約 4,900,903 件
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/2777.html
【TOP】【←prev】【FAMILY COMPUTER】【next→】 西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 タイトル 西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 機種 ファミリーコンピュータ 型番 IF-11 ジャンル アドベンチャー 発売元 アイレム 発売日 1989-1-20 価格 6500円 西村京太郎ミステリー 関連 FC 西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 西村京太郎ミステリー スーパーエクスプレス殺人事件 CD-R 西村京太郎ミステリー 北斗星の女 3DO 西村京太郎トラベルミステリー 悪逆の季節 駿河屋で購入 ファミコン(箱説あり)
https://w.atwiki.jp/nico-game/pages/369.html
■西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 #56 西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 【作品の傾向】ノーマルプレイ 【状況】完結(07/05/02~07/05/03) 【全動画数】3 【マイリスト】なし 【備考】ころすけ(=^ェ^=)の挑戦シリーズ このゲーム情報を編集 このページの一番上へ タグ:ADV FC に このページを編集
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/5301.html
今日 - 合計 - タグ アドベンチャー ミステリー 西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件の攻略ページ 基本情報 ストーリー 攻略情報 Tips プチ情報 関連動画 参考文献、参考サイト 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] メーカー 開発トーセ、発売アイレム ハード ファミコン 発売日 1989年1月20日 価格 6,500円(税別) ジャンル アドベンチャー、ミステリー プレイ人数 1人 セーブデータ 無し(パスワード制) 西村京太郎の推理小説『十津川警部シリーズ』を元にした一本。90年3月にはシリーズ作品の『西村京太郎ミステリー スーパーエクスプレス殺人事件』が発売された。 開発のトーセは『山村美紗サスペンスシリーズ』も手がけている。 ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2022年06月30日 (木) 00時02分00秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/1319.html
西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 連絡用掲示板・議論スレ-64~74 64 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 11 35 ID ??? ■西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 1989年発売のファミコンのアドベンチャー。 ●11月10日 11月10日の朝、山口県の下関駅にて、ブルートレイン「はやぶさ」内の個室で男の死体が発見された。 山口県警から連絡が入った十津川警部は、さっそく部下の「カメさん」こと亀井刑事を呼び、捜査に当たらせる。 今の所、身元は不明。死因は毒物によるもので、死亡推定時刻は10日の午前1時から2時の間。 自殺か他殺かはまだはっきりしていない。男の乗っていた電車は9日17時5分東京発下り「はやぶさ」の個室。 寝台列車ブルートレインは人気で当時も満席だった。亀井は死体の顔のアップの写真を受け取る。 東京駅、中央改札へと行き駅員に会う。警察である事を言い、9日の予約を調べてもらった。 個室A寝台の3号室、5日前に予約した「いむら きょうすけ」と分かる。住所は中野区中央の中野ハイツ。 亀井は住所のマンションへと向かい、管理人と会い「いむら」が亡くなった事を告げた。 管理人に話を聞く、「いむら」は私立探偵であり、結構裕福な暮らしをしていた。 今回は2,3日で帰ると管理人に伝えており、自殺ではないのでは?との事。 人柄に関しては、近所の人から聞くに、あまり評判のいい男ではなかったようだ。 部屋内を調べさせてもらう、整頓されている部屋。調査の為、調査ファイルを署に持っていく事にする。 机の上にあったマッチ。王冠のマークの入ったそれが気になった亀井は、それも持っていく。 その後も部屋内を調べたが、遺書らしきものは無かった。 警視庁捜査1課へと戻る。女刑事の北条がいた。山口県警でも自殺、他殺両方で調べていると伝えられる。 「いむら きょうすけ」について話す、私立探偵で、部屋内に遺書の類はない。 ファイルを渡し調べてもらう。またマッチについて聞くと、銀座にある高級クラブ「ロイヤル」のマッチだと聞けた。 銀座クラブ「ロイヤル」。高級な店で政界や財界の人達も利用する。 クラブのママに会い警察である事を伝え、「いむら きょうすけ」について尋ねる。 名前は知らないが、写真の男は何度か会った事がある。悪口は言いたくないが、嫌な客だった。 ビールしか頼まないうえに「ばんない」という男について、何度も聞いてくる。 「ばんない」とはこの店の常連であり、代議士をやっている。代議士とは衆議院議員の事だ。 永田町の国会議事堂へと行き「ばんない」代議士に会いに行く、扉前の秘書が外出中であると言った。 警察の者である事を伝え「いむら」について聞くが知らないとの事。今日は「ばんない」は帰らないらしく、戻る事にした。 警視庁捜査1課に戻った亀井。北条に「いむら」が持っていたファイルについて聞く。 ファイルの内容は探偵記録であり、全体的に大した仕事はやっていなかった。 ただ一つ気になる調査記録がある。5年前の広島での汚職事件について調べていたのである。 その事件に関わっていた「ばんない」代議士と「なかごう」弁護士について、詳しく調べていたようだ。 「なかごう」弁護士とは「ばんない」が広島市議会にいた頃に可愛がっていた弁護士。現在、事務所は新宿にある。 もしも「いむら」の事件に「ばんない」が関わっていたら、大きな事件となるだろう。 新宿にある「なかごう」の弁護士事務所。ソファーに対面して座る「なかごう」という男に警察である事を伝える。 「なかごう」を調査していた「いむら」について聞く、そんな人は知らないと言う。 5年前の汚職事件について聞くが、警察で調べたほうが早いと取り付く島もない。 「ばんない」について聞く、先生は広島の大学時代から先輩で、ずっとお世話になっていた。 「いむら」が「はやぶさ」内で死体で発見され、「いむら」は探偵で広島の汚職事件と「なかごう」について調査していた。 その話をしていると、ちょっと待ってくださいと止められる。確かに広島にいたから、その汚職事件については知っている。 しかし「ばんない」は潔白を証明し、「なかごう」はそれを手伝っただけで、もはや今更だと言う。 それ以上は大した情報もない、亀井は一度戻ることにした。 警視庁捜査1課に戻った亀井は、十津川警部に今の所の調査を報告した。 65 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 12 25 ID ??? ●11月11日 多摩川付近で男の死体が発見された、十津川警部は部下の西本を現場に向かわせる。 現場の堤防にはパトカーが並び、他の警察と鑑識員がシートをかぶせられた死体の周りにいた。 警官に話を聞く。朝6時ごろジョギングをしていた男性が死体を発見通報、他殺の疑いが濃い。 見た目は若い男性、身元を証明するものは持っていない。犯人のものと思われる足跡はあったが、争った形跡はない。 死因は右わき腹を刃物で刺した跡があり、出血多量によるもの。死亡時刻は昨日の夜12時前後と思われる。 凶器は辺りから発見されていない、刃渡り15~20センチほどの物と推測される。 辺りの人に話を聞く、事件と関係あるかは分からないが、土手の上に昨夜から白い車があり、今も止まっている。 その車を調査してみる、鑑識員が死体の指紋と車にあった指紋を調べると一致。どうやら死体の者が乗っていた車のようだ。 車の中、ダッシュボード内に運転免許所がある。「かとう たけし」18歳、住所は板橋区のアパート。本籍は広島。 こんな所に車を止めて、何をしていたのか? 西本は調査を開始した。 板橋区のアパートひかげ荘を訪ねる。「かとう」について話を聞く、近所の人が言うにはチンピラだった。 大家に警察の者と名乗り、「かとう」が殺された事を伝え部屋を調べさせてもらう。 部屋内は物が散乱している。「あけみ」というアイドルのポスターが張られている。 落ちている物を調べる、雑誌や空き缶、西村京太郎の探偵本。 一冊の本の中に栞代わりに写真が挟まっていた、それはチンピラの見た目の「かとう」自身の写真。西本は持っていく。 調査していると部屋の電話が鳴る、受話器を取ると「今夜8時にシェラザードでOK?」と一方的に言われ、切られた。 大家に話を聞く。「かとう」はチンピラではあったが、悪党ではなかった。ただ友達が悪かったのだろうと言う。 シェラザードについて聞いて回るが、誰も知らない。 警視庁捜査1課に戻り、北条と話す。「かとう」についてはまだ調査中。 シェラザードについて聞くと、六本木のディスコにそんな名前の所があったと、北条は答えた。 シェラザードに西本刑事が向かう。中は音と光がうるさいほどで、人々は踊りを楽しんでいた。 店員にあって、「かとう」の写真を見せる。「やまざき」さんの連れの方ですねと店員は答える。 「やまざき」はすでに店にいて、踊っている。西本は踊っている山崎に声を掛けた。 おっさん、なんかようかい?と言う「やまざき」に警察を名乗り、「かとう」が殺害された事を伝える。 驚く「やまざき」、さっき電話に出たのは西本だと知る。「かとう」について話を聞く。 悪い奴ではなかったが、「やがしら組」という暴力団の下にいた、ヤバい事に首を突っ込んだのではないかと答える。 アイドルの「あけみ」について聞くと、どうやら「かとう」とは同級生だったようだ。 「ひろもり あけみ」とは同じ広島出身で、高校1年生の頃、付き合っていたと「かとう」は自慢していた。 だが東京に出てからアイドルになり、会いたくてもなかなか会えないと、「かとう」は愚痴っていた。 暴力団「やがしら組」に関しては警察の方がよく知っているだろうと答える。 また「かとう」に関しては明日来る「じゅんこ」の方が詳しいから、そっちから聞いてくれと「やまざき」は言った。 66 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 12 49 ID ??? 「やがしら組」に行く。そこにいた組員は警察に対して丁寧な口調、「かとう」について話を聞く。 だがそんな名前の人間は組には入っておらず、沢山いるチンピラの一人。写真を見せると、見た事がある気がすると答えた。 警視庁に戻り、北条と話す。「ひろもり あけみ」について聞くと、アイドルだと教えてくれる。 殺された「かとう」と関係があると言うと、四谷にある芸能プロのNプロダクションに所属していると聞ける。 十津川警部に調査結果を報告する。「やがしら組」とNプロダクションをこれから調査する方向で決めた。 その頃、亀井刑事は「いむら」についてさらに調査を進めていた。 昨日、会えなかった「ばんない」の元にもう一度向かう。受付の秘書が、忙しいからと何を聞いてもお帰り下さいと答える。 扉前でそんなやり取りをしていると「ばんない」が扉をあけて出てきた。 警察が私に、いったい何の用か?と聞いてくるので、亀井は事件について聞いていく。 5年前の広島の汚職事件について聞く、大変な迷惑を被ったが、潔白だったからこそ今の地位があると答える。 それを調べていた「いむら」については知らない。写真を見せても見た事もないと答える。 「なかごう」については、ゆくゆくは自分の顧問弁護士にしたい。広島の頃からの知り合いだと聞くと、それがどうしたと。 その後も、広島について聞くがもう終わった事、いい加減にしつこい奴じゃと怒り、部屋に戻ってしまった。 「なかごう」の弁護士事務所。またあなたですかと、うんざりした様子の「なかごう」。 広島について聞くといい加減にしてください!と怒り、終わった事だし、警察で勝手に調べればいいと答える。 「いむら」について聞いてもしつこいと言う「なかごう」。それとも私が殺したとでも思っているのかと言う。 では率直に聞きますと亀井は本題に入る。11月9日の夜から10日の朝までどこにいたのかとアリバイを聞いた。 その日はこの部屋で徹夜で仕事をしていた、助手も一緒だったと答える「なかごう」。助手に聞くが同じ答えが返ってくる。 「なかごう」のアリバイは成立した。「はやぶさ」にその日、乗る事は出来ない。 捜査1課に戻った亀井。北条と色々と話す。 「いむら」のファイルだが、重要な最近の調査がなかった。しかし5年前の広島の汚職事件を調べていたのは確か。 「いむら」は探偵としては評判は悪かったと2課から情報が入った。情報を売ったり、相手を強請ったりしていたようだ。 ファイルには重要な部分が抜き取られた痕跡がある、おそらく情報を元に相手と取引したのではないかと考えられる。 十津川警部に調査結果を報告する。どうやら広島の汚職事件が根底にあるようだと考える。 警部は亀井刑事に広島への出張を許可した。それと広島に行く時は、ブルートレインを使うように指示する。 「いむら」が発見された寝台は内側から鍵がかかっていた、つまり密室だった。事件現場を調べてほしいとの事だ。 十津川も山口県警に向かう。亀井刑事はすぐに、広島へと向かうためにブルートレインの駅に乗る事にした。 だが時刻表を調べると、「はやぶさ」は広島に止まらない。同じ寝台車の「あさかぜ」で向かう事にした。 駅についたがまだ発車時刻には時間があり、待つ事になる。 亀井は「あさかぜ」のA寝台を予約し、乗車して広島に向かっていた。そして密室に関して調査する。 「いむら」の死体が発見された時、ドアには鍵がかかっていた。どうやって犯人は密室から出られたのか。 ドアを調べるとすぐに亀井は閃く。ドアは掛け金をおろすフック型、上から鍵の腕を引っ掛ける事でドアがロックされる。 掛け金を中途半端に上げた状態で、勢いよくドアを閉めると、衝撃で掛け金が落ちてロックがかかる。 これなら簡単に外から鍵をかけられる。そして寝台列車に乗り、夜の中を亀井は広島へと向かった。 67 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 13 32 ID ??? ●11月12日 西本刑事がNプロダクションに向かう。そこにはゴルフクラブを持った社長のがいた。 「かとう」については知らないようだ。「あけみ」はこの会社にとって顔であり、ポスターがいくつも貼っている。 現在は中野サンプラザでコンサートをやっている、清純派アイドルで凄い人気ですと胸を張る社長。 中野サンプラザに向かった西本刑事。アイドル「あけみ」が花束を手に、マイクで歌を歌っている、熱気が充満している。 「そのだ」社長が自慢していた事はあると納得する西本、ファンに話を聞こうとするが、黙って歌を聞けと話にならない。 仕方ないと歌を聞いて終わるのを待つ、ファンが掛け声を歌に合わせて何度もする。 歌が終わったので楽屋へ、そこには白い衣装のままの「ひろもり あけみ」がいた。 警察を名乗り「かとう」について「あけみ」に聞く。「たけし」君の事は昨日ニュースで見たと答える「あけみ」。 同じ広島出身で中学校で同じクラス、高校2年の頃にスカウトされて東京に出るまで、付き合っていた。 半年ほど前に彼が東京に来ていた事を知った、「あけみ」のコンサートにも来ていたらしい。 だがアイドルはプライベートの時間が無く、マネージャーもうるさくて合わせて貰えなかったようだ。 何度もコンサートに来てくれたのに、結局会えずじまいだった。でもこんな事になるなんてと悲しむ「あけみ」。 そこにマネージャーの「おかだ」がやってくる、勝手に入ったら困ると言う「おかだ」。 警察である事を伝え話を聞く、「おかだ」は「あけみ」をスカウトしたマネージャー。 「あけみ」は育てた自慢のアイドルでNプロダクションの期待のホープ、きっと大物にして見せると「おかだ」は豪語する。 だから変な事件に巻き込まれるのは勘弁してほしい。アイドルは皆の者であり、「かとう」という男とは関係ない。 「かとう」の写真を「おかだ」に見せるが知らないと答える、ファンは大切だが沢山いて、いちいち顔を覚えていない。 シェラザードに行き、店員に「じゅんこ」を呼びだしてもらう。 きつい口調の女性ダンサー「じゅんこ」。「やまざき」から聞いたと話をしてくれる。 「かとう」はチンピラだったが、良い奴だったと言う。「じゅんこ」の知る限りは恨んでいる奴はいない。 「あけみ」と「かとう」は確かに付き合っていたとの事。一緒に写った写真を持っていたらしい。 しかし「あけみ」はアイドルになり、会いたくても会えないとボヤいていた。マネージャーが会わせてくれなかったと言う。 「やがしら組」では、「だいもん」という男に可愛がられ、ヤバい仕事はやらず堅気の仕事ばかりだった。 暴力団「やがしら組」。組員に「だいもん」について聞くと、丁度、中から現れた。 「だいもん」に「かとう」について聞く。「だいもん」は「かとう」にとっての兄貴分だった。 「かとう」は不良仲間とつるんでいたが、悪い奴ではなかった。「あけみ」にたいしては今も本気で惚れていたようだ。 しかしマネージャーが、チンピラと付き合っていたなんてイメージダウンになると言って、追い返していたようだ。 何度行っても会えない「かとう」は、マネージャーに「あけみ」と一緒に写った写真を週刊紙にばら撒くと脅迫した。 結局、会えずじまいで死んでしまったようだ。かわいそうな奴だと「だいもん」は言う。 もし他のチンピラが「かとう」を殺したのなら黙ってないが、マネージャーが犯人なら警察に任せると「だいもん」は言った。 捜査1課に戻った西本は、十津川警部に調査結果を報告した。 広島についた亀井刑事。広島県警の刑事に警視庁の亀井と名乗り、中に入る。 中で刑事の主任が待っていた。挨拶をし、彼が担当した5年前の汚職事件について話を聞く。 広島市で起きた土木課と建築業者の間で起きた汚職事件、だが告訴する事は出来なかった。 あと一歩で土木課と市議会議員を逮捕できる所まで行ったのだが、重要な証人が次々と殺されてしまった。 結局、証拠不十分となり告訴は取り下げとなった。犯人はいまだに捕まっていない。 どうやら暴力団のチンピラが関わっていたようだが、行方知れずだと言う。 「いむら」はその時の被害者からの依頼で事件を調べていた、一度は諦めたようだが、最近また調査を開始した。 どうやら東京で新しい何かを掴んだようだ。 「ばんない」がその汚職事件の黒幕だと思われる、代議士だが裏ではかなりあくどい手を使っていたようだ。 「なかごう」は「ばんない」から資金援助を受けて事務所を開業。「ばんない」の関係した事件でも証拠潰しをしていた。 あと「なかごう」の実家が富士見町にあるから、調べるならいかれてみたらどうかと提案された。 68 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 13 57 ID ??? 富士見町に行き、話を聞いて回る。お好み焼きをやっている男が「なかごう」とは同級生だったと聞ける。 別に仲は良くなかったらしく話した事もあまりない、「なかごう」は賢く競争心が強いタイプだったらしい。 少し前にも「なかごう」について聞いてきた人がいたと言う。「いむら」の写真を見せるとこの人だと答えた。 1か月ほど前に来て、詳しい事は高校の担任にでも聞いてくれと言ったらしい。 せと高校の「みなみ」先生で、ずっと昔から教師をやっている男性。 亀井もせと高校を尋ねる。用務員に「みなみ」先生について聞くと、授業が終わるまで待ってくれと言われる。 その頃、西本刑事。捜査1課からNプロダクションの事務所へと向かっていた。 そこにいた事務員に話を聞くと、「おかだ」は「あけみ」と共に仕事に向かったようだ。 「かとう」の写真を見せる、この人なら2,3回訪ねてきた。かなりしつこかったが、「おかだ」が会わさなかった。 ガラの悪い格好で、本人は恋人だったと言っていた。本当ならイメージダウンになると「おかだ」が言っていた。 しかも一緒に写っていた写真を「おかだ」に見せて脅していたと言う、ヤクザみたいな人だった。 そこに「おかだ」が一人、帰ってくる。「あけみ」は渋谷のプリンセスマンションに帰ったと言う。 「かとう」について聞くが、さあ知りませんと言う。写真を見せるとニュースで見たとも答えた。 この事務所に何度か来て「おかだ」と話している、知らないはずがないでしょと西本が強い口調で迫った。 今、思い出しましたが2,3回会っただけですとさらに惚ける「おかだ」。脅迫されていたはずだとさらに問いただす。 この業界でスキャンダルは困る、例え警察でも知られたくない事はあると「おかだ」は言い返す。 しかし観念したと、脅迫されていた事は事実だと「おかだ」は認める。そして私を疑っているのですかと言う「おかだ」。 10日の夜のアリバイを聞く。10日は「あけみ」と一緒に九州の博多のコンサートに行き、博多のホテルに泊まった。 コンサートは10日の夕方からだが、リハーサルなどで午前中には博多にいた。調べてくださいと「おかだ」は言った。 渋谷のプリンセスホテル。インターホーンを鳴らし、「あけみ」の部屋に入る西本刑事。話を聞く。 「かとう」とは会いたかったけれど、マネージャーが断った。それにアイドルの道は自分で選んだもの、。 「かとう」は思い出として胸にしまうと言う。「おかだ」について聞くと、良い人だが熱心過ぎて怖い時があると答えた。 10日の事を聞くと、確かに九州へとマネージャーと行ったようだ。 九州の博多のコンサートは広く、大盛況だった。それにブルートレインに乗れて嬉しかったと「あけみ」が答える。 ブルートレインという言葉に引っかかる西本刑事。さらに詳しく聞く。 9日の夜に東京から「さくら」に乗って博多まで行った、ロマンチックだったが京都を過ぎたあたりで眠った。 九州に入る前、山口の下関の手前の駅でマネージャーに起こされた、疲れていたのか本当にぐっすり眠ってしまった。 捜査1課に戻り、十津川警部に報告する西本。確かに「かとう」の殺人事件に関するアリバイが「おかだ」にはあった。 だが今度は「いむら」の殺人事件の時に、近くにいた事が分かる。「これは…ひょっとすると…?!」 十津川警部はしばらく悩んだ後、山口県警に行ってくると言い、西本にここで情報を受け取る担当を頼んだ。 その頃、亀井刑事。ようやくせと高校での授業が終わり、「みなみ」先生と会う事が出来た。 老人の教師である「みなみ」先生。「なかごう」について尋ねる。 昔から賢い子で今は弁護士をやっている、ただ影があり友達は少なかった。 友達について聞くと、少し前に東京でクラス会をやったらしい。ただ「みなみ」は行けなかったが、連絡が来た。 連絡をしてくれたのは「なかごう」と同じクラスの「おかだ」。東京に出ていった連中は結構集まったようだ。 「なかごう」には「にしおか げんたろう」という友人がいた。元々、不良であり暴力団に入ったと聞く。 3,4年前から消息不明だと言う。 「いむら」の写真を見せる。するとつい最近、「なかごう」について聞きに来た人だと「みなみ」は答えた。 「おかだ」について聞く。今は東京で芸能関係のプロダクションで働いていると言っていたようだ。 広島県警に戻り、主任に「にしおか」の事を聞いた。 「にしおか」こそが汚職事件の証人を次々殺した容疑者であり、現在行方不明の男だった。 69 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 15 48 ID ??? ●11月13日 十津川警部が、山口県警で警部と会っていた。例の「いむら」の事件が大きなヤマになりそうだと十津川警部。 そこに亀井刑事から電話が入る。十津川警部に調査の報告をする。 「なかごう」と「おかだ」が同級生で東京で会っていた可能性がある、2つの事件に関係するのではないかと言う。 さらに同級生の「にしおか」が、広島の汚職事件での殺人の容疑があった事も伝える。 東京にいる西本に二人の関係について調べさせるように連絡。亀井にも東京に戻る様に言った。 山口県警の警部から「いむら」の殺人事件について聞く。被害者はベッドから落ちるように倒れていた、死因は青酸カリ。 床に落ちていた缶ビールの中から青酸カリが検出、個室には中から鍵がかかっていた。 指紋は被害者と乗務員の物だけ。他殺の線から見ているが、証拠らしいものは挙がっていない。 死亡時刻は10日の午前1時から2時。乗客の証言から推測するに13号車から、12号車の方角に逃げたと思われる。 14号車には乗務員室があったので間違いない。 下関の駅で乗客について調べたが、不審な乗客はいなかったため、それまでに降りたと思われる。 0時16分の「三ノ宮」駅の次、、そして事件後の下関の駅までの停車駅4時~7時の「岩国」「小郡」「あさ」の3駅。 このどれかで犯人は下りたと考えられる。乗務員に関しては話せるように伝えるので、直接聞いてみてくださいと言う。 また気になる事があるのでブルートレイン「さくら」についても聞くが、それも下関で聞いてほしいと言われた。 下関駅の駅長室。駅長から十津川警部が話を聞く。 下関駅では怪しい乗客はいなかった、だが12号車の客が一人途中下車している事に気が付いた。 事件が起こる前の三ノ宮では確かに満室だったが、下関駅ではいなかったため、途中で降りたのだと言う。 十津川警部は「はやぶさ」そして「さくら」の途中での停車駅を調べてもらう。 「はやぶさ」は大阪に23:25着27発、三ノ宮0:16、岩国4:42、小郡6:09、あさ6:40。 「さくら」大阪23:49着52発、三ノ宮と岩国を飛ばし、徳山5:08、小郡5:44、宇部6:06、あさを飛ばす。 それまでどちらも京都と大阪で同じ駅で止まるので、「あさみ」が寝ている間に乗り換えは可能。 事件の全容が見えてきたと呟く十津川警部、駅長に礼を言い東京に戻る。 十津川警部から「なかごう」と「おかだ」の関係を調べるよう、電話で指示を受けた西本刑事。 2つの事件が結びつくかもしれない、すぐ調べると西本刑事は警視庁を出る。 西本刑事はNプロダクションに向かい、「おかだ」に会う。そして「なかごう」について聞く。 「し、知りません」とどもりながら答える「おかだ」。同じクラスだったはずだともう一度尋ねる西本。 いま思い出しましたと「おかだ」。この前のクラス会で会っていたかと聞くと、確かに会っていたと言う「おかだ」。 だがあまり親しくなかったので、たいした話はしていないと答えた。 広島から戻った亀井刑事。広島土産のもみじ饅頭を渡した後、「なかごう」弁護士事務所に向かった。 うんざりした様子で「また、あなたですか」と言う「なかごう」。 「おかだ」、「みなみ」、そしてクラス会について尋ねる亀井。何の事ですかと白を切る「なかごう」。 嘘をついてもダメだと亀井は言う。直接、広島のせと高校に行き「みなみ」先生からクラス会について聞いた。 そのクラス会で「おかだ」と出会った、違いますかなと亀井が言うと、「なかごう」は押し黙る。 もう一度聞くといきなり「おかだ」について聞かれたのでわからなかったが、今思い出したと答える。 しかしそれがどうかしましたかと、聞き返す。「みなみ」は先生でしたねと「なかごう」は思い出しましたと言う。 「おかだ」とクラス会でどんな話をしていたか尋ねると、昔の話をしただけだと答える。 ふと机の上に銀座クラブ「ロイヤル」のマッチがある事に気付いた、亀井が聞くとたまに行くと「なかごう」は答えた。 70 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 16 12 ID ??? 銀座クラブ「ロイヤル」。亀井は警察と名乗り、ホステスのママに話を聞く。 「なかごう」は時々、店に来る。2週間ほど前に初めての客を連れて来て、ホステスを追い払い、何か二人で話していた。 その人の名前は「おかだ」ではと聞くと、確か最初にそんな名前を紹介していたと答える。 芸能関係の仕事についていたとも、ホステスが聞いていた。しかし話の内容は聞いていない。 そこに「ばんない」が客として現れた。こんな所にまで調べに来るのかと言う「ばんない」に、仕事ですからと答える亀井。 「ばんない」はここは君のような者が来ていい所ではないと言い放つ。それとも腕ずくで連行でもするかねと続ける。 もう少し、世の中の事を勉強した前と言う「ばんない」。これ以上は話を聞けそうにないと、捜査1課に戻る。 警視庁捜査1課に戻った亀井と西本。北条から明日、捜査会議をすると十津川警部の連絡を聞く。 ●11月14日以降(何度でも列車に乗れる。) 朝、十津川警部と亀井刑事、西本刑事が集まる。そして捜査会議を始めた。今までの情報をまとめる。 亀井が報告する。「いむら」が殺された原因は、彼が調べていた広島の汚職事件に関係がある。 その事件には弁護士の「なかごう」と代議士の「ばんない」が絡んでいる。 「なかごう」は知り合いの暴力団組員の「にしおか」に頼み、「ばんない」に関する汚職容疑の証拠を隠滅させたと思われる。 「いむら」はその事件の決定的な証拠をつかんだ、そのために殺されたと考えられる。 その場合、怪しいのは「なかごう」だが彼にはアリバイがある。そこで同級生の「おかだ」が重要になる。 西本が報告する。「かとう」の殺害事件は、その殺害理由は彼がNプロを脅していた事だと考えられる。 スキャンダルを恐れての犯行、怪しいのはマネージャーの「おかだ」になるが、彼にもアリバイがある。 そこから十津川が話し始める。「なかごう」と「おかだ」は知り合いであり、互いに邪魔になる人物がいた。 そして彼らは最近クラス会で顔を合した。そこから交換殺人を行ったのではないかと、考えてみる。 ヒントになったのはブルートレイン。「おかだ」は九州の博多に行くのに、夜行列車を使った。 アイドルなら、新幹線か飛行機を使うのが普通。しかも乗っていたのは「はやぶさ」の前に東京を出る「さくら」。 「おかだ」は京都までは「さくら」に乗っていた、下関でも乗っていた。だがその間のアリバイはない。 「あけみ」が寝ていたからだ。つまりこの間に乗り換えて殺人を行うことが可能。 十津川警部の推理では、「おかだ」は大阪で「さくら」を下りて後に止まった「はやぶさ」に乗り換えた。 そこで「いむら」を殺害し、下関までに「はやぶさ」を降りて車を飛ばし、「さくら」に乗り換えた。 「いむら」は恐らく、調査結果から「なかごう」を強請っていた。当日は列車内で金と書類を交換する予定だった。 十津川警部はこれからについて指示する、西本には「なかごう」を調べ、その後「おかだ」が大阪で乗り換えたかを調査。 そしてカメさんには、本当に乗り換えが可能だったかの証明をしてきてほしいと頼んだ。 亀井刑事は数時間後、「はやぶさ」の寝台に乗っていた。大阪を出た所であった。 とりあえず岩国駅の4:42まで、まだまだ時間があるので、ひと眠りする事にした。 西本が「なかごう」の弁護士事務所を訪ねる。また警察ですかと言う「なかごう」。 アリバイについて聞く。9日の夜はここで仕事をしていた、そのアリバイもあると以前言ったと「なかごう」が答える。 それではなく10日の夜の12時頃のアリバイを西本は聞いた。10日の夜!?と「なかごう」は驚く。 10日の夜にも事件が起こっていた、念の為に聞かせてほしいと西本刑事。 少し黙った後、10日の夜はずっと青山の自宅にいたと「なかごう」は答えた。 南青山の「なかごう」の自宅。近所で10日の夜について聞き込みをする西本、するとおばさんが話してくれた。 10日の夜は主人の帰りが12時になって、その時に扉を開けたら「なかごう」さんが車で出かけたと。 「なかごう」の10日の夜のアリバイは崩れた。 71 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 16 38 ID ??? 西本は、大阪に向かうために東京駅のホームに向かった。これが最終列車だと聞く。 それに乗って、新大阪駅に着く。そのホームの辺りの人を見ると、西村京太郎がいた。 列車に着いて話を聞くと、夜行列車は時刻表にない駅にも止まる、運転停車と呼ばれる停車がある。 駅員の交代や、物資の積み下ろし、給水などの為に行われるのだと言う。 駅員に9日の話を聞くが、さすがに覚えていない。それなら彼に聞けばいいと、駅にいた少年を紹介される。 少年は列車が好きで、ここでよく写真を撮っている。9日の夜の写真を聞くと、見せてくれた。 たくさんある写真の中の1枚。そこには「おかだ」が「はやぶさ」に乗り込む姿が写っていた。頼んで写真を借りる。 東京に戻った西本は、十津川警部に報告し、写真を見せた。後はカメさんの報告だけだなと待つ。 亀井刑事が4:40分に起きて、岩国駅で降りる。そこにあったタクシーに乗った。 警視庁捜査1課の者だと名乗り、捜査に協力してほしいと言った。恐縮するタクシー運転手。 「さくら」が下関の駅に着く前の駅の宇部駅に、高速道路で飛ばしてほしいと言った。 そして宇部駅に着く、ホームに行くが「さくら」はすでに発車していた。6:06に間に合わなかったようだ。 一旦、東京に戻り十津川警部に報告する亀井刑事。これは実証しなければならないと、もう一度頼まれる。 それと西本から運転停車というものを聞いた、もしかしたらどこかで止まるかもしれないと、亀井に伝えておく。 数時間後、また「はやぶさ」に乗る亀井刑事。今度は寝ずに、ずっと待ち続ける。 一時、二時と眠気に耐えながら待っていると、列車が止まった。2:42、停車駅ではない。 車掌に話を聞くと、給水の為にいつもここ岡山で止まるらしい。 本来は客は下りれないが、無理をすれば降りられる。降りて、すぐにタクシーに乗り、近くの小郡を目指した。 そして小郡駅のホーム、5:44着の「さくら」が今、駅についた。 東京に戻り、十津川警部に調査を報告する亀井。これでアリバイは崩れた。 大阪駅で乗り込む、決定的な証拠である写真もあり、時間的にも可能。「おかだ」を問い詰める事にする。 十津川警部は西本刑事に「おかだ」を重要参考人として、捕まえてくるように指示する。 そして亀井刑事には「なんごう」を、調査してきてほしいと言った。 西本がNプロダクションを尋ねる、社長と事務員に「おかだ」の事を聞く。 「おかだ」は出社していない。いつもなら連絡が入るのにおかしいと言う二人。 「あけみ」は一人で、都内のレコード店のキャンペーンを回っている。 なんでしたら直接自宅を訪ねてみてはと、お茶の水のマンションの住所を教えてくれた。 西本刑事はお茶の水のマンション、「おかだ」の部屋の502号室へと行く。 インターホーンを鳴らしても返事がない、ドアノブに触れると鍵が開いていた。 扉を開くと、部屋内で「おかだ」が死んでいた。とにかく連絡だと西本が十津川警部に電話をする。 その頃、亀井刑事は「なかごう」の弁護士事務所に行っていた。「なかごう」の助手だけがいた。 「なかごう」はおらず今日は来ていないと言う。助手は行き先は聞いていないと答えた。 部屋にあった「なかごう」のジッポライター、これから指紋を取っておこうと亀井。 部屋にあった皮の手袋、勝手に触れないでくださいと言う助手。数日前になくして、新しく買った物らしい。 72 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 17 17 ID ??? 捜査一課に戻った亀井刑事。十津川警部が、「かとう」殺害に使用された凶器のナイフが多摩川で見つかったと知らせる。 川底から見つかったが、指紋もとれたらしい。さらに川下で血痕のついた皮の手袋も発見された。 どうやら「かとう」は刺された後に、力を振り絞って犯人から奪い取って川に捨てたようだ。 そしてその指紋を「なかごう」の指紋と比べる、そして一致した。 西本刑事から連絡が入る、「おかだ」が殺されているという。すぐに亀井刑事も向かった。 お茶の水マンションの「おかだ」の部屋。亀井が西本に聞くと、調べた結果は首に絞殺の後があった。 ドアには鍵がかかっておらず、部屋はかなり荒らされている。物取りの犯行に見えるが、そう見えるようにしている。 「おかだ」の死体はまだ温かい、殺されてから時間はそんなに経っていない。 左手に何かを握っている、それは「かとう」と「あけみ」がペアルックで撮った、学生時代の写真。 なぜここに? 写真の指紋を調べると「おかだ」の物、そして「なかごう」の指紋が検出された。 「なかごう」はここで、「かとう」を殺し取った写真と、「おかだ」が「いむら」を殺し取った書類を交換する予定だった。 だが「なかごう」は「おかだ」が捕まるのを恐れ絞殺し、物取りの犯行に見せ掛ける為に部屋を荒らしたのだ。 すぐに十津川警部に連絡し、「なかごう」の逮捕状を請求してもらい、すぐに追跡しようと亀井が言う。 西本が「おかだ」の右手に気付く、それは絨毯を引っかいたような跡。それは文字であり「あ、け、み」と書かれていた。 もしや「いむら」の書類を「あけみ」に預けていたのでは、二人は急いでNプロダクションに向かう。 Nプロダクションの社長と事務員に「あけみ」の事を聞く。仕事が残っているのに「あけみ」は帰ってしまったと答える。 先ほど、男性から電話が来て、そのあとすぐに帰ってしまったらしい。 「なかごう」かもしれないと、急いでマンションに向かう。 「あけみ」のマンション、その前に「なかごう」の車が止まっていた。亀井が急いで部屋へと行く。 扉には鍵がかかっており、インターホーンを押しても返事はない。だが中から物音がする。 西本が大家から鍵を借りてきた、すぐに鍵を開けるがドアチェーンがかかっていた。 その隙間から声を掛ける。「なかごう」にいるのは解っている観念しろと亀井、「あけみ」さん大丈夫ですかと西本。 中から物音がした。二人で体当たりをして、ドアをけ破る。 すると部屋の中では、ベッドの上で「あけみ」に「なかごう」が馬乗りになって抑え込んでいた。 それ以上近づくと女の首をへし折ると言う「なかごう」。下手な真似はよせと亀井が言う。 隙を見てとびかかる亀井、「あけみ」から離され、お前らも殺してやると「なかごう」が来る。 亀井と西本が「なかごう」を抑え込み、西本が腕を後ろ手にして手錠をかけた。 服がボロボロの「あけみ」に声を掛け、状況を聞いた。 「なかごう」から大事な話があると言われてマンションに戻った「あけみ」。 すると突然、部屋の中に押し入り、「おかだ」から預かった物を渡さないと殺すと首を絞められた。 マネージャーの「おかだ」が殺された事を伝える、そして「あけみ」は「おかだ」から書類の入った封筒を預かっていた。 ベッドの下に隠された物を亀井が確認、それは「いむら」の調査結果であり、ファイルから抜け落ちた物だった。 広島の汚職事件に関するもの、これがあれば犯人を捕まえられる。その時、外からパトカーの音が鳴り響く。 十津川警部が現れた。「なかごう」を「かとう」ならびに「おかだ」殺害、および「あけみ」殺人未遂容疑で逮捕する。 73 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 17 46 ID ??? 亀井は「なかごう」に聞く。「いむら」は広島の汚職事件の真相を掴み「なかごう」と「ばんない」を強請った。 そこにクラス会があり「おかだ」から「かとう」の愚痴を聞いた。その時、交換殺人を思いついた。列車のトリックもだ。 10日の夜に「かとう」を呼びだしてナイフで殺害した、「おかだ」を生かしておけば交換殺人がばれると思い殺した。 「ばんない」代議士も覚悟してもらわなければなと言うと、「先生は関係ない」とようやく口を開いた。 手錠をかけられほとんど黙っている「なかごう」。証拠はある、これからゆっくり話を聞いていこうと十津川警部。 政治家がバックにいようとも、殺人まで見逃すような真似はしない。警察を甘く見ない事だと十津川警部はつづけた。 いずれ「ばんない」先生のお宅にもお邪魔するさと、最後に言い放った。 パトカーに乗せられる「なかごう」。話を聞くために「あけみ」にも一緒に来てもらう事になる。 昔の彼氏とマネージャーが死んで、自分も殺されかけた「あけみ」。「今回の事で、私は強くなれました」と気丈に言う。 「あけみ」の体調を気にする亀井刑事。カメさんらしくないねと聞くと、息子が実は「あけみ」のファンだと返事した。 本当はカメさんがサインを欲しいんじゃないんですかと西本。カメさんが赤くなったとからかう十津川警部。 でも本当に無事でよかったと十津川警部が「あけみ」に言うと、ありがとうございますとお礼を言う「あけみ」。 「三人ともきっとコンサートに来てください、私がんばりますから」と「あけみ」は言う。 最後に照れる亀井刑事と、それを笑う西本刑事と十津川警部、サインを書く「あけみ」の一枚絵。 スタッフロール。西村京太郎のプロフィールが表示されて、終わり。 74 :名無しさん:2016/07/21(木) 00 18 16 ID ??? 投下終了
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/1970.html
西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 連絡用掲示板・議論スレ-64~74 64 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 11 35 ID ??? ■西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 1989年発売のファミコンのアドベンチャー。 ●11月10日 11月10日の朝、山口県の下関駅にて、ブルートレイン「はやぶさ」内の個室で男の死体が発見された。 山口県警から連絡が入った十津川警部は、さっそく部下の「カメさん」こと亀井刑事を呼び、捜査に当たらせる。 今の所、身元は不明。死因は毒物によるもので、死亡推定時刻は10日の午前1時から2時の間。 自殺か他殺かはまだはっきりしていない。男の乗っていた電車は9日17時5分東京発下り「はやぶさ」の個室。 寝台列車ブルートレインは人気で当時も満席だった。亀井は死体の顔のアップの写真を受け取る。 東京駅、中央改札へと行き駅員に会う。警察である事を言い、9日の予約を調べてもらった。 個室A寝台の3号室、5日前に予約した「いむら きょうすけ」と分かる。住所は中野区中央の中野ハイツ。 亀井は住所のマンションへと向かい、管理人と会い「いむら」が亡くなった事を告げた。 管理人に話を聞く、「いむら」は私立探偵であり、結構裕福な暮らしをしていた。 今回は2,3日で帰ると管理人に伝えており、自殺ではないのでは?との事。 人柄に関しては、近所の人から聞くに、あまり評判のいい男ではなかったようだ。 部屋内を調べさせてもらう、整頓されている部屋。調査の為、調査ファイルを署に持っていく事にする。 机の上にあったマッチ。王冠のマークの入ったそれが気になった亀井は、それも持っていく。 その後も部屋内を調べたが、遺書らしきものは無かった。 警視庁捜査1課へと戻る。女刑事の北条がいた。山口県警でも自殺、他殺両方で調べていると伝えられる。 「いむら きょうすけ」について話す、私立探偵で、部屋内に遺書の類はない。 ファイルを渡し調べてもらう。またマッチについて聞くと、銀座にある高級クラブ「ロイヤル」のマッチだと聞けた。 銀座クラブ「ロイヤル」。高級な店で政界や財界の人達も利用する。 クラブのママに会い警察である事を伝え、「いむら きょうすけ」について尋ねる。 名前は知らないが、写真の男は何度か会った事がある。悪口は言いたくないが、嫌な客だった。 ビールしか頼まないうえに「ばんない」という男について、何度も聞いてくる。 「ばんない」とはこの店の常連であり、代議士をやっている。代議士とは衆議院議員の事だ。 永田町の国会議事堂へと行き「ばんない」代議士に会いに行く、扉前の秘書が外出中であると言った。 警察の者である事を伝え「いむら」について聞くが知らないとの事。今日は「ばんない」は帰らないらしく、戻る事にした。 警視庁捜査1課に戻った亀井。北条に「いむら」が持っていたファイルについて聞く。 ファイルの内容は探偵記録であり、全体的に大した仕事はやっていなかった。 ただ一つ気になる調査記録がある。5年前の広島での汚職事件について調べていたのである。 その事件に関わっていた「ばんない」代議士と「なかごう」弁護士について、詳しく調べていたようだ。 「なかごう」弁護士とは「ばんない」が広島市議会にいた頃に可愛がっていた弁護士。現在、事務所は新宿にある。 もしも「いむら」の事件に「ばんない」が関わっていたら、大きな事件となるだろう。 新宿にある「なかごう」の弁護士事務所。ソファーに対面して座る「なかごう」という男に警察である事を伝える。 「なかごう」を調査していた「いむら」について聞く、そんな人は知らないと言う。 5年前の汚職事件について聞くが、警察で調べたほうが早いと取り付く島もない。 「ばんない」について聞く、先生は広島の大学時代から先輩で、ずっとお世話になっていた。 「いむら」が「はやぶさ」内で死体で発見され、「いむら」は探偵で広島の汚職事件と「なかごう」について調査していた。 その話をしていると、ちょっと待ってくださいと止められる。確かに広島にいたから、その汚職事件については知っている。 しかし「ばんない」は潔白を証明し、「なかごう」はそれを手伝っただけで、もはや今更だと言う。 それ以上は大した情報もない、亀井は一度戻ることにした。 警視庁捜査1課に戻った亀井は、十津川警部に今の所の調査を報告した。 65 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 12 25 ID ??? ●11月11日 多摩川付近で男の死体が発見された、十津川警部は部下の西本を現場に向かわせる。 現場の堤防にはパトカーが並び、他の警察と鑑識員がシートをかぶせられた死体の周りにいた。 警官に話を聞く。朝6時ごろジョギングをしていた男性が死体を発見通報、他殺の疑いが濃い。 見た目は若い男性、身元を証明するものは持っていない。犯人のものと思われる足跡はあったが、争った形跡はない。 死因は右わき腹を刃物で刺した跡があり、出血多量によるもの。死亡時刻は昨日の夜12時前後と思われる。 凶器は辺りから発見されていない、刃渡り15~20センチほどの物と推測される。 辺りの人に話を聞く、事件と関係あるかは分からないが、土手の上に昨夜から白い車があり、今も止まっている。 その車を調査してみる、鑑識員が死体の指紋と車にあった指紋を調べると一致。どうやら死体の者が乗っていた車のようだ。 車の中、ダッシュボード内に運転免許所がある。「かとう たけし」18歳、住所は板橋区のアパート。本籍は広島。 こんな所に車を止めて、何をしていたのか? 西本は調査を開始した。 板橋区のアパートひかげ荘を訪ねる。「かとう」について話を聞く、近所の人が言うにはチンピラだった。 大家に警察の者と名乗り、「かとう」が殺された事を伝え部屋を調べさせてもらう。 部屋内は物が散乱している。「あけみ」というアイドルのポスターが張られている。 落ちている物を調べる、雑誌や空き缶、西村京太郎の探偵本。 一冊の本の中に栞代わりに写真が挟まっていた、それはチンピラの見た目の「かとう」自身の写真。西本は持っていく。 調査していると部屋の電話が鳴る、受話器を取ると「今夜8時にシェラザードでOK?」と一方的に言われ、切られた。 大家に話を聞く。「かとう」はチンピラではあったが、悪党ではなかった。ただ友達が悪かったのだろうと言う。 シェラザードについて聞いて回るが、誰も知らない。 警視庁捜査1課に戻り、北条と話す。「かとう」についてはまだ調査中。 シェラザードについて聞くと、六本木のディスコにそんな名前の所があったと、北条は答えた。 シェラザードに西本刑事が向かう。中は音と光がうるさいほどで、人々は踊りを楽しんでいた。 店員にあって、「かとう」の写真を見せる。「やまざき」さんの連れの方ですねと店員は答える。 「やまざき」はすでに店にいて、踊っている。西本は踊っている山崎に声を掛けた。 おっさん、なんかようかい?と言う「やまざき」に警察を名乗り、「かとう」が殺害された事を伝える。 驚く「やまざき」、さっき電話に出たのは西本だと知る。「かとう」について話を聞く。 悪い奴ではなかったが、「やがしら組」という暴力団の下にいた、ヤバい事に首を突っ込んだのではないかと答える。 アイドルの「あけみ」について聞くと、どうやら「かとう」とは同級生だったようだ。 「ひろもり あけみ」とは同じ広島出身で、高校1年生の頃、付き合っていたと「かとう」は自慢していた。 だが東京に出てからアイドルになり、会いたくてもなかなか会えないと、「かとう」は愚痴っていた。 暴力団「やがしら組」に関しては警察の方がよく知っているだろうと答える。 また「かとう」に関しては明日来る「じゅんこ」の方が詳しいから、そっちから聞いてくれと「やまざき」は言った。 66 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 12 49 ID ??? 「やがしら組」に行く。そこにいた組員は警察に対して丁寧な口調、「かとう」について話を聞く。 だがそんな名前の人間は組には入っておらず、沢山いるチンピラの一人。写真を見せると、見た事がある気がすると答えた。 警視庁に戻り、北条と話す。「ひろもり あけみ」について聞くと、アイドルだと教えてくれる。 殺された「かとう」と関係があると言うと、四谷にある芸能プロのNプロダクションに所属していると聞ける。 十津川警部に調査結果を報告する。「やがしら組」とNプロダクションをこれから調査する方向で決めた。 その頃、亀井刑事は「いむら」についてさらに調査を進めていた。 昨日、会えなかった「ばんない」の元にもう一度向かう。受付の秘書が、忙しいからと何を聞いてもお帰り下さいと答える。 扉前でそんなやり取りをしていると「ばんない」が扉をあけて出てきた。 警察が私に、いったい何の用か?と聞いてくるので、亀井は事件について聞いていく。 5年前の広島の汚職事件について聞く、大変な迷惑を被ったが、潔白だったからこそ今の地位があると答える。 それを調べていた「いむら」については知らない。写真を見せても見た事もないと答える。 「なかごう」については、ゆくゆくは自分の顧問弁護士にしたい。広島の頃からの知り合いだと聞くと、それがどうしたと。 その後も、広島について聞くがもう終わった事、いい加減にしつこい奴じゃと怒り、部屋に戻ってしまった。 「なかごう」の弁護士事務所。またあなたですかと、うんざりした様子の「なかごう」。 広島について聞くといい加減にしてください!と怒り、終わった事だし、警察で勝手に調べればいいと答える。 「いむら」について聞いてもしつこいと言う「なかごう」。それとも私が殺したとでも思っているのかと言う。 では率直に聞きますと亀井は本題に入る。11月9日の夜から10日の朝までどこにいたのかとアリバイを聞いた。 その日はこの部屋で徹夜で仕事をしていた、助手も一緒だったと答える「なかごう」。助手に聞くが同じ答えが返ってくる。 「なかごう」のアリバイは成立した。「はやぶさ」にその日、乗る事は出来ない。 捜査1課に戻った亀井。北条と色々と話す。 「いむら」のファイルだが、重要な最近の調査がなかった。しかし5年前の広島の汚職事件を調べていたのは確か。 「いむら」は探偵としては評判は悪かったと2課から情報が入った。情報を売ったり、相手を強請ったりしていたようだ。 ファイルには重要な部分が抜き取られた痕跡がある、おそらく情報を元に相手と取引したのではないかと考えられる。 十津川警部に調査結果を報告する。どうやら広島の汚職事件が根底にあるようだと考える。 警部は亀井刑事に広島への出張を許可した。それと広島に行く時は、ブルートレインを使うように指示する。 「いむら」が発見された寝台は内側から鍵がかかっていた、つまり密室だった。事件現場を調べてほしいとの事だ。 十津川も山口県警に向かう。亀井刑事はすぐに、広島へと向かうためにブルートレインの駅に乗る事にした。 だが時刻表を調べると、「はやぶさ」は広島に止まらない。同じ寝台車の「あさかぜ」で向かう事にした。 駅についたがまだ発車時刻には時間があり、待つ事になる。 亀井は「あさかぜ」のA寝台を予約し、乗車して広島に向かっていた。そして密室に関して調査する。 「いむら」の死体が発見された時、ドアには鍵がかかっていた。どうやって犯人は密室から出られたのか。 ドアを調べるとすぐに亀井は閃く。ドアは掛け金をおろすフック型、上から鍵の腕を引っ掛ける事でドアがロックされる。 掛け金を中途半端に上げた状態で、勢いよくドアを閉めると、衝撃で掛け金が落ちてロックがかかる。 これなら簡単に外から鍵をかけられる。そして寝台列車に乗り、夜の中を亀井は広島へと向かった。 67 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 13 32 ID ??? ●11月12日 西本刑事がNプロダクションに向かう。そこにはゴルフクラブを持った社長のがいた。 「かとう」については知らないようだ。「あけみ」はこの会社にとって顔であり、ポスターがいくつも貼っている。 現在は中野サンプラザでコンサートをやっている、清純派アイドルで凄い人気ですと胸を張る社長。 中野サンプラザに向かった西本刑事。アイドル「あけみ」が花束を手に、マイクで歌を歌っている、熱気が充満している。 「そのだ」社長が自慢していた事はあると納得する西本、ファンに話を聞こうとするが、黙って歌を聞けと話にならない。 仕方ないと歌を聞いて終わるのを待つ、ファンが掛け声を歌に合わせて何度もする。 歌が終わったので楽屋へ、そこには白い衣装のままの「ひろもり あけみ」がいた。 警察を名乗り「かとう」について「あけみ」に聞く。「たけし」君の事は昨日ニュースで見たと答える「あけみ」。 同じ広島出身で中学校で同じクラス、高校2年の頃にスカウトされて東京に出るまで、付き合っていた。 半年ほど前に彼が東京に来ていた事を知った、「あけみ」のコンサートにも来ていたらしい。 だがアイドルはプライベートの時間が無く、マネージャーもうるさくて合わせて貰えなかったようだ。 何度もコンサートに来てくれたのに、結局会えずじまいだった。でもこんな事になるなんてと悲しむ「あけみ」。 そこにマネージャーの「おかだ」がやってくる、勝手に入ったら困ると言う「おかだ」。 警察である事を伝え話を聞く、「おかだ」は「あけみ」をスカウトしたマネージャー。 「あけみ」は育てた自慢のアイドルでNプロダクションの期待のホープ、きっと大物にして見せると「おかだ」は豪語する。 だから変な事件に巻き込まれるのは勘弁してほしい。アイドルは皆の者であり、「かとう」という男とは関係ない。 「かとう」の写真を「おかだ」に見せるが知らないと答える、ファンは大切だが沢山いて、いちいち顔を覚えていない。 シェラザードに行き、店員に「じゅんこ」を呼びだしてもらう。 きつい口調の女性ダンサー「じゅんこ」。「やまざき」から聞いたと話をしてくれる。 「かとう」はチンピラだったが、良い奴だったと言う。「じゅんこ」の知る限りは恨んでいる奴はいない。 「あけみ」と「かとう」は確かに付き合っていたとの事。一緒に写った写真を持っていたらしい。 しかし「あけみ」はアイドルになり、会いたくても会えないとボヤいていた。マネージャーが会わせてくれなかったと言う。 「やがしら組」では、「だいもん」という男に可愛がられ、ヤバい仕事はやらず堅気の仕事ばかりだった。 暴力団「やがしら組」。組員に「だいもん」について聞くと、丁度、中から現れた。 「だいもん」に「かとう」について聞く。「だいもん」は「かとう」にとっての兄貴分だった。 「かとう」は不良仲間とつるんでいたが、悪い奴ではなかった。「あけみ」にたいしては今も本気で惚れていたようだ。 しかしマネージャーが、チンピラと付き合っていたなんてイメージダウンになると言って、追い返していたようだ。 何度行っても会えない「かとう」は、マネージャーに「あけみ」と一緒に写った写真を週刊紙にばら撒くと脅迫した。 結局、会えずじまいで死んでしまったようだ。かわいそうな奴だと「だいもん」は言う。 もし他のチンピラが「かとう」を殺したのなら黙ってないが、マネージャーが犯人なら警察に任せると「だいもん」は言った。 捜査1課に戻った西本は、十津川警部に調査結果を報告した。 広島についた亀井刑事。広島県警の刑事に警視庁の亀井と名乗り、中に入る。 中で刑事の主任が待っていた。挨拶をし、彼が担当した5年前の汚職事件について話を聞く。 広島市で起きた土木課と建築業者の間で起きた汚職事件、だが告訴する事は出来なかった。 あと一歩で土木課と市議会議員を逮捕できる所まで行ったのだが、重要な証人が次々と殺されてしまった。 結局、証拠不十分となり告訴は取り下げとなった。犯人はいまだに捕まっていない。 どうやら暴力団のチンピラが関わっていたようだが、行方知れずだと言う。 「いむら」はその時の被害者からの依頼で事件を調べていた、一度は諦めたようだが、最近また調査を開始した。 どうやら東京で新しい何かを掴んだようだ。 「ばんない」がその汚職事件の黒幕だと思われる、代議士だが裏ではかなりあくどい手を使っていたようだ。 「なかごう」は「ばんない」から資金援助を受けて事務所を開業。「ばんない」の関係した事件でも証拠潰しをしていた。 あと「なかごう」の実家が富士見町にあるから、調べるならいかれてみたらどうかと提案された。 68 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 13 57 ID ??? 富士見町に行き、話を聞いて回る。お好み焼きをやっている男が「なかごう」とは同級生だったと聞ける。 別に仲は良くなかったらしく話した事もあまりない、「なかごう」は賢く競争心が強いタイプだったらしい。 少し前にも「なかごう」について聞いてきた人がいたと言う。「いむら」の写真を見せるとこの人だと答えた。 1か月ほど前に来て、詳しい事は高校の担任にでも聞いてくれと言ったらしい。 せと高校の「みなみ」先生で、ずっと昔から教師をやっている男性。 亀井もせと高校を尋ねる。用務員に「みなみ」先生について聞くと、授業が終わるまで待ってくれと言われる。 その頃、西本刑事。捜査1課からNプロダクションの事務所へと向かっていた。 そこにいた事務員に話を聞くと、「おかだ」は「あけみ」と共に仕事に向かったようだ。 「かとう」の写真を見せる、この人なら2,3回訪ねてきた。かなりしつこかったが、「おかだ」が会わさなかった。 ガラの悪い格好で、本人は恋人だったと言っていた。本当ならイメージダウンになると「おかだ」が言っていた。 しかも一緒に写っていた写真を「おかだ」に見せて脅していたと言う、ヤクザみたいな人だった。 そこに「おかだ」が一人、帰ってくる。「あけみ」は渋谷のプリンセスマンションに帰ったと言う。 「かとう」について聞くが、さあ知りませんと言う。写真を見せるとニュースで見たとも答えた。 この事務所に何度か来て「おかだ」と話している、知らないはずがないでしょと西本が強い口調で迫った。 今、思い出しましたが2,3回会っただけですとさらに惚ける「おかだ」。脅迫されていたはずだとさらに問いただす。 この業界でスキャンダルは困る、例え警察でも知られたくない事はあると「おかだ」は言い返す。 しかし観念したと、脅迫されていた事は事実だと「おかだ」は認める。そして私を疑っているのですかと言う「おかだ」。 10日の夜のアリバイを聞く。10日は「あけみ」と一緒に九州の博多のコンサートに行き、博多のホテルに泊まった。 コンサートは10日の夕方からだが、リハーサルなどで午前中には博多にいた。調べてくださいと「おかだ」は言った。 渋谷のプリンセスホテル。インターホーンを鳴らし、「あけみ」の部屋に入る西本刑事。話を聞く。 「かとう」とは会いたかったけれど、マネージャーが断った。それにアイドルの道は自分で選んだもの、。 「かとう」は思い出として胸にしまうと言う。「おかだ」について聞くと、良い人だが熱心過ぎて怖い時があると答えた。 10日の事を聞くと、確かに九州へとマネージャーと行ったようだ。 九州の博多のコンサートは広く、大盛況だった。それにブルートレインに乗れて嬉しかったと「あけみ」が答える。 ブルートレインという言葉に引っかかる西本刑事。さらに詳しく聞く。 9日の夜に東京から「さくら」に乗って博多まで行った、ロマンチックだったが京都を過ぎたあたりで眠った。 九州に入る前、山口の下関の手前の駅でマネージャーに起こされた、疲れていたのか本当にぐっすり眠ってしまった。 捜査1課に戻り、十津川警部に報告する西本。確かに「かとう」の殺人事件に関するアリバイが「おかだ」にはあった。 だが今度は「いむら」の殺人事件の時に、近くにいた事が分かる。「これは…ひょっとすると…?!」 十津川警部はしばらく悩んだ後、山口県警に行ってくると言い、西本にここで情報を受け取る担当を頼んだ。 その頃、亀井刑事。ようやくせと高校での授業が終わり、「みなみ」先生と会う事が出来た。 老人の教師である「みなみ」先生。「なかごう」について尋ねる。 昔から賢い子で今は弁護士をやっている、ただ影があり友達は少なかった。 友達について聞くと、少し前に東京でクラス会をやったらしい。ただ「みなみ」は行けなかったが、連絡が来た。 連絡をしてくれたのは「なかごう」と同じクラスの「おかだ」。東京に出ていった連中は結構集まったようだ。 「なかごう」には「にしおか げんたろう」という友人がいた。元々、不良であり暴力団に入ったと聞く。 3,4年前から消息不明だと言う。 「いむら」の写真を見せる。するとつい最近、「なかごう」について聞きに来た人だと「みなみ」は答えた。 「おかだ」について聞く。今は東京で芸能関係のプロダクションで働いていると言っていたようだ。 広島県警に戻り、主任に「にしおか」の事を聞いた。 「にしおか」こそが汚職事件の証人を次々殺した容疑者であり、現在行方不明の男だった。 69 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 15 48 ID ??? ●11月13日 十津川警部が、山口県警で警部と会っていた。例の「いむら」の事件が大きなヤマになりそうだと十津川警部。 そこに亀井刑事から電話が入る。十津川警部に調査の報告をする。 「なかごう」と「おかだ」が同級生で東京で会っていた可能性がある、2つの事件に関係するのではないかと言う。 さらに同級生の「にしおか」が、広島の汚職事件での殺人の容疑があった事も伝える。 東京にいる西本に二人の関係について調べさせるように連絡。亀井にも東京に戻る様に言った。 山口県警の警部から「いむら」の殺人事件について聞く。被害者はベッドから落ちるように倒れていた、死因は青酸カリ。 床に落ちていた缶ビールの中から青酸カリが検出、個室には中から鍵がかかっていた。 指紋は被害者と乗務員の物だけ。他殺の線から見ているが、証拠らしいものは挙がっていない。 死亡時刻は10日の午前1時から2時。乗客の証言から推測するに13号車から、12号車の方角に逃げたと思われる。 14号車には乗務員室があったので間違いない。 下関の駅で乗客について調べたが、不審な乗客はいなかったため、それまでに降りたと思われる。 0時16分の「三ノ宮」駅の次、、そして事件後の下関の駅までの停車駅4時~7時の「岩国」「小郡」「あさ」の3駅。 このどれかで犯人は下りたと考えられる。乗務員に関しては話せるように伝えるので、直接聞いてみてくださいと言う。 また気になる事があるのでブルートレイン「さくら」についても聞くが、それも下関で聞いてほしいと言われた。 下関駅の駅長室。駅長から十津川警部が話を聞く。 下関駅では怪しい乗客はいなかった、だが12号車の客が一人途中下車している事に気が付いた。 事件が起こる前の三ノ宮では確かに満室だったが、下関駅ではいなかったため、途中で降りたのだと言う。 十津川警部は「はやぶさ」そして「さくら」の途中での停車駅を調べてもらう。 「はやぶさ」は大阪に23:25着27発、三ノ宮0:16、岩国4:42、小郡6:09、あさ6:40。 「さくら」大阪23:49着52発、三ノ宮と岩国を飛ばし、徳山5:08、小郡5:44、宇部6:06、あさを飛ばす。 それまでどちらも京都と大阪で同じ駅で止まるので、「あさみ」が寝ている間に乗り換えは可能。 事件の全容が見えてきたと呟く十津川警部、駅長に礼を言い東京に戻る。 十津川警部から「なかごう」と「おかだ」の関係を調べるよう、電話で指示を受けた西本刑事。 2つの事件が結びつくかもしれない、すぐ調べると西本刑事は警視庁を出る。 西本刑事はNプロダクションに向かい、「おかだ」に会う。そして「なかごう」について聞く。 「し、知りません」とどもりながら答える「おかだ」。同じクラスだったはずだともう一度尋ねる西本。 いま思い出しましたと「おかだ」。この前のクラス会で会っていたかと聞くと、確かに会っていたと言う「おかだ」。 だがあまり親しくなかったので、たいした話はしていないと答えた。 広島から戻った亀井刑事。広島土産のもみじ饅頭を渡した後、「なかごう」弁護士事務所に向かった。 うんざりした様子で「また、あなたですか」と言う「なかごう」。 「おかだ」、「みなみ」、そしてクラス会について尋ねる亀井。何の事ですかと白を切る「なかごう」。 嘘をついてもダメだと亀井は言う。直接、広島のせと高校に行き「みなみ」先生からクラス会について聞いた。 そのクラス会で「おかだ」と出会った、違いますかなと亀井が言うと、「なかごう」は押し黙る。 もう一度聞くといきなり「おかだ」について聞かれたのでわからなかったが、今思い出したと答える。 しかしそれがどうかしましたかと、聞き返す。「みなみ」は先生でしたねと「なかごう」は思い出しましたと言う。 「おかだ」とクラス会でどんな話をしていたか尋ねると、昔の話をしただけだと答える。 ふと机の上に銀座クラブ「ロイヤル」のマッチがある事に気付いた、亀井が聞くとたまに行くと「なかごう」は答えた。 70 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 16 12 ID ??? 銀座クラブ「ロイヤル」。亀井は警察と名乗り、ホステスのママに話を聞く。 「なかごう」は時々、店に来る。2週間ほど前に初めての客を連れて来て、ホステスを追い払い、何か二人で話していた。 その人の名前は「おかだ」ではと聞くと、確か最初にそんな名前を紹介していたと答える。 芸能関係の仕事についていたとも、ホステスが聞いていた。しかし話の内容は聞いていない。 そこに「ばんない」が客として現れた。こんな所にまで調べに来るのかと言う「ばんない」に、仕事ですからと答える亀井。 「ばんない」はここは君のような者が来ていい所ではないと言い放つ。それとも腕ずくで連行でもするかねと続ける。 もう少し、世の中の事を勉強した前と言う「ばんない」。これ以上は話を聞けそうにないと、捜査1課に戻る。 警視庁捜査1課に戻った亀井と西本。北条から明日、捜査会議をすると十津川警部の連絡を聞く。 ●11月14日以降(何度でも列車に乗れる。) 朝、十津川警部と亀井刑事、西本刑事が集まる。そして捜査会議を始めた。今までの情報をまとめる。 亀井が報告する。「いむら」が殺された原因は、彼が調べていた広島の汚職事件に関係がある。 その事件には弁護士の「なかごう」と代議士の「ばんない」が絡んでいる。 「なかごう」は知り合いの暴力団組員の「にしおか」に頼み、「ばんない」に関する汚職容疑の証拠を隠滅させたと思われる。 「いむら」はその事件の決定的な証拠をつかんだ、そのために殺されたと考えられる。 その場合、怪しいのは「なかごう」だが彼にはアリバイがある。そこで同級生の「おかだ」が重要になる。 西本が報告する。「かとう」の殺害事件は、その殺害理由は彼がNプロを脅していた事だと考えられる。 スキャンダルを恐れての犯行、怪しいのはマネージャーの「おかだ」になるが、彼にもアリバイがある。 そこから十津川が話し始める。「なかごう」と「おかだ」は知り合いであり、互いに邪魔になる人物がいた。 そして彼らは最近クラス会で顔を合した。そこから交換殺人を行ったのではないかと、考えてみる。 ヒントになったのはブルートレイン。「おかだ」は九州の博多に行くのに、夜行列車を使った。 アイドルなら、新幹線か飛行機を使うのが普通。しかも乗っていたのは「はやぶさ」の前に東京を出る「さくら」。 「おかだ」は京都までは「さくら」に乗っていた、下関でも乗っていた。だがその間のアリバイはない。 「あけみ」が寝ていたからだ。つまりこの間に乗り換えて殺人を行うことが可能。 十津川警部の推理では、「おかだ」は大阪で「さくら」を下りて後に止まった「はやぶさ」に乗り換えた。 そこで「いむら」を殺害し、下関までに「はやぶさ」を降りて車を飛ばし、「さくら」に乗り換えた。 「いむら」は恐らく、調査結果から「なかごう」を強請っていた。当日は列車内で金と書類を交換する予定だった。 十津川警部はこれからについて指示する、西本には「なかごう」を調べ、その後「おかだ」が大阪で乗り換えたかを調査。 そしてカメさんには、本当に乗り換えが可能だったかの証明をしてきてほしいと頼んだ。 亀井刑事は数時間後、「はやぶさ」の寝台に乗っていた。大阪を出た所であった。 とりあえず岩国駅の4:42まで、まだまだ時間があるので、ひと眠りする事にした。 西本が「なかごう」の弁護士事務所を訪ねる。また警察ですかと言う「なかごう」。 アリバイについて聞く。9日の夜はここで仕事をしていた、そのアリバイもあると以前言ったと「なかごう」が答える。 それではなく10日の夜の12時頃のアリバイを西本は聞いた。10日の夜!?と「なかごう」は驚く。 10日の夜にも事件が起こっていた、念の為に聞かせてほしいと西本刑事。 少し黙った後、10日の夜はずっと青山の自宅にいたと「なかごう」は答えた。 南青山の「なかごう」の自宅。近所で10日の夜について聞き込みをする西本、するとおばさんが話してくれた。 10日の夜は主人の帰りが12時になって、その時に扉を開けたら「なかごう」さんが車で出かけたと。 「なかごう」の10日の夜のアリバイは崩れた。 71 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 16 38 ID ??? 西本は、大阪に向かうために東京駅のホームに向かった。これが最終列車だと聞く。 それに乗って、新大阪駅に着く。そのホームの辺りの人を見ると、西村京太郎がいた。 列車に着いて話を聞くと、夜行列車は時刻表にない駅にも止まる、運転停車と呼ばれる停車がある。 駅員の交代や、物資の積み下ろし、給水などの為に行われるのだと言う。 駅員に9日の話を聞くが、さすがに覚えていない。それなら彼に聞けばいいと、駅にいた少年を紹介される。 少年は列車が好きで、ここでよく写真を撮っている。9日の夜の写真を聞くと、見せてくれた。 たくさんある写真の中の1枚。そこには「おかだ」が「はやぶさ」に乗り込む姿が写っていた。頼んで写真を借りる。 東京に戻った西本は、十津川警部に報告し、写真を見せた。後はカメさんの報告だけだなと待つ。 亀井刑事が4:40分に起きて、岩国駅で降りる。そこにあったタクシーに乗った。 警視庁捜査1課の者だと名乗り、捜査に協力してほしいと言った。恐縮するタクシー運転手。 「さくら」が下関の駅に着く前の駅の宇部駅に、高速道路で飛ばしてほしいと言った。 そして宇部駅に着く、ホームに行くが「さくら」はすでに発車していた。6:06に間に合わなかったようだ。 一旦、東京に戻り十津川警部に報告する亀井刑事。これは実証しなければならないと、もう一度頼まれる。 それと西本から運転停車というものを聞いた、もしかしたらどこかで止まるかもしれないと、亀井に伝えておく。 数時間後、また「はやぶさ」に乗る亀井刑事。今度は寝ずに、ずっと待ち続ける。 一時、二時と眠気に耐えながら待っていると、列車が止まった。2:42、停車駅ではない。 車掌に話を聞くと、給水の為にいつもここ岡山で止まるらしい。 本来は客は下りれないが、無理をすれば降りられる。降りて、すぐにタクシーに乗り、近くの小郡を目指した。 そして小郡駅のホーム、5:44着の「さくら」が今、駅についた。 東京に戻り、十津川警部に調査を報告する亀井。これでアリバイは崩れた。 大阪駅で乗り込む、決定的な証拠である写真もあり、時間的にも可能。「おかだ」を問い詰める事にする。 十津川警部は西本刑事に「おかだ」を重要参考人として、捕まえてくるように指示する。 そして亀井刑事には「なんごう」を、調査してきてほしいと言った。 西本がNプロダクションを尋ねる、社長と事務員に「おかだ」の事を聞く。 「おかだ」は出社していない。いつもなら連絡が入るのにおかしいと言う二人。 「あけみ」は一人で、都内のレコード店のキャンペーンを回っている。 なんでしたら直接自宅を訪ねてみてはと、お茶の水のマンションの住所を教えてくれた。 西本刑事はお茶の水のマンション、「おかだ」の部屋の502号室へと行く。 インターホーンを鳴らしても返事がない、ドアノブに触れると鍵が開いていた。 扉を開くと、部屋内で「おかだ」が死んでいた。とにかく連絡だと西本が十津川警部に電話をする。 その頃、亀井刑事は「なかごう」の弁護士事務所に行っていた。「なかごう」の助手だけがいた。 「なかごう」はおらず今日は来ていないと言う。助手は行き先は聞いていないと答えた。 部屋にあった「なかごう」のジッポライター、これから指紋を取っておこうと亀井。 部屋にあった皮の手袋、勝手に触れないでくださいと言う助手。数日前になくして、新しく買った物らしい。 72 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 17 17 ID ??? 捜査一課に戻った亀井刑事。十津川警部が、「かとう」殺害に使用された凶器のナイフが多摩川で見つかったと知らせる。 川底から見つかったが、指紋もとれたらしい。さらに川下で血痕のついた皮の手袋も発見された。 どうやら「かとう」は刺された後に、力を振り絞って犯人から奪い取って川に捨てたようだ。 そしてその指紋を「なかごう」の指紋と比べる、そして一致した。 西本刑事から連絡が入る、「おかだ」が殺されているという。すぐに亀井刑事も向かった。 お茶の水マンションの「おかだ」の部屋。亀井が西本に聞くと、調べた結果は首に絞殺の後があった。 ドアには鍵がかかっておらず、部屋はかなり荒らされている。物取りの犯行に見えるが、そう見えるようにしている。 「おかだ」の死体はまだ温かい、殺されてから時間はそんなに経っていない。 左手に何かを握っている、それは「かとう」と「あけみ」がペアルックで撮った、学生時代の写真。 なぜここに? 写真の指紋を調べると「おかだ」の物、そして「なかごう」の指紋が検出された。 「なかごう」はここで、「かとう」を殺し取った写真と、「おかだ」が「いむら」を殺し取った書類を交換する予定だった。 だが「なかごう」は「おかだ」が捕まるのを恐れ絞殺し、物取りの犯行に見せ掛ける為に部屋を荒らしたのだ。 すぐに十津川警部に連絡し、「なかごう」の逮捕状を請求してもらい、すぐに追跡しようと亀井が言う。 西本が「おかだ」の右手に気付く、それは絨毯を引っかいたような跡。それは文字であり「あ、け、み」と書かれていた。 もしや「いむら」の書類を「あけみ」に預けていたのでは、二人は急いでNプロダクションに向かう。 Nプロダクションの社長と事務員に「あけみ」の事を聞く。仕事が残っているのに「あけみ」は帰ってしまったと答える。 先ほど、男性から電話が来て、そのあとすぐに帰ってしまったらしい。 「なかごう」かもしれないと、急いでマンションに向かう。 「あけみ」のマンション、その前に「なかごう」の車が止まっていた。亀井が急いで部屋へと行く。 扉には鍵がかかっており、インターホーンを押しても返事はない。だが中から物音がする。 西本が大家から鍵を借りてきた、すぐに鍵を開けるがドアチェーンがかかっていた。 その隙間から声を掛ける。「なかごう」にいるのは解っている観念しろと亀井、「あけみ」さん大丈夫ですかと西本。 中から物音がした。二人で体当たりをして、ドアをけ破る。 すると部屋の中では、ベッドの上で「あけみ」に「なかごう」が馬乗りになって抑え込んでいた。 それ以上近づくと女の首をへし折ると言う「なかごう」。下手な真似はよせと亀井が言う。 隙を見てとびかかる亀井、「あけみ」から離され、お前らも殺してやると「なかごう」が来る。 亀井と西本が「なかごう」を抑え込み、西本が腕を後ろ手にして手錠をかけた。 服がボロボロの「あけみ」に声を掛け、状況を聞いた。 「なかごう」から大事な話があると言われてマンションに戻った「あけみ」。 すると突然、部屋の中に押し入り、「おかだ」から預かった物を渡さないと殺すと首を絞められた。 マネージャーの「おかだ」が殺された事を伝える、そして「あけみ」は「おかだ」から書類の入った封筒を預かっていた。 ベッドの下に隠された物を亀井が確認、それは「いむら」の調査結果であり、ファイルから抜け落ちた物だった。 広島の汚職事件に関するもの、これがあれば犯人を捕まえられる。その時、外からパトカーの音が鳴り響く。 十津川警部が現れた。「なかごう」を「かとう」ならびに「おかだ」殺害、および「あけみ」殺人未遂容疑で逮捕する。 73 :西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件:2016/07/21(木) 00 17 46 ID ??? 亀井は「なかごう」に聞く。「いむら」は広島の汚職事件の真相を掴み「なかごう」と「ばんない」を強請った。 そこにクラス会があり「おかだ」から「かとう」の愚痴を聞いた。その時、交換殺人を思いついた。列車のトリックもだ。 10日の夜に「かとう」を呼びだしてナイフで殺害した、「おかだ」を生かしておけば交換殺人がばれると思い殺した。 「ばんない」代議士も覚悟してもらわなければなと言うと、「先生は関係ない」とようやく口を開いた。 手錠をかけられほとんど黙っている「なかごう」。証拠はある、これからゆっくり話を聞いていこうと十津川警部。 政治家がバックにいようとも、殺人まで見逃すような真似はしない。警察を甘く見ない事だと十津川警部はつづけた。 いずれ「ばんない」先生のお宅にもお邪魔するさと、最後に言い放った。 パトカーに乗せられる「なかごう」。話を聞くために「あけみ」にも一緒に来てもらう事になる。 昔の彼氏とマネージャーが死んで、自分も殺されかけた「あけみ」。「今回の事で、私は強くなれました」と気丈に言う。 「あけみ」の体調を気にする亀井刑事。カメさんらしくないねと聞くと、息子が実は「あけみ」のファンだと返事した。 本当はカメさんがサインを欲しいんじゃないんですかと西本。カメさんが赤くなったとからかう十津川警部。 でも本当に無事でよかったと十津川警部が「あけみ」に言うと、ありがとうございますとお礼を言う「あけみ」。 「三人ともきっとコンサートに来てください、私がんばりますから」と「あけみ」は言う。 最後に照れる亀井刑事と、それを笑う西本刑事と十津川警部、サインを書く「あけみ」の一枚絵。 スタッフロール。西村京太郎のプロフィールが表示されて、終わり。 74 :名無しさん:2016/07/21(木) 00 18 16 ID ??? 投下終了
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/7234.html
西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 【にしむらきょうたろうみすてりー ぶるーとれいんさつじんじけん】 ジャンル アドベンチャー 対応機種 ファミリーコンピュータ 発売元 アイレム 開発元 トーセ 発売日 1989年1月20日 定価 6,500円 判定 なし ポイント グラや雰囲気の再現は良好不運すぎる犯人 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 その後の展開 余談 概要 『山村美紗サスペンスシリーズ』同様、推理作家の名を冠したゲームシリーズの第1作。 氏の代表作の一つ「十津川警部シリーズ」を題材にしており、定番の登場人物の登場するトラベルミステリーとなっている。 ストーリー 「ブルートレイン」の車内で起こった私立探偵の他殺事件を調べるうちに、3人の腕利き刑事たちは次々と新しい難事件にぶつかる。 足とカンを頼りに地道な聞き込みが続けられたが、現れた容疑者たちにはいずれも完璧なアリバイがあった…。 (チラシより) 特徴 システムは標準的なコマンド選択式のADV 画面内を調べる場面では、カーソルを移動させて場所を指定する。 3人の刑事によるザッピングシステムになっている。 最初の事件を調べる亀井刑事、次の事件を調べる西本刑事、事件が絡み合ってきた辺りで動き出す十津川警部の3人を操作する。 コマンドの中に「ひとかえる」という物があり、これを選択する事で、操作する刑事を切り替える。 時刻表トリックも扱われている 人物の立ち絵は主に顔のアップで描かれ、ドラマの俳優を再現した顔グラフィックになっている。 セーブはパスワード方式。 評価点 原作の雰囲気は良く出ている FCとしてはグラフィックのクオリティはそこそこ良い。三橋達也そっくりの十津川警部、愛川欽也そっくりのカメさん、森本レオそっくりの西本刑事等、テレビドラマシリーズで演じた俳優陣の顔グラの再現度は中々のもの。 複数の大人の刑事たちが主人公の原作という事もあり、聞き込みの場面等、他のゲームにはない独特の雰囲気も出ている。 色々な場所で容疑者の指紋を採取し、証拠物品と照らし合わせる等、警察の捜査らしさもよく出ている。 一か所作者の西村京太郎本人が出る場面もあり、十津川警部にアドバイスをしていく。 一部を除きサクサク進むので、シナリオに集中しやすいのも良い点。 ザッピングも上手くシナリオに嵌っている。 それぞれの事件を調べる内に共通点や双方に関係する人物が出てくるため、シナリオを追うのはなかなかに楽しい。 BGMもまずまずの出来 事件が急展開を迎えた時には緊迫感のあるBGMも流れる。 ある程度動きのあるグラフィック 口パクや、苦しむ人物の足の動き等、一部の場面ではきちんと動きのあるグラフィックが使われている。 問題点 シナリオの一部にはツッコミ所もある 犯人の一人を追い詰める為の物証が警察に都合の良すぎる出方をしている。 「自宅にいた」という犯人の証言を覆す証言は、向かいの家の奥さんがその日たまたま深夜に旦那を迎える為に家の玄関を出ていたので、犯人が出かけるのに気づいた。 犯人が問題の電車に乗った証拠は、該当の駅には毎日深夜に写真を撮りに来ている鉄道好きの少年がおり、撮っていた写真の中にたまたま犯人が乗り込む所が見事に写っていた。どちらの点も犯人が目立つミスをしたり、問題を回避できる事を運に頼ったわけではなく、不運によりたまたま目撃されてしまっている。それ以前に毎日深夜に来る子供は捕導しろ。 また、原作からして時刻表と別の移動手段をうまく組み合わせたりとパズル的な要素が強くはあるが、やはり本作も時刻表トリックに少々無理がある。 電車を乗り換える為に夜行列車の運転停車を利用するところまではともかく、そんな特殊な所で降りているのに誰にも見つかっておらず、その後長距離を車で移動してギリギリ間に合わせるという一か八かの策を披露している。万が一、渋滞に巻き込まれたり検問で引っかかるなどで時間を喰うような事があれば間に合わないのだが…。 ただし、「都合よく証拠・証人が出る」「無理のある時刻表トリック」は西村京太郎氏の作品で多用される展開であり、ある意味では作風の再現、とも言える。 ラストシーンで自宅で殺されかけるアイドルを救った後のシーンでは、解決後に事情を聞くために警察に来てもらう事になるのだが、乱れた服装にコートをかけてあげた状態でパトカーに乗せようとしている。襲われた女性の定番姿ではあるが、自宅にいるにもかかわらずその格好のまま出ていくのは不自然極まりない。 捻りのない展開 怪しそうな人物はそのまま怪しく、人の良い人物はそのまま良い人間。殺人事件が何件か起きはするが、事件が二転三転するといった事はなく、そういう意味では少々淡泊なシナリオ。 安定しないグラフィック 俳優の再現は良く出来ているが、一部の場面で使われるイベントCGの出来はあまり良いとは言えない。場面場面で別人のように見える時もあり、安定性という意味では微妙な出来。 一部には少々詰まりやすい場面もある 容疑者の指紋を集める為に、色々な場所で取っ手やライター等をタイミングよく調べる必要がある。 あらかじめ「そうだ、今なら指紋を…」といったようなサポートは出ず、取って初めて「そうだ、これなら指紋が取れるはず」といったメッセージが表示される。その為、何故進められないのかに気づきにくく、とにかく画面中を調べてようやく進められたといった事も多い。 ある程度のヒントは出るものの、時刻表トリックを解く場面では、「どこまで待って降りるのか」「何駅に向かうのか」「高速を使うか否か」の選択肢を正解するまで何回も最初からやり直すことになる。経費がかさむ。 総評 刑事たちのグラフィックや足を使った捜査シーン、時刻表トリック等、「十津川警部シリーズ」のFCゲーム化という意味ではそれなりによく出来ている。 しかしシナリオにツッコミどころが多く、捻りもない。また、一部の場面では詰まってしまいやすいのが残念な点。 決して悪いゲームではないのだが、色々な点であと一押し足りなかった残念な一作である。 その後の展開 本作発売から2ヶ月後に『西村京太郎ミステリー スーパーエクスプレス殺人事件』、1年後にPCエンジン用ゲームソフト『西村京太郎ミステリー 北斗星の女』、5年後に3DO用ゲームソフト『西村京太郎トラベルミステリー 悪逆の季節 東京~南紀白浜連続殺人事件』、10年後にゲームソフト『西村京太郎トラベルミステリー 悪逆の季節 東京~南紀白浜連続殺人事件』がそれぞれ発売された。ジャンルはいずれもアドベンチャーゲームである。 余談 西村氏の鉄道ミステリーの第1作が『寝台特急殺人事件』(と書いてブルートレイン殺人事件、と読む)だが、『山村美紗サスペンスシリーズ』同様、内容はほぼ別物。 同年1月7日に昭和天皇が崩御し「平成」という新しい時代となった。 本作に先んじて1月14日にファミコンディスクソフトで『ハレーウォーズ』(タイトー)、PCエンジンソフト『ビジランテ』(アイレム)が発売されており、これが平成発売のゲームソフト第1号だがともにアーケード既存作の移植。そのため本作が同日発売の『里見八犬伝』(SNK)と並んで平成初の記念すべきゲームソフトという見方もできる。 どちらの解釈でもアイレムが「平成ゲームソフト第1号」という称号を勝ち取ったことになる。
https://w.atwiki.jp/nico-game/pages/367.html
#56 西村京太郎ミステリー ブルートレイン殺人事件 【作品の傾向】ノーマルプレイ 【状況】完結(07/05/02~07/05/03) 【全動画数】3 【マイリスト】なし 【備考】ころすけ(=^ェ^=)の挑戦シリーズ このゲーム情報を編集
https://w.atwiki.jp/famicomall/pages/656.html
前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:EDを見る 開始時間:2008/07/06(日) 01 57 34.78 終了時間:2008/07/06(日) 04 55 09.00 西村京太郎原作。極めてオーソドックスなAVG。 基本総当りで詰まりそうなところは2~3箇所ぐらい・・・だと思います。 なんとかクリアしました。2連続でやるとはおもわなかった・・・w ネタバレ防止のため下の方にあります タイトル画面にでていた謎の少女はアイドルでした おまけ あけみの部屋にはいると彼女はノーブラ(ぽっち有り)でお出迎え。 しらべる>ここで胸を調べると… 駄目だこの刑事、はやくなんとかしないと どうみてもレイプシーンです。本当に(ry
https://w.atwiki.jp/famicomall/pages/991.html
前のゲーム | 次のゲーム クリア条件:EDを見る 開始時間:2007/09/03(月) 08 04 10.17 終了時間:2007/09/03(月) 10 53 27.29 「ブルートレイン殺人事件」に続く西村京太郎シリーズ第2弾。 前作同様、堅実にまとまったオーソドックスなAVG。 その場面で必要な選択肢のみ表示されるタイプなのでかなり楽です。 基本的には初心者向けかと。面倒なのは時刻表とモンタージュかな
https://w.atwiki.jp/imaska/pages/417.html
■ 【アイマス】BT殺人事件 ■ あらすじ ■ 登場人物警察関係きさらぎ ちはや あきづき りつこ はぎわら ゆきほ たかぎ じゅんいちろう その他いむら きょうすけ ばんない たいぞう くろい あわや きくち まこと ほしい みき ■ 【アイマス】BT殺人事件 ファミコン「ブルートレイン殺人事件(原作は西村京太郎)」をもとにした物語。 ■ あらすじ ブルートレイン「はやぶさ」の寝台で起こった殺人事件。 警視庁捜査一課の刑事、きさらぎ ちはやが捜査に乗り出すが‥‥ ■ 登場人物 警察関係 きさらぎ ちはや 警視庁捜査一課の刑事。 あきづき りつこ 警視庁捜査一課の刑事。 はぎわら ゆきほ 警視庁捜査一課の刑事。 たかぎ じゅんいちろう 警視庁捜査一課の警部。 その他 いむら きょうすけ 私立探偵。ブルートレイン「はやぶさ」の寝台で遺体で発見される。 広島で起こった5年前の汚職事件を追っていた。 ばんない たいぞう 広島出身の代議士。 くろい 広島出身の弁護士。ばんないとつながりがある。 あわや くろいの助手。 きくち まこと 暴力団やがしら組関係のチンピラ。多摩川で遺体で発見される。 ほしい みき Nプロダクション所属のアイドル歌手。まこととは同じ広島出身で、高校時代には交際していた。 名前 コメント