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今日は、マル激トーク・オン・ディマンド 第636回(2013年06月22日)「たかがアベノミクス、されどアベノミクス」の内容前半をご紹介します。 http //www.videonews.com/charged/on-demand/631640/002829.php 編者感想として、リフレ効果は神保さんや宮台さんの認識には織り込まれつつあり、では次に、よりリフレ効果を高め、持続させるためにはやはり構造改革みたいなものが必要なんではないか、という形で考えていらっしゃるように思います。 リフレ派としては少し違うのではないか、と思う部分は多々ありますが、あまりここで「やっぱりわかってない」と目くじら立てるよりは、とにかく「期待への働きかけ」が消費や投資、雇用等の実体経済へつながる可能性が認められたわけですから、そこにまずは注目すべきかと思います。 設備投資を実際にどうやって増やすのかは、あれもこれも、いろんな人がいろんなアイデアを出し合っていくのはいいと思うんですよね。実際のところ、リフレ政策で土壌を整えて「よし」と言えるのは、ミクロなレベルでみんなが切磋琢磨して、より競争力のある企業やサービスが生き残る状況があってこそ。その観点では櫻川先生はたくさんのヒントを述べていらっしゃると思います。 そしてとにかく、雇用状況を改善した上で税収を増やし、さらにそれに先行して社会保障を強化し、セーフティネットを充実させる政策を政権に取らせていく、その圧力をかけていく勢力として、いわゆるリフレ派(社会保障強化派)もともに「連帯」していきたいですよね。 目次 バブルは必ずしも悪くない!? 自民党選挙公約 公約の目標値は弱気過ぎる 出足が良くて、それで世の中の雰囲気がバッと変わった 財政規律の乱れが気になる神保さん(日銀独立性編) 神保さん、食い下がる(白川カリスマ喪失編) 中央銀行の市場との対話 「イメージしていた勝ちパターンじゃないよね」 神保さん、財政規律にこだわる(日本人は真面目編) 金融緩和は良い。でも次は? 改革しないと、金融政策も効かないはず アメリカではエクイティファンドが企業を改革する 金融改革なくして緩和しても、設備投資は増えない つづきは、Videonews.comで (一部抜粋、要約しています) 神保:今日のテーマは経済政策。一連のアベノミクスの論争の企画をやってるときに、『経済を動かす2つの単純な論理』という本に助けられた。経済は「バブル」と「リスク」という言葉を理解ればいいと。 著者は慶應技術大学経済学部教授の櫻川昌也さん。 バブルは必ずしも悪くない!? 神保:櫻井さん、バブルというと、批判しているように聞こえますよね。 櫻川:アベノミクスをバブルと言う人がいるけど、それを聞くとアベノミクスをつぶしたいんだなと、そういう論調に見える。それはバブルというものが何か知らない人の言うことで、(現実には)山のようにバブルは起きている。(日本は)一度強烈なのが来たので、強い拒否反応があるが、世界的にはこの20~30年で30回ぐらい起きているわけで。 バブルがトータルで見ると損だったか得だったかは国によってマチマチ。パターンの中でいちばん大損しているのは日本で、他の国を見ると、必ずしもそうではない。あんまりナーバスになる必要はなくて、いい面と悪い面あるわけですから、こういうのもアリなんだと、冷静にみながら対処していくことが大事。 (略) 神保:他の国でバブルの後遺症をもう少しうまく吸収できているのに、日本ができないというのは。 櫻川:不良債権処理が早いか遅いかは重要な問題。アメリカは今回2~3年で処理。アジア通貨危機の時は、IMFが入ったから強制的に1年か2年で処理してしまった。だから回復も早かった。 日本は92年に崩壊して、ケリがつくのが2005年なので13年かかってる。しかも真面目に不良債権処理やり出したのは竹中さんがやり出してからで、そこから数えると3年。最初の10年は何もしていなかった。それが結局高くついた。あれをさっさと処理していれば事態はかなり変わっていた可能性が高い。 92年のときに地価が暴落して、銀行が損したらしいというので宮沢さんが不良債権処理しようと言ったが「なんであれだけ儲けた銀行を助けるんだ」と国民感情が許さなかった。それと、銀行が大損することがいったい次に何が起きるのかを誰もわからなかった。だから、国民も反対してるし、先送りしてもいいだろう、いいだろうと、ずるずる来たのが実態。 自民党選挙公約 神保:これ自体42ページもあって、これ以外に報道向け資料が82ページ。この中で見出しになっているものをピックアップ。 名目3%、実質2%の経済成長実現(今後10年平均) 設備投資を年間70兆円の水準まで回復(3年で) 設備投資減税の実施/法人税の大胆な引き下げ 失業期間6カ月以上の人数を2割減少(5年で) 中小企業の輸出額を2020年までに倍増(10年比) TPPでは「国益にかなう最善の道を追及」 公約の目標値は弱気過ぎる 櫻川:名目3、実質2というのは非常に弱気だなと。もうちょっと強く行ってもいいと私は思う。ほんとに構造改革をやる気があるのなら、もうちょっと高い数字を言ってもいい。設備投資は今60兆円ちょいですから、しかも3年で70兆円とは弱い。もっとガンガン設備投資できるような形をどう作るかということを考えてもいい。たとえば100兆円近くどーんと。 櫻川:法人税というのは本当に下げれるかわからない。これは意味ない。いまは企業にコンサルのような形でエクイティ・ファンドがどんどん入ってきている。彼らが何を指導するかというと、本社はここに置いてください、営業所はこの辺に、支店はこの辺に置きなさいという、そこから始まる。要するに、税金払わなくてもいいように。インターナショナルな世界ではそれが当たり前になっているので、高い法人税を課しているところからは企業は逃げてる。だから(今さら効果がないとしても)これは下げていくしかない。 神保:TPPについては政策集ではとても言及が短い。あまり深くどっちとも言いたくないという感じ。 櫻川:中小企業の輸出額を倍増できればいいんですが、どうやってやるのかと。現実の問題としては、円安がどこまで行くかと。日本の中小企業は半分は韓国と競合しているので、今は立場が逆転してウォン高、円安になってますから韓国の方が困っているわけで、そういう意味では為替がすべてを決める領域だと思う。これは実は円安政策を取るぞと言っているに等しい。 TPPに関してはすごく大事な問題で、日本の産業構造を変えていく、一つの大きなきっかけになると思う。 特に私が期待するのは、日本は会社組織を変えないとやっていけないかも知れない。そして変えることによって伸び代が出てくる可能性がある。ここは重要だが「国益」というのは言語明瞭、意味不明で弱い。 (略) 櫻川:(政策パッケージとしては)ちょっと懐があったかくなればいいかなみたいな程度で、ではどういう風な社会にしたいんだとか、どういう日本を作っていきたいんだ、というような観点はこれからは見えてこない。 宮台:野党の方が、どういう日本を作りたいのかということについても、価値を打ち出せば良いんだけれども、民主党については価値を打ち出したところが、何もできなかったという前例があるし、維新の会が示唆している価値は、実は旧態依然たるものじゃないか、という疑惑が生じている状況で。公約の良し悪しは、選挙においては相対的なものですよね。 神保:下の方はわからないけれども上の方は実現可能性があると言う風に思われるだけでも大きい。 宮台:人々はとにかく景気回復、雇用の改善、これに関心をもっているわけですから。それに答えるような政策を野党が打ち出せない以上、相対的にはこれで十分に強力だと思います。 神保:これが強力である理由は、アベノミクスと言われる経済政策が、うまく行っているように受け止められているから、これならうまく行くんじゃないか、というような見方をされるところがあると思う。櫻川さんとしてはアベノミクスの3本の矢、共産党の志位さんは毒矢だと言いますが、どう評価されていますか。 出足が良くて、それで世の中の雰囲気がバッと変わった 櫻川:出だしは、誰も予想しないぐらいにうまく行ったと思います。いろいろラッキーはあった。金融緩和であんなに円が安くなるなんて誰も思っていなかった。しかも、円が安くなっただけで、あんなに消費が増えるとは誰も思ってなかった。実は意外なことがずっと続いてて、なんでなのか、われわれ専門家筋でもあんまり良くわかってないんですよ。なんでこんなにうまく行ったんだろうというのが。とにかく結果ですから。とりあえず出足が良くて、それで世の中の雰囲気がバッと変わった、というのは、僕は評価していいと思います。 神保:そこまでうまくいった主だった理由は何なんですか。 櫻川:実はいちばんの要因はアメリカなんです。私は今年の4月までNYにいたので良くわかるんですが、住宅価格がずっと下がっていて、アメリカだめだったのが、下げ止まって上昇に転じた。それでアメリカは底を脱せるんだと。今年に入ると、アメリカの景気回復は間違いないという雰囲気が去年の秋口からあった。そうなると、バーナンキは金利を上げてくるだろうと。そうなれば当然、アメリカにお金が集まり、円は売られる。円高は終わったなという雰囲気はNYでは秋口からあった。そこにタイミング良くアベノミクスが出てきて、日本は0金利のまましばらくお金をばら撒いていきますよと言ったので、アメリカのヘッジファンド筋、金融筋が一気に円を売って、一方方向で円安が実現した。 アベノミクス単体でこれだけの効果があったかというとそれは言い過ぎで、基本的にはアメリカ経済の大きな変化、これが非常に大きかったと思います。 それともう一つはユーロがちょっと落ち着いた。相対的に、円を無理に持っていなくてもいいかなという。そういう世界経済の流れが、無理にもう円を持っていなくていいかなみたいな、大きな流れとしてあった。 タイミングが非常に良かった。で、効いた、という感じがします。 財政規律の乱れが気になる神保さん(日銀独立性編) 神保:そこでいうアベノミクスと言うのは1本目の矢の金融緩和ですよね。日銀の独立性とか金融改革が進まないまま、単に緩和緩和というところに懸念があり、次につながる、財政の規律というもの…あまり財政の規律というと、例のリフレ派対反リフレの神学論争みたいな、おまえこっちの陣営か、みたいになるので、そういう文脈でいいたくないんですけど、日銀の白川さんが、ある種、抵抗していたので、それを首根っこ押さえて云々、というときには、これはやっぱりまずいだろうという声があったんだけれども、ちょうど交替の時期、交替の前に白川さん、辞任されたんですよね。どっちみち交替だったわけですが。一応、政権の意を受けた金融政策を取ろうという人を総裁に据えたと。首根っこを押さえないでも自ら進んでそれをやる黒田さんという人を連れてきた。そうすると先生の懸念は払拭されるんですか。つまり、日銀が違うこと考えている時に無理やり政治が何かやらせようとするという部分は。 櫻川:基本的には中央銀行の独立性を後退させたわけですよね。今回のプロセスは明らかにそうで、中央銀行の独立性は歴史的ないろんな問題があって、政府がより金融政策を握っていたときに、財政インフレということが歴史的にいろいろ起きてきたんです。その問題を解決するには、どうも中央銀行を作って、政府とは違った形で動いてもいいように縛りを入れようと。日本に関していうならば、経緯としては、民主政府が出来た後に、中央銀行がなかった。明治政府が財政も運用し、貨幣も発行した。そして西南戦争が起きた。1877年ですか。戦争で非常にお金がかかると。(公債の説明)インフレが起きた。これではダメだといって中央銀行、日銀を作った。歴史の失敗に学んで中央銀行を作ってきて、今にいたっているわけですから、日本はインフレ率はずっと安定していてそういう意味ではいい国だったんですが、デフレになり過ぎて、中央銀行に独立性を与えすぎたんじゃないかと。ちょっとこっちに戻そうという風なことで、良く言えば、与えすぎた独立性を少し返してちょうだいということを今回やった。これが本当に長期的にいい政策だったのか、悪い政策だったのかは、わかりません。 宮台:僕のような素人から見ると、独立性もさることながら、FRBなどと比較すると、日本の中央銀行は、やや、パラノイアというか、偏執狂的に、ある方針に固執しているように見えた。他国の中央銀行であれば、日銀と同程度の独立性であったとしても、これほどまでに、政府の金融緩和策に抵抗するということもなく、いろんなことが、政治側にとっても、うまく転がった可能性もあると思うんですよね。だから、どうして日銀が、それほどまでに、金融緩和イコールインフレ、みたいな、図式に固執するのか、そこは興味深いですよね。 櫻川:私は日銀の方も知ってるんですが、みんな一緒のことを言うんですよね。とにかくちょっとでも緩めたらすぐインフレになって大変なことになると。我々は物価の安定が大事だと。そのためには何を犠牲にしてもいいと思ってるんじゃないかとすら思えるような節は確かにある。彼らも20代後半の頃は非常に優秀だったと思うんですよ、脳みそもやわらかくて。でもあの空間、中央銀行の役所に入って、洗脳とまでは言いませんが、いろいろ教育があるんでしょうね。強硬に反対する取りまきというのがうちわにいて、官僚機構ですから。非常に頑なな集団ができてしまう。 私は中央銀行みたいなところにプロパーのキャリアがいるという仕組みが間違いなんじゃないかと思う。たとえば、銀行の人が行くとか、我々みたいな人間が行くとか、あそこでずっと一生勤めるような人があまりにも多いんですよね。それは非常に非効率なことだし、いちばん問題なのは、どうも話を聞いていると、日本の貨幣価値を守るのか、あなたは日銀を守りたいのか、どっちなんだ、という話。あなたが守りたいのは日本の円の価値じゃなくて、日銀でしょ、つまり人間が組織に張り付いてしまっているものだから、どうしてもそうなってしまうんじゃないかと思う。それが事態を非常にややこしくしていると思う。 アメリカなんかだとFRBがありますけれども、人間の出入りがもっとフレキシブルですよね。FRBを守るためという話を聞くことはない。日本の組織構造というものが、重大な、なんで日銀の人はこうなわけ?みたいな部分を生む。そういう意味ではああいうものは一度解体した方がいいのかも知れない。 そんなに強く独立性を与えているわけじゃないんだけれども、どうもそんな風に使われてしまう。そういうメカニズムがある。 神保さん、食い下がる(白川カリスマ喪失編) 神保:日銀の組織的な問題を踏まえた上で、物価の財政理論でいくと、中央銀行というものが一切物価の管理を止めると。名目の国債残高と将来の所得財政収支の予想が物価水準を決めると。つまり、櫻川先生ご自身の物価上昇率2%の目標というのは、OKというか歓迎なんだけれども、それをやるんであれば本来のポリシーミックス、つまり一方で、非常に保守的な財政運営で財政規律を守るというミックスを持っていなければいけないんじゃないか。その後者が日本はないですよね。それを考えると(日銀の態度には)一定の合理性があると考えられないかと思ったんですが。 日銀から見れば、明らかに財政規律が緩んでいる状態が続いていたわけですよね。そうすると、かなりそこの部分の物価の管理を厳しくしないとならないという風に考えることには一定の正当性があると。 櫻川:白川さんは、長期金利(?)をすごく気にされていましたよね。財政がゆるゆるなので、ここで自分が、お金のところもゆるゆるにしたら、まずい状況が起きるかも知れない、いわゆる財政インフレと言われますけれども、物価を決めるのは国の予算の問題で決まってしまう。そうなると国債が多いわけですから大変なことになってしまう。それを恐れていたのはあると思います。 神保:それでもやはり日銀はそこにこだわり過ぎたという風にご覧になっていますか。今回緩めたわけですよね。だからポリシーミックスの片方が伴っていない。自民党になってさらに財政が緩んでいるようにも見える。現実問題として悪性インフレのリスクが、白川さんたちが心配し過ぎたにしても、懸念してたことが起きるリスクは上がってるのかどうか。 櫻川:難しいですね。僕は白川さんのやった政策自体はそんなに悪いとは思っていないんです。あんなもんかなあと。彼の唯一悪かった点があって、ある時期から、「デフレは日銀だけのせいじゃない」と言い出した。国民からしたら「えっ、責任を取らないわけ?通貨の番人でしょ、あなたは」と。だから期待してたし、だから厳しい政策やってもみんなついていったのに。日銀の総裁というのはやっぱりカリスマでなければならないし、カリスマを演じる必要がある。普通の人とは違うという。彼はデフレを解決するのは、今の中央銀行の政策だけでは難しいかも知れないけれども、時間をかけても絶対やりますと言うべきだった。これを日銀だけではダメだとか。人は責任逃れをしていると見る。 あの辺から白川さんに対する批判がすごく激しくなって、ものすごくブーイングがあったじゃないですか。辞める直前とか。ひどいじゃないかというぐらいに。ブーイングで引きずりおろされたと見えるような状況だった。 中央銀行の信任を維持していくために、中央銀行の総裁を演じるということに失敗した。そこがいちばん良くなかった。 政策的には、ちょっと引き締め過ぎかなとは思いましたけど、わたしだったらどうかな、もっと違ったことはやったと思いますね。やはりこれだけ沈滞しているわけですから、あそこまで引き締めるとむしろ、気持ちの点で人間てもたないだろうと。その辺が、演ずるのがヘタクソだったなと。 実は、データを見てみると、グリーンスパンとかがものすごくお金をばらまいたように見えますけど、しゃべりはうまいんだけどあんまりお金をばらまいてないです。 中央銀行の市場との対話 神保:アナウンスメント効果ね。 櫻川:海外の中央銀行を見ても、言うほどお金は撒いてない。バーナンキがリーマンショックの後のQEとかでばら撒きましたが、それまでアメリカの金融政策ではほとんどお金はばら撒いてない。白川さんは結構ばら撒いてる。ばら撒いているんだけどそう見えない。マーケットも動かない。派手なことを言うとウォール街のマーケットは反応する。そういうところがすごくヘタクソで。 神保:じゃぁマーケットと対話ができていなかったというのは本当なんですね。 櫻川:マーケットの対話ということは根本的にはわかっていなかった。そこが彼の残念なところ。やったことは実はそんなに悪い政策じゃない。 宮台:さっきの櫻川先生のバブルに関するコメントにも絡むことなんだけれども、期待を操縦するというマインドが白川さんにはなかったんですよね。緩和しているのに、高橋さんなんかはペースの問題だと言ったけれども、それもあるんだけど、要は、市場との対話、市場に期待を作ることができていなかったことが問題ですよね。 バーナンキさんは、皆さんバーナンキさんの発言に一喜一憂状態じゃないですか。すごいですよね。 神保:今回、安倍政権だって黒田さんになってから、すごいいろいろやってるように見えるけど、実際に始まるのは14年からですよね。だからまだ、新しい体制になってからの金融政策と言うのはまだ実施されていない。にも関わらずというのは、対話がうまいと見るべきなんですか、それともちょっと煽り過ぎなんじゃないのと見るべきなんですか。 櫻川:優れた総裁というのはいかにお金をばら撒かないで影響を与えるかだと思います。ちょっとお金を出してすごく効果を高めるのが望ましい。 神保:ここで経済再生担当大臣の甘利明さんが講演でアベノミクスについて面白いことを言っています。特に金融政策について意外だと思ったんですが。 甘利経済再生担当大臣(2013年6月19日 日本記者クラブ) 安倍総理は金融政策の力というのをすごく信じていた人なんです。党内でいうと、山本幸三さんみたいな人なんですね。我々からすると山本幸三論は「そんなのないよ、そんな簡単だったら明日でもできるんじゃないか」みたいな話だったんですけども、結局やっぱり、大胆な金融政策というのは、私が想像した以上に、影響力があるっていうことです。万能とは言いませんけれども、大胆な金融政策って、私が考えてた以上に、相当強力なパワーだな、というのが反省です。それで終わってはだめなんですよ。だから需給ギャップも埋めていく政策、スタートは官需で埋めていくけれども、民需でも埋めていく、スイッチしていくんですが、そこに金融政策が絡んでいると、これは、こんなに強力になるんだ、ということは、私自身の反省点ですね。 神保:非常に正直に、甘利さんももともとは、「要するに山本幸三さん的な話だろ」と。そんなうまく行くわけないと思ったら、意外や意外、すごくうまく行って、むしろ反省しているって、非常に正直に言われてたんだけど、どうご覧になりますか。 櫻川:それはいつわらざるところだと思いますし、そう思っている人は多いと思います。 神保:金融政策のおかげでいまこういう風になっているという認識に見えて、実は必ずしもそうではないわけですよね。日本側の問題ではなかった。ここは、どう思ったっていいじゃないかという考え方もできるけれども、どうですか。金融政策がうまくいったためだ、と理解されることの危険性というかですね、それによって発生するリスクみたいなものはありますか。 「イメージしていた勝ちパターンじゃないよね」 櫻川:野球のたとえで言うならば、試合には勝ったけれども勝ち方が悪いという状況だと思うんです。つまり、予想していたのは、金融緩和をすることによって、実質金利が下がってくれて、設備投資が増えていく。それにつられて消費が増える。多少円安があって輸出は伸びるけど。そういうことをイメージしていた。まぁ正攻法だと思うんですね。現実にはそれとまったく違う形で良くなってしまった。これをどう評価するか。勝負には勝ってるんだけれども、この勝ち方って、イメージしていた勝ちパターンじゃないよね。勝ちパターンじゃないときに勝っているときにどう判断するか。それで良しとすべきか。これはラッキーだと思って、驕らないで、締めていくところは締めていくと。その辺のところが、見極めをちゃんとしないと、結果だけ見て「効いた、効いた」と。勝負長いですから、5年ぐらいかかって、評価すべき政策だと思うんですね。まだ半年ですから、まだまだ先はある。これから梅雨から夏にさしかかるときにどうやっていくか、と言うと、今までのようなことは使えないと思うんですよ。やっぱり行き過ぎた円高の修正という部分もあったわけですし、このまま金融緩和しててさらに円が120円、130円と行くとも思えませんしね。 神保:緩和すればこんなにうまく行くんだ、と、専門家は別にして、多くの人が思っている節があるので、今回、ちょっとマーケットが調整、戻すような局面になったということで、そのさなかで日銀の政策決定会合が開かれたと。一応、据え置きとなりましたよね。それに対して、幻滅の反応が出る。緩めりゃいくんだから、なんでもう1回行かないんだ、という感じ。金融を緩めたからこんなにうまく行ったという非常に単純にみられていることの副作用なのかなと。それによって幻滅の方にマーケットが反応することがすでに起きている。政策決定会合とそれへの市場の反応をどう思われましたか。 櫻川:日銀の人たちは本当はあんまり緩めたくないんでしょうね。だから今回は無理に緩めなくてもそんなに文句は言われないだろうし、それで景気が悪くなることもないだろうから、とりあえず据え置きだと。この後どうしていくのかなというのはあると思います。もともとあんまり辻褄が合っているわけじゃない政策なので、この後どうやってしのいでいくのかなというのはあると思います。 神保さん、財政規律にこだわる(日本人は真面目編) 神保:3の矢はスカだったということなんですが、いちばん目玉が医薬品のネット解禁だとか、売り上げがそんな増えるとも思えない。薬局がつぶれてケンコーコムが儲かるというのはあるのかも知れないけど、それによって薬のマーケットが急に大きくなるとも思えないし、混合医療の解禁とか、どうも3本目の矢というのはそんなもの。 2本目の矢は、要するに財政政策ということなんだけど、一方で、成長すれば税収も増えるから、財政問題は、解決するんではないかという前提があるのかわからないんですけど、2の矢の話があまり取りざたされていないが、ここで財政規律と言うものをきちんとしなければ、財政が緩いというままいった場合、どういうことを心配しなきゃいけないんですか。 櫻川:財政再建をする気がないとマーケットに読まれたら終わりでしょうね。いまは一応、時間がかかるかも知れないけどやると言っている。マーケットも、信用したいんですよ。日本は大丈夫だよね、みたいな。 どうもその専門家に聞くと、日本とドイツって人気あるらしいですね。人間正直だから、国民が最後税金払って、雇用問題解決してくるっていう。その辺が南ヨーロッパの国に対する評価とは違う。それは非常に重要なことで、海外の投資家筋はあまり日本の国債市場にちょっかいを出して来ない。だから円も高くなる。いざとなったら円を持っていればいいというのは円に対する信用がある。 今まではそれがありますが、ほんとにこれを無視したような財政緩和策をやり出したら、それはその限りではないと思います。日本だめだよこれ、やる気ないよ、政治的にやれないんだろうなとかね。彼らはわれわれが深刻に思っているほど思ってないんですね。日本は、結局長期金利はまだ安いから、ああいうこと言ってるだけで、いざとなったらちゃんとやるよと思ってるわけです。我々が我々日本人に対して、ある意味、すごく信用しているんですね。だからマーケットでもおかしなことは起きてないわけで、我々から見るとこれだけ財政状況が悪いにも関わらず、なんで長期金利が安いのだろうと。国内の金融機関が持っている比率が高いからだと言いますけど、外国人が7%ぐらい持っているわけですから、彼らは非常におとなしい。これはある種の信頼があるんだと思うんですね。 その信頼がどこまで持つかはこれからの政策に関わる。補正予算で大盤振る舞いしているし。2の矢で本当に財政出動するのかというのはポイントになってくるかも知れない。 神保:1の矢は思っていた以上にすごい効いたと。2の矢は、自民党は公共事業でばらまきたいわけですよ。選挙もあるし。3にいたっては規制緩和と構造改革ですよね。これは選挙もあるから非常にやりにくい。今回だって、全面解禁と言ったあとに、その日の夕方にやっぱやめましたになるっていうのは、議員たちから泣きが入るわけですよね。薬剤師の現役の議員だけで4人もいるし、OBも入れると15人ぐらいいるらしいから、安倍さんが午前中に全面解禁と言って、夕方には一部を除いて、などと繰り返すのを見ても、どうもアベノミクスというパッケージは、たまたますごいうまく行ったと言うけれども今言ったように偶然の組み合わせもいろいろあったと。はっきり言ったところが重要だったとは思うけれど。 2、3は、1とのポリシーミックスにもなっていないし、3にいたってはスカであると言う風にも見えるじゃない。でもパッケージとしてはすごい評価高いよね。 金融緩和は良い。でも次は? 宮台:いや、金融緩和しないよりも緩和した方が良かったことは間違いないけれども、今後どうなのかということではないでしょうか。震災復興を口実にして国土強靭化で既得権益を持った人たちにお金を回していくことだとか。薬のネット販売も、既存の市場のプレーヤーを少しシフトするだけの話なので。新しい市場を創造して、そこに人びとの活発な経済活動を、という話とはちょっと違う。 2の矢関連も3の矢関連もしょぼい。 日本の行政官僚は基本的には議員も族議員になって、行政官僚省庁といったいになって、既得権益者の権益を守ると言うことが人々を「ハッピー」にすることだという枠の中で動いてきて。 まったく新しい市場をつくるなどは難しい。 集票装置を傷付けるようなことは今は言えない。 改革しないと、金融政策も効かないはず 神保:銀行が貸し付けできないといけない。地銀がひどくて、50%以上が国債に回っていたりする。国債を買うことがメインになってる現状がある。 金融システムが劣化していて、それを改革しなければいけないのに、それが政策に入っていない。 金融政策が効かない一つの理由として、そこがあるんだけど、そこは依然として手が付けられていないのか、そしてそれはなぜなのか。 アメリカではエクイティファンドが企業を改革する 櫻川:一言で言えば遅れている。遅れていることに気づいていない。20年ぐらい前までは、銀行が金融の中心にいて、企業を審査してお金を貸す。それが一つのひな形で、そうナルト日本の銀行は優秀で、いい仕事したんです。 ところが時代が変わって、アメリカなんかでも主流なのはプライベート・エクイティ・ファンド。金持ちから金を集めてきて企業にもっていく。そこで経営の中身をすぐ聞く。株主の収益率を高めるために経営にすごく文句をつける。昔は金融仲介は銀行がやって審査もしていたが、今はもうコンサルになっている。お金を出すだけじゃなく経営コンサルもやる。いろんな業種を見ているから、企業の弱点とかもわかってしまう。どんどん企業の中に入っていって、経営改善を要求する。最後にお金出すからリストラしろと。ものすごいシビア。このプロジェクトはお金出すけど、このプロジェクトは儲からないからお金出さないと。縮小してくださいと。アメリカのダイナミズムはある意味それが作っている。M Aが多いです。あれは統合と切り刻むのを繰り返しやることで、いいプロジェクトだけを残して悪いプロジェクトを淘汰している。そしてどーんとリストラもやる。収益性のあるプロジェクトを残す為のツールなんです。日本は日本の企業のカルチャーと合わないといって、そういうやり方を排除している。 日本の企業でやっているのは、一つの会社で5つぐらいのプロジェクトを持っていて、日本人はいい仕事しますからいいプロジェクトがあるんですよ。その時にいいプロジェクトを大きくしていって、ダメなプロジェクトを縮小していくことがやれない。内部の会社の事情があるんでしょうけど。結局、いいプロジェクトができたらその上がりで他の4つも残せると。いいものを食い物にしてしまう。そうなると伸びないですよね。ある意味企業の中の護送船団方式のようなことをずっとやっている。 今の銀行の貸出中心では、銀行はそこまで言いませんから、変えれないわけなんですね。これを変えようとするなら、金を出すけど経営改善の要求もするというタイプの投資家が入ってこないとダメなんだけど、日本の企業はこれを徹底して排除している。 この構造を壊していかないと企業は強くならないし、いい金融システムもできない。 神保:ひところ市場からの直接金融、間接金融みたいな話で、市場から直接お金を引っ張ってくるのがこれからは大事という話はずいぶんあったが、結局いまでは誰も言わなくなってしまった。今回アベノミクスで金融を緩めたら、銀行が貸し出すことが大事だと言う、金融機関からの貸し出しが前提になってるような話。それも確かに低いとは思うが、国債ばかり買ってる状態は問題あると思うが、本来はそっちよりも株式市場の活性化とか、株主の権利とかそうしたものを改革していくことで、直接金融っていう風な流れだったはずなのに。 櫻川:お金を出すだけだったら、日本人はお金を持っている。だから、ノーサンキュー。要らない。金融機関からお金を借りる必要がない。でも今はお金も出すけど知恵もだす時代になって、そこに乗り遅れている。 神保:ファンドというと悪者みたいな感じ。 櫻川:結構真面目にやってるファンドがあって、企業の問題点を的確について、企業を改善して伸ばす。短期の利益を求めるんじゃなくて、5年とか10年とかの単位でこの会社といっしょにやっていこうみたいな。増えてる。その流れに日本の企業、金融というのが乗り遅れている。 金融改革なくして緩和しても、設備投資は増えない 神保:金融改革がないまま、金融緩和を進めるとどうなるのか。 櫻川:設備投資が増えないわけです。企業だけではアイデアが行き詰ってるわけだから。お金はあるけど投資するものがないという状況です。そうするとその溢れたお金がどこへ行くか。今までは銀行が国債を買ってたわけですけど、今は中央銀行がすごいペースで買いますから、海外へ行くか、国内でバブルが起きるしかない。 宮台:既存の枠組みを前提としたもたれ合いがやはりあるんだろうと。ソニーの話で、ゲーム部門と家電部門でほとんど同じ機能を持った競合する製品を出し続けていたとか。要素技術としてはAppleのITMSと同じものがあったが、DVDなどがあって圧迫してはいけないので、顧客向けサービスとして売り出せなかったとか。 内側しか見ていない。中長期的にどうすれば企業が生き残れるかということではなくて。 人や部署をいかにして生き残らせるかと言う。日本的な意味である意味公共的だと思われているんですね。経営者がいろんなことを見渡して判断しているという風に、勘違いされる。 つづきは、Videonews.comで http 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マル激トーク・オン・ディマンド ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が、毎週の主要なニュースの論点を渦中のゲストや専門家らと共に、徹底的に掘り下げるインターネットニュースの決定版 過去の放送内容 第001回~第050回 第051回~第100回 第101回~第150回 第151回~第200回 第201回~第250回 第251回~第300回 第301回~第350回 第351回~第400回 第401回~第450回 第451回~第500回 第501回~最新回 バックナンバー ウェブサイト上では、原則として、過去3ヵ月分の放送しか視聴できないため、それ以前の放送を視聴するには、ビデオニュース・ショップで10回分の放送をまとめた映像版(PC再生専用DVD)・音声版(PC再生専用CD)を購入する、電子書店パピレスで1回ごとの映像版を購入する、OnGenで数回分がまとまったアルバムまたは1回ごとのオーディオブックを購入するなどの方法がある。 また、関連番組として、最新番組のテーマやゲストに関連した回が2~3回分公開されることがある。 ビデオニュース・ショップ マル激トーク・オン・ディマンド バックナンバー 映像版&音声版 電子書店パピレス ビデオニュース・ドットコム OnGen 神保哲生、宮台真司 書籍 過去に放送した内容をテーマごとにまとめ、加筆・修正したもの 現在、8巻まで出版されている 『漂流するメディア政治――情報利権と新世紀の世界秩序』(春秋社, 2002年) 『アメリカン・ディストピア――21世紀の戦争とジャーナリズム』(春秋社, 2003年) 『ネット社会の未来像』(春秋社, 2006年) 『天皇と日本のナショナリズム』(春秋社, 2006年) 『中国――隣りの大国とのつきあいかた』(春秋社,2007年) 『教育をめぐる虚構と真実』(春秋社, 2008年) 『格差社会という不幸』(春秋社, 2009年) 『沖縄の真実、ヤマトの欺瞞 米軍基地と日本外交の軛』(春秋社, 2010年) 名前 コメント .
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今日は、マル激トーク・オン・ディマンド 第636回(2013年06月22日)「たかがアベノミクス、されどアベノミクス」の内容をご紹介します。 http //www.videonews.com/charged/on-demand/631640/002829.php 編者感想として、リフレ効果は神保さんや宮台さんの認識には織り込まれつつあり、では次に、よりリフレ効果を高め、持続させるためにはやはり構造改革みたいなものが必要なんではないか、という形で考えていらっしゃるように思います。 リフレ派としては気になるところはたくさんあるかも知れません。 少し違うのではないか、と思う部分は多々ありますが、あまりここで「やっぱりわかってない」と目くじら立てるよりは、とにかく「期待への働きかけ」が消費や投資、雇用等の実体経済へつながる可能性が認められたわけですから、そこにまずは注目すべきかと思います。 では次に、設備投資を実際にどうやって増やすのかは、あれもこれも、いろんな人がいろんなアイデアを出し合っていくのはいいと思うんですよね。ブレスト(アイデア発散)の段階で、「それはこうだからだめだ」とか否定的に言うのは、ブレストのルール違反ですからね。 そしてとにかく、雇用状況を改善した上で税収を増やし、さらにそれに先行して社会保障を強化し、セーフティネットを充実させる政策を政権に取らせていく、その圧力をかけていく勢力として、いわゆるリフレ派(社会保障強化派)もともに「連帯」していきたいですよね。 (一部抜粋、要約しています) 神保:今日のテーマは経済政策。一連のアベノミクスの論争の企画をやってるときに、『経済を動かす2つの単純な論理』という本に助けられた。経済は「バブル」と「リスク」という言葉を理解ればいいと。 著者は慶應技術大学経済学部教授の櫻川昌也さん。 神保:櫻井さん、バブルというと、批判しているように聞こえますよね。 櫻井:アベノミクスをバブルと言う人がいるけど、それを聞くとアベノミクスをつぶしたいんだなと、そういう論調に見える。それはバブルというものが何か知らない人の言うことで、(現実には)山のようにバブルは起きている。(日本は)一度強烈なのが来たので、強い拒否反応があるが、世界的にはこの20~30年で30回ぐらい起きているわけで。 バブルがトータルで見ると損だったか得だったかは国によってマチマチ。パターンの中でいちばん大損しているのは日本で、他の国を見ると、必ずしもそうではない。あんまりナーバスになる必要はなくて、いい面と悪い面あるわけですから、こういうのもアリなんだと、冷静にみながら対処していくことが大事。 (略) 神保:他の国でバブルの後遺症をもう少しうまく吸収できているのに、日本ができないというのは。 櫻川:不良債権処理が早いか遅いかは重要な問題。アメリカは今回2~3年で処理。アジア通貨危機の時は、IMFが入ったから強制的に1年か2年で処理してしまった。だから回復も早かった。 日本は92年に崩壊して、ケリがつくのが2005年なので13年かかってる。しかも真面目に不良債権処理やり出したのは竹中さんがやり出してからで、そこから数えると3年。最初の10年は何もしていなかった。それが結局高くついた。あれをさっさと処理していれば事態はかなり変わっていた可能性が高い。 92年のときに地価が暴落して、銀行が損したらしいというので宮沢さんが不良債権処理しようと言ったが「なんであれだけ儲けた銀行を助けるんだ」と国民感情が許さなかった。それと、銀行が大損することがいったい次に何が起きるのかを誰もわからなかった。だから、国民も反対してるし、先送りしてもいいだろう、いいだろうと、ずるずる来たのが実態。 自民党選挙公約 神保:これ自体42ページもあって、これ以外に報道向け資料が82ページ。この中で見出しになっているものをピックアップ。 名目3%、実質2%の経済成長実現(今後10年平均) 設備投資を年間70兆円の水準まで回復(3年で) 設備投資減税の実施/法人税の大胆な引き下げ 失業期間6カ月以上の人数を2割減少(5年で) 中小企業の輸出額を2020年までに倍増(10年比) TPPでは「国益にかなう最善の道を追及」 櫻川:名目3、実質2というのは非常に弱気だなと。もうちょっと強く行ってもいいと私は思う。ほんとに構造改革をやる気があるのなら、もうちょっと高い数字を言ってもいい。設備投資は今60兆円ちょいですから、しかも3年で70兆円とは弱い。もっとガンガン設備投資できるような形をどう作るかということを考えてもいい。たとえば100兆円近くどーんと。 櫻川:法人税というのは本当に下げれるかわからない。これは意味ない。いまは企業にコンサルのような形でエクイティ・ファンドがどんどん入ってきている。彼らが何を指導するかというと、本社はここに置いてください、営業所はこの辺に、支店はこの辺に置きなさいという、そこから始まる。要するに、税金払わなくてもいいように。インターナショナルな世界ではそれが当たり前になっているので、高い法人税を課しているところからは企業は逃げてる。だから(今さら効果がないとしても)これは下げていくしかない。 神保:TPPについては政策集ではとても言及が短い。あまり深くどっちとも言いたくないという感じ。 櫻川:中小企業の輸出額を倍増できればいいんですが、どうやってやるのかと。現実の問題としては、円安がどこまで行くかと。日本の中小企業は半分は韓国と競合しているので、今は立場が逆転してウォン高、円安になってますから韓国の方が困っているわけで、そういう意味では為替がすべてを決める領域だと思う。これは実は円安政策を取るぞと言っているに等しい。 TPPに関してはすごく大事な問題で、日本の産業構造を変えていく、一つの大きなきっかけになると思う。 特に私が期待するのは、日本は会社組織を変えないとやっていけないかも知れない。そして変えることによって伸び代が出てくる可能性がある。ここは重要だが「国益」というのは言語明瞭、意味不明で弱い。 (略) 櫻川:(政策パッケージとしては)ちょっと懐があったかくなればいいかなみたいな程度で、ではどういう風な社会にしたいんだとか、どういう日本を作っていきたいんだ、というような観点はこれからは見えてこない。 宮台:野党の方が、どういう日本を作りたいのかということについても、価値を打ち出せば良いんだけれども、民主党については価値を打ち出したところが、何もできなかったという前例があるし、維新の会が示唆している価値は、実は旧態依然たるものじゃないか、という疑惑が生じている状況で。公約の良し悪しは、選挙においては相対的なものですよね。 神保:下の方はわからないけれども上の方は実現可能性があると言う風に思われるだけでも大きい。 宮台:人々はとにかく景気回復、雇用の改善、これに関心をもっているわけですから。それに答えるような政策を野党が打ち出せない以上、相対的にはこれで十分に強力だと思います。 神保:これが強力である理由は、アベノミクスと言われる経済政策が、うまく行っているように受け止められているから、これならうまく行くんじゃないか、というような見方をされるところがあると思う。櫻川さんとしてはアベノミクスの3本の矢、共産党の志位さんは毒矢だと言いますが、どう評価されていますか。 櫻川:出だしは、誰も予想しないぐらいにうまく行ったと思います。いろいろラッキーはあった。金融緩和であんなに円が安くなるなんて誰も思っていなかった。しかも、円が安くなっただけで、あんなに消費が増えるとは誰も思ってなかった。実は意外なことがずっと続いてて、なんでなのか、われわれ専門家筋でもあんまり良くわかってないんですよ。なんでこんなにうまく行ったんだろうというのが。とにかく結果ですから。とりあえず出足が良くて、それで世の中の雰囲気がバッと変わった、というのは、僕は評価していいと思います。 神保:そこまでうまくいった主だった理由は何なんですか。 櫻川:実はいちばんの要因はアメリカなんです。私は今年の4月までNYにいたので良くわかるんですが、住宅価格がずっと下がっていて、アメリカだめだったのが、下げ止まって上昇に転じた。それでアメリカは底を脱せるんだと。今年に入ると、アメリカの景気回復は間違いないという雰囲気が去年の秋口からあった。そうなると、バーナンキは金利を上げてくるだろうと。そうなれば当然、アメリカにお金が集まり、円は売られる。円高は終わったなという雰囲気はNYでは秋口からあった。そこにタイミング良くアベノミクスが出てきて、日本は0金利のまましばらくお金をばら撒いていきますよと言ったので、アメリカのヘッジファンド筋、金融筋が一気に円を売って、一方方向で円安が実現した。 アベノミクス単体でこれだけの効果があったかというとそれは言い過ぎで、基本的にはアメリカ経済の大きな変化、これが非常に大きかったと思います。 それともう一つはユーロがちょっと落ち着いた。相対的に、円を無理に持っていなくてもいいかなという。そういう世界経済の流れが、無理にもう円を持っていなくていいかなみたいな、大きな流れとしてあった。 タイミングが非常に良かった。で、効いた、という感じがします。 神保:そこでいうアベノミクスと言うのは1本目の矢の金融緩和ですよね。日銀の独立性とか金融改革が進まないまま、単に緩和緩和というところに懸念があり、次につながる、財政の規律というもの…あまり財政の規律というと、例のリフレ派対反リフレの神学論争みたいな、おまえこっちの陣営か、みたいになるので、そういう文脈でいいたくないんですけど、日銀の白川さんが、ある種、抵抗していたので、それを首根っこ押さえて云々、というときには、これはやっぱりまずいだろうという声があったんだけれども、ちょうど交替の時期、交替の前に白川さん、辞任されたんですよね。どっちみち交替だったわけですが。一応、政権の意を受けた金融政策を取ろうという人を総裁に据えたと。首根っこを押さえないでも自ら進んでそれをやる黒田さんという人を連れてきた。そうすると先生の懸念は払拭されるんですか。つまり、日銀が違うこと考えている時に無理やり政治が何かやらせようとするという部分は。 櫻川:基本的には中央銀行の独立性を後退させたわけですよね。今回のプロセスは明らかにそうで、中央銀行の独立性は歴史的ないろんな問題があって、政府がより金融政策を握っていたときに、財政インフレということが歴史的にいろいろ起きてきたんです。その問題を解決するには、どうも中央銀行を作って、政府とは違った形で動いてもいいように縛りを入れようと。日本に関していうならば、経緯としては、民主政府が出来た後に、中央銀行がなかった。明治政府が財政も運用し、貨幣も発行した。そして西南戦争が起きた。1877年ですか。戦争で非常にお金がかかると。(公債の説明)インフレが起きた。これではダメだといって中央銀行、日銀を作った。歴史の失敗に学んで中央銀行を作ってきて、今にいたっているわけですから、日本はインフレ率はずっと安定していてそういう意味ではいい国だったんですが、デフレになり過ぎて、中央銀行に独立性を与えすぎたんじゃないかと。ちょっとこっちに戻そうという風なことで、良く言えば、与えすぎた独立性を少し返してちょうだいということを今回やった。これが本当に長期的にいい政策だったのか、悪い政策だったのかは、わかりません。 宮台:僕のような素人から見ると、独立性もさることながら、FRBなどと比較すると、日本の中央銀行は、やや、パラノイアというか、偏執狂的に、ある方針に固執しているように見えた。他国の中央銀行であれば、日銀と同程度の独立性であったとしても、これほどまでに、政府の金融緩和策に抵抗するということもなく、いろんなことが、政治側にとっても、うまく転がった可能性もあると思うんですよね。だから、どうして日銀が、それほどまでに、金融緩和イコールインフレ、みたいな、図式に固執するのか、そこは興味深いですよね。 櫻川:私は日銀の方も知ってるんですが、みんな一緒のことを言うんですよね。とにかくちょっとでも緩めたらすぐインフレになって大変なことになると。我々は物価の安定が大事だと。そのためには何を犠牲にしてもいいと思ってるんじゃないかとすら思えるような節は確かにある。彼らも20代後半の頃は非常に優秀だったと思うんですよ、脳みそもやわらかくて。でもあの空間、中央銀行の役所に入って、洗脳とまでは言いませんが、いろいろ教育があるんでしょうね。強硬に反対する取りまきというのがうちわにいて、官僚機構ですから。非常に頑なな集団ができてしまう。 私は中央銀行みたいなところにプロパーのキャリアがいるという仕組みが間違いなんじゃないかと思う。たとえば、銀行の人が行くとか、我々みたいな人間が行くとか、あそこでずっと一生勤めるような人があまりにも多いんですよね。それは非常に非効率なことだし、いちばん問題なのは、どうも話を聞いていると、日本の貨幣価値を守るのか、あなたは日銀を守りたいのか、どっちなんだ、という話。あなたが守りたいのは日本の円の価値じゃなくて、日銀でしょ、つまり人間が組織に張り付いてしまっているものだから、どうしてもそうなってしまうんじゃないかと思う。それが事態を非常にややこしくしていると思う。 アメリカなんかだとFRBがありますけれども、人間の出入りがもっとフレキシブルですよね。FRBを守るためという話を聞くことはない。日本の組織構造というものが、重大な、なんで日銀の人はこうなわけ?みたいな部分を生む。そういう意味ではああいうものは一度解体した方がいいのかも知れない。 そんなに強く独立性を与えているわけじゃないんだけれども、どうもそんな風に使われてしまう。そういうメカニズムがある。 神保:日銀の組織的な問題を踏まえた上で、物価の財政理論でいくと、中央銀行というものが一切物価の管理を止めると。名目の国債残高と将来の所得財政収支の予想が物価水準を決めると。つまり、櫻川先生ご自身の物価上昇率2%の目標というのは、OKというか歓迎なんだけれども、それをやるんであれば本来のポリシーミックス、つまり一方で、非常に保守的な財政運営で財政規律を守るというミックスを持っていなければいけないんじゃないか。その後者が日本はないですよね。それを考えると(日銀の態度には)一定の合理性があると考えられないかと思ったんですが。 日銀から見れば、明らかに財政規律が緩んでいる状態が続いていたわけですよね。そうすると、かなりそこの部分の物価の管理を厳しくしないとならないという風に考えることには一定の正当性があると。 櫻川:白川さんは、長期金利(?)をすごく気にされていましたよね。財政がゆるゆるなので、ここで自分が、お金のところもゆるゆるにしたら、まずい状況が起きるかも知れない、いわゆる財政インフレと言われますけれども、物価を決めるのは国の予算の問題で決まってしまう。そうなると国債が多いわけですから大変なことになってしまう。それを恐れていたのはあると思います。 神保:それでもやはり日銀はそこにこだわり過ぎたという風にご覧になっていますか。今回緩めたわけですよね。だからポリシーミックスの片方が伴っていない。自民党になってさらに財政が緩んでいるようにも見える。現実問題として悪性インフレのリスクが、白川さんたちが心配し過ぎたにしても、懸念してたことが起きるリスクは上がってるのかどうか。 櫻川:難しいですね。僕は白川さんのやった政策自体はそんなに悪いとは思っていないんです。あんなもんかなあと。彼の唯一悪かった点があって、ある時期から、「デフレは日銀だけのせいじゃない」と言い出した。国民からしたら「えっ、責任を取らないわけ?通貨の番人でしょ、あなたは」と。だから期待してたし、だから厳しい政策やってもみんなついていったのに。日銀の総裁というのはやっぱりカリスマでなければならないし、カリスマを演じる必要がある。普通の人とは違うという。彼はデフレを解決するのは、今の中央銀行の政策だけでは難しいかも知れないけれども、時間をかけても絶対やりますと言うべきだった。これを日銀だけではダメだとか。人は責任逃れをしていると見る。 あの辺から白川さんに対する批判がすごく激しくなって、ものすごくブーイングがあったじゃないですか。辞める直前とか。ひどいじゃないかというぐらいに。ブーイングで引きずりおろされたと見えるような状況だった。 中央銀行の信任を維持していくために、中央銀行の総裁を演じるということに失敗した。そこがいちばん良くなかった。 政策的には、ちょっと引き締め過ぎかなとは思いましたけど、わたしだったらどうかな、もっと違ったことはやったと思いますね。やはりこれだけ沈滞しているわけですから、あそこまで引き締めるとむしろ、気持ちの点で人間てもたないだろうと。その辺が、演ずるのがヘタクソだったなと。 実は、データを見てみると、グリーンスパンとかがものすごくお金をばらまいたように見えますけど、しゃべりはうまいんだけどあんまりお金をばらまいてないです。 神保:アナウンスメント効果ね。 櫻川:海外の中央銀行を見ても、言うほどお金は撒いてない。バーナンキがリーマンショックの後のQEとかでばら撒きましたが、それまでアメリカの金融政策ではほとんどお金はばら撒いてない。白川さんは結構ばら撒いてる。ばら撒いているんだけどそう見えない。マーケットも動かない。派手なことを言うとウォール街のマーケットは反応する。そういうところがすごくヘタクソで。 神保:じゃぁマーケットと対話ができていなかったというのは本当なんですね。 櫻川:マーケットの対話ということは根本的にはわかっていなかった。そこが彼の残念なところ。やったことは実はそんなに悪い政策じゃない。 宮台:さっきの櫻川先生のバブルに関するコメントにも絡むことなんだけれども、期待を操縦するというマインドが白川さんにはなかったんですよね。緩和しているのに、高橋さんなんかはペースの問題だと言ったけれども、それもあるんだけど、要は、市場との対話、市場に期待を作ることができていなかったことが問題ですよね。 バーナンキさんは、皆さんバーナンキさんの発言に一喜一憂状態じゃないですか。すごいですよね。 神保:今回、安倍政権だって黒田さんになってから、すごいいろいろやってるように見えるけど、実際に始まるのは14年からですよね。だからまだ、新しい体制になってからの金融政策と言うのはまだ実施されていない。にも関わらずというのは、対話がうまいと見るべきなんですか、それともちょっと煽り過ぎなんじゃないのと見るべきなんですか。 櫻川:優れた総裁というのはいかにお金をばら撒かないで影響を与えるかだと思います。ちょっとお金を出してすごく効果を高めるのが望ましい。 神保:ここで経済再生担当大臣の甘利明さんが講演でアベノミクスについて面白いことを言っています。特に金融政策について意外だと思ったんですが。 甘利経済再生担当大臣(2013年6月19日 日本記者クラブ) 安倍総理は金融政策の力というのをすごく信じていた人なんです。党内でいうと、山本幸三さんみたいな人なんですね。我々からすると山本幸三論は「そんなのないよ、そんな簡単だったら明日でもできるんじゃないか」みたいな話だったんですけども、結局やっぱり、大胆な金融政策というのは、私が想像した以上に、影響力があるっていうことです。万能とは言いませんけれども、大胆な金融政策って、私が考えてた以上に、相当強力なパワーだな、というのが反省です。それで終わってはだめなんですよ。だから需給ギャップも埋めていく政策、スタートは官需で埋めていくけれども、民需でも埋めていく、スイッチしていくんですが、そこに金融政策が絡んでいると、これは、こんなに強力になるんだ、ということは、私自身の反省点ですね。 神保:非常に正直に、甘利さんももともとは、「要するに山本幸三さん的な話だろ」と。そんなうまく行くわけないと思ったら、意外や意外、すごくうまく行って、むしろ反省しているって、非常に正直に言われてたんだけど、どうご覧になりますか。 櫻川:それはいつわらざるところだと思いますし、そう思っている人は多いと思います。 神保:金融政策のおかげでいまこういう風になっているという認識に見えて、実は必ずしもそうではないわけですよね。日本側の問題ではなかった。ここは、どう思ったっていいじゃないかという考え方もできるけれども、どうですか。金融政策がうまくいったためだ、と理解されることの危険性というかですね、それによって発生するリスクみたいなものはありますか。 櫻川:野球のたとえで言うならば、試合には勝ったけれども勝ち方が悪いという状況だと思うんです。つまり、予想していたのは、金融緩和をすることによって、実質金利が下がってくれて、設備投資が増えていく。それにつられて消費が増える。多少円安があって輸出は伸びるけど。そういうことをイメージしていた。まぁ正攻法だと思うんですね。現実にはそれとまったく違う形で良くなってしまった。これをどう評価するか。勝負には勝ってるんだけれども、この勝ち方って、イメージしていた勝ちパターンじゃないよね。勝ちパターンじゃないときに勝っているときにどう判断するか。それで良しとすべきか。これはラッキーだと思って、驕らないで、締めていくところは締めていくと。その辺のところが、見極めをちゃんとしないと、結果だけ見て「効いた、効いた」と。勝負長いですから、5年ぐらいかかって、評価すべき政策だと思うんですね。まだ半年ですから、まだまだ先はある。これから梅雨から夏にさしかかるときにどうやっていくか、と言うと、今までのようなことは使えないと思うんですよ。やっぱり行き過ぎた円高の修正という部分もあったわけですし、このまま金融緩和しててさらに円が120円、130円と行くとも思えませんしね。 神保:緩和すればこんなにうまく行くんだ、と、専門家は別にして、多くの人が思っている節があるので、今回、ちょっとマーケットが調整、戻すような局面になったということで、そのさなかで日銀の政策決定会合が開かれたと。一応、据え置きとなりましたよね。それに対して、幻滅の反応が出る。緩めりゃいくんだから、なんでもう1回行かないんだ、という感じ。金融を緩めたからこんなにうまく行ったという非常に単純にみられていることの副作用なのかなと。それによって幻滅の方にマーケットが反応することがすでに起きている。政策決定会合とそれへの市場の反応をどう思われましたか。 櫻川:日銀の人たちは本当はあんまり緩めたくないんでしょうね。だから今回は無理に緩めなくてもそんなに文句は言われないだろうし、それで景気が悪くなることもないだろうから、とりあえず据え置きだと。この後どうしていくのかなというのはあると思います。もともとあんまり辻褄が合っているわけじゃない政策なので、この後どうやってしのいでいくのかなというのはあると思います。 神保:もう一つ、先ほど出た話なんですが、バブルとも関係してくるかも知れないですけども、3の矢はスカだったということなんですが、いちばん目玉が医薬品のネット解禁だとか、売り上げがそんな増えるとも思えない。薬局がつぶれてケンコーコムが儲かるというのはあるのかも知れないけど、それによって薬のマーケットが急に大きくなるとも思えないし、混合医療の解禁とか、どうも3本目の矢というのはそんなもの。 2本目の矢は、要するに財政政策ということなんだけど、一方で、成長すれば税収も増えるから、財政問題は、解決するんではないかという前提があるのかわからないんですけど、2の矢の話があまり取りざたされていないが、ここで財政規律と言うものをきちんとしなければ、財政が緩いというままいった場合、どういうことを心配しなきゃいけないんですか。 櫻川:財政再建をする気がないとマーケットに読まれたら終わりでしょうね。いまは一応、時間がかかるかも知れないけどやると言っている。マーケットも、信用したいんですよ。日本は大丈夫だよね、みたいな。 どうもその専門家に聞くと、日本とドイツって人気あるらしいですね。人間正直だから、国民が最後税金払って、雇用問題解決してくるっていう。その辺が南ヨーロッパの国に対する評価とは違う。それは非常に重要なことで、海外の投資家筋はあまり日本の国債市場にちょっかいを出して来ない。だから円も高くなる。いざとなったら円を持っていればいいというのは円に対する信用がある。 今まではそれがありますが、ほんとにこれを無視したような財政緩和策をやり出したら、それはその限りではないと思います。日本だめだよこれ、やる気ないよ、政治的にやれないんだろうなとかね。彼らはわれわれが深刻に思っているほど思ってないんですね。日本は、結局長期金利はまだ安いから、ああいうこと言ってるだけで、いざとなったらちゃんとやるよと思ってるわけです。我々が我々日本人に対して、ある意味、すごく信用しているんですね。だからマーケットでもおかしなことは起きてないわけで、我々から見るとこれだけ財政状況が悪いにも関わらず、なんで長期金利が安いのだろうと。国内の金融機関が持っている比率が高いからだと言いますけど、外国人が7%ぐらい持っているわけですから、彼らは非常におとなしい。これはある種の信頼があるんだと思うんですね。 その信頼がどこまで持つかはこれからの政策に関わる。補正予算で大盤振る舞いしているし。2の矢で本当に財政出動するのかというのはポイントになってくるかも知れない。 神保:1の矢は思っていた以上にすごい効いたと。2の矢は、自民党は公共事業でばらまきたいわけですよ。選挙もあるし。3にいたっては規制緩和と構造改革ですよね。これは選挙もあるから非常にやりにくい。今回だって、全面解禁と言ったあとに、その日の夕方にやっぱやめましたになるっていうのは、議員たちから泣きが入るわけですよね。薬剤師の現役の議員だけで4人もいるし、OBも入れると15人ぐらいいるらしいから、安倍さんが午前中に全面解禁と言って、夕方には一部を除いて、などと繰り返すのを見ても、どうもアベノミクスというパッケージは、たまたますごいうまく行ったと言うけれども今言ったように偶然の組み合わせもいろいろあったと。はっきり言ったところが重要だったとは思うけれど。 2、3は、1とのポリシーミックスにもなっていないし、3にいたってはスカであると言う風にも見えるじゃない。でもパッケージとしてはすごい評価高いよね。 宮台:いや、金融緩和しないよりも緩和した方が良かったことは間違いないけれども、今後どうなのかということではないでしょうか。震災復興を口実にして国土強靭化で既得権益を持った人たちにお金を回していくことだとか。薬のネット販売も、既存の市場のプレーヤーを少しシフトするだけの話なので。新しい市場を創造して、そこに人びとの活発な経済活動を、という話とはちょっと違う。 2の矢関連も3の矢関連もしょぼい。 日本の行政官僚は基本的には議員も族議員になって、行政官僚省庁といったいになって、既得権益者の権益を守ると言うことが人々を「ハッピー」にすることだという枠の中で動いてきて。 まったく新しい市場をつくるなどは難しい。 集票装置を傷付けるようなことは今は言えない。 神保:銀行でねむっていたら。要するに貸し付けられないといけない。地銀がひどくて、50%以上が国債に回っていたりする。国債を買うことがメインになってる現状がある。 金融システムが劣化していて、それを改革しなければいけないのに、それが政策に入っていない。 金融政策が効かない一つの理由として、そこがあるんだけど、そこは依然として手が付けられていないのか、そしてそれはなぜなのか。 櫻川:一言で言えば遅れている。遅れていることに気づいていない。20年ぐらい前までは、銀行が金融の中心にいて、企業を審査してお金を貸す。それが一つのひな形で、そうナルト日本の銀行は優秀で、いい仕事したんです。 ところが時代が変わって、アメリカなんかでも主流なのはプライベート・エクイティ・ファンド。金持ちから金を集めてきて企業にもっていく。そこで経営の中身をすぐ聞く。株主の収益率を高めるために経営にすごく文句をつける。昔は金融仲介は銀行がやって審査もしていたが、今はもうコンサルになっている。お金を出すだけじゃなく経営コンサルもやる。いろんな業種を見ているから、企業の弱点とかもわかってしまう。どんどん企業の中に入っていって、経営改善を要求する。最後にお金出すからリストラしろと。ものすごいシビア。このプロジェクトはお金出すけど、このプロジェクトは儲からないからお金出さないと。縮小してくださいと。アメリカのダイナミズムはある意味それが作っている。M Aが多いです。あれは統合と切り刻むのを繰り返しやることで、いいプロジェクトだけを残して悪いプロジェクトを淘汰している。そしてどーんとリストラもやる。収益性のあるプロジェクトを残す為のツールなんです。日本は日本の企業のカルチャーと合わないといって、そういうやり方を排除している。 日本の企業でやっているのは、一つの会社で5つぐらいのプロジェクトを持っていて、日本人はいい仕事しますからいいプロジェクトがあるんですよ。その時にいいプロジェクトを大きくしていって、ダメなプロジェクトを縮小していくことがやれない。内部の会社の事情があるんでしょうけど。結局、いいプロジェクトができたらその上がりで他の4つも残せると。いいものを食い物にしてしまう。そうなると伸びないですよね。ある意味企業の中の護送船団方式のようなことをずっとやっている。 今の銀行の貸出中心では、銀行はそこまで言いませんから、変えれないわけなんですね。これを変えようとするなら、金を出すけど経営改善の要求もするというタイプの投資家が入ってこないとダメなんだけど、日本の企業はこれを徹底して排除している。 この構造を壊していかないと企業は強くならないし、いい金融システムもできない。 神保:ひところ市場からの直接金融、間接金融みたいな話で、市場から直接お金を引っ張ってくるのがこれからは大事という話はずいぶんあったが、結局いまでは誰も言わなくなってしまった。今回アベノミクスで金融を緩めたら、銀行が貸し出すことが大事だと言う、金融機関からの貸し出しが前提になってるような話。それも確かに低いとは思うが、国債ばかり買ってる状態は問題あると思うが、本来はそっちよりも株式市場の活性化とか、株主の権利とかそうしたものを改革していくことで、直接金融っていう風な流れだったはずなのに。 櫻川:お金を出すだけだったら、日本人はお金を持っている。だから、ノーサンキュー。要らない。金融機関からお金を借りる必要がない。でも今はお金も出すけど知恵もだす時代になって、そこに乗り遅れている。 神保:ファンドというと悪者みたいな感じ。 櫻川:結構真面目にやってるファンドがあって、企業の問題点を的確について、企業を改善して伸ばす。短期の利益を求めるんじゃなくて、5年とか10年とかの単位でこの会社といっしょにやっていこうみたいな。増えてる。その流れに日本の企業、金融というのが乗り遅れている。 神保:金融改革がないまま、金融緩和を進めるとどうなるのか。 櫻川:設備投資が増えないわけです。企業だけではアイデアが行き詰ってるわけだから。お金はあるけど投資するものがないという状況です。そうするとその溢れたお金がどこへ行くか。今までは銀行が国債を買ってたわけですけど、今は中央銀行がすごいペースで買いますから、海外へ行くか、国内でバブルが起きるしかない。 宮台:既存の枠組みを前提としたもたれ合いがやはりあるんだろうと。ソニーの話で、ゲーム部門と家電部門でほとんど同じ機能を持った競合する製品を出し続けていたとか。要素技術としてはAppleのITMSと同じものがあったが、DVDなどがあって圧迫してはいけないので、顧客向けサービスとして売り出せなかったとか。 内側しか見ていない。中長期的にどうすれば企業が生き残れるかということではなくて。 人や部署をいかにして生き残らせるかと言う。日本的な意味である意味公共的だと思われているんですね。経営者がいろんなことを見渡して判断しているという風に、勘違いされる。 (つづく)
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マル激トーク・オン・ディマンド第501回~550回 過去の放送内容 放送回 ゲスト タイトル 公開日 備考 第501回 菅原出 内部情報流出の時代 2010年11月20日(1時間44分) 第502回 指宿信 検察改革はかくあるべし 2010年11月27日(2時間27分) 第503回 鈴木宣弘 TPPは農業へのショック療法となり得るのか 2010年12月04日(1時間21分) 神保の代行で武田徹 第504回 森信茂樹 税制改革で国のカタチをどう変えるか 2010年12月11日(1時間37分) 宮台の代行で萱野稔人 第505回 やましたひでこ 物への執着を捨てる「断捨離」という教え 2010年12月18分(1時間29分) 第506回 岡田克也 幹事長、民主党政権大丈夫ですか 2010年12月25日(1時間48分) 第507回 なし 5金スペシャル 課題ははっきり見えてきた 2010年12月30日(2時間43分) 無料放送回 第508回 菅直人(part1) 特別番組菅首相生出演!総理の言葉はネットに響くか 2011年01月07日(2時間11分) part1無料放送中 第509回 青木理、萱野稔人 2010年に壊れたものと2011年に作り出すもの 2011年01月15日(1時間59分) 第510回 渡辺靖 アメリカはどこへ向かうのか 2011年01月22日(1時間48分) 第511回 小谷賢、志葉玲 イギリスにできてなぜ日本にできない英のイラク戦争検証から何を学ぶか 2011年01月29日(1時間45分) 第512回 中野剛志 自由貿易を考えるシリーズTPPに見る「自由貿易の罠」 2011年02月05日(2時間12分) 第513回 林信行 スティーブ・ジョブズとは何者なのか 2011年02月12日(1時間40分) 神保の代行で武田徹 第514回 むのたけじ 伝説のジャーナリストの遺言絶望の中にこそ希望がある 2011年02月19日(1時間34分) 第515回 宇沢弘文 自由貿易を考えるシリーズ2TPPは「社会的共通資本」を破壊する 2011年02月26日(1時間31分) 第516回 江田五月 法務大臣、全面可視化が民主党の公約だったのではありませんか 2011年03月05日(1時間01分) 第517回 飯田哲也 祝島の激突にみる電力会社の非合理と民主党の失敗 2011年03月12日(1時間41分) 第518回 飯田哲也電話出演:佐藤栄佐久、矢ヶ崎克馬 日本の何が揺らいでいるのか 2011年03月18日(2時間58分) 神保の代行で青木理,報告:神保哲生無料放送中 第519回 飯田哲也電話出演:小出裕章、矢ヶ崎克馬、松井英介 (特別番組)あえて最悪のシナリオとその対処法を考える 2011年03月25日(4時間22分) 神保の代行で青木理,神保は後半に参加無料放送中 第520回 片田敏孝電話出演:小出裕章、水口憲哉 (東日本大震災)「想定外」にいかに備えるか 2011年04月02日(2時間33分)
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リフレFAQ リフレーションを支持する著名経済学者 「政府の失敗」から「予想を可能にする政府」へ 安定中間層のブラックな無意識 債務気にする人たちの発言サンプル もうこれ以上成長しなくていいんです。贅沢しなくても暮らせるはずです 国債が暴落してソブリン危機になるのではないですか 国の債務が膨張して、債務危機になるのではないですか 金持ちだけが儲かり、庶民にお金が回らず、格差が拡がるだけではないですか トリクルダウンと言ったって、現実に庶民にまで恩恵が回って来ないではないですか 物価が上がって、消費税増税したら、貧困層に恐ろしいしわ寄せがいきます バブルがすぐにはじけて、また庶民が苦しむのではないですか そんなことを言ったって、すぐに不景気になりますよ どうせ企業が内部留保を貯め込むだけでしょう。戦後最長の好景気と言われた2006年頃だって、そうだったんだから 結局、消費税増税は必要では?保育園の増設にもお金がかかるし、高齢化で一人あたりの年金負担も増やさないといけないし だいたい、どうしてリフレになるといいんですか? お金の価値が薄まる話 2013年5月5日深夜 稲葉先生と小倉弁護士とのやりとりより 2013年5月13日早朝 @myfavoritesceneさんつぶやき ~金本位制の亡霊~ 本当にバブルは悪なのか 消費者物価をいかに測るか 2013年度東京河上会公開シンポジウムより高橋洋一さん発表分 2013年度東京河上会公開シンポジウムより原田泰さん発表分 2013年度東京河上会公開シンポジウムより片岡剛士さん発表分 2013年度東京河上会公開シンポジウムより田中秀臣さん発表分 2013年度東京河上会公開シンポジウムより高橋洋一さん消費税に怒る 2013年6月19日バーナンキ記者会見での日経記者とのQA 第636回(2013年06月22日)マル激トーク・オン・ディマンドまとめ「たかがアベノミクス、されどアベノミクス」 リフレ左派のイメージ 悲観的な経済観の人々のサンプル
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2013年(第612回-) 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 612 01月05日 2013年、テーマは愛 小幡績 /br 萱野稔人 613 01月12日 サルでもわかるアベノミクス入門 高橋洋一 614 01月19日 水の話 橋本淳司 ジャーナリスト 615 01月26日 金融緩和で日本経済は復活するか 浜田宏一 イェール大学名誉教授 小幡績 616 02月02日 再エネはどこまで行けそうか 大林ミカ 公益財団法人自然エネルギー財団ディレクター 萱野稔人 司会 617 02月09日 体罰は愛のムチなのか? 斎藤環 618 02月16日 だから日本のスポーツは遅れている 玉木正之 619 02月23日 「経済成長」という呪縛からの解放 水野和夫 620 03月02日 新聞の再販は誰のために 山田健太 専修大教授 621 03月09日 東日本大震災2周年特別番組 /br 「だから復興が進まない」でいいのか 戸羽太 陸前高田市長 622 03月16日 福島原発は今どうなっているのか 田中三彦 623 03月23日 TPP対米交渉に死角はないか 馬田啓一 杏林大教授 624 03月30日 われわれの「食」はどこに向かうのか なし 5金 625 04月06日 「一人一票」で日本はこう変わる 升永英俊 弁護士 626 04月13日 こうして北朝鮮は世界を振り回し続ける 武貞秀士 東北アジア国際戦略研究所客員研究員 627 04月20日 「共通番号制」から離脱する権利を認めよ 醍醐聰 東京大学名誉教授 628 04月27日 やはり和歌山カレー事件は冤罪だったのか 安田好弘 629 05月03日 世界は日本国憲法をどう見ているのか ジャン・ユンカーマン 630 05月11日 放射能に分断されるコミュニティの現実 山下祐介 市村高志 「とみおか子ども未来ネットワーク」代表 631 05月18日 日本の農業は本当にそんなに弱いのか 昆吉則 雑誌『農業経営者』編集長 632 05月25日 社会のセーフティネットをどうする 森川清 弁護士・日弁連貧困問題対策本部委員 633 06月01日 今、アフリカ映画が熱い 吉田未穂 シネマアフリカ代表 5金 634 06月08日 これがTPP交渉の内幕だ 内田聖子 NPO法人・アジア太平洋資料センター事務局長 635 06月15日 止まらない八ッ場、止まらないニッポン 中澤秀雄 中央大学法学部教授 636 06月22日 たかがアベノミクス、されどアベノミクス 櫻川昌哉 慶應大学経済学部教授 637 06月29日 護憲的改憲のススメ 小林節 慶応大学法学部教授・弁護士 638 7月 6日 われわれはビッグデータの暴走を制御できるのか 菅原出 国際政治アナリスト 639 7月13日 この選挙は何を私たちに問うているのか 小林良彰 慶応大学法学部教授 640 7月20日 なぜ原発が選挙の争点にならないのか 武田徹 ジャーナリスト 641 7月27日 日本の右翼はどこへ行ったのか 鈴木邦男 一水会顧問 萱野稔人 司会 出典 http //www.videonews.com/shop/marugeki000.html より Template DEFAULTSORT まるけきとおくおんていまんとかこのしゆつえんしやいちらん
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マル激トークオンディマンド過去の出演者一覧は、ビデオニュース・ドットコム内のインターネット配信番組「マル激トークオンディマンド」の過去の出演者の一覧。 名前の後の数字は出演回、名前が太字の人物は複数回出演者。肩書きは出演当時。 2001年-2005年(第1回-第248回) 2001年-2005年(第1回-第248回) 2001年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 16 6月22日 報道被害を生むものとは何か 三浦和義 17 6月30日 痛みの伴う改革とは 宮崎学 21 7月27日 スキャンダリズムの公益性 岡留安則 『噂の真相』編集長 23 8月10日 中国からみた靖国参拝問題 葉千栄 東海大学助教授 24 8月17日 田中康夫のリーダー論 田中康夫 36 11月19日 なぜ2ちゃんねるに人が集まるのか 山本一郎 37 11月16日 ブロードバンドは終わったのか 下村健一 市民メディアアドバイザー 38 11月23日 本当に言葉を失う前に 森達也 2002年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 50 2月22日 NGOはどうあるべきか? ケンジョセフ NGO代表 51 3月 1日 内部告発のすすめ Part2 /br 不正隠蔽は組織防衛にならない 川田悦子 52 3月 7日 道徳的理由からのメディア規制は危険だ 山本夜羽 漫画家 53 3月15日 鈴木宗男はただのスケープゴート /br システムを変えない限り第2、第3のムネオが出る 葉千栄 60 5月 2日 「足るを知ること」が日本改革のカギなり 中村敦夫 参院議員 87 11月 8日 それでも狼は来る 金子勝 89 11月22日 なぜ日本人は過去と向かい合えないのか 角谷浩一 90 11月29日 誰が本当にテロを起こしているのか 田中宇 国際情勢解説者 91 12月 6日 出来レースの内部対立劇に惑わされるな マッド・アマノ パロディスト 94 12月27日 日本は行き着くところまで行くしかないのか 森達也 2003年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 100 2月14日 「市場の番人」に聞く公正な市場実現の処方箋 竹島一彦 公正取引委員会委員長 101 2月21日 なぜ政治は機能しないのか 河村たかし 民主党衆議院議員 102 2月28日 対イラク攻撃が正当化されない理由 横田洋三 中央大学教授 103 3月 7日 石油権益から見たイラク戦争 柴田明夫 丸紅経済研究所研究員 104 3月14日 日本は「空気」だけでいいのか 105 3月21日 この戦争を私たちはどう考えるべきか 106 3月28日 エコ・エコノミーとイラク戦争の関係 レスター・ブラウン 環境学者 107 4月 4日 イラク戦争の大義がますます見えなくなってきた 108 4月11日 やっぱり危ない修正個人情報保護法 梓澤和幸 弁護士 109 4月18日 戦争報道の限界とイラク戦争の報道が残した課題 武田徹 110 4月25日 山拓愛人スキャンダルに見る日本人の倫理基準 111 5月 2日 表現の自由を規制する社会的コストとは 112 5月 9日 日本の愛国心には数学が足りない?! 江川達也 113 5月16日 有事法制論議にみる未成熟な法治国家の現状 枝野幸男 民主党政調会長 角谷浩一 ジャーナリスト 114 5月23日 公的資金注入と責任問題 115 5月28日 りそな問題に出口はあるのか 池尾和人 慶応大学教授(金融論) 116 6月 6日 検察の裏金疑惑に見る日本指導層の病理 三井環 元大阪高検公安部長 117 6月13日 イラク攻撃の総括せずに自衛隊を出して本当にいいのか 118 6月20日 イラク支援法案と歯止めを失った自衛隊の海外派遣 前田哲男 東京国際大学教授 (軍縮・安全保障論) 119 6月27日 それでも民主・自由は合流する 120 7月 4日 ネタとベタの考現学 宮崎哲弥 121 7月11日 政治を変えるために私たちに何ができるか 山口二郎 北海道大学教授(政治学) 122 7月18日 小泉改革はどんな日本を作ろうとしているのか 山本一太 参院議員(自民党) 123 7月25日 道路公団民営化で何が変わるか 猪瀬直樹 124 8月 1日 監視カメラの氾濫で市民が失うもの 125 8月 8日 地方分権が日本を復活させる 片山善博 鳥取県知事 126 8月15日 なぜ靖国参拝が政治問題になるのか 127 8月22日 運用体制の不備が住基ネットの落とし穴に 山田宏 東京・杉並区長 128 8月29日 自民党総裁選で問われるもの 角谷浩一 129 9月 5日 ナショナリズムのゆくえ 香山リカ /br 山口二郎 130 9月12日 監視社会に突入する前に考えるべきこと 斎藤貴男 131 9月19日 自民党総裁選特集 小泉再選の先にあるもの 山口二郎 /br 角谷浩一 132 9月26日 小泉新内閣の意味するもの 二木啓考 日刊現代ニュース編集部長 133 10月 3日 世論調査を疑え 134 10月10日 鈴木宗男的政治手法が投げかける小泉改革への疑問 鈴木宗男 前衆議院議員 135 10月19日 小泉はブッシュと心中するつもりなのか 春名幹男 共同通信編集委員 136 10月24日 藤井総裁解任に見る人気先行内閣の限界 小長井良浩 弁護士 137 10月31日 この最高裁でいいのか 138 11月 1日 戦後保守主義の終焉 中村啓三 毎日新聞政治コラムニスト 139 11月 8日 政教分離の一線は守られるのか 保坂展人 白川勝彦 元衆議院議員 140 11月15日 間違いだらけのイラク統治政策 高橋和夫 放送大学助教授 141 11月28日 イラク市民が日本に期待すること ケンジョセフ 142 12月 5日 日本人外交官殺害の意味を考える 143 12月12日 なぜ日本は難民を 受け入れたがらないのか 渡辺彰悟 弁護士 144 12月21日 対米追従の向こうに何が見えるか 中村敦夫 145 12月26日 2003年世界はこう動いた 2004年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 146 1月 9日 日本人はいつから言葉を失ったのか 鈴木孝夫 慶応大学名誉教授・言語学 147 1月14日 2004年拉致問題は進展するか 平沢勝栄 衆議院議員 148 1月24日 公開収録@徳島 メディアが変われば日本も変わる?! 149 1月30日 米英の大量破壊兵器論争と日本の自衛隊派遣 森達也 150 2月 6日 幻の大量破壊兵器はいかに捏造されたのか 151 2月11日 日本に裁判員制度は根付くか 片山徒有 市民の裁判員制度つくろう会 代表世話人 152 2月23日 日本のBSE検査基準は過剰なのか 中村靖彦 農政ジャーナリスト 153 2月27日 ケン・ジョセフのイラク報告2 ケンジョセフ 在イラクNGO代表 154 3月 5日 アメリカのイラク統治はなぜ失敗したか 酒井啓子 アジア経済研究所参事 155 3月15日 浅田農産会長の自殺は防げなかったのか 下村健一 市民メディアアドバイザー 156 3月19日 『噂の真相』的ジャーナリズム論と日本メディアの衰退 岡留安則 『噂の真相』編集長 157 3月26日 内部告発は日本をどう変えるか 大塚将司 元日経新聞ベンチャー市場部長 158 4月 2日 日本の年金制度に未来はあるのか 保坂展人 ジャーナリスト 159 4月 9日 小泉政権の人質事件への対応は正しいのか 藤田祐幸 慶応大助教授 160 4月16日 政府に迷惑をかけて何が悪いのか 「自己責任論」を斬る 加藤朗 桜美林大教授 161 4月20日 河野太郎が外務省を害務省と呼ぶ理由 河野太郎 162 4月23日 /br 4月30日 日本の針路が大きく間違っているようなこの感覚は何なのだろう 加藤紘一 163 5月 7日 渦中の彼らは日本の自己責任騒動をどう見ていたのか 安田純平 ジャーナリスト 渡辺修考 人権活動家 164 5月14日 小沢民主党は小泉政権を倒せるのか 藤井裕久 衆議院議員・民主党 165 5月23日 拉致と核・ミサイル問題のバランスはどうあるべきなのか 武貞秀士 防衛庁防衛研究所主任研究官 166 5月28日 人権問題としての天皇制を考える 横田耕一 流通経済大学教授 167 6月 4日 日本の政治はどこまで堕ちるのか 岡田克也 168 6月11日 ウィニー事件で見えてきたネット社会における抵抗勢力 池田信夫 169 6月18日 誰がインターネット選挙の実現を邪魔しているのか 170 6月23日 プロ野球はその使命を終えたのか 二宮清純 171 7月 2日 イメージ選挙に踊らされないために 川上和久 明治学院大学教授・政治心理学 172 7月12日 この参院選でわたしたちは何を選択したか 山口二郎 173 7月19日 私たちは少年犯罪とどう向き合えばいいのか 藤井誠二 174 7月26日 言葉を失わないためにできること 森達也 175 7月30日 新しい国防政策のすすめ 久間章生 176 8月 4日 テレビ討論がカギ握る米大統領選挙 歳川隆雄 ジャーナリスト 177 8月13日 「華氏911」を絶賛できないこれだけの理由 178 8月20日 美浜原発事故を関電問題で終わらせていいのか 槌田敦 名城大学教授 熱物理学・環境経済論 179 8月30日 オリンピックのナショナリズムと「つくる会」のナショナリズム 大塚英志 180 9月 3日 遺伝子組み換え食品とアメリカの世界食糧戦略 天笠啓祐 市民バイオテクノロジー情報室代表 181 9月11日 NTTの民営化失敗の教訓 町田徹 182 9月17日 自然エネルギーにみる、国際社会から取り残される日本 飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長 183 9月24日 ペットボトルはこのままでいいのか 安井至 国連大学副学長 184 10月 1日 日本の援助はなぜ嫌われるのか 松本悟 NPO法人メコンウォッチ代表理事 185 10月 8日 中国人に日本人の歴史観はどう映っているのか 劉傑 早稲田大学教授(日中外交史) 186 10月15日 集団自殺や引きこもりの根底にある「心の闇」とは何なのか 斎藤環 187 10月23日 米大統領選とその後を展望する 田中宇 188 10月29日 ノムヒョン政権がメディアを改革できた理由 辺真一 コリア・レポート編集長 189 11月 5日 ブッシュ再選でどうなる米軍再編と日本の安全保障 小川和久 軍事アナリスト 190 11月12日 日本のもう一つの構造問題 ベンジャミン・フルフォード フォーブス誌アジア太平洋支局長 191 11月22日 インターネットは主要産業になったのか 西垣通 東京大学情報学環教授 192 11月26日 小泉政権の官邸外交を検証する 信田智人 国際大学助教授 193 12月 3日 ゆとり教育は間違っていたのか 寺脇研 194 12月10日 NHKはどうなってしまったのか 長村中 日放労委員長 195 12月18日 日本初の環境政党、 かく戦い、かく敗れたり 中村敦夫 196 12月20日 「へたれてる場合じゃないじゃない」 /br 公開マル激@中央大学 多摩キャンパス 2005年 回 日付 タイトル ゲスト 肩書き 備考 197 1月11日 神保レポート: スリランカ津波被害 現地報告 198 1月15日 NGOは世界をどう変えるのか 目加田説子 中央大学教授 199 1月21日 監視社会とどう付き合うか 東浩紀 哲学者・批評家 200 1月28日 200回記念スペシャル・パート1 /br マル激の4年間、 日本は、世界はどう動いたか 201 1月29日 200回記念スペシャル・パート2 田中改革いまだ志半ばなり 田中康夫 長野県知事 202 2月10日 誰のための憲法改正か 鳩山由紀夫 衆議院議員 203 2月18日 三井環裁判の判決から見えてくるもの 三井環 元大阪高検公安部長 204 2月27日 ライブドア問題のマル激的考察 大杉謙一 中央大学法科大学院教授 205 2月23日 神保リポート 今ツバルで起きていること 三井信男 茨城大学教授 206 3月11日 ニートが投げかける日本の構造問題の深層 玄田有史 207 3月18日 ホリエモンの「テレビは無くなる論」を考える 西垣通 208 3月23日 ホリエモンかく語りき 堀江貴文 209 4月 2日 BSE安全宣言のカラクリを斬る 山内一也 食品安全委・プリオン専門調査会専門委員 210 4月 9日 命をかけて無実を訴えていきます 植草一秀 211 4月15日 ホリエモンの「テレビはなくなる論」を考える(その2) 水越伸 東京大学助教授 212 4月24日 憲法シリーズ第2回 日本人にはまだ憲法は書けない 小室直樹 213 4月27日 こんな国に発明家は育たない 中村修二 カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授 214 月日 こじれた日中関係をどう立て直すか 加藤紘一 衆議院議員(自民党) 215 5月14日 重大事故はなぜ無くならないのか 黒田勲 医師・日本ヒューマンファクター研究所長 216 5月20日 発明の秘訣は心にあり 中松義郎 217 5月25日 憲法シリーズ第3回 9条は宝の持ち腐れに終わるのか 土井たか子 前社民党党首 218 6月 4日 今中国に何が起きているのか 興梠一郎 神田外語大学助教授 219 6月 8日 ウォーターゲート事件の神話は崩壊したのか 春名幹男 共同通信特別編集委員 220 6月17日 日本に『第三の道』はあるのか 山口二郎 北海道大学教授 221 6月24日 IT社会の『ばら色の未来像』を嗤う 三輪信雄 株式会社ラック代表取締役 222 7月 1日 『過去の克服』のために今、日本がすべきこと 佐藤健生 拓殖大学教授 223 7月 7日 なぜ今債務帳消しが必要なのか 北沢洋子 途上国の債務と貧困ネットワーク・共同代表 224 7月 6日 憲法シリーズ第4弾 条文をめぐる改憲議論はまだ時期尚早 枝野幸男 衆議院議員・民主党憲法調査会長 225 7月15日 国は半分の予算で運営できる 加藤秀樹 シンクタンク構想日本代表 226 7月29日 第5週目スペシャル 何だかあまり世の中変わってませんね 227 8月 5日 郵政国会と橋梁談合の接点 須田慎一郎 経済ジャーナリスト 228 8月 6日 航機事故20周年特別企画 飛行機は安全になったのか /br 規制緩和の中で揺れる公共交通機関の安全性 戸崎肇 明治大学商学部教授 229 8月12日 選挙特番 私が郵政民営化に反対する本当の理由 荒井広幸 参院議員 230 8月20日 9・11選挙スペシャル もう一つの争点(1) 小泉連立政権と創価学会 平野貞夫 231 8月19日 9・11選挙スペシャル もう一つの争点(2) 南米の奇跡・コスタリカにわれわれは何を見るか 伊藤千尋 朝日新聞記者 232 9月 2日 9・11選挙スペシャル もう一つの争点(3) これでいいのか最高裁国民審査 野村二郎 司法ジャーナリスト 233 9月 9日 9・11選挙スペシャルもう一つの争点(4) 選挙CMにみる各党の本音 関根建男 CM総合研究所代表 234 9月17日 それでもあえて郵政民営化を問う 山崎養世 235 9月24日 前原民主党復活のシナリオとは 前原誠司 民主党代表 高野孟 ジャーナリスト 236 9月30日 マル激『5金』スペシャル 猿でもわかるオタク入門 斎藤環 237 10月 7日 誰のための共謀罪か 海渡雄一 弁護士 238 10月14日 まちがいだらけの東シナ海ガス田問題 猪間明俊 元石油資源開発取締役 239 10月21日 私はなぜ戦わなければならなかったのか 亀井静香 240 10月28日 誰が何のために何の罪でフセインを裁いているのか 大野元裕 中東調査会上席研究員 241 11月 4日 米国産牛肉輸入問題とは何だったのか 242 11月 9日 鈴木宗男は何と戦っているのか 鈴木宗男 衆議院議員 243 11月18日 外交立国への道険し 田中均 前外務省外務審議官 244 11月25日 「会社は誰のものか」論を嗤う 小林慶一郎 経済産業研究所研究員 245 12月 2日 なぜ女性・女系天皇は天皇制の根幹に関わる問題なのか 百地章 日本大学法学部教授 246 12月 7日 憲法シリーズ第5弾 アメリカ依存から卒業するためにも憲法改正は必要 石破茂 247 12月16日 小泉政治とは何だったのか 橋本晃和 政策研究大学院大学教授 248 12月23日 2005年日本と世界はどう動いたか(2005年総集編)
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マル激トーク・オン・ディマンド第451回~500回 過去の放送内容 放送回 ゲスト タイトル 公開日 備考 第451回 森暢平 シリーズ・民主党政権の課題6記者クラブ問題の本質 2009年11月28日(1時間52分) 第452回 枝野幸男 「事業仕分け」から見えてきたこと 2009年12月05日(1時間30分) 第453回 常見陽平 09年、就職戦線異状あり 2009年12月12日(1時間34分) 第454回 なし 2009年総集編2009-2010・政権交代の次に来るもの 2009年12月19日(3時間7分) ロフト・プラスワンでの収録 第455回 福山哲郎(part1)飯田哲也(part2) 神保・宮台COP15現地報告:新しいゲームが始まった 2009年12月26日(part1 34分 part2 1時間21分) 第456回 是枝裕和 新年映画特集映画監督・是枝裕和がまだテレビにこだわる理由 2010年01月06日(2時間40分) 第457回 佐々木俊尚 消えゆくマスメディアとその後にくるもの 2010年01月16日(1時間33分) 第458回 堀江貴文 検察の捜査について、これだけは言っておきたい 2010年01月23日(1時間31分) 第459回 鈴木宗男 なぜ普天間問題がこじれるのか 2010年01月30日(2時間16分) 第460回 池尾和人 日本経済の復活のための処方箋 2010年02月06日(1時間49分) 神保の代行で町田徹 第461回 廣瀬久和 トヨタプリウスのリコールはあれでよかったのか 2010年02月13日(2時間25分) 第462回 富崎隆 「政治とカネ」特集民主主義のコストと利益誘導政治の境界線はどこに 2010年02月20日(2時間24分) 第463回 大野輝之 なぜ今、排出量取引なのか 2010年02月27日(1時間52分) 宮台の代行で萱野稔人 第464回 井堀利宏 PIGS問題は本当に対岸の火事なのか 2010年03月06日(1時間50分) 神保の代行で斎藤貴男 第465回 玉城デニー マル激スペシャルウィークin沖縄『東京政治』への不信感の根底にあるもの 2010年03月09日(1時間13分) 第465回 真喜志好一 マル激スペシャルウィークin沖縄もう沖縄は騙されない 普天間移設問題の真相 2010年03月09日(1時間28分) 第465回 岡留安則 マル激スペシャルウィークin沖縄タブーに挑まずに何のためのメディアか 2010年03月09日(1時間14分) 第465回 伊波洋一 マル激スペシャルウィークin沖縄普天間返還に代替基地は不要 2010年03月13日(1時間15分) 第465回 照屋林賢 マル激スペシャルウィークin沖縄照屋林賢が語る 沖縄音楽とそのルーツ 2010年03月10日(1時間26分) 第465回 大田昌秀 マル激スペシャルウィークin沖縄普天間問題のボタンのかけ違いはここから始まった 2010年03月11日(1時間13分) 第465回 我部政明 マル激スペシャルウィークin沖縄沖縄密約と普天間移設問題の接点 2010年03月11日(1時間13分) 第466回 弘中惇一郎 なぜわれわれは社会の敵を求めるのか 2010年03月20日(1時間43分) 第467回 岸博幸 霞ヶ関文学入門 2010年03月27日(1時間53分) 第468回 春名幹男 密約は本当に必要だったのか 2010年04月03日(1時間37分) 第469回 高橋洋一 なぜ日本はデフレを脱することができないのか 2010年04月10日(1時間51分) 第470回 河村たかし 職業政治家には日本は変えられない 2010年04月17日(1時間25分) 第471回 守屋武昌 交渉の全てを知る守屋元次官が語る普天間移設問題の深淵 2010年04月24日(1時間35分) 第472回 寺脇研 5金スペシャル 映画特集豊かな国日本がかくも不幸せなのはなぜか 2010年04月30日(2時間15分) 電話出演:町山智浩無料放送回 第473回 飯田泰之 日本経済の現状とベーシック・インカムという考え方 2010年05月08日(1時間45分) 神保の代行で武田徹 第474回 松井孝治 「新しい公共」で国のカタチはどう変わるのか 2010年05月15日(2時間) 第475回 野口悠紀雄 なぜ日本経済の一人負けが続くのか 2010年05月22日(1時間30分) 第476回 孫崎享 在沖米海兵隊の抑止力とは何なのか 2010年05月29日(1時間33分) 第477回 松井孝治(part1)長谷川幸洋(part1~3)福山哲郎(part3)山口二郎(part4) 鳩山政権は何に躓いたのか-新政権の課題 2010年06月05日(4時間40分) 第478回 中野雅至 脱・脱官僚のすすめ 2010年06月12日(1時間33分) 第479回 庄司克宏 EUはユーロの挫折を乗り越えられるか 2010年06月19日(2時間3分) 宮台の代行で萱野稔人 第480回 浜矩子 まちがいだらけのマニフェスト選挙 2010年06月26日(1時間32分) 第481回 柴田明夫 メキシコ湾原油流出事故で見えてきた石油時代の終焉 2010年07月03日(1時間35分) 第482回 清水康之(Part1)角谷浩一,吉崎達彦(Part2) 選挙特番 この選挙で何が問われているのか 2010年07月10日(3時間50分) 宮台の代行で萱野稔人 第483回 細野豪志 民主党に有権者の怒りと落胆の声は届いているか 2010年07月17日(1時間39分) 第484回 池田信夫 電波の私物化を許すべからず 2010年07月24日(1時間45分) 第485回 町山智浩 「カジノジャック」と「インセプション」に見るアメリカの今と昔とこれから 2010年07月31日(1時間33分) 無料放送回 第486回 美谷島邦子 日航ジャンボ機事故はまだ終わらない 2010年08月07日(1時間31分) 第487回 舘内端 EV(電気自動車)時代到来の予感は本物か 2010年08月14日(1時間38分) 宮台の代行で武田徹 第488回 鳩山由紀夫 私のやろうとしたことは間違っていなかった 2010年08月21日(1時間16分) 第489回 田中秀臣 デフレ不況と日本銀行の責任 2010年08月28日(1時間24分) 第490回 高野孟 菅直人と小沢一郎に見る内閣総理大臣の資質とは 2010年09月04日(1時間36分) 第491回 常岡浩介 アフガニスタンで捕まって 2010年09月11日(1時間38分) 第492回 星川淳 クジラ肉裁判から見えてきたもの 2010年09月18日(1時間40分) 第493回 魚住昭,落合洋司 緊急特番・特捜検察は即刻廃止せよ 2010年09月25日(1時間51分) 第494回 清水美和 尖閣沖中国漁船衝突事件船長の逮捕・釈放は中国の進路を誤らせる大失策 2010年10月02日(1時間20分) 第495回 橋爪大三郎 追悼特別番組巨人、逝く 小室直樹が残した足跡 2010年10月09日(1時間46分) 第496回 井田徹治 なぜ今、生物多様性なのか 2010年10月16日(1時間59分) 第497回 藻谷浩介 データで見る日本経済の本当の病状 2010年10月23日(1時間50分) 宮台の代行で小幡績 第498回 なし 5金スペシャル・マル激500回放送記念イベントただ今、一合目通過 2010年10月30日(2時間05分) 無料放送回 第499回 中山俊宏 オバマの民主党は何に敗れたのか 2010年11月06日(1時間11分) 第500回 なし マル激の10年で日本と世界はどう変わったか 2010年11月13日(2時間36分)
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マル激トーク・オン・ディマンド第51回~100回 過去の放送内容 放送回 ゲスト タイトル 公開日 備考 第51回 川田悦子 内部告発のすすめ Part2不正隠蔽は組織防衛にならない 2002年03月01日(1時間10分) 第52回 山本夜羽 道徳的理由からのメディア規制は危険だ 2002年03月07日(1時間33分) 第53回 葉千栄 鈴木宗男はただのスケープゴート。システムを変えない限り第2、第3のムネオが出る 2002年03月15日(1時間29分) 第54回 なし 人類は地球温暖化を乗り越えられるのか 2002年03月22日(1時間21分) 第55回 なし 劇場化したニュースに踊らされるな 2002年03月29日 (1時間17分) 第56回 なし メディア規制に抗するためにわれわれは今何をすべきなのか 2002年04月05日 (1時間18分) 第57回 なし 日本の牛乳はなぜまずいのか 2007年04月12日 (1時間30分) 第58回 なし 言葉のトリックに惑わされるな! 2002年04月19日 (1時間38分) 第59回 なし 個人情報保護法の真意を見逃すな! 2002年04月26日 (1時間19分) 第60回 中村敦夫 「足るを知ること」が日本改革のカギなり 2002年05月02日(1時間11分) 宮台の代行で中村敦夫 第61回 なし マフィア勢力の排除なくして構造改革なし 2002年05月10日(1時間21分) 第62回 なし 個人情報保護法は21世紀の市民社会への挑戦だ 2002年05月17日(1時間11分) 第63回 なし 捕鯨問題に見る、日本外交が過去の失敗から学んだ教訓とは 2002年05月24日(1時間42分) 第64回 なし 21世紀、日本はどんな国を目指すのか 2002年05月31日(1時間20分) 第65回 なし 何が日本の政治を動かしているのか 2002年06月07日 (1時間23分) 神保の代行で角谷浩一 第66回 なし W杯、日本は強くて当たり前 2002年06月14日 (1時間23分) 第67回 なし 検察の真意はどこに 2002年06月21日 (1時間16分) 電話出演 河野太郎 第68回 なし 2ch裁判はネットワーク社会の根幹を揺るがす 2002年06月28日 (1時間21分) 第69回 なし 報道機関の「謝礼」が意味するもの 2002年07月05日 (1時間38分) 第70回 なし 祭りとナショナリズムと2ちゃんねる判決 2002年07月21日(1時間28分) 第71回 なし 住基ネット問題に見る日本の本当の危機 2002年07月19日(1時間31分) 第72回 なし 住基ネットのカギは公明党が握る 2002年07月22日(1時間27分) 第73回 なし 住基ネット、普天間移転計画のメディア責任を問う 2002年08月02日(1時間30分) 第74回 なし 住基ネット続報 2002年08月09日(1時間32分) 第75回 なし 靖国参拝論争に対する愛国主義的考察 2002年08月16日 (1時間33分) 第76回 なし 続・愛国主義的考察 2002年08月23日 (1時間34分) 神保の代行で葉千栄 第77回 なし 相次ぐ企業不祥事の根源にあるもの 2002年08月30日 (1時間12分) 神保の代行で角谷浩一 第78回 江川達也 論理的思考を無くした日本人 2002年09月06日 (1時間42分) 神保休み 第79回 なし 環境開発サミットと同時テロ 2002年09月13日 (1時間48分) 第80回 なし 日朝会談とイラク問題 2002年09月20日(1時間21分) 第81回 なし 世論から乖離するブッシュ政権 2002年09月27日(1時間34分) 第82回 なし 不良債権問題へのリベラリスト的アプローチ 2002年10月04日(1時間13分) 第83回 なし 身の回りのグローバル化を考える 2002年10月11日(1時間39分) 第84回 金子勝 間違いだらけの経済政策 2002年10月18日(1時間41分) 第85回 信田智人 政治家の暗殺と改革への萎縮効果 2002年10月25日 (1時間41分) 第86回 なし 小泉政権は当事者能力を失ったのか 2002年11月01日 (1時間59分) 第87回 金子勝 それでも狼は来る 2002年11月08日 (1時間53分) 第88回 なし 掲載できない記事などあってはならない 2002年11月15日 (1時間29分) 第89回 角谷浩一 なぜ日本人は過去と向かい合えないのか 2002年11月22日 (1時間37分) 第90回 田中宇(前半),角谷浩一(後半) 誰が本当にテロを起こしているのか 2002年11月29日(1時間28分) 第91回 マッド・アマノ 出来レースの内部対立劇に惑わされるな 2002年12月6日(1時間21分) 第92回 なし 和歌山カレー事件判決にみる権力への警戒心の希薄化現象 2002年12月13日(1時間28分) スポット出演 角谷浩一 第93回 なし 箍(たが)が外れた時代に私たちが考えるべきこと 2002年12月20日(1時間34分) 第94回 森達也 日本は行き着くところまで行くしかないのか 2002年12月27日(1時間28分) 第95回 なし 「民主なき愛国」と「愛国なき民主」不毛な選択からの脱却 2003年1月10日 (1時間23分) 第96回 なし 日本人の遺伝子に民主主義は不向きなのか 2003年1月17日 (1時間32分) 第97回 なし アメリカを説得するのは日本の仕事 2003年1月24日 (1時間46分) 第98回 なし 市民の情報ツールとしてのインターネット 2003年1月31日 (1時間21分) 第99回 なし パウエル演説とシャトル事故に見るアメリカ帝国凋落の兆し 2003年2月7日 (1時間55分) 第100回 竹島一彦 「市場の番人」に聞く公正な市場実現の処方箋 2003年2月14日(1時間56分)
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過去の放送内容 無料放送回以外は未リンク 放送回 ゲスト タイトル 公開日 備考 第251回 松井武 麻原彰晃裁判の異常事態が問うもの 2006年1月20日(PART1:1時間8分 PART2:56分) 第252回 上村達男 ライブドア事件が問う 「日本は本当にアメリカ型の市場システムでいいのか?!」 2006年1月28日(1時間31分) 第253回 堀田力 なぜ特捜なのか。 なぜライブドアなのか 2006年2月3日(PART1:1時間2分 PART2:33分) 第254回 多田英之 耐震偽装の深層 安全な建物とは何なのか 2006年2月11日(PART1:49分 PART2:39分) 第255回 なし マル激トーク・オン・ディマンド『ネット社会の未来像』出版記念特別番組サイバー社会の人間学 2006年2月12日 (PART1:1時間7分 PART2:52分) 第256回 西山太吉 日米偽装同盟はここから始まった 2006年2月23日 (PART1:1時間21分 PART2:48分) 第257回 関岡英之 なぜ日本は拒否できないのか 2006年3月3日 (PART1:1時間20分 PART2:1時間37分) 第258回 伊藤惇夫 どん底民主党に復活のシナリオはあるか 2006年3月10日 (PART1:1時間6分 PART2:42分) 第259回 福岡伸一 もう牛肉を食べても本当に大丈夫か 2006年3月17日 (PART1:1時間4分 PART2:1時間15分) 第260回 山田昌弘 希望格差社会を生き抜くために 2006年3月23日(PART1:1時間1分 PART2:56分) 第261回 なし マル激『5金』スペシャル映画特集 2006年3月31日(PART1:1時間48分 PART2:42分) 無料放送回 第262回 安部司 それでもあなたは食べますか 2006年4月7日(PART1:60分 PART2:44分) 第263回 山口二郎 小泉×小沢で日本の政治はどう変わるのか 2006年4月14日(PART1:47分 PART2:36分) 第264回 村千鶴子 これでいいのか、個人情報保護法の現状 2006年4月21日(PART1:1時間9分 PART2:37分) 第265回 三澤千代治 竹中式改革に異議あり 2006年4月28日 (PART1:48分 PART2:41分) 第266回 保坂展人 入国管理法改正案の中身を知っていますか 2006年5月5日 (PART1:1時間4分 PART2:58分) 第267回 森健 Googleの何がそんなにすごくて何が危ないのか 2006年5月13日 (PART1:1時間19分 PART2:1時間18分) 第268回 板垣恭介 天皇家に「もうやめた!」と言われる前に考えておくべきこと 2006年5月19日 (1時間33分) 第269回 安田好弘 私が重大犯罪の被告を弁護しなければならない理由 LEFT2006年5月24日 (PART1:1時間3分 PART2:59分) 第270回 河野太郎 他の総裁候補では自民党はダメになる 2006年5月31日(PART1:42分 PART2:47分) 第271回 辻元清美 辻元清美流社民主義のすすめ 2006年06月09日(1時間23分) 第272回 清水康之 毎日1000人が自殺に走る国がまともなはずがない 2006年06月16日(PART1:1時間18分 PART2:45分) 第273回 田崎健太 W杯のマル激的考察 2006年06月23日(PART:1時間27分 PART2:42分) 第274回 霍見芳浩 ブッシュ-小泉の蜜月関係で日米関係はどう変質したのか 2006年06月30日(PART1:55分 PART2:1時間1分) 第275回 松原聡 それでも通信と放送は融合する 2006年07月07日 (1時間26分) 第276回 江川達也 シリーズ『小泉政治の総決算』その1われわれは歴史を正しく語り継いでいるか 2006年07月14日 (PART1:1時間16分 PART2:46分) 第277回 岩田規久男 日銀がゼロ金利を解除した本当の理由とは 2006年07月20日 (PART1:1時間8分 PART2:57分) 第278回 金子勇 Winnyは悪くない 2006年07月30日 (1時間48分) 第279回 御厨貴 シリーズ『小泉政治の総決算』その2小泉政治とは何だったのか 2006年08月04日 (PART1:57分 PART2:1時間16分) 第280回 三土修平 靖国を「問題」にしているのは誰なのか 2006年08月11日(PART1:1時間27分 PART2:1時間30分) 第281回 鎌田慧 シリーズ『小泉政治の総決算』その3働かない日本 働けない日本 LEFT2006年08月18日(PART1:1時間30分 PART2:1時間40分) 第282回 角谷浩一 シリーズ『小泉政治の総決算』その4幸運か実力か小泉政権が5年続いた理由(わけ) 2006年08月26日(PART1:1時間2分 PART2:1時間17分) 第283回 植草一秀 シリーズ『小泉政治の総決算』その5小泉内閣は改革政権にあらず 2006年09月01日(PART1:1時間15分 PART2:37分) 第284回 世耕弘成(PART1),篠田博之(PART2) シリーズ『小泉政治の総決算』その6小泉劇場はなぜ飽きられなかったのか 2006年09月06日(PART1:1時間13分 PART2:1時間46分) 第285回 大津山 訓男 WEB2.0は本物か 2006年09月15日 (PART1:60分 PART2:1時間2分) 第286回 ジェラルド・カーチス 安倍政権「美しい国」への提言 2006年09月22日 (PART1:60分 PART2:49分) 第287回 山口二郎 5金スペシャル(無料放送)安倍内閣、支持率70%の中身を問う 2006年09月29日 (PART1:1時間15分 PART2:1時間15分) 無料放送回 第288回 小松美彦 私が脳死移植に断固反対する理由 2006年10月06日 (PART1:1時間33分 PART2:1時間26分) 第289回 上祐史浩 麻原の神格化は大きな過ちだった 2006年10月13日 (PART1:1時間32分 PART2:1時間14分) 第290回 武貞秀士 金正日は核で何をしようとしているのか 2006年10月18日(PART1:60分 PART2:53分) 第291回 吉田康彦 日本核武装論を嗤う 2001年10月20日(PART1:1時間32分 PART2:1時間4分) 第292回 なし 「ちょっとみんな元気ないんじゃない」京都・立命館大学公開収録 2006年10月29日(PART1:1時間37分 PART2:1時間40分) 第293回 内藤朝雄 いじめを無くすためにまず私たちがすべきこと 2006年11月10日(PART1:1時間9分 PART2:55分) 第294回 ベンジャミン・フルフォード 私が9・11の真相を疑う理由 2006年11月17日(PART1:1時間19分 PART2:1時間20分) 第295回 山岸尚之 京都議定書はなぜ動かないのか 2006年11月24日 (PART1:1時間37分 PART2:47分) 第296回 山本譲司 「服役囚の4分の1が知的障害者」が意味するもの 2006年12月01日 (PART1:56分 PART2:1時間26分) 第297回 鈴木寛(PART1),鈴木邦男(PART2) 教育基本法と愛国心のふぞろいな関係 2006年12月08日 (PART1:1時間36分 PART2:1時間48分) 第298回 山本直樹(PART1),及川健二(PART2) 日本にとってエイズはまだ対岸の火事なのか 2006年12月15日 (PART1:1時間34分 PART2:1時間24分) 第299回 なし 今年残された課題 2006年総集編 2006年12月20日 (PART1:1時間29分 PART2:1時間47分) 第300回 角谷浩一,保坂展人,荒井広幸,森達也,菅直人,平沢勝栄,内藤朝雄,山崎養世,海渡雄一 マル激300回記念特別番組2006年これだけは言わせろ! 2006年12月22日(PART1:1時間7分 PART2:2時間28分) 無料放送回 マル激一覧最後尾ページへのリンク別窓で開きます ここから該当回へのアドレスを探して貼り付けでリンク完了 リンク追加方法 第○回 ここにアドレス貼り付け