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ハロバクテリウム属 ハロバクテリウム 学名 Halobacteriumハロバクテリウム 古細菌の一属。 高度好塩菌。 中温性で、好気性~通性嫌気性の桿菌です。 塩湖や塩田など、塩分濃度の高い所でしか生きられません。 紫膜と呼ばれる膜を持っています。 この膜はバクテリオロドプシ(bacteriorhodopsin)という光合成色素で構成され、光合成をする事が出来ます。 また、カロテノイド系の赤色色素も持ち、塩湖を赤く着色することがあります。 この属の基準種は、H.サリナルム(H. salinarum)です。 Charactor History 初登場 - 第79話 邂逅 (7巻)味噌造りに協力する菌として登場しました。 Link ウィキペディア 高度好塩菌 (外部リンク) WIKIPEDIA Halobacteria (外部リンク/英語) ウィキペディア バクテリオロドプシン (外部リンク)
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ブレビバクテリウム属 ブレビバクテリウム属 属名 Brevibacteriumブレビバクテリウム 真正細菌の一属。 グラム陽性の桿菌。 多くの菌は耐塩性があり、好気性。 一部の菌はチーズの製造やアミノ酸の生産に大活躍しています。 この属の基準種はB.リネンスです。 代表的な菌 B. リネンス B. フラバム(B. flavum) ‥ リジン産生菌 Link WIKIPEDIA Brevibacterium (外部リンク/英語)
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コリネバクテリウム属 コリネバクテリウム属 属名 Corynebacteriumコリネバクテリウム 真正細菌の一属。 グラム陽性で不規則な形状の桿菌。 桿状、V字状、たまに端が膨らんだ、棍棒のような形をしている菌もあります。 自然界に広く存在していますが、主に、ヒトや動物の気道粘膜などに存在しています。 C.ジフテリアだけはヒトに対する病原性が有り、ジフテリアという病気の原因菌です。 また、C.ジフテリア以外の菌を総称して、ジフテロイド菌(diphtheroids)と呼ばれる事が有ります。 ジフテロイド菌はワキガの原因として知られています。 この属の基準種はC. ジフテリアです。 代表的な菌 C. ジフテリア(C. diphtheriae) 偽ジフテリア菌 (C. pseudodiphtheriticum) C. ミヌティシマム(C. minutissimum) ‥ 紅色陰癬の原因菌 C. テナース(C. tenuis) C. キセロシス(C. xerosis) Link ウィキペディア コリネバクテリウム属 (外部リンク) WIKIPEDIA Corynebacterium (外部リンク/英語)
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登録日:2020/07/25(土) 14 57 51 更新日:2022/07/16 Sat 08 30 10NEW! 所要時間:約 9 分で読めます ▽タグ一覧 ゴキブリ シロアリ「お前クビな」 ブラッタバクテリウム 共生 尿酸 相利共生 真正細菌 細菌 皆様お馴染み、家の中に潜む恐怖の存在、名前を出すことすら憚られる恐るべき小さな悪魔「ゴキブリ」。 食べ物も飲み物も紙も髪の毛も何でも栄養にし、カサコソあちこちを動き回り、飲まず食わずの過酷な環境にも耐える生命力を持つこの昆虫は、何万年もの間人々を大いに悩ませていた。 そのタフさたるや、「人類が絶滅してもゴキブリは繁栄を続ける」と例えられるほどである(*1)。 一体どうして、「G」は強靭な生命力を持ったのだろうか? 2009年、その秘密の一端が明らかになった。 ゴキブリに無敵の体質を与えたのは、顕微鏡サイズのごく小さな細菌だったのだ。 その名はブラッタバクテリウム(Blattabacterium)。 ゴキブリの細胞の中で暮らす共生生物である。 ◆【概要】 ブラッタバクテリウムは、細菌(真正細菌)の中でもフラボバクテリウム目に属するグループ。 やけにイケてる名前の由来はラテン語の「ゴキブリ(ブラッタ、Blatta)」+「細菌(バクテリウム、Bacterium)」という分かりやすいものである。 当然ながら肉眼では確認不可能で、調べる際には顕微鏡が用いられる。 「ゴキブリ」と名がつく昆虫の体内に必ず生息する細菌で、ほとんどのゴキブリの体内に生息するのは「Blattabacterium cuenoti」と呼ばれる種類だが、 朽ち木の中で暮らす害虫ではないゴキブリの仲間「キゴキブリ」の体内では独自に進化したブラッタバクテリウムが複数種確認されている。 ゴキブリの腹部に存在する「脂肪体」と呼ばれる部分にある「菌細胞」という専用細胞の中でのみ生息が確認されており、外部に取り出して培養する事は出来ない。 一方で、ゴキブリ側もブラッタバクテリウムが存在しないと生きていく事ができず、双方とも互いを必要とする「絶対的相利共生(ぜったいてきそうりきょうせい)」の間柄である事が古くから知られていた。 だが、実験室での単独培養が不可能という性質から、長年ブラッタバクテリウムがゴキブリとどのような関係にあるのかは、1931年の発見以降長年に渡る謎となっていた。 厄介者の体内に潜むミクロな存在のとんでもない力が判明するのは、培養せずともその生物の特性が分かる「遺伝子解析」の技術が発達した2000年代まで待つ事となった。 ◆【解明!ゴキブリのタフさの秘密】 口から入った食べ物や飲み物が栄養となる過程で、アミノ酸が化学反応により分解されると「アンモニア」と言う物質が発生する。 このアンモニアは動物にとって非常に有毒な物質であり、人間も下手すれば意識障害や呼吸停止の危険性がある。 そのため、多くの動物はこのアンモニアを有毒性を抑えた物質へ転換した後、体の外へ排出する機能を有する。 人間の場合、過剰な窒素やアンモニアは「尿素」と呼ばれる水に溶けやすい物質となり、おしっことして体外へ排出される。 一方、多くの昆虫の場合、アンモニアは尿素を経て「尿酸」と呼ばれる水に溶けにくい物質へと転換された後、おしっこと共に体外へ排出される。 人間の体内で尿素と共に合成され、激痛を引き起こす痛風の原因となるアレである。 だがゴキブリでは何故か尿酸は排出されることなく、一旦脂肪体に蓄積されるのである。 この蓄積された尿酸はどうなるのか、ブラッタバクテリウムの存在意義と共に長年に渡る謎となっていた。 この両者の秘密が判明したのは2009年、ブラッタバクテリウムの遺伝子配列(ゲノム)解析が完了した時であった。 ブラッタバクテリウムの遺伝子の中に、尿酸を尿素やアンモニアに再度分解し、グルタミン酸へ変える配列が発見されたのである。 そして、ゴキブリの体内に存在する一部の分子を利用して、グルタミン酸からゴキブリやブラッタバクテリウムが生きるのに必要な物質を生み出す配列も発見された。 その効果たるや、尿素とアンモニアからゴキブリが生きるのに欠かせないほぼ全てのアミノ酸やビタミンを合成してしまう程である。 つまり、ゴキブリにとって尿酸はうんこやおしっこではなく、ブラッタバクテリウムを雇うための「給料」であるのと同時に、ブラッタバクテリウムが非常食を作るための「材料」という訳である。 更に、尿酸が再利用されるというのはおしっこをする必要がない、つまり水分の排出量も抑えられると言う事にもなる。 この両者の持ちつ持たれつ・一蓮托生の関係が、あらゆる食べ物を栄養分に変え、長期の絶食にも耐えることができるゴキブリのタフさの秘密である、と考えられている。 ◆【戦力外通告!?ブラッタバクテリウム】 そんなゴキブリが生きる上で欠かせないはずのブラッタバクテリウムだが、何故かこの細菌が体内に存在しないグループが存在する。 その1つが、大黒柱を食い尽くし大事な家を倒壊させるあの大害虫・シロアリである。 名前こそ「アリ」と付いているが、シロアリは前述した「キゴキブリ」から進化した立派なゴキブリの仲間で、 その中でもっとも原始的な種類であるムカシシロアリではキゴキブリと同様にブラッタバクテリウムが体内で確認されている一方、それ以外の進化したシロアリの体内にはブラッタバクテリウムが生息していないのである。 その代わり、多くのシロアリの体内にはケカムリを始めとした多種多様な共生微生物が生息している事が知られており、これらの微生物によって消化が難しい朽ち木が分解され、様々な栄養に変換される。 つまり、シロアリが進化する過程で、共生微生物に立場を奪われ存在価値を失ったブラッタバクテリウムは戦力外通告を受けてしまった可能性が高いと考えられている。 他にも、日本を含む世界各地の洞窟生活に適応した「ホラアナゴキブリ」の仲間からも、ブラッタバクテリウムが確認されていない。 一蓮托生とは言うものの、進化や生活環境によってあっさりと関係が切られてしまう、「共生」の世知辛い現実である。 ◆【バレた!?ゴキブリの進化の真相】 このブラッタバクテリウムに関する研究の中で、もう1つゴキブリに関するある意外な事実が明らかになっている。 ブラッタバクテリウムがゴキブリの先祖と共生するようになったのは今から1億4000万年前、恐竜時代真っただ中のジュラ紀から白亜紀にかけての頃と考えられている。 現在のゴキブリやシロアリは全てこのブラッタバクテリウムとの共生を始めた種類をご先祖様(共通祖先)に持ち、シロアリやホラアナゴキブリは前述の通り進化の過程でクビを宣告した事が、筑波大学の研究によって明らかになっている。 ……だが、これは言い方を変えるとそれ以前の時代には(現在の)ゴキブリは存在しなかったという事にもなる。 更に、ゴキブリ目を含む多数の昆虫の遺伝子解析の結果、ゴキブリの先祖が現れたのも今から2億年前、ペルム紀であることが判明している。 それ以前に生息していたゴキブリそっくりの昆虫は、姿は似ているが現在のゴキブリに繋がる事なく絶滅した古代の昆虫、という訳である。 こちらの項目の記載を始め、3億年前の石炭紀から姿を変えず生き残っている「生きた化石」と長年考えられ、恐れられ続けていたゴキブリだが、 実際はそこまで古くないという真相が暴かれてしまったのだ。 ただ、「古くない」とは言っても、ティラノサウルスやトリケラトプスが生息していた白亜紀には既に現在のゴキブリのグループが現れていた事は確かである。 1億年以上姿を変えず生き残り続けるゴキブリのタフさはやはり人間の想像を超える……のかもしれない。 ◆【余談】 先程も解説した通り、ブラッタバクテリウムを取り除かれたゴキブリは生きていく事が出来ない。つまりブラッタバクテリウムを攻撃すればゴキブリも簡単に退治できる……かもしれないが、やはり問題になるのは「耐性」。ゴキブリ同様、ほんの僅かでも薬剤に耐えるブラッタバクテリウムが現れれば、それが広がり結局元の被害が戻ってしまうという訳である。やはりゴキブリ退治はスリッパやバルサン、ホウ酸団子など古来からの武器が一番なのかもしれない。 ブラッタバクテリウムのお陰でおしっこをする必要がないゴキブリだが、それでもウンコは出す必要がある。ただし、ゴキブリはこのウンコにフェロモンを含ませ、幼虫を始めとした他の個体を集める働きを持たせている。これが俗にいう「ゴキブリは1匹いたら数十匹いると思え」と言う格言の由来の1つである。あらゆる要素を有効活用する、ゴキブリのタフさの一端である。 ブラッタバクテリウムの力を借りて尿酸を有効活用するゴキブリと異なり、人間は進化の過程で尿酸を分解する能力を失っており(*2)、あの激痛を引き起こす痛風に悩まされる宿命を生まれながらに背負わされている。だが、1970年代以降の研究で体にダメージを与える活性酸素を抑制する抗酸化剤として尿酸が用いられている事が明らかになっており、分解能力を失い痛風で苦しむのはこの代償であると考えられている。ゴキブリの凄まじさには負けるものの、人間もそれなりに尿酸を有効活用しているのである。 痛風知らずなゴキブリが少し羨ましい人、追記・修正お願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ゴキッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] なるほど、このワイの足の激痛は活性酸素撃退のためやったんか(現実逃避) -- 名無しさん (2020-07-26 04 10 41) 名前 コメント
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ビフィドバクテリウム属 ビフィドバクテリウム属 属名 Bifidobacteriumビフィドバクテリウム 通俗名 ビフィズス菌 真正細菌の一属。 偏性嫌気性の桿菌。 ヘテロ型の乳酸菌の仲間であり、善玉菌として腸に生息する腸内細菌でもあります。 この属の基準種はB.ビフィダムです。 もやしもんでは丸い顔で描かれていますが、本当は細長くてV字やY字に分かれた特殊な形をしています。 代表的な菌 B. ビフィダム B. ロングム B. インファンティス(B. longum subsp. infantis) B. アドレッセンティス(B. adolescentis) B. ブレーベ(B. breve) Link ウィキペディア ビフィズス菌 (外部リンク) WIKIPEDIA Bifidobacterium (外部リンク/英語)
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アース・バクテリウムとは、自然の新種族である。 オホツチ・ダスト 自然 レア コスト4 6000 アース・バクテリウム ■自分のターンのアンタップフェイズに、アンタップされている自分のクリーチャーを一体選び、そのクリーチャーをタップしてマナに置かなければ、このクリーチャーはアンタップできない。タップしてマナに置かれたカードは、そのターンアンタップできない。 ■W・ブレイカー (F)全てを食らい、この地で生きる。 地下に生きる粘菌の集合体。サイズは個体によってミクロ~大陸級まで様々。異変に乗じて地上に姿を現す。 基本的に知性はなく、ただ何かしらを食らうだけ。 自然文明の食物連鎖の「分解者」にあたる。 命名基準は「(日本語)・ダスト」。多色冠詞は「粘菌」。 作者:プラトン
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プロピオニバクテリウム属 プロピオニバクテリウム属 学名 Propionibacteriumプロピオニバクテリウム 無芽胞で耐気または嫌気性の菌。 一般に、ブドウ糖から乳酸、プロピオン酸、および酢酸を作り出します。 多くはヒトや動物の皮膚に常在し、ニキビの原因菌などとして有名です。 チーズなどの乳酸発酵食品の製造に利用されている菌もいるようです。 この属の基準種はP. フロイデンライヒです。 代表的な菌 P. フロイデンライヒ(P. freudenreichii) ‥ スイスの穴あきチーズに利用 P. アクネス ‥ アクネ菌 P. グラヌローサム(P. granulosum) Link MicrobeWiki Propionibacterium (外部リンク/英語)
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トップページ > ソフトウェア > PLAYSTATION Network配信リスト > バクテリウス バクテリウス 公式サイト http //www.jp.playstation.com/scej/title/bacterius/ 製品名 バクテリウス 配信日 2007年7月6日 価格 800 ジャンル シューティング 発売元 SCE 人数 1~4人 オンライン メディア PSNダウンロード専用 対象年齢 CERO A 全年齢対象 必要HDD容量 141MB 備考 攻略サイト 他にもありましたら追記をお願いします。(作りかけで更新停滞/終了しているサイトは除外) 簡易ゲーム評価(5点満点。) 選択肢 投票 5 (0) 4 (0) 3 (0) 2 (0) 1 (0) ゲームの感想を一言お願いします。 名前 コメント top
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好気性・通性嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌 偏性嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌 芽胞非形成グラム陽性桿菌 嫌気性芽胞非形成グラム陽性桿菌 抗酸菌 不定型グラム陽性桿菌 グラム陽性桿菌の概要 グラム陽性桿菌は好気性・通性嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌、偏性嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌、芽胞非形成グラム陽性桿菌、嫌気性芽胞非形成グラム陽性桿菌、抗酸菌、不定型グラム陽性桿菌に分けられる。芽胞を形成するのはバシラス属とクロストリジウム属である。 好気性・通性嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌 バシラス属 バシラス属の概要 芽胞を形成する好気性又は通性嫌気性桿菌で、ほとんどの筋腫はカタラーゼを産生する。自然界に広く分布する。37℃出ぐらいですぐに培養できる。 ①炭疽菌 Bacillus anthracis 人畜共通伝染病である。ペニシリン感受性がある。 ②セレウス菌 Bacillus cereus 土壌、水中など自然界に広く分布。ペニシリン耐性がある。セレウス菌食中毒の原因菌となることがある。 ③枯草菌 Bacillus subtilis 非病原菌であり、納豆の製造などにも使われる菌株もある。プロテアーゼ活性が強い。芽胞形成のモデルとしてよく研究されている。形質転換能を持つため、大腸菌に次いで組み換えDNAの宿主としても利用される。 ④BT菌 BAcillus thuringirnsis 昆虫の病原体として知られる(ヒトの病原菌ではない)。カイコやチョウなどの昆虫がこの結晶を食べると、中毒を起こす。本菌の毒素遺伝子を用いた昆虫耐性遺伝子組み換え作物なども作られている。 偏性嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌 クロストリジウム属 Clostridium クロストリジウム属の概要 グラム陽性、偏性嫌気性、芽胞形成桿菌である。 ①破傷風菌 Clostridium tetani 土壌中に広く分布。ヒトとウマに病原性を示す。破傷風は5類感染症になっている。培養には高い嫌気度を必要とし、酪酸やプロピオン酸などの脂肪酸を産生する(嫌気性菌の特徴)。 強直性痙攣(テタニ)を起こす。極めて強力な神経毒作用を有する破傷風毒素を菌体外に産出する。破傷風トキソイドによる予防と破傷風抗毒素血清による治療が極めて有効である。 ②ボツリヌス菌 Clostridium botulinum 莢膜は作らない。強力な神経毒素(ボツリヌス毒素)を産出する。この毒素は腸管から入り、神経接合部に働きアセチルコリンの放出を妨害する。症状は目がちらちらしてピントが合わない。うまく飲み込めない。しゃがり声など。毒素は80℃、30分、あるいは100℃、1分の過熱で失活する(ボツリヌス菌の芽胞は121℃、10分間の熱処理にも耐える。ブドウ球菌と逆パターン) 日本では「いずし」によるE型食中毒が多かったが、最近は野菜・果物などを原因とするA型菌、ハム・ソーセージなどを原因とするB型菌による食中毒も見られるようになった。乳児ボツリヌス中毒症も起こす(はちみつが原因) ③ウェルシュ菌 Clostridium perfringens ヒト及び動物の腸管内常在菌叢を形成。下痢を起こす。しかしこの食中毒は毒素接種によるものではなく、接種した菌が腸管内で増殖し、芽砲を形成するときに産生する毒素により発症する。 (④ガス壊疽菌群 gas-gangrene bacilli) 毒素は作らない ⑤Clostridium difficile ヒトの腸管内に生育し、化学療法剤(広域スペクトルのβ-ラクタム剤やクリンダマイシン)の長期投与により腸内細菌叢が乱れる。その結果、本菌が増殖し、菌交代現象が起こり、下痢を主体とする偽膜性大腸炎(腸の中に膜を張る)を起こす。バンコマイシンの内服が有効である。 芽胞非形成グラム陽性桿菌 ラクトバシラス属 リステリア属 エリジペロスリックス属 ラクトバシラス属 ラクトバシラス属の概要 健常成人の女性では、膣に常在する乳酸桿菌により、膣内を賛成環境にし、ほかの微生物の増殖を防止する役割をしている。 ①Lactobacillus delbrueckii 低レベルにpH(3.8~4.4)を保つことによって膣内の清浄化に役立っている。サワークラウト、ピックルス、バターミルク、ヨーグルトなどの製造に用いる。 リステリア属 ①リステリア菌 Listeria monocytogenes 日和見感染であるリステリア症の病原体である。また人畜共通伝染病で家畜・家禽やイヌなどのペットとの接触からの感染もある。妊婦が感染すると垂直感染により流産の原因となる。ヒト成人では髄膜炎が最も多い(日本ではほとんどない)。リステリア菌は食細胞内での増殖可能であり、5℃の低温でも増殖できる特徴をもつ。欧米では、乳製品から分離され、感染の原因となっている。 エリジペロスリックス属 ①ブタ丹毒菌 Erysipelothrix rhusiopathiae ヒトにも感染し、手指などの皮膚に有痛性紅斑が現れ周囲に拡大する。 嫌気性芽胞形成グラム陽性桿菌 プロピオニバクテリウム属 Propionibacterium ①Propionibacterium acnes にきびの原因菌とされている。 ユークバクテリウム属 Eubacterium 抗酸菌 抗酸菌の概要 通常のグラム染色などでは、染色しにくく、石炭酸フクシンなどで加温染色することにより、染色できる。しかし、いったん染色されると容易に酸、又はアルコールなどで脱色しにくくなる。これを抗酸性という(「酸に強い」というわけではない) マイクロバクテリウム属 (抗酸菌属) Mycobactterium ①結核菌 Mycobacterium tuberculosis 感染しても普通はそのまま治癒するが、気管支を経て肺の各所に感染が広がると、いわゆる「肺結核症」になる。 一般に集合性が強い。鞭毛、芽胞、莢膜はない。普通寒天培地やブイヨンには発育しない。固形培地としては小川培地がよく利用される。コロニーは淡いクリーム色。 結核菌は、芽胞非形成菌としては熱、乾燥、さらに酸、アルカリ、消毒剤などの化学薬品に対する抵抗性が強い。しかし日光に対しては感受性が高い。また細胞内増殖性である。結核菌の道程には、発育が遅いため、少なくとも4週間以上を要する。 [ツベルクリン反応] 結核菌による感染の有無の判断に用いる。結核菌をグリセリンブイヨンで6~8週刊培養し、培養液を100℃、1時間加熱し、10倍に濃縮後、そのろ液に0.5%石炭酸を加える。 ツベルクリン反応では、その2,000倍希釈液を0.1ml皮内接種し、48時間後の皮膚の発赤を検査する。 発赤の直径が10mm以上→陽性 発赤の直径が9mm以下→陰性 [BCG]病原性の弱いウシ型結核菌を牛胆汁加ジャガイモ培地に長期間継与培養することによって病原性を失わせた弱毒化結核菌産生菌である。ツベルクリン反応陰性者に対して結核予防のワクチン(予防接種液)として用いる。 ②ウシ型結核菌 Mycobacterium bovis ヒトにも感染することがある。 ③非結核性抗酸菌 nontuberculous mycobacteria 旧名は非定形抗酸菌である。結核菌・癩菌はナイアシン・テスト陽性。ウシ型結核菌及びその他のマイコバクテリウム属はすべてナイアシン・テスト陰性。結核菌群以外の抗酸菌では、ヒトからヒトへの感染は知られていない。これらの菌の感染源は土壌や水などで、環境由来抗酸菌と呼ばれる。 ④癩菌 Mycobacterium leprae 皮膚と神経が冒される慢性肉芽腫性炎症性疾患であるライleprosy、別名ハンセン病の病原体である。未だ人工培地での培養に成功していない。日本ではライ予防法に基づき患者を隔離していたが、1995年に差別的な本法律が撤廃された。 不定型グラム陰性桿菌 コリネバクテリウム属 Corynebacterium コリネバクテリウム属の概要 通性嫌気性であるが、一部好気性も含まれる。グラム陽性桿菌であるが、その配列は松葉状、柵状形態をとる。しかし培養条件で変わる多形態性が特徴である。 ①ジフテリア菌 Corynebacterium diphteriae ジフテリアの病原体である。普通寒天培地では発育せず、発育には血清を加えたレフレルの培地が用いられる。分離培地としては血液寒天培地に亜テルル酸を加えた荒川培地芽用いられる。 本菌は咽頭や鼻の粘膜に付着、感染し、そこで増殖して、偽膜(白い膜。ジフテリアといえばこれ)をつくり、菌体外毒素を産出してジフテリア炎を起こす。菌そのものは血流中に侵入することはないが、毒素は血中に入り、軟口蓋、眼毛様筋、四肢などの麻痺、あるいは心障害を起こし死に至ることもある。 小児は感受性であるが、哺乳中の乳幼児はジフテリアに対する抗毒素(母乳中にある)をもっていて罹患しにくい
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マイクロバッテリー チューニングの素材の一つ。 スタンスティックの材料となる。