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ルイズが子山羊を召喚しました。 「使い魔になんてしないで下さい。 僕の次に召喚される兄さんの方が大きくて強いですよ」 子山羊はそう言って去って行きました。 人語を話したのはとりあえずスルー。 ふたたびの召喚。 今度現れたのは、角も立派な大きなたくましい山羊でした。 しかし。 「僕を使い魔にするより、次に召喚される兄貴の方が大きくて強いからそっちにしなよ」 山羊はそう言ってまた去っていきました。 なんでしゃべれるんだお前。 そして三度目の召喚。 爆発。 土煙の中からぬうと現れたのは。 それは山羊と言うにはあまりにも大きすぎた。 大きく険しく重く、そして大雑把すぎた。 それはまさに以下略。 「使い魔にしてやるわ!」 ルイズが怒鳴りました。 『やってみろオラァ!こっちにゃ二本の槍がある!これで目玉は田楽刺し! おまけに大きな石も二つある! にくも! ほねも! こなごなにふみくだくぞ! 谷底にブチまけてやる!』 こうして、すさまじいたたかいがはじまりました……。 一方ティファニアはすてきな三人組を召喚して孤児の王国を作り上げ幸せに一生を送った。 おわり。
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それは使い魔召喚の儀式の際に起こった出来事である。 この事件に関してわがU,Kは一切の責任を負わない。 事故報告.1 召喚時の暴走事故 ルイズ嬢(仮名)は車輪状の使い魔を召喚したそうだ。 しかし不用意に火気を近づけた?(爆発したか?)によりロケットに点火。 暴走し、教師一名、モグラ一匹を跳ねとばし停止。幸い速度が出ていなかったので、一人と一匹は軽傷で済んだ。 同校では以前にも我が国製粘着爆弾暴発事故が起こっている。 ルイズはイギリス軍が開発した珍兵器?グレート・パンジャンドラムを召喚したようです。
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注)本SSは『HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました』スレに掲載された作品です。 タバサが大尉を召喚 タバ→大尉-1 『ロリ狩り~知らぬうちに狩った獲物に注意』 タバ→大尉-2 『本日のディッシュはミノタウロス。デザートは……?』
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注)本SSは『HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました』スレに掲載された作品です。 タバサが大尉を召喚したお話 タバサの大尉-1
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始祖ブリミル降臨暦6242年、春。トリステイン魔法学院の使い魔召喚の儀式にて。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、今日も今日とて呪文を唱える。 それが、この世の終わりを告げる言葉となるとも知らず。 「宇宙の果てのどこかにいる、私のしもべよ!」 「神聖で、美しく、そして強力な使い魔よ!」 「私は心より求め、訴えるわ! わが導きに応えなさい!!」 その瞬間、爆発は起きなかった。……が、すうっと空が暗くなった。皆は思わず空を見上げる。 「……え? 何? 何なの?」 「夕立じゃないよな」「日蝕?」「でも、そんな予報はまだ……」「いや、あれは……」 その日それは、ハルケギニア大陸のあらゆる場所から、あらゆる人々の目で確認された。 空を何か、月ではない、大きなものが飛んでいる。……馬鹿馬鹿しいほど巨大な、隕石だった。 直径はおよそ、400リーグ。アルビオン大陸の横幅の、倍以上はある。 ハルケギニア大陸に大きな日陰ができ、またすうっと明るくなる。 眩しいほどの、よく晴れた空だった。 「…………え? まさか、その、偶然? 冗談よね?」 宇宙の果てのどこかから、それはやって来た。 落下場所は、トリステインの北1,500リーグの、大洋上となろう。 隕石の速度は、時速72,000リーグ。 しかし、隕石があまりに巨大なため、不気味なほどゆっくりに見えた。 ああ、誰がそれを、想像し得たであろう。 世界の滅亡は、ある穏やかな春の昼間、突如としてやって来たのだ。 「え、あの、嘘、ちょっと、何なのよアレはルイズ」 「コルベール先生、あの、私ちょっと、もう一度召喚を」 「アレですか、ここはその、叫ぶ場面なのですかな?」 ついにそれは、この世界に落ちた。その時、全ては震えた。 「………じ、地震よ、これはただの地震よ!! みんな落ち着いて!!」 「「「ああああああああああああ、世界の終わりだあああああああ!!!!」」」 衝突による途轍もない衝撃波で、厚さ10リーグの地殻が、丸ごと捲り上げられていく。『地殻津波』だ。 『地殻津波』に張り付いた、水深4,000メイルの海も、まるで薄皮のように見える。 一辺が1リーグもある巨大な破片が巻き上がる。 内戦中のアルビオン大陸も、ハルケギニア大陸も、あっさりと粉砕されてしまう。 砕かれた破片は、高さ数千リーグ。大気圏を突き抜けて、星空まで達した後に、再び隕石となって地表に降りそそぐ。 煮えたぎるクレーターの縁は、高さ7,000メイル。巨大な山脈のようだ。 クレーターの直径は、4,000リーグ。アルビオンのあった場所から、サハラの一部までを飲み込む。 ……しかし、これは、この災難のほんの入り口にしか過ぎなかった。 隕石の衝突直後。クレーターの輪の中心に、異変の主役が現れる。 灼熱色に輝く巨大な塊。気体になった岩石、『岩石蒸気』だ。その量は、ざっと1,000億メガトン。 ドーム状に膨れ上がった後、押し出されるようにして、一気にあらゆる方角へと広がってゆく。 トリステインの北の海上に落下してから、3時間あまりで、『岩石蒸気』は聖地に達した。 温度4,000度の熱風が、風速300メイルで駆け抜ける。 『岩石蒸気』に覆い尽くされた中、オアシスは瞬時に吹き飛ばされ、蒸発する。 恐るべき『岩石蒸気』は、遥かな『東方』にも到達する。高熱のために、木が次々と自然発火していく。 ジャングルは瞬く間に、火の海と化す。 衝突から一日で、ついに世界は、灼熱の『岩石蒸気』に覆い尽くされた。 『岩石蒸気』は、地表全体を一年近くにわたって覆い続ける。間近に、無数の太陽が出現したのと同じだ。 生命のふるさと、海も、変動に巻き込まれてゆく。 『岩石蒸気』に覆われて間もなく、海面が激しく泡立つ。海が、沸騰を始めたのだ。 激しい蒸発によって、海は、1分間に5サントという猛烈なスピードで下がっていく。 海水が干上がると、真っ白な海底が現れた。塩だ。その塩もたちまち蒸発していく。 むき出しになった海底は、容赦なく熱に晒され、熔岩のように熔け出す。 衝突から、およそ一ヵ月後。海に水はない。平均水深4,000メイルの大洋も、干上がっている。 人類の、またエルフの文明どころか、あらゆる地表に存在した生物は、痕跡も残らず消え去った。 宮殿も、都市も、全て燃え尽き、熔けて流れ落ちた。 直径400リーグの巨大隕石の衝突。 それは、あらゆる生物を根絶やしにしてしまうような、恐ろしい出来事なのだ……。 「……トバ・イチロおおおおおごおおおッッ!!?」 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールは、自分の部屋のベッドから跳ね起きた。 夢だ。夢、だ。……ただの、夢、だ。おお、世界は今朝も美しい。 今の絶叫は、ただの意味のない寝言だ。ちょっと寝る前に変な本を読んでいたせいだろう。 「そ、そーよ! なんで私の召喚で、爆発が起きるならまだしも世界が滅亡すんのよ!! そんなの起きるはずないじゃない! 世界は永久に不滅よ!!」 ルイズは意識してあははははは、と笑い、不吉な夢を忘れようと努める。 そうだ、今日は神聖な『使い魔召喚の儀式』の日。精神力を無駄にしてはいけない。 今日こそ『ゼロ』の汚名を晴らすような、素晴らしい使い魔を召喚してやろう。 やっぱりドラゴンかな、グリフォンも捨てがたいし、マンティコアなら母様も乗っておられた幻獣だ。 おかしな奴が出てきたら、即刻ご退場願おう。大体こないだから、変なのを召喚する夢ばっかり見ている。 「さ、立派な使い魔を召喚しなきゃ! そのためにはまず、朝食をしっかりとって……」 さて、いよいよ本番。ルイズは精神を集中させ、自己流にアレンジした『サモン・サーヴァント』の呪文を唱える。 「宇宙の果てのどこかにいる、私のしもべよ……」 その頃、地球という惑星のアメリカという国の野球場で、素晴らしい野球選手によって打球がキャッチされた。 彼は強肩だ。その送球はまるで光線のように、まっしぐらに三塁へ向かっていく。 ……あ、その直線上に、銀色の鏡が!! (完)
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ドラゴンクエストより りゅうおうを召喚 ルイズが世界を征服するようです-01 ルイズが世界を征服するようです-02 ルイズが世界を征服するようです-03
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二人のルイズ 「なによ、これは……」 彼女にとって今日は記念すべき日になるはずだった。 自らの系統を見定め、より内容的に特化した二年への進級試験も兼ねた春の使い魔召喚の儀式。 何度も失敗し、今度こそは意を決して杖を振り下ろした先に現れたのがコレだった。 「なんだあれは!? 「まさかゼロのルイズが」 「信じられない」 周りの生徒たちが驚愕から喧々囂々の騒ぎを巻き起こす中、ルイズはまるで瀕死の魚のように口をパクパクさせることしかできなかった。 出来ればドラゴンやグリフォンのような幻獣であれば言うことはない、虎や獅子でも大歓迎だ、それが無理なら犬猫でも構わない、いやオールドオスマンのようにネズミでもしょうがないし、さっき頭上を飛んでいった雀でもこの際贅沢は言うまい。 そんな気持ちで挑んだサモンサーヴァントだからと言って、よもやこんなものが出てくるとはルイズは夢にも思わなかった。 それはまず巨大だった、ルイズのすぐ前の生徒が呼び出した風竜の幼生よりも尚大きい。いや大きさだけなら今年と言わずこれまでこの学院で呼び出された使い魔のなかでも最大の部類に入るに違いない。 次にぬめぬめしている、濡れ光る緑の皮膚は周囲の光を反射して微妙な光沢に照り輝いている。 最後にそれは不気味だった、足を全く動かすことなく地面をまるで滑るように動き回り、その巨大な瞳はピクリとも動くことはない。 だが結局のところ、その生物を表すにはただ一言で事足りる。 「なんで、こんなでっかい蛙が出てくるのよ……!」 そうルイズは蛙が苦手だった、もはやルイズ自身覚えていないが幼少の頃に刻まれたトラウマがぬるぬるべたべたした生物を忌避させるのだ。 しかしそんな自分に呼び出されたのは自身がもっとも苦手としている蛙。 それも超特大サイズ。 ルイズは泣き出したくなった、始祖ブリミルよ。私が何か貴方のお怒りに触れるようなことをしたのでしょうか? 貴方は私に貴族だと言うのに魔法の才能を与えなかったばかりか、私がもっとも嫌うものを終生のパートナーにせよと申すのですか? もし私の言葉が届くのなら…… 「もう一度、召喚をやり直させてください」 「駄目です、使い魔召喚の儀式は神聖なものですから」 ほとんど無意識から出たルイズの魂からの叫びは、すぐ隣に居た輝く教師に一言で切って捨てられた。それはそうだいちいち生徒が使い魔が気に入らないからと言って再召喚させていてはきりがないし、それにコルベールの目にはルイズがあたりを引いたように思えた。 なにしろこれほど巨大な蛙である、ルイズの学友が普通の手のひらに乗るような蛙を召喚したことも分かるように一目で見て桁外れの存在だと分かる。 コルベールは教師としてルイズに自らの才能に自信を持って欲しかった、多少本人が呼び出した使い魔を嫌っていようとこのご立派な使い魔は周囲の者たちの目にルイズが「ゼロ」でない証として映るだろう。 実際、普通のアマガエルを召喚したモンモラシ家の一人娘などはロビンと名づけた自分の使い魔とルイズが呼び出した蛙とを見比べて、嫉妬交じりの視線を送っている。 「分かりました……」 コルベールの言葉にルイズは諦めたように頭を垂れた、上目遣いに見上げればルイズの前で彼女の使い魔は候補は間抜けな面を晒している。 その間抜け面を見ているとだんだん憎らしくなってくる、コイツが出てきたばっかりにと言うどうしようもならない運命に対する憤りが現実の相手として現れたことで心のなかで形を成す。 「五つの力を司るペンタゴン、この者に祝福を与え、我の使い魔となせ!」 コルベールにレビテーションで浮かばせて貰いながら、ルイズははんばヤケクソな気持ちでその呪文を唱える。 新たなる運命の扉を開く、その呪文を。 「きゃっ!?」 「なんだっ、なにが……」 ――その場で何が起こったのか理解できた者はいなかった。 ルイズが巨大蛙に口付けし、その左手にルーンが刻まれた途端に巨大な蛙は猛烈な光と共に塵が砕けるように消えてしまったのだから。 光と塵の乱舞が収まった時、ヴェストリ広場に集まった生徒たちはその声を聞いた。 「守らなきゃ……」 それは涼やかで悲しげな、硝子で出来た鈴のような声だった。 ルイズを含めた全員は、その声に聞き覚えがあるような気がした。 「あの人が愛した世界を、守らなきゃ……」 そこには一人の少女が立っていた。 儚げな姿で、まるでレビテーションでも使っているように地面から僅かに浮きながら。 静かに、その場に佇んでいた。 ルイズは愕然とする。 着ている衣装こそ周辺の国々で見たこの無いものだが、少女の姿はあまりにも見慣れたものだったから。 見慣れたものでありすぎたから。 「あなた……誰…………?」 ルイズは、毎朝鏡のなかで出会うもう一人の自分に向かって問いかけた。 桃色の髪の少女は、僅かに笑って。 「わたしは――グロリア」 己に与えられた名を応えた。 それがゼロと馬鹿にされ続けてきた虚無の魔法使いと、朽ちて尚約束を守ろうと足掻いていた竜との出会いでした。 二人のルイズがこれからどのような物語を紡ぐのかは、我々には知ることは叶いません。 ならばせめて祈りましょう。 傷つき続けた彼女たちがもう二度と傷つくことの無いように。 惨禍に巻き込まれることがないように。 せめて栄光の賛歌〈グロリア〉を贈りましょう。 ――願わくば、ああ願わくば、その旅路の最果てが幸福なものでありますように スクラップドプリンセスから竜機神No7 グロリア を召喚。 戻る
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注)本SSは『HELLSINGのキャラがルイズに召喚されました』スレに掲載された作品です。 「HELLSING」のアーカード・ウォルター・セラス・大尉を召喚 HELLOUISE-1 HELLOUISE-2 HELLOUISE-3 HELLOUISE-4 HELLOUISE-5 HELLOUISE-6 HELLOUISE-7 召喚されたのがウォルターではなくアンデルセンの場合 HELLOUISE 番外編 ルイズが旦那を召喚時に死亡フラグ立てた場合 HELLOUISE IF~たったひとつのさえたやり方~ HELLOUISE IF~きっともう一度の、冴えたやり方~ (前編) HELLOUISE IF~きっともう一度の、冴えたやり方~ (中編) HELLOUISE IF~きっともう一度の、冴えたやり方~ (中編2) HELLOUISE IF~きっともう一度の、冴えたやり方~ (後編) HELLOISE それぞれの一日 タバサの場合~或いは彼女を取り巻くフクザツなカンケイについて~
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戻る マジシャン ザ ルイズ 進む マジシャン ザ ルイズ (3)錬金術の教示 「偉大なる始祖ブリミルと女王陛下よ、今朝もささやかな糧を我に与えたもうたことに感謝します」 食堂での朝食が始まった。 ここは若い少年少女達がその旺盛な食欲を満たし、あるいは共同生活を送る仲間との連帯感を高める場である。 そんな若者達の中、初老の男が一人。 そう、ルイズ・ド・ヴァリエールの使い魔となったメイジ・ウルザである。 本来なら使い魔であるし執事という立場を取らせると決めたのであるから、食事はあとで別に取ってもらうのが筋なのだが、生憎とメイジと使い魔の関係初日のルイズがそのような手配を行っているわけが無かった。 しょうがないので、今日は同席ということになり、今ウルザはルイズの横に座っているのだ。 勿論、少年少女達の中にとあって、周囲からは距離をとられている、かなり。 ゼロのルイズが高位のメイジを召喚したということは、すでに学院中に知れ渡っており、同席した生徒は皆そのメイジがルイズの隣に座っている男だということに気付いていた。 (重い、重いわ…空気が重いわ…) 周りがウルザに身体的にも精神的に距離を取っている為なのだが、隣のルイズにはたまったものではない。 (何か…何か考えなくちゃ……っ!) その時、ルイズはふっと誰かの視線を感じた。 きょろきょろと周りを見回してみると、視線の主は直ぐに見つかった。 長身に、同世代とは思えない発育の良さ、燃えるように赤い髪。 そして、今はその頬も茹で上がったように紅潮している。加えて瞳も潤んでいる。 (ちょっ!ツェルプストー!あんたっ!何で私!そんな趣味はないわよっ!) 昨日から何度目か分からない悪寒を感じで体を震わせた。 しかし、注意深く、かつ相手に気付かれないように視線を追ってみると、微妙に自分が相手では無いことに気付いた。 そう、視線の先は………横にいる男に向けられていた。 キュルケの唇が何事か呟くのが見えた。 当然ながら、ルイズは読唇術も読心術も使えない。 しかし、この時ばかりはキュルケがなんと呟いたのかを明白に理解することが出来た。 ――素敵なおじさま… 食事が終わり、教室へ向かう最中のことである。 「ミス!ミス・ヴァリエール!ミスタ・ウルザ!」 「あ、おはようございます。ミスタ・コルベール」 「おはようございます。ミスタ・コルベール」 禿げ上がった頭の教師、コルベールに声をかけられたのである。 「すみませんが、ミスタ・ウルザの左手のルーン文字を見せて頂きたいのですが」 「私は別に構いませんが…ミスタ・ウルザも構わないかしら?」 「無論。私も異議はありません」 ウルザが左手を出すと、コルベールは素早くメモをとり始めた。 「いやはや、召喚の儀式の後、ずっとこのルーンのことを調べているんだよ」 「え?どうかしたんですか?」 「メイジを召喚したなんて前例が無いからね、おまけに君が召喚したというのも……まあ、兎にも角にも知的好奇心が刺激されてしまってね!」 「ふむふむ、成程。そういうことでしたら今晩ご一緒に分かったことについて報告し合うというのは如何ですかな?」 「おお!?既にご自身で解読がお進みでしたか!?流石ですなミスタ・ウルザ!しかし、こちらはまだ報告するほどには…」 「いやいや、ミスタコルベール、私は貴方の意見が……」 「おおっ!……でしたら……!」 「それは……たい……是非……」 「…っ!……!!」 ルイズは妙に盛り上がる二人を置いて教室に急ぐのであった。 「―――というわけで、皆さんご存知の通り、魔法の四大系統「火」「水」「土」「風」「虚無」、五つの系統がある訳ですが、その中で「土」は万物の組成を司る重要な系統なのです」 今日の授業は赤土のシュヴルーズ教師の錬金の授業である。 なお、使い魔であるメイジは先ほどふらりと教室に入り、今は授業を聞きながら一心不乱にメモを取っている。 (メイジなのに、こんな初歩的な授業を受けて楽しいのかしら?) 「オホンッ!ミス・ヴァリエール!」 「は、はい!」 余所見をしている生徒を当てるのは、どの世界でも共通である。 「では、土の基本魔法を説明してください」 「え、あ、はい…… 『土』の系統の基本魔法は『錬金』です。 金属を作り出したり建物を建てる石を切り出したり、農作物を収穫するなどの生活により関係した魔法が『土』です」 「よろしい、ミス・ヴァリエール、よく出来ました。……では次に、実際に錬金を行ってみます」 そう言うとシュヴルーズは錬金の実技を披露してみせた。 シュヴルーズが呪文を唱えると、教壇の上に置かれた石が輝き、金属へと姿を変えたのだった。 これを見たウルザが「ほお…」と呟くのをルイズは聞いた。 「先生!ゴールドですか!?」キュルケが聞くと 「いいえ、真鍮です。」と応えるシュヴルーズ。 「さて、次は誰かに錬金をやってもらいましょうか……ミス・ヴァリエール!」 「え、はい!」 また自分かという考えを払って姿勢を正す。 「貴女は……随分と変わった使い魔を召喚したそうですね。 どうでしょう?その使い魔の方に錬金の実演をして頂けませんか?」 教室中の生徒がルイズとその使い魔に注目する。 あ、ちょっとこの感じいいかも、とほんの少しだけ抱いたが、それを出さずに、ウルザに声をかける。 「ミスタ・ウルザ、先生の仰るとおりに」 「……分かりました、ミス・ルイズ」 ルイズはウルザが軽くため息をついたのを感じた。 (別に錬金くらい初歩の術じゃない、減るもんじゃないし…そりゃ、私は使えないけど…) ウルザが教壇に立つ。 (さて、このように生徒に囲まれ教壇に立つなど久しいことだ…) さて、目の前には先ほど錬金された石と同じくらいの大きさの石が置かれている。 確かに、ウルザは数々の世界を渡り歩いた魔法使いであるが、初めて接した魔法系統を直ぐに使いこなすような超人ではない。 よって、ハルケギニアの系統魔法を使えるわけが無い。 しかし、今メイジという立場をこの世界で失うのは得策ではない。 ウルザが何事か呟き、呪文が完成して、石が輝く。 そして、石はシュヴルーズ教師が錬金したのと同様に、真鍮へと姿を変えてきた。 「おおおおおお!!」「凄い!」「ルイズの使い魔はスクエアメイジか!」 教室中が喧騒に包まれる。 「こんなものでよろしいかな?」 「ええ、結構です、ええと…ミスタ・ウルザ」 ただ一人、首を捻っていたのはモンモランシーである。 「あ、あれ?今、水の系統魔法を使って、なかっ…た、…わよね。私の勘違いね、きっと」 「さて、次はミス・ヴァリエール。あなたがやって御覧なさい」 「先生!」 キュルケが声を上げる。 「ルイズは危ないです!ゼロのルイズですよ!?」 それを聞いたシュヴルーズが応える。 「ミス・ツェルプストー、貴女は彼女をまだゼロのルイズと呼ぶのですか?彼女の使い魔であるミスタ・ウルザが錬金を成功させたのを見たでしょう。 使い魔が出来て、主人が出来ないなんてことがありますか」 それを聞いてルイズが立ち上がる。 「私、やります!」 ルイズが教壇に立つ、前には先ほどと同様の石が置かれている。 「ふむ、これは興味深い」 ルイズはウルザの魔法が見たいと思っていたが、それはウルザとて同じことである。 プレインズウォーカーである自分を強引に召喚するほどの腕前である、そしてその手による知らぬ魔法体系の呪文、狂人ならずとも魔法使いなら心引かれる演目である。 ルイズが呪文の詠唱を始める。 同時に、一斉に机の下に避難を始める生徒達。 意味を理解出来ないまでも、何処かで見たような既視感を覚える。 ルイズの呪文が完成する。 爆発 なんの防御もしていなかったウルザは爆発に巻き込まれたのだった。 危険に対して敏感なのは、いつだって生徒だ。 ――ウルザ 戻る マジシャン ザ ルイズ 進む
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ルイズ…フランソワーズ…ラ…ヴァリエールは召喚のルーンを唱えていた 五つの力を司るペンタゴンと始祖ブリミルに、宇宙のどこかに居る「最強」の使い魔を乞うた 爆発 「平民だ!ゼロのルイズが平民の男を召喚したぞ」 「こ………これは無効です!ミスタ…コルベールやり直しを要求します!」 一度きりのサモン…サーヴァント、コルベールは無情にも契約の儀式を要求した ………なんでわたしが平民の男なんかに………キ………キスなんて………感謝しなさいよね……… その男は軍服に似た奇妙な黒い上下揃いの服に身を包んだ大男だった、そして、威嚇的に尖った金色の髪 ………でも、ちょっといい男かも………… ルイズが震えながら行った口づけで目を開いた男は、地の底から響くような無気味な声を発した 「……………………俺は…………………………誰だ……………………………」 ルイズが召喚したのは、横浜と呼ばれる異世界で最凶の名をほしいままにした男だった その時、男の左手、鋭角を描く金色の髪を持つ男の手が青白く輝き始めた、使い魔のルーンの刻印 「…………ぐぅ…………ゴッガァ…………ガァアアアアア!……………疼く…………疼くぜぇ!!」 左手から薄っすらと煙を立てながら血も凍るような叫びを発した男、他の生徒が恐れるそれにルイズは近づく 「あ………あなた………あなたは今日から、このルイズ…フランソワーズ…ラ…ヴァリエールの使い魔よ!」 その男はルイズを見下ろした、人間というより獣に近いような瞳、鈍感なルイズは今更震えあがった 「ハ………ハッハッハハハハ…………面白ぇぞぉ!お前!」 男はルイズの後頭部を掴み、そのまま持ち上げた、宙吊りになったルイズのパンツに小便の染みが出来る 「…………おぅ…………"ルイズ"ぅ……………今日から貴様は……………"魍魎"だぁ…………」 武丸は学院の食堂を歩いていた、歩くのに邪魔になる椅子やテーブルや生徒は蹴りどかした ギーシュが居た、鈍感さでは校内随一の彼は背後に迫る悪魔にも気づかず女生徒達と話している 武丸の視界に入ったのは震える生徒や引っくり返ったテーブルではなく、床に転がる香水のガラス瓶だった 「…………歩けねぇじゃねえか………俺の"邪魔"をしようってのは………誰だ?…………"面白ぇ"ぞ」 ギーシュが振り向く、目の前の男の迫力に呑まれながら、この男は背後に女のコ達の視線を意識した 「こ………こら………そこの使い魔…………それはボクの香水だ………返したまえ…………返し………てくだ……さい」 武丸がギーシュを見る 「…………………………………………………………………………あ?………………………………………………………………」 「ご………ごめんなさいすぐ拾います!怒んないでください!ボク武丸さんのファンなんです、ホラ髪型も………」 ギーシュが床に土下座しながら自分のリーゼントを見せたところ、武丸はなんと笑顔を見せた 「おぅ"ギーシュ”ちゃぁ~ん、なぁ~にブルってんのよ?………マルトー、コイツに"カナダドライ"ひとつ」 ギーシュは目の前のグラスに注がれたジンジャーエールを見て安心した顔をする、恐る恐る手を伸ばす 「あ………あの………感激です………武丸さんにこんなのオゴってもらうなんて………」 武丸はテーブルの上のグラスをギーシュの手ごと拳で割り砕いた、テーブルからガラスの破片と鮮血が飛ぶ 「ぐ………ぐひゃぁぁぁ!!…………いでぇぇえええ!…………すんませんごめんなさいごめんなさいィィ!」 「…………てめーらぁ!…………"魍魎"はなぁ…………"無敵"になるぜぇ………ハ…………ハァーッハッハァ!」 第二部執筆未定