約 5,691,135 件
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/1882.html
キングダムハーツ Re:チェインオブメモリーズ もやしの疲れた実況 【ゲーム】キングダムハーツReCom(ソラ編)(PS2) 【実況者】疲れたのもやし 【完成度】完結(08/07/01~08/10/25) 【動画数】61 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/7365751 【備考】 +... 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/3224.html
【TOP】【←prev】【GAMEBOY ADVANCE】【next→】 KINGDOM HEARTS CHAIN OF MEMORIES タイトル KINGDOM HEARTS CHAIN OF MEMORIES キングダムハーツ チェインオブメモリーズ 機種 ゲームボーイアドバンス 型番 AGB-P-B8CJ ジャンル RPG 発売元 スクウェア・エニックス 発売日 2004-11-11 価格 6279円(税込) タイトル KINGDOM HEARTS CHAIN OF MEMORIES キングダム ディープシルバー エディション 機種 ゲームボーイアドバンス 型番 AGS-S-KHB8C ジャンル RPG 発売元 スクウェア・エニックス 発売日 2004-11-11 価格 16080円(税込) タイトル KINGDOM HEARTS CHAIN OF MEMORIES ULTIMATE HITS 機種 ゲームボーイアドバンス 型番 AGB-P-B8CJ ジャンル RPG 発売元 スクウェア・エニックス 発売日 2006-3-9 価格 3300円(税込) 駿河屋で購入 ゲームボーイアドバンス
https://w.atwiki.jp/ps2sd/pages/56.html
【主な内容】 HP999 最大CP多 アタックカード・マジックカード・マップカード98枚所持 【注意点】
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/370.html
キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ 10-178~179 178チェインオブメモリーズ◆l1l6Ur354Asage04/11/14 23 38 38ID YNK9Ulb9 キングダムハーツエンディングから 闇の扉の向こうに消えた王様(ミッキー)とリクを探す旅に出たソラ、ドナルド、グーフィー 旅の途中。謎の黒ローブ(フード付きの黒いコート)の男に導かれ忘却の城に辿り着く。 そこでは心の奥底に閉じ込めた思い出と引き換えに記憶を失うと言われる。 思い出をカードの力に変えて先に進むソラ達 するとソラ・リク・カイリのほかにナミネという友達がいたと思い出す。 ナミネが黒ローブの組織によって、この城に囚われていると聞き、助けようとする すると闇モードのリクが現れ、ナミネを守るのは俺だと襲ってくる。 黒ローブの組織、「機関(XIII機関)」の一人マールーシャが今回の事件を仕組んだ張本人 思い出を書き換えるナミネの力を使い、キーブレードの勇者であるソラを 操ろうとしていたのだ。(そして機関を手中に収めようとしていた) だが、黒ローブの一人アクセルの裏切りとソラの予想外の力によって失敗 ソラはナミネとの思い出が偽者だったとしても守りたいと思った気持ちは 本物だからとマールーシャ他黒ローブを撃破。 闇リクも黒ローブの一人が作った偽者で和解後去って行く。 最後、ナミネは記憶を取り戻すとこの城でのことを忘れてしまうという それでも記憶を取り戻すというソラ。ソラは忘れてしまっても 無くなってしまうのではなく心の中に必ず残っているという 目が覚めたら、本当の友達になろうと約束する その約束さえも忘れてしまうというナミネ それじゃあナミネにお礼も言えないじゃないか!というソラにジミニーが ジミニーメモに「ナミネにお礼を言う」と書いておくから大丈夫だという 安心したソラは記憶を回復させるカプセルの中に入り眠りにつく →KH2 に続く 179チェインオブメモリーズ◆l1l6Ur354Asage04/11/14 23 58 30ID YNK9Ulb9 リク編 闇の中で意識を取り戻すリク。謎の声が語りかけてくる。 闇に染まったリクは闇の中こそが安息なのだと、しかしリクは目覚めを選択する 気が付くと忘却の城にいた。その目の前にあらわれる前作ラスボス(アンセム) お前は闇に染まったんだー俺に身体を明け渡せーと言ってくるので殴る 闇の力を使わないリクは苦戦するがミッキーが光の力で助けてくれる。 かっての記憶の場所で闇と戦い続けるリク。 そのデータを元に偽リクを作る黒ローブ。本物を憎む偽リク だが、偽リクはナミネの記憶操作で自分を本物と思い込みソラの方へ行く 黒ローブのマールーシャと別の勢力は機関の主と近い気配を持つリクを 手に入れマルーシャに対抗しようとするがリクにやられる 闇を否定するのではなく、自身の闇と向かい合うことにしたリク 一方、ソラにやられたふりをしたアクセルは偽リクに黒ローブの力を与え リクにぶつけてくるが撃破。結局俺は偽者のままか…と消える 記憶を取り戻すため眠るソラの前でナミネと出会うリク 記憶を封じる代わりにリクに潜むアンセムを封じることができるというが リクはそれを否定し闇と向き合うと告げる。 闇の中で自分を導いたのはアンセムではなくディズという 覆面男だとわかる。ミッキーがどこかで会ったはずだが思い出せない男。 ディズは選択肢を与え、リクがそれを選ぶ。 自分の心に巣くうアンセムの意識を具現化し、それを撃破。 それでもなお闇を秘めるリクだが、それはリク自身の力だとミッキーはいう 闇は倒すべきだと思っていたが、リクと過ごすうちに過ちだと気づいたと 2人は共に旅に出る。いつか胸をはってみんなのもとに帰れるように 再び現れるディズ。お前が進むのは光の道か闇の道か…と問いかける いいや、どちらでもないと真ん中の道をすすむリク。 「闇夜に続く黄昏の道か…」「いいや。夜明けの道さ!」 最後、謎の少年(ロクサス)が現れエンド。 →KH2に続く
https://w.atwiki.jp/storyteller/pages/120.html
キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ 10-178~179 178チェインオブメモリーズ◆l1l6Ur354Asage04/11/14 23 38 38ID YNK9Ulb9 キングダムハーツエンディングから 闇の扉の向こうに消えた王様(ミッキー)とリクを探す旅に出たソラ、ドナルド、グーフィー 旅の途中。謎の黒ローブ(フード付きの黒いコート)の男に導かれ忘却の城に辿り着く。 そこでは心の奥底に閉じ込めた思い出と引き換えに記憶を失うと言われる。 思い出をカードの力に変えて先に進むソラ達 するとソラ・リク・カイリのほかにナミネという友達がいたと思い出す。 ナミネが黒ローブの組織によって、この城に囚われていると聞き、助けようとする すると闇モードのリクが現れ、ナミネを守るのは俺だと襲ってくる。 黒ローブの組織、「機関(XIII機関)」の一人マールーシャが今回の事件を仕組んだ張本人 思い出を書き換えるナミネの力を使い、キーブレードの勇者であるソラを 操ろうとしていたのだ。(そして機関を手中に収めようとしていた) だが、黒ローブの一人アクセルの裏切りとソラの予想外の力によって失敗 ソラはナミネとの思い出が偽者だったとしても守りたいと思った気持ちは 本物だからとマールーシャ他黒ローブを撃破。 闇リクも黒ローブの一人が作った偽者で和解後去って行く。 最後、ナミネは記憶を取り戻すとこの城でのことを忘れてしまうという それでも記憶を取り戻すというソラ。ソラは忘れてしまっても 無くなってしまうのではなく心の中に必ず残っているという 目が覚めたら、本当の友達になろうと約束する その約束さえも忘れてしまうというナミネ それじゃあナミネにお礼も言えないじゃないか!というソラにジミニーが ジミニーメモに「ナミネにお礼を言う」と書いておくから大丈夫だという 安心したソラは記憶を回復させるカプセルの中に入り眠りにつく →KH2 に続く 179チェインオブメモリーズ◆l1l6Ur354Asage04/11/14 23 58 30ID YNK9Ulb9 リク編 闇の中で意識を取り戻すリク。謎の声が語りかけてくる。 闇に染まったリクは闇の中こそが安息なのだと、しかしリクは目覚めを選択する 気が付くと忘却の城にいた。その目の前にあらわれる前作ラスボス(アンセム) お前は闇に染まったんだー俺に身体を明け渡せーと言ってくるので殴る 闇の力を使わないリクは苦戦するがミッキーが光の力で助けてくれる。 かっての記憶の場所で闇と戦い続けるリク。 そのデータを元に偽リクを作る黒ローブ。本物を憎む偽リク だが、偽リクはナミネの記憶操作で自分を本物と思い込みソラの方へ行く 黒ローブのマールーシャと別の勢力は機関の主と近い気配を持つリクを 手に入れマルーシャに対抗しようとするがリクにやられる 闇を否定するのではなく、自身の闇と向かい合うことにしたリク 一方、ソラにやられたふりをしたアクセルは偽リクに黒ローブの力を与え リクにぶつけてくるが撃破。結局俺は偽者のままか…と消える 記憶を取り戻すため眠るソラの前でナミネと出会うリク 記憶を封じる代わりにリクに潜むアンセムを封じることができるというが リクはそれを否定し闇と向き合うと告げる。 闇の中で自分を導いたのはアンセムではなくディズという 覆面男だとわかる。ミッキーがどこかで会ったはずだが思い出せない男。 ディズは選択肢を与え、リクがそれを選ぶ。 自分の心に巣くうアンセムの意識を具現化し、それを撃破。 それでもなお闇を秘めるリクだが、それはリク自身の力だとミッキーはいう 闇は倒すべきだと思っていたが、リクと過ごすうちに過ちだと気づいたと 2人は共に旅に出る。いつか胸をはってみんなのもとに帰れるように 再び現れるディズ。お前が進むのは光の道か闇の道か…と問いかける いいや、どちらでもないと真ん中の道をすすむリク。 「闇夜に続く黄昏の道か…」「いいや。夜明けの道さ!」 最後、謎の少年(ロクサス)が現れエンド。 →KH2に続く
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/1883.html
噛みすぎ高校生のキングダムハーツチェインオブメモリーズ 【ゲーム】キングダムハーツCom(GBA) 【実況者】ヤナ 【完成度】完結(08/05/11~08/08/28) 【動画数】50 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/6653235 【備考】 +... 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kityouhin/pages/13.html
キングダムハーツCOM、要領がわからずハデス戦で放置してあったのだが、何となく思い立って、一気にクリアしてしまった。 放置の原因になっていたのはカードバトル。前作、PS2のキングダムハーツのつもりでプレイをはじめたので、かなり面喰らった。前作では自分の思うとおりに攻撃ができ、レベルさえ上げればゴリ押しでもなんとかなった。が、今作はバトルの場がカードの数字に支配されていて、状況を読んで手札を出す事が要求される。ゲーム開始当初はその縛りにイライラし、投げ出してしまったのだけど、カードブレイクを学習すると、かなり面白くなるし、やりやすい。敵がセットした強力なストック技を、0のカードでチャキーンと弾くのは、ほんと気分いい。 このゲーム、プレイ前にひとつ危惧していた事があった。前作はひたすら○ボタン連打のガチャプレイゲームだったので、クリアするころにはコントローラーがアホになってしまっていた。でもまあコントローラーは変えが効くから致命傷ではない。そこで今回のCOM。DSでプレイしているので、ボタンがやられてしまうのは、はっきり言って致命傷だ。それだけは避けたい!とビクビクしながらプレイしていたのだけど、意外にもガチャプレイにはならなかった。カードバトルだから少し戦略性があるので、アホみたいに連打しないのと、あとは、攻撃のメインがストック技、LRボタンだったので。 そうそのストック技!これは便利だった!あまりの便利さゆえ、うちのソラは、中盤まではブリザガ、中盤以降はトルネド&クラウドの超究武神破斬と、ザコ戦ではほとんどキーブレードを使わない魔導師と化していた。最低1枚はキーブレードをデッキに入れないといけないので、ほんとに最低の1枚だけしか入れてなかったりした。ソラといえばキーブレードの戦士、という、前作の常識を見事にひっくり返してくれるゲームバランスでした。 特にトルネド&クラウド×3は便利だった!どちらも敵をロックオンする必要がないので、適当にLRを4回押してれば、勝手に敵は全滅している。また、クラウドは自動的に敵を追尾してくれるので、ターゲットがチョコマカ動くボス戦でも重宝しまくり。今回の功労賞は間違いなくソラではなく、クラウドだったなあ。 それでも、最後のリク戦以降の敵ボスは、こちらのストック技を弾いてくるようになるので、今度はまったく正反対の0と9だけのアタックカードで組んだデッキで攻略せざるをえなかった。ラスボスもそれで撃破。0のカードってほんとに便利! …と、まあ、COMのカードバトルシステムは、分かってくるとなかなか面白いものではあるけれど、やはり前作のように、何の縛りもなくビシバシ攻撃できたほうが良かったと思う。コントローラーに厳しいのはちょっと困るけれど。 さて、システムはこの辺にして、ストーリー。…うーん、なんか、前作の焼き直し?みたいな? 結局同じ世界をまわって、同じようなシナリオをこなしていく形式なので、先が読めまくりでちょっと物足りなかった。また、1ステージのストーリー部分が、基本的に3場面で終わりと、とても短かった気がする。 そんな焼き直しのなか、今回新規参入の黒コート達&ナミネはなかなか良かった。前作のストーリーがウロ覚えなためか、黒コート達の目的がイマイチわからなかったのはアレだけども、いい感じに「敵役」していたと思う。 そしてナミネ。EDでははからずも目頭が熱くなってしまった。「前向きな別れのED」というのは、もはや様式美ともいえる反則技ですね。ドラえもんの宇宙開拓史しかり、ドラえもんの魔界大冒険しかり、ドラえもんの日本誕生しかり。切なくて、余韻があって、ジーンときます。あ、そういえば前作のEDもそうだっけ。 というわけで、無事EDを迎え、今リク編に入ったところ。リクがプレイヤーキャラになるのは、新鮮だな〜。そして、前作ではほとんど登場のなかった王様、ミッキーが、結構出ばってて笑える。ミッキー様を召還すれば、敵全体攻撃&敵気絶&回復&リロードを一気にこなしてくれる。それも笑顔で。さすがです。すごすぎます。しかし、奴が喋ると、どうしても脳内ではあの声で再生されてしまう。リク編のシリアスな雰囲気、一気にブチ壊しですよ。(笑) ところで、リクって…、ストック技使えない?しかも、デッキの編集できない?さらには所持カードはアタックカードのみ?てことは、ガチャプレイ? …クリアまで、コントローラーもつだろうか……。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ggmatome/pages/987.html
Wiki統合に伴い、ページがカタログに移転しました。
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4133.html
本記事では『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』とそのリメイクである『Re チェイン オブ メモリーズ』、リマスター版『HD 1.5 リミックス』を紹介しています。(判定はいずれも「良作」) キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ ストーリー 概要 システム・要素 「カード」が中核をなすシステム 「逆再生」の物語―reverse/Re birth 評価点 問題点 総評 余談 キングダム ハーツ Re チェイン オブ メモリーズ 概要(Re ) 変更・追加点 評価点(Re ) 問題点(Re ) 総評(Re ) キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス 概要(HD) 特徴(HD) 評価点(HD) 問題点(HD) 総評(HD) キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ 【きんぐだむ はーつ ちぇいん おぶ めもりーず】 ジャンル アクションRPG 対応機種 ゲームボーイアドバンス メディア 256MbitROMカートリッジ 発売元 スクウェア・エニックス 開発元 スクウェア・エニックス、ジュピター 発売日 2004年11月11日トリニティマスターピース(I・II同梱) 2005年12月22日 定価 6,279円キングダム ディープシルバーエディション(GBASP同梱版) 16,080円トリニティマスターピース 16,989円 プレイ人数 1人(~2人※通信対戦時) 廉価版 アルティメットヒッツ 2006年3月9日/3,300円 判定 良作 キングダム ハーツシリーズ ストーリー 前作のエンディング直後からストーリーは始まる。 王様の言葉を胸に、長くどこまでも続く草原の道を進む。 その夜、行き着いた十字路。ソラは十字路の中央に立ち、夜空を見上げ、今は離ればなれになってしまった友と、残してきた人を思う。彼の長い旅の終わりは、その友と元の場所に帰ることだった。月照らす1本の道の先、遠くの闇から男が歩いてくる。 「お前に必要なものが、この先にある」 「それを手に入れるには、大切な何かを失うことになる」 男がソラの前から消える時、そこには1本の道しか無くなっていた。謎の少女が描く城。それはソラ達が向かった城だった。城の中には虚無が広がり、記録の欠片がカードとして散在し、欠片を紡ぐ戦いはらせんの如く異空の階層を登っていく。交錯する"機関"の思惑と、光と闇の力に翻弄されるソラたち。ソラ達は何を得て、そして何を失うのか…… (公式サイトより引用) 概要 外伝作品ではなく、シリーズ2作目に当たるソフトである。『キングダム ハーツII』の前に起こった、「忘却の城」での出来事を描く。 前作とは打って変わって携帯機のゲームボーイアドバンスで、なおかつ2Dアクションゲームで発売されたため、ファンからは驚かれた。 ディレクターの野村氏いわく「『KH』をGBAで遊びたいという意見が予想以上に多く、実際の子供たちの声が制作のきっかけとなった」とのこと。 当時の定価はGBAソフトにしては1,000円ほど高かった。大容量カセットやディズニーの版権など相まって高くついたのかもしれない。 システム・要素 「カード」が中核をなすシステム 戦闘はカードゲーム的な要素が絡んだ2Dアクション。今となってみればシリーズ中異色作としての側面も。下で簡単に説明する。 Aで攻撃、またはL+R同時押しでカードを3枚までストック。条件を満たせばストック技が使える。 使ったカードはリロードすることで戻ってくるが、1枚目にストックしたカードはデッキをリロードしても戻ってこない。 戦闘で用いるデッキにはCP(キャパシティー、一般的なゲームでいうコスト)が存在し、強いカードほどCPの容量を食うので他のカードの量が少なくなってしまう。 カードの順番も「このストック技が使いやすいように」「0が素早く出せるように(0の有用性は後述)」といって目的に応じて変えられるため、デッキの戦略性が実に高い。 プレミアカードと呼ばれるカードは、CPを半分しか使わなくて済む。だが、普通に使うと使い捨てのカードになってしまう。つまり、ストック専用のカードとして割り切ることができるカードである。 敵も味方も、赤・青・緑・黒の4色に分かれたカードを使い、黒以外は0~9の数字が振り分けられている。 数字が大きい方が強く(最大で3*9=27、ストック技の数字は3枚のカードの合計なので)、相手と出したタイミングがかぶったら弱い方の攻撃を阻止(カードブレイク)出来る。 0のカードは「先に出せば最弱、後出しなら最強」という極端な性能を持つ。上手く使えば相手のチャンスを潰し、自分のチャンスを生み出せる。 カード概要 赤 :キーブレードによる基本攻撃。CPが低く、ストック技が多いのが特徴。それぞれで突きやフィニッシュの威力など、細かく差別化を図っている。 青 :ファイア、ケアルなどの魔法、シンバ、クラウドなどの召喚魔法。CPが高い分、ストック技では絶大な威力を発揮する。 緑 :ポーションなどのアイテム、ドナルド&グーフィー、アラジンなどのフレンドカード。1回の戦闘で使えるのは1度限り。黒:エネミーカード。回数、時間の条件つきで特殊な能力を付与することができる。上記の3色のカードとは別のデッキに入っている。 城での行動も戦闘用とは異なり、マップカードに基づいて行われる。 マップカードはハートレス(敵、ザコ敵)との戦闘後に手に入る。赤・青・緑・黄色(ストーリー進行上で必ず手に入る、言わばカギとなる存在)の4種。 カード概要(2) 赤 :ルームに出現するハートレスの量を増減させたり、強さを調整することができる 青 :ルームそのものに変化を与え、セーブポイントやモーグリショップを出現させられる。 緑 :攻撃力やカードの数字など、戦闘中に力を発揮する。 黄 :ストーリー上必ず通る道のカギ。ごくまれに敵が落とす黄色のカードは、レアアイテムのある扉を開けるのに必要。 ルームクリエイション 部屋を移動するとき扉をキーブレードで叩くと、クリエイションの画面に移る。 ここでも、0のカードは1~9の代わり、トランプで例えるならジョーカー(ワイルドカード)として扱われる。 「5以上の赤カード」「カードの合計が30」などの条件を満たせばルームクリエイションが出来、次の部屋に進める。 上記のように変則的な条件が多いので、必ずしも0が万能という訳ではない。 「逆再生」の物語―reverse/Re birth ソラが主人公となる本編クリア後は、忘却の城で本編と並行して進んでいた出来事を描く[reverse/Re birth]が遊べる。 こちらではソラの親友のリクを主人公とし、1階から最上階を目指す本編とは対照的に、地下の最下層から1階を目指す内容となっている。 デッキが固定され、専用カード「ソウルイーター」のみとなり、使えるフレンドカードも限られている。戦闘中は残ったカードを確認して戦略を立てることが重要となる。 相手へのカードブレイクを続けるとDモードに変身し、攻撃力が驚異的に上昇する。破壊力抜群のストック技が使えるのはこのときのみ。 『CoM』終了後のリクの動向は『II』オープニングまで1年もの間があるが、後に『キングダム ハーツ 358/2 Days』(以下、『Days』)で補完される。 評価点 ストーリー XIII機関との戦いを経て、相対する光と闇、そして友情への、2人の主人公の向き合い方を描く。 2人の物語が重なり合うことで、感動をより強く感じることができる。『II』への期待を膨らませるEDであり、次回作を望む声がいっそう強くなった。 前作はシルエットだけの登場だった「王様(*1)」もリクの心の支えとして活躍する。 今作が初めてのKHでもジミニーメモなどを見れば過去の行動は把握できる。 なんとGBAの作品ながら 3Dポリゴンのムービーが挿入されていて、EDもいつも通り宇多田ヒカルによる「光」がフルで流れる。 OPからいきなりムービー。GBAの作品では類を見ない演出である。 流石にムービーにボイスは入っていないが、戦闘中の声程度は入っている。「この位の方がゲーム進行のテンポが良い」という意見もある。 ゲームシステム GBAゆえのハード性能の制限と2Dグラフィックという中で、KHのバトルを味わえるように上手く調整されている。 相手より大きい数字のカードを使って立ち回るという、シリーズでは異色の頭脳戦が持ち味となっている。その一方で、ストック技を発動した派手な攻撃も多数用意されている。さらには高い数字でのゴリ押し戦法を抑制する「0」のカードもあったりと、頭脳戦と爽快なバトルとがいい塩梅で組み合わされている。 数字の大小というコンセプトも直感的で分かりやすく、最初こそ面食らうが少し慣れれば誰でもプレイできるような作りになっている。 ハード性能の制限を上手く組み込めており、それが本作のゲーム性を高度に作り上げている。カードバトルにより、「同時に多数の敵を表示させる」一方で「1キャラずつしか同時に行動できないことへの理由付けを行う」という相反する要素を両立し、更にそれを活かしたゲームバランスが構築されている。 ドットのグラフィックも非常に綺麗。他のGBA作品、そしてSFC時代のドットからの進化が十分に表れている。 顔グラフィックで描かれる豊かな表情はディズニーのキャラと大変よく合う。戦闘中のソラの細かい動きやハートレスの奇怪な動きまでしっかり表現。 本作はCGモデルやモーションを参考素材として用意してからドット絵を起こしており、派手なアクションやチェーンの動きまで細かく描かれている。このCGモデルはソフト内のムービーシーンでは使われていない新キャラも含めて作られているほど。 これら敵キャラのモデルは、後に『キングダム ハーツII ファイナル ミックス+』(KHIIFM+)にての再現データや下述する本作のリメイクで日の目を見る。 BGMの評価も高い。 「The 13th struggle」「Graceful Assassin」など、ボス戦の曲なのに優雅で緊張感のある曲調がファンの心を捉えている。 『I』のディズニー世界の曲も音源に合わせてアレンジしてあり、限られた音源で作られた曲はゲーム音楽らしさもあり原曲とは違った趣がある。音源が貧弱とされるGBAで可能な限り『I』の原曲からアレンジを果たしており、完成度は非常に高い。そのうえでちゃんと少ないながらボイスも収録されており、サウンド関係はGBAのゲームソフトでも屈指の完成度。 しかしGBA音源準拠のサウンドトラックは発売されておらず(販売されているものはすべて下述にある『Re 』でリメイクされたもの)、ファンからも悔やまれている。 ボリュームが多いため、携帯機のRPGと言えど30~40時間程度遊ぶことができる。 難易度も序盤は簡単だが後半はかなり手ごわい、歯ごたえのある戦闘が楽しめる。 そんな一見とっつきにくい戦闘も、動きやすく、分かりやすいと好評。カードのシステムも相まって戦略性も中々。 特に、前作のアクションで3D酔い地獄を見たプレイヤーからは2Dの受けは非常に良かった。 問題点 ストーリーが長い分ゲームとして充実してはいるが、クリアしてもやりこみ要素の類のものは一切ない。出来るのはカード集めと通信対戦程度…。 カードゲームという性質上、デッキ作りとバトルしかやる事が無いので、本編のような多様な楽しみ方は出来ない。バトルに飽きると進めるのが面倒になりがち。 評価は決して悪くないのだが、「忘却の城」という設定上生まれてしまった問題もある。 つまるところ第1作で既に冒険してきたワールドを周る。各ストーリーは短いとは言え、あえて前作と展開をなぞらせているものが多いため、途中でダレやすい。 一応、ワンダーランドでは「ふしぎの国のアリス」のアリスと一時的に行動をともにしたり、「ピノキオ」の舞台モンストロや「ピーター・パン」の舞台ネバーランドでは前作では薄めだった原作に沿った展開(*2)があったりと、なんとか差別化しようとしている様子はうかがえる。 システムの関係で、どのワールドもやる事はほとんど同じなので、これもダレやすい一因。 リク編も賛否が分かれる。 彼の並行するストーリーがあることで、本編と『II』のストーリーが引き立つのは先述したとおり。 その一方、固定されたデッキで戦うので、これが苦痛で面白くないと感じるプレイヤーも多かった。 また、彼の立場上仕方ないのだが、メインストーリー以外は特にイベントも無く、各ワールドは淡々と戦って進むだけ。ディズニーキャラとの交流や敵との会話も無いので味気ない。リク視点で本当の意味でディズニーワールドを回れるのは『ドリーム ドロップ ディスタンス』までお預けとなる。 ゲームバランス・システム関連 全体的な操作量が多く、放っておくととボスだけでなくザコ敵にまで乱舞されて詰む。カードを選びつつ主人公を回避させたり攻撃したりしなければならないため、アクションとしての難易度はかなり高い。ストックシステムがそれをピーキーなほどに上げている。 難易度は固定であり、しかも従来のスタンダードに比べると高い。 アクションとはいえカードゲームなので、カードが揃うまでが非常に苦しい展開になる。 特に2番目のワールドにオリンポスコロシアムを選んでしまった場合が顕著で、道中にボスが2体もいる上に両方がデッキ持ちのため初期状態に近いデッキでは対応が非常に難しい。 回避策としてセーブ地点から異なるワールドを選び直すか、誤ってオリンポスコロシアムを選んだとしても敢えてハートレスと戦いカードを集める余地はある。 GBA版では、実はマップを切り替えるだけでギミックから出現するプライズが復活する。そのため敵を全て倒したマップを往復してモーグリポイントを集め、モーグリルームを作ってカードパックを買うだけで一気にカードが集められる。ただしモーグリルームを作るためには、ある程度はハートレス戦をこなす必要はある。 歯ごたえがあり、クリア後の達成感はひとしおではあるが、ゲームをエンディングまでサクサクとこなしていきたいプレイヤーからは不満があがった。 雑魚相手には強い数字やストック技を、ボスには0を使えばほとんどの戦闘が有利になるため、前作同様連打ゲーと言われることもある。 ただし、0のカードでブレイクする、されたときには大きな隙ができるため一概にそう言い切ることはできない。 マップクリエイションの際、お目当てのマップカードが出るまで延々と雑魚敵を狩り続けることとなる。そのため必要以上にレベルが上がり過ぎてしまう可能性がある。 カードデッキの操作が一部やりにくい。特に「2つのカード間に新しいカードを入れる」という操作が困難。 実は同じカードの上で2回決定ボタンを押すとそのカードを押して隙間を作ることができる。同じようにカードがない部分(カードを抜いた際の隙間等)ですると、今度はその隙間を埋めることも可能。知っておくと、とても構築がやりやすくなる。ただし、隙間は選択したカードの前にできることに注意。 ゲームボーイアドバンスならではの問題 やはり音質はどうしてもPS2には劣る。仕方のないことではあるが、音楽の評価が高いだけに惜しまれる。 L+R同時押しや方向キー2回押し(ドッジロール、緊急回避技)など、ボタンが少ないため暴発もしやすく、咄嗟にはやりにくい操作がある。 総評 次回作への期待を持たせるには十分、そして今作単体で見てもシリーズ内、GBAソフト、アクションRPGの中でも遜色ない出来。 しかし、カードを全面に押し出したシステムは慣れるのに時間がかかる。「システムを理解し、自分で深く考えるともっと面白い」ゲームである。 「アクションなのに頭使うの面倒くさい!」と言う人にはあまり勧められない。 余談 前作のワールドを一通り回ることができるが、その中で唯一 「ターザン」のワールド だけ存在しない。本作以降のシリーズにも登場していない。 スクエニ側からもディズニー側からも明確な回答は無いが、これは版権が理由と推察される。元々「ターザン」はアメリカの作家であるエドガー・ライス・バローズ氏の小説の登場人物である。そのため版権はディズニーだけでなく、エドガー氏の著作権を管理するエドガー・ライス・バローズ社にも権利がある。 本作、そして『II』において重要な敵キャラ「XIII機関」のボイスは、ある1人を除いてスクエニ社員が声を当てている。(しかも たった2人 。) 気になる人のために紹介しておくと、2人は神藤辰也(シリーズのモーションディレクターおよび下記の『すばせか』ディレクター)と片山理恵子(宣伝担当。FF音楽ツアーの司会も担当している)。 ちなみにその1人は『II』のストーリーにも積極的に絡む人物である。彼の扱いだけはすでに別格扱いだったのだろうか。 後に、ジュピターは再びスクエニとDSで同ジャンルのゲーム『すばらしきこのせかい』を制作することとなる。 類似点と言えばこちらも「カード」を用いたバトルシステムであり、2画面を並行して見ながら頭を使いつつ忙しなく操作をするゲーム性となっている。詳細は当該記事を参照されたし。 キングダム ハーツ Re チェイン オブ メモリーズ 【きんぐだむ はーつ り ちぇいん おぶ めもりーず】 ジャンル アクションRPG 対応機種 プレイステーション2 発売・開発元 スクウェア・エニックス 発売日 2007年3月29日 定価 7,980円 プレイ人数 1人 判定 良作 備考 ※本作は『キングダム ハーツ II ファイナル ミックス+』に同梱されていますアルティメットヒッツ 2008年6月26日/2,940円 概要(Re ) 本作の3Dリメイク版。国内では『キングダム ハーツII ファイナル ミックス+』(KHIIFM+)の追加特典として同梱された(上のパッケージ画像は海外版のもの)。 海外に売るのはリメイクの都合上先送りになってしまっていたが、その後単品での発売が決定。 開発を担当したのは『武蔵伝』などを制作していたスクエニ大阪チーム。本作以後もシリーズに深くかかわる事になる。 元々はGBAそのままの単なる移植を想定していたが、「3D化」「カメラを動かしたい」などと規模が大きくなり、このようなリメイクが実現した。 変更・追加点 3Dリメイクされ、従来と変わらぬグラフィックのクオリティになった。 難易度が固定ではなく、ビギナー、スタンダード、プラウドの3段階のモードから選択できるように。 劇中のムービーも大量に増加。豪華声優陣による日本語ボイス付き。 各ワールド内のイベントはボイスの無いテキスト送り形式だが、メインストーリーのイベントは本編同様のフルボイスのムービー形式である。 クリア後はシアターモードでいつでも再生可能である。 ボイスが収録されることによりGBA版から細かい言い回しが変更されており、『KH2』とのリンクを強めたり、セリフを短縮しつつよりわかりやすい表現に変更されている。 コントローラーのボタン数増加に伴い、各ボタンにはショートカットなどの機能が割り当てられている。 これにより、戦闘時の操作性が向上した。 マップカード及びルームの追加 これによりルームクリエイションが容易に行えるようになり、ノルマを満たすために必要なマップカードが入手できずに長時間進行がストップする、ということがまず起こらなくなった。 ルーレットルームでは、戦闘後に取得するマップカードをルーレットの目押しで決めるある程度任意で選べる。 稀に入手できる「ランダムジョーカー」は、ルーム作成時のあらゆるノルマをクリアできる。 ストック技の大幅追加、主にフレンドカード関連の技が増えた。 ストック技の一部仕様変更。攻撃行動に△ボタンを使用する。 KH2とは違い、タイミング良くボタンを押して使うものも。適当に連打するなどしてタイミングを間違えると威力が落ちたり、技によってはその時点で終了するものなどがある。 GBA版と異なり、1回プライズを出現させたギミックからはマップを切り替えても再度プライズが出現しなくなった。 新たなイベント戦の追加。特にリク編でのみ戦えるXIII機関の1人「ゼクシオン」はGBA版では会話シーンのみでの登場で実際に戦えなかったので話題を呼んだ。 非戦闘時のマップ移動中でもドッジロールなどの移動用アクションが使えるようになった。 リク編のバトルに新システム「カードデュエル」が追加。 同梱の『KH2FM』との連動要素 メモリーカード内にKH2FMをクリアしたセーブデータがあれば、『KH2FM』に登場するキーブレードのアタックカードや、全てのXIII機関メンバーのエネミーカードが入手できるようになる。 本作をクリアしたセーブデータがあれば、『KH2FM』のシアターモードにて日本語音声のムービーを再生できる。 評価点(Re ) ハードスペックの向上と3D化により操作性は改善。ほぼ『KHFM』と同じ感覚で動かすことができる。 怯み関連のシステムが調整され、人型のボスとの戦闘中にガードブレイクされることが少なくなった。操作性の改善も相まって、全体的な難易度は下がったと言える。 問題点(Re ) モーションがやや硬い。 これまでと比べ、新たに操作キャラとなったリクやCOMからの新キャラ達のプレイアブルシーンの動きが直線的で硬い印象を受ける。 制作チームの違いゆえだろうが、どちらかというと従来までが段違いに良いモーションだったのであり、本作のモーションの出来が悪い訳ではなく十分に良い水準である。 イベントシーンの画質が若干ぼけてしまっている。『II』と比較すればその差は歴然。 これはイベントシーンがプリレンダのムービーとして再生している処理を施してあることが原因。 大阪チーム制作だがイベントシーンのみ従来のチームが担当しており、別々に作った物を合わせた為このようになっている。 非戦闘時のロックオンが少々不便。オブジェクトを優先して自動ロックオンしてしまうため、敵シンボルへの先制攻撃に失敗してしまうことが多発する。 追加エネミーカードがぶっ壊れている。『IIFM』のクリアが前提となるものが多いが、その代わりクリアデータさえあれば本編クリア前にも入手可能な割に凶悪な性能のものが多い。 ほとんどの攻撃魔法を強化できるシグバールの「ショットチャージ」や、名前に反してブリザド系魔法も強化でき、効果時間も長いデミックスの「ウォーターチャージ」も大概だが、ザルディンの「エアロガード」が「3回ダメージを喰らうまで強力な攻撃判定を纏い続ける」というゲームシステムを根本から否定しかねない壊れ性能。特に人型のボスに背後から接触すると、問答無用で怯ませ続けてハメ殺せてしまう。 追加エネミーカードはほとんどが「全属性ダメージ半減」という強力な耐性を持っているのも強力。 また、結構な確率で操作不能になる不具合がある。BGMがおかしくなり始めたら発生の合図。 総評(Re ) 大きな問題点も原作の魅力を削いでしまった点も無く、3Dと2Dの好みこそあれど十分に良リメイクの類に当たると言える。 キングダム ハーツ HD 1.5 リミックス 【きんぐだむ はーつ えいちでぃー わんぽいんとふぁいぶ りみっくす】 ジャンル アクションRPG 対応機種 PlayStation3PlayStation4Xbox OneWindows(Epic Games)Nintendo Switch 発売・開発元 スクウェア・エニックス 発売日 【PS3】2013年3月14日【PS4】2017年3月9日【One】2020年2月18日【Epic】2021年3月30日【Switch】2022年2月10日 価格(税込) 【PS3】6,648円【PS4/One/Epic】7,480円【Switch】5,280円 判定 良作 概要(HD) Re チェイン オブ メモリーズをベースにしたHDリマスター移植版。 『KHFM』『Days』と同時収録している。『Days』は映像のみ。 PlayStation4以降の移植作品は、『1.5』と『2.5』の内容がワンパッケージとなった『キングダムハーツ HD 1.5+2.5 リミックス』として発売されている。Switch版はクラウド上で動作する『Cloud Version』としての提供。 初回特典として『キングダム ハーツ χ』で使用可能なシリアルコードが付属していた。ゲームをクリアするとPS3用のカスタムテーマが手に入る。 特徴(HD) 主要キャラクターのCGをフルリメイクしグラフィックが向上。一部のポリゴンモデルは『3D』のものに差し替えられている。1080p出力に対応。 サウンドが5.1chサラウンドに対応。音楽の一部曲を楽器演奏による生音に差し換えて再録している。 同時収録タイトルの変更にともない『KH2FM』のクリアデータがあると入手できた隠しカードが『Days』のデータと連動に変更された。 これにともない、一部のアタックカードが『Days』に登場する武器に変わっている。以下の通り。 オリンポスコロシアム:モノクローム → トータルエクリプス ネバーランド:フォローザウィンド → ミッドナイトロアー トラヴァースタウン:ヒドゥンドラゴン → ヘレティックフレア デスティニーアイランド:フォトンデバッガー → めぐりあう二人 ゲームバランスの一部調整。 ストック技を覚えるレベルが変更された。ラストアルカナムがLv37→42、ラグナロクがLv47→52に。 リク編で使える「ホーリーバースト」の効果時間が短縮され弱体化した。 評価点(HD) 一部調整があったものの、基本的にはPS2版と同じ感覚で遊ぶことができる。 問題点(HD) PS2版にあったムービーのぼやけは改善されたが、今度はムービーでキャラが激しく動くシーンで画質が乱れることが。特にリク編で顕著。 総評(HD) 基本的には『Re 』を手堅く移植した作品となっている。 音源やグラフィックがリニューアルされているため、HD機でプレイするなら本作一択となる。
https://w.atwiki.jp/storytellermirror/pages/773.html
シャドウオブメモリーズ 4-561~565、 5-221~225、 10-321~322・330~333・341~351、 20-562 561 シャドウオブメモリーズ sage 04/03/12 17 16 ID /Sy3xUXT シャドウオブメモリーズ ─プロローグ─ ・アイク(主人公)は突然何者かに襲われ、命を落としてしまう。 薄暗い奇妙な空間で目を覚ましたアイクは、ホムンクルスと名乗る若い男に 「自らの運命を変えたいのなら『時空を超えるアイテム』を分けてあげる」と言われ、 そのアイテムを手にする。 その後、自分が死ぬ前(30分前)に居た喫茶店の中に戻っていた。 とりあえず外に出て、近くにあった『占いの館』に入るアイク。 占いおばさんに『死なない為には人が沢山居る所に居ろ』との助言を受けたアイクは、 最初の自分の死を回避する為に、アイテムを使って30分前に戻り、 街の通行人に「街の広場で何かイベントがあるらしい」とハッタリこき人を集める。 (30分後、つまり本来死ぬ時間になるまでに集められないと殺されて、 ホムンクルスんとこに戻っちまいます) 人が集まっていると、白いローブを纏った道化師がイベントをやっており、 アイクに近寄る事が出来ない殺人鬼の影が去っていき死を回避でクリア、となる。 562 シャドウオブメモリーズ2 sage 04/03/12 17 17 ID /Sy3xUXT ─第一章─ 命が助かったアイクは、街を歩いているとバーが火事になっているのを発見。 バーの周りに人だかりが出来ている。 アイクはその人だかりの中で、座り込んでシクシクと泣いてる少年に 「中におじいちゃんが居るんだ。助けてよ!」と言われ、バカ正直に炎ゴウゴウのバーの中へ。 →当然死ぬがな!・・・一酸化炭素中毒(予想)で、アイクは死亡。 そして、ホムンクルスの居るあの妙な空間で目覚める。 よーし、パパこうなったらまた過去に戻っちゃうぞー的に火事の前に戻り、バーの周りをパトロールしていると、 何やら怪しい人影発見…。そっちに行ってみると…あッ!火のついたごみが捨てられてる! アイクはボヤのうちに消火に成功、バーも火事にならなくて済んでこの死も回避クリア。 563 シャドウオブメモリーズ3 sage 04/03/12 17 18 ID /Sy3xUXT ─第二章─ またまた命が助かったアイクは、今度は街の広場へ行ってみた。 するとすぐに、最初に居た喫茶店のウェイトレスの金髪の女の子(ダナ)がアイクに呼び掛ける。 忘れ物を届けに来てくれたという。一つはジッポライター、もう一つは不思議な赤い宝石。 アイクは、ライターは俺のだけど赤い宝石は俺のじゃ無いぜ?と言い、受け取りを拒む。 しかし、ダナと仲良く話をしていると、木の影に潜んでいた殺人鬼に公然と背中を刺され、 ダナの叫びの中アイクは死亡、ホムンクルスのもとへ。 とりあえず、また死ぬ直前の広場前まで戻してもらったアイクは、「あの木の影に犯人が…」と考え、 色々考えながらダナと話をしていると、時空を越えるアイテムが反応したので使ってみた。 すると、アイクの死に関係無いダナまで巻き込んで、その場から消えたアイク(&ダナ)。 一方、場面が変わりセピア色の街。夜の街の広場で、派手なドレスを着た女性が手足を拘束され、 オリの中に入れられてさらし者にされている。 その近くで町民の女性達が、「派手なドレスを着るからあんな目にあうんだよ」と話している。 女性達はオバサンだが、その中に一人、茶髪ロングの若い女の子(マルガレーテ)が居て、 派手めなドレスを着ていた。その為、オバサン達に「あんたもさらし者にされるよ!」 とイビられ、「派手なドレスを着ている事をいいふらされたくなかったら、私達にもドレスを作れ」 とか言われておどされていると、マルガレーテの前に時空を越えてアイクが登場。(笑) 悲鳴をあげるオバサン達。その騒ぎに気付いた中世風の服を着たガードマンらしきおっさんが様子を見に来る。 とっさに「この地は大昔?」と気付いたアイクは、携帯電話やライター等文明の利器を使って、 おっさんやオバサンを脅し、この場から去るように言う。アイクはマルガレーテと二人きりになる。 マルガレーテはアイクに、お礼をしたいからウチに来て欲しいと言う。 とりあえずアイクは着いてったが、はやく巻き込んでしまったダナを探さんといけない。 マルガレーテの弟(フーゴ)、病弱の母、錬金術師の父(ワーグナー氏)等に顔合わせをして、家を出た。 現在で殺された場所である街の広場に来てみると、広場のまん中に木を植えている男を発見。 この木が無ければ、殺人鬼が隠れるものが無いから俺は助かる!と驚愕の思想を持ち出したアイクは、 街の領主に命令されたフリをして「木じゃ無くて、花or銅像(選べる)を作れ」と男に言う。 現在に戻り、この死も回避クリア。しかし、ダナは居ないままである。 564 シャドウオブメモリーズ4 sage 04/03/12 17 20 ID /Sy3xUXT ─第三章─ なんとなく街を歩いていると、アイクの携帯電話が鳴り出す。 相手は年の離れた友人(エッカート)で、どうやらアイクは彼の経営する美術館を見に行く約束をしていたらしく、 その約束の催促の電話だった。(ここで美術館に行かないで居ると、時間が来ると死亡) 美術館に着いて絵を見ていると、とある部屋でホムンクルスが出現。 ホムンクルスは、自分の力を示す為にアイクを20年前に送る。(ホムンの話を聞かず去ろうとすると死亡) 時空を越えるアイテムのパワーが抜かれているので、街を歩いてパワーのもとを探し、現代へ戻る。 この死の回避はどこへ消えてしまったのか…?すぐに次の章へ。 565 シャドウオブメモリーズ5 sage 04/03/12 17 21 ID /Sy3xUXT ─第四章─ 四章始まって間もなく、「死亡まであと10秒」のメーターが出ている。なすすべもなく時間は過ぎ去り、 アイクは後ろから背中を刺されて死亡。ホムンクルスの空間へようこそ。 ホムンクルスに助言を受け、現在に戻してもらったアイクは、時空を越えるアイテムで100年前までGO。 美術館の前に来てみると、エッカートに(ハゲ具合が)よく似た男(アルフレッド)に会い、話をする。 リビングでお茶を貰って飲んでいると、アルフレッドの娘(名前失念)がアイクに興味を示し、 「(アイクの)服が破けているから縫ってあげる」と言われる。 「出来上がるまでこれを着ていて」と差し出されたのは白いローブ。アルフレッドがお祭り?で使うモノらしい。 それと、同じくリビングで見つけたタマゴのおもちゃようなもの。中に紙が入っていて、手紙を書けるという。 アルフレッドの娘が要らない物らしく、何かを思い付いたアイクはそれを貰って、ある文章を書く。 白いローブ・お面を付けたままアイクは、タマゴ手紙とお手玉を持って現在へ直行。 着いたのは『プロローグ』の、広場に人が集まり始めた頃の時間。 アイクは、この時間の自分をおびき出すため、広場でローブ・お面のまま道化師のフリしてお手玉を始める。 元から人が集まっていたため、すぐに周りに人が集まって来た。そして、その時間のアイクも来た。 道化師役のアイクはどさくさまぎれに、この時間の自分にさっき書いたタマゴの手紙を投げ渡し、 急いで100年前に戻った。 この時間のアイクが手紙を見てみると、こう書いてあった。「何か硬いものを手に入れといてくれ」 この時間のアイクがハァ?と思いながら見上げると、道化師は居なくなっていて、お手玉だけが残されていた。 さて、100年前に戻ったアイクは、記念にみんなで写真を撮ろうっつう事になって、道化師の格好のまま撮る。 服を着替えると、まっ先に現在・死の直前に戻る。あの時と同じくアイクは、何ものかに後ろから刺される。 殺人鬼は去って行く……が、アイクは生きていた。 見ると、背中の所にフライパンが。過去の自分は、「硬いもの」を用意してくれたのであろう。 この死はこれで回避され、クリアとなる。 なお、この章は助かる方法が色々あり、アイテム「看板」で死を回避する、といった手もある。 221 シャドウオブメモリーズ6 sage 04/03/16 17 32 ID bKo9OhAS ─第五章─ 色々歩き回ってお腹の空いたアイクは、火事を回避したあのバーで食事をとる。 満足してバーを出たアイクだったが、店の前で急に苦しみだして死亡。 ホムンクルスのもとへ。 物知りのホムンクルスは、アイクにウミウサギの毒でやられたね、と言う。(なんじゃそりゃ) ウミウサギは現代には無い毒であるらしい。現代へ戻してもらったあと、 すぐに100年前のアルフレッドの居る時代へ飛ぶ。 すると、 アルフレッドが何か外で悩んでいる。どうしたのだろう? 聞いてみると、「本や絵がいっぱいあるから、図書館を開こうか、美術館を開こうか迷ってるんだ」 ふぅ~ん…現在は美術館だけど。…おお、そうだ。図書館に、ウミウサギについての本があるかも? アイクは、「図書館がいいですよ!」とすすめ、アルフレッドもバカ正直にOKします。 そのままアイクが現代の、死ぬ数十分前に戻ると、エッカートの『美術館』が『図書館』へと変化してる。 そこで早速、ウミウサギの毒についての本を探し出し、読んでみたアイク。 「ウミウサギのオスは毒になるが、その毒を中和するのはウミウサギのメス」 ほうほうなるほど!これで俺は助か……いやいや、ウミウサギのメスなんてどこにあるんだ?! アイクがそのまま本を見ていると、「ウミウサギは絶滅したため、現代で手に入れる事は出来ない」と。 222 シャドウオブメモリーズ7 sage 04/03/16 17 33 ID bKo9OhAS じゃあ昔に戻ればいいんだ!!! アイクはマルガレーテの居る500年前に戻る。 しかし、マルガレーテの家に行ってみると、なんと家が木っ端みじんになっている。 火事…いや、爆発でもあったような雰囲気だ。 玄関をふさいでいる犬を肉屋で貰ったクズ肉で誘き寄せてどかし、中へ入ってみるアイク。 わぁ…ぐっしゃぐしゃじゃん…。家の中は見るも無惨に崩れてあちこりからケムリが出ている。 ふと気付くと、どこかで見た人物が居る。 「………おまえは……ホムンクルス?!」 ホムンクルスが、フラフラと立ち上がった。驚くアイクを見て彼は、「…あんた、誰だ…?」 そう言うと、フラフラしながらその場で消えてしまった。 とりあえずアイクは、足下に堕ちていたカギを拾い、爆発事件の二年前に戻る。 マルガレーテの父親の錬金術師と少し話すと、マルガレーテが居た為、アイクは話し掛ける。 ここで、アイクは何かを感じる。<※重要選択肢。ここでどう答えるかによって、エンディングが変わる> 1、「もしかして君は、俺の先祖なのでは無いか?」(A・B・Cエンド) 2、「なんでもない」(D・Eエンド) さすが錬金術師の家なので、『ウミウサギのメス』(解毒剤)を見つける。 マルガレーテに話すと、すぐに貰えるので、解毒剤を持って現代へGO。 死の数秒前に戻るので、解毒剤を使えばこの死を回避でクリア。 223 シャドウオブメモリーズ8 sage 04/03/16 17 34 ID bKo9OhAS ─第六章─ アイクは、夜の街を歩いていた。 ふと見ると、街頭広告の前に、女の子が数人居た。女の子達は、とある映画の広告を見ている。 「『念じる男』…今どきねぇ~」とか、何だか不評のようだ。 アイクが見ていると、女の子達はつまらなそうに去って行った。 女の子が去り、この辺りに人気がなくなると、なんと!イキナリ車が突進して来た。 アイクが逃げるヒマも無く、車は轢き逃げして、去って行った。ホムンクルスの所へ。 現代に戻してもらうと、すぐにアイクは時空を越える装置を使用し、20年前に戻る。 アイクがついたのは、雪が降る街。 しかも、なんと時空から現れた所を、メガネの若者(オレーグ)に目撃されてしまう。 オレーグはアイクを超能力者だと思い込み、必死に話し掛けて友達になろうと迫って来る。 彼は監督を目指しているらしく、今から映画のストーリーの構想を練っていたらしい。 ここで選択肢「『瞬間移動』『念じる男の話』どちらがいいか」 (『念じる男の話』を選択して現代に戻ると、女の子達がいなくなり死亡してしまう) アイクは『瞬間移動』の話がいいんじゃない?と言ってみる。 調子に乗ったオレーグは、その後の展開までアイクに聞いて来る。 ここで選択肢「内容は、『世界征服』『死の原因を突き止めるため』どちらがいいか」 (『世界征服』を選択してもアウト) アイクは『死の原因を突き止めるため』がいいんじゃない?と言ってみる。 そして最後に、「『サスペンス』なのか、『恋愛ストーリー』なのか」を聞いて来る。(どちらでもOK) ほとんどアイクに決めてもらったオレーグは、「これでいくよ!」と言って去る。 224 シャドウオブメモリーズ9 sage 04/03/16 17 35 ID bKo9OhAS ※<A・B・Cエンドを見る場合、ここで現代に戻らず雪が降る街の中を歩いていく> 歩いていると、いきなり銃声が聞こえる。 そちらの方へ行くと、冬の空の中、初めて会った時と全く同じホムンクルスが、赤ん坊を抱いて立っていた。 ホムンクルスは、そのままどこかへ去って行った。 そして、もっと進んで行くと、女の人(ミリアム)が倒れていて苦しそうにしている。 街の人も数人駆け付けた。そして、人一倍大きな声で叫ぶハゲのおじさんが来た。若い頃のエッカートである。 どうやら、ミリアムはエッカートの奥さんのようだ…。 今にも逝ってしまいそうなミリアムが口々に言うのは、「赤ちゃん…私の、赤ちゃんはどこ…?」 エッカートは周りの人に赤ん坊を見なかったか聞くが、誰も見ていないと言う。 しかしアイクだけが、先ほどのホムンクルスを思い出していた…。 間もなくミリアムは息絶えた。エッカートは周りの人に、不審者を見なかったか聞く。 アイクはホムンクルスの事で動揺し、挙動不審になっている。 とりあえず、アイクはこの銃撃事件の2分前に戻ってみる事にした。 225 シャドウオブメモリーズ10 sage 04/03/16 17 37 ID bKo9OhAS 雪道で、赤ちゃんを抱いたミリアムを発見したアイクは、とにかく銃撃のあった場所へ行かせないようにする。 ここで選択肢『この先は危険です』『かわいい赤ちゃんですね』どちらでもOK。 しかしミリアムは、見知らぬアイクの言葉など鵜呑みにせず、先へ進んでしまい、またアイクの耳に銃声が…。 そして、またもや赤ちゃんがいなくなっている。アイクが辺りを見回すが、不審者は誰も居ない。 街の人たちやエッカートが集まって来る。 エッカートの不審者を見なかったか!?の問答に、アイクはまたもや挙動不審に陥ってしまう。 すると街の人はアイクを怪しがり、「警察が来るまでここに居ろ!」と、身動きを取れなくなってしまう。 (モタモタしていると、死亡してしまう)時空を移動するアイテムは使う事が出来る。 <ここでもう一度、事件の2分前へ戻ると、ミリアムとの追いかけっこの後、ミリアムの命を救える> そして、アイクが現代に戻ってみると…。 街頭広告の前に、女の子が集まっている。 「決して死から逃れる事の出来ない男のアドベンチャー…これ、面白そうよね!」(まさしく今のアイクの事?) 人だかりが出来ていて、アイクもその広告を見ている。 その様子を影から見守ってる人が居る。……少し年をとったオレーグだ。 自分の映画広告に人が集まっているので、影で喜んでいるのだった。 そのオレーグの横の道にあった車が、いきなりエンジンをかけて、物凄いスピードで去っていった。 オレーグは、「何だよ、危ねーなっ!」と野次を飛ばす。殺人犯が乗っていたとも知らず…。 アイクは、この死も回避し、クリアとなる。 321 シャドオブメモリーズ 04/11/24 19 18 45 ID 3QkfXtrR それじゃ、これまでのまとめを兼ねて改めて登場人物紹介 ・アイク 本作の主人公。生い立ち・過去の事については一切不明 年齢不詳だが若い割にやけに落ち着いている。クロ高の神山を髣髴とさせる ・ダナ 現代でカフェのウェイトレスをしている。21歳。声が怖い 献身的な性格だが、自分は孤独な存在であると悩んでいる ・マルガレーテ 中世時代の街娘。初対面時16歳。声や字幕の喋り言葉からちょっと頭足りなそうな印象 ちょっとおてんば気味な性格。アイクに出会ったことで未来の世界に憧れを抱く ・フーゴ マルガレーテの弟。初対面時12歳。アイクの転送装置を一目で見抜く天才少年。 親への愛情は人一倍だがそれ故に父親への憎しみも。母親が死んでから情緒不安定気味 ・ホムンクルス アイクを死の運命から助けてくれる謎の人物。アイクに転送装置や助言を与える 子供のような中性的な顔立ちで華奢な体つき。若干胸があるように見えるが声はマリオ ・占い師 アイクを助けてくれる謎の人物。アイクに運命の時間を教えてくれる 322 シャドオウブメモリーズ sage 04/11/24 19 19 57 ID 3QkfXtrR スマソ…sage忘れた… 登場人物紹介続き ・エッカート アイクの年の離れた友人で現代の美術館の館長。猫好きでてっぺん禿げ。 レーベンスバウム(本編の舞台)の領主の家系らしい。20年前に妻と娘を失っている。 ・ワーグナー博士 マルガレーテ・フーゴの父親。レーベンスバウムの伝説的な錬金術師 生涯を錬金術の研究に費やしており、家族を顧みず研究に没頭している ヘレナ:マルガレーテ・フーゴの母。病気を患っているが夫の研究には理解を示している ミリアム:エッカートの妻。20年前の殺人事件にて命を落とす シビラ:アルフレッド(エッカートの祖父)の娘。よくできたお子さん オレーグ:映画監督。画家の祖先を持ち、代々手先の器用な家系。 330 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/24 22 09 04 ID 3QkfXtrR 第7章(1/4) AM 01 00 アイクの携帯電話にエッカートからコールが入る。 こんな真夜中になんだよと電話に出ると、 「ちょっと用事ができたから昼間に貸した本を返しに来てほしい」との事。 指定されたとおり、エッカート邸敷地内にそびえ立つ塔へやってきたアイク。 塔の中へ入ったとたん扉に鍵が閉められる。自分の無用心さを後悔するも時既に遅しで やむなく塔を上って行くが、エッカートはおらず屋上まで出てしまう。 学習能力皆無のアイクはまたも無用心に塔の縁から下を覗き込み、 案の定、何者かに後ろから突き落とされて墜落死。ホムンクルスの世界へようこそ。 「屋内で殺られたのはむしろ好都合」 このチャンスに、近くにいるはずの犯人を捕まえればどうかと助言するホムンクルス。 この状況だと犯人は明らかにあの人物だが、とりあえず現代に戻してもらい塔の中に復活。 どうせなら塔に入る前に戻してくれよ悪態をつきつつ、一日前の晩へ。 前の晩に来て見ると今度はエッカート邸の前。 今のうちに塔に忍び込んで細工をしておこうと考えるが、 今度は塔の扉に鍵がかかっていて開かない。融通の利かない機械だ。 扉を開けるには鍵が必要だが、入手するにはどうすればいいか。 幸い錠前は年季の入ったもので、古くから使われていると言う事に気づき、 自由に出入りできるアルフレッドの時代(100年前)から失敬してくることにする。 331 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/24 22 10 19 ID 3QkfXtrR 第7章(2/4) 早速1902年の時代・アルフレッド邸に飛ぶが、 ちょうど写真撮影が終わったところ(4章参照)へ飛んでしまったらしい。 扉の向こうからシビラと過去の自分が戻ってくる気配がする。 自分と鉢合わせしてしまうと、タイムパラドックスのタブーに触れてしまうからさぁ大変、 飛び込んだ先のリビングで都合よく塔の鍵を見つけ、 「スペアがあるみたいだから一つ失敬しても大丈夫だろう」と驚愕理論を展開。 首尾よく鍵をゲットする。 ちなみに、この窃盗シーンをばっちりシビラに見られていた。 4章で写真撮影の後、「着替えたんじゃなかったの?」「あの鍵は自由に使ってもいいよ」 と、その時点では意味不明なやりとりがあるが、その真相はここにあった。 トイレに飛び込んで過去の自分との接触をやり過ごしたアイクは そのままこの時代の塔で役立つものを物色する事に決める。 庭で館の主人の前を素通りし、堂々と塔の中に進入すると丈夫そうなロープを発見。 これをあらかじめ塔の縁に結んでおいて、片端を掴んでおけば死を回避できるだろう。 さっそくロープを結び始めるアイクの頭にふと閃く事が。 今結ぶとさすがに100年の間に古くなって俺の体重に耐えられなくなるんじゃないか? よく考えれば至極当然のことだが、なにはともあれ事件前日の晩に仕込むことにする。 (実際、古いロープを使ったり過去の時代に結ぶとロープが切れて死亡) 332 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/24 22 11 40 ID 3QkfXtrR 第7章(3/4) さて、準備万全で運命の時間へ挑むアイク。 現代へ戻り塔の頂上へ上ると、さっそく死のカウントダウン開始。 ロープがちゃんと結んであることを確認し、予定通り背後に気配が迫る…が、 なんと、せっかく用意していたロープを手放している間に突き落とされてしまった! 間一髪、落ちる途中でロープを掴み事なきを得るが、 そのはずみで以前マルガレーテからもらった髪飾りを落としてしまった…。 なんとか這い上がると、既にあたりに人影はなかったが、アイクは犯人の正体を確信していた。 ──美術館館長室。 エッカートは開口一番、この髪飾りはお前の物かと聞いてきた。 あんたが犯人なのかと言うアイクの言葉を遮り、再度尋ねるエッカート。ふてぶてしい奴だ。 人からのもらい物だと答えると、それは大事な人かと返してくる。 まぁ一応自分の先祖かもしれないし、大事といえば大事だろうなぁ。 「アイクの周りにもアイクを想う大切な人がいる…アイクがいなくなって悲しい思いをする人がいる そんな思いは自分が嫌と言うほど味わったはずなのに…!」 20年前に行方不明になったはずの娘を人質にとられ、 何者かから脅迫されていた事を語るエッカート。娘を返してほしくば、アイクを殺せ、と。 もちろん娘が生きていると言う証拠も何もないが、子を想う気持ちのあまり犯行に及んだと。 俺を刺したのもあんたなのかと尋ねると(4章の事件)、それについては否定した。 とすると他にも犯人がいることになる。エッカートを脅迫していた人物だろうか。 エッカートが言うには若い男の声だったという。皆目見当もつかない。 彼は夜が明けたら自首をするという。既に改心してアイクの命を狙うつもりもないようだ。 333 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/24 22 13 11 ID 3QkfXtrR 第7章(4/4) マルガレーテの髪飾りを見て、エッカートは不思議な感覚に見舞われると話す。 見たこともない子供の頭をなでているような…何か懐かしい感覚がすると。 そういえばマルガレーテも、この髪飾りを傍において寝ると 知らない男に頭をなでられる夢を見ると言っていた。心地よい夢だったと言う。 この髪飾りには何か特別な力でもあるのだろうか。 とにかくこのままエッカートを放っとくと、自首どころか自殺しかねない雰囲気だったので 髪飾りを譲って気を落ち着けてもらうことにした。 <6章でミリアムを助けている場合、老ミリアム登場> 地声がでかいエッカートだけに、隣の部屋で寝ていたミリアムにも話は筒抜けであった。 どうしようもなく落ち込んでいるエッカートを、私がついているから大丈夫と励ます。 話が一段落し、改めてアイクを見ると、 あの雪の日、自分を救ってくれた謎の人物であるということに気づいた。 「何も言わないで、夢が壊れてしまうから…。 こんなおばさんにだって、胸にしまっておきたい思い出くらいあるの。」 身を明かそうとするアイクを制してミリアムは語った。 あの時、現場にいながら行方をくらましたアイクは事件の犯人として見られていたのだが どうやらミリアムだけは、天から遣わされた天使か何かだと思っていたようだ。 机に置いてある例の髪飾りを見てミリアムは驚く。 行方不明になった娘「ダナ」に付けていた髪飾りによく似ていると…。 341 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 39 13 ID RtaFwVfy 次の8章が最終章なのですが、マルチエンディングとなっているため ここでは5章でマルガレーテに「自分の先祖ではないか?」と問いかけたルートで話を進めます。 以前SOMを書いた人の文調に合わせていたのですが、だんだん自分の書き方になってしまいました。 やけに長くなってしまいましたがご容赦ください。 342 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 40 59 ID RtaFwVfy 終章 AM 3 30 エッカートとミリアムを残し、犯人を捜すため館長室を後にした。 しかし、廊下に飾ってあった一枚の絵画にアイクは目を奪われる。 「こんな絵、今まで飾ってあったか? …この石は! そしてこの人は…!」 女性が赤い石を手に持って微笑んでいる。中世の画家、カール・フランセンによるものらしい。 しかしこの絵のモデルは、「賢者の石」と共に過去の世界に消えたダナに間違いなかった…。 あの絵について調べるため、中世の時代へやってきたアイク。 絵について調べるなら、描いた本人に聞くのが一番手っ取り早いはず。 以前、市庁舎でもらったこの時代の地図を見ながらようやく画家のアトリエにたどり着くと、 先客だろうか、一人の女性がアトリエから出てくるのを目にした。 ふと、互いに目が合う。アップにしたブロンドの髪に青い目───ダナであった。 驚く二人、ダナは信じられない物を見るようであったが、静かに身の上を語り始めた。 突然過去の時代に投げ出され途方に暮れていたが、 街並みからここがレイベンスバームであることはすぐにわかっていた事。 はじめの内は取り乱していたが、最近やっと状況を受け入れられるようになった事。 町工場に住み込みで働きだし、その後色々なところを転々としていた事。 孤独を感じながら生きていた現代よりも、この時代に生きている方が充実している事。 この時代にやって来てから既に4年が経っていた事…。 ダナは今は領主の所で働いていて、領主が出資している画家に会ったところ どうしても絵を描かせてほしいと頼まれたそうだ。 本当は領主の娘がモデルだったのだが、娘が嫌がったためダナが選ばれたのだと。 343 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 49 15 ID RtaFwVfy 終章(2/7) アイクがあの石を譲ってもらえないかと尋ねると、快く承諾してくれた。 彼女は、あの赤い石がアイクと自分を引き寄せてくれた、 ひいてはこの時代へ来るきっかけになった重要な意味があるものと信じ、 記念にこの赤い石と一緒に絵に描いてもらうつもりだったらしい。 一緒に元の時代に帰るかと問うアイクに、ダナは晴れ晴れとした顔で、 何か長い旅の果てに帰ってきたような、そんな心地よい感じがこの時代にはあると、 この時代に残る意思を告げる。実のところ、既にこの時代で恋人もいるようだ。 ダナを見送り、赤い石─「賢者の石」─を 以前手に入れると約束したワーグナー博士の元へ届ける事にする。 錬金術師の家に行くと、ちょうどマルガレーテとフーゴに居合わせたが、 挨拶もそこそこにワーグナー博士のアトリエである地下室で、賢者の石を引き渡す。 これでホムンクルス(人造生命体)の研究が完成すると感謝されるが、 この事はフーゴには黙っていて欲しいと懇願される。 どうやらフーゴはこのホムンクルスの研究に興味を示し、 死んだ母親を蘇らせるために、この研究を応用しようとしている節があるらしい。 アトリエから出てきたアイクに、フーゴはアイクには話しをしてくれるのに、 自分はアトリエに入れてさえくれない、とひがむ。 しばらくマルガレーテ達と雑談をかわしていると、ワーグナー博士がアトリエから顔を出し 危険な実験にとりかかる為、十日程親戚の家に行くように告げ、再びアトリエへと戻っていった。 フーゴは反発するがマルガレーテになだめられ仕度に取り掛かる。 344 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 50 37 ID RtaFwVfy 終章(3/7) 研究の成果を見るためアイクは10日後の中世にジャンプするが、 そこで見たものは以前と同じ(第5章参照)、半壊した錬金術師の家であった。 「フーゴ!」 ワーグナー博士たちを探すアイクに、地下のアトリエからマルガレーテの声が届いた。 アトリエに駆けつけてみると、そこに人の姿は無く代わりに妙な機械があるだけ。 こんなものは以前無かったものだ。注意深く調べてみるとなにやら数字が表示されている。 20010407…アイクが本来存在している時間軸の日付だ! これはひょっとすると時空転送装置の一種なのか…? 考える暇も無く現代へと急ぎ戻るアイク。 深夜、どうやら美術館前の通りのようだ。見たところ何も代わりは無い…。 そこへ突然携帯電話のコールが響いた。エッカートだろうか? 「久しぶり…いや今日はさっき会ったばかりかな?」 ──若い男の声。エッカートではなかったが、しかしそれは聞き覚えのある声だった 「君はフーゴなのか?」 何故フーゴが? それに何故自分の電話番号を知っているのだろう。 「エッカートって人に聞いたのさ。これ、声だけを遠くに飛ばすことができるなんて面白いね」 そういえばエッカートは何と言っていたか。「若い男の声」脅迫者はフーゴであった。 フーゴは広場に来るように告げた。さもなくばアイクの大事な人が死ぬ、と。 受話器の奥からかすかに聞こえてきた悲鳴は、間違いなくマルガレーテのものであった。 しかし、何故フーゴが? 同じ質問を繰り返しながら広場へ向かうと、 そこには、マルガレーテの喉元に短剣を突きつけたフーゴが待っていた。 フーゴの容姿を見てアイクははっとした。昼間の火事の時、泣きじゃくっていた少年… アイクを火事のバーの中へ向かうように、死へと仕向けた少年だ。暗殺者はフーゴだった。 フーゴは語る。アイクがやって来た為にホムンクルスは完成したと。 自分は自分の命を救うために賢者の石を届けただけだと主張するアイクだが、 それと同時に、ホムンクルスにいい様に利用されていてだけかもしれない、と言う考えが頭を掠めた。 345 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 51 55 ID RtaFwVfy 終章(4/7) 爆発があったあの日、フーゴはワーグナー博士の研究日誌から事の経緯を知った。 そして、それを境に家族を滅茶苦茶にしたアイクとホムンクルスを恨むようになり、 復讐の一心で、アイクの転送装置をヒントに人生をかけて自己流の転送装置を完成させたのだ。 しかし、完成時には既にフーゴも晩年に至っており、復讐を成就する為の力が残っていない。 そこで、若かりし頃の自分の元へタイムスリップをして転送装置を託したのだった。 フーゴ流転送装置には、アイクを追尾する事しかできないという欠点があった。 そのため、昨日にジャンプした跡(第7章参照)を追尾して現代にやってきていたのだ 「ホムンクルスを連れて来い! でなければお姉ちゃんをこの時代に置いていく。 先祖がこの時代に取り残されたらどうなるか…わかるよね?」 マルガレーテの身柄、ひいてはアイクの命を人質にホムンクルスを連れてこいという。 復讐の為だけではなく、フーゴは賢者の石を使って母親を蘇らせようとしていたのだ。 以前にも試みたが失敗したらしい、母を「救う」には賢者の石が必要なのだと。 アイクを殺し、ホムンクルスを作らせないようにして賢者の石だけを入手する手はずだったが、 転送装置の性質上、どうしてもアイクを先回りすることは不可能だと判断し、 ホムンクルスを破壊して賢者の石を取り出すという実力行使に出たのだった。 奴は今まで向こうから一方的に現れていただけで、こちらから接触することはできない、 と、なんとか説明するも、20分の猶予を与えられホムンクルスを探す羽目となってしまった。 必死で思考を巡らすアイク。今までの出来事を順々に思い出していく。 …そうだ、ミリアムを救ったあの時、赤子を抱いたホムンクルスに出会ったではないか! すぐさま転送装置を操作する。風景が歪みあの雪の街へ変わっていく── 程なくして、道端に座り込むホムンクルスを発見できた。 「まいっちゃうね、この体は華奢でさ。人間の体がうらやましいよ」 ホムンクルスはワーグナー博士が作った人工の肉体のため、普通の人間と違って虚弱のようだ。 フーゴが呼んでいる旨を伝えると、彼は「真犯人はわかったようだね」とほくそえんだ。 「ボクだって君を見つけるまでの間何もしなかったわけじゃない」 ホムンクルスは、起こりうる全てのことを予想し、それらに対してある程度の策はとっていたようだ。 アイクの祖先を人質に取ることも、もちろんその予想範囲内である。 346 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 52 44 ID RtaFwVfy 終章(5/7) 彼は言う。この事を見越して、アイクの祖先と思われる人物を赤子のうちにすり替えておいた、と。 しかし運命の力は強力なもので、それぞれを別の次元に送っても 元に戻ろうとする帰巣本能のような物が働くのだと言う。 「君の言う『マルガレーテ』が金髪で青い目じゃなかったら、それは君の祖先じゃないよ」 この雪の街で見かけたホムンクルスは、まさしくそのすり替えの為の「調達」中だったのだ。 …と言う事はミリアムの事件で連れ去られた赤ん坊こそが、 アイクが出会ってきたマルガレーテだということだろうか? と言う事はそれはすなわち…。 「ちゃんと元に戻してあげるよ。ただし、この事件が終わったあとでだけど」 「20年と言う時間はとても取り返せるものじゃない、人の人生を何だと思っている」 激しく憤慨するアイクに、自分は人間じゃないからわからないと飄々と答えるホムンクルス。 君のためにしてあげたのに、と、説教された事に機嫌を損ねたホムンクルスは結局闇に消えてしまう。 途方にくれるアイクの頭をいろいろな言葉が巡る。 「別の次元に送られても帰巣本能のようなものが働くみたいだ」 そういえばマルガレーテは未来の話に強い興味を示していた。 「長い旅の果てに帰ってきたような、そんな心地よい感じがこの時代にはあるの」 ダナの言葉だ。現代では孤独を感じていたと言っていた。誰からも必要とされていなかったと。 ひょっとすると、すり替えられた本物のマルガレーテは、現代で出会ったダナなのでは…? しかしいつまでも考えている時間は無かった。何はともあれ20分の時間しか与えられていないのだ。 ホムンクルスの協力は得られなかったが、なんとかもう一度フーゴを説得しなければならない。 再度転送装置を操作し、現代へとわたる。 347 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 55 14 ID RtaFwVfy 終章(6/7) 現代。広場はすぐそこだがアイクにはまだ行く所があった。フーゴの言動に気になる所があったからだ。 訪れた先は、今まで数々の助言を授かってきた占い師の館。地図上では「旧錬金術師の館」である。 普通ならこんな深夜に営業していないはずだが、予想通り占い師はいつもの笑みで迎えてくれた。 アイクは占い師に尋ねる。「あなたは何者ですか?」と。 「あなたも何か見当がついたからやってきたのでしょう?」 フーゴは母を蘇らせる事に失敗したと語った。それに「救う」とも。 それはただ失敗したのではなく、何か不完全な形で成功してしまったのではないだろうか。 「私はかつてヘレナという人間でした…」 ヘレナは語り始める。フーゴがワーグナーのホムンクルス製造機で母を蘇らせようとしたことを。 そしてその試みは失敗し、ヘレナの魂だけがこの世に呼び出されてしまったことを。 魂のみで現世に干渉する術を持たず、自分と同じ立場にあるアイクと出会うことを待ち続けていた。 そして、ホムンクルスと目的は違えど、アイクを死の運命から解き放とうとしていたのだ。 数百年間休むことも許されず現世を漂い続けたヘレナは、死者の声を聞くことで数々の知識を得てきた。 ホムンクルスはワーグナー博士が作り出した存在ではないと語る。 あれは「賢者の石」に封印された魔のようなものだと。 「私の役割も終わりが近づいてきたようです…」 自分に伝えられる事の全てを告げ、アイクに対しても干渉する術を失っていくヘレナ。 「あなたのしたことは決して許されることではないが、私だけはあなたを許します」 フーゴにそう伝えて欲しいと呟き、声は途絶えた。 気がつくと、館は廃墟に変わっていた。 348 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 56 10 ID RtaFwVfy 終章(7/7) 廃墟から出てきたアイクの前に様子を見に来たホムンクルスが現れる。 「そうだ、死者の魂を呼び出すことはできるか?」 ワーグナー博士を魂を呼び出して、フーゴを説得してもらおうというアイディアである。 そんなのおやすいご用さと、ホムンクルスは飄々と言ってのけ、何やら呪文を呟きだした。 地面が光を放ち、光の輪からワーグナー博士が現れた。どうやら成功のようだ。 「君は確か賢者の石を届けてくれた…」 意識を取り戻したワーグナー博士にアイクは事情を説明する。 息子が凶行に及んでいることに心を痛めてか、「彼」は快く了承してくれた。 「私が行きます。あなたはここで見ていてください」 「そ、そんな…、父さん、父さんなの?」 死んだと思っていた父親の出現に戸惑うフーゴ。 しかし、「父」の説得にアイクに危害を加えないことを誓い、マルガレーテを解放した。 「私と一緒に行こう…」 全てがうまくいったと思った次の瞬間、フーゴを抱き寄せた「父」の足元から煙が噴出した! 異変を察知し「父」の顔を覗き込むマルガレーテ。「父」は娘を横目で見、にやりと笑った。 「お父さんじゃないの!?」 なんだって! アイクが駆けつけるが時既に遅し。 怪しげな煙とともにフーゴとワーグナー博士は闇に掻き消えてしまっていた…。 「ご苦労様」 いつの間に出てきていたのか、市庁舎の柱にホムンクルスがもたれかかっていた。 「二人はどこへ消えたんだ!」激昂するアイクに、知らないよとおどけて見せるホムンクルス。 ワーグナー博士はまだ死んでいないため、魂を呼び出すことはできなかった。 代わりに人形を呼び出して一芝居売ったのだと言う。 でもこれで片がついたでしょ? と、ホムンクルスはやはりおどけてみせる。 「結局俺は良いように利用されていただけか」 「嫌だなぁ、人聞きの悪い言い方しないでくださいよ」 やり切れない気持ちで呟くアイクに弁明するホムンクルス。 「まぁ、でもいくら不老不死のボクでも生まれる所を妨害されちゃうと、ね」 349 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 58 11 ID RtaFwVfy エピローグ─エンディングA(1/3) 「ああそうだ、あれ返してくださいよ。転送機」 憮然としたまま突っ返された転送機を受け取る寸前、思い出したかのように 「そうだ、そこのお嬢さんを元の時代へ送ってあげなさいよ」 いきなり話を振られて戸惑うマルガレーテであったが、確かにもともと過去の時代に暮らす人間だ。 このまま放っておくわけにもいかないだろう。 しかし、この「マルガレーテ」は本来はこの時代に生を受けた人間なのだ…。 君はどうしたい? と問うアイクに、しばしの沈黙の後、 「私、ここに残りたい!」 今ある文献では、ワーグナー博士はあの日以来行方不明ということになっている。 フーゴがいなくなってしまった今、過去に戻っても一人きりの生活が待っているだけだ。 「一人ぼっちは寂しいもの。それにこの時代の空気、なんだか好きなの。 不安はあるけど…今はこの私の気持ちにかけてみたい」 ダナと同じように帰巣本能が働いたのだろうか、それともこれが運命の力と言うことか? なにはともあれ、マルガレーテは現代に残ると決めたのだ。 「そういうわけだ、これはもういらないよ」と再びつき返す。 350 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 06 59 19 ID RtaFwVfy エピローグ─エンディングA(2/3) ふと、アイクの手から転送機がすべり落ちた。 ホムンクルスが慌てて手を伸ばした。しかしそれは彼の手の中で空しく踊り、地に落ちた。 落ちた衝撃で回路がショートしたのだろうか、 転送機は地につくと同時に小さな爆発を起こし、粉みじんとなった。 爆発のとともに吹き飛んだ転送機の破片が、ホムンクルスの頭を直撃した。 それと同時に勢いよく彼の頭から赤い液体が噴出す。 「し、しまった…!」 呻くホムンクルス。赤い液体は止まらない。むしろ勢いを増している。 身をよじって苦しみ、地に倒れ伏した。液体が流れ出すぎたせいか、体がどんどん萎んでいっている。 目の前のあまりの光景にマルガレーテはアイクの後ろに隠れ、顔を背けた。 そして彼の体はついに萎みきって赤い水溜りが残っただけとなってしまった。 それはまるで、溶けたルビーの様でもあった。 「これが…、ホムンクルスが今日消滅するって運命…?」 351 シャドウオブメモリーズ sage 04/11/25 07 01 08 ID RtaFwVfy エピローグ─エンディングA(3/3) ──その後、マルガレーテはエッカートの家に養女として引き取られた。 元の形に戻ったともいえる。彼女なりに幸せな日々を送っているようだ。 夏も間近に迫ったその日、マルガレーテとアイクはあの広場にやってきていた。 「あら?」 マルガレーテは広場に今まで見たことの無い物が存在していることに気づいた。 広場の中央に大きな樹木がそびえ立っているのである。樹齢500年はあるだろうか。 そう、アイクが死の運命から逃れるために存在自体をなくしたはずのあの樹木だ。 ふと、アイクは樹のうろに何か光るものを見つけた。 「これは…」 手に取ったそれは、赤く輝く宝石であった。 運命がまた静かに動き始めた…。 562 名無しさん@お腹いっぱい。 sage 2006/01/19(木) 03 50 42ID +9f1hF8K 560 ABCはマルガレーテ系ENDでDEがダナ系ENDでラストに一緒に居るヒロインが変わる。 達成率100%だとおまけEND(アイクが未来を全て知っていて死を覆しまくるルート)が現れる。 おまけED見ると隠しムービー↓(超ネタバレなんで他ENDの詳細を語ってくれる人待ちなら見ないほうがいいかも) ワーグナー博士が研究の大詰めで賢者の石から魔(ホムンクルス)を召喚してしまう。 博士、研究の失敗に絶望、そこに魔が囁きかける 魔「魂を代償にお前の望みを叶えてやろう」 ワーグナー博士、人生掛けた研究の失敗でちょっとやけっぱち気味に 博士「私は以前見たあの青年(アイク)のような溌剌とした頃に戻って人生をやりなおしたい。」 そして博士は消えて次の場面でアイクが倒れている。 アイク→若返ったワーグナーだったと言うまんまファウストなオチですね。 ちなみにDENDでもダナが「アイクさんてお父さんみたい」とじゃれてきたりします。