? 警備員(アンチスキル)が誰かと戦ってんのか!?) 上条の背筋が強張る。 以前、学園都市に魔術師が侵入したことは幾度かある。 勿論、それらの多くは隠密行動に長け、学園都市との正面衝突を回避していた。 学園都市の防衛機構は、並大抵の国家軍ならば退けることが出来るとさえ言われているほどだ。 が。それにも例外はある。 前方のヴェント。後方のアックア。 この二人は、学園都市のセキュリティと警備網を、文字通り正面から力ずくでぶち破った。 そのことを、上条は思い出していた。 インデックスが消えた。 街には銃声が響いている。 この二つが無関係だと言い切る事が出来ない程度に、上条は非日常に慣れていた。 上条(くそ、どうする…! インデックスが家を出たのがいつなのか分からない以上、あまり遠くを探してもマズイ場合もある。 まずは学区の中をを探すか…!?) 1、学区外へ出て探す →2、まずは第七学区の中を探す 3、その他 終了条件2:『フード』の発見 上条(アイツは走るのもそこまで速くねーし、交通機関の使い方も分かってない。 まだそこまで遠くには行って無い筈だ……!) 上条は走り始めた。 同時に、ズボンのポケットから年季の入った携帯電話を取り出して、アドレス帳を開く。 上条(まずは誰かに連絡を……とりあえず、土御門にしとくか) 元魔術師にして、現無能力者(レベル0)の隣人。 土御門元春に電話をかける。 無機質なコール音が、絶えず響いてくる銃声にかき消される。 いつの間にか、サイレンの音と謎の頭痛は止んでいた。 十数回目のコール音。 『こちら、○○お留守番電話センターです……』 上条「クソッ! まさかアイツもどっかで巻き込まれてんのか!?」 いったん通話を切って、再びアドレス帳をめくる。 上条(誰か、力になってくれそうなヤツは……) 瞬間。 上条の右手に持っていた携帯が、見えない『何か』に押し潰されるように、粉々に砕け散った。 上条「ッ!!」 バギン、と『何か』が砕ける音。 『何か』は、携帯を潰し、上条の体も潰そうとしたところで、上条の右手によって砕かれた。 異能の力を問答無用で打ち砕く、幻想殺し(イマジンブレイカー)によって。 上条「念動力(サイコキネシス)か……!?」 上条(っつーか俺の携帯……もう新しく買い替える金が……不幸だー……) 上条は前方を見る。 携帯電話を眼前に掲げていたため、周囲への注意が疎かになっていた。 そのおかげで、壊されるのは携帯だけで済んだのだが。 上条の前には、制服姿の少年が立っていた。 年の程は15,6だろうか。上条と同年代か、更に下。 顔に見覚えは無い。 というよりも、見覚えがあっても、分からないだろう。 少年の顔から、赤い液体が噴き出していた。 目から、鼻から、口の端から、挙句には耳からも。 赤い、赤い、血が噴き出しているようだった。 上条「……っ」 上条は思わず息を呑む。 あまりの異常さと恐怖に、体が動かなかった。 声を掛けようにも、舌が引き攣って声も出せない。 少年は、ゆっくり、近付いてくる。 のそり、のそりと。 ゾンビ映画のゾンビ達のように、脚を引きずることはない。 日常生活を送る人間のように、ごく普通に、上条に向かって歩いてくる。 上条(……?) しかし、上条は、少年の右手に握られているものに気がついた。 見覚えのある、白い『フード』。 その白いフードは、少年の腕から零れる血で、赤く染まっていた。 ぎちり、と拳を握る音。 上条の体は、もう動く。 元より、怖がることなど何もない。 異常は飽きるほどに見てきた。恐怖は慣れるほど感じてきた。 その全てを、右手一本でぶち壊してきた。 上条「おい、お前、そのフードをどこで手に入れた?」 上条の質問を聞いて、少年は笑った。 口の端から血が零れ落ちるのも気に掛けず、口が裂けるくらい、にっこりと。 少年は、静かに右手を上条に向けた。 念動力(サイコキネシス)。 上条「ッッ!」 バギン! 飛来した念動力を、突き出した右手で迎え撃つ。 上条「やっぱ誰かに操られてるみてーだな……!」 念動力の塊を打ち消したと同時、上条は少年目がけて走り出す。 少年は尚も同じ体勢で念動力を撃ち出しているが、全て幻想殺し(イマジンブレイカー)によってかき消されていった。 元々10メートルも無かった二人の距離は、あっという間に縮まった。 上条(とりあえず操ってる魔術を打ち消してから、話聞かせてもらおうか!) 少年の右腕を払いのけ、上条の掌底が、少年の頭を打ち抜いた。 少年は後ろによろめき、フードを取り落とす。 しかし。 少年「あ゛、あ゛、あ゛ー?」 上条「!?」 その両腕が、今度は上条の喉を捉えた。 少年は、何も変わっていない。顔から血を垂れ流し、虚ろな表情を浮かべている。 上条「が、ふっ…!」 少年の両手に力が入る。人間とは思えないほどの力だった。 ミシミシと音を立てているのは、上条の喉笛だけではない。 少年の両腕が、過剰な力に耐えかねるように、軋んでいる。 上条(やべ、今の状態で念動力(サイコキネシス)を使われたら……!!) 上条「が、ああああっっ!!」 上条は目一杯の力を込めて、少年の体を蹴りつけた。 蹴る場所は、心臓。 少年「がう゛っ!?」 少年の口から、呻きと共に血が漏れる。 腕から力が抜ける瞬間を見計らって、上条は少年を突き飛ばし、距離を取った。 上条「が、はっ、げほっ、ごほっ」 心臓部に外部から強い圧迫を加えると、心原性の失神を誘発する。 これは頭部に打撃を加える場合よりも、遥かに確率が高いことを、上条は知っていた。 少年は、言葉も無く崩れ落ちた。どうやら、上手くいったらしい。 上条「とっさにやっちまったけど……死んだりしてないよな……?」 倒れた少年は、体を丸めてうずくまっている。ピクリとも動かない。 だが、呼吸はしているようだ。 上条は安堵して視線を移す。 頭を掌底で打った時に地面に落ちた、白いフード。 上条は改めてそのフードを見た。 上条(…やっぱり、インデックスの『歩く教会』……!) 禁書目録の頭脳を保護する為にあてがわれた、大聖堂級の結界能力を持つと言われる個人用防御礼装、『歩く教会』。 しかし、上条の幻想殺し(イマジンブレイカー)によって破壊され、今は何の防御能力も持たない布切れだ。 上条(インデックスは、まだ近くにいるのか……?) 上条は、うずくまった少年をジロリと睨む。 当然のことだが、何の反応も無い。 しかし、上条はある事に気がついた。 上条(この制服……長点上機(ナガテンジョウキ)の制服か?) 長点上機学園。 学園都市内でもトップクラスのエリート開発校だ。 学園都市内の高レベル能力者のほとんどが所属、またはかつて所属していたとも言われる。 上条(でも、それにしては、能力の使い方がお粗末だったな…… いや、それは操られてるから……というか、魔術で操られてるってんなら、俺の右手で……ん?) 様々な疑問が頭の中で渦を巻く。 居なくなったインデックス。サイレンのような音。戦闘音。顔から血を流す少年。右手を使っても戻らない意識。 そもそもこの状況、今何が起こっているのか、上条に判明していることはほとんどない。 確かな事は、インデックスが居ない事。学園都市に異変が起きている事。 上条「……黙って突っ立ってるだけじゃ、何も変わらねぇ」 上条は再び走り始める。 ひとまずは、第七学区内を見て回り、インデックスを探す。 もし見つからなかった場合は、第十八学区を探す。 長点上機学園の生徒ならば、十八学区が主な活動エリアのはずだ。 長点上機には寮もある。少年は十八学区で何者かの攻撃を受け、その後で第七学区に来た可能性もある。 手掛かりになるようなものは一つもない。 だから、走れるだけ走らなければならない。 上条は走った。 終了条件2達成(ミッションコンプリート) アーカイブ:『歩く教会の一部』 上条 当麻 / 8:23:52 学園都市内での『成績』は、主に能力の強度、学力、その他の特殊技能等を元にして掲出される。 中でも重要なのは、言わずもがな、脳開発で得た超能力の強大さ。 より強力で、より特殊な能力を持つ学生が、『成績優秀』として評価されるのである。 当然ながら、その『成績優秀者』を集めたエリート校も存在する。 例えば、御坂美琴の通う『常盤台中学』や、学園都市の5本指にも数えられる『長点上機学園』、『霧ヶ丘女学院』など。 そして、それらエリート校が集中して本拠を構えるのが、第十八学区。 現在、上条当麻が走り回っている学区である。 上条「ぜっ、ぜっ……ぐ、のっ、結局、知り合いにゃ、誰一人、会わなかったな……」 上条が大きく息を切らしているのは、自宅のある第七学区からここまで、走り通しでやってきたからだ。 初めは公共の交通機関を使おうとも思ったのだが、電車もバスもタクシーも、全く運行していなかった。 学園都市内の公共交通機関はほとんど機械化されているため、運転手などの業務員は必要ない。 システム自体に何らかの異常が起きているか、学園都市側が強制的にストップさせたか、どちらかである。 上条「……にしても、一体、皆どうなっちまってんだよ……?」 上条は、第七学区から第十八学区まで来る間に、フードを持っていた少年のように、顔から血を流して虚ろな目をした人間を何人も見かけた。 というより、見かけた人が全て、そうだった。 なるべく見つからないように、時には物陰に隠れてやり過ごし、時には正面から全力疾走で振り切って、ここまでやってきた。 更に言えば、強力な銃器を持った警備員(アンチスキル)までもが、おかしくなっていた。 上条の右手が打ち消せるのは、『異能の力』だけ。 銃器を使って襲ってくる人間には、到底勝ち目はない。 必死の思いで辿り着いた十八学区だが、インデックスに関する手掛かりも、今の状況を理解する手掛かりも、何も得られていなかった。 上条「くそっ!」 上条は思わず舌打ちをして、近くの電柱に拳を打ちつける。 右拳。あらゆる異能を打ち消す、幻想殺し(イマジンブレイカー)。 けれど、今の状況を打開する為に、この右拳で、一体何を殴ればいいのだろうか。 上条「………ん?」 その時、上条の数十メートル先の道路を、よく知った姿が横切るのが見えた。 上条「あれは、美琴!」 御坂美琴。 『超能力者(レベル5)』の一人、『超電磁砲(レールガン)』の能力者。 上条とは、とある『実験』に関する事件を経て以来、友人のような関係だ(と上条は思っている)。 上条(そうか。常盤台中学も十八学区の学校だったっけ。 何か、必死に走ってる感じだったな……。 それに今アイツ、右肩を押さえながら走ってたような……) 上条は考える。 周囲には、顔から血を流す警備員(アンチスキル)が増えてきている。 加えて、第十八学区は『エリート』の集まる学区だ。 当然、能力の強さも、低くて強能力者(レベル3)、下手をすれば超能力者(レベル5)すら出てくる可能性もある。 安全を考えて、インデックスの手掛かりを効率よく探るなら、なるべくこの学区は離れた方が良いのではないだろうか。 上条(……) →1、御坂の後を追いかける 2、御坂は放っといて、学区外へ出る 終了条件2:『青髪ピアス』を倒す 考える。 御坂美琴は、電気を操り、雷さえも呼び起こす力を持った能力者だ。 たった一人で、最新装備の軍隊一個大隊と渡り合えるほどの力を持った、学園都市第三位の超能力者。 ―――でも、たった十四歳の女の子でもある。 上条(……もしかしてアイツ、誰かに襲われて怪我でもしてるんじゃ……) 走っていた御坂の表情は、離れていた上条には分からない。 本当に怪我をしているのかどうかも分からない。 でも、もし、御坂美琴が誰かに突然襲われて、負傷して、必死に逃げ回ってる途中なのだとしたら。 『あの時』と同じように。誰かの助けを待ってるんだとしたら。 上条当麻は、そんなことは見逃せない。 上条は、街中に消えていった御坂の後を追って走り始めた。 上条(まあ、無事なら無事でいいんだし、それに美琴もインデックスとは知り合いだから、もしかしたらどっかで見かけてるかもしれねーしな!) 勿論、あまり大声で呼びかけたりすると、周りの『操られている』人たちに気付かれてしまう。 なるべく他人に見つからないように、それでも出来る限り速く。 上条は走った。 上条(ってか大覇星祭の時も思ったけど、アイツ走るの速くねー? ……って、どこいった!? やべ、見失った!) いくら自分も疲れているからとは言え、十四歳の女子中学生(もしかしたら怪我人)に走り負けるという事実を、 上条は認められない。 上条(ぐ……ちくしょ、こっちに行ったのは分かってんだ、思いっきり走れば見つかるだろ!) 上条は疲れた体に鞭打って、無理矢理速度を上げる。 とっくに息は切れ、脚もフラフラするが、しかし上条にとってこんなことは日常茶飯事でもある。 それでも、上条は気がつくべきだった。 背後から近付いてくる足音に。 ごがっ 上条「!?」 軽い音がして、上条の身体が前方に強く押し飛ばされる。 前傾姿勢で疾走していた上条は、当然姿勢を保てる訳もなく、地面に叩きつけられて、ごろごろ転がっていく。 上条「っ、なん、だ!?」 辛うじて受け身を取れたお陰で、怪我はほとんど無かったが、背中にまだ衝撃の余韻が残っている。 誰かから攻撃を受けた、と考えるまでもなく、上条は立ち上がり、背後へ向き直った。 上条「―――――お、まえ」 そこに居たのは、これまたよく見知った顔だった。 ただでさえ大した能力も無い人間を集めた上条の高校のクラスの中で、 更に上条と並んで『クラスの三バカ(デルタフォース)』と称される、落ちこぼれの一人。 漫画のような青髪に、不良ぶったピアス。 人のよさそうな笑顔と、線の細い体。 関西人が聞いたら耳に障りそうなエセ関西弁。 その『アイツ』が、そこにいた。 青ピ「かぁーみ、やぁーん♪」 顔から、ドロドロと、血を流して。 上条「――――」 上条は、何も言えなかった。 あの少年を見たときもそうだったが、今度はそれ以上に。 『一般人が』『操られている』。上条は、先ほどそう考えた。 ならば、上条の知り合いもまた、同様に操られている可能性があるのは、自明の事だ。 この、青髪ピアスのように。 上条「――――ぁ、て」 青ピ「へ、へへへへ、かみやぁぁ~~~ん♪ かみ、かみ、かみ、かぁみやんんんんん♪」 青髪ピアスは、楽しそうに笑いながら、上条に歩み寄る。 そういえばコイツは、肉体強化能力の無能力者(レベル0)だったっけ。 だから、後ろから俺に追いついてきたのか。 多分、走ってきて、そのままドロップキックでもしたんだろう。 上条の頭は、そんな無為な思考で埋め尽くされ、十分に機能していない。 青ピ「へ、へへへ、へへへへへへへへへへへ」 青髪ピアスは笑っている。楽しそうに笑っている。 青ピ「かみやぁーん♪」 楽しそうに、幸せそうに、笑いながら、言った。 青ピ「 た ノ し イ ナ ぁ ♪ 」 上条「――――ッ」 上条は、何も言わず、背中を向けて、逃げ出した。 上条(そんな、そんなそんなそんなやめろやめろよやめてくれなんだよそれなんなんだよこれ!) 吐き気を抑えて。疲れも忘れて。走った。 走って走って、逃げて逃げて、そのままどこかへ行ってしまおうと。 でも、もう一度、背中に衝撃。 もう一度、地面に転がる。 青ピ「かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ みぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ ん????????????」 さっきと同じ。走っていて、追いつかれて、蹴り飛ばされた。 じゃあ、走って逃げられる筈が無い。 上条「……っ……っ」 上条は立ち上がれない。 今度は、蹴り飛ばされて転がされるだけでなく、そのままマウントポジションにもちこまれていた。 青髪ピアスの腕が、上条の首に伸びる。 万力のような力で、上条の首が締めつけられる。 あの少年の時と同じく、人間とは思えない力。 操られている人は、どうやら力も多少強くなっているようだ。 いや、青髪ピアスは肉体強化を使っているからだろうか。 上条の思考は脱線する。 何も考えたくなかった。 昨日まで、普通に学校に行って、普通に馬鹿騒ぎをして、普通に遊んでいた、友人。 いつも三バカ三バカと呼ばれて、何かと一緒につるむことも多かった。 昨日も、夜遅くまで、担任の教師の自宅で、三人並んで特別補習を受けた。 その友人が今、自分の首を容赦なく締めつけている。 上条「……が……っ……ぁ」 名前を呼ぼうとするが、声が出ない。 精神的にではなく、肉体的に、直接喉を締められているのだから。 青髪ピアスは、笑っている。 上条の首を締めながら、笑っている。 ふと、目から流れる血の筋が、上条には涙を流しているようにも見えた。 それでも、腕の力は緩まることなく、上条の意識を削っていく。 上条(………ぁ) そこで、上条はふと思った。 御坂美琴。 大の大人が100人まとめてかかっても敵わないであろう、『超電磁砲(レールガン)』の少女。 彼女が、本当に怪我をしていたのだとしたら、その理由は何だったのだろう。 警備員(アンチスキル)の銃器も、磁力の壁は突き破れない。 学園都市第三位を傷付けられる能力者も、そうはいない。 そもそも、銃器や能力を前にすれば、御坂美琴も警戒するし、それなりの防御行動はとるだろう。 でも、もし。彼女が攻撃されたのが、彼女の友人だったなら。 今、この瞬間の上条と同じように、親しい友人が、顔から血を流して襲ってきたのなら。 御坂美琴は、学園都市第三位の超能力者。 電気を操る、最強の電撃使い(エレクトロマスター)。 ―――でも、たった十四歳の、女の子。 上条の拳に力が入る。 上条の勘違いなのかもしれない。勘違いであってほしい。 それでも、一度考えてしまうと、上条にはそれが許せないことに思われた。 それは御坂美琴でなくともいい。学園都市に住む、ごく普通の学生、教師、その他の一般人でも構わない。 親しい友人、家族、先生、生徒から、突然攻撃を受ける。 殴られ、蹴られ、首を絞められる。 それが、どれだけ惨いことなのか。どれだけ悲しいことなのか。 そう考えるだけで、上条の拳は、硬く、硬く握り締められていた。 上条「……ぉ」 青ピ「?」 上条「――――ッッ!!!」 硬く握った右拳を、青髪ピアスの頬にブチ込む。 容赦はしない。できない。 突然の反撃を受けた青髪ピアスの腕から、僅かに力が抜ける。 それを見逃さす、左腕で青髪の右腕を掴んで引き剥がす。 上条「ごほぉっ! が、はっ、げほっ、げほっ!」 呼吸が戻る。急な酸素供給で頭が揺れる。 それに怯んでいる暇はない。 頬を殴った右拳で、そのまま青髪の耳を掴み、目一杯引っ張る。 青ピ「アアァァァ~!?」 耳を引っ張り、体勢を崩し、マウントの体勢から脚を抜く。 そのまま脚に力を込めて、青髪の身体をひっくり返すように立ち上がる。 そしてそのまま、今度は上条が上になって、マウントポジションを取った。 肉体強化とは言えど、所詮無能力者(レベル0)。 完全にマウントを取ってしまえば、そうそう崩せはしない。 上条は、再び右拳に力を込める。 上条「……悪い、必ず、俺が元に戻して見せる。 だから、今はちょっと我慢してくれ」 青髪の顔面を殴っても、耳を引っ張っても、やはり『何か』を破壊出来た感覚は無かった。 人を操っている『何か』は、直接身体を触っても破壊出来ない類のモノなのだろう。 青ピ「 ア ァー」 青髪は、一声呻いてから、 青ピ「 さ すガ は カ ミヤ ン や ネ 」 ―――確かに、そう言って、笑っていた。 上条は迷わない。 全力を込めた右拳で、青髪の顔面を、真上から叩き伏せた。 硬いコンクリートの路面に、青髪の後頭部を叩きつけるようにして。 冗談みたいに、小さく、軽い音がして、青髪ピアスの少年は、動かなくなった。 終了条件2(ミッションコンプリート)