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Alc-37”ハーメルン” 【番号】Alc-37 【危険度】4 【名前】ハーメルン 【生態】無数の蝿、人間の子供と同じような見た目をしており、その見た目を使って人間の子供をおびき寄せ、最終的には子供の体全体にまとわりつき血、肉、骨、すべてを食べる。アルケードラックの影響で知性を有しており、どうすれば人を誘き寄れせられるかを知っている。個々では生存できないため多数で固まって行動している。 【見た目】人間の子供、薄暗い影を纏っているように見える。 Alc-37-1 【危険度】1 【名前】Cannibal Fly α 【生態】若い人の血を好み集団で襲い掛かる、通常の蝿と同じような口をしており人の血液を吸う 【見た目】イエバエと類似 Alc-37-2 【危険度】2 【名前】Cannibal Fly β 【生態】若い人の肉を好み集団で襲い掛かる、通常の蝿と異なり顎を持っておりその顎を使い肉を食べている 【見た目】ニクバエと類似 Alc-37-3 【危険度】3 【名前】Cannibal Fly γ 【生態】若い人の骨を好み集団で襲い掛かる、βの突然変異型でβと同様顎を持つ、しかしβより頑丈で力も強く骨を削る、砕くことができる 【見た目】ニクバエと類似
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大日本ゴム銃猟友会狩猟対象種A郡に分類されるハエ目クロバエ科、ニクバエ科などの不衛生な昆虫。ゴム銃猟の代表的な獲物。 「ハエ猟」参照。
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スウォームSwarm 衆生門百蟲綱に属す羽虫の群れ。 ミッヂ(Midge :ユスリカ)、フレッシュフライ(Fleshfly:ニクバエ)、ハニービー(Honeybee:ミツバチ)、ホーネット(Hornet:スズメバチ)など、様々な種類の羽虫が確認されている。 また、「スウォーム」のほか、「クラウド」と表現されることもある。 煙のように密集飛行する小型の羽虫。 筒状の口吻で刺すユスリカ、花や腐肉に集うハナアブ、鋭い針を持つミツバチなど、正確には同族の生き物ではない。 いずれも群集行動で凶暴化しており、ゴブリンの虫飼いも避ける程。 ~『エオルゼア通信 Vol.1』より
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ここでは自分の撮った生き物の写真を載せていきます 動物 昆虫 甲虫 ナナホシテントウ (2011/10/03, ooshima_haka) 代表的なテントウムシ。恐らく最も有名な虫の一つでしょう。 墓に供えられた造花の葉の上にいましたが、 この後アリに追い払われました。(2010/10/03) カメムシの仲間 アオクサカメムシの幼虫 (2011/10/02, hatake1) 成虫ではほぼ緑一色になりますが、幼虫では派手な模様が付いています。(2010/10/03) 上の写真と同じ個体です。近づいたら葉っぱの裏にコソコソ逃げました。(2010/10/03) カメムシの仲間? (2011/10/02, tamboU) 恐らくカメムシの仲間です。稲の向こう側に隠れていました。(2010/10/03) ハエの仲間 ニクバエの一種 (2011/10/02, hatake1) 汚物に集まってくる一般的なハエです。写真は生ゴミの欠片を食べているところです。 ニクバエの一種らしいことは分かりましたが、正確な種までは分かりません。(2010/10/03) 上と同じ個体を正面から見たところです。 撮影してるとこちらに気づいてうろうろし始めましたが、戻ってきてまた食べ始めました(2010/10/03) キンバエの一種♂ (2011/10/02, hatake1) こちらも汚物に集まってくる一般的なハエです。 上のニクバエと比べると体が丸っこいです。 色は金属光沢のある緑色で空が映って綺麗です。(2010/10/03) 上と同じ個体を正面から見たところです。 眼と眼の間に隙間が無いことが分かります。 これはオスのキンバエ特徴だそうです(メスは眼が離れている)。(2010/10/03) ハチ・アリの仲間 ドロバチの仲間? (2011/10/02, tamboU) 黒っぽいハチです。種類は分かりませんがドロバチの仲間に似た種がいるようです。 腹に一本の帯が、額に黄色い模様があります。 色や質感からビニールのおもちゃのような印象を受けました。(2010/10/03) 上の個体を頭上から撮影した物です。(2010/10/04) アミメアリ (2011/10/02, hatake1) 普遍的な赤っぽいアリです。低密度な行列を作っていました。 ザラザラした頭・胸と、ツルツルした腹が特徴的です。 触覚で地面を探るようにしながら歩いていました。(2010/10/03) アミメアリの行列です。 経路上に落ちてた木片を狙って通り過ぎる時にシャッターを切りました。(2010/10/03) クロヤマアリ? (2011/10/03, ooshima_haka) 思いっきりピントがずれていますが、 クロヤマアリと思われるアリがナナホシテントウに近寄ってきたところです。 葉は墓に供えてあった造花のものです。 アリはナナホシテントウを追い払う習性があるそうで、 実際に写真の場面までテントウムシはじっとしていたのですが、 アリが接近した直後からオドオドし始めて飛び立っていきました。(2010/10/03) チョウ・ガの仲間 ガの一種 (2011/10/02, hatake1) よく分からないガの一種です。翅を閉じて葉に止まっています。 あまり綺麗に写せませんでした。(2010/10/03) トンボの仲間 アキアカネ (2011/10/03, ooshima_miya) いわゆる赤とんぼです。 神社の階段にとまっていました。(2010/10/03) バッタの仲間 カマドウマの仲間 (2011/10/04) その他の節足動物 クモの仲間 キクヅキコモリグモ (2011/10/02, hatake1) 畑を歩いていたクモです。 巣を張らずに地面を歩き回り虫を食べるそうです。 近づくと石の隙間に逃げ込みました。(2010/10/03) キクヅキコモリグモ (2011/10/04, niwa) 上のクモとは別の場所にいた個体です。 若干色が薄かったです。 コクサグモ? (2011/10/02, niwa) 垣根に漏斗状の巣を作っていました。(2010/10/04) コクサグモ? (2011/10/04, niwa) 人家の垣根などに普通に見られるクモです。 危険を感じると巣の奥に逃げ込みます。(2010/10/05) コクサグモ? (2011/10/04, niwa) (2010/10/05) ジョロウグモ♀ (2011/10/03, ooshima_miya) お宮の階段の脇に大きな巣を張っていた巨大なクモ。 黒・黄色・赤の模様が派手でしたが、上手く写せませんでした。(2010/10/03) ジョロウグモ♀ (2011/10/04, jinkaA) 人家の裏に巣を張っていたので近づいて撮影できました。 この個体は脚が1本欠けていますが、 クモは脚が2本までなら欠けていても生活に支障はないそうです。(2010/10/05) 上の写真をズームした物です。(2010/10/05) アシナガグモの仲間?とハナグモの仲間? (2011/10/03, ooshima_miya) アシナガグモの仲間と思われるクモ(左)とハナグモの仲間と思われるクモ(右)が喧嘩をしていました。 細長く地味な色のアシナガグモと、丸く派手な色のハナグモは対照的です。 結局ハナグモの方が糸で丸められて捕食されてしまいました。(2010/10/04) ナガコガネグモ (2011/10/03, ooshima_machi) 人家の近くにいた巨大なクモです。 模様も派手で、とにかく存在感が凄かったです。(2010/10/04)
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採集済みの種は同定が終わり次第それぞれのページに書き込むこと。 ページが存在しないときは自分で作って下さい。 ガガンボダマシ科(Trichoceridae) ガガンボ科(Tipulidae) アミカ科(Blephariceridae) アミカモドキ科(Deuterophlebiidae) ホソカ科(Dixidae) ケヨソイカ科(Chaoboridae) カ科(Culicidae) ユスリカバエ科(Taumaleidae) ブユ科(Simuliidae) ヌカカ科(Ceratopogonidae) 科和名無し(Leptoconopidae) ユスリカ科(Chironomidae) キノコバエモドキ科(Pachyneuridae) クチキカ科(Axymyiidae) カバエ科(Anisopodidae) ハルカ科(Cramptonomyiidae) ヒゲナガフルカ科(Hesperinidae) ケバエ科(Bibionidae) 科和名無し(Pleciidae) マガリスネカ科(Canthyloscelidae) ニセケバエ科(Scatopsidae) タマバエ科(Cecidomyiidae) チャボキノコバエ科(Diadocidiidae) ツノキノコバエ科(Keroplatidae) ヒゲタケカ科(Macroceridae) カモドキ科(Lygistorrhinidae) ホソキノコバエ科(Bolitophilidae) キノコバエ科(Mycetophilidae) クロバネキノコバエ科(Sciaridae) 科和名無し(Rachiceridae) キアブ科(Xylophagidae) クサアブ科(Coenomyiidae) キアブモドキ科(Xylomyidae) ミズアブ科(Stratiomyidae) シギアブ科(Rhagionidae) ナガレアブ科(Athericidae) アブ科(Tabaninae) コガシラアブ科(Acroceridae) ツリアブモドキ科(Nemestrinidae) ツリアブ科(Bombyliidae) ツルギアブ科(Therevidae) マドギワアブ科(Scenopinidae) ムシヒキアブモドキ科(Mydidae) ムシヒキアブ科(Asilidae) オドリバエ科(Empididae) アシナガバエ科 ヤリバエ科 ヒラタアシバエ科 ノミバエ科 アタマアブ科 ハナアブ科(Syrphidae) メバエ科 ナガズヤセバエ科 マルズヤセバエ科 ハネオレバエ科(Psilidae) ケズメカ科(Ditomyiidae) ハナホソバエ科() ヒメイエバエ科() クロキノコバエ科(Sciaridae) チョウバエ科(Psychodidae) キノコバエモドキ科(Pachyneuridae) トゲナシケバエ科(Pleciidae) クチキバエ科(Clusiidae) ホソショウジョウバエ科(Diastatidae) ハマベホソバエ科(Tethinidae) ハネフリバエ科() ベッコウバエ科(Dryomyzidae) アブラコバエ科(Chamaemyiidae) ヒメホソバエ科(Asteiidae) チーズバエ科Piophilidae) ヒゲブトコバエ科(Cryptochetidae) ニセミギワバエ科() トゲハネバエ科(Heleomyzidae) ミギワバエ科() ハマベバエ科() ヨロイバエ科() ナガショウジョウバエ科() クロツヤバエ科() ニセヒメホソバエ科() コガネバエ科() フンバエ科() ニクバエ科() 次の20件へ→ ▲一つ上の分類へ
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作品情報 作品形式 漫画 作者 パレゴリック 出版社 新潮社 連載開始 2023/11/7 掲載サイト くらげバンチ 叔母の怪死に疑問を抱く主人公が、彼女の知り合いだった男から当時彼女らが遭遇した怪事件の話を聞く。 神話由来と思われる要素 2話のEihortのような怪物。「彼の母」と呼ばれる何かを模した人間に擬態する虫の集合体。 舞台となる洞嵐寺の名、嵐が来る前日という状況は「Before the Storm」由来か? 3話「凶蛻(まがた)の祖環(そわ)」=Ghatanothoa? 24体の木乃伊。生贄の12人の戦士と12人の乙女由来? 1話も怪物が覗く鏡ぐらいの共通点しかないがThe Mirror of Nitocrisを意識している? 「逅わせ鏡」。逅なのは后と掛けてか? 外部リンク くらげバンチ-ニクバミホネギシミ
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アルゴニアン報告 第2巻 ワーリン・ジャース 著 泥と葦原の中から現れたデクマス・スコッティは走り疲れていた。その顔と腕は赤いニクバエにびっしりと覆われていた。シロディールを振り返ると、厚くどんよりした黒い河の中へと橋が消えていくのが見えた。潮が引くまでの数日間はあそこへ戻れないことを悟った。そのネバつく河の底にはブラック・マーシュに関する報告書が沈んだままであった。こうなった今、ギデオンに連絡を取るにはもはや記憶に頼るしかなかった。 メイリックは葦原の中を強い意志をもって突き進んで行った。無駄と知りつつ、スコッティもニクバエをはたき落としながらあとを追いかけていった。 「私たちはツイてますよ、スコッティ卿」と、レッドガードが言った。スコッティはその言葉に首をかしげながら、男の指す方向へと目を向けた。「キャラバンがおります」 ガタガタの木造車輪をつけ、泥にまみれ錆びついた荷馬車が21台、ぬかるんだ地面に半分車輪を沈ませながらそこにいた。アルゴニアンの一群が他の馬車から離れたところにある1台をひいていた。彼らは灰色の鱗と灰色の目をしており、シロディールではよく見られる寡黙な肉体労働者である。スコッティとメイリックがその馬車へ近づくと、果物というより腐ったゼリーのようになってなんだか分からないほどに傷んだブラックベリーで荷台があふれかえっていた。 彼らはまさにギデオンへと向かう途中だったので、彼らの承諾を得て、スコッティはランベリーを積みおろした後に馬車に乗せてもらえることになった。 「この果物はどれくらい前に摘み取られたのですか?」とスコッティは腐りかけの荷物を見ながら尋ねた。 「収穫の月に獲れたものだよ」とこの荷馬車の長と見られるアルゴニアンが答えた。今が11月だから、畑から運ばれてかれこれ2ヶ月ちょっと経っている。 スコッティは、この輸送は明らかに問題だと思った。その問題点をなくすことこそが、ヴァネック建設会社の代理人を務める自分の仕事だと思った。 日光にあたって余計に傷みつつあるベリーを載せた馬車を脇道へ追いやるのに小一時間かかった。荷馬車同士は前後に連結されていた。キャラバンの先頭を行く荷馬車をひく8頭の馬のうちの1頭が連れてこられ、離れた荷馬車につながれた。労働者たちには覇気がなく、倦怠感が漂っていた。スコッティはこの時間にほかのキャラバンを調べたり、自分と道連れになる旅人と話したりしていた。 荷馬車の内、4台には中に備え付けのシートがあるが、乗り心地はあまりよいものではなかった。他の荷馬車には穀物や食肉、そして野菜などが積み込まれており、程度の差こそあれ、それぞれみな傷んでいた。 旅人はアルゴニアンの労働者が6人、虫にたくさん食われて皮膚がアルゴニアンの鱗のようになってしまった帝都の商人が3人、そしてマントに身をつつんだ3人。マントの3人はフードの影から覗く赤く光る目からすると、明らかにダンマーだった。皆が帝都通商街道に沿って荷を運んでいた。 顎の高さまで伸びる葦が広がる草原を見渡し「これが道なのか?」とスコッティは叫んだ。 「固い地面みたいなもんだ」とフードをかぶったダンマーの1人が答えた。「馬は葦を食べ、我々も時に葦で火をおこすが、抜いたそばからすぐに新しい葦が生えてくる」 ようやく荷馬車長がキャラバンの出発の準備が整ったことを知らせ、スコッティもほかの帝都の人間たちと3番目の荷馬車に乗り込んだ。席を見渡すとメイリックが乗っていないことに気づいた。 「私はブラック・マーシュまでの行き来しか承諾してませんよ」とレッドガードは葦原の中へ石を投げ込み、ひげだらけのニンジンにかぶりつきながら答えた。「ここであなたのお帰りをお待ちしておりますよ」 スコッティは顔をしかめた。メイリックがスコッティを呼びかける際、名前の後に「卿」を付けなかったからだけではない。いまや彼にはブラック・マーシュには誰も知り合いがないことになるのだが、荷馬車はギシギシと音をたてながらゆっくりと前へ進みだしていたので、もはや議論する時間はなかった。 毒をはらんだような風が通商街道を吹き抜け、葦原に奇妙な模様を描いていった。遠くには山のようなものが見えるが、わずかながらに動いているため、それは濃い霧の壁であることがわかった。たくさんの影が風景を横切っていき、スコッティが空を見上げると巨大な鳥が数羽飛んでいた。その剣のようなくちばしは、身体と同じくらいの長さだった。 「ハックウィングだよ」スコッティの左側に座る帝都のケアロ・ジェムラスがぶつぶつ言った。彼はまだ若いようだったが、疲れきって老人のように見えた。「ここはまったくあきれた場所だよ。ぐずぐずしてたらパクッとひと飲みされちまうよ。あの物乞いたちは急降下してきて、あんたに一撃を食らわし、飛び立った頃にはあんたは失血死でおだぶつさ」 スコッティは震え上がった。夜が更けるまでになんとかギデオンに到着できることを祈った。その時彼は、太陽の向きがおかしいことに気づいた。 「失礼だが……」と、スコッティは荷馬車長に聞いた。「ギデオンに向かっているのですよね?」 荷馬車長はうなずいた。 「それならばなぜ北へ向かっているのですか? 我々が向かう方角は南なのでは?」 返事の代わりにため息が返ってきた。 スコッティはほかの旅人もギデオンに向かっていることを確認したが、誰一人としてこのおかしなルートを取ることに疑問を抱いてなかった。荷馬車の固い椅子は、中年の背中や腰には正直こたえたが、キャラバンの動くリズムや葦の揺れに誘われ、スコッティはいつのまにか眠ってしまった。 数時間後、スコッティは暗闇の中目を覚ました。今、自分がどこにいるのかがわからなかった。キャラバンは停車しており、気づけばシートの下の床に横たわっていた。横には小箱がいくつかあった。シーシーカツカツという声が聞こえてきた。彼には何語なのかまったくわからなかったが、誰かの脚の間から何が起こっているのか見えた。 双月の光はキャラバンを囲むこの厚い霧の中ではわずかに差し込む程度であり、声の主が一体誰なのか、今いる位置からはっきりとはわからなかった。どうも荷馬車長がぶつぶつと独り言をいってるかのように見えたが、暗闇の中で動くものはしっとりとした、光り輝く皮膚をしているようだった。一体その生物がどれだけいるのかは検討がつかないが、とにかく大きくて、黒くて、目を凝らすとより細かな部分が見えてきた。 ぬらぬらと光る針のように尖った牙でいっぱいの巨大な口が見え、スコッティは急いでシートの下へとまた滑り込んだ。彼らの黒い眼はスコッティをまだとらえてはいなかった。 スコッティの目の前にあった脚はパタパタと動き出し、そのまま何者かに荷馬車の外へと引きずりだされた。スコッティはさらに奥へと縮こまり、小箱の間で体を小さくした。スコッティはきちんとした身の隠し方というものを心得てはいなかったが、盾を使った経験はあった。なんでもいいから相手との間に障害物があることは感謝すべきことであった。 瞬く間に、目の前にあった脚はすべて消え去り、絶叫が1つ、2つと聞こえてきた。その叫び声は声質も、アクセントも違っていたがその叫びが伝えてくるものは…… 恐怖、苦痛、それも恐ろしい苦痛であった。スコッティは長い間ステンダール神へ祈祷していなかったのを思い出し、この場で祈りをささげた。 静寂が訪れた…… それは不気味なほどの静けさで、数分が数時間、数年にさえも感じられた。 そして荷馬車は再び動き出した。 スコッティは周りに注意を払いながらシートから這い出した。ケアロ・ジェムラスが困惑した表情を向けた。 「やあ、お前さん…… てっきりナガスに食べられちまったかと」 「ナガス?」 「たちの悪いやつらさ」とジェムラスは顔をしかめて言った。「腕と脚のついた大毒蛇さ。怒り狂って立ち上がったときは78フィートほどの高さになる。内陸の沼地から出てくるんだが、ここいらの物はさして好みじゃなさそうだ。だからお前さんのようなお上品な人間は奴らの大好物なんだよ」 スコッティは今のいままで自分が上品だと思ったことは一度もない。泥にまみれ、ニクバエに喰われた彼の服はせいぜい中流階級あたりの格好だ。「なぜ私を狙うのだ?」 「そりゃもちろん奪うためさ」と帝都の男は笑顔で答えた。「あと殺すためだな。お前さん、ほかの者たちがどんな目に遭ったか分からないのか?」男は先ほどの光景を思い出したように、顔をしかめた。「シートの下にある小箱の中身を試してないのか? 砂糖みたいなもんさ。どうだい?」 「いいや」とスコッティは顔をしかめた。 男は安心してうなずいた。「お前さんはちょいとのんびり屋みたいだな。ブラック・マーシュは初めてか? ああ、クソッ! ヒストの小便だ」 スコッティがジェムラスが発したその下品な言葉の意味を聞こうとすると雨が降ってきた。地獄の果てのような悪臭を放つ褐色の雨がキャラバンに降り注いだ。遠くで雷がゴロゴロと鳴っていた。ジェムラスは馬車に屋根をかぶせようとし、スコッティの方へじっと視線を送るので、しかたなくスコッティも手伝いをするはめになった。 この冷たい湿気のせいだけではなく、屋根で覆われていない荷台の作物にさきほどの雨が降りこんでいる光景を見て、スコッティはぞっとした。 「すぐに乾くさ」とジェムラスは笑顔で言い、霧の中を指した。 スコッティはギデオンを訪れたのはこれが初めてだが、どんなところかの大体の予想はしていた。帝都と似たり寄ったりの大きな建物、建築様式、過ごしやすさ、伝統を持っている土地であると。 しかし泥の中に居並ぶあばら家の寄せ集めはまったく違っていた。 「ここは一体どこだ?」とスコッティは当惑して聞いた。 「ヒクシノーグだ」ジェムラスは奇妙なその名前を力強く発音した。「お前さんが正しかったよ。南へ行くべきところを北へ向かっていた」 物語(歴史小説) 茶4
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双翅目(そうしもく/ハエ目) 糸角亜目(カ亜目) No. 和名 学名 1 アミカ科? Blephariceridae 2 アミカモドキ科? Deuterophlebiidae 3 カ科? Culicidae 4 ガガンボ科? Tipulidae 5 ガガンボダマシ科? Trichoceridae 6 カバエ科? Anisopodidae 7 カモドキ科? Lygistorrhinidae 8 キノコバエ科? Mycetophilidae 9 キノコバエモドキ科? Pachyneuridae 10 クチキカ科? Axymyiidae 11 クロキノコバエ科? Sciaridae 12 クロヌカカ科? Leptoconopidae 13 ケズメカ科? Ditomyiidae 14 ケバエ科? Bibionidae 15 ケヨソイカ科? Chaoboridae 16 コシボソガガンボ科? Ptychopteridae 17 タマバエ科? Cecidomyiidae 18 チャボキノコバエ科? Diadocidiidae 19 チョウバエ科? Psychodidae 20 ツノキノコバエ科? Keroplatidae 21 トゲナシケバエ科? Pleciidae 22 ニセケバエ科? Scatopsidae 23 ニセヒメガガンボ科? Tanyderidae 24 ヌカカ科? Ceratopogonidae 25 ハネカ科? Nymphomyiidae 26 ハルカ科? Cramptonomyiidae 27 ヒゲタケカ科? Macroceridae 28 ヒゲナガフルカ科? Hesperinidae 29 ブユ科? Simuliidae 30 ホソカ科? Dixidae 31 ホソキノコバエ科? Bolitophilidae 32 マガリスネカ科? Canthyloscelidae 33 ユスリカ科? Chironomidae 34 ユスリカバエ科? Taumaleidae 短角亜目(ハエ亜目) No. 和名 学名 1 アシナガバエ科? Dolichopodidae 2 アタマアブ科? Pipunculidae 3 アブ科? Tabanidae 4 アブラコバエ科? Chamaemyiidae 5 イエバエ科? Muscidae 6 ウマバエ科? Gasterophilidae 7 オドリバエ科? Empididae 8 オドリバエモドキ科? Hilarimorphidae 9 キアブ科? Xylophagidae 10 キアブモドキ科? Xylomyidae 11 キモグリバエ科? Chloropidae 12 クサアブ科? Coenomyiidae 13 クチキバエ科? Clusiidae 14 クモバエ科? Nycteribiidae 15 クロツヤバエ科? Lonchaeidae 16 クロバエ科? Calliphoridae 17 ケシショウジョウバエ科? Periscelididae 18 コウモリバエ科? Streblidae 19 コガシラアブ科? Acroceridae 20 シギアブ科? Rhagionidae 21 シダコバエ科? Teratomyzidae 22 シマバエ科? Lauxaniidae 23 シュモクバエ科? Diopsidae 24 ショウジョウバエ科? Drosophilidae 25 シラミバエ科? Hippoboscidae 26 チーズバエ科? Piophilidae 27 チスイコバエ科? Carnidae 28 ツヤホソバエ科? Sepsidae 29 ツリアブ科? Bombyliidae 30 ツリアブモドキ科? Nemestrinidae 31 ツルギアブ科? Therevidae 32 デガシラバエ科? Pyrgotidae 33 トゲアシモグリバエ科? Odiniidae 34 トゲハネバエ科? Heleomyzidae 35 ナガショウジョウバエ科? Aulacigastridae 36 ナガズヤセバエ科? Neriidae 37 ナガレアブ科? Athericidae 38 ニクバエ科? Sarcophagidae 39 ニセハネフリバエ科? Otitidae 40 ニセヒメホソバエ科? Xenasteiidae 41 ニセヒラタアシバエ科? Opetiidae 42 ニセミギワバエ科? Canacidae 43 ノミバエ科? Phoridae 44 ハナアブ科? Syrphidae 45 ハナバエ科? Anthomyiidae 46 ハナホソバエ科? Anthomyzidae 47 ハネオレバエ科? Psilidae 48 ハネオレホソバエ科? Strongylophthalmyidae 49 ハネフリバエ科? Pallopteridae 50 ハマベバエ科? Coelopidae 51 ハマベホソバエ科? Tethinidae 52 ハモグリバエ科? Agromyzidae 53 ヒゲブトコバエ科? Cryptochetidae 54 ヒツジバエ科? Oestridae 55 ヒフバエ科? Hypodermatidae 56 ヒメイエバエ科? Fanniidae 57 ヒメコバエ科? Opomyzidae 58 ヒメホソバエ科? Asteiidae 59 ヒラタアシバエ科? Platypezidae 60 ヒロクチバエ科? Platystomatidae 61 フトシギアブ科? Pelchorhynchidae 62 フトモモホソバエ科? Megamerinidae 63 フンコバエ科? Sphaeroceridae 64 フンバエ科? Scathophagidae 65 ベッコウバエ科? Dryomyzidae 66 ホソショウジョウバエ科? Diastatidae 67 マドアブ科? Scenopinidae 68 マルズヤセバエ科? Micropezidae 69 ミギワバエ科? Ephydridae 70 ミズアブ科? Stratiomyidae 71 ミツバチシラミバエ科? Braulidae 72 ミバエ科? Tephritidae 73 ムシヒキアブ科? Asilidae 74 ムシヒキアブモドキ科? Mydidae 75 メバエ科? Conopidae 76 ヤチバエ科? Sciomyzidae 77 ヤドリバエ科? Tachinidae 78 ヤリバエ科? Lonchopteridae 79 ヨロイバエ科? Celyphidae 80 ワラジムシヤドリバエ科? Rhinophoridae
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アルゴニアン報告 第1巻 ウォーヒン・ジャース 著 帝都の小さいが立派な広場の一角に置かれている、または、ぐったりとしているのがヴァネック卿の建設会社である。その想像力に欠けた質素な建物は、芸術性や建設設計に関してはあまり有名ではなく、むしろその並外れた長さによって知られている。もし批判的なものが、なぜヴァネック卿はあのような飾り気のない、伸びきった突起物を好むのかを疑問に思ったとしても、彼らはそれを口にしなかった。 第三紀398年、デクマス・スコッティは建設会社の先任書記であった。 内気な中年の男がヴァネック卿の下へ、五年戦争によって破壊されたヴァレンウッドの街道を修復する独占権をこの建設会社に与えるという、今までの契約の中でも最高の利益を得られる契約をもたらしてから数ヶ月が経過していた。これによって彼は、管理職や書記に間で人気者になり、彼の冒険を物語る日々を過ごしていた、大体に関しては忠実に…… 彼らの多くはシレンストリーによって催された、祝賀のアンスラッパローストに参加していたので、結末は除いてあった。聞き手に彼らは人肉をむさぼり食ったと伝えるのは、どのような気の利いた話であっても、その質を高めるものではないからである。 スコッティは特に野心家でもなければ勤勉者でもないので、ヴァネック卿が彼に何もすることを与えなかったことは気にしていなかった。 いつでもあの、小太りで小さなふざけた男が職場でデクマス・スコッティに出くわすと、ヴァネック卿は必ず、「君はこの建設会社の名誉である、頑張りたまえ」と言う。 最初の頃は、何かしていなければいけないのかと心配したが、数ヶ月がすぎて行くにつれ、彼はただ「ありがとうございます、がんばります」と答えるだけになっていった。 一方、将来のことも考えなければならなかった。彼は若くもなく、何もしない人にしてはかなりの給料も貰ってはいたが、近いうちに引退する破目になり、何もしない、何も貰えない人になってしまうのではないかなどと考えた。もしヴァネック卿が、ヴァレンウッドの契約が生み出す何百万もの金への感謝から、快くスコッティをパートナーにしてくれれば、それは素晴らしいことだと考えていた。最低でも、彼にお宝の歩合をほんの少しでも与えてくれればと考えていた。 デクマス・スコッティはそのような事柄を請求するのは苦手であった。それが、ヴァレンウッドでの先任書記としての目覚しい成功の前は、アトリウス卿にとって彼が手際の悪い代理人であった1つの理由である。彼がヴァネック卿に何か言おうと決断しかけた時、閣下が突然話を進めた。 「君はこの建設会社の名誉である」と、よぼよぼした背の低いものは言い、そして一瞬止まった。「予定に少々、時間の空きはないかね?」 スコッティは躍起になってうなずき、閣下の後を、あの悪趣味な装飾を施された、誰もがうらやむ巨大な部屋へとついていった。 「君がこの建設会社に居てくれることを、ゼニタールの神に感謝します」小男が甲高い声で雄大に言った。「知っているかは知らないが、我々は君が来る前はひどい苦境に立たされていた。確かに大きな計画はあったのだが、成功はしなかった。例えばブラック・マーシュ。我々は、何年間も商業用の街道や他の通行用の路線の改善を試みてきた。私はその件に最適の男、フレサス・ティッジョを送り込んだが、膨大な資金と時間の投資をよそに、毎年それらの路線上の貿易は遅くなる一方であった。今は、君の良くまとまった、建設会社の利益を押し上げてくれるヴァレンウッドの契約がある。君が報われるべき時期が来たと思う」 スコッティは謙虚さと、かすかな欲をまとった笑顔を見せた。 「フレサス・ティッジョからブラック・マーシュの仕事を引き継いでもらいたい」 スコッティは心地よい夢から恐ろしい現実へと引き戻されたかのように震え、「閣下… わ、私には……」 「大丈夫だ」ヴァネック卿は甲高い声で、「ティッジョのことは心配しなくてもよい。手渡す金で彼は喜んで引退するであろう、特に、この魂をも痛めつけるほどに難しい、ブラック・マーシュ事業の後ではな。君にこそ相応しい挑戦である、敬愛なるデクマスよ」 スコッティは、ヴァネック卿がブラック・マーシュに関する資料を取り出している最中、声は出せなかったが口は弱々しく「嫌」の形をしていた。 「君は、読むのは早いほうであろう」ヴァネック卿は推測でものを言った。「道中で読んでくれたまえ」 「どこへの道中ですか……?」 「ブラック・マーシュに決まっておるではないか」小男がクスクス笑った。「君は面白い男だ。行われている仕事や改善の方法を他のどこへ行って学ぶというのだ?」 次の朝、ほとんど触れられていない書類の山とともに、デクマス・スコッティはブラック・マーシュへと南東に向かって旅立った。ヴァネック卿が、彼の最高の代理人を保護するために、壮健な衛兵を雇っていた。少々無口なメイリックという名のレッドガードである。彼らはニベンに沿って南へと馬を進め、それから彼らはシルバーフィッシュに平行して、川の支流には名前もなく、草木は北帝都地方の上品な庭園からではなくまるで違う世界から来たような、シロディールの荒野へと進んだ。 スコッティの馬はメイリックのそれにつながれていたので、書記は移動しながら書類を読むことができた。進んでいた道に注意を払うことは困難ではあったが、建設会社のブラック・マーシュにおける商取引に関して、最低でも大雑把な知識が必要であることをスコッティは分かっていた。 それはギデオンからシロディールへの街道の状態を改善するために、裕福な貿易商ゼリクレス・ピノス・レヴィーナ卿から初めて数百万の金を受け取った、40年前にさかのぼる書類が詰まった巨大な箱であった。当時、彼が輸入していた米や木の根が帝都に到着するまでには、半分腐って3週間という、途方もないような時間がかかるものだった、ピノス・レヴィーナはすでに亡くなっているが、数十年にわたってペラギウス四世を含む多くの投資家たちが、建設会社を雇っては道を作り、沼の水を抜き、橋を作り、密輸防止策を考案し、傭兵を雇い、簡単に言えば歴史上最大の帝都の思いつく、ブラック・マーシュとの貿易を援助するためのすべての方策を行わせてきた。最新の統計によると、この行為の結果、今は荷物が到着するまでに2ヶ月半かかり、完全に腐っているとのことである。 読みふけった後に周りを見回すと、地形は常に変化していたことにスコッティは気付いた。常に劇的に。常により悪く。 「これがブラックウッドです」と、メイリックはスコッティの無言の問いに答えた。そこは暗く、木が生い茂っていた。デクマス・スコッティは適切な地名であると思った。 本当に聞きたかった質問は、「このひどい臭いは何?」だった。そして、後に聞くことができるのだった。 「沼沢地点です」メイリックは、木と蔓が絡み合い、影の多い通路が空き地へと開ける角を曲がりながら答えた。そこにはヴァネック卿の建設会社、そしてタイバー以降のすべての皇帝が好む、型にはまったインペリアル様式の建物がまとまって建てられており、目もくらみ、腸がねじれるような強烈な汚臭と相まって、突然すべてが劇薬にさえ思えた。至るところを飛び回り、視界をさえぎる深紅色で、砂の粒ほどの虫たちの大群も、その光景を見やすいものにはできなかった。 スコッティとメイリックは、元気いっぱいに飛び回る大群に向かって瞬きを繰り返しながら、近づくにつれ真っ黒な川のふちに建てられていることが判明した一番大きな建物に向けて馬を進めた。その大きさと厳粛な外観から、対岸の茂みへと続く大きな気泡を発する黒い川に架けられた、幅広の白い橋の通行人管理と税徴収の事務所であるとスコッティは推測した。それは光り輝く頑丈そうな橋で、彼の建設会社が架けたものであるとスコッティは知っていた。 スコッティが一度扉を叩いたとき、いらいらした汚らしい役人が扉を開いた。「早く入れ! ニクバエを入れるな!」 「ニクバエ?」デクマス・スコッティは身震いした。「人間の肉を食べると言うことですか?」 「馬鹿みたいに突っ立てれば食われるさ」と、兵士は呆れたように言った。彼には耳が半分しかなく、スコッティは他の兵士たちも見たが、全員いたるところをかまれており、1人は鼻が完全になかった。「それで、何の用だ?」 スコッティは用事を伝え、要塞の中ではなく外に立っていたほうが、より多くの密輸者を捕らえられるであろうと付け足した。 「そんなことより、あの橋を渡ることを気にしたほうがいいぞ」と、あざけるように兵士が言った。「潮が満ちてきている。もし急がなかったら、4日間はブラック・マーシュへ行けないぞ」 そんな馬鹿な。橋が上げ潮に呑まれる、それも川で? 兵士の目が、冗談ではスコッティに伝えていた。 砦から外に出た。ニクバエから拷問されることに嫌気がさした馬は、どうやら止め具を引きちぎり、森の中へと消えたらしい。川の油質の水は既に橋の厚板に達しており、その隙間から滲み出ていた。ブラック・マーシュへ行く前に、4日間の滞在に耐えるのは構わないとスコッティは考え始めていたが、メイリックは既に渡り始めていた。 スコッティは彼の後をあえぎながら追った。彼は昔から壮健ではない。建設会社の資料が入った箱は重かった。途中まで渡ったとき、彼は息をつくために立ち止まった、そして、動けないことに気がついた。足が固定されていたのである。 川を覆う黒い泥には粘着性があり、スコッティが行く厚板の上に泥が打ち寄せたとき、彼の足をしっかりと固定してしまった。彼はうろたえてしまった。スコッティはそのわなから顔を上げ、メイリックが板から板へ飛び移りながら、対岸のアシの草むらへの距離を急速に縮めていくのを見た。 「助けてくれ!」と、スコッティは叫んだ。「動けない!」 メイリックは跳ね続け、振り返りもしなかった。「はい、残念ながら、もはや、お痩せになられるしか、なすすべはありません」 デクマス・スコッティは、自分の体重が数マイル多いことも分かっていたし、食事を減らして運動を増やすつもりでもいたが、減量が現在の苦境から速やかに彼を救ってくれるとは到底思えなかった。ニルンに存在するいかなる減量も、その場では助けにならない。そこで、よく考えてみるとあのレッドガードは、資料の詰まった箱を捨てろと言っていたのだと気がついた。メイリックは既に、それまで持っていた重要な物質を何ひとつ持ってはいなかった。 ため息をつきながら、スコッティは建設会社の記録書類が入っている箱をネバネバした川の中に捨て、厚板が数ミリ、辛うじて自身を泥の束縛から解放するに足るだけ浮き上がるのを感じた。恐怖から湧き上がる敏捷性で、スコッティは板を3枚ずつ飛ばしながら走り、川が彼を捉える前に跳ね上がりながらメイリックの後を追った。 四十六回跳んだところで、デクマス・スコッティはアシの茂みを抜けて、メイリックの後ろの硬い地面に着地し、ブラック・マーシュに到着した。彼のすぐ後ろで、橋と、もう二度と目にすることがない建設会社の重要で、公式な記録書類の詰まった箱が、上昇する汚物の洪水に飲み込まれていく嫌な音が聞こえた。 物語(歴史小説) 茶2