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このページではPS3/360/Win用ソフト『トゥームレイダー』と、PS4/One用ソフト『トゥームレイダー ディフィニティブエディション』を紹介しています。 判定はどちらも「なし」です。 『トゥームレイダー』シリーズの第1作は『トゥームレイダース』を参照してください。 トゥームレイダー トゥームレイダー ディフィニティブエディション 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 トゥームレイダー 【とぅーむれいだー】 ジャンル サバイバルアクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション3Xbox 360Windows XP~8 発売元 スクウェア・エニックス 開発元 Crystal Dynamics 発売日 【Steam】2013年3月4日【Win/PS3/360】2013年4月25日 定価 【Steam】$49.99USD(*1)【Win/PS3/360】7,980円 廉価版 ゲームオブザイヤーエディション【Win/PS3/360】2014年3月27日/3,990円 レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 判定 なし トゥームレイダーシリーズ トゥームレイダー ディフィニティブエディション 【とぅーむれいだー でぃふぃにてぃぶえでぃしょん】 ジャンル サバイバルアクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション4Xbox One 発売日 【PS4】2014年2月22日【One】2014年9月4日 定価 【PS4】4,800円(税5%込)【One】4,937円 レーティング CERO Z(18才以上のみ対象) 判定 なし 概要 女性冒険家であるララ・クロフトの活躍を描いた『トゥームレイダー』シリーズのリブート作品。 本作では、ララがトゥームレイダー(*2)になるまでの物語が描かれる(*3)。 なお、本作のレーティングはシリーズ初のCERO Z(18歳以上のみ対象)となっている。 『ディフィニティブエディション』はPS4/One向けにグラフィックを強化した移植版。 1080p解像度に対応し、ライティングやテクスチャもパワーアップしており、配信された全DLCも同梱されている。 特徴 シリーズリブートを謳っているだけあり、システムは大幅に刷新された。 『レジェンド』で一度変更されたシステムをさらに変更。今回は一般的な現代TPSに近い形式になった。 左右のアナログスティックでそれぞれ移動と視点変更。武器を構えることで照準があらわれ、右スティックで狙いをつけて撃つ。なおロックオン操作は削除(*4)されたので、自分で照準を合わせる必要がある。 敵が近くにいるとララが自動的に戦闘態勢をとるようになり、遮蔽物がある場合は近づくことで自動的に身を隠す事が可能に。またそこから掩体に身を隠しつつの発砲も可能なので、銃撃戦時のカバーアクションにもなっている。 敵に気づかれていない場合はステルス状態となり、背後から近づくことで他の敵に気づかれずに倒せる「ステルスキル」が発動可能になった。 また、新武器の弓やサイレンサーの付いた銃を使う事でもステルスキルが可能。矢や落ちている投擲物を近くの壁や地面に当てる事で敵の注意を逸らすといった、ステルスアクションの要素が盛り込まれている。 日本近海のとある島を舞台にした、オープンワールドとなっている。 シリーズ初のオンライン対戦も用意されている。 ジップライン、クライミングといった定番のアクションは踏襲されているが、『レジェンド』以降おなじみだったグラップルは削除された。 代わりにゲームが進むと前述の弓を使ってロープを張れる「ロープアロー」と、火を点けられる「ファイアアロー」が使用可能になる。 新システムとして、ボタンひとつで瞬時に視界の色が変わり、その中で周囲の意味あるオブジェクトや敵などを強調表示する「サバイバル・インスティンクト」が採用された。 同社の『ヒットマンアブソリューション』で採用されたものと同様のシステムになっている。 各地の休息場所となるキャンプでスキルの習得、武器の強化、一部のキャンプ間限定だがファストトラベルが出来るようになった。 スキルには「探索をサポートするもの」「戦闘を有利にするもの」「アイテム収集効率を向上させるもの」など多々あり、習得するには敵を倒したり狩猟採集をおこなったりして、経験値を貯めスキルポイントを入手する必要がある。スキルを習得していくと称号が変化していき、新たなスキルがアンロックされるようになっていく。 武器は倒した敵を調べたり、落ちている箱からサルベージを入手し一定量を消費することで各種機能を強化できる。サルベージは各武器のパーツを入手する場合もあり、パーツを集めることで武器のアップグレードも可能。 フィールドには様々な人物が残した文書である「ドキュメント」と、古代の遺物である「レリック」に加え、宝物である「ジオキャッシュ」の他、「シークレット・トゥーム」などの収集要素がある。 このうち「シークレット・トゥーム」はメインストーリーのクリアには必要がない隠された遺跡であり、過去のトゥームレイダーシリーズのような仕掛けを解いてゴールを目指すことで、大量の経験値や他の収集要素の位置がマップに表示されるという報酬が得られる。 本作はリニアではなくほとんどの場所にあとから戻ることが可能なので、収集要素はシナリオ上不可能な特定の期間を除いて好きなタイミングで回収しにいくことができる。 評価点 シリーズ最高クラスのグラフィック。 嵐渦巻く山脈や死体の転がる陰鬱な地下遺跡から、陽に照らされた大海に望む漂白した船舶、思わず身が竦むような高さの電波塔と眼下に見える自然風景、そして非現実的なまでに雄大な太古の日本風の城…その中を冒険していく臨場感は高評価である。 また、主人公であるララのヴィジュアルも評価点にあげられ、サラサラな髪の表現が評判になった他、サバイバルを売りにしているため生傷や汚れなどもリアルに描写され、美しくも勇ましい女性を自らの手で操作するというシリーズの長所がより際立っている。 ついでに、ララの大きな乳房と尻の挙動もお色気要素として見ることも可能である。 アクションも良好。 そつのないTPS視点によるカバーを多用する銃撃戦、そこまで本格的ではなく邪魔にならない程度だが緊張感は十分にあるステルス、しっかりとトゥームレイダーらしいジャンプ クライミングアクションなど、さすがに個々の要素の平均的な水準は高い。 ロープアローを使って敵を引きずり落す、崖にロープをかけて移動する、岩肌にピッケルを突き立ててのクライミングなどリアルなアクションが多く、思わずハラハラするような映画的な冒険を自分で操作する楽しみは、前述したグラフィックの良さも相まって評価できる。 視界内で意味のあるオブジェクトを感知し色をつけて知らせるサバイバル・インスティンクトによって、現代的な優れたグラフィックのゲームにありがちな「美麗であるが故に、意味のあるモノと単なる背景との区別がつきにくい」という難点が回避されている。 謎解きが苦手なプレイヤーにも配慮されているわけだが、もちろん謎そのものの答えが知らされるわけではないので、適度な難易度が維持されていることにもなる。 サバイバル・インスティンクトは敵の姿も感知し、大雑把に敵が相互に視界内に収まっているかどうか(*5)なども色で知らせてくれる。 これも、場合によっては敵がどこを見ているのかわかりづらく判断の難しいステルス要素の難易度を、万能すぎず適度に補正してくれる要素として評価が高い。 賛否両論点 謎解きよりも戦闘の比率が高く、従来のゲーム性を期待したファンからは大きく不満が出た。 本作はパズル的な謎解き要素はそこまで多くない。基本的には目的地までどう移動するかというジャンプやクライミングの要素と、ステルスそして銃撃戦である。謎解き要素は回り道のおまけであるシークレット・トゥームに依存してる節があるが、そのシークレット・トゥームも…(後述)。 登場する敵もほとんどが人間。野生動物もいるものの、脅威となるのは狼と猪くらいしかおらず一部の無限湧きを除けば登場する数も少ない。 序盤から、わんさかと湧いてくる敵を相手に孤軍奮闘するように撃ち合いをすることが強制されるシーンが多い。敵は後ろから回り込んできたり、火炎瓶を投げてきたりとやりたい放題。それを相手取って、ララも敵軍団を射殺しまくることになる。トゥームにドンパチを求めていないプレイヤーからは批判された。 ただし、シリーズ初見プレイヤーなどからは好評な意見も多く、もっと戦闘を楽しみたかったという声も少なくないため、アクションシューティングとしてのクオリティはそれなりに高いといえる。実際、シューター好きの多い海外では軒並み高評価を得ている。 以上は『トゥームレイダー』に何を求めているのかで評価が分かれるという意味で、正しく賛否両論と言えるだろう。 ララの行動と演出のギャップ ストーリーは21歳のララはじめての冒険。彼女が極めて過酷な旅路において、生まれて初めて殺人を犯し、信頼する父親同然のサバイバルの師を失い、最終的にはタフな女性となっていく物語である。 このなかでララは女性主人公にこれほどまでとはと思えるような危機が降りかかり、まず開始十分を経ず腹を木の杭で刺され、何度も何度も高所から落ち、敵から顔面を複数回殴打される場面もあり……前述したように生傷や血にまみれながらも、プレイヤーと共に生き抜くことになる。 そういったわけで手に汗握りながら彼女を操作するプレイヤーがいる一方、「プレイヤーが操作するキャラとしてのララ」と「ストーリー上の未熟でボロボロなララ」との乖離に違和感を覚えるプレイヤーもいた。 例えば「先ほどまで腹に木の杭が刺さっていたのに、少し治療したような描写があったらすぐに元気に動いてる」「先ほど初めて人を撃ち殺し動揺していたのに、もう次の場面ではステルスしながら敵の頭を淡々と撃ち抜いてる」など。ゲーム上の都合ではあるのだろうが…。 がっかりな日本要素 今作は日本の(架空の)孤島が舞台を舞台に「邪馬台国」とその女王卑弥呼の話が展開されるが、いわゆる「外国人から見た間違った日本要素を全て邪馬台国にごちゃ混ぜしたような世界観」であり、日本のプレイヤーからは違和感が相次いだ。 まず、邪馬台国自身が現在の大和民族との関連も疑わしいとされる。卑弥呼の子孫を自称するサムのキャラ設定自身がそもそも卑弥呼は巫女で、子供のいないとされる。 卑弥呼の姿やそれを守る兵士の格好は古代の格好ではなく、中世の侍の格好である。 卑弥呼という原始的・宗教的指導者であるのに、仏像や寺が多く建立されている。 アイテムの多くは日本の各時代の歴史的遺物であるが、邪馬台国の人々がどうやってその文化財を手に入れたのかは謎である。 さらに後半は侍のゾンビが登場してくるなど、一種の超展開になっていく。また逆に、一応は日本を舞台にしていながらきちんと出番がある日本人がおらず、かろうじて日系人の女性が1人いるだけ(*6)である。 もっとも、これまでのシリーズも古代文明の生き残りや恐竜が登場するといった超展開が存在したため、ある意味いつものことと言えるが。 QTEの存在。 前作までに比べて慣れないとタイミングが非常にシビア。序盤の何者かに足を掴まれるシーンで岩に押しつぶされるプレイヤーが多発。 一方、イベント以外の通常シーンで発生するQTEに関しては好評の声もある。 大体の場合においてQTEの失敗=ミスシーンが流れて死亡 → リトライなのだが、このミスシーンがララが岩に潰されたり刺突物に体を貫かれたりとレーティング相応にややエグい。それだけでなく場面によってはリトライのテンポを削ぐくらい長いシーンも。 厳密にはQTEではないのだが、ララが坂道を滑ったり吹き飛ばされて障害物を避けながら進むというシチュエーションの一部で、避けるべき障害物がどれなのかパッと見ではわからないという不親切な場面がある。 問題点 カットシーンが非常に多い。特に「ララが崩れゆく舞台からなんとか脱出する」という似たようなシーンが頻発する。このため後半に行くにつれてダレてくる。 考えてもみて欲しい。映画のクライマックスで崩壊する建物から脱出し九死に一生を得るシーンは実にハラハラするだろうが、それを序盤から何度も繰り返し見せられるとどう思うだろうか?本作のカットシーンはまさにコレばかりで、次のステージへ進むたびに崩落したり川を滑り落ちたりするのでプレイするうちに「またか……」と見飽きてしまう。 前述したとおり、謎解きは従来シリーズと比べると非常に簡単なものが要所要所に少しあるだけ。おまけ要素であるシークレット・トゥームも数種類程度であり、簡単な謎解きだけでクリアできてしまい、広大な遺跡を探検するシーンは皆無。 水中を泳ぐシーンがなくなり、水辺で泳ぐことも出来なくなった。水に入っても移動速度が低下するだけで、デメリットしかない。 オフでは収集物をコンプリートしたらやることがなくなってしまう。コンプすることでのおまけ要素もなし(*7)。 最終ステージなど、行けなくなる場所が多く、もう1度エンディングを見ることもできない。手軽にエンディングを見たい場合、ラストステージ突入直前のセーブデータを残しておく必要がある。 収集要素の中に「特定のオブジェクトを全て破壊する」というものが用意されたが、この破壊物はトレジャーマップ(*8)を取っても表示されないため大抵最後の難関として立ちはだかる。そしてマップの繋がりが一部複雑なため、収集率を100%に出来ないプレイヤーが多発し「バグではないのか?」と言われた(実際は100%に出来る)。 『アンダーワールド』同様、無駄に収集物が多いだけで配置もおざなりな点は変わっていない。 そしてせっかく追加されたマルチも平凡な内容ゆえ、発売後すぐに過疎ってしまった。 「サバイバル」を謳っている割に希薄なサバイバル描写。 フィールドにいる動物を狩ることが出来るが、特別な食料やアイテムなどが手に入るわけではなく、また空腹などの概念もないため、経験値という他でも手に入る共通要素の取得にとどまる。つまり、単なるレベル上げとサルベージ集めの作業となってしまっている。 実際、普通にクリアするだけであれば動物を狩る必要はない。 この手のサバイバルゲームでは弾薬数も少な目になる事が多いが、本作ではマップの各所に置いてあったり倒した敵から取得したりの弾薬で十分に撃ち合いが可能。リソース管理の側面は極めて薄い。 Win日本語版はスクエニe-STORE専売だが、後にSteamで販売されている英語版を日本語化出来るDLCが販売された。その価格$30USDである。 日本語化のためだけに約3,000円という価格設定は各所で大きく話題になった。販売開始当初は手違い(?)から日本語データも含まれていたが、すぐにアップデート名目で複数収録されている言語の中からわざわざ日本語データだけ削除されたため大きく不満が噴出することとなった。 2018年現在ではゲーム本体の価格も改訂が入り(*9)、それに伴ってかこのDLCも980円と安価になってはいるが、ゲーム本体がSteamのセールで500円台(*10)で売られることがあるにもかかわらず、日本語化DLCはなぜかセールの対象外だったり値引きを渋ったりと「ゲーム本体より高いローカライズDLC」という事実が不満と悪評に拍車をかけていることは尚更否定できない(*11)。 スクエニ側が折れたのか発売から長い年月が経過したのか、2021年現在は全DLCが同梱された「GOTY Edition(*12)」が単品版と併せてSteamで配信されており、その内容には前述の日本語化DLCも含まれている。 パブリッシャーセール時の大幅割引(*13)狙いで購入すると600円台で買えるので「日本語化のためだけとは言え出費はできるだけ抑えたい」なら利用するのも手だろう。 こういった経緯もあってか、全てではないが『Life is Strange』『HITMAN(2016)』『Deus Ex Mankind Divided』ではSteam版の発売後から期間をおいた後、日本語化DLCを無償で配布する方式を取るようになった(*14)。 2021年12月31日にEpic Games Storeにて本作と『ライズ オブ ザ トゥームレイダー』『シャドウ オブ ザ トゥームレイダー』の計3作が期間限定で無償配布され、本作は「最初から日本語化された仕様」という形で配布された(*15)。同時にSteamで販売されている本作もこれまで有償だった日本語化DLCが無償DLCとなった。 総評 アクション面では相変わらず良質だが、近年のシューターゲームを意識した仕様変更が多く、そこが賛否を分けることになった。 ゲームオブザイヤーを獲得していることからも悪いゲームではないのだが、似たようなゲームが多いためオリジナリティは低い。 それ故に、『アンチャーテッド』や『FARCRY』風になった『トゥームレイダー』という評価も決して少なくはない。 シリーズ初見なら楽しめるだろうが、既存のファンが従来のトゥームを期待すると肩透かしに終わってしまう可能性もある。 余談 2018年に『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のタイトルで実写映画化された。3月21日より公開。 ララの演者は前2作のアンジェリーナ・ジョリーからアリシア・ヴィキャンデルに交代。吹き替え版のキャストはゲームと同じ甲斐田裕子氏が演じるなど、ファンには嬉しい要素も。 本作は当初『Tomb Raider Ascension』というタイトルで開発されており、今より遥かにダークでホラーな内容だった。 この『Ascension』時代の詳細な内容は、2021年10月にシリーズ25周年を記念してYouTubeの公式チャンネルで明かされた。 + 『Ascension』時代のプロトタイプ映像
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登録日:2017/10/16 Mon 17 01 30 更新日:2024/02/17 Sat 05 38 20NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 TOMB RAIDERS TPS アクションアドベンチャー インディ・ジョーンズ トゥームレイダー トゥームレイダース ララ・クロフト 女性主人公 映画化 死にゲー 洋ゲー 遺跡 高難度 トレジャーハンターのララ・クロフトが世界中の遺跡や施設で冒険を繰り広げる3Dアクションアドベンチャーゲーム。 1996年に発売された「Tomb Raider」から20年近く続いている人気シリーズである。 6作目まではイギリスのCore Design社、それ以降はアメリカのCrystal Dynamics社が製作しているため、いわゆる洋ゲーにあたる。 海外を中心として非常に高い人気を誇り、全世界でのシリーズ累計販売本数は4000万本を超え、映画化もされている。 反面日本では洋ゲーの宿命なのかマイナー気味であり、ゲームよりも映画の方が有名で、本シリーズを映画作品がゲーム化した物であると勘違いしている人もいる程。 プレイヤーはララを操作してジャンプ・よじ登り・水泳等のアクションを駆使しながらステージを探索し、 数々のトラップや敵との戦闘を潜り抜けながらゴールとして設定されている場所へ向かう、というのが基本的なゲームの流れ。 各ステージもマップ構成がよく練りこまれており、パズル要素など頭を使う場面や隠されたアイテム・仕掛けを見つけるといった「気づき」を必要とする場面も多い。 そのためアクションゲームとしてのみならず箱庭探索ゲームとしての完成度も非常に高い。 隠し部屋や隠しアイテムを探したり、クリアタイムを縮めるために腕を磨くなどやりこみ要素も多い。 全体を通して難易度は高めであり、特に初期作品は初見殺しやシビアな操作を要求される事が多く、死にゲーの様相を呈する場面も多い。 また主人公のララ・クロフトは「ゲームヒロインとして最も成功した人間の女性」としてギネス登録されており、テレビやグラビア雑誌への出演を始めとして様々な活躍をしている等ゲームの枠を超えた人気を持つ。 なお初期は「洋ゲーチックにデフォルメされたコケシ」のような濃い顔であったが、シリーズを重ねる毎に美人になっていっている。 ●シリーズ(本編) トゥームレイダース 対応機種:PC、PS、SS、iOS、Android 記念すべき第1作であり、「トゥームレイダー」の根幹はここですでに完成していた。 日本版のタイトルは「トゥームレイダース」であるが、原題では「ス」はついていない。 トゥームレイダー ゴールド/Unfinished Business 対応機種:PC、iOS 本編の後日談を描いた4つの追加ステージ。 トゥームレイダー2 対応機種:PC、PS、iOS、Android 2作目。前作からアクション・グラフィック両面での強化が図られており、これ以降の「トゥームレイダー」としての方向性はここでほぼ確立した。 ストーリーの中心が中国であるからかアジアンテイストが強く、近代施設や海底の冒険もあるなど前作とかなり毛色が違う。 トゥームレイダー2 ゴールデンマスク 対応機種:PC、iOS 4つのステージと1つの隠しステージからなる追加ステージ。 本編とストーリー的な繋がりは無いオリジナルストーリー。 トゥームレイダー3 対応機種:PC、PS 3作目。日本PS版のみ「日本語版」と「インターナショナル版」のディスク2枚組。 アクション・グラフィックは前作からさらに進化したが、複雑化や高難易度化を促進してしまった一面も。 特にセーブ回数が限られているインターナショナル版はシリーズ最高難易度と評される。 トゥームレイダー3 ロストアーティファクト 対応機種:PC 本編の後日談を描いた6つの追加ステージ。 トゥームレイダー4 ラストレベレーション 対応機種:PC、PS、DC 4作目。世界中を冒険した前作までとは違い、今回の舞台はほぼエジプトのみとなる。 グラフィックやギミックといった技術面は着実に進化しているものの、ゲームシステムが初代からほぼ同じであるためにマンネリ気味との意見も目立ち始めた。 The Times Exclusive Bonus Level 対応機種:PC 追加ステージ。 これまでの追加ステージとは違い、ステージ数は1つのみ。 トゥームレイダー5 クロニクル 対応機種:PC、PS 5作目。4つのストーリーからなるオムニバス形式の作品。 PC版にはトゥームレイダー版マリオメーカーとも言えるレベルエディタが付属。 新たなステージを作ったり、他人が作ったステージをダウンロードして遊べたりした。 トゥームレイダー 美しき逃亡者 対応機種:PC、PS2 6作目。グラフィックレベルが大きく向上し、人からの情報収集やララ以外の操作キャラクターなど新たな要素も盛り込まれた。 しかし開発の遅れやトラブルから製作が難航し、結局中途半端なままリリースされたために世界的に酷評を受けてしまった、シリーズの黒歴史。 トゥームレイダー:レジェンド 対応機種:PC、PS2、PSP、Xbox360 7作目。前作の酷評を受けて開発会社の変更やストーリーの再構成が計られた。 結果イギリスを中心として大ヒットを記録し、トゥームレイダーの評価を持ち直す事に成功した。 トゥームレイダー:アニバーサリー 対応機種:PC、PS2、PSP、Xbox360、Wii 8作目にして1作目のリメイク。 ビジュアル面は勿論の事ゲームシステムもオリジナル版から大幅に進化しており、もはや完全新作と言ってもいい程の別物。 トゥームレイダー:アンダーワールド 対応機種:PC、PS2、PS3、Xbox360、Wii 9作目。ストーリー的には7作目の続きに当たる。 前作の要素やキャラクターも登場する。 トゥームレイダー 対応機種:PC、PS3、Xbox360 10作目。これまでの設定をリセットし、「新生トゥームレイダー」として製作された。 タイトルもシンプルに「トゥームレイダー」に回帰したが、1作目や映画とごっちゃになりやすく、まぎらわしい。 これまでの「強い冒険家・ララの冒険」とは違う「ララが強い冒険家になるまでの話」が描かれる。 トゥームレイダー ディフィニティブエディション 対応機種:PS4、XboxOne ダウンロードコンテンツの全収録、表現規制の緩和、解像度の向上などを実装した家庭用機向けの次世代機対応バージョン。 ライズ オブ ザ トゥームレイダー 対応機種:PC、PS4、Xbox360、XboxOne 11作目。ストーリー的には前作の続きにあたるため、新生トゥームの2作目とも言える。 シャドウ オブ ザ トゥームレイダー 対応機種:PC、PS4、XboxOne 12作目にしてリブート版トゥームレイダー3部作の完結編。 ●シリーズ(番外・スピンオフ) Tomb Raider:STARRING LARA CROFT 対応機種:GBC(日本版未発売) Tomb Raider:Curse of the Sword 対応機種:GBC(日本版未発売) トゥームレイダー:プロフェシー 対応機種:GBA ララ・クロフト アンド ガーディアン オブ ライト 対応機種:PC、PS3、Xbox360、iOS、Android ララ・クロフト アンド テンプル オブ オシリス 対応機種:PC、PS4、XboxOne Lara Croft GO 対応機種:PC、iOS、Android、Windows Phone Tomb Raider I-III Remastered Starring Lara Croft 対応機種:PC、(海外のみ:Switch、PS4、PS5、XboxOne、XboxSeriesX|S) 初期3作品+追加ステージ集のリマスター作品。 グラフィックが描き直されている他、現代風の操作方法も実装(*1)。 ゲーム中いつでもリマスター前・後のグラフィックに変更できるため、雰囲気の違いを楽しみながら遊ぶのも一興。 本編発売後に配布された追加ステージはコンシューマー作品では初めての収録となる。 PC版は字幕・音声共に日本語に対応しているものの、2024年2月時点で日本のコンシューマーでは未発売。 ハードによっては海外版をダウンロード購入する事もできるが、日本語には対応していないので注意。 追記・修正は遺跡を発掘してからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 1作目の単独記事のみ作られていて他の関連記事が何も無かったので作成しました。 -- 名無しさん (2017-10-16 17 04 21) 実はCG班が寝ぼけて胸のサイズ水増しにした結果大うけしたらしいぞ -- 名無しさん (2017-10-17 10 00 03) バイオハザード全盛期と近かったせいか映画見るまでホラーゲームだと思い込んでた -- 名無しさん (2017-10-17 15 02 36) 初期作品は独特の怖さがあってある意味ホラー -- 名無しさん (2017-10-17 15 18 01) 叔母がPSの持っててけっきょく自分も含め皆が難しさに投げちゃったの覚えてる。今ならクリアできるはずだけどタイトルがまったく思い出せない、何作目なんだろ -- 名無しさん (2017-10-17 16 16 58) 親父がやってたオカンゲーならぬ親父ゲーだった人も多そう。俺の親父がやってたな。アイィ!と叫ぶ僧侶と敵、杖持ったソフィア・リー、カチャカチャうるさい執事、「2」の危機を感じさせる敵出現BGMとか見てるだけでも印象に残る。 -- 名無しさん (2017-10-17 16 35 21) 「Rise」系のリアルよりも悪くないけど、ブロック単位、動作単位で考える最初期のも好き。「この穴は3ブロック分だから越えられる」とか「この角度は乗れる、この角度は滑る」とか。グラが荒いのも手伝って「ここ行けるのか!」って気づいた時の喜びがたまらない。 -- 名無しさん (2017-10-18 23 47 17) 日本語訳を削除して日本語パッチを3000円で販売という悪徳商法(ボソッ -- 名無しさん (2017-10-24 20 59 20) 名前 コメント
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 TOMB RAIDER 2 タイトル TOMB RAIDER 2 トゥームレイダー2 機種 プレイステーション 型番 SLPS-01200 ジャンル アドベンチャー 発売元 ビクターインタラクティブソフトウエア 発売日 1998-1-22 価格 5800円(税別) タイトル TOMB RAIDER 2 PlayStation the Best 機種 プレイステーション 型番 SLPS-91119 ジャンル アドベンチャー 発売元 ビクターインタラクティブソフトウエア 発売日 1999-2-4 価格 2800円(税別) タイトル TOMB RAIDER 2 PS one Books 機種 プレイステーション 型番 SLPS-91434 ジャンル アドベンチャー 発売元 ビクターインタラクティブソフトウエア 発売日 2001-12-13 価格 1800円(税別) タイトル TOMB RAIDER 2 機種 プレイステーション 型番 SLPM-80168 ジャンル 体験版 発売元 ビクターインタラクティブソフトウエア 発売日 価格 非売品 トゥームレイダー 関連 Console Game SS TOMB RAIDERS PS TOMB RAIDERS TOMB RAIDER 2 TOMB RAIDER III ADVENTURES OF LARA CROFT TOMB RAIDER IV THE LAST REVELATION TOMB RAIDER V CHRONICLES DC TOMB RAIDER IV Wii TOMB RAIDER ANNIVERSARY TOMB RAIDER UNDER WORLD Handheld Game GBA TOMB RAIDER The Prophecy 駿河屋で購入 プレイステーション
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【TOP】【←prev】【PlayStation】【next→】 TOMB RAIDER III ADVENTURES OF LARA CROFT タイトル TOMB RAIDER III ADVENTURES OF LARA CROFT トゥームレイダー3 機種 プレイステーション 型番 SLPM-86196~7 ジャンル アドベンチャー 発売元 エニックス 発売日 1999-3-4 価格 6800円(税別) タイトル TOMB RAIDER III ADVENTURES OF LARA CROFT 機種 プレイステーション 型番 SLPM-80385 ジャンル 体験版 発売元 エニックス 発売日 価格 非売品 トゥームレイダー 関連 Console Game SS TOMB RAIDERS PS TOMB RAIDERS TOMB RAIDER 2 TOMB RAIDER III ADVENTURES OF LARA CROFT TOMB RAIDER IV THE LAST REVELATION TOMB RAIDER V CHRONICLES DC TOMB RAIDER IV Wii TOMB RAIDER ANNIVERSARY TOMB RAIDER UNDER WORLD Handheld Game GBA TOMB RAIDER The Prophecy 駿河屋で購入 プレイステーション
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作品データ タグ: 1990年代 ゲーム 女性 海外 転倒 金属化 黄金化 ジャンル ゲーム 種類 黄金化、金属化 性別 女 内容 乗ると黄金になってしまうミダスの手が登場します。 もちろん載ってしまうと主人公のララは黄金化してしまいます。 トゥームレイダー:アニバーサリーというリメイクもあり、そちらでは演出がより凝ったものになっています。 Tomb Raider I-III Remasteredでは、オリジナルをベースにディティールアップした黄金化が楽しめます 画像・動画 PS1 アニバーサリーエディション リマスター(2024) タグ: 1990年代 ゲーム 女性 海外 転倒 金属化 黄金化 外部リンク あったら 批評・コメント 名前 コメント
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トゥームレイダー 主人公 コメント 1996年にイギリスのゲーム会社 Core Design が制作し、アイドスが発売したアクションアドベンチャーゲーム。 開発は6作目『美しき逃亡者』までが Core Design 、7作目『レジェンド』以降はアメリカの Crystal Dynamics。 主人公 チラチーノ:ララ・クロフト コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る 草案 アマルスorチゴラス:コンラッド・ロス アメモースorビビヨン:サマンサ・ニシムラ ガメノデス:ジョナ・マイアヴァ フーディン:ジェイムズ・ホイットマン ランクルス:アレックス・ワイス -- (ユリス) 2017-01-28 17 28 48 ララ・クロフトポケモン言うなら。ブリガロン、トリデプス、チラチーノ、アシレーヌ、ジュナイパー、ルガルガン、サーナイト、フラージェス、アブリボン、メガタブンネ、ミロカロス、ミミロップ、ドレディア、チラチーノ、アローラライチュウ、レシラム、カイオーガ、シャワーズ、ラランテス、アローラキュウコン、キュワワー、フェローチェ、メレシー、クレッフィ、テラキオン、スイクン、ラティアス、ファイヤー、ケルディオ、ジラーチ、ビクティニ -- (うたかたのアリア) 2017-01-28 16 29 04 アマンダ・エバート=エーヒィ、色違いサーナイト、ブラッキー、エモンガ、ヘルガー、ゴルバット、イベルタル、マニューラ、マナフィ、ブーピック、ユキメノコ -- (アップル) 2016-03-21 21 02 26 草案 サバイバー エアームド:パイロット ソラリ スリーパー:クリーパー 名前ネタ -- (ユリス) 2016-02-07 21 09 09 ジャクリーヌ・ナトラ、ミス・ソフィア・リー=ペルシアン、ブニャト、レパルダス、クロバット、ヘルガー(メガ進化)、ダークライ -- (ブルーベリー) 2016-02-06 20 15 36 ララ・クロフト=ミミロップ、メガミミロップ、ライチュウ、サンダー、ライコウ、メガタブンネ、エネココロ、ラティアス、メガラティアス、ジラーチ、ケルディオ、テラキオン -- (アップル) 2016-02-06 20 12 27 草案 サバイバー クリムガン:グリム 名前ネタ ソラリ サボネア:サボテア -- (ユリス) 2015-09-21 17 26 50 トゥームレイダース コロモリ:コウモリ デルビル:オオカミ リングマ:クマ チゴラス:恐竜(小) ガチゴラス:ティラノサウルス -- (ミキ) 2014-09-14 23 48 40
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トゥームレイダー クリア(・∀・) 2014/12/07 クリアしましたヽ(゚∀゚ )ノ 普通に面白かったです。 2014/12/06 難破したエンジュランス号に向かうところです。 2014/12/05 サムをソラリから救出するところで、 ソラリの根城というキャンプ地まで到着。 2014/12/04 グリムのもとへ向かうところです。 2014/12/03 2人目のパイロットの場所を確認するところです。 2014/12/02 救援信号を送信するところで通信用コンソールを探すようです。 あまり進行できませんでした(´・ω・`) 2014/11/30 「アンチャー」っぽいと思って購入しましたが、 オープンワールドの雰囲気もあっていい感じ。 とりあえず救難信号を送信するところでバンカーを探すようです。
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今日 - 合計 - トゥームレイダー2の攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 17時03分30秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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トゥームレイダー アニバーサリー - Tomb Raider Anniversary トゥームレイダー アニバーサリー - Xbox360 メーカー:スパイク 発売日 2008/3/27 公式サイト 攻略WIKI無し 実績解除 TOMB RAIDER LEGENDの実績は コチラ テンプレ 家ゲACT攻略板より ◆公式:Tomb Raider Portal http //www.tombraider.com/ 現在TOPはポータル化し、Anniversary・Legend・The History などのコンテンツと、ニュースやフォーラムなどをリンク ◆発売元:Eidos Interactive http //www.eidos.com/ ◆攻略&参照サイト ララの冒険日誌 123Plus!(シリーズ全般の攻略) http //homepage2.nifty.com/mars01/laprm/ Tomb Raider Tour Guide Pages(シークレット情報) http //www.din.or.jp/~kamo2/tombraider/tomb_index.html ◆前スレ:トゥームレイダー総合攻略スレ★6 http //game13.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1174055063/ 過去ログその他は 2-5 あたり ◆過去ログ トゥームレイダー総合攻略スレ★5 http //game11.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1166451413/ トゥームレイダー総合攻略スレ★4 http //game10.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1159700122/ トゥームレイダー総合攻略スレ★3 http //game10.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1132333362/ トゥームレイダー総合攻略スレ 2 http //game10.2ch.net/test/read.cgi/goveract/1103133359/ トゥームレイダー総合攻略スレ http //game9.2ch.net/test/read.cgi/gameover/1076841461/ ◆関連スレ PCアクション板:トゥームレイダー総合スレ Part8 [Tomb Raider] http //game14.2ch.net/test/read.cgi/gamef/1184673481/l50 ◆関連ニュース 『トゥーム・レイダー アニバーサリー』がWiiに登場(2007年5月15日) http //www.inside-games.jp/news/206/20671.html シリーズ最新作、「Tomb Raider Anniversary」の発売日が決定(2007年4月25日) http //www.4gamer.net/news/history/2007.04/20070425140607detail.html ◆国内:家庭機用向け公式&製品情報 株式会社スパイク - トゥームレイダー レジェンド公式ページ http //www.spike.co.jp/tombraider/ Xbox360 :2006年10月5日発売 7,140円 PS2/PSP:2006年12月7日発売 7,140円(PSPは5,040円) ◆国内:PC向け公式&製品情報 株式会社ズー - トゥームレイダー レジェンド 日本語版サイト http //tombraider.zoo.co.jp/ Windows日本語版:2007年9月28日発売 オープンプライス (販売は 7dream 及び Amazon の通販専売) ◆家庭機用『トゥームレイダー』に関するFAQ Q:国内でこれまで発売されたタイトルは? A:以下が現在までに発売された。 ・トゥームレイダース(1997年 PS/SS ビクターインタラクティブソフトウエア) ・トゥームレイダー 2(1998年 PS ビクターインタラクティブソフトウエア) ・トゥームレイダー 3 アドベンチャーズ オブ ララ・クロフト(1999年 PS エニックス) ・トゥームレイダー 4 ラストレべレーション(2000年 PS/DC カプコン) ・トゥームレイダー 5 クロニクル(2001年 PS カプコン) ・トゥームレイダー プロフェシー(2002年 GBA ユービーアイソフト) ・ララ・クロフト トゥームレイダー 美しき逃亡者(2003年 PS2 アイドスインタラクティブ) ・ララ・クロフト トゥームレイダー レジェンド(2006年 Xbox360/PS2/PSP スパイク) Q:現在でも入手可能か? A:1と2には廉価版の「PS one Books」、4と5には廉価版の「カプコレ」がそれぞれ存在。 3は発売元のエニックス(現スクウェアエニックス)が、廉価版を未製造・未発売。 GBAプロフェシーは廃盤。TR6-美しき逃亡者も、 05年末で国内アイドスが閉鎖されたので廃盤。 ここまでの全作品は、原版・廉価版共に新品入手は困難、中古及びオク探索で。レジェンドは絶賛発売中。 Q:トゥームレイダース、レイラ、と私は呼びたい A:どうぞお好きなように。ちなみにレイダースの「ス」は1のみ、レイラの呼称は2まで使用されたが、 これはビクターによって改編された国内仕様限定の話。 Q:『Tomb Raider Anniversary』の国内販売は? A:レジェンド同様、スパイクから2008年に Wii/Xbox360/PS2 で発売予定(現在/リリース予定情報のみ)ではある。 トゥーム レイダー: レジェンド 日本語版
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このページは『トゥームレイダー2』(良作)と、『トゥームレイダー3』(判定なし)の二作品を紹介しています。 トゥームレイダー2 概要 前作からの変更点 ストーリー 評価点 問題点 総評 余談 トゥームレイダー3 概要(3) 『2』からの主な変更点 ストーリー(3) 評価点(3) 賛否両論点(3) 問題点(3) 総評(3) 余談(3) トゥームレイダー2 【とぅーむれいだーつー】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーションWindows 95Mac 発売元 Eidos Interactive【日本語版】ビクター インタラクティブ ソフトウェア 開発元 Core Design 発売日 【PS】1998年1月22日【Win】1998年2月25日 定価 【PS】5,800円【Win】7,800円 配信 【Win】Steam 2012年11月28日/711円 判定 良作 ポイント 動きに快適さを齎す新システムの導入一方で舞台やシークレットの仕様など一部に不評も人殺し方面にシフトしたゲームの全貌 トゥームレイダーシリーズリンク 概要 様々な遺跡を冒険する3Dアクション『トゥームレイダー』シリーズの第2作目。 原題はサブタイトルの付いた『TOMB RAIDER Ⅱ STARRING LARA CROFT』だが、省略されている場合が多い(*1)(*2)。 基本的なシステムは前作を踏襲しつつ、新たなアクションの追加によりさらに進化を遂げた作品となった。 PC版は今作からWindowsに対応し、グラフィックが大幅に強化されている。 前作からの変更点 基本的なシステムは前作と同様だが、以下のような新アクション・新要素が追加された。 ゲーム内メニューでのコンパスが廃止され、新たにストップウォッチが採用された。使用するとゲーム内経過時間、ステージ内でのシークレットの入手状況、敵の撃破数、弾薬とメディパックの使用量、進行距離といったクリア後に表示される総合リザルトの現在の状況を表示する。目標を定めて再プレイを促すきっかけになるステータスであり、やり込んだプレイヤー向けの情報画面。 前後のジャンプ中に空中180度ターンが可能になった。空中で進行方向・攻撃方向を瞬時に切り替えられる様になり、慣れれば前作と比較にならない程に快適なテンポでのアクションが可能に。 水中でも同様に180度キックターンが可能になった。特に水中でレバーの切り替えを伴うポイントで重宝する。 特定の壁を上下左右に自由に移動できる「クライミング」が登場。背面に同じ様に掴める壁があれば、そのままクライミングする事も出来る。 特定の場所にあるロープを滑り降りる「ジップライン」が登場。 乗り物に乗って進む場面が登場。 新たな武器として「M16」や「水中銃」などが登場。 何も見えなくなる暗闇の部屋が登場。この部屋を照らすための新アイテム「トーチ(Flare)」も追加。 ステージにベニスの町やオペラ劇場といった遺跡以外の場所が登場。冒険の舞台が大きく広がった。 ステージ数も増えており、単純なボリュームでも前作から強化されている。 前作ではメディパックや弾丸などがシークレット扱いだったが、今作では龍の像がシークレットとなり、後のアーティファクトなどに繋がるようになった。 シークレットは各ステージ3つずつ用意されており、ステージ内の全てを集めればボーナスアイテムが手に入る。 PS版もどこでもセーブが可能になったので、全体的な難易度は下がったという評価が多い。 前作もPC版はどこでもセーブできたので、本来のゲームバランスになったとも言える。細かくセーブしていけばクリアもそれほど困難ではない。 PC版ではこの作品以降、武器やメディパックのショートカットキーが実装された。 ストーリー 古代中国の皇帝は魔剣「サイアンの短剣」の龍の加護による強大な力で大陸全土を支配していた。 圧政に立ち向かったチベット僧により短剣は万里の長城の奥深くに封印されたという。 後にジャンニ・バルトーリというイタリア人が短剣の封印を解くというアイテム「セラフ」を発見してしまう。 チベット僧たちはジャンニと戦い、彼とセラフを船ごと海中に沈めた。 そして現代、ジャンニの息子マルコ・バルトーリはカルト教団を率いてセラフを手に入れようと暗躍をはじめる。 一方、「サイアンの短剣」に興味を抱いたレイラも万里の長城へと向かうのだった。 評価点 前作から向上したグラフィック 基本的なつくりは前作と同じであるが、レイラの三つ編みが表現されるようになるなど細かい部分でクオリティアップしている。 この三つ編み、動くたびにプラプラ揺れるので技術面での向上も見受けられる点である。 さらにステージによってレイラの服装が変化するようになった。 前作は終始薄暗い遺跡が舞台であったが、今作では空が見える場所も存在するようになった。 秀逸な音楽 前作でも使用されたメインテーマはもちろん、場面に合わせた新たなテーマ曲が用意され、曲数も増えている。 神秘的な曲から緊張感を煽る曲、激しい戦闘テーマなど多彩な曲がゲームを盛り上げてくれる。 改善されたゲームバランス 今作では敵を倒して鍵をドロップさせて進むことが多く、戦闘を避けることが出来ない場面が増えた。 加えて、前作に比べて人間タイプの敵が多く登場する。彼らは銃による遠距離攻撃をしてきたり段差を乗り越えてきたりするため、安地で戦うといった戦法が通用しにくく、全体的に緊張感が増したと言える。 その対策なのか、今作ではショットガンが初期装備になっていたり、序盤でマグナムが拾えるようになり、攻撃力が強化されている。弾やメディパックも人間の敵を倒した際にドロップするようになった。 自由度とボリュームが増した練習ステージ 前作の「レイラの家」では一通りの操作を習ったら「そろそろ冒険に行こう」と自動的にメニュー画面に戻ってしまう仕様だったが、今回は気が済むまで自由に練習する事ができる。 ボリューム自体も強化されており、前作では行けなかった庭も解放されている。庭にはアスレチックコースがあり、ミスすると適切なアクションを教えてくれるので基礎練習になる上、タイムアタック機能もついているのでプレイヤースキルの上達にも役立つ。 問題点 操作性 操作は前作から変更一切なしで、キーレスポンスの悪さやコンパクトな挙動が出来ない仕様もそのままなので、慣れるまでが難しい。 今作から登場した乗り物も同様。後半のステージに設けられたスノーモービルは暴れ馬の如き安定感の無さで、ひとたび道を逸れて着地に失敗したり勢い付けて壁にぶつかるとあっさりと即死してしまう。 一撃死のトラップや長距離ジャンプなど、前作を一通りクリアしたことを前提としたトラップが序盤から登場するので、シリーズ初心者は高難易度に感じやすい。 舞台 ストーリーの都合上、遺跡を探索するステージが大幅に減った。 最初のステージの万里の長城を終えた後は、ベニス~海底~沈没船でセラフを入手するまで一切遺跡という舞台は存在しない。特に海底ステージは同じ光景が4ステージも続くので、飽きが来る程。 沈没船でセラフを入手するまででゲームの半分以上のステージを消費する事になる。難易度の高さ故何度もトライ&エラーを繰り返すゲームである以上、前作の雰囲気を期待したプレイヤーは肩透かしを食らう事となってしまった。 人間の敵が多過ぎる これもストーリー展開上の都合でやむ無いのだが、マルコ・バルトーリの率いるカルト教団が随所で敵として現れるので、本作では積極的に人殺しを迫られる。 ちなみに全18ステージ中、人間の敵が登場しないステージは3つしかない。 前作は墓荒らしというタイトルに違わぬ遺跡探索一辺倒であり、敵は動物とクリーチャーがほぼ全てを占めており、ナトラの取り巻き以外の人間の敵はいなかった。意思疎通が出来ずにひたすら襲ってくる動物だからこそ、こちらもあまり気に掛けずに倒していけたのが、今作ではあまりに多くの人間の敵との銃撃戦を強いられるので、主人公がやっている事は実質大量殺人のそれと変わらない。 特にベニス及び最終ステージのレイラ邸で顕著。また、人間型の敵自体にバリエーションが少ない。その分、サメ、バラクーダ、ウツボといった水中面での個性のある動物の敵も増えてはいるが。 まぁ主人公のララ(日本語版は2までは『レイラ』)はもともと敵と見なした対象への素行は悪いのだが… ちなみに大半の人間の敵に関してはレイラを殺そうとしてくるので彼女にとって正当防衛の範疇だが、こちらを基本的に攻撃しないモンク(チベット僧侶)を攻撃することも可能。この場合ペナルティとして(たとえ援護射撃の流れ弾が当たったとしても)以後全モンクたちがレイラを敵とみなして攻撃してくるようになる。 最後の最後、レイラがシャワーを浴びようとするシーンで何故かいきなりプレイヤーに気づき、覗きに来たと誤解(?)したのかプレイヤーに向かってショットガンを発砲。遂に彼女はプレイヤーまでも鉛玉をぶち込んだ。ララは気に入らないことをされると躊躇いなく銃撃するヤクザのようなタイプなのだろうか…? 戦闘面で緊張感が増したという評価点があるのは前述の通りではあるが、まだ人間の敵を作り慣れていないのか調整が甘く、動物の敵の特徴であった「ほとんど予備動作もなしに攻撃判定を発生させてくる」という大味な挙動をそのまま人間に当てはめてしまったのか、「銃を使う敵はこちらからは攻撃できない角度からでも正確な射撃を入れてくる」、「直接殴るタイプの敵はノンストップで追いかけてきてほぼ予備動作なしで攻撃してくる」と、場所によってはダメージを避けるのが非常に難しいバランスになっている。 シークレットの仕様 今作での仕様変更により、前作では単体のシークレットで装備品の補給が出来たものが、今作では単体では何の意味もないアイテムとなってしまった。 銃が増えた事によって色々と代用が利くようになった事、人間の敵が銃の弾をドロップする頻度が多い事により、攻撃面ではそれほど影響が出ていないのが救い。 ステージ毎のコンプリートに費やす手間の分、換算されるボーナスの割合はかなり美味しいのだが、妥協が許されないという点は結果的に幅を狭めてしまったと言って差し支えないだろう。 セーブの仕様 どこでもセーブ可能という事は、取り返しのつかない状態になってしまってもその状態をセーブ出来るという事にも繋がる。 こまめにセーブした結果、逆に避けられない攻撃を食らう状況から再開という展開も起こりうる。やろうと思えば死亡確定の高さの空中からの降下中でもセーブ可能。勿論そのデータはリセットしてステージの最初から始めるしかない。自殺再開のためのセーブなどやる必要は無いが。 ご丁寧に、取扱説明書にも一例を上げて注意を促している。 なお、PC版はステージセレクトができない代わりに自由なセーブポイントをいくつも作る事ができるという仕様なので、あまり頻繁に上書き保存していなければ詰みセーブをして大きくロールバックするハメになる危険性は(PS版に比べれば)少ない。 総評 細かい部分での仕様変更が気になる人もいるだろうが、前作から正当な進化を遂げてさらに面白さを増しており、ファンからの人気も高い良作アクション。 さらに歯ごたえのあるゲームプレイを楽しませてくれるので、前作経験者ならプレイして損はないだろう。 Steam配信版やiOS版があるので、現在でもプレイすること自体は難しくない。環境があり、歯ごたえのあるアクションゲームを遊びたい人にオススメしたい一作である。 余談 当時、PC版は公式で配信していた追加レベルが存在し、後に『トゥームレイダー2 ゴールデンマスク』の名でパッケージ版も発売された。 現在配信されているiOS版には、この追加レベルも収録されているとのこと。 Steamで全シリーズが配信されているが、コントローラー設定などが出来ないなどの問題もあるので注意。 一応、JoyToKeyを使えばほぼ問題なくプレイ可能ではあるが。 本作で追加されたアイテムのトーチには、炎が消えて完全消費した際にレイラがそのトーチを放り捨てる動作を伴う。 前作のギリシャステージ開始前のデモにて、ナトラに雇われたピエールが門前に缶詰めを放置していた事に対してレイラは「ピエールったら…ゴミは持ち帰りなさい?」と格好良く呟くのだが、本作の動作にて「お前が言うな」という行動を取る様に… トゥームレイダー3 【とぅーむれいだーすりー】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーションWindows 95/98Mac 発売元 【PS】エニックス【Win/Mac】Eidos Interactive 開発元 Core Design 発売日 【PS】1999年3月4日【Win】1998年12月24日【Mac】1999年12月17日 定価 【PS】6,800円【Win/Mac】7,800円 配信 【Win】Steam 2012年11月29日/711円 判定 なし ポイント マンネリ気味なシステムシリーズ歴代でも群を抜いて高い謎解きの難度理不尽なトラップの数々不条理で混乱を招きやすいギミック トゥームレイダーシリーズリンク 概要(3) 様々な遺跡や施設を冒険する、3Dアクション『トゥームレイダー』シリーズの第3作目。 原題はサブタイトルの付いた『TOMB RAIDER ADVENTURES OF LARA CROFT』。 前作(以下『2』)にて、遺跡以外に活躍の場を広げた路線を踏襲した作品となっている。 今作は日本PS版の発売元がエニックス(現・スクウェア・エニックス)に変わった。 『2』からの主な変更点 以下のような新アクション・新要素が追加された。 しゃがみ状態~その状態からの銃撃/四つん這い移動、特定の天井を掴んでのぶら下がり移動・ダッシュ移動が可能になった。 一部の極寒ステージでは、息継ぎゲージとは別に水に浸かるだけで減っていくゲージが追加。 状態異常に「毒」が追加。メディパックを使用しなければ、徐々に体力の約半分ほど減少する。 新たな乗り物(バギー、カヌー、水中スクーター、トロッコ)が登場。 射程の長い「MP5」、両手持ちで単発威力の高い「デザートイーグル」などの新武器が登場。 ステージの固定箇所にクリスタルが設置された。クリスタルは触れると消滅し、ゲームのバージョンによって異なる効果を発揮する。 PC版は「メディパック(小)と同じ効果」、日本語版以外のPS版は「セーブを行うための消費アイテムとして取得」、PS日本語版は「メディパック(大)と同じ効果」となる。 シークレットの仕様が初代同様、消費アイテム・武器となる銃に回帰。シリーズでもトップクラスの難度と名高い本作で2のシークレットの仕様では、上級者向けと言っても限度があるので妥当という所。 本作から、主人公の名前が英語版と同じ「ララ」に統一された。 全5章構成で、2~4章は任意の順番で進められる。また、コスチュームが章毎に変化。 PS版は本作よりDUAL SHOCKコントローラーに対応。アナログスティックでの移動および周囲を見渡す操作が割り振られた。 国内PS版は、日本ユーザー向けに難易度が調整(*3)された「日本語版」と、海外PS版と同内容の「インターナショナル版」の2枚組となっている。 ストーリー(3) 今から数百万年前の南極大陸。ひとつの巨大隕石がアンタルクティカをその本土と火山島とに切り裂いた。 そして、秘められた力が島の動植物の成長・進化を促進させた。 冷えて行く本土とは対照的に、島は地底のマグマの熱で暖かかったため、生物のオアシスと化していた。 島を最初に発見したのは、太平洋を渡って来た紀元前のポリネシア人だった。 彼らは宙に浮かぶ不思議な石―隕石の中心部―を崇拝し、その力で街を作り、長寿を誇った。 しかし、なぜか突然、彼らはこの文明を捨て去ってしまう…。 そして時は流れ…雪と氷の世界となった現代のアンタルクティカ。 科学調査会社のスタッフが掘り起こした岩の塊、それは驚くべきことにイースター島のモアイ像だった。 次々に掘り起こされたそれらは、火山口の縁から海を見つめるかのようだった。 さらに発見されたひとつの墓。そこには、進化論のダーウィンが航海した「ビーグル号」の名が刻まれていた。 スタッフの、ウィラード博士はつぶやいた。「ここは昔、何かあったな…」 一方、女性冒険家ララは、インドへと向かっていた。 現地の部族によって崇められてきたといわれる、「偉大な力を持つ石」を求めて…。(PS版説明書より) 評価点(3) ダッシュ移動の追加でゲームテンポが向上 息継ぎと同様のゲージ管理なため常用は出来ないが、障害物の無い場所では移動速度が増し、テンポが良くなったと好評。敵から逃げ切ったり、トラップ部屋から脱出するにあたりアクション性も増した。 演出面 グラフィックはさらに強化。草木生い茂るジャングルから軍事施設、夜の都会、果ては極寒の南極など様々なロケーションがリアル調で描かれている。 炎の動きや水中で血が滲む様子など、表現力が増した。 平時は静けさを重視し、特定の場所でのみ恐怖を煽るという緩急を付けたBGM・SEは今作でも健在。 今作から武器の発射時に薬莢が飛び出すリアル仕様になった(音が小さくてほぼ聞き取れないが、薬莢が地面に当たる際に"チャリン"という効果音まで入っている力の入れ様) やりごたえの増した「ララの家」 前作までにおける「ララの家」は単に練習ステージ程度の扱いであったが、今作の同ステージは様々な要素が追加された事により、ゲーム本編にも劣らない、やり応えのあるステージへと変化した。 恒例のアスレチックはジャンプなどの操作練習の他にもクリアタイムを計測できるように。 屋敷内では本編同様の謎解き要素も追加。また、謎解きで入手したアイテムを用いる事によって、乗り物を用いた隠しステージに行けるようになった。隠しステージもアスレチック同様にクリアタイムが計測されるため、本編以上に熱くなったプレイヤーもいると思われる。 戦闘バランスが調整された 敵が攻撃判定を出すタイミング等が調整され、前作に比べれば体力を削られにくくなった。特に人間の敵で変化を実感しやすい。 直接攻撃タイプの敵は殴る際に多少の硬直や予備動作が発生するようになった。 銃を使う敵は1発あたりの火力が軽減され、動いていれば銃撃をかわしやすくなった事で、一方的にダメージを受け続けるような展開が減少した。 一方で振り向きの速度が速くなったため背後に回り続け一方的に攻撃する戦術が通用しにくくなったり、かがんで遮蔽物に身を隠す、死に際に最後っ屁とばかりに1発銃撃を入れる等の動作が追加され強化されている部分もあるため、不条理さを削りつつも引き続き厄介な敵というポジションに収まっている。 強力な武器を使い、やられる前にやるのが最適解という場面が多いバランスだった前作と比較し、動き続けていればダメージを避けやすくなった事で戦闘のアクション性が高まったと言える。 賛否両論点(3) 『2』からの代わり映えの無さ 南極大陸やエリア51など、好奇心を煽るステージ構成ではあるのだが、「トゥームレイダー(墓荒らし)なのに遺跡ステージが少ない」という声が『2』と同様に多い。 ただし、『2』において、特に海底の沈没船ステージで似たような景色が4ステージも続いて中だるみを起こした反省からか、本作では序盤のインドでは自然中心のステージと遺跡中心のステージを交互に出したり、南太平洋編では樹海の村→軍用機の墜落現場→激流の河→寺院という展開になる等、似た印象のステージを連続で登場させないようにし、出来るだけプレイヤーを飽きさせないような工夫がされてはいる。 また、遺跡とは無関係そうなステージでも小規模な遺跡(またはそれに似た雰囲気のロケーション)を登場させるという試みも為されている。イギリスに馴染みの無いユーザーは「ロンドンの地下鉄の横穴を抜けたら遺跡(風の展示をしている博物館)だった」という状況に違和感を感じたりもしたのだが。(*4) 同様に人間の敵との戦闘も多い。敵がほぼ動物とクリーチャーのみであり、ララがれっきとした冒険家であった初代をクリアしたプレイヤーから見れば、目的のためなら人殺しを厭わないララに抵抗感を覚える人も。 但しこういった声は、マンネリ化を防ぎたい製作側と保守的なファンの板挟みになることの多い、シリーズ物の常である。 また、海外のゲーム誌「Retro Gamer」等で、クリスマスシーズンに間に合わせるために1年未満という極めて短い期間で制作したと開発スタッフが語っているため、目新しい要素を入れるだけの時間的余裕が無かったという事情もあると思われる(*5)。 前作も同じペースで作られていたらしく、この辺りは初代の想定外の大ヒットを受け、長らくヒット作に恵まれなかったCore Designが売れ線の商品をコンスタントに販売したかったという商業的な事情も絡んでいるのだろう。 非常に高い難度 元々高難易度で知られていたシリーズではあるのだが、今なおシリーズ最難関は本作であると認識しているユーザーも多いほどの難易度を誇る。 全体把握の難しいマップ構成に加え、即死級のトラップが不意打ちのように作動する場面も多く、まさに「死んで覚える」を地でいく本作のゲームバランスは「非常にやりごたえがあり、クリアした際の達成感が強い」という見方もできるが、「理不尽、不条理の域である」との評価も多い。 ルート分岐の実装 広大・複雑なマップでも、仕掛けを解いたりアイテムを拾う順番を多少前後できる以外は一本道の攻略ルートしか無かった前作までと異なり、ルート分岐が存在するステージも作られている。 なお分岐があるステージでもゴール地点は1つしかないので、どのルートを選んでもいずれは同じ場所にたどり着く事になる。 片方のルートは時間がかかるが簡単、もう一方は難しい代わりにアイテムが多い等ルート毎に特徴があるため、自分のプレイスタイルに合った方を選択でき、攻略の自由度が増している。 ただし片方のルートでしか取得できないアイテムやシークレットも多く、分岐の存在を知らない初見プレイではルート選択によって損をしてしまったり、アイテムを全て拾うやり込みプレイが不可能になる等の問題もある。 問題点(3) テンポを欠く仕様 これまでのシリーズではアイテムを拾った際に画面右下に入手したアイテムアイコンが表示されていたのが、本作では表示されなくなった。特にシークレットはそれ1回でのアイテム入手数も多く、単純に装備画面で逐一確かめる手間が増えたためにテンポが著しく悪くなってしまった。 四つん這い・ぶら下がり移動も同様に「実行中はアクションの多くが著しく制限される」新アクションであり、両アクション共に移動の遅さに加えて、攻撃/180度ターンが出来ないという問題を抱えている。 四つん這い移動は狭い空間での使用に必須となることから全篇に亘ってこの体勢での敵との対峙が殆どなく、スピード感を大幅に欠いた動きでもどかしさを感じがちになる。この状態から壁にぶら下がって下の足場に降りるシーンも多く、そこで180度ターンが出来れば大分快適だったのだが。 乗り物の操作性 前作で問題点とされたスノーモービルの操作性の悪さが、今作のバギーにそのまま引き継がれてしまっている。 本作初登場のカヌーや水中スクーターも快適に移動できるとは言い難く、ストレスを感じやすい。 トロッコに至っては、(広いマップを容易に移動するためとはいえ)ノンストップでの移動中に「急カーブで脱線しないように減速させる」「分岐器を適切に切り替える」などのアクションを決まったタイミング・順番で行う必要がある。カーブやジャンプ、レールの切り替えは一度でもミスをすると即死となるため、ほぼ全ての手順を完璧にこなさなければならず、覚えゲーのような作業を強いられてしまう。 ダメージ必須箇所 前作まででも度々見られた「ダメージが絶対に避けられない正規ルート」であるが、本作ではその頻度が増えてしまっている。 無理を感じる展開としては、「カヌーで深い穴に飛び降りて体力の5割~を失う(*6)」「極寒の水中で体温ゲージが尽き、体力減少を伴う」等の正規ルートが存在する。一応こういった場所の近くには穴埋めとしてメディパックやクリスタルが配置してある事も多く、「詰み」に陥る可能性はそこまで高くない。とはいえ、明確に「詰み」が起こる状況を意図せず引き起こしかねない仕様はゲーム性として不親切と言えるだろう。 他、日本語版以外のPS版ではクリスタルに体力回復効果が無くなっているため、クリスタルが穴埋めにならなくなっている箇所もいくらか存在している。 こういったルートはステージ設計にいくらかの変更を加えれば潰せる場所が多いのだが、開発中に不自由や不親切な部分が発生した場合、予定とは違っても内容に変更を加える事がある日本の開発環境とは違い、海外ではいくらかの不親切さが有っても初めの設計通りに作り通す事が多いため、そういった文化の違いから生まれた大味さ、といったところであろうか。しかし、やはりこういったゲーム性には馴染みが薄く、難色を示す日本ユーザーは少なくない。 また、必ずダメージを受ける訳ではないものの、画面外やただの壁からいきなり毒矢が飛んでくる、身動きが取りづらい状況で毒を与えてくる敵が不意打ち気味に現れる、細く不安定な道に体力の多い敵が配置されている等、ダメージの回避が非常に難しい場面も存在する。 一部のシークレットに通じる進行箇所でも体力の5割強を確定で失うポイントがある。こちらは必ずしも行く必要はないが、オールクリア後のボーナスステージを解放するのには避けて通れない。 一部ステージの進行ルートの把握のし難さ 進行するポイントには到達出来ているにもかかわらず、レバー/スイッチ/足場/ぶら下がり状態で進むルートなどが「壁の模様と同化している」「生い茂る植物で見え難い」「水中の光源から死角になる暗所にある」「透明の足場が宙に浮いている」等、瞬間的に見ても気付けずに言われなければ分からない様な不親切なステージ設計箇所が目立つ。 最初のステージとなるインドのジャングルからして複雑かつ進行ルートがわかりにくいマップ構成となっている。ある程度はルートを把握しやすく、良くも悪くも『ゲーム内のステージ』としての赴きが強かった前作までとは異なり、本作のステージは『リアルな自然環境や施設内の道なき道を行く』といった試行錯誤を行うデザインになっているのだが、『探索感が強まった』という面もあれば『どこに行って何をすればいいのか分かりにくい』という問題も引き起こしてしまった。『2』の開始ステージの万里の長城でも中盤で続けざまに何度も即死ギミックが迫りくるポイントが存在し、一通り前作をプレイ済みという前提条件を要求される様な構成であったが、本作では序盤も序盤からどこに行っても似た様な草木の生い茂る立地で今現在自分がどこにいるかも分かり難いことに加え、即死ないしそれに近いダメージを受けるトラップも多い。 「最初のステージで攻略を諦めた」と言われても決して不思議ではない 、初っ端から心を折りに来るこの歪な難度曲線は本作を悪い意味で印象付けるものとなっている。『2』までの経験者であっても、本作初プレイかつ攻略情報抜きでこの最初のステージを極力アイテム回収しつつクリアするのには、実時間にして少なくとも 1時間半 程度は見積もる必要がある。門前払いの敷居が異常な程に高過ぎたと言えよう。 シークレットの数もこのステージで6つという、最初のステージとしては過剰な数となっていることからも本作が「完全に過去作をやり込んで更なる歯応えを求めるシリーズ経験者向け」として作られている事がうかがえる(*7)。 ステージ内に変化が起きるギミックを起動した時、どこが変化したのかを見せてくれない場面が多い。 1度起動した壁のスイッチを(起動後の進行ルートのギミックを突破して戻ってきてから)2度どころか3度に亘って起動するステージも存在し、その手のギミックに限って一見して何が起こったのかを見せてくれない仕様のため、変化が起きたポイントに到達してもそれが「元々の状態なのか、何らかの変化が起きた状態なのかが把握できない」という状況に陥ることが頻発する。 トゥームレイダーシリーズの特徴として、ギミックを起動することによる「どこかで何かが起きた」という突破口の把握は絶対条件であり、『1』は問題なく、『2』でもこの傾向は多少見受けられたもののまだ可愛い方であった。半面本作ではギミックの大部分にこの仕様が採用されており、変化を把握できる/できない以前の問題でいたずらに混乱を引き起こすものとなってしまっている。 過去作と比較して全体的に、足場を飛び移る起点となる場所&着地点が分かり難い。 これが顕著に表れているのがよりにもよって最初のステージのインドの最序盤。始まってすぐに坂を下る地形を進むに当たり、下り始めて即左側の生い茂る葉の中に跳びこむ事でシークレットポイントに着地するのだが、視認不可能な規模で葉が密集して着地点さえも把握出来ない場所に隠しアイテムを置いていても大半のプレイヤーはまず気付かないだろう。下りきった地点からは上に戻れないが、そもそもの配置がゲーム開始直後の最序盤であるためにこれを取り逃がす位ならリセットした方が余程有意義である。意表をつくと言うより知らなければ純粋に損をしてしまうアイテム配置となってしまっている。 このシークレットで入手出来るアイテムは「ショットガン」。前作では初期装備であったが、本作では「知らなければ絶対に見逃す事になる序盤の高火力武器」となってしまったのも痛手。 四つん這い・ぶら下がり移動や乗り物などにより、ララの行動可能範囲が広がった関係で、ステージ構成もより立体的かつ複雑になっている。そのため「あの足場へは、ひょっとして届くのでは?→飛んでみたら届かず死亡」といった事態が更に多発。 この点はほぼノーヒントで試行錯誤する、本シリーズの醍醐味でもあるのだが。 一部のポイントでは強制的に遠方からの固定視点に切り替わり、操作に多大な影響を及ぼす。 ゲーム的にはこの固定視点に突破口となるヒントを示したものという想定で導入されているのだろうが、「静止を挟まずにいきなりの視点切り替え」「それまでの進行度と結びついたヒントなのか理解し辛い」「ステージをクリアできる状況でも視点が切り替わる」といった風に、その視点に切り替える事でどういった意味があるのかを図るのが困難で、何かしらのヒントを提示しているにもかかわらず説明不足で逆に分かり難さを助長してしまっているポイントもある。 初期のバイオハザードシリーズなどは背景に一枚絵を使った固定視点を採用し、画面切り替えの際は1秒程度の画面静止を挟むことでプレイヤーに一旦立ち止まるのを促す効果があったのだが、本シリーズではそういった静止はなく、唐突に全くの別視点に切り替わり進行方向が狂わされるといった弊害も一部出てきてしまった。さらに、こうした強制視点切り替えポイントで即死トラップが迫りくるというシチュエーションも本シリーズにありがちなので… ロンドンステージの駅構内改札から先への侵入方法は、それまで「古代遺跡の仕掛けを解く」、「鍵を探す」などのギミックが用いられてきた中、いきなり 「拾ったコインを使って切符を買う」 という妙に現実的な手順をこなす必要があり、現実的だからこそ逆にその発想に至らず迷ってしまいがちになる。(*8) 暗い場所が多い ゲーム全体の明度が低めに設定されているのか、「トーチの使用を前提とした暗所」として作られていない場所でも薄暗く、視認性が悪い場所が多い。 ステージセレクトの罠 今作は最初のインドステージをクリアすると、3つのステージを好きな順番で攻略できるようになる所謂「ステージセレクト」方式となるのだが、本シリーズ恒例の武器没収イベントと絡んだ罠がある。 ネバダのエリア1「ネバダ砂漠」をクリアすると、所持している全てのアイテムを没収されてしまう。次のエリアでピストル等の基本アイテムは戻ってくるものの、残念ながら完全奪還とはならない。 ネバダ以外の2ステージで入手できる武器の中には強力な物が揃っているため、ネバダを最後に回すと最終ステージを貧弱な装備で挑む事態になってしまう。よって、余裕を持ってクリアに挑むのであればネバダを最初に選ぶ必要があり、今作のウリである自由なゲーム進行が妨げられてしまっている。 一部シーンにおける過剰過ぎるSE 緊迫感を煽るBGMと書けば聞こえはいいものの、本作ではロンドンの地下鉄エリアなどで不意に挿入されるSEが過剰気味な場面も多い。 該当する進行箇所の大半で、静寂な環境音から突然「ダダン!!」ワンテンポ置いて再び「ダンダン!!」、もうワンテンポ置いてまた「ダン!!」とキンキンした巨大なSEが立て続けに挿入されるため、とても心臓に悪い。SE挿入のオンオフ切り替えも出来ないので、いわゆるジャンプスケア系の演出が苦手な人は注意が必要である。 過去作でもそういったSEの挿入は普通にあったが、ここまで出し抜けに心臓に直接影響を与えてくる規模のものは無く、適材適所で緩急をつけたものであった。また、環境音も過去作は独特の音程と反響を交えた耳に残るもので、音量バランスも随所で挿入されるBGMと同程度で、それが「BGMとしての体制を保っている」。単純な音響面でのストレス要素としても、本作の該当箇所での挿入SEは少々やりすぎと言えるだろう。 総評(3) 元来トゥームレイダーシリーズは大味なゲーム性故に日本ユーザー目線では決して掴みのいい内容とは言えないゲームであったが、初代の時点で破格の完成度を持っており、それ故にやり込みプレイヤーが生まれ、独自の味を持つ作品として受け入れられてきた。 それは同時に、システム部分での革新的な進化を(保守的ファンの離反を恐れて)組み入れられないという枷でもある。 初代から5までの同一エンジンでのシリーズ内でも最高と称される難度とは別に、(結果的に)不親切でテンポを阻害する要素が増えた一方、純粋な爽快感へと繋がる新要素はダッシュ位であり、それさえも初代の時点で導入されていてもおかしくない、悪く言えば「あって当たり前のもの」であった。 それらを踏まえ、ゲームとしての進化に乏しい本作は「普通に遊べるが、マンネリ化した凡作」という評価を下されたナンバリングとなってしまった。 余談(3) 全てのシークレットを発見すると、オマケとして隠しエリアをプレイ出来る。 Win/Mac版のみ、後に追加6エリアが遊べる「トゥームレイダー3 ロストアーティファクト」が単体でパッケージ販売された。尚、プレイに『3』本編は不要であり「単体で動作するアドオンパッケージ」というタイプである。 Win/Mac版は、『3』本編と「ロストアーティファクト」を同梱した完全版も発売されていたが現在は入手困難(*9)。 ロストアーティファクト編は上記問題点に挙げたジャンプスケア系の演出が非常に多い。ブロックの死角から人間の敵が出てきただけという状況や、ひどいものでは ステージ開始と同時に いきなりそうしたSEが導入されるので注意。 『2』で追加された、アイテムを拾う際のボイス(「アハン!」)は今作で削除され、『2』のみの仕様に。あのボイスを聴き慣れたプレイヤーからは物足りなく感じるという意見も。