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M-Tea*4_52-科学の不思議(八)アンリ・ファーブル 2012.7.21 第四巻 第五二号 科学の不思議(九)アンリ・ファーブル 七一 海 七二 波、塩、海藻(かいそう) 七三 流れる水 七四 巣分(すわ)かれの群(むれ) 七五 蜜蝋(みつろう) 七六 蜜房(みつぼう) 七七 ハチミツ 七八 女王(じょおう)バチ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第四巻 第五二号】 (http //www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/201490) ※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。 (544KB) 定価:200円 p.181 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(35項目)p.221 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。著作権保護期間を経過したパブリック・ドメイン作品につき、引用・印刷および転載・翻訳・翻案・朗読などの二次利用は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. ニャーニャーニャー、虚心丙がやってきた! 週刊ファーブル* 「波はどこからくるのですか?」とジュールがたずねました。(略) 「(略)泡をかぶった、動く山の背のような波をわたしは忘れることはできない。その波は、重い船をクルミの殻のようにわけなく放りあげて、ある瞬間はそのおそろしい背中に乗せ、つぎの瞬間にはその水の峰と峰とのあいだの谷底に突き落とす。おう! 船の上の人間はどんなに小さく、心細く感ずることだろう。波の思うままに、高く揺りあげられ、また谷底に突き落とされるのだ!(略)」 「海がいつも静かにしていたら、それは海にとってはかわいそうなことなんだよ、ぼうや。その静かにしているということと、海のためにいいこととは両立しないんだ。海の中の動物や植物に必要な空気を失ったり汚したりしないようにするには、はげしくひっかきまわさなければならない。水は大洋のためにも、大気あるいは空気の大洋のために必要なのとおなじ、健康をたもつための激動――大嵐でひっかきまわして水に生気(せいき)をあたえ、新しくすることが必要なのだ。」 「風は大洋の表面をさわがす。もし、それが疾風であれば波が立つ。その波は泡立ちながら飛びあがって、たがいちがいに高いうねりになったり、くずれたりするのだ。もしまた、その疾風が強く間断なしに吹きつづけると、その風に逐(お)いまくられる水は、大きく長くふくれた大波になって、広い海を平行線をつくって前進する。そして堂々としたおなじ形で、あとからあとから追いつくようにして海岸に地響きをたてて打ちよせてゆくのだ。だが、それらの運動は、いくら騒々しくても、ただ海の表面だけのことだ。もっとも激しい大嵐のときでも、三十メートルも下のほうは静かなのだ。」(「七二 波、塩、海藻」より) 4_52.rm (朗読:RealMedia 形式 448KB、3'37'') milk_tea_4_52.html (html ソーステキスト版 304KB) アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre 1823-1915(1823.12.21-1915.10.11) フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。 大杉栄 おおすぎ さかえ 1885-1923(明治18.1.17-大正12.9.16) 無政府主義者。香川県生れ。東京外語卒業後、社会主義運動に参加、幾度か投獄。関東大震災の際、憲兵大尉甘粕正彦により妻伊藤野枝らと共に殺害。クロポトキンの翻訳・紹介、「自叙伝」などがある。 伊藤野枝 いとう のえ 1895-1923(明治28.1.21-大正12.9.16) 女性解放運動家。福岡県生れ。上野女学校卒。青鞜(せいとう)社・赤瀾会に参加。無政府主義者で、関東大震災直後に夫大杉栄らとともに憲兵大尉甘粕正彦により虐殺された。 ◇参照:Wikipedia アンリ・ファーブル、大杉栄、伊藤野枝、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林 2000(平成12)年12月15日初版発行 底本の親本:「科学の不思議」アルス 1923(大正12)年8月1日 http //www.aozora.gr.jp/cards/001049/card4920.html NDC 分類:K404(自然科学 / 論文集.評論集.講演集) http //yozora.kazumi386.org/4/0/ndck404.html 難字、求めよ 海の水は根を波打つてゐる 根(ね)? 蒼青色 塩沢 しおさわ 朶毛 だもう オリーブ緑 茶化し囃子 ちゃかし ばやし? 蜜窩 みつか 蝋バチ メレアグリナ ※[#「月+奧」] いぶくろ ビロード体 パン粥 パンがゆ? オートミールのことか。 王房 捉んで つかんで、か。 破し こわし、か。 馳ける 駆ける(かける)、か。 僭望 → 僭妄? 身分を越えていて不作法であること。 むしとりホイホイ 遂ひ → 逐ひ 【逐?】おい 父親の → 「父親の 【「?】 下さらないですか → 下さらないのですか 【の?】 以上3件。底本未確認。 スリーパーズ日記* ファーブル『科学の不思議』、今回をもって大団円。次回より『週刊ミルクティー*』5年目。……にもかかわらず、アパート周囲がなんやかやで、作業に身の入らない一週間となってしまあた。うちまちがえてすし。 いろいろありすぎまくりで、せーしんがえがしらなみに、すりへってるかんじ。わがみには原発よりもつーせつ。 なぽりたん、いもこはいづこ、なにをくふ Windows 独自の縦組みフォント指定「@」に思い至る。前回にひきつづいて、honmonface="@HG丸ゴシック M-PRO"を再指定。 中沢新一『日本の大転換』(集英社新書、2011.8)読了。 7.19 AM、歴史に親しむ 紅花の歴史、いわたこうたろう 室町末期。上総、長南(ちょうなん)一族説 近江商人説 河北町あんらく寺、きょうにょ(しんもん様)。 日本かのこ。さがみ、いが、かずさ、もがみ、ちくご、さつま。 120キロ、1駄。冬期、江戸廻り。きぬ川、とね川、えど川。運賃2倍。 長谷川家。まるちょう。現、山形銀行。仙台村田おおぬま、亘理、白石いしずや、南部北上、水沢こくたや、酒田あぶみや、古河やおや、桶川。 唐紅花、ドイツ化学染料明治13年輸入はじまる。生糸輸出。桑生産。 現在、村山地方、10ha、200名。 ヴィヴァルディ、四季、夏。 2012.7.22:公開 玲瓏迷人。大暑。 目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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M-Tea*4_32-科学の不思議(五)アンリ・ファーブル 2012.3.3 第四巻 第三二号 科学の不思議(五) アンリ・ファーブル 大杉栄、伊藤野枝(訳) 三七 紙の実験 三八 フランクリンとド・ロマ 三九 雷(かみなり)と避雷針 四〇 雲(くも) 四一 音の速度 四二 水差(みずさ)しの実験 四三 雨 四四 噴火山 四五 カターニア imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第四巻 第三二号】 (http //www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/187502) ※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。 (616KB) 定価:200円 p.166 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(25項目)p.169 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 をっとっとっっと! 週刊せつでんマン音頭* 「もし、噴火山の近所に町があったら、その火の河はそこへ流れこんでこないでしょうか? そして灰の雲がその町をうめてしまいやしないでしょうか?」とジュールが聞きました。 「不幸にしてそんなこともありえる。そしてまた、実際ありもした。(略)」 「そうだ。今から二〇〇年ほどむかしのこと、シチリアに歴史上もっとも激しい大噴火がおこった。激しい暴風雨(あらし)があった後(あと)で、たくさんの馬が一時(いっとき)にドッとたおれるような強い地震が夜じゅうつづいた。木は葦(あし)が風になびくようになぎ倒され、人はたおれる家の下におしつぶされないように気狂(きちが)いのように野原へ逃げようとしたが、ふるえる地上に足場を失って、つまずき倒れた。ちょうどそのとき、エトナは爆発して四里(より)ほどの長さに裂(さ)けて、この割(わ)れ目に沿うてたくさんの噴火口ができ、爆発のおそろしい響きともろともに、黒煙(こくえん)と焼け砂とを雲のように吐(は)き出した。やがて、この噴火口の七つが、一つの深い淵のようになって、それが四か月間雷鳴(らいめい)したり、うなったり、燃えかすや溶岩を噴き出した。(略)」 「そのうちに溶岩の河は山のすべての裂(さ)け目から流れ出して、家や森や作物をほろぼしながら平原のほうへ流れて行った。この噴火山から数里(すうり)離れた海岸に、じょうぶな壁にとりかこまれたカターニアという大きな町があった。火の河はとうとう数か村を飲みつくして、カターニアの壁の前まできた。そしてその近郊にひろがって行った。(略)」 4_32.rm (朗読:RealMedia 形式 400KB、3'13'') milk_tea_4_32.html (html ソーステキスト版 264KB) アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre 1823-1915(1823.12.21-1915.10.11) フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。 大杉栄 おおすぎ さかえ 1885-1923(明治18.1.17-大正12.9.16) 無政府主義者。香川県生れ。東京外語卒業後、社会主義運動に参加、幾度か投獄。関東大震災の際、憲兵大尉甘粕正彦により妻伊藤野枝らと共に殺害。クロポトキンの翻訳・紹介、「自叙伝」などがある。 伊藤野枝 いとう のえ 1895-1923(明治28.1.21-大正12.9.16) 女性解放運動家。福岡県生れ。上野女学校卒。青鞜(せいとう)社・赤瀾会に参加。無政府主義者で、関東大震災直後に夫大杉栄らとともに憲兵大尉甘粕正彦により虐殺された。 ◇参照:Wikipedia アンリ・ファーブル、大杉栄、伊藤野枝、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林 2000(平成12)年12月15日初版発行 底本の親本:「科学の不思議」アルス 1923(大正12)年8月1日 http //www.aozora.gr.jp/cards/001049/card4920.html NDC 分類:K404(自然科学 / 論文集.評論集.講演集) http //yozora.kazumi386.org/4/0/ndck404.html 難字、求めよ 偽道 ぎどう? にせみち? ネラ フランスの小さな町。 ド・ロマ ネラの長官。 中和電気 ちゅうわ でんき 尖閣 せんかく むしとりホイホイ ものをおなじ → ものとおなじ 【と?】 「此の世の中のすべてのものをおなじやうに」 雉《な》ぎ倒され → 薙《な》ぎ倒され 【薙?】 直ぐと → 直ぐに 【に?】 「直ぐと其の表面が固まつて」 私も其処にゐる事にしようよ 【「しよう」か?】 火山腹 → 火山山腹 【山腹?】 以上5件。底本未確認。 スリーパーズ日記 うはあっ、奥付バックナンバー url 中の「 」とすべきところが置きかわっていたことに今まで気がつかなかった。。。確認してみると、第四号当時からずっとそのままになっていたらしい。タイトルをクリックしてもらっても、これじゃあダウンロードもアクセスも出来なかったはず。しょぼーん。 これは、つくりかえさねばならんだろーなー。 『現代の図書館』vol.49 no.2(2011.6)読了。 2012.3.7:公開 玲瓏迷人。 目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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M-Tea*4_23-科学の不思議(一)アンリ・ファーブル 2011.12.31 第四巻 第二三号 科学の不思議(一) アンリ・ファーブル 大杉栄、伊藤野枝(訳) 訳者から 一 六人 二 おとぎ話と本当のお話 三 アリの都会 四 牝牛(めうし) 五 牛小舎 六 利口な坊さん 七 無数の家族 登場するひと ポールおじさん フランス人。 アムブロアジヌおばあさん ポールおじさんの家の奉公人。 ジャックおじいさん アムブロアジヌおばあさんのつれあい。 エミル いちばん年下。 ジュール エミルの兄さん。 クレール エミルのねえさん。いちばん年上。 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第四巻 第二三号】 (http //www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload act=open pageid=321 file=milk_tea_4_23.zip) ※ クリックするとダウンロードを開始します。 (544KB) 月末最終号:無料 p.169 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(7項目)p.62 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。転載・印刷・翻訳は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. 週刊花より原子* 学問というものは、学者といういかめしい人たちの研究室というところにばかり閉じこめておかれるはずのものではありません。だれもかれも知らなければならないのです。今までの世間の習慣は、学問というものをあんまり崇(あが)めすぎて、一般の人たちから遠ざけてしまいすぎました。何の研究でも、その道の学者だけが知っていれば、ほかの者は知らなくてもいいようなふうにきめられていました。いや、知らなくてもいい、ではなくて、知る資格がないようにきめられていました。けれども、この習慣はまちがっています。非常にこみ入ったむずかしい研究は別として、だれでもひととおりの学問は知っていなければなりません、子どもでも大人でも。 子どものためのおとぎ話の本は、たくさんすぎるほどあります。けれども、おとぎ話よりは「本当の話が聞きたい」という、ジュールのような子どものためのおもしろい本を書いてくれる学者は日本にはあまりないのか、いっこうに見あたりません。 (伊藤野枝「訳者から」より) 4_23.rm (朗読:RealMedia 形式 236KB、1'54'') milk_tea_4_23.html (html ソーステキスト版 220KB) アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre 1823-1915(1823.12.21-1915.10.11) フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。 大杉栄 おおすぎ さかえ 1885-1923(明治18.1.17-大正12.9.16) 伊藤野枝 いとう のえ 1895-1923(明治28.1.21-大正12.9.16) ◇参照:Wikipedia アンリ・ファーブル、大杉栄、伊藤野枝、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林 2000(平成12)年12月15日初版発行 底本の親本:「科学の不思議」アルス 1923(大正12)年8月1日 http //www.aozora.gr.jp/cards/001049/card4920.html NDC 分類:K404(自然科学 / 論文集.評論集.講演集) http //yozora.kazumi386.org/4/0/ndck404.html 難字、求めよ 持地 もちじ? 樹汁 むしとりホイホイ 出かけて行て → 出かけて行って 【っ】 以上1件。底本未確認。 スリーパーズ日記 おもいだした。藤沢周平原作のNHKドラマ『秘太刀馬の骨』では、おなじみ庄内藩をモチーフとした海坂藩が舞台で、たしか主人公が、家老の放った忍びの者につけねらわれるというシーンがあった。 これまで、少なからず県内の歴史研究書に目を通しているはずだけれど、庄内藩をはじめとして、新庄藩にも山形藩にも米沢藩にも「忍者が存在した」という記録や論文を見たことがない。 しかし、考えてみれば徳川四天王の酒井庄内藩。伊達藩・秋田藩などの雄藩も近くにある。忍びの者、草の者、隠密はいなかった、と考えるほうが無理があるようにも思える。記録にも伝承にも存在を確認するものがない……これぞ隠密。藤沢周平は何かをつかんでいたのだろうか。 戊辰戦争当時の仙台藩には、黒装束の「からす組」を名乗る藩士部隊が存在して、福島北部で新政府軍に抵抗したという記録がある。 明治維新、戊辰戦争、日清・日露戦争。その後、一転して庄内や福島・岩手・仙台などの東北出身者が目立つようになって満州事変・太平洋戦争の近現代をむかえる。忍び……東北……近現代……むつ、フクシマ。 2012.1.1 14 30 弱震。東北・関東。やや長。震度4宮城南部、福島中通・浜通。M7.0推定。 2012.1.2:公開 玲瓏迷人。 サイレント・サーヴィス。 目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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M-Tea*4_42-科学の不思議(六)アンリ・ファーブル 2012.5.12 第四巻 第四二号 科学の不思議(六) アンリ・ファーブル 四六 プリニィの話 四七 煮え立つ茶釜(ちゃがま) 四八 機関車 四九 エミルの観察 五〇 世界の果(は)てへの旅 五一 地球 五二 空気 五三 太陽 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第四巻 第四二号】 (http //www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/195939) ※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。 (636KB) 定価:200円 p.171 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(34項目)p.247 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 つゆだく海峡冬景色。週刊雲のむこう、約束の5ミリシーベルト* 「救い主キリストの仲間がまだ生きていた、紀元七十九年のことである。そのころヴェスヴィアス山は何ごともないおだやかな山だった。今日のような煙の出る山になっていたのではなく、わずかに持ち上った岡で、うもれた噴火口の跡には小さな草や野ブドウが生えていただけだった。そして山腹には豊かな穀物がしげって、ふもとの方にはヘルクラニウムとポンペイというにぎやかな二つの町があったのだ。」 「最後の噴火が人々の記憶にも残らぬほどのむかしになって、これからは永遠にしずまるものと思われていたこの噴火山は、突然、生き返って煙を出しはじめた。(略)」 「さて、そのころ、ヴェスヴィアスから遠くないメシナ〔メッシーナ〕という港に、この話を伝えたプリニィのおじさんがいた。この人は自分の甥(おい)と同じくプリニィという名の人で、この港に停泊していたローマ艦隊の司令官だった。そして非常に勇敢な人で、新しいことを知るとか、他人を助けるばあいには、どんな危険もおそれなかったのだ。ヴェスヴィアス山上にただよう一筋の雲を見ておどろいたプリニィは、すぐさま艦隊を出動させて、こまっている海岸町の人を助けたり、近所からおそろしい雲を観察したりした。ヴェスヴィアスのふもとの住民は気ちがいのようになって、うろたえてさわいで逃げた。プリニィはみんなが逃げている、このいちばん危険なほうへ行ったのだ。」(略) 「(略)石の雨が……実際、小石と火のついた燃えかすとが雨のように降ってくる。人々はこの雨をよけるために、枕を頭にのせて、おそろしいまっ暗やみの中をぬけて、手に持った松明(たいまつ)の光でようやく海岸へ向かって進んで行った。プリニィはちょっと休もうと思って地の上にすわった。ちょうどその時、強烈な硫黄のにおいのする大きな火が飛んできて、みんなをビックリさせた。プリニィは立ち上がったが、そのまま死んでたおれてしまった。噴火山の溶岩や燃えかすや煙が、プリニィを窒息させたのである。」 4_42.rm (朗読:RealMedia 形式 488KB、3'57'') milk_tea_4_42.html (html ソーステキスト版 252KB) アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre 1823-1915(1823.12.21-1915.10.11) フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。 ◇参照:Wikipedia アンリ・ファーブル、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林 2000(平成12)年12月15日初版発行 底本の親本:「科学の不思議」アルス 1923(大正12)年8月1日 http //www.aozora.gr.jp/cards/001049/card4920.html NDC 分類:K404(自然科学 / 論文集.評論集.講演集) http //yozora.kazumi386.org/4/0/ndck404.html 難字、求めよ むしとりホイホイ 二万五千五百尺 → 二万九千五百尺 【九か】 8840m/0.3m≒29500尺 四千五百十 → 四千八百十 【八か】 水を一枚 → 水を一杯 【杯か】 ますがね』 → ますがね。』 【。か】 ここだけ句点なし。 砥臼 → 碾臼 【碾か】 碾臼(ひきうす) 葦 → 蔓 【蔓(つる)か】 十五分か八分間 ? スリーパーズ日記* 『日本の古代遺跡・福島』(保育社、1991.5)読了。これも旧石器捏造事件発覚以前の出版なので、そのまま当時の東北考古学の“成果”としてあげられている。 虫歯のできる三条件は、虫歯菌と栄養分、そして歯があること。虫歯菌だけでは虫歯はできない。それと同じように、捏造事件や振り込め詐欺も、捏造者や詐欺の犯人だけではおこりようがなく、残念ながら、見抜けずにだまされやすいという“こちら側”の問題でもある。旧石器捏造事件のばあいのこちら側とは、考古学会であるとか、関係自治体や教育委員会や観光協会であるとか、報道メディアなどが一番にあげられる。 たぶん、原発の安全神話も旧石器捏造と似たような構造なんじゃないだろうか。“千年に一度”という無責任ないいわけの濫用も同様。たとえば関係する自治体ほど、潜在する危険性については口を開きたがらない。火山や、活断層、津波、地すべり、風水害の履歴。 5.5 21 00、厚い黒雲の合間、スーパー望月。 2012.5.31:公開 玲瓏迷人。 ウシロマエヒダリマエ。ばっかるこーん。 目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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M-Tea*4_51-科学の不思議(八)アンリ・ファーブル 2012.7.14 第四巻 第五一号 科学の不思議(八)アンリ・ファーブル 六二 キノコ 六三 森の中 六四 オオベニタケ 六五 地震(じしん) 六六 寒暖計(かんだんけい) 六七 地(ち)の下の炉(ろ) 六八 貝殻(かいがら) 六九 カタツムリ 七〇 アオガイと真珠(しんじゅ) imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第四巻 第五一号】 (http //www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/201489) ※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。 (656KB) 定価:200円 p.173 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(62項目)p.450 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。著作権保護期間を経過したパブリック・ドメイン作品につき、引用・印刷および転載・翻訳・翻案・朗読などの二次利用は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. カキカキピピンコ、カキピンコ、週刊征服たこ娘* 「(略)ヨーロッパにおこった地震のうちでいちばんひどかったのは、一七七五年〔一七五五年か〕の万聖節の日〔諸聖人の祝日。毎年十一月一日〕、リスボンであった地震だ。この平和なお祭りの日に、急に遠い雷のような音が地の下から轟(とどろ)き出した。そして地面が五、六度はげしくゆれて、上がったり下がったりした。そしてこのポルトガルの首府は、またたく間に壊れ家と死骸の山になってしまった。生き残った人びとは、家のたおれる下から逃げようとして、海岸の大きな波止場に出た。すると、たちまち波止場は水に飲みこまれて、むらがっていた人々も、つないであった船もみんなしずんでしまった。そして人一人、板子一枚、水面へ浮かび出ては来なかった。深い淵ができて、水も波止場も、舟も人も、みんなそこへ飲みこまれてしまったのだ。こうして六分間のあいだに、六〇〇〇の人間が死んだ。」 「こんなさわぎがリスボンにおこって、ポルトガルの高い山々がゆれていた間に、モロッコ、スエズ、メキネズ〔メクネス。モロッコ中北部の州〕などというアフリカのいろんな都市が顛覆されてしまった。一万人ばかりの人が住んでいたある村は、突然開いて突然閉じてしまった谷底の中へ、人間もろともにそっくり飲みこまれてしまった。」 (略)「また、こんなこともあった。一七八三年二月に南イタリアで四年間も続いた地震がおこった。はじめの一か年だけでも九四九度も地震があった。地面は荒海の水面のように震動でシワになってしまった。そしてこの動く地上に住んでいる人びとは、船に乗っているときのように、胸が悪くなって吐(は)きたくなった。陸の上で船酔いをしたのだ。そしてその震動のたびごとに、実際は動かないでいる雲が、はげしく動いているように見える。木は地の波でまがって、その梢(こずえ)が地をはいていた。」(「六五 地震」より) ※ 一七五五年一一月一日、リスボン大地震。奥羽地方で飢饉。 ※ 一七八三年六月八日、アイスランド、ラキ火山が噴火。八月三日、浅間山が噴火。天明の大飢饉の一因となる。 4_51.rm (朗読:RealMedia 形式 468KB、3'47'') milk_tea_4_51.html (html ソーステキスト版 256KB) アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre 1823-1915(1823.12.21-1915.10.11) フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。 大杉栄 おおすぎ さかえ 1885-1923(明治18.1.17-大正12.9.16) 無政府主義者。香川県生れ。東京外語卒業後、社会主義運動に参加、幾度か投獄。関東大震災の際、憲兵大尉甘粕正彦により妻伊藤野枝らと共に殺害。クロポトキンの翻訳・紹介、「自叙伝」などがある。 伊藤野枝 いとう のえ 1895-1923(明治28.1.21-大正12.9.16) 女性解放運動家。福岡県生れ。上野女学校卒。青鞜(せいとう)社・赤瀾会に参加。無政府主義者で、関東大震災直後に夫大杉栄らとともに憲兵大尉甘粕正彦により虐殺された。 ◇参照:Wikipedia アンリ・ファーブル、大杉栄、伊藤野枝、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林 2000(平成12)年12月15日初版発行 底本の親本:「科学の不思議」アルス 1923(大正12)年8月1日 http //www.aozora.gr.jp/cards/001049/card4920.html NDC 分類:K404(自然科学 / 論文集.評論集.講演集) http //yozora.kazumi386.org/4/0/ndck404.html 難字、求めよ 地下植物 魔物の輪 オオベニタケ ニセベニタケ ヒウチイグチ 裂穴 裂け穴(さけあな)か カシス属 海産貝 淡水貝 メレアグリナ・マガリテイフエラ 穿ける あける、か。 グルネル Grenelle ショード・エグ ヴイク → ヴィシーか オーヴェルニス → オーヴェルニュ、オーベルニュか? モンドルフ → モンドルフ-レ-バンか むしとりホイホイ 一七七五年 → 一七五五年 【五五?】 云ふぢやない → いうのじゃない 【の?】 遠くから → 「遠くから 【「?】 ゐんぢやない → いるんじゃない 【る?】 さらわれた → さわられた 【わら?】 以上5件。底本未確認。 スリーパーズ日記* ネットカフェの環境 Windows XP、T-Time 5.5 でファイルの動作確認をしてみた。以下はその結果。 ファイルのヘッダーで honmonface="HG丸ゴシック M-PRO"を指定しているのに、意に反して明朝体。ためしに「秀英太明朝」より前に指定し、「HG」を半角「HG」に書き換えてみる。 半角カタカナフォントがみごとに文字化け。『広辞苑』からのコピペが主要な原因。「km」や「リットル」などに一括置き換え作業を追加。 0213 フォントはもともと未インストールのため非表示。次回、あらためて確認すること。 ページめくりの表示スピードが、Mac とくらべて爆速!!。 以下は余談。出版(パブリッシャーズキット、パッケージ・ビルダー)のオプション設定で、「テキスト保護」と「書式設定保護」をそれぞれデフォルトの「編集結果を保存しない」「変更結果を保存しない」にしていたのだけれど、思うところあってそれぞれ「保存」に改めてみる。T-Time をいったん終了しても、読者の設定がそのまま温存されるはず。のみならず、ファイルへのテキストの直接書き込みも保存されるはず。 オリジナルが必要なばあいは、圧縮ファイルを再度解凍して別ファイル名をつければ、2つのファイルを併用できるはず。 ちなみに、全号「プリント許可」をオン設定にしているので、PDF への書き出しも可能。「文字品質」「アンチエイリアスなし」でクリアな紙印刷もできる。 さて、『能久親王事跡』が無事終了。ファーブル『科学の不思議』もいよいよ次回がラスト。ようやく、古いファイルのつくりかえ・再出版に着手できる見込み。 2012.7.14:公開 玲瓏迷人。 目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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M-Tea*4_43-科学の不思議(七)アンリ・ファーブル 2012.5.19 第四巻 第四三号 科学の不思議(七) アンリ・ファーブル 五四 昼と夜 五五 一年と四季 五六 ベラドンナの実(み) 五七 有毒(ゆうどく)植物 五八 花 五九 果実(かじつ) 六〇 花粉(かふん) 六一 ツチバチ imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第四巻 第四三号】 (http //www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/195941) ※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。 (612KB) 定価:200円 p.169 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(51項目)p.326 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 つゆだく海峡冬景色。週刊雲のむこう、約束の5ミリシーベルト* 「みなさん。」とおじさんは始めました。「あぶないことを見ないように目を閉(と)じて、それで安全だと思っている人があります。また、人間に害になる物のあることがわかって、それがどんなものだかを知ろうとする人があります。あなた方は、このあとの方(ほう)の人です。そしてわたしは、それをうれしく思うのです。いろんな悪いことがわれわれを待ちもうけています。われわれはそれをよく注意して、その害悪の数を少なくしなければなりません。さて、今われわれは、毎年その犠牲をつくるこのおそろしい植物を知って、それを避(さ)けるという、この大事なことがわからなかったために、おそろしい不幸な目にあってしまいました。もしこの知識がもっと広まっていたら、われわれがいま、その死をくやんでいるあの子どもは、死なずにすんで、いまなお、そのお母さんのいとし子(ご)でいることができていたろうと思います。じつにあの子どもはかわいそうでした。」(「五七 有毒植物」より) 「ここにあるゼニアオイの萼(がく)は、やはり五枚の小さな葉でできていて、五枚の大きな花冠(かかん)はバラ色をしている。この花冠の一つ一つを花弁というのだ。花弁が集まって花冠になるのだ。」 「ジギタリスの花冠は一つの花弁もなくって、ゼニアオイには五枚ありますね。」とクレールがいいました。 「ちょっと見るとそうだが、気をつけて見ると両方とも五枚あるのだ。どの花でもほとんどみんな、ツボミの中で花弁が一つにかたまってしまって、一枚の花弁としか見えない花冠になるものだ。しかし、たいてい、そのかたまった花弁が花のはしの方でちょっと割れていて、そのギザギザで何枚の花弁が一つになったのかわかる。」(略) 「どれにもこれにも五という数があるんですわね。」とクレールがいいました。 「花はいうまでもなくじつに美しいものだが、また不思議な構造にできている。どの花もちゃんとした規則で作ったように、数がきまっている。そして五の数でできているのがいちばん普通なんだ。だから今朝(けさ)調べた花には、どれも五つの花弁と五つの萼片とがあるのだ。」 「そのつぎに普通なのはその数だ〔「三の数」か。〕。それはチューリップや、ユリや、谷間のヒメユリのようなふくらんだ花がそうだ。これらの花には緑色の萼(がく)はなくて、内側に三枚、外側に三枚、つごう六枚の花弁でできた花冠があるのだ。」(「五八 花」より) 4_43.rm (朗読:RealMedia 形式 544KB、4'24'') milk_tea_4_43.html (html ソーステキスト版 264KB) アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre 1823-1915(1823.12.21-1915.10.11) フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。 ◇参照:Wikipedia アンリ・ファーブル、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林 2000(平成12)年12月15日初版発行 底本の親本:「科学の不思議」アルス 1923(大正12)年8月1日 http //www.aozora.gr.jp/cards/001049/card4920.html NDC 分類:K404(自然科学 / 論文集.評論集.講演集) http //yozora.kazumi386.org/4/0/ndck404.html 難字、求めよ カスピア 地名。カスピ海周辺のことか。 狐尾草 〓 ジギタリス。 オオドクゼリ コドクゼリ チェリーベイ タヅノキ イナゴマメ ナツメシュロ ウミナツメ。 むしとりホイホイ 閨年 → 閏年 【閏か】 「閨」はケイ、ねや。 その数だ → 三の数だ 【三か】 以上2件。底本未確認。 スリーパーズ日記* 「雄蕋《ゆうずい》、雌蕋《しずい》」はそれぞれ「雄《お》しべ、雌《め》しべ」に変更。テキストにルビがあるばあい、いつもはそれを優先的に使用するのだけれど、今回は例外処理をほどこしてみた。小中高をとおして理科や科学の教科書の中で「ゆうずい、しずい」と読んだ記憶がなく、テキストの親しみにくさを解消するため。 「室」は「部屋《へや》」に変更。これも、テキストに使用された表現はめったに別字には変更しないのだけれど、「室」の一字で「へや」と読ませることは、現在ではなじみのないため。 「マテエ、マテイユ」は原文未確認だけれども、Mathieu で同一人物だろうか。「マテュー」で統一した。 池澤夏樹『春を恨んだりはしない』(中央公論新社、2011.9)読了。空飛ぶ発電所、ミトコンドリア発電、無人の回送のつばさ、圏外評論家、月山は五合目、葉山は九合目、レボリューション=革命=公転、天地創造、想像、騒々。 5.20 16 23 ながい、25秒……、まだ続いてる。 震度3岩手内陸・沿岸北部、宮城。震源、三陸沖。M6.2推定。 同日、イタリア、フェラーラにて M6.0、死者七名。 5.21 鹿児島桜島、やや大きな噴火。降灰。 2012.5.31:公開 玲瓏迷人。 レボリューションの西洋近代、輪廻の古代東洋。 目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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M-Tea*4_28-科学の不思議(三)アンリ・ファーブル 2012.2.4 第四巻 第二八号 科学の不思議(三) アンリ・ファーブル 大杉栄、伊藤野枝(訳) 一九 本 二〇 印刷 二一 チョウ 二二 大食家(たいしょくか) 二三 絹(きぬ) 二四 変態(へんたい) 二五 クモ 二六 ジョロウグモの橋 二七 蛛網(くものす) imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第四巻 第二八号】 (http //www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/184559) ※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。 (640KB) 定価:200円 p.161 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(37項目)p.313 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。転載・印刷・翻訳は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. 豆から生まれた豆太郎、週刊豆太郎さむらい* 「その絹糸は、唇の下から出てくる。その孔を糸嚢(しのう)という。虫の体の中には絹の材料がうんと入っているのだ。それはゴムに似たネバネバする液体だ。唇が開いて出てくるその液体をひきのばしたものが糸になるが、それは糸になるまでは膠(にかわ)のような粘着物だが、すぐに固まってしまう。絹の材料は虫の食べる桑の葉の中には、まったく含まれてはいない。(略)虫の助けがなかったならば、人間は決して桑の葉から高価な織り物の材料を引き出すことはできなかったのだ。(略)」 「二週間のあいだに、もしも適当な温度であればカイコの蛹(さなぎ)は熟した果物のように割れる。そして、その小さな部屋を破り開いてそこからチョウがぬけ出す。すべてがクシャクシャで湿って、そのふるえる足でやっと立つことができるくらいだ。(略)」 「そのマユは歯でやぶって出るのじゃないんですか?」とエミルがたずねました。 「だが、ぼうや、それがないんだよ。それに似たものもないんだ。ただ、とがった鼻を持っているだけだ。いいかげんな骨折りは役に立たない。」 「じゃあ、ツメでですか?」とジュールがいい出しました。 「そうだ、もしそれを持っていればじゅうぶん役に立つ。だが厄介なことには、それもないのだ。」 「だって、チョウは外に出ることができなければならないのです」とジュールががんばりました。 「まちがいなく外へ出る。すべての生物がそうとはゆかないが、生命の困難な瞬間の手段はみんな持っている。ニワトリのヒナが閉じこめられていた卵を破るのに、その小さなヒナのくちばしの端がその目的のために、ほんのすこしその先が固くなっている。だが、チョウはそのマユを破るのに何も持たないだろうか? 持っている! だが、お前たちには、とても簡単な道具だが、何を使うか察しはつくまい。それはね、眼を使うのだよ。」 4_28.rm (朗読:RealMedia 形式 448KB、3'38'') milk_tea_4_28.html (html ソーステキスト版 264KB) アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre 1823-1915(1823.12.21-1915.10.11) フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。 大杉栄 おおすぎ さかえ 1885-1923(明治18.1.17-大正12.9.16) 無政府主義者。香川県生れ。東京外語卒業後、社会主義運動に参加、幾度か投獄。関東大震災の際、憲兵大尉甘粕正彦により妻伊藤野枝らと共に殺害。クロポトキンの翻訳・紹介、「自叙伝」などがある。 伊藤野枝 いとう のえ 1895-1923(明治28.1.21-大正12.9.16) 女性解放運動家。福岡県生れ。上野女学校卒。青鞜(せいとう)社・赤瀾会に参加。無政府主義者で、関東大震災直後に夫大杉栄らとともに憲兵大尉甘粕正彦により虐殺された。 ◇参照:Wikipedia アンリ・ファーブル、大杉栄、伊藤野枝、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林 2000(平成12)年12月15日初版発行 底本の親本:「科学の不思議」アルス 1923(大正12)年8月1日 http //www.aozora.gr.jp/cards/001049/card4920.html NDC 分類:K404(自然科学 / 論文集.評論集.講演集) http //yozora.kazumi386.org/4/0/ndck404.html 難字、求めよ 棉の木 めんのき? わたのき? 毛房 けふさ? 印刷床 いんさつどこ 教母 きょうぼ 糸嚢 しのう 掃木 ほうき? 活動蛹 かつどうよう? biomorphotica か? 活蛹昆虫。蛹が活動的な脈翅目昆虫のことをこのように称する。(素木得一編『昆虫学辞典』昭和57.2、北隆館) 角性 むしとりホイホイ 掏《な》ひ合はせ → 綯《な》いあわせ 【綯?】 以上、1件。底本未確認。 スリーパーズ日記 一月二十八日(土)雪。西沼田(にしぬまた)遺跡。記念講演シンポジウム、苅谷俊介。天童説、♪因幡の白うさぎ、どんぐりころころ。インドネシア、スンバ島、奈良纏向遺跡の写真スライド。遺跡と自然環境と日常生活は、それぞれ、メンとスープと具材のようなもの。「天童市=ラーメン屋」になることを提言。 さらに俊介しゃん、復原住居で厳冬の一晩を体験することを提案。実験考古学! 寒気もさることながら、海水温が気にかかる。積雪量が多いということは、海水温と寒気の温度差から生じる水蒸気量が日本海で多量に発生しているということ、か。諏訪湖の御神渡、四年ぶりに観測とのこと。 2.2 山形、積雪93cm。平年の3倍。 2.6 フィリピン中部、ネグロス島。M6.7。 2012.2.6:公開 玲瓏迷人。 目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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M-Tea*4_24-科学の不思議(二)アンリ・ファーブル 2012.1.7 第四巻 第二四号 科学の不思議(二) アンリ・ファーブル 大杉栄、伊藤野枝(訳) 八 古い梨の木 九 樹木の齢(とし) 一〇 動物の寿命 一一 湯わかし 一二 金属 一三 被金(きせがね) 一四 金と鉄 一五 毛皮 一六 亜麻と麻 一七 綿 一八 紙 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 登場するひと ポールおじさん フランス人。 アムブロアジヌおばあさん ポールおじさんの家の奉公人。 ジャックおじいさん アムブロアジヌおばあさんのつれあい。 エミル いちばん年下。 ジュール エミルの兄さん。 クレール エミルのねえさん。いちばん年上。 【週刊ミルクティー*第四巻 第二四号】 (http //www.dlmarket.jp/product_info.php/products_id/181968) ※ クリックするとダウンロードサイトへジャンプします。 (632KB) 定価:200円 p.180 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(35項目)p.205 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。転載・印刷・翻訳は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. 週刊恋せよ原子* 「亜麻(あま)は小さな青い花が咲く細い植物で、毎年まいたり、刈ったりする。これは北フランスや、ベルギーや、オランダにたくさん栽培されている。そしてこれは、人間が一番はじめに織り物をつくるのに使った植物だ。四〇〇〇年以上もたった大昔のエジプトのミイラは、リンネルの帯でまいてある。」(略) 「麻は何百年もヨーロッパじゅうで栽培された。麻は一年生の、じょうぶな、いやな香(にお)いのする、緑色の陰気な小さな花を開く。そして茎は溝が深くて六尺くらいにのびる。麻は、亜麻と同じように、その皮と、麻の実という種子を取るために栽培せられるんだ。」(略) 「麻や亜麻が成熟すると、刈られて種子は扱(こ)きわけられてしまう。それから、それを湿して、皮の繊維を取る仕事がはじまる。すなわち、その繊維がわけもなく木から離れるようにする仕事だ。実際この繊維は、茎にくっついていて、非常に抵抗力の強い、弾力の強い物で、くさってしまうまで離れないようになっている。時によると、この麻の皮を一、二週間も野原にひろげて、なんべんもなんべんもひっくり返して、皮が自然と木質の部分、すなわち、茎から離れるまでつづける。」 「だが、一番早い方法は、亜麻や麻を束にしてしばって、池の中にしずめておくことだ。すると、まもなく腐っていやなにおいを出し、皮は朽ちて、強い弾力を持った繊維がやわらかくなる。」 「それから麻束を乾かして、ブレーキという道具の歯の間でそれを押しつぶして、皮と繊維とを離してしまう。しまいに、その繊維のくずを取って、それを美しい糸にするために、刷梳(こきくし)という大きな櫛のような鋼鉄の歯のあいだを通す。そしてこの繊維は手なり機械なりでつむがれて、そうしてできた糸を機(はた)にかけるのだ。」 4_24.rm (朗読:RealMedia 形式 452KB、3'40'') milk_tea_4_24.html (html ソーステキスト版 264KB) アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre 1823-1915(1823.12.21-1915.10.11) フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。 大杉栄 おおすぎ さかえ 1885-1923(明治18.1.17-大正12.9.16) 無政府主義者。香川県生れ。東京外語卒業後、社会主義運動に参加、幾度か投獄。関東大震災の際、憲兵大尉甘粕正彦により妻伊藤野枝らと共に殺害。クロポトキンの翻訳・紹介、「自叙伝」などがある。 伊藤野枝 いとう のえ 1895-1923(明治28.1.21-大正12.9.16) 女性解放運動家。福岡県生れ。上野女学校卒。青鞜(せいとう)社・赤瀾会に参加。無政府主義者で、関東大震災直後に夫大杉栄らとともに憲兵大尉甘粕正彦により虐殺された。 ◇参照:Wikipedia アンリ・ファーブル、大杉栄、伊藤野枝、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林 2000(平成12)年12月15日初版発行 底本の親本:「科学の不思議」アルス 1923(大正12)年8月1日 http //www.aozora.gr.jp/cards/001049/card4920.html NDC 分類:K404(自然科学 / 論文集.評論集.講演集) http //yozora.kazumi386.org/4/0/ndck404.html 難字、求めよ 円さ まるさ? 堆んでおいた つんで? 簇葉 ぞくよう えらがり 白麻地 打木 うちぎ? 割り前 わけまえ、のことか。 小房 こふさ? 棉の木 わたのき、か。 パーケール 銀鈿 ぎんでん サンサール ヌウブ・セル ジェネヴァの湖水のあたり。 モンテリヌル エザイ モンテリヌルの近所。 ウユルテンベルヒ ドイツ。 ドウ・セブル フランス。 シャイエ フランスのドウ・セブルにある城。 アルヴィル ノルマンディー。 ヘエ・ド・ルウト ウウル県 アルダン ロシア。 ジェン アラゴンの女王。 むしとりホイホイ 壼 → 壺 【壺】 以上、1件。「壼」はコン。(1) 宮中の道。(2) 宮中の奥深い所。 スリーパーズ日記 震災後しばらくして、伊藤野枝の著作集に目を通してみた。たしかに当時としては先進的な主張なのだろうけれども固さがある。もうちょっとやわらかいのがないのかなあと探していたところ本書を見つける。アルスからの出版が大正12年の8月1日のこと。 周知のように、その一月後が関東大震災。甘粕正彦による殺害が同月の16日のこととされる。 「混乱が大きくならないように」という名目による情報コントロールはしばしば試みられるが、その安直な選択の代償は小さくない。太平洋戦争最中の鳥取地震、東南海地震、三河地震の情報統制と、福島の原発報道。根底には、市民と為政者とのあいだの相互疑心があるんだろうなと思った。お互いにお互いのことが信じられず、それでいながら依存せざるをえない矛盾をかかえた関係。隠蔽と過剰なたれ流しが、精神的な無気力と判断のマヒをさそう。相互共犯。 かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』。チェルノブイリ原発事故ほどなく原子力潜水艦をテーマにすることのリアリティ。五木寛之・福永光司『混沌からの出発』(致知出版社、1997.5)読了。 年明けは、高野寛「夢の中で会えるでしょう」「All over, Starting over」。 2012.1.9:公開 玲瓏迷人。 目くそ鼻くそ。しだひろし/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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M-Tea*4_31-科学の不思議(四)アンリ・ファーブル 2012.2.25 第四巻 第三一号 科学の不思議(四) アンリ・ファーブル 大杉栄、伊藤野枝(訳) 二八 猟(りょう) 二九 毒虫 三〇 毒 三一 マムシとサソリ 三二 イラクサ 三三 行列虫 三四 嵐(あらし) 三五 電気 三六 ネコの実験 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 【週刊ミルクティー*第四巻 第三一号】 (http //www33.atwiki.jp/asterisk99?cmd=upload act=open pageid=331 file=milk_tea_4_31.zip) ※ クリックするとダウンロードを開始します。 (568KB) 月末最終号:無料 p.165 / *99 出版 付録:別冊ミルクティー*Wikipedia(13項目)p.102 ※ DRM などというやぼったいものは使っておりません。 ※ オリジナル版に加えて、ミルクティー*現代表記版を同時収録。 ※ JIS X 0213・ttz 形式。 ※ この作品は青空文庫にて公開中です。転載・印刷・翻訳は自由です。 (c) Copyright this work is public domain. 大門にほえろ! 週刊ニャーっ。にゃんこ刑事はミタ* 「さて、ここにその空気よりはもっとかくれた、もっと眼に見えない、もっと見あらわしにくいものがある。それはどこにもある。かならずどこにもある。わたしたちの体の中にさえある。だがそれは、お前たちが自分がそれを持っていることに今もまだ決して気がつかないくらいに、静かにしているのだ。(略) 「お前たちだけで一日じゅうさがしても、一年じゅうさがしても、たぶん一生かかっても、それはムダだろう。お前たちには見つけ出すことはできまい。そのわたしの話している物は、別段によく隠れている。学者たちは、それについてのいろんなことを知るために、非常にめんどうな研究をした。わたしたちは、その学者たちがわたしたちに教えてくれた方法をもちいて、手軽にそれを引っぱり出してみよう。」 ポールおじさんは、机から封蝋(ふうろう)の棒を取って、それを上着のそでで手早くこすりました。それからそれを、小さな紙きれに近づけました。子どもたちはそれを見つめています。見ると、その紙は舞いあがって封蝋の棒にくっつきました。その実験を、いくどもくりかえしました。そのたびに紙きれは、ひとりで舞い上がって棒にくっつきます。 「(略)この見えないものを、電気というのだ。ガラスのかけらや、硫黄、樹脂、封蝋などの棒を着物にこすりつけて、それで電気をおこすことはお前たちにもたやすくできることだ。それらの物は摩擦をすると、小さな藁(わら)きれや紙のきれっぱしや、ほこりのような軽いものを引きつけるもちまえを出すのだ。もし、うまいぐあいにゆけば、今夜、ネコがそのことについて、もっとよくわたしたちに教えてくれるだろう。」 4_31.rm (朗読:RealMedia 形式 408KB、3'18'') milk_tea_4_31.html (html ソーステキスト版 276KB) アンリ・ファーブル Jean Henri Fabre 1823-1915(1823.12.21-1915.10.11) フランスの昆虫学者。昆虫、特に蜂の生態観察で有名。進化論には反対であったが、広く自然研究の方法を教示した功績は大きい。主著「昆虫記」。 大杉栄 おおすぎ さかえ 1885-1923(明治18.1.17-大正12.9.16) 無政府主義者。香川県生れ。東京外語卒業後、社会主義運動に参加、幾度か投獄。関東大震災の際、憲兵大尉甘粕正彦により妻伊藤野枝らと共に殺害。クロポトキンの翻訳・紹介、「自叙伝」などがある。 伊藤野枝 いとう のえ 1895-1923(明治28.1.21-大正12.9.16) 女性解放運動家。福岡県生れ。上野女学校卒。青鞜(せいとう)社・赤瀾会に参加。無政府主義者で、関東大震災直後に夫大杉栄らとともに憲兵大尉甘粕正彦により虐殺された。 ◇参照:Wikipedia アンリ・ファーブル、大杉栄、伊藤野枝、『広辞苑 第六版』(岩波書店、2008)。 底本:「定本 伊藤野枝全集 第四巻 翻訳」學藝書林 2000(平成12)年12月15日初版発行 底本の親本:「科学の不思議」アルス 1923(大正12)年8月1日 http //www.aozora.gr.jp/cards/001049/card4920.html NDC 分類:K404(自然科学 / 論文集.評論集.講演集) http //yozora.kazumi386.org/4/0/ndck404.html 難字、求めよ スフィンクス・アトロポス チョウの名前。 大黄蜂 おおきばち 小剣 しょうけん? ヴアネスサ・イオ チョウの名前。 ヴエノマス 毒の種類。 ポイゾナス 毒の種類。 行列虫 ぎょうれつちゅう むしとりホイホイ 生憎《なまいき》 → 生意気か 【生憎は「あいにく」】 以上1件。底本未確認。 スリーパーズ日記 『ず・ぼん』17号(ポット出版、2011.12)、読了。 『季刊東北学』最新30号にて休刊。後記を見ると、前々からの予定済みだったらしい。またひとつ、楽しみが減ってしまった。 25日(土)。大雪、山形へ。市立図、市民講座「シルクロード見聞記・紅花のふるさとを訪ねて」日原もとこちゃん。聴衆は40名ぐらい。ほぼ60、70代。半分がおばちゃんたち。前半、ビデオを見る。パキスタン、カラコルム、フンザ、杏、長谷川メモリアルスクール、ヒツジ、ヤクか、西洋アカネ、フンザ川、キルギット、アリザニン、マスファル、サフラン、ムスリム・グリーン、シーア・ブラック、ジプシーのパンジャーラ、端縫い・ボロ刺し、中国の書『古今注』「紅藍花」が紅花の初出か、燕地山、冒頓単于、張騫が持ち帰る、匈奴・フンヌ、ほおに丸紅、人形、仮面、婚礼正装、ヨンジ・コンジ、シベリア・蝦夷ルートでの紅花伝来説を提唱。 じつにおもしろい。「紅花がなぜ日本でもてはやされ、山形に根付いたのか」「なぜ、原産地のシルクロードに紅花染めがなくなったのか」……単純で素朴な疑問からはじまった、謎解き紀行に仕立てている。 直接ふれていなかったが、タイトルに「シルクロード」をつけたのはたまたまではなく、「紅」だから「シルク=白」という対句なのだろう。綿羊やヤクの毛ではたぶん鮮血のようなレッドは染め出せない。おそらく明度の高い赤を染め出すには、シルクの白地が必須。養蚕=秦。紅花と養蚕が出会ってようやく染めの条件がそろうと考えていいんじゃないだろうか。 現地で嗜好色の調査をおこなっていた。おもしろい試みではあるし結果からいろいろ類推できるだろうけれども、アブダクションを拡げることが容易なだけに、そこから何かを抽出するのはむずかしくもありそう。自身が指摘していたようにカラーと宗教・政党政治の関連づけ。色の嗜好をたずねることは、思想主義や支持政党をたずねる行為にひとしい。 婚礼のようなハレの日の色、ここぞという時の勝負色、国旗の中心をかざる色、源平紅白・敵味方を見極める戦闘色……常ならぬ色。身近な人がなくなったり、大きな災害のあとも積極的に「赤」を選んで着にくいもの。嗜好=常用とはかならずしも直結しない。 2.28 こげピーだ、4480億円。 2.28 三日月と木星と金星か。微震つづく。 2012.2.29:公開 玲瓏迷人。 ♪でん、でん、でんりょく豆。マメは、でんりょく。まめまー 目くそ鼻くそ。わたしの名は紅。/PoorBook G3'99 転載・印刷・翻訳は自由です。 カウンタ: - 名前 コメント
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最近のお勧め記事 / 最近のお勧め記事【分類版】 世界を言葉で検索 / 人物 【言葉で検索】「ファーブル」 ■ 母国で無名の「昆虫記」:渡部亮次郎 「杜父魚文庫ブログ」より ● ファーブルは高齢になると年金による収入がなく、『昆虫記』ほか科学啓蒙書の売れ行きも悪かったため、生活は極貧であったと言われている。