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石垣祭にて行われていた、新入生対象の恒例行事。しかし現在では、学生のやる気の減退により行われていない模様。 ちなみに、ドミニー最後の仮装行列は「七福神」。 毘沙門天の鎧に妙に凝ってみたり、某氏宅に集って縫製作業を行い、徹夜になったりしたのは、いい思い出である(徹夜の理由は寿老人の髭に凝ったせいで、それも全員が撃沈しザコ寝する中、たった一人でそればっかりやってたせいである。つまり、徹夜したのは俺だけ)。 全員が電車で移動、別府市商店街を練り歩き、大学通りを戻る途中で、鯛が倒れて起き上がれなくなる椿事も発生。 その時期流行した言葉は「まえみごろ~」であった。 (くすのき) 以前はどんな仮装をしていたのでしょう。とっても気になります。 -- くすのき (2006-01-05 01 22 18) 倒れた鯛は俺。緻密な計算で自分の身長ぴったりサイズにコスチュームを作ったはずだったのだが階段など段差がある時のことを想定してなかった・・・今思うとアホやな俺。 -- wartan (2006-01-08 03 19 59) 名前 コメント
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Costume Parade 仮装行列【かそうぎょうれつ】 『2』の3年目の文化祭で、クラスの出し物として行われる事がある。 本命キャラの提案を拒否するか、提案してくる事がないキャラを本命にしている場合、坂城匠が提案してくる演劇も拒否する時などに見る事になるだろう。 仮装の内容は、コナミの『ツインビー』のキャラクターを演じるようで、匠がミント・穂刈純一郎がライトと同じ服装をしている。 佐倉楓子がときめいている場合に仮装行列を選択すると、イベントが発生する。 クリアに必須ではないが、イベントが少ないキャラなのでしっかり回収しておきたい。 ただし、時間がないという理由から急いで帰ってしまい、後夜祭のキャンプファイヤーには参加出来ない。 佐倉のイベント絡み以外では、演劇と比べて積極的に見る人は少ないかもしれない。 本命キャラが誰かにもよるが、たまには男だけの文化祭もいいと思う人は見てみよう。 関連項目 文化祭 坂城 匠 穂刈 純一郎
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仮装行列(パレード)は、九島家の秘術である系統外魔法。 九重八雲の先代が原型となる「纏衣の逃げ水」を九島家に教え、改造して出来た対抗魔法である(*1)。 本体とそっくり同じ色と形と音と熱を本体からずれた位置に映し出し視覚情報を偽装する「纏衣」に対し、仮装行列は本体と異なる色、形を映し出すことで仮装することに重点が置かれているが、情報の次元における座標まで偽装(ダミー)してしまう事が可能な為、幻影と本体の関連付けをキーとしてエイドスを探しだし魔法式を放ってもダミーに作用してしまい何も起こらない結果となる(*2)。可視光の操作による幻影、赤外線の操作による幻温、加重系魔法による幻体、精神干渉系魔法による幻覚、無系統魔法といった様々な魔法を少しずつを組み合わせ足し合わせることで魔法を使っていること自体を覚らせない偽装魔法の一つの極致。 使用者 アンジェリーナ・クドウ・シールズ 九島光宣 登場巻数 9巻、11巻、14巻、26巻 コメント 光宣のパレードは体を魔法が突き抜けていくが、幻影を出して本体は透明になって近くにいるということかな? - 2016-02-26 21 58 58 本体の近くに作った幻影を本体と偽るのなら、本体を認識させない手段もセットでないと使い勝手が悪いよね。パレードで作られた幻影に攻撃する場合、1.座標の指定を直接幻影に設定する 2.幻影の後ろの物や空間に座標を設定して幻影を通過する魔法を放つ があると思うけど、「2.」の場合は魔法が突き抜けた様に見えるだろうね。 - 2016-02-27 02 54 04 エイドス・スキンをフルコピーして加工してから自身に投射するらしいから、自分に当って反射する光を屈折させて別の場所に映し出す感じかも。自分に当たる光が別の場所に映るので本体は透明。但し、振動系の幻覚ではなく、あくまでも座標を操作した結果。 - 2016-02-28 16 39 43 霊子放射光過敏症のようなプシオン(精神)が見えるなら本体位置もバレるし、ニブルヘイムのような範囲魔法を使われるとダメージを受けそうだ。 - 2016-02-28 16 45 36 質量による空間の僅かな重力偏差とかが誤魔化せないとしたら、居場所がバレるんじゃね? - 2016-08-13 22 43 39 幻影と本体の関連付けをキーっていうのがわからない。幻影ってのは所詮魔法式だろ?それとも幻影というのはエイドスなのかね?エイドスは作り出せないって魔法のところに書いてあるが、この魔法はエイドスを作り出せるのかね? - 2016-08-14 01 54 57 多分だけどパレードは発動すると同時に二つの事が起きるんだ。一つは本体が消える二つは本来見えていた姿がずれた位置で見えるようになる。ただ光波振動系の幻覚と違って本体の姿をずれた所に移しているだけだから見えてる姿(幻影)のエイドスを探ったら「本来ならば」本体位置に行きつく。これが関連付けキーだと思われる。ところがパレードは本体位置まで見えてる姿(幻影)の位置に偽装しているので、仮に直接干渉の「爆裂」を使った場合、幻影のある何もない位置の水分を気化させようとして失敗する。 - 2017-06-30 16 31 17 写輪眼みたいなのがあったらあっさり突破されそう - 2017-06-30 15 58 53 まさかパレードの正式な説明が劇場版特典でされるとは… - 2017-06-30 16 09 33 能動空中 (2019-01-17 23 39 48) これは長時間行使できる魔法なのね。いや、世界の修正力が働かないのかなと思ってね。 (2020-10-22 20 13 25) わかったわ、さては逐次展開だな (2021-01-10 23 17 55) パレードって系統外魔法ではないのでは。リーナは系統外の適性がないから、これが系統外なら使えない筈。副産物として幻影の効果も発揮してる感じだったような (2022-06-23 18 46 28) 単一の魔法じゃなく系統外を含む多種類の魔法の組み合わせで、系統魔法には分類できないから系統外魔法で合ってるよ。リーナが系統外の部分を使えなくてもそれはリーナ個人の問題。リーナ版が不完全なだけで仮装行列自体の魔法の分類は変わらない。 (2022-06-24 01 03 54) 八雲は広まらないようにリーナに釘を刺そうとしたけど既に米軍にノウハウは流れたんじゃないか。 (2022-08-11 15 20 40) 八雲としては原型になった術の情報次元の座標擬装の部分が広まらなければいいんじゃないかな。対抗魔法としての性質が知られてるなら他のスターズメンバーが使ってるだろうから、おそらくその部分は流出してない。 (2022-08-14 23 51 22) 自分が住んでる国からの命令という事で起動式含め全提出になったかも。少女リーナが軍に入らざるを得ないと同じ理由で。 (2022-08-15 01 44 41) 用語 系統外魔法 魔法
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殺人仮装行列 山本周五郎 ------------------------------------------------------- 【テキスト中に現れる記号について】 《》:ルビ (例)紙片《かみきれ》 |:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)殊|鏡玉《レンズ》 [#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (例)※[#感嘆符疑問符、1-8-78] ------------------------------------------------------- [#3字下げ][#中見出し]おや何だろう、こんな所に赤い紙片《かみきれ》が![#中見出し終わり] だっ[#「だっ」に傍点]と床を蹴る音がして、闇の中でがっし[#「がっし」に傍点]と二つの人影が組み合った。 「あっ!」 「畜生!」 呻《うめ》きとも叫びともつかぬ声。がらがら[#「がらがら」に傍点]ッと椅子《いす》や卓子《テーブル》が押倒《おしたお》れる。羽目板の裂ける音。凄《すさま》じく相撃《あいう》つ鉄拳。だっ[#「だっ」に傍点]! ずしん[#「ずしん」に傍点]! と組合《くみあ》ったまま倒れると、 「――どうだ」ぐいぐい絞上《しめあ》げる。 「く、苦しい」 「動くな、逃げようったって駄目だぞ」 思いきり絞上《しめあ》げて置いて、相手が起《た》つ力も無くなったのを見届けると、柚木三吉《ゆずきさんきち》は素早く扉口《とぐち》へ行って電灯のスイッチを捻《ひね》った。 ここは世田ヶ谷にある帝国光学研究所の事務室である。――この研究所では専ら電光線を基とした砕破光線(一種の殺人光線)と、特殊|鏡玉《レンズ》の研究を進めている。前者はいま世界の科学界が競争でその完成を急いでいるものだし、特殊|鏡玉《レンズ》の方は全くこの研究所の主任小林宗忠|博士《はかせ》の新しい研究題目で、その詳細は厳秘にされているが、濃霧や塵埃《じんあい》の層を透《とお》して、判《はっ》きりと遠景を写す性能をもつすばらしいものだった。両者とも軍事的に重要な研究なので、所内の警戒は厳重に守られていたが、――不思議なことに数週間以来、どこからとも無く研究状況が外国の情報機関へ洩れる。而《しか》も相当秘密を要する事まで筒抜けの有様《ありさま》なので、小林博士はじめ、心ある所員は全く途方に暮れている状態だった。 柚木三吉は鏡玉《レンズ》研究部の助手だったが、この不可解な事件にすっかり憤慨し、博士に申出《もうしで》たうえこの四五日は夜を徹して警戒に当っていた。 すると――今夜、この鏡玉《レンズ》研究室の中へ、深夜一時というのに忍び込んで来た者がある。 得たりと跳掛《とびかか》って捻倒《ねじたお》し――何者だろう? と敵意に燃えながら、振返《ふりかえ》ってスイッチをひねると、ぱっと点いた電灯の光に、倒れた卓子《テーブル》や砕けた椅子の散乱する室内が照し出された。そして部屋の隅の電気研磨機の傍に、仰むけに倒れている背広服の青年の姿も……と、見るより柚木三吉は仰天して、 「あっ、君は島田君※[#感嘆符疑問符、1-8-78]」 叫びながら走り寄った。――てっきり曲者《くせもの》と思ったのに相手は島田吾朗という同じ研究部の同僚である。 「勘弁して呉《く》れ給え君、とんだ間違いなんだ。僕はまさか君だとは知らなかった」 「ああ痛、――ひどいぜ」 柚木に援《たす》け起されながら島田吾朗は苦しそうに呻《うめ》いた。 「失敬失敬、僕は研究所の秘密を外部へ洩らす奴がいるから、其奴《そいつ》を捉える積《つも》りでこの四五日毎晩徹夜で張込《はりこ》んでいたんだ。そこへ君が来たもんだからつい」 「僕ぁ急に必要なんで、自分のノートを取りにきたんだ。真暗闇《まっくらやみ》の中だもんで、僕の方こそ君を曲者と思ったよ」 「済まなかった、まだ痛むかい?」 「君の強力《ごうりき》には驚いた、僕も相当腕に自信のある方なんだが――首を絞められた時には死ぬかと思ったよ」 苦笑しながら、首を撫でなで吾朗は帽子を拾って立上《たちあが》った。柚木は側から、上衣《うわぎ》の塵を払ったり曲ったネクタイを直したりしてやりながら、 「なんとも申訳ない、家まで送って行こうか」 「いやそれ程の事はないよ、構わず君はここの警戒を続けてくれ給え、――是《これ》からは僕も手伝うとしよう」 「なに僕一人で沢山《たくさん》さ、人が多いと却《かえ》って曲者が用心するだろう。こんな失敗をした以上は、是非とも僕の手で捉えてみせるんだ。まあ君は黙って見ていてくれたまえ」 「相変らず君は勇ましいな」 吾朗は笑いながら――倒れる時に痛めたらしい、右足を少し引摺《ひきず》るようにして、研究室から出て行った。 島田吾朗を送出《おくりだ》して、元の室《へや》へ戻ってきた柚木三吉は、倒れている卓子《テーブル》や椅子を直しにかかったが、ふと部屋の片隅……丁度《ちょうど》、電気研磨機の側のところに、赤い一枚の紙片《かみきれ》か落ちているのをみつけた。 「さっきは無かった筈《はず》だがな、島田が落して行ったのかしらん」 呟《つぶや》きながら拾い上げてみた。――それは大型の名刺くらいの、試験紙のような紙質のもので、別に何も書いてはなかった。 「そう云えば、彼奴《あいつ》、――折角《せっかく》こんな時刻にやって来たのに、肝心のノートも忘れて行ったぞ。よほど慌てていたんだな」 柚木は低く呟《つぶや》いた。 [#3字下げ]何を意味するか? ありありと現われた白い文字[#「何を意味するか? ありありと現われた白い文字」は中見出し] 翌《あく》る朝、小林博士が研究室へ入って行くと、片隅の卓子《テーブル》で柚木三吉が仮睡《うたたね》しているのをみつけた。 「ゆうべも徹夜で警戒していたな」 直《す》ぐそう思って、 「おい、柚木君、柚木君」 側へ行って起そうとすると、机の上に洗い盤と薬品が五六種あり、その前に濡れた赤い紙片《かみきれ》が置いてある、――何心なく見ると、その紙の表にはぼんやりと白く文字が浮出《うきで》ていた。 「なんだ、隠し文字の研究か」 苦笑しながら取上《とりあ》げようとした時、ふと眼を覚ました柚木三吉が、 「あ、それは※[#感嘆符二つ、1-8-75]」と叫びながら奪取《うばいと》った。 「どうしたんだい?」 「い、いえ、なんでもありません」 ひどく慌てている様子だ。――博士は不審に思って、 「変じゃないか、今のは隠し文字だろう。なぜ僕に見せられないんだ」 「でも、つまらない物ですから」 「柚木君!」 博士は儼《げん》として云った。 「僕は君を信じているからこそ、研究所の警戒を任せているんだ。まさか君は僕の信頼を裏切るような事はないだろうな」 「済みません」 柚木三吉は思切《おもいき》ったように、 「素直に申上げなかったのは悪うございました。然《しか》しまだ何も判《はっ》きり分っていないのに、友達に厭《いや》な疑いをかけたくなかったのです」 「友奎に疑いをかける? それは一体、どんな事なんだ、友達とは誰だね」 「実は斯《こ》うなんです」 柚木三吉は昨夜《ゆうべ》の出来事を手短かに語って、 「僕は島田の人格を知っています、先生だって彼がそんな非国民でない事は御存じでしょう。然し――折角あんな深夜に、態々《わざわざ》取りにきたノートを持たずに行った事が、なんだか変に思われましたし、落して行ったこの紙も曰《いわく》がありそうだったので、つい暇潰しに試験してみたんです」 「――島田がね、ふうん」 博士は心外そうに呻いた。 「それで、その紙にはどんな文句が出たのか」 「別に怪《あやし》いことじゃないんです」 「見せたまえ」 博士は柚木から試験紙を取った。――現われている白い文字は薄かったが、それでも左のような文句を読むことが出来た。 [#ここから2字下げ] つまらぬ真似は止《よ》した方が宜《い》い、そうでないと君は死を招くぜ。S。 [#ここで字下げ終わり] 「脅迫状じゃないか」 「そのようです」 「Sというのは、島田の……」 博士が云いかけた時、扉が開いて、 「お早うございます」 と島田吾朗が入って来た。博士は振返って何気ない口調で、 「ああ君、明後日《あさって》の観桜会《かんおうかい》に君は幹事に選ばれたからね、いま向うで幹事が集るそうだから行って打合《うちあわ》せをして来たまえ」 「そうですか、幹事とは辛いな」 島田吾朗はちらと柚木を見て、 「ゆうべは失敬」と云うと、そのまま室を出て行った。 「先生――」 柚木三吉は声をひそめて、 「この事は当分のあいだ黙っていて下さいませんか。この隠し文字にしたって、別に僕に寄越《よこ》したとも定《きま》っていないし、島田君が例の犯人かどうかは分りませんから」 「承知した、しかし油断はできない」 博士は太息《といき》をついて、 「僕の超性能|鏡玉《レンズ》もほぼ完成した時だし、この研究室には重大な物が沢山ある。君もどうか注意をつづけてくれたまえ」 「研究室の安全は僕が保証します。先生も島田には御注意下さい」 「うん」 博士は頷いて自分の卓子《テーブル》へ戻った。 自分の落した紙片《かみきれ》から、博士と柚木のあいだにこんな問題が語られているとは、島田吾朗は知るや知らずや、その日は別に阿のこともなく過ぎて行った。 それから二日目、四月十五日は研究所の春季園遊会であった。――是は秋十月の観楓会《かんふうかい》と共に、一年二回の大掛りな宴会であって、所員や職工たち三百五十名の男女が、上下の差別を抜きにして騒げる待望の日だった。殊《こと》に今年は戦捷《せんしょう》の春というので、多摩川畔の桜の名所「京楽閣」を借切《かりき》って盛大に行われることになった。 [#3字下げ]いいか、おかめの面をかぶった奴を殺すんだぞ[#「いいか、おかめの面をかぶった奴を殺すんだぞ」は中見出し] その日の賑《にぎわ》いはすばらしかった。 多摩河原五万坪を敷地にした「京楽閣」は、東京の宝塚と云われるくらい、二千本の桜に取囲まれてあらゆる遊楽の設備を持っている。それを借切っての園遊会だ。桜は丁度いまが盛り、朝からすっきりと晴れた空には白い綿雲が浮き、微風流れる堤には、萌えはじめた若草の芽が活々《いきいき》と伸びている。 人々は模擬店の立喰いに、堤の摘草に、種々様々の遊戯器具に、時の経つのも忘れて遊び呆けていた。――そのうちに日が傾きはじめると、夜桜の下で行われる大仮装行列のために、幹事たちは大童《おおわらわ》になって支度に取掛ったが、なにしろ志願者百五十名というので、その準備だけでも大変なものだった。 やがて日はとっぷりと暮れた。 満開の桜に取囲まれた広場には、電飾と篝火《かがりび》が煌々《こうこう》と輝き、人々はそれを囲んで是から始まる仮装行列を待兼《まちか》ねている。――そのうちに幾人かの幹事が鈴《ベル》を鳴らしながら、 「行列に御参加の方は御順に支度所へおいで下さい。御順に願います」 と呼んで歩いた。 支度所は暗くしてあって、一人ずつ別に入り、そこで用意の仮装をして出るのである。是はどの仮装が誰だか分らなくするためで、最後に見物の者が一人ずつ投票で当《あて》っこをし、高点者に商品を出す事になっているのだ。 百五十人の支度が凡《およ》そ一時間あまり掛った。東の宵空にかかっていた月が、ようやく中天にあがって、夜桜としては申分のない情景が展開する。――そこへ、すっかり支度の出来た仮装行列の人々が、列をつくって現われた。 「わぁーっ」 「出た出た、凄いぞう」 見物の群はどっと歓声をあげ、盛んな拍手でこの行列を迎えた。 実に様々な姿である。先頭にいるのは猿田彦、次はピイタアパンらしい、熊襲《くまそ》もいるし、リア王もいるし、おかめ[#「おかめ」に傍点]やひょっとこ[#「ひょっとこ」に傍点]、赤鬼に外道《げどう》の面。――みんな鬘《かつら》とお面に妙な衣装をつけて、まるで百鬼夜行という有様である。それが孰《いず》れも、正体を隠すために、おどけた身振りをしたり奇声をあげながら、変な恰好で踊ったりするので、滑稽というよりは却って、一種の無気味な気持を感じさえするのだった。 この行列は、広場を三周すると、三々五々に散り、見物の群のあいだを歩き廻る。この時人々は仮装を見破るため笑いどよめきながら彼是《あれこれ》と品評《しなさだ》めをする。その騒ぎは全く耳を聾するばかりだった。 広場がこんな騒ぎで湧立《わきた》っているとき、――仮装の支度部屋では奇妙な事が行われていた。そこはもう電灯がすっかり消えていて、鼻を摘《つま》まれても分らぬ闇だったが、西側にある扉《ドア》がすっと開いて、誰かが入って来たと思うと、 「……此方《こっち》だ、此処《ここ》だよ」 という低い声が一隅から聞えた。 「早くしろ」 「…………」 入って来た人影が近寄ると、隅からぬっと立上った男がひどく苛々《いらいら》した調子で、 「彼奴《あいつ》は、どうやら己《おれ》の仕事を見破ったらしい。思切って片付けよう」 「――殺《ば》らすんですか」 「その方が手ッ取り早い」 「あとはどうしますかい?」 「己《おれ》の方は手筈通りやる。仮装しているから、旨くやれば君にも疑《うたがい》はかかるまい。ぬかり[#「ぬかり」に傍点]はないだろうがどじ[#「どじ」に傍点]を踏むな」 「合点です――で奴の仮装は?」 「おかめ[#「おかめ」に傍点]だ」 「おかめ[#「おかめ」に傍点]違《ちがい》ありませんね」 「大丈夫間違いなしだ。己《おれ》は直ぐ神戸へ飛ぶから、あとを旨くやって追っかけて来い。急ぐと失敗するぞ」 「引受けました。――おかめ[#「おかめ」に傍点]ですね※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 そう念をおして、後からきた方の人物は、再び闇の中を外へ出て行った。 闇中の密談「おかめ[#「おかめ」に傍点]」の仮装をした者を刺殺しろというおそるべき密令を発したのは何者か、何のためにそんな兇行を敢《あえ》てしようとするのか、また暗殺されようとしているのは果して誰であろう? ――このすばらしい桜月夜の歓楽の裏に、こんな奸悪な事が企まれていると誰が知っていよう。ただ……一つだけ分ったのは、暗殺者がここを出て行く時、廊下の電灯に照されて、「外道の面」を被っているのが判《はっ》きりと見えたことである。 この憎むべき陰謀をよそ[#「よそ」に傍点]に、広場の騒ぎはいま絶頂であった。――見物の男女は、正体を見顕《みあら》わしたと思う仮装者を、次々と審判員の机の前へ引張って行っては、 「仕上げの川村さんです」 とか、或《あるい》はまた、 「事務所の杉山さんです」 と云う風に当ててゆく。当った者は点数と名を伝票へ書いて貰って、また次の者を捜しに行くのである――旨く見破って歓声をあげる者、失敗して喚く者、逃げる仮装者を追いかける者、子供のように笑い囃《はや》して駈け廻る人達で、広場は波のように揉返《もみかえ》していた。 そして、事件が突発した。 [#3字下げ]人殺し、人殺しッ! 誰か早く来て下さいッ[#「人殺し、人殺しッ! 誰か早く来て下さいッ」は中見出し] 広場を囲む桜の丘が、半円形をなして多摩川の岸の方へ低くなり、そこから河原へなだらかに下りている。 「――誰か来てエッ」 と云う女の叫びは、その低くなった丘の蔭から聞えてきた。しかし広場の騒ぎに消されて、その声を聞きつける者は誰もなかった。 「人殺しです、誰か殺されています。早くきて下さーイ」 狂気のように叫びながら、丘の蔭から走出《はしりで》てきたのは、事務所の若いタイピストだった。紙のように蒼白《あおざ》めた顔で両手を振絞るようにしながら叫び続ける――遉《さすが》に夢中で騒いでいた人々も、ようやくこの悲鳴を聞きつけたとみえて叩きのめされたように、一時にぴたりと鳴《なり》を鎮めた。 「彼処《あすこ》の、丘の蔭に人が殺されています。おかめ[#「おかめ」に傍点]の仮装をした人が、血だらけになって斃《たお》れています。早く行って……」 息を呑んで人々か立竦《たちすく》んだ。森閑《しんかん》とした静寂《しじま》を劈《つんざ》くように、若いタイピストの声は鋭く悲しく、響き渡った。――歓楽の場面は一瞬にして恐るべき悲劇と変った。 「大変だ、人殺しがあった」 「行って見ろ」 「いや、先に医者を呼べ」 「警察へ知らせろ」 わっと、蜂の巣を突ついたように人々が走りだす。――主任の小林博士はその行手《ゆくて》を遮って、大声に制し止めた。 「静かに、静かに、来ちゃいかん。みんな此処《ここ》から動かないで――佐野君、君はこの連中を押えていてくれ給え。僕が行って見てくるから」 「先生、僕もお供します」 そう云って、仮装を脱ぎながら近寄って来たのは柚木三吉だった。 「宜《よ》し、来給え」 博士は頷いて走りだした。――丘の蔭へ行って見ると、なるほどおかめ[#「おかめ」に傍点]の仮装をした男が仰向《あおむけ》さまに倒れていた。白い衣装に緋の長袴を穿いているが、胸のところはまるで朱をぶちまけたように血みどろである。 「むう、無慙《むざん》な事を……」 「先生!」 三吉は顔色を変えて振返った。 「こ、是は僕です」 「なんだって※[#感嘆符疑問符、1-8-78]」 意外な言葉に驚いて博士は振返った。柚木三吉はもどかしそうに、 「いや、そう云っては違う、つまり兇漢は僕だと思って殺したんです。――何故《なぜ》かと云うと、おかめ[#「おかめ」に傍点]の仮装は僕のものでした。それがどういう間違いか、僕にはこの通り西洋騎士の仮装が廻って来たんです。恐らく犯人は、予定通り僕がおかめ[#「おかめ」に傍点]になっていると思ってやったのでしょう」 「――では誰だ、犯人は?」 「僕に睨まれた男です」 「島……」 と、博士が云いかけた時、柚木三吉はあっ[#「あっ」に傍点]と叫んで跳上った。 「先生、研究室の鍵を下さい」 「どうしたんだ?」 「犯人はいま僕が生きている事を見ました。それに、恐らくこの混雑を利用して、研究室から重要品を盗出《ぬすみだ》す計略に相違ありません」 「そうか!」 「警官が来ると出られなくなります。僕は直ぐ研究室へ馳《か》けつけましょう」 「一人で宜いか?」 「当って砕けろです、任せて下さい」 力強く叫ぶと、三吉は博士から研究室の鍵を受取《うけと》って、脱兎の如く場外へ走り去った。 京楽閣を出ると、天の与えか一台のタクシイが待っていた。三吉はいきなりそれへ乗込《のりこ》んで、 「世田ヶ谷の帝国光学研究所へ」 と命じた。 「急いで呉れ、重大事件だ」 「承知しました」 車は月光を受けて青白く浮いて見える青梅《おうめ》街道を、凄じい速力で走りだした。――この分なら二十分あれば大丈夫行けるだろう、そう思いながらも、柚木三吉の額には、押冠《おしかぶ》さるような焦慮でじっとり[#「じっとり」に傍点]と冷汗が滲み出た。 「早く、早く、交通違反の責任は僕が引受ける。全速力でやって呉れ」 「是でいっぱいです」 と運転手が答えた時、エンジンに妙な音がしたと思うと車の速力がぐっと落ちて来た。柚木は慌てて身を乗出し、 「どうしたんだ」 「なんだか少し調子が――あ! こいつァいけねえ、ガソリンが切れちゃった」 「なんだって?」 「済みません、ガソリンが無くなっちまったんです。些《ちょ》っと待って下さいませんか、この少し先にスタンドがあるんです。急いで買って来ますから」 [#3字下げ]意外! 意外![#「意外! 意外!」は中見出し] 怒っても笑っても仕様がなかった。電車には遠いし、と云って他に車の通る場所でもない。仕方がないので柚木は待った。――そのあいだの苛立たしさ、一秒一秒がまるで永遠のように感じられる。 「落着《おちつ》け、落着け、此処《ここ》まで来れば少しぐらい後《おく》れたってもう大丈夫だ、急《せ》くな急くな」 態《わざ》と自分を叱りつけながら待った。 凡そ其処《そこ》で十五分も待ったであろうか、やがて車は充分にガソリンを詰め、再び東へと快走を始めた。然し運転手が道に馴れないとみえて、近くまで行きながら二三度廻り道をしたので、更《さら》にこのあいだに約十分ほど後れて研究所へ着いた。 「釣銭《つり》は要らないよ」 五円|紙幣《さつ》を投げつけるようにして車を降りると、門へ廻る間も惜しく、低い生垣を跳越して驀地《まっしぐら》に鏡玉《レンズ》研究室へ馳《は》せつけた。――まず表から窺ったが、建物は森閑《しん》と鎮《しずま》りかえって、なんの物音もしない。 「占《し》めた、まだ大丈夫!」 にっこり笑って表扉《おもてど》を開け、廊下を左へ折れて百メートルばかり行くと右手が例の研究室だ。――博士から預って来た鍵で、そっと扉《と》を開ける。中は真暗闇である。電灯を点けると覚られるから、そのまま跫音《あしおと》を忍ばせて入って行った。 暗黒と沈黙が室内を包んだ。あらゆる所員が京楽閣へ行っているので、広い所内はぽつりとも音がしない。そのうちにこの室内で、極めて微かに、 キリキリ、キリキリ、キリキリ と云う音がし始めた。木が軋《きし》るような、或《あるい》はまた金属が触合《ふれあ》うような音である。それが暫《しばら》く続いたと思うと続いて低く、カチリ、と物の落ちるような音。とたんに、どうした事かぱっと電灯が点いた。 「――あっ※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 叫んで突立上《つったちあが》った柚木三吉、振返って見ると驚くべし、いま閉めた扉《ドア》の前に、「おかめ[#「おかめ」に傍点]」の仮装をした人間が立っている。胸を血みどろにして鬘《かつら》の毛を振乱して……亡霊のように此方《こっち》を見ているのだ。 「あっ※[#感嘆符二つ、1-8-75] ち、畜生※[#感嘆符二つ、1-8-75]」 柚木三吉が逆上して、ポケットへ手を突込もうとした刹那! おかめ[#「おかめ」に傍点]は、身を翻えしてだっ[#「だっに傍点]と跳掛るや、 「そら、一昨日《おととい》の返礼だ!」と猛烈な鉄拳を顎へ、 「そらッ、そらッ」 防禦《ぼうぎょ》する暇も与えず、鼻柱へ頬へ、ぴしぴしと小気味の良い音を立てて鉄拳が飛ぶ。柚木三吉は懸命に※[#「二点しんにょう+官」、第3水準1-92-56]《のが》れようとしたが、最後の一撃を顔の真正面《まとも》へ喰《くら》うと、 「あっ」と、朽木《くちき》を倒すように、椅子もろ共|※[#「てへん+堂」、第4水準2-13-41]《どう》と顛倒《てんとう》した。――おかめの仮装者は大股に扉口へ行って押開き、 「事件は解決しました。お入り下さい」 と云いながら手早く仮装を脱ぐ、――現われたのは島田吾朗青年であった。 開けられた扉《ドア》から入って来たのは、小林博士はじめ重役五名と、手錠をかけられて警官に守られた「外道の面」の男であった――島田吾朗は倒れている柚木三吉と、部屋の隅にぽっかり扉《ドア》の開いている重要品金庫を指して云った。 「超性能|鏡玉《レンズ》の秘密を盗んだ売国奴、非国民を御紹介します。然《しか》も殺人未遂罪まで犯した憎むべき奴です――警官、どうかお検《しら》べ下さい。此奴《こいつ》のポケットには鏡玉《レンズ》の秘密が入っている筈ですから」 「説明ですか、なに簡単なものです」翌《あく》る朝、快い春の陽の射込《さしこ》む研究室で、島田吾朗は博士に話していた。 「奴が自分から研究室へ張込んだのは、大金庫の文字合せを探っていたんです。ところが僕にみつかったので、隠し文字などを使って逆に僕を疑わせるようにしたのですが、薄々、僕の看視を気付いたのでしょう。今夜のような事件を断行した訳です。つまり僕を殺して、その騒ぎを利用し、先生を偽わって鍵を受取ったうえ、研究室へ戻って秘密書類を盗出し、そのまま神戸へ高飛びをする積《つもり》だったのです。是は『外道の面』の告白です。僕は今夜こそ怪しいと思ったものですから、覚られぬように奴を見張っていました。するとあの『外道の面』が支度部屋で、奴と密談して出て来たので、ひっ捉えて事情をすっかり吐かせたのです。それで死んだ真似をして奴を安心させたうえ、逆手を行ったという訳でした。京楽閣の前へ置いた車は僕の指図で、ガソリンを買わせたり、わざと廻り道をしたりして時間を遅らせるように命じ、そのあいだに先生たちを御案内して、先に此方《こっち》が張込んでいたのは、もう先生が御承知でしょう。……失礼ですが先生は柚木を信じていらしったので、現場を御覧に入れなければお分りにならんと思ったものですから、こんな子供|騙《だま》しのような事をして済みませんでした」 「有難う」 博士は言葉少なに云って吾朗の手を握った。 底本:「山本周五郎探偵小説全集 第三巻 怪奇探偵小説」作品社 2007(平成19)年12月15日第1刷発行 底本の親本:「少年少女譚海」 1938(昭和13)年4月 初出:「少年少女譚海」 1938(昭和13)年4月 ※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5-86)を、大振りにつくっています。 入力:特定非営利活動法人はるかぜ
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達也の推理・仮説を仕様のように扱うなよ - 2014-11-02 23 27 40 能動空中機雷は達也本人は説明してないんだけど、あれぜんぶ消すべきってこと? - 2014-11-03 17 55 27 市原の説明は推測・仮説なんだっけ? - 2014-11-03 18 43 51 少なくとも「達也の説明を代弁している」などとは明記されていない。 - 2014-11-03 18 45 57 4巻29ページとか34ページとか読んだ?鈴音は作戦担当で、達也から調整プランを見せられているんだが。 - 2014-11-03 19 01 29 光宣のパレードは体を魔法が突き抜けていくが、幻影を出して本体は透明になって近くにいるということかな? - 2016-02-26 21 58 58 本体の近くに作った幻影を本体と偽るのなら、本体を認識させない手段もセットでないと使い勝手が悪いよね。パレードで作られた幻影に攻撃する場合、1.座標の指定を直接幻影に設定する 2.幻影の後ろの物や空間に座標を設定して幻影を通過する魔法を放つ があると思うけど、「2.」の場合は魔法が突き抜けた様に見えるだろうね。 - 2016-02-27 02 54 04 エイドス・スキンをフルコピーして加工してから自身に投射するらしいから、自分に当って反射する光を屈折させて別の場所に映し出す感じかも。自分に当たる光が別の場所に映るので本体は透明。但し、振動系の幻覚ではなく、あくまでも座標を操作した結果。 - 2016-02-28 16 39 43 霊子放射光過敏症のようなプシオン(精神)が見えるなら本体位置もバレるし、ニブルヘイムのような範囲魔法を使われるとダメージを受けそうだ。 - 2016-02-28 16 45 36 質量による空間の僅かな重力偏差とかが誤魔化せないとしたら、居場所がバレるんじゃね? - 2016-08-13 22 43 39 幻影と本体の関連付けをキーっていうのがわからない。幻影ってのは所詮魔法式だろ?それとも幻影というのはエイドスなのかね?エイドスは作り出せないって魔法のところに書いてあるが、この魔法はエイドスを作り出せるのかね? - 2016-08-14 01 54 57 多分だけどパレードは発動すると同時に二つの事が起きるんだ。一つは本体が消える二つは本来見えていた姿がずれた位置で見えるようになる。ただ光波振動系の幻覚と違って本体の姿をずれた所に移しているだけだから見えてる姿(幻影)のエイドスを探ったら「本来ならば」本体位置に行きつく。これが関連付けキーだと思われる。ところがパレードは本体位置まで見えてる姿(幻影)の位置に偽装しているので、仮に直接干渉の「爆裂」を使った場合、幻影のある何もない位置の水分を気化させようとして失敗する。 - 2017-06-30 16 31 17 写輪眼みたいなのがあったらあっさり突破されそう - 2017-06-30 15 58 53 まさかパレードの正式な説明が劇場版特典でされるとは… - 2017-06-30 16 09 33 能動空中 (2019-01-17 23 39 48) これは長時間行使できる魔法なのね。いや、世界の修正力が働かないのかなと思ってね。 (2020-10-22 20 13 25) わかったわ、さては逐次展開だな (2021-01-10 23 17 55) パレードって系統外魔法ではないのでは。リーナは系統外の適性がないから、これが系統外なら使えない筈。副産物として幻影の効果も発揮してる感じだったような (2022-06-23 18 46 28) 単一の魔法じゃなく系統外を含む多種類の魔法の組み合わせで、系統魔法には分類できないから系統外魔法で合ってるよ。リーナが系統外の部分を使えなくてもそれはリーナ個人の問題。リーナ版が不完全なだけで仮装行列自体の魔法の分類は変わらない。 (2022-06-24 01 03 54) 八雲は広まらないようにリーナに釘を刺そうとしたけど既に米軍にノウハウは流れたんじゃないか。 (2022-08-11 15 20 40) 八雲としては原型になった術の情報次元の座標擬装の部分が広まらなければいいんじゃないかな。対抗魔法としての性質が知られてるなら他のスターズメンバーが使ってるだろうから、おそらくその部分は流出してない。 (2022-08-14 23 51 22) 自分が住んでる国からの命令という事で起動式含め全提出になったかも。少女リーナが軍に入らざるを得ないと同じ理由で。 (2022-08-15 01 44 41)
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安房七福神 通年だが厳島神社は1/15のみ開帳。 弁財天 厳島神社 鴨川市磯村83-2 0470-93-2111 恵比須 妙の浦恵比須堂 鴨川市小湊183-8 0470-95-2318 布袋尊 清澄寺 鴨川市清澄322-1 0470-94-0525 寿老人 仁右衛門島 鴨川市太海浜445 0470-92-3456 毘沙門天 多聞寺 鴨川市浜荻1145 0470-94-0341 大黒天 眞野寺 南房総市久保587 0470-46-2590 福禄寿 白浜海洋美術館 南房総市白浜町白浜628-1 0470-38-4551 問合先:Tel 04-7095-2218 鴨川市天津小湊観光協会 / Tel 04-7092-0086? (社)鴨川市観光協会 市川七福神 通年。色紙あり。 恵比寿 所願寺 市川市宮久保4-12-3 047-371-2619 布袋尊 安養寺 市川市高谷2-16-35 047-327-7631 毘沙門天 国分寺 市川市国分3-20-1 047-371-7221 弁財天 奥之院 市川市若宮2-21-1 047-334-0221 大黒天 本将寺 市川市大野町2-919-1 047-338-0245 毘沙門天 浄光寺 市川市大野町3-1917 047-337-8301 寿老人福禄寿 妙正寺 市川市北方4-2122 047-338-6642 問合先:Tel 047-338-0245 本将寺 いんざい七福神 通年。スタンプ? 弁才天 嚴島神社 印西市大森4336 0476-97-0123 弁財天 観音寺 印西市浦部1978 0476-42-2804 大黒天 長楽寺 印西市大森2034-1 0476-42-2302 恵比寿 三宝院 印西市竹袋157 0476-42-2582 布袋尊 最勝院 印西市発作632 0476-42-2109 福禄寿 地蔵寺 印西市別所1005 0476-42-7387 寿老人 観音堂 印西市木下1446 0476-42-2146 毘沙門天 泉倉寺 印西市和泉971 0476-42-3322 問合先:Tel 0476-42-5111 印西市観光協会 印旛七福神 寿老人 東祥寺 印西市鎌苅543-1 0476-99-1707 福禄寿 高岩寺 印西市岩戸1541 0476-99-0612 弁財天 迎福寺 印西市吉高549 0476-98-1878 毘沙門天 万福寺 印西市吉田821 0476-99-1052 恵比寿 西定寺 印西市山田2635 0476-98-0194 布袋尊 円蔵寺 印西市山田823 0476-98-0454 大黒天 慶昌寺 印西市萩原1242 0476-96-1408 問合先:Tel 0476-99-1052 万福寺 大原山七福神 全 七福天寺 いすみ市大原700 0470-62-1155 問合先:Tel 0470-62-1155 七福天寺 オライ蓮沼七福神 12月中旬~1月中旬。 全 道の駅「オライはすぬま」 山武市蓮沼ハ4826 0475-80-5020 問合先:Tel 0475-80-4826 道の駅「オライはすぬま」 上総の七福神 通年?色紙、掛け軸、専用納経帳あり(!) 上総国保久利六地蔵尊霊場と重複する 布袋尊 不動院 富津市竹岡364 0439-67-8411 恵比寿尊 圓鏡寺 富津市八幡358 0439-66-0759 福禄寿 圓明院 君津市山本1535 0439-35-2984 寿老神 円如寺 君津市小市部127 0439-27-2100 毘沙門天 久原寺 君津市西猪原243 0439-37-2781 大黒天 長泉寺 君津市大井39 0439-32-2112 弁財天 木更津教会 木更津市新宿12-15 0438-23-4328 問合先:Tel 0439-66-0755 像法寺(*像法寺の住職が圓鏡寺の住職も兼ねています) 関叡山七福神 通年。スタンプ?朱印なし?巡拝後に紙札の授与あり。 全 妙泉寺 東金市山田1210 0475-55-8588 問合先:Tel 0475-55-8588 妙泉寺(千葉厄除け不動尊) 九十九里七福神 通年? 恵比寿 慈広寺 山武市小松726 0475-84-0071 布袋尊 真光寺 山武市松尾町借毛本郷1238 0479-86-4386 福禄寿 宝積寺 山武市松尾町大堤449 0479-86-4080 毘沙門天 観音堂 山武市新泉 光明寺へ 大黒天 月蔵寺 山武市早船1417 0475-82-5299 寿老人 光明寺 山武市富田1715 0475-82-4597 弁才天 海厳寺 山武市木戸206-1 0475-84-1296 問合先:Tel 0475-80-1202 山武市商工観光課 / Tel 0475-82-4597 光明寺(九十九里七福神めぐり事務局) 佐倉七福神 元旦~1月10日、毎月10日。色紙あり。 恵比寿福禄寿 麻賀多神社 佐倉市鏑木町933 043-484-0392 弁財天 嶺南寺 佐倉市新町74 043-485-1475 毘沙門天 甚大寺 佐倉市新町78-1 043-484-0003 寿老人 宗円寺 佐倉市新町89 043-485-3625 大黒天 妙隆寺 佐倉市鏑木町188 043-484-0188 大黒天布袋尊 大聖院 佐倉市鏑木町661-2 043-484-1682 毘沙門天 松林寺 佐倉市弥勒町93-1 043-484-1395 問合先:Tel 043-486-6117 佐倉商工会議所まちづくり支援室 下総七福神 通年 毘沙門天 龍正院 成田市滑川1196 0476-96-0217 弁財天 真城院 成田市高岡163 0476-96-0176 寿老人 昌福寺 成田市西大須賀1872 0476-96-0067 恵比寿 楽満寺 成田市中里308 0476-96-1944 布袋尊 乗願寺 成田市名古屋234 0476-96-2580 福禄寿 成田ゆめ牧場 成田市名木730 0476-96-1009 大黒天 常福寺 成田市名木953 0476-96-3380 問合先:Tel 0476-96-2839 下総ふれあい事業実行委員会(成田市東商工会下総支所内) 白井七福神 通年だが松の内or縁日(7日)推奨。 恵比寿神 長楽寺 白井市根1386 047-491-0434 弁財天 藥王寺 白井市清戸6 047-497-0928 布袋尊 来迎寺 白井市折立266 047-492-0877 毘沙門天 秋本寺 白井市白井429-1 047-497-0359 福禄寿 西輪寺 白井市富塚905 047-492-0666 寿老人 仏法寺 白井市復987 047-491-5758 大黒天 延命寺 白井市平塚939 047-497-0807 問合先:Tel 047-492-1111 白井市商工振興課 外房七福神 通年。 寿老人 観明寺 一宮町一宮3316 0475-42-2342 布袋尊 東漸寺 一宮町一宮5146 0475-42-2649 恵比寿神 遍照寺 一宮町東浪見3009 0475-42-4950 毘沙門天 行元寺 いすみ市荻原2136 0470-86-3816 弁財天 三光寺 いすみ市万木1111 0470-86-4891 大黒天 法興寺 いすみ市岬町岩熊820 0470-87-3635 福禄寿 西善寺 いすみ市岬町三門1132 0470-87-9545 問合先:Tel 0470-87-3635 法興寺 竹福神 全 慈眼寺 勝浦市植野491 0470-76-1602 問合先:Tel 0470-76-1602 慈眼寺 武田石翁の七福神 全 嚴島神社 南房総市白浜町白浜629 0470-38-2348 問合先:Tel 0470-38-3112 南房総市役所白浜支所 長狭七福神 毘沙門天 長安寺 鴨川市宮山1597-1 0470-97-1255 大黒天 不動教会 鴨川市上小原477 弁財天尊 方広寺 鴨川市成川2479 0470-97-0344 寿老人 真福寺 鴨川市大幡1177 0470-98-0207 布袋尊 竜江寺 鴨川市大幡854-1 0470-98-0053 恵比寿天 大山寺 鴨川市平塚1718-1 0470-98-0178 福禄寿 安国寺 鴨川市北風原911-1 0470-97-0213 問合先:Tel 04-7099-8055 鴨川市総合交流ターミナル「みんなみの里」 流山七福神 通年。 福禄寿 西栄寺 流山市桐ケ谷230 0471-58-0846 弁財天 成顕寺 流山市駒木224 0471-52-3714 毘沙門天 福性寺 流山市平方169 0471-52-6310 寿老人 清滝院 流山市名都借1024 0471-44-7904 布袋尊 春山寺 流山市野々下1-398 0471-58-2810 恵比寿 長流寺 流山市流山6-677 04-7158-0355 大黒天 流山寺 流山市流山7-579 0471-58-0415 問合先:Tel 04-7150-6085 流山市観光協会 (流山市商工課内) 習志野七福神 元旦~1月3日、毎月縁日(7日)。スタンプ自押。色紙あり。 大黒天 慈眼寺 習志野市鷺沼3-6-30 0474-52-1018 寿老人 無量寺 習志野市実籾2-13-1 047-472-1463 弁財天 薬師寺 習志野市大久保1-17-14 0474-72-0126 毘沙門天 西光寺 習志野市谷津1-2-15 0474-72-3729 恵比寿 東福寺 習志野市谷津2-11-17 0474-52-1755 福禄寿 東漸寺 習志野市津田沼4-1-21 0474-52-2402 布袋尊 正福寺 習志野市藤崎2-11-9 0474-75-1547 問合先:Tel 047-453-9289 習志野市商工振興課 花野辺の里七福神めぐり 通年?スタンプ。 全 花野辺の里 勝浦市串浜1806 0470-70-1127 問合先:Tel 0470-70-1127 花野辺の里 浜の七福神 通年?スタンプ自押? 恵比寿 八坂神社 九十九里町片貝2153 0475-52-3059 大黒天 五所神社 山武市蓮沼イ2222 0475-86-2324 布袋尊 四社神社 横芝光町屋形921 0479-82-3041 寿老人 要行寺 大網白里町四天木甲1342 0475-77-2836 福禄寿 観明寺 一宮町一宮3316 0475-42-2342 弁財天 清泰寺 長生村宮成373-1 0475-32-0402 毘沙門天 真光寺 白子町剃金193 問合先:Tel 0475-32-0402 清泰寺 船橋海老川・中津川 福像巡り 朱印的にはなにもないと思われます。 川沿いの14のモニュメント巡り。 船橋十福神(海老川十福神)を含みます。 問合先:Tel 047-465-7268 環境を考える市民の会 松戸七福神 元旦~1月31日。色紙あり。 恵比寿 金蔵院 松戸市旭町2-419 047-341-9761 弁財天 華厳寺 松戸市幸田1-129 047-342-4028 布袋尊 善照寺 松戸市松戸1857-1 047-362-4823 大黒天 宝蔵院 松戸市上矢切1197 047-362-4917 福禄寿 円能寺 松戸市千駄堀735 047-341-6679 毘沙門天 医王寺 松戸市中金杉4-189 047-341-0728 寿老人 徳蔵院 松戸市日暮5-270 047-387-2989 問合先:Tel 047-366-7327 松戸市商工観光課 / Tel 047-387-2989 徳蔵院 徳蔵院Webサイト 松戸史跡七福神 通年? 恵比寿大黒天 祖光院 松戸市金ケ作352 047-387-1165 布袋尊 福昌寺 松戸市幸谷176 047-341-3500 福禄寿 常真寺 松戸市大谷口18 047-342-1616 弁財天 広徳寺 松戸市中金杉4-3 047-341-2048 寿老人 慶林寺 松戸市殿平賀209-2 047-343-1756 毘沙門天 金谷寺 松戸市八ケ崎883 047-341-4529 問合先:Tel 047-341-4529 金谷寺 みがきぼとけ七福神 全 徳性院 印西市瀬戸2226 0476-98-1094 問合先:Tel 0476-98-1094 徳性院(多聞寺) 妙応寺七福神 通年。 全 妙応寺 市川市本行徳2-18 047-357-4834 問合先:Tel 047-357-4834 妙応寺 茂原法華七福神 通年。色紙のみ(朱印帳不可)。 毘沙門天 實相寺 茂原市高師1041 0475-25-7466 布袋尊 信行寺 茂原市上永吉121 0475-24-3385 寿老人 妙源寺 茂原市墨田730 0475-24-2852 恵比寿 妙楽寺 茂原市箕輪420 0475-44-7353 弁財天 藻原寺 茂原市茂原1201 0475-22-3153 大黒天 妙弘寺 茂原市茂原1239 0475-24-0760 福禄寿 東光院 茂原市茂原1249 0475-23-0249 問合先:Tel 0475-22-3153 藻原寺 八千代七福神 通年。台紙へのスタンプ? 恵比寿 貞福院 八千代市吉橋804 0474-50-5956 布袋尊 観音寺 八千代市高津1347 0474-59-8537 吉祥天 妙光寺 八千代市小池531 047-488-1505 大黒天 妙徳寺 八千代市真木野244 047-488-5402 毘沙門天 正覚院 八千代市村上1530-1 0474-82-7435 弁財天 長福寺 八千代市米本1587 0474-88-2467 福禄寿 東栄寺 八千代市保品917 0474-88-5476 寿老人 長福寺 八千代市萱田1427 047-485-4030 問合先:Tel 047-483-1151 八千代市商工課 / Tel 047-450-2753 観音寺
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長野県の七福神 北信 善光寺七福神 中信 信州七福神 木曽七福神 諏訪七福神 南信 伊那七福神
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北海道地方の七福神 東北地方の七福神 関東地方の七福神 中部地方の七福神 近畿地方の七福神 中国地方の七福神 四国地方の七福神 九州地方の七福神 沖縄地方の七福神
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日本 七福神 民間において、福徳や財宝などをもたらすとされた七柱の神々。 メンバーは一般に、恵比寿?、大黒天、布袋和尚、寿老人、毘沙門天、弁財天、福禄寿だが、寿老人と福禄寿を同一の神格とみなし、吉祥天あるいは猩猩?を加えることや、弁財天の代わりに吉祥天が入ることもある。さらにそれ以前には女神には天鈿女をあてる場合もあった。 七福神の信仰はまず、平安時代に恵比寿と大黒天の信仰が興ったことに始まる。その後室町時代末期までには七福神に落ち着くのであるが、その過程では6人だったり8人だったりする時代もあった。7人になったのは「仁王護国般若波羅密経」にみえる「般若波羅密を講じ読すれば、七難即ち減し、七福即ち生じ、万姓は安楽にて、帝王は歓喜す」という文句によるものだとされる。 後に天海僧正によって、大黒天は「裕福」、恵比寿は「清廉」、布袋和尚は「大量」、寿老人は「長寿」、毘沙門天は「威光」、弁財天は「愛敬」、福禄寿は「人望」をそれぞれ象徴するものだと説明された。 参考資料 青春出版社 妖怪と絵馬と七福神 東京堂出版 中国シンボル・イメージ図典 新紀元社 密教曼荼羅
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登録日:2017/02/21 Tue 02 10 21 更新日:2024/03/23 Sat 01 15 33NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 はっぴぃセブン アニヲタ悪魔シリーズ アニヲタ神様シリーズ 七福神 仏教 八仙 八福神 多国籍 宝船 民間信仰 神 神道 福の神 縁起物 道教 ■七福神 『七福神』(しちふくじん)は、日本の民間信仰の場から誕生した神道、仏教、道教……etc.に由来を持つ、一柱でも有難い福の神を七柱一組のグループとして纏めた呼び名。 宝船に乗った姿で描かれ、新年を初めとして御目出度い縁起物として定着している。 江戸時代以降に民間に定着して広まったが、最初に七福神の原型が整えられたのは室町末期の近畿地方であったと云う。 七福神として知られる七神は恵比寿、大黒天、毘沙門天、弁財天、福禄寿、寿老人、布袋だが、現在でも福禄寿と寿老人を同体として他の神仏が加えられる例があり、吉祥天や猩々などが特に有名。 尚、七神乃至は八神の神性を集めた図を縁起物として扱うと云うのは、中国由来の八仙図(*1)に準えたものとされる。 【大まかな歴史】 信仰の興りには諸説があるが、平安時代に天台宗の開祖である最澄がインドに倣って寺門の竈に大黒天を祀ったのが最初であると考えられている。 以降の経緯はあやふやなれど、これが民間にも広まり、やがては大黒天と恵比寿を共に祀るようになっていった。 室町に入ると鞍馬寺を発祥とする軍神として日本に入ってきた毘沙門天を元の福の神としても祀る信仰が民間にも広まり、大黒天と恵比寿に毘沙門天も併せて共に祀るようになったと云う。 ……何の組み合わせやねん。 と、思わないでもないが米俵に乗った大黒天は稲作、農業の神としての信仰があり、釣竿と鯛を抱えた恵比寿は大漁を祈願する漁業の神である。 これが二神を共に祀るようになった由来だと云うが、ここに財宝と勝利を司る毘沙門天が加わるとバランスが更に良くなると云うのは間違いない。 尚、当初は恵比寿の本地仏が毘沙門天とされていたそうで、そうした意味でも決して関連性の薄い尊格ではなかったとも云える。 室町中期には多くの中国文化が日本に入り尊ばれていたようで独自の発展を遂げていった(=京都の東山文化)。ここで中国仏教の伝説的神人である布袋、更に道教の南極老人に起源を持つ寿老人と福禄寿もまた日本に入って来た。 更に更に、室町の終わる頃には奈良時代には護法善神の一つとして日本に入っていた弁才天が宇賀神との習合を経て日本風味の福の神として単独でも信仰されるようになり、弁“財”天の言い換えによる福の神としての性格を確固たるものとした。 こうした流れを受けて室町末期に近畿地方で成立したのが七福神であるとされ、これが江戸時代に関東以北に持ち込まれ全国に広がっていったのだと云う。 商家でも七福神の流行以前より大黒天、弁財天、毘沙門天を共に祀ったりしていたので福の神を一箇所に纏めると云うことには特に問題も抵抗も無かったようである。 【メンバー】 ■恵比寿(えびす)(大漁祈願、商売繁盛) 右手に釣竿。左手に大きな鯛を抱えている狩衣姿の御大尽の姿をしている。 ビールのマークでもお馴染み。 七福神では唯一の日本出身の神とされるが、その由来については諸説がある。 一般的には伊邪那岐(イザナギ)、伊邪那美(イザナミ)の最初の子である蛭子(ヒルコ)神が流れ着いた場所で手厚く祀られることにより転じた神であるとされるが、 日本神話だけでも他に大国主神の息子である八重事代主(コトシロヌシ)神、大国主神に協力した渡来神である少彦名(スクナビコナ)神、釣りと云う共通項からか山幸彦(彦火火出見尊(ヒコホホデノミコト))である、とする説がある。 日本由来の神ではあるが、海の彼方より来た渡来神であるとする共通認識はあるらしく、“ヱビス”の漢字も夷、戎、胡、蛭子、蝦夷、恵比須、恵比寿、恵美須と、様々な表記がある。 これらの漢字からも解るように、朝廷から見た地方への蔑視的な視点を含む名(戎、夷、蝦夷=えみし、えぞ)も“ヱビス”に当てられている事から、“ヱビス”とは本質的に何処か解らぬ場所へと流された神、何処からか流れてきた神=異邦神であるのだと考えられる。 この他、海洋国家である日本では海から流れ着いた日常からは逸脱した異物を吉兆の印たる“神”として祀る習俗があり、遠洋より迷い込んだ鯨等の他にも鯨や人の水死体等も“ヱビス”として祀られたとされる。 “ヱビス”の名が最初に登場するのは平安末期に広田神社の末社の“夷”社の祭神として記されたことだとされる。 前述の様に本地仏は毘沙門天であるとされていたが、後に同系列の“三郎”社の本地仏であった不動尊と入れ替わり、更に後には二社が合祀されたのが西宮神社(=ヱビス信仰の総本社)となったと云う。 現在の恵比寿からは想像がし難いが、元来は荒々しい祟り神の様な側面があったのかもしれない。 また、海より来た渡来神は由来上、五体満足の姿で顕されることは少ないが、現在の恵比寿もまた耳が悪いとする信仰がある。 ■大黒天(だいこくてん)(五穀豊穣、財産) 仏教に取り入れられたインド神話のマハーカーラが、日本神話の大国主神と習合した姿。 二神の概要は当該項目を参照。 音読みでは大黒も大国も共に“だいこく”と読めると云う事と、二神ともに袋を担いでいたと云う共通項から習合したと思われる。 右手に打出の小槌を、左手で七宝の入った袋を担いで米俵の上に立った長者の姿をしており、大地の守り神=稲作と農業の神となっていった。 ■毘沙門天(びしゃもんてん)(財宝、勝利) 詳しくは当該項目を参照。 仏教に取り入れられたヒマラヤの財宝の神で、勝利を願う戦勝の神として日本に入った事から、財産を増やす融通開運の神としての信仰を受けた。 唐風の鎧を纏った武人の姿で、右手に戟か宝棒を持ち、左手に宝塔を掲げて足下に悪鬼を踏み締めている。 ■弁財天(べんざいてん)(財宝、芸術、縁結び) 詳しくは当該項目を参照。 元はインド神話の河川と音楽と言葉の女神であったものが仏教に取り入れられた姿。 琵琶を持つ天女の姿をしているが、日本では宇賀神と習合したことから蛇や龍を化身とすると云う独自の信仰が生まれた。 共に福の神としての信仰を受け、七福神の候補ともなっていた吉祥天の名が外れたのは弁才天と同じ女神であると扱われるようになった為とも云われ、弁才天が弁財天の字を充てられた財宝の神となったのは吉祥天の性格をも獲得したのが理由であるとも言われる。 小石川七(八)福神では男弁天(宇賀神)が加わり、八神となっている。 ■福禄寿(ふくろくじゅ)(長寿、人徳、招徳) 道教の“幸福(子宝)・封禄(財産)・長寿(健康と長命)”の三種の願いを具現化した神仙で、故に福禄寿と云う。 宋時代の道士の天南星、或いは南極老人星の化身たる長寿の神仙で、右手に巻物を括り付けた杖を持ち、左手に宝珠を持って長命の象徴である鶴と亀を引き連れた老人の姿をしている。 小柄な体格だが非常に頭が長いのが特徴で、長い耳朶や顎髭も持つ。 元来は三星信仰と云う福星、禄星、寿星の三つの星に三体の神の姿を当て嵌めた三体一組の信仰だったものが、その内の寿星たる南極老人星のみが日本に伝わり、更に一体で三体の功徳を持つ信仰へと変わったのだ、とも考えられている。 ■寿老人(じゅろうじん)(長寿、延命、福徳) 道教の神仙であり、伝説上では実在したとされる人物。 酒好きで頭も白鬚も長いとされるが、福禄寿との区別の為か帽子を被っている。 福禄寿と同じく南極老人星の化身たる長寿の神仙である為、両者を同一の神とみなして代わりに猩々が入れられたりしていたこともあったと云う。 この為、日本では白鬚明神の化身としても扱われる。 不死の霊薬の入った瓢箪や巻物を括り付けた杖、難を払う団扇などを持つとされる他、長寿の象徴たる桃を持ち、矢張り長寿の象徴である牡鹿を随えた老人の姿をしている。 ■布袋(ほてい)(招福、子宝、円満) 中国仏教に於ける伝説的な仏僧で、唐代末期の明州に実在したとされる。 本名を釈契此(しゃくかいし)と云うが、いつも大きな袋を持ち歩いていたので“布袋(ほてい)”と呼ばれるようになったと云う。 和尚は、常に笑顔を絶やさず人の悩みを聞いて周る乞食坊主として暮らしたが、その謎に満ちた生涯には数々の伝説的な逸話が付いて回った。 布袋和尚の作として伝えられる数々の心を説いた偈(げ)(詩)や歌が残されており、そうした事からか和尚を禅僧と見なす考えもあるが、これは後代の後付けらしい。 死の間際に残したとされる偈文の、 彌勒真彌勒 分身千百億 (弥勒は真の弥勒にして分身千百億なり) 時時示時分 時人自不識 (時時に時人に示すも時人は自ら識らず) と云う詞から、布袋和尚は弥勒菩薩の化身であったとする伝説が生まれ、実際に埋葬されたにもかかわらず死後もその姿が確認されたとの逸話も伝わる。 和尚の姿は禅画の題材として広く尊ばれ、日本でも同じ経緯を経て民間にも知られるようになっていったと云う。 恰幅のいい、着物から溢れる程の太鼓腹で、大きな袋を担いだ乞食坊主の姿をしている。 持ち歩いていた大きな袋には托鉢で得た食物を生臭であっても構わずに入れていたとされるが、後には多くの宝物が入っておりそれを人々に分け与えるのだと言われるようになり、更に後には堪忍袋であるとされるようになった。 中国では以上の伝説から弥勒菩薩を布袋形で顕すようになり、日本でも沖縄には布袋形の弥勒菩薩である“ミルク神”の信仰が根付いている。 【その他】 実際に上記の七神に一柱を加える。或いは入れ替わりで信仰されている神。 ■お多福(阿亀) 清水寺八福神(京都) 鶴見八福神(静岡) 天之宇受売(アメノウズメ)命に起源を持つとされる滑稽な女面。 これに能の女面と作者を同じくする狂言の乙御前や文楽のお福人形のイメージも習合した。 “阿亀(おかめ)”の名は、面の頬が 張り出した形が瓶に似ているから、とする説の他、巫女の名前との説もある。 京都の千本釈迦堂(大報恩寺)には鎌倉時代に本堂を建てた大工の棟梁の高次の妻が夫を助けて命を落とした“おかめ”さんの話が伝わっており、京都の棟上げ式では阿亀の面が御幣に付けられるとの事。 ■吉祥天 八千代八福神(千葉) 八王子八福神(東京) くりはし八福神(埼玉) インド版アフロディーテとも呼べる美と幸運の女神で、ヒンドゥー教ではヴィシュヌ神妃・ラクシュミとして知られる。 仏教においては毘沙門天の妃、或いは妹とされている。 七福神の有力な候補であったが、前述のように弁才天に役割を吸収されてしまったり、吉祥天を入れると妹の真逆の属性を司り醜い姿とされる黒闇天(*2)も入れなければいけなくなるから、とする説もある。 ■達磨 瀬谷八福神(神奈川) 吉田八福神(愛知) 達磨大師は5世紀頃に実在したとされる南宋の禅宗の開祖。 南インドのパッラヴァ朝の第三王子であったと云うが、中国で出家して菩提達磨となったとされる。 嵩山少林寺での九年の座禅修行により手足を腐らせて失ってしまったとされるが、これは後年に達磨の遺した壁観を誤訳して出来た伝説であるとされる。 尤も、縁起物としての達磨は手足が無いままで伝えられたのは御存知の通りである。 ■男弁天(宇賀神) 小石川七福神(東京) 東京ドームにもある小石川七福神では宇賀弁天として男女の弁天が揃っており数では八神となっている。 宇賀神はよく由来の解らない弁才天の習合相手で、龍や蛇を本性とするとされる。 男弁天としての宇賀神は老人の姿であり、蛇身でも顕される。 この他に加えられた神仏としては、福助、稲荷、楊貴妃、鍾馗、ひょっとこ(お多福とセット)、虚空蔵菩薩、不動明王、愛染明王(不動と愛染はセット)……等の名前が見える。 追記修正は宝船に乗ってからお願い致します。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 福禄寿と寿老人はGS美神で「このご時世長生きしたって意味ないからあんたらのご利益なんかいらないっつーの!」って言われてたけど本当にその通りだと思った(贅沢) -- 名無しさん (2017-02-21 03 42 31) ???「ナナジンと名付けたか!」 -- 名無しさん (2017-02-21 07 05 21) 思っていた以上に他の国の神様も同席しているんだな(笑)キリスト教やイスラム教も日本に広まるのが早かったら、加わっていたのかな。てか神様に寛容過ぎ -- 名無しさん (2017-02-21 09 55 08) ちょいワル親父 -- 名無しさん (2017-02-21 10 05 00) 「ぼくのかんがえたさいきょうのかみさまぐんだん」感ある -- 名無しさん (2017-02-21 10 34 17) 密教的な部分もあって引用だけど真言もあるんだよね。そういうマニアックな部分も民間信仰の神様に当て嵌めてる辺り、日本の基礎教養みたいなのの高さが伺えると思う。 -- 名無しさん (2017-02-21 10 38 27) 日本の宗教観における一つの到達点だよなあ -- 名無しさん (2017-02-21 11 03 37) よく知ってるなあ…すごい情報量だ -- 名無しさん (2017-02-21 12 34 08) エビス様は外来の神が日本に来て、それが蛭子のエピソードと組み合わさって誕生したと聞いたことあるな。まあ、なんにせよ、蛭子さまが救われてほんとよかった。 -- 名無しさん (2017-02-21 13 48 48) エビスじゃなくてヱビスなのはなぜ? -- 名無しさん (2017-02-21 16 23 51) 個人的に思い出したのは冥王ゴルゴナ -- 名無しさん (2017-02-21 18 25 00) 空想科学読本で「七福神を乗せた宝船の絵は反対側に宝物を詰め込まないと転覆する」とかいう考察されてた印象が強いw -- 名無しさん (2017-02-21 19 11 52) QEDでの推理がぶっ飛んでたな… -- 名無しさん (2017-02-21 23 28 45) 諸星大二郎先生の漫画だと福禄寿と寿老人が同一の存在扱いで六福神になってたな。正体は宝船と一体化した異形の者たちで、たまに七柱目を人間界から引き込んで七福神になる。危うくヒロインが取り込まれかけた -- 名無しさん (2022-11-27 04 01 40) 名前 コメント