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【名前】サンダウン 【出展】LIVE A LIVE(西部編) 【種族】人間 【性別】男 【年齢】不明(外見から30代~40代だと思われる) 【外見】ウエスタンハットを付け、茶色のポンチョを羽織っている。まんま西部劇の服装。 【性格】無口だが、弱き者の頼みをNOとはいえないハードボイルド。 【呼称】一人称:「私」、二人称:「お前」 【口調】基本的には無口であり、話しかけられても、頷く程度。 【特異能力】 敏腕のガンマンであり、早撃ちに関しては右に出るものがいない。 時代背景から回転式拳銃(リボルバー)を使用していると思われる。 リボルバーは連射するには扱いにくい代物であるが、 本編で簡単に使いこなしていることからサンダウンの射撃能力の凄まじさを窺える。 [主な必殺技] シングルショット:一発射撃。 ダブルショット:素早く二連発。 ホローポイント弾:炸裂弾。 ピアッシング弾:貫通弾。 マルチカウンター:カウンター射撃。 トリプルショット:素早く三連発。 フォースショット:素早く四連発。 乱れ撃ち:範囲内に弾丸を撃ちまくる。 新・乱れ撃ち:範囲内に弾丸の嵐を浴びせる。 ハリケンショット:疾風怒涛の弾幕の風を浴びせる最終技。 【備考】 放浪の旅をしているお尋ね者のガンマン。銃の腕は超一流。 サンダウン・キッドと呼ばれており、その首に掛けられた懸賞金は5,000$。 かつては名保安官として名が知られていた。 だが、その噂を聞きつけ彼の元へ集まる無法者が絶えなかったため、 かえって彼の町は治安が著しく悪化してしまう。 そのため、彼は自らの首に賞金をかけ、町を離れた。 +開示する 【現在状況】 登場話 019 そしてまた日は昇るのか? 死亡話 073-1 シュウ、『嵐』に託す073-2 シュウ、『嵐』に託す(後編)073-3 サンダウン、『花』を見守る 登場話数 7話 参戦時期 最終編(魔王山に向かう前) スタンス 対主催 現在状況 死亡 【本ロワにおける動向】 019 H-7森林にてロザリーと会う。情報交換を行い、ピサロを止めるという彼女の願いを受け、同行する。 028 城下町に向かう道中で暴走するハーレーに乗ったニノを発見。彼女を救い、同行することに。ハーレーが爆発炎上したため、警戒して現場を離れる。 049 道中でシュウとマリアベルに遭遇。当初は互いに警戒するが、ニノやロザリーの言もあって和解。付近の警戒をするというシュウを残し、城下町へ向かう。 060 I-9城下町の宿にて、放送を聞く。宿の護りをマリアベルに任せ、周囲の探索とシュウの捜索のため町の外に出る。レイの死を知り、彼女を悼む。 066 町で起きた戦闘に気付き、引き返してカエルと戦う。使い捨てピストルを以てカエルの銃撃を弾き、カエルを追いつめるが、反撃を受け倒れる。シュウとストレイボウの乱入でカエルが退き、治療を受ける。転移するマリアベルらを見送り、シュウと宿に残る。 073 ビッキーを救い、シュウと共にケフカと戦う。ビッキーから愛銃を譲り受け、シュウに時間稼ぎを頼んでハリケンショットによりケフカを撃つ。凌がれ瀕死となるが、ケフカを追いつめ魔力を使い果たさせる。止めを刺そうとするが、ビッキーがケフカを庇ったため、彼女の笑顔を守るために遺志を託して逝く。 【最終状態表】 【I-9 宿屋 一日目 午前】 【サンダウン@LIVE A LIVE】 [状態]:疲労(中) 衣服を斬りさかれた跡と血がベットリついてます [装備]:いかりのリング@FFⅥ、パワーマフラー@クロノトリガー、アリシアのナイフ@LAL [道具]:基本支給品一式、使い捨てドッカンピストル@クロノ・トリガー(残弾0) [思考] 基本:殺し合いにのらずに、ここからの脱出 1:ロザリー、ニノ、シュウ、マリアベル、自分の仲間(アキラ、高原日勝)、また協力してくれる人材の捜索。 2:ピサロの捜索。 3:まともな銃がほしい(カエルの持つバイアネットに興味あり) [備考] 参戦時期は最終編。魔王山に向かう前です。 ▲
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【作品名】LIVE A LIVE 【ジャンル】ゲーム 【名前】サンダウン・キッド 【属性】ガンマン 【大きさ】成人男性並み 【攻撃力】ピースメーカー(45口径6連発リボルバー)装備 10メートルほど離れた馬の手綱を撃てる ダブルショット:一度に弾を二発発射 普通に撃ったときの二倍の威力 ホローポイント弾:炸裂弾 威力は通常の弾よりやや上 弾込めに多少時間がかかる ピアッシング弾:貫通弾 威力は普通に撃ったときと同じ 弾込めに多少時間がかかる マルチカウンター:攻撃されると即座に反撃する技 弾込め中でも発動 威力は普通に撃ったときと同じ 【防御力】火炎瓶や馬で引き廻す攻撃に8発ほど耐える ウインチェスターライフル4発くらえば倒れる ガトリング射撃なら即戦闘不能 【素早さ】成人男性を乗せた馬並みの移動速度 反応は上位のガンマン並み 【特殊能力】ハマキ:回復アイテム。一服することで体力全快。回復に時間はほとんどかからない 3個所持 テキーラ:ハマキと同等の効果があるが使用すると酔って少しの間ダブルショットなどの技が 使用不可になる 3個所持 バーボン:テキーラと同じ 4個所持 ダイナマイト:1個所持 火炎瓶:3個所持 【戦法】ダブルショット 相手が離れたらダイナマイトや火炎瓶を投げる テキーラやバーボンはなるべく使わない 4スレ目 350 :格無しさん:2007/08/08(水) 06 15 30 サンダウン考察 ○倉本 射殺勝ち ○くにお 同上 ○エイジ 同上 ×ニック 防御差で負け ×ルルーシュ ギアス負け ×ホームズ 防御反応差負け ニック>サンダウン>エイジ
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「人を‥‥ 守る事を‥‥ もう一度教えられた‥‥ あんたたちに‥‥!」 スーパーファミコンで発売されたスクウェアのRPG『ライブ・ア・ライブ』の主人公の一人。 最初に選べる7つのシナリオの1つ「西部編」(キャラデザイン:石渡治)の主人公。 リメイク版での担当声優は 大塚明夫 氏。 ゲームでは名前入力時に前半部分を変更可能で、作中では「○○・キッド」と呼ばれる。 + リメイク版における「名前」についての余談 「キッド」まで含めて名前のため、フルボイス化されたリメイク版でも(一部のみとはいえ)ボイス付きで名前を呼ばれる数少ない主人公。 他に明確に名前を呼ばれるボイスがある主人公は、名前ではなく流派名が変更対象の「功夫編」の面々と、 強いて言えば名付けのシーンで候補としてデフォルト名が言及されるキューブくらいしかいないため、そういう意味では結構貴重な存在である。 更に厳密に言えば「功夫編主人公」は一貫して「老師」呼びなので、ある意味唯一とも言えなくもない 町から町へと渡り歩くさすらいのガンマン。無口だが銃の腕は超一流。 おたずね者であり、その首にかけられた賞金は5000ドル。 だが根っからの悪者では無いようで、弱き者の頼みにはノーと言えない。 賞金稼ぎのマッド・ドッグには幾度も付け狙われているが、毎回軽くあしらっている。 + 過去に何か秘密があるらしいが…。 実は彼は悪者ではなく、かつてその腕の凄さで西部にその名を轟かせた名保安官だった。 要するに犯罪者を懲らしめる方だったのである。 しかし、あまりの銃の腕に決闘を挑む者が絶えず、彼の町はいつしか無法者が押しよせる事になった。 皮肉にも町の治安が著しく悪化してしまったことを憂いた彼は、 やがて自らの首に賞金を掛けておたずね者となり、死に場所を求め荒野をさすらうようになった。 この事実は当初はプレイヤーにも伏せられており、西部編エンディングにて初めて明かされる。 非常に無口で、「‥‥」を多用する口調が特徴。背後に立つと反射的に殴りかかってくるかは不明だが。 背後からの攻撃だろうがマルチカウンターで反撃するが 原作解説(西部編) サブタイトルは『放浪』。 サンダウンが偶然訪れた町では悪党達が幅を利かせており、 街の人たちと協力して罠を仕掛け、悪党を撃退する、というシナリオ。 西部編のテーマBGMである「WANDERER」も「放浪者」という意味である。 + 西部編ストーリー リメイク版西部編ショートトレーラー 舞台はアメリカ。ゴールドラッシュで賑わったのも昔の話、寂れた町々が残るのみだった。 放浪者のサンダウンはそんな町の一つ「サクセズ・タウン」に訪れたが、 そこは無法者集団「クレイジー・バンチ」に支配されており、人々は怯えて暮らしていた。 だが、サンダウンが手下の一人であるパイクや報復に来た刺客をあっさりと撃退した事により、町の人々から懇願され、 サンダウンを追ってきた賞金稼ぎのマッド・ドッグと一時的に手を組んで悪党を撃退することになる。 プレイ動画(ただしオンミョウ弾を食らえ!) 悪党達が攻めて来るまでには鐘8つ分の時間制限があり、 その間に町で罠の材料を集め、住人達に罠を仕掛けさせるというのが主な内容。 依頼する住人によって仕掛け時間の得意不得意があり、中には特定人物しか扱えない罠もある。 そして最後に悪党達のリーダーのO・ディオ、そして彼の手下達と対決するのだが、 罠の仕掛け具合によって手下の人数を減らす事ができ、戦闘が有利になる。 全ての罠を上手に仕掛ければ、O・ディオ以外の手下全員を罠で事前にあしらうことが可能。 逆に罠を仕掛けないと15人全員とガチで戦うことになり、かなり苦労することになる。 ただし罠無し15人撃破も一応可能 なお、西部編のヒロインであるアニーのクローゼットは、彼女が罠を仕掛けに出かけている時のみ調べられ、 「アニーのシミーズ」(要は下着)という装備品を手に入れることができる。当然ばれると没収。こいつ(元)おまわりさんです。 そしてサンダウンやマッドに装備することも可能。装備したまま最終編に持ち込んで脱ぎ、レイ・クウゴに渡して装備させることも可能。セクハラだ 残念ながら(?)リメイク版では「アニーの日記」に変更された。性能は変わってないので、日記なのに体防具である。 実用的にはマッドの綺麗な服を自分のボロい服と交換するが。 彼の元ネタは、20世紀アメリカにて銀行・列車強盗団として名をはせた一味「ワイルド・バンチ」の一員であったガンマン「サンダンス・キッド」と思われ、 同強盗団は敵役クレイジー・バンチの元ネタでもあろうと思われる。 その他西部編は西部劇黄金時代の作品群のオマージュにあふれており、同ジャンルの名優と同名の脇役達等も登場する。 他、外では西部劇には付き物の枯れ草の塊(タンブル・ウィード)が風で転がって行くが、 製作時にその形状で四苦八苦していたというスタッフの裏話があるなど、制作陣のこだわりがうかがえる。 ただし内容的には黒澤明の名作『七人の侍』であろう。一応オマージュ作に『荒野の七人』と言う西部劇も存在したが。 なおO・ディオは作中において「第七騎兵隊唯一の生き残り」とされているが、史実では第七騎兵隊員は全員死亡しており生き残りは居ない (アメリカ開拓時代に第七騎兵隊が全滅した(降伏した者も処刑された)史実に基づいている。歴史を調べて確認してみるのも面白いだろう)。 しかしO・ディオが生き残りなのも事実であり、この矛盾に対する答えは彼を倒した後に明かされる。 劇中で言われているように「インディアン達に全滅させられた第七騎兵隊」の生き残りなら、真っ先にインディアン達を恨みそうだが、 開拓者たちの村を蹂躙していたのも彼の正体を見ると「インディアンも白人も関係なく人間全体を恨んでいた」と納得できなくもない。 余談だが一般的に西部劇での第七騎兵隊はヒーロー扱いであり、それが敵役として登場するのも『LAL』というゲームの作風と言える。 + 第七騎兵隊が西部劇のヒーロー? 実はヒーロー扱いなのは「死んだインディアンだけが良いインディアンだ」を合言葉に白人(ヨーロッパからの移民)が侵略行為を正当化していた時代の物であり、 今となってはアメリカ政府によるインディアン(アメリカ先住民)虐待(民族浄化)の尖兵だったとして半ば黒歴史と化している (逆に言えば、第七騎兵隊のみが悪かったわけではなく、当時のアメリカ白人の殆どがインディアン虐待に賛同していたと言う事。 奴隷解放で有名なエイブラハム・リンカーン大統領ですらインディアン絶滅論者であった事からもその根深さが知れる)。 そもそも西部劇におけるインディアンは野蛮な山賊として登場して主人公に無双される存在でしかなく、 某酋長の子孫も西部劇は絶対見ないと語っている。欧州文化(貨幣経済)の流入により、喜んで出演したインディアンも少なくなかったが… それを証明するかのように、西部劇の中でも古い作品においてインディアンが主人公の味方として活躍するものは、 名作中の名作と名高い『ローン・レンジャー』ぐらいしかないという状況が長らく続いていた (日本でも「アメリカン鞍馬天狗」と評されて大人気を博した)。 第七騎兵隊が英雄扱いされたのには上記のような背景に加え、当時の遺族が熱心なキャンペーンを展開していたのも大きい。 現在では上記のように「インディアン」に対する考え方自体が大きく変わった事もあり、西部劇においても、 インディアンのキャラクターや集団が味方になったり、善悪のどちらにも与しない独立勢力として描かれる作品も増えている。 ちなみに『LAL』より古い(と言うか無印ファミコン発売より前の)作品でも『カスターズ・リベンジ(カスターの逆襲)』と言う、 カスター将軍(第七騎兵隊司令官)を操作してインディアン女性をチョメチョメすると言うゲームが存在した。 『Pac-man(移植版)』『E.T.』と並びアメリカ(ATARI2600)三大クソゲーと呼ばれている代物だが 一応18禁注意 ちなみに西部編にてパイクにミルクを奢られ、突っ返すシーンがあるが、 そこで返さずに飲むと、延々とミルクをおごるパイクと飲み続けるサンダウンというとてもシュールな光景が展開される。 時田氏によると「メモリに余裕があったら、終いにはお腹を壊してトイレに行くという小ネタを入れていたかもしれない」とのこと。 + 最終編では 最終編で他の主人公の時にサンダウンを仲間にする場合、特に戦闘などは無いのだが、 話しかける度にどこかへ立ち去ってしまう彼を探してあちこち追い掛け回すことになる。 その回数、実に9回。そのため、仲間にするのが非常に面倒くさい。 立ち去った先でも、全体にモンスターが溢れる危険な世界で宝物庫を物色してたり、 建物の窓を覗いていたり、応接室で寝てたりと意味不明な行動が多い。なんなんだアンタ。 TASでも最終編主人公にサンダウンが選ばれている、と言えばその大変さが分かるだろうか。 ついでに彼かキューブが主人公の時のみ高原日勝が戦闘無しで仲間になる(銃には敵わないらしい)。 しかし、戦闘面での実力は後述するように、その労力に見合う強力な性能になっている。 そして最後にはかつて英雄と崇められ、掌を返された人間への失望から魔王となった者に 自分なりの助言を提示した。 孤独を抱えている、という共通点を持つ彼に対してある種の共感を示しつつも。 「‥‥ 確かに‥‥ 私も 人から逃れて 放浪している‥‥ だが 放浪すればするほど‥‥ 一人になればなるほど‥‥ 人のぬくもりが ほしくなってしまうもんさ‥‥」 7人のキャラが最終編にてルクレチアに突入する時、 「助けを乞うだけの身勝手な人間など救う価値があるのか」と言われるのだが、上記の台詞はサンダウンなりの答えなのかもしれない。 彼が救った町の人々はただ助けを乞うだけでなく、 サンダウンの来訪、マッドによる発破という切っ掛けがあったとはいえ、自ら動き、クレイジー・バンチに立ち向かったのである。 孤独な英雄は自分とは似て非なる孤独な英雄に、そう諭し元の時代へと帰っていくのだった。 + 余談:非公式英訳パッチ ちなみに本作『LIVE A LIVE』は、公式には日本国内でしか発売されなかったのだが、 それを嘆いた国外のファン達が当時のスクウェアに無許可で作った非公式英訳版が存在する (これは別に珍しいことではなく、日本のみ発売のゲームを向こうのファンが独自に翻訳する事は意外とよくあったりする。その逆も然り)。 この非公式英訳版、初期のバージョンでは名前を付ける際の文字数制限が公式版と同じであったため、 全主人公中サンダウンの名前のアルファベット表記(Sundown)だけが文字数制限に引っかかるという想定外の事態が発生。 そのためサンダウンの名前は、その名と同様日本語で「日没」を意味する「サンセット(Sunset)」に変更された。 故に、英語圏のファンの間では「サンセット・キッド」の名でも認知されていたのである。 ちなみにこの初期版パッチは誤訳が多く、例として幕末編では「火遁の術」「水遁の術」が「Hiton」「Mizuton」だったり、 中世編の「こんなモン(こんな物)」が「BlueGate(紺な門?)」だったりなどでよくネタにされていた。 旧英訳版のSunset Kid・ラスボス戦 しかし、2008年に改めて大幅改造を施した英訳パッチver2.0がリリースされ、翻訳内容が全般的に向上・刷新、 システムにもテコ入れが入り、名前の文字数制限が緩くなったためきちんと「Sundown」になった。 旧パッチでの酷い誤訳もほぼ改訂されている(それでも誤訳はちらほらあるのだが…非公式なので仕方ない)。 余談だがこのNEWパッチ、日本語版と違って漢字を使わないで済む影響なのか、 「フォントが各編それぞれで異なる」というかなり豪華なことになっている。 雰囲気たっぷりな新英訳版の西部編フォント 中世編に至っては、オルステッドが魔王になることを決意するあたりで文字が崩れてくるため、 公式版よりも心の荒廃がプレイヤーへダイレクトに伝わってくる。 なお、非公式翻訳版は英語版だけでなく中国語版・韓国語版などもあるらしい。海外のファン恐るべし。 なお、海外でのこうした人気を把握したのか、リメイク版は海外でも発売されており、公式の海外翻訳版を正規の手段で遊べるようになった。 国内版でも日本語・英語ボイス両方に切り替え可能。 セリフやアイテムの説明文がさらに粋な言い回しになっており、こちらの翻訳も見る価値あり。 原作中の性能 ガンマンな見た目通り、使う技は銃撃技ばかり。 西部編ではレベルアップはないが、遠距離攻撃に優れており使い勝手は良い。 反撃技のマルチカウンターはほとんどの攻撃に対応しているため発動しやすい。 そして、彼の本領発揮となるのが最終編。 レベルアップで上位の銃技を覚えていき、全て遠距離攻撃のためかなり便利に使えるのだが、 ラストに覚える彼の最強技「ハリケンショット」が正にチートな性能。 タメ時間こそあるものの広範囲に銃撃の嵐を浴びせ、ほとんどの場合カンストの999ダメージを連発する。 さらにレベルアップの能力上昇率も高く、鍛えれば殆どの場合サンダウンさえいればなんとかなる。 反面、HPの伸びが非常に悪いため紙装甲で、敵の全体攻撃に弱いという弱点を抱えている。 また、意外なことに相棒のマッド共々アルコールに弱い(?)らしく、 酒系の回復アイテムを使って酔い状態になると基本技のシングルショットしか使えなくなる (その割に劇中では何度も酒を飲むシーンがあるのだが)。 また、全ての技が銃技のため、手封じ(手を使った技が使えなくなる状態異常)を受けると全ての技が使用できなくなる。 「‥‥ いいかげん‥‥ 逃げるなというのか? 過去から‥‥」 MUGENにおけるサンダウン・キッド 『LAL』キャラを多数製作した暗黒内藤氏によるものが存在する。 システムも他のキャラと同様であり、レバー上ではなくAでジャンプ、Bで攻撃、Xでガード、Yで受け身の4ボタン型。 ドットは原作のものを使用しており、試合中は「THE WILDS」(西部編の戦闘BGM)が流れる(ON/OFF選択可)。 BGMは相手が同じ様に専用BGM持ちのキャラだと流れない(ただし未対応も有り)。 原作に存在した様々な銃技を使って戦うちびキャラで、基本的に火力は高め。 コンボがほぼ無く、高性能のステップと1発の火力で戦うタイプのキャラ。 フロント&バックステップ中は喰らい判定とぶつかり判定が消えるため、相手の攻撃をすり抜ける事ができ、 更に攻撃を喰らっていない時のみ、ガードモーションをステップでキャンセル可能。 なお、氏の『LAL』キャラはちびキャラではあるが、喰らい判定は共通して見た目以上に大きく設定されている。 原作では無制限に銃技が使用出来たが、MUGENでは最大弾数が設定され、画面下に残り弾数が表示される。 技を1回使う毎に1減っていき(連射する技でも1発扱い)、残弾0の時にBボタンを押すとリロード動作になる。 ただし、ホローポイント弾とピアッシング弾は特殊弾丸に装填し直して撃つため、ゲージを消費する代わりに残弾数の影響を受けない。 初期最大弾数は設定上のリボルバーに合わせ6発だが、cnsを設定することで1~99発に変更可能。 リロードすると残弾を設定値の最大まで装填し、更にゲージが600上昇する。 原作最強技のハリケンショットは3ゲージ技だが、フルヒットで体力の7割近くを奪う高威力技になっている。 反面、当身技のマルチカウンターも含め全て飛び道具技で、空中技や投げ技が一切無いという極端な性能。 さらに原作通り体力も低めのため、やはり紙である。 上記の通り弾数は設定で自在に変更出来るが、増やし過ぎるとリロードでのゲージ上昇を行い難くなり、 各行動のゲージ回収率が少ないので結果ゲージ回収率が悪くなるというデメリットがある。 AIはデフォルトで搭載されている。 レベルは2段階あり、ガンマンのイメージ通り、中~遠距離で銃撃を浴びせるAIとなっている。 + 基本動作 基本動作 A ジャンプ 空中ジャンプ B 攻撃用ボタン(詳しくは下記) X ガード Y 受身 ダウン回避 66(ガード中6) フロントステップ 44(ガード中4) バックステップ + 技 技 B(地上) (水平) シングルショット ・銃撃/一発射撃 8 + B(地上) (対空) 236 + B(地上) (水平) ダブルショット ・銃撃/2連射 896 + B(地上) (対空) 236236 + B(地上) ホローポイント弾 ※1ゲージ消費、残弾無視・さく裂弾/要弾こめ時間 214214 + B(地上) ピアッシング弾 ※2ゲージ消費、残弾無視・かん通弾/要弾こめ時間 623 + B(地上) マルチカウンター ※当身技・反撃技/あらゆる方向に反撃 214 + B(地上) (水平) トリプルショット ・銃撃/3連射 874 + B(地上) (対空) 632 + B(地上) (水平) フォースショット ・銃撃/4連射 698 + B(地上) (対空) 41236 + B(地上) みだれ撃ち ・銃撃/エリア内に弾を撃ちまくる 63214 + B(地上) 新・みだれ撃ち ・銃撃/エリア内に弾の嵐 2141236 + B(地上) ハリケンショット ※3ゲージ消費・風の銃撃/エリア内、弾の台風 「‥‥ それでも‥‥ 人は生きる‥‥」 出場大会 打倒剣帝!無差別級大会 刹那の早撃ちトーナメント プレイヤー操作 単発!良キャラ発掘絵巻(Part158・対戦相手)
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【作品名】LIVE A LIVE 【ジャンル】ゲーム 【名前】サンダウン・キッド 【属性】保安官にしてお尋ね者 【殺人数】16人 【長所】最終的な攻撃力はトップ 【短所】最終編で仲間にするのが面倒 保安官時代でもっと殺してるはず 【備考】O・ディオの手下達を15人射殺できる 最後の戦闘でマッド・ドッグを射殺して16人 vol.1
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「俺がクルースニクの頭になるのだ!」 キャラクター名 「クルースニクアメリカ総括支部長」ケヴィン・サンダウン 能力値 数値 消費CP プレイヤー名 NPC 体力 16 +80CP 種族・性別 人間・男 敏捷力 12 +20CP 身長 210cm 知力 15 +60CP 体重 98kg 生命力 16 +80CP 年齢 48歳 CP小計 +240CP 有利な特徴 消費CP ヴァンパイアハンター基本セット +50CP 容貌/普通 +0CP カリスマLv5 +25CP 美声 +10CP オーラ感知Lv2 +20CP 財産/富豪 +50CP 特殊な背景/複数の流派 +5CP 特殊な背景/野生の文明人 +5CP 鎖の達人 +20CP 格闘流派:コンバット・チェインワークス +0CP 格闘流派:ワイルド・ライフ +10CP 格闘流派:宇宙プロレスリング +10CP 意志の強さLv5 +20CP あきらめない +10CP 頑強 +25CP 病気耐性 +10CP CP小計 240CP 不利な特徴 獲得CP 癖 獲得CP 狭量/キリスト教徒 -5CP 無意味に高笑いする -1CP 高慢 -5CP 成金趣味 -1CP 喝采願望 -15CP 珈琲には拘りがある -1CP 不愉快な印象/香水がキツい -5CP 自分でできることでも人にやらせる -1CP 愛好症/葉巻Lv1 -5CP 筋肉には自信があるほう -1CP 浪費家Lv1 -5CP CP小計 ー45CP 技能 消費CP レベル 鎖 40CP 30Lv レスリング 36CP 30Lv 準備/鎖 0.5CP 21Lv 日本語 0.5CP 12Lv ヒンディー語 0.5CP 13Lv アラビア語 0.5CP 13Lv スペイン語 0.5CP 13Lv ロシア語 0.5CP 13Lv 中国語 0.5CP 13Lv ドイツ語 0.5CP 12Lv アトランティス語 0.5CP 12Lv ムー語 0.5CP 12Lv フランス語 0.5CP 12Lv ポルトガル語 0.5CP 12Lv レムリア語 1CP 12Lv 呼吸法 16CP 24Lv 錬気 24CP 30Lv 強打 28CP 30Lv 鋼の拳 2CP 16Lv 管理 12CP 20Lv 政治 12CP 20Lv 指揮 12CP 20Lv 戦術 14CP 20Lv 戦略/ヴァンパイア 14CP 20Lv 情報分析 14CP 20Lv 社交 10CP 20Lv 経済学 12CP 20Lv 商人 12CP 20Lv 裏社会 32CP 30Lv 歴史 8CP 19Lv 強迫 12CP 24Lv 尋問 12CP 20Lv 外交 10CP 20Lv 犯罪学 12CP 24Lv 心理学 12CP 24Lv 嘘発見 14CP 24Lv 忍び 36CP 24Lv ランニング 28CP 28Lv 礼儀作法 10CP 20Lv 神秘学 10CP 20Lv 調査 10CP 20Lv コンピューター操作 1CP 15Lv 神学/スー族 20CP 24Lv 学業 1CP 15Lv 歌唱 44CP 30Lv 気功治療 4CP 15Lv 運転/自動車 2CP 12Lv 指導 12CP 20Lv 応急処置/TL8 10CP 20Lv 兵士/TL8 12CP 20Lv 吟遊詩人 32CP 30Lv 跳躍 52CP 30Lv 地域知識/アメリカ合衆国 32CP 30Lv 英語(母語) 0CP 13Lv CP小計 583CP 呪文 消費CP レベル CP小計 0CP 格闘動作 消費CP レベル 野生の肉体 14CP 24 首折り 6CP 24 自然の息吹 14CP 24 野生の勘 4CP 28 生存本能 18CP 24 闘争本能 10CP 20 獣化 18CP 24 狩猟本能 10CP 20 悪鬼羅刹 6CP 26 遠吠え 4CP 30 宇宙ラリアット 6CP 30 宇宙バックドロップ 6CP 30 空中殺法 10CP 30 宇宙ブリーカー 0.5CP 30 リング生成 0.5CP 27 マイクパフォーマンス 1CP 30 マテリアルマイスター 10CP 24 グラウンドブレイク 10CP 30 バインディング 1CP 30 スウィンギング 4CP 30 ヘヴィブロウ 6CP 30 ブランディッシュ 6CP 30 食いしばり 4CP 20 振り絞り 4CP 20 第七感 4CP 20 第八感 4CP 20 戦術眼 8CP 20 強化掴み 6CP - 強化組み付き 6CP - 強化受け(レスリング) 6CP - 強化受け(鎖) 6CP - 射撃受け/レスリング 2CP 20 射撃受け/鎖 2CP 15 CP小計 97CP 基本致傷力 振り 2D+2 突き 1D キック 1D 武器・攻撃 判定値 ダメージ 長さ 価格 重さ アダマンタイトのコンバットチェイン(真価発揮・《聖剣作成》+《鋭さ》+3+《振動武器》魔化) 30 9D+1+n(叩き)/14D+n(強打・叩き) 1~5 3kg └ヘヴィブロウ 30 12D+1+n(叩き)/(強打)17D+n 1~5 -kg └ブランディッシュ 30 9D+1(叩き)/14D(強打・叩き) 1~5 -kg └グラウンドブレイク 30 10D+3+n(叩き)/(強打)15D+2+n 1~5 -kg └宇宙ラリアット 30 12D+1(叩き)/(強打)17D(叩き) 1 -kg └宇宙バックドロップ 30 8D+1(叩き・1ターン跳躍で9D+2)/(強打)13D+2(叩き・1ターン跳躍で15D) 1 -kg └空中殺法 30 8D+1+n(叩き)/(強打)9D+2+n(叩き) 1 -kg 防具 受動防御 防護点 価格 重さ マッスルアーマー 5+1 10+(2)(4+6) 0kg アメジストの指輪 ラピスラズリのネックレス その他 価格 重さ 生還のタリスマン 幸運のタリスマン 癒しのタリスマン×3 破魔のタリスマン×3 矢除のタリスマン×3 技巧のタリスマン×3 勇気のタリスマン×3 人払いのタリスマン×10 隠れ身のタリスマン×10 残り所持金 不明 基本移動力 7 荷重 軽荷(-0) 移動力 6+7(+6) 受け(レスリング/鎖) 15+1+1/20+1+1 止め よけ 6+1 CP総計 1200CP ★キャラクター設定 スー族出身のたたき上げハンターで、『クルースニク』アメリカ支部を総括する権力者です。本人の実力はもちろんですが、優れた政治能力と商才によって得た財力で現在の地位に上り詰めました。アメリカ・インディアンという出自から人種差別を受けたことが多くあり、キリスト教勢力のクルースニク構成員――とりわけに対しては強いライバル心を抱いています。 現在の彼の目標は、当然クルースニクの総長です。何とかしてアディラ・ムサハールとカミーユ・ミハイユ・ロベールを追い落とそうと策を巡らせていますが、有能でも下品で傲慢な彼に信頼を寄せる者はあまり多くありません。 ★依頼者として 基本的に日本のハンターたちには干渉してきません。 しかし、何らかの策略があって日本のハンターたちに接触を試みる可能性は十分あるでしょう。どちらかと言えば、キャンペーン向けの依頼者です。 ★事件の引き金として 権力志向の強い彼ですが、意外とトラブルを起こすことはありません。 ★事件の協力者・情報提供者として アディラ・ムサハールをカミーユ・ミハイユ・ロベールを陥れるために何らかの情報を提供してくることはあり得ます。 ――それが真実であるという保証はどこにもありませんが。 ★戦闘に参加させる場合 魔法の呪文こそ扱えませんが、凄まじい耐久力と攻撃能力を誇ります。……裸ですが。 普段は鎖を使い、「スウィンギング」と「ヘヴィブロウ」を組み合わせて強烈なダメージを叩き出します。 鎖を失ったら、「宇宙プロレスリング」で攻撃を開始します。まあ何にしても「叩き上げ」という経歴は伊達ではないということです。 ★「ケヴィン・サンダウン」に接触を取る GMが許可すれば「荒沢ヤス子」に協力を求めることが可能です。 条件:〈政治〉Lv15/〈管理〉Lv15/〈社交〉Lv15/〈外交〉Lv15/〈礼儀作法〉Lv15/〈英語〉Lv12 条件を満たさない状態で「ケヴィン・サンダウン」に援助を求める場合は、「全員」の獲得経験点が1点下がります。 受けられる主な支援の内容は以下の通りです。 ・「アメリカ合衆国」で起きている出来事についての情報提供。 ・国内外含めた各支部の内情についての情報提供。 ※「ケヴィン・サンダウン」に接触すると、延々とイヤミを言われて1D点疲労します! ★「情報屋」としての「ケヴィン・サンダウン」 ビジネスLv21/ふつうに会える/ふつうに信用できる 4CPの情報屋です。
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サンダウン、『花』を見守る ◆Rd1trDrhhU ニノが笑っている。 ロザリーが笑っている。 マリアベルが微笑んでいる。 サンダウンは、静かにそれを眺めていた。 サクセズタウンで彼が教えられた事。 それは、人を護る事だ。 放浪生活の中で忘れてしまっていたその大切さを、彼はもう一度心に刻み込む。 ビッキーが泣いている。 サンダウンは、それを見ていた。 彼女が泣いている理由は分からない。 だけど、理由なんてどうでもいい。 ただ、彼女が笑えるような世界が欲しかった。 シュウが自分の背中を見ている。 それだけで、彼はこんな馬鹿げた夢物語を信じてくれた。 全てを賭けてくれると誓ってくれたのだ。 その信頼さえあれば、空だって飛べる気がした。 全ての想いが、彼の指先に集中する。 その瞬間……風が、止んだ。 あれほど強さを増していた風が、完全に止まったのだ。 「……最高の……射撃日和だ……」 道は開けた。 晴天が嵐を祝福している。 「シュウ、少し遅れたが……約束は、果たしたぞ……」 撃つ前に成功を宣言。 もう、失敗する道理はなかったからだ。 少女達は命を賭けてカエルと戦った 魔法を駆使しながら。 衝撃波を起こし、火を起こし、水を生み出して戦ったのだ。 血を流し、瀕死になりながらも、その力で奇跡を起こしてみせた。 (それに比べたら……) 握り締めた銃。 なんて軽いのだろうか。 『ヴォル……テック!』 腹を刺し貫かれても、ロザリーが放った魔法。 無数の風を起こす奇跡。 『バリバリキャンセラーッ!』 無数の弾丸に撃たれても、マリアベルが放った魔法。 カエルの魔法を無効化する奇跡。 『ゼーバー! え……って、あれ?』 限界を超えても、ニノが放とうとした魔法。 魔力を相手にぶつけ続ける奇跡。 少女たちは血みどろになっても、魔法を操って見せたのだから……。 (人が造りし44ミリの鉛弾など……操れぬはずがない!) ガガガガガガと、まるでガトリングのように6発発射。 そして、神速のクイックリロード。 続けてガガガガガガと、また6回響いた。 12発全てが、等間隔。 その矛盾も、また1つの奇跡であった。 「成功……した、のか……!」 シュウの耳に確かに届いた、嵐の音。 なるほど、確かに12回。 その全てが同じ間隔で聞こえてきた。 (ケフカ……終わりだ……) 流れ来る弾丸の嵐を確認して、同時に勝利を確信した。 1撃でも、容易く身体を抉り取るほどの弾丸。 それが、12発もいっぺんに襲い掛かるのだ。 たとえケフカでも、これを食らっては生きているはずがない。 そして、サンダウンが発した弾は必中。 彼の腕から発射された弾は、必ず狙った場所を貫くのだ。 避けられる可能性もゼロと断言できた。 「勝った……のだな……」 身体はボロボロ。 プライドもズタズタだ。 それでも……何とか生きながらえる事もできたようだ。 (酷く不恰好だが……勝ちは、勝ちだ) 来るべき勝利に向けて、もう動かせないはずの腕を持ち上げようとする。 拳を掲げ、自分達の勝利を掲げた拳で祝福するために。 もう目を瞑ってもいいだろうか。 友の勝利を見届けるまでは、気絶したくはないのだが……。 襲い繰る眠気と戦いながら、シュウはもう1度弾丸を見る。 空を突き進む12の小さな鉛塊は、腹をすかせた龍のように全てを破壊しつくさんと突き進む。 その進路を遮るものは何もない。 空は清清しいほど青く静かだ。 もう天はサンダウンの邪魔などはしない。 あれほど強かった風だって、もう既に……。 (…………?) 突き上げようとした拳を止める。 嫌な予感がする。 風が、吹いたのだ。 止まっていたはずの風が。 それは、異常な早さで強くなり、瞬く間に強風から暴風へと変わる。 弾丸にぶつかった風は、その推進力を削り取り、そのジャイロ回転を鈍らせた。 弾丸の殺傷能力を、風が少しずつ弱めていく。 「トルネド」 ケフカらしからぬ、淡々と事務的に発せられた言葉。 酸素が充分に行き渡らないシュウの脳は、微かに聞こえたその意味を理解するのに3秒もの時間を必要とした。 それが魔法の名前だと悟り、彼は深く後悔する。 (俺の……せいだ……) 道化師との戦いが、ちょうど5分に達した瞬間のこと。 シュウは数秒だけ、サンダウンを疑った。 ハリケンショットは失敗したのだと、彼の腕を疑った。 だから、全てを諦めて倒れてしまったのだ。 結果的に、それはケフカに魔法の詠唱をさせる余裕を与えてしまった。 (もし俺が、最後まであいつを信じていたら……) 掲げかけていた握りこぶしを、地面に叩きつける。 最後まで諦めずにケフカに立ち向かっていたら、ケフカがハリケンショットの存在に気付くのも遅れていたはずだ。 ケフカの呪文の詠唱も、邪魔することができたはずなのだ。 ハリケンショットの威力は、とてつもないものがある。 おそらく、あの程度の魔法ではじき返されるような事はないだろう。 だが、あの呪文によって、ハリケンショットの威力は確実に削られる。 もしかしたら、ケフカを殺しきれないかもしれない。 そんな悲劇の可能性が生まれてしまった。 もしそうなったら、生き残ったケフカにサンダウンは確実に殺される。 ケフカの魔法を避ける事など、あのガンマンには敵わない。 (そんな事、させてたまるか……!) 立ち上がろうとしたのに、それが出来ない。 身体には力が入らず、視界がグラつく。 限界を遥かに超えたシュウの身体は、やがて来るであろうハリケンショットを支えにして何とか戦っていた。 そしてその肉体は弾丸の嵐の発射と共に、もう気絶する準備に入ってしまっていたのだ。 (まだ……俺は……) 助けに行きたいのに、意識はどんどん闇に沈んでいく。 聖櫃に封印されていく闇の支配者は、こんな気分だったのだろう。 目を開こうとしても、その瞼はリニアレールキャノンよりずっと重く感じた。 眠りの世界を酷く心地よく感じるのが、なんとも不愉快で仕方がない。 だけど、もうそれに身をゆだねる他に道はなかった、 (あ……れは……) 意識が途絶える直前だった。 霞みゆく視界の中で、ソレだけが妙にハッキリと映し出される。 何度も、何度も、見ているからだ。 その刀が、美しく敵を切り刻むのを。 その刀が、戦場で自分を救ってくるのを。 (また……助け、て……くれる、の……か) 手を伸ばし、掴み取る。 刃を握り締めた手から、ドクドクと血が流れるが知ったことじゃない。 太陽の光を吸収して熱を帯びた友の刀が、吼える。 『思いを貫いてみせやがれ!』と。 (すま……な、い……) そのまま手繰り寄せると、反射した太陽の光が目に入ってくる。 酷く眩しい光は、襲い掛かる眠気をほんの少しだけ、中和してくれた。 だが、こんなものではまだ足りない。 一瞬躊躇もない。 手にした刀で、右目を貫いた。 悲鳴など上げない。 そんな体力など、どこにあろうか。 瞬間、途方もないほどの電気信号が、男の脳を錯綜。 休息モードを強制的に中断した。 (まだ、往ける。これが、最後だ) 刀を大地に突き刺して杖の代わりに使い、なんとか立ち上がる。 もう、刀を地面から抜く力も存在しない。 親友に別れを告げると、男はゆっくりと、だが確実に歩き出す。 風は、全く吹いていない。 『行ってこい』と、紅蓮は答えた。 ◆ ◆ ◆ (シュウ……無事でいてくれ……) サンダウンは走っていた。 息を切らせて、流れる汗を拭うことなく。 友の事が心配だったから。 今は逃げるべきだと、シュウは言った。 だけど、サンダウンはそれを拒否して、ケフカに挑んだ。 逃げるのが最善の手である事を、頭では理解していたはずなのに。 シュウは、その覚悟に乗ってくれた。 自分の我侭に、命を賭けてくれたのだ。 そのくせ自分は、約束の5分を数10秒もオーバーしてしまう。 なんと自分勝手で情けない事だろうか。 そのせいで、シュウが死んだら……。 「チッ! 土煙が…………」 モクモクと辺りを埋め尽くしているのは、舞い上がった土煙。 空気を濁らしては視界を悪くし、目に入っては痛みを与える。 この厄介な置き土産は、ケフカが最後の悪あがきで繰り出した竜巻によるものだ。 サンダウンがハリケンショットを放った直後、ケフカもそれに合わせて魔法を放った。 それがあの竜巻。 シュウとの戦いに気を取られていたにも関わらず、あの短時間であんな大規模魔法を展開したことは、素直に尊敬に値する。 マリアベルたち3人と比較しても、かなり高位の魔術師であることが伺える。 あれならば、シュウが殺されかけていた事も納得である。 しかし、ルクレチアでありとあらゆる魔物を葬り去ってきた弾丸の嵐の前には、その魔法ですらも余りに非力すぎた。 竜巻などという2流の自然災害など、台風の前には木枯らしのようなもの。 道化師の最後の呪文は、弾丸の勢いを殺しきる事はできずに終わってしまった。 銃のプロフェッショナルのサンダウンなら分かる。 あの魔法によって殺された分の威力を差し引いたとしても、その威力はケフカを殺すには充分だった。 弾丸はケフカの胸を抉り、四肢を破壊し、頭を砕く。 おそらく道化師は、精肉後の家畜のように成り果てているに違いない。 (シュウの無事を確認したら、あいつも弔ってやらねば) 少しだけ感じた罪悪感をそうしてやりすごすと、気絶しているだろうシュウを探して歩き出した。 晴れかけていた土煙が不自然に揺れる。 直後に、鼓膜を響かせたのは、絶望の音。 「ア゙ァァァァァァ………………」 「……馬鹿……な!」 そんな彼の耳に届いてしまった声。 嘘だと思いたかった。 だが、幻聴なんかじゃない。 「ルゥゥゥゥゥゥ………………」 (あり得ない……!) だが、声はハッキリと、土煙の中枢から。 それはつまり、竜巻の中心部から聞こえてきたという事で。 さらにそれは、魔法を放った張本人が喋っているという事である。 「デェェェェェェ………………」 「…………クッ!」 即座に銃を構える。 ハリケンショットを撃った後、弾を補充しておいて良かった。 即座に攻撃に移れるのだから。 だが、その神速も今回ばかりは役に立たなかった。 「マ゙ァァァァァァア゙ア゙ア゙ア゙ァァァァァァァッッッッッッッッ!!!!!」 「……これ……は!」 銃を構えたその手が驚愕と絶望に固まった。 とてつもない勢いで噴出した汗が、44マグナムのグリップを湿らせる。 まるで、銃も一緒になって汗をかいているかのようだった。 ケフカが放ったトルネド。 あれも実はかなり高位の魔法で、対象の体力をゴッソリと奪い取る恐るべき破壊力を持つ。 また、ケフカがハリケンショットにその魔法をぶつけたのは、呪文を詠唱する時間が殆どなかったから。 ハリケンショットが自分に接近する前に放てる中で、最も高位の魔法を選んだのだ。 それであの威力。 ならば、ケフカが充分な余裕を持って繰り出した魔法はどれほどの威力なのだろうか。 その答えが、これ。 「う……うおおおおおおおお………………!!」 寡黙なサンダウンが、何年ぶりかになる大声をあげる。 何と形容すべきか。 もはや、ハルマゲドンだった。 あまりに巨大な爆破。 青白いエネルギーの半球はサンダウンを覆いつくし、その身体に無数の傷を刻んでいく。 そのひとつひとつが致命傷。 ハリケンショットを超える破壊力が、そこにあった。 (なぜ……生きている……!) 魔法の名を借りた地獄が過ぎ去った後、そこには荒れた大地でポツンと倒れ付すサンダウンの姿。 草原の緑すらも、『アルテマ』は消滅させてしまっていたのだ。 身体に走る痛みを無視して、ガンマンは必死に考えを巡らせる。 ハリケンショットは必中で、その威力もケフカを殺しうるには申し分のないものであったはず。 道化師が生き残る術など存在していていないはずなのに。 生きながらえているだけでなく、魔法まで放っているではないか。 「ゲホッ! ウゲェ! ……ホントーに…………」 土煙から現れた道化師。 身体は血みどろで、口からは血液らしき赤黒いモノを吐き出している。 腹部や肩には、弾痕らしき穴さえ見受けられるのだ。 ハリケンショットは命中していたと見て間違いはないようだ。 (ならば……なぜ……) サンダウンはが気付けなかったのも、仕方のない事ではある。 それは、彼の知らない概念だったから。 魔法を知るものには簡単な話。 プロテスを使った、それだけである。 「ホントーに、死ぬかと……思ったよ……」 ニィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ……。 と、あり得ないほど口の端を吊り上げて笑う。 ハテナマークを顔に貼り付けたサンダウンに、血走った目を向けた。 「誇っていいんじゃないカナァー……」 フラフラと歩み寄るケフカからは、かなりの疲労とダメージが確認できた。 それでも、サンダウンを絶望が包む。 ハリケンショットで死ななかったのだ。 もう2度と、あれを撃つ暇など与えられない。 そして目の前の悪魔の強さ……。 たった一撃で、戦闘不能になってしまったのだ。 シュウは5分間も耐え続けていたというのに。 「あの忍者があと数秒稼いでいたらさぁ…… 君があと数秒早く引き金を引いていたらさぁ……」 ケフカの手に、冷気が宿る。 それが魔法である事も、自分に向けられていた事もサンダウンは分かっていた。 でも避ける術はない。 もう、どうしようもなかった。 それでも、諦めたくはなかった。 サンダウンはふらつく手で銃を構える。 「……君たちの勝ちだったよーーーん!!!!」 だが、それより先に、氷柱がサンダウンを包んで、割れる。 ただでさえ大怪我を負った体から、更に大量の血液が流れ出した。 右足が二度と使い物にならなくなったのが分かる。 ガンマンとしての生命は経たれたも同然。 それでも、サンダウンは諦めない。 「……ッぐ……まだ、だ……!」 右腕で、引き金を引く。 だが、震えた手で発射された弾丸は、あらぬ方向へ飛んでいく。 銃を引いた腕にかかった反動で、肩の骨が悲鳴を上げる。 もう、本当に打つ手はなかった。 「おっとォォォォ……アブナイナー。そんな悪い子には、オシオキだじょォォォ」 ケフカもかなりの体力を消耗しているのだろう。 その動きは鈍く、魔法1つを打つにもかなりの時間を必要としていた。 それでも、それがサンダウンにとっては好機にもなんにもなりはしない。 銃は当たらず、逃げる事も敵わないのだから。 だが、折れた足で、なんとか立ち上がろうと試みる。 まだ、サンダウンは戦うつもりでいた。 「まだ…………俺は…………」 感じたエネルギー。 これは、ビッキーを殺そうとした魔法である。 ビッキーを殺しそこなったので、サンダウンを同じ魔法で殺そうというつもりらしい。 傷口がヒリヒリと焼かれて痛む。 それでも、サンダウンは、魔法に焼かれるその瞬間まで、諦めるつもりはなかった。 シュウの繋いでくれた結果を、そう簡単には手放す気に離れなかった。 「……俺、は……まだ……」 魔法が全てを包んでから、サンダウンはようやく諦めた。 手の力を抜く。 愛銃がガランと、地面に落ちる。 ケフカを倒せなかった後悔と、シュウに対する申し訳なさだけが、その胸を支配していた。 「まだ…………」 本当に、悔しかった。 こんな気持ちは初めてだ。 「ならば、止まるな」 だから、その声は、幻影なのだろうとサンダウンは思った。 死ぬ直前に、脳が見せた幻なんだと。 絶望の衝撃の中で、そう『疑って』しまった。 ◆ ◆ ◆ 目を開ける。 そこには、ずっと自分たちを見守ってくれていた青空。 背中の感触を確かめる。 確かに、自分たちを支え続けていた大地がある。 (なぜ……生きている?) 自分の身体は未だ存在していた。 前にも増して痛みを上げる腕も。 使い物にならない足も。 そして、捨てたはずの銃も。 全てさっきと同じ状態で、現世で確かに脈打っていた。 「止ま、るな……サン……ダウ、ン・キッ…………ド……!」 忍者が、立っている。 刹那、全てを理解した。 あのシュウの声は夢ではなかったのだ。 情けない自分を庇って、ケフカの魔法をその身に受けたのだ。 こんな、自分勝手な男の為に。 「シュウ……お前……!」 「チクショー! しぶといゴキブリめ! 死ね! 死ね!」 ケフカが魔法を連発する。 疲労した魔導師から繰り出されるのは、どれも低級の魔法ばかり。 放たれた炎が、忍者の肉を抉る。 氷が、シュウの皮膚を剥ぎ取る。 雷が、男の意識をそぎ落とす。 それでも、全身を真っ赤に染めても、シュウは倒れない。 「お、まえ……の……ガァ! ……まも、り……たい……もの……グゥッ! ……とは……な、んだ…………」 容赦のない魔法は、男の身体を次々と破壊。 胸の筋肉を食らい尽くして、遂に破壊すべきその心臓を露出させた。 さっき、他でもないサンダウンがシュウに言った言葉。 『護りたいものがある』。 その一言で、シュウはハリケンショットなどという冗談みたいな話を信じてくれたのだ。 それの背中信じて、シュウはこんなになるまで戦ってくれたのだ。 「俺は…………」 ボロボロの右腕を見る。 何か寂しいと思ったら、銃が握られていないではないか。 慌てて地面に落としたそれを拾う。 それだけで、右半身全体に痛みが走った。 もう少しだけ頑張ってくれ、と銃に願いを込める。 『待っていたぞ』と、44マグナムはそっけなく答えた。 「ヒャヒャヒャヒャヒャ! これでオシマイです!」 ケフカの魔法が、シュウの心臓に放たれる。 もう、避ける事も、耐える事も忍者はしなかった。 氷が拳ほどの小さな臓器を包み込む。 ニノが笑う。 ロザリーが笑う。 マリアベルが笑う。 俺はそれを見ていた。 ビッキーが笑う。 俺はまだそれを見ていない。 それこそが、彼の答え。 その願いだけで充分だ。 『俺のいる、世界に戻りたい』だって? 笑わせるな。 そんなこと、もうこれっぽっちも思ってはいない! 彼が果たすべき全ては、この悲しみの世界に在ったのだから! 「俺は……あの『笑顔』を護りたいだけだ……!」 パキン……と氷が割れる。 シュウの心臓を道連れにして。 その身体が一度だけ大きく跳ねて、前のめりに倒れこむ。 「やっとくたばりましたか! これで…………」 氷の呪文でシュウを殺害した道化師。 しつこい忍者をやっと始末できた事に、喜びの声を上げる。 だが、次の瞬間に凍りついたのは、他でもないその笑い顔であった。 「な……ら、ば……つ…………ら、ぬ………………け……!」 シュウが倒れる。 その言葉を残して。 その後ろから現れたのは、銃口だった。 さっきまでの照準の合わないソレとはまるで違う。 確実に道化師に狙いを定めた銃口が、そこにはあった。 (この距離なら……俺みたいな3流でも、外す事はない……!) ガチリ、と撃鉄を下ろす。 同時に、身体のどこかで、ミシリ……と嫌な音がした。 だが、それでいい。 指先さえ動けば、それで構わないのだ。 指先さえ動けば、引き金を引ける。 指先さえ動けば、銃に命を与えられるのだ! 「ぐぎぎぎぎぃぃぃぃーーー!!! 次から次へと……死になさい!」 ケフカが魔法を展開する。 バチバチとピエロの両手から発生する、青緑色の光。 最後は、雷だった。 神速の銃と、電速の魔法の速さ比べ。 「食らえェ! サン…………」 「砕け散れッ!」 そんなもの、勝負にもならなかった。 ガンガンと二発。 その反動が、元々ボロボロだった右腕を完全に破壊。 大量の血液を撒き散らして、サンダウンがその場に倒れる。 四肢の殆どが砕け散った。 もう、長くはない。 「なにィィィィーーーー! グエッフ!!」 ダブルショットがケフカの腹部を直撃。 うち1発がその身体を貫通した。 たった1発では致命傷にはなりはしない。 あまりにしぶとい。恐るべき生命力だ。 ゲホゲホと血を吐き出しながらも道化師はまだ生きていた。 シュウが命を捨てて、サンダウンが全てを賭して……。 ……それでもなお、ケフカには届かない。 「ケ……アルガ! くそ……ぐ……そォッ!」 この男の無尽蔵とも思える魔力が、ついに枯渇のときを迎えた。 最後に放たれた高位の回復魔法がケフカを包む。 だが、その回復魔法はオディオによって制限されている。 なんとか死は免れたものの、追撃を受ければ確実に死ぬ。 そこまでケフカは追い詰められていた。 「お……わ、りだ……」 そして、道化師の目に映ったのは、銃を左手に持ちかえたガンマン。 もう立ち上がることも出来ずに、上半身だけを起こして銃を構える。 右腕は肩から先が欠落しており、そこから血が垂れ流しになっていた。 力の入らない指で撃鉄を下ろして、グリップに力を込める。 「ヂ、ク……ショー! ク、ソォ! チ……グ、ジョウ! うぞ……だ! ご、んな゙…………の! ヂグ…………ジョ……!」 自分に向けられている銃口を忌々しげに睨み付ける。 そんなことしか、今のケフカには出来ない。 男の弾丸が確実に自分に死を与えるだろうことは、流石の狂人だって理解していた。 「く、た……ばれ…………バ、ケモ……ノ、が」 やっと終わる。 シュウとサンダウンの全力が……やっと悪魔に届く。その瞬間がやってきた。 心の中で、忍者と固い握手をかわす。 意を決すると、引き金に指をかけ、力を込めた。 ……込めようとした。 「貴、様……何を、して……るんデスか?」 「何を、し……てる、んだ……?」 ガンマンと道化師の目が、驚愕で大きく見開かれる。 銃声の変わりに響いたのは、ケフカとサンダウンから同時に放たれた疑問。 その全く内容の同じ質問の対象は、少女だ。 まるでケフカを守るように、両手を広げてサンダウンに立ちはだかるビッキーに向けて放たれたものだった。 「……サンダウンさん。……もう、やめてください」 戦っている男たちを捜しながら、息を切らせて走り続けていた少女の息は荒い。 その呼吸の合間に、言葉は搾り出すように紡がれた。 流れた汗が、大地に流れる真っ赤な血を少しだけ洗い流した。 「自分……が、何を、して……るの、か……」 「分かってます」 少女の行動を、サンダウンは信じられなかった。 まるで異星人をみるかのごとく、間を丸くしている。 あのケフカは、少女を殺そうとした悪魔なのだ。 それを忘れてしまったとでも言うのだろうか。 「こむ……す、め……! なに、を、たくら……ん、デ……!」 「……もう、嫌なの!」 ケフカの方へ振り向いて少女が叫ぶ。 少女が涙が、サンダウンにはとてつもなく悲しかった。 「……おかしいよ。誰かを殺さなきゃ、未来がこないなんてさ」 「イカ、レて……るん、じゃ、ない……の……」 どの口がそんな事を言うのか。 ケフカが真っ赤な唾を吐き捨てる。 だが、サンダウンも同じ事を感じていた。 少女が、おかしくなってしまったのではないのかと。 この異常な状況で、ついにその未成熟な精神が崩壊してしまったのではないかと。 「どく……んだ。……でな、い……と……きみを……」 サンダウンが少女に銃を構える。 彼女がどんなつもりでこんな事をしているかとか、何を狙っているとかは、最早関係ない。 これは、シュウが命を捨ててまで繋いでくれた結末である。 自分の我侭に付き合ってくれた男の為にも、それをこんな形で終わらせるわけにはいかなかった。 「サンダウンさん、言いましたよね。『笑ってくれ』って……」 ガン、と少女の言葉を待つことなく、1発の銃声。 『黙れ』と『どけ』を表した1発である。 それは、少女の顔を掠めて、その頬に一筋の赤を刻む。 ビッキーは驚いた拍子に一瞬目は瞑ったものの、悲鳴を上げることも、それ以上うろたえる事もなかった。 「た……の、む……ど、け……」 煙を吐き出す44マグナム。 脅しとは言え、少女に向けて銃を撃った事に酷く胸が痛む。 それでも、今ケフカを殺さなくては、また別の誰かが死ぬ。 絶望は、銃弾でしか打ち破れないのだ。 もう時間がない。もうまもなく、この身体は活動を終える。 銃の中には、もうあと2発しか弾丸は入っていない。 「でも、やっぱり私……笑えない。そこにいる皆が笑顔じゃなきゃ……笑えないよ」 「…………ッ!」 サンダウンの目が一瞬大きく開いて、すぐに静かに細められた。 脳裏に浮かんだのは、ビッキーの涙。 そして、『笑ってくれ』と頼んだ自分に向けられた、彼女のあの切なげな表情。 (そう……だったのか) サンダウンはやっと気付いた。 少女が泣いていた理由。 彼女は誰かが死ぬのが嫌なんだ。 悪とか、正義とか関係ない。『誰か』が死んだら嫌なんだ。 たとえそいつが味方を殺した張本人でも、明日親友を殺すかもしれない殺人ピエロでも。 「…………し、かた、が……ない……」 馬鹿げていた。 そんな事で、この少女はシュウの切り開いた未来を台無しにしようとしているのだ。 サンダウンは銃に手をかける。 全てを終わらせるために。 「これ、で……お、わり……だ」 「…………くぅ!」 流石に怖くなったのか、目を閉じて震えるビッキー。 サンダウンは覚悟を決めると、握った銃に力を込めた。 その瞬間に……全ては決着。 少女が聞いたのは、銃声ではない。 カランカランと2回。 「……え?」 予想していなかった音。 少女が、涙で湿った目を開く。 そこには、愛銃のシリンダーを開いて、弾丸を排出したサンダウン。 引き金は、引かれなかった。 弾は、発射されなかった。 「な、らば……つ、らぬ……け」 それはシュウがサンダウンに送った言葉。 彼は、この言葉を残して、死んでいった。 シュウからサンダウンへ。そして、ビッキーへ。 立つ事ができないので、這って少女の元へ行こうとする。 それを察したビッキーが、サンダウンに歩み寄ってしゃがみこんだ。 「その……やさ、しさ……を」 少女の頬に手をかざす。 血がその顔に付着したが、少女は嫌な顔一つ見せなかった。 優しい子だ、とサンダウンは思う。 ケフカに懐柔が通用するか? そんなはずはない。 十中八九、殺される。 そんな事はサンダウンも分かっている。 だけど、シュウは言った。『思いを貫け』と。 サンダウンは少女の笑顔を護りたかった。 そしてこれが、サンダウンが思いを貫く、唯一の方法。 「き、みは……な、にも…………ま……ち…………がっ……て………………は…………い…………な…………」 その言葉を最後に、サンダウンは力なく崩れ落ちた。 その上半身をビッキーが抱きとめる。 そして零れ落ちそうになった銃を、しっかりと握らせた。 彼の身体が硬直するまでずっと……。 後悔はないさ……。 最後の最後で、少女の笑顔を見ることができた。 後のやっかい事は、残った連中に押し付けるとしよう。 さて……それじゃあ、シュウに殴られに行くとするか……。 【シュウ@アークザラッドⅡ 死亡】 【サンダウン@LIVE A LIVE 死亡】 【残り38人】 ◆ ◆ ◆ 「……どう、する……つも、りだ?」 「決まってる……ふんっぬ! ……でしょ!」 血だらけのケフカの身体を抱え上げる。 子供のような性格をしてるくせに、その身体はやたらと重かった。 それでも少女は、泣き言も言わずに道化師を負ぶった。 お気に入りの服は、もう血だらけで見るも無残な状況である。 「シュウさん、サンダウンさん。ごめんなさい……もう少し待ってて」 本当だったら、彼らにも死んで欲しくなかった。 もっと早く辿り着けば、助けられたかもしれないのに……。 「お、まえ……バ、カで…………しょ……?」 少女は、命の恩人の死体を野ざらしにする。 生きているケフカの治療をする為である。 それがケフカには信じられなかった。 命を捨ててまで自分を助けた男達をほったらかしにして、自分を殺そうとした男を治療しようというのだ。 「ぜっ、たい……こ、ろし……て、やる…………から……な…………」 ケフカが殺意を全開にして宣言する。 屈辱だった。 殺されかけた上に、自分の代わりに命乞いをされ、更に治療までされる。 ハラワタが煮えくり返りそうであった。 「いいよ。殺しても」 走り続けて疲労が溜まった身体に、この重労働は酷だ。 ケフカも少女の疲労は理解している。 だからこそ、少女の行動が理解できなかった。 「その代わり、私で最後にしてね」 背中のケフカのほうも見ずにアッサリと答えると、「よいしょ」と一言。 どこへ行けばいいのか、開いた地図を開いて確認する。 「は……はは……シン、ジラ……レ、ナー……イ」 本当に、信じられない。 思わず、笑いがこみ上げてきた。 おかしな女に捕まったと、ケフカは後悔する。 「おい……血が……出、てる、ぞ…………」 ビッキーの肩から、出血しているのをケフカは確認した。 そして気付いた。 これは、自分が蹴り上げたときについたものだと。 大地と衝突したときに、怪我を負ったのだ。 「痛くない!」 そう叫ぶと、地図に再び目を通す。 そんなビッキーに道化師はもう1度「シンジラレナーイ」と告げて、意識を失った。 少女は白い花が好きだった。 少女を見守って死んだ男も、荒野に咲く白い花が好きだった。 もしかしたら、限り無く続く憎しみの連鎖を断ち切るのは、無数の銃弾ではなく……。 【I-8 荒野 一日目 昼】 【ビッキー@幻想水滸伝2】 [状態]:疲労(中)、服が血まみれ、肩から出血 [装備]:花の頭飾り [道具]:不明支給品0~2個(確認済み。回復アイテムは無し)、基本支給品一式 [思考] 基本:もう、誰も死んで欲しくない。 1:どこかの施設でケフカを治療する。 2:1の後、シュウとサンダウンを埋葬する。 3:ルッカと合流して、北の城に帰りたい。 [備考] ※参戦時期はハイランド城攻略後の宴会直前 ※ルッカと情報交換をしました。 ※現在位置を分かっていません。 【ケフカ・パラッツォ@ファイナルファンタジーⅥ】 [状態]:気絶、疲労(甚大)、全身に銃創 [装備]:無し [道具]:タケシー@サモンナイト3ランダム支給品0~2個(確認済み)、基本支給品一式 [思考] 基本:全参加者を抹殺し優勝。最終的にはオディオも殺す。 1:目覚めたらビッキーを殺す。 2:積極的には殺しにかからず、他の参加者を利用しながら生き延びる。 3:アシュレー・ウィンチェスターの悪評をばらまく。 ※参戦時期は世界崩壊後~本編終了後。具体的な参戦時期はその都度設定して下さい。 三闘神の力を吸収していますが、制限の為全ては出せないと思われます。 ※サモナイ石を用いた召喚術の仕組みのいくらかを理解しました。 ※現在位置を分かっていません。 ※回復魔法の制限に気付きました。 ※戦闘により、I-8の殆どが荒野になりました。 ※いかりのリング@FFⅥ、パワーマフラー@クロノトリガー、アリシアのナイフ@LIVE A LIVE、 44マグナム&弾薬(残段数不明)@LIVE A LIVE はI-8 中央部のサンダウンの死体に装備されたままで放置、 紅蓮@アークザラッドⅡ、リニアレールキャノン(BLT1/1)@WA2 はそれぞれI-8か、またはその周辺に落ちています。 ※シュウとサンダウンの死体はI-8 中央部に並んで放置されています。 2人の死体は城下町から西の方向にありますが、初めからこの進路を取っていたかは不明。 よって、彼らと別方向に進んだストレイボウが、西に進路をとっていたとしても問題はありません。 時系列順で読む BACK△073-2 シュウ、『嵐』に託す(後編)Next▼077-1 機械仕掛けの城での舞踏 投下順で読む BACK△073-2 シュウ、『嵐』に託す(後編)Next▼074 ユーリル、『雷』に沈黙する 073-2 シュウ、『嵐』に託す(後編) シュウ GAME OVER サンダウン GAME OVER ケフカ 092 迷い子 ビッキー ▲
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戦闘機を人間に変えたようなヴィジョンで、噴射口のようなものが肩にあり、背面に可変翼を装備している。 もちろん、可変翼を動かすことはできないし、噴射口から何かが噴き出すこともない。 ただ、発現の際、エンジン音が聞こえる。 『飛行を統制する』能力。 つまり、『射程内(10m)の飛行体の軌跡とスタンド像の動きを同じにすること』。 能力を使用すると、スタンドの手足の通過あとに戦闘機が通過したような二本の『白いライン』が入る。止まると途切れる。 それ以降射程内の『飛行体』は『ライン』と同じ軌道を描いて運動する。 『飛行体』とは全ての『宙にある動体』を指す。本体が動体だと認識できなければ対象にはならない。 動きが認識できれば可能。竜巻などがそれである。 また、『ライン』よりも元来的に『宙を移動する距離』が短い場合も『飛行体』と見なさない。 能力は『飛行体』と『スタンド像』を区別しているため、スタンドヴィジョンは『飛行体』ではないが、発射された弾丸等はその限りではない。 能力では逆に『飛行体』の動きにスタンドを合わせることもでき、その動きは本体にもフィードバックする。 その際も物体の移動跡には同様の『ライン』が残る。 一度に残せる『ライン』は一つ。新たに発現した場合、古いものは解除される。 この『ライン』は『絶対的』であり、もし正面に構えた拳を左に動かした『ライン』ならば、全ての物体は『同じ方向』(※)へ飛ぶようになる。 この能力はあくまでも『飛行の統制』であるため、物体の運動スピードやパワー自体が増減する事はない。 外圧で『統制』を乱された場合、そこからまた、最初からの運動を開始する。 『ライン』の分飛行したとしても、まだ『飛行体』であるなら、再び統制下に置かれる。 飛行の統制の解除や、射程距離から外れることで物体はもとの運動を再開する。 『ユニオン・サンダウン』 Union Sundown 破壊力:A スピード:B 射程距離:E(C) 持続力:C 精密動作性:C 成長性:D ※ ・ | | | | A ←――A 拳 ←――拳 B ←――B | ・ ・――――C ←――C
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本体名:台所仗治(だいじょ じょうじ) スタンド名:『ユニオン・サンダウン』 テンガロンハットにカウボーイブーツ……それに何故だか青いスーツ。 衣服全部に『DJ』というアルファベットが入っている。 ニックネームはDJ。 天を指す癖がある。 オウガーストリート警察署実働第十三課に配属になったその日に十三課がなくなった。 名前の前にミスターやミスをつける。が、余裕のあるときだけ。 基本的に「~ぜ」だの「~だな」という喋り方をするが、先輩にはやや丁寧語で話す。 『高所恐怖症』。
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ターンダウン メダロット一覧 ⇒ た行 - 4 アリジゴク型メダロット(DDB) 登場作品 4 ターンダウン 機体説明 関連機体 使用メダロッターメダロット4(カブトver.) 機体性能メダロット4 機体説明 メダロット4のカブト版にのみ登場するアリジゴク型メダロット。 クワガタ版では対になるウィンドミルトンが登場。 モチーフ通り、作中では主にカラサワギオアシスとその周辺の砂漠に出現する。 あと何かリュウコ?先生もメダリンクで使用してくる。本編のイベントで使ってた潜水メダは何だったのか。 変形前は全てのパーツが地形効果で、アリジゴクらしく地形を活かした戦闘を行う。 チベヒーモスもだが、使うかどうかは別として腕パーツの地形効果は何気に貴重だったりする。 シフト変形後はアリジゴクの成虫「ウスバカゲロウ」のような姿となり、飛行タイプに変化。 ドライブAにはカウントダウン、ドライブBには使用不能、そしてドライブCには凶悪な行動誘発を備える。 カウントダウンの成功値はそこまで高くないものの、行動誘発はドライブC(左腕対応)なので「がむしゃら」または「ねらいうち」で縛られる可能性が高く、そうなると避けることができなくなってしまう。 さらにカウントダウンは「がむしゃら」行動のため、高い推進値による威力補正が入り、場合によっては相手を2発で粉砕することも。もしやガンキングよりも上手く活かせてるのでは? 敵対時には、装甲の薄さを突いて手早く仕留めてしまおう。 ▲ページ上部へ▲ 関連機体 DDB(アリジゴク)型メダロット ターンダウン 地形効果とカウントダウンで相手を追い詰める! コニカル 相手を束縛する巨大アリジゴク戦車 ▲ページ上部へ▲ 使用メダロッター メダロット4(カブトver.) コンパニオン リュウコ? ▲ページ上部へ▲ 機体性能 メダロット4 「ターンダウン」(男) アリジゴク型メダロット きらわれものと はかない いのち 頭部 ランドフォーム DDB-01 装甲 成功 威力 回数 属性 行動 効果 30 20 8 4 変化 おうえん 地形効果 右腕 トポグラフィ DDB-02 装甲 成功 威力 充填 放熱 属性 行動 効果 30 12 4 8 16 変化 おうえん 地形効果 左腕 ジオモフィロジィ DDB-03 装甲 成功 威力 充填 放熱 属性 行動 効果 30 12 4 8 16 変化 おうえん 地形効果 脚部 アースサイクル DDB-04 装甲 推進 機動 防御 近接 遠隔 属性 タイプ 40 32 32 34 7 2 変化 二脚 シフト変形メダチェンジ後基本性能 装甲 推進 機動 防御 近接 遠隔 属性 タイプ 130 90 50 52 15 23 変化 飛行 ドライブA 変形 成功 威力 回数 属性 行動 効果 シフト 22 20◎ 4 変化 がむしゃら カウントダウン ドライブB 変形 成功 威力 充填 放熱 属性 行動 効果 シフト 21 22 20 10 変化 ぼうがい 使用不能 ドライブC 変形 成功 威力 充填 放熱 属性 行動 効果 シフト 21 22 10 18 変化 ぼうがい 行動誘発 ▲ページ上部へ▲ メダロット一覧 ⇒ た行 - 4