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……。 蒸し暑い。 合宿初日。午後の稽古だけで相当疲れているはずなのに、なかなか寝付けなかった。 浅い眠りについても、すぐに目が醒める。その繰り返し。 十分に休息をとるようコジローに言われてはいたが、すでに時刻は午前2時を回っていた。 (んー…あっつーい…) 千葉紀梨乃はごろん、と何度目かになる寝返りをうちながら、頭の中で一人ごちていた。 幸いこの合宿所は浴衣があったため、ある程度助かってはいたのだが。 (…サヤ、よく寝てるなー…) 同室の桑原鞘子は、隣の布団で寝ている。この部屋は二人部屋なので、寝ているのはキリノとサヤの二人だけ だった。 そのサヤはこの暑さにも拘らず毛布を首までかけ、こちらに背を向けて体を上下させていた。 (さー、あたしも早く寝ないと…) そう思い、キリノがもう一度眠りにつこうと寝返りをうったときだった。 「ん、んぁ…あ…」 (――!) サヤの声だった。 背中越しの微かな声ではあったが、キリノには確かに聞こえた。 「ふ…ぁ、ん、はぁっ…」 (え…?サヤ…?) それは明らかに、女の悩ましい喘ぎ声だった。 脳天気な性格のキリノでも、そういうことに関して無関心というわけでもない。 サヤが何をしているのか、大体の見当はついてしまった。 そして、初め小さかったその声は、時間とともに徐々に大きくなっていった。 「あ…ん、ぁん、あっ、あっ…あ、ふぅ…」 (サ、サヤってば、こんなことしてるんだ…) 顔が真っ赤になり、体が火照り始めているのがわかる。 胸がドキドキいっている。鼓動が、止まらない―― (ど、どーしよ…こんなの聞かされてたら、眠れないよ…) キリノは毛布をかぶり、耳を塞ごうとした。これ以上は、ムリ。そう思った。だが―― 「ん…あっ、あんっ、はぁ、あ…あっ、あっ、ん…あ…きり、のぉ…」 (――え――) 「えええぇぇぇっ!?」 「っ、うわああぁぁっ!?」 思わずキリノは毛布をはねのけて、上半身を勢いよく起こしていた。 ほぼ同時にサヤも反応し、二人は暗闇の中布団の上で互いに向かい合う形になった。 「……」 「……」 無言。 自身の浴衣がひどく乱れていることに気付き、サヤが素早く両手で直す。 明かりがない分よくわからないが、おそらく二人とも顔は真っ赤になっているだろう。 「……」 さらに無言。 静寂の中、耳の中でどくどくと早鐘のように打ちつける音が、やかましかった。 「……サヤ」 「……っ!」 サヤの体が、硬直したように思えた。 「……お、オナ、ニー……してた、よね」 「…………うん」 「……」 「……」 「…その…えっと、あ、あたしの名前――」 「ごめんッ!!」 サヤが唐突に頭を下げた。 「…え?」 (どうしよう…嫌われた…ぜったい嫌われちゃったよぉ…) サヤは泣きたくなるような気持ちで、自分の布団を見つめていた。 自分が友達を…女友達をオカズに、自慰に耽っていたことが知られてしまった。それも、まさにその子自身に。 恥ずかしさと絶望で、頭がいっぱいになった。もう、元の関係には戻れない… 「…えーと、サヤ?なんで謝られてるのか、わかんないんだけど…」 許してもらえるとも思っていない。いっそのこと、絶交… (…え?) 耳を疑った。と同時に、ぱちん、と部屋の明かりが点いた。 ゆっくりと顔を上げると、そこには照れくさそうに頬を掻きながらも、いつもの笑顔を浮かべたキリノがいた。 「え…だってキリノ…怒ってないの?」 「怒る?あたしが?そんなわけないじゃーん」 にゃははー、と笑ってキリノは言った。 「うそ…」 「…まぁ、すっごく驚いたのは確かだよ。でも」 「……」 「…イヤじゃなかった」 「……」 「サヤ。あたし、サヤが好きだよ。友達としてじゃなくて、恋人として、サヤのことが好き」 (――っ!) …泣いた。泣いてしまった。 さっきから堪えていた涙。ただし、今流している涙は絶望ではなく、嬉しさ故にこぼれ出た涙だった。 幼い頃から抱き続けてきた想い。叶わないと知りながら、それでも諦めきれず、胸の内に秘めてきた。 今、それが現実になった。そのことが、嬉しくて、嬉しくて―― 「こーらー、泣いてるサヤは見たくないよ」 「……ん」 キリノがサヤの頬をつたう涙を指先で拭う。サヤがうなずき返すと、いつの間にかキリノの顔が目の前にあった。 (あ…キリノの顔、真っ赤…) 気付いた瞬間、収まっていた鼓動が再び高鳴り始める。 だが、少し押され気味になりつつも、それ以上キリノは近付いてこない。 (あれ…) 「……キリノ?」 「……まだ、サヤの口から聞いてない」 ムスッとして、キリノが言う。 サヤは一瞬キョトンとしてから、ぽんっとますます顔を赤くした。 「……知ってるくせに」 「ちゃんと聞きたいんだよ」 「……」 (あぁもう!なんでこんな…) 「……き」 「…、聞こえないっ」 「だ、大好きだって言っ――んむっ!?」 ――サヤのバカ…我慢させすぎだよ…! ……… …… … 「おいサヤ、まーた目の下クマできてんぞ。合宿にも持ってきてんのか?小説」 翌朝、遅れて朝食に降りてきたサヤにコジローが声をかけた。 「あーいや、そんなんだったらいいんすけどね…」 今にも倒れてしまいそうなほど疲労オーラを漂わせ、サヤは深い溜息をついた。 「休んどけって言っただろうが。何してたのか知らねーけどよ」 「いやもうなんも聞かんといて下さい…」 はあぁぁ、と二度目の溜息をつき、よろよろと席につく。 コジローと後輩たちは、その様子を不思議そうに眺めていた。 「だらしないぞ、サヤ!キリノを見てみろ!」 と、ちょうどそこへご飯のおかわりをよそってきたキリノがやってきた。 「あ、遅いよーサヤ!朝ご飯きっちり食べないと、一日もたないよー!」 びしっ、と言って、キリノはサヤの隣の席についた。 (キリノ…あんた、一体なにもんなのよ…) あの後、二人は夜明け近くまであんなことやそんなことに励んでいたため、睡眠をほとんど取っていないのだ。 (あんただって全然寝てないじゃん!なんでそんなに元気なの~…) ようやく食べ始めたはいいが、箸が進まない。 「う~」 「おいおいサヤ、まだ合宿始まったばっかだぞ?今からそんな調子でどうするんだ」 (……あ) 「あー…そっかぁ…まだ始まったばっかかぁ…」 あはは、と乾いた笑いを漏らすと、隣りにいたキリノがそっと耳打ちした。 「…まだまだ、これからだよ?覚悟してね――」 (――なに顔赤くしてんだ!あたし!) 終
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ミヤ「くっそ、あいつ・・・」 キリノ「ミヤミヤ。どうしたの、朝から荒れてるよー?」 ミヤ「(コロッ)あ、おはようございます。」 キリノ「ダメだよー、美人が台無しだよっ!(基本はいい子なんだけどなぁ)」 ミヤ「いや、その。中学校の後輩の間でちょっといろいろあって。もともと私があまり好きじゃなかった男がちょっとふざけたことしたらしくて。」 キリノ「それもまた青春だねぇ。ダメだよ、そんなに人を憎んじゃ。」 ミヤ「そういえば、キリノ先輩って嫌いな人とかいないんですか?誰とでも仲良く接してますよね?」 キリノ「う、うーん、やはり外山くんと岩佐くんは苦手かなぁ・・・。あ、あと・・・」 ミヤ「?」 キリノ「一人だけ、嫌いな人いるなぁ。」 ミヤ「え、意外ですね、誰ですか?」 キリノ「・・・コジロー先生」 ミヤ「え?!なんでですか?!すごく仲がよさそうじゃないですか!」 キリノ「だって、コジロー先生、いっつもだらしないんだもん」 ミヤ「あー・・・確かにいつも飢えて、生徒からたかってますね。」 キリノ「そうなんだよー、最低だよ!」 ミヤ「(あれ、でもいつもキリノ先輩がむしろあげちゃってるんじゃ。 ていうか、わざわざそのために大きなお弁当箱持ってきてるような。)」 キリノ「この前も、私のクラスにきて、私だけじゃなくて他の女の子からたくさんもらってるんだよー」 ミヤ「はぁ・・・」 キリノ「おとといも、一年生のかわいい子からパンもらってたし。」 キリノ「この前のバレンタインなんてたくさんの女の子からチョコもらって鼻の下のばしちゃって。」 ミヤ「・・・」 キリノ「あげくのはて、タマちゃんのこと『俺の珠姫』とかいっちゃって。女の子にあんなこといっていいのかなぁ」 ミヤ「でも、別にコジロー先生が女子生徒に手を出してるわけじゃないですよね?」 キリノ「むー。でも見てて気分良くないんだよねー!」 ミヤ(・・・むしろ嫉妬してんじゃん) 女子生徒「先生、今日調理実習でゼリー作ったんだよー。はい、あげる!」 コジロー「おお、わるいな、ありがたくいただくぜ。」 女子生徒「あたしはプリン!ほらほら食べてみてー」 コジロー「おお、うめぇ。」 キリノ「・・・むー。」 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 キリノ「・・・」 サヤ「どしたの、キリノ。難しい顔しちゃってぇ。」 キリノ「近頃、よくコジロー先生にイライラしちゃうんだよね。」 サヤ「・・・ピク。」 キリノ「なんか、言葉にできないような不満がたまっちゃってるのかなぁ。」 サヤ「・・・。おっけーい、キリノ。あたしに任せなさい。」 キリノ「ほえ?」 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 男子生徒「おい、また桑原がなんか独り言つぶやいてんぞ。」 男子生徒「おもしろいからほっとこうぜー。」 サヤ「コジロー先生がいっつも適当だから、部長のキリノにいつも負担がかかっちゃってるんだ。キリノは先生が嫌いなんだよね、わかるよ。」 サヤ「だから、キリノはコジロー先生に文句言いたいんだよね、怒りたいんだよね。でも押さえつけちゃってるんだよね。」 サヤ「別に私はコジロー先生嫌いじゃなかったけれど、キリノがコジロー先生を嫌いな以上、親友のあたしとしても黙ってられない!」 サヤ「わたしがなんとかするんだ!って、あれはキリノ・・・とコジロー先生?」 キリノ「あれ、コジロー先生?」 コジロー「おう、キリノ。その弁当箱はもしかして大量のメンチカツが・・・」 キリノ「そうですけどー。でも先生、さっきいろんな女の子からもらってませんでした?」 コジロー「ま、そりゃそうだけどな。やはりゼリーとかだけじゃどうにもな。 お前のメンチカツがなきゃなんか始まらない感じだわ。」 キリノ「・・・。(にぱー)しょうがないっすねー、ほら、ちゃんと先生の分もありますよ!」 コジロー「おお、サンキュー。さすがキリノだな。」 キリノ「へっへー。じゃあ、教室も遠いんで、道場にいって一緒に食べましょうかー!」 コジロー「お、おい。どうした。今日はいつも以上にテンション高いぞ。」 キリノ「そんなことないっすよー。いっつもこんなもんですって。ささ、行きましょー!」 サヤ「・・あれ?・あれれれぇ?」 ポツーン
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450 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/06(日) 13 31 31 ID nd/8wPYD ヒョウ柄のふとんって、大阪のおばちゃんかよ 451 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/06(日) 13 45 00 ID QQphhkpM タヌキさんは兵庫の人、つまり… おそらくきりのんのおばちゃん臭い部分のイメージは、 大部分が母親とか自分とか周りの環境からの輸入のはず。 すなわちママンの実家は関西で、田舎で喋る時は流暢に京ことばで話すきりのんと言うウラ設定が。 453 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/06(日) 14 05 43 ID fVq3XeDX キリノは黙っていれば普通の可愛い女子高生なんだが、 一旦喋りだすと妙にオバサン臭い雰囲気をかもし出してしまう まあ、そこもまたキリノの魅力なんだがw 455 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/06(日) 14 25 22 ID Ra60dMF6 あれはサヤや弟妹達と一緒に居たから身に着いた物じゃないかと想像されるのだが>おばちゃん臭 ~5年ほど昔~ 「たっくん、それ触っちゃダメ!」 「○○(妹の名前)おしっこ?もっと早く言ってよ~」 「かずひこくん、ご飯食べる前につまみ食いしないの、めっ!」 「サヤも…おねーちゃんが一緒になって遊んでちゃダメじゃない、もぉ!」 こんなのが続いてたらそら面倒見もよくなる。
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851 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/06/22(日) 14 13 52 ID 0CjAsLI5 先生が比較的手の掛かる子の方が構ってくれる事を知り、 ちょっとやさぐれてみるキリノ。 キリノ「センセー、なんであたし強くなれないんっすかねえ…」 コジロー「ん?今でも十分じゃないか?」 キリノ「なんかダメなんすう…」 コジロー「おいおい重症だな。でもウチじゃ3番手じゃないか。大丈夫大丈夫」 キリノ「だから余計に…ダメなんっすよ。あたしが強くなきゃー」 コジロー「(こりゃ、相当だな)」 コジロー「そうだな…いやでも、考えてみな?引き分けでもいいんだぜ、お前は」 キリノ「勝ち星の計算に入ってないってことっすかー…」 コジロー「そうじゃなくってだなあ…もうちょっと、他の奴等を信じてやれよってこと」 キリノ「信じる…ですか?」 コジロー「そうだよ。お前、3勝したら勝ちだって思ってるみたいだけど、2勝2分1敗でもチームとしては勝てるんだぜ?」 キリノ「それは…そうっすけど」 コジロー「大体お前、2つの勝ちをタマとサトリで計算してるみたいだけど…絶対勝つって思われてる方もプレッシャーきちいだろ」 キリノ「あ……」 コジロー「どうせ負けると思われてる方はどうだ?サヤとミヤは、どう思うよ?」 キリノ「………」 コジロー「皆で勝ちゃいいんだよ。いくら個人競技だからってな。1勝4分でも、勝ちは勝ちだろ」 キリノ「…そうっすね」 コジロー「うん。そうだろ。ところで…」 キリノ「はい?」 コジロー「…別に凹んだフリしなくてもちゃんと見てるから安心しろよ」 キリノ「な、な、何を言ってるんすか!?」 慣れない事でも、ちょっとはやってみるもんだ。みたいなお話?
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522 名前:速攻のキリノ[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 18 45 13 ID T1aSaUnn キリノなら卒業と同時にコジローと結婚しそう。 つーわけでそんな感じのSSSを投下しますー(元ネタ有り) 「キリノはホントおもしろい生徒だったよ。オレもキリノに会えなくなると思うとさみしいよ」 「え。先生、私のコト好きだったの?」 「え? まー、そーかもなー。はっはっはっ」 その夜、実家の母から電話。 「あんたってコは何にも言わないでッ。千葉さんのご両親から連絡があったわよ……」 「え?」 「もーはずかしいっ。結婚するならもっと早く報告しなさいッ」 いつのまにか結婚が決まっていた。 とても短いですが以上です。 元ネタは4コママンガなんですが、分かる人はいないでしょう。 529 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 21 27 04 ID 9u6+GrJM 522 それでは、サヤは加藤先生のポジションですね。 535 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/09/12(金) 22 24 15 ID 2lxQk54+ >529 サヤが加藤先生のポジションって……将来性を見越してますねw まさか元ネタの「ももいろシスターズ」を理解してる方がいらっしゃるとは予想外。 まあアニメ化もされたことあるし、そんなに難易度は高くなかったということでしょうか。
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935 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 00 18 41 ID DBPSl0wj もしもコジローが香水の匂いプンプンさせて剣道場にやって来たら… 937 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 00 23 09 ID +gmuS3IV 935 キリノ「せんせー、吉河先生と昨日なにやってたんですかー?」 コジロー「な、なんにもしてないぞ。」 キリノ「ほんとーに?」 コジロー「あったりまえじゃないか。」 キリノ「ほ ん と - に ?」 コジロー「本当だ。じゃあ・・・逆に質問するけどよ」 キリノ「ほい?」 コジロー「もし、昨日二人でイチャついてたって答えたら、どうする?」 キリノ「え・・・」 キリノ「それは・・・その・・・(考え付かない)」 942 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/05/12(月) 00 45 42 ID +gmuS3IV 937のつづき キリノ「え、えと・・・その・・・」 コジロー「(ニヤニヤ)どうした?言ってみろよ、別に怒ったりしないぜ?」 キリノ「い、言えるわけないじゃないですか!」 コジロー「えー、なんでだよ?」 キリノ「・・・!」 キリノ「せんせーが好きだからに決まってるでしょ!(あんた顧問でしょ!の表情で)」 コジロー「・・・えっと」 キリノ「あ・・・」 キリノ「あ、あははははは。と、とりあえずメンチカツでも食べて頭冷やします?」 コジロー「お、おう。じゃ、じゃあもらおうか。」 キリノ「どどどどど、どうぞー。」 コジロー「おい、それメンチカツじゃなくてタワシ。」 キリノ「にゃっ?!おおお、落ち付いて、せんせー落ち付いて。」 コジロー「お前がな・・・。」 キリノ「あはは、いやですねー、ほら、今お茶入れますからね。」 コジロー「おう、サンキュー。っておい!お茶コップじゃなくて弁当箱に入れてんぞ!」 キリノ「え?わわわわわわ。」 サヤ「泣いていい?」
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141 名前:キリノさんご乱心[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 08 44 20 ID zU6paukH キリノ「先生にお弁当作ってきたよ!」 サヤ「キ、キリノあんた…なによそれ?」 キリノ「あんこ入りパスタライス!」 タマ「どうして…」 キリノ「いや~。なんか良くわかんないけど昨日夜に突然浮かんでね。 組み合わせは奇抜だけどこれはいける! …のではないかと。」 ユージ「たしかにこれは逝けそうですね」 キリノ「でしょ!?早速渡してくる!」 サトリ「あぁぁ…」 --------------------- コジロー「う、うまいぞキリノ!」 キリノ「そう!?よかったぁ!!もっとあるから食べてね!」 ずしん。ずしん。 どこから出したのか積み上げられる弁当箱 コジロー「お、おう!どんと来い!」 サヤ「漢だ…」 ダン「先生ぇ、あんた長生きしないぜぇ。」 ミヤ「あたし先生を侮ってたわ」 タマ「…愛ですね」 サトリ「先生…先生のおなかが…」 166 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/23(水) 12 30 51 ID zU6paukH 141の続き コジロー「お、おれはやったぞ…」(ぐったり) サトリ「わかります!わかりますよ先生!!」 こうして、同じ修羅場をくぐり抜けた者同士で絆な芽生えたり。 そして… ---ぴきーん キリノ「はっ!…何か悪の芽生えを感じた気がするかもっ!」 タマ「悪!?」 サトリの明日はどっちだ。
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「な……何これ~!?」 「抱き枕です」 剣道場の壁に立てかけられた抱き枕を指差しながら、レイミが答えた。 その抱き枕には篭手をつけたまま、道場でゴロゴロしているキリノが写っている。 「室江高校もTVに出るんですから、 やっぱりグッズとか作ってもっとアピールするべきだと思ったんです。 とりあえず、ロリ系の川添さんと正統派のキリノさんと、 ミヤコちゃんで一つずつ試作品を作ったんですけど。 あ、でもミヤコちゃんの抱き枕はアタシが家で使ってるからダメなんです」 「レイミ……あんた、ちょっと何勝手なことしてんのよ!」 ミヤミヤが眉間に皺をよせながら、レイミをにらみつける。 「ええわー、怒ったミヤコちゃんええわー」 レイミには逆効果だった。 「それにしても、ねえ……」 チラ、と抱き枕のほうを見るキリノ。 「タマちゃんも抱き枕作ったっていってたよね?」 「ハイ、ユージ君にあげました」 「え」 予想外の答に部活のメンバーが凍りつく。 「家に持って帰っても邪魔だし、お父さん怒りそうだから…… ユージ君にあげたら、TV見るときとかにちょうどいいねって」 「あー、ユージ君だわー」 キリノは、深くため息をつく。 「先輩は持って帰るんですか?」 「え、ええ。でもこんな大きいの邪魔だしなあー」 そのとき、抱き枕がコロンと転がり裏側の絵柄が一同の目に入った。 そこには、部屋でスカートの中身に手を伸ばしているキリノが写っている。 顔はほてり気味で、何をしているところなのかは想像に難くない。 「キ、キ、キリノ? こここここれ」 サヤがパクパクと口を開けながら指差す。 「にゃあああ! なんで、こんな写真があるの!!」 「あ、それはいもーとさんと取引してもらった写真です」 そういって、レイミは元となった写真を取り出した。 写真の日付は、コジローが室江高に帰ってきた日になっている。 キリノは思い出した。その日、確かあまりにうれしくて……うれしくて……。 「おーい、練習始めるぞー」 その瞬間、間の悪いことにコジローが剣道場に入ってきた。 「お前ら、何集まってるんだ……ん? 何だそれ?」 「ウワー! コジロー先生見ちゃダメー!」 あわてて隠そうとするキリノだったが、抱き枕はしっかりコジローの目に入ってしまった。 「ななななな、何じゃこりゃ!」 「ハイハイ、ストップ。ストップ。コジロー先生。最近枕が壊れたっていってたでしょ。 だから、キリノが特製の枕を作ったんだよ」 見ていられないとばかりに、サヤが助け舟を出す。 「え、でもこれって抱き枕ってやつじゃ」 「マ・ク・ラ!」 「この写真は、そのナニをしているというか」 「ナニもしてない!」 赤面しながらキリノが必死に言い訳した。 「いいから、とっとと持って帰りなさい! ほら、帰った帰った!」 サヤは、コジローに抱き枕を押し付けると尻を蹴飛ばして道場から追い出す。 「え、あれ? おーい、練習は……」 抱き枕を抱えたまま、コジローは1人剣道場の入口で立ち尽くしていた。
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259 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[] 投稿日:2009/04/02(木) 21 38 16 ID RWcoMQYL 「なあ、お前なんで理系なのに政経とってんの?」 授業が終わり、黒板を消しているキリノにコジローが話し掛けた。 「ダメっすか?」 そんなの決まってるじゃない! 短髪の少女がキッとコジローをにらむ。 「そりゃ、コジロー先生が教えてくれるからっすよ」 キリノが屈託なく笑いながら答える。 「受験にはオススメしないぜ」 「でも」 「来年になったら別の」 いいおわる前にコジローの顔へとカバン飛ぶ。 飛んできた方向を見ると、そこにはサヤの姿が。 「この……ダメダメ教師、ダメ教師!」 ぶるぶると唇をふるわせ、怒りくるうサヤ。 わけもわからず、カバンとともに倒れこむコジロー。 またか、とクラス中からため息がもれるのだった。
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/119.html
442 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/04/19(土) 00 28 56 ID pCTurZgq サヤ「ぶっちゃけ先生は、キリノのことどう思ってるんですか?」 コジロー「えっ!?」ドッキーン サヤ「ちょっ!?何、そのあからさまなうろたえぶりはっ!やっぱり・・・」 コジロー「ばっ!ばっか!!ちげーよ!別に何ともおもってないYO! あいつと俺は、教師と生徒、顧問と部員。それ以外にあるわけないだろ!」アセアセ キリノ「コジローせんせー・・・」ズーン コジロー サヤ「あっ!?」ドドッキーン キリノ「・・・・・・」 サヤ「違うのよ、キリノ!これはちょっと先生をからかってただけなのよ! 別に深い意味はないの!」 コジロー「あ、あぁそのとおりだ!サヤが唐突にあんなこと聞くもんだから、先生ちょっと困っちゃったぞ。 まったくこいつめぇー!ハハハ・・・」 キリノ「うぅ・・・」(T-T) コジロー サヤ「あっ・・・うぅ・・・」 コジロー「・・・・・・・・・。 ちっ、畜生っっ!!大好きだこの野郎ーーーー!!!」ドーン キリノ「だが断る」 コジロー サヤ「えぇーーー!!?」ガビーン