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"Do you naughty little angels deserve a good spanking?" (キツくお仕置きしちゃうわよ。) + 担当声優 原語版 Hellena Taylor 『ベヨネッタ』『マックスアナーキー』『2』『Bloody Fate』、『スマブラシリーズ』 Joy Jillian 『ベヨネッタ』『Bloody Fate』(若年期) Jennifer Hale 『3』 Angeli Wall 『3』(若年期)、『オリジンズ セレッサと迷子の悪魔』 日本語吹替声優 田中敦子 『ベヨネッタ』『2』『Bloody Fate』、『スマブラ』シリーズ 沢城みゆき 『ベヨネッタ』『Bloody Fate』『3』(若年期)、『オリジンズ セレッサと迷子の悪魔』 プラチナゲームズ開発(『1』はセガ、『2』以降は任天堂が販売)のクライマックス・アクションゲーム『ベヨネッタ』シリーズの主人公。 アルファベット表記は「Bayonetta」。名前の由来は「銃剣」を意味する「bayonet(ベイオネット)」で、「ta」を付けて女性形にしている。 『1』本編より20年前、数百年の時を超えて現代に蘇るも、「魔女である事」以外の自身に関する記憶を失っていた女。 天からの使者を狩る日々を送っていたが、失った記憶の手掛かりとなる存在を知った事で自らの記憶を取り戻す旅に出かける事になる。 両手両足に銃火器を装備して打撃と同時に銃弾を撃ち出す、魔女一族に伝わる格闘術「バレットアーツ」の使い手。 更に自身の髪の毛に魔の力を宿して放つ魔術「ウィケッドウィーブ」で強大な魔獣を現世に顕現させる事もできる。 普段のベヨネッタの衣装は実は彼女の髪で構成されていて、魔術を行使すると肌が露わになる(下着も着けていないため全裸)。 + 『ベヨネッタ』シリーズについて 『バイオハザード』『DMC』『ビューティフルジョー』『大神』を手掛けた神谷英樹氏率いるプラチナゲームズ製作のゲーム。 「『DMC』を更なる次元に引き上げる」をコンセプトとし、 スタイリッシュアクションがウリの『DMC』に負けず劣らずのクライマックス・アクションを楽しめる。 過去に神谷氏が関わった作品やセガのゲームのパロディが取り入れられているのも特徴(『バーチャファイター』のアキラの鉄山靠など)。 『1』はセガを版権元・販売元としてXbox360やPlaystation3より発売。 『2』は当初、セガが諸事情で資金援助を止めたため一度開発が中止状態に陥ってしまったが、 任天堂が支援を申し出た事でこれを受諾して再開し、『ベヨネッタ』シリーズの版権元に同社も参加。 そして任天堂を販売元とする形でWii UやNintendo Switchでの発売に至った (『1』の任天堂ハード版の販売も任天堂が担当。セガはこれらに直接関与していない)。 この関係から武器としてワンワンが、コスチュームとしてピーチ、デイジー、リンク、サムス、フォックスの衣装が登場する。 衣装に関しては単に見た目が変わるだけでなく、SEや性能も変わるという手の込みようである。 『3』も引き続き任天堂よりNintendo Switchで発売されている。 『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズにおけるベヨネッタ 作品ごとのデザインの変遷 『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズでは第4作目『for』より参戦。 参戦してほしいキャラクターを投稿するアンケート企画「スマブラ投稿拳」における、 「交渉可能だったキャラ」のトップ(欧州では1位、北米では5位以内。交渉可否抜きでの全体1位はこのキャラ)として制作され、 「【スマブラ3DS・WiiU】 最後の特別番組」にて最後のDLCとして参戦が発表された。 シリーズ初のCERO Dのレイティング区分を受けたゲームシリーズからの出典となる。 そのため、『スマブラ』では肌の露出を抑えたデザインに微アレンジされ、存在その物がグロいトーチャーアタックも使用しない。 任天堂として発売された『2』のコスチュームがデフォルトカラーとして扱われており(色替えで『1』コスも選択できる)、 加えて日本語版では『2』コスで田中女史、『1』コスでHellena女史にボイスが切り替わる仕様となっている。 また、ダメージを受けると赤いバラが散るエフェクトが発生する独自の演出も持つ。 他と比べてコンボにより特化しており、拘束力を活かした多彩な連係で%蓄積を溜めてスマッシュを叩き込む性能として設計されている。 また、『for』の時点では唯一アピールを特殊な操作無しでキャンセルできるファイターでもあった。 短所はコンボ特化な分全体的に単発火力が低く、撃墜が困難になりがちな事、 コンボにアドリブと操作精度が求められる事、自身のコンボ耐性は低い上に体重が軽く吹っ飛びやすい事。 大きな強みを持つものの、適当に操作するだけでは勝ち続ける事ができない上級者向けのファイターである。 例の鉄山靠も前投げとして搭載。ジュネンハヤインダヨ! キャラとしてはオンリーワンな性能なのだが、 実は『for』において内部データ上はゼロスーツサムスとしてスロットが確保されていた事が解析により明らかになっている。 実情は不明だが、もしかしたらゼロサムをベースに完全な別性能のキャラとして制作が進められていったのかもしれない。 ちなみに、諸々の理由からベヨネッタを他社枠と主張する人、任天堂枠と主張する人が並存し、時として対立も起きている状態にある。*1 + 各種必殺ワザ(以降「B」と表記) 各種必殺ワザ(以降「B」と表記) バレットクライマックス(NB) ボタン連打により両手または両足の銃から弾丸を高速で連射(使う度に「両手→両足→両手→…」と変わる)。 ボタン長押しで溜めて威力を上げられる(キャンセルは可能だが溜めた分の保持はできない)。 ウィッチツイスト(上B) その場で垂直にきりもみ回転しながら飛ぶと同時にアッパーカット。 空中ジャンプをすると再使用可能になるという、『スマブラ』では類を見ない性能を持つ。 ウィッチタイム(下B) 通称「WT(Witch Time)」。 その場でバク転し、一定時間内に攻撃を受けるとそれをかわしつつ相手をスローモーションにする (相手に時計が表示され、針が一周するまで効果が持続する)。 成功すればモーションの終わり際をキャンセル可能になるのでそこから反撃しよう。 また、終わり際に攻撃を受けた場合は「バットウィズイン」が発動し、ダメージ半減・吹っ飛び無効化の恩恵を受けられる。 連続で使用するとスロー時間が減少するので注意(時間経過で回復、撃墜されるとリセット)。 特殊なカウンターと言った所。 ヒールスライド(横B・地上) 滑るようにスライディングして攻撃。ボタン長押しで射撃も行い、終わり際で蹴り上げる。 ガードされると蹴り上げをせずに隙を晒してしまうので注意。 アフターバーナーキック(横B・空中) 全ファイターで唯一、地上と空中とで横Bのワザ名と性能が変化。 通常は斜めに上昇する飛び蹴り。発生直前に下入力すると急角度で急降下する。 着地するまでに2回使用が可能。 大魔獣召喚(最後の切りふだ) 「AVAVAGO!」 全画面をウィッチタイムでスローモーション化させ、一定時間内に対戦相手を攻撃してクライマックスゲージを溜める事で魔獣ゴモラを召喚 (無論、ゴモラといってもウルトラ怪獣の方ではない。ゲームマターのキャラクターじゃないし)。 この時点で倒れ中または吹っ飛び中のファイター(最大3体まで)を魔獣ゴモラが飲み込むビジュアル攻撃が発生し、 蓄積が100%以上のファイターは即撃墜、そうでないファイターは10%の追加ダメージを受けて斜めに軽く吹っ飛ぶ。 魔獣ゴモラがファイターを喰らいついている間にもクライマックスゲージが表示されており、 この時にボタンを連打すればダメージ量が増加する。 ちなみにゴモラを召喚する際に発声する「AVAVAGO!」はエノク語の言葉で、意訳すると「雷に打たれよ!」である。 決して「かーまぼーこー!」とは言ってない + 『for』での性能 『for』におけるベヨネッタの性能だが、一言で表すと「大会使用禁止キャラクター」である。 詳細はこちらをご覧になって頂きたい。要するに『X』メタナイトの失敗再び。 当然ながら1on1キャラランクは堂々の一位。アップデートで露骨な弱体化調整を受けたにも拘らず、である。 『スマブラ』に詳しくない格ゲーマーにも『for』について「『ストIII』か『サムライスピリッツ』に一人アークゲーのシステムのキャラがいる」と説明すれば、 そのキャラの存在によってその後のゲームの環境がどうなっていくのかは想像に難くないだろう。 チーム戦では大会使用禁止にされてしまうほど高性能なクラウド・ストライフ、最初期から存在感を見せつけ続けたディディーコングやシークと並び、 『for』終末期を象徴するキャラの一体である。 ……それが良い事であったかは、プレイヤーのみぞ知る所ではあるが。 ガチ勢による詳細な解説 + 『SP』での性能 前作ではそのイカれた性能で大いに環境を荒らし回ったが、 『SP』ではダメージ減少や硬直増加、判定弱化など大幅なナーフを受け、評価は一気に急落。 オフラインにおける1on1キャラランクは下位に位置するとの見解が概ね一致していた。 その後はアップデートでの強化に加え、大規模大会でベヨネッタ使いが結果を残すようになっていったこともあり、 現在は概ね中堅ランクに収まっているとされる。 本作でもそのコンボ能力は侮れない。一度こちらがミスればそのまま%を稼がれてしまうので油断は禁物。 同作ではロダンもアシストフィギュアとして登場している。 MUGENにおけるベヨネッタ Betalille氏が製作した手描きドットのちびキャラが「MUGEN FIGHTERS GUILD」他にて公開中。 デザインは『1』仕様、大ポトレとボイスは『スマブラfor』から。 通常技は横一直線に弾丸を放つ飛び道具のみ。地上では連射が効くため、状況次第では相手をハメ殺す事も可能。 cボタンは前転・後転で、相手の攻撃にタイミング良く合わせるとウィッチタイムが発動する。 超必殺技は『スマブラ』での横スマ(アンブランストレート)と下スマ(ヒールストンプ)の2種。 挑発は長い上に『スマブラ』のように途中でキャンセルする事もできないので注意。 AIはデフォルトで搭載済。MUGENの難易度設定が「Medium 3」以上で起動するようだ。 総じて格闘ゲームと言うよりは簡単なアクションゲーム的な性能のキャラと言える。 出場大会 「[大会] [ベヨネッタ]」をタグに含むページは1つもありません。 *1 + 他社枠派・任天堂枠派、それぞれの言い分 他社枠派セガが版権を持っている(『2』発売後もWindows版及びPS4・XboxOne版『1』の販売を担当、パチスロも販売している)任天堂だけじゃないなら任天堂キャラとは言えない サウンドテスト、アシストフィギュアの並び順が「『ストリートファイター』→『ファイナルファンタジー』→『ベヨネッタ』→『悪魔城ドラキュラ』」任天堂枠なら『スプラトゥーン』の次に配置されるべきではないのか amiiboの著作権表記が「© SEGA」のみで「© Nintendo」は記載されていない 任天堂枠派『2』以降は任天堂も版権を持っている任天堂が関わっている(任天堂要素がある)なら他社キャラとは言えない。そもそも『ポケモン』も版権が任天堂のみではないので「任天堂だけじゃないから他社キャラ」とするなら、それこそピカチュウ等を他社キャラと見なさなければならなくなる 1Pカラー=デフォルトが『2』仕様セガ初出の『1』からではなく任天堂として発売された『2』の外見がデフォとして扱われている スピリッツ名鑑の並び順は上記のサウンドテストやアシストフィギュアと違い「『FF』→『ベヨネッタ』→『スプラトゥーン』」となっている。また、任天堂からベレト / ベレス、ミェンミェン、ホムラ / ヒカリがDLCで参戦したが、サウンドテストの配置は、ミェンミェンの『ARMS』は『スプラトゥーン』の後ではなく『悪魔城』(→『ペルソナ5』→『ドラクエ』→『バンカズ』→『餓狼伝説』)の後であり、ベレトスとホムヒカはそれぞれ既存の『ファイアーエムブレム』『ゼノブレイド』カテゴリに含まれる形になっている(明らかに他社キャラのセフィロスも同様)。スピリット一覧とサウンドテストの相違点から、それらでの並び順は他社枠だとする根拠にはならないのではないか 以上はいずれも状況証拠に過ぎず、公式からの声明も無いため、 当Wiki以外での各解説サイトでもベヨネッタの扱いを巡り、編集合戦の様相を呈してしまう事もある。 ハッキリしているのは、 「『ベヨネッタ』シリーズは現在、セガと任天堂の二社が版権を保有している(両方の権利が明記されている)」 「『ベヨネッタ2』以降は任天堂ハードで展開され、販売元も任天堂が担当している」 という事だけである。
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ベヨネッタ2 【べよねったつー】 ジャンル ∞クライマックス・アクション 対応機種 Wii UNintendo Switch 発売元 任天堂 開発元 プラチナゲームズ 発売日 【WiiU】2014年9月20日【Switch】2018年2月17日 定価 【WiiU】7,700円【Switch】5,980円 レーティング CERO D(17才以上対象) 判定 良作 ベヨネッタシリーズ 概要 ストーリー 特徴 システム以外 ゲームシステム 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 その後の展開 概要 2009年に360/PS3で発売された『ベヨネッタ』の続編。発売元がセガから任天堂に変わり、WiiU専用ソフトとして発売された。前作のWiiU版も同梱。 前作最大の特徴のスタイリッシュアクションはそのままに、タイミング押しQTEの排除やテンポを損なう要素を極力排除することで、文字通りのノンストップアクションを実現している。 ストーリー バルドルとの死闘から数か月後。 パレードで賑わう街に、突如として天使たちが現れ人々を襲い始める。 魔女ベヨネッタは魔界の力を駆使してこれに対抗するが、 召喚した魔獣ゴモラさえもが暴走して彼女に襲いかかる。 共に戦っていた魔女ジャンヌが辛うじて彼女の窮地を救うが、 身代わりとなって致命傷を受け、その魂を魔界に引きずり込まれてしまった。 ジャンヌの魂を救える時間は残りわずか…。 エンツォの情報を手掛かりに、ベヨネッタは魔界への扉があるという、絶界の霊峰へと向かう。 そこで彼女を待ち受けているものとは…。 特徴 システム以外 今作の舞台は霊峰フィンブルヴェトルとその近辺の街や遺跡。さらに魔界も舞台となり、魔界の敵とも戦う。 主役のベヨネッタやジャンヌは前作からデザインを一新。ロングヘアだったベヨネッタはショートヘアに、ベリーショートだったジャンヌはロングヘアになっている。 ジャンヌは前作の時点でも貧乳だったが、今作(及び同梱のWiiU版『1』)では、胸パッド不正使用の発覚によりまな板に修正された。 一定条件で前作の姿で操作することもできる。 ゲーム全体のテーマカラーは前作の「赤」に対して、「青」となっている。 前作はジャズの名曲『Fly Me To The Moon』をアレンジした曲がテーマ曲として印象的に使われていたが、今作でも名曲『Moon River』をアレンジしたテーマ曲が存在する。 ゲームシステム システムは基本的に前作と同様。攻撃ボタンの組み合わせによる多数のコンボと、敵の攻撃をギリギリで避けることで周囲の時間を遅くする「ウィッチタイム」を軸とした派手で爽快な戦闘がウリとなっている。 アンブラン・クライマックス(以下UC) 本作の新要素。魔力ゲージが1本分以上貯まっている時にLボタンで発動できる強化状態。簡単に言えば『デビルメイクライ』シリーズの魔人化(デビルトリガー)と似たようなシステムである。 発動すると、一定時間すべての攻撃が魔人召喚技「ウィケットウィーブ」へと変化し、攻撃力と攻撃範囲がアップする。 通常時でも各コンボのフィニッシュ技はウィケッドウィーブを放つ攻撃となっているが、UC中のコンボフィニッシュは魔人のほぼ全身が出現する、より強力なウィケットウィーブへと強化される。 また発動時に敵を怯ませる効果があったり、発動中は敵の攻撃を受けても怯まなくなり、どれだけダメージを受けても死なずに残り体力ギリギリで耐えるといった効果もある。 前作ではダメージを受けると魔力ゲージが減ってしまうという仕様だったが、今作ではダメージを受けても魔力ゲージが減らなくなり、魔力ゲージを消費する強力なアクションをより使いやすくなった。 今作ではアンブラン・アーマーというどこかで見たようなロボットを操縦することもできる。 通常は一部のチャプター限定だが、特定のキャラやアクセサリーを使えば、魔力ゲージを消費してどのチャプターでも操縦できる。 使用できるキャラクターは隠し含めて前作が3名だったのに対し、今作では5名に増加。 本編のストーリーモードで使えるキャラは3名。他2名は、後述のタッグクライマックスでのみ使用可能。 ストーリーモード1周目はベヨネッタで固定。1周クリアすればジャンヌも使用可能。ジャンヌの使用条件は前作の条件(*1)よりも大幅に緩くなっている。 マルチプレイモード「タッグクライマックス」 オンラインで他プレイヤーとタッグを組んで、敵との6連戦を共闘・競争しながらクリアしていくモード。 CPUのパートナーと共闘する一人プレイも可能。 各戦闘の開始前に、戦う敵と難易度を選択し、ベット(賭け金)を行なう。それぞれの戦闘でより多く敵にダメージを与えたほうが勝者となる。片方のプレイヤーが戦闘不能になった場合、もう一方のプレイヤーが制限時間内に蘇生をさせないと両者ともゲームオーバー。 クリアすると各戦闘ごとの勝者に報酬の賞金が与えられ、ゲームオーバーになると賭け金は没収される。 稼いだ賞金(ヘイロウ)はストーリーモードで利用できる。 このモードでしか使用できないキャラクターや、このモードでしか戦えない敵も一部存在する。 その他 敵のドロップ武器は全体的に弱体化。攻撃方法もパンチボタンやキックボタンによる使い分けはなくなり、Y(射撃)ボタンの1種のみ。 アクセサリー「マハーカーラの月」のカウンターによるWT発動は、前作では非常に効果時間が長かったのだが、今作では通常のWTとほぼ変わらない時間にまで弱体化している。 アイテムを使っても特にチャプター評価へのペナルティは無く、全難易度で最高評価を達成できるようになった。 アイテムを一度も使わなければチャプタークリア時に+5000ヘイロウのボーナスが得られるだけであり、それ以外の影響は何も無い。 前作と異なりオートセーブ対応。チャプターの途中でも進行度によって細かくオートセーブされていき、ゲームを中断してもオートセーブ箇所から再開できる。 戦闘の途中でダメージを食らったりして高評価が達成できなさそうな場合でも、直前のオートセーブ箇所からやり直せるので、各チャプターを高評価でクリアするハードルはグッと下がった。 プラクティスモードが前作よりも改善された。 隠し機能などではなくチャプターセレクト画面から項目を選んで遊べるようになった。 練習用の敵も用意されている。その場でメニューを開いて装備を変更することもできる。 ロード画面でも前作同様のプラクティスモードが可能。プラクティスモードにするための操作方法も画面にちゃんと表示される。 評価点 爽快で歯応えのあるアクションや、スタイリッシュでおバカな演出、派手なシチュエーション等、基本的な面白さは健在。 特に最序盤の都会での戦闘は、非常に派手で映画的な展開で、序盤からクライマックス感がある。また「仮面の賢者」というボスとの戦闘における、背景で繰り広げられている巨大な戦闘等も特筆に値するクオリティ。 グラフィックも前作より美しくなっている。 前作で不評だった多くの要素が改善されている。 チャプター中のQTEの数が少なくなり、演出時間も全般的に短くなった。 即死QTEに関しては、タイミング依存のものは全て排除。残りもほとんどの人が初見で対応できるものに。 QTEやトーチャーアタック(TA)の連打入力やスティック回転入力は、必要な入力回数が大幅に減少。プレイヤーやコントローラーへの負担が軽くなった。 仕掛けの解除やトラップといった要素も少なくなり、純粋に戦闘だけを楽しみやすくなった。 アクションゲームとして別ゲーになる場面も一部存在はするが、いずれも射撃だけでなく近接攻撃が追加されて単調さが多少改善され、またボリュームも前作に比べて大幅に短くなっており、何度も繰り返し遊ぶ上でも許容しやすくなった。 前作のミニゲーム「エンジェルアタック」は廃止。その他チャプター間の演出も短くなり、チャプター進行のテンポが良くなった。 敵の攻撃のうち、「避けてもWTが発動しない攻撃」が無くなり、どの攻撃でもタイミング良く避ければ必ずWTを発動できるようになった。 巨大ボス戦も、前作に多かった特定箇所しか攻撃を受けないものやテンポを削ぐギミックは無くなり、『ベヨネッタ』シリーズ本来の楽しさである高速戦闘がメインとなった。 ラスボス戦でのとどめイベントは「吹っ飛ばしたラスボスを操作して目標まで持っていく」イベントであることが誰の目にも明白なように改善された。 最高難度「∞CLIMAX」でもウィッチタイムを発動できるようになった。 ただし他の難易度と比べると効果時間は短い。 ベヨネッタやジャンヌの新しいキャラデザは好評。二人とも前作より若々しく明るいデザインとなっている。 アンブラン・クライマックスの追加と魔力ゲージの仕様変更により、雑魚戦・ボス戦ともに、初心者でもより遊びやすく、爽快感溢れる戦闘を行うことが可能になった。 前作よりも人型ボスと戦う箇所が増えている。特に中盤のアルラウネ戦はボス戦を行うだけのシンプルなチャプターであり、手軽に遊びやすい。 タッグクライマックスモードは他のプレイヤーとの共闘感が楽しい。使えるキャラも多く、人によってはストーリーモードよりもメインとして遊べるだろう。 アンブラン・アーマーはロボットならではの豪快なアクションが可能。 隠しアクセサリー「時の腕輪」(任意のタイミングでウィッチタイムを発動できるアクセサリー)の大幅強化。このアクセサリーを手に入れればより爽快に戦うことができる。 前作がついてくる 本作を発売するにあたり、前作をWiiUに移植。日本語吹き替えや各種任天堂コラボコスチューム、ゲームパッド操作を追加した上で本作にバンドルしている。 本作からシリーズを始めたい人にもおすすめの仕様となっている。 英語音声だけでなく日本語吹き替えも選択可能になった そのキャスティングも、主人公ベヨネッタの田中敦子氏を初めとして子安武人氏や玄田哲章氏、若本規夫氏など声優として評価の高いメンバーを起用。物語を彩っている。 キャスティングは劇場版アニメと同様だが、これはWiiU版『1』の日本語音声とアニメの収録時期が重なり、オーディションをゲームアニメ合同で行おうという話になった事によるもの(公式ブログより)。 任天堂とのコラボレーション 本作は発売元が任天堂になった経緯から、任天堂キャラクターをイメージしたコラボコスチュームが用意されている。 コラボしたキャラクターはマリオシリーズのピーチとデイジー、ゼルダの伝説のリンク、メトロイドのサムス、スターフォックスのフォックス。ほかに、武器としてマリオシリーズのワンワンも登場。 これらのコラボはどれも力が入っている。コスチュームはいずれも独自のアレンジを施したコスチュームになっており、小物にまで遊び心がうかがえる作りになっている。 また、ピーチ衣装の時は敵から得られるヘイロウ(お金)がコインに変わったり、フォックス衣装を着ているととあるステージでアーウィンが登場するなど、ファンならニヤリとする要素も。 + 任天堂とのコラボコスチューム ※エロ注意 前作ではロックオンボタンと回避ボタンがどちらもR側に割り当てられているため、ロックオンしながら回避がやりづらいという難点があったが、今作ではロックオンをLBに配置した事でその問題点が解消された。 前作の操作に慣れた人の為に、オプション画面で前作の配置に変更する事も出来る。 また、WiiU/Switchのタッチパネル操作にも対応。 だが前作のように「ロックオンボタン+スティックを倒す+ジャンプボタン」では回避出来なくなってしまった。 賛否両論点 一部戦闘要素の仕様変更及び弱体化。 前作と比べると技の出が遅くなっている。 そのためウィッチタイムの際に「せっかく攻撃を避けたのにほとんど反撃できない」「ウィケッドの出始めでWTが終了して攻撃を潰されたりウィケッドを避けられる」といったことになりやすい。 おまけに∞CLIMAXだとWTの効果時間も他の難易度より短くなっている。 前作同様1つ下の難易度の方が爽快に戦えるという声が多い。 UCの追加によるバランス調整のためか、ウィケッドの攻撃力は弱体化している。UCのお手軽な爽快感と引き換えに、ウィケッドを叩き込む快感や戦闘におけるウィケッドの重要性はやや薄れた。 ただし1周クリア後に使用可能になるジャンヌは、ベヨネッタに比べて「ウィケッドの威力が1.5倍」「WTの効果時間が長い」という特性を持っているので、ジャンヌを使えばある程度は前作に近い感覚で遊べる。とはいえ「被ダメージ1.5倍」「WTの発動条件がシビアになる」という短所もあるピーキーな性能なので、プレイ感覚は前作の難易度∞CLIMAXに近いといった方が正しいかもしれないが。 敵のドロップ武器が弱体化した分、ドロップ武器の性能で押していく豪快な攻めがしにくくなった。 アンブラン・クライマックス(UC)が万能すぎるのでトーチャーアタック(TA)がやや空気と化している。 広範囲・高威力のUCは複数の雑魚敵を一気に蹴散らせるため、単体技のTAに比べ非常に使い勝手が良い。魔力の使い道はほぼUCに使っていって間違いはない。また今作では敵のドロップ武器が弱体化したので、ドロップ武器を確実に入手できるというTAの利点も下がっている。そのため今作では、前作に比べてTAを使うべき機会が非常に少なくなっている。 とはいえTAも雑魚を即死、中ボスクラスを一撃で瀕死に持ち込む火力は健在なので使えないわけではなく、ちゃんと使い分けた方が良い場合もある。 双剣や盾を持った敵や、すばしっこい双子や犬、リゼントメントのような即死攻撃を使う敵は、TAでさっさと片付けた方が安全なことも多い。報酬の小槌というTAをすると回復アイテムを落とすアクセサリーもあり、安全面でのフォローはしっかり出来ているとも言える。 一応UCを禁止すれば、前作と似たような感覚でTAを多用していくことは可能。 QTEやTA全般の必要入力回数が大幅に少なくなった分、ボスへのとどめの大魔獣召喚の連打入力も前作に比べるとあっさり感があり、大技らしい操作の感触が薄れてしまった面もある。 特にラスボスへの連打入力によるとどめの一撃は、前作を意識した演出にもかかわらず、入力回数が激減していることもあり大技を叩き込む感触は前作よりも軽く感じられる。せめて最後くらいはもう少し長めに連打させても良かったかもしれない。 前作とは趣の異なる雰囲気 前作に比べて大型飛行機やビルなどの近代的な場面は少なくなり、魔界も舞台になる等、全体的な雰囲気は前作と異なる。 コミカルなシーンの多かった前作と比べ、基本的にシリアスな登場人物が多く、笑える展開なども少なくなっている。前作の主要人物・ルカとのロマンス(?)も今作では薄い。 前作のジャンヌ戦は「主人公と同じ力を使うライバルとの戦闘」という定番の展開で好評意見も挙がっていたが、今作の人型ボスは趣が異なるため残念だという意見もある。 一応おまけステージで「ベヨネッタ&ジャンヌ」というタッグの敵と戦うことはできる。しかしおまけステージでの戦闘なのでストーリーは特に無い。 ラスボス戦が巨大ボスではなくなった事もあり、スケールダウンしたのではないか…という声も。 とは言え、新作である以上、前作と方向性を変えてくるのは不思議な話ではないとも言える。前作のストーリーに思い入れの無いユーザーも多く、単純に今作のストーリーを評価する声もある。 後半の過去ヴィグリッドステージは懐かしくて良いという人も多い反面、前作の要素の使い回しという否定意見もある。 特に新規プレイヤーは同梱されている前作から続けてプレイすることも多いため、ほとんど間をおかずに同じステージを見ることになる。 ただし前作とは進行ルートが異なるため、前作のステージが流用されているのは極一部(*2)であり、同じステージでも現代の古建築物から中世の町並みに変えるべく所々に手を加えられており、使い回しとはいえ手抜き感が感じられるものではない。 また懐かしさだけでなく「あるキャラクターとの共闘」というシチュエーションも含めて評価する声も多い。 ストーリー 仮面の賢者のキャラクターや、『1』と密接に繋がる大筋の設定は続編のストーリーとして良くできている。 途中で他のキャラと共闘する場面が多く、展開を盛り上げてくれる。ムービーではなく、実際に一緒に戦える。 前作ではただ召喚されるだけだったベヨネッタの魔人(魔獣)もストーリーに絡んでくる。この点も前作にはない新鮮な楽しさがある。 前作でお馴染みだった魔獣ゴモラが暴走する展開の意外性とインパクトは圧巻。魔界での魔獣との戦闘もあり、ベヨネッタの相棒とも言える魔人マダム・バタフライにも焦点が当てられている。 しかし、唐突に別の場所に飛ばされる展開が妙に多いため、中盤辺りからは「目の前の問題に対処するうちに、何故か先に進んでいた」という感覚に陥りがちになる等、難点がない訳ではない。 また前作はベヨネッタの過去の謎に迫りつつ因縁の敵を倒すといった展開で、終始一貫してベヨネッタというキャラクターに焦点が当てられていた。 対し今作では、前作の物語を補完する意味合いから、ベヨネッタ以外のキャラに焦点が当てられる事があるため、物語の補完を期待していた前作プレイヤーからは好評であるものの、前作の作風を好ましく思っていたプレイヤーからは残念がる声も。 問題点 各Verseの戦闘評価において、戦闘時間の評価基準が前作に比べて厳しくなった。 高評価を達成したければ、強力な技を連発して速攻で敵を倒すというプレイスタイルが基本となる。そのため色々な武器を使ったり好きなコンボを決めて楽しむような余裕はあまりなく、戦い方の自由度が低くなりがち。 アイテムを使って攻撃力を上げたりすれば多少は余裕も出てくるが、アイテムはそう何度も使えるものでもないし、アイテムを使わず自分の実力だけで攻略したいというのも人情だろう。 前作に存在した武器のいくつかがリストラされた。 爆弾を設置したり、ヌンチャクを振り回したりと個性的な武器もあったのだが、それらに代わるような武器は今作では無い。 炎や冷気を噴射したり、チェーンソーを振り回したりと、今作は今作で個性的な武器があるのだが、大半が入れ替えとなった以上、惜しむ声があるのも免れ得ないだろう。 前作ほどではないとは言え、相変わらずアクションゲームとして別ゲーになる場面を強要される。 チャプターによってゲーム内容も区別されていればまだいいのだが、一つのチャプター内でジャンルの異なるゲームを両方やらされるのだからタチが悪い。 一部ボスの問題点 巨大悪魔インシディアス戦は、前作の巨大ボス戦と似たような作業感がある。 今作のライバルキャラである仮面の賢者戦は、敵の攻撃の予告動作が分かりづらい、画面が派手すぎてキャラが見えにくいなど、WT発動のために回避が重要である本作においては厄介な要素が多い。 難易度表記が分かりづらくなった 難易度表記が前作の「EASY・NORMAL・HARD・∞CLIMAX」から「1stCLIMAX・2ndCLIMAX・3rdCLIMAX・∞CLIMAX」へと変わっている(*3) (*4)。 最高難易度の∞CLIMAXに表記を合わせたものであり、また「EASY」というヌルゲーマー的な語感に抵抗を感じさせないためでもあると思われるが、初見ではどれがどの難易度か、どれが標準の難易度か判別しづらい。 タッグクライマックスモード 相手プレイヤーの実力や「どれくらいの難易度で遊びたいのか」が分かりにくい。 上級者であれば☆0~1(低難度)では物足りないし、初心者には☆2~3(高難度)だと辛い。そのため最初は☆1くらいの難易度の戦闘で相手の様子を見る、といった遊び方になりがち。 相手プレイヤーとの競争によって「勝者が賞金を独占する」というルールだが、これが微妙な空気を生みやすい。 「賞金等の別にいらないので純粋に共闘を楽しみたい」という人にとっては、自分が競争で勝って賞金を独占してしまうと、相手に申し訳ない気持ちになるし、自分が負けた場合も戦闘ごとに「LOSE」と表示されるのであまり良い気はしない。 賞金を相手に全額譲渡したり、競争ではなく賞金を均等に山分けすることなどもできれば、より素直に楽しみやすくなったと思われる。 ダウンロード版を買うと『1』『2』合計で30GBの容量が必要になる。ダウンロード時間の長さもさることながら、WiiUの内部ストレージでは容量が足りないので、同時に保存するには外部記憶用HDDが必要になる。 その他の細かい点 戦闘終了毎に投げキッス等で結界を壊す演出が、前作ではスキップできたのに今作ではスキップできない。もっとも、スキップできなかったところで非常に短い演出なので細かい点ではあるが。 コスチューム「ハイラルの勇者」が強力すぎて、性能を重視するならこのコスチューム一択になってしまう。 このコスチュームは、強力な防御・カウンターが発動可能になる非常に優秀なアクセサリー「マハーカーラの月」と同じ効果を標準で備えているので、実質的にアクセサリー装備枠が2→3に増加しているようなものである。他のコスチュームにはここまで強力な性能のものは無い。 入手条件も難しくなく、ある程度金を貯めれば割と早い段階で買えてしまう。 総評 一部微妙な調整点も見られるが、基本的に前作の問題点を大幅に改善して遊びやすく、よりスピーディに、より派手になった戦闘を楽しめる良作である。 また他プレイヤーとの共闘という新たな楽しさも提示しており、前作を丸々つけるという気前のいい販売形式も手伝って、前作経験者はもちろん新規層も楽しめる。 今作のためだけにWiiUを買うのは気が引けるといった声も少なくないが、面白いアクションゲームがやりたいのであれば買ってみても良いだろう。 余談 本作はとても"難産"であったことが神谷氏のTwitter上にて明かされている。 当初セガがパブリッシャーとして開発を進めていたがセガ側が打ち切り。そこで各社に本作の開発資金援助(*5)を求めていたがことごとく断られあわやプロジェクト中止…になりかけたところを、任天堂がパブリッシャーとして名乗りを上げたため開発を再開できた。結果として2014年に世にでることができた(*6)、という話。 その経緯を説明した上で、神谷氏は連日来ていた別ハードへの移植希望や任天堂へのバッシング(*7)に対して明らかな不快感を示していた。 神谷氏の説明内容についても至極まっとうな話であって、それをバッシングされるいわれはそもそもないはずだが宗教的/心情的に決して内容が理解できない(もしくは最初から理解しようともしない)層には全く通じなかったのだろう(*8)。 前作のPS3版の問題といい、つくづく業界の「大人の事情」というものを感じさせるシリーズである。 ちなみに、『ベヨネッタ』シリーズのIPはセガと任天堂で権利を半分ずつ持っている状態であり、プラチナゲームズは一切保有していない。タイトル画面の著作権表記にもセガと任天堂の両方が明記されており、チャプター1開始前のムービーでもセガと任天堂のロゴが出て来ることが確認できる。 前作にも登場していたボス戦BGM「You May Call Me Father」のイメージが本作をやると大幅に変わるという声も多い。 今作の舞台や後半のストーリー展開は、『大神』のカムイ編との共通点がいくつか見られる。 雪山とその周辺地域が舞台。過去の時代に飛んでの時空を越えた出会い。狼に変身する能力を持つ、仮面を被った重要キャラ等。 海外Metacriticによるメタスコアは91と高評価。 障害者支援団体AbleGamers財団により、「2014年にリリースされたゲームで最もユニバーサルデザインに秀でた作品」と評価された(参考1・参考2)。 その後の展開 2016年2月4日、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』の有料DLCとして、ファイター「ベヨネッタ」とステージ「アンブラの時計塔」が配信開始された。 デフォルトの姿は『2』のベヨネッタが元になっているが、『1』の姿のベヨネッタも使用可能。『2』のベヨネッタは日本語音声、『1』のベヨネッタは英語音声で固定。 ベヨネッタのamiibo(『1』『2』それぞれの姿)は2017年7月21日とかなり遅れて発売された。これは他のDLC追加ファイターと同様。 2018年2月17日に第1作のSwitch版が『2』と同時発売された。発売元は『2』に引き続きセガではなく任天堂が担当。 グラフィックが360/WiiU版から若干向上しており、フレームレートもより安定して動作するようになっている。 また『2』のみの追加要素として、対応するamiiboをかざしてアイテムやコスチューム等を入手したり、タッグクライマックスモードがSwitchを持ち寄ってのローカル通信でも行えるようになっている。 また『1』『2』の両方が同梱された「∞CLIMAX EDITION」も数量限定で発売。当初『1』単品はダウンロード版のみの販売だったが、2022年9月30日にパッケージ版も発売された。 2022年10月28日にシリーズナンバリング最新作『ベヨネッタ3』がSwitchで発売された。 『舞台は東京の渋谷であり、ベヨネッタのデザインも再び一新されている。また、『3』では始めから日本語音声が収録されている。 その一方で、シナリオや探索面などで不満の多く残る出来となっており、シリーズファンからの評価は低い。詳細は作品ページを参照。 なお、この『3』発売後に海外メディアのインタビューにて、神谷氏が今後『4』『5』に留まらずシリーズを末永く継続していきたいと発言している。 2022年12月にシリーズの前日譚を描いたスピンオフ『ベヨネッタ オリジンズ』が発表された。主人公は幼少期のベヨネッタで、本編シリーズと異なりクォータービューのアクションとなる。 対応機種はSwitchで、2023年3月17日に発売された。
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ベヨネッタ3 【べよねったすりー】 ジャンル ∞クライマックス・アクション 対応機種 Nintendo Switch 発売元 任天堂 開発元 プラチナゲームズ 発売日 2022年10月28日 定価 パッケージ版7,678円(税込) ダウンロード版7,600円(税込) プレイ人数 1人 レーティング CERO D(17歳以上対象)ESRB MPEGI / USK 18 判定 シリーズファンから不評 ポイント 8年ぶりのベヨネッタ最新作過去作とは異なるバトル体験バリエーションが増えた分面倒になった探索要素これまでのシリーズの魅力を消す過去最低のシナリオ戦闘に関しての評価は高い ベヨネッタシリーズ 概要 新要素 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 2014年にWiiUで発売された『ベヨネッタ2』の続編。発売元は前作同様、任天堂が担当している。 2017年に突如としてNintendo Switchにて制作が発表され、その後5年の歳月を経て発売へと至った。 初代のシステムを踏襲し遊びやすさを向上させた前作に対して、多数の新要素によってこれまでとは異なるプレイ体験となっているのが特徴。 新要素 デーモン・マスカレイド 装備している武器に応じた悪魔と一体化し、身体能力の向上や特殊なアクションを可能にする。 主にジャンプアクションや、ダッシュの性能が変化する。 デーモン・スレイブ 魔力消費することで最大3体の魔獣の中から1体を選択して召喚し、ダイナミックかつ高火力の攻撃を繰り出すことができる。動きは鈍重だが、広範囲・高火力な攻撃で圧倒することができる。 ただし、発動中ベヨネッタは完全な無防備状態となるため、被弾のリスクが高まる。また、魔獣の体力が尽きるとしばらく召喚不能となる上、一定以上の攻撃を受けると制御不能となって攻撃されてしまう危険性もあるため、運用するタイミングの見極めが重要となる。 ウィンクスレイブ コンボのフィニッシュ時、特定のタイミングでZLボタンを押すと追撃が発生する。 アサルトスレイブ 敵の攻撃を受ける寸前にZLボタンを押すと、魔獣を使役して反撃することができる。強力な分、タイミングはウィッチタイムよりシビア。 デッドリー・シン 特定のボス戦時に使用する大技で、使役している魔獣を更に強化する。 強化された魔獣は、これまでとは異なる操作方法で攻撃する。 ベヨネッタの武器 初期装備の4丁拳銃が『カラーマイワールド』に変更された。 前作から続投しているアルーナと隠し武器意外、手に入る武器は全て一新されている。 デーモン・マスカレイドとの兼ね合いか、「両手」と「両足」の区分がなくなり、1セットに装備できる武器が1つのみとなっている。 セーブデータ特典として、『1』のデータならスカボロウフェア、『2』のデータならラブイズブルーが解放される。技の性能は原作に準拠している。 現状解放条件はセーブデータのみらしく、DL版のみ販売だったSwitch版『1』のパッケージ版を改めて販売したのもこのためと思われる。 新キャラ『ヴィオラ』 近接攻撃の日本刀『魔舞太刀(まぶだち)』と、遠距離攻撃のダーツ矢『ブルキッス』、そして『チェシャ』を召喚して戦う。 魔舞太刀は過去作の「妖刀 修羅刃」「ラークサシャ」と同様、連続攻撃や溜め斬りを行う。また、Rボタンでガードすることができ、攻撃を受けるギリギリのタイミングで行うとウィッチタイムが発動する。 チェシャはベヨネッタのデーモン・スレイブとは異なり、自動的に行動する上にヴィオラも動かすことができる。ただし、刀を使った攻撃やウィッチタイムが使えなくなり、近接攻撃が格闘技に変化する。 サイドチャプター ストーリーの合間に挿入される横スクロールアクションパート。操作感としてはメトロイドシリーズに近い。 プレイヤーはジャンヌで固定され、ウィケッドが使えない代わりに独自のアクションを駆使することとなる。 特定のポイントでZLボタンを押すと、部屋に入ったり、ダクト内を通ることができる。敵やレーザーをやり過ごすのに活用できる。 発見されていない状態で敵の背後に立つとステルスキルを発動することが可能で、敵を即死させることができる。 武器は初期状態では4丁拳銃の「オール4ワン」のみだが、道中でショットガンやロケットランチャーといった強力な銃火器が手に入ることがある。 特定のパートではバイクに乗って疾走するスクロールパートとなる。 体力が尽きるか制限時間を過ぎるとゲームオーバー。 魔女の血涙の新個体 これまでにも登場したカラスに加え、カエルとネコが追加された。ステージ毎に1体ずつ存在し、獲得の有無はステージセレクトで確認できる。 カエルはステージの何処かに隠れており、近付くにつれて鳴き声が大きくなる。 ネコは一定範囲内を疾走する点がカラスと共通しているが、大抵は入り組んだ構造を動き回っている。一部のステージでは足場を飛び回る個体もいる。 事象の残滓 各チャプターの魔女の血涙3種類を集めると登場する。全体的な難易度は高め。 使用可能なキャラクターは最初はベヨネッタのみだが、チャプター5クリアでヴィオラ、ストーリークリアでジャンヌが開放される。 ナイーブエンジェルモード 過激な描写を別の描写に置き換えるモード。 魔獣召喚時に肌を露出しなくなったり、デッドリー・シンで取り出すものが心臓からトマトに代わる等の変化が起きる。 評価点 バトルシステムの改善点 敵の攻撃をギリギリで回避し、ウィッチタイム中に高火力の技で叩きのめす流れはこれまで通り。 基本的に魔力ゲージはデーモン・スレイブ関連でのみ消費となったため、過去作で魔力を消費する技をノーコストで発動できるようになった。 魔力ゲージを消費していた接近技(アンブランスピア)も気軽に使えるため、敵との位置調整も簡単に行える。 ド迫力な映像演出 倒壊するビルの上を魔獣に乗りながら突き進む、映画ゴジラ張りの圧倒的スケールのバトルを繰り広げる等、派手な演出は本作でも勿論健在。 前作まで指摘されていた紙芝居形式のムービーは続投こそされているものの、過去の回想のみ使用するに留まっており、それ以外はリアルタイムで動くようになっている。 バカゲー的な笑わせに来るシーンもあるため、最後まで飽きさせない。 質の高い音楽 BGMもこれまで通りの高クオリティー。 戦闘曲は、ベヨネッタがジャズを取り入れたボーカル曲に対して、ヴィオラはパンク系ロックのアップテンポな曲調であり、新鮮な形でバトルを盛り上げてくれる。 個性豊かなキャラクター 余裕の態度で敵を挑発するベヨネッタやジャンヌ、相変わらず無法なスペックを披露するロダン、キザな性格に反してどこか抜けてるルカ、濃いキャラの割に影が薄いエンツォといった、いつものメンバーは健在。 新キャラのヴィオラも、派手な見た目に違わぬ粗野な性格ながら、間抜けなシーンも多々あり、それでも決める時はバッチリ決めるという、憎めないキャラ設定となっている。 相棒のチェシャも不気味な見た目に反してコミカルなキャラで、茶目っ気溢れる動作に癒やされることもしばしば。 豊富なやりこみ要素 魔女の血涙および事象の残滓、武器・パラメーターの全強化、コスチューム収集、クリア後のウィッチトライアルや恒例のロダン戦といったやりこみ要素が用意されており、長く遊べる。 周回プレイの利便性向上 1度クリアしたチャプターは、途中のVerseから遊べるようになった。これにより特定のバトルシーンや、ボス戦も気軽に再挑戦できるようになった。 スコアについても、スキップしたVerseは過去にプレイした最高記録のものが常時反映される。最高ランクのために何度もニヴルヘイムをクリアしなくてもよくなったのは地味にありがたい点。 その他改良点 ステージセレクト画面が改良され、遊びたいステージを選びやすくなった。 QTEの入力回数は、多すぎる『1』と少なすぎる『2』の中間くらい。余程連打が苦手でもない限り、初見でも対処可能なレベル。 トーチャーアタックはX+Aボタン同時押しだけで発動するようになった。 プラクティスモードでは小型・大型の敵を入れ替えたり、敵をなしにすることも可能。 コスチュームもステージ攻略中にいつでも変更可能。 賛否両論点 デーモン・スレイブによるバトルの変化 デーモン・スレイブで使用できる魔獣は、広範囲・高火力の技が揃っており、複数のザコ敵をまとめて蹴散らしたり、大型の敵をも圧倒していく爽快感がある一方、ベヨネッタと比較して動きは鈍重であるため、バトルのスピード感が落ちてしまっている。 無論、使わずとも敵を倒すことはできるが、小型の敵はともかく、大型の敵は体力が過去作のボス並に高く、デーモン・スレイブの使用を前提とした調整となっているため、ピュアプラチナなどの高スコアを狙う際、使わない事自体縛りプレイとなってしまう。また、一部の敵は「ガード中は一切の攻撃が無効」「バリアでベヨネッタが近づけない」などの能力を持っており、デーモン・スレイブを一切使用せずに倒すことは実質不可能となっている。 「デーモン・スレイブ使用中、ベヨネッタの操作は不可」という仕様も、「敵の攻撃を回避してウイッチタイムを発動」という従来からのアクションの方向性と噛み合っておらず、チグハグ感のある戦闘となってしまいがち。 ウィッチタイム中は魔獣の動きが速くなる仕様があるため、回避してウィッチタイムを発動後デーモン・スレイブで攻撃するプレイを想定していると思われる。 「デーモン・スレイブのコンボ中にベヨネッタで攻撃」「ベヨネッタのコンボの合間にデーモン・スレイブの一撃を挟み込む」といったテクニックは存在し、これらを駆使すればある程度スピード感を維持したままベヨネッタと魔獣の波状攻撃で敵をせん滅する「ベヨネッタらしい」戦闘は可能。 ただ、本編ではそれらのテクニックの使い方は殆ど説明されないため、説明不足という問題点は付きまとう。 また、どこまで行ってもデーモン・スレイブの使用は前提となってしまうため、ベヨネッタのみを使用する前作の延長線上にあるプレイをしたいファンの期待には応えられていない。 ウィケッドの弱体化 これまでは敵の近くで自動的に発生していたウィケッドだが、本作では敵と距離が離れると空振るようになった。 デーモン・スレイブとのバランス調整なのだろうが、遠方の敵を遠ざけたり怯ませにくくなったため使い勝手が悪くなった。 今作のウィケッドは魔獣と一体化しての攻撃であるため、ベヨネッタの周辺で攻撃するよう調整した可能性もある。 ステージ構成の変化 デーモン・スレイブを活用するためか、ステージは前作よりかなり広くなった。 寄り道できる場所も多く、行き着く先には大抵アイテムが拾えたりするため、探索しがいもある。 ただし、クリア後にウィッチハートのかけらなどのアイテムを探索する場合は話が別である。フィールドが広くなった結果アイテムを探索する時間が延び、面倒臭さが上がってしまっている。 前作にもあったキューブのかけら集めも広大なフィールドを動き回る場合もあるため、難易度が上がっている。 1ステージあたりのボリュームも大幅に増え、バラエティーに富んだシチュエーションを楽しめる。 ただし、ニヴルヘイムや隠しVerseといったスコア・評価に関わるものも挑戦まで手間のかかることが多い。 コラボコスチュームの削除 前作までは『WiiU』『Switch』限定で、任天堂キャラクターのコスチュームを得ることができたが、本作では未登場となった。(*1) タッグクライマックスモードの廃止 『2』にあった協力プレイモードは本作では遊べなくなっている。金策手段が減ったという点では地味に痛い。 もっとも、前作時点であまり評価は高くなく(獲得ヘイロウが山分けではなく評価の高いプレイヤーが多く貰える等)、WiiU、Switch共にすぐ過疎っていたため、やむ無しといったところか。 問題点 グラフィック及びフレームレート グラフィックはジャギが目立つ等、少々貧弱で前時代的に感じやすい。 フレームレートは可変60fpsだが、Switch本体性能を限界まで引き出しているためか、最適化不足なのか、ムービーでは建物が倒壊するシーンでカクつきやすい。 ヴィオラの戦闘スタイル ウィッチタイムの発動方法が回避(ZRボタン)ではなくガード(Rボタン)のため、単純に操作ミスしやすい。 回避の無敵時間がベヨネッタより短めなのも地味に痛い点(ただし連続回避によるペナルティーはない)。 ヴィオラ単体の火力はあまり高くなく、ため攻撃も小型の敵だと大きくふっ飛ばしてしまうため、コンボに組み込みにくい。大型の敵もガードタイミングの測りにくさも相俟ってベヨネッタ以上に苦戦しやすい。 武器もベヨネッタに比べて圧倒的に少なく、戦法がワンパターンになりやすい。 そしてヴィオラならではの長所もほぼ無く、せいぜい「特定の行動をとればベヨネッタよりも高い瞬間火力を出せる」ぐらい。折角の新プレイアブルキャラなのに、使いづらい上に爽快感も薄いキャラで終わってしまっている。 後のアップデートにより、ウィッチタイムの判定緩和や、溜め攻撃をヒットさせやすくなる等の調整で使い勝手が上がったものの、それ以外の欠点は相変わらず。 チェシャが強力なので、慣れないうちは適宜召喚しておけば多少はどうにかなるのが救いか。 なお、コンボポイント計算の仕様上、下手にヴィオラを操作するよりもチェシャ任せにした方がコンボポイントが安定するという問題点も存在する。 ストーリーの問題点 昨今流行りの「平行世界(マルチバース)」に関する設定がふんだんに盛り込まれており、その手の要素に精通しているかどうかでストーリーへの理解にも関わってくる。 また、本作のストーリーは単純な出来も悪い。更にベヨネッタに思い入れがある人ほど評価が低い傾向にある。 + ネタバレ注意 基本的に薄い。 ラスボス戦まで「並行世界へ赴く→その世界でシンギュラリティと戦うベヨネッタと会う→奮闘も空しくシンギュラリティに殺されて終わり」がただ4回繰り返されるだけ。大した代わり映えが無く、非常に退屈なシナリオと言える。 一応その世界ごとにベヨネッタの立ち位置は異なるものの、いかんせん大筋がほとんど同じなせいで、展開に変化を付ける要素としてはほぼ機能していない。 並行世界の消滅を避けるのが本作の目的であるのだが、行く先々で無駄足に終わるため徒労感も強い。もちろん後味が悪く爽快感もない。 また各世界のベヨネッタが殺される流れも「ベヨネッタが突然油断し始めた隙にシンギュラリティの攻撃を受ける」「そんな伏線も無かったのに急に力尽きて殺される」といった不可解な物。悪しきご都合主義が目に付く造り。 非常に格好悪いベヨネッタのミスで何度もしてやられるため、スタイリッシュからもかけ離れている。これまで積み重ねた彼女のイメージも台無しである。 さらに並行世界の救済に失敗する原因がベヨネッタのミスばかりであるせいで、シンギュラリティの強大さも全く描写できていない。 もちろん、世界を滅ぼす存在であるためラスボスとしては適格だろう。しかし、『1』も『2』もラスボスが「世界に君臨する神」だった本シリーズである。そんな神々を打ち下してきたベヨネッタにとって、世界を滅ぼす程度の存在が怖いかどうかは微妙なところ。 シナリオを通して引っ張るテーマも極めて薄い。 「シンギュラリティとは何者か・ヴィオラは何者か」といった謎は、よほど察しが悪いプレイヤーでもなければ序盤ですぐバレる。ほとんど答えに近い部分までヴィオラが漏らすからである。にもかかわらず最後の最後までこの謎だけで引っ張ろうとしているせいで、道中ひたすら薄味。 「シンギュラリティの計画が完遂されれば天界も魔界もヤバい」という設定も設定倒れ。天界も魔界もほとんど関わって来ず、脇道で時々天使や悪魔と戦える程度。 シンギュラリティの目的が達成されていないうちは天界も魔界も健在のはずなので、本当にシンギュラリティが彼らの脅威となり得るのならば干渉してくるはずなのだが…この事からも、シンギュラリティの強大さがいまいち伝わってこない。 特に批判されているのはラスボス撃破後。やっとの思いでラスボスを倒したものの、主人公が力尽き死亡してしまうという展開は後味が悪く、シリーズファンから猛烈な批判を受ける要因となってしまった。 せめて彼女が力尽きる伏線でもあればまだ納得も得られただろうが、例によって伏線はなく、ただご都合的に急に倒れるだけ。これではファンに「理由もなくあのベヨネッタを雑に殺した」と受け取られるのもやむなしだろう。 一応、「そこまで力を使い果たさなければならないほどにシンギュラリティは恐ろしい敵だった」という解釈は出来るものの、まずシンギュラリティの描写に失敗しているのは先述した通り。やはり納得は得られづらい展開と言える。 エピローグにて、ロダンがルカと魔界で接触している旨を話しているため、魔界で生存している可能性もあるが、結局ベヨネッタの消息は不明となっている。 そもそもラスボス戦の流れ自体も単調で爽快感が無い。 「いかにも逆転のきっかけが発生したかと思いきや、シンギュラリティにあっさり潰される」という展開が何度も繰り返されるだけ。燃える展開も悉く潰され、ただだらだらと続く泥仕合ばかりを見せられる。 ここでもやはりシンギュラリティの描写失敗が響いており、これも「シンギュラリティの強さゆえに逆転できない」ではなく「シナリオの都合で逆転に失敗しているだけ」に見えやすい。 このストレスの溜まる展開を乗り越えた先に待っているのが主人公の不可解な死亡では、ファンの不満は言わずもがなだろう。これまでのシリーズ作品のような「スケールのデカい敵を雑にぶっ飛ばして大団円」という解放感も当然ない。 それどころか「ベヨネッタのライバル兼親友であり、従来のシリーズでは見せ場がきちんと用意されていた」魔女・ジャンヌも、操作キャラになるのは別ゲームパートであるサイドチャプターのみなうえ、ベヨネッタ以上に雑に殺されるという扱いなため、彼女のファンであったプレイヤーは更に不満を重ねることになる。 ベヨネッタとルカの娘・せっかくの準主人公格となり得たヴィオラも見せ場が無い。 終始「半人前だがガムシャラに努力するキャラ」で終わってしまっており、行う言動はと言えば半人前ゆえのドジばかり。半人前ながら敵に対して何か効果的な一撃を加える…といったような場面すら、誇張抜きで「全く」無い。 一応、裏方としては地味に重要な働きをしているので居なくていいキャラでもないし、半人前でも前向きなキャラクター性は好感も持てる。とても新主人公とは思えないような扱いではあるが…。 エピローグにてベヨネッタの眼鏡とルカのマフラーを受け継いでいること、『To be continued in a new generation…』という記載から次回作はヴィオラが主人公となる可能性が高いが、この有様でベヨネッタの後を継げるかには大いに疑問が残る。もしこのシナリオで主人公の交代を行ったつもりであれば、大失敗と言わざるを得ないだろう。 彼女の活躍は今後に期待といったところか。 各武器の開放要素 例えばヒールスライドを使いたい場合、これまではコストが高い代わりに1回購入すれば他の武器でも使用できるようになっていた。 本作は武器毎にイチイチ開放していく必要があるため、後半になるにつれ新武器を使うのを躊躇いがちになる。 一応基礎的なスキルについてはコストが低いため、普通にプレイする分には問題にならない。強力なマスカレイドスキルなどはその分コストが高くなるが、ある程度プレイすれば良く使用する武器複数個くらいならば揃えられる。 せっかくの爽快感ある戦闘を阻害する相変わらずの要素 別ジャンルのゲーム性の強要 プラチナゲームズ作品恒例ではあるが、相変わらずアクションゲームとして別ゲーになる場面を強要される。 その別ジャンル的なミニゲームも大して出来は良くない。プレイヤーができる行動はせいぜい数種だけで、敵の攻撃に合わせてそれらを繰り出すだけの単調な後出しジャンケンや、自由度の低い強制スクロールなどがほぼ全て。 デッドリー・シンを使ったバトルは演出が派手な分、動きがモッサリしたものが大半を占めており、人によって苦手意識を抱きやすい。 特定のチャプターで強制的にプレイさせられる音ゲーは、操作方法の説明が無い、視覚的に見づらい、判定も分かりづらい等、単調さ以外の問題点も多い。 ジャンヌを操作するサイドチャプターは派手なアクションがあまり無く、やはり自由度が低い。またステルスが苦手な人には窮屈な思いをしやすい。 探索要素だけなら先述したように賛否両論と言えるだろうが、そのための構成に関しては賛否ではなく難ありと言える。 探索させるためか過去作よりもフィールドは広く作られているが、その割に探索要素がまばら、あるいは冗長。延々とマップをうろつく時間が長くなりがちで、せっかくの楽しいバトルもあまりさせてもらえない。 「一定時間内に特定のオブジェクトを回収しきる事で開けられるようになる宝箱」が多く用意されており、一度のミスで回収しきれなくなるなどなかなかシビア。 それだけなら良いのだが、途中でリタイアするコマンドが無い。なので一度ミスしたが最後、再挑戦したくば制限時間いっぱいまでひたすら待機するしかなく、非常に冗長で退屈。 また、挑戦するたびに「回収すべきオブジェクトがどこにあるか」というムービーがいちいち繰り返されるため、数回目以降はテンポを阻害する要素にしかなっていない。 これらの問題はアップデートにより「難易度の緩和」「冒頭ムービーが早送り可能に」といった改善が入ったものの、根本的な問題の解消には至っていない。 一部集めにくい魔女の血涙 決まったルートを滑走するカラス、見つけにくい場所に隠れてるカエルはともかく、一定範囲内を猛スピードで逃げるネコはとにかくストレスが溜まりやすい。 先回りしようにも器用にUターンする上、足場から足場を跳んで逃げる個体もいるため、捕まえるのがとんでもなく難易度が高い。 1度捕まえれば済むとはいえ、もう少しどうにかならなかったものか。 気づきにくいという問題こそあるものの、障害物で塞いだり壊したりして猫のルートを変える謎解き要素があり、それに気づけるかどうか、アンブランスピアで急接近できることに気づけるかどうかで難易度が変わる。また、時間をかければゴリ押しも可能ではある。 武器・魔獣変更の手間 本作は武器・魔獣毎に攻撃手段だけでなく、移動や謎解きに関わるアクションもある。 1度にセットできる武器は2つ、魔獣は3体のみで、謎解きの際は特に武器を交換する頻度が上がりやすい。 武器・魔獣のセット変更はメニュー画面からしか行えず、手間がかかる。 魔獣はステージ攻略に必要な魔獣と契約した後、十字キー上がその魔獣に強制的に置き換えられる。いちいちセットする手間はないものの、他の魔獣が2つしか自由に使えなくなるため自由度の面ではマイナスである。 武器の仕様の変更 従来では「両手」と「両足」に別の武器を割り振る事が出来、コンボ構築にあたって武器の組み合わせを考える楽しみがあったが、本作では武器の装備部位が分かれていないため、その楽しみが無くなっている。 また、それに伴ってか「視界を遮るほどに巨大な武器」というものも登場しており、戦闘中では振り回しているので気にならないものの、移動パートでは鬱陶しく感じることもしばしば。 対処法として武器セットのどれかを小ぶりな武器にするというのがあるが、「視界を確保するための武器」というのも本末転倒感が甚だしい。 過去作では武器の比重は両手専用が多く、両足は大体銃器か爪か短剣であったため、攻撃のレパートリー自体は増えている。ただし、過去作では「両手」専用カテゴリになるような武器で無理やりパンチとキックで振り分けた結果、同じような攻撃を繰り返すコンボが多くなってしまっている。 また、パンチとキックの攻撃の違いを出すためか、パンチとキックで攻撃の範囲が大きく異なる武器が複数存在し、コンボを組み立て難い要因となっている。 カメラワークの問題 過去作同様カメラワークに問題があり、ベヨネッタを動かしているうちに敵を見失ってしまうことがしばしばある。それだけではいつもの話なのだが、今作は巨大な敵が多いため今まで以上に敵の位置の把握が困難となっている。デーモン・スレイブによる魔獣の召喚により拍車をかけている。 接近していた場合、敵の巨体で画面を覆われてしまうため、その敵自体の攻撃も把握しづらくなってしまっている。 カメラ設定からいつも以上に引き気味のカメラに変更することは可能。それでも敵や魔獣のサイズにかみ合っているとはいえず、焼け石に水程度ではある。 総評 8年ぶりの新作ということで期待度の高かった作品であるが、それに応えるかのように数々の新要素を盛り込み、これまで以上にダイナミックなバトルを楽しむことができる。 ベヨネッタを操るバトルに関してはプラチナゲームズらしい完成度の高い出来栄えであるため、その辺りを重視するプレイヤーなら楽しめる作品ではある。 しかし、それらの新要素によるバトル体験の変化や、これまでのシリーズの魅力を台無しにするシナリオといった原因により、ファンからの評価は不評気味となっている。 またシナリオに関しては本作単体として見ても非常に出来が悪く、ゲーム性においても、面倒になった探索要素などの難点も散見され、手放しに良作とも言い難い。 ベヨネッタシリーズとしては微妙な出来であると言わざるを得ないだろう。 余談 ベヨネッタの海外版声優変更 英語版でベヨネッタを演じたヘレナ・テイラー氏が、ギャラの少なさを理由に役を降板。本作の購入のボイコットをファンに呼びかけたことが話題となった。 ただテイラー氏の主張した金額よりも多い金額が開発元から提示されていたことが判明し炎上沙汰に。 要約すると、まず開発側が1回ごとに3000〜4000ドルの報酬の収録を4回、合計で約15000ドルのオファーをする。これは業界ではかなり良い待遇だった。 しかしテイラー氏はその数倍の報酬とゲーム売上の内いくつかの割合を継続的に払うことを要求、結果交渉決裂となり降板。 次に開発側は短いセリフのカメオ出演で4000ドルのオファーをするがそれもテイラー氏は拒否。 そしてゲーム発売直前に「たったの4000ドルだけで出演させられそうになった。このゲームを買わないで!」と投稿し、開発側が炎上した。 その後、実際は15000ドルのオファーだったことが発覚し、4000ドルは短いカメオ出演の報酬だったと判明する。嘘、というより意図的に事実を歪めて搾取被害を偽装したことがバレたテイラー氏は炎上した。 なお日本語版はこれまで通り田中敦子氏が担当している。 パッケージ裏の表記 パッケージ裏には震災被害者に配慮してか「本ソフトには水害の表現が一部含まれております。」との注意文が書かれている。 ただしかなり小さく書いてあるため、気づく人は少なそうだが。 2017年に発表されたトレーラーについて 2017年12月に突如発表されたトレーラーだが、その中に本作のネタがすでに散りばめられていた。トレーラーの内容では、正体不明の敵を前になす術もなくやられるベヨネッタという衝撃の映像が流されたが、実はそのベヨネッタはベヨネッタ本人ではなく、本作のオープニングでやられた平行世界のベヨネッタ「ベヨネッタβ0」になっている。 ホクロの位置がベヨネッタと異なるなどの差異部分に対し、公開して初期の段階で発覚し「ムービーのベヨネッタはベヨネッタ本人ではないのではないか?」などの考察は挙げられていた。 スタッフの途中参加 ファミ通のインタビューで本作のプロデューサーとディレクターは当初からではなく開発途中からの変更参加になった。 参加経緯は言及されてない為不明だが2019年に前作までの橋本氏を始めとするプラチナゲームズのスタッフの大勢が退社する事が以前から報告されてた。 2017年の初報から音沙汰が無くなったのはこれが原因ではないかと言われてる。
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ベヨネッタで使えるテクニック、技等 DS 下スマッシュ攻撃。本体の足にも攻撃判定がある。 US 上スマッシュ攻撃。 ABA 空中後攻撃。ベヨネッタのAAの中では威力が高め。 ADA 空中下攻撃。 ANA 空中ニュートラル攻撃。止め技として使われる。 AUA 空中上攻撃。 DA ダッシュ攻撃。 FB ヒールスライド、もしくはアフターバーナーキック。 shBDBTDBD ベヨネッタで主力となるバット行動。 BTDBDANA フィニッシュ直前で使われる止め技。 ファイター別ページ
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パチスロ ベヨネッタ imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 機種説明 作成中 ミッション達成率報酬 ミッション達成率 報酬 10% インテリジェンスオート強制フラグ使用回数+10 25% クラウドオート強制フラグ使用回数+10 50% 銅王冠獲得強制フラグ使用回数無制限 75% 銀王冠獲得 100% 金王冠獲得コスチューム ミッション一覧 No. ミッション名 ミッション内容 報酬 01 初めての遊戯 1度でも遊戯すればクリア 02 打ちこみ入門 累計回転数500回でクリア 03 打ちこみ初級 累計回転数5.000回でクリア 04 打ちこみ中級 累計回転数15.000回でクリア 05 打ちこみ上級 累計回転数40.000回でクリア 06 打ちこみ超上級 累計回転数70.000回でクリア 07 差枚富豪への道 入門 累計獲得差枚数500枚でクリア 08 差枚富豪への道 初級 累計獲得差枚数2.000枚でクリア 09 差枚富豪への道 中級 累計獲得差枚数5.000枚でクリア 10 差枚富豪への道 上級 累計獲得差枚数10.000枚でクリア 11 差枚富豪への道 超上級 累計獲得差枚数30.000枚でクリア
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BAYONETTA(ベヨネッタ)の攻略 BAYONETTA(ベヨネッタ)の攻略ゲーム 攻略本・サウンドトラックなど 攻略サイト その他 ゲーム パッケージ メーカー公式HP 価格 発売日 備考 公式HP PLAYSTATION 3 ¥ 7,980 2009年10月29日 Xbox 360 ¥ 7,980 PLAYSTATION 3輸入版 北米¥ 7,979 2009年11月30日 攻略本・サウンドトラックなど 表紙 タイトル 出版 価格 発売日 備考 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 ベヨネッタ プレイヤーズバイブル エンターブレイン ¥ 1,155 2009/10/29 ベヨネッタ クライマックスバイブル エンターブレイン 未定5 2009年冬 完全攻略本 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 BAYONETTA Witch of Vigrid エンターブレイン ¥ 2,100 2009/10/22 ソロ写真集 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 BAYONETTA Original Soundtrack エンターブレイン ¥ 5,000 2009年11月4日 5枚組ALBUM 攻略サイト サイト名をクリックで攻略サイトへ移動します。 サイト名 感想 ベヨネッタ攻略wiki その他 戻る
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デザイン 機種 パチスロベヨネッタ アニメーション あり スキル効果 33%の確率で赤7、青7中バトル目が成立精算時に使用するとピースが少し増加する 消費SP 300 入手方法 イベント LvMAX経験値 ? 限界突破素材 ベヨネッタ x 1突破珠(緑) x 4 限界突破先 ベヨネッタ+1 限界突破元 備考
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ベヨネッタ〔べよねった〕 作品名:BAYONETTA(ベヨネッタ) 作者名:ぐぬダムあき 投稿日:2009年10月30日 画像情報:640×480px サイズ:53,340 byte ジャンル:メガネ キャラ情報 このぐぬコラについて コメント 名前 コメント 登録タグ 2009年10月30日 BAYONETTA(ベヨネッタ) ぐぬダムあき メガネ 個別へ
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ベヨネッタ 登場人物 魔獣 リンク コメント 2009年10月29日にセガから発売されたプレイステーション3及びXbox用アクションゲーム。開発はプラチナゲームズが担当。 登場人物 ムウマージorカメックス:ベヨネッタ 持ち物:ものしりメガネ 後者は二丁拳銃のイメージ+「ポケダン」では記憶喪失していた ルカリオ:ルカ・レッドグレイヴ 声繋がり+名前繋がり ロズレイドorレパルダス:ジャンヌ 前者は仮面、後者はヒョウの衣装のイメージから カビゴンorベロベルト:エンツォ ローブシン:ロダン 持ち物:くろいメガネ ガンスミスな感じから ムウマorフォッコorニャスパー:セレッサ 前者はムウマージ(ベヨネッタ)の幼少期、後者2匹は使い手のセレナの名前が似ている テールナーorニャオニクス:ローサ マフォクシー:アンブラの長老 バッフロンorジガルデ(50%フォルム):バルドル 前者はタマゴグループ(ローサとの関係)的+使い手のゲーチスと雰囲気が似ている エモンガ:ロキ タイプ:ヌル:仮面の賢者 魔獣 アゲハントorウルガモス:マダムバタフライ ギャラドス:ゴモラ ドンカラス:マルファス バンギラスorガメノデス:ヘカトンケイル ペンドラー:スコロペンドラ デンチュラorアリアドスorオニシズクモ:ファンタズマラネア ニドクインorハガネール:クイーン・シバ 後者は使い手のシバの名前がそのまま リンク http //bayonetta.jp/main.html コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 テールナー:ローサ マフォクシー:アンブラの長老 メタグロス:仮面の賢者 エモンガ:ロキ ニドクイン:クイーン・シバ -- (ユリス) 2014-10-31 15 21 27 色合いとスタイリッシュな身のこなしででベヨは個人的にはゾロアークがいいと思うのだが、ゾロアークだとどちらかといえばジョイっぽいよな……。 ルカはチェシャってのと人間離れした無駄に軽やかな動きからレパルダスとか。 -- (名無しさん) 2013-07-11 08 38 45 ジョイはセクシーなイメージからミミロップやサーナイト、 ルカは名前繋がりでルカリオ、 ジャンヌは仮面やヒョウの衣装のイメージからロズレイドやレパルダス、 セレッサはムウマージ(ベヨネッタ)の幼少期なのでムウマ、 エンツォは体格からカビゴンやベロベルト、 ロダンはガンスミスな感じからローブシン(黒い眼鏡必須)というのはどうでしょう? -- (名無しさん) 2012-11-27 00 46 27 マダムバタフライ:アゲハントorウルガモス ゴモラ:ギャラドス マルファス:ドンカラス ヘカトンケイル:バンギラス スコロペンドラ:ペンドラー ファンタズマラネア:デンチュラorアリアドス というのはどうでしょう? -- (名無しさん) 2012-09-30 22 50 07
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名前 ベヨネッタ 登録名 Bayonetta 出典 ベヨネッタ(ゲーム) 検索ワード Bayonetta itachi jp 備考 画像 コメント このキャラクターの感想などお書きください。 名前 コメント