約 642,000 件
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2338.html
ヤンデル生活 第1話 あの日あの時 ヤンデル生活 第2話 これから始まること。 ヤンデル生活 第3話 明日が永遠に消えた君の世界。 ヤンデル生活 第4話 きっと誰だって光を求めていた。 ヤンデル生活 第5話 彼女の名前は比真理。 ヤンデル生活 第6話 夜明け前。 ヤンデル生活 第7話 おはよう。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2273.html
ヤンデル妹 第一話 ヤンデル妹 第二話 ヤンデル妹 第三話 ヤンデル妹 第四話
https://w.atwiki.jp/kingyoumee/pages/25.html
第96使徒 ヤンデル 第96使徒。 タマキンデーに現れた、睫毛を触手状に伸ばして攻撃をする使徒。 数々の名場面に登場。 名前の由来はnice boatでおなじみのアノゲームから(?) 攻撃 電話を20件かけ某氏の携帯電話の履歴をいっぱいにする 平日に某氏の家に無理矢理泊まりに行こうとする コミケ会場を1時間以上攻撃するために探し回る 虚言癖 セクハラ 顔がブラクラ など
https://w.atwiki.jp/zakuaku/pages/1456.html
ヤンデル草 瘴気を吸って成長する草(最大HP+10/防御+1) 逆に綺麗なところでは殆ど育たない。病んでる草。 258:ヤンデル草 価格:0G 使用:移動時 消耗:消耗する HP+10 防御力+1 特徴 売却不可能。 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/2jiwiki/pages/426.html
ヤンデル大佐 誕生日: 2006/09/14 主な活動場所: img 概要: 悪の組織の女幹部。 解説: 【元ネタ】 オリジナル。 ある「」ヤンデルという響きがドイツっぽいので「ヤンデル大佐」というキャラを思いついた。 【二次裏での動向】 悪の組織に所属するがゆえに基本的に悪事をはたらくのだが、大佐という肩書とは裏腹にやっていることは極めて中間管理職的な事務作業が多いらしい。 前線に出て戦うことも多いが、黄ばみが出てきて活動を妨害されたり、怪人が青カブトに金を貸して返してもらうために監禁したり、組織の怪人が、同郷出身の悪を懲らしめる魔法少女と再会し、戦闘が無いことになったりするなど、基本的には虹裏ネタなら何でもありなパラレルな世界観になっている。 悪の組織の女幹部であるものの、悪の組織自体がグダグダで小市民的の自治会的な組織になってしまっている。だが、それが悩みになっているかは微妙。 自分の仕事に自信を失って、ツイッターで「仕事辞めます」と呟いたこともある。また、せいりゅうさんとともに栄養ドリンク剤を飲むなど体力の衰えを気にしている節がある。 敵対する正義の戦隊の女性戦士の飲み友達だが、彼女の暴れた始末は基本的にヤンデル大佐が行うらしい。 スクリプトの書かれた定時スレがあった。 【補足情報】 スパいさんとは友人だが、スパイさんが有給を得るために悪の組織を急襲されたり、自宅の風呂から出たら自分の部屋がスパいさんと敵の戦場になっていたなど、たびたび巻き込まれて酷い目にあってる。 ワンデルという犬を飼っているという説もある(ただし、ワンデルが可愛がられると八つ当たりするなど、ヤンデル大佐はかなり自分勝手なひどい飼い主である)。 「がんたいさん」という名前で虹メデビューを果たしたことがある(もちろん、出落ちになった)。 悪の組織は時折地方ロケのために休業するなど、何をやってるのかよくわからない。 「悪の組織の女幹部、我々の戦いはこれからだ」 カテゴリ: ふたばキャラ スクリプト 関連項目: スパいさん 関連リンク: ふたば倉庫 (ふたばキャラ→悪の組織の女幹部) 上に戻る memo: 訂正、追加情報等。 名前 コメント 最終更新日:2013年08月23日 (金) 21時29分02秒
https://w.atwiki.jp/jei10/pages/27.html
ストーリー 遠い昔、遥か彼方の銀河で… ヤンデルは山へ芝刈りに、グレーテルは川へ洗濯へ ツンデルは鬼が島へ鬼退治に、ラリッテルは薬を買いにマレーシアへ 古泉は閉鎖空間へ男漁りに、上杉和也は、死んだ。 グレーテル「最近誰も沢近とか言わないよな」 その時突然大きな桃が川をDONBURAKO!DONBURAKO!と… ■フリーシナリオシステム 主人公を選んでください ヤンデル グレーテル ツンデル ラリッテル 〔ア古泉 上杉和也 桃 .
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2276.html
699 :ヤンデル妹:2011/06/08(水) 23 50 54 ID DN5rxcpA 今日は暑い夜だ。 家のクーラーが今日に限って・・・ 壊れてしまった。 そのせいもあるけど、一番の理由は。 俺の隣で腕枕している妹のせいだ!! なぜ、こうなってしまったのか。 それには深いわけが・・いてて腕がしびれてきた。 「ただいま潤オっと、あれ?今日は誰もいないのか?」 いつもなら、母親がここで 「手を洗ってきなさい。」 というはずなんだが。 まあ、いいか。 俺はその時背後に誰かいることに気づかなかった。 そいつは、疾風のように現れ俺の鞄を引ったくっていく。 「お兄ちゃん・・またニンジン食べてない。」 お前は何処の忍者だ!! 「すずかだって知ってるだろ?俺がニンジン食べられないの・・」 俺はだいのニンジン嫌いだ。 ニンジン好きの皆さんや、ベジタリアンさんには悪いけど・・ あんなもん馬が食べるも(ry 「お兄ちゃんは私が作る食べ物は嫌いなんだ。」 そう言うと、妹は急にブツブツ何かいいはじめた。 「お兄ちゃんにとって私なんて・・ブツブツ。」 このままじゃダメだな。 普通に慰めるだけじゃ無駄だ。 仕方ない、久しぶりにあれをやるか。 「悪い悪い、あれやるから許してくれ。」 「ブツブツ、ブツブツ、ブツブツ。」 聞こえてないのか? ええい、こうなったら・・ 俺は、無理やり妹を自分の膝へ座らせた。 「ひゃっ!!お兄ちゃん!?」 そして俺は、手慣れた手つきで・・ 妹の首を、猫をあやすように掻くのだ。 そうすると、あら不思議。 目がトロンとしてくるのだ。 「ふにゃああ・・にゃん。」 そう言うと妹は、俺の胸にうずくまってきた。 デカイ猫を飼ってるような気分だ。 「にゃ・・うにゅ潤オ・・ん。」 こういう顔してると本当にかわいいなって思う。 確かに、あの時見ちゃいけないものを見たし 妹に対して嫌悪感が全くなかった訳じゃない。 でも、こいつは俺のたった一人の妹なんだ。 俺は妹をそう言う目では見れないけど。 それでも、大切な妹なんだ。 「うにゃ・・あむ。」 不意に妹が俺の腕を噛んできた。 これは、頭をなでなでしてほしいという合図だ。 「わかったわかった。」 俺は複雑な心境で妹の髪を撫でた。 あれから、数時間たったあとも妹は俺の膝から離れない。 てか、お風呂とご飯作るとき意外 ずっと俺の膝の上だ。 「なあ、そろそろいい加減・・」 「だあめっ!!」 「これは、お兄ちゃんがニンジン残した罰なんだから!」 これは、暫く離れそうにない。 700 :ヤンデル妹:2011/06/09(木) 00 46 56 ID QRLMq/3A 「はい!お兄ちゃん!あ潤オん・・。」 「いいってもう・・自分で食べれるから。」 「だめだもん!」 「これは、お兄ちゃんがニンジン残した罰だもん。」 断固譲る気無しですか。 ああっ、でも妹にあ潤オんさせられるなんて。 めちゃくちゃ恥ずかしい。 ここに親がいなくてよかった。 「はあい!よく食べました。」 「俺は幼稚園児ですか!」 「だって、ニンジン残したお兄ちゃんが悪いんだもんね。」 ニンジンにまた新しくトラウマが出来そうだ・・ それから、親が帰ってくるなり俺のことをロリコン呼ばわりしてきた。 どうやら、母親はガールズトークに花を咲かせていたらしい。 妹には、お母さんの代わりにご飯作ってくれたの? えらいわ潤オ!とお手とえらい待遇が違うんですけど!? なんか今日は疲れたな・・早く寝よう。 そう思ってドアにてをかけたとき 腕を引っ張るように捕まれた。 誰なのかはわかっている。 「お兄ちゃん・・今日は一緒に寝よ?」 それは予想外の言葉だった。 「へ?」 「だあかあら!お兄ちゃんと一緒に・・」 「そっそれって・・」 何て言うかすごく複雑な気分だ。 妹と一緒に寝るのは何年ぶりか。 いや、そんなことよりもいかに傷つけずに断るかだ。 「あれ」を見ている俺はどうしても 妹と一緒に寝ることを阻止しなければならない。 「どうしたんだよ急に。」 「今日はお兄ちゃんと寝たい気分なの。」 「寝たいきぶんって・・はは!おかしなこことを言うな潤オはは・・」 だめだ!うまい断りかたが思い付かない! 「お兄ちゃんニンジン残してるし・・・」 ニンジントラウマ確定だな。 というわけで、今に至ると。 隣で静かに寝息をたててる妹のせいで全然寝られません。 寝息が腕に当たってなんとも言えない。 ああ、誰か助けてえええ!! こうして、波乱の夜はふけていった。 俺はあそこに感じるむず痒さで目が覚めた。 いつの間に寝ていたんだろう。 外はまだ真っ暗だ。 ふと、隣に妹がいないことに気づく。 あれ?どこいったんだ? そして俺は気がついた。 俺の布団の中に誰かいること。 そいつは俺のあそこを口にくわえていること。 そして、そいつは紛れもなく俺の妹だということ。 「ん・・ちゅく、ちゅく、んはっ!お兄ちゃんおいし・・はむ。」 夜はふけてゆく。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2275.html
658 :ヤンデル妹:2011/06/06(月) 00 36 03 ID ySaUzkQA 今日は月曜日。 妹の信じたくない秘密をしってしまってからもう1日たってしまった。 昨日の夕方、妹の様子が急におかしくなった。 いや、たぶん・・確実に俺のせいなんだけど・・。 あれから、いつも母親が作ってくれていた弁当を、妹が作りたいといってきた。 急に料理に対する情熱が燃えたんだとか、なんとか・・。 まあ、それ自体は別にいいんだけど・・・。 弁当をもってきた妹の手が絆創膏まみれなのは驚いた。 そんなわけで、今昼休み。 恐る恐る、弁当を開けてみると結構ちゃんとできていた。 うん、味もなかなか・・いける! 将来いい奥さんになりそうだな。 にやにやしながら弁当を食べてる俺は他の奴らから見たら気持ち悪いだろう。 まあ、そんな心配する必要はないんだどな。 いつも一人で、屋上で。 すずめと一緒に食べているからな。 そうです。 俺には友達がいないのです。 あることが原因で・・。 「城間くんっ今日も一人でお弁当?」 そういってきたのは俺の幼馴染の上間 はるか。 ひらがなではるかだ。 そういえば、こいつだけは俺のこと嫌いにならなかったんだっけ。 「あれ~?それいつものお弁当とちがうね!」 女の子ってこういうの本当っ・・・・に!敏感だよね。 「もしかして、妹さんが作ってくれたの~?」 あらら、本当に女性って超能力でもあるのかね? 「ま・・まあな。」 「ふ~ん。そうなんだ。」 「むかつく。」 はるかは、俺には聞き取れないくらい小さな声で何かをぽつりとつぶやいた。 なんだろう・・笑顔の裏にものすごい気迫を感じるんだが・・。 「ってか。俺と一緒に飯食って大丈夫なのかよ?」 「全然大丈夫!きっと、いつか城間君の誤解も解けるよ!だから・・そのあいだ・・。」 そう、はるかは顔をほのかに赤らめながら言った。 その反応になぜか俺も顔が赤くなる。 その時、タイミングよくチャイムがなった。本当にこういうときってタイミングいいよな・・・。はぁ・・。 「いけない。私次の体育、水泳だったんだ。ごめんね。いっしょに食べられなくて。」 「いいって。早くいかないと遅れるぞ?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい。」 「おっ・・おい!はるか?」 「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい本当にごめんなさい。だからだから・・。」 虚ろな目でそういうとまるで、捨てられそうな子犬のような声で 「捨てないで・・。」 と、ぎりぎり聞き取れるくらいの小さな声でそうつぶやいた。 「なっ!なにいってんだよ!俺がはるかを捨てるわけないじゃん!」 「本当?・・本当?・・本当・・・?」 そう、すがるような目つきで言った。 なぜか、その眼を見ていると心が苦しくなった。 「ああ、本当だ。約束する!」 俺はそう、力強くいった。それがどういう意味になるのかも知らずに。 「うれしい・・うれしい・・。」 「そっ・・それじゃあもう行くね!絶対!!絶対次はいっしょにたべるから!」 そういうと、あわてるように駆け出して行った。 あいつおっちょこちょいだから、コケそうだな~。 ・・・やっぱりコケた。 って、こうしてる場合じゃない。 俺は、最後にとっておいたハンバーグを急いでかきこむと、教室に向かって走った。 気のせいか、そのときハンバーグについているケチャップから鉄の味がした。 まさか、そんなはずはないよな? 661 :ヤンデル妹:2011/06/06(月) 08 49 49 ID FebmqocQ 続き書き込みます。今度は、はるか目線で書き込みます。 城間君とはもう、幼稚園の頃から一緒だったな。 臆病で引っ込み思案だった私に初めて話しかけてくれたのは 城間君だった。 いつも私を連れ回して一緒に遊んでくれたっけ。 あのとき二人で交わした約束。 今でも覚えているかな? あの時私、城間君に大きくなったらお嫁さんにしてくれる?って聞いたら。 「うん!もちろん!」 っていってくれたよね。 私、すごく嬉しかった。 もちろん、城間君も覚えているよね? うん、そうだよね。それならいいの。 でも、一つだけ許せないことがあるの。 城間君に群がってくる・・女、女、女、女。 すぐ目を離すとこれだもん。 だからね。これは仕方ないことなの。 城間君の悪い噂が流れれば、誰も城間君に近かなくなる。 そうすれば、城間君は私だけのもの。 ごめんね、城間君。 でも、私と二人っきりになれた方が城間君も嬉しいでしょ? でも、妹さんだけは城間君のこと嫌いにならなかったな潤オ。 どんなに悪い噂流しても、 「お兄ちゃんがそんなことするはずない!!」 っていって。 城間君の妹さんだから手荒な真似はしたくなかったのにな潤オ。 あっ!もう、放課後だね。 今日も、城間君の隣を歩かなくちゃ。 だってそれが奥さんのつとめでしょ? 城間君待っててね。 絶対に城間君は私だけのものにして見せるから。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2387.html
718 名前:ヤンデル生活 第7話 おはよう。[] 投稿日:2011/08/30(火) 20 37 06 ID 6fhj6Feo [1/5] ヤンデル生活第7話投下いたします。 ああ・・・。ぼーっとする。 「ごめ・・んなさぁ・・・いい、お兄ちゃぁぁぁんん・・・。」 妹が泣いている。玄関から柴田さんが戻ってきた。 「九鷹くん!?九鷹君しっかりしてっ!!」 「お兄ちゃぁぁん・・ごめんなさぁいいい・・私もすぐお兄ちゃんの所にいくからぁぁぁ。」 「すずさんやめて!!早く、救急車っ!!・・。」 そうか、これが修羅場ってやつか・・・。 初めて経験したな。もしかしたらこれが最初で最後なのかも。 だんだん血の気が引いてくるのがわかる。 もう、呼吸してるのかしてないのかわからない。 「・・・にぃ・・あかにぃっ!?しっかりしてぇぇっ!!」 比真理?なんでここに・・・どうして泣いてるんだ? 俺は全然平気だっていうのに。 もう、全然痛くなんてないし。 俺はそう伝えようと思ったけど口が全然開かない。 必死に何かして俺は大丈夫だって伝えようとしたけど体は一歩も動かない。 おかしいな・・・おか・・しい。 「あかにぃ・・にぃ・・・。」 目蓋がゆっくりと閉じてゆく。 この世界の光の面影を最後に残しながら。 ・・・ これは・・・夢? 夢の中の少女?美しい白銀の髪に深い青い瞳。 そして透き通るような白い肌。彼女は誰? 遠い昔の記憶。深い深い奥にしまった思い出。 俺はゆっくりと過去を思い返していた。 それはもう十年以上も前。俺がいくつだったか・・・7歳くらいの時か。 俺は田舎に来ていた。 母親か父親の親戚の所だったような気がする。 その田舎で俺は一人の少女に出会った。 そう、名前もわからないあの子に。彼女は俺と同い年だった。 田舎での生活は不便なこともいろいろあったけどこれといって不自由はなかった。 俺がまだ子供という理由でもあるかもしれないけど、彼女がいたから毎日は全然退屈じゃなかった。 その子はとてもきれいだった。今まで見てきた誰よりも。 今思えば、学校のヒロインなんて目じゃない。 それはまさに、ザ・美少女という言葉が正しいのかわからないけどそれしか言葉が見つからないほど。 その子は只現実からかけ離れた美少女だった。 風に揺られて棚引く白銀の髪と透き通る青い瞳。 そして美しい白い肌。何より彼女の笑顔は俺の心の中に焼き付くほど可愛くて綺麗だった。 身長は俺より少し低いくらいで服装はお嬢様のような服だった。 初めて見た服で俺はその美しさに言葉を失った。 彼女は田舎の人ではなかった。彼女も俺と同じ親戚の所に連れてこられたようだ。 俺は彼女を誘って田舎の道をかけ走った。 彼女は走るのがあまり得意ではなかった。歩き方もどことなく上品だった。 彼女を誘ってはカブトムシ、せみ、とんぼ、なんでも見つけてはいちいち彼女に見せた。 すると、彼女は驚いたようなびっくりしたような顔をして俺の顔を見てにこっとするのだ。 俺はその表情が好きだった。只々その表情を毎日見れるのがうれしかった。 彼女とは本当に長い時間をすごした。 1週間どころじゃなかったと思う。ただ、昔の事なんで、長く過ごしたと思い込んでいるだけかもしれないけど。 けど、俺が感じた時間の感覚は永遠とそれとなく近い、表しがたい時間の流れだった。 ある日、珍しく彼女が俺のことを誘ってきた。いつもは俺が勝手に誘っていくのに。 彼女は大きな湖に案内してくれた。 とてもきれいな湖だった。 澄んだ水がどこまでも続いている。 そうか。これが湖なんだと子供ながらに思った。 本当に綺麗だった。もう二度と見れないんじゃないかと思うくらい。 彼女は横で遠くを見つめながら「きれいだね」といった。 俺はただ感動して圧倒されてただ「うん」としか言えなかった。 青い空を反射してその湖はどこまでも続いていた。 彼女は遠くを見つめながら山に語りかけるように歌いだした。 719 名前:ヤンデル生活 第7話 おはよう。[] 投稿日:2011/08/30(火) 20 38 07 ID 6fhj6Feo [2/5] 「光る海は、広がる星空、深くどこまでも光とどけて。この世をかける白い羽を澄んだ青い風でどこまでも届けてゆくの。」 彼女の声は直接心に語りかけてゆくようなとても澄んだ声だった。 自然に涙が俺の頬を流れていった。彼女は微笑みながら俺の涙を指に乗せ、ぺろっと舐めた。 彼女は夜にまた来てほしいといった。俺はわかったと言った。 そして夜。俺は家族を説得し、その湖に向かった。 妹もついてこようとしたけど絶対に来ちゃだめだと念を押した。 湖にはすでに彼女がいた。辺りには蛍が飛び回っていた。 イルミネーションのようだった。 その中で月明かりに照らされて彼女は一際輝いていた。 白銀の髪が光を反射して美しく光の粒を反射しながら風で揺れている。 彼女は俺を見つけると満面の笑みで俺を迎えてくれた。 彼女は俺にこの景色を見せたかったと言った。 俺はここに前にも来たことがあるの?といった。 彼女は「うん」と答えた。 夏になるとよく来るのだそうだ。 俺は「いいなぁ」といった。 彼女は少しさびしそうな顔をした。 「もうく~ちゃんとこれないとおもうとなんだかさびしいね」 俺はそんな彼女を見て心が痛くなった。 「そんなことないよ!いつかまたあえるから。そのとき、またここにいこ?」 俺はそう力強くいった。彼女は「うん」とうなずくと俺の方を見ながら言った。 「おおきくなったら・・・わたしく~ちゃんとけっこんしたい。」 俺はその大きく吸い込まれそうな深い青色の瞳を見ながらしっかりとした口調で答えた。 「うん!もちろんだよ。やくそくする。」 彼女は顔を真っ赤にさせた。そんな彼女を見て俺も顔が赤くなる。 彼女は白い肌をほんのり赤く染めながら顔を下に向けた。 そんな彼女がとても可愛く見えた。 そう。これが初恋なんだ。俺の初恋。遠く奥深くにしまった過去。 彼女は顔を上げて俺の顔を見つめると「キスってしってる?」といった。 俺は照れながら「うん」と答えた。そして、彼女は俺の方にゆっくり顔を向けて・・・。 「キスしよ?」 と言った。俺はゆっくりうなずいた。 彼女と俺はゆっくり目を閉じ顔を近づけていった。 唇がそっと触れた。そのこそばゆい感覚が俺の頭の中を駆け巡った。 初めての感覚に俺は酔いしれた。 俺はゆっくりと唇を離そうとした。すると、急に彼女は俺の頭を抱き寄せより唇と唇を押し付けた。 とっさのことに俺は驚いて彼女を引き離そうとするけどがっちりと押さえつけられてなかなか離せない。 彼女は口の中に舌を入れてきた。俺は声にならない声を上げた。けど、彼女はやめない。 舌と舌を絡ませ、むさぼるように俺の口を犯していった。 彼女はだんだんより激しく俺の口と口の中と舌を絡ませていった。 俺はだんだん驚きが恐怖に切り替わっていった。 俺は必死に抵抗するが彼女の力はだんだん増していって俺は弄ばれているようだった。 彼女は俺の服を乱暴に脱がそうとした。 彼女は俺の大事な部分を引っ張り出すと自分のあそこにあてた。 「しってる?おとこのことおんなのこがつながると、とてもすごいことがおきるんだよ?」 俺は渾身の力を込めて彼女を突き飛ばした。 俺は、暗い夜の道をただひたすら泣きながら走って行った。 その後のことはよく覚えていない。どうやって家に帰ったのかも覚えていない。 ただ、親戚の家から自分の家に帰るときに、車のバックミラーに彼女の姿が見えたことを覚えている。 そして、その時感じた恐怖も。 いつからこの記憶を忘れていたのだろう。 いつからあの夢を見るようになったんだろう。 いつから。 目に光が入ってきた。 俺はゆっくりと目を開けた。 周りは真っ白で、それ以外なかった。 もしかして、ここって天国? だんだんと焦点があってくる。 あれ?天井だ。 そっか、病院か。俺生きてるんだな。 俺の横には妹がいた。 疲れて眠っていた。俺に付き添ってくれていたのか。 やがて妹はゆっくりと顔を上げて俺を見た。 720 名前:ヤンデル生活 第7話 おはよう。[] 投稿日:2011/08/30(火) 20 39 25 ID 6fhj6Feo [3/5] 「ん・・・お兄ちゃん?・・・お兄ちゃん・・・お兄ちゃんっ!!」 そういって妹は俺に抱きついた。 まだ腹が痛いっていうのに。 イテテ。 「すず・・・。ちょ・・・痛いから・・・落ち着けって。」 「うわぁぁぁ・・ごべんなざぁぁあいい。刺すつもりはながったのぉぉ・・・ただおどして・・突き刺すふりをしようとしたらぁぁぁ。」 「勢いつけすぎてぇぇ・・・。気づいたら・・お兄ちゃんまっかでぇぇぇ・・・ううぁぁぁ。」 「わかった。もうわかったから・・・。」 俺はのしかかってきた妹を頭をなでてあやした。 「お兄ちゃんがぁぁ・・ほかの人に取られるのがいやだったのぉ・・。ぐすんっぅぅ。」 「だって。約束したからぁ・・ぐすっ・・・昔お兄ちゃんとすずがいじめられてた時・・二人だけの世界を作ろうって。ぐすぅ。」 約束ってそれだったのか。 小学生の頃、いつもべたべたしている妹と俺を気持ち悪がっていじめられてた時があったっけ。 「あの高校が・・二人だけの世界になるはずだったのぉ・・・クラスの個人情報全員調べて・・・。」 な・・・どういうことだ。 全員調べた!?どうやって!? 俺の妹はどうなってるんだ・・・。 犯罪だぞ・・・。訳が分からない。 俺は驚愕の事実に頭が真っ白になるしかなかった。 どこの、アニメだからこんなことが出来るんだ。嫌、妹の妄想かもしれないし・・・。でも、女性どころか男までも俺に寄り付かなかったのは事実だし・・。 俺は半信半疑で妹の話に耳を傾けた。 「意外と簡単だったよ個人情報を調べるのは・・えへへ。誰もお兄ちゃんに近づけないようにして・・・ぐすっ・・でも、あの人だけはわからなかった。柴田まり・・・。」 「どうしてっ!?どうしてあいつだけ何もわからないの!?誰も過去を知らないの!?過去がないのっ!?」 比真理が急にヒステリーを起こしたように叫びだした。 俺は慌てて妹をなだめる。 「落ち着け・・。すず。個人情報調べるのは犯罪で・・だから・・・もうわけがわかんない・・・。」 俺は頭の中がこんがらがって何を言っていいのかわからなくなってしまった。 いくらなんでもやりすぎだ。 でも、柴田さんだけ何もわからなかった、過去がなかったという妹の言葉は妙に頭に残った。 どういうことだ? 「それに・・比真理がお兄ちゃんに近づくなんて思わなかった・・・。だから、ああするしかなかったの。お兄ちゃんと理想の世界を作る為に・・。」 俺は妹をなでて慰めた。俺は妹になんて言葉をかけていいか見つからなかった。 只頭を撫でて妹をあやすことしかできなかった。 まったく俺は腹を刺されたばっかりなのに・・・しかも俺を刺してきた妹を慰めるなんてな。 俺が慰めてほしいくらいですよ。 「お兄ちゃん・・・おにい・・・。」 妹は寝てしまった。幸せそうな顔をして。 突然、ドアがガラッとあいた。 「あかにぃ?」 比真理がお見舞いの花束を持ってやってきた。 時間を見るともう放課後の時間だった。 俺は比真理に向かって不器用に笑いかけて 「よっ!」 といった。 比真理は安心したような顔を見せると急に顔を強張らせた。 比真理は妹を見ていた。 俺の胸に抱かれてすやすや眠る妹を。 比真理は一瞬すずに対して嫌悪する表情を見せたが俺はそれに気づかなかった。 時真理はすぐに表情を戻し心配したよ。といった。 俺はこのとおり大丈夫!とわざと元気そうに言ったが比真理の表所は明るくならなかった。 すると、妹がもぞもぞと動いて目を覚ました。 721 名前:ヤンデル生活 第7話 おはよう。[] 投稿日:2011/08/30(火) 20 40 33 ID 6fhj6Feo [4/5] 「うぅ・・・ん。寝ちゃった。」 妹はもぞもぞと寝ぼけ眼を擦りながらあたりを見渡した。 そして、比真理を見つけると気まずそうな顔をした。 「比真理・・きてたんだ。」 「今さっき来たところ。」 そう短い会話を交わすと比真理は花束を飾って帰った。 「それじゃあ、またねあかにぃ。」 「ずいぶん早いな。もう少しいてもいいんだぞ?」 「ううん。用事があるから。」 「そういえば、柴田さんは?」 「今日はお休みだよ?風邪引いたみたいなんだってさ。」 「そうなんだ。」 なぜか、柴田さんが風邪を引いたと聞いて安心した。 なんで安心したのかはわからないけど・・・。 比真理はにこっと笑うと急ぎ足で歩いて行った。 ・・・ それから嫌がる妹を何とか医者や看護師さんも手伝ってもらって家に帰すことに成功した。 そういえば、刺されてからもう4日たっていた。 最初聞いたときびっくりした。 こんなことって本当にあるんだと。 ドラマやアニメとかでしか見たことないし、実際にあるわけないって思っていたから。 俺は一人で病院の雰囲気になれず眠れないこの時間の暇つぶしにあの記憶のことを思い返していた。 けど、ほとんど思い出すことが出来なかった。 思い出そうとしても記憶のところどころに砂嵐のようなものがかかる。 ガラっと誰かがドアを開ける音がする。 俺は最初看護師さんが来たのかと思った。けど、ちょっと様子が違う。 妹かと思いきや意外な人物だった。 「比真理!?こんな時間になんで?てか、どうやって入っ・・・。」 「ちょっとね。あかにぃさっきはごめんね。急に帰ったりして。」 「いや、別にいいよ。あんまり気にしてないし・・・もしかして、それを言うためだけにきたのか?」 「うん・・・だめだったかな。」 「顔を赤らめる比真理に不覚にも俺は照れてしまった。 「だめじゃないけど、わざわざ言いに来なくてもよかったのに。」 「ううん。どうしても言いたくて。」 「そうか。」 比真理は何かを決意したように言った。 「あ・・・あかにぃが退院したら日曜日お買いもの・・・付き合ってもらえないかな?」 比真理は照れながら上目使いでそういってきた。 俺はそんな比真理の姿に一瞬ドキッっとしてしまった。 「あ・・ああ全然いいよ!」 突然のことに俺は声が裏返ってしまった。 不謹慎ながらも考えてしまう。 これって・・・デートじゃ・・・。 「ああ・・あのっ!そ・・・それじゃ・・楽しみにしてますから。」 そういうと比真理は俺にお守りを渡した。 「これ・・無事退院できるようにお守りです。」 「ああ、ありがとう。」 俺は女の子からの初めてのプレゼントに・・え?いつも妹から何かもらってるだろって?・・はは・・・それは言わないでくれ。 その日は興奮してなかなか寝れなかった。 つい、お守りを握りしめて。寝てしまったのだ。 けど、本当につらいのはこれからどということを俺はまだ知らない。 ・・・ 「あかにぃ・・・はぁ・・はぁ・・・。」
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/2351.html
613 :ヤンデル生活 第6話 夜明け前。:2011/08/24(水) 20 54 33 ID b9o/GC1g お久しぶりです。ヤンデル生活第6話投下いたします。 その日もいつもと変わらない日だった。 朝起きて、妹と登校して、勉強して、昼飯食って、勉強して帰るはずだったんだが・・・。 「赤木君・・・。あの、その。学校案内してほしいんだけど。」 そうだった。昨日約束したっけ。 ああでも、なんかぎこちない。 そりゃ、何年も話してないし、ましてや誰かさんのせいで女子と話すことなんて滅多になかったわけで。 ああ、なんかみつめ合っちまった。 恥ずかしい。 さりげなく、俺の袖をつかんでいるところもなんか可愛くて照れる。 俺はぎこちなく頭をかきながら言った。 「あ、ああ。そうだな。」 とりあえず、俺は自分の恥ずかしさを埋めようと学校案内に必死になった。 「お兄ちゃん・・・。」 後ろから誰かが追いかけてきているのにも気づかずに・・・。 一通り案内し終わったころ、比真理からふと、言葉が漏れた。 「ここが、にぃにがいくはずだった高校。」 比真理は悲しそうにそういった。 比真理はまだ自分の罪に気付いたばかりなんだ。 「あの・・・。」 不意に比真理が俺の方に向き直って何か言いたそうに顔を赤らめる。 「どうしたんだ?」 比真理はもどかしそうに俺の袖をつかみながら、決心したように俺の方に顔を向けるとこう言った。 「赤木さんのこと・・・あかにぃって呼んでもいいですか?」 彼女に悪気はない。 只の俺の妄想なんだ。けど、俺は悪い予感を感じずにはいられなかった。 そう、嫌な予感が俺を支配する感覚だ。 俺はどう答えようか迷った。 ここでいいといえばいいのか、それとも・・・。 俺の偏見だよな? 自分の兄を殺した妹が俺のことをにぃにと呼ぼうとしてるなんて。 いや、偏見だ。 俺は間違った見方をしてしまっている。 そうだ・・・きっと・・・。 俺もつかさと同じ運命をたどるかもなんて、不謹慎すぎる。 すると、比真理が俺の焦りを感じ取ったのか慌てて違うのといった。 「赤木さんのままだったらよそよそしいから、なんて呼べばいいかなんて考えてて・・・。」 「だけど、こんな呼び方しか思いつかなくて。」 そうか。そうだったんだ。 俺は冷や汗をぬぐった。 そして、急にそんなことを考えた自分が恥ずかしくなった。 なんなんだ俺は。 「そうか。いいよ。それじゃあ、俺も比真理って呼んでいいかな?」 「うん!」 彼女の笑顔は俺が見たどの女性よりもかわいい笑顔に見えた。 ・・・ 「お兄ちゃん・・・。誰?その人。」 「ダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレダレ・・・。」 「お兄ちゃんにとっての何ナノ。」 「ドウシテ比真理がお兄ちゃんと・・・なんでっ!!」 「どうしてどうしてどうして・・・。」 「どうしたらいいの・・・。」 「殺した方がいいかな?いいよね?いいよね?いいんだよね?もちろんいいよ。そうだよ。お兄ちゃんに近づくだけで害虫共は罪なの。」 「罪罪罪罪。許せない。私の気持ちしっててお兄ちゃんに近づくなんて許せない。」 「せっかく、二人だけになれると思ってたのにぃっ!」 「ころころぶっころころころころころころころころころころころころすっ!」 「おにおにおにお兄ちゃんも・・・あんな顔して・・・お仕置きしないとしないといけないのかな?」 「ふふふ。そうだね。お兄ちゃんの目の前で殺してあげる。」 「そしたら、お兄ちゃんの事も許してあげようかな。ふふふ楽しみしみ。」 「その醜い眼球をお兄ちゃんの目の前でひきずりずりだしてあげる。」 「そのあと、はらわたを引きずり出してお兄ちゃんの目の前にぶちまけるの・・・そしたらきっと失禁するんじゃないかな?あはは!!」 ・・・ 614 :ヤンデル生活 第6話 夜明け前。:2011/08/24(水) 21 04 17 ID b9o/GC1g 放課後、妹の様子がおかしい。さっきからぶつぶつ言ってる。 俺がどうしたって聞いてもなんでもないっていうだけだし。 いったいなんなんだ? 嫌な予感しかしない。嫌な予感が・・・。 「お兄ちゃん。」 急に妹は俺にしゃべりかけてきた。 「ど・・どうした?すず。」 「今日楽しいことでもあった?」 妹の目が怖い。なぜか、異様に虚ろなんだ。 こんな目は今まで・・・。 あれ? でも、どこかで見たような・・・。どこだ・・・どこ。 俺は気づいた瞬間に血の気が引いた。 その眼は・・・比真理が警察に連行されているときの目とそっくりだったからだ。 「す・・ず・・・。どうしたんだよ。お前らしく・・・。」 「今日楽しいことでもあった?」 妹はそう機械的に繰り返すだけだった。 「いや、別に・・・なにも。」 「今日比真理さんと会ってたでしょ。」 「ああ、あれは比真理に学校を案内してって頼まれたから・・。」 「そう、ずいぶん楽しそうだったけど。」 「いや、そんなに楽しかったわけじゃ・・・。」 すると視線の先に比真理が見えた。 ああ!なんて言うタイミングだ。 比真理は俺に話しかけようとしていたらしく、悲しい顔をして走って行った。 「ひ・・比真理!!ちょっとまってく・・・。」 「お兄ちゃん。」 妹の冷たい視線が突き刺さる。 「すず・・・。」 「あんまりおいたが過ぎると、監禁しなくちゃいけなくなるからね?」 妹は静かにそういった俺は恐怖でしばらく、体が動かなかった。 俺は妹に殺されるどころか、妹によって運命を決められてしまったんだ。 そう気づいたのはいつごろだろうか。 ・・・ 今日の夕飯は変な味がする。そう、何か変だ。 でも、食べたことのあるような・・・。 鉄・・・の味? 「お兄ちゃん!おいしっ?今日はね。腕によりをかけて作ったんだよ!」 「う・・うん。うまいよ。」 よりによって、こんな時に両親は結婚記念だかなんだかで、しばらく旅行いっちゃうし・・・。 なんでこんな時に。 「お兄ちゃん、口ついてるよっ!」 そういって妹は俺の口元に手を伸ばした。妹の手は絆創膏まみれだった。 妹は指をなめながら、妖艶な顔で不気味な笑いながら俺の方を見た。 俺は苦笑いするしかなかった。 夜、俺は比真理にあやまらないとと思い電話をしようとした。 妹が寝ているか部屋にきてそっと耳をドアに近づける。 物音はない。いや、静かすぎる。 そっと、俺はドアを開ける。妹の姿はない。 嫌な予感がする。玄関には靴がない。 まさか・・・な。俺の額に冷たい汗が流れる。 俺は急いで、比真理に電話をかけた。 ぷるると音が流れる。なかなか比真理は出てくれない。 嘘だろ。 そんなこと・・。あるわけが・・・。頭の中で嫌な予感だけがよぎる。 すると、電話がつながった。 「もしもし?あかにぃさん?」 比真理は生きていた。 よかった、俺の考えすぎか。 「ごめんなさい。お風呂にはいってて電話取れなかった。」 「そうか。よかった。」 「へ?なに?」 「ううん。なんでもない。今日俺、酷いこと言ったから謝ろうと思ってさ。」 「いえ、いいんです。私は人殺しですから。」 さびしそうに比真理はそういった。 「自分を卑下するなよ。それにあれは事故みたいなものじゃないか。」 そうだ。あれはすれ違いが起こしてしまった事故なんだ・・・。 「ありがとう・・・あかにぃ。」 妹は比真理の家にはいかなかった。 よくよく、考えてみれば妹は比真理の家の住所を知らないんだ。いけるはずがない。 じゃあ、比真理はどこに? 俺は強い衝撃を感じた。 その瞬間、体の感覚が無くなる。俺はそのまま崩れるように倒れた。 俺の後ろには妹がいた。 手にはスタンガンを持っていた。 一体どこで手に入れたんだそんなもの。 妹は不気味に笑いながら俺を見下ろしていた。 615 :ヤンデル生活 第6話 夜明け前。:2011/08/24(水) 21 12 16 ID b9o/GC1g 俺の意識は遠のいて行った。 「もしもし?あかにぃ?あか・・」 ぴっ・・・ 「いったでしょ?監禁しなくちゃいけなくなるって。」 目を覚ますと、俺はベッドに両足、両手をしばられていた。妹はその横で俺のそばに寄り添っていた。 「お兄ちゃん、おはよ。」 そう妹は言うと、俺にディープキスをしてきた。 「最初っからこうすればよかったんだ。これで、お兄ちゃんはずっと私のだ。」 妹は俺にのしかかってさらに強くキスしようとする。 「な・・なんでこんなことを。」 そういうと妹は動きを止めた。 「お兄ちゃんのせいだよ。お兄ちゃんがすずがいるのにほかの女ばっかり目に行くから。」 「お兄ちゃんが悪いんだから。」 そういって、妹は俺の服を脱がそうとしてきた。 「おいっ!なにするんだよ。」 妹は当然のように答えた。 「何って・・子作りだよ?」 「はっ・・?」 「安心して?処女はお兄ちゃんのためにとってあるから。」 「そういう問題じゃないだろ!」 「問題?なにが問題なの?」 そういって、坦々と俺の服を脱がしていく。 となりで俺の携帯がなっている。だけど、縛られたままの手には届かない。 時間はわからなかいけど、カーテンの隙間からは淡い太陽の光が漏れている。 俺は必死に脱がされないように抵抗したが無意味なのは自分が一番わかってる。妹も服を脱ぎだした。 このまま俺は妹と・・・。一生妹に監禁されながら生きるのか・・・ピンポーン。 「すいませーん。九鷹君いますか?」 この声はたしか・・柴田まりさん!!俺は大声を出そうとしたが妹が俺の口を布で縛られた。 「どうしてっ!!学校にはお兄ちゃんが風邪っていってあるのにっ!」 妹は慌てたように部屋を飛び出した。 「すいませ~ん。九鷹君いませんか~?」 「すいません。お兄ちゃんは風邪で休むと学校には伝えたはずですが。」 「あなたは確か、九鷹君の・・・。」 「妹の赤木すずです。」 「そうですか。あの、九鷹君に合わせてもらえませんか?」 「そうしてですか?お兄ちゃんは今、風邪で辛いんです。そっとしてください。」 「すずさんでしたっけ、あなたはなぜ休まれてるんですか?」 「私も風邪を引いたんです。」 「それにしては元気ですけど。」 「そう見えるだけです。今日は帰ってください。」 「九鷹君が風邪って、嘘・・ですよね?」 「は?」 「比真理さんがいってました。昨日途中で電話が切れたって。あなた、九鷹君に何かしたんじゃありませんか?」 「勝手な言いがかりです。帰ってください。」 「なら・・合わせてください!九鷹くんに。」 「嫌です。絶対に。」 「九鷹君っ!!九鷹君っ!!返事して!」 「お兄ちゃんは寝てるんです!いい加減にしてください!」 声が聞こえる。比真理は追い返すのに手間取っているらしい。今の内に、手を・・・ちくしょう。固い。 でも、なんとかもうちょい。もうちょい。よしっ!取れた!俺は口に縛られた紐をとると。大声で叫んだ。 「柴田!俺はここだ!助けてくれ!!」 「九鷹君大丈夫!?」 「ちょっと、勝手に入らないでください!!」 「だれにも渡さない!お兄ちゃんは渡さないのっ!!」 「すずさんどうして・・包丁を・・・。」 「近寄らないで・・・。来たら刺すから。」 「あんたたちみたいな害虫共にはお兄ちゃんは渡せないのっ!!」 「すずさん・・落ち着いて。」 一体何が起きてるんだ? ものすごい大声で怒鳴りあっていた二人が急に静かになった。 俺は必死に手にきつく縛られた布をとって二人の方に向かった。 そこには、包丁を持った妹と柴田まりがいた。 妹はものすごい形相で柴田さんのことをにらんでいる。 柴田さんは包丁を見ながら恐る恐る後ずさりしている。 616 :ヤンデル生活 第6話 夜明け前。:2011/08/24(水) 21 13 28 ID b9o/GC1g 「やめろ!すずっ!」 俺はすかさず柴田さんの前に立つ。 「お兄ちゃんどいて!害虫は駆除しなきゃいけないの。」 「もうやめろ!俺はお前のことを兄弟以外に見れないし、人殺しになってほしくない!」 「どうして・・・。どうして・・・。そんなお兄ちゃん嘘だ!私が知ってるお兄ちゃんじゃないっ!」 「お兄ちゃんはいったもんっ!!大きくなったら結婚してくれるって言ったもんっ!!」 「お前はお兄ちゃんの皮をかぶった偽物だぁぁぁっ!」 お決まりのパターンですか!? 妹は包丁を前に突き立てながら走ってくる。 避けると柴田さんに・・・。 万事休すか。 俺はとっさに向かってきた妹の包丁を掴んだ。 「うっ・・・。」 「九鷹君・・大丈夫?」 「なんとか・・・。」 手から血が滴り落ちる。 痛い。 「いくらなんでも・・やりすぎだぞすず。」 「お兄ちゃんが・・お兄ちゃんがすずのものにならないからぁぁ!!」 もう一度妹は包丁を構えた。 後ろに、柴田さんがいるとやりずらい。 「逃げろ。柴田さん。」 「でも・・・。」 「いいからはやく!」 柴田さんは逃げた。 これでいいんだ。 後は俺の技量しだい・・か。 「おぉぉにぃちゃぁぁぁんんんんっ!!」 妹はものすごいスピードで包丁を振り下ろす。 そして、武士もびっくりの動きで俺に襲い掛かってきた。 いつまでかわせるかわからない。 なおも妹の斬撃は止まない。 「すずっ!・・・話を・・聞けっ!」 「うわぁぁぁぁっ!!」 上から降りおろし、横から・・・。 そして、次は下・・。 どすっ。 ん? 包丁が見えない。 「あああ・・ああ・・・・ご・・ごめんなさ・・・。」 俺の目の前には徐々に赤くなってゆく服に半分ほど隠れた包丁が見えた。 うそだろ・・・。 俺は膝から崩れ落ちた。 まさか・・これって・・・。 そん・・な・・・。 やっ・・・と・・・ これ・・・か・・・ ・・・ら・・・・ ・・・・い・・・・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・。 目の前が暗闇で染まってゆく。