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このページはこちらに移転しました 一ヶ月ぶり 作詞/にんぢん 久しぶりに会えたのさ 前にあったのは何時だったのか 寂しい夜を照らしてくれた 僕の心を照らしてくれた いつも笑顔で照らしてくれた 美しく優しい光のお月様 父のようで 母のようで 兄のようで 姉のようで いつもお空に浮かんでた 気付けば家族の様だった 寂しい夜は君がいた 僕の心に君がいた いつも笑顔で君がいた 美しく優しい君がいた 美しく 優しい 君がいた 久しぶりに会えたね全ての君に
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「一ヶ月の夢(いっかげつのゆめ)」とは、ポケモンノベル内の短編ノベル集にて掲載されている作品である。作者はありす。 жжжжжж目次жжжжжж 概要 あらすじ 登場人物 データ 関連項目 リンク жжжжжжжжжжжжжжж 概要 一人称で書かれた作品である。 ポケ徹短編企画のお題【たびだち】に投稿された。 あらすじ 登場人物 データ 2010年11月21日掲載 関連項目 ありす リンク 一ヶ月の夢(短編ノベル集)
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番号 MW02094 名前 余命一ヶ月 読み よめいいっかげつ Lv 2 スター 種別 トラップ トリガー ○○○○●○●●● 【元・少年よ。君はあと一ヶ月の命だ】《侵入された時》 自分のエネルギーゾーンにあるユニットを1枚選び、侵入されたスクエアにリリースして置く。そのユニットを次のあなたのターンの終わりに、エネルギーゾーンにフリーズして置く。 ブロック メディアワークス 作品 かしまし レアリティ U Lvの低さや対象への制限の少なさを考慮するとかなり優秀なトラップ、といえる1枚。緑にしてはトリッキーでアド損にほとんどならないのも良い。 相手ターン中の起動なら、自ターンでの攻撃参加もでき、序盤の相手の構想を崩すにはもってこい。ウィニー対策としても入れたいところ。 早出しの中では最速レベルのカード。同エキスパンションの早出しトラップのこいつが代役だ!と比べれば、このカードの良さが分かる。 優秀なカードではあるが、トラップ自体の不人気さや初期のカードで癖が強いことから、採用はあまり伸びていない。 メイド服の紫亜やうさだ(★)、でじこ(★★)などエネブ要員を出し、こちらの初動を良くすることもできる。例えば、相手のターンにトラップを起動しでじこ(★★)を出しておけば、何もしなくても戻るまでに2エネ増えるので大きくアドが取れるだろう。 緑のエネブ的な戦いからは外れるが、高速でウェディングドレスのリアスを出し、能力で「ウェディングドレス」系ユニットを出して圧倒。という使い方もある。 他色で言うなら諫山黄泉や“ドレス”千佳などが面白い。“ドレス”千佳は「苺ましまろ」的に緑を含んでいても怪しまれないので相手にとっては予想外のところから、っとこれで終わってしまう可能性もある。 一応未来とも相性が良い。千鳥かなめを出して7Lvを早出し、もアリ。 もちろん初動にかかわらず、攻撃参加できるユニットが出てくるだけでもかなり強力。強化ユニットや乱崎千花で活用できないと思わせた夢無しユニットを突然出してやれば相手の計算を大きく狂わせられるだろう。 ウィニー対策用に伏せるトラップで緑の有名所では他に熱暴走がある。トリガーの関係上この両トラップを想定して対処するのは難しいため、使う側としてはかけやすくトラップの面白さを体感しやすい。 もちろんリリースで置く点に注目しミゥなどで自発的に誘発するのもとてもいい。緑のリリース系カードがいつか咲く花だけだと思ったら大間違い。復活ー!!と違い、レベル制限がなくアド損にもなりにくい。味方の能力で引っ張れば、菜野花里だって怖くない。
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夢見る一ヶ月 律儀にカーテンを揺らしてから教室に入ってくる、生温かい風。容赦なく太陽から放たれる、とても直視できないような陽射し。もう九月も終わり、明日からは学園祭なのに、どうしてこんなに暑いんだ。気候だけの話じゃない。グラウンドから聞こえるのは、異国語のような応援合戦のエール。教室で鳴り響くのは、耳に悪そうなトンカチの音。下の階では上級生が声を張り上げ、劇の練習をしている。 「ああロミオ、あなたはどうしてロミオなの!」 ああ神様、どうして僕はここにいる。クラスにちっともなじめなくて、友だちも少なくて、学園祭期間はまっすぐ家に帰るような僕が、こんな恥ずかしい恰好で、みんなと居残りしてるなんて。しかも、それを少し楽しいと思っているなんて。どこに行ったんだむかしの僕。額に手を当てた瞬間、教室の奥からお呼びがかかった。 「おーい、イエモト。この道具ってどこに並べるんだ?」 「ねえ葵くん、このお茶碗なんだけど…」 「悪ぃ蒼真!俺の帯結んでくれー」 …勘弁してよ。苦笑いを噛み殺して立ち上がる僕に、教壇の前で『和装喫茶』の看板を作っていた茜が笑いかける。 「ふふ、引っ張りだこですね、葵さん」 「…他に人がいないだけです。僕、家元の息子だから…」 「そうでしょうか?頼りにされてるんですよ、きっと。それにその振袖姿も、とっても素敵じゃないですか!」 「…えーっと…男が女装を褒められても…。紅円寺さんの方こそ、やっぱり似合いますね、巫女さんの服」 「本当ですか?良かったぁ、これでも神社の娘ですから」 そう言って茜は、きらきらと瞳を輝かせる。普通の人ならここで、かわいい、なんて思うのだろうけど、正直僕は恐ろしくてたまらない。むしろ見下して鼻で笑ってくれる方が安心できる。いっそ罵って欲しいくらいだ(僕はそういう変わった趣味があるわけじゃない)。だって、僕が知ってる茜は、女の子の恰好をした僕を見て、「さすが女顔にはよくお似合いだな、明日からそれで過ごしたらどうだ?」とか、「かわいいじゃないか。まあ、私には負けるけどな」なんて言い放つような人間だ。間違っても、僕を手放しに褒めたり、曇り無い眼で僕に微笑みかけたりなんてしない。あぁ、記憶喪失で人格が変わるって、やっぱり本当だったんだ。それとも茜が変わったのは、ちっとも連絡を取らなかった中学時代の間なのか。もうこの際どっちでもいい。 カムバック、漢前で女王様で無駄に偉そうな茜。 「あの…葵さん?」 「へ?わ、すみません!僕、声に出してましたか?」 「それは…。えぇっと、とりあえず、皆さんお待ちですよ?」 はっとして顔を上げると、五対十個の目が僕らの方を向いていた。しまった、という顔をすると、五人を代表した、クラス委員長の村崎さんから、怒りの叫びが飛んでくる。 「蒼真くん、早くしてよ!もうすぐ完全下校なのよ!」 「ご、ごめん!今行くよ。あか…じゃない、紅円寺さんは看板の方、大丈夫ですか?お手伝いとか…」 「ええ、大丈夫ですよ。あともう少しですから。ご心配ありがとう、葵さんも、がんばって下さいね」 「う、うん。それじゃあ、また明日」 そう言うと僕は、服の裾を踏まないように気を付けながら、クラスのみんなの元へと走る。できるだけ、茜を見ないようにして。見てしまえば泣きそうな、そんな気がしたから。背後で「じゃあな、葵」という茜の声が聞こえた気もしたけど、きっと幻聴だ。幻だ。今ここにいる茜は夢なんだと、そう思いたくて、そう思う自分が嫌だった。 完全下校の三十分後、明日に備えて完璧な『喫茶店』へと変貌した教室の中、僕と村崎さんは一つのテーブルに向かい合わせで座っていた。コンビニで買ったカツ丼を食べる僕と、重苦しい表情で僕を睨む村崎さん。取調べみたい、と僕は思った。僕が振袖、村崎さんが巫女服を着ていること以外は。中指で眼鏡を上げて、村崎さんは口を開く。 「やっぱり、女装もダメか」 「ごめん。クラスの出し物にまでしてくれたのに…」 「決めたのは皆の総意よ。私はあなたの話を元にして、案を出しただけ。でも、これで本当に八方塞がりね…」 「うん…」 二学期になって、突然このクラスに転校して来た茜。小学校に入る前からの幼なじみとの三年ぶりの再会に喜ぶ僕に、彼女は一言、「あの、どちら様ですか?」と呟いた。とても困った様子で、心底不思議そうに。彼女は忘れていた。高校に入る以前のことを、全部。もちろん、僕のことも。 ショックだった。自分でも驚くほどに。なんであんなにショックだったのか、今でもよくわからないけど、その日から、僕は茜の記憶を取り戻そうと色々なことを試した。村崎さんと一緒に。村崎さんは僕の中学からの知り合いだから、茜とは面識がない。だけど、村崎さんはなぜか常に僕に親切で、いつも僕の世話を焼いてくれる。今回も、事情を聞くやいなや、全面的に僕に協力してくれた。 僕らはまず、僕の家や近所の公園、二人でよく遊んだ場所に茜を連れて行った。学校の裏山にも行こうとしたけど、山の入り口ではすでに男子の先輩が二人、親密そうに話し込んでいたから入れなくて(村崎さんはすごく興奮して先輩たちを見ていたけど、なんだったんだろう)。マッドサイエンティスト、と言われている笹川先生なら脳や記憶にも詳しいかと思って理科準備室を訪ねたけど、先客に女の先輩がいたから諦めて(ここでも村崎さんは嬉しそうに、「やだ、禁断の恋の予感?!」とか言ってたけど、なんのことだろう)。それから、超常現象同好会に相談に行って、玉砕して。 さらに、今回のクラス出し物、『和装喫茶』(男子も女子も振袖もしくは巫女服でお客さんをもてなす、和服版メイド喫茶のようなもの)も実を言えば、「僕は小さい頃、よく母さんに女の子の服を着せられて遊ばれた。その姿を茜にはよく見られて、散々からかわれた」という僕のトラウマを掘り起こした村崎さんが、「蒼真くんの女装を見たら、紅円寺さんもピンと来るものがあるかもよ~」と、からかい八割あきらめ二割で提案した企画だ。まさか乗ってしまうなんて思わなかった。僕自身が。よもや認めるとは思わなかった。クラスのみんなが。 「いや、そもそも幼なじみの女装なんて、普通に暮らしてても記憶から抹消するよね…。バカだろ僕…」 いつもより苦い気がするネギをかみ締めつつ、呟く。ご飯で口直しをしようとしたら、村崎さんが話し出した。 「別にいいじゃない」 「へ?」 「紅円寺さんがこの学校に来てからの蒼真くんは、私が今まで見た蒼真くんの中で、一番楽しそうだもの。中学の頃、私がどれだけ言っても参加しなかった学園祭も、すごくがんばって準備してて。私達がしたことは、無駄じゃないわ」 「そう…かな」 「そうよ」 静かに答える村崎さんの表情は、少し寂しそうに見えた。その理由はわからなかったけど、村崎さんの言ってることは、本当かもしれない。今まで面倒くさいとしか思っていなかった学園祭。だけど、クラスのみんなに茶道のことを教えたり、店の内装を一緒に考えたり、衣装を揃えたりするのは、文句を言いながらも、楽しかった。学校って、友だちって、温かいんだと思えた。そう思えるようになったのは、茜がいたから、というのもあるけれど、それだけじゃない。 「村崎さんの、おかげだよ」 「あら、そーお?じゃ、明日もその調子で頼むわよ」 「うん、みんなでがんばったんだ。成功させたい」 僕が右手を強く握ると、村崎さんはふう、と息をついて立ち上がった。 「さて、それじゃあ私は帰りますか」 「あぁ、ごめん、付き合わせて。お疲れ様」 「ううん、お疲れ。ゴミ、ちゃんと持ち帰りなさいよ」 「了解です、委員長」 敬礼するように箸をちょっと上げながら、僕は返事する。村崎さんは鞄を抱えると、首を傾け、 「大丈夫、紅円寺さんにはきっと伝わってるわ。蒼真くんの気持ち」 そう言って、満面の笑顔になった。 「…ありがとう」 「どーいたしまして。じゃね」 ぴしゃん、とドアが閉まって、ぱたぱた音を立てながら村崎さんは帰って行く。ここにある現実も、捨てたものじゃないかも知れない。そう思って、冷めた豚カツを齧る。いつもより美味しい。そう思える自分が、少し嬉しかった。 生徒の声が消えて、すっかり静かになった学校。幽霊が出る、なんて噂がある蓮池も、今は夜の静寂に包まれている。その隣、月明かりの当たるベンチには、二人の女生徒が座っていた。足を組み、缶ジュースを飲んでいるのは紅円寺茜。揃えたひざの上に、両手で持った紙コップのお茶を置いているのは村崎紫だ。 「そっか。うまく行ったか」 茜は缶から口を離し、得意げに口元をゆがめる。 「うん、お陰さまで。この分なら明日も楽しんでくれそう」 答える紫の表情も、とても穏やかで満足げだ。 「ったく、人にお膳立てされないと学園祭も楽しめないとは、あいつも本当に情けない。わざわざそんな奴を構うお前もお前だけどな。お人好しにも程があるぞ」 「…愛の力で一ヶ月休学しちゃう人に言われたくないわ」 「勘違いするな、あいつのためじゃない。他でもないお前の頼みだから、一ヶ月も記憶喪失のふりをしてたんだ。それに、あっちの学校も問題ない。『あの人』がなんとかしてくれたからな」 「あの人…?」 茜が突然口にした不可解な単語に、紫は怪訝そうな顔になる。しかし、すぐに謎は解けたらしい。 「…って、『伝説の生徒会長』?まさか茜、知り合いなの?」 「いや、実際に会ったわけじゃない。二年の先輩に、その人の知り合いがいてな」 「へえー…。本当にいたんだ。『平成のジャンヌ・ダルク』」 「なんだ、その恥ずかしい通り名」 茜はけほけほとジュースをむせる。紫は、そんな彼女を見てくすくす笑った。少しして、冷たい夜風が二人の間に沈黙を運んだ。小さい咳払いの後、茜は喋りだす。 「紫、明日から頼むな。あいつのこと」 目を丸くして、驚いたような、しかし、意外ではない、という表情を、紫は茜に見せる。 「本当に帰るの?せめて学園祭が終わるまでは、ここに…」 「私は脇役だ。学園祭本番には必要ない。主人公のためなら転校もするし、くさい芝居もする。だが、足は引っ張らない。ヒロインってのは、そういうものだ」 きっぱりと、揺るぎ無い口調で茜は言い切る。「反論は認めない!」背中でそう、語りながら。紫は小さく吹きだすと、からかうように告げた。 「ま、結構なお手前でしたよ、茜さん」 「ふふっ、当然だ」 茜は残っていたジュースをぐいっと飲み干して、立ち上がる。輝く満月をバックに、ピン、と背筋を伸ばして一言。 「私は、紅円寺茜は、葵茜になる女だからな」
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私と律は、律の自室に居た。 ジミヘンのアルバム「エレクトリック・レディランド」をBGMに 私は、ベッドサイドに寄り掛かって、 律は、ベッドの上に寝転がって。 それぞれ、音楽雑誌を読んでいた。 互いに気遣わず、自由な事をする。 幼馴染みだけど、恋人。 恋人だけど、幼馴染み。 心地良い関係だよな、とか思って、過ごしていた。 「…澪ー」 「何?」 「‥こっち、来て」 律はごろん、と転がり私がベッドに上れるスペースを作った。 「うん」 私はベースマガジンを片手に、ベッドに上った。 すると がばっ 「!!?」 律が、いきなり押し倒してきた。 律はそのまま ちゅっ キスしてきた。 「っ…!」 律は思い切り唇を重ね合わせると ちゅばっ 「…っはぁ!」 スッキリした表情で、私を見下ろした。 「り、律…!」 私は、戸惑い拳骨すら繰り出せなかった。 「なに?」 「何するんだよ!」 「何って‥キスだよ‥」 律はなんで?みたいな顔で答えた。 「ソレはわかるけど‥」 私は顔が真っ赤になった。 「なんだよ」 「こんな所でするなよ‥」 「じゃ、ドコならいいんだ?」 「…」 私は口を噤んだ。 「部室なら、良かったのか?」 「‥出来るワケ無いだろ!」 「じゃ、ココか澪の部屋しかないじゃん」 律の言葉に反論出来なかった。 私達は付き合ってるけど…キスするのも、たまに。 お互い意識して、よそよそしくフレンチキス。 それ以降は………まだ。 それだけに、律にいきなり押し倒されて キスされた。 結構、衝撃だった。 「てか、なんでいきなり‥」 「なんでって‥キスしたかったら‥」 「いきなり‥するなよ‥」 私と律は、押し倒して、押し倒されて、そのままの体勢で会話していた。 口調から察するに、律はいつものちょっかいの延長線上のつもりでキスしたらしい。 でも、押し倒さなくても…。 互いに赤らめた顔が、近かった。 「‥いきなり‥じゃ、なかったら?」 律が、言葉をつまらせつつ、聞いてきた。 「………」 私は、考えて 「……‥いいけど‥」 律の、首を見て答えた。近くて、顔を見られなかった。 「‥‥」 律は、私の頬に手を添えた。 「‥こっち、見て?」 優しく、声を掛けてきた。 いつもの律じゃないみたい。 私はそっと、律の顔を見た。 「キス‥‥していい?」 律の顔は、優しかった。 私は何か、恥ずかしくなり ばっ 律のカチューシャを外した。 「えっ?」 律の声と一緒に、前髮が降りてきた。 「‥あっ」 律は自分の頬を掠る前髮の感触に気付いた。 「っ澪‥!」 なにすんだよ?と言いたげな律の顔。 いつもと違う、前髮が降りた律の顔。 私は、優しい律の顔に照れていた。 照れ隠しのつもりで、カチューシャを外した。 「律‥」 「‥ん?」 私は、前髮が降りた律に話し掛けた。 「………キス、したい…」 「‥!」 私の言葉に、律は少し緊張したみたい。 私は、微笑んで律の前髮を撫でた。 「…律は?」 私が問い掛けると 「…わ、私も‥」 頬を赤く染めて答えた。 「………‥‥しよ?」 私は声を掛け、目を瞑り。 唇を律に傾けた。 少し、間を置いて。 明るい茶髪が、私の頬を撫でた。 名前 コメント
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蒼星石、少し軽蔑の表情をしながら。 蒼「マスター、遅かったですね。何してたんですか?」 マ「い、いや……その……」 蒼星石、鋏を構える。 蒼「ちゃんと答えてくださいよ。もし、嘘をついていたら……」 マ「もしかして、怒ってる……?」 蒼「当たり前ですよ。契約者が、ドールとの約束を守れないなんて最悪ですから」 マスター、鞄から少し大きめの箱を出す。 マ「ごめん、実は、これを買ってたから遅くなったんだ」 蒼「それは?」 マ「今日は、蒼星石が目覚めて一ヶ月の記念日だろ? だから、バースデーケーキを買ってきたんだ」 蒼「え?」 マ「誕生日祝いのケーキだよ。さて、帰って一緒に食べよ?」 マスター、蒼星石を追い越して歩き出す。 その背中を見ながら小声で、蒼星石。 蒼「ごめんなさい……マスター」 マスター、振り向いて。 マ「どうした?」 蒼星石、笑顔で。 蒼「マスター、ありがとう。」
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純が入学して一ヶ月、クラスに中のいい奴が何人かできた。 その一人が、以外にも後ろの席のやつだった。 最初は馴染めなかったが、話している内に結構気が合うことがわかった、主にゲームの話題等。 アニメの話題はあまり振らなかったがそいつも結構好きなようであっちから振ってくる。 (よかったなあ...)と思っていたのに...
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悪夢の一ヶ月の記録 ファイルの隅にメモが貼られている。 未確認情報多数。要整頓。 と書かれている。 悪夢の一ヶ月整頓済み(最終更新2014/06/30) 俺と屍と鉄パイプ。 俺と屍と鉄パイプ。武器庫。
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「もって一ヶ月でしょう」 医者がそう告げた時、私たちの心には空虚が支配していた 「余命一ヶ月のハーレム」 〜数時間前〜 「思い出は胸に刻む物なのよ」 会長がいつものように小さな胸を張りながらどこかの本の受け売りを偉そうに語っていた 「というわけで、今日は皆にこの一年間の思い出を語ってもらおうと思います」 「やれやれ、まためんどうくさそうな」 「真冬、そろそろ〆切が忙しいのですが」 「キー君が止めるわよ」 「会長!」 「何?杉崎」 「それは俺との愛について語り合うということで間違いないですよね」 「あるよ!ていうか、間違いだらけだよ」 「私が言ってるのはこの一年間の生徒会活動について皆で語り合おうっていうこと」 「語り合おうって、別に語り合う程の事何もしてないじゃん」 「そうですね。基本的に駄弁ってばっかりですもんね」 「別に語り合う事もないわね」 グサッ グサッ グサッ 深夏、真冬ちゃん、知弦さんの三連攻撃に会長は涙目になった 「杉崎!」 「キー君!」 「鍵!」 「杉崎先輩!」 あまりの唐突な出来事に私達は声を上げた 突然キー君7が吐血して倒れたのだ 「おい!しっかりしろ!鍵」 深夏が慌ててキー君を揺さぶる。そこで私はハッと気づき 「駄目よ、深夏そんなに揺らしちゃ、とにかく今は救急車を呼ばなきゃ」 「あ、あぁ」 そう言って深夏はキー君から少し離れた。私はそれを見て携帯を取り出し近くの病院に電話した 〜翌日〜 私が連絡してから30して救急車が到着、キー君は病院へと搬送された。 私達も同行しようとしたが真儀瑠先生に「今日のところは、お前達はもう帰れ」と言われ、半ば強制的に帰宅させられた そして翌日私達はキー君の検査結果を聞くため病院に向かった 〜病院内〜 「先生!鍵は!鍵は!無事なのかよ?」 深夏が医者の体を揺らす。医者はバツ悪そうな顔をして黙っていた 「お姉ちゃん!落ち着いて」 「ハッ!わ、悪りぃ」真冬ちゃんの静止で深夏は我に戻り、医者から離れた 「それで先生、キーく^いや、杉崎鍵君の容態はどうなんですか?」 私が皆を代表して医者に問うた。 「・・・・・実は」 しばらくの沈黙の後、医者はようやくその重い口を開いた。しかしそれは私達の予想を超えたものだった 「杉崎さんの脳に腫瘍が見つかったんです」 「「腫瘍!!!」」 私達は驚きを隠せなかった。医者は続ける 「しかもかなり症状が進行していて、その、我々も、最善を尽くしたのですが・・・・・・」 医者が歯切れ悪く言い淀む 「もうそれ程長くないという事ですか?」(ここから冒頭に戻ります) 「はい。もって一ヶ月でしょう」 医者がそう告げた時、私達の心は空虚が支配していた 〜杉崎の病室内〜 あれから私達はキー君の病室を訪れた。キー君はまだ眠っている。アカちゃんは泣き続け、深夏は壁を殴り続けた 「う、うぅ」 キー君が目を覚ました 「杉崎!」 「キー君!」 「鍵!」 「杉崎先輩!」 私達はキー君に駆け寄った 「杉崎!大丈夫?」 「あ、あれ!会長!それに皆、どうしたんですか?」 「キー君、あなた覚えてないの?急に血を吐いて倒れたんじゃない」 「え!そうだったんでえすか?すみません。心配かけて」 「いいのよ。それは、それより」 「ん?」 私は言い淀まった。キー君が怪訝そうな顔をしてる。 「えっと、その」 「杉崎、あのね」 「「!」」 私達は驚きを隠せなかった。今まで泣いていたアカちゃんが恐ろしく冷静な声で言った 「ちょっ!会長さん」深夏が慌てて静止をかける 「このまま黙ってても、どうせ誰かが言うよ」 「「!」」アカちゃんがまたも冷静な声で言う アカちゃんはいつもは子供っぽいけど、こういう時は誰よりも冷静になる。それがアカちゃんの凄いところでもある 「皆?」キー君がまたも怪訝そうな顔をしている 「杉崎」 「はい?」 「実はね、お医者さんが告げたんだけど」 「はい」キー君も深刻な顔になる。そして深呼吸をし、告げた 「杉崎は、あと一ヶ月の命なの」 「鍵・・・・」 「すまない。皆、しばらく一人にしてくれ」 俺はそう呟いた 「・・・・分かった。じゃあ、私達はもう帰るから またね、杉崎」 そう言って会長は退室していった。それに続いて他の皆も出て行った 「・・・・・ふぅ」 皆が出て行った後、しばらくしてため息を吐いた。そして考える (なぜ俺は会長から余命一ヶ月を宣告されたときあんなに満足していたんだ?) ふと、俺は近くにあったカレンダーを見た。今日は2月10日・・・今年の生徒会も残り僅か、そう俺のハーレムも後僅か・・・ 「ハッ!」 その時、俺はあの妙な満足感の正体を理解した ・・・その頃、くりむ達は各々自宅に・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・帰宅していた・・・・・・・・ 〜くりむ〜 「ヒック、ヒック、お母さ〜ん」 「よしよし、くりむちゃんもう泣かないの」 くりむは母親に慰めてもらっていた 〜深夏&真冬〜 「ヒック、ヒック、お姉ちゃん」 「真冬・・・・・」 深夏が真冬ちゃんを慰めていた 〜知弦〜 「グスッ」 知弦は自分の部屋で一人寂しく涙を流していた 〜翌日〜 ガラッ くりむ達は一向に浮かんだ気持ちのまま生徒会室の扉を開いた 「よっ!遅かったな、俺のハーレム達よ」 「「!?」」 そこにはなぜか入院しているはずの鍵がいた 「す、杉崎!あんたなんでここに?」 「なんでって、ここは俺のハーレムなんだから、俺がいるのは当たり前じゃないですか」 「そういう事じゃねぇよ!お前・・・病院はどうしたんだよ!?」 「あぁ!その事か、その事ならご心配なく。ちゃんと許可は取ってありますから」 「それに後一ヶ月の命だからこそ、最後くらい皆と一緒にいたいんです」 「キー君」 「「・・・・・」」 しばしの沈黙。そして会長が口を開く 「そ、じゃあ、今日も生徒会を始めましょう」 「はい」 こうして今日もいつも通りの生徒会が始まるのだった 「杉崎先輩」 真冬ちゃんが俺の目の前で、真っ赤になってモジモジしている 「(やべぇ、萌える///)ど、どうしたの?真冬ちゃん」 俺はKO寸前ながらも、真冬ちゃんに聞いた 「先輩・・・・・//// これ」 そう言って真冬ちゃんが差し出し物、それは可愛らしいピンクのリボンに赤い包装紙に包まれた箱だった 「真冬ちゃん、これ・・・」 「はい、バレンタインのチョコです」 やっぱり 「ありがとう。真冬ちゃん」 「いえ。好きな人にチョコを送るのは当然ですから」 と、ニコッと笑う真冬ちゃん そうして彼女はいつも通り、自分の席に戻った 今日は2月14日、バレンタインデーである それは女子が好きな男子にチョコを上げる日 なのに・・・・・ 「深夏、その袋は一体?」 俺は深夏の席に目をやる。席の横わらには大量のチョコが入った袋があった 「あぁ、これか?毎年送られてくるんだよ。あたしそんなに甘い物好きじゃないのにな」 「深夏・・・・お前やっぱり百合だったのか?」 「ちげーよ!!っていうか、今の言葉から何でそんな返しが来るんだよ」 「じゃあ、その大量のチョコは何だよ?俺だってそんなに貰った事ないぞ」 「あら!それって、今までキー君がチョコ貰ったことあるみたいな言い方ね」 「てっきり、林檎ちゃんや松原さんにしか貰ってないと思ってたのに」 「ヒドッ!っていうか、これでも俺昔は結構モテテたんですよ」 「「えー!!!!」」 そこまで驚くことか? 「あ!でもそれって、今はモテテないというのを認めていると言う事ですか?」 真冬ちゃんが痛いところを指摘してきた。確かに碧陽に入ってからはチョコなんて一度も貰った事ない。 だ、だが 「俺にはこの生徒会がある。このハーレムさえいれば、他の女子のチョコなど」 「だから、ハーレムじゃなくて生徒会!!」 コンッ コンッ 俺達がいつものように生徒会室で駄弁っていると、唐突にノックされた 「はい?」 会長が答えると、扉が開き現れたのは ガラッ 「こんにちはー」 「え、エリスちゃん!」 そう、藤堂リリシアの妹藤堂エリスちゃんだ 「エリスちゃん、どうしてここに?」 「今日はね、にーさまに会いに来たの」 そう言って、エリスちゃんは俺に抱きついてきた ゾクッ!!! その時、俺は背筋にゾクリとしたものを感じた 俺は咄嗟に辺りを見回した 会長はジーと俺の方を睨みつけ、真冬ちゃんはBLを書き込み、深夏はジャンプを引き千切り、知弦さんは不気味な作り笑顔を浮かべていた 「そうか、そうか、皆、嫉妬してくれているのか?いやー、嬉しいな」 「「違う!!!!」」 凄い剣幕で否定された。 しかし 「嫉妬って、見苦しいね。にーさま」 「「な////!!!!」」 エリスちゃんの発言に今度は皆、顔を真っ赤にする 「な!何言ってるのかな?エリスちゃんは。わ、私が嫉妬なんてするわけ」 「じゃあ何で、お顔真っ赤なの?」 「そ、それは///」 会長が口ごもる。皆も押し黙っている。流石に子供相手に怒鳴れないのだろう 「会長さん達が素直にならないなら、エリスがにーさまをお嫁に貰うもん」 「いや、エリスちゃん、それを言うならお婿」 ガラッ 「エリス!こんな所にいましたの?」 リリシアさんがやってきた。どうやらエリスちゃんを探してたようだ 「あっ!姉さま」 「全く、帰りますわよ。エリス」 エリスちゃんはリリシアさんに引っ張られ、生徒会室を後にした 「あっ!バイバイにーさま それと・・・・」 「怖いおばさん達もね」 と、言い残して ピキッ 再び世界にひびが入った その日、俺は言い知れぬ恐怖を感じながら生徒会を過ごすのだった 「いつか別れはやってくるものなのよ」 会長がいつものように小さな胸を張っていつものように何かの本の受け売りを言っていた いつもなら皆、軽く受け流すのだが 「・・・・・・・」 沈黙 ただ、ただ、重い空気が漂っていた 「ど、どうしたんですか?皆、元気ありませんね。俺のハーレムはもっと活き活きしてないと」 と、俺がボケても 「・・・・・」 返しなし 「もうすぐ卒業式ですね」 長い沈黙の中一人、真冬ちゃんが口を開いた 「そうだな」 「寂しくなりますね」 「大丈夫だって真冬ちゃん、寂しくなったら俺はいつでもどこでもかけつけるからさ」 そう言って俺はニコッと笑った バンッ 「「!!!!」」 突然机を叩く音、皆一瞬ビクッとなり、会長の方を向く 「会長?」 俺が尋ねてみる。すると会長は今にも泣きそうな顔をして言った 「確かに卒業しても知弦や椎名姉妹とはいつか会えるけど・・・・」 そこで会長は一旦言葉を区切り、そして紡いだ 「杉崎とはもう会えなくなるじゃない!」 会長の言葉に場の空気はまた暗くなる 「会長・・・」 そう、俺杉崎鍵は卒業式の日にその人生に幕を閉じる 「ぅ、えっぐ、ぐすっ」 「よしよし、泣かないのアカちゃん」 泣く会長を知弦さんが慰める。しかし、彼女の表情もなんか冴えない 椎名姉妹の方を向くと、彼女らも悲しい顔をしていた 「皆、心配しなくても俺は死んでも天国で皆の事見守ってますから」 「いや、お前は確実に地獄だろ」 深夏が失礼なことを呟いた 「キー君は死ぬのが怖くないの?」 「・・・・・確かに死ぬのは怖いです。でも」 知弦さんの質問に俺は穏やかに答える 「皆が悲しい顔をするのはもっといやですから」 「キー君・・・」 「だから眠る時は皆の笑顔を見ながら眠りたいです」 「杉崎・・・」 会長が涙を拭い俺に向き直る 「・・・・・そうね。杉崎の言うとおり私達の別れに涙は似合わないわね」 と言って、会長は満面の笑みを俺に向けてくれた それに俺も笑顔で返す 「じゃ、今日の会議はこれでおしまい。皆、雑業にかかるよ〜」 会長がいつもの調子で言った 「「は〜い」」 と、俺達も会長に合わせ目一杯元気よく返事した 〜碧陽学園卒業式〜 「それではこれより第54回碧陽学園卒業式を行います」 進行役の教師の言葉で辺りが静まり返る そして、卒業式が始まった 今日の卒業式には飛鳥や林檎、香澄さん、宮代奏さん(既に卒業式を済ませているらしい)まで参加していた そんな中、淡々と授与式が行われ最後に会長と知弦さんが卒業表彰を受け取り授与式が終わった 「続いて生徒会副会長杉崎鍵の追悼式を始めます。杉崎鍵君、表彰台に来てください」 「!」 その言葉に俺は驚いた。しかし淡々と階段を上がり台に立った 「「・・・・・・・」」 しばしの沈黙の後、俺はゆっくり口を開いた 「えー、ただいまご紹介に預かりました。生徒会副会長杉崎鍵です」 「皆さんも既に知っている事だと思いますが、俺・・・・杉崎鍵今日、天命を全うします」 俺がそう言うと会場全体を悲観な空気が包む。しかし俺はあえて明るく告げる 「でも俺は後悔してません。そりゃ、最初余命一ヶ月と宣告された時は、正直ショックでした。 でも、それと同時に俺の心には満足感が満ちていました」 「その時、俺はとことんこの学園に意中してるなと、ここに骨を埋めようと、無意識に思っていたのかもしれません」 俺はそこで一旦言葉を切り、深呼吸をして再び口を開く 「これもほとんどの人が知ってる事だと思いますが、4年前俺はある二人の女性を傷つけてしまい、俺自身も結構荒れてました」 その言葉に、飛鳥と林檎が若干俯く 「でも、そんな絶望の底にいた俺を救ってくれたのが、会長、いえ、桜野くりむでした。感謝してます」 「俺は桜野さんのおかげで前を向くことができ、深夏に渇を入れられたから俺は俺らしくいられ、折れそうな心を知弦さんに受け止めてもらい、そして真冬ちゃんに助けられ俺は本当の強さを知った。 その他にも数多くの人々に支えられ俺はここまで来ることができました」 そこで再び言葉を切り、大きく息を吸い込んで 「好きです、超好きです、皆ありがとう、俺も愛してる」 と、叫んだ途端、体育館中から歓声が沸き上がった こうして俺の長いようで短い学園生活は幕を閉じたのであった ー杉崎鍵・享年17歳ー
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蒼星石と出会ってからもう一ヶ月になる。 「マスターお帰りなさい」 今日も蒼星石は生真面目に俺の帰りを待っていた。 「ただいま、はあー疲れたー」 俺はすっかりこの生活にも馴染んできていた。 「食事と風呂の準備ができています。どうしますか?」 「じゃあ腹が減ったんで夕飯の方を頂きますかな」 「解りました、では少し暖めてきます。 他にも何かあったら遠慮せずに言って下さいね」 健気でいい子だなあ、よく俺なんかが契約できたものだ。 蒼星石の作る料理は大概健康重視で塩分も控えめ 俺の好みは脂っこいものばかりだから、それが出されるのは週一程度か。 無理に頼めば作ってくれない事もないけど、 栄養バランスをしっかり考えてくれる料理長に意見を呈するのはおこがましい。諦めとく。 しかし今夜がその週一の日にあたった。 「へえ今夜はハンバーグか‥」 「うん、たまにならいいかなと思って。でもサラダもきちんと食べてくださいね」 「はいはいっと」 ……… 「今日も仕事は順調だよ。でさあ係長が怒鳴る時の癖が面白いんだよ、はは」 とまあ夕飯の時は、今日の出来事と称して あったことを蒼星石に報告するのが日課になっている。 だいたいは仕事の話でつまらないだろうが、それでも蒼星石は真剣に聞き入ってくれる。 時折交えたギャグには、にこやかに対応してくれたり、まあ悪くない時間が流れる。 でも時々蒼星石は暗い表情をするんだ。 そんな時はいつもギャグの入れ所なんだけど、今日は何も言わなかった。 風呂にも入って、今は寝るまで蒼星石と一緒にテレビを見て寛いでいる。 「あのマスター、もうそろそろ寝る時間ですよ」 「…んっそうか?」 「いつもお疲れ様です。 でも…もし…ったら…僕に…」と掠れた声で何かを言いかけたが直ぐ 「おやすみなさい」と言った彼女の後ろ姿に、俺は思ってしまった…。 … 「ひゃっ‥え?マスターどうしたんですか…」 気がつくと俺は膝立ちの状態で彼女の後ろ姿に抱きついていた。 彼女の髪が俺の頬に当たる、正直自分でもどうしたいのか分からない。 「ごめん」と言って離そうとした瞬間、蒼星石は 「離さないでっ‥このままでいたい‥です」 今度は逆に俺の方が面食らう形になって少し驚いたがでも‥ うん、俺も離したくなかったさ。 「ねえ‥しばらくこのままでいい?」 彼女の髪が縦に揺れる。 「あっ…でも僕も前向きになっていいかな、 その方がもっと…その…感じられるから…マスターのこと…」 正面を向き合ってお互いを抱きしめている。 「僕、嬉しいよ。やっと繋がる事ができた‥マスターと」 そっか、彼女も… それにしても気持ちいい、抱きしめ合うって気持ちいいな。 暖かくて…心の闇が晴れていく感じ…ありがとう蒼星石… 時よ、このまま止まってくれ…… …………… ……… …… 朝だ… ここは居間。俺の体には毛布が掛かっており、 右の頬には畳の痕が‥もう片方はなんだかむずむずする。 ってあれ蒼星石は? 俺が顔を上げると同時に、台所で朝食の準備をしていた蒼星石がこっちを向く。 「おはようマスター、まだ時間は大丈夫だよ」 「おはよう」と返すがやっぱり照れ臭い。 そんなこんなで時間が少し経ってから彼女は言った。 「あのね、昨日はありがとう。辛くなったら、また…」 あーあ俺のセリフ取られちゃったなあ。さてなんて言おうかな。 畏まる彼女に対して、俺はというとある考えが浮かんだ。 「…ねえ蒼、今夜もハンバーグにしてくれない?」 「だーめ。また今度だよマスター」 はあ…でもなんでだろ…お互い笑みがこぼれてる…。(終)