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{**PSO2チーム『ひだまりの月猫』 お知らせ チームブログを新規作成中です。情報の類も、そちらに載せていこうと思います。しばしお待ちを・・・(ユウ) チームのマスコット(暫定)の月猫ちゃん!
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はるのひだまりへようこそ はじめたばかりで、まだまだ試行錯誤の段階です。 わからないことだらけですが、毎日、たのしい~ はるのひだまり(表紙) 陶芸ブログあつまれ~? 図書館に頼む本? きょうのネットサーフィン? PC TIPS 2007.01.30? 毎月すること WIKIでこれからしようと思っていること? ブログ よく使うと思われるページ ご利用ガイド 助け合い掲示板 とほほのWWW入門 Wikinovice-Wiki初心者の部屋- 便利なツール メモ(下書き)?
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ひだまり鯖の住人 別名、ひだまり鯖の自由人(?) 住人の皆さんを簡単に紹介しています。 名前(マイクラID)と表記しています。敬称略です。 住人紹介 るいーに (1ouis) TwitterID @1ouis サーバー運営主こと創造主。 今や立派な道路整備士となっている。 今日も今日とてひだまり鯖に道を紡ぐ漢。 沖志惇 (oxygenerate) TwitterID @oxygenerate 鯖主の次くらいにひだまり鯖を徘徊している暇人。 どこかの動画から模倣したようなギミックをそこらに作っている。 利便性をやたらに求める効率厨である。 石乃つばめ (petp) TwitterID @tubame_i ちょこぼ (chcb13) TwitterID @chcb13 うえくさ/Do (_Do_) TwitterID @_Do_t 誰あろう、ひだまり荘を設計した御仁。 多くのハイセンス建物を生み出し続ける彼こそ匠。 ひだまり鯖の至る所に彼の技術が散りばめられている。 あさみ (k_asami) TwitterID @k__asami タカビィ (takabee) TwitterID @TakKunBee かりや (KariyaRorlk) TwitterID @KariyaP6 怪奇建築物を作らせるなら彼しかいない。 その溢れ出るセンスから生み出されるものは誰しもを驚嘆させる…… 彼の家(?)はまさに魔城と形容するに相応しい。 ふみゅ (fumitsuki_yuno) TwitterID @fumitsuki_yuno ネス (NESS1943) TwitterID @NESS1943 ひだまり鯖イチのダイヤリッチマン。 マスターチーフは今日も地底に迷宮を作るのだ。 ひたすら炭鉱夫をしながら時折溶岩に焼かれている。 成瀬 (naruse_rine) TwitterID @naruse2525 ベガ (piparkaq) TwitterID @bega03 南無 (NUMB41) TwitterID @NUMBencore41 ひだまり荘の将軍 (shogun1003) TwitterID @jiyunin1003 いつもどこかに探索に出かけては倒されている。 ひだまり鯖には数少ない探索人。 今日も新たな洞窟に潜っていることだろう…… ひまリス (tukune365) TwitterID @hima_risu 砂漠方面の巨大ヒロさんドット絵を作ったお方。 そのクオリティには感服。 K (KEBISO) TwitterID @k_shellinford ハンバーグ先輩 (K2124e) TwitterID @k2124e チカック (tikaik) TwitterID @kitanoumintyu みやりゅー (ryu_miyako) TwitterID @ryu_miyako
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ひだまり鯖 is 何 minecraftひだまりサーバー(通称ひだまり鯖)とは、るいーに個人が立てている、minecraft非公式サーバーです。 ひだまらーのminecraftプレイヤー同士でもっと交流したいとの思いから名づけました。 ひだまらーも、そうでない方も、楽しく遊んでいただければと思います。 運営方針 るいーにが考えている運営方針です。 MODは最低限 ひだまり鯖では、多くの人と遊びたいと思っています。 そのため、あまり多くのMODを入れず、できるだけVanilla(※)に近い状態にしたいと考えています。 但し、より楽しく遊ぶための基本的MODで、かつプレイヤーの皆さんに設定を強いるものでなければ、一部導入も考えています。 サバイバルモード ものづくりが盛んな鯖ではありますが、基本的にクリエイティブモードは使用しません。 サバイバルモードではどうしても作業に支障がある場合や、必要数の割にコストが高すぎるアイテムが必要になった場合のみ、例外的にクリエイティブモードを使用します。 接続方法 Minecraftにて、サーバードメイン「hidamariminecraft.dip.jp」と入力すれば接続出来ます。 ただし、現在はホワイトリスト方式になっていますので、接続する方は予めるいーにまで連絡をお願いします。 サーバーの環境が変更されたため、今まで接続に必要だったLogMeIn Hamachiは不要になりました。 注釈 ※Vanilla MODを導入していない、初期状態のマインクラフト(サーバー・クライアント)のこと。そのテクスチャの事を指す場合もある。
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ひだまり鯖の約束事 ひだまり鯖における約束事を、書いてます。 あまりに守られていない場合、管理者権限でキックすることがあるかもしれません。 まあ、普通にやってればそんなことはないですが、ご協力お願いします。 (2013/03/15更新) 一、破壊活動をしないこと みんなで苦労して作ったワールドです。 勝手に壊されてはたまったものではありません。 都市開発計画で作りなおすときは作った人に確認をとりましょう。 一、盗みをはたらかないこと マインクラフト世界には、貴重なアイテムも多く存在します。 勝手に人の家のチェストを開けてアイテムを持ち出すことは、勇者にのみ許可された特権であり、ひだまり鯖にそんな人はいません。 そんなことしなくても、みんなで使える共有倉庫ありますよ! まぁこの2つですよね。基本。 その他、ルールなど 家とか作ったら誰の家かわかる看板たててね。 USTしたりとかキャプチャ上げるの自由。 ひだまらーだけが参加できる鯖じゃないよ。 ログイン時に誰かいたら挨拶しようぜ このページは思い出したら追加されるかも
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ひだまり旅行代理店へいらっしゃいませ! ひだまり旅行代理店では「わくわくする冒険」をキーワードに、ひだまりLsの皆さんをエオルゼア全土へとご案内いたします! 尚、当店は警備の人間を雇うお金がないため、旅行中に強力なモンスターさんに遭遇した場合はお客様ご自身で退治して頂けるようお願い申し上げます。 ※お客様の身の安全は保障致しかねます。 (下の写真はエオルゼア全土の地図となっております。旅行計画や、辿った足跡をペタリしていきます 記録のある場所はクリックで詳しく見れるようになっておりますので、興味のある方は是非ご覧ください。) 名前 サウスブラッドショアへの道のりは遠いとおもったが、@で見たらタッチしたことがありましたw - むむ 2011-10-02 01 25 48 釣り大会みなさん参加ありがとうございました。ムムさん次回はたくさん珊瑚さん釣ってくださいw - ねこっと 2011-09-04 18 19 41 釣り大会皆様お疲れ様でしたー。珊瑚【どこですかw?】 - むむ 2011-09-04 09 33 30 旅先からスマホでφ(..)みんな頑張れー - Mio 2011-09-03 22 20 13 (((((((( ;゚Д゚))))))))ガクガクブルブルガタガタブルブル・・・みんな頑張って(/ω\) - まぐちゃ 2011-09-03 01 31 02 コメント全部見る!
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当ひだまりの月猫のコンセプトは 敷居は低く(能力や知識、経験問わずみんな平等)、モラルは高く(挨拶等のマナーを守り人に迷惑を掛けない)、 個人の楽しみを尊重(緊急やクエへの参加の強制はせず、したい事を好きなように出来る場) を理想と目標、行動方針として活動しています。 要するにマナー守ってみんな楽しめる場を頑張って作っていこう!( ´∀`)bグッ!
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ひだまりパイロット アイドレスWiKiの該当ページ L:ひだまりパイロット = { t:名称 = ひだまりパイロット(職業) t:要点 = パイロット,なんでひだまり?,隠居しそう t:周辺環境 = 空 t:評価 = 体格4,筋力4,耐久力4,外見3,敏捷4,器用3,感覚3,知識4,幸運3 t:特殊 = { *ひだまりパイロットの職業カテゴリ = ,,派生職業アイドレス。 *ひだまりパイロットの位置づけ = ,,パイロット系。 *ひだまりパイロットのパイロット資格 = ,,搭乗可能({I=D,航空機,宇宙艦船,水上艦船})。 *ひだまりパイロットの搭乗戦闘補正 = 搭乗,条件発動,(乗り物に搭乗して、戦闘する場合での)全判定、評価+3。 } t:→次のアイドレス = 熟練パイロット(職業),裏方パイロット(職業),宇宙往復機の開発(イベント) } 派生前 きゃりっじAWACS
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「由花ちゃん、最初に比べたらだいぶ慣れてきたわよね」 「そうだね。最初はまともに話をすることもできなかったからね」 ひだまり荘の階段を登りながら、沙英とヒロはそう口にする。 由花がひだまり荘に来てから1ヶ月が経った。ひだまり荘での生活には慣れ、ゆの達との会話でガチガチになったりはしなくなった。 「あ、ゆのさん、宮ちゃん」 「やっほー、沙英さん、ヒロさん」 203号室の前、相変わらずの口調で宮子が二人に挨拶をする。 その隣には、そんな宮子に苦笑するゆのもいた。 「買い物でも行くの?」 「いえ、由花ちゃんの部屋に行くつもりでした」 「さっき『私の部屋に来てください』って言ってたから、遠慮なくお邪魔させてもらおーと」 「私達も用事があってね、由花ちゃんの部屋に行くつもりだったのよ」 203号室の扉を見て、ゆのは何か考え込むように口元に手を当てた。 「……よく考えたら私達、由花ちゃんの部屋に入るって初めてじゃないですか?」 「由花ちゃんに認められたってことなのかしらね」 そう会話をする二人をよそに、宮子が203号室のドアを乱暴に叩いた。 すぐに由花が出てきて、沙英とヒロが一緒にいることに気付き頭を下げる。 「ヒロ先輩に沙英先輩、今ちょうど呼びに行こうとしてたとこなんです。あ、立ち話もなんですから、皆さんどうぞあがってください。汚いところですが……」 ドアを開けたまま壁に張りつき、四人を中に招き入れる。最後にヒロが入ったところで、ようやく由花も自分の部屋に入った。 馬鹿丁寧な言動はクセらしく、ゆのや宮子に対しても敬語のままである。初対面の人及び先生にもタメ口な宮子の反対を行く性格だ。 「いや、メチャクチャ綺麗なんだけど……」 彼女の言葉とは裏腹に、部屋のなかに散らかっている様子は見受けられなかった。 さらに本棚の本は左から背の順で並んでいて、ナンバーもしっかり1から始まっている。 教科書も同じでしっかりしていた。教科ごとに分けられ、それぞれで背の順で並んでいる。 ゴミ箱は燃えるゴミ、燃えないゴミ、ペットボトル、アルミ缶、スチール缶と区分けされていて、中身はほとんど空に近い状態だった。 「すごいわ……」 「私の家はそういうところには厳しかったので、すっかりクセになっちゃいました」 「あれ?」 そんな中、ゆのが部屋の片隅にある何かを発見した。 かつて動物の四コマ漫画を見たことがあるゆのはそれを知っていた。ケージと呼ばれる小動物用の家である。 「由花ちゃん、動物飼ってたの?」 「はい、ハムスターを。一人暮らしでも寂しくないようにって、こっちに来てから飼い始めたんです。今日皆さんを呼んだのは、この子を紹介しようと思ったからです」 「ハムスターか~……私ナマで見たことない」 一年生ズがいろいろ話してる傍で、沙英とヒロは眉をひそめた。 「由花ちゃん、ひだまり荘規約って知ってる?」 「いえ……知りませんが」 そこで何かに気付いたように口を手のひらで覆った。 「も、もしかしてひだまり荘ってペット禁止ですか!?」 「ええ。ちゃんとそう書いてあったじゃない」 「うう……見てなかったです……」 頭を抱えて縮こまる由花。しっかり見ていなかったことに対する自責の念が見て取れる。 そんな由花を慰めるように、沙英は由花の肩ポンと叩いた。 「多分、大丈夫だと思うよ。ハムスターだから吠えたりして迷惑をかけないだろうし」 「ほ……本当ですか……?」 半分涙目になった由花が顔をあげて沙英の方を見る。 「大丈夫だって。だから安心しなよ」 その言葉と微笑む沙英の顔に安心し、由花はホッと胸を撫で下ろした。 沙英は由花からケージに視線を移す。だがその中にハムスターの姿は見えない。 ハムスターの巣箱や床材のチップ、エサ入れや吸水器、回し車やトイレくらいしかない。 沙英は何かを考えるようにあごに手をやってから尋ねる。 「由花ちゃん。このハムスターってロボ?」 「あ、はい、その通りです。でもなんでわかったんですか?」 「ロボは基本臆病な性格だから、人が大勢だと巣箱に潜ったりしちゃうのさ」 「沙英先輩、博学です……」 「いや、ただ単に私も昔にロボを飼ってたことがあるってだけだよ」 二人の会話を聞くゆの、宮子、そしてヒロの三人は、それぞれおなじような想像を巡らせていた。 メタリックなハムスター。 ジェット噴射で空を飛ぶハムスター。 合体して巨大になるハムスター…… 「……あのさ、なんか変な想像してない?」 『え?』 三人の声がきれいに重なる。 「ロボっていうのは、『ロボロフスキーハムスター』の略称ですよ」 「そうなんだ……」 「なんだかロシア人みたいなハムスターね……」 「なぁんだ……合体しないんだ……」 それぞれ納得したり、がっかりしたりしながらケージを覗く。 しかし、今日は結局そのハムスターは現れなかった。 「そういえばヒロさん、最初『用事がある』って言ってませんでした?」 唇に人差し指を当てて記憶を掘り起こすゆの。 その言葉を聞いて、沙英とヒロは目を合わせた。 「すっかり忘れてたわね」 「そうだね。ゆのに言われなきゃ日が暮れちゃうところだったよ」 「……? 何の話ですか?」 二人の会話の内容が理解できなくて、由花が首を傾げる。 由花だけでなく、『用事』の内容を知らないゆのと宮子の頭にも大きなハテナマークが浮かんでいた。 「由花ちゃんもひだまり荘の生活に慣れたわけだし、歓迎会を開こうと思ってさ」 Scene.3 『4月27日 共に生活する家族』 「すみません、私なんかのために……」 ひだまり荘から少し歩いたところにあるコンビニ――ベリマート。 その買い物からの帰り道で、両手にレジ袋を持つ由花が申し訳なさそうに頭を下げた。 「いいんだってば。これはひだまり荘の伝統でもあるから」 「今年の一年は誰もひだまり荘に入らなかったからな~」 「今日は由花ちゃんが主役なんだから。荷物は私達が持つね」 「あ……ありがとうございます」 由花の方に手を差し出し、食材やお菓子、ジュースが詰まったレジ袋を受け取ろうとするゆの。 その善意を有り難く思いながら、由花は左手に持つ袋をゆのに渡した。 だが、由花の手が離れた瞬間、ゆのの手がガクッと下がる。 「こ、これ……相当な重さあるよ……!?」 「どれどれ?」 宮子が横から手をだし、それを受け取る。 一瞬だけよろめいたものの、なんとか態勢を整えた。 「う~ん……確かにちと重いな……」 「宮子でも重いの? じゃあ、相当な重さじゃん」 宮子は女の子でありながら結構な力持ち。そこら辺の男子にも腕相撲で勝るほどである。 その宮子が苦戦している袋を顔色一つ変えずに持っていた由花…… 「由花ちゃんって、宮子より力持ち?」 「みたい、ですね。運動はからきしダメなんですが……」 左手で自分の頬をポリポリと掻く。 表情が暗くなったところを見ると、どうやらコンプレックスのようだった。 「……あれ、ヒロ?」 先ほどまで沙英のすぐ後ろにヒロがいたはずだが、忽然と姿を消していた。 キョロキョロと辺りを見回し、やっと見つけたところはケーキ屋の前だった。 「ケーキ……」 「ん、由花ちゃん、食べたいの?」 「え、あ、いえ……」 指をくわえてケーキ屋を見つめていた由花。 両手を左右に振って取り繕っても、バレバレである。 「ゆっきゅんが欲しいなら買ったげるよ~」 「アンタは金欠でしょが。てゆーか、食べたいだけでしょ?」 「あはは、バレた? さっすが沙英さん」 最早おきまりと言ってもいいようなやり取りに、由花とゆのは目を合わせ、同時に笑った。 「では、お言葉に甘えて……」 由花がケーキ屋へと歩いていく。その後ろに三人がついていく。 ヒロの姿が見えないが、おそらく中に入っていったのだろう。 「うーん、いい匂い!」 「ケーキの匂いが漂ってるんだね」 自動ドアが開いた瞬間、甘い匂いが四人の鼻に届く。 なんだかんだ言って四人も女子高生、ケーキは大好物だったりするのだ。 「あら、みんなも来たの?」 「ヒロだけ置いて帰るわけにもいかないでしょ」 「由花ちゃんは何がいいの?」 指をくわえながら、ケーキが入ったガラスを眺める。 瞳がとてもキラキラしている。ヒロもそうだが、どうやら由花も甘いもの好きのようだ。 「すいません、レアチーズケーキ5個ください」 「はい、少々お待ちください」 店員はニコニコしながらレアチーズケーキを箱におさめていく。 営業スマイルだろうと、その笑顔は見ている人を幸せにさせるようだ。 「ゆっきゅん、まさか私達にも買ってくれたの!?」 店員から箱を受け取る由花に、宮子が目を輝かせながら尋ねる。 しかし、次に返ってきた言葉は衝撃的なものだった。 「え、皆さんも食べるんですか? じゃあ、更に20個追加します」 店員、他の客、そしてゆの達……その場にいた誰もが固まった。 ひだまり荘に帰ってきてから。沙英の部屋である102号室で歓迎会が開かれていた。 テーブルの上にはお菓子やジュースのゴミが散乱……していない。由花がしっかり片付けたのだ。 レースカーテンの向こうには、すでに宵闇が広がっている。 台所では、なにやら鍋が煮え立っている。由花が持ってきたものなのだが、中身はまだわからない。 「……それにしても、さっきは驚いたわ……」 「一人でケーキ5つだもん。宮子以上だよ……」 先ほど買ってきたケーキはすべて由花の腹の中に収まっている。 もちろん、25個も買ってはいない。最初に由花が買った5個のみだ。 ちなみに宮子は一つも食べられなかったことがよほどショックだったのか、テーブルに突っ伏している。 「アレってつまり、一人5個ずつ食べるって思ってたんだよね」 「すみません……私の家系がおかしいんだと思います……」 人差し指をツンツンとつつきながら、由花が真っ赤な顔で答える。 「私の家族は、みんな甘いものが大好きで……ケーキバイキングのケーキを私達家族だけで食べ尽くしたことが……」 「うっわ……筋金入りの甘党だよ……」 ゆのの頭には、自分の両親が巨大な皿に山のように盛られたケーキを持っている姿が浮かんでいた。 それを片っ端から食べていき、山のように盛られていたケーキが数十秒で消えていく……。 あり得ない光景に、ゆのはくすりと笑った。 「いいなぁ、それだけ食べてもその体型だもの……」 甘いもの好きなところは由花もヒロも同じなのだが、二人には決定的に違うところがある。 それは――体重。 そういう身体なのかもしれないが、ヒロはちょっと食べただけでもすぐに体重が増えてしまうのだ。 ヒロはそれをものすごく気にしており、度々ダイエットを重ねてきたのだが……結局すぐに体重が増えてしまう。 一方の由花はというと、『小さい頃から甘いものを食べまくってきた』のにも関わらず、まったく太っていないのだ。 ヒロからしたら、羨ましいことこのうえないのだが…… 「……ぐす……」 「え?」 「私だって……ひっく……好きでこんな体型してるんじゃないんですよ……? 背も高くなりたいし、太りたい……なのに……なのに……」 涙を流しながら由花が机に突っ伏す。いきなりの出来事に、宮子を除いた三人は驚いたのだが…… それより前に三人は同じ結論にたどり着いた。 『完全に地雷を踏んでしまった』。 由花が自分の身体にここまでのコンプレックスを抱いていたなんて……同じく低身長なゆのでさえ見抜けなかった。 「そんなに落ち込まなくてもいーじゃん、ゆっきゅん」 おもむろに立ち上がり、由花の隣まで歩いていって肩をポンとたたく宮子。 さっきまで自分自身が落ち込んでいたのだが、それはきれいさっぱり消え去ったようだ。 「だって小さくなきゃ、ゆっきゅんはゆっきゅんじゃなくなるじゃん」 「あ……」 確かにその通りである。もし少しでも何かが違っていれば、今の由花には育っていなかったかもしれない。 某CM風に言うなら『私の背がもう少しだけ高かったら、この世界ももう少しだけ、変わるかもしれない』のである。 「だからゆっきゅんはそのままでいいんだよー。ゆのっちも、沙英さんも、ヒロさんも、私もね」 いつもはハチャメチャな発言をする宮子だが、こういう時はとても的確なことを言う。 しかもその内容のほとんどが『名言』的な内容なのだ。宮子、GJ。 「でもさー、宮子はもうちょっと変わった方がいいと思うよ」 「へ、なんでー?」 口を大きく開けながら首を傾げるあたり、どうやら本当に言われた理由がわからないようだ。 沙英はヤレヤレと溜め息をついた。説明する気も失せたらしい。 「ところで由花ちゃん、さっきから何を茹でてるの?」 「う~んと……もうそろそろかな」 ゆのの問には答えずに立ち上がり、台所へと歩いていく。 気になった四人は立ち上がり、一緒に台所へと向かった。 『わあぁ……』 鍋の中を覗いた四人が一斉に歓喜の声をあげる。 その光景に、思わず由花も笑顔になった。 「由花ちゃん、これカニよね? どうしたの?」 「実家の隣の漁師さんから届いたんです。いつも型が悪かったりしてお店に出せない魚介類をもらったりしてるんですよ」 「いいなぁ、私も北海道に生まれたかった……」 宮子の口から流れ出ているヨダレを、ゆのがポケットティッシュで拭いてあげる。コンビネーションは抜群であった。 鍋のお湯を捨て、蟹の殻を切るためのハサミを出す。 「いっぱい送ってきたので、せっかくだから皆で頂こうと思いまして」 「やったー!! 今日は蟹パーティーだー!!!」 子供のようにはしゃぎながら宮子はリビングへと戻っていく。 窓の向こうはもう闇が広がっていた。五人での夜はまだまだ続きそうだ。 「改めて、これからよろしくね」 「はいっ」
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「本当に大丈夫かな……」 「大丈夫よ、あなたならやれる」 「今日までずっと頑張ってきたじゃないか。自信を持て」 「……うん、わかった」 「辛かったら、いつでも帰ってきていいからね」 「うん。それじゃ……行ってきます」 引っ越し屋のトラックの助手席に乗り込むと、少女を乗せたトラックはすぐさま行ってしまった。 次第に小さくなっていくトラックを見送りながらも、少女の母親はいまだ不安を隠せないでいた。 ああは言ったものの、引っ込み思案な娘がしっかり生活できるのか、とても心配している。 「……本当に大丈夫かしら」 「俺は大丈夫だと思うよ。『あの事故』に遇ってからはや一年、アイツは『あの事実』を聞いた時以外、一度も泣いちゃいないんだ」 「けど、それは私達を心配させないために我慢してるんじゃ……」 「可能性はあるが……とにかく、アイツならやれるさ。信じてやろうよ、娘を……」 「そうね……」 遠い目をする二人を後ろに、トラックは少女が新しく暮らす世界へと加速していった。 「……じゃあ……帰るか、故郷へ。このアパートに、もう用はないからな」 「ええ……」 Act.1 新しい生活(4月) Scene.1 『3月28日 ようこそ、ひだまり荘へ』 「うぅん……今日、春休みだった……」 やまぶき高校の美術科に通う生徒達が暮らすアパート――ひだまり荘。 目覚まし時計のアラームを止めて、そのひだまり荘202号室の住人――ゆのはようやくその事実に気が付いた。 そういえば、去年も同じことをしたなと、ちょっと自己嫌悪。 604 名前:ひだまりの中で 1―1[sage] 投稿日:2008/04/07(月) 20 11 35 ID /hLEiic3 「……朝ごはん作らなくちゃ……」 もう一度寝るわけにもいかないので、休日にしては少し早いけれど朝ごはんを作ることにした。 いつも金欠で腹ペコな201号室の住人――宮子のためにも、ちょっと多めに作る。 そのうち、味噌汁のいい香りが部屋中に広がったところで―― 「ゆのっち、朝ごはーん!!」 と、自分のお茶碗と箸を持って宮子が突入してきた。 「おはよう、宮ちゃん。もうすぐ出来るから」 それに驚く素振りも見せず、ゆのは味噌汁の味見をする。 これが二人の日常で、ゆのはこの生活にとうの昔に慣れているのだ。 「ゆのっちー、早く早くー!」 いつのまにかテーブルまで移動していた宮子はマイ箸を左右の手で持ってお茶碗をカンカン叩いている。 ゆのはそのお茶碗を持ってご飯を盛る。宮子仕様にこんもりと。 それをテーブルの上に置くなり、宮子の目がキラキラと輝きだした。 「おおー、今日はいつになく大盛りだ!!」 「実は昨日お米の分量を間違えちゃって、ちょっと多くなっちゃったの。あ、まだ食べちゃ駄目だよ」 そう忠告をしながら、台所にあらかじめ準備しておいた宮子用の味噌汁と目玉焼きを持っていく。 宮子の口元からヨダレが出ているのを確認すると、ゆのは黙ってティッシュペーパーを差し出した。 宮子がヨダレを拭いているうちに自分用の食事をテーブルに置き、味噌汁が入った鍋を持ってきて、宮子の横にちょこんと座る。 「さ、食べよっか」 「うすっ。いただきまーす!」 その量は、宮子のものと比べるとかなり少ないが、ゆのの胃袋の方が正常であるということを忘れないでいただきたい。 「ぷはっ♪ やっぱりゆのっちの味噌汁は美味いなぁ♪」 「えへへ、ありがとう。まだまだあるから、たくさん食べてね」 「おかわりー!」 言うが早いか、味噌汁をぐびぐびと飲み干して茶碗をゆのに突き出す。 相変わらず早いなぁと苦笑しながらも、宮子の茶碗を受け取る。 「そういえば、いつ来るのかな?」 「ん? 何が?」 味噌汁をお玉ですくいながら、ゆのが宮子に確認しようとしたが、宮子は何のことを言ったいるかわからなかったようだ。 どう言えばいいのかわからないといったように少し口籠もり、そしてゆっくり話した。 「んと……転校生、って言っていいのかな。その人が来る日だよ」 「あ~、そんな話あったねぇ」 ゆのから味噌汁を受け取った宮子が思い出すように言った。 二日ほど前、ゆのが朝ごはんを作り終えるまで自室待機していた宮子は隣の203号室から物音がするのに気が付いた。 空き部屋であるはずの部屋から物音が……これに宮子は覚えがあった。 立ち上がった宮子は、無駄と隙がない動きで203号室に向かう。 ワクワクしながら扉を開けると、案の定そこには作業着姿の男女がいた。 去年、ゆのが201号室に入る前にも出会った、ハウスクリーニングの業者だった。 「おや、また君かい」 「お久しぶりでーす」 「残念だけど、おそばはないわよ?」 去年は『新しい子』が来たと勘違い、どんぶりを持って引っ越しそばをねだりに言ったためにすっかり顔を覚えられてしまったようだ。 前回の失敗を踏まえ、どんぶりは持ってきていない。なぜなら今、ゆのが作ってくれてるから。むしろ今回興味があるのは新しい住人の方だった。 「あれ? 宮ちゃん?」 「お、ゆのっちだ」 自分を呼ぶ声がして、あわてて部屋を出る。 ドアが開きっぱなしの202号室を覗き込むと、部屋の真ん中でゆのがキョロキョロ見回していた。 「ゆの、こっちこっち」 その声に反応し、ゆのは振り返ってこっちを見てきた。 そして安心したかのように宮子に駆け寄ってくる。 「も~、宮ちゃんてば、どこ行ってたの?」 「ゴメンゴメン、こっちにいたんだ」 ゆのにそう言うときびすを返し、203号室へと戻る。 その中を覗いて初めて、ゆのはハウスクリーニングの業者が来ていたことに気付いた。 「ハウスクリーニングか~、もうすぐここに新しい子が来るんだね」 「そういや、私達ももう先輩なんだねー」 宮子の言葉に、ゆのがはっとしたように目を見開いた。 「ゆのっち、どしたの?」 「そうだった……私達、もう先輩になるんだった……」 その場にしゃがみこんで頭を押さえるゆの。 その顔には、若干の焦りがあるようにも見える。 「私、先輩としてうまくやっていく自信ないよぉ……」 「大丈夫だって」 うずくまるゆのの背中を、宮子はいつもと同じ顔でポンポン叩いた。 「ゆのっち、今まで頑張ってきたじゃん。だから胸はって、次にここに来る後輩に『私が先輩だ』って言ってやろう」 「ううう……でも……」 「あ、ここに来る子は新入生じゃないよ」 『え?』 いきなり声をかけられて、二人はお互いに顔を見合せて203号室を覗き込んだ。 中で黙々と作業を続けていた業者の人がいきなり話してきたことにもそうだが、言っている内容にも驚いた。 新入生ではないということは転校生だろう。だが、この時期になぜ転校生が? 「私達も詳しいことはわからないんだけど、去年の受験には受かってたの」 「ただ、その後に交通事故に遇っちゃってね、一年間ずっと入院してきたらしいんだ」 「交通事故……ですか……」 その言葉を聞いたゆのが視線を下げる。 せっかくやまぶき高校に入れたのに、事故のせいで一年間も通えなかったなんて…… 「落ち込んだってしょうがないよ、ゆのっち。これからその人と一緒に頑張っていこっ」 「……うん……」 この後、一階に住む先輩――沙英とヒロとの会話もあるのだが、ここでは割愛させていただくとしよう。 「交通事故で一年も……さぞかし暇だったであろう」 「そっち!?」 相変わらず着眼点がどこかズレている宮子に驚きながら、ゆのは三杯目のご飯を盛る。 もちろん宮子用で、もちろん大盛りだ。 それを受け取った宮子の頭にハートマークが浮き出たのを確認し、話を続ける。 「どんな子かなぁ?」 「まあ、来てみないとわからないけどね」 ご飯をかきこむ宮子を見て、『今は食事に専念したい』と悟ったゆのはようやく食事を始める。 だが、宮子のおかわり攻撃に翻弄され、ゆのの食事が終わったのは宮子が六杯目のご飯を食べ終わった時とほぼ同時だった。 「けぷっ。喰った喰った……」 「宮ちゃん、オジサンみたい……」 つまようじで歯の隙間を掃除する宮子を見てゆのは苦笑した。 「いつもよりも食べる量が多かったね」 「うん。昨日は冷蔵庫が空っぽでなにも食べてなかったからね」 「えーっ!?」 そのあまりにも意外すぎる事実にゆのはつい大声を出してしまった。 宮子の家の冷蔵庫が空っぽの時は、朝昼夕とお構い無しにゆのの家にご飯をねだりに来るはずなのに。 「はっはっは、いつまでも他人に頼ってばかりではないのだよ。ただ今朝はついに限界が来ちゃってね……」 たった一食抜いただけで限界とは、いかにも宮子らしい。クスクス笑いながら、宮子の分のお茶碗も台所に持っていく。 「今お茶碗洗うから、くつろいでて」 「もーくつろいでるよーん」 手足を投げ出して背中をまるめてテーブルにもたれかかる宮子。 よくこの光景を目撃するのだが、猫背にならないのが凄いなとゆのは思っていた。 「……ん……?」 「あ……」 会話に夢中でまったく気付いてなかったが、二人の声が途切れた時にトラックのエンジン音と階段を上る靴音、そして二つ隣の部屋からであろう物音が聞こえてきた。 間違いない、ついに転校生が来たのだ。 「宮ちゃん!」 「うん!」 ――ガンっ。 テーブルに膝を強く打ち付け悶える宮子に苦笑しながらも、ゆのは食器をシンクの中に入れて部屋を出た。 ぴょんぴょんと片足ではねながら、宮子が後に続く。 203号室を覗き込むと段ボール箱が二、三個と作業着姿の男性だけ。 階段の方まで歩いていくとひだまり荘の玄関先に引っ越し業者のトラック、その後ろで転校生とおぼしき女の子が積み荷を降ろしていた。 長くて青空のような淡い水色の髪が、彼女の動きに合わせて揺れる。 白いカチューシャが水色の髪と相まって、後ろ姿はとても美しく感じる。 「ゆのっち、あの子かな?」 「たぶん……。だけど、なんで自分で荷物を降ろしてるんだろ?」 積み荷はすべて降ろしたのだろう、左の手の甲で額を拭ってひだまり荘を向く。 その顔にはどこか幼さが残っていて、先ほどまでの『美しい』が一転、『可愛い』に変化してしまった。 と、彼女もこちらに気が付いたようで、頬を赤くして二人にペコリとお辞儀をした。