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ハルキョンのグダデレ 有希、どうしたのかしら。 今週に入ってから、キョンばっかり見てる。 前からだったけど、今はちょっと違う感じ。 有希の目の色、どう見ても違うのよね。 恋よね。あれ。しかも、淡い恋心とかじゃないわね。 なんていうか、ベタ惚れね。あれは。 もう、バカキョン! なんで団長のあたしがこんな事で悩まなきゃいけないのよ。 どうせバカキョンが何かしたに違いないわ。 有希が何かするわけないもの。もう、バカキョンのアホ! なんであたしに相談しないのよ。雑用のくせに。 バカアホキョンね。バカアホキョンのエロキョン! キョンは有希の事どう思ってるのかしら。 でも流石にこれは聞けないわね。うーん。 キョンのバカ。あたしって者がありながら、 何をしてるのかしら。アホキョンのバカキョン。 キョンはあたしの何が不満なのかしら。バカバカキョン。 キョン、いつもあたしが一緒に居てあげてるのに、全然振り向かないし。 シャーペンで突っついても、あんまり振り向かないし。 まあ、返事はするけど。 みくるちゃんにはいっつもデレデレしてるデレキョンだし、エロキョン。 有希にはすっごく優しいヤサキョンだし。 あたしん時だけ、いっつもバカキョンかアホキョン。 あたしにも、たまにはちょっとデレキョンとかヤサキョン出しなさいよね。 「ハルヒ、似合ってるぞ」 んー。ちょっと似てなかったかな。 「ハルヒ、似合ってるぞ」 こんな感じだったかしら。 キョンもっとあたしを褒めなさいよね。 忘れてきちゃったじゃないの。録音しとくんだった。 今年の映画では、キョンにそういう台詞言わせようかしら。 それね!やっぱりあたしは天才だわ! あ、でも、どうせならもっとすごい事言わせようかしら。 「ハルヒ、どうしてお前はハルヒなんだ」 ダサイわね。 「ハルヒ、お前、超可愛いな」 うーん。キョンは超なんて言わないし。キョンが言いそうな事は…… 「ハルヒ、お前って、よく見たら、本当は可愛かったんだな」 よく見たらって何よ!最初からどこからどうみても可愛いわよ!あたしは。バカキョン! ……でもこれはちょっと言われてみたい。かも。 「俺、ハルヒが居ないとダメなんだ!」 あー。これはヤバい。これはヤバいわ。 「俺、ハルヒが居てくれないとダメなんだ!一生一緒にいてくれ!」 ヤバ。考えただけで今ちょっとクラッと来ちゃった。鼻水でそう。 でも、流石にここまで言わせたら、いくらアホキョンでも、あたしの気持ちに気付くわね。 大体、ポニーテール萌えって何よ。もう。 ハッキリクッキリあたしを好きだって言いなさいよ。 夢の中でもキョンはバカキョンなんだから。 「ハルヒ、好きだぞ」 「ハルヒ、俺と付き合ってくれ」 一生言ってくれなそう。もう。バカキョン。アホキョン。 あ~あ。デレキョンとみくるちゃんみたいにイチャイチャしてみたいなぁ。 いっそイチャキョンと、チュ~なんて。きゃ~! でもヤサキョンに優しくされたら、もう、あたし、 嬉しすぎて大変なことになりそう。デレデレしちゃうかも。 デレハルヒ?んー。ハルデレ。ハルデレラね! でも灰まみれになるのは嫌ね。やめたっと。 有希ばっかりヤサキョンでずるい。 キョンは有希が好きなのかしら。 ユキキョン。それは嫌。 ミクルキョンも嫌。大体、語呂が悪いわね。 ハルキョンがいいわ。 うん、ハルキョンはいいわね。 でも、キョンと有希が相思相愛なら、しょうがないわよね。嫌だけど。 うん、あたし、死ぬほど泣くかもしれない。 でも、有希がキョンを本気で好きなのは、見れば分かるし、 あたしがキョン取ったら、きっと有希が死ぬほど泣くわよね。 ていうか有希、泣きすぎて本当にしんじゃうかも……。 そんなの、絶対、ヤダ。 でも、ユキキョンも嫌。 もう、バカキョン! あんたがフラフラみんなに中途半端に優しくするからいけないのよ。フラキョン! 男なら、一人に徹底的にアタッキョンしなさいよね。 みくるちゃんなんて、きっと何度も何度も家で一人で泣いてるわよ。 もう。バカアホマヌケキョン!!! あんたなんか女の敵よ!テキキョンよ! あ、なんか涙出てきた。おかしいわね。花粉症かしら。 あたしは別にキョンのせいで泣いてる訳じゃないから。 それより今何時だろ。携帯どこやったかな。 キョン、今どうしてるかしら。まだ起きてるかな。 あ……ヤバ、間違って発信しちゃった。 どうしよう。何か言うこと。 えーと、明日はデレキョンじゃなくて、 ヤサキョンがいいっていうか、 ハルキョンはいいけどフラキョンじゃなくて そうじゃなくて学校ではもう少しフラキョン あ。 「なんだハルヒこんな時間に。寝るところだったんだが」 「あ、ええと、何ギョン?」 「何って、お前から電話してきたんだろうが。って、お前泣いてるのか?どうした。大丈夫か」 「あ、ヤザギョン」 「は?なんだって?お前、大丈夫か?鼻声だしよく聞き取れないんだが」 「なんでごういう時にがぎっでヤザギョンなのよバガギョン!」 「……お前、本当に大丈夫か?風邪でも引いたのか?熱あるのか?今家か?」 「う……うん、大丈夫。ありがどう。今家」 「え?お前、本当に大丈夫か!?ありがとうって聞こえたが」 「あ。うん。ぢょっど。平気。普通。大丈夫」 「全然普通じゃねーよ。なんか悩みがあるなら、聞いてやるぞ」 「……ズ」 「……今からそっち行ってやろうか?」 「あ、ダメ。ぞれは。ダメ。……ズ」 「……ズ」 「なんだよ。俺どうしたらいいんだ?」 「ごめん。……ズ」 「……」 「……ズズ」 「……」 「じゃあ、ごめん。もう切るがら」 「ごめんっておい、そんなんで切られたら、心配で寝れねえだろ」 「ひぐ。う。ぞんなごど、ズ。言うがら。よげい。ズ」 「お前な。何か言いたいことがあって掛けてきたんだろ?まずそれを言ってみろ」 「うぐ。ヤザギョンのアホ!ズズ。ぞんなズごどズ言われだらズ」 「うん。ゆっくりでいいぞ」 「」 (チーーーーン!) 「……」 「」 (チーーーーン!) 「……おーい」 あ、電話切ろう。切んなきゃ。 鼻水やっと止まった。 どうしよう。 死ぬほど恥ずかしい。顔が熱い。 なんであたし、キョンが出る前に切らなかったのかしら。 っていうか、急に優しくするな!もう、バカキョン! あたしまで調子狂っちゃうじゃない。 ヤサキョンもバカキョンの内ね。 ヴィィ-ン ヴィィ-ン あ。電話かかってきた。 ヴ 「何?」 「何じゃねーだろ。大丈夫か?突然切るなよ。変だぞお前」 「あ、ええと、うん、大丈夫。なんかね、えーと、変じゃないから」 「お前、本当に本物のハルヒだよな」 「失礼ねっ!本物よ。それぐらい声でわかりなさいよ!」 「ああ、わかった。でも、俺の知ってるハルヒは、突然泣きながら電話してきたりしねぇ」 「あ、うん。ええとなんかよくわかんない。うん」 「なんだそりゃ」 「ええと、あー。じゃあ、キョンは有希が好き?あ、」 「……は?」 「あ、違った。なしなし。今のなし。あたしはキョンが好き?じゃなくて」 「えっ?」 「あ、ごめん」 やばい。すぐ切ったけど、あたし今なんか凄いこと口走った。 どうしよどうしよ。 ごまかさないと。 ああどうしよう ああどうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン あ、掛かってきた ヴィィ-ン ヴィィ-ン どうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン どうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン とと、とりあえず出ないと ヴィ 「俺もお前が好きだ」 「え…」 「でもな、電話じゃダメだったんじゃなかったか?」 「あ…う…あ、ダメ」 「ダメって……無しって事か?」 「いや、違って。また。涙が。泣きそう」 「変なハルヒだな」 「うん。でも、嬉しい…ズ」 「じゃあ、また、泣き止んだら電話しろよ。切るぞ」 「まっで。もう一回。…言って」 「……」 「……ズ」 「恥ずかしいんだがな。俺も、ハルヒが、大好きだ。これでいいか?」 「うう…。うぐ。まだ、あじだ」 「……ああ」 「あだじと、ひぐ。つぎあっで、いぐ。ぐだざい。」 「……ああ。……お前、なんか今日、すごく可愛いぞ」 どうしよう 死ぬほどうれしい うれしいけど 秘密にしないと 特に有希には絶対隠しておかなきゃ どうしよう でもうれしい もう。あたしのキョンはやっぱりバカキョンなのね……。ばか。 おわり う~ん。書いた我ながら無茶苦茶下らないw
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ハルキョンのグダデレ 有希、どうしたのかしら。 今週に入ってから、キョンばっかり見てる。 前からだったけど、今はちょっと違う感じ。 有希の目の色、どう見ても違うのよね。 恋よね。あれ。しかも、淡い恋心とかじゃないわね。 なんていうか、ベタ惚れね。あれは。 もう、バカキョン! なんで団長のあたしがこんな事で悩まなきゃいけないのよ。 どうせバカキョンが何かしたに違いないわ。 有希が何かするわけないもの。もう、バカキョンのアホ! なんであたしに相談しないのよ。雑用のくせに。 バカアホキョンね。バカアホキョンのエロキョン! キョンは有希の事どう思ってるのかしら。 でも流石にこれは聞けないわね。うーん。 キョンのバカ。あたしって者がありながら、 何をしてるのかしら。アホキョンのバカキョン。 キョンはあたしの何が不満なのかしら。バカバカキョン。 キョン、いつもあたしが一緒に居てあげてるのに、全然振り向かないし。 シャーペンで突っついても、あんまり振り向かないし。 まあ、返事はするけど。 みくるちゃんにはいっつもデレデレしてるデレキョンだし、エロキョン。 有希にはすっごく優しいヤサキョンだし。 あたしん時だけ、いっつもバカキョンかアホキョン。 あたしにも、たまにはちょっとデレキョンとかヤサキョン出しなさいよね。 「ハルヒ、似合ってるぞ」 んー。ちょっと似てなかったかな。 「ハルヒ、似合ってるぞ」 こんな感じだったかしら。 キョンもっとあたしを褒めなさいよね。 忘れてきちゃったじゃないの。録音しとくんだった。 今年の映画では、キョンにそういう台詞言わせようかしら。 それね!やっぱりあたしは天才だわ! あ、でも、どうせならもっとすごい事言わせようかしら。 「ハルヒ、どうしてお前はハルヒなんだ」 ダサイわね。 「ハルヒ、お前、超可愛いな」 うーん。キョンは超なんて言わないし。キョンが言いそうな事は…… 「ハルヒ、お前って、よく見たら、本当は可愛かったんだな」 よく見たらって何よ!最初からどこからどうみても可愛いわよ!あたしは。バカキョン! ……でもこれはちょっと言われてみたい。かも。 「俺、ハルヒが居ないとダメなんだ!」 あー。これはヤバい。これはヤバいわ。 「俺、ハルヒが居てくれないとダメなんだ!一生一緒にいてくれ!」 ヤバ。考えただけで今ちょっとクラッと来ちゃった。鼻水でそう。 でも、流石にここまで言わせたら、いくらアホキョンでも、あたしの気持ちに気付くわね。 大体、ポニーテール萌えって何よ。もう。 ハッキリクッキリあたしを好きだって言いなさいよ。 夢の中でもキョンはバカキョンなんだから。 「ハルヒ、好きだぞ」 「ハルヒ、俺と付き合ってくれ」 一生言ってくれなそう。もう。バカキョン。アホキョン。 あ~あ。デレキョンとみくるちゃんみたいにイチャイチャしてみたいなぁ。 いっそイチャキョンと、チュ~なんて。きゃ~! でもヤサキョンに優しくされたら、もう、あたし、 嬉しすぎて大変なことになりそう。デレデレしちゃうかも。 デレハルヒ?んー。ハルデレ。ハルデレラね! でも灰まみれになるのは嫌ね。やめたっと。 有希ばっかりヤサキョンでずるい。 キョンは有希が好きなのかしら。 ユキキョン。それは嫌。 ミクルキョンも嫌。大体、語呂が悪いわね。 ハルキョンがいいわ。 うん、ハルキョンはいいわね。 でも、キョンと有希が相思相愛なら、しょうがないわよね。嫌だけど。 うん、あたし、死ぬほど泣くかもしれない。 でも、有希がキョンを本気で好きなのは、見れば分かるし、 あたしがキョン取ったら、きっと有希が死ぬほど泣くわよね。 ていうか有希、泣きすぎて本当にしんじゃうかも……。 そんなの、絶対、ヤダ。 でも、ユキキョンも嫌。 もう、バカキョン! あんたがフラフラみんなに中途半端に優しくするからいけないのよ。フラキョン! 男なら、一人に徹底的にアタッキョンしなさいよね。 みくるちゃんなんて、きっと何度も何度も家で一人で泣いてるわよ。 もう。バカアホマヌケキョン!!! あんたなんか女の敵よ!テキキョンよ! あ、なんか涙出てきた。おかしいわね。花粉症かしら。 あたしは別にキョンのせいで泣いてる訳じゃないから。 それより今何時だろ。携帯どこやったかな。 キョン、今どうしてるかしら。まだ起きてるかな。 あ……ヤバ、間違って発信しちゃった。 どうしよう。何か言うこと。 えーと、明日はデレキョンじゃなくて、 ヤサキョンがいいっていうか、 ハルキョンはいいけどフラキョンじゃなくて そうじゃなくて学校ではもう少しフラキョン あ。 「なんだハルヒこんな時間に。寝るところだったんだが」 「あ、ええと、何ギョン?」 「何って、お前から電話してきたんだろうが。って、お前泣いてるのか?どうした。大丈夫か」 「あ、ヤザギョン」 「は?なんだって?お前、大丈夫か?鼻声だしよく聞き取れないんだが」 「なんでごういう時にがぎっでヤザギョンなのよバガギョン!」 「……お前、本当に大丈夫か?風邪でも引いたのか?熱あるのか?今家か?」 「う……うん、大丈夫。ありがどう。今家」 「え?お前、本当に大丈夫か!?ありがとうって聞こえたが」 「あ。うん。ぢょっど。平気。普通。大丈夫」 「全然普通じゃねーよ。なんか悩みがあるなら、聞いてやるぞ」 「……ズ」 「……今からそっち行ってやろうか?」 「あ、ダメ。ぞれは。ダメ。……ズ」 「……ズ」 「なんだよ。俺どうしたらいいんだ?」 「ごめん。……ズ」 「……」 「……ズズ」 「……」 「じゃあ、ごめん。もう切るがら」 「ごめんっておい、そんなんで切られたら、心配で寝れねえだろ」 「ひぐ。う。ぞんなごど、ズ。言うがら。よげい。ズ」 「お前な。何か言いたいことがあって掛けてきたんだろ?まずそれを言ってみろ」 「うぐ。ヤザギョンのアホ!ズズ。ぞんなズごどズ言われだらズ」 「うん。ゆっくりでいいぞ」 「」 (チーーーーン!) 「……」 「」 (チーーーーン!) 「……おーい」 あ、電話切ろう。切んなきゃ。 鼻水やっと止まった。 どうしよう。 死ぬほど恥ずかしい。顔が熱い。 なんであたし、キョンが出る前に切らなかったのかしら。 っていうか、急に優しくするな!もう、バカキョン! あたしまで調子狂っちゃうじゃない。 ヤサキョンもバカキョンの内ね。 ヴィィ-ン ヴィィ-ン あ。電話かかってきた。 ヴ 「何?」 「何じゃねーだろ。大丈夫か?突然切るなよ。変だぞお前」 「あ、ええと、うん、大丈夫。なんかね、えーと、変じゃないから」 「お前、本当に本物のハルヒだよな」 「失礼ねっ!本物よ。それぐらい声でわかりなさいよ!」 「ああ、わかった。でも、俺の知ってるハルヒは、突然泣きながら電話してきたりしねぇ」 「あ、うん。ええとなんかよくわかんない。うん」 「なんだそりゃ」 「ええと、あー。じゃあ、キョンは有希が好き?あ、」 「……は?」 「あ、違った。なしなし。今のなし。あたしはキョンが好き?じゃなくて」 「えっ?」 「あ、ごめん」 やばい。すぐ切ったけど、あたし今なんか凄いこと口走った。 どうしよどうしよ。 ごまかさないと。 ああどうしよう ああどうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン あ、掛かってきた ヴィィ-ン ヴィィ-ン どうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン どうしよう ヴィィ-ン ヴィィ-ン とと、とりあえず出ないと ヴィ 「俺もお前が好きだ」 「え…」 「でもな、電話じゃダメだったんじゃなかったか?」 「あ…う…あ、ダメ」 「ダメって……無しって事か?」 「いや、違って。また。涙が。泣きそう」 「変なハルヒだな」 「うん。でも、嬉しい…ズ」 「じゃあ、また、泣き止んだら電話しろよ。切るぞ」 「まっで。もう一回。…言って」 「……」 「……ズ」 「恥ずかしいんだがな。俺も、ハルヒが、大好きだ。これでいいか?」 「うう…。うぐ。まだ、あじだ」 「……ああ」 「あだじと、ひぐ。つぎあっで、いぐ。ぐだざい。」 「……ああ。……お前、なんか今日、すごく可愛いぞ」 どうしよう 死ぬほどうれしい うれしいけど 秘密にしないと 特に有希には絶対隠しておかなきゃ どうしよう でもうれしい もう。あたしのキョンはやっぱりバカキョンなのね……。ばか。 おわり う~ん。書いた我ながら無茶苦茶下らないw
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ハルキョン【二代目】 マイリスト 動画が削除されてました
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涼宮家の魅惑の夕食が終わり(今夜は和食、とっても大変そうな懐石風だった)、ハルヒがガリガリ引いたばかりの豆で入れたコーヒーを飲み、今度は俺たちがなんだか皿の上に乗せられているような心持ちだった。人生で起こることは、すべて皿の上でも起こる、と言ったのはだれだったか。 「うん、おもしろい」 ハルヒの親父さんが発した一声はこれだった。 「ひさびさに早く帰って来たら、夕食は魅惑の懐石料理で、その上願ってもないスペシャル・ゲストがいて、バカ娘までしおらしい、と来る。俺は今日のを最後の晩餐にしてもいいくらいの心持ちだよ、母さん」 「なんですか、お父さん」 「キョン君のふとんを敷いてやってくれ。今日は寝ずに語り明かそうな、なっ、キョン君」 「すみません。その前に、お話が」 「おお、何だろう? 俺の向かいにはキョン君がいて、その左隣にはうちのバカ娘。母さんはどこにすわるんだ?」 「もちろん、お父さんの隣ですよ」 「そうか。つまり2対2だな。何をやらかす気だ?」 常々ただ者ではないと思っていたが、なにしろ、この涼宮ハルヒの遺伝子供給元だ。いざ対面すると、一生のうちで条理に不条理の経験を加えても、体験したことのないような圧迫感。こういうのを字にするとまさしく「気圧される」と書くんだろうな、としばし思考を飛ばしていると、向かいからは見えない位置で俺の左手を握ったハルヒの右手の圧力が強くなり、俺を現実に引きづり下ろしてくれる。 「すみません、お話が」 「うん、そうだ。話だ。どうぞ、はじめてくれ」 という端から、となりのハルヒ母にこう話す親父さん。 「オラ、わくわくしてたぞ」 突っ込むため身を乗り出そうとするハルヒの右手を、今度は俺の左手が引きづり下ろす。耐えろ、ハルヒ。ここは耐えてくれ。 このメンバー、この配置、この状況では、時間は決して味方にならないと悟った俺は、玉砕覚悟の手に打って出た。ハルヒ、恨むならこの面子を恨め、空気を恨め、とりわけ立ちはだかるバカ親父を恨め。 「ハルヒのおとうさん!おかあさん!」 「「「(ごくり)」」」 「順番が違うのも、経験も力もさらには年齢も足りないのも、めちゃくちゃ勝手なことだということも、単なるわがままだってことも、承知してます。俺はいつも言葉が足らず、一番心を通わせ合わなくっちゃいけないハルヒとだって、いつも食い違って言い合いばかりしています。愛だとか好きだとか柄にもない言葉はほとんど言ってやれてないし聞いてもいません。でも、この気持ちだけは本当です。ハルヒにも、他の誰にも、本当だって言えます。ハルヒに、ただ、いつも、側に、いて欲しいんです」 「あたしも! あたしもこいつと、いつも、いっしょに、いたいの! ということで、キョンといっしょに住むから! 部屋ももう決めてあるの!」 「って、ハルヒ、まだ早い! って、いつ決めたんだ!」 「なによ、そこまで言っておいて、早いも遅いもないわよ! あたし、あんたの気持ちが聞けてうれしい。こうなりゃ行けるとこまで行くまでよ!」 「まて、ハルヒ。ヤケになるな。というか、ヤケになる状況じゃないぞ」 「ヤケになんてなってないわよ! 胸の高鳴りが、今すぐ走り出さないと、抑えられないだけよ!」 「そりゃ、焼け石に水、じゃないや、マッチポンプでもないし、ぬかに釘、じゃなおさらなくて、えーと」 「火に油か?」 「そう、火に油だろ!」 「すまんが、お二人さん……」 つぶやくハルヒ親父。 「ハル、キョン君。おすわりなさい」 ハルヒ母の一言で、室温が5度は下がった。アドレナリンは引っ込み、2人の血圧と血の気が一気に引いて行く。 「「は、はい」」 「あー、ごほん」 ハルヒ親父は咳払いをひとつ打つ。 「よくわからないんだけど、・・・いいよ」 「は?」「あの、親父?」 「つまり、なんだ、お互いに好き合ってるから一緒に暮らそう、誰の気兼ねなくエッチしよう、ということだろう?」 「いや、あのエッチとか、そういう前に」「こ、このエロ親父!」 「しないの?」 「い、いや、しないというか、したいというか」「何言ってんのよ、このエロキョン!」 「だったらすればいい」 とハルヒ親父は言った。 「14日間のクーリング・オフ期間も認めよう」 「は、はい」 「くれぐれも物わかりのいい親父だとは思わんでくれ。ただ、この手の件については、そりゃびっくりするくらい他人のことを、とやかく言えた義理じゃないんだ、おれたち」 「そうねえ」 いつになく真面目な親父さんと、いつものようにコロコロ笑うハルヒの母さん。 「但し、お試し期間であれ、借りそめであれ、一家を構えるんだから一人前と見なして、もう扶養義務は解除だ。君たちの甲斐性で生活したらいい。自分たちで稼いで、自分たちで使って、生きろ。といっても1日24時間だし、一生は何年か分からんが、時間の使い方は自分たちで決めたらいい。いつから一緒に暮らすかは、明日からだろうが高校を出てからだろうが大学出てからだろうが就職してからだろうが二人で好きにしろ。どこで暮らそうが、こっちには異存はない。まあ、多少はさびしいから連絡はしてくれ。俺からは以上だ。あと、母さん頼む」 「はいはい。お父さん、ああは言ってるけど、近くに住んでくれた方がお互い便利だと思うわ。子供も預かってあげられるし」 「「子供!?」」 「当然だけど、キョン君の親御さんにも了承を取り付けてね。これについては『心の中で応援』以上のことはやるつもりないわよ。まあ、ゆっくり考えて計画的に事を運びなさい。それと、最初に私たちに言ってくれてうれしいわ」 「あー、最後に一つ」 親父さんは、ようやく真面目な顔を解いて、にやりと笑った。 「結婚まで認めた訳じゃないからな。もっと自分磨いて出直してこい。二人ともだ。まだガキだから今日はこれくらいで済ましてやるが、今度は大人同士ガチとガチだからな。以上だ」 背中を向けたハルヒの親父さんと母さんに深々と頭を下げ、「上等よ!返り討ちにしてあげるわ」といきまくハルヒを引きずり、とりあえずハルヒの部屋へ退散した。 「ハルヒ、真面目に聞くが、おまえいくら持ってる?」 「貯金?○○くらいかな。あんたは?」 「◎◎円程度だ」 「むー、合わせても敷金で飛んじゃうわね。何に使ったのよ?」 「言いたかないが、主として市内探索でのオゴリだ」 「あたしも言いたかないけど、主としてコスプレ衣装及び不思議グッズよ。まあ自分の服とか何かもあるけど」 「バイトすれば何とかなるかもしれんが……」 「バイトにうつつを抜かせるような成績なら、あたしも家庭教師に毎日通ったりしないわよ」 「なるほど、これが現実の壁か」 「まったく総論(おもてむき)賛成、各論(じつのところ)反対なんて、大人のくせにずるい」 「ずるくはないさ。親父さんが何を言おうと結局直面してた壁だ。どうする? あとでこっそりお義母さんに頭下げて支援を頼むか?」 「冗談じゃないわよ。そんなの絶対ダメだからね」 「俺もそう思う。あそこまで言われたんだ、受けて立たないとな」 「わかってるだろうけど、とりあえず浪人は論外よ、キョン」 「ああ最短で受験は抜けないとな」 「大学に入れば、お互いバイトもできるし、こっちのものよ! そのためにもキョン! 明日からと言わず、今日からネジ巻いてガリガリ行くからね、覚悟しなさい!!」 「うわーん、母さん、あれでよかったのかなあ?」 「はいはい。決まってましたよ、お父さん」 「もう30秒長かったら限界だったぁ」 「はいはい。せっかく決めたんだから、泣くのはもう少し静かな声でね」 「ところでキョン」 「なんだ、ハルヒ?」 「あんた、どうせ気付いてないだろうけど、ひとつだけ名実どもに解禁になったものがあるのよね」 「は?」 「って、どりゃあ」 「うわ、ルパン・ダイブはよせ!のしかかるな!息をかけるな!」 「自分たちの甲斐性の範囲内なら何やってもいいのよ!」 「おしつけるな!かむな!しめるな!」 (昔懐かしいコメディ映画のアイリス・アウト:画面がハルキョンの顔に向かって黒くなってとじていく) ハルキョン家を探す その1 →ハルキョン家を探す その2 ハルキョン家を探す その3 ハルキョン家を探す その4 ハルキョン家を探す その5
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駅前の不動産屋の前で、掲示されている物件情報を親の敵のように睨みつけている奴に出会った。 誰であろう、涼宮ハルヒである。 ハルヒは自分の行為によほど集中していたのか、俺が声をかけられるほど近づいても、まるでこちらに気付かないでいた。 やれやれ、今度は何を考えついたんだ? 大方、SOS団の駅前屯所を作るのよ!これから地の利ってのがものをいうんだからね、といったようなことだろう。 悪の芽は早めに摘むに限るな。といっても大げさなものじゃない、ちょっとばかり小言を言うだけさ。だいたい、こいつは物わかりが悪い奴じゃない(逆に物わかりが激しすぎるきらいはあるが)。ただ正面から否定すると意地になって、自分でもわかっちゃいるくせに上げた手が下ろせなくなるだけの話だ。 周りの迷惑を少々過小評価するきらいはなくはないが、こいつはこいつなりに自分を含めた「みんな」のためを思って画策したり陰謀したりしているのだ。つまりは、こいつなりの理も利もあるわけで、何も最初から全面対決、全面否定でなきゃいいのだ。ああ、おまえの気持ちはわからんでもないがな、ハルヒ。 「キョン?」 「はい?」 不意をつかれて間抜けな声をあげてしまった俺。 というか、ぼんやり考えているうちに近づき過ぎて、ハルヒのすぐ後ろにまで来ちまってるじゃないか。しかも不動産屋の、今ハルヒが睨みつけている掲示コーナーのガラスに、ばっちり俺の姿が映ってる。これでは、ぴかぴかのトランペットに心うばわれショーウィンドウにおでこをくっつけて凝視しているちびっ子はおろか、ミスうっかりさん部門でも、我が校ナンバーワンの位置に輝くであろうマイ・スウィート・エンジェルですら俺を誤認したり見過ごしたりしてはくれないだろうよ。 「よ、よお。ハルヒ」 「あ、あんた、なんでこんなとこ、いるのよ?」 「なんでって、ここは俺の通学ルートだ。おまえとも何度も歩いてるぞ」 「そんなことは知ってるわよ。あたしが言ってるのは……」 とハルヒはそこまで言って何かに気付いたらしい。オレの袖をひっつかんで、大股でのっしのっしと歩き出した。 転びそうになりながら、これも数百回目のシチュエーションなので、俺の足腰は篠原重工製の二足歩行ロボットのようなオートバランサーが働き、見事に持ちこたえて、ハルヒの横に並ぶよう、俺の体を支えて押し出した。 後ろを振り向くと、個人経営であろう小さな不動産屋のご主人が中から出てきて、こちらを、多分ハルヒの方を見ていた。 俺は、そのご主人と例の「どういう表情をしたらいいのか分からない時の怒り顔」をはりつけているハルヒの顔をかわるがわる何度か見た。 「なによ」とハルヒの怒りを含んだ声が俺の動きを止め、怒りを浮かべた目の方は俺の顔を睨みつける。 「ハルヒ、おまえ不動産投資に興味があるのか?」 「はあ?」 「冗談だ。部屋でも借りようってのか?」 「……まあ、そのようなもんよ」 ハルヒの怒り顔は、言い当てられたのが悔しいといった顔に変わる。 「最近、よく眠れなくてね」 確かに最近のハルヒは居眠りが多いな。一足早い「春眠暁に覚えず」って奴かと思っていたが。 「近所で深夜工事でもやってるのか? 季節外れの暴走バイクの運行ルートがおまえの近所を通るようになったのか?」 それにしても、それだけの理由で部屋を借りようなんて、お大尽な理由だ。というか、ハルヒがいざ寝ようと思えば、どこかの国際空港の一本しかないせいで忙しい滑走路でだって眠れるだろうに。 「あんたの、そのわざとやってるんじゃないのっていう鈍さには、時々殺意すら覚えるわね」 「ハルヒ、俺なんか食っても多分うまくないぞ」 「どうかしら? 少なくともあんたとこのお弁当もお夕飯も、嫌いじゃない味付けね。それを生まれてからずっと食べてるんだもの、さぞかし……」 「あー、できたら、キャッチ&リリースで頼む」 「本当の狩人はね、自分で食べる分しかとらないのよ!」 俺は半分は戯れに、あとの半分は反射的に、小さく両手を上げた。ハルヒはとびかかるためだろうか、わずかにさがって腕まくりのようなしぐさをする。万事休す。 「なんだって?」 「眠れないのは、あんたのせいだって言ってんのよ!!」 ハルヒは神足の速さで間合いをつめ、俺の襟首を自慢の豪腕で締め上げはじめる。 「あんたの鈍さが、わざとやってんじゃないことぐらいわかるわよ!だから余計に腹が立つんじゃない!」 ハルヒの腕から力が抜ける。崩れ落ちる俺の体。地面にぽたぽた落ちるハルヒの……。 「ハルヒ、おまえ?」 「バカキョン! ついてくんな!!」 走り出し際にハルヒが放った鞄は俺の額に命中。俺はアスファルトにヒザをつき、ずり落ちてくるハルヒの鞄をなんとか両手で受け止めた。 あいつが走り去った場所には、小さいが見間違えようがない水滴の跡。 ハルヒは泣いていた。 持ち主は泣きながら退場し、残されたのは鞄と謎、それに浮かんで消えないハルヒの泣き顔。どうしようかとしばらく途方に暮れた後、俺はこのまま帰宅するのでも、ハルヒの家に直接行くのでもなく、事の発端に戻ることにした。 「こんにちは」 「やあ、いらっしゃい。ああ、さっきの娘の?」 「はい。あの聞いてもいいですか?」 「いいとも。じゃあ、ちょっと待ってくれるかな。そろそろシャッターを下ろそうかと思ってたんだ」 駅前の小さな不動産屋は、やはり店主一人で切り盛りされていて、夕方5時を過ぎると閉店なのだという。 「さっきの娘さんなら、このところずっと来てるよ。10日くらいにはなるかな。土、日は時間が違うけども」 「こういうのって守秘義務があるのかもしれませんが、あいつ何を?」 「それがわからなくてね。あの娘、ああやって物件情報をにらんで入るが、一度も店の中に入って来ない。時々、さっきみたいに声をかけようとすると、それに気付いてか、ぷいっと行ってしまう」 「……」 「確かに高校生が自分だけで部屋を借りるってわけにはいかないしね。親が同意して保証人になってくれないと。これこそプライベートなことになるけど、あの娘、家族と……」 「いや、うまくいってると思います。俺の知る限りじゃ」 「そうかね。あの娘の見てるところから察すると、おおかた学生向けのマンションなんだろうと思うんだけどね。君たち、制服からすると、北高でしょ? うちが扱うのは近辺の物件だし。家が引っ越すけど、彼女だけ通い続けようとでもいうのかな?」 俺は、ハルヒと俺の鞄をつかんで立ち上がった。 「ありがとうございました。あの、また来ます。必ず。今度はあいつと一緒に」 不動産屋の店主はにこにこと見送ってくれた。 「それがいい。待ってるよ」 それからの俺の計画は、(1)ハルヒに会う、(2)そして真相を聞く、である。コトバにすると単純だが、口で言うほど簡単ではない。まず、あの天の邪鬼の行方をどう突き止めるか、そしてどうやってあの韋駄天に追いつくか、が問題だ。 可能性をつぶしていくしかない。あの意地っ張りが、鞄なしで泣き顔のまま帰るとは考えにくい。家に今日誰もいないなら、まっすぐ帰る可能性が高くなるが、自宅に電話するとハルヒの母さんが出た。やっぱりハルヒはまだだという。 そうなると、あいつがどこで時間をつぶしているかだ、短くない付き合いだ、あいつの考えそうなことが分かっちまって、嫌になるな。あいつが本気になれば、何年だって誰にも見つからずにいることだってできるだろうが、何しろあの天の邪鬼だ。絶対に見付けることができる場所に、それも俺だったら見付けられない訳がない場所に、もしも見付けられなかったら俺が自己嫌悪にどっぷり浸かりそうな場所に、あいつはいる。 「早く見付けなさいよ! あたしに風邪引かす気?」 とかいう幻聴まで聞こえるような気がする。見つかった時のあいつの第一声だって想像がつくさ。 「おそい!いつまで待たせる気よ!」 ああ、末期的だぜ、まったく。 「おそい!いつまで待たせる気よ!」 明かりが水銀灯だけになった公園のベンチを背にして、腰に手をあてて、それ以外は仁王様のように突っ立ってる奴がいる。やれやれ。 「わるいな。これでも全速力なんだ。不動産屋のおっさんと話し込んだ分がロスタイムだな」 「何話してたのよ?」 「ただの茶飲み話だ」 俺は自転車を降りて、一歩近づいて言った。 「あと、次はおまえと一緒に来るって言っといた」 また一歩。 「何、勝手なこと言ってるのよ!」 「俺に関係があるんだろ。俺が一緒に行かないでどうするんだ?」 そして、もう一歩。 「あんた、自分が言ってること、わかってんの?」 「いや、実はさっぱりわからん。だから聞きたくておまえを捜したんだ。聞かせてもらえるんだろうな?」 「うちの親も、あんたの親も、反対するに決まってるわ! もちろん、あんたも!」 「かなりひどいことらしいな。そんなこと、おまえだけ独り占めとは、ずるいぞ」 「馬鹿言わないで! 冗談じゃないのよ!」 「だから真面目に聞いてるだろ。鈍いアホキョンにも分かるようにちゃんと言えよ」 もうハルヒとの距離は数歩しかない。 「なんで眠れないのか? なんで部屋を借りたいのか?」 「あんたが悪いのよ、あんたが!」 その数歩をハルヒは一気につめてくる。俺の胸に体当たりして、ぽかぽかとなぐってくる。 「あんたのせいよ! あんたがいないと眠れないのよ!」 「……」 「あんたの背中があったら、あんたの息づかいが聞こえたら、いくらだってぐーぐー眠れるのに! あんたの家に行って、ご飯食べて、勉強して、遅くなって、あんたが家まで送ってくれて、その後あたしは一睡もできない! 朝になって、あんたが迎えに来てくれるのを、夜中じゅう待ってる。だから! ・・・あんたと一緒に眠れて、あんたと一緒に目が覚める場所があったらって。いっしょに暮らすとか、そんなのは無理、わかってるわよ! 未成年だし、お金だってないし、またあんたの気持ちも確かめず、あたしだけ暴走してるし。で、でも、でもね、キョン・・・」 「……奇遇だな」 「え?」 「おまえが家に来て、飯を食って、それから勉強して、遅くなって、おまえを家まで送って行って、家の前で別れて、おれは一人で帰るんだが、帰って自分の部屋に戻って、部屋の明かりを消すと、おまえがさっきまでいたのが、暗いからかえって、すごくよくわかるんだ。体温だとか、匂いだとか、気配だとか、とにかくそんなのが。それで俺は眠らないで、朝が来るのを待って、支度したらすぐ家を出て、おまえのところへ行くんだ」 「……キョン?」 「なあ、ハルヒ。俺たち確かになんでも自分勝手にやれる訳じゃないが、自分たちがどうしたいかぐらいは、ちゃんと言葉で大人に説明できると思う。話にならなかったらその時はそれで、もう少し悪いやり方だって取れるだろ」 「……キョン」 「だからな、ちゃんと俺を巻き込め。ひとりで抱えるな。それぐらいのことはしていいと思うぞ、俺たち」 「……ごめん」 「あやまるな。さあ、どうすんだ? これからおまえの家に乗り込んで話をしてもいいし、逆にうちに先にくる手もある。なんだかんだいって、おまえはうちの連中に気に入られてるからな」 「……それをいうなら、キョン、あんただってうちじゃそれなりのものよ」 「それなり、ね」 「というわけだから、キョン、早速うちへ向かいましょう。夕飯ごちそうするって言い出すに決まってるから、料理の間にあたしが『下ごしらえ』しとくから、夕食後うちの親をきっちりと説得してね。ああ、そうそう。今日は珍しく親父が早く帰ってくるみたいだから、手間が省けるわ」 「おいおい」 「期待してるわよ、キョン! あたしたちの大事な未来がかかってるんだからね!」 泣いたカラスがもう、って奴か。やれやれ。 ハルヒは早速回復した100ワットの笑顔で、俺の手首をしっかり握って、前に歩き出した。 →ハルキョン家を探す その1 ハルキョン家を探す その2 ハルキョン家を探す その3 ハルキョン家を探す その4 ハルキョン家を探す その5
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【検索用 はられるはられる 登録タグ VOCALOID nodio union は ニコニコ外公開曲 初音ミク 初音ミク -TAP WONDER- 曲 曲は】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:union 作曲:nodio 編曲:nodio 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『パラレルパラレル』 『初音ミク -TAP WONDER-』収録曲 歌詞 (piaproより転載) 「消えたい」と言った 宙を漂った 円をかたどって 踊るレモンライト みえない世界が 並んで歩くように 私にも歌えるのかな 箒星(ほうきぼし) 悪戯(いたずら)に 月波(つきなみ)に 夜を起こすの 空には満開の花が咲いて 雨が架かって 虹を降らすの サイレントワールド 聴こえない キミの世界は美しい? ハイエンドワールド 音のない 心は止まったらしい アップサイドダウン 阿吽の 理想論を掲げ歩く聖者たち 足音が奏でるパラレリズム Funny テープレコーダーで つながった世界 進化するように歌を吹き込んだ キミに届くように そっと未来に リボンを かけようか 結んでひらいて 冷蔵庫 奥底に眠ってる 世紀末みたいに 過去も未来もね? そばにいるわ 誰のためだって 夜は明けるの アナザーワールド ワンダーランド ボクらは歌うDNA サピエンスドール? そうじゃない 心は止まったりしない Cry&Cry 聴こえない 笑う道化師 嘘つきのモノローグ 私のと重なる パラレリズム Fuzzy 歌いたい、それだけのメタファー 消せない あの光に 恋をした トワイライト 聴こえる キミの世界は美しい ノーエンドワールド 終わらない 心は止まったりしない Look up SKY You & I それぞれの世界で 明日への希望 ナナイロの音色 パラレリズム Funny コメント 名前 コメント
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パラレル 同じカードセットに収録されている同じレアカードなのに、スターターパックに封入されている物とブースターパックの物とでイラストが異なる、という仕様の事。 転じて、パラレルであるカード自体を「パラレル」、または「パラレルカード」「パラレルレア」などと呼ぶ。 単に「パラレル」と言う場合、それはスターター版である事が多く、それに対してブースター版のものは特にパラレル扱いされなかったりする。 他、それぞれ「スターターパラレル」「ブースターパラレル」と呼んだり。 混乱を避ける為にも、初対面の人とのトレードなどでは、スターター版かブースター版かを明言する様に心がけたい。 「エクステンションブースター」にはスターターパックが存在しないが、ブースターパックにイラスト違いの同一カードがランダムで封入されている。 これは各色存在するわけでは無く、赤と白に1枚ずつの合計2枚しか存在しないなど、レギュラーセットのそれとは大きく仕様が異なっているが、これもパラレルである。 「戦慄の兵威」ではキャラクターのパラレルが登場した。これもやはり各色あるわけでは無く、青と緑に1枚ずつあるのみ。 「武神降臨」と「栄光の戦史」では、パラレルであるカードは全てアドバンスレアである。 「破壊と再生の剣/異世界からの使者」にはレア仕様・アドバンスレア仕様の両方が存在するカードが各3枚ずつ計6枚収録されており、これらは全てレア用イラストとアドバンスレア用イラストでパラレルになっている。 初出は「果てなき運命」。 一般的に「スターターパラレル」の方が価値が高いようだ。 (一部例外もある。ウイングガンダムゼロ等) 参考 パラレルカード一覧 「果てなき運命」のパラレルカード Zガンダム(ハイパー・メガランチャー装備) ドップ(ガルマ・ザビ機) ガブスレイ(マウアー・ファラオ機) クイン・マンサ ガンダムDX(Gファルコン装備) ソードインパルスガンダム 「禁忌の胎動」のパラレルカード ガンダム試作1号機 ガンダム試作2号機 ジ・オ クロスボーン・ガンダムX3(ヒートダガー装備) ガンダムヴァサーゴチェストブレイク プロヴィデンスガンダム 「覇王の紋章」のパラレルカード Vガンダム ゲルググM(シーマ・ガラハウ機) サイコ・ガンダムMk-III クロスボーン・ガンダムX3(ムラマサブラスター装備) シャイニングガンダム ストライクフリーダムガンダム 「不敗の流派」のパラレルカード ガンダムF91 グフ(ランバ・ラル機) ガンダムMk-II(3号機) ラフレシア マスターガンダム インフィニットジャスティスガンダム 「戦慄の兵威」のパラレルカード ガンダムNT-1 ケンプファー ガンダムTR-1[ヘイズル・ラー] クロスボーン・ガンダムX1改・改 デビルガンダム(第二形態) レジェンドガンダム クリスチーナ・マッケンジー バーナード・ワイズマン 「変革の叛旗」のパラレルカード Sガンダム ドム(ガイア機) ゼク・アイン(ジョッシュ・オフショー機) クロスボーン・ガンダムX1改・改(ピーコックスマッシャー装備) ガンダムシュピーゲル アカツキ 「流転する世界」のパラレルカード Ex-Sガンダム シャア専用ゲルググ ゼク・ツヴァイ キュベレイ デビルガンダム(第三形態) ストライクフリーダムガンダム(ミーティア装備) ガンダムキュリオス ガンダムヴァーチェ 「放たれた刃」のパラレルカード FAZZ ティエレンタオツー ガンダムアストレア 量産型クァバーゼ(ギリ機) マスターガンダム&風雲再起 インフィニットジャスティスガンダム(ミーティア装備) ガンダムスローネドライ 「武神降臨」のパラレルカード Sガンダム(ディープ・ストライカー) アグリッサ ガンダムMk-V クロスボーン・ガンダムX1フルクロス ゴッドガンダム ウイングガンダムゼロ ダブルオーガンダム 「栄光の戦史」のパラレルカード ユニコーンガンダム ガデッサ(リヴァイヴ機) ガンダムTR-1[ハイゼンスレイ] ゾディ・アック ノーベルガンダム(バーサーカーモード) ガンダムデスサイズヘル ケルディムガンダム 「宇宙を駆逐する光」のパラレルカード リゼル アルヴァアロン ガンダムラジエル リーベルダス・デクストラ・ディキトゥス ボルトガンダム(ガイアクラッシャー) ガンダムアストレイ(レッドフレーム マーズジャケット) 「双極の閃光」のパラレルカード Vガンダム(ウッソ機) ガラッゾ(ブリング機) ガンダムアストレア(タイプF改)&ガンダムサダルスード(タイプF) ディキトゥス&ディキトゥス ネロスガンダム(虹色の脚) シグー(クルーゼ機) 「エクステンションブースター」のパラレルカード サザビー フリーダムガンダム(ミーティア装備) 「破壊と再生の剣/異世界からの使者」のパラレルカード 信玄ガンダム 謙信ガンダム ガンダムアストレア(タイプF) ナイトガンダム ガンダムアヴァランチエクシア ガンダムエクシア(トランザムモード) 関連リンク 用語集
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次の日の放課後、俺とハルヒは、約束の通り、あの不動産屋を訪れた。 「そうか、君たちの部屋を探してたのかい。それでいいのは見つかったかい?」 「それが、どれもいまいちピンと来ないのよねえ」 かいつまんで話した「事の顛末」をニコニコ顔で聞いてくれる店主と、そんなのはそっちのけで物件リストの中にサイコ・ダイビングしてしまうハルヒ。 「すいません。目標を追い出すと周りが見えなくなる肉食獣な奴で」 「いいよいいよ、気にしないで。住むことは生きることなり、だ。真剣に探すのは当然だよ」 「住むことは生きることなり、ですか」 「実感が湧かないかな。若いうちは元気で外を飛び回っていて、家なんか帰って寝るだけ、ということも多いからね」 ハルヒが部屋探しに打込む様子を目の前にしても、どこか違和感を感じるのは、「外を飛び回ってる」ハルヒのイメージがどうしたって強烈すぎて、「帰って寝るだけ」のものに注がれるこいつの情熱とそのイメージが、俺の中でうまく結びつかず惑っているからだ。 「そうですね」 「そんなことないわ」 忙しくファイルを繰っているはずのハルヒから声が飛んで来た。 「人間なんて一生のうちの三分の一は寝てんのよ。赤ちゃんや9歳以下の子供をのぞいても、1日のうち11時間は寝るとか食べるとかに費やして、仕事に7時間、それ以外に自由に使えるなんて6時間くらいのものよ。それに働くといえば家の外へお勤めに出るみたいなイメージだけど、サラリーマンが働く人全体の半分を超えたのは1960年ぐらいからよ。それ以前はもちろん、それ以降もずっと家で仕事をしてる人は大勢いたわ。しかもサラリーマンっていうくらいで、ほとんどの家で勤めに出るのは男だけで、女はずっと家にいたの。共稼ぎの世帯がサラリーマンと専業主婦の世帯数を越えたのは1992年だったかしら。とにかくね、家が『帰って寝るだけ』のところなんて暴言もはなはだしいわよ、キョン!」 思わぬ集中砲火をあびて、たじろぐ俺。言葉の銃弾を連射しながらも、ファイルを繰る手を止めないハルヒ。そういえば、ハルヒが小さい頃、こいつの母さんは入退院を繰り返していて、仕事で飛び回ってる親父さんとたまにお見舞いに行く以外はこいつはずっと家にいて、小さな頃から家事全般を任されていたのだと聞いたことがあった。こいつはそんな話をした後、いつものアヒル口になって「だって他にする人がいないんだからしょうがないじゃない」みたいなことを言っていた気がする。 店主はハルヒのマシンガン・トークを、これまたニコニコと聞いていたが、それが鳴り止み、ハルヒが物件情報の海に再びダイブするのを見届けてから、ゆっくりした口調でこう始めた。 「おじさんはこの仕事を継いだのが遅くてね。頑固な父親で、そりが合わなかったから、最初は別の仕事について、しばらく勤め人をしてた。父親も、自分が死んだらここも閉めてしまおうと思ってたらしい。それが酒がたたって、父親の予定からすると随分と早くに脳卒中で倒れた。呼び付けられて実家に帰ると、手招きで呼び寄せられて父親にこう怒鳴られたよ。 『道路、河川は本なり。水道、家屋は末なり。って言葉、知ってるか?』 知らないと答えたら、『おまえ、それでも不動産屋の倅か』とこうだ。 『維新からこの方、国の偉い連中はみんなそれでやってきた。都を地震で壊され空襲で焼かれても相も変わらずだ。だがな、辺り一面の原っぱを馬が駆け抜けてくだけで道なんかひとつも見えない大平原でも、ラクダしか進めねえ砂の海でも、目をこらすと人がいるところじゃ必ず煙があがってる。その下には世界のどこいったって家がある。中にはバラしてロバに積めるような家がある、洪水に流されるままの筏の上に建てた家がある、地面を掘り下げただけの家がある。『家屋は末なり』だ? ああ、結構だ。どんな大通りの真ん中を歩いてる連中だって、家からやってきて家へ帰っていくじゃねえか。人の歩きだした端、歩いていった先は、確かに末端だ、行く末だ。俺たちの世代には、自分の家に帰りたい帰りたいと思いながら、のたれ死にした奴だって大勢いる。畳の上で、しかも自分の家で死ぬなんて、それだけで往生だ。病院になんかやるこたあないぞ』 それで心残りはないかと聞いたら、また怒鳴られた。 『あるに決まんてるだろ!』と言った後、泣き出したので、それで思わず、 『末のことはまかせろ』と言ってしまったんだ。で、現在に至るというわけさ」 「……ここを継ぐ前の仕事って何だったんですか?」 「ああ、役人だよ。道路や橋を作ってた。まるで落語だね」 「その、お父さんは?」 「一昨年死んだ。『おまえが一人前になるまで死ねるか』とよく言ってたから、ようやく一人前と認めてくれたのかな」 店主は、俺とハルヒに、タバコはいいかな?と承諾をとって、大きなマッチ箱を取り出してマッチをすり、火をタバコの先に持っていった。細い煙があがって、その先を見るような目で、店主は続きを話してくれた。 「今、私が座ってる机の引き出しには、不動産業とはあまり関係のない、父親の資料が入っていてね。世界中の家の写真なんだ。どうやって集めたんだろうと思うね。父親は、私が子供の頃から、ずっとこの椅子に座っていて、どこかに出掛けた覚えなんかほとんどなかったから」 店主は引き出しを開け、古いアルバムのようなものの中から一冊を抜いて、机の上で広げた。 「これは中国の山西省にある窰洞(ヤオトン)という住居。山西省や河南省あたりを黄土高原というのだけれど、『黄土高原は風がつくった大地である』という言葉があるくらいでね。ゴビ砂漠から風が運んできた黄色い砂塵でできた堆積層は、深いところで200メートルもある。土壌は均質かつ多孔質、雨の振らない地域だから数万年の年月で乾燥し切ってる。この土はとてもやわらかく掘りやすい、それに掘っても崩れにくい。中庭にあたる正方形を掘り下げて、そうしてできた土の壁に、今度は横に穴をあけて部屋をつくる。鋤一本と根気さえあれば、誰だって家がつくれる。材料はどこからも持って来なくていい、みんな自分の足の下にあるからね。こうしたところで、自分の住むところをつくるのに、「建てる」のでなく「掘る」人たちが暮らしている。住居ばかりか、工場も、学校も、ホテルも、役所も、延安大学の学生寮も、みんなそう。調査された中で一番古い窰洞(ヤオトン)は唐の詩人杜甫の生家で、1200年ほど前のものが残っているそうだよ」 「これは熱帯アフリカのバオバブの木。大きな木は幹の直径が10m近くにもなる。材質が非常に柔らかいので、これも彫り抜いて窰洞(ヤオトン)のように「引き算の建築」ができる。生きている木につくった大きな穴の家で暮らしている人たちも大勢いる」 「こっちは、乾期と雨期の間で河の水位が何mもある東南アジアの水の民の家。ノアの箱船は洪水から逃れるためにつくられたけれど、この人たちは最初から定期的に襲ってくる洪水を前提に暮らしている。この丸木小屋みたいなのは全部これも丸太でできたイカダの上に組み立てられている。ほら、どの家にも周りに20mぐらいの高い4本の柱が立っているだろ。この柱は、水に浮かんだ時にイカダ住宅を綱でつなぐおくためのものなんだ。ひとたび洪水になれば、村全体が、家や商店、集会所、そして犬小屋までも、自動的に浮かび上がる。彼等は土の上とほとんど同じ暮らしを、今度は水の上で続ける。20mの柱はね、これがないとイカダ住宅がどこかに流れて行ってしまうからだけど、ただつなぎ止めるためなら1本の柱でよさそうなものじゃないか。4本あるのは、家の向きを変えないためなんだよ。つまり四隅とも柱につないでないと、家の向きが変わってテレビの写りが悪くなる」 「テレビ?」 「ほら、屋根の上にアンテナがある。洪水を非常時と考えるとテレビなんて、と思うかもしれないが、洪水が日常の人たちには大切な問題だ」 「電気はどうしてるんですか?」 「普段は電線で供給されているところも増えたみたいだけれど、ガソリン・エンジンがついた発電機も持っている」 店主の話に引き込まれるように聞き入っていると、いつのまにかハルヒが隣に座っていた。 そりゃそうだ。この手の話をハルヒが聞き逃すはずがない。 俺は続いて何が出てくるのだろうと、無意識に腰を浮かせて机越しに見えない引き出しの中を覗こうとしていた。ハルヒがそんな俺の肩をひっつかみ強引に引き戻し、その反動で自分はバネ仕掛けのようにぶんと席から立ち上がった。 「おじさんは、家の写真、集めてないの?」 「うん。集めてるんだけど、捗々(はかばか)しくないな。うちは一人でやってるし、休みもあってないようなものだから、なかなか時間がなくてね。父親も同じ条件だったのに、何だこの量は、っていつも不思議に思うんだよ」 「それはね、協力者がいたからよ!」 ああ、断言したよ、こいつ。 「キョン、あんた、話が見えてないでしょ? おじさんはすぐにピンと来たみたいだけど」 「あ、ああ。どういうことだ、ハルヒ?」 「写真の隅っこをよく見なさい。どれにも小さくイニシャルみたいなものが入ってるでしょ?」 「ん?あ、ああ。これか。だがこれだけだと何とも言えんぞ」 「言えるのよ。さっきから何枚、写真を見せてもらったの?最初の窰洞(ヤオトン)とこっちとこっちの写真。撮影された場所はもちろん、時期も、撮った人も違うと見ていいでしょうね。筆跡から言ってもそう。なのに、どの写真にも同じイニシャルが入っている。そして、この不動産屋さんの屋号。これは名字からでしょ?」 「ああ、そうだよ。なるほど、まいったな」 「写真のイニシャルと屋号も合う。つまり、いろんな人が、おじさんのお父さんのために撮った写真なのよ、ここにある奴は全部!」 「なるほどな。探すべきものは、余所じゃなくて、ここにあったのか」 「青い鳥って奴よ、おじさん!」 おいおい、おまえが言うのか、そのセリフ。俺は二度とは言わんけどな。 「父のアドレス帳と年賀状の束は捨てずに取ってあるから、まずそのあたりからだね」 「お父さんのネットワークが解き明かされると、きっとすごいことになるわ」 「ああ、私が全然知らなかった父が、きっといるんだろう」 いつのまにか意気投合しちまって、二人で盛り上がる店主とハルヒ。気を利かせて横を向いててやる。 「青い鳥か。……そうか、君はもう見付けたんだな」 「ええ、そうよ」 見なくても、誇らしく胸を張っているハルヒの姿が見える。 「それから、あたしからおじさんに一つ提案があるわ」 何故だろう、嫌な予感がする。 「店番は、あたしたちに任させて、どんどん不思議探検に行っちゃいなさい!」 おい、ハルヒ、おまえな! ……いま、あたし《たち》と言わなかったか? 「難しい契約なんかは資格もいるだろうしできないけど、電話番ぐらいにはなるわ。いつお客さんが来るのかわからないのがネックなんだし、店番を活用したら,細切れ時間だって有効活用できるでしょ? まあ、話は、何日かあたしたちにやらせてみて、おじさんが『これならいける』と思ってからに当然なるけど」 おいおい、話をどんどん進めるな。 「わかってないあんたのために、この計画のすばらしいメリットを特別に説明してあげるわ。あたしたちの場合、軍資金は少しでも多いに越したことはないし、それにこうしていれば優良物件を見逃す事もないし、物件の選び方探し方のノウハウも身に付くってものよ」 とここまで言って、早や家庭教師と変身したハルヒは、例の100ワットの笑顔を2割増しに輝かした。 「というわけでキョン、あんたへの家庭教師も《ここ》でやっちゃうからね」 「おいおい。それってバイトの掛け持ちというか、職務専念義務とかに反するんじゃないのか?」 「あんたの家庭教師はボランティアなんだし、あたしにとっては好きな本でも読んでるのと変わらないわよ。あんたが問題解くのに考えている間、どうせあたしは時間が空くんだから、これこそ効率的な時間の使い方よ! という具合に3者が3者とも得する計画なんだけど、おじさん、どうかしら?」 なんか話の途中から聞いて笑ってましたよね。ほとんど爆笑に近いくらいに。 「あー、愉快だよ。痛快だ。こんなにむちゃくちゃで強引で、しかも筋も通っていれば利もあるなんてね。……見習い期間は月〜金の5日間、その間はバイト代なし。本採用なら次の週から早速お願いする、ということでどうだろう。時間とバイト代は委細相談の上ということで」 「かまわないわ!」 ともあれ、これもまた明日のためのその一、ということだろうか。 うちの親への説得も、まだ残ってるんだぞ、ハルヒ。 「わかってるわよ。それも今夜やっちゃいましょう!」 やれやれ。多分、一番の難関なんだぞ。 「わかってるわよ。でも,進まないと明日はないわ。キョン、あたしに付いて来なさい!!」 ハルキョン家を探す その1 ハルキョン家を探す その2 →ハルキョン家を探す その3 ハルキョン家を探す その4 ハルキョン家を探す その5
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パラレル 同じカードセットに収録されている同じレアカードなのに「イラストが異なる」という仕様の事。 転じて、パラレルであるカード自体を「パラレル」、または「パラレルカード」「パラレルレア」などと呼ぶ。 単に「パラレル」と言う場合、それは箔押し仕様やパッケージイラストを用いた特別版である事が多く、それに対して通常のカードと同じ仕様の物は特にパラレル扱いされなかったりする。 混乱を避ける為にも、初対面の人とのトレードなどでは、詳細を明言する様に心がけたい。
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パラレル くうかんポケモン タイプ:エスパー 特性:プレッシャー 得意技:ダブルアタック パラレル(別次元)。 「パルキア」と同様、空間を操れるという伝説のポケモン。 ↓ パラレル(パールフォルム) タイプ:エスパー・みず 特性:プレッシャー 得意技:あくうせつだん ある条件を満たすと、このフォルムになる。