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それはとある日曜日の朝のこと ハルヒに用事があるとのことで町内不思議探索は中止となり 布団に包まって気が済むまで寝ようとしていると携帯が鳴った ハルヒか?と思ってディスプレイを除いてみたが電話番号が表示されるだけで名前がない つまり電話帳に登録していない奴から電話がかかってきたと言うわけだな すでに5秒ぐらい着メロが鳴り続けているからワン切りでも無さそうだ これ以上鳴らして相手に迷惑をかける訳にもいかんだろう、間違いだったらその旨を伝えればいいだけだしな 「あ、もしもしキョンさんですか」 通話ボタンを押すと女の声が聞こえてきた 俺のあだ名を知ってると言うことは少なくとも間違い電話ではないと言うことだな もしこれで間違いだったらそのキョンとあだ名を付けられたやつに同情しよう 「え~っと失礼ですがどちら様で?」 「あ、ごめんなさい私は吉村美代子です」 思い出した、妹とは同級生だがとても同じとは思えないほどに大人びた容姿をしている娘だ 通称 ミヨキチ 、最後に合ったのはかなり前だ忘れてても仕方ないだろう 「あぁ君か、久しぶりだね、確か去年の3月の終わり以来か」 去年の3月の終わり俺とミヨキチは映画を見に行った、詳しくはSOS団の発行した部誌を見てくれ 「はい、お久しぶりです。」 「それにしても俺の携帯番号なんてよく解ったね」 「あ、はい妹さんから聞いたんです」 なるほどね、だがミヨキチぐらいなら教えてもかまわんがあまりいろいろな人に教えるなよ妹よ 「それで今お暇でしょうか?」 「あぁちょうど予定が無くなったんでね暇を持て余していたところだ」 「もし宜しければ今日1日私に付き合っていただけませんか?」 「あぁ別にかまわないよ、また映画かい?」 「はい、迷惑でしょうか?」 「意や別にかまわないよ、最近映画を見ていなかったしたまに見るのもいいだろう」 「よかった、ではよろしくお願いしますね」 それから彼女は前回と同じようにこちらの予定を気にしながら待ち合わせの場所と時間を提案した 今回は普通の駅前の映画館で問題ないらしい 「急な電話すみませんでした」 「いやいや別にかまわんよ」 低姿勢なのは変わらないな、まぁ変わる必要もないが それから軽く準備をして念のため待ち合わせ時間の1時間前には家を出る とりあえずこの時間なら途中何らかのトラブルがあっても大丈夫だろう 「あれ~キョン君どっか行くの~?」 家を出ようとしたら妹が声をかけてきた 「あぁミヨキチに映画に付き合ってくれないかって言われてな」 「そっか~がんばってね~」 何を頑張れと言うのだ妹よ、それに古泉みたいににやけるな気味が悪い それにしてもこいつの事だから「あたしも行く」とか言いかねないと思ったのだが 言われなくて安心したよ、もし行く事になったら代金は俺持ちになるだろうからな そして自転車を漕ぐ事30分待ち合わせ場所近くの駐輪場に到着 前に自転車を撤去されたことがあったからな、路上駐車はやめることにした そして待ち合わせの場所に歩いていくとミヨキチはすでに到着していた まだ30分も前だというのにいるとはなどうやら俺は待ち合わせに相手より先に着くってことに縁が薄いらしい 「早いねもう来てたのか」 「いえ今来たところです」 とてもじゃないが妹と同級生には見えないな、下手すると朝比奈さんよりも大人に見える 「それじゃちょっと早いが映画館の方に移行か」 「あ、はい」 「今日はなんて映画を見るんだい?」 「あ、×××××ってのが見たいと思ってるんです」 その映画の名前を聞いてちょっと違和感を感じた 何も変な映画だとかそういうのじゃない、普通の映画だ ただ問題なのは普通の映画だからだ、前回のようにPG-12などの規制がかかってるわけでもない このぐらいの年なら普通に見たいと思っておかしくない映画だ、これだと俺をわざわざ誘う必要もない まぁ彼女には彼女なりの理由があるのだろう、詮索はここまでにしていた方がいいな そのあと券を買う際に代金はどちらが払うかと言うことになった 俺が2人分払うと言ったのだが結局はそれぞれ自分の分を自分で払うことになった 全く、別に遠慮する必要はないんだがな しかし久々に映画を見るのもいいものだな、最後に見た映画が文化祭のSOS団の映画だからなお更だ SOS団でもこのぐらいの映画が作れればと思ったが監督が監督だ、まず無理だろうな 映画を見終わって外に出ると空が暗くなりかけていた 本人はいいと言っていたがさすがに一人で返すわけにも行かないので家まで送っていくことにした 送っていくことにしたのはいいのだがなぜかミヨキチはさっきから無言だ チラッと横を見ているとどうやら俯いている、俺なんか悪いことしたか? しばらく歩いていくと見覚えのある人物に出会った 「お、ハルヒじゃないか」 「ん?キョンじゃないの何して…そちらの方は?」 「あぁ妹の同級生のミヨキチだ、今映画を見てきたところだ」 「あらそう、よかったわね。私お使いがあるからもう行くね」 なんだ?ハルヒの奴機嫌が悪そうだったな、何かあったんだろうか 「あのキョンさん今の人は…?」 「あぁ俺が入ってるSOS団っていう団の団長だ」 そういうとミヨキチは何かを考えるそぶりを見せた後 「あの、キョンさん今の方に伝言をお願いできますか?」 「あぁ別にかまわないが知り合いだったのか?」 「いえ、そういう訳ではありませんが『負けません』と伝えてもらえますか?」 「解った伝えておこう」 「それでは私の家はすぐそこですので、今日は本当に有難うございました」 そういうとミヨキチは小走りで自分の家のほうに走っていった 「負けません」か…あいつらなんかの勝負でもしてるのか? 俺には伝言の意味がよく解らなかったが俺に対する伝言じゃないんだ別に問題ないだろう 気が付くと太陽はもう殆ど沈んでおり俺は自転車を家の方向に向けてペダルに力を入れた
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それはとある日曜日の朝のこと ハルヒに用事があるとのことで町内不思議探索は中止となり 布団に包まって気が済むまで寝ようとしていると携帯が鳴った ハルヒか?と思ってディスプレイを除いてみたが電話番号が表示されるだけで名前がない つまり電話帳に登録していない奴から電話がかかってきたと言うわけだな すでに5秒ぐらい着メロが鳴り続けているからワン切りでも無さそうだ これ以上鳴らして相手に迷惑をかける訳にもいかんだろう、間違いだったらその旨を伝えればいいだけだしな 「あ、もしもしキョンさんですか」 通話ボタンを押すと女の声が聞こえてきた 俺のあだ名を知ってると言うことは少なくとも間違い電話ではないと言うことだな もしこれで間違いだったらそのキョンとあだ名を付けられたやつに同情しよう 「え~っと失礼ですがどちら様で?」 「あ、ごめんなさい私は吉村美代子です」 思い出した、妹とは同級生だがとても同じとは思えないほどに大人びた容姿をしている娘だ 通称 ミヨキチ 、最後に合ったのはかなり前だ忘れてても仕方ないだろう 「あぁ君か、久しぶりだね、確か去年の3月の終わり以来か」 去年の3月の終わり俺とミヨキチは映画を見に行った、詳しくはSOS団の発行した部誌を見てくれ 「はい、お久しぶりです。」 「それにしても俺の携帯番号なんてよく解ったね」 「あ、はい妹さんから聞いたんです」 なるほどね、だがミヨキチぐらいなら教えてもかまわんがあまりいろいろな人に教えるなよ妹よ 「それで今お暇でしょうか?」 「あぁちょうど予定が無くなったんでね暇を持て余していたところだ」 「もし宜しければ今日1日私に付き合っていただけませんか?」 「あぁ別にかまわないよ、また映画かい?」 「はい、迷惑でしょうか?」 「意や別にかまわないよ、最近映画を見ていなかったしたまに見るのもいいだろう」 「よかった、ではよろしくお願いしますね」 それから彼女は前回と同じようにこちらの予定を気にしながら待ち合わせの場所と時間を提案した 今回は普通の駅前の映画館で問題ないらしい 「急な電話すみませんでした」 「いやいや別にかまわんよ」 低姿勢なのは変わらないな、まぁ変わる必要もないが それから軽く準備をして念のため待ち合わせ時間の1時間前には家を出る とりあえずこの時間なら途中何らかのトラブルがあっても大丈夫だろう 「あれ~キョン君どっか行くの~?」 家を出ようとしたら妹が声をかけてきた 「あぁミヨキチに映画に付き合ってくれないかって言われてな」 「そっか~がんばってね~」 何を頑張れと言うのだ妹よ、それに古泉みたいににやけるな気味が悪い それにしてもこいつの事だから「あたしも行く」とか言いかねないと思ったのだが 言われなくて安心したよ、もし行く事になったら代金は俺持ちになるだろうからな そして自転車を漕ぐ事30分待ち合わせ場所近くの駐輪場に到着 前に自転車を撤去されたことがあったからな、路上駐車はやめることにした そして待ち合わせの場所に歩いていくとミヨキチはすでに到着していた まだ30分も前だというのにいるとはなどうやら俺は待ち合わせに相手より先に着くってことに縁が薄いらしい 「早いねもう来てたのか」 「いえ今来たところです」 とてもじゃないが妹と同級生には見えないな、下手すると朝比奈さんよりも大人に見える 「それじゃちょっと早いが映画館の方に移行か」 「あ、はい」 「今日はなんて映画を見るんだい?」 「あ、×××××ってのが見たいと思ってるんです」 その映画の名前を聞いてちょっと違和感を感じた 何も変な映画だとかそういうのじゃない、普通の映画だ ただ問題なのは普通の映画だからだ、前回のようにPG-12などの規制がかかってるわけでもない このぐらいの年なら普通に見たいと思っておかしくない映画だ、これだと俺をわざわざ誘う必要もない まぁ彼女には彼女なりの理由があるのだろう、詮索はここまでにしていた方がいいな そのあと券を買う際に代金はどちらが払うかと言うことになった 俺が2人分払うと言ったのだが結局はそれぞれ自分の分を自分で払うことになった 全く、別に遠慮する必要はないんだがな しかし久々に映画を見るのもいいものだな、最後に見た映画が文化祭のSOS団の映画だからなお更だ SOS団でもこのぐらいの映画が作れればと思ったが監督が監督だ、まず無理だろうな 映画を見終わって外に出ると空が暗くなりかけていた 本人はいいと言っていたがさすがに一人で返すわけにも行かないので家まで送っていくことにした 送っていくことにしたのはいいのだがなぜかミヨキチはさっきから無言だ チラッと横を見ているとどうやら俯いている、俺なんか悪いことしたか? しばらく歩いていくと見覚えのある人物に出会った 「お、ハルヒじゃないか」 「ん?キョンじゃないの何して…そちらの方は?」 「あぁ妹の同級生のミヨキチだ、今映画を見てきたところだ」 「あらそう、よかったわね。私お使いがあるからもう行くね」 なんだ?ハルヒの奴機嫌が悪そうだったな、何かあったんだろうか 「あのキョンさん今の人は…?」 「あぁ俺が入ってるSOS団っていう団の団長だ」 そういうとミヨキチは何かを考えるそぶりを見せた後 「あの、キョンさん今の方に伝言をお願いできますか?」 「あぁ別にかまわないが知り合いだったのか?」 「いえ、そういう訳ではありませんが『負けません』と伝えてもらえますか?」 「解った伝えておこう」 「それでは私の家はすぐそこですので、今日は本当に有難うございました」 そういうとミヨキチは小走りで自分の家のほうに走っていった 「負けません」か…あいつらなんかの勝負でもしてるのか? 俺には伝言の意味がよく解らなかったが俺に対する伝言じゃないんだ別に問題ないだろう 気が付くと太陽はもう殆ど沈んでおり俺は自転車を家の方向に向けてペダルに力を入れた
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今日は疲れたな。まさか探索が午前も午後もハルヒと一緒になるなんてもっとも疲れるパターンだ。 早く部屋に戻って一眠りするか。 部屋を開けようとすると、中に人の気配が。……まさか、泥棒か? 俺はゆっくりとドアを開けると……中には、俺のベッドで熟睡しているミヨキチが居た。 何故ミヨキチが?…妹は、いない。 ミヨキチだけがいる。 ………とりあえず、起こすか。 「おい、ミヨキチ。起きろ。」と体を揺さぶる。 「う……ん。あ、お兄さん。おはようございます。」 ミヨキチは目がトロンとしていて、妹と同い年とは思えないくらい色っぽかった。 「おはようございますじゃない。俺のベッドで何してるんだ?」 「………?寝て…ましたけど?」 どうやらこいつは抜けているらしい。俺の部屋で寝ていることを少しも悪いと感じていない。ハルヒタイプと言い換えてもいいか。 「何故俺のベッドで寝てるのかを聞いてるんだ。妹の所で寝ればいいだろ?」 ミヨキチは笑顔で答えた。 「妹ちゃんがちょっと買い物に出るから、此処に居て。って言ったんです。気がついたら寝てました。」 なるほど。妹のバカタレがな。 「しかし、俺も疲れてるんだ。そこ開けてもらっていいか?」 ミヨキチは黙って頷き、ベッドから降りた。 入れ替わりで俺はベッドに入る。……まだあったかいな。って俺は変態か。 ミヨキチは、何故かベッドの横に座り俺を見ていた。 ……寝れねぇ。 「なぁ、なんでいつまでもそこにいるんだよ。」 「えっ?……あの、お兄さんの寝顔でも…見ようかなって……ダメですか?」 やはりこいつは変わっている。 「いや、別に構いやしないが……お前も疲れてるんじゃないのか?熟睡してたし。」 俺も何を言ってるんだろうね。疲れ過ぎてるらしい。 「あ、まぁ、遊び疲れですけど。」 あんな妹に付き合わされちゃな。 「なんなら一緒に寝るか?隣り開けてやるぞ?」 先に言っておくが、俺はロリコンではない。これは優しさだ。 「え?いいんですか?……じゃあ、お言葉に甘えて。」 と言ってミヨキチは布団に潜り込んできた。 …少しは悩むフリくらいしろよ。 ここで、ミヨキチを掴まえた俺は質問をする。 「ところで、こないだのキスマークはどういうわけだ?説明してもらおうか。」 ミヨキチは完熟トマトの様な赤い顔をした。 「あ、あれはっ!!……つ、鶴屋さんに、こう…半分無理矢理……。」 つまり半分は自分の意思だったわけだな。 …まぁ、気にしてないが。 「そうか。ならしかたないな。じゃあおやすみ、ミヨキチ。」 「あ、はい……。おやすみなさい、お兄さん。」 その後、22時過ぎまで寝続けた俺達は、親に見つかり、一仕切り怒られた所でミヨキチを送るために外に出た。 ………起こせよ、妹よ。 「あの……ほんとごめんなさい。わたしのせいで…。」 妹もこんな性格を見習って欲しいもんだな。 「いいよ、そもそも一緒に寝るかって言ったのは俺だし。」 「でも……。」 引き下がらないな。 「じゃあ、お前ん家の近くでジュースでも奢ってくれ。それでチャラだ。」 「は、はいっ!」 まぁ、あとは何もなくジュースを頂きミヨキチを家に送り、ミヨキチの親に謝り、家に帰って叱られた。 よく考えると、今日は厄日だったな。 ハルヒのお守りにミヨキチのお守り……。 女難の相でもあるかもしれん。今度お祓いでも行ってみるか。 終わり
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…橘・周防と別れたキョンとシャミ(ry)… くそ、やっぱり嫌な奴だ。意味不明な言葉ばかり並べやがって、挙句に少し悩んだ方がいいだと?ふざけるな! それでも俺は話を整理していた。だが、考えても何がなんだかさっぱりだ。 …くそ、どうやら俺は橘の謀略に嵌った様だ。忌々しい。何とかしてあいつを見返す事はできないだろうか… 「キョン―」 ふと見上げると、そこにいた見知った顔があった。 ―谷口!? 谷「キョン、話がある」 なんだ。 谷「お前、今日は忙しかったみたいだが、スケジュール管理は優秀なんだな」 何だ藪から棒に。 谷「…お前、何股デートをしてたんだ?」 はあ?何を言ってやがる。 谷「とぼけるな。涼宮はお前の管轄だから何をしていても構わん。良しとしよう。 だが、白昼道々抱き合っていたあの女の子は誰だ!?」 あの時の佐々木のことか。あれは事故だ。お前が考える様な疚しい事は何もしてない。 谷「うそつけ。それだけじゃ飽きたらず別の女の子二人と仲良く手をつないでいたじゃねーか!」 橘と周防か。そんなところまで見られたのか。 谷「極めつけは朝比奈さんと長門まで連れ回していたな。 二人共イヤに楽しそうだったぞ?涼宮と吊るんでいる時と違って。」 朝比奈さんはともかく、谷口に長門の表情が理解できるとは知らなかった。 いやそれより、俺は谷口にストーキングされているのか?今度警察に相談しよう。 谷「全く、お前がこんなにプレイボーイだとは知らなかったぜ!」 全部誤解だ、といいたいが、俺の回りには俺の話を聞かない奴が多い。こいつもその例に漏れないだろう。 谷「しかも全員Aランクを超えてやがる」 で、何がいいたい?ハルヒにチクって制裁されている姿を見て楽しむ気か?実は全て見ているんだがな。 谷「キョン、お前に頼みがある」 なんだ?ナンパなら行かないぞ。 谷口はやおら顔を伏せ、地面に頭を擦り付けたかと思ったら、両手を付いた。何をする気だ? 谷口は言った。 谷「キョン、いや師匠!」 …は?ししょう? 谷「弟子にしてください!」 …はい? 谷「どうやったらそんなにうまいこと女の子と仲良くできるのか、そのナンパテクニックをご教授下さい!」 …こいつ絶対勘違いしてやがる。俺をどうゆう目でみてやがる? 谷「師匠!今度一緒にナンパ行きませんか?絶好のスポット知ってるんですよ!そこでコツを教えてください!」 嫌だ。それにコツなんてねぇ。いつも向こうから勝手に話しかけ来るんだ。 谷「おおっ!逆ナンされるとは流石師匠!お見それ致しました!」 谷口は再度頭をアスファルトに擦り付けていた…もういい。言い訳する気にもならん。 谷「それでしたら是非お願いがあるのですか、一人くらいおこぼれに預かる事はできませんか?自分としては、あのツインテールの子がいいんですが…」 橘か。丁度良い。好きにしろ。お前とお似合いだ。 谷「有難う御座います!師匠!!」 …谷口は泣いていた。 橘よ。俺を悩ましてくれたお礼だ。谷口を進呈しよう。せいぜい楽しんでくれ。 そう思うと気分がよくなって来た。さぁ、帰るか、シャミ(ry)。 シ「………」 シャミ(ry)は爪こそ出して無いが代わりに不機嫌オーラを見に纏っていた… はあ、何とか谷口をまく事ができた。今日は色々あり過ぎて疲れた。早く家に帰って休もう。 俺とシャミ(ry)は何ごとも無く帰宅できた。…良かった。これ以上ややこしい奴は増えないみたいだ。早く家に入ろう。 …おや、女の子物のシューズがある。妹のより大きいな。お客さんか? 妹「あ、キョンくん、シャミー、お帰りー!」 ああ、誰かお客さんが来ているのか? ミ「あっ…!こんにちは…。ご無沙汰しております」 ミヨキチか!?こんにちは。久しぶり。また大きくなったね。 ミ「は、はい、ありがとうございます。それから、以前はお世話になりました!」 もう大分前の事だが何度謝礼されたかわからない。俺に会う度に言われるからな。 …ミヨキチは見る度に大人っぽくなっている。もはや見た目の年齢なら、朝比奈さんと変わらないかもしれない。 まぁ、朝比奈さんほどの巨乳じゃないがな。だが小学生でこの大きさは… グサッ 痛ってぇ~!!何しやがる! シ「フー!」 また怒ってやがる。まてよ、この声と顔は長門が教えてくれた時と同じ気がする。確かあれは… 『マヌケ面』 そうかい、確かにちょっと変な顔をしてたかもな。済まなかったな。 シャミ(ry)は暫く俺を睨んでいたが、ぷいっと顔を背けて妹の方へ向かった。 許してくれたんだろう。…多分。 …ミヨキチinキョン宅… シャミ(ry)は妹とじゃれあってた。シャミセンは普段妹に無関心だが、シャミ(ry)は遊んでくれるため、妹は大はしゃぎである。 ミ「あの、ゲーム、しませんか…?」 遊び相手をシャミ(ry)にとられ、やや呆然としていたミヨキチが語りかけていた。 遊び相手を取られたもの同士だ。相手をしてやろう。 ゲームは対戦格闘から始まり、シューティング、パズルなどゲームを換えながら遊んでいた。 ミヨキチが気に入ったのはやっぱりというか、ホラー系だった。 グロテスクな怪物を銃などの武器で退治していくアクションゲームだが、二人が協力しないとクリアは難しい。 妹「ミヨキチ頑張れ~」 いつの間にか妹とシャミ(ry)もゲーム観戦をしていた。 実はこのゲーム、まだクリアしていなかった。正確には二人プレイで、だが。 妹とゲームをやっても何も考えず敵を撃つだけで、玉切れを起こしゲームオーバーになってしまう。 その点、ミヨキチは上手かった。家にゲーム機は無いそうだが飲み込みは早く、少なくとも妹とやるよりよっぽど楽しかった。 ゲームは順調に進み、いよいよ最終面となった。一人プレイで一度クリアしている俺はミヨキチにアドバイスをし、ラスボス戦へと挑んだ。 ラスボスは、触手を破壊しつつ本体を攻撃しなければいけない。 また、突然消えてプレイヤーのどちらかの背後を襲うため、二人の協力が必要不可欠になる。 とはいえ、ここまで順調に来れた俺たちにとって、さほど厳しいものでは無く、ラスボスもいよいよ最終形態となった。 最終形態といっても、スピードと攻撃力が上がるだけで、同じパターンで攻撃すれば問題ない。 妹「ミヨキチ凄い~!キョンくんのサポートばっちりだね~!」 確かにサポートがうまい。内助の功というやつだ。 妹「ないじょのこお?」 夫を影ながら手助けする妻の働きっぷりのことだ。ミヨキチはいい奥さんになれるぞ。夫になる奴が羨ましいな。 ミ「……!」 ミヨキチは声にならない声をあげ、俺の方を見た様な気がする。 一瞬の事だった。ミヨキチが目を逸らした隙を狙ったかの如く、ラスボスは俺の後ろに回り込んだ。 つまり、俺は攻撃を食らってしまったんだ。 ミ「あぁ!!」 ミヨキチは今度こそ悲鳴をあげた。 その一撃で形勢逆転、一気にゲームオーバーを予想していた。 ミヨキチから俺の場所まではそこそこ離れており、助けに行くのも時間が掛かる。 しかも俺は初心者のミヨキチに回復薬を全て渡しており、自分で回復できない。絶望的だった。 しかし、俺は信じられない光景を目の当たりにした。 ミヨキチは俺の所まで駆け抜けてきた。ラスボスの攻撃を物ともせず。 それどころか四方八方から迫る攻撃を避け、あるいは撃墜していた。オールレンジ攻撃を全てよけるとは、あなたはニュータイプですか? 心の中で『そこっ!』とか『見える!』とか叫んでいるに違いない。 ミヨキチは確実に攻撃を跳ね除け、俺のダメージを回復させてくれた。 本当にこのゲーム初めてなのか?俺よりうまいぞ? その後体制を持ち直し、クリアする事ができた。 いや、一時はビックリしたけど無事クリアできて良かったよ。流石ミヨキチだ。 「………さい」 ん? ミ「…ごめんなさい…」 ??…なぜ謝る? ミ「ごめんなさい!私が気を取られた隙に怪我を負わせてしまって…危ない目に会わせて…」 ミヨキチは涙目だった。…いや、ゲームだからそんなに謝ることはない。真剣謝れても、こっちが困るぞ? それにゲームオーバーになっても、それはそれで良い思い出だ。 ミ「ごめんなさい…」 ミヨキチはひたすら謝り続けていた。さて、どうしたもんか…。 …こうしよう。もう一回挑戦して、今度同じミスしたらジュース一本俺に奢ってくれ。 しなかったらオレが奢る。そんな条件で良いか? ミ「え…?」 汚名を返上するチャンスだ。やるか? ミ「…はい!やります!」 ミヨキチは力強く答えた。 俺たちはもう一回、つまりミヨキチのリベンジ(逆襲のミヨキチ?)プレイを楽しんだ。 因みに、ミヨキチが同じミスを二度とやるわけが無く、それどころか一回目で敵やトラップのパターンをほぼ把握していた。 むしろ俺が足手まといじゃないかというくらいほぼ完璧にクリアした。 …再三言うが、このゲーム、本当に初めてなのか…? ミ「今日は本当に申し訳ありませんでした」 本日何度目か分からない謝罪をするミヨキチ。 そして俺も同じ数だけ気にするな、と言った。 ミ「また、遊びに来てもいいですか…?」 もちろん大歓迎だ。だが、もうミヨキチとのゲームで賭け事は止める事にする。俺の財布が持たないからな。 そう言うとミヨキチくすくす笑い出した。どうやら笑顔を取り戻してくれたようだ。 ミ「さようなら…」 そう言ってミヨキチは帰って行った。こちらを振り返り、何度も頭を下げながら。 シ「……ャ…」 シャミ(ry)、どうした? シ「………」 ミヨキチが帰った後、俺は自分の部屋に戻り、くつろぐ事にした。ハルヒ(ry)はまだ寝ていた。 ハ「スゥ……スゥ……」 …はぁ、こうやって寝てるだけならハルヒも可愛いんだがな。俺はハルヒ(ry)の頭を撫でてやった。 ハ「……にゃ?」 うおっ、起こしたか。 ハルヒ(ry)は身を起こしたものの別に何をするわけでも無く、『にゃあ』と鳴いた。 …そうだ、ハルヒにして欲しいことがあったんだ。本人には言えないが、このハルヒ(ry)なら可能だ。チャンスは今しかない! 近くにシャミ(ry)がいないことを確認し、洗面所にある妹のゴム紐を一つ頂戴してきた。 そして部屋に戻り、ハルヒ(ry)の髪をゴム紐で束ねた。 ポニーテールである。ハルヒは髪が長くなる―大体肩甲骨辺りの長さか―と、定期的にカットしていた。 今は丁度肩甲骨辺りまで伸びている。カットする直前、髪の毛が一番長い時期だ。 あの閉鎖空間から無事帰還した日にしてきたポニーテールもなかなかだった。 だが今回はそれより数センチ長い分、より魅力的に見えた。…ロングの頃には劣るがな。 俺はしばし恍惚と眺めていた。 ―似合ってるぞ… …思わず声が出たかもしれない。その時。 ギィー 開いていたドアの隙間から、シャミ(ry)が入って来た!やばい! 俺はハルヒ(ry)のポニーテールを解き、ゴム紐を慌てて隠した。 シャミ(ry)の目線からは見えなかったはずだ。 内心の動揺を抑えつつ、俺は何事もなかったかのように座布団の上に座り、胡座をかいた。 シャミ(ry)が睨んでいる気がする。ミヨキチを泣かせた辺りから不機嫌になりつつあったからな。 それとも今のを見られたからか? シャミ(ry)は俺の側まで来て俺を凝視していた。俺は素知らぬ顔で雑誌を読んでいる。 …もしかしたら季節外れの、一線の汗を見られたかもしれない。 睨み続けるのに飽きたのか、シャミ(ry)は俺の膝の上で丸くなった。 …見られてはなかったようだ。やれやれ。 俺はシャミ(ry)を軽く撫でてやった。尻尾の様子から、機嫌が良くなりつつある事が分かった。不機嫌オーラも消えている。 それを見ていたハルヒ(ry)も俺の側でまで来て甘えてきた。こっちも撫でてやった。 …一人と一匹が俺の膝の上で寝息を立てたのはそれから少し後の事だった… ※ハルシャミ保守 2日目(古泉編)につづく
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「今の俺には三人を選ぶことは出来ない。でも俺はミヨキチが好きだ」 俺の言葉にハルヒも佐々木も信じられないという顔をしている。当たり前だろ?相手は小学生だぜ? ミヨキチは俯いていてどんな表情をしているかわからない。 「キョン、君は本気で言っているのかい?」佐々木が真剣な顔で聞いてきた。 ああ、本気だ。「あんた…正気?」スマン、ハルヒに佐々木。俺はいたって正気だ。 「いいかい?キョン…」「アンタね!下手すれば…」二人して俺に説教してくる。 二人とも落ち着け!俺はまだ全部言い切ってない! 「「へ?」」間抜けな顔をするハルヒと佐々木。ミヨキチも顔を上げてこっちを見ている。 「いいか?口を挟まずに、まずは俺の話を聞け。確かに、俺は高校生でミヨキチは小学生だ。付き合うわけには行かない」 ハルヒと佐々木はうんうんと頷く。ミヨキチは不安そうに俺の話を真剣に聞いている。 「だから、ミヨキチには、ミヨキチが高校生になるまで待って欲しい」 今、ミヨキチは小学六年生だから…4年も待たせる事になる。 だが俺はミヨキチの想いに答えてあげたい。そして俺の気持ちにも答えて欲しい。 「アンタ、その間、絶対に心変わりしないって誓える?」ハルヒがいつになく真剣な表情で言った。 ああ、誓えるさ。 「吉村さん、君はどうだい?誓えるかい?」佐々木がミヨキチに尋ねる。 ミヨキチは今にも泣きそうな顔で「誓えます」と答えた。 「なら今、ここで二人に近いのキスをしてもらうわ!」な、何だって!ハルヒの言葉に俺は驚愕した。 「心変わりしないと、4年という歳月を待つことが出来ると誓えるんだろう?その証拠を僕と涼宮さんの前で証明してくれ。」 二人共、真剣な表情で言う。決して悪ふざけで言っているわけではないのだろう。 「ミヨキチ…いや、美代子、出来るか?」俺の言葉にミヨキチは顔を真っ赤にして頷いた。 キスをする時、ミヨキチは少し背伸びをしていた。俺もそれに答えるように少しかがむ。 俺とミヨキチの唇が重なる。目を閉じていたからミヨキチがどんな表情をしているかは分からなかった。 「ちょ、ちょっと!いつまでしているつもり!」ハルヒの大声で俺とミヨキチは離れる。 二人の方を見ると、ハルヒも佐々木も顔が真っ赤だ。 「あんた達の気持ちはよく分かったわ…キョン!誓いを破ったら死刑だからね!」 ハルヒは少し涙目になりながらもそう言ってくれた。ありがとうハルヒ。 「これからも親友としてよろしく頼むよ、キョン」ああ、佐々木ありがとう。 その後、俺達四人はこれからの事について、いつもの喫茶店で色々と話し合った。 ハルヒと佐々木は俺達二人を出来る限りサポートしてくれると言ってくれた。 その他にも、進路のことやら何やら色々話した。 帰り道、俺とミヨキチは手を繋いで帰った。 帰り道、俺は少し考えた。 今はまだ小さなこの恋人は、四年後にはどんな姿で俺を待っていてくれるのだろうか? そして俺はその時、彼女を迎えに行くにふさわしい人間になっているだろうか? 「お兄さん」なんだ?「私、お兄さんが迎えに来てくれるの待ってますから」 微笑みながら言うミヨキチの表情に俺は一瞬心を奪われた。 「ああ、必ず迎えに行くよ美代子」俺は、今はまだ小さな恋人に笑顔でそう答えた
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さて、今俺は危機的状況に立っている。なぜか俺の部屋いて笑いながらも怒気のオーラを出すハルヒと佐々木。 そして仰向けになっている俺の上に跨っている顔が赤いミヨキチ。 何故こうなったかというのは今から説明しよう。始まりはミヨキチからの電話だった。 土曜日の夜、いつもの不思議探索から帰ってきた俺は晩飯までの時間をマッタリと過ごしていると、妹から 「キョン君、電話だよ~」と呼ばれた。誰からだ?「ミヨキチ、キョン君に用事だって」 ミヨキチから?俺は妹から受話器を受け取り、通話ボタンを押した。 「こんばんわ、お兄さん。いま大丈夫ですか?」大丈夫だよ、俺に何か用かい? 「…ハイ、あの、えっと…」 俺の問いかけに対し、何か言い難そうにしていた。それが数秒続いた後に 「あの、相談したいことが…あるんです」 ミヨキチの言葉に俺は疑問に思った。俺に相談?何で?頭の中に無駄に?マークを作り出す俺をよそに、ミヨキチは続けた。 「電話ではお話できないことなんです。明日、そちらに伺っても宜しいでしょうか?」 電話では話せないこと?しかも俺の家?全く訳が分からなかったが、特に断る理由もないので了承した。 そして次の日。いつもより少しだけ早く目が覚めた俺は妹のボディプレスを受けること無く起きることが出来た。 ミヨキチが来るのは昼過ぎ、まだ時間があるので軽くだが部屋を掃除した。元々そんなに汚くはないが。 昼、お袋が妹を連れて買い物へ行った。帰るのは夕方になるらしい、親父も一緒に行ったので家には俺一人だ。 それから少し経ってミヨキチが来た。会うのは久しぶりだ、改めて見て思うが可愛い。言っておくが、俺は断じてロリコンではない。 俺はミヨキチを自分の部屋へ案内し、用件を聞いた。 「電話じゃできない相談って一体なんなんだ?」俺の問いかけにミヨキチは頬を赤らめながら俯いてしまった。 俺には全くわからない。電話では出来ない相談で恥ずかしい事。分からん、まるで分からん。 ミヨキチはしばらく俯いたままモジモジしながら黙っていたが、突然何か決意した様に顔を上げとんでもないことを言った。 「お兄さん!私、お兄さんのことが好きです!付き合って下さい!」 は?今の俺は相応間抜けな顔をしているだろう。ミヨキチの言葉に俺は思考が停止していた。 ミヨキチは今何と言った?俺が好き?Why?何故?一体何がなんだか分からない。分かる奴がいたらここに来い!そして説明しろ。 固まっている俺にミヨキチはさらにとんでもない事を言い出した! 「私、お兄さんのタメなら何でもします!」オイオイオイオイオイ!これなんてエロゲ?なんて言ってる場合じゃないな。 落ち着け俺!相手は小学生だ!そして俺は高校生だ!無理矢理落ち着こうとしていると家の呼び鈴が鳴った。 俺は立ち上がって窓から玄関を見た。玄関前にいるのは佐々木とハルヒだった。待て、来るなんて聞いてないぞ! どうするか悩んでいると、外にいる佐々木とハルヒと目が合った。あ!っと思った瞬間、俺はなぜか床に倒れていた。 立て続けに起こるイベントに対応し切れていない俺の脳だが、仰向けになっている俺の上に跨っている人物が誰かぐらいは分かった。 赤くなりながら涙目で俺を見つめるミヨキチ。何か言おうとしている。「私じゃ…ダメ…ですか?」 そんな言葉に俺は抵抗する事すら忘れていた。ミヨキチが目を瞑りながら顔を近づけて来た。 二人の顔の距離がゼロになろうとしている時、バン!と大きな音を立てて部屋の扉が開いた。 「な、何やってんのよ!」 叫んだのはハルヒだ。その後ろには佐々木がいる。 突然の出来事に顔を近づけていたミヨキチは離れた。しかし、跨ったままだ。そして話は冒頭に戻るわけである。 笑顔で怒りのオーラを撒き散らすハルヒと佐々木、そんな二人を睨むミヨキチ。 そしてミヨキチにマウントポジションを取られたままの俺と鳴り続ける俺の携帯電話。恐らく古泉だろうな、すまん。 突然ハルヒが机に置いてあった俺の携帯電話を取り、真っ二つにした!何しやがる! 「黙りなさい」ヤバイ、ハルヒは完全に怒っている。 佐々木の方を見ると、無表情だ。怖いぞ佐々木。「誰かは知らないけどキョンから離れてくれないかな?」 言ったのは佐々木、しかしミヨキチは「嫌です!」と反抗する。ハルヒと佐々木の怒りのオーラがさらに増大。 このままでは最悪の事態になりかねないので(古泉的にも)ミヨキチに降ろした。取り合えず、落ち着け二人とも。な? 何とか二人を説得して落ち着かせ、事の詳細を話した。 ミヨキチの告白からハルヒ達が来るまでの間のことを説明した。 ハルヒも佐々木も「キョンは私のモノ…絶対渡さない」とブツブツ言ってるのが聞こえた気がするが、気のせいだろ。 「それで、アンタはどうすんのよ?」ハルヒは不機嫌そうに言った。何がだ? 「何がじゃないだろうキョン?君は吉村さんの告白を受けるかという事だよ」佐々木がいつになく真剣な顔で言ってきた。 どうするも何も、ミヨキチは小学生で俺は高校生だ。ミヨキチには申し訳ないが受けられ無い。 ミヨキチは落ち込んでしまったが、仕方が無い。しかし、ミヨキチの言葉に俺たちは驚いた。 「それでも…それでも私、諦めません!いつか絶対、お兄さんを振り向かせて見ます!」あれ?逆に火がついた? 「面白いわ、でもキョンはあたしのモノよ。絶対渡さないわ!」え、ちょ、ハルヒ? 「なら、僕も混ぜてもらおうかな。僕もキョンの事が好きだからね」オイ、佐々木!お前まで! 三人はやる気満々みたいで、早速何か話し合っている。俺はそれを見て心の中で言った。 やれやれ その後の探索日 続編外伝:寝言古泉
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「今の俺には三人を選ぶことは出来ない。でも俺はミヨキチが好きだ」 俺の言葉にハルヒも佐々木も信じられないという顔をしている。当たり前だろ?相手は小学生だぜ? ミヨキチは俯いていてどんな表情をしているかわからない。 「キョン、君は本気で言っているのかい?」佐々木が真剣な顔で聞いてきた。 ああ、本気だ。「あんた…正気?」スマン、ハルヒに佐々木。俺はいたって正気だ。 「いいかい?キョン…」「アンタね!下手すれば…」二人して俺に説教してくる。 二人とも落ち着け!俺はまだ全部言い切ってない! 「「へ?」」間抜けな顔をするハルヒと佐々木。ミヨキチも顔を上げてこっちを見ている。 「いいか?口を挟まずに、まずは俺の話を聞け。確かに、俺は高校生でミヨキチは小学生だ。付き合うわけには行かない」 ハルヒと佐々木はうんうんと頷く。ミヨキチは不安そうに俺の話を真剣に聞いている。 「だから、ミヨキチには、ミヨキチが高校生になるまで待って欲しい」 今、ミヨキチは小学六年生だから…4年も待たせる事になる。 だが俺はミヨキチの想いに答えてあげたい。そして俺の気持ちにも答えて欲しい。 「アンタ、その間、絶対に心変わりしないって誓える?」ハルヒがいつになく真剣な表情で言った。 ああ、誓えるさ。 「吉村さん、君はどうだい?誓えるかい?」佐々木がミヨキチに尋ねる。 ミヨキチは今にも泣きそうな顔で「誓えます」と答えた。 「なら今、ここで二人に近いのキスをしてもらうわ!」な、何だって!ハルヒの言葉に俺は驚愕した。 「心変わりしないと、4年という歳月を待つことが出来ると誓えるんだろう?その証拠を僕と涼宮さんの前で証明してくれ。」 二人共、真剣な表情で言う。決して悪ふざけで言っているわけではないのだろう。 「ミヨキチ…いや、美代子、出来るか?」俺の言葉にミヨキチは顔を真っ赤にして頷いた。 キスをする時、ミヨキチは少し背伸びをしていた。俺もそれに答えるように少しかがむ。 俺とミヨキチの唇が重なる。目を閉じていたからミヨキチがどんな表情をしているかは分からなかった。 「ちょ、ちょっと!いつまでしているつもり!」ハルヒの大声で俺とミヨキチは離れる。 二人の方を見ると、ハルヒも佐々木も顔が真っ赤だ。 「あんた達の気持ちはよく分かったわ…キョン!誓いを破ったら死刑だからね!」 ハルヒは少し涙目になりながらもそう言ってくれた。ありがとうハルヒ。 「これからも親友としてよろしく頼むよ、キョン」ああ、佐々木ありがとう。 その後、俺達四人はこれからの事について、いつもの喫茶店で色々と話し合った。 ハルヒと佐々木は俺達二人を出来る限りサポートしてくれると言ってくれた。 その他にも、進路のことやら何やら色々話した。 帰り道、俺とミヨキチは手を繋いで帰った。 帰り道、俺は少し考えた。 今はまだ小さなこの恋人は、四年後にはどんな姿で俺を待っていてくれるのだろうか? そして俺はその時、彼女を迎えに行くにふさわしい人間になっているだろうか? 「お兄さん」なんだ?「私、お兄さんが迎えに来てくれるの待ってますから」 微笑みながら言うミヨキチの表情に俺は一瞬心を奪われた。 「ああ、必ず迎えに行くよ美代子」俺は、今はまだ小さな恋人に笑顔でそう答えた
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さて、今俺は危機的状況に立っている。なぜか俺の部屋いて笑いながらも怒気のオーラを出すハルヒと佐々木。 そして仰向けになっている俺の上に跨っている顔が赤いミヨキチ。 何故こうなったかというのは今から説明しよう。始まりはミヨキチからの電話だった。 土曜日の夜、いつもの不思議探索から帰ってきた俺は晩飯までの時間をマッタリと過ごしていると、妹から 「キョン君、電話だよ~」と呼ばれた。誰からだ?「ミヨキチ、キョン君に用事だって」 ミヨキチから?俺は妹から受話器を受け取り、通話ボタンを押した。 「こんばんわ、お兄さん。いま大丈夫ですか?」大丈夫だよ、俺に何か用かい? 「…ハイ、あの、えっと…」 俺の問いかけに対し、何か言い難そうにしていた。それが数秒続いた後に 「あの、相談したいことが…あるんです」 ミヨキチの言葉に俺は疑問に思った。俺に相談?何で?頭の中に無駄に?マークを作り出す俺をよそに、ミヨキチは続けた。 「電話ではお話できないことなんです。明日、そちらに伺っても宜しいでしょうか?」 電話では話せないこと?しかも俺の家?全く訳が分からなかったが、特に断る理由もないので了承した。 そして次の日。いつもより少しだけ早く目が覚めた俺は妹のボディプレスを受けること無く起きることが出来た。 ミヨキチが来るのは昼過ぎ、まだ時間があるので軽くだが部屋を掃除した。元々そんなに汚くはないが。 昼、お袋が妹を連れて買い物へ行った。帰るのは夕方になるらしい、親父も一緒に行ったので家には俺一人だ。 それから少し経ってミヨキチが来た。会うのは久しぶりだ、改めて見て思うが可愛い。言っておくが、俺は断じてロリコンではない。 俺はミヨキチを自分の部屋へ案内し、用件を聞いた。 「電話じゃできない相談って一体なんなんだ?」俺の問いかけにミヨキチは頬を赤らめながら俯いてしまった。 俺には全くわからない。電話では出来ない相談で恥ずかしい事。分からん、まるで分からん。 ミヨキチはしばらく俯いたままモジモジしながら黙っていたが、突然何か決意した様に顔を上げとんでもないことを言った。 「お兄さん!私、お兄さんのことが好きです!付き合って下さい!」 は?今の俺は相応間抜けな顔をしているだろう。ミヨキチの言葉に俺は思考が停止していた。 ミヨキチは今何と言った?俺が好き?Why?何故?一体何がなんだか分からない。分かる奴がいたらここに来い!そして説明しろ。 固まっている俺にミヨキチはさらにとんでもない事を言い出した! 「私、お兄さんのタメなら何でもします!」オイオイオイオイオイ!これなんてエロゲ?なんて言ってる場合じゃないな。 落ち着け俺!相手は小学生だ!そして俺は高校生だ!無理矢理落ち着こうとしていると家の呼び鈴が鳴った。 俺は立ち上がって窓から玄関を見た。玄関前にいるのは佐々木とハルヒだった。待て、来るなんて聞いてないぞ! どうするか悩んでいると、外にいる佐々木とハルヒと目が合った。あ!っと思った瞬間、俺はなぜか床に倒れていた。 立て続けに起こるイベントに対応し切れていない俺の脳だが、仰向けになっている俺の上に跨っている人物が誰かぐらいは分かった。 赤くなりながら涙目で俺を見つめるミヨキチ。何か言おうとしている。「私じゃ…ダメ…ですか?」 そんな言葉に俺は抵抗する事すら忘れていた。ミヨキチが目を瞑りながら顔を近づけて来た。 二人の顔の距離がゼロになろうとしている時、バン!と大きな音を立てて部屋の扉が開いた。 「な、何やってんのよ!」 叫んだのはハルヒだ。その後ろには佐々木がいる。 突然の出来事に顔を近づけていたミヨキチは離れた。しかし、跨ったままだ。そして話は冒頭に戻るわけである。 笑顔で怒りのオーラを撒き散らすハルヒと佐々木、そんな二人を睨むミヨキチ。 そしてミヨキチにマウントポジションを取られたままの俺と鳴り続ける俺の携帯電話。恐らく古泉だろうな、すまん。 突然ハルヒが机に置いてあった俺の携帯電話を取り、真っ二つにした!何しやがる! 「黙りなさい」ヤバイ、ハルヒは完全に怒っている。 佐々木の方を見ると、無表情だ。怖いぞ佐々木。「誰かは知らないけどキョンから離れてくれないかな?」 言ったのは佐々木、しかしミヨキチは「嫌です!」と反抗する。ハルヒと佐々木の怒りのオーラがさらに増大。 このままでは最悪の事態になりかねないので(古泉的にも)ミヨキチに降ろした。取り合えず、落ち着け二人とも。な? 何とか二人を説得して落ち着かせ、事の詳細を話した。 ミヨキチの告白からハルヒ達が来るまでの間のことを説明した。 ハルヒも佐々木も「キョンは私のモノ…絶対渡さない」とブツブツ言ってるのが聞こえた気がするが、気のせいだろ。 「それで、アンタはどうすんのよ?」ハルヒは不機嫌そうに言った。何がだ? 「何がじゃないだろうキョン?君は吉村さんの告白を受けるかという事だよ」佐々木がいつになく真剣な顔で言ってきた。 どうするも何も、ミヨキチは小学生で俺は高校生だ。ミヨキチには申し訳ないが受けられ無い。 ミヨキチは落ち込んでしまったが、仕方が無い。しかし、ミヨキチの言葉に俺たちは驚いた。 「それでも…それでも私、諦めません!いつか絶対、お兄さんを振り向かせて見ます!」あれ?逆に火がついた? 「面白いわ、でもキョンはあたしのモノよ。絶対渡さないわ!」え、ちょ、ハルヒ? 「なら、僕も混ぜてもらおうかな。僕もキョンの事が好きだからね」オイ、佐々木!お前まで! 三人はやる気満々みたいで、早速何か話し合っている。俺はそれを見て心の中で言った。 やれやれ その後の探索日 続編外伝:寝言古泉
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七誌◆7SHIicilOU氏の作品です。 空を泳いでいた 海底を飛んでいた 宇宙を闊歩していた 現実のようだった でも夢であることを理解していた た、た、た、た、た 「お兄さん起きて下さい」 起こされた このまま夢を見ていたら非常に変な方向に行きそうだったから助かった しかし目覚めがはっきりしていながら、一瞬前の夢を完璧に覚えてる なかなかにレアなコンディションだった 「…あれ、ミヨキチか?」 やっぱりはっきり目覚めたといっても寝起きの頭か お兄さんと呼ばれて起きたのに、すぐにミヨキチに気付かないとはな 「はいお兄さん、おはようございます」 …そうか、昨日妹がいってたな 明日の休みにミヨキチが遊びにくるよー、とはっきり言っていたな う~ん、目覚めすっきりと思ってたのは勘違いか? 「あぁ、わざわざ妹の代わりに起こしに来てくれたのか…ありがとう」 「あ、違うんです私が勝手にやったことなので」 そうかい、ずいぶんとまた物好きだな とりあえず俺はゆっくりとベットから起き上がり服を着替える 「あ、あの! お兄さん」 「おぉ、すまんついうっかり」 うっかりじゃないだろ俺、下手すればセクハラだ 寝ぼけ頭ここに極まれりだ、やっぱり寝起きの爽快感はただの勘違いだ錯覚だ ミヨキチの謝ってちょいと部屋から出てもらい 今度こそ服を着替える、今日は暖かいので薄着でいいか 適当にTシャツに着替えて、ジーパンを履いて 階段をおりて一階に向かう 「キョン君おはよう!」 「お兄さんの分の朝食ありますよ」 妹は相も変わらずの調子で元気よく ミヨキチはさっきのを少し引きずってるのか若干俯き気味に リビングにやってきた俺に声をかける 二人は床に座ってテレビ鑑賞の真っ最中らしい しかし朝食ね、休みの日に聞く言葉ではかなりの最下層に存在する言葉だな 「さんきゅ」 言って皿においてある目玉焼きの乗ったトーストを手に取る 目玉焼きはマヨネーズが基本の俺です あとは塩コショウも一緒にかけるかな 上手くかじらないと上に載ってる目玉焼きだけが落ちるので気をつける 「…二人ともなにを見てるんだ」 「アニメー、最近流行ってるんだよ?」 「ほぅ」 妹はわかるが、ミヨキチもねぇ やはりこういうところは年相応だな 普段が大人びてる分、こういう面を見るのは新鮮で微笑ましいな 俺は椅子に腰掛けてパンを咀嚼しながら、テレビを見ている二人を眺める …もぐもぐ、ごくん 腹いっぱいとはいかないが、まぁ満足 「なぁミヨキチ、それ面白いか?」 なんとなく気になってCMに入ったと同時にミヨキチに声をかける 時間をみるに多分さっきのアニメは終わったのだろうな 妹はエンディングテーマや次回予告を見ることなくチャンネルを弄り始めた 「えっと、そうですね私は結構好きです」 「そうか、じゃあ面白いんだろうな」 ミヨキチとも結構長い付き合いになるが 俺とミヨキチは好きな漫画とかは結構似通ってたりする ミヨキチが面白いといったものは大抵俺も面白い感じる ので、多分これもそれなりに俺も面白いと感じるかも知れん …こんど妹に付き合ってみるかな まぁ早く起きれたらの話だがな 「そういえばミヨキチ、この間貸した漫画の新刊買ったから読むか?」 「あっ、読みます」 「そうかじゃあ持ってくるよ」 リモコンの動きを止めて妹が俺を見ていたが無視 俺はまた自分の部屋に戻って、本棚を漁る 「ねぇ、キョン君とミヨキチって仲いいよね?」 「…ん、そうだな付き合いもかなり長いしな」 そろそろ八年ぐらいになるか、ミヨキチとも そう考えると家族を除いた交友関係で一番付き合いが長いのがミヨキチになる 「うん、そうだよねー、ミヨキチ可愛いもんねー」 「あぁそうだな、ミヨキチは今でも可愛いが未来もっと美人になるだろうな」 そんな彼女を射止めるのは誰になるのやら 娘をもった父のような心持ちになるな …ついでに妹の兄と言う立場になるのはずいぶん遠くになりそうだ しかしなぜ急に妹はそんなことを言うのだろうか いまさら言うまでもないわかりきったことじゃないか 「おい、さっきから一体―」 居ないでやんの まぁいいさ、本も見つかったし後で聞こう 俺はまた階段をさくっと降りてまたリビングに向かう 「ミヨキチ、これ」 「あ、えっとはい、ありがとうございます」 ん?様子がおかしいな ってか妹が、なにかを思いついたときのハルヒやこなたを思い起こす顔をしてるのがきになる ふむ、一体なんだろう? 結局その日、本を渡してからミヨキチの挙動は不審状態のままだった 妹がなにかしたのだろうか?
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「俺はハルヒが好きだ」俺の言葉にハルヒは、はっと驚いて顔をあげた。他の2人は俯いたままだ。 俺は2人に何と声をかけたらいいかわからない。「ごめん、2人共」 「キョン…」ハルヒが不安そうに俺を見る。 「親友として、これからもよろしくね、キョンに涼宮さん」佐々木は涙をながしながら微笑み、言った。ああ、よろしくな。 「お兄さん…その…」ミヨキチは泣きながらも必死に何か言おうとしている 「涼宮さんと…幸せになってくださいね」ああ、ありがとう、ミヨキチ。 その後、俺は佐々木とミヨキチに「ハルヒを幸せにする」という誓いのキスをさせられた。俺もハルヒも真っ赤だったがな。 翌日の放課後、俺は古泉と中庭で喋っていた。 「いやあ、おめでとうございます」古泉、おだてても何も出んぞ。 いつも通り答える俺に古泉は「僕の仕事が減って、長門さんと一緒に居られる時間が増えれば、それで十分ですよ」そうかい。 「誓いのキスもしたそうですね?」何でお前が知っている! 「長門さんが教えてくれました。アナタのせいで、僕も色々大変だったんですよ?」 何が大変だったんだ? 「それは禁則事項です」ニヤニヤしながら言うな、気持ち悪い。 「ちょっとキョン!何やってんの! ハルヒが呼んでいる。横には長門もいる。行くか古泉、団長様がお呼びだ。 ハルヒのところに行くと「古泉君と何話してたの?」と俺に聞いてきた。何でもないさ。 「ふーん。まあ良いわ、次の探索の日なんだけど…」 楽しそうに話すハルヒの顔を俺はずっと見ていた。「ちょっとキョン!聞いてるの!」ああ、聞いてるさ。 俺はハルヒを選んだことに後悔していない。先のことなんて分からない。きっと辛い事もある。 でも、コイツの、ハルヒの笑顔を見ていたいから俺はハルヒと幸せになる。