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【12月22日 朝】 サトリ「ZZZz・・・」 サトリ「ZZzz・・」 サトリ「・・ぅぅん・・・ふゎぁー・・・」 サトリ「よく・・寝た・・何時かな?」 サトリ「うわ・・もう十一時だ・・・」 ピロロローン♪ サトリ「ん?メールだ・・・」 受信ボックス お母さん:さっちゃーん! お母さん:起きロー! お母さん:生きてる!? お母さん:カニウマーww サトリ「お母さん・・メール送りすぎ・・・ん?」 受信ボックス お母さん:生きてる!? お母さん:カニウマーww お母さん:北谷←読める? 男君:寝てる? サトリ「!!!!」 サトリ「お、男くん・・」 サトリ「メール・・返ってきた・・・」(ドキドキ) サトリ「・・・・」(ドキドキ) サトリ「・・トイレ・・」 ピロロローン♪ サトリ「・・・ふう・・」 サトリ「・・・・」 パカッ・・ピッピッ・・ サトリ「!!!!」 受信ボックス 男君:大丈夫? お母さん:さっちゃーん! お母さん:起きロー! サトリ「!!ふ、増えてる・・・」 サトリ「・・・・」(ドキドキ・・ぅぁ・・) ピッ ピッ From男 大丈夫? メール返ってこなかったからちょっと心配しました・・ うざかったら無視してください・・ なんかほしいものとかあったら持って行くんでメールください。 サトリ「・・男君・・・・」(ほんとに心配してくれてるんだ・・) サトリ「・・・・」 ピッ ピッ To男君 おはよう。昨日はありがとう。おかげで体調もよくなりました。 食欲もあるから大丈夫です。 Fromサトリ サトリ「・・・送信・・いや・・」 ピッ ピッ サトリ「・・・う・・」 サトリ「・・・・送信!」 送信完了しました 【12月22日昼】 男「はあ・・やっぱりメール返ってこないか・・・」 ピロローン♪ 男「!!うお!!キター!?」 Fromサトリ おはよう。昨日はありがとう。 まだちょっと体調悪くて家で寝てます・・両親が二人とも旅行行っているので 家から外にでてません・・おなかすいたけど面倒だから何も食べてません。 ではよい休日を・・・ 男「・・・・これは・・・」 男「俺に・・なんか食べるもん持って来いってんだよな?」 男「・・・」 男「・・・しょ、しょうがねーなー!あいつに風邪ひかしたのも俺のせい みたいなもんだしな!めんどくさいけど行ってやるか!!!」 妹「兄貴・・なに独り言いってんだよ・・・キモい・・」 男「うわっ!!お、お前いつからそこに!?」 妹「ずっといたよ・・」 男「おまwwwふざけんなwwww」 男「・・なあ、妹よ・・」 妹「あ?何?」 男「・・・病人ってなに食わしたらいいんだ?」 妹「はあ?・・・あーあれだ・・・・」 男「!?そ、そうなの?・・わかった・・・」 妹「?」 【12月22日昼②】 サトリ「はぁ・・男君来てくれるかなぁ・・・」 サトリ「そんなわけないよね・・あんなメールだけでk」 ピンポーン サトリ「!!!!!」(お、男君!?ほんとに来てくれたの!?) サトリ「は、はーい!今行きまぁーす!!」 ガチャ ??「やあ。」 サトリ「・・・・・しぃか・・」(なんだ・・・) しぃ「なんだとは失礼な。私はサトママに心配だから見てこいといわれて来たのだ。」 (みるかぎりでは元気そうだな?) 【しぃはサトリの従姉妹で、彼女もまた人の心を読むことができるのです。】 サトリ「元気だよ。なんともない・・・くちゅん!」 しぃ「む?風邪をひいているのか?」 サトリ「だ、大丈夫だって!」(うう・・男君が来るかもしれないのに・・・) しぃ「!!!」(お、男!?) サトリ「あ!・・・だめっ!」(読まないでぇぇー・・・) しぃ「そうか・・・」(サトリも・・もう子供じゃないのだな・・・) サトリ「子供だよぅー・・・」(うう・・はずかしい・・・)しぃ「大丈夫だサトママ達にはだまっていてやる・・」(どんな男なのだ?) サトリ「な、ふ、普通の同級生だよ!」(かっこよくてやさしくて・・・はっ!?) しぃ「くすくす・・・」(サトリは嘘が下手糞だな。) サトリ「ーーーーー!!」 男「あ、サ、サトリ・・・」 サトリ「!!男君!?」 しぃ「・・・」(ほほう・・こいつか・・) 男「あれ、その人は?」(うわーすっげー美人・・・) サトリ「!!!あ、わ、その・・」(うう・・) しぃ「私はサトリの従姉妹だ。君は?」 男「あ・・男っていいます・・その、サトリさんの同級生です・・・」 (うわ、おれ何緊張してんだよ////) しぃ「そうか・・」(なかなか男前ではないか・・・) サトリ「!!!!!」(ちょっとしぃちゃん!?) しぃ「フフ・・あわてるな・・私は年下には興味はない。」 男「へ?」 しぃ「では、私はこの辺で失礼する。」(がんばりなサトリ・・) サトリ「あ・・うん・・」(な、なにを・・・) 男「・・・もしかして、俺邪魔しちゃった?」 サトリ「!う、ううんそんなことないよ?・・・・くちゅん!」 男「あ、ほら外寒いから家の中はいりなって?」 サトリ「あ・・・うん・・・男くんも・・・」 男「え・・・う、うん・・」(ちょっとわざとらしかったかな?) しぃ「・・・・」(サトリ・・・ほんとに・・・がんばってね・・・・) 【12月22日昼③】 男「その・・どう?風邪は?」 サトリ「あ・・うん、今は少し楽になってる・・」 男「あ・・そう?」(よかった・・・) サトリ「////」 男「?あ、そうだ・・・サトリおなか空いてる?」 サトリ「え・・あ、うん・・」 男「じゃあ・・これ・・」 ゴソゴソ 男「はい」 サトリ「・・・?・・え?」 男「きなこ棒」 サトリ「・・・あ、う、うんありがとう・・・」(なんできなこ棒?) 男「いえいえ」(お、妹の言ったとおりだ・・よろこんでる・・・) サトリ「・・・」(・・・男君、騙されてる・・・) サトリ「・・ふふっ・・・」 男「?」 サトリ「ふふっ・・・あははっ!」 男「?な、なに?どうしたの?」(何か変なことしたかな?) サトリ「ううん・・・なんでもない/////」(本当に心配してくれてるんだ・・) サトリ「男君はご飯食べた?」 男「え、いや、食べてないけど?」 サトリ「しょうがないなー・・・ちょっとまっててね?」 男「?」 サトリ「はい、おまたせ。」 男「・・・オムライス?」 サトリ「うん・・・食べて?」 男「あ、う、うん。いただきまーす!」(あれ?何で俺が飯食ってんだ?) サトリ「おいしい?」 男「う、うん・・まぁまずくはないよ?」(嘘です。ちょーうまいです・・・・) サトリ「うふふ・・ありがと。」 男「ぷはーごちそうさま・・・」(あー・・・うまかったぁー・・) サトリ「くちゅん!」 男「!!ほらサトリ!またくしゃみしてる!洗い物は俺がやるからもう寝てな?」 (うはwwwwなんか新婚さんみてぇwwwww) サトリ「!!!うん/////」(男君////) サトリ「・・・?あれ?男君、この漫画は?」 男「あ、昨日内藤に借りたんだ。読んでもいいよ。」 サトリ「うん。借りるね?」 今思えば私があの漫画を読まなければ、男君とはもう二度と会うことはなかったのかもしれない。 私はその漫画を読みながら、自分の鼓動が早くなっているのを感じた。 その漫画のタイトルは・・・【サトラレ】 サトラレと呼ばれる登場人物が、自分の考えが自分の周りの人に全てに 悟られてしまう能力を持っていて、周りの人たちがそれを本人にばれない ようにサトラレという事実を隠していくというストーリーだった。 ただの漫画と言えばそれでおしまいなのだが・・・私は、この漫画を無視することは できなかった。 なんで男君が今、このタイミングでこの本を読んでいるのかはわからない。 私が人の考えを悟れることを男君は知っているのではないかと思ったが、 彼の今までも行動をみるかぎり、それは無いと思う・・・ そんなことより、今、私が知りたいのは・・・ ガチャ 男「あ、ごめん。寝てた?」 サトリ「!!う、ううん!大丈夫!」 男「うわぁー外雪降ってるし・・寒いわけだ・・・」(サトリの部屋だ・・・) サトリ「・・・ねえ?男君?」 男「うん?何?」 サトリ「こ、この漫画なんだけど・・・」 男「あ、どう?おもしろい?」 サトリ「・・うん」 男「な、内藤がどうしても読んでみろってうるさかったからさー」(よかった・・) サトリ「・・・あのね・・・」 男「うん?」 サトリ「もしも・・・もしもだよ?男君の周りにサトラレがいたら男君はどうする?」 男「へ?・・・うーん・・」 男「特にどうもしないかな?」 サトリ「・・・そう・・・」 これはわかっていた。私はずっと男君を見てきたから、男君が人の悪口を言ったり あからさまに人を避けたりするような人じゃないのを知っていたから・・ サトリ「・・・じゃあ・・・」(聞くのが・・・怖い) 男「うん?何?」 サトリ「・・・・」 サトリ「・・・もし・・・あなたがサトラレだったら・・・」 私は最後まで言えなかった・・・でも男君ははっきりと答えてくれた・・・ 男「俺がサトラレだったら?いやだね。死んじゃうよ、たぶん。」 【12月22日 昼④】 サトリ「・・・そう・・そっか・・・」 男「だってさー四六時中考えてることが読まれるわけでしょ? そんなの俺は耐えられないね。」 サトリ「そう・・だよね・・・」 男「それにさーサトラレは皆例外なく天才とか書いてるけど、 少なくとも俺は天才じゃないし、もしそうだとしても一生 騙されながら生きていくなんて俺には耐えられないね。」 男君がしゃべる言葉一つ一つに私は傷つけられていった 男「サトリは?」 サトリ「・・・え?」 男「サトリは、自分がサトラレだったらどうする?」 サトリ「私がサトラレだったら?」 そんなの分かるはずがない、私は・・私はサトリなのだから・・・ サトリ「わ、私もたぶん死んじゃうと思う・・」 そのとき私の口から出た答えはただ単に男君に合わせただけの答えだったが おそらく、いえ、確実に最悪の答えだっただろう。 サトリ「だ、だって自分だけだもんね?サトラレだってのを知らないのは・・ 親も、友達も、・・好きな人さえも真実を隠して生きてるなんて わ・・わたしも耐えられない・・・」 男「だよなー。漫画だから納得できるけど、現実にそんなやつがいたら へこむってレベルじゃねーよなwww?」 サトリ「う、うん・・漫画だもんね・・」 漫画じゃなく、現実で・・・現実で私はこの人を・・・男君を・・騙している・・・・ サトリ「漫画だもんね・・・」 男「・・・?」 サトリ「うっ・・・・うぁ・・んっ・・」 男「!?ど、どうした!?サトリ大丈夫か?」(泣いて・・・る?) サトリ「なっ・・・なんでもない・・っ・・」 男「な、なんでもないってお前・・泣いてるじゃ」 サトリ「大丈夫だから!!」 男「!!?」 サトリ「大丈夫だから・・・」 男「え、うん・・・」(な、なんかしたかな俺?) サトリ「もう・・大丈夫だから・・・帰って・・・」 男「?」 サトリ「帰って!!」 男「う!?わ、わかった・・ごめん・・・」(やべぇ・・めっちゃ怒ってる・・・) バタン タッ タッ タッ ガチャン... サトリ「・・・・う・・うわ・・・ああああああああ・・・」 男「・・・」(サトリ・・・) しぃ「あら?男君?」 男「あ・・しぃさん・・」 しぃ「どうしたの?もう帰るの?」 男「あ・・・はい。なんか・・・帰れっていわれちゃって・・・」 しぃ「?サトリに?」 男「はい・・」(俺なにかまずいことしたのかなあ?) しぃ「・・・」(別に強姦したとかそうゆうのじゃなさそうね?) しぃ「サトリは?家に?」 男「あ・・はい。」 しぃ「そう・・・」 【12月22日 夜】コンコン しぃ「サトリ?」 サトリ「・・・」 コンコン しぃ「サトリ?いるんでしょ?入るわよ?」 サトリ「・・・」 ガチャ サトリ「しぃ・・ちゃん・・うっく・・」 しぃ「どうしたの?男君になにかされた?」 サトリ「ち、ちが・・・う・・・男君は・・うっく・・何も・・」 しぃ「・・・?」 しぃ「・・・これは?・・・サトラレ?・・・・」 サトリ「ひぐ・・うっ・・・ぐすん・・・」 しぃ「そっか・・」 しぃはそっとサトリの体を抱きしめた サトリ「しぃ・・ちゃぁ・・ん・・・うぅ・・」 しぃ「サトリ・・男君になにか言ったの?」 サトリ「うっ・・あのね・・もしもね・・男君が・・サトラレだったらどうする? って・・聞いたの・・・」 しぃ「うんうん・・じゃあなんて?」 サトリ「そしたらね・・男君・・じ、自分がサトラレだったら・・うっく・・・ し、死んじゃうって・・・ひっく・・・」 サトリ「だ・・・だからね・・・わたしも・・・サトラレだったら・・・死ぬって 言っちゃたの・・・何言ってんだろうね・・・・わたし・・男君騙してるのに ・・・・・うああああぁん!!!」 しぃ「・・・」(サトリ・・・) サトリ「私だめな子だよね?・・私みたいな子が人をすきになっちゃいけないよね?」 しぃ「・・・サトリ。」 しぃ「そんなことないわ。いい?ちゃんと聞きなさい。」 サトリ「うぅ・・」 しぃ「私たちが・・昔から人の心が読める一族なのはもうあなたもわかってるわよね?」 サトリ「・・・うん」 しぃ「でね?私たちの先祖はそれを他の人間に知られないようにひっそりと生きてきたの・・」 サトリ「・・・」 しぃ「でもね?誰も、そんな能力を怨んだいないの・・なんでかわかる?」 サトリ「・・なんで?」 しぃ「みんなね、みんなそんなコトどうでもいいって人と出会えたから。」 サトリ「人と・・・出会った・・」 しぃ「そう。サトママにはサトパパ、サトババにはサトジジ、しぃママにはしぃパパがね?」 サトリ「パパ・・ジジ・・」 しぃ「これはね?サトママには言わないでって言われてるんだけど・・・」 しぃ「サトママがね、サトパパにこの力のコトを言ったのは結婚してからなんだって。」 サトリ「え?でも・・ママは・・幼馴染だったって・・・」 しぃ「それは嘘じゃないわ・・・でもサトママが初めてサトパパに心を開いたのは、 あなたが生まれたからなの。」 サトリ「なんで・・・」 しぃ「サトママはね、ずぅーっとサトパパに怖くてホントのことが言えなかったの。」 しぃ「でもね、あなたが生まれたときサトパパはホントに喜んでくれて、サトママに ありがとうって泣きながら言ってくれたって。」 しぃ「それで、サトママは自分がサトパパにずっと嘘ついてるのが悲しくなって サトパパに、本当のコトを言おうと決心したんだって。そしたらサトパパ なんて言ったと思う?」 サトリ「・・・わかんない・・・」 しぃ「あぁ、そうだったの?って」 サトリ「・・・それだけ?」 しぃ「それだけ」 しぃ「サトパパはね?そんなことどうでもいいって言ったんだって。」 しぃ「サトママが、私のことを嫌いにならない?って聞いたら、なんでそんなことぐらいで キミのことを嫌いにならないといけないんだって怒ったんだって。」 サトリ「パパ・・・なんで・・・」 しぃ「むしろサトパパは、いままで気づいてあげれなくってごめんって 言ってきたんだって・・・」 しぃ「サトパパは、サトママがいままでずっと一人で苦しんできたのを気づけなかった 自分が恥ずかしいって・・・むしろサトママが打ち明けてくれたおかげでますます サトママが好きになったんだって・・・なんだかやっと本当の夫婦になれたねって 言ってくれたんだよ?」 サトリ「パパは・・・自分の考えているコトを読まれてもいやじゃなかったってこと?」 しぃ「ううん・・ちがうわ・・・自分の頭の中を見られてもいい人なんていやしないわ。」 しぃ「サトパパはね?サトママだから、よかったの・・・自分の大好きな人だから よかったの・・・それを聞いたサトママは大泣きしたんだって。」 しぃ「だからね?男君があなたのことを本当に好きになってくれていたら、サトリが どんな子でもけっして嫌いになったりしないと思うよ?」 サトリ「そんなの・・・わかんないよ!・・」 しぃ「なにいってんのよ?わかるでしょう?わたしたちはサトリなんだから。」 サトリ「それは・・・関係ないじゃない・・・」 しぃ「・・・私はね?サトリの力は、神様がズルして与えてくれた力だと思うの。」 しぃ「だって、自分のことを好きな人がどう思っているのかがわかるのよ?それは、告白 する前に振られるのもわかっちゃうけどね・・・・」 しぃ「だからね、あなたは男君を騙しているんじゃないの・・むしろ男君のことを だれよりもわかってあげれるの。」 サトリ「・・・・・」 しぃ「サトリは男君に本当のコトをいえないからって、嫌いになれる?」 サトリ「・・・ううん・・・」 しぃ「だよね?好きっていうのはそんな簡単に忘れれるものじゃないもんね?」 しぃ「だったら、ずっと男君には黙っていてもいいのよ?」 サトリ「え・・・」 しぃ「無理して本当のコトを急いで言う必要はないわ・・むしろホントに 嫌われるかもしれない・・・だったらいつか、男君がサトリのことを 世界で一番好きだって言ってくれる日まで黙ってていいのよ。」 しぃ「その時になったら絶対男君はサトリを嫌いになったりしないと思うよ? サトパパみたいにますます好きになってくれるかも知れない・・」 しぃ「あなたがおびえている内は、男君もそんなこと知りたくないと思うわ。 だから、あなたはなにも考えず女の子しちゃいなさい。」 サトリ「・・・いいの?・・」 しぃ「いいの。」 サトリ「・・・・ぐすん・・・わかった・・・」 しぃ「フフ・・サトリはいい子だねぇー?」(ナデナデ) サトリ「ちょ、ちょっとやめてよ/////」 しぃ「よし!じゃあ男君と仲直りしよっか!」 サトリ「・・・どうやって?」 しぃ「私に任せなさい。」 サトリ「・・・・うん。」 【12月22日 夜②】男「・・・はあ・・・」(サトリ・・・なんで泣いてたんだろう・・・) 男「やっぱ、いきなり部屋入ったのがまずかったのかなぁ・・・・」 妹「また独り言かよ兄貴・・・・」 男「うゎおっ!!!!?んだよおまえ!?いつからそこにー」 妹「だから最初からいるって・・・」 男「・・・なあ?ちょっといいか?」 妹「?何よ?」 男「おまえさ・・・彼氏いる?」 妹「はああああ!?な、なにいってんだおまえ!?」 男「べ、別に聞いたっていいじゃねーか!家族だろうが!?」 妹「いや、意味わかんねえよ!きもちわりぃ・・・」 男「そ、そうか・・・ごめん・・・」 妹「・・・るよ・・・」 男「え?」 妹「いるっつてんだろ!////何度も言わすな!!////」 男「!そ、そうか・・・うん・・・」 妹「で・・・・それがどうしたんだよ?」 男「え、いや、そんだけ・・・」 妹「・・・意味わかんねーなおまえ・・・・」 男「サーセン・・・」 ピロローン♪ 男「ん?・・・メールだ・・・・!!!」 Fromサトリ 今日は急に泣いたりしてごめんなさい・・・ せっかく来てくれたのに・・漫画も返してないよね? それで、今日の埋め合わせって言ったら変かもしれないけど・・・ 明後日また会えませんか?無理ならいいですけど・・・ もし大丈夫なら・・また私の家に来てください・・・ もう・・泣いたりしないから・・・・ おやすみなさい。 男「!!!!!1111ぶるぅぅあああああっっ!!??」 男「・・・よかった・・・べつに怒ってたわけじゃなかったんだ・・」 男「ん・・まてよ・・明後日って・・・12月24日・・・はっ!!」 男「ううううおおおおっ!!キター!!!」 妹(ヤバイ・・・コイツ・・・マジでどうかなってる・・・・) 男「おい!妹!」 妹「きゃっ!?な、なによ今度は!?」 男「またお前に聞きたいことがある!!」 妹「・・・なによ?」 男「あ、あのな・・・・」 12月23日へ
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【12月24日 クリスマス・イヴ 夜】 しばらくして二人は、丘を降りて何事もなかったように、 皆が住む人間の世界に戻ってきました。 男「・・腹減った・・・」 サトリ「・・・うん」 男「ごはん・・・食べにいこっか?」 サトリ「・・・うん」 男「何食べたい?」 サトリ「・・・なんでも。」 男「うーん・・・」(なんでもってが一番困るんだよなぁ・・・) サトリ「・・・男君は・・・何が食べたいの?」 男「え・・・う・・ん・・」(そうだな・・・) 男「・・・クリームシチュー・・・」 サトリ「じゃあそれ」 男「え?」 サトリ「わたしも。クリームシチュー食べたい。」 男「・・・うん。分かった。」 二人は、手を繋いだまま夜の街を、クリームシチューが食べられるお店を 探して歩いていました。 男「・・・・うーん・・・・やっぱりクリスマスだしな・・・ どこも満席になってんな・・・」 サトリ「うん・・・」(私は・・・いいんだけどね・・・・探してる間は、男君と 手を繋いでいれるから・・・・) 男「あーここもだめだ・・・」 サトリ「うん・・・」 ピロローン♪ 男「あ・・・メールだ・・・」 From内藤( ^ω^) デートの最中にごめんお! もうご飯は食べたかお?男のことだから、何も考えていないだろう と思い、ちょっとしたお店を予約しておいたお!( ^ω^) 場所は・・・・・・・・・・・だお!内藤の紹介で来たっていえば、 わかってくれるお! 余計なお世話かもしれないけど、思い出にのこるクリスマスをすごすんだお!! 男「・・・・・内藤・・」 サトリ「・・・どうしたの?」 男「・・・・・あ」 それは偶然にも、夜の街をさまよう二人の目の前に現れました・・・・ 男「ばーぼん・・・はうす・・・・」 【12月24日 クリスマス・イヴ 夜②】 カランコロン・・・ マスター「・・・おや?・・・」 映画にでてくるような造りの、あやしげな雰囲気のドアを開けてみると そこには、昔内藤に借りて読んだ「レモンハート」って言う漫画のマスター にそっくりな、初老の太ったマスターがそこにいた。 マスター「これはこれは・・・小さな夫婦が来ちゃいましたね?・・・」 男「あの・・・・」 サトリ「・・・」(うわぁ・・綺麗なお店・・・・) マスター「どうかされましたかな?旦那さん?」 男「・・・内藤の・・紹介で来たんですけど・・・」 それを聞いたマスターは、数秒二人を見つめた後・・二人を店の一番奥にある 席に案内し、おもての看板を変えに行った。 その店は、クリスマスだというのにお客は一人もいなく、静かな音量でラジオから クリスマスソング・メドレーが流れていた・・・ マスター「奥様?お召し物をお預かりしましょう・・・・」 マスターに奥様と言われても、サトリはまったく動揺しなかった。 俺もそうだった。旦那さんといわれたのに、何の違和感も感じなかった・・・ いや、本当はマスターにからかわれているかも?というぐらいは感じて いたかもしれないが店内に入った途端、自分たちが古いフランスの映画の主人公に なったような感覚に襲われていたので、正直なところおぼえていない・・・・ マスター「外は寒かったでしょう?」 そう言うと、マスターは二人に暖かい紅茶を出してくれた。 サトリ「・・・はぁ・・おいしい・・・」 俺の目の前にサトリがいる。いや、あたりまえなんだが・・・なんていうか まだ・・・信じれてないというか・・・・ サトリ「・・・どうかしたの?」 男「え・・いや・・」 確信した。俺はまだ、目の前にいる彼女が自分のことを好いていて くれていることをまだ信じきれてなかった。 だってそうだろう?ついさっきまでどこを見ていたか分からなかった子が ずっと自分のことを見ていてくれていたなんて・・・・そんなのすぐに 信じられるほど俺はまだ年をとっていない・・・ サトリ「・・・」 さっきからずっと・・・男君は私のことを考えていてくれている・・・ 何度も何度も・・・私の顔を見ながら、わたしがここにいる事自体を 疑問に思ったりしている。 ふふ・・・ごめんね男君?あなたの考えていることは、私わかっちゃうの・・・ だから、あなたが何度もわたしに対して疑問を抱くたびに、わたしはあなたを 抱きしめたくなるの・・・お互い様なんだね・・・・ マスター「お待たせしました。」 そう言うとマスターはわたしたちがまだ何も行ってないのに、 料理を持ってきた・・・それもわたし・・・いえ・・男君が食べたがっていた クリームシチューを・・・ 男「え・・・なんで・・」 わたしもびっくりした。この人ももしかしたら、サトリなのかなとも思ったけど どうやら違うみたいだ・・・ おそらく、マスターは今までいろんな人たちに会ってきたのだろう・・・ そんな中で、相手の顔をみればその人の食べたいものが分かるようになったんだって カウンターの中でグラスを拭いているマスターの背中が語っている・・・ 男「どう?・・・サトリ?おいしい?」 サトリ「うん・・・」 男「・・・よかった。」(内藤・・・・ありがとう・・・) サトリ「・・うん・・・」(男君・・・内藤君のこと・・・本当に・・・信頼してるんだなぁ) そう思った途端、わたしは内藤君に対して嫉妬心を抱いてしまった。 ・・・・いや、男君と内藤君は親友で、男君からわたしに向けられている 愛情のそれとはまったく違うものだってわかってるんだけど・・・ あうう・・・なんなんだろう・・今はとりあえず、男君から向けられる全てのものは わたしに向かっていてほしい・・・そんなコトがわたしの頭の中をぐるぐる 回っている・・・うう・・・なんて強欲なのわたしは・・・・・///// 男「・・・サトリ?」 サトリ「・・・・はっ!?ご・ごめん・・・なぁに?」 男「いや、なんか上の空だったから・・・」 サトリ「//////」(あう・・・・もうだめだわたし・・・) しばらくしたら、お店の時計が(いまどき珍しい鳩がででくるやつだった) 九時になったことを教えてくれた。 男「あ・・・もう九時か・・・」 そう言うと男君は鞄から一つの小さな箱を出した。 男「サトリ・・・」 サトリ「・・・・・」 男「ちょっと早いかもしれないけど・・・」 サトリ「メリークリスマス」 男「え・・・」 わたしは、男君がそれを言う少し前に自分から言ってみた。今日は男君の 返事をまってばかりだったからね?たまにはわたしから喋ってみたかったの・・ ちょっとびっくりした。 俺が作れる限りの最高のタイミングでプレゼントを渡すつもりだったのに、 後一歩の所でサトリに先を越されてしまった。 サトリが笑っている。どうやら、俺のきょとんとした顔が見れて 嬉しかったらしい。ちくしょう。 とりあえずそんなこんなで、二人はプレゼントを交換した。 ・・・サトリから僕が貰ったのは・・・手帳だった・・・ サトリ曰く、今日から書いていけば丁度一年後のクリスマスにページがうまるようになっているらしい。 なるほど。じゃあ来年のクリスマスに、俺がサトリにコレと同じ手帳を買ってあげたら、 一年越しの交換日記ができるわけだ・・・おぼえておかなきゃ。 とりあえず、今日は書くことがいっぱいありそうなので、いきなり1ページ目から ぐちゃぐちゃになっちゃうかもしれない・・・ そして俺がサトリにあげた物は・・・ 正直、妹と一緒に選んだとはいえ、今のサトリなら絶対に 喜んでくれると思っていた・・・ほーら案の定また泣き出した・・・・・ 男君はすごい喜んでいてくれている・・・・ 本当はなんの変哲もないただの手帳なんだけど・・ 喜んでくれるかなぁと思ってちょっとした嘘をついたら、なんとも簡単に 信じてくれた・・・・これで、来年のクリスマスまで、わたしの知らない男 君が手帳の中で書き溜められていく・・・ 人の日記を見てもあんまり面白いと思う人はそんなにいないと思うけど、 普段から男君からの想いが伝わってくる分、手帳に書かれた日記は、わたしの中で その何十倍も新鮮味を増す。 ・・・今日はなんだか嘘をつくのが上手くなったような気がする・・・・ ごめんね?男君・・・でも、わたしは、あなたを悲しませるような嘘は絶対につかないからね・・ そして・・・わたしが、男君から貰ったものは・・・ 箱を空けた瞬間、わたしは声を失った そこには 小さな 時計が入っていた プレゼントとしては何も変わったとこもない普通の時計だとおもうでしょ? ちがうの・・・これはね?わたしがしている時計の片割れなの・・・ どういうことかというと、わたしがいつも付けている時計は2つの腕時計をバラバラにして その部品を元に、パーツが丁度半分に分かれた対照的なデザインのペアの腕時計なの・・・・ わたしはそれをしらずに、小さいころにお母さんにおねだりして、一つだけ買ってもらったの。 大きくなってから時計の本当の造りを知って、もう一つの分かれた時計を探していたんだけど もうその時計屋さんは潰れちゃってて・・・・ そんな話を、男君には昔、仲良くなりたてぐらいのころに一度話しただけ・・・ なのに、その時計が今、ここにある。 妹さんと買い物していたときに偶然見つけたらしいんだけど、 その話を覚えていてくれてて・・・ そんなことを聞いていたら・・・わたし・・・また泣いてて・・・ たった三日間で三回も泣き顔みられてただでさえ恥ずかしいのに、案の定 泣いたなーとか思ってるの・・・・ ばかばかばか・・・・あたりまえだよ・・・・わたしですら・・・ この時計のことは忘れていたのに、随分昔の、しかも一回しか話ていないのに それを覚えていてくれたんだよ? うれしいにきまってんじゃない・・・・ 泣くにきまてんじゃない・・・・ 男君のばかばかばか・・・・・・ ポコポコポコ・・・・ サトリがなきながら俺をぽこぽこ叩いてくる・・・・ まさか俺がサトリの時計のコトを覚えていたのに、本気でビックリしたらしい・・・ とゆうか、俺もその時計のことを覚ているのにびっくりしたんだけどね・・ サトリがほしがるものは何かって考えているうちに、どんどんサトリとの思い出が よみがえってきて、それで話をおもいだしたんだ・・・・ 正直・・・ここまでよろこんでくれるとは思わなかったけどね・・・・・ サトリは化粧を直してくるといってトイレに行った。 俺は別に鼻を真っ赤にした泣き顔のサトリでもいいんだけど、 やっぱりそうゆうのは嫌らしい・・・ ・・・・そういえば・・・ 何で内藤は、こんなお店のことを知っていたんだろう? あいつがこんなおしゃれな店を知っているはずがない・・・・ いや、べつに内藤のことを馬鹿にしているわけではない。 俺らみたいなのが、少なくとも「内藤の紹介」では入れるくらい ラフな店にも見えないからだ・・・・ アイツのことだからネットなんかで調べて、予約してくれたんだろうか ともおもったが、あくまでも俺たちは「紹介」でここにやってきたのだから、 ある程度の面識が内藤になければ、そんなことできるはずがない・・・・ とりあえず、マスターに聞いてみることにした。 「あの・・・・」 マスター「おや?どうしました?何かお持ちしましょうか?」 男「いや、そうじゃないんですけど・・・・」 マスターはコーヒー豆を挽きながら、俺の話に耳を傾けてくれた。 男「あの・・・答えれる範囲でいいんですけど・・・」 男「内藤ってこのお店の・・・常連客か何かなのですか?」 マスター「・・・・私としてはあまりお客様のことを喋りたくないのですが・・」 男「・・・あ・・・す、すいません・・・」 マスター「いえいえ・・・内藤様からはなにをおっしゃってもかまわないと いわれていますので・・・お教えしましょう・・・」 男「あ・・・・はい・・お願いします。」 そう言うと、マスターは俺をカウンターに座らせ、ゆっくりと話し出した・・・ マスター「・・・内藤様御一家が・・・はじめてこの店にこられたのは・・ もう15年ぐらい前になりますかな・・・」 男「十五年・・・」 その時点で、ここは内藤が親といっしょにこの店に通っていたのかが分かった・・・ マスター「内藤様御一家はそれはそれは仲のいい親子でした・・・」 男「はい・・・」 それは知っている・・・内藤の家とは、家族ぐるみの付き合いだったから・・ あいつの母親はとても美人で・・・やさしくて・・・・ マスター「坊ちゃんはとてもやんちゃな子でして・・・いつもいつも私の髭を だおだお!と言いながらひっぱったりして遊んでおられました。」 男「あ・・・わかります・・・昔からあいつはそんなんでした・・・」 マスター「ほっほっほっ・・・・それから、毎回・・・私の作るオムライスを おいしそうに食べていましたね・・・」 マスター「・・・・それが・・・八年前ぐらいでしたかな・・・旦那様が 急に来られなくなりまして・・・」 男「・・・・」 コレも知っている・・・・そう、丁度八年前・・・そのぐらいからあんなに 仲のよかった夫婦だったのが・・・急に・・・・ マスター「それからというもの・・・・坊ちゃんは お母様と二人で来るようになりまして・・」 マスター「ほら・・・ちょうどあなた様が座っておられる一番奥の席に・・・」 男「あ・・・・」 振り向いて、座っていた席を見てみる。・・・なるほど、あの席だけ店の一つ 奥に入っていて、さしずめ個室のような造りになっていた。 俺とサトリが二人だけの時間を作れたのも納得できる。 マスター「いつもあの席でお二人で楽しそうに・・・・親子そろって 綺麗な透き通った髪をしておられましたから・・・・私には 天使の親子にも見えましたよ・・・・」 内藤の金色の透き通った髪は、お母さんの血でもある、外国の先祖 の遺伝だそうだ。本当に綺麗な髪をしているので、あの髪に文句を付けに来る 教師や生徒が許せなかった・・・ マスター「その奥様も・・・五年前に・・・」 男「・・・・」 ホントに突然だった・・・・・内藤の母親は五年前の冬に・・・・・交通事故で・・・・ マスター「・・・・・それ以来、坊ちゃんを見かけることがなかったのですが、 昨日突然電話がかかってきまして・・・」 男「え・・・・」 マスター「じつはですね?この店は古くからのしきたりで、いちげんさんのお客様は お断りしているのですよ・・・」 男「え?・・・で、でも・・俺・・・」 マスター「・・・・坊ちゃんはこうおしゃってました。」 ( ^ω^) (男は始めてのお客さんじゃないお!僕の大事な家族だお!) それを聞いているうちに、自分の目に涙が溜まってるのがわかった・・・ マスター「・・・坊ちゃんはですね?何度おっしゃてもこういうんですよ・・・」 ( ^ω^) (僕と男は血はつながってないけど家族だお!) ( ^ω^) (男とサトリちゃんに・・・僕とお母さんの思い出の場所で、幸せになってほしいお!) ( ^ω^) (僕はあの二人に・・・幸せになってほしいお!) だめだ!だめだ!サトリのことを笑ってたのに・・・涙が・・止まらない・・・ マスター「ですからね・・・そんなに強く頼まれたものだから、今回だけは あなた方をお通ししたのですよ・・・?」 男「・・・・・」 マスター「それにですね・・・・あなた方はお二人とも・・・」 マスター「お二人ともとても綺麗な目をしている・・・そんな人たちを追い出しては この私が、内藤様の奥様に怒られてしまうじゃないですか・・・」 マスターはそういいながら、そっとタオルを貸してくれた・・・・ 全然気づかなかった・・・ずっと内藤に謝っていた・・・ 内藤はこんなにもおれ達二人のコトを思っててくれたなんて・・・・ サトリ「・・・男君?」 男「!?」 気が付いたら、横にサトリがいた。おれの顔を覗きながら心配そうな顔をしていた。 サトリ「??どうしたの?大丈夫?」 男「あ・・・ああ・・大丈夫だよ・・・・」 そう言うと俺はサトリの頭をなでてあげた・・・・ サトリ「ふぇ・・・なぁに?」 マスター「さて・・・・そろそろお店を閉めてもよいですかな?」 時計を見ると、もう11時を指していた。 【12月24日 クリスマス・イヴ 夜③】 今日一日で・・・俺はいろんなものを手に入れた・・ それは、目にはみえないけど・・・たしかにそこにあるもの・・・ サトリ「うわぁー・・・すごいゆきだぁ・・・」 ばーぼんはうすから外に出ると、そこはもう白銀の世界だった。 マスター「では、若いご夫婦・・・お気を付けてお帰りください。」 サトリ「あ、マスターも今日はありがとうございました!」 マスター「いえいえ・・私は私の仕事をしたまでですよ・・・」 そう言うと、マスターは店に鍵を閉めて俺たちとは逆の方角に歩き出した・・・ 男「あ・・・マスター!!」 マスター「?どうしました?」 男「いや、あの・・・お金・・」 マスター「・・・あぁ・・・そうですね・・・」 マスターは、手を僕のほうに向けて、こういった・・・ マスター「お金は要りません・・・その代わりコレを貰いましょう・・・」 マスターが上に上げた途端、俺の服の右ポケットから、今日の朝あのへんなお店で買った キーホルダーがでてきて、マスターのほうに飛んでいった・・・ 男「!!!?え・・・な・・何」 マスター「これはですね・・・うちのお店を見つけるための、地図みたいなものだったんですよ・・・」 サトリ「?マスター何言ってるか聞こえないよー?」 俺にはたしかに聞こえている。いや、俺にしか聞こえていないのか? マスター「・・・男君、きみの彼女は・・まだ君にいえていない 秘密があるみたいだね?」 男「え・・・秘密?」 マスター「そう。私の口からはいえないが、彼女はそれを君にいえないで 困っているんだよ?」 男「・・・・」 マスター「なあに・・・たいした問題じゃないさ・・・君が、彼女のことが 本当に好きなら、なんら恐れるものじゃないからね・・・・」 男「俺が・・・サトリを・・・本当に好きなら・・・」 マスター「・・・最後に質問だ!男君!君はこれから、どんな困難が 待ち受けていようともサトリちゃんを幸せにする自信はあるかい?」 男「・・・・」 マスター「あれ?君の彼女を思う気持ちはそんなものかい?」 ちがう、答えを失ったんじゃない。俺はこの数日で、自分が どれだけ他人から想われていて、自分がどれだけ他人を思えるかを いたいほど経験したんだ。 だから、いまさらそんな簡単な答えを聞かれて、びっくりしただけだ。 男「あたりまえだっ!!!俺はサトリを!!!全力で幸せにする!!!!!」 サトリ「!!!!!!」(え!?男君・・・なにを・・) その瞬間、マスターだと思っていたその影は風にさらわれ消えてしまった・・・ サトリ「男君・・・」 (さとりちゃん・・) サトリ「!?だれ?」 (さあて・・だれでしょうね・・・そんなことより・・) サトリ「・・・」(私の頭の中に・・・話しかけてくる・・・サトリ?) (あなたは本当にいいひとを選びましたね?) サトリ「え?」 (あのこなら・・・男君なら・・・本当のことをいっても・・大丈夫・・) サトリ「な・・なにをいってるの?」 (あとは、あなたの覚悟だけですよ?勇気をふり絞って・・・・) サトリ「私の・・・・覚悟・・」 二人にメッセージを残し、マスターは鈴の音とともに 空に消えてゆきました・・・ サトリ「・・・・男君・・・・」 男「サトリ・・・・俺は・・お前を・・・一生守ってやる・・・」 サトリ「・・・・」 男「だから・・・・だから・・・」 男「お前の全てを・・・・俺に話してくれ・・・・・」 サトリ「男君・・・・・・」 サトリにはもう、自分の能力がばれてしまった時の恐怖はなくなっていました。 男には、なにを言われてもサトリを守ってゆく覚悟が出来ました。 そう・・・あとは・・・・伝えるだけで・・・・ 12月25日①へ
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【12月24日 クリスマス・イヴ 朝】 サトリ「・・・・すぅ・・・・すぅ・・」 しぃ「・・・・」 サトリ「・・・すぅ・・・しゅー・・・」 しぃ「・・・・」 しぃ「「起ーーーーーきーーーーーろぉーーーーーー!!!」」 サトリ「!!!!!!11うにゃあっ!!?」 しぃ「・・・起きたか?」 サトリ「し、しぃ?・・・おはよう?」 しぃ「うん。おはよう。」 サトリ「あの・・・起こしてくれるなら・・・もうちょっとやさしく起こしてほしかったな・・」 しぃ「うん、すまない。」(・・・サトリの寝顔が可愛かったので、つい・・・) サトリ「うう・・・」(意味わかんないうえになんか恥ずかしいよ!!・・・) しぃ「それよりサトリ、大事な話がある。」 サトリ「ん・・?なぁに?」 しぃ「落ち着いて聞いてくれ。」 サトリ「?」 しぃはそう言うと家から持ってきた黒い目覚まし時計をサトリの目の前に差し出しました。 しぃ「寝坊・・・してしまった・・・・」 サトリ「!!!!!」 【12月24日 クリスマス・イヴ 朝②】 男はサトリとの約束の時間より一時間も早く、サトリの家の近くの公園にいました。 男「うん・・・明らかに早く来すぎたよな・・・・」 男「サトリ・・・どんな格好で来るのかな?・・・」 そんなコトを考えながら、男は公園の周りをウロウロしてました。 男「・・・・」 トコトコ 男「・・・・ん?」 男「なんだ・・・この店?・・・」 男の目の前に見慣れない雑貨屋さんが現れました。 男「こんな店・・いままであったっけ?」 男「・・・まだ待ち合わせの時間まで一時間もあるし、入ってみよう・・」 カラン ジョルジュ「ハーーイ!イラサイマーーセーー!」 男「うわっ!?」 ジョルジュ「ナニカオサガシデスカァー!?」 男「あ、い、いや特に・・・」 ジョルジュ「アッー!ソウデスカー!マーユックリシテイテクダサーイ!」 男「え、あ、はい・・・」(なんだこの人・・) 男はそうゆうと、店の商品を眺めていました。 男「・・・」(この店・・・なんだか・・・へんな物しか置いてないな・・・) ジョルジュ「オキャクサーン!!」 男「!!は、はい!?」 ジョルジュ「オチャドーゾー!」 男「え、あ、すいません・・・」(なんなんだこの人?・・・) ジョルジュ「キョウハデートデスカ?」 男「え・・・はい・・・そうです・・・」 ジョルジュ「オー!イイデスネー!セイシュンデシュネー!」 男「は、はいそうです・・・・」(テンションたけぇ・・・) ジョルジュ「デハ?コレイカガデスカ?」 男「?何ですかコレ?」 ジョルジュ「コレハーワタシノクニニツタワルセックスノカミサマデース!!」 男「ブッフォッ!!!!!!????」 男「ななな・・・何言ってんですか!?」 ジョルジュ「コノニンギョーヲーミギテニモッテー・・・・」 ジョルジュ「ヒダリテハコシニアテテー・・・・」 ジョルジュ「オッパイ!オッパイ!オッパイ!・・・・・・」 男「・・・・・・・・」 ジョルジュ「・・・ゼェ・・・ゼェ・・・イカガデスカー!?」 男「ノーサンキュー」 ジョルジュ「ソウデスカー・・・」 男「あっ!」 男「しまった・・・時間だ!」(やべえ・・・15分過ぎてる!) ジョルジュ「オー・・オカエリデスカー・・・」 男「すいません!それじゃ!」 男「あ・・・」 男「あの・・・すいません・・・」 ジョルジュ「?」 男「これ・・・ください・・・」 ジョルジュ「?・・・ハーイ!アリガトウゴザイマース!」 そして、男はそのお店の品物を一つ買い、お店を後にしました・・・・ 【12月24日 クリスマス・イヴ朝③】 サトリ「はぁ・・・はぁ・・・しぃの・・バカッ・・」 サトリ「ちゃんと・・・はぁ・・・起こしてっていったのに・・・」 サトリは、待ち合わせの場所まで、あわてて走っていきました。 男「ハァ・・・ハァ・・・あの外人さん・・・・なんだったんだ・・・」 男は、待ち合わせの場所まで、結構全力で走っていきました。 男「うぉっ!?」 サトリ「きゃっ!?」 そして二人は、ほぼ同時に、待ち合わせ場所である駅前に着きました。 男「!!・・・」 サトリ「!!・・・あ・・」 男「サトリ・・・」 男、サトリ「「おはよう!」」 サトリ「!!」 男「!!ん・・」 サトリ「・・・ぷふっ・・くすくす・・・・あははっ////」 サトリ「おはよう、男君?////」 男「あ、うん、おはよう、サトリ・・・」(あーちくしょー・・なんかはずかしいなぁー・・) サトリ「・・・この間は・・ごめんね?」 男「え?」 サトリ「せっかく、心配して来てくれたのに・・・泣いたりしちゃって・・・」 男「あ・・・い、いや、あやまらなくてもいいよ////」(サトリが元気なら・・・それで・・) サトリ「!!・・・・」(いかんいかん////・・・平常心×2・・) サトリ「それじゃ・・・いこっか?」 男「あ・・・おう!」 それから二人は電車に乗り、普段一人では行かないような少し遠い町に行きました。 男「・・・」(今日のサトリ・・・・なんだか・・・大人っぽい・・・) サトリ「・・・」(・・やっぱりしぃの服じゃおかしかったかな?・・・) 男「・・・」(だけど・・・やっぱり・・・かわいいな・・・) サトリ「・・・!!////」 男「・・・」(なんだか・・・たった一日会わなかっただけなのに・・・) 男「・・・サトリ・・なんか明るくなったな?・・」 サトリ「え?」 男「!!・・・い、いやなんでも・・・」(やべ・・声に出ちまった・・・) サトリ「・・・・男君の・・・せいだよ・・・」 男「・・ん?何か言った?」 サトリ「ううん!なんでもない!」(ありがとう・・・) 【12月24日 クリスマス・イヴ 昼】赤い電車にゆられて、二人は目的地である街につきました。 サトリ「うわぁ・・・すごい人」 男「ほんとだ・・・」(これみんな・・カップルなんだよな・・・) サトリ「・・・あたしね・・・」 男「ん?」 サトリ「夢だったんだ・・・」 男「・・・なにが?」 サトリ「こうやって・・男君と・・いっしょに歩くのが・・」 男「!!サト・・・」 サトリ「わたしね、昔から体が弱くて、いっつも体育の時間とかは見学してるだけだったの。」 サトリ「そんな時、グラウンドを元気に走り回ってる男君を見てて・・・いつか私も・・ あの人と・・・あの人の横に並んで・・わたしも、男君が見ている景色を 見てみたいって・・・」 男「サトリ・・・」(サトリも・・・俺のこと・・・見ててくれてたんだ・・・) サトリ「・・!!」(サトリも?・・・男君も私のことを・・・) アナウンス(エー只今当駅は大変込み合っております。足元にはー十分にお気をつけくださいませー) サトリ「きゃっ!」 男「おっと!」 混雑を知らせるアナウンスとともに、サトリは人にぶつかり男の方によろけた。 サトリ「あ・・!ご、ごめん・・」 男「・・ったくあぶねーなー・・・ほれ!」 サトリ「?」 男「手。貸しな。」 サトリ「あ・・・」 ギュッ 男「絶対、離すなよ?お前が迷子になったって俺見つけれるかわかんないから・・」 サトリ「・・・うん////」 男「・・・とりあえず、駅から出ようか?」(うわーサトリの手ぇーあったけー・・・) サトリ「・・・はい。」(男君の手・・・おっきい・・・) 【12月24日 クリスマス・イヴ 昼②】 駅から離れた二人は、人の波に乗り大きな公園にやってきました。 男「すっげー・・・結構大きい公園だってのに、人が多すぎて避難所みたいだ・・・」 サトリ「くすくす・・・なにそのたとえ?」 男「あれ?へんかな?」 サトリ「へんだよぉー?避難所だって?くすくす・・・」 男「あ、ばかにしてんな?このやろー」 サトリ「くすくす・・ごめんなさぁーい」 サトリ「////」(・・たのしい・・たった二日で・・こんなに・・こんなに 男君と話せるようになるなんて・・・) サトリはいままで、自分が不思議な力を持っているせいで人と話すのが苦手になり なんで自分がこんな力をもたなくちゃいけないんだろうと、いるかいないかもわからない 神様を怨んでました。 でも、今はちがいます。 サトリ「神様・・・ありがとう・・・私・・・この力のおかげで・・ 今、とっても幸せです・・・」 男「何か、誤解してないか?俺はサトリの事なんとも思ってないから」(んな訳あるか!思いっきり意識しまくってるし!) サトリ「・・・」 男「お前みたいな、病弱気取ってる女って苦手なんだよな」(くっそ、くっそ、ちっちゃくてかわいいから、守ってあげたくて仕方ねーんだよ、本当は!!) サトリ「・・・(///」 男「ていうか、最近お前が馴れ馴れしいからさ、ムカついてたんだよな」(ああ、もう!本当は、思いっきり抱きしめて、サトリの体の柔らかさ確かめてぇのに!) サトリ「あ・・・う・・・(///」 男「だからさ、俺の側にはもう来ないでくれる?気持ち悪いからさ(笑」(ちっくしょー!サトリに何言ってるんだ!俺は・・・お前が好きでたまらねぇのに!) サトリ「うっ・・・(///」 男「じゃあな」(くっそぉ!友の為とは言え、これはやりすぎかも・・・でも、仕方ないよな・・・いいんだ、これで) サトリ「おっ・・・男くんの・・・気持ち・・・分かったよ?」 男「そうか、それなら・・・いいや」(ああもう!サトリの笑い顔見れなくなる!嫌だ、嫌だ、嫌だ!今すぐ謝りたい!嘘だといいたい!ああああああ) ギュッ サトリ「大好き(///」 男「うぉっ、なんだ!おい!」(サトリが抱きついてる!柔らかい。うわぁ・・・胸が・・・やっ、やわらかい・・・こっ、これで俺の息子を挟んd) サトリ「やっぱ・・・嫌い・・・かも。えっち・・・」 男「!!」(えええええええ、俺なんかしたか?なんかしたのか!?いや、結果的にはこれでいいのか?いいや、よくなーい!) 男「・・・あれ?」 サトリ「?どうしたの?」 男「・・あ、いや・・・」 男の目の先には、人だかりに囲まれた大道芸人がいました。 サトリ「うぁ-!すごーい!わたしあんなの見たことないんだ!行ってみようよ!」 男「ちょ・・・ま、まってサトリ!」 芸人「はーい。じゃあいまからこの風船をつかってイヌをつくりまーす。」 シュー・・・ きゅ きゅ きゅっ・・・ 芸人「はーい。ナポリタン・マスティフ!」 観客「「おおーっ!!」」パチパチ! おじさん「マニアックってレベルじゃねーぞ!?」 サトリ「すごーい!ねぇねぇ?見て男君!」 男「ん?あ、ああ・・」 芸人「そこのお姉さん!」 サトリ「へ!?あたし!?」 芸人「そうです。なにか作ってほしいものありますか?」 サトリ「え!じゃ、じゃあ・・・どうしようか?男君?」 男「ん?サトリの好きな動物でも言ってみたら?」 サトリ「うん!わかった!じゃあ・・・・・」 サトリ「ハムスター!!」 男「ちょwwwwおまwww」 観客(ざわ・・・) 芸人「・・・は、はむすたー・・ですか?」 サトリ「うん!」 男「・・・・」 芸人「・・わ、わかりました・・・ちょっとまってくださいね・・・」 サトリ(ワクワク) シュー・・・ きゅ きゅ きゅっ・・・ パン! 芸人「あ・・・す、すいません・・もう一回・・・」 しゅー・・・ きゅ きゅ きゅ・・・ ぱん! サトリ「?」 男「そりゃ・・・むりだわな・・・・」 芸人「ーーーーーー!!!!」 場の空気が凍りつきそうになったその時・・・ ???「あーもう!みてらんない!」 芸人「あ・・・その・・・」 ???「ほら、貸しなさい!」 シュー・・ シュー・・ キュキュキュ キュッキュッ・・・ ???「はい!どうぞ!」 とつぜん大道芸人と交代したその人物は、なれた手つきで風船をたくさん使い 規格外の大きさのハムスターをサトリに渡した。 サトリ「うわぁ・・・おっきー!みてみて!男くん!すっごーい!」 観客「「おおおーーーっ!!」」 男「うん・・そうだな・・・」(・・・そうゆうことか・・・) サトリ「?」(へ?なにが?) ???「・・・あ!」 男「・・・やあ・・・」 サトリ「・・誰?お知り合い?」 ???「あ あ ・・・兄貴!?」 男「妹よ・・・」 サトリ「へ?・・・・」 妹「・・・なにしてんだよ・・」 男「なにって・・・」 サトリ「い、妹さん?」 男はサトリの肩を抱き、自分のほうに抱き寄せた・・・ サトリ「!!!!!!!」 男「なにって・・昨日言っただろ?デートだよ?」 妹「・・・!」(このやろ・・・昨日あれだけヘタレだったくせに・・・) サトリ「あう・・お・・男くん////くるしいよぅ/////」(はうぅ・・・) 男「あ・・・ご、ごめん!サトリ!」(!!なにやってんだよ俺!?) サトリ「うぅ///」(・・・本当は・・・もっとぎゅっ・・・ってしてもらいたいけど・・ 人がいっぱいいるし、ね?・・・) 芸人「うー・・・妹さぁーん・・・」 妹「あ!ごめんごめん!ちょっとまってて!」 男「ほれほれ?大好きな彼氏がまってるぞ?」 妹「!!ッて、てめえ・・・ちょっとまってろ!」 サトリ「・・・・」(うう・・はずかしい////) 30分後・・無事にステージも終わり、人が散り始めました。 妹「・・・またせたな・・・兄貴・・ちょっと来い・・」 男「あ・・うん」 ぎゅっ・・・ 男「・・・?」 サトリ「・・・・」 男「・・・大丈夫・・すぐ戻るから・・・」 サトリ「でも・・・わたし・・迷子になっちゃうかもよ?・・・」 男「・・・ごめん・・・さっきの嘘・・・・」 サトリ「え?」 男「サトリが迷子になっても、見つけれないっていったけど・・・あれ嘘。」 サトリ「男・・・君?」 男「サトリがどこにいようが・・俺が絶対見つけてやるから・・・・」 サトリ「!!!」 男「だから・・怖い怖い妹が待ってるから少しだけ・・手ぇはなしていいかな?」 サトリ「・・・うん////」 男「ありがと////」 妹「・・・」(何コレ?) 妹「・・・・・」 男「・・・・・」 妹「・・・・・」 男「・・・・・彼氏かっこよかったよ・・・・」 妹「!!!!!」 フォン!グシャッ!! 男「!!!ちょwwwwおまwwwどっからそんなナタ出してきた!?www」 妹「!!クソ兄貴・・・私の彼氏に変なこと言ってミロ?キリスト生誕の日を お前の命日にしてやるからなあああ!?」 男「ちょwwwおちつけwwwサーセンwwサーセンww」 妹「・・・ったく・・なんでお前がここにいるんだよ!?」 男「それはこっちのセリフだ。」 妹「いっただろ!?・・・デートするって・・・」 男「デート・・なのか・・・・あれは・・・・」 妹「ーーーー!!!しょ、しょうがないじゃない!か、彼の趣味なんだから! わ、私はいやだけど彼がどうしてもやりたいっていうからだな・・・」 男「・・・妹よ・・・・」 妹「・・何よ?」 男「兄ちゃんは・・・・嬉しいよ・・・・こんな近くに・・・ツンデレが 潜んでいたなんて・・・」 メメタァ!! 男「げふっ!?」 妹「ふざけんなクソ兄貴!!!」 男「ちょwww時におちけつ!www妹さんwww」 妹「うるさいうるさいうるさーい!」 メメ、メメ、メメ、メメタァ!!!! 妹「いてて・・・・ハァ・・・ハァ・・・」 男「いや・・・その・・・セリフは・・・・・逆だろ・・・・ごふっ・・」 妹「・・・とにかく・・ばれちゃったからしかたないけど・・・ホントに 彼に変なこといわないでよね?」 男「・・・わかってるよ・・・兄弟だろ?」 妹「・・・んもう・・デートにわざわざ同じ場所選んじゃうのも・・・ 兄弟の性なのかな?」 男「・・ちがいない・・・」 妹「・・ぷっ・・・ははははは!」 男「あはははは!」 サトリ「・・・男君?」 妹、男「「!!!!」」 妹「あ、あれ?私の彼は?」 サトリ「あ・・・なんか・・また、フーセン作ってます・・」 妹「あらら・・・またかよ・・・あ」 妹「改めまして・・・・始めまして。男の妹です。」 サトリ「あ・・始めまして!サトリです」(うわぁ・・・かわいいなぁ・・・) 男「じゃあ俺もあらためm」 グワラゴワガキーン!! 男「キョン!!!!」 妹「だまれ!このクソ兄貴!」 サトリ「!!!」(前言撤回!!!) 妹「・・・こんな兄貴に付き合ってもらって・・・すいません・・・・」 サトリ「!!!!」(付き合うだなんて・・・そんな/////) 妹「で?どっちからなんですか?」 サトリ、男「「え?」」 妹「いや、だから、どっちから告白したんですか?」 男「!!!ちょ・・・いm」 芸人(妹彼氏)「おおー妹さーん!助けてー!」 妹「!あー・・・もうまたかよ////」 妹「それじゃ、またね?サトリさん?」 サトリ「!!・・あ、は、はい!?」 妹「おい、兄貴!サトリさん泣かすんじゃねーぞ!?」 男「あ、ああ・・・」 タッタッタッ・・・ 【12月24日 クリスマス・イヴ 昼③】 日も暮れてきたころ、二人は公園を離れイルミネーションで飾られた街を 見渡せる、丘の上に来ていました。 サトリ「うわぁ・・・綺麗・・・」 男「うん・・・」 サトリ「・・・」(男君・・・さっきから何も考えてない・・・) 男「サトリ・・・」 サトリ「!!なあに?」 男「さっき妹が言ってたことなんだけど・・・」 サトリ「・・・」(あ・・・もしかして・・・・) (妹「どっちから告白したんですか?」) 男は、何も考えていないのではありませんでした。サトリ自身が妹から言われたこと をずっと考えていて、男の考えていることが、頭に入ってこなかったのです。 男「俺たちって・・ん・・・」(これは・・・俺が言うべきなんだよな・・) サトリ「・・・うん?・・・」(おねがい・・・がんばって・・・男君) 男「俺たちってさ・・・その・・・」 男「ど、どうゆう関係何だっけ」(う・・・な・・なに言ってんだ・・) サトリ「関係?」(男君・・・) 男「だ、だから・・その・・・・」(あーーー・・・無理だ・・・) サトリ「・・・男君は・・・」 男「・・・?」 サトリ「男君は・・・私のこと・・・どう思ってるの?」(わたしは・・・もちろん・・) 男「!!・・・どう・・って・・・その」(そりゃ・・・もちろん・・) 男「・・・・」(好きだよ。大好きだ。) サトリ「・・・・」 本当は・・・もうこの時、男君に抱きついて私も好きだって言いたかった・・ でも、それじゃだめなの・・・・私は・・男君に・・言ってほしかったの・・ それは・・わたしが・・男君の心が読めるがゆえのワガママでした。 それが許されるかはわからなかったけど・・・わたしはどうしても・・ 彼の・・ 大好きな、男君から言ってほしかった・・・ 男「・・・好きだ!おれはサトリのことが・・大好きです!」 サトリ「・・・・」 男「・・・・」 サトリ「私も・・・・」 サトリ「私も・・・男君のコトがすきです!!」 一瞬、時が止まったかと思った いや、たぶん止まった。 そして、再び時間が動き出すと同時に・・・俺は彼女の・・・ サトリのほうに歩いていた。 サトリの顔がすぐ目の前に来たところで始めて分かった。 サトリは泣いている。 それも、この間のそれとは比べ物にならないほど、強く・・・ それを見て、一瞬、俺の体はブレーカーが落ちたみたいに止まってしまった・・・ 自分のブレーカーがどこにあるなんて知らないから、俺は体を動かすことができなかった・・・ でも、サトリがちゃんとそのブレーカーを知っていてくれたんだ。 サトリは俺の方に腕を突き出すと涙声でこう言ってくれた。 サトリ「・・・ぎゅっ・・・って・・して。」 こんなところ誰にも見せられない。親にも、妹にも、先生にも・・・ はずかしいんじゃない・・・サトリを誰にも見られたくなかった・・ サトリ「・・・大好き」 男「・・・俺も・・・」 暖かかった・・・とっても・・・それに優しくって・・ 普段なら、いらない雑音まで拾ってきちゃう私の厄介な能力も・・・ この時だけは消えていてくれたみたい・・・ 男君の胸に抱かれながら、わたしは今までの苦労や、ついこの間の 私の人生最悪な一日も、全部この一瞬のためだけにあったんじゃないか って・・・そう思えた・・・ 男「・・・なあ、サトリ?」 サトリ「なぁに?」 男「こんな状態で、聞くのもおかしいかもしれないけど・・・」 サトリ「うん?」 男「・・・本当に俺でよかったの?」 サトリ「・・・・なにが?」 男「いや・・・だから・・・」 サトリ「・・・当たり前だよ・・・」 男「え?」 サトリ「私は・・・あなたが私の目の前に現れたときから・・・」 サトリ「ずっとあなたしか・・・見てなかった・・・・」 男「・・・・」 サトリ「だから・・・いいとか悪いとかじゃないの・・・・」 サトリ「これは・・・・必然・・・こうなることしか・・・わたしの 頭のにはなかったの・・大好き・・・・」 ぎゅっ・・・ 男「・・・・サトリ・・・」 男「そろそろ・・・・その・・・・・・人が来ちゃうから・・・・・・」 サトリ「・・・・・やだ。」 ぎゅーーーーーっ・・・・ 男「!!!!!」(うああああああ//////) そのまま私は・・・・本当に人が来る寸前まで・・・・男君に抱きついてた・・・・ しぃちゃん・・・・・これが・・・・・女の子なのかな?・・・ウフフ・・・ 12月24日②へ
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サトリとしぃ1:12月24日① サトリとしぃ2:12月24日② サトリとしぃ3:12月24日③ サトリとしぃ4:12月24日④ サトリとしぃ5:12月29日 サトリとしぃ6:12月28日・29日 サトリとしぃ7:12月29日① サトリとしぃ8:12月29日② サトリとしぃ9:12月29日③ サトリとしぃ10:12月29日④ サトリとしぃ11:12月30日① サトリとしぃ12:12月30日② サトリとしぃ13:12月31日① サトリとしぃ14:12月31日② サトリとしぃ15:12月31日③ サトリとしぃ16:1月1日① サトリとしぃ17 1月1日② サトリとしぃ18 1月1日③ サトリとしぃ19:1月1日④ サトリとしぃ20:1月9日 エピローグ
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【2月14日】男とサトリ。① 今日は・・・言わなくてもわかると思うがバレンタインデーです。 どうやら俺は生涯初めてのチョコを大好きな大好きなサトリからもらえるみたい。というのも甘いのはちょっと苦手で・・・自分で買ったことすらないんです。まさかかあちゃんや妹がくれるわけも無くもちろん学校でももらったことなんかないです・・・ 甘いのが苦手なのはサトリにばれてるんで、なんだがちょっと苦いのを作ってくれるって・・・今館長の家でしぃさんと双葉と嫁さん+みなもちゃんの五人でチョコレート作り。俺は家でお留守番を命じられました。 尾綿と内藤に電話したら・・・二人とも同じようにお留守番させられているらしい。学校が休みでよかった・・・ がちゃ! 男「お・・・帰ってきた・・・」 キィ キィ がちゃん! サトリ「ただいま!」 男「うん。おかえり」 サトリ「えへへーちょっと時間掛かっちゃった!」 男「待ちくたびれたよ・・・ほら・・・おいで?」 ちゅ! サトリ「/////」 最近はお帰りのちゅーを俺からするようになった・・・だって可愛いもん・・・ サトリ「はい!チョコ!」 男「うん。ありがと」 なでなで・・・ サトリから渡されたのは・・・白い紙袋だった。 【2月14日】男とサトリ。② 男「あけていい?」 サトリ「いーよ!」 がさがさ・・・ 男「おぉ・・・」 袋の中から出てきたのは・・・ハートの形をしたチョコや星の形をしたチョコ。黒いのと白いのが沢山入っていた。 男「・・・うん。ありがと・・・美味しそう・・・」 サトリ「あーん・・・」 サトリが黒いチョコを俺にあーんしてくれる・・・うひぃ・・・ 男「はむ・・・」 サトリ「どう?」 男「ん・・・もぐ・・・うん。そんなに甘くなくて・・・ちょーおいひーです・・・」 サトリ「えへへ////ビターに仕上げたの!それぐらいなら食べれるでしょ?」 男「うん・・・ほどよい苦味と・・・ちょっとだけ見え隠れする甘みが・・・ バランスよく口の中に広がってる・・・うめぇ・・・」 サトリ「くすくす・・・おーくん評論家みたい」 うん。呼び方が変わりました。なんだか自然に・・・俺と二人の時にサトリは俺のコトをおーくんって呼んでくれるようになって・・・それがだんだん人前にも広がっていってさ・・・ますますサトリに近づいたってことかな? 男「こっちの白いのは?」 サトリ「えっとねー・・・おーくんのじゃないの・・・」 男「え?」 サトリ「白いのは・・・おーくんが私に食べさせて?」 男「・・・あー・・・なるほど・・・」 サトリ「あーん・・・」 男「ほい・・・」 ぱくっ 男「こら・・・指を食べるな///」 サトリ「はむ・・・」 男「美味しい?」 サトリ「うん!って・・・自分で言うのも可笑しいね?」 男「どれ・・・」 ぱくっ! サトリ「あ・・・甘いからおーくん食べれないかも・・・」 男「・・・ん・・・いやいや・・・美味しいよ?」 サトリ「・・・ほんと?」 男「うん。」 こつん サトリを引き寄せておでこを引っ付ける。 男「もぐもぐ・・・」 (甘くっても・・・サトリが作ってくれるのはなんだって美味しいよ・・・) サトリ「・・・うふふ////おーくん大好き!」 ぎゅー・・・ 男「なんだかますますあまえんぼになったなぁ・・・ほらあーん・・・」 サトリ「ん・・・おーくんも・・・あーん」 男「はむ・・・んーうまいなぁ・・・」 サトリ「////」 すりすり・・・ こんなふうに・・・まだまだ俺達の愛は冷めない・・・ずっとこのままなんだな・・・いいなぁ・・・幸せだぁ・・・ すりすり・・・ 男「内藤も喜んでるだろうなぁ・・・」 サトリ「しぃもうきうきしながら帰ってったよ」 男「あいつらもさ・・・家ではサトリみたいに呼び方変わってるのかな?」 サトリ「うん。しぃが言ってたけど・・・ごにょごにょ・・・」 男「・・・ん・・・//////ほんとに?」 サトリ「すごいでしょ?」 男「しぃさん・・・////」 どうやら・・・内藤も幸せみたいだ・・・すげー・・・ 【2月14日】内藤としぃ① 内藤「・・・」 しぃと一緒に暮らすようになって・・・一ヶ月。幸せ。 おじいちゃんも大喜びしてくれてさ・・・ お父さんの部屋に僕が入って、お母さんの部屋にしぃが入った。 元・僕の部屋は二人の部屋。にゃんにゃんしたりまったりしたりさ・・・ そんなわけで変わらない愛を育んでます。あ・・・一つだけ・・・変わったコトが・・・ がちゃ! 内藤「ん・・・帰ってきた」 たったった がちゃん! しぃ「ダーリン!ただいま!」 内藤「おかえり!」 ちゅ! うん。ダーリン。 いいねぇ・・・漫画だ・・・ しぃがさ?内藤君ってのがどうも他人みたいだからって・・・もっとラブラブな呼び方がいいってさ・・・ダーリン。 しぃ「はいダーリン♪チョコ!」 内藤「ん、ありがと」 なでなで・・・ しぃ「開けて開けて?」 内藤「はいはい・・・ん?」 ちょっと大きめの箱の中に・・・アーモンド入りのチョコと小瓶に入ったチョコがあった。 内藤「あー・・・チョコレートフォンデュ?」 しぃ「うん!」 アーモンドチョコを食べる。 内藤「ポリポリ・・・ん・・・おいしーね・・・」 しぃ「えへへ///ダーリンのために愛を込めて作りました!」 内藤「ありがと」 ちゅ! しぃ「にゃんにゃん♪」 ほんとに・・・この一ヶ月でますますあまえんぼさんになりました。 だれが見ても・・・しぃが年上だとは思わないなぁ・・・ しぃ「いいの!ダーリン大好き!」 ぎゅー・・・ 内藤「んー・・・しぃぬくぬく・・・」 すりすり・・・ しぃ「うにゅ///ねぇ?ビンかして?」 内藤「ん?はい」 かぽん 【2月14日】内藤としぃ② 内藤「・・・あれ?そのまま?」 しぃ「えっとねー・・・」 ちゅぷ・・・ しぃ「はい!あーん!」 内藤「おっと・・・」 小瓶に入ったチョコを・・・指に付けて僕に差し出してきた。 しぃ「ほらダーリン!あーん・・・」 内藤「・・・」 ぱくっ・・・ しぃ「・・・んっ・・・///」 内藤「・・・んー・・・甘い////」 しぃの可愛い指に吸い付く。ちゅー・・・ しぃ「ねぇねぇ?私も!」 内藤「ん?・・・はい」 ぱくっ! 内藤「はうぁ////」 しぃ「ちゅー・・・ん・・・////」 内藤「////」 しぃ「んっ・・・ダーリン・・・」 内藤「・・・」 ちゅ・・・ 内藤「・・・ねぇ・・・しぃ?」 しぃ「ん?なぁに?」 内藤「・・・あのさ・・・」 しぃ「ん?」 内藤「・・・チョコ・・・つかってさ・・・その・・・」 しぃ「・・・・・・ダーリンの・・・えっち」 内藤「う・・・////」 しぃ「・・・」 ちゅ・・・ 内藤「・・・ん・・・」 しぃ「ふぁ・・・ん・・・お風呂・・・はいろっか!」 内藤「・・・うん!」 それはそれは・・・最高のバレンタインになりました・・・ しぃ・・・大好き。
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