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ロールシャッハ _,-‐‐-、_ l´ l ,-l`ー‐-‐‐´l、_ / l、___________,l ,` `,、____,-‐´ ,-、 / ヽ! ''' '' '' ! lヽヽー´ ,' /'、_ '''' ヽ_::_,'l,/ ヽ l '、 / \__コ l l `'´ l/,二'_´ ヽ l .. l、 ヽ /._ /、 /ヽ、 l , ,\ `/ _l l/ ヽ / l l l、_  ̄`,',-‐´l '、_ `/ l l _,-´l```、、'`-、,'´二`´l /l ,-、 l l ヽヽ、l  ̄l l´ ´ l、_ l、 / l .j ヽ ll _l_l__ l`, l、`´ l /´``‐、l!-、_/ -´、,-_,-´/ l l. / ,,, ,,,,,/// ',',',二´, ``-'´ l.ヽ ll l --、' ̄_,,-‐‐'´ ヽ‐‐、__,-´ \ ヽヽ/´=='/l=,-‐‐'''''''''ヽ  ̄/ '''`‐l' l lヽ l / l\ / l ヽヽ/ ̄ ` `, / / 、l l , / l l . l . l l´/ l╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋ ロールシャッハ(???)???ある人物と同じと言われているが謎の男…謎の男何です!!因みにここまでロールシャッハが愛されているとは…何というか一平嬉しいです(一平はウォッチメンの大ファンで特にロールシャッハが好き)暴力的、独善的な所は変わらずだが、コバックス成分が1~2割あるので普段の生活には支障がない人物が中の人物の様である…彼が活躍しないで良い時は果たしてくるのだろうか?╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
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【マスター】 ロールシャッハ 【出典】 ウォッチメン 【マスターとしての願い】 誰が何と言おうと、聖杯を破壊する。 【weapon】 『ワイヤーガン』 ロールシャッハが愛用した道具。 引き金を引くとガス圧でフックの付いたワイヤーが発射される。 本来は移動用の道具なのだが、ロールシャッハはこれを人に向けて撃つ事がある。 【能力・技能】 ヒーロー活動に参加しただけあって身体能力はかなりのもの。 その場の物を利用して敵襲に対処するなど、とっさの判断力も高い。 また、軍の秘密基地に侵入できる程度の技術も持ち合わせている。 【方針】 聖杯の管理者の手がかりを探す。 敵に容赦するつもりは一切ない。
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ロールシャッハ 「Behind You.┓┏.」 ■性別:男 ■満腹度:1 ■知性:4 ■器用さ:2 ■体力:5 ■容姿:5 ■精神:3 ■社交性:1 ■所持品 ロールシャッハの覆面 ■特殊能力 Never compromise. [発動率65% 心理攻撃×] 不屈の覚悟によって発狂に似たニーチェ的超人状態となり、 FSが1ポイント下がるが、体力が1ポイント上がる。 同時に、悪事を働いた他人を攻撃することを躊躇しなくなる。 ※GK註 この能力の効果によるステータス上昇の限界値は6。 「体力:6」は、魔人相当の能力として扱うものとする。 ■キャラクター説明 常に流動するロールシャッハ模様のマスクで頭部を覆った男。 自称ヒーローで正義の味方。 絶対に妥協しない・独善的・暴力的などといった特徴から誤解されやすいが、 強い覚悟の持ち主であり、守るべき者には優しい。(特に小さい子供) 対人能力が不器用なので、よかれと思ってしたことがひどい結果を招いたりる。 ただし、悪人と共産主義者にはまったく容赦しない。 また、自分の生活に無頓着なので生活能力が皆無に近い。 ■獲得好感度 この欄は、ゲームの進行に伴い随時更新されていきます。 α→ロールシャッハ 名前 好感度 名前 好感度 山佐スイレン 0 ロールシャッハ × ンニュー フホーシ 0 黒鐘 銀 0 親椎 友也 0 真野 二郎 0 楸田 明彦 0 谺 岳彦 0 瓜戒 学 0 夕霧 紅蓮 1 新井刀魔 0 孔法大師 空海 0 鬼塚 隆志 0 秋月草紙 0 天条院佐吉 0 エドワード・スイガラ 0 Say Yah さん 0 半魚人 0 フグ田マスオ 0 山井 寂 0 ルイス・ファン・ルイリーク 0 名前 好感度 名前 好感度
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_/‐-、 ``‐- 7 ,-‐'´ l \ / \ \ ``‐-―――┤ \ ``‐、_____」`、 l``‐-、_ ヽ ,‐┤ く /ヽ>,-、___,-‐' / l´ヽ、 '´ヽ_ _ 、―、 / / l l l、 〈 く `/ ,-‐/ \ \ 〈 / / '/\ ,-‐'´/ ヽ\`ヽ〈 / \ く´,-‐'´_``‐-、 ∨ ``‐-く ヽ / ``‐、 ``‐-、_/ 、/ l/〉 l く´く´ ̄ 〈 ヽ ヽ___ く´ ヽ/ / `\ヽ l lヽヽヽ ヽ ``‐、 ヽ/ /l .l 〉 \`ヽヽ l______\ , / l / /ヽ ヽヽ l、  ̄Y ,-‐'´ / / l´ \ ‐-、/ /,-‐'´ ∨ l l 冫 \ ヽ ,-‐'´ ∨ヽ / ___ /ヽ 、 〈O о / ヽ 冫_``‐-、__、/ \ l / / /,-‐―'´ l 、 / / l l,-‐ く二´、 〉 / / / l ,-‐'´ く l l l l 二 '-、 l ヽ,‐-、l ヽ, ヽ``ミ、__l ○ /,``‐-、 ヽ、 l \ l \\``‐-―‐'´ ̄ ̄〉 l 〈 \ \ ∧ ヽ ヽ____,-‐'l l l >、 / ∧ \ \/ ,-‐'´7 l l l ////‐, く .∧ ヽ `‐  ̄´/ l l l 【名前】 なまえ 【ヒーロー・ヴィランネーム】 ロールシャッハ 【個性】 個性の名前 【AA】 ロールシャッハ(ウォッチメン) - 能力 能力 - 人間関係 人間関係 関係 名前 呼び方 職業 備考 ブラックがヒーローを目指すことになるきっかけを与えた。 六人組のヒーローチームであるクライムバスターズの一員。 クライムバスターズ自体は十数年前に解散済み。 クライムバスターズとは、元々は急激に拡大した新興マフィアに対する対抗として最初はヴィジランテ的な活動から始まったチームで、チームとしてはメディア露出もしなかったから知らないのも無理もない、と緑谷出久が語っている。 チームを解散してからも活動を続けたのはロールシャッハだけ。 一人だけ顔出してヒーロー活動から引退して実業家になったエイドリアン・ヴェイトがいると36話で語られたが672話まで登場することはなかったため覚えている読者は少なかった。 ヴィラン専門の通り魔とまで呼ばれるぐらい、相手に対して容赦のないことで有名なヒーロー。 投獄経験もある異色の経歴でそう言う界隈だとその姿を見ただけで泣きだして逃げ惑うヴィランもいる。 ロールシャッハが相手をしたヴィランの再犯率は極端に低い 初めは【ロールシャッハ】は【ナイトオウル】っていうヒーローとコンビを組んでいた 個性についても不明。 投獄されたその日のうちに脱獄したことから【開錠】の個性を持っているんじゃないかって噂はある。 オール・フォー・ワンを追いかけ続けている。
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【ロールシャッハ】 イラスト:熱湯 ロールシャッハ (8) モンスター:光属性・天使族 このモンスターがフィールドに出た時、フィールド上の他のモンスター1体を選ぶ。このモンスターの種族、属性、攻撃力は、選んだモンスターの元の値と同じになる。 コピー効果持ちのモンスター。 自分相手問わず、フィールド上の選んだモンスターと同様のステータスとなる。 しかし事実上のバニラモンスターなので、使い所はかなり絞られる。 種族、属性、攻撃力が変わる事を利用し、スペルなどで恩恵を受けるのが基本的な使い方となるだろう。 2014/2/6、コストを8にし、効果に「元の値」を追加。 ■フレーバーテキスト ある者には竜に見え、ある者には人に見える。奴は『見え方』を変えられる。 ■関連項目 モンスターカード
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【名前】ウォルター・コバックス(ロールシャッハ) 【出典】ウォッチメン 【種族】人類 【性別】男 【俳優/声優】ジャッキー・アール・ヘイリー/山路和弘 【口調】一人称:俺 二人称・三人称:あんた 【性格】 内向的で、右翼的政治信条を持つ。医師などからは、誇大妄想狂教で強迫神経症を持つと見なされている。悪に対する姿勢は、不屈の精神を持つ。 【能力】児童施設の記録によると、「文学と宗教、体操、アマチュアボクシングに才能を示した」とされる。 常人としては高度な身体能力と、状況判断力を備えている。 【備考】 身長167cm、体重64kg。(ロールシャッハの時はシークレットブーツを着用)あばた顔で短く刈り上げた癖のある赤毛。精神科医のマイケル医師曰く、「驚くほど醜い」容貌。 記録上父親不明。母は離婚後に貧困から売春で生計を立てるようになり、虐待されていたとされる。 路上で二人の少年と喧嘩になり、うち一人を失明させた事件から、コバックスの虐待など生活環境が判明し、児童矯正施設に引き取られる。 施設では成績も優秀。女性にやや寡黙で内気な点を除けば、理論的で安定した社会性を持つとみなされた。 16歳の頃に母親が死に、また施設を出てアパートに住み、縫製工場で働くようになる。 この工場で、Dr.マンハッタンの生み出した新技術を応用した、「熱に反応して内部の白黒模様が変化するゴム」を手に入れ、後にそれをマスクとして使用した「ロールシャッハ」を名乗って、夜間の自警活動を始めるようになる。 自警活動を始めた切欠は、「キティ・ジェノヴィーズ事件」であり、それにより、「人間の本性は悪に無関心なクズ」 という意識を強く持つ。 コバックス曰く、「ロールシャッハを名乗るただの人間から、ロールシャッハに本当になった」のは、75年のブレア・ロッシュ誘拐事件から。 金持ちの娘と誤解されたために誘拐された6歳の少女は、コバックスが犯人の隠れ家を突き止めたときには既に殺されており、犯人の飼い犬に食べさせられていた。 そこで、コバックスは始めて犯人を殺し、「ロールシャッハ」となった、という。 その後キーン条例により、政府の許可を得ない自警活動は禁止され、ナイトオウル2世を始めとした他のヒーローは引退。コメディアン、Dr.マンハッタンはアメリカ政府直属のエージェントとなる中、1人地下に潜り、違法な自警活動を続ける。 『ウォッチメン』 物語本編の開始時(1985年)には、何者かによって暗殺されたコメディアンの謎を究明すべく、かつてのヒーロー達に警告をしに行く事になる。 以下、ジャスティスバトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する ロールシャッハの本ロワにおける動向 初登場話 [[]] 登場話数 スタンス 現在状況 現データ [[]] キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 [[]] 最終状態表 踏破地域 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 A■■■■■■■■■■ B■■■■■■■■■■ C■■■■■■■■■■ D■■■■■■■■■■ E■■■■■■■■■■ F■■■■■■■■■■ G■■■■■■■■■■ H■■■■■■■■■■ I ■■■■■■■■■■ J■■■■■■■■■■
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"The accumulated filth of all their sex and murder will foam up about their waists and all the whores and politicians will look up and shout, (セックスと人殺しに耽ったあげく、 己の罪に腹まで浸かった売春婦と政治屋どもは 天を見上げてこう叫ぶだろう) "Save us!" ("助けてくれ!") "…and I'll look down and whisper" (見下ろして俺はこう答える) "NO."("いやだね") アラン・ムーア原作、デイブ・ギボンズ作画によるDCコミック『ウォッチメン』に登場するヒーローの一人。 英語表記は“Rorschach”.本名はウォルター・ジョゼフ・コバックス。 1940年3月21日生まれのアメリカ人で、原作本編の時点で45才(映画版では35歳)。 トレンチコートにソフト帽、白地に不規則に流動する黒い模様の全頭マスクを着用。 その独特のデザインや強烈なキャラクター性から同作に登場するヒーロー達の中でも一際人気が高い。 他のヒーローがダサかったり、メタボだったり、全裸だったりするのも理由だが。とはいえ、彼自身も外見に加えてヒーローらしからぬ言動も多く、社会的には犯罪者だったり。 犯罪者を尋問する時は指を折り、悪党を見れば一切の容赦なく制裁を加える処刑人。 極めて独善的かつ暴力的な男だが、ある事情から子供にだけは優しい(傍から見ても分からない態度ではあるが)。 日本国内における人気も高く、『進撃の巨人』の登場人物の一人「リヴァイ」も、 『ウォッチメン』の映画を見た原作者がロールシャッハにインスパイアされて造形したと明言されている。だからチビのおっさんなのか 他だと作品そのもののオマージュ的な小説『魔法少女禁止法』なども存在。 『ゴブリンスレイヤー』の主人公も精神性の類似がよく指摘され、モチーフにしたと明言されてはいないものの、 原作者はアメコミを好んでおり、ロールシャッハを好きなキャラクターの一つとして挙げている。 + 『ウォッチメン』作品概要 作品概要 ヒーロー禁止法キーン条例によって、政府公認の者以外、全てのヒーロー活動が禁じられたアメリカ。 政府諜報員として活動していたヒーローの「コメディアン」ことエドワード・ブレイクが、ビルから突き落とされて殺された。 違法に活動していたヒーローのロールシャッハは、独自にブレイク殺害事件を調査し、これを何者かによるヒーロー狩りと断定する。 強迫観念に駆られた彼は、今や引退して、それぞれの生活を営んでいるかつての同僚達に警告するも協力は得られない。 しかし、それでも尚たった一人で突き進んでいくロールシャッハの行動は、元ヒーロー達を巻き込み、波紋を広げ、 やがて世界全体の運命を握る、恐るべき陰謀と真実、恐怖に迫っていく事になるのだが……。 『ウォッチメン』とは『ダークナイト・リターンズ』と並んで アメリカンコミック最高傑作、またそれ以降のアメコミの一大転機となった作品である。 もしもヒーローが現実の世界に存在していたら、その中に一人だけ「超人」が存在していたら。 そういった緻密なシミュレーションと高いテーマ性、キャラクター萌えを一切排除したキャラクター造形が高く評価され、 1986年に発表されると同時に、カービー賞とアイズナー賞という、アメリカ漫画界における最も権威ある二つの賞を受賞。 1988年には世界最高のSF作品に贈られるヒューゴー賞において特別部門に選ばれ、同賞を受賞した唯一の漫画作品となる。 また、2005年には米タイム誌が選ぶ「1923年以降に発表された長編小説ベスト100」にランクインするなど、 アメリカにおいてはコミックにおける最高傑作であると共に、漫画という枠組みを超え、優れた文学作品として認知されている。 作品世界観に関する情報量が凄まじい作品のため、到底Wikiに書き切れる量ではない。 興味を持った人はぜひ、原作か映画に触れていただきたい。 翻訳版は長らく絶版状態だったが、2009年2月末に小学館プロダクションから再刊されたので読んでみると良い。 日本漫画と比べると高価だとはいえ、本編412Pに設定資料集が付属するという非常に濃い内容なので、絶対に損はしない。 ただし「長編小説」に選ばれた通り異常に密度が濃く、アメリカの歴史、文化、風俗について詳しくないと分からない所も多いので注意。 また原作者はエログロにも定評がある人物なので、そう言ったのが苦手な人も注意すべし。 翻訳者による詳細解説 がネットに掲載されているので、それと合わせて読んでみるといいかもしれない。 元はDC社が権利を買い取ったチャールトン・コミックのキャラクター達によるアイデアだったが、 原作者がヒーローを勝手に殺す事に定評のあるアラン・ムーアであるため、出版社から却下されてしまう。 しかし、ストーリー自体は良く出来ていた為、 「既存のキャラクターを使うのではなく、自身のオリジナルのキャラクターなら作っても良い」とDC社に言われ、 その時は「既存のキャラクターでなければインパクトは得られない」と考えていたアラン・ムーアは、 しぶしぶ当初出すつもりだったチャールトン・コミックのキャラクター達にそっくりなオリジナルキャラクター達を考え、物語を練り直した。 ロールシャッハのモデルは「クエスチョン」という、アラン・ムーアが大ファンだったヒーローである。 余談だが『キングダム・カム』ではクエスチョンをはじめとしたトレンチコートにソフト帽という風貌のヒーロー達と背景で登場。 これがロールシャッハ本人かは不明だが、やっぱり指を折っていた。 + 続編 2012年、なんと『ウォッチメン2』こと前日談『Before watchmen』が出版された。 ロールシャッハ、ナイトオウル、シルクスペクター、Dr.マンハッタン、オジマンディアス、コメディアンに加え、 初代ナイトオウル、初代シルクスペクターを始めとする若き日のミニッツメンを描いた全4~6話のミニシリーズと、 『Before Watchmen Epilogue』と名付けられたワンショットで構成される。 「確かにウォッチメンのキャラクターをアラン・ムーア以外が描くべきではないという意見は、心情的に頷ける。 だがスーパーマンをジェリー・シーゲルだけが、バットマンをビル・フィンガーだけが描いてきたわけではない」 という、実にアメコミらしい理由から、制作が決定した。まあ、ムーアは例によって例のごとく怒ってるが。 なお、ロールシャッハのシリーズを描くライターは、BRIAN AZZARELLO氏が担当。 日本翻訳物では、一人のチンピラの目線からバットマン最大の宿敵であるジョーカーを映した異色作品『JOKER』で知られる。 本作では1977年の夏に連続殺人鬼「詩人」(恐らく現実における「 サムの息子 」であろう)と対決する姿が描かれている。 ベトナム帰還兵によるギャング団との戦いや、「タクシードライバー」との邂逅など、 「ヒーローによって勝利したベトナム戦争直後の世界」を舞台にしたハードボイルドな雰囲気は、中々硬派。 ただ覚醒済みなのに妙に弱かったり、何度も出し抜かれたり、女口説いたりするから微妙にコレジャナイ臭が……。 むしろオウル編のがロールシャッハ掘り下げられてる感もあるし 更に、後日談にしてDCユニバースとのクロスオーバー『DOOMSDAY CLOCK』も出版されている(2017年11月-2019年12月、全12話)。 ロールシャッハらがスーパーマンやバットマン等と共演する夢のような内容である。 ただし後日談であるため、あらかじめ『ウォッチメン』を読んでおかないと盛大なネタバレを喰らってしまうので要注意。 ライターはGEOFF JOHNS氏が担当。日本翻訳物では『スーパーマン:ラスト・サン』等で知られる。 例によってムーア氏は関わっていないが、九分割のコマ割りや擬音の排除など、氏の作風が踏襲されている。 現在では件のネタバレも含めて内容を紹介するサイトやユーザーも増え、シナリオを知っている人も多くなったと思われるが、 ここはあくまで『ウォッチメン』のロールシャッハの記事なので『Doomsday Clock』ではどうなっているのかは書かないでおこう。 読書前からネタバレ上等、と言う方は各自で調べて頂きたい。 + キャラクター設定 キャラクター設定 「キーン条例」によりヒーロー活動が禁止されたアメリカ合衆国、ニューヨークにおいて、 違法に自警活動を続け、ストリートで犯罪者を叩き潰している、たった一人のヒーロー。 ……それがロールシャッハである。 条例制定時には、連続レイプ魔の死体に「断る!」と手紙を添えて警察署の前に放置したため、 殺人容疑をかけられて警察には追われているし、その暴力的な活動方針から一般市民にも疎まれている。 設定資料によると、この他にも正当防衛による殺人が五件、そうでない殺人がもう一件あるという。 性格は冷酷かつ独善的な右翼主義者で、基本的に他人と馴れ合う事は無い。 素顔は常に無表情で、うねうねと不気味に蠢くマスクの模様こそがロールシャッハの顔だと言える。 悲惨な子供時代から唯一小さい子供にだけは優しさを見せるが、それも相手が不良でなければの話である。 良くも悪くも善悪の妥協を許さない暴力的な人間であり、一般の範疇からは狂人と呼ばれるに違いない男。 その精神状態は、診察した精神科医が影響を受け、逆に狂ってしまうほどである。深淵を見つめるものは……。 こういった理由から、話してても何の感情も感じられない不気味な声で、喋り方も極めて独特。 これはロールシャッハ専用のフキダシ(ガタガタと歪つな形になっている)で表現されている。 なお始末した犯罪者に添える二つ折りの手紙には「.┓┏.」という署名がなされている。 彼の頭文字「 r. 」を転写したものであり、簡略化したマスクの模様、転じて「ロールシャッハ」を表現している。 一般に「ロールシャッハ」とは、スイスの精神医学者であるヘルマン・ロールシャッハ(Hermann Rorschach)によって考案された、 左右対称のインクのシミから被験者にさまざまな想像をさせ、その結果から人格を分析する性格検査の事。 うねうねと模様の変わる奇妙な全頭マスクと、異常なまでに世界を善悪に区別する彼の精神性。 そういった事柄を、ロールシャッハ・テストに準えられているのだろう。 ちなみに「ロールシャッハ」はドイツ語読みで、英語読みでは「ローシャック」になる。そのため本編で「ロー・シャーク」と空耳される場面がある。 なお原作では左利きだが、映画では演者の都合上から右利きになっている。 + ロールシャッハのオリジン(原作ネタバレ注意) ロールシャッハのオリジン ロールシャッハことウォルター・ジョセフ・コバックスは、娼婦のシルビア・ジョアンナ・コバックスの息子として生まれたが、 母親から日常的に虐待を受けて育ち、父親が不明だった事もあってか、退廃や不正を憎悪するようになっていく。 そして7歳の時、母親を理由に年上の少年二人に絡まれた際に反撃し、一人を失明させ、チャールトン児童矯正施設に引き取られる事に。 そこで幼少期から青年期を過ごし、ボクシング・器械体操・文学・宗教学に対して才能を発揮。 内向的で可愛げのある生徒だったらしいが、作文には母親に対する憎悪が書き殴られており、相当な怒りと恨みを蓄積していた模様。 母親はコバックスが施設に入っている間一度も面会に訪れず、しかも「仕事」の途中に殺害されてしまうのだが、 その知らせを聞いたコバックスは一言「良かった」と呟いただけであり、そこからも彼の心中が想像されよう。 しかし憎んでいた母親が死んでしまった事で、やり場の無い怒りと憎悪がコバックスを苦しめる事となる。 16歳となったコバックスは、施設を出て服飾工場の見習い職人となり、そこで特注のドレスを作成。 白と黒の液体が流動し、常に模様が変わるドレスを彼は絶賛していたが、注文は結局キャンセルされてしまい、 更に注文した女性モデル────キティ・ジェノヴィーズはレイプされ、拷問された挙句殺されてしまう。 彼女は自宅近くで襲われ、多くの近隣住人が事件を目撃したにも拘らず、全員がただ眺めていただけだったのだ。*1 ここから人間というもの全体に疑問を抱いたコバックスは、ドレスをマスクに改造。 「ロールシャッハ」を名乗って、犯罪社会と戦い始めた。 そしてコバックスの事を理解するヒーロー、ダン・ドライバーグことナイトオウルII世とコンビを組んで、 「アンダーボス」「ビッグフィギュア」と言ったニューヨークのマフィアやギャングを壊滅に追い込み、 「ジミー・ザ・ギミック」や「キング・オブ・スキン」なるヴィランを刑務所にぶち込むなどの活躍を繰り広げる。 だが後年のロールシャッハ曰く、この時期は「クズ共に甘かった」「ロールシャッハのふりをしていたコバックスだった」らしい。 ……まあ「もっとお仕置きして!」とか叫ぶ変態ヴィランをエレベーターシャフトに叩き込んでたりはするのだが。 ところが、1975年に発生した少女誘拐事件にコバックスが単独で介入した事が、全ての転機となった。 その少女はたまたま大企業の社長と同じ苗字だった事から、社長令嬢と間違えられただけだったのだが、 犯人からの連絡は無く、「子供が不安で怯えているかと思うと落ち着かない」というコバックスは、 両親に必ず連れ戻すと約束し、独自の調査(14人ほど病院送りにし、15人目がやっと吐いた)を開始。 犯人の自宅を突き止め、ブロンクスにある放棄された精製工場へ向かったコバックスが見たものは……。 当てが外れた犯人によって証拠隠滅のため二匹の犬のエサとされた少女の死体だった。 その時マスクの内側で母ちゃんと呻いて目を閉じたのは「コバックス」だった。 だが、目を開いた時は「ロールシャッハ」だった。……と後に本人は語る。 「ロールシャッハ」は犬二匹の頭を包丁でかち割り、帰宅した犯人へその死骸を叩きつけて動きを封じた後、 手錠で拘束し、鋸を手渡しつつ「手錠を切ろうとするな。手遅れになる」と言い捨て、灯油を撒いて家屋に火を放った (後述する映画版では「逮捕してくれ!俺は病気なんだ!」という犯人に対し「人間なら逮捕する。だが、犬は殺す」と包丁を叩き付けている)。 この事件により人間と世界、そして神に対して完全に絶望し、狂気に陥ったコバックス=ロールシャッハは 物事を己の善悪という価値観だけで割り切るようになると共に、職業を捨て、悪党への制裁も容赦が無くなり、 ナイトオウルII世をはじめとする他のヒーロー達からも疎遠になり、最終的にはたった一人になってしまった。 だが、誰の指図で動くかという事は関係ない。世界という何のパターンも意味もない模様に対して、自分の正義を叩き付ける。 ─それがロールシャッハなのだ。 "This rudderless world is not shaped by vague metaphysical forces." (この最低の世界を創ったのは形而上学的な超越力なんかじゃない) "It is not God who kills the children. Not fate that butchers them or destiny that feeds them to the dogs." (子供を殺したのは神じゃないし、その死体を犬に喰わせたのも運命じゃない) "It’s us. Only us." (俺たち人間だ。人間の仕業だ) + 戦闘スタイル 戦闘スタイル こう見えても不殺主義なので銃やナイフといった直接的な武器を持ち歩く事はないが、身の周りにあるものや、状況さえも武器にする事が得意。 スプレー火炎放射とかコショウとか便器の水とか。熱々の油を敵にぶっかけてフライにしたり、 冷蔵庫から飛び出して奇襲したり、冷蔵庫から飛び出すと見せかけて背後から不意打ちした事もある。 こうした作戦構築力は、相棒であるナイトオウルII世をして「その戦略は常に予測不能だ」と言わしめる程であり、 原作者であるアラン・ムーアにも「究極のワイルドカード」とまで称されている。 罠に嵌められるという事態に陥り、「No!NoNoNoNoNoNo!!」と叫びながらも現地調達で装備を整えるあたり、 その判断力の高さが窺える。 この時は準備不足のため結局捕まってしまったが、ヒーロー排斥運動の際には一人でニューヨークの東側の暴動を鎮圧している。 前述通り武器は持ち歩かないが、ガス圧でフックを発射するワイヤーガンを携帯。 これはナイトオウルII世の発明品の一つで、超高層ビルの上階まで届く移動用の道具だが、攻撃に使う場合もある。 まあ、攻撃に使った後で「あれを人に向けるなんて思わなかった……」とナイトオウルII世は零しているのだが。 他にも懐中電灯、ダンの家から持ち出した角砂糖、下水道の地図、小銭、日記帳と鉛筆、胡椒瓶、 ダンの家から勝手に持ち出した香水などをポケットに突っ込んでいる。 "Don't worry…Won't insult legendary underworld solidarity by suggesting you surrender name without torture." (心配するな……ちゃんと拷問はしてやるから、口を割っても申し開きはできる筈だ) また、犯罪者に対して尋問を行う時などに指を折る。 全12章中3章においてペキッと指を折っている始末で、ロールシャッハと言えば指折り、と認識している読者も多い。 手間は掛からないし痛みは大きいし戦闘行為も封じる事ができるから、確かに合理的と言えば合理的なのだが、 「この男性の小指を折らせてもらった。ブレイクを殺したのは誰だ?」「次は人差し指だ。誰がブレイクを殺した?」 などと言いつつ、ペキペキと気軽に人の指を折っていく姿は本当に怖い。 さらに声の調子で嘘をついているかが分かるというからもう、何というか……。 ちなみに高度なピッキング技能も所持し、軍事研究所の最高機密室や、大企業の社長室にアッサリ忍び込める。 そして鍵が開かなくても一捻りでぶっ壊せば問題なし。まさに不法侵入のプロである。 ナイトオウルの家の扉は開けられるのに毎回ぶっ壊すが、「最近物騒だから戸締りに気を付けてね」というメッセージのつもりらしい…… …………なんなんだこのヒーロー。 ┌-─-┐ .l____l | | <=────=> | ▼▲▼ | ロールシャッハが /ヽ・┓┏・/\ 1の指を折りに来ました _/ i\___/i ヽ_ /~ \ ('┌-┐') / ~\ / < .(/ |丿 フ / \ i ゝ \ \/ソ/ イ i i | /_/ | i + 精神的「超人」 精神的「超人」 "Rorschach's journal. October 12th, 1985 " 『ロールシャッハ記 1985年10月12日』 "Dog Carcass in alley this morning, tire tread on burst stomach." 『今朝、路地裏で犬の轢死体を見つけた。裂けた腹にはタイヤの跡がついていた』 "This city is afraid of me. I have seen its true face." 『この街は俺を恐れている。素顔を覗いた俺を』 "The streets are extended gutters and the gutters are full of blood and when the drains finally scab over," 『この街の通りはドブも同然だ。人の血が流れるドブだ』 "all the vermin will drown." 『いつか下水道が溢れれば、クズどもは全員溺れ死ぬだろう』 とまあ、ガチでキチガイな男だが、そのハードボイルドな言動や、 作中起きる事件の真相を知り、多くの仲間が屈しても最後まで妥協せず、己の正義を貫いた姿勢。 そして独善的で冷酷でありながらも、子供を前にして見せる優しい態度と、その過去。 ナイトオウルとの間に存在する、不器用ながらも決して揺るがない友情。 こういった事柄が、ロールシャッハの人気を支える要因となっており、 彼を単なる狂人ではない何かとして見させる原因となっている。 またロールシャッハの持つ一切の妥協を許さない強烈な意志力、己の正義に異常なまでに忠実な姿は、 彼がニーチェが『ツァラトゥストラかく語りき』で提唱した、精神的「超人」である事を示している。 「超人」とは永劫回帰の無意味な人生の中で、自らの確立した意思でもって行動する事のできる存在。 つまり彼は「自身の善悪観が世界に屈服しない生き方」を貫ける、強靭な精神の持ち主なのだ。 何せ彼はただの人間にも拘らず神に対してさえ「No」を突きつけた男である。 『ウォッチメン』という物語において、たった一人で最後の最後まで、 「自分の死」を前にしても、「自分のせいで世界が滅ぶ可能性」を前にしても、その全てを省みず自分を通した。 これは確かに並の精神状態の人間では到底真似のできない事ではある。 そして原作者アラン・ムーアも、ロールシャッハを以下の様に評している。 「彼をモラルの価値が地に落ちた時代を行く聖戦士と見るか、 無差別に殺害を繰り返すサイコキラーと見るかは、読者の自由だ」 「俺たちは実は凄い力を持っているんだが、ソファに座ってビール片手にテレビを見ているだけだ。 スーパーパワーがあったって、やっぱりソファに座ってビール片手にテレビを見てるだけだろう。 馬鹿がコスチュームを着たところで、変な格好のおかしな奴が1人増えるだけだ。 ヒーローってのはスーパーパワーがあるとか、コスチュームを着てるって事じゃない。 自らの意思でもって世界を良くしようと戦う人々の事を言うんだ 」 そんな精神的「超人」の行く末は是非、自分の目で確かめてほしい。 そうは言っても極右、ブサメン、(おそらく)童貞*2、職業:無職、自称警備員。 昼間は素顔で「The End is Nigh(終末は近い)」と書かれた看板を担ぎ、街を歩き回っており、 日本に原爆を投下したトルーマン大統領を「平和のためには仕方ない決断だった」と賛美し*3、 気が狂っているのでヒーロー活動以外に気を配る精神的な余裕は無く、部屋は汚いし、食器は洗わないし、 服は洗濯してないし、風呂にも入ってないので体臭がきつい。 栄養が補給できれば良いので食事に頓着せず、主食はハインツの超マズイ冷えた豆の缶詰と角砂糖。 身長167cmで底上げ靴を着用(ちなみに映画では着用していないのでチビのままである)。 愛読書は右翼系雑誌『ニュー・フロンティアーズマン』。書いてあるのはソ連と共産主義の悪口ばっかり。 + 素顔ネタバレ 原作ではこの通りブサメンである。こっちみんな。 映画では原作と似ているけどイケ…メ…いやもちろんイケメンです。ただ風呂に入ってないだけです。 ちなみに趣味は日記をつける事。 毎日こまめに書く姿は几帳面だが、内容は犯罪社会に対する憎悪でいっぱい。 この日記は本物と下書きの2冊があり、常に持ち歩いているのは下書きの方。 本物は住んでいるアパートの床下にスペアの衣装&マスクと共に隠されている。 下書きは誰にも読めないよう汚い字で書かれていて、本物も読めないとまではいかないが読みづらい。 普段から大文字と小文字がごちゃ混ぜになっているロールシャッハの文章は、精神的な不安定さの象徴なのだろう。 そんな彼の日記は最後に世界の運命を変える……かもしれない。 ま、まあ、ヒーローである以外は全くの駄目人間だったりする点も彼の人気の秘密だろう。 ……うん、なんだこのメモは? BeHinD yOU.┓┏. (お前の後ろだ) + 相棒のナイトオウルII世について 相棒のナイトオウルII世について ナイトオウルII世=ダニエル(ダン)ドライバーグは、科学兵器を駆使して戦うヒーローである。 『ウォッチメン』世界における最初期のヒーロー、初代ナイトオウルに幼い頃から憧れていたダンは、 初代ナイトオウルが引退すると同時に弟子入り。二代目としてナイトオウルを襲名し、ヒーローとなった。 各種防護服や特殊ゴーグル、ホバーバイクやレーザーガン、音響攪乱装置に強化外骨格など様々な特殊装備を所持しているが、 中でも一番優れているのは、ステルス機能を持つ特殊飛行船オウルシップ、通称アーチーである。 映画『王様の剣』に登場する梟の名をつけられたこの船の性能は、現実より技術の発展しているウォッチメン世界においても優秀で、 機関砲、火炎放射、放水銃などの様々な武装を持つ他、アメリカから南極大陸まで軽く数時間で飛行できる速度を誇る。 尚、これらは全てダンがハーバード大学で学んだ技術の集大成であり、彼が自分で発明したものである。 アラン・ムーアが言う所によれば「バットマンやその手のヒーローにありがちな装備の大半を持っているヒーロー」との事。 彼のモデルはチャールトン・コミックに登場した2代目ブルービートルという、やはり同じタイプのヒーローだったりする。 今の所MUGEN入りはしていないが、ロールシャッハがいるのだし此方の登場も期待されている所である。 まあ、それまでは蝙蝠男の茶色カラーが正にナイトオウルそのものだから、それで我慢しよう。 某大会にもそれで登場してたし。ムーアも意識したそうだし。 ………と思ったら初代の方が先にMUGEN入りする事となった。……めげるなダニエル。 + ナイトオウルの詳細(原作ネタバレ注意) "Those were great times, Rorschach. Whatever happened to them?" (あの頃は楽しかったよな、ロールシャッハ。どうしてこんなことに…) "You quit." (自分で降りたんだろ) 引退した現在はアパートの管理人をやりつつ野鳥の生態に関する論文を書き、悠々自適の生活を送っているのだが、 初代ナイトオウルと思い出話をしたり、時々訪ねてくるロールシャッハの相手をする以外に楽しみはなく、 「このレストランにいる他の客は全員悪党で、なんとか出来るのは自分だけだ!」などというオタクの男子学生の休み時間みたいな妄想に耽り、 危うい所でそれを本当に実行しかけて我に返って冷や汗をかく、という事も多い。 なおロールシャッハと、ナイトオウルを引退したダンとの間には、その後も奇妙な友情が続いている。 ロールシャッハは、家に押しかけ鍵をぶっ壊して侵入し勝手に豆の缶詰と角砂糖を食べる、という迷惑な友人なのだが、 それは単に友人の作り方や接し方が分からないだけであり、その点を理解しているダンは苦笑しつつも受け入れてくれている。 ロールシャッハ本人もその辺りは気にしているらしく、「お前が怒る理由も分かる。すまない、苦労をかける」と言う事も。 また、ロールシャッハの事を理解してくれているのはナイトオウルただ一人だけである一方、 他のヒーロー達の多くは、仕事だから、有名になれるから、と言った動機でヒーローを行っていた為、 ヒーローに対して情熱を抱き続けているナイトオウルを理解できるのは、やはりロールシャッハだけなのだ。 基本的に行動が過激なロールシャッハを諌めるのは、往々にしてダンの役目である事が多いのだが、 初代ナイトオウルが殺されたと知って激昂するダンを、逆にロールシャッハが落ち着かせ、 「ヒーロー狩りの黒幕を倒せば仇が討てる」と慰めるシーンも存在する。 実際このコンビは強力で、原作後半で再結成した際には、数時間で事件の黒幕が判明してしまった。 つまり、お互い何だかんだ言いつつも唯一無二の親友として相手の事を大切に思っているという事である。 "Daniel… You are…good friend. I know that. I am sorry…that it is sometimes difficult." (……ダニエル。お前は良い友人だ。わかっている。すまん……苦労をかけるな) "Uh…hey… Hey,forget it. It's okay,man. It's okay." (いや、その……すまない、忘れてくれ。良いんだ、君のやり方で行こう) + 実写映画版 実写映画版 長らく実写化不可能と言われていた『ウォッチメン』だが、ザック・スナイダー監督により待望の実写映画化。 2009年3月には日本でもR-15指定で公開された。 年齢制限が施されるだけあってコミック版よりも描写が過激となっているので、観てみたいという人は気をつけよう。 ロールシャッハ役は後にリメイク版『エルム街の悪夢』でフレディ・クルーガーを演じたジャッキー・アール・ヘイリー氏であるが、 もう本物なんじゃないかという程の怪演っぷり。 彼は「ロールシャッハ役ならヘイリーじゃね?」というネットの書き込みを見て原作に触れて以来の大ファンで、 『ウォッチメン』の製作が決定されるや否や、ロールシャッハの登場する場面を自主撮影し、監督に送りつけて役を物にしたという。 日本語版の吹き替えを担当したのは、『仮面ライダー剣』のプラズマチョチョン烏丸所長やOVA版『鉄拳』の三島一八を演じた 山路和弘 氏。 ロールシャッハは「絶対に妥協しない男」であるが、烏丸所長もまた「絶対に謝らない男」である。 なお、山路氏は後にバットマンの映画『ダークナイト・ライジング』でベインの吹き替えを担当した。 映画化する都合上、原作との違いもまま見受けられるが、それは仕方ない。 『ウォッチメン』に全てを捧げた男の、些細な過失を議論する必要は無いだろう。 ……「最終盤のアレ」の事は仕方ないとしか言いようがない。 ちなみにアメコミ界最狂のヴィランである彼との類似もよく挙げられ、 双方揃って同年に映画化された事から、ファンによるMADが製作されていたりもする。 ゴッサム終了のお知らせ 絶対に妥協しない魔法少女 また、2019年10月からは前述の『Doomsday Clock』とはまた別の後日談がドラマとして放映された。 こちらも原作既読者向けの内容なのでネタバレに注意。 + ゲーム版 ゲーム版 キーン条例施行以前の『ウォッチメン』世界でおきた、ある重大な事件を巡るストーリー。 原作では部分的な情報のみで殆ど描写されなかった、現役時代のロールシャッハ&ナイトオウルの活躍が描かれている。 X-BOX360専用。他のアメコミゲームと違って、クソゲーではない。ストーリーも秀逸。 『ファイナルファイト』や『エイリアンVSプレデター』のように、単調だが爽快なアクションゲームに仕上がっている。 残念ながら日本語訳はされていないので 有志による和訳 を参照の事。 更にキーン条例施行直前、ロールシャッハとナイトオウルの決別を描いたpart2も発売。 此方も 有志の和訳 が完了した。 なお、本作のシナリオ担当はアラン・ムーア氏ではない為、原作との食い違いが若干見受けられる。 なので、あくまでIfストーリー、あるいは映画版世界のストーリーとしてプレイすべきだろう。 他にも初代ヒーローチーム『ミニッツメン』を題材にした、ヴェイト社製のゲームも存在する。 『ファイナルファイト』を思わせる横スクロールアクションで、興味のある人はぜひ こちら も触れて欲しい。 + アニメ版? アニメ版? 『ロールシャッハは動物と仲良し!』 「バッカで~す!」 + 全年齢向けにした結果がこれだよ!!! 『ドラゴンボール』がエボリューションしたりと原作レイプに定評がある上に、 ぐだぐだと権利だけ確保しながら撮影をしなかった事からファンに恨まれていた20世紀FOX。 更に権利を売却しておきながら、予告編が公開されるやいなや、自分達も一枚噛ませろと訴訟を起こした。 しかも裁判においては当初から徹底抗戦の姿勢を崩さず、あまつさえ 「我々はウォッチメンを素晴らしい作品にしたいだけなのです!」 などとのたまい、公開中止にしろと騒ぐ始末。 結局、裁判は和解にもつれこみ、ワーナーはFOXに収益の一部を支払う形になったのだが、 FOXのやり口は『ウォッチメン』読者のみならず、一般の映画ファン・漫画ファンをも敵に回した。 「20世紀FOXが権利を転売せずにそのまま映像化していたら、きっとこの程度の下らないアニメしか作れなかっただろうさ」 という皮肉をこめて、21歳のイギリス人学生ハッピー・ハリー氏が製作したアニメが……コレだ。 原作のツボはきっちり押さえつつ、それをうまくパロディへと昇華させている良作である。 ちなみに、ハッピー・ハリーは『ウォッチメン』に登場する怪しげな酒場のオーナーの名前。 悪党やチンピラがたむろしているような場所のため、ロールシャッハが行きつけにしている。 とりあえず事件が起きたら真っ先に駆けつけ一本で指をぺキッと。 "Visited two bars before this. You may have heard ambulances. Hopefully,luckier here." (ここの前に二軒回ってきた。救急車の音が聞こえなかったか? ここでは収穫があると良いが) "And uh,and uh… Oh,god. Please don't kill anybody," (あ……あの……その……お願いだ。誰も殺さないでくれ……!) MUGENにおけるロールシャッハ "I hope you're ready, "Hero"!?(覚悟は良いか、ヒーロー!?)" "WhEn yOU aRe.(そっちが良ければな)" SeanAltly氏が製作したものが存在。最新版はMUGEN1.0以降専用。 ドットやモーションはセスやQなどを改変して使用していると思われる。 イントロから戦闘スタイルから勝利ポーズまで、ロールシャッハを知る者にとっては感涙の原作再現度である。 もしも使うのであれば、前述の原作コミック日本語版を読んでおいた方が絶対に面白いだろう。 原作通りスプレーとマッチを使った火炎放射やワイヤーガン、包丁やタックルなどで戦う。 相棒ナイトオウルII世が操る特殊飛行船アーチーからの支援攻撃もあり、様々な攻撃パターンを保有。 特にアーチーからの攻撃はかなり使い勝手が良いため、ナイトオウルに感謝したくなる事も多い。 ダニエル、お前は本当に良い友人だ。苦労をかけるなぁ……。 相手をマウントで殴り付けた挙句「Die(死ね)」と言いながら包丁を振り下ろすダーティな戦い方はどう見てもヒーローと言うより殺人鬼。 バーイオレーンス! お前のようなヒーローがいるか! ……まあ、原作からしてそういう奴なんだからしょうがない。 ちなみにこの技の名前は「キレイなチョウチョ」(A Pretty Butterfly)。その真意は、原作で確認されたい。 また、突進して相手を掴み上げ、"Who Killed Edwrard Blake?(誰がエドワード・ブレイクを殺した?)"と 半ば言いがかりで尋問してボコボコに叩きのめすという技まである。 ……まあ、原作からしてそういう奴なんだからしょうがない。大事な事なので2回言いました。 2009年5月23日には映画版サイズの小さなロールシャッハも公開された。 公開当時は下段技が一切無く火力も控えめなかわりに、射程が長く出も速いガード不可のワイヤーガンを装備している、というやや変わり種のキャラだった。 強と中はしゃがめば回避できるのだが、弱はやや下方に撃つため、 しゃがんでも見てからジャンプしても回避できない(当たったら引っ張りこんで追撃できる)というかなり凶悪な性能であった。 人操作だとコマンド入力したらガンを構え、もう一度攻撃ボタンを押して発射というプロセスが要るため、意外と入力に失敗しやすいので注意。 当時のバージョンには、おまけの人氏と森ノ中氏による外部AIが公開されている。 森ノ中氏のAIを導入する際には、原作版と映画版で導入方法に違いがあるので注意が必要。 おまけの人氏のAI(大小2タイプの両方に対応)を導入し、ワイヤーガン使用率を最大にしたロールシャッハは、 受け身や無敵移動等で対応できないキャラではちょっと太刀打ち出来ない強さであった。 基本的にワイヤーガンで浮かした所を、オウルシップないしスプレーの火炎放射で焼くというコンボが定番。 AIはKamekaze氏によるものがデフォルトで搭載されている。 また、某人物とのタッグAIを導入すれば、トキトキタッグには余裕で勝てる他、 サキエル 弓塚さつきをはじめとする強力なタッグとも互角に戦え、空中縫い止め+火炎放射が決まれば勝利も夢ではない。 戦闘力を抜きにしても積極的に連携を狙いにいく優秀なAIなので、見ていて面白いのは間違いないだろう。 現行版は下段攻撃を備え、ワイヤーガンが普通の飛び道具と同じようにガードできるようになっている。 こちらはMammalman氏のAIパッチが公開されている。 紹介動画(DLリンク有り)。お相手はbad darkness氏のデミトリ・マキシモフ この項目の充実っぷりからも分かる通りに、マイナーなアメコミ作品のキャラにも拘らず、 ニコMUGENでは大人気であり、シャッハさんと呼ばれ親しまれている。 更に登場すると「キャーシャッハサーン!」「来た!シャッハさん来た!これで指折られる!」 「シャッハさーん!俺だー!指折ってくれー!」という黄色い(?)コメントが飛び交う始末である。 いいのかこれで。 + 大会ネタバレ注意 某大会では、朝倉涼子と「But who will watch the watchmen?」タッグを組んで参戦。 1回戦でいきなり「1ラウンド5バイオレンス」を決めて相手チームを2人とも殺害。 視聴者達を原作中の犯罪者さながらに、恐怖のどん底へと叩き落とした。 挙句、その後も朝倉涼子と息の合った暴力的な連携で勝ち進み、 ナイフ・包丁・火炎放射な戦闘スタイルで追い討ちをかけ、遂に決勝戦まで進出。 最後の最後までとてもお子様には見せられないバイオレンスっぷりを発揮し優勝してしまった。 その後、まさかのタッグ用AIまで作られてしまった。 確かに「小指」「監視者」「バイオレンス」など共通点も多く、まさに熱力学的奇跡のタッグと言えよう。 + ちなみに このタッグAI、特定条件下だと全く妥協しない連携を繰り出す事が可能。 どちらを欠いても成立しない戦法である所が、相性の妙を物語っていると言えよう。 + 枠組超え? またこのタッグは海外受けする要素も豊富なのか、海外の有志によってPVが作られてしまった。 続いて国産のPVもアップされる。 どこまでいくのか見張りタッグ。 『ウォッチメン』のキャラは他にも、Dr.マンハッタン、初代ナイトオウル等が製作・公開されている。 "Battle not with monsters lest ye become a monster," (怪物との戦いを避けよ、さもなくば自分もまた怪物となる) "and if you gaze into the abyss, the abyss gazes also into you." (お前が深淵を見つめる時、深淵もまたお前を見つめているのだ) ──フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ 出場大会 + 一覧 シングル オールスターゲージ増々トーナメント EPO成長トーナメント【えぽ】 101人の男たちの戦い 海外製作AIだけのランセレ大会 MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 敗北を糧にランセレサバイバル MUGEN祭 並盛りシングルトーナメント 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント タッグ アンノーン主催FINALバトルロワイアル アメコミ・海外キャラと大規模タッグGP ちとヘンテコなネタとかで男女タッグトーナメント コンボムービー杯 タッグトーナメント またヘンテコなネタとかで男女タッグトーナメント 俺と俺の嫁が最強だトーナメント【嫁自慢トナメ】 MUGENトーナメント ドリームタッグ 第2回男女タッグパートナーシャッフルトーナメント 統劇!MUGEN オールスタータッグトーナメント2010 第一回MUGENバスターズ!タッグトーナメント 第3回遊撃祭 ゲージ増々タッグトーナメント 男女タッグ祭り2010 mugenオールスター?タッグファイト 鬼の生贄杯 オシャレは勝つ!MUGENファッションショー ドリームクラブ前で良タッグなんぞ生まれねぇトーナメント オールスター男女ペア大戦2011~MUGEN戦士は二度死ぬ~ 地獄の果てまで仲良し! 友情の属性タッグトーナメント2 古参VS新鋭 新旧交代式TAG FIGHT MUGEN祭 並盛りタッグトーナメント 大お神杯凶上位付近タッグバトル 友情の属性タッグサバイバル ギース&ロック中心強前後タッグバトル やはりヘンテコなネタとかで男女タッグトーナメント(ストーリーパート) チーム オリジナル&版権キャラでランセレ 良キャラ揃いの作品『別々』ランセレチームバトルロワイヤル ステータス付きMUGENランセレバトル 作品別グランプリ 無茶?無謀?第5弾 『成長+大貧民』 作品別トーナメント2011 頂上対決チームトーナメントII ポキーモントーナメント2 その他 【新機軸】空気読めない奴は汚ねえ花火だぜリーグ【作品別】 主人公連合vsボス連合ランセレ勝ち抜き戦 新旧男女ペアオールスターUnlimitedトーナメント+1 無限旗争奪選抜団体対抗トーナメント 男女タッグでチームバトルロワイアル 男女タッグでチーム対抗星取り合戦 タッグ軍VSボス軍 交代式BOSS FIGHT コスモス軍VSカオス軍 ~無限なる戦い~ DISIDIA杯 聖杯戦争風男女タッグサバイバル 手書きキャラonlyトーナメント 第2回 4人タッグVSボス 大会 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 更新停止中 クロス・イン・ワンダーランド~夢幻武闘劇~ ロイヤルランブル大会 他人任せ大会 第二回コンボムービー杯 チームトーナメント ストーリー動画まぜこぜタッグ杯 タタリフェスティバルッ!!-II 狂下位前後ランセレバトロワ大会 凍結 Mr.Kの挑戦状Dynamite 統祭!MUGEN勢クロスバトルカーニバル!! 【クロバト!】 カオスでフィーバーなMUGEN男女TAG大会 男女タッグでチームバトルロワイアル Zwei! 削除済み 国内 VS 国外 アニメチームバトル 作品別 主役不在トーナメント 紅白対抗オールスター大会【年忘れ杯】 紅丸主催!「美しさは罪」トーナメント!!【紅丸杯】 手描き&アレンジキャラオンリー男女タッグ おっさんとおじいちゃんだけトーナメント【中高年杯】 非表示 GOHAN主催大規模オールスター男女タッグトーナメント 5vs5チームトーナメントII【はるかっか杯】 5vs5チームトーナメントIII【はるかっか杯】 出演ストーリー A to M(主役、戦闘時はこっち) But, who will watch the “April Fool” ?(ヘンテコトーナメントとリンク) I can`t back to the yesterday Mr.Kの挑戦状Dynamite(タッグ - ジョセフ・ジョースター) Qの平和な日々 割と妥協する 河童と冷戦(主人公) 仮面ライダーMIOMEGA(番外編) 女神異聞録アルカナ ユウ☆キ☆オウ 風天のクァンド *1 なお、このエピソードは実際の事件をモデルにしており、「誰も助けなかった」というのは単純に「モラルの低下」が原因なのではない。 現在でも「キティ・ジェノヴィーズ事件」(通称キティ事件)として心理学でも実際に取り上げられる。詳しくは「傍観者効果」で検索の事。 *2 ロールシャッハは大の女性嫌いである。他の女性ヒーローも日記では売女呼ばわり。 実写映画版ではレズビアンの女性ヒーローが殺された件を「自業自得」と言い切っている。 では、ゲイなのかと言えばそうでもなく、日記にも愚痴を書いている。 レイプ魔を殺したり、ポルノを批判したり、性的な事柄全てが嫌いな所謂「セックスヘイター」の類に当たる様だ。 日本でも多数の女性に囲まれるも決して手を出さない主人公に対して、冗談交じりに「彼はゲイだから」と言われる事があり、 ロールシャッハ=コバックスの場合は彼の生い立ちによる向きも多いが、そうしたキャラ造形も踏まえた上で、 アラン・ムーアによる「恋愛や性的な行為に興味を抱かない/拒絶する、高潔なヒーローへのパロディ」と見る向きもある。 + シャッハさんに目をつけられた結果 ※コラです *3 この辺の要素は、『ウォッチメン』という作品自体のテーマにも深く関わっている。 ネタバレでも良いので詳しく知りたい方は、イカの項目も参照の事。 "Joking, of course. Not even in the face of Armageddon." (笑わせるな。たとえ世界が滅んでも……) "Never compromise." (絶対に妥協はしない)
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登録日:2009/09/25 Fri 23 30 43 更新日:2024/03/12 Tue 15 10 21NEW! 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 .┓┏. DCキャラ項目 DCコミックス お前ら アウトロー アメコミ アンチヒーロー ウォッチメン コスプレイヤー ジャッキー・アール・ヘイリー ダークヒーロー ヒーロー ロールシャッハ 俺ら 山路和弘 指折りのプロ 毒親育ち 環境利用闘法 社会不適合者 絶対に妥協しない男 ロールシャッハとは、 スイスの地名。 スイスの苗字。有名人の例に「ロールシャッハ・テスト」を開発した精神科医 ヘルマン・ロールシャッハ がいる。 DCコミックスのアメコミヒーロー。この項目で説明する。 BeHinD yOU.┓┏. アラン・ムーア原作、デイブ・ギボンズ作画のアメリカンコミック、及びそれを原作とする映画『ウォッチメン』に登場するヒーローの一人。 デザイン・名前は精神分析に使用される「ロールシャッハ・テスト」から。 演: ジャッキー・アール・ヘイリー 日本語吹替:山路和弘 概要 トレンチコートとソフト帽、そして白い生地の上を黒い模様がランダムに流動する全頭マスクがトレードマーク。 この独特のデザインや強烈なキャラクター性から同作に登場するキャラクターの中でも一際人気が高い。原作者アラン・ムーアも一押しのキャラである。 全体的なモチーフはDCコミックのヒーロー(*1)「クエスチョン(本名:ヴィク・セージ)」。 作者であるムーアがクエスチョン、及びそのクリエイターであるスティーブン・ディッコのファンという事もあり、「顔の無いマスクにソフト帽とトレンチコートの探偵ヒーロー」「悪人に対して容赦無く、妥協をしない極右主義者」とヒーローとしてのスタイルはかなりストレートにクエスチョンの要素を引用している。 一方でマスクを脱いだ人間としては、ハンサムで社会的に成功したTVコメンテーターであり恋人もいるセージに対し、コバックスは落ちぶれた無職の醜男でセックス・ヘイターと、意図的に真逆の人物像になっている。 人物 本名ウォルター・ジョセフ・コバックス。 1940年3月21日生まれのアメリカ人。現在は45才(映画版では35歳)。 右翼系雑誌『ニュー・フロンティアズマン』を愛読する極右思想の持ち主。 第二次世界大戦におけるアメリカの原爆投下を賛美し、共産主義に罵詈雑言を吐きつける。 ついでに大の女性嫌いで童貞。 娼婦の息子として生まれ母親から虐待を受けて育っていた。この経験から女性、というより性に関わる者全般を嫌悪するようになった模様。 ある日、年上の少年に母親の事を揶揄われた事で激発したウォルターは彼らを失明させる程の重傷を負わせ、少年院へ送られる。また同時に母も「養育能力なし」と判断され、育児放棄の罪で警察に逮捕。 少年院で過ごすうちに服飾の才能を開花させ、出所後はドレスの仕立て屋に就職したが、その矢先憎悪していた母が殺害されてしまい、行き場を失った怒りをぶつける矛先として犯罪との戦いを開始した。 それでもデビュー当初は比較的理性を保っていた(本人曰く『クズどもに優しかった頃』)が、1975年、とある少女誘拐事件に関わった際、犯人が少女を殺害して犬に喰わせた事を知って人間に絶望。 狂気に陥った彼は犬の頭をナタでかち割った後、その屍を主犯の男に向けて投げつけ昏倒させ手錠で拘束。 「俺だって殺したくなかった」と言い訳する男だったが、彼は一切聞く耳を持たなかった。男に少女の遺体を解体するのに使ったノコギリを手渡し「助かりたかったら手錠は切るな。手遅れになる(=お前自身がやったように自分で自分の手を切れ)」と言い捨て、灯油を撒き散らしてそのまま隠れ家ごと焼き殺した。 この瞬間、彼は「ウォルター・コバックス」の名を捨て「ロールシャッハ」となり、世界を善悪の二つで割り切る事で辛うじて正気を保った。 上記の経歴を見てわかると思うが、自警活動以外に気を配る精神的な余裕は一切ない。 そのため人としての尊厳を半ば放棄しており、ほぼ無職の変質者。 昼間は「終末は近い(THE END IS NIGH)」と書かれた看板を担ぎ、街を練り歩く。そして夜な夜な悪党を狩り殺す。 とにかく不衛生。部屋は汚いし、食器は洗わないし、服は洗濯してないし、風呂にも入ってないので体臭がキツい。(しかも自覚しており、口で謝っても改善する気はない模様) 栄養が補給できればよいので食事にも頓着せず、主食はハインツの超マズい冷えた豆の缶詰と角砂糖。ちなみにこれらはダニエル(ナイトオウルⅡ世)の家に勝手に上がり込んで食う。 というか、ダニエル宅にピッキングで勝手に上がりこむ。 ……と、生活面はかなり終わっている。 まあこんな所も彼の魅力の一つなのだろう。 犯罪者を尋問する時は指を折り、悪党を見れば一切の容赦なく制裁を加える処刑人。 少なくとも殺人容疑が2件、正当防衛の殺人が5件は掛けられているとされる。 ダークヒーローとも毛色が違い、ヒーローというより悪党専門の通り魔に近い。 きわめて独善的かつ暴力的な男ではあるが、ある事情から子供にだけは優しい。 特に泣いてる子供のいる状況には我慢ができない。 ヒーローの自警行為を禁止するキーン条例が制定されても無視し、警察や政府から敵視・危険視されている。 いつも手帳を持ち歩いており、出来事はもちろん思考や行動をも逐一記録している。 能力・武器 ヒーローを名乗るだけあり、戦闘能力は非常に高い。ヒーロー排斥運動の際には単独でニューヨーク東側の暴動を鎮圧した事もある。 銃やナイフといった直接的な武器を持ち歩く事はないが、判断力に優れ、身の回りにある物や状況さえも武器にしてしまう。 例を挙げれば、スプレーを利用した火炎放射、コショウ、便器の水、熱々の油、冷蔵庫から飛び出して奇襲、冷蔵庫から飛び出すと見せかけて背後から不意打ち等々。 ゲーム版ではバットや瓶、バールのような物なんかも拾って振り回す(クズに甘かった頃でも)。 また唯一のオリジナルアイテムとして、ガス圧でフックを発射するワイヤーガンを携帯している。 これはダニエルの発明品の一つで、超高層ビルの上階まで届く移動用の道具だが、攻撃に転用する事も可能。 パクった経歴はゲーム版で描写されている。ちなみに当のダニエル曰く「あれを人に向けるとは思わなかった」。 他にも懐中電灯、角砂糖、下水道の地図、小銭、日記帳と鉛筆、胡椒瓶などをポケットに突っ込んでいる。 「超人」として ロールシャッハは、他のアメコミヒーローのようなスーパーパワーは一切持っていない。 しかし彼には他のヒーローが誰一人として持っていない、最強の精神がある。 一切の妥協を許さない強烈な意志力。 己の正義に異常なまでに忠実な姿は、彼がニーチェが『ツァラトゥストラかく語りき』で提唱した、精神的「超人」である事を示している。 「超人」とは永劫回帰の無意味な人生の中で、自らの確立した意思でもって行動する事のできる存在。 つまり彼は「自身の善悪観が世界に屈服しない生き方」を貫ける、強靭な精神の持ち主なのだ。 俺たちは実は凄い力を持っているんだが、ソファに座ってビール片手にテレビを見ているだけだ。 スーパーパワーがあったって、やっぱりソファに座ってビール片手にテレビを見てるだけだろう。 馬鹿がコスチュームを着たところで、変な格好のおかしな奴が1人増えるだけだ。 ヒーローってのはスーパーパワーがあるとか、コスチュームを着てるって事じゃない。 自らの意思でもって世界を良くしようと戦う人々の事を言うんだ 何せ彼は、ただの人間にもかかわらず神に対してさえ「No」を突きつけた男である。(詳しくは本編を参照) 『ウォッチメン』という物語において、たった一人で最後の最後までヒーローを貫き通した唯一の人間。 ロールシャッハの行動が引き起こすだろう事態を差し引いても、賞賛に値するはずだ。 己の理想、思想、生き方。 その全てに一切妥協しない彼こそ、本当の意味でヒーロー(=超人)と呼べるのかもしれない。 なお、和訳された原作(3500円程)が発売されている。 もし手が届かなければ映画の映像ソフトも出ているので是非見てほしい。 端から見たら頭のイカれたヒーローとも、モラルの欠落した世界で孤独に戦う聖戦士とも取れる姿。 そして彼の取り巻く運命、そして「ウォッチメン」の意味は……? 恐らく楽しめるはずである。 名言 「世界は天を見上げてこう叫ぶだろう。“助けてくれ!”と」「見下ろして俺はこう答える。“ノー”だ」 「No, NoNoNoNoNo!」 「セックスや殺ししか頭にないクソ共、自分の罪でがんじがらめになった政治家やマスコミの連中は、天に向かってこう叫ぶだろう。“助けてくれ!”」「俺は答える。いやなこった」 「何をためらっている?世界を救う救世主になるんだろう?大勢死んだんだ、今さら死体が一つ増えたところで誰も気にしやしない」「……やれよ……」「殺せ!!」 余談 映画版において彼を演じたヘイリー氏は熱狂的なロールシャッハファンであり、 映画化と聞くや否や自分でPVを作って送りつけたとか。 なんでも、かつてネットで「実写でロールシャッハをやるならヘイリーだろう」という書き込みを見て原作を読んだところ、見事にドハマりしてしまったそうな。 なんだか後の「デッドプール」におけるライアン・レイノルズみたいな話である。 吹き替えを演じたのは、B級アクション映画吹き替えの常連にして「だが私は謝らない」でお馴染みの烏丸啓を演じた事でも知られる俳優・声優の山路和弘氏。 ヘイリー氏とは声質も近く、氏の演じた役柄の中でも随一のハマリ役と評判。 「…たとえ全てのWiki篭りに追記・修正を拒絶されても……」 「俺は絶対に妥協はしない」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] シャッハはコメディアンの妥協のない決断力に憧れを抱いているけど、内面までは理解していない。強姦未遂に関しては母親の件で多分、本能的に女性差別者であると思われるのと、基本的に自分の好き嫌いで判断しているので、自分が肯定しているコメディアンにマイナス的な意見にはカチンと来てるのかなあ、と。 -- 名無しさん (2016-02-25 23 08 13) コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2016-03-05 18 58 04) DC版パニッシャー…は別にいるか -- 名無しさん (2016-10-24 19 37 33) 立ち位置的にはバッツやパニッシャーと同じ、しかし実際は彼ら以上に捻くれている厄介なヒーロー。でもそんなシャッハさんが好き。 -- 名無しさん (2016-10-30 11 51 36) どうしようもない狂人で社会不適合者、おまけに暴力的で差別的、しかし世界を少しでも良くしたいという思いには一切の揺らぎが無い辺りが良い -- 名無しさん (2016-11-19 11 37 41) アパートで大家の子供を見つめる表情がホント大好き。知らない人が見ると無表情、でもストーリーを追ってロールシャッハを知る人が見るといろいろな感情が見え隠れする(ように思える)。名シーンですわ。 -- 名無しさん (2017-04-14 04 13 09) 理想のダークヒーローあるいはハードボイルド探偵。 -- 名無しさん (2017-07-04 16 42 34) まさかの復活…? -- 名無しさん (2017-10-09 02 59 56) 見るものによってどのような人物か大きく分かれる…と考えれば、ロールシャッハという名前は言い得て妙と言えるか -- 名無しさん (2018-01-02 22 15 07) 狂った社会を楽しんだコメディアンと拒絶したロールシャッハ、どちらもオジマンディアスの計画は否定したのが面白い。 極右主義者だったのは左翼であるムーアなりの皮肉だろう。 -- 名無しさん (2020-01-03 11 27 12) Dr.マンハッタン以外に超能力はないというが、この人はほぼ素手で暴動を鎮圧できたりするのはどうしてなんだろう。オジマンディアスを見ると精神力で肉体の強さが変わるようにも見えるから、この人もそれなんだろうか。現実から見たらそれもまた超能力に見えるが -- 名無しさん (2020-02-27 10 10 31) ↑上にあるバットマンやパニッシャーも特殊能力無しで無双する時もあるから多少はね…けど、シャッハさんってその二人と違ってヒーローに成ったキッカケが縁も縁もない他人の犠牲という。あの狂った世界では優しすぎた男なのだろう(指を折られかけながら) -- 名無しさん (2020-02-27 15 13 26) マンハッタンは意志の力で復活しているし、超能力者のいない社会ではあっても超自然的な現象の起きない世界ではない。その意味では誰でも気力で強くなれる潜在的な超人社会において、実際に意志の強さによって超人になった数少ない一人ということなのかな -- 名無しさん (2020-02-27 20 00 22) 人間的な面における魅力は無いに等しいけどそれでもカッコいい男 -- 名無しさん (2021-08-05 17 56 22) 映画での彼の最後のシーンは見返したくなる -- 名無しさん (2021-11-28 20 02 33) ロールシャッハやコメディアンは作品や世界の矛盾、狂気を象徴するような存在。 平和な世界ならチンピラ扱いで終わるが、世界が不条理だからこそ輝くキャラクター。 とはいえ、個人的にはマイノリティ差別してるからやっぱり嫌い。 -- 名無しさん (2021-12-04 20 09 37) 金は無いけどバッツと違って容赦なく殺しに来るし精神攻撃も超人的な精神と狂的な信念の根底から覆すレベルじゃないとほぼ確実に通じないだろうから多分ジョーカー筆頭のゴッサムヴィランにはトップクラスの天敵じゃないかな -- 名無しさん (2021-12-23 03 36 35) ロールシャッハが本気で世界に公表するつもりだったのなら、最後に逃げようとした筈だ。それをせず自分を殺せと頼んだんだから、ロールシャッハの鉄の意志はそこまでだったという事だ。っていうか、ロールシャッハとしての自分を世に出して平和を壊したくなかったから、コバックスはロールシャッハを止めてくれる事を望んでた様に見える。精神的超人とかいって持て囃されているが、コバックスはロールシャッハを演じていただけで、実はわりと現実的で等身大の人間のヒーローだったと思う。最期は泣いてたし。 -- 名無しさん (2023-05-03 01 42 20) 名前 コメント
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,,-‐'´ ̄ヽ / `‐、 / ヽ / ,-‐‐'´ ̄ ̄``‐-、l l / ヽ l´ _,-――――――-、 l,-‐'´,-‐'´, ̄ .、  ̄ ̄`l ヽ NAME:ロールシャッハ / ,-'´ .... `` ´ く 、 l、__/ く l く / ,‐、 , .、`` l l 政治:不明  ̄l ___l l l l,‐. l/ 智謀:不明 入 l ´、 iii i‐ / l_ 統率:不明 / l `´\ /`' / \ 武勇:不明 / lヽ く ヽ/ l \ / く `‐-、 ! ´ ̄!´/ l \_ スキル:不明 / l 、`二二二、 /、 欠点:不明,‐、,-l、 l`――、_ l ヽ .l /,-‐'´``‐-、 ヽ\__l l/ / 、‐‐-、\\ l V / _ ヽ \ l ヽ -‐'´ 人 \ l ヽ //\ \ ヽ // \_ \ / / // ``‐-、 ヽ / / // ``‐- l / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ MARVEL家の郡奉行 ロールシャッハ アレイスターの奴隷貿易を独自に調査していた人。 個人で行動することを好み、粛々と悪党に制裁を加えていく。 余談だがロールシャッハの出身はDCコミック。
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真面目でお茶目な仮面の男 アメコミ「ウォッチメン」に登場する主人公の一人 原作ではかなり過激な性格らしいけどここのロールシャッハはかなりの紳士 名前が長いせいか、弄られたり、縮められたりするのが悩みどころ 誰かの名前を呼ぶときは男ならMr.、女ならMs.を付けて呼ぶあたりが実に紳士している 首が痛いからとろくろ首のようなコラをしたり 顔を笑ってるようなコラをしたり 意外とお茶目だ しかし指はへし折る