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トロ箱奥 728 :名無しの心子知らず:2011/06/12(日) 16 52 48.01 ID W0cvqQBm 今さっきの出来事。 ベランダにしらない女がいてトロ箱で育ててた米を盗られた。 異常事態過ぎて固まってしまって動けなかった…。 ちなみにうちは二階にあるけどベランダは孤立した作りだからベランダづたいに 侵入は不可能。 女は帰る時はベランダから飛び降りてたっぽい。 (見つかると怖いから息を殺してました) なんでこのスレに書き込んだかというと、女がベランダからいなくなった直後に下から 「ママ、おっきいおさいふはー?これ泥じゃん!」っと言う子供の声が聞こえたから。 「おっきいおさいふ」ってのは私と娘がお揃いで愛用してる大きな ガマ口ポシェットだと思います。 旦那と娘が不在だったのは幸いですが24してk待ち中に脳内整理と 吐き出しでカキコ。 730 :名無しの心子知らず:2011/06/12(日) 17 01 00.07 ID bRnyesDI 728 子どもの年齢がわからんけど、教育済みってことか。 731 :名無しの心子知らず:2011/06/12(日) 17 02 00.74 ID GKvD0ksS 728 乙でした…というか、これからも動きがありそうな事件ですね。 「おっきいおさいふ」を盗ろうと侵入したものの、家の中に入れなかったため ベランダにあった物をとりあえず盗んだ…ということでしょうか。 泥の入ったトロ箱ごとって結構重いですよね… それ持ってベランダ飛び降りるって正気の沙汰じゃないような… 別口から「おっきいおさいふ」盗みに再度侵入もありえますから、 貴重品や大事な物は避難が必要かもしれません。 戸締りは念入りにチェックしてください。 734 :728:2011/06/12(日) 17 07 30.94 ID W0cvqQBm sage忘れすみません! あと混乱してベランダベランダ言い過ぎてすみません! お茶ありがとうございます。 kがくるまで部屋の奥でぬことヒッヒッフーして落ち着きます。 ぬこの出産日に泥に入られるなんて…。 735 :名無しの心子知らず:2011/06/12(日) 17 08 09.98 ID qMlz6j42 トロ箱持ったままベランダから飛び降りたの? 稲だけ引っこ抜いて持ってったの? 稲だけだと思いたい。 水稲育ててるトロ箱なんてくそ重い物を持って 両手が使えない状態のまま二階から飛び降りれるって人間としてどうかと・・・w 736 :名無しの心子知らず:2011/06/12(日) 17 10 06.60 ID 5X+bdW49 735 つ 火事場の馬鹿力 740 :728:2011/06/12(日) 17 16 37.43 ID W0cvqQBm なんどもすみません。 kからはベランダに証拠があるかもだから出ないようにと言われてるので、 侵入ルートや詳しい確認ができていません。 ですが窓から見たところやっぱりトロ箱が稲ごと1つ無くなってるし、水を捨てた 跡があるので白昼夢ではないようです。 それと、子供の声は娘くらいの感じがしたので多文年中位だと思います。 女の子の声でした。 743 :728:2011/06/12(日) 17 25 35.92 ID W0cvqQBm kきました! 吐き出しにレスありがとうございました。 落ち着きましたらまた報告に伺います。 ぬこもわたしもがんばります! 744 :名無しの心子知らず:2011/06/12(日) 17 27 02.56 ID BBhli8gm うん、頑張れ! もちろんぬこ様も頑張れ! 745 :名無しの心子知らず:2011/06/12(日) 17 39 23.93 ID 7dGDsHGN 持ち歩いている財布を知っている、子供の声が自分の子供と同じくらいと感じるなら 同じ園の人間じゃないかな?子供も調教済のようだから前科有りだと思うので 警察が帰った後解決に繋がるようなものがなければ、園で付き合いのある人に 聞いてまわってみれ 常習っぽいから微妙な話のひとつふたつ出てくると思うよ 次のお話→セルフお釣り奥(768)
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*ぬこ骨女史3 *50 *54 *ドルフィー女史3 *棚上婚約指輪奥2 *カエル帽子弟2 *ブリーフケース奥2 *サクランボ苗木奥 *521 *オタ認定(誤)奥 *ドライバー奥 *厄移しヌイ奥 *スターゲイト奥 *大量米奥 *トロ箱奥 *セルフお釣り奥 *旦那エロ本奥 *新作クロックス奥 *取れない指輪泥ママ *996 スレ146 ← ★ → スレ148
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作者はマ・あきです 一話完結 これまでの作品とは一切関係なし 一枚絵が元ネタ 判断ミス 「くしゃいおうちで、ふゆをこしゅなんちぇできないよ!ぷんぷん!」 「ゆゆ!れいみゅ、まつんだじぇ!」 季節は冬。 とある路地裏。 子れいむと、それを追って子まりさが、 築地・魚庄さんまと書かれたトロ箱から出て行く。 トロ箱の一角には子ゆっくりが通れる大きさの穴が開いている。 このトロ箱、雨を通さず、幾らかは寒さを和らげ、外敵から身を隠してくれると いいこと尽くめの、野良ゆ垂涎のベストハウスであった。 唯一つ、生臭いということに目を瞑るというか、鼻を塞げばではあるが。 ここは街中であり、ゆっくりも巣の中で一冬を越すということこそしないが、 寒く、食糧も不足しがちな上に、雨に雪にと死因に事欠かない。 越冬は野良か野生かを問わず、ゆっくりにとっては、厳しい試練なのだ。 この路地裏には雑然と生ゴミが散らばっている。 勿論、しばらくすれば片付けられるが、不心得者が不定期にゴミを捨てていくのだ。 それが、カラスやらネズミやらゆっくりやらに荒らされ路地裏にぶち撒けられる。 野良ゆからすれば至上のご馳走だ。 特に冬場はそうである。 その上、トロ箱のある位置は隣の建物の暖かな排気があたっており、 冬の寒さから脆弱な子ゆっくりたちを守ってくれていた。 トロ箱に、暖かな排気、生ゴミの散らばる路地と、 無力な子ゆっくりでも越冬成功の僅かな光が見えるほどだ。 そんな厳しい越冬を前に、件のベストハウスを捨てて出て行く理由は一つ。 本ゆんが言うとおり、臭くてゆっくりできないからだ。 「まってにぇ、れいみゅ!おそとはしゃむいしゃむいだよ!」 追いつき引きとめようとする子まりさ。 「ゆんゆん!れいみゅはれいみゅにふさわしいゆっくちプレイちゅをさがすよ! あっちゃかくて、くさくにゃくて、あまあまいっぱいのおうちだよ!」 構わず先に進む子れいむ。 「ゆ、ゆゆ?ゆっくちプレイちゅ?あまあま?」 子れいむに引きずられるように、子まりさもトロ箱からどんどん離れていく。 子ゆっくりが越冬を控え、あるいはその最中にこれほどの好条件の住処を捨てるなど、 無謀以外の何物でもない。 子ゆっくりとは言え、その程度の知識はないものだろうか。 引き止めてくれる家族はいないのだろうか。 「そうだよ!こんにゃくしゃいおうちじゃにゃくて、 まえにれいみゅとまりしゃが、すんでたみたいにゃおうちだよ!」 「ゆ・・・。まりしゃと、れいみゅのゆっくちプレイちゅ・・・。」 子れいむの言葉に子まりさも何かを思い出すような、 それでいて今にも泣き出しそうな顔になる。 知識と家族。 この子ゆっくりたちにはどちらもない。 二匹はつい先日まで、ほんの十日間ほどだが飼いゆっくりだった。 金銀といった優良個体ではない。 一匹五百円も払えば買える、躾をされていないゆっくりである。 大量に生産され、そのままゆっくりショップの店頭に並べられた。 別に二匹は姉妹でもなく、同じ出荷元から送られ、同じ飼い主に買われただけだ。 この二匹は一応はペット用で、金をかけたくない人か、余程熟練した飼い主向けだ。 この子れいむと子まりさは、初心者かつ金をかけたくない飼い主に買われた。 そして、飼い主にゆっくりを飼うには相応の努力か、金を費やすしかないという、 あまり役に立たない教訓を身につけさせた。 自身はその代わりでもないだろうが、路地裏に捨てられている。 その路地裏にあったのがベストハウス。 この恵まれた条件の場所に捨てたのは、無責任ではあっても、 飼い主の、子ゆっくりたちへの最後の情だったのではないだろうか。 確かにトロ箱は未だ生臭さがきつく、ゆっくりし難いだろう。 人間だって、我慢できないかもしれない。 しかし、子ゆっくりが自力で越冬を成功させるには余程の幸運が必要だ。 トロ箱と生ごみの絶えない路地裏のような。 そして、そんな幸運にばかり恵まれるはずもない。 それでも二匹の子ゆっくりはトロ箱を捨て、路地裏を出る。 さらなるゆっくりを求めて。 子ゆっくりたちは判断ミスをした。 それも致命的な。 さよなら魚庄さんまのトロ箱。 二匹はぽゆんぽゆんと道路を跳ねていく。 「ゆっゆゆーん!おひっこちだよ!かわいいれいみゅとまりしゃのおひっこちだよ!」 「ゆゆゆ、ゆっくちー!ゆっくちプレイちゅなんだじぇー!」 子れいむは元より、慎重論を唱えた子まりさもすっかり引越しに乗り気だ。 寒空の下、何故こんなにも陽気に振舞えるのか。 勿論ゆっくり特有の餡子脳故でもある。 だが、安価ではあるにせよ飼いゆっくりとして売られ、 飼われた経験が二匹をそうさせた。 二匹の頭だけの頭にあるのは、かつて過ごしたゆっくりショップ。 そして、三日ほど前まで過ごした飼い主さんのお家。 ゆっくりショップはともかく、飼い主さんは勝手が分からないこともあり、 結構子ゆっくりに甘かった。 初めてのゆっくりに舞い上がった飼い主さんは、 二匹にそれなりにいい値段のゆっくりフードを買ってきて、甘いお菓子も与えた。 専用のハウスこそ用意しなかったが、ダンボールにタオルを敷いて、 快適なプレイスまで作ってやった。 多少の粗相なら笑って許した。 きつく叱るということをしなかった。 元々躾を受けていないところに加え、それらの厚遇が裏目に出て 急速に態度が悪くなってきた子ゆっくりたちは見事、捨てられた訳だ。 二匹には野良としてやっていく知恵などない。 かといって人間から躾を受け、人間との関係を学んだわけでもない。 今まで、ごはんは黙っていても勝手に出てきた。 生まれたときから、それなりに快適なおうちとごはんがあった。 買われていった先は、おうちもごはんも更にすてきなゆっくりプレイスだった。 その次のおうちは臭かったが、これは何かの間違いだろう。 二匹にとって、すてきなおうちと、おいしいごはんは、 あって当たり前のものなのだ。 「ゆーん・・・?ゆっくちプレイちゅが、みちゅからにゃいよ・・・。」 トロ箱と別れてから、約二十分。 子れいむは、いつまで経っても新しいお家が見つからず、一旦あんよをとめた。 おかしい。 一念発起すれば、ゆっくりプレイスの一つや二つすぐに見つかるはずだ。 なんといっても自分はゆっくり。 ゆっくりするのが仕事です! なのに、一向にプレイスは見つからない。 影も形も見えてこない。 「しょうだにぇ・・・。ゆっくちプレイちゅ、みちゅからないのじぇ・・・。」 子まりさも予想以上に新しいおうちが見つからないことに、意気消沈してしまった。 かといって路上で、いつまでもあんよを止めているわけにもいかない。 外は寒いし、おなかも減ってくる。 早く今までのように、快適で、ごはんを出してくれる人間さんのいる ゆっくりプレイスに辿り着かなければ。 長旅に疲れたあんよでずーりずーりする。 「れいみゅ・・・。まりちゃ、ちゅかれたんだじぇ・・・。 ちょっとやすむんだじぇ・・・。」 「ゆ・・・。れいみゅもちゅかれたよ・・・。ちょっとおやしゅみしようにぇ・・・。」 とうとう疲れ果て、本格的に休憩をすることにした子ゆっくり。 しかし、休憩をとるといっても寒さが気になる。 寒い寒いとは感じてはいたが、あんよを止めるとなお更に寒く感じる。 アスファルトはすっかり冷え切っていて、 その上で留まっていてはまるでゆっくりできない。 「ゆわーん!ゆっくちできにゃいいーーー!!」 「まりちゃ、あんよがしゃむいんだじぇーーー!!」 アスファルトから這い登るように伝わってくる冷気に、 二匹は疲れているにもかかわらず、その場でぴょんぴょん跳びはねる羽目になった。 ちょうど、ホットプレートで足焼きされているのと同じ様だ。 そんなことをしても、一向に何の解決にもならないが、とにかく目先の非ゆっくり、 つまりは、あんよの冷たさを何とかしたかったのだ。 しばらく、跳ね続ける二匹。 トロ箱を出て三十分。 疲れ果てた二匹は、一夜の仮の宿を求める。 「ゆぅ・・・、ゆぅ・・・。まりちゃ・・・、れいみゅちゅかれたよ・・・。 きょうはおうちがみつからにゃくても、しょうがにゃいよ・・・。」 「ゆん・・・。ここはしゃむいから、かぜのあたらにゃいところにいこうにぇ・・・。」 それから更に三十分。 「ゆ・・・。ここにゃら、ちょっとだけあったかいにぇ・・・。」 子ゆっくりたちが、潜り込んだのは自動販売機の裏。 狭い所に体をねじ込んだ。 しかし、そのおかげで凍死の心配だけはなさそうだ。 「そうだにぇ・・・。きょうはここですーやすーやするのじぇ・・・。」 まだ、やっと夕方といったところだが、体力も根性もない二匹は もうこの宿から離れる気はないらしい。 ぐぅぅぅぅぅ 「おにゃかがへったけど、きょうはしゃむいしゃむいだし、 つかれたから、くささんをたべるよ・・・。」 「まりちゃも、くささんをたべるのじぇ・・・。」 自動販売機の近くに生えている僅かな草を口に運ぶ。 「むーちゃむーちゃ・・・、ゆ、ゆげぇぇ、ぐぐぐ、ごっきゅん、それにゃりー・・・。」 「くささん、にがいのじぇ・・・。おにゃかいっぱいにならにゃいのじぇ・・・。」 ほんの気休め程度に食事をして、再び自動販売機の裏に戻る。 「まりちゃ、あしたはおにゃかいっぱい、むーちゃむーちゃしようにぇ・・・。」 「あしたは、あまあまたべたいのじぇ・・・。 まえのおうちでたべた、はいきべんとうさんでもいいんだじぇ・・・。」 トロ箱を捨てて初めての夜が更けていく。 ガタガタ、ガタガタ ガチガチ、ガチガチ 「しゃ、しゃむいよ・・・。」 「ねみゅいよ・・・。」 まるで重なるようにして皮を寄せ合う二匹は、震えが止まらない。 話す合間にも、ガチガチと歯が鳴っている。 凍死こそ免れたが、朝方の冷え込みは只事ではなく、 普段は目覚めないような早朝に目を覚ましてしまった。 運が悪かったのは夜になってから、雲ひとつない快晴になってしまったことだろう。 「ゆぅぅ・・・。ちょっとあかるくにゃってきたけど・・・。 ごはんさん、さがしにいきゅ・・・?」 「まだ、くらいし、にぇいむいよ・・・。 もうちょっとあかるくにゃってからいくのじぇ・・・。」 まだ薄暗いなりに、日は昇りつつあったが子ゆっくりたちは、 まだ、出かけるつもりはないらしい。 確かにまだ薄暗く、気温の上がる日中のほうが出かけやすい。 ただ、早朝に出なければ生ゴミのような上物は手に入らないことを二匹は知らない。 恵まれすぎた境遇と幼さが、それを理解させない。 「ゆん・・・。しゃむいにぇ・・・。 ゆ!まりちゃ、れいみゅとしゅーりしゅーりしようにぇ!」 「ゆゆ!それはめいあんなのじぇ!しゅーりしゅーりするのじぇ!」 しゅーりしゅーり、しあわせーーー!!! スーパーすりすりタイム。 寒さと空腹に苛まれながら、それでも一時の安らぎがそこにはあった。 本格的に日差しもあたり、気温も大分高くなってきた。 夜中からの快晴は今も変わらず、この分だと日中は過ごしやすくなりそうだ。 「ゆーん!あっちゃかくにゃってきたにぇ! まりちゃ、そろそろごはんさんとおうちをさがしにいこうにぇ!」 「ゆっくちりかいしたのじぇ! まりちゃ、おにゃかがすいたから、ごはんさん、さきにさがすのじぇ!」 「ゆ!さすがまりちゃだね!めいあんだよ!れいみゅもおにゃかすいたよ! さきにごはんさん、むーちゃむーちゃしようにぇ!」 よし、まずは腹ごしらえだ。 腹が減っては戦はできぬ。 おうちも、ゆっくちプレイちゅも、むーちゃむーちゃのあとだ。 二匹の子ゆっくりは、ぴょんぴょんと元気良く跳ねていく。 「ゆっゆゆーん!ごはんさん、でてきてにぇ! かわいいれいみゅのおにゃかが、ぺーこぺーこだよ!」 「まりちゃもだよ!おにゃかが、ぺーこぺーこだからはやくでてくるんだじぇ!」 ぴょーんぴょーん しばらく、ごはんを探してみる。 といっても生ゴミのありそうなところを見て回るでもなく、虫や花を探すわけでもない。 この二匹、どうすれば食べ物が手に入るかまったく理解していない。 ただ、適当に跳ね回っているだけだ。 「ゆー?あまあま、みつからにゃいね・・・。」 「そうだにぇ・・・。はやくごはんさんたべたいにょに・・・。 どうしてごはんさん、ないんだじぇ・・・。」 今まで、こんなに空腹だったことはない。 昨日の午後から、苦い草ぐらいしか口にしていない。 それも、僅かな量だ。 今までこんなことはなかった。 いつでも、ある程度満足のいく食事が、満足のいく量、供されていたではないか。 子ゆっくりたちには、ごはんがあるのが当たり前であり、 自分達の目の前にごはんがないことが、本気で不思議でならなかった。 子れいむは、跳ねながらも考え続け、そして閃いた。 そう言えば、臭いおうちにいたとき以外は、 人間さんが食事を持ってきてくれていた・・・。 「ゆゆゆ!!れいみゅ、わかっちゃよ!」 「ゆ?れいみゅ、どうしちゃにょ?」 れいみゅは、りかいしちゃよ! おいしいあまあま、たべれるよ! 「にんげんさんに、おねがいしようにぇ!」 「ゆゆ!?にんげんさん・・・?」 にんげんさんに、おねがいするってにゃんのことなのじぇ・・・。 「にんげんさんに、ごはんもらおうにぇ!あまあまいっぱいだよ!」 「ゆ?ゆゆゆ!?」 れいみゅ、いったい、にゃいいってるのじぇ? にゃんで、にんげんさんにごはんさんもらうのじぇ? 「おもいだしてにぇ! れいみゅたちのごはんは、にんげんさんがよういしてくれるんだよ!」 そう、れいむとまりさのごはんはにんげんさんが用意してくれるものなのだ。 何故かは良く分からない。 そういうものなのだろう。 もしかすると、れいむとまりさが、あんまりにもかわいいからかもしれない。 「ゆゆ!そうなにゃのじぇ! まりちゃたちのごはんは、にんげんさんがくれるのじぇ!」 そう言えば、そうだった。 大体一日に二、三回ごはんが出てくるのだ。 ここ数日、おうちが急に寒くて臭い場所に変わったり、 今まで一緒に住んでいたはずのにんげんさんがいなくなっていたりと、 慌しくてゆっくりと考えている暇もなかったが、そういうことになっていた。 それならば、にんげんさんにお願いしてみるというのは良い方法だ。 もしかすると、うっかりれいみゅとまりちゃのお世話を忘れているのかもしれない。 まあ、にんげんさんたちは皆、見るからにゆっくりしていないし、 忙しいこともあるのだろう。 別に怒っているわけではないのだ。 ごはんさえ出してくれれば文句は言わない。 「それじゃ、にんげんさんにあまあまもらうのじぇ!」 「おにゃかすいてるから、いっぱいもらおうにぇ!」 そうと決まれば、早くお願いしなければ。 道行く手近なにんげんさんに声をかけてみる。 「にんげんさん!れいみゅと、まりちゃにあまあまちょーだいにぇ!」 「まりちゃたち、おにゃかすいてるのじぇ!いっぱいほしいのじぇ!」 元気良く、にんげんさんに声をかける子ゆっくりたち。 「・・・。ええと、なんでいきなり俺に、ごはんくれなんて言ってるのかな?」 一瞬呆けた後、気を取り直して尋ねてみる。 「ゆ?れーみゅたち、おにゃかすいてるよ・・・?」 「まりちゃも、おにゃかぺーこぺーこなのじぇ? きのうから、くささんしかたべてにゃいのじぇ。」 おなかがすいたら、にんげんさんが、ごはんをくれるんじゃなかったか。 おかしいな・・・。 今までずっとそういう決まりだったはずだなんだが。 子ゆっくりたちのほうも「?」といった疑問符が浮かんだかのような表情で、 にんげんさんに空腹を訴えてみる。 「そうか・・・。お前ら腹減ってるのか・・・。」 まだどうみても子どもだよな、こいつら。 野良なんだろうけど、それほど汚れてないし、最近捨てられた飼いゆっくりとかかな。 「ゆ!そうだよ!れいみゅ、あまあまたべたいよ!」 「まりちゃも!まりちゃも、あまあま、おにゃかいっぱいたべたいのじぇ!」 やっと分かってくれたか。 一瞬何のことだろうという顔をされたときは、こっちが不安になってしまった。 まあ、とにかくここ数日碌なものを食べていないから、 今日はおなかいっぱい、おいしいものを食べたい。 「ええと・・・。そうだ・・・。 じゃあ、これあげるよ。二人で半分づつな。」 ちょっと可哀想だな・・・。 そういえば食べかけのチョコレートがあったな。 半分食べて、あと六個残ってる。 二匹で半分に分ければちょうどいいよな。 「ゆゆ!ちょこれーとさん!にんげんさん、ゆっくちありがちょう!」 「ゆー!まりちゃ、ちょこれーと、だいしゅきなのじぇ!」 チョコレート! あまあまのなかでも、特に好きなものだ。 やっぱり、にんげんさんがごはんをくれるんだね。 もっと早くこうすれば良かったよ。 「それじゃ、俺は行くから。」 ゆっくりは甘いものが好きだとは聞いていたけど、 あんなに喜んでくれると、まあ悪い気はしないな。 でも、あんなに喜ぶってことは余程腹が減ってたんだろうな・・・。 そう思うと、やっぱりちょっと可哀想だな。 「ゆ!まりちゃ、ごはんはべつのところでむーちゃむーちゃしようにぇ!」 「ゆん!ゆっくちりかいしたのじぇ!」 こんなだだっ広い場所じゃゆっくりできないね。 もっとゆっくりした場所にいこうね。 ??? でも、良く見たら、ちょっとあまあまの量が少ない気がする。 いつもならこれくらいでも十分だが、今は特におなかぺーこぺーこだ。 もうちょっと貰ったほうがいいだろう。 「にんげんさん!あまあま、もうちょっとちょうだいにぇ! ゆ・・・。にんげんさん?」 「ゆぅ・・・。にんげんさん、もういっちゃたのじぇ・・・。」 しまった。 チョコレートに喜んでいる間に、にんげんさんは行ってしまったようだ。 やっぱり、にんげんさんはゆっくりしていない。 随分忙しいことだ。 まあ、いい。 これだけあまあまがあれば、一食分としては十分だ。 「ゆ・・・!あまあま、むーちゃむーちゃして、しあわちぇーするよ!」 「あまあまなのじぇ!はやくいくのじぇ!」 二匹は落ち着ける場所を探し、道路の脇の植え込みを選んだ。 本当はもっとゆっくりした場所が良かったが、子ゆっくりの移動能力では そうそう良い場所は見つからない。 それに空腹に加え、魅力的なチョコレートを持ったまま 長時間、我慢などしていられなかった。 「ゆっくちいただくよ!」 「ちょこれーとさん、むーちゃむーちゃするのじぇ!」 むーちゃむーちゃ むーちゃむーちゃ 「ちちち、ちあわちぇーーー!!」 「おいしいんだじぇ!もっちょたべるんだじぇ!」 むーちゃむーちゃ、ばーくばーく むーちゃむーちゃ、ばーくばーく あっと言う間に、三つずつのチョコレートを食べ尽す二匹。 「ゆっふー!おにゃかいっぱいだよ!でも、まだたべちゃいよ!」 「まりちゃも、もっとあまあまたべたいのじぇ! もっと、にんげんさんに、あまあまもらうのじぇ!」 「ゆん!そうだにぇ!にんげんさんに、おねがいしようにぇ!」 ごはんは、にんげんさんにお願いして貰うのが正しい作法なのだ。 これまでの経験に加え、先ほどのチョコレートの件で 子ゆっくりたちは完全に確信した。 「ゆ!にんげんさん!れいみゅたちに、あまあまちょーだいにぇ! ちょっとでいいよ!」 「まりちゃ、またちょこれーとさんがいいのじぇ!」 再び道行く人に声をかける。 「・・・・・・。」 にんげんさんは、ちらりと二匹に目を遣るとそのまま足も止めず歩き去ってしまった。 「ゆ・・・。ゆゆぅ!?にんげんさん、まっちぇね! れいみゅ、あまあまほしいよ!」 「にんげんさん!まりちゃたち、まだちょこれーとさん、たべられるのじぇ!」 にんげんさん! 子れいむと、子まりさの必死の呼びかけにも、 にんげんさんは振り返りもせず遠ざかっていってしまった。 「ゆぅ・・・。にんげんさん、あまあまくれなかったにぇ・・・。」 「ゆぅ・・・。きっと、まりちゃたちにきづかなかったのじぇ・・・。」 もうちょっと、チョコレートが食べたいと思っていた二匹はしょんぼりと俯く。 「ゆ!まりちゃ、つぎのにんげんさんは、きっとあまあまくれるよ! げんきだしてにぇ!」 「そうだにぇ!つぎは、もっとげんきよく、おねがいするんだじぇ!」 すぐに元気を取り戻した二匹は、次々とにんげんさんたちに声をかけ始めた。 夕方。 あれから、子れいむと子まりさは片っ端からにんげんさんに声をかけ続けた。 「ゆん!にんげんさん、れいみゅと、まりちゃにあまあまちょーだいにぇ!」 「まりちゃたちに、ごはんさんちょーだいなんだじぇ!」 「ゆ!にんげんさん!れいみゅたち、またおにゃかすいてきちゃよ! はやく、ごはんさんよういしてにぇ!」 「まりちゃたちに、ちょこれーとさん、たべさせてほしいんだじぇ! ・・・なんで、まりちゃたちのこえ、きこえにゃいんだじぇぇ!!」 「ゆぅ・・・。れいみゅ、もうちゅかれたよ・・・。 なんでもいいから、たべちゃいよ・・・。」 「ゆわーん!ゆぴーーー!!まつんだじぇ! ・・・いかにゃいでほしんだじぇ!まってにぇーーーー!!」 結局、最初にチョコレートをくれたにんげんさん以外、誰一人、 子ゆっくりたちに食べ物を分けてくれることはなかった。 もう日は沈みかけている。 ゆっくりはおうちへ帰る時間だ。 「ゆー・・・。そういえば、きょうもおうちみつからにゃかったにぇ・・・。」 「そうだじぇ・・・。おうち、さがしてにゃいんだじぇ・・・。」 一日中にんげんさんに声をかけ続けて、 おうちを探しに行くのを失念してしまっていた。 二匹の子ゆっくりが、これからどうしたものかと ゆんゆん唸っていると、すぐ脇を自動車が走り抜けていった。 ばしゃっ 「ゆぴぃぃぃぃぃ!!!?」 「まりちゃ!!?」 自動車は通り抜けるときに、近くの水溜りの水を盛大に跳ねていった。 子まりさは、全身でその水を被ってしまった。 「ゆ、ゆ、、ゆっっしょん!!」 「まりちゃ、だいじょうぶにゃの!?」 慌てて、子まりさの安否を確認する子れいむ。 「ゆっしょん!ゆ、ゆ、ゆ、ゆ・・・。 しゃ、しゃむいけど、まりちゃはだいじょうなのじぇ!」 全身ずぶ濡れだが、長時間水に浸かっていた訳ではないので命に別状はなさそうだ。 ただ、この時期の水浴びは流石に辛そうだ。 濡れた体に、容赦なく冷たい風が体温を奪っていく。 子まりさは、ガタガタと酷く震えて、早くもくしゃみが出ている。 「よかったよ!おみずにぬれると、ゆっくちできにゃくなっちゃうにぇ! まりちゃが、おびょーきににゃるとたいへんだから、もうおうちにかえろーにぇ!」 「ゆっしょん!・・・しょうだにぇ!おうちでゆっくちするんだじぇ! ・・・ゆ?おうち?」 そうだ。 おうちに帰ってゆっくりするのはいいが、肝心のおうちがまだ見つかっていない。 「ゆーん・・・。しょうだ!きのうのおうちで、ゆっくちしようにぇ! ちょっとしゃむいしゃむいだけど、がまんしようにぇ!」 「そうだじぇ!しゃむいしゃむいのときは、しゅーりしゅーりすればいいのじぇ!」 「ゆゆ!まりちゃはてんさいだにぇ! いっぱいしゅーりしゅーりすれば、しゃむくにゃいにぇ!」 今日も一日、何の成果もなく昨日の自動販売機に逆戻りだ。 自動販売機の裏は、相変わらず熱がこもって暖かい。 といえ、今日も雲の少ない天候のせいで、夜中は冷え込むだろう。 まして、子まりさの濡れた体はすぐに乾くわけでもない。 体が乾くまで、風で熱を奪われ続ける。 ガタガタ ブルブル 自動販売機の裏に戻ってからしばらく経つが、子まりさの様子がおかしい。 空腹で体力が落ちているところに、体が冷え切ったのが良くなかったのだろう。 おそらくは、ゆ風邪だ。 「れいみゅ・・・。まりちゃ、しゃむいよ・・・。おにゃかしゅいたよ・・・。」 今にも消え入りそうな声で寒さと飢えを訴える。 「ゆぅ・・・。まりちゃ、しっかりしてにぇ!ゆっくち、ゆっくちだよ!」 体力の低下が危険なレベルにあることを察して励ます声にも必死さが滲む。 「ゆぅぅぅ、ゆっぐ、ゆえぇぇぇぇん!しゃむいぃぃぃ、しゃむいよぉぉぉぉ!」 子まりさは、一転して大きな声で泣き出した。 が、まだ大きな声を出すだけの余裕があるのだと楽観視することは、 流石に能天気な子饅頭にもできそうになかった。 どちらかと言えば、それは死を間近にしたものが錯乱しているとしか見えなかった。 子れいむは、動揺しつつも励ますことをやめない。 「しゅーりしゅーり!しゅーりしゅーり! しゅーりしゅーりはゆっくちできるよ!まりちゃ、あったかくにゃった?」 「・・・・・。」 急に子まりさが黙り込む。 不安になった子れいむが、子まりさの様子を窺う。 「ゆぅ・・・。」 子まりさは衰弱しきった弱弱しい表情を浮かべている。 「まりちゃ・・・。まりちゃ、げんきだしてにぇ、しゅーりしゅーり・・・。」 子れいむは、どうすることもできず、 ただ、すーりすーりで少しでも子まりさを暖めてやった。 子まりさは、眠っていたり、起きていても眠ったように静かでいたかと思うと、 不意に大声で泣き出し、大騒ぎするということを何度も繰り返した。 その都度、子れいむは必死で子まりさを慰め、励ました。 できることは、すーりすーりと、声をかけてやることだけだった。 「ゆぅ・・・。まりちゃ、ねむったんだにぇ・・・。」 しばらく子まりさが静かだ。 もしかしたら、まりちゃもおちついたのかもしれないね・・・。 そうだと良いのだけれど。 「ゆぴー・・・。ゆぴー・・・・。むにゃ・・・。ゆ・・・?」 どうやら、ちょっと眠っていたらしい。 まあ普通なら眠っている時間なのだから当たり前だ。 ただ、子まりさの具合が心配な今は、そうそう安心して眠ってもいられない。 とはいっても、あの大泣きをしないのだから大丈夫なのだろう。 「ゆ・・・。」 良かった。 思ったより、穏やかな表情で眠っている。 ゆっくりできているようだ。 「・・・・・?」 子まりさと触れている皮が冷たい。 眠っているうちに冷えてしまったのだろうか。 またすーりすーりしてやったほうがいいだろうか。 「・・・・・??」 いや。 それにしてもおかしい。 いくらなんでも冷たすぎる。 「まりちゃ・・・!まりちゃ、ゆっくちおきてにぇ! まりちゃ!まりちゃ!!」 不安になった子れいむは、子まりさを起こそうと声をかける。 必死に子まりさの体を揺すってみる。 「まりちゃ!おきてにぇ、まりちゃ!ゆっくちおきてにぇ! おにぇぼうさんはゆっくちできにゃいよ!!」 「・・・・・・・・!!!」 「・・・・・・・・!!!」 「・・・・・・・・!!!」 「・・・・・・・・!!!」 「ゆっ!ゆっぐ・・・!ゆびぇぇぇぇぇぇん!!! まりちゃぁぁぁぁぁ!!!」 あれからどれだけ声をかけても、揺すってみても、 子まりさは目を開けてくれなかった。 その冷たい体に触れてみれば良く分かる。 まりちゃは永遠にゆっくりしてしまった・・・。 「ゆっ・・・、ゆぐ、ぐしゅん・・・。まりちゃ・・・。」 泣き疲れていつのまにか眠ってしまった子れいむ。 子れいむにしても、体力は落ちている上に、 昨日今日と睡眠不足も手伝って熟睡してしまった。 目が覚めるのは遅い時間になるだろう。 「ゆ・・・。れいみゅ、めがさめちゃよ・・・。」 わざわざ目が覚めた宣言と共に起き上がる子れいむ。 案の定、お日様は大分高くなっている。 「まりちゃ・・・。」 夢であればと思う。 だが、そうでないことは子ゆっくりとはいえ理解できている。 「ぐしゅ・・・。ゆ!れいみゅ、もうなかにゃいよ!」 そう。 れいむは強い子ゆっくりな子。 もう泣かない。 子まりさの分までゆっくりしなければ。 「ゆん!れいみゅ、おにゃかぺーこぺーこだよ!」 昨日の午前中にチョコレートを食べてから何も口にしていない。 まずは、にんげんさんにお願いして、ごはんを貰おう。 全てはそれからだ。 「ゆっくちしていってにぇ!にんげんさん、れいみゅ、おにゃかぺーこぺーこだよ! ごはんさんちょーだいにぇ!」 昨日と同じくにんげんさんに、ごはんを貰おう。 僅かに違いがあるのは、まず最初にきちんとご挨拶から始めること。 あとは、贅沢を言わず、あまあまに限定せずに、 ごはんさんを要求していることだろうか。 大した進歩かもしれない。 だが、にんげんさんたちは一向に止まってくれない。 それでも、子れいむは挫けない。 子まりさの分までゆっくりするのだと、誓ったばかりでもあるし、 子れいむ自身、抜き差しならないところまで空腹が酷いのだ。 「にんげんさん、れいみゅにごはんさんくだしゃい!」 「れいみゅ、おにゃかぺーこぺーこなんでしゅ! なんでもいいから、たべもにょをくだしゃい!」 「れいみゅは、いっしょにいた、まりちゃがしんじゃったんでしゅ! とっちぇもかわいそうだから、ごはんさんくだしゃいぃぃぃ!!」 必死ににんげんさんたちに食い下がるが、成果は芳しくない。 しつこくなった分、にんげんさんたちは、 迷惑そうな苛立たしげな目を向けているが、子れいむはその危険な視線に気づかない。 子ゆっくり故、餡子脳故のこともあるが、このことについても 一回目でたまたまごはん調達に成功してしまったことが、 却って悪いほうに作用してしまった。 にんげんさんにお願いすれば、ごはんが出てくる。 その偏った知識がそれ以前の経験と相まって、 完全に正解としてインプットされてしまっている。 「ゆぅぅぅ・・・。にゃんで、にんげんさん、ごはんくれにゃいのぉぉぉぉ・・・。」 子れいむは訝しみ、嘆きながらも道端の草をむーしゃむーしゃしていた。 本来、自分にはもっとちゃんとしたごはんが出されるはずで、 こんなものを食べる必要などない。 しかし、現実としてすきっ腹を抱えたまま、変わらずごはんは用意されない。 仕方なく、手近で入手できる食料に手をつけたのだった。 その後、再びにんげんさんに声をかけ続ける子れいむ。 まったく成果があがらぬまま夕方を迎えてしまう。 それでも、今日は粘ってごはん調達に励む。 「ゆん!にんげんさん、ゆっくちしていっちぇにぇ! おにゃかぺーこぺーこのれいみゅに、なにかたべものちょーだいにぇ!」 「・・・。お前、腹減ってるのか。」 「ゆ・・・。そうだよ!れいみゅは、とっちぇもおにゃかぺーこぺーこだよ!」 「よし・・・。それじゃ、俺についてきたら食い物やるよ。どうする?」 「ゆゆ!?いくよ!れいみゅは、にんげんさんについてくよ! それで、おにゃかいっぱいむーちゃむーちゃするよ!」 いくよ! 子れいむは、キリッ、と表情を引き締めると、間髪入れずに決意する。 れいみゅは、おにゃかいっぱい、むーちゃむーちゃするんだよ・・・!! 「よし。それじゃ、俺の手に乗るんだ・・・。」 「ゆ!?ゆん!!」 一瞬、戸惑うがすぐに決意し、大きな掌に飛び乗る。 そして、視界が高くなっていく。 「ゆゆ!れいみゅ、おそらをとんでるみちゃい!!」 にんげんさんに運ばれてやってきたのは、公園だった。 もう日が暮れている今は、人気もない。 「ほら、これ食えよ。」 子れいむを地面に下ろすと、にんげんさんは何かを子れいむの前に放った。 あまあま! あまあまだ! 「ゆ!にんげんさん、ありがちょうだよ! れいみゅ、ゆっくちいただきましゅ!」 むーちゃむーちゃ むーちゃむーちゃ、ちちち、ちあわちぇぇぇぇーーー!!! 「ゆっぷー!れいみゅ、おにゃかいっぱいだよ! ・・・ゆゆ!!?」 あまあまを全て平らげて、大満足な子れいむの体が宙に浮く。 一体何が起こったのだ? と、疑問に思った瞬間、 みちみちっ 「ゆ!いちゃいよ!れいみゅのぴこぴこさん、ひっぱらにゃいでにぇ!」 にんげんさんは、子れいむのもみあげを摘まんで持ち上げると、 そのまま振り回した。 「いちゃいーーー!!いちゃいよーーーー!! れいみゅのピコピコさん、はにゃしちぇーーーーー!!!」 思いっきり、振り回された子れいむは、 もみあげが根本から千切れ地面に叩きつけられた。 「ゆっ、ゆっ、ゆ・・・。れいみゅのぴこぴこさん・・・。 ぴこぴこさん、はやくれいみゅにくっついてにぇ・・・。」 ぺーろぺーろ 子れいむは、にんげんさんが地面に投げ捨てたもみあげの元へ跳ねていくと、 懸命にぺーろぺーろした。 「ぺーろぺー・・・。ゆ!!!!? やめちぇにぇ!はやくれいみゅを、はにゃちちぇにぇ!」 同じように持ち上げられ、もう片方のもみあげも千切られてしまう。 「れいみゅ・・・。れいみゅのぴこぴこさん・・・。 れいみゅ・・・、もうぴこぴこも、わさわさもできにゃいよ・・・・。」 地面に転がりながら、目に涙を溜めてもみあげを見詰める子れいむ。 にんげんさんにそっと落ち上げられる。 「ゆ!!!?やめちぇにぇ!れいみゅにひどいことしにゃいでにぇ!」 にんげんさんの手の上で、大騒ぎする子れいむ。 にんげんさんは、そんな子れいむを無視して、 もう一方の手を子れいむに添える。 そして、優しく子れいむを撫で、揺すりだす。 「ゆ?ゆぅぅ・・・。」 最初の内は激しく抵抗していたが、だんだんと頬が上気し、 抵抗が止んでくる。 「ゆ、ゆふぅぅ・・・。れいみゅ、にゃんかへんだよぉ・・・。」 だんだんと激しく動き出すにんげんさんの掌。 「ゆ!ゆっ!ゆゆぅっ・・・!ゆふっ!にんげんしゃん、れいみゅ! れいみゅ、きもちーよっ!もっちょしてねっ!もっちょしてねっっ!」 息も荒く、にんげんさんに行為を催促する子れいむ。 子れいむの顎の下辺りに、小さな突起が顔を出している。 小さいながらも、痛いほど張り詰めたそれを、 にんげんさんは無造作に千切る。 ぶちっ 「ゆ!ゆゆゆゆゆ!!!?い、いちゃいいいーーーーーー!!! れいみゅの、れいみゅのぺにぺにがーーーーーー!!!」 子れいむと、ぺにぺにを投げ捨てるにんげんさん。 子れいむは、横たわったまま、自分の眼前に落ちたぺにぺにを見て 涙を流しながら呟く。 「れいみゅのぺにぺに・・・。 れいみゅ・・・、もう、あかちゃん、うめにゃいよ・・・。」 更に、持ち上げられる子れいむ。 今度は逆さまだ。 「もう、やめちぇぇぇーーーーー!!!れいみゅをはなしちぇーーーーー!!!」 このにんげんさんは、危険だ。 恐怖に支配された子れいむは、 逆さまにされた底部をぐにぐにと動かして、 必死でにんげんさんから逃れようとする。 にんげんさんは、それに全く構わず、 拾った木の枝で子れいむの底部を傷つけていく。 ぐさっ ぐさっ ぐぐぅー、ぐしゅ 「ゆんやーーーー!!!ゆぴっ、ゆぴっ、ゆぴぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 木の枝で底部を突き刺し、掻き回し、徹底的に破壊する。 そっと、地面に下ろされたとき、 子れいむの底部は全く機能しなくなっていた。 「ゆ・・・。れいみゅのかわいいあんよが・・・。 もう、ぴょんぴょんも、ずーりずーりもできにゃいよ・・・。」 呆然と呟く子れいむ。 もう、呟く以外、移動するどころか、ぴこぴこわさわさすらできない。 にんげんさんが、子れいむに手を伸ばす。 子れいむは、とっくに絶望しきって、 抵抗しようともしない むんずっ ぶちっ 「ゆ!?」 にんげんさんは、れいむのお飾りを奪った。 「ゆ!?にんげんさん、れいみゅのおかざりかえしちぇ! れいみゅ、おりぼんさんにゃいと、ゆっくちできにゃいよ!! にんげんさん!!!!」 お飾りを奪ったにんげんさんは、そのまま行ってしまった。 手に子れいむのお飾りを持ったまま。 「・・・・・・。」 子れいむは、もう何も言わない。 動くことができない。 周りには助けてくれそうな何者もいない。 仮にいたとしても、今の、ぴこぴこも、 お飾りもないれいみゅを助けてくれるとは思えない。 もう、赤ちゃんも産めない。 生きている意味などない。 全て諦めた。 ただ、疑問だけがあった。 れいみゅ、にゃんにもわるいことしてないよ・・・。 にゃんで、こんなめにあうにょ・・・? にゃんで、まりちゃはしんじゃったにょ・・・? れいみゅたち、なにかわるいことしちゃの・・・? 子れいむには理解できない。 ただ、ふと臭いおうちのことを思い出した。 臭かったけど、今思えば、あの頃はゆっくりしていたな・・・。 アナザーなラスト 「よし、ついたぞ。ここが俺の家だ。」 にんげんさんに運ばれて来たのは、にんげんさんのおうちだった。 「ゆわぁぁぁーーー!!とっちぇもゆっくちしてるにぇ!!」 「ほーら、あまあまだぞー。」 「むちゃむーちゃ、しあわちぇーーーー!!」 その後、事情を聞いたにんげんさんは、大急ぎで子まりさを連れてきた。 永遠にゆっくりしたと思われた子まりさは、実は仮死状態で、 にんげんさんの手厚い治療で元気になりました。 そのまま、にんげんさんの飼いゆっくりになった二匹は大人になり、 数百匹の子や孫に囲まれ幸せなゆん生を送りました。 昨日、マ・あきのところに一匹の子まりさがやってきました。 仲良くやってます。 元ネタ:儚いあき 挿絵:儚いあき 挿絵:嘆きあき
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判断ミス 30KB 自業自得 引越し 作者はマ・あきです 作者はマ・あきです 一話完結 これまでの作品とは一切関係なし 一枚絵が元ネタ 判断ミス 「くしゃいおうちで、ふゆをこしゅなんちぇできないよ!ぷんぷん!」 「ゆゆ!れいみゅ、まつんだじぇ!」 季節は冬。 とある路地裏。 子れいむと、それを追って子まりさが、 築地・魚庄さんまと書かれたトロ箱から出て行く。 トロ箱の一角には子ゆっくりが通れる大きさの穴が開いている。 このトロ箱、雨を通さず、幾らかは寒さを和らげ、外敵から身を隠してくれると いいこと尽くめの、野良ゆ垂涎のベストハウスであった。 唯一つ、生臭いということに目を瞑るというか、鼻を塞げばではあるが。 ここは街中であり、ゆっくりも巣の中で一冬を越すということこそしないが、 寒く、食糧も不足しがちな上に、雨に雪にと死因に事欠かない。 越冬は野良か野生かを問わず、ゆっくりにとっては、厳しい試練なのだ。 この路地裏には雑然と生ゴミが散らばっている。 勿論、しばらくすれば片付けられるが、不心得者が不定期にゴミを捨てていくのだ。 それが、カラスやらネズミやらゆっくりやらに荒らされ路地裏にぶち撒けられる。 野良ゆからすれば至上のご馳走だ。 特に冬場はそうである。 その上、トロ箱のある位置は隣の建物の暖かな排気があたっており、 冬の寒さから脆弱な子ゆっくりたちを守ってくれていた。 トロ箱に、暖かな排気、生ゴミの散らばる路地と、 無力な子ゆっくりでも越冬成功の僅かな光が見えるほどだ。 そんな厳しい越冬を前に、件のベストハウスを捨てて出て行く理由は一つ。 本ゆんが言うとおり、臭くてゆっくりできないからだ。 「まってにぇ、れいみゅ!おそとはしゃむいしゃむいだよ!」 追いつき引きとめようとする子まりさ。 「ゆんゆん!れいみゅはれいみゅにふさわしいゆっくちプレイちゅをさがすよ! あっちゃかくて、くさくにゃくて、あまあまいっぱいのおうちだよ!」 構わず先に進む子れいむ。 「ゆ、ゆゆ?ゆっくちプレイちゅ?あまあま?」 子れいむに引きずられるように、子まりさもトロ箱からどんどん離れていく。 子ゆっくりが越冬を控え、あるいはその最中にこれほどの好条件の住処を捨てるなど、 無謀以外の何物でもない。 子ゆっくりとは言え、その程度の知識はないものだろうか。 引き止めてくれる家族はいないのだろうか。 「そうだよ!こんにゃくしゃいおうちじゃにゃくて、 まえにれいみゅとまりしゃが、すんでたみたいにゃおうちだよ!」 「ゆ・・・。まりしゃと、れいみゅのゆっくちプレイちゅ・・・。」 子れいむの言葉に子まりさも何かを思い出すような、 それでいて今にも泣き出しそうな顔になる。 知識と家族。 この子ゆっくりたちにはどちらもない。 二匹はつい先日まで、ほんの十日間ほどだが飼いゆっくりだった。 金銀といった優良個体ではない。 一匹五百円も払えば買える、躾をされていないゆっくりである。 大量に生産され、そのままゆっくりショップの店頭に並べられた。 別に二匹は姉妹でもなく、同じ出荷元から送られ、同じ飼い主に買われただけだ。 この二匹は一応はペット用で、金をかけたくない人か、余程熟練した飼い主向けだ。 この子れいむと子まりさは、初心者かつ金をかけたくない飼い主に買われた。 そして、飼い主にゆっくりを飼うには相応の努力か、金を費やすしかないという、 あまり役に立たない教訓を身につけさせた。 自身はその代わりでもないだろうが、路地裏に捨てられている。 その路地裏にあったのがベストハウス。 この恵まれた条件の場所に捨てたのは、無責任ではあっても、 飼い主の、子ゆっくりたちへの最後の情だったのではないだろうか。 確かにトロ箱は未だ生臭さがきつく、ゆっくりし難いだろう。 人間だって、我慢できないかもしれない。 しかし、子ゆっくりが自力で越冬を成功させるには余程の幸運が必要だ。 トロ箱と生ごみの絶えない路地裏のような。 そして、そんな幸運にばかり恵まれるはずもない。 それでも二匹の子ゆっくりはトロ箱を捨て、路地裏を出る。 さらなるゆっくりを求めて。 子ゆっくりたちは判断ミスをした。 それも致命的な。 さよなら魚庄さんまのトロ箱。 二匹はぽゆんぽゆんと道路を跳ねていく。 「ゆっゆゆーん!おひっこちだよ!かわいいれいみゅとまりしゃのおひっこちだよ!」 「ゆゆゆ、ゆっくちー!ゆっくちプレイちゅなんだじぇー!」 子れいむは元より、慎重論を唱えた子まりさもすっかり引越しに乗り気だ。 寒空の下、何故こんなにも陽気に振舞えるのか。 勿論ゆっくり特有の餡子脳故でもある。 だが、安価ではあるにせよ飼いゆっくりとして売られ、 飼われた経験が二匹をそうさせた。 二匹の頭だけの頭にあるのは、かつて過ごしたゆっくりショップ。 そして、三日ほど前まで過ごした飼い主さんのお家。 ゆっくりショップはともかく、飼い主さんは勝手が分からないこともあり、 結構子ゆっくりに甘かった。 初めてのゆっくりに舞い上がった飼い主さんは、 二匹にそれなりにいい値段のゆっくりフードを買ってきて、甘いお菓子も与えた。 専用のハウスこそ用意しなかったが、ダンボールにタオルを敷いて、 快適なプレイスまで作ってやった。 多少の粗相なら笑って許した。 きつく叱るということをしなかった。 元々躾を受けていないところに加え、それらの厚遇が裏目に出て 急速に態度が悪くなってきた子ゆっくりたちは見事、捨てられた訳だ。 二匹には野良としてやっていく知恵などない。 かといって人間から躾を受け、人間との関係を学んだわけでもない。 今まで、ごはんは黙っていても勝手に出てきた。 生まれたときから、それなりに快適なおうちとごはんがあった。 買われていった先は、おうちもごはんも更にすてきなゆっくりプレイスだった。 その次のおうちは臭かったが、これは何かの間違いだろう。 二匹にとって、すてきなおうちと、おいしいごはんは、 あって当たり前のものなのだ。 「ゆーん・・・?ゆっくちプレイちゅが、みちゅからにゃいよ・・・。」 トロ箱と別れてから、約二十分。 子れいむは、いつまで経っても新しいお家が見つからず、一旦あんよをとめた。 おかしい。 一念発起すれば、ゆっくりプレイスの一つや二つすぐに見つかるはずだ。 なんといっても自分はゆっくり。 ゆっくりするのが仕事です! なのに、一向にプレイスは見つからない。 影も形も見えてこない。 「しょうだにぇ・・・。ゆっくちプレイちゅ、みちゅからないのじぇ・・・。」 子まりさも予想以上に新しいおうちが見つからないことに、意気消沈してしまった。 かといって路上で、いつまでもあんよを止めているわけにもいかない。 外は寒いし、おなかも減ってくる。 早く今までのように、快適で、ごはんを出してくれる人間さんのいる ゆっくりプレイスに辿り着かなければ。 長旅に疲れたあんよでずーりずーりする。 「れいみゅ・・・。まりちゃ、ちゅかれたんだじぇ・・・。 ちょっとやすむんだじぇ・・・。」 「ゆ・・・。れいみゅもちゅかれたよ・・・。ちょっとおやしゅみしようにぇ・・・。」 とうとう疲れ果て、本格的に休憩をすることにした子ゆっくり。 しかし、休憩をとるといっても寒さが気になる。 寒い寒いとは感じてはいたが、あんよを止めるとなお更に寒く感じる。 アスファルトはすっかり冷え切っていて、 その上で留まっていてはまるでゆっくりできない。 「ゆわーん!ゆっくちできにゃいいーーー!!」 「まりちゃ、あんよがしゃむいんだじぇーーー!!」 アスファルトから這い登るように伝わってくる冷気に、 二匹は疲れているにもかかわらず、その場でぴょんぴょん跳びはねる羽目になった。 ちょうど、ホットプレートで足焼きされているのと同じ様だ。 そんなことをしても、一向に何の解決にもならないが、とにかく目先の非ゆっくり、 つまりは、あんよの冷たさを何とかしたかったのだ。 しばらく、跳ね続ける二匹。 トロ箱を出て三十分。 疲れ果てた二匹は、一夜の仮の宿を求める。 「ゆぅ・・・、ゆぅ・・・。まりちゃ・・・、れいみゅちゅかれたよ・・・。 きょうはおうちがみつからにゃくても、しょうがにゃいよ・・・。」 「ゆん・・・。ここはしゃむいから、かぜのあたらにゃいところにいこうにぇ・・・。」 それから更に三十分。 「ゆ・・・。ここにゃら、ちょっとだけあったかいにぇ・・・。」 子ゆっくりたちが、潜り込んだのは自動販売機の裏。 狭い所に体をねじ込んだ。 しかし、そのおかげで凍死の心配だけはなさそうだ。 「そうだにぇ・・・。きょうはここですーやすーやするのじぇ・・・。」 まだ、やっと夕方といったところだが、体力も根性もない二匹は もうこの宿から離れる気はないらしい。 ぐぅぅぅぅぅ 「おにゃかがへったけど、きょうはしゃむいしゃむいだし、 つかれたから、くささんをたべるよ・・・。」 「まりちゃも、くささんをたべるのじぇ・・・。」 自動販売機の近くに生えている僅かな草を口に運ぶ。 「むーちゃむーちゃ・・・、ゆ、ゆげぇぇ、ぐぐぐ、ごっきゅん、それにゃりー・・・。」 「くささん、にがいのじぇ・・・。おにゃかいっぱいにならにゃいのじぇ・・・。」 ほんの気休め程度に食事をして、再び自動販売機の裏に戻る。 「まりちゃ、あしたはおにゃかいっぱい、むーちゃむーちゃしようにぇ・・・。」 「あしたは、あまあまたべたいのじぇ・・・。 まえのおうちでたべた、はいきべんとうさんでもいいんだじぇ・・・。」 トロ箱を捨てて初めての夜が更けていく。 ガタガタ、ガタガタ ガチガチ、ガチガチ 「しゃ、しゃむいよ・・・。」 「ねみゅいよ・・・。」 まるで重なるようにして皮を寄せ合う二匹は、震えが止まらない。 話す合間にも、ガチガチと歯が鳴っている。 凍死こそ免れたが、朝方の冷え込みは只事ではなく、 普段は目覚めないような早朝に目を覚ましてしまった。 運が悪かったのは夜になってから、雲ひとつない快晴になってしまったことだろう。 「ゆぅぅ・・・。ちょっとあかるくにゃってきたけど・・・。 ごはんさん、さがしにいきゅ・・・?」 「まだ、くらいし、にぇいむいよ・・・。 もうちょっとあかるくにゃってからいくのじぇ・・・。」 まだ薄暗いなりに、日は昇りつつあったが子ゆっくりたちは、 まだ、出かけるつもりはないらしい。 確かにまだ薄暗く、気温の上がる日中のほうが出かけやすい。 ただ、早朝に出なければ生ゴミのような上物は手に入らないことを二匹は知らない。 恵まれすぎた境遇と幼さが、それを理解させない。 「ゆん・・・。しゃむいにぇ・・・。 ゆ!まりちゃ、れいみゅとしゅーりしゅーりしようにぇ!」 「ゆゆ!それはめいあんなのじぇ!しゅーりしゅーりするのじぇ!」 しゅーりしゅーり、しあわせーーー!!! スーパーすりすりタイム。 寒さと空腹に苛まれながら、それでも一時の安らぎがそこにはあった。 本格的に日差しもあたり、気温も大分高くなってきた。 夜中からの快晴は今も変わらず、この分だと日中は過ごしやすくなりそうだ。 「ゆーん!あっちゃかくにゃってきたにぇ! まりちゃ、そろそろごはんさんとおうちをさがしにいこうにぇ!」 「ゆっくちりかいしたのじぇ! まりちゃ、おにゃかがすいたから、ごはんさん、さきにさがすのじぇ!」 「ゆ!さすがまりちゃだね!めいあんだよ!れいみゅもおにゃかすいたよ! さきにごはんさん、むーちゃむーちゃしようにぇ!」 よし、まずは腹ごしらえだ。 腹が減っては戦はできぬ。 おうちも、ゆっくちプレイちゅも、むーちゃむーちゃのあとだ。 二匹の子ゆっくりは、ぴょんぴょんと元気良く跳ねていく。 「ゆっゆゆーん!ごはんさん、でてきてにぇ! かわいいれいみゅのおにゃかが、ぺーこぺーこだよ!」 「まりちゃもだよ!おにゃかが、ぺーこぺーこだからはやくでてくるんだじぇ!」 ぴょーんぴょーん しばらく、ごはんを探してみる。 といっても生ゴミのありそうなところを見て回るでもなく、虫や花を探すわけでもない。 この二匹、どうすれば食べ物が手に入るかまったく理解していない。 ただ、適当に跳ね回っているだけだ。 「ゆー?あまあま、みつからにゃいね・・・。」 「そうだにぇ・・・。はやくごはんさんたべたいにょに・・・。 どうしてごはんさん、ないんだじぇ・・・。」 今まで、こんなに空腹だったことはない。 昨日の午後から、苦い草ぐらいしか口にしていない。 それも、僅かな量だ。 今までこんなことはなかった。 いつでも、ある程度満足のいく食事が、満足のいく量、供されていたではないか。 子ゆっくりたちには、ごはんがあるのが当たり前であり、 自分達の目の前にごはんがないことが、本気で不思議でならなかった。 子れいむは、跳ねながらも考え続け、そして閃いた。 そう言えば、臭いおうちにいたとき以外は、 人間さんが食事を持ってきてくれていた・・・。 「ゆゆゆ!!れいみゅ、わかっちゃよ!」 「ゆ?れいみゅ、どうしちゃにょ?」 れいみゅは、りかいしちゃよ! おいしいあまあま、たべれるよ! 「にんげんさんに、おねがいしようにぇ!」 「ゆゆ!?にんげんさん・・・?」 にんげんさんに、おねがいするってにゃんのことなのじぇ・・・。 「にんげんさんに、ごはんもらおうにぇ!あまあまいっぱいだよ!」 「ゆ?ゆゆゆ!?」 れいみゅ、いったい、にゃいいってるのじぇ? にゃんで、にんげんさんにごはんさんもらうのじぇ? 「おもいだしてにぇ! れいみゅたちのごはんは、にんげんさんがよういしてくれるんだよ!」 そう、れいむとまりさのごはんはにんげんさんが用意してくれるものなのだ。 何故かは良く分からない。 そういうものなのだろう。 もしかすると、れいむとまりさが、あんまりにもかわいいからかもしれない。 「ゆゆ!そうなにゃのじぇ! まりちゃたちのごはんは、にんげんさんがくれるのじぇ!」 そう言えば、そうだった。 大体一日に二、三回ごはんが出てくるのだ。 ここ数日、おうちが急に寒くて臭い場所に変わったり、 今まで一緒に住んでいたはずのにんげんさんがいなくなっていたりと、 慌しくてゆっくりと考えている暇もなかったが、そういうことになっていた。 それならば、にんげんさんにお願いしてみるというのは良い方法だ。 もしかすると、うっかりれいみゅとまりちゃのお世話を忘れているのかもしれない。 まあ、にんげんさんたちは皆、見るからにゆっくりしていないし、 忙しいこともあるのだろう。 別に怒っているわけではないのだ。 ごはんさえ出してくれれば文句は言わない。 「それじゃ、にんげんさんにあまあまもらうのじぇ!」 「おにゃかすいてるから、いっぱいもらおうにぇ!」 そうと決まれば、早くお願いしなければ。 道行く手近なにんげんさんに声をかけてみる。 「にんげんさん!れいみゅと、まりちゃにあまあまちょーだいにぇ!」 「まりちゃたち、おにゃかすいてるのじぇ!いっぱいほしいのじぇ!」 元気良く、にんげんさんに声をかける子ゆっくりたち。 「・・・。ええと、なんでいきなり俺に、ごはんくれなんて言ってるのかな?」 一瞬呆けた後、気を取り直して尋ねてみる。 「ゆ?れーみゅたち、おにゃかすいてるよ・・・?」 「まりちゃも、おにゃかぺーこぺーこなのじぇ? きのうから、くささんしかたべてにゃいのじぇ。」 おなかがすいたら、にんげんさんが、ごはんをくれるんじゃなかったか。 おかしいな・・・。 今までずっとそういう決まりだったはずだなんだが。 子ゆっくりたちのほうも「?」といった疑問符が浮かんだかのような表情で、 にんげんさんに空腹を訴えてみる。 「そうか・・・。お前ら腹減ってるのか・・・。」 まだどうみても子どもだよな、こいつら。 野良なんだろうけど、それほど汚れてないし、最近捨てられた飼いゆっくりとかかな。 「ゆ!そうだよ!れいみゅ、あまあまたべたいよ!」 「まりちゃも!まりちゃも、あまあま、おにゃかいっぱいたべたいのじぇ!」 やっと分かってくれたか。 一瞬何のことだろうという顔をされたときは、こっちが不安になってしまった。 まあ、とにかくここ数日碌なものを食べていないから、 今日はおなかいっぱい、おいしいものを食べたい。 「ええと・・・。そうだ・・・。 じゃあ、これあげるよ。二人で半分づつな。」 ちょっと可哀想だな・・・。 そういえば食べかけのチョコレートがあったな。 半分食べて、あと六個残ってる。 二匹で半分に分ければちょうどいいよな。 「ゆゆ!ちょこれーとさん!にんげんさん、ゆっくちありがちょう!」 「ゆー!まりちゃ、ちょこれーと、だいしゅきなのじぇ!」 チョコレート! あまあまのなかでも、特に好きなものだ。 やっぱり、にんげんさんがごはんをくれるんだね。 もっと早くこうすれば良かったよ。 「それじゃ、俺は行くから。」 ゆっくりは甘いものが好きだとは聞いていたけど、 あんなに喜んでくれると、まあ悪い気はしないな。 でも、あんなに喜ぶってことは余程腹が減ってたんだろうな・・・。 そう思うと、やっぱりちょっと可哀想だな。 「ゆ!まりちゃ、ごはんはべつのところでむーちゃむーちゃしようにぇ!」 「ゆん!ゆっくちりかいしたのじぇ!」 こんなだだっ広い場所じゃゆっくりできないね。 もっとゆっくりした場所にいこうね。 ??? でも、良く見たら、ちょっとあまあまの量が少ない気がする。 いつもならこれくらいでも十分だが、今は特におなかぺーこぺーこだ。 もうちょっと貰ったほうがいいだろう。 「にんげんさん!あまあま、もうちょっとちょうだいにぇ! ゆ・・・。にんげんさん?」 「ゆぅ・・・。にんげんさん、もういっちゃたのじぇ・・・。」 しまった。 チョコレートに喜んでいる間に、にんげんさんは行ってしまったようだ。 やっぱり、にんげんさんはゆっくりしていない。 随分忙しいことだ。 まあ、いい。 これだけあまあまがあれば、一食分としては十分だ。 「ゆ・・・!あまあま、むーちゃむーちゃして、しあわちぇーするよ!」 「あまあまなのじぇ!はやくいくのじぇ!」 二匹は落ち着ける場所を探し、道路の脇の植え込みを選んだ。 本当はもっとゆっくりした場所が良かったが、子ゆっくりの移動能力では そうそう良い場所は見つからない。 それに空腹に加え、魅力的なチョコレートを持ったまま 長時間、我慢などしていられなかった。 「ゆっくちいただくよ!」 「ちょこれーとさん、むーちゃむーちゃするのじぇ!」 むーちゃむーちゃ むーちゃむーちゃ 「ちちち、ちあわちぇーーー!!」 「おいしいんだじぇ!もっちょたべるんだじぇ!」 むーちゃむーちゃ、ばーくばーく むーちゃむーちゃ、ばーくばーく あっと言う間に、三つずつのチョコレートを食べ尽す二匹。 「ゆっふー!おにゃかいっぱいだよ!でも、まだたべちゃいよ!」 「まりちゃも、もっとあまあまたべたいのじぇ! もっと、にんげんさんに、あまあまもらうのじぇ!」 「ゆん!そうだにぇ!にんげんさんに、おねがいしようにぇ!」 ごはんは、にんげんさんにお願いして貰うのが正しい作法なのだ。 これまでの経験に加え、先ほどのチョコレートの件で 子ゆっくりたちは完全に確信した。 「ゆ!にんげんさん!れいみゅたちに、あまあまちょーだいにぇ! ちょっとでいいよ!」 「まりちゃ、またちょこれーとさんがいいのじぇ!」 再び道行く人に声をかける。 「・・・・・・。」 にんげんさんは、ちらりと二匹に目を遣るとそのまま足も止めず歩き去ってしまった。 「ゆ・・・。ゆゆぅ!?にんげんさん、まっちぇね! れいみゅ、あまあまほしいよ!」 「にんげんさん!まりちゃたち、まだちょこれーとさん、たべられるのじぇ!」 にんげんさん! 子れいむと、子まりさの必死の呼びかけにも、 にんげんさんは振り返りもせず遠ざかっていってしまった。 「ゆぅ・・・。にんげんさん、あまあまくれなかったにぇ・・・。」 「ゆぅ・・・。きっと、まりちゃたちにきづかなかったのじぇ・・・。」 もうちょっと、チョコレートが食べたいと思っていた二匹はしょんぼりと俯く。 「ゆ!まりちゃ、つぎのにんげんさんは、きっとあまあまくれるよ! げんきだしてにぇ!」 「そうだにぇ!つぎは、もっとげんきよく、おねがいするんだじぇ!」 すぐに元気を取り戻した二匹は、次々とにんげんさんたちに声をかけ始めた。 夕方。 あれから、子れいむと子まりさは片っ端からにんげんさんに声をかけ続けた。 「ゆん!にんげんさん、れいみゅと、まりちゃにあまあまちょーだいにぇ!」 「まりちゃたちに、ごはんさんちょーだいなんだじぇ!」 「ゆ!にんげんさん!れいみゅたち、またおにゃかすいてきちゃよ! はやく、ごはんさんよういしてにぇ!」 「まりちゃたちに、ちょこれーとさん、たべさせてほしいんだじぇ! ・・・なんで、まりちゃたちのこえ、きこえにゃいんだじぇぇ!!」 「ゆぅ・・・。れいみゅ、もうちゅかれたよ・・・。 なんでもいいから、たべちゃいよ・・・。」 「ゆわーん!ゆぴーーー!!まつんだじぇ! ・・・いかにゃいでほしんだじぇ!まってにぇーーーー!!」 結局、最初にチョコレートをくれたにんげんさん以外、誰一人、 子ゆっくりたちに食べ物を分けてくれることはなかった。 もう日は沈みかけている。 ゆっくりはおうちへ帰る時間だ。 「ゆー・・・。そういえば、きょうもおうちみつからにゃかったにぇ・・・。」 「そうだじぇ・・・。おうち、さがしてにゃいんだじぇ・・・。」 一日中にんげんさんに声をかけ続けて、 おうちを探しに行くのを失念してしまっていた。 二匹の子ゆっくりが、これからどうしたものかと ゆんゆん唸っていると、すぐ脇を自動車が走り抜けていった。 ばしゃっ 「ゆぴぃぃぃぃぃ!!!?」 「まりちゃ!!?」 自動車は通り抜けるときに、近くの水溜りの水を盛大に跳ねていった。 子まりさは、全身でその水を被ってしまった。 「ゆ、ゆ、、ゆっっしょん!!」 「まりちゃ、だいじょうぶにゃの!?」 慌てて、子まりさの安否を確認する子れいむ。 「ゆっしょん!ゆ、ゆ、ゆ、ゆ・・・。 しゃ、しゃむいけど、まりちゃはだいじょうなのじぇ!」 全身ずぶ濡れだが、長時間水に浸かっていた訳ではないので命に別状はなさそうだ。 ただ、この時期の水浴びは流石に辛そうだ。 濡れた体に、容赦なく冷たい風が体温を奪っていく。 子まりさは、ガタガタと酷く震えて、早くもくしゃみが出ている。 「よかったよ!おみずにぬれると、ゆっくちできにゃくなっちゃうにぇ! まりちゃが、おびょーきににゃるとたいへんだから、もうおうちにかえろーにぇ!」 「ゆっしょん!・・・しょうだにぇ!おうちでゆっくちするんだじぇ! ・・・ゆ?おうち?」 そうだ。 おうちに帰ってゆっくりするのはいいが、肝心のおうちがまだ見つかっていない。 「ゆーん・・・。しょうだ!きのうのおうちで、ゆっくちしようにぇ! ちょっとしゃむいしゃむいだけど、がまんしようにぇ!」 「そうだじぇ!しゃむいしゃむいのときは、しゅーりしゅーりすればいいのじぇ!」 「ゆゆ!まりちゃはてんさいだにぇ! いっぱいしゅーりしゅーりすれば、しゃむくにゃいにぇ!」 今日も一日、何の成果もなく昨日の自動販売機に逆戻りだ。 自動販売機の裏は、相変わらず熱がこもって暖かい。 といえ、今日も雲の少ない天候のせいで、夜中は冷え込むだろう。 まして、子まりさの濡れた体はすぐに乾くわけでもない。 体が乾くまで、風で熱を奪われ続ける。 ガタガタ ブルブル 自動販売機の裏に戻ってからしばらく経つが、子まりさの様子がおかしい。 空腹で体力が落ちているところに、体が冷え切ったのが良くなかったのだろう。 おそらくは、ゆ風邪だ。 「れいみゅ・・・。まりちゃ、しゃむいよ・・・。おにゃかしゅいたよ・・・。」 今にも消え入りそうな声で寒さと飢えを訴える。 「ゆぅ・・・。まりちゃ、しっかりしてにぇ!ゆっくち、ゆっくちだよ!」 体力の低下が危険なレベルにあることを察して励ます声にも必死さが滲む。 「ゆぅぅぅ、ゆっぐ、ゆえぇぇぇぇん!しゃむいぃぃぃ、しゃむいよぉぉぉぉ!」 子まりさは、一転して大きな声で泣き出した。 が、まだ大きな声を出すだけの余裕があるのだと楽観視することは、 流石に能天気な子饅頭にもできそうになかった。 どちらかと言えば、それは死を間近にしたものが錯乱しているとしか見えなかった。 子れいむは、動揺しつつも励ますことをやめない。 「しゅーりしゅーり!しゅーりしゅーり! しゅーりしゅーりはゆっくちできるよ!まりちゃ、あったかくにゃった?」 「・・・・・。」 急に子まりさが黙り込む。 不安になった子れいむが、子まりさの様子を窺う。 「ゆぅ・・・。」 子まりさは衰弱しきった弱弱しい表情を浮かべている。 「まりちゃ・・・。まりちゃ、げんきだしてにぇ、しゅーりしゅーり・・・。」 子れいむは、どうすることもできず、 ただ、すーりすーりで少しでも子まりさを暖めてやった。 子まりさは、眠っていたり、起きていても眠ったように静かでいたかと思うと、 不意に大声で泣き出し、大騒ぎするということを何度も繰り返した。 その都度、子れいむは必死で子まりさを慰め、励ました。 できることは、すーりすーりと、声をかけてやることだけだった。 「ゆぅ・・・。まりちゃ、ねむったんだにぇ・・・。」 しばらく子まりさが静かだ。 もしかしたら、まりちゃもおちついたのかもしれないね・・・。 そうだと良いのだけれど。 「ゆぴー・・・。ゆぴー・・・・。むにゃ・・・。ゆ・・・?」 どうやら、ちょっと眠っていたらしい。 まあ普通なら眠っている時間なのだから当たり前だ。 ただ、子まりさの具合が心配な今は、そうそう安心して眠ってもいられない。 とはいっても、あの大泣きをしないのだから大丈夫なのだろう。 「ゆ・・・。」 良かった。 思ったより、穏やかな表情で眠っている。 ゆっくりできているようだ。 「・・・・・?」 子まりさと触れている皮が冷たい。 眠っているうちに冷えてしまったのだろうか。 またすーりすーりしてやったほうがいいだろうか。 「・・・・・??」 いや。 それにしてもおかしい。 いくらなんでも冷たすぎる。 「まりちゃ・・・!まりちゃ、ゆっくちおきてにぇ! まりちゃ!まりちゃ!!」 不安になった子れいむは、子まりさを起こそうと声をかける。 必死に子まりさの体を揺すってみる。 「まりちゃ!おきてにぇ、まりちゃ!ゆっくちおきてにぇ! おにぇぼうさんはゆっくちできにゃいよ!!」 「・・・・・・・・!!!」 「・・・・・・・・!!!」 「・・・・・・・・!!!」 「・・・・・・・・!!!」 「ゆっ!ゆっぐ・・・!ゆびぇぇぇぇぇぇん!!! まりちゃぁぁぁぁぁ!!!」 あれからどれだけ声をかけても、揺すってみても、 子まりさは目を開けてくれなかった。 その冷たい体に触れてみれば良く分かる。 まりちゃは永遠にゆっくりしてしまった・・・。 「ゆっ・・・、ゆぐ、ぐしゅん・・・。まりちゃ・・・。」 泣き疲れていつのまにか眠ってしまった子れいむ。 子れいむにしても、体力は落ちている上に、 昨日今日と睡眠不足も手伝って熟睡してしまった。 目が覚めるのは遅い時間になるだろう。 「ゆ・・・。れいみゅ、めがさめちゃよ・・・。」 わざわざ目が覚めた宣言と共に起き上がる子れいむ。 案の定、お日様は大分高くなっている。 「まりちゃ・・・。」 夢であればと思う。 だが、そうでないことは子ゆっくりとはいえ理解できている。 「ぐしゅ・・・。ゆ!れいみゅ、もうなかにゃいよ!」 そう。 れいむは強い子ゆっくりな子。 もう泣かない。 子まりさの分までゆっくりしなければ。 「ゆん!れいみゅ、おにゃかぺーこぺーこだよ!」 昨日の午前中にチョコレートを食べてから何も口にしていない。 まずは、にんげんさんにお願いして、ごはんを貰おう。 全てはそれからだ。 「ゆっくちしていってにぇ!にんげんさん、れいみゅ、おにゃかぺーこぺーこだよ! ごはんさんちょーだいにぇ!」 昨日と同じくにんげんさんに、ごはんを貰おう。 僅かに違いがあるのは、まず最初にきちんとご挨拶から始めること。 あとは、贅沢を言わず、あまあまに限定せずに、 ごはんさんを要求していることだろうか。 大した進歩かもしれない。 だが、にんげんさんたちは一向に止まってくれない。 それでも、子れいむは挫けない。 子まりさの分までゆっくりするのだと、誓ったばかりでもあるし、 子れいむ自身、抜き差しならないところまで空腹が酷いのだ。 「にんげんさん、れいみゅにごはんさんくだしゃい!」 「れいみゅ、おにゃかぺーこぺーこなんでしゅ! なんでもいいから、たべもにょをくだしゃい!」 「れいみゅは、いっしょにいた、まりちゃがしんじゃったんでしゅ! とっちぇもかわいそうだから、ごはんさんくだしゃいぃぃぃ!!」 必死ににんげんさんたちに食い下がるが、成果は芳しくない。 しつこくなった分、にんげんさんたちは、 迷惑そうな苛立たしげな目を向けているが、子れいむはその危険な視線に気づかない。 子ゆっくり故、餡子脳故のこともあるが、このことについても 一回目でたまたまごはん調達に成功してしまったことが、 却って悪いほうに作用してしまった。 にんげんさんにお願いすれば、ごはんが出てくる。 その偏った知識がそれ以前の経験と相まって、 完全に正解としてインプットされてしまっている。 「ゆぅぅぅ・・・。にゃんで、にんげんさん、ごはんくれにゃいのぉぉぉぉ・・・。」 子れいむは訝しみ、嘆きながらも道端の草をむーしゃむーしゃしていた。 本来、自分にはもっとちゃんとしたごはんが出されるはずで、 こんなものを食べる必要などない。 しかし、現実としてすきっ腹を抱えたまま、変わらずごはんは用意されない。 仕方なく、手近で入手できる食料に手をつけたのだった。 その後、再びにんげんさんに声をかけ続ける子れいむ。 まったく成果があがらぬまま夕方を迎えてしまう。 それでも、今日は粘ってごはん調達に励む。 「ゆん!にんげんさん、ゆっくちしていっちぇにぇ! おにゃかぺーこぺーこのれいみゅに、なにかたべものちょーだいにぇ!」 「・・・。お前、腹減ってるのか。」 「ゆ・・・。そうだよ!れいみゅは、とっちぇもおにゃかぺーこぺーこだよ!」 「よし・・・。それじゃ、俺についてきたら食い物やるよ。どうする?」 「ゆゆ!?いくよ!れいみゅは、にんげんさんについてくよ! それで、おにゃかいっぱいむーちゃむーちゃするよ!」 いくよ! 子れいむは、キリッ、と表情を引き締めると、間髪入れずに決意する。 れいみゅは、おにゃかいっぱい、むーちゃむーちゃするんだよ・・・!! 「よし。それじゃ、俺の手に乗るんだ・・・。」 「ゆ!?ゆん!!」 一瞬、戸惑うがすぐに決意し、大きな掌に飛び乗る。 そして、視界が高くなっていく。 「ゆゆ!れいみゅ、おそらをとんでるみちゃい!!」 にんげんさんに運ばれてやってきたのは、公園だった。 もう日が暮れている今は、人気もない。 「ほら、これ食えよ。」 子れいむを地面に下ろすと、にんげんさんは何かを子れいむの前に放った。 あまあま! あまあまだ! 「ゆ!にんげんさん、ありがちょうだよ! れいみゅ、ゆっくちいただきましゅ!」 むーちゃむーちゃ むーちゃむーちゃ、ちちち、ちあわちぇぇぇぇーーー!!! 「ゆっぷー!れいみゅ、おにゃかいっぱいだよ! ・・・ゆゆ!!?」 あまあまを全て平らげて、大満足な子れいむの体が宙に浮く。 一体何が起こったのだ? と、疑問に思った瞬間、 みちみちっ 「ゆ!いちゃいよ!れいみゅのぴこぴこさん、ひっぱらにゃいでにぇ!」 にんげんさんは、子れいむのもみあげを摘まんで持ち上げると、 そのまま振り回した。 「いちゃいーーー!!いちゃいよーーーー!! れいみゅのピコピコさん、はにゃしちぇーーーーー!!!」 思いっきり、振り回された子れいむは、 もみあげが根本から千切れ地面に叩きつけられた。 「ゆっ、ゆっ、ゆ・・・。れいみゅのぴこぴこさん・・・。 ぴこぴこさん、はやくれいみゅにくっついてにぇ・・・。」 ぺーろぺーろ 子れいむは、にんげんさんが地面に投げ捨てたもみあげの元へ跳ねていくと、 懸命にぺーろぺーろした。 「ぺーろぺー・・・。ゆ!!!!? やめちぇにぇ!はやくれいみゅを、はにゃちちぇにぇ!」 同じように持ち上げられ、もう片方のもみあげも千切られてしまう。 「れいみゅ・・・。れいみゅのぴこぴこさん・・・。 れいみゅ・・・、もうぴこぴこも、わさわさもできにゃいよ・・・・。」 地面に転がりながら、目に涙を溜めてもみあげを見詰める子れいむ。 にんげんさんにそっと落ち上げられる。 「ゆ!!!?やめちぇにぇ!れいみゅにひどいことしにゃいでにぇ!」 にんげんさんの手の上で、大騒ぎする子れいむ。 にんげんさんは、そんな子れいむを無視して、 もう一方の手を子れいむに添える。 そして、優しく子れいむを撫で、揺すりだす。 「ゆ?ゆぅぅ・・・。」 最初の内は激しく抵抗していたが、だんだんと頬が上気し、 抵抗が止んでくる。 「ゆ、ゆふぅぅ・・・。れいみゅ、にゃんかへんだよぉ・・・。」 だんだんと激しく動き出すにんげんさんの掌。 「ゆ!ゆっ!ゆゆぅっ・・・!ゆふっ!にんげんしゃん、れいみゅ! れいみゅ、きもちーよっ!もっちょしてねっ!もっちょしてねっっ!」 息も荒く、にんげんさんに行為を催促する子れいむ。 子れいむの顎の下辺りに、小さな突起が顔を出している。 小さいながらも、痛いほど張り詰めたそれを、 にんげんさんは無造作に千切る。 ぶちっ 「ゆ!ゆゆゆゆゆ!!!?い、いちゃいいいーーーーーー!!! れいみゅの、れいみゅのぺにぺにがーーーーーー!!!」 子れいむと、ぺにぺにを投げ捨てるにんげんさん。 子れいむは、横たわったまま、自分の眼前に落ちたぺにぺにを見て 涙を流しながら呟く。 「れいみゅのぺにぺに・・・。 れいみゅ・・・、もう、あかちゃん、うめにゃいよ・・・。」 更に、持ち上げられる子れいむ。 今度は逆さまだ。 「もう、やめちぇぇぇーーーーー!!!れいみゅをはなしちぇーーーーー!!!」 このにんげんさんは、危険だ。 恐怖に支配された子れいむは、 逆さまにされた底部をぐにぐにと動かして、 必死でにんげんさんから逃れようとする。 にんげんさんは、それに全く構わず、 拾った木の枝で子れいむの底部を傷つけていく。 ぐさっ ぐさっ ぐぐぅー、ぐしゅ 「ゆんやーーーー!!!ゆぴっ、ゆぴっ、ゆぴぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 木の枝で底部を突き刺し、掻き回し、徹底的に破壊する。 そっと、地面に下ろされたとき、 子れいむの底部は全く機能しなくなっていた。 「ゆ・・・。れいみゅのかわいいあんよが・・・。 もう、ぴょんぴょんも、ずーりずーりもできにゃいよ・・・。」 呆然と呟く子れいむ。 もう、呟く以外、移動するどころか、ぴこぴこわさわさすらできない。 にんげんさんが、子れいむに手を伸ばす。 子れいむは、とっくに絶望しきって、 抵抗しようともしない むんずっ ぶちっ 「ゆ!?」 にんげんさんは、れいむのお飾りを奪った。 「ゆ!?にんげんさん、れいみゅのおかざりかえしちぇ! れいみゅ、おりぼんさんにゃいと、ゆっくちできにゃいよ!! にんげんさん!!!!」 お飾りを奪ったにんげんさんは、そのまま行ってしまった。 手に子れいむのお飾りを持ったまま。 「・・・・・・。」 子れいむは、もう何も言わない。 動くことができない。 周りには助けてくれそうな何者もいない。 仮にいたとしても、今の、ぴこぴこも、 お飾りもないれいみゅを助けてくれるとは思えない。 もう、赤ちゃんも産めない。 生きている意味などない。 全て諦めた。 ただ、疑問だけがあった。 れいみゅ、にゃんにもわるいことしてないよ・・・。 にゃんで、こんなめにあうにょ・・・? にゃんで、まりちゃはしんじゃったにょ・・・? れいみゅたち、なにかわるいことしちゃの・・・? 子れいむには理解できない。 ただ、ふと臭いおうちのことを思い出した。 臭かったけど、今思えば、あの頃はゆっくりしていたな・・・。 元ネタ絵 by儚いあき 挿絵 by儚いあき アナザーなラスト 「よし、ついたぞ。ここが俺の家だ。」 にんげんさんに運ばれて来たのは、にんげんさんのおうちだった。 「ゆわぁぁぁーーー!!とっちぇもゆっくちしてるにぇ!!」 「ほーら、あまあまだぞー。」 「むちゃむーちゃ、しあわちぇーーーー!!」 その後、事情を聞いたにんげんさんは、大急ぎで子まりさを連れてきた。 永遠にゆっくりしたと思われた子まりさは、実は仮死状態で、 にんげんさんの手厚い治療で元気になりました。 そのまま、にんげんさんの飼いゆっくりになった二匹は大人になり、 数百匹の子や孫に囲まれ幸せなゆん生を送りました。 挿絵 by嘆きあき 昨日、マ・あきのところに一匹の子まりさがやってきました。 仲良くやってます。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る アナザーエンドは公園で残虐行為をした人間が世話をしたってこと? -- 2019-11-21 17 35 15 飼い主がちゃんと処分しろよwwそれが最初の判断ミスwww -- 2018-02-07 13 44 11 ハッピーエンドじゃねーか -- 2017-11-08 20 38 28 わざわざ自分は我慢ができないことコメントで教えなくてもいいと思う -- 2016-02-16 00 44 51 どこの世界でも原理主義者はゆっくりのうんうん以下の存在だな 何でもかんでも自分の価値観通りじゃないと文句を言う この話のれいみゅのほうがまだ賢いわ -- 2015-02-28 06 53 33 ↓文句あんならてめぇーが書けや、つまらなかったら内に留めて来なきゃいいじゃん。 -- 2014-12-15 20 52 13 こいつの書くssほんとしょーもない。他の作品に、ゆっくりを地獄に叩き落す鬼のような人間さん(嘘)てのがあるんやけど、愛ででもなく虐待でもなく、形容するならばぬる愛でみたいなんだわ。ほんまどこに需要あんねんて感じ。しょーもないわ。そんなぬっるいお話はお前の頭ン中だけに留めとけっての。 -- 2014-07-02 04 47 57 ほんとアナザーいらない。なんかエロ漫画のオチをギャグにして 全て台無しにするのと同じ。 -- 2013-04-22 04 00 58 ↓タイトル「選択肢」じゃないですね。間違えました -- 2013-04-19 22 22 55 アナザーが蛇足すぎです。「選択肢」というタイトルとも合致してないし アナザーに付けられたイラストがまた苛つきを増幅させますね -- 2013-04-19 22 22 14 アナザーは少しかわいそうと言う人には、途中で分岐する話になり、いい気味と思う人には、 残念ながら生前の潜在意識から作りあげたさいごの幻or夢と言うことにしたら? -- 2012-03-10 01 10 42 はいはい、喋るゴキちゃんはさっさと氏にましょうねぇ~w 誰が人語で鳴くだけのナマモノに同情するかよwwwww -- 2011-12-16 00 48 08 という夢を見たのさ! Fin. -- 2011-09-27 07 13 35 実は仮死状態でって時点で笑いを取るためだろ。吹いた -- 2011-07-29 01 20 07 最後は『という夢だったのさ!』というオチを付けたら良かったよ。 普通に考えても数百匹も出産させてもらえるのは工場の生産用だけだろ。 -- 2011-07-12 20 59 02 つうか判断ミスってSSなんだから アナザーはトロ箱を出て行かなかった場合とか この子ゆっくり達が別の判断をしていた場合を書けよ もし話かけたのがたまたま愛でお兄さんだったらとか判断関係ねえしw -- 2011-07-03 15 24 35 たまには救いがあってもいいじゃない -- 2011-02-06 07 14 49 野犬、野猫、野ゆっくりに餌をやる常識知らずの馬鹿は、ゆっくりしね。 -- 2011-01-27 20 51 51 いらんいらんばっかで意味を汲もうとしてる奴が少ないな -- 2011-01-21 14 28 53 やれやれ、こいつらは… -- 2010-12-09 16 44 42
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「ふたば系ゆっくりいじめ 721 判断ミス/コメントログ」 私はここのSSを見る時ざっと全文を読んでから見るんだけど、あなたのは最後が酷すぎて読む気がなくなった。それだけに残念だ。 -- 2010-03-10 17 14 14 アナザーは蛇足だなぁ -- 2010-03-22 23 57 38 善良個体がゆっくりできなくなったら今回のようなアナザーは全然あり、むしろ書いてくれなんだが、 馬鹿個体が自滅したりゲス個体がゆっくりするのはなぁ・・・ -- 2010-03-26 11 41 30 アナザー要らね− -- 2010-04-26 22 19 59 話全体としては面白かった 馬鹿な人間が馬鹿なゆっくりを育ててしまう、この話ではゆっくりには基本的には罪はないんだね だからこそ、アナザーで救いを造りたかったんだろうけど…… アナザーがいらないとはいわないけど創るならもう少し本編と連動させたほうが… 死んだはずのまりさ、まで生きていたというのはあまりにもご都合主義すぎるような これなら多分、アナザーを作らなかったほうがよかったかも… -- 2010-06-01 22 56 46 アナザーなんぞ真面目に読むなw -- 2010-06-27 19 01 13 ゴミ以下の存在にハッピーエンドなんていらないよね -- 2010-06-28 21 54 45 そう、厳しいこと言わないであげてよ。 生魚が入ってたトロ箱はホントに臭いよ。マジで。オレは耐えられん。ゆっくり、まして子ゆには… -- 2010-07-13 09 47 59 アナザーに憎しみすら感じます。 最後に一気にやな気持ちになった。 -- 2010-07-24 03 03 18 なんで救いなんか書いたんだ… まあそれは作者の判断だから別にいいんだがな しかし、赤子口調の抜けないゆっくりが無様に死んでいくのは素晴らしく滑稽で、且つ愉快だなぁ 自業自得だとなおさらだな -- 2010-07-29 00 24 11 アナザーはまりさだけ助かってくれたらよかったのに… -- 2010-08-01 22 58 00 つまらんもん書くな。 -- 2010-08-02 03 39 29 アナザーいらねーだろwwwwwww -- 2010-08-05 13 32 09 これはアナザー要らないなw まぁ面白かったよ ありがとう -- 2010-08-05 14 56 27 余分なアナザーつけてんじゃねえよ。せっかくゆっくりできてたのに・・・台無しじゃねえか・・・ -- 2010-08-23 22 04 20 え…俺はこのアナザーはすさまじいまでの「取って付けた感」で笑いを取るためのものだと思ったんだけど…違うの? -- 2010-08-29 22 45 53 っアナザー あ、それは要らないです -- 2010-10-04 05 33 19 何故こんなアナザーなぞ付けたのか全く理解できんわ -- 2010-10-16 11 41 36 これさぁ、タイトル「判断ミス」でアナザーなラスト(別の終わり方)だろう? しかも取って付けたハッピーエンド。 ifの世界ではこんなにゆっくり出来たのに、馬鹿なゆっくりだから仕方ないね! しあわせ~! って楽しみ方じゃないのかね? 少なくとも俺はそう読んだから、救いなんか全然なかったよ。 選択肢がどこにあったのか分かりづらいから俺も自信ないけど -- 2010-10-16 19 50 41 アナザー要らないです -- 2010-10-28 17 43 50 その後、飼いゆっくりになった二匹は数百匹の子や孫ごと虐待されて、苦しんで死んでしまいましたとさ!めでたしめでたし -- 2010-11-02 22 37 28 アナザーは子れいむが死の間際に垣間見た夢というか、抱いた願望?みたいなものだったんじゃないかと考えてみたらめっちゃゆっくりできた。 -- 2010-11-25 01 40 38 アナザーいらねえwwww ゆっくりはそのままのたれ死ねwwww -- 2010-12-03 11 49 43 やれやれ、こいつらは… -- 2010-12-09 16 44 42 いらんいらんばっかで意味を汲もうとしてる奴が少ないな -- 2011-01-21 14 28 53 野犬、野猫、野ゆっくりに餌をやる常識知らずの馬鹿は、ゆっくりしね。 -- 2011-01-27 20 51 51 たまには救いがあってもいいじゃない -- 2011-02-06 07 14 49 つうか判断ミスってSSなんだから アナザーはトロ箱を出て行かなかった場合とか この子ゆっくり達が別の判断をしていた場合を書けよ もし話かけたのがたまたま愛でお兄さんだったらとか判断関係ねえしw -- 2011-07-03 15 24 35 最後は『という夢だったのさ!』というオチを付けたら良かったよ。 普通に考えても数百匹も出産させてもらえるのは工場の生産用だけだろ。 -- 2011-07-12 20 59 02 実は仮死状態でって時点で笑いを取るためだろ。吹いた -- 2011-07-29 01 20 07 という夢を見たのさ! Fin. -- 2011-09-27 07 13 35 はいはい、喋るゴキちゃんはさっさと氏にましょうねぇ~w 誰が人語で鳴くだけのナマモノに同情するかよwwwww -- 2011-12-16 00 48 08 アナザーは少しかわいそうと言う人には、途中で分岐する話になり、いい気味と思う人には、 残念ながら生前の潜在意識から作りあげたさいごの幻or夢と言うことにしたら? -- 2012-03-10 01 10 42 アナザーが蛇足すぎです。「選択肢」というタイトルとも合致してないし アナザーに付けられたイラストがまた苛つきを増幅させますね -- 2013-04-19 22 22 14 ↓タイトル「選択肢」じゃないですね。間違えました -- 2013-04-19 22 22 55 ほんとアナザーいらない。なんかエロ漫画のオチをギャグにして 全て台無しにするのと同じ。 -- 2013-04-22 04 00 58 こいつの書くssほんとしょーもない。他の作品に、ゆっくりを地獄に叩き落す鬼のような人間さん(嘘)てのがあるんやけど、愛ででもなく虐待でもなく、形容するならばぬる愛でみたいなんだわ。ほんまどこに需要あんねんて感じ。しょーもないわ。そんなぬっるいお話はお前の頭ン中だけに留めとけっての。 -- 2014-07-02 04 47 57 ↓文句あんならてめぇーが書けや、つまらなかったら内に留めて来なきゃいいじゃん。 -- 2014-12-15 20 52 13 どこの世界でも原理主義者はゆっくりのうんうん以下の存在だな 何でもかんでも自分の価値観通りじゃないと文句を言う この話のれいみゅのほうがまだ賢いわ -- 2015-02-28 06 53 33 わざわざ自分は我慢ができないことコメントで教えなくてもいいと思う -- 2016-02-16 00 44 51 ハッピーエンドじゃねーか -- 2017-11-08 20 38 28 飼い主がちゃんと処分しろよwwそれが最初の判断ミスwww -- 2018-02-07 13 44 11 アナザーエンドは公園で残虐行為をした人間が世話をしたってこと? -- 2019-11-21 17 35 15
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河豚奥 979 :名無しの心子知らず:2012/06/11(月) 18 45 47.64 ID Ys5MMIsz 埋めついでに泥ママにフグ盗まれた話でも。 うちの旦那は釣りが趣味で、月一くらいで色々釣ってくる。 釣れない日も多いけど、たまに大漁だったり 「これ見栄張って買ってきたんじゃ?」 と思うようなでかいのや高級魚を釣ってくることもある。 田舎なので田んぼの中に数軒ずつ家がまとまっているような地域で、 釣果があったらご近所におすそ分け。 ある日、カツオをメインに色々釣ってきたので、さっそくタタキを いっぱい作っておすそ分けに回ってた。 このときは結構な量だったので、近隣数軒だけでなく、ちょっと離れた 地区会長さんやお世話になっている方数軒にも回った。 そして家に戻るとトロ箱が消えていて、何事かと探してみると 他にもバッグとか棚の貴金属とか消えていて、空き巣だと騒ぎになって 警察に通報。 どうやら合いかぎで玄関から侵入したらしいけど、犯人の特定まで 至らなかった そのしばらく後にA一家がやってきて、顔を出したとたんAママが 「人殺し!」 と叫んで暴れだし、A旦那などが暴れるのを取り押さえても半狂乱で 訳が分からず、なぜか同行していた警察の人が抑えてくれたけど、 それでも収まらなかった。 叫んでいることを総合すると 「うちが魚に毒を入れてよこしたから親が氏んだ!おまえも氏ね!」と。 旦那さんもどういうことか説明いただきたい!といってたけど、 説明もなにも魚のおすそわけはしたけどAさんには分けた覚えはないし、 毒入れておすそ分けとか何を…というところで気付いた。 「まさかフグ自分で捌いて食べたの!?」 980 :名無しの心子知らず:2012/06/11(月) 18 49 04.36 ID Ys5MMIsz A一家は20反ほど先にある住居団の人だったが、そのママが 空き巣の犯人だった。 Aママが空き巣に入った際にトロ箱を一緒に持ち帰り、実家に持って いって自分で適当に捌いて両親に出したら当たってしまったらしい。 当然警察が介入することになり、魚の入手経路をうちのおすそわけと 言いだし、実際にその日はカツオのたたきをあっちこっちにおすそ分け してたのが分かったので、それについて話を聞くために一家と警察が うちに来たと。 状況がほどけていくほどに泥旦那の顔が青ざめていき、それでも 「そんなはずはない!妻に限ってそんなことは!」 と否定したけど、A宅を調べると盗難された貴金属や他に旦那の 見覚えのないものが見つかり、さらにPC履歴からはかなり前から オークションに多数流していたこともわかった。 うちだけでなくあちこちで空き巣やら万引きしてた常習犯だったらしい。 その後Aママは実刑、A旦那は謝罪行脚、Aママ両親のお葬式を行った後 いつのまにか子供とともに引っ越していた。 一応新聞には小さく「フグを自分で捌いて中毒氏」という記事が 出てたが、盗んだフグで中毒とは書かれてなかった。 時期がわかるとばれるかもしれないので、あえて時期不詳にしておく。 ちなみにフグは調理資格を持っている板さんのお店がご近所にあって、 たまに釣れたらお願いして捌いてもらってる ということを説明したら、聞いてくれたお巡りさんがその店を 知ってたので話が早くて助かった。 そしてA息子…というかクソガキに 「ばーちゃんのかたき!」って切られた足の傷が今でも疼くわ。 981 :名無しの心子知らず:2012/06/11(月) 18 50 34.74 ID OYBcH8/R 本当の敵は母親なのに被害者に八つ当たり、さすがAの子。 982 :名無しの心子知らず:2012/06/11(月) 18 51 27.55 ID FHCjAQ9I 泥な上キチに英才教育済み、将来有望だな。すでに傷害起こしてるし。 983 :名無しの心子知らず:2012/06/11(月) 18 52 18.30 ID s4UBlvia 殴る蹴るならともかく切られたって刃物持ってきたって事だよね… 鑑別所にぶち込んだ方が世のためじゃないか 989 :名無しの心子知らず:2012/06/11(月) 19 04 09.99 ID Ys5MMIsz ごめん、クソガキはカッター隠し持ってて、最初の突撃時に 足をざくっとやられた。 深くは無かったけど長く切られたので数針縫った、おかげで傷が残って たまにひきつるのよね。 まあ、行動はともかく、本当におばあちゃんっ子だったとして、 Aママに「おばちゃんは(私)に殺されたの!」 みたいに言われてたら仕方がないと無理に納得して、その怪我に ついては治療費出してもらうだけにしといた。 当然、A旦那には 「きちんと誰が悪かったのかお話ししてください」 と強く言ったけど、今思うと甘かったかも。 991 :名無しの心子知らず:2012/06/11(月) 19 16 56.97 ID 72G2zl+I ふぐ自分でさばいて中毒死、ニュースに覚えがあるわ。 今時どこのバカが、と思ってたけど、ほんとのバカがやった ことだったのね…。 次のお話→182-54
https://w.atwiki.jp/crashta/pages/28.html
【別窓】ランキングページ(クラッシュハウス) 動画のタイムは50:83 比較的苦手な方のための攻略を書きたいと思います。 1.スタートのタイミングは、基本的にはその先のヤギッパを飛ばしてー1秒箱x3を取れるタイミングならokです。 その先の3匹目のアクアクの横にあるー2秒箱をケロッパを飛ばして取れるタイミングだとなおよしです。 2.スタート直後のアクアクは、右塀の上をきちんとカーブを曲がり切ってから取って下さい。 早くアクアクを取ろうとすると、逆に0.1秒ほどのロスになります。 3.その後は道なりに。とにかくこのステージはいかにインコースを切るかがタイムに大きく影響します。 4.ヤギッパを飛ばすところのポイント。 ここではすでに右側のカーブに入っているので、なるべく道の真ん中付近でスピンで巻き込むようにしてヤギッパを飛ばして下さい。 その際、通常よりヤギッパを遅いタイミングで飛ばすことになり、その時点でのタイムは遅く表示されますが、この方が早いです。 5.2匹目のアクアクの場所はスライディングジャンプスピンのほうがインコースを切れるので早いかもしれません。 その場合箱に正面から入り、若干の障害物判定をもらうこともあるので、一長一短かもしれません… 6.動画45秒あたりの魔法研究員は踏んだ方が高低の移動が減るので早いです。 7.3匹目のアクアクの場所は動画は悪い例です。 アクアクの箱をスライディングスピンで体の左側で取るようにするとスムーズになります。 8.無敵中の動き方についてはNSJの得意不得意で、飛距離が変わったりするので自分にあったやり方を探すのが一番です。 箱x10の場所は、右側ー1秒箱の前に、NSJで着地をし、そのまま左へ歩いて箱を壊すというやり方があります。 箱を壊した後のNSJ1回で右塀の上に乗り、スライディングスピンでカーブのインコースを切ることもできます。 9.ラストの二トロ箱は敵をぶつけて壊すこともできますが、二トロの飛び跳ねるタイミングによって生き残りがいたりするので、注意しましょう。 また爆風が残っていることもあるので要注意です。 編集当時(2012/4/10)編集者のベストタイムは0 50 83です。 加筆・修正・質問等が御座いましたら、下記コメント欄または タイムアタック掲示板(クラッシュハウス) でお願いします。 質問等は 編集者 がお答えします。
https://w.atwiki.jp/yamaneco/pages/11.html
7日(土)朝9時,道の駅集合2家族。買い出しをしてキャンプ場へ。昼,キャンプ場に1家族着。 水遊び,スキューバダイビング,山歩き,羊見学,ブーメラン,野鳥観察,火起こし,静かな花火,たき火と酒盛りなど。 テント布団泊。 朝食 各自 昼食 具だくさんほうとう 夕食 蟹食べ放題,バーベキュー,スネークパン,チャイ 8日(日)早朝散歩の後,朝食(パン?),解散。 ●食材 お米(各自,1家族2合)/ 牛肉500g・豚肉500g・ソーセージ適当・魚介類適当(以上U)タマネギ(U),クレージーソルト(U),オリーブオイル(U)/ やきそば3つ・キャベツ1こ・ニンジン3本・カボチャ1個・とうもろこし・いも・しいたけ2袋・その他キノコ,フランスパン(以上道の駅)/ チーズ(K),胡椒,昆布(K),厚削り節(K),みそ(K),砂糖(K),シナモン(K),クローブ(K)、カルダモン(K),紅茶 (K)/ 小麦粉,ベーキングパウダー ワイン白1・赤2(U),日本酒(4合×2本,道の駅),ビール8本(地ビールを道の駅で),水1(道の駅),ジュース1(道の駅),お茶1(道の駅),飲むヨーグルト(道の駅)/ 牛乳,マシュマロ,サワー、焼き肉のたれ、カニ用の甘酢(しょうゆ、砂糖、酢)やポン酢、塩(数種類)、胡椒、金くし、お玉、菜箸、おしゃもじ、大きいトレー(カニ用),たらばカニ2キロ,ズワイかにのむき 身500グラム、かにみそ3パック(以上C) ●参加は,(大人6人,子ども3人) U家・大人2人子ども(5才)1人。C家・大人2人子ども2人(2才,3ヶ月),K家2名。 ●必要なもの テント 3張(U1,K1,借りる1) タープ 2張(C1,K1) 寝袋 9(U2,C1,K4) テントの下敷きビニールシート 3(K1) テーブル 2~3個(K小2) いす 9(C4,K4) なべ(大・中・小)各1(U2,K1),ビタクラフトの多層鍋(K1) 包丁 3(U1,C1,K1) 俎 2(U1,K1) ボウル 3(U1,C1,K1) ざる 3(U1,C1,K1) お玉 2(C1) 菜箸 3(C1) おしゃもじ 1(C1) トレイ 1(C1) ガスコンロ 3つ(U1,C1,K1) バーベキュー台 1(K1) ランプ 2(K1,) 食器干し網 1(K1) クーラーボッックス(c1、k1) トロ箱(u1) キッチンペーパー 1 ゴミ袋 3 食器(皿,コップ,はし,おわんなど) 各自自分のもの 懐中電灯 各自 川にはいるときの服装(水着など,ぬれてもかまわない靴) 各自 山登り用の服装(長袖,長ズボン,靴) 各自 着替え 各自 帽子 各自 軍手 各自 サングラス 各自 虫除けスプレー・虫さされの薬・絆創膏・蚊取り線香 各自 遊び道具 シュノーケル・花火等(C),火起こし器3・鳥笛1・ブーメラン1(以上K)
https://w.atwiki.jp/lovetrick/pages/248.html
ノンストップ教授 by 461さん 「山田。マイフェアレディを知ってるか」 「何ですか突然。マイヘア……エッチな話?」 「違うっ!一流言語学者の教授が言葉の悪い下町の花売り娘を一流のレディに教育するという超有名ミュージカルだ。映画化もされているんだよ」 「し、知ってますよ。そのくらい。それがどうかしたのか」 「何か、こう、設定に親近感を覚えないか。一流物理学者で教授の私、下町のマジシャンで言葉も乳も貧しいyou」 「用がないなら帰ってください」 「あるんだよ。このドレスだ」 「どっから出したんだ今お前」 「まあまあ。まずは着てみなさい。…タダだ」 「タダ…。じゃ、あっち向いてろ。ん?ぴったり」 「この帽子も…」 「何これ。耳?…猫?」 「猫じゃない。気のせいだ…さ、これも」 「しっぽ?」 「しっぽじゃないっ!これは、アクセサリーの一種だ。早くしろっ!」 「そんな大声出さなくてもいいじゃないか。えーと。いいぞ」 「おぉうっ!……やっぱり、やっぱりな。思った通りだ。フッ。フフッ!」 「どう見ても人間じゃないっていうか。おい。これ本当にドレスなんだろうな」 「ドレスだよ。し、しかもだ。似合ってる」 「……う、上田に褒められたって、全然嬉しくないです」 「見ろよ」 「あ。何そのトロ箱」 「天日干しの天然高級鯵の開きだ。どうだぁ~、欲しいだろう」 「ください」 「よ~しよし、素直なよい子だ…おいで」 「…んっ、にゃーーーーーーーーーっ!?何すんだ上田!放せ!」 「フッ、騙されやがって。…ぉう、この貧しい感触がまた」 「おいっ!胸触んな!」 「しっぽ邪魔だな!ハハハ!ちょっとずらすか」 「やっぱしっぽなんじゃん。って、あっ!ど、どどどどこ触って」 「おぅ……you。可愛いよyou」 「こら上田!マイヘアレディってこんな話?……あっあん」 「ヘア?──you。淫乱だな」 「違いますっ」 「まあ原作もつまりはこういう話だ」 「嘘だ。絶対…んっ、お腹になんか大きいもの当たって…何?」 「………これは…ホッケだ」 「はい?」 「食べてみるか?…ウフ、フフッ、こ、このスキモノめが!」 「え。あ…ちょっと!イヤー!!!」 (暗転) 「ふーっ……良かったよ、you」 「ううう…フザケんなバカ上田……あっ。…は…ぁ」 「何いつまでも喘いでんだよ。全く」 「じゃ、じゃあいつまでも胸弄んなよっ!」 「どこ?」 「今お前がでかい手で揉んでるとこだっ!」 「まさか」 「どういう意味ですかっ!」 「ここは?」 「そこはお尻です。あ、あん…。っていうかやめろっ」 「フッ。いい揉み心地じゃないか…怪しからんな。貧乳の分際で」 「関係ないだろ!や、やりたい放題やりやがって…!」 「だが君も楽しそうだったじゃないか」 「そ、そんなことは」 「あんなに俺の肩にしがみついて…」 「苦しいからだ!まさか初めからキジョーイなんて思わないですよっ!普通!」 「マイフェアレディだからな」 「はい?」 「フッ。貴婦人は乗馬をするものだ」 「………まさかこれがオチ?」 「そんな事気にしないでいいじゃないか。可愛いよ。な。んっ?」 「揉むなっ!!!」
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703 :86 ◆wZFHqVes3U [sage]:2011/05/20(金) 07 32 16.89 ID ro8B+GflO 6992個目の方は霊界じゃないかな。南北の霊界は既に壊れてるんだね。大体五か月位で現世に影響して来るね。 一個目は津波と思いきや実は寒冷化の予知かと。 今年と来年の冬はエライ寒くなるかもなのです。本州でもマイナス20度とかあるかもしれません。 714 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/20(金) 08 27 19.16 ID he/Zi+xW0本州のどこいらへんでマイナス20度なんですかね? 軽井沢のよくスキーに行くとこは一番寒い日で―20度なんて普通ですし。 753 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/05/20(金) 12 58 19.30 ID Avka61DI0 744 ライフライン止まれば水道管破裂が増えるなあって思ったけど、災害こなくても地域によってはヤバイのか。 東北の仮設住宅や避難所は危険な状態になりそうだ。 凍死なんて事にならないかね。 873 :86 ◆wZFHqVes3U [sage]:2011/05/20(金) 19 46 14.35 ID ro8B+GflO 714 あ、平地です。 885 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 12 00 27.58 ID mU3YBewo0 オカルト寒冷対策の投下を申し出た者ですが、 寒冷地に住むいろんな方の意見を出していただくのがよいと思い至りました。 一口に-二十度といっても、降雪量や湿度、地形などによりいろんな問題が想定されるからです。 私のものは、一意見としてお読み下さい。長文なってしまったのですが...よろしいのでしょうか。 889 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 12 05 43.31 ID mU3YBewo0太平洋側の平地。雪はそんなに降らない。日差しは強く、夜間ひたすら冷える。 「機密性の高い全館暖房」ではない家。という想定で書きました。 【メインの暖房器具】 薪ストーブ(値段はピンきり。一番暖かい。導入とメンテが面倒。集合住宅では使用不可?) 石油ファンヒータ(一万円。暖かい。停電したら使えない。) 石油ストーブ(数千円。肌や粘膜弱い人はこちら。停電用に一台は欲しい。) 【部屋の工夫】 発泡ウレタンの隙間テープ(サッシ、障子、ふすまの隙間を徹底的にふさぐ。ここで手を抜かない。) アルミシート(寝室用。床とカーペットの間にひく。100均一のでOK。) バスマット(窓をふさぐ。ホームセンターの一番安いのでOK。) 764さんのやり方ならなおよい。 カーテン(大きい窓用。材質は何でもいいが、2枚かけると空気の層が出来てよい。丈は床につくように。) 890 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 12 06 26.66 ID mU3YBewo0本当に寒いと、ストーブ焚きっぱなしになりますが、空気も悪く免疫力も落ちますので、以下を参考にできれば消して寝てみましょう。 【布団の敷き方の工夫】 雨戸とカーテンをしめて、窓にマットをはめる。一番冷えるのは窓下。カーテンのすそを、座布団などで押さえるとなおよい。 窓、戸、ふすま、障子からからできるだけ離してふとんを敷く。 敷き布団を詰めて敷く。掛け布団を床へ流さない。隙間から冷気が入る。 強い人(暑がりの大人、子ども)を端へ。弱い人(お年寄り、冷え性の大人、新生児)を中へ。 【寝具の工夫】 資金に余裕があれば、寝袋やかい巻き布団もよい。なくても以下の工夫でどうにかなる。 綿のシーツとタオルケットをやめて、化繊の起毛素材(マイヤーとかフリース)と入れ替える。 安くて肌触りのよいものがあるから吟味して。イメージは「モコモコ毛布に挟まれて寝る」。 アレルギーで化繊が使えない人は綿毛布で対応。 肩口からの冷気をふせぐ。工夫のしがいがある。個人的なヒットは顔と肩にフリースのパーカーをかける。 「着て眠る」のが一番熱効率が良い。普段着から寝巻きに転用できるものが多くある。 一例は薄いタートルフリース上下を下着代わりに。その上から寝巻きを着る。更に着てもよい。 ニット帽。マスク。手袋(幼児は内側注意)。モコモコした靴下。初めは違和感があるがそのうち慣れる。 892 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 12 07 16.68 ID mU3YBewo0 【最強コタツ雑魚寝】イロリとコタツしかなかった当地伝統の就寝方法。 コタツ布団をまくり上げ、コタツの足ギリギリまで敷き布団と毛布を敷き、コタツ布団を普通におろす。 かけ布団の下部をコタツ布団の上へ載せる。一辺に2人ずつ、計8人までOK。 直接コタツに体を入れると脱水症状をおこすので、あくまで足先だけコタツに寄せる感じ。 六畳など細長い部屋なら、足を寄せる人と、体の側面を寄せる人にわかれる。 【新生児対策】 新生児は体温調節がうまくできないので添い寝するか、コット(寝桶)に入れる。 産院のコットを参考にしたうえで、衣装ケースか、魚屋のトロ箱で代用(臭うのでよく洗う)。 大きすぎると暖かい空気が逃げるので、衣類やタオルを足元につめて、きつくなくゆるくもない状態にする。 トロ箱の保温効果は絶大。適当なサイズがなければ、同じサイズを二つもらってきて、切り貼りして作る。 コットに敷くマットは固めにして窒息防止。コットの片側に何かをかまして角度を付けると吐き戻し防止。 ベビーベッドを使う時は、コットごと入れるとよい。コットなしだと体温が下がる。 就寝時もストーブ焚きっぱなしにするのであれば、ベビーベッドで普通に寝かせても大丈夫。 新生児は大型バスタオルでスウォドリングやお雛巻きをした上で布団をかけると、体温が下がりにくい。 冷えが気になる時は、湯たんぽ(ペットボトル代用可)をコットに入れてもよい。栓はしっかりしめる。 湯たんぽは布袋に入れるか、タオルに巻いてゴムでしっかりとめる。体から少し離して置く。 部屋を移す時、コットごと移動させる。もしくは部屋ごとにコットを準備してもトロ箱ならタダ。 常に機嫌や顔色をチェック。暖房機の真ん前には新生児を絶対おかない。脳障害がでる事故あり。 沐浴は、風呂場なら日のあるうちに。暖房入れた台所の流しにベビーバスをおけると便利。給湯器に注意。 893 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 12 10 28.35 ID mU3YBewo0 【身障者やお年寄り対策】 低温やけど、脱水症状、しもやけなどをちょこちょこチェックする。 転倒→起き上がれない→もがいているうちに低体温→死亡という事故が、家の中で起こることがある。 【認知症対策】 寒暖の変化に鈍く、自己申告できない。衣服の調節もできない。チェックしてやる。 徘徊しているうちに低体温→死亡という事故多発。どこにいるかチェックする。 【幼児対策】 ベランダ、風呂場、戸外に這い出たまま戻れず、凍死する事故あり。どこにいるかチェック。 ストーブはできれば檻に入れる。送風口ガードは、ないよりはましだが、火傷を完全には防げない。 子どもは平気でストーブの前に燃えるモノを置く。火事にならないよう気をつける。 【児童対策】転倒による怪我多発。登下校は必ず帽子をかぶる。手に入ればスパイクや爪の付いた運動靴。 雪が一度降ったら、春まで自転車やキックスクーターには乗らないよう指示する。本当に危険。 自転車、バイク、車に引っ掛けられたり突っ込まれたりする危険性があることを常々言い聞かせる。 【慢性疾患対策】 居間とそれ以外の部屋の温度差が激しいので、血管性疾患の持病のある方は要注意。 お風呂は日のあるうちに。飲酒後の入浴はさける。 夜のお手洗いは介護用ポータブルトイレを利用するのもよい。災害時にも使える。 894 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 12 12 48.68 ID mU3YBewo0 【妊婦対策】 切迫流早産の引き金になる。自分だけは大丈夫と思うな。「冷えたらおしまい」です。 寒冷地では、晩秋から早春にかけて生まれる子が多い。妊娠初期が秋冬にあたる人は流産要注意。 厳寒期は、使い捨てカイロを肩甲骨の間と下腹部に毎日1枚ずつ。そのくらいの贅沢は許される。 【-二十度なのに一ヶ月検診に歩いかなくちゃ(涙)の場合】 しっかり着せた上で、巻きスリングを使って母の体と密着させる。 その上から、3Lサイズのフリースパーカーとママコートを重ね着。 【交通対策】 「最低気温-二十度」は徹底的に寒いわけではないので始末に悪い。 例えば、道路面は日中かなり熱くなることが予測され、雪がとけて夜凍結する可能性大。 そこへ雪が降り重なると、全面凶器と化す。スタッドレスを推奨するが、基本は「運転を避ける」。 路側帯には雪が詰まれ、車幅がせばまり、視界も悪くなって交通事故多発。 運転する人は対人対物無制限に入ること。 「なにとぞ事故にあいませんように。」と祈りつつカタツムリのような速度で運転する。 自転車は本当に危険。傘を差しての片手運転は自殺行為。 列車も遅れる。とまる。時間に充分余裕を持って。一方で、遅刻に寛容な社会作りを目指す。 895 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 12 14 08.37 ID mU3YBewo0 【その他、思いつくままに】 花瓶は水を入れたまま放置すると割れる場合がある。水を毎日替える、造花で我慢など、工夫を。 同じ理屈で便器が割れる場合もある。とりあえず暖房便座つけっぱなし。便所の窓を開けっ放しにしない。 小動物(変温)を飼う場合は、専用ヒーターを付ける。可能であれば暗所で冬眠させる。 ストーブのない部屋ではすべてが凍ったり溶けたりを繰り返す。凍ってまずいものは冷蔵庫へ。溶けてまずいものは冷凍庫へ入れる。 夜寝る前に水道本管の元栓を締めて、すべての蛇口をあけて水を抜く。 給湯器がなければ、素手で食器を扱うのは無理。ゴム手袋をすればなんとか耐えられる。 洗濯物を外に干すと凍る。凍ると乾きが遅いので、寝室に干す。加湿器代わりになる。 日に一度は家をぐるっと回って、落雪落氷の点検を。豪雪対策は、詳しい方におまかせします。 914 :63[sage]:2011/06/07(火) 13 01 48.86 ID 3featbav0 おひさしぶり〜ふ ID mU3YBewo0さん乙です!参考にさせて頂きます。 夜、便器や排水口なんかには車用?の不凍液を入れておくという手もあるみたいですね。 916 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 13 13 42.01 ID nCUZ8H6l0 毎冬夜が―10〜ー15℃になる程度の地域の者ですが、 体は衣服で暖まるのですが、結構顔が寒さで痛いです。鼻毛も凍ります。 外を歩くような場合を想定し、鼻と口を保護するマスクみたいなやつがあるといいですよ。 スキーに行くような格好とでもいいましょうか。 922 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 13 31 06.87 ID 8LvQFduQ0 冬になって一気に気温がさがり気になるのが水道の凍結 ただ凍るだけだったらまだいいけど、東北人の自分でも水道管の破裂は恐怖 普段、寒さを知らない人間ならそこまで考えないのかもしれないけど便器内の凍結 水抜きするより少しづつ出していたほうがいいって考えたが急激に冷えるとその水さえ 凍るのではないか?と思える。北海道の人いたら水道の対象方法おしえてほしいな 925 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 13 42 59.03 ID mU3YBewo0 889です。実は私のところでは、水道管には電熱線がまいてあり、便器には凍結防止用の電気が通っています。 それがないところで最低-20度が一週間とか続くと、どうなるのかなと心配しています。 933 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 14 02 07.53 ID mU3YBewo0 914 現段階で、便器を寒冷地仕様にするには経済負担が大きいですよね。 63さんの「不凍液」法は、試したことはありませんが、一番現実的と思われます。 平地に先んじて我が家は極寒入りすると思うので、電気を切って試してみたいと思います。 935 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 14 13 30.53 ID KBxEOQd20 914 933 LLCは下水に流してはいけなかった気がします。 (処分についてググれば出てきますが) 排水口やお手洗いに入れるのはダメだと思います。 放射能汚染もそうですが、他の汚染にも気をつけないと。 偉そうにすみません。 940 :86 ◆wZFHqVes3U [sage]:2011/06/07(火) 14 26 46.55 ID otwxTKidO 山形が先冬長い間終日マイナス気温が続いたんだけど、何が困るって雪が溶けなくてどんどんたまるんだよ。 家の周りの雪トラックに積んで三万とか変なバイトし出すヤツもいて。 終日道路がてろんてろんだし。氷がいびつに固まってる状態だから事故ばっかり。今年の冬も経済回ってるかわからんけど必ずや妨げになるよ。 しかも民主党だからか除雪が行き届かないんだよね。 国道で車数百台立ち往生てニュース覚えてるかな? 946 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 14 34 17.05 ID 0LLepvt/0 940 除雪の為の費用仕分けされたって話だねぇ 国道で立ち往生<あの時も信じられないほど長時間閉じ込められたんだよね 救助までに時間かかってしまった。そんで、立ち往生した人達同士で助け合ったんだよね 見えてくるものがあるなぁ 962 :本当にあった怖い名無し[sage]:2011/06/07(火) 14 56 47.71 ID NkDHaVQb0 寒冷地では車も少々いじる必要があるよ。 バッテリーとワイパーとウォッシャー液は寒冷地仕様に買い換え。 スタッドレスタイヤはケチらずいいものを。 車にはスコップと古い毛布を積んでおくのが常識。はまったときの脱出用。 道路状態はブラックアイスバーンが一番おっとろしい。 慎重に運転したって思うように進まなーい。とまれなーい。 それと徒歩で買い物に出かけるときにソリを持参する人が結構いる。 雪上では手押し車や台車が使えないので 買った荷物はソリに乗せて引いて帰る。 子供を乗せて引いて歩く母親も大勢いる。