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射手座星矢 概要 予約限定のDLCキャラ。 天馬星座星矢との違いは必殺技3がペガサスローリングクラッシュからサジタリアスの矢に変わっている点である。 サジタリアスの矢はアイオロスのものと比べ、空中版がホップする軌道になっている。3種の飛び道具の違いを生かそう。 なおペガサス星矢及びオーディン星矢とは違い一応黄金聖闘士扱いであるため雑兵の反応が黄金聖闘士と同等になっている またこのキャラで黄金聖闘士のボスを倒した場合でもトロフィー「これぞ千日戦争」を獲得できる CV 森田成一 出現条件 予約特典のプロダクトコードでDLCをダウンロード後、インストールが完了次第使用可能。 ステータス ステータスの上昇値 ステータス 上昇値 体力 30 小宇宙 30 攻撃力 4 防御力 4 運 9 合計 77 レベル別ステータス レベル 1 20 40 60 80 99 体力 1000 1570 2170 2770 3000 3000 小宇宙 3000 3570 4170 4770 5370 5940 攻撃力 100 176 256 336 416 492 防御力 100 176 256 336 416 492 運 100 271 451 631 811 982 必殺技 ペガサス流星拳 ボタン連打で時間延長 ビッグバンアタック対応技 レベル 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 消費小宇宙 800 750 750 700 700 600 600 500 500 400 威力 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 ペガサス彗星拳 チャージで威力アップ 遠距離まで貫通 ビッグバンアタック対応技 レベル 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 消費小宇宙 850 800 800 750 750 700 700 650 600 500 威力 2 2 3 3 4 4 5 5 5 5 サジタリアスの矢 ビッグバンアタック対応技 聖衣装着時に発動 以下技レベル7から追加チャージで威力アップ 左スティックで発射方向決定 チャージで三方向同時発射 レベル 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 消費小宇宙 660 660 660 620 620 580 540 500 500 威力 1 2 3 3 4 4 4 4 5 コマンドリスト コンボ6弱→弱→弱→弱→弱→強 コンボ5弱→弱→弱→弱→強 コンボ4弱→弱→弱→強→強 コンボ3弱→弱→強 コンボ2弱→強→強→強 コンボ1強→強→強 空中コンボ弱→弱→弱→弱→強 空中で入力時に発動 8レベルで開放 空中攻撃強 空中で入力時に発動
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サジタリアス 色相 ブルー 自分に付与された能力全てを失う次のターン開始時相手に15ダメージ コスト 4 セット 4弾 特殊混色 該当なし いて座のカード。力を凝縮し、それを矢に変えて放つ。 遅延があるものの、4コスト15点は単純に強力。通れば次のターンでリーサルが見えるだろう。 しかし当然ながら、遅延の宿命でグリーン&ブルーが通る。ならば事前にラズベリーレッドやライトグアドを発動しておけばそっちにGBが消化される……というのを妨げるのが前半の効果である。 ゆえに、この15ダメージを通すためには相手がGBを打てないデッキであることを祈るしかない。少しでもその確率を上げたいのならば、フリーズなどを併用する必要があると思われる。 付与能力の消去は自身に付与されたデバフを打ち消すことができることを意味する。アマゾンやG B、ペッパーレッドなど相手にデメリットを与えるカードはこちらに効果を付与するものが多く、それを無効にしながら打点を叩き込めるのはなかなか強い。能動的な使い方としてはプレーナイトのデバフの打ち消しに使うことができる。そのほか元ネタとなった神話と同じく、スコーピオのメタカードにもなるだろう。
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無題 Name としあき 11/04/08(金)23 28 15 No.6403199 del ■スペース三国志■ ZMM-29 サジタリアス ゾディアック社の支援用人型兵器、全長19m 後方からの砲撃や狙撃を行う支援専用機として開発された 拡張性はあまりないものの長距離戦に特化した性能を誇る 頭部には一見すると丸ゴーグル型のデュアルアイに見えるものが装備されている しかし実際は左目が固定式モノアイで右目は高倍率カメラ内蔵の精密射撃センサーである オプションで右肩にディスクレドームを装備すればより正確な情報を得ることが可能 宇宙用と地上用で武装やバックパックが異なるが本体に大きな差異はない 機体色は宇宙用がブルーやグリーン、地上用がカーキやブラウンであることが多い 宇宙用武装はバックパック左側メガビームキャノン、ビームスナイパーライフル 地上用武装はバックパック左側220mmレールガン(180mmガトリングガンに換装可)、120mmリニアスナイパーライフル 共通武装として腰部ミサイルポッド、ソニックナイフ、ビーム・実体複合シールド等
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はじめに:また例によって暴走してみました。 アキレイウス安堵法なる法律を作って物語を始めたのですが そーゆーものを総括しつつ、次への一歩とするつもりでした。 が、意外と大ボリューム>< 断章:サジタリアス 春はまだ来ないけれど、空の色はすこしずつ春に近づいていた。 吹きぬける風は、温かみを増して、鋼鉄のつわものたちの間を行過ぎてゆく。 彼らはは片方の膝をつき、かしずいて待っていた。姿は一つではない。俯き加減のひとつの姿から少しはなれて、また一つ別の姿が膝をついている。さらに少し離れてまた一つが。続いて一つ、また一つ、もう一つ。次へ、次へ、次へ、次へ。尽きることなく並んでいた。 彼らの列は一つだけではない。鋼鉄の兵の列は、重なって、奥へ奥へと連なっていた。いずれもが片方の膝をついて、何かを待つようだった。その姿には威厳すら感じられる。東方の皇帝が、戴冠して初めて姿を見せるとき、あらゆるものらが平伏して迎えたのだという。今、列と段を成して待つ無数の機装甲はそうして貴人を待つようにも、見えた。 人の五倍はある姿は、影を投げかけている。繰り返し繰り返し投げかけられている光と影を、ルキアニスは歩いた。 子供のように、影ばかり踏んで、跳ねてもみた。陰の間の光を飛び越えて、次へ、また次へ。 機装甲たちの姿と、投げかける影は終わり無く続いていた。ここは、役割を終えた機装甲たちの、最後の憩いの場だった。機装甲の廃兵院と言っていい。すぐつかうほど力は無いが、さておき壊してしまうには惜しい、それ程でしかないものらの憩いの場。 それが良いことなのか、悪いことなのか、ルキアニスには良くわからない。 ただ、ここにはルキアニスが乗り、操り、そして共に倒れた機装甲が置かれている。 並びの先にそれはあった。ルキアニスは走った。今度は影にも光にもこだわらなかった。 駆けてゆけば、機装甲の並びの先に、その姿が見えてくる。ずっと馴染みの姿だった。 右の肩につけた小盾も、左の手に携えた弓も変わりない。トイトブルグで受けた胸の傷は、すでに修繕されてある。 兜をかぶったような頭は俯き加減で、その顔は影になって見えない。 何を思い、何を伝えるわけではないと判っていた。けれど、ルキアニスは見上げてその顔を覗きこまずにいられない。 面貌には何も浮かんではいない。浮かぶはずも無い。彼ら機装甲は、その身の内に人を受け入れて初めて動く、魔道のものだから。 機装甲サジタリアス・クァルトゥス。その名は、射手の四番目を示している。失われた機神の面影を追って作られた機装甲らの一つだった。そうして作られた格と、まつわる伝説とで、財としての格を保っていた。だから、壊れたままでも転々と持ち主を変え、またかなりの額でやり取りをされてきた。 一代限りと期限を切られ、サジタリアスはルキアニスの父へと下げ渡された。しかしその後に帝國に定められた新法によって突如、アモニス家の財産として確定してしまうことになった。 短くすればそれだけのことでも、導かれたことものは語りつくせず終わらない。 たとえばそれは、かつての持ち主の係累に恨みを生み、ルキアニスに出会いを与えた。 ルキアニスが奉職するときに、足がかりともなった。彼が旧第十三軍団のような諸侯軍に廻ったのは、サジタリアス・クァルトゥスという自前の機装甲を持っていたからだ。 ただ機装甲の主として奉職するには、騎士自らが機装甲を仕立てねばならない。機装甲の所有権を安堵した法は、裏腹に、機装甲に関わっての資金援助を、私的に行うことを禁じていた。だから何もかもを騎士の自弁で行わなければならない。 放置されていた、サジタリアスを現行の軍の使用水準に改装するだけでも、結構な額が要った。 それだけのものを名前ばかり騎士家に出せるはずも無い。 構うな、地所を売り払えばいい、と父は言ったけれど、父の住まうところが無くなるの心苦しかった。 結局は、サジタリアスの修繕は成って、ルキアニスはサジタリアスとともに奉職した。 そしてトイトブルグの英雄なる迷惑な名も奉られてしまった。 帝國にある様々な援助制度を知らせてもらえたからだ。 その話を、アモニス家にもたらしてくれた人は、この廃兵場を含む、機装甲工廠にいた。 先に挨拶に行ったのだけれど、彼は工廠にいて、不在だと伝えられたのだ。 「お久しぶりです、騎士アモニス」 不意の声に、ルキアニスは振り返った。 かしずく巨人の前を歩いて、一人の姿がこちらへ向かってくる。 ルキアニスも笑みと、礼とを返した。 「お久しぶりです。タギリスさん。ご挨拶に伺ったのですが、お仕事中とのことでしたので…」 ええ、まあ、と彼は面長の顔に優しげな笑みを浮かべる。茶味の強い色の髪を、長く伸ばして、女性のように後ろに一本に束ねている。眼鏡の奥から切れ長の目がルキアニスを見ていた。 ヴィルヘルム・ヴィリキス・タギリス。帝國機装甲総監部に属する、ルキアニスからすれば、つながりを考えられないような位にある人だった。 父とは知り合いであったらしい。そして彼が、サジタリアスの修繕にあたって、帝國から受けられる援助について知らせてくれた。 だから父は最後の手紙に書いて寄越した。彼に挨拶を ルキアニスは言った。 「すみません。お待ちすればよかったのですが……この子がどうしても気になって」 ルキアニスは、サジタリアスをもう一度見上げた。 「この子に悪い気がして……この子をずっとここに置き去りにしてきましたから」 所属していた旧第十三軍団は解体され、帝國軍第十三連隊が作られた。 ルキアニスもそこへ転属した。正規軍であるから、装備する機装甲も帝國制式装備の青の三となり、ルキアニスもそれに乗った、 騎士の有する機装甲の出番など無い。 だからサジタリアスはここに膝をついて在ることとなった。 「母上様にますます似てこられる」 ルキアニスは彼へと振り向いた。 不意に言われて驚いて、どうすれば良いか良くわからなかった。 「ぼくにはわかりません。母のことは絵姿でしか知りませんから」 「わたしも一度お見かけしただけです」 その言葉にも少し驚いていた。 ヴィリキス・タギリスが父と知り合いであるらしいことは知っていたけれど、母のことまで見知っていたとは知らなかった。 母はルキアニスを産んだときに死んだと聞いていた。とても難産だったと、乳母は言っていた。そしていつも涙ぐんだ。 ルキアニスの優しく撫でて、じっと見つめて、母上様に瓜二つですよ、と良く言っていた。 だからこそ、たぶん父はルキアニスを遠ざけていたのだと思う。 タギリスは、ルキアニスの思いに気づかぬ風に、サジタリアスへと目を移している。 「もうずいぶん昔だ。わたしも歳をとるはずです」 見上げたままの眼鏡の奥で、彼は何度か瞬きをしていた。 「本当はかれのことを探していたんです」 タギリスはサジタリアスのことを、かれ、と言う。 「我が家の先祖が、かれを作り、そしてつまらない諍いから、かれを封じた。ならばそれをよみがえらせるのは、後裔のわたしであるべきだ」 「あの子は導くんです」 ルキアニスは言った。 「いろんなものを。いろんなことを。そう思うことがあります」 「そう思います。わたしも導かれた」 そしてルキアニスへと目を移して、タギリスは笑みを見せる。 その意味がわからず、ルキアニスは問い返す瞳を向けた。 彼は応えず、笑むだけだった。 古い家の、古い書庫は、内戦にも焼かれずに済んだ、 かけがえの無い大事な財産だった。 彼はそれを好きに抜き出して、よく眺めていた。日が暮れて、字が読みづらくなるまでそうしていた。だからなのか、幼い頃から眼鏡をつけるようになった。 工房に入ることが許されるようになると、飽かず職人たちの仕事を見ていた。 それら郎党まるごとが、タギリス家の財産だった。先祖は、古代魔導帝國に源をたどるという。その後にも機装甲らの姿かたちを作り上げる、工部の家系だった。良く動く機装甲を作るには、良い工部の家を頼らねばならない。そういう時代が長く長く続いた。 機装甲は、形と魔導の二つから作られなければならない。形を作るのが工部だ。 人の数倍はある体を、鋼をもってつくりあげる。その深い知恵は、一朝一夕では得られない。家をもって継がせてゆくしかない。 書には、その秘訣が記されていた。それだけあっても機装甲の形を作ることはできない。「どのようにかたちづくるか」の覚書に過ぎない。 実際に作り上げるには、工部の頭と職人たちの知恵と技にかかっていた。 彼は、それを習い覚えるべき子としてあった。タギリス家の跡取りとして生まれていた。その己を、彼は快く受け入れていた。 そしてまた、工部の若としての道を歩み始めた頃、世が少しずつ変わって行くことが、彼にもわかった。 帝國の、帝國たる形が、内戦の試練をうけなか、形を成し始めるときだった。 工部の家が、家の都合と事情のみを追い求めることが許されない、そんな刻が訪れていた。工部の家が、奉公として機装甲を扱う時代は過ぎ去っていた。 内戦を経て、貴族が勝手に軍を養うことは許されなくなった。 軍は、帝國の名において養われる。 彼の道は、帝國の導くものとなっていった。 機装甲の扱いも、変えられていった。それまでの機装甲に関わる入り組んだ権利は、副帝の名と法において一気に整理され、機装甲の主と、乗り手と、帝國の関係に整理されていった。 そして、若かった彼の仕事の一つが、辺境を歩いて、それら機装甲の籍簿をつくることだった。 そして、サジタリアス・クァルトゥスを見出した。 遠い祖先の情念が生み出したものを。 そう。 知っていた。 いま、彼と騎士アモニスの前に膝をついている機装甲の由来を。 その左腕に作り付けのようにしてある弓は、もちろんその形なりの力をもっている。むしろその弓を使いこなすために、機体はつくられていた。加えて、乗り手の魔力を増し強めて放つ力も備えていた。 それらの力は、機神サジタリアスを模したものだった。 神龍戦争の時代、人は龍と戦った。人をはるかに上回る存在の龍と戦うために、人はその力を強めるものを求めた。それが機神だった。鉄の体に、龍を狩らんために極めた力を備えた。その力を余すことなく叩きつけて、神龍戦争は行われた。だがその力はあまりにも大きすぎた。 大きすぎる力の応酬は、勝者すら残さない。神龍戦争の末に残されたのは、荒れ果てた大陸と、機神らだった。 貧しく衰えた大陸でも、残された機神は力を示した。機神の姿あるとこには、乗り手の求める限りにおいて、平安が全うされていた。 やがて大陸は少しずつ秩序を取り戻していった。かつて機神乗りたちが守ろうとしたものとは違う形ではあったけれど。 機神の乗り手も、代わっていった。最初の乗り手らが消え去った後、人らは、力を受け継がんとした。機神の受け入れるものを自らの内より選りだし、機神に沿わせて確かめる。 機神は認めたものを乗せて、再び力を見せた。だがその力は、龍と戦ったときのごとくではなかった。 人らにはそれで構わなかった。龍はすでになく、人にとって戦うべきはすでに人となっていたのだから。 そのころ、機神サジタリアスは、失われた。いつのころか、機神を呼び出す神具が失われたのだ。 また、神龍戦争より時が過ぎ、ひとに機神を作り上げる余裕が失われていった。 龍のごとく、人をはるかに上回る力をもつものと戦うためのものが、機神であった。しかし龍が人界から姿を消せば、それほどの力は不要となる。 むしろ、大きすぎる力が、機神を操るたった一人のものに集まることとなる。飛びぬけた唯一つの力は脆い。人の国を支えるには、石垣のごとく積み上げられた無数の物のほうが良い。 世に機装甲は生まれた。機神より易く作られ、機神より多く作られる、そういうものを、人は求めた。 そして、最後に言えば、機神をして機神を成したものらを、作りえなくなっていったのだ。 機装甲サジタリアス・クァルトゥスが作られたのは、そのころだった。 今では帝國の一部であるところに、かつて王国があった。 その王国がまだ隆盛を見せていた頃、国の王は己の威を示す機装甲を求めていた。 王は命じた。 我と我が王国の威信を示すものを創り、我が前へ捧げよと。 それは失われた機神サジタリアスに敬い示して、セクンドゥス‐二番目と名づけられた。 弓手には石弓を仕込み、王の求めるとおり、姿は機神サジタリアスに似ていた。 その力が機神に及ぶべくも無いことは、予め見えていた。しかし、その腕に仕込まれた石弓が、狙う先をろくに貫かぬことは王を失望させた。 そこで、当たる石弓をとりつけたサジタリウス・ティルティウス‐三番目が作られた。だが、それもまた、思うようなものとはならなかった。 あきらめかけた頃、あるものの具申が王へもたらされた。 邪魔でかさばる形ばかりの石弓でなく、本物の弓とすべきだ、と。 当代随一の弓取りと言われた、ある古人によってであった。 工部は応えようとした。 至難の業だった。人をして弓を射るには修練が要る。精緻なその技を、機装甲の動きとして写し取らねばならない。 その複雑精緻な動きを、映して現す、鋼鉄の体を作らねばならない。 何を形とし、如何にせねばならぬのかは、工部の手に余った。それは、機装甲を作る知恵ではなく、人を知ると言うことだったから。 折り良く、あるものが王国を訪れた。 西方を流浪する絵描きにして、像をつくるものだった。彼は人をそのまま写し取ったかのような像をつくり、また絵を描いた。 彼は、かの王のもとに絵像を捧げた。 まだ若いが、王の前にて臆することもなく、巻き毛に彩られた秀でた額と、その下の琥珀色の瞳を、王へとまっすぐ向けて申し述べた。 「わたくしならば、人をして弓を射る動きを、絵図に現して知らせられましょう」と。 彼は言う「わたくしは、ひたすらこの世に現された人のかたち、もののかたちを写し取り、絵に、像に表すことを生業としてまいりました。西方諸国を巡り、多くを描き、多くを作り、多くを捧げ、まるで生けるものごとくとお褒めをいただき、この宮廷へもお招きあずかりました。 わたくしは、神のくだし現されたものを写し取り現したいと狂おしく思っておるのです。 陛下、わたくしに、二つの許しをくださいまし。さすれば工部の求める、人をして矢を射る動きを絵図に指し示してご覧に入れましょう」 王は言った。何が望みか、と。 若者は言った。陛下のお耳にのみ、達せられましょうか、と。 王は許した。 若者は頭を垂れた後、大股で王座へと歩み寄り、王の耳へと囁いた。王は眉をしかめ、しかし、構わぬ、と申し述べ、それから鼠でも追い払うように下がれと命じた。 若者は満足の笑みを浮かべて退いた。 若者は教会の奥深く入る許しを得ていた。彼が教会の地下で夜な夜な何をしているのかは、長いこと知られなかった。 しかし、若者が絵図を示すまでは、工部のものらの仕事は進まぬ。 絵図を急げと言う工部の申し述べに、彼は疲れ、汚れた顔のままで、まずは三月の猶予を、全体としては一年の時を求めた。 王の許しに、工部は引き下がらざるをえなかった。 若者は王の許しを得たからとして、先の古人の絵姿を打つし取らせよと言った。ただの絵姿でなく、彼の思うままの姿をとれ、と。そのうえで思うまま書き取らせよ、と。 古人は高慢に鼻を鳴らして、若者の求めを許したという。 王城の裏庭で、諸肌抜いた古人が、弓射て見せる姿があったという。おのこの姿もつその古人を、若者はひたすら写し取っていたと伝わる。 いつしか、古人と若者は連れ立って歩くようになっていた。 三月の時が過ぎ、若者の示した最初の刻限が訪れた。若者は古人を従えて王の下へ現れ、そして恭しく絵図を奉った。 王は蝿の子でも見るように彼を見、しかしその絵図の見事さに感嘆したという。 王は工部をしてかくのごとく動く機装甲を作れと命じた。 三度の、そしてこれが最後に与えられた期であった。 だが呼び寄せられた工部の若頭は抗した。若者の示した絵図それだけで、機装甲を作ることなど叶いません。 では何が要るか、と王は問うた。 失礼ながら陛下、と絵図を示した若者は踏み出した。秀でた額をまっすぐに工部の若頭へと向け。彼は昂然と言い放った。 わたくしも絵師、己の技に自負がございます。工部の方の求める限りの絵図を、描いて見せましょう、と。 ならば、と工部の若頭は、王へと恭しく頭を垂れて言った。 示される絵図が我らの求める物である限り、力ふるってご覧に入れましょう、と。 やがて、工部に絵図が届けられるようになっていった。 はじめは、人の弓射るときの動きを人の形を範にとって詳しく教えるものだった。 示される絵図は、工部の若頭をしても感嘆させられるものであった。 やがて、職人としての魂が燃え立つ己をも、見出したのだ。 タギリス家に残されたサジタリアス・クァルトゥスについての覚書、その多くは、ときの若頭によって書かれたものだった。 王より与えられた最後の期にかけ、それまでに成せなかったことを、成し遂げんとした苦闘の証しだった。 そこには若頭の心のうちがそのまま表れていた。の限り、業の限り、及ぶ限りのものを注ぎ込んだ様子が残されていた。 細工の限りを尽くし、組み上げられ行く機装甲を見上げ、古人は喜びに目を細めたという。そしてさらに満足げな、若者の姿が隣にあったという。 やがて魔導の核を取り付けられ、それはかりそめの命を吹き込まれ、中の古人の思うまま動くところまでこぎつけた。 工部にとっては、そこからがまた戦いであったのだが。 「あなたのような乗り手を、待っていたのかもしれない」 今、機装甲サジタリアスを見上げながら、ヴィルヘルム・ヴィリキス・タギリスは言った。 「魔力増幅能は、呼び水として乗り手からの魔力を必要とします。代わりに、かれは力を持って応える。だが常人には負担が大きすぎる。あつかいきれるものではない」 「はい」 「かれが治されることも無く放置されていた本当の理由は、たぶんそれなのです。直しても、使えるものがいるわけではない。だから、使えるものが現れたときに直し、それまでの負債を解消できるくらい戦ってもらえばいい」 ルキアニスは少し俯いて黙り込んだままだった。 「……」 「いくさとは、そういうものだったんです」 「あなたは?」 不意に顔をあげて、古人は問うた。 「うちのお金だけでは、サジタリアス・クァルトゥスを直すことはできなかった。タギリスさんのお口ぞえで、お国からの貸与受けられました。 でも、あなたはなぜ、親身にそうしてくださるんです。あなたには益は無いと思うんです」 タギリスは曖昧に笑った。 「かれを作り上げたのは、わたしの先祖です。そこに込められた思いを知っている。だからもう一度、あるべき乗り手を得てるさまを見てみたかった。それではいけませんか?」 「……」 タギリスの応えにも収まらぬ様子で、古人は琥珀色の瞳を伏せた。 ずっとずっと昔、そして遠くに過ぎ去った若い日に、そんな姿を見たことがあった。若かった彼は、焦がれたことがあった。 二十年もの時を過ぎて、彼は老いた。なのに記憶の中から生まれ出たかのような鮮やかな姿が、彼の前にある。 それは鋼鉄の足をで地を踏みしめる。つづいて腰を据える。 弓手に作り付けのように備えられた弓を高く差し上げ、馬手に携えた矢を頭上で番えた。 引きおろしながら、引き絞る。弓手はまっすぐに伸ばし、やがて一里は離れた的を指す。弦を引き絞る馬手は鋼鉄の面の脇まで引かれている。 鋼鉄のつわものは、矢を放った。 弦の鳴る音につづいて風切る、ひょう、という響きが長く鳴り、的へと吸い込まれてゆく。 青天の下を、緩やかな孤の軌跡をきらめかせて、やがて的へ打ち当たる。そこに至るまでの、長い長い労苦を報わせる響きだった。 あたりの者はいっせいに立ち上がった。そのなかには工部の若頭もあった。 彼こそは、工部の一族の最後の期に注ぎ込まれた、最後の力だった。 若頭は機装甲サジタリアスを見上げた。サジタリアスは魔道に光る双眸をもって、それに応えた。 そこに至るまでに、どのような心の動きがあったのか、残されたものから察することしか出来ない。 覚書は、次第にいかにして動きの妨げを取り払うかに傾いていった。工部の若長の胸のうちは語られていない。 しかし、タギリスの家には多くの像が残されている。いくつかは明らかに古人の体を写していた。 末裔のヴィルヘルム・ヴィリキスは長い間、それを不思議に思っていた。 弓絞る背のすがたや、太股の上から背までの、しなやかにうねる体のみの美しい像が、屋敷にしつらえられていた。 子供らしい興味で、幼いヴィルヘルムは像の前へと周り、露な前がどうなっているか覗き込んだことがあった。 像のそこは、書け落ちていた。 子供らしい意味で、がっかりした彼だったけれど、しかしその像の精緻さに目を奪われてもいた。この像を作ったものの、狂おしいまでの情熱と、渇望が見えた。 吸い寄せられるように、彼はその滑らかな表面に触れたことを思い出す。 つややかに磨き上げられたような、そのおもてに。 子供のころの彼には、この像に関わったものの熱情がわからなかった。 今も、たぶん、知らぬのだ。 それでも構わないと思っている。 彼は触れずに済んだのだ。 「彼らは、愛したんです」 ヴィルヘルム・ヴィリキス・タギリスは言った。 今の青空を背に、サジタリアス・クァルトゥスは膝をついて、頭を垂れているようだった。 そして今、彼の隣に立つ古人は、琥珀色の瞳を上げて、問いかけるようにヴィルヘルムを見ている。 彼は思わず手を上げ、そしてその手を差し伸ばしかけた。 古人は、わずかに退くそぶりを見せる。 二十年ほど昔、彼が青春のころ、垣間見たとある姿の、しぐさそのままだった。 ヴィルヘルムは手を止めた。何をしようとしていだと、己に問うた。 あのときにも、同じように迂闊に振舞った。そして、一騒ぎ引き起こしていた。古人をはじめてみたときだった。 そのとき彼は解した。あのサジタリアス・クァルトゥスに込められた狂った情熱と、覚めやらぬ渇望を。 弓を射るという動きを知るために、数え切れぬほど書かれた絵図と、作られた像から、彼らの知っただろうことを。 さらに知りたいと願い、渇望したものを。 すれ違ったのなら、それこそ神の導きなのだ。 「失礼、騎士アモニス」 ヴィルヘルム・ヴィリキスは言った。 「判っていただけないかもしれませんが、我らのようなものにとって、機装甲にかける思いは深いのです。それだけです。ご迷惑なら……」 いえ、と古人は首を振って、少し明るく笑ってみせる。それからサジタリアスを見上げた。 「あの子がいたから、今のぼくがいるんです。あなたのお力添えが無ければ、あの子を治すことはできなかった。あの子を直す見通しがなければ、第十三軍団には行かなかったでしょう。」 「かれには弱点がありました」 「はい」 古人は笑ってヴィルヘルム・ヴィリキスを見た。 「良く知っています」 「……お辛かったかと思います」 「はい…ありがとうございます」 その古人の笑みは、無邪気に見えて、それだけでもない。それもまた、若い日に遠く見た姿に似ていた。 それから古人は少しはにかんだように俯きかけて、もう一度機装甲へと目を向ける。 「この子を、もう少しここにおいてやってください。ぼくは連隊に戻らねばならないですから」 「ええ」 古人は、しずかに機装甲に歩み寄り、そして鋼鉄の脛へと手を触れた。 彼が、あるいは彼女が、そうして何を思っていたのか判らない。 「騎士アモニス、わたしは先に帰らせていただきます」 はい!と古人は慌てて振り返った。体ごと振り向いて、頭を下げる。 「お仕事中、済みませんでした」 「いいえ。あなたにお会いできてよかった。彼はしばらく、お預かりします」 「おねがいします」 顔をあげた古人に、ヴィルヘルム・ヴィリキスは頷き、会釈へと代えて、背を向け、歩き始めた。 ヴィルヘルム・ヴィリキス・タギリスは若い頃のひとときに、機装甲の籍簿を作る作業についた。 そのために、西方辺境領を旅してまわった時期があった。 そのころから、機装甲にはあるかたちのいましめがかけられつつあった。内戦は副帝レイヒルフトらの有利に傾きつつあるころだった。戦いもまた南方領へと押しやられつつあったころだ。 だが、動揺の芽がすべて摘み取られたわけではない。たとえばレイヒルフトらに大敗などあれば、平定されたはずの地域にも動揺は広がりかねない。乗じた乱が起きぬとも限らない。 機装甲に関わる、所有以外の慣習権利を全廃させたのは、それらを防ぐ策の一つだった。 機装甲は戦の要だった。機装甲が所領の安寧の後ろ盾となった。だがそれは所領を食いつぶしかねないものでまった。 かかるものを集めるため、多くのものに関わりを緩し、代わって諸々の用立てを出させることが良くあった。 貴族が、庇護の騎士らの機装甲をも、庇護し、奉公をもとめるということだった。 貴族の私軍のために、機装甲を糾合できるということでもあった。 それを阻むことが、法の目的だった。 新しい法によって、機装甲はいまの機体の所有者を、すべての権利をもつ所有者とした。それを動員し、軍と成す権利は唯一、皇帝に帰す。皇帝はその権利を家臣に許す。口実をつけて、機装甲を集めるようなことは許さない。 そして、どこにどれだけの機装甲があるのか、籍簿が作られることになった。 ヴィルヘルム・ヴィリキス・タギリスはそのための調べをしていた。工部のものでなければ、調べた機装甲がどのようなさまであるのか、見取ることが出来ぬからだった。 仕事といえども、彼には旅行のような気軽さだった。修行の時期がひととき中断されたのだけれど、知ることも多かった。 何より様々な工部によって作られ、世話されてきた機装甲をその目で見て、調べることができた。職人として大きな大きな収穫だった。 貴族らは機装甲への権利を失うことに少しの反発と、それ以上の安堵を抱いているようだった。レイヒルフトの掲げる秩序に従えば、私軍を養って、近隣の貴族に備える必要はなくなる。 旅をしながら、ヴィルヘルムは秩序と安寧のもたらすものを見た。 あるところは村も畑も焼き尽くされ、踏みにじられたままだった。彼らはどうやって暮らしていたのだろうと、今でも不思議に思う。一方で、戦の惨禍の少ないところもあった。そういったところでは、護衛もいらず、家の従者を連れるだけで歩くことができた。 探していたものを見出すときが近づいていた。 青空と、田園の先には、ヴィルヘルム・ヴィリキス・タギリスが長い間焦がれていたものがそこに眠っているはずだった。 サジタリアス・クァルトゥスがあるはずだ。 けれど、道は見かけほど明るくも、歩きやすくもなかった。 その領地の貴族は、タギリスの求めに良い顔をしなかった。早く帰れと追い払わんばかりだった。寝る場所にも困って、駐屯する帝國軍に宿舎を借りざるを得なかった。 けれど、あきらめなかった。 何しろ彼は、若く怖いもの知らずだったのだ。 古人との再会の余韻を胸に残しながら、ヴィルヘルム・ヴィリキス・タギリスが執務室に戻ったとき、友人はすでにあった。 客人のための椅子に、己のもののように座り、高く足を組んでいた。 「やあ、ヴィリ」 磨き上げられた長靴もそのままに、二本指をかざして挨拶をしてみせる。 「ひさしぶりだ」 「帰ってきていたのか、グラム」 黒騎士グラム・エイクルは、短めの癖ある金髪をかきあげた。その動きは、まるで額から右の頬に醜く走る傷を見せ付けるかのようだった。 「しばらくこちらにいられそうだ」 「それはよかった」 客を迎える席の向かいに、ヴィルヘルムも着く。 彼を目で追いつつ、頬傷の男は言った。 「関わることになった。お前にも世話になる」 驚いって、ヴィルヘルムは顔をあげた。後ろに束ねた髪が跳た。 「黒騎士で行うのか」 「我らが行うのではない」 「驚かせないでくれ」 ヴィルヘルムは大きく息をついた。 黒騎士は言った。 「だが、急いでいるようには思われる」 「問題ない」 頷いて、ヴィルヘルムも言った。 「こちらは予定通りだ」 「思っているより忙しくなるはずだ。君の仕事もきっと楽しくなる。ヴィリ」 黒騎士グラムは、傷をゆがめて笑みを見せる。 「帝國は本気だ。連隊が一つ帝都に戻る」 「……そうか」 「新任連隊長も腕利きだ。すぐにわかる」 察してはいた。噂もあった。これまで新機を育ててきた責任者は、その機装甲のための新しい部隊の指揮官とは、ならないらしい。 黒騎士グラム・エイクルの言うことは、噂を肯んじ、さらにその先のことを示していた。 帝國は、新機装甲のために、現役部隊を引き抜いてくる。 「思い浮かべてみろよ、ヴィリ。きっと美しい」 黒騎士は不意に言った。 「彼女らは征く。燃ゆる荒野を、鋼鉄のくぐつどもを率いて征く。闇を押して広がる火群は彼女らの旗印さ。数え切れぬほど舞い散る火の粉のなかを、彼女らは征く」 沈黙を持って応えるヴィルヘルムへ、笑みを向け、両腕を広げてみせる。 「ゆえに付き従うものらも美しくなければならぬ。人どもに罰を下し給う天使のように」 「……」 「君の仕事は捧げものさ。誰にも分かち合えない。労苦を知るものも無い。だが、御技が成されるとき、常にそのかたわらにある。楽しめ」 黒騎士グラムは頬傷をゆがめて笑みを見せる。 その笑みの瞳を見返して、ヴィルヘルムは頷いた。 「ああ。楽しませてもらおう」 「それでこそわが友人だ」 言って黒騎士は立ち上がった。 「帰るのか」 「今日は友人の君の顔を見に来ただけだ。そして職人としての君の自信と自負を理解した。安心したよ」 「今の仕事は職人というより、管理する側だ」 「その君の時間を使うのは忍びないということだ。我らの仕事がうまく進むことこそ、善きことなのだ。我らの前途に祝福あれ」 立ち上がった彼を見上げるヴィルヘルムへ、黒騎士は、まるで司祭がそうするように、宙に祝福の印を切って見せる。 はじめの動きは緩やかに、最後の払いは、風切るほどに早く、大きく、鋭く、まるで剣を振るったかのように。 「また会おう」 緑の瞳に、再び静かな光をたたえて、彼は言った。印を切ったその指を、ひらひらと挨拶に振って。 扉が閉じて、足音が差って、部屋には再び静けさが戻ってくる。 それでも、ヴィルヘルムはまだ、立ち上がる気になれずにいた。黒騎士グラムに言われるまでも無く、始末せねばならないことが山積みになっていたのだが。 けれど、窓の外に降り注ぐ、明るく温かい日差しを眺めていた。 そして、二十年ほども昔になってしまった、あの春の日を思い出していた。 その日、彼はいつものように一人で、小さな畑の仕事をしていた。 汚れた捨扶持に頼りたくないと、彼は思っていた。頼らざるを得ないにしても彼からではなく、まずは、あの人のために使わねばならぬと思っていた。 春らしく、暖かい日が降り注いでいた。 小さな屋敷の裏にある、小さな畑で、打ち込む鋤に力をかける。地へと突き立て、土を起こし、そして脇へと返す。退いて鋤を押し込み、また耕す。 あのときから駆け去るように一年が過ぎ去っていた。もう一年なのか、まだ一年なのか、彼にも良く判らなくなっていた。 あの人と、あの屋敷でともに暮らすようになってから、刻は止まったようだった。あのまま外の世界だけに刻が流れ、中の屋敷の者らは、取り残されて止まったままではないかと思うこともあった。 ルキウィアは、そっと静かにたたずんでいるだけだった。 人におびえるさまが、哀れで、悲しくて、なにかしれしてやれぬものかと思う。けれど彼が近づけば、また彼女をおびえさせる。 一人あてがわれた、通いの女中にも心を開かぬようだった。それでも女中はかいがいしく世話を焼き、彼女が訪れてしばらくは、みづくろいも良くなっている。 そっと髪を梳く姿は、静かに美しくて、彼はは立ち尽くしたままずっとその横顔を見ていたくらいだった。彼女に気付かれるまでは。 これまで、どんな暮らしを送ってきたのかも、聞いたことは無かった。そもそも、話もあまりしなかった。 聞けば聞いただけ、彼女の封じた物を引き出さねばならなくなる。そしてそれだけ長く、癒されぬときを過ごさねばならなくなる。 彼は大きく息をついて、鋤に身を預け、青空を見上げた。風が吹いて、袖なしの上着の裾をひらめかせる。彼は手ぬぐいで首を拭いた。見上げる空に輝いて、雲がゆっくりと流れてゆく。 鳥のつがいが鳴きあいながら飛び去っていった。まるでじゃれあうように互いの周りを羽ばたきながら。 何かが響いた。 振り返った。声だった。 青空に高く響く。 誰のものかすぐにわかった。駆けていた、ほとんど咄嗟に。 畑を飛び出したところで、心決めて、力を振り絞って駆けた。小道を走り、砂利をけって、屋敷の角から飛び出す。 思ったとおりだった。道の先にルキウィアがいる。 めったに外に出ないのに、今日はなぜか春の日差しの中にある。 彼女は、立ち尽くし、退きかけていた。 その前には男がいた。おとこのくせに、髪を伸ばして、後ろに束ねている。 「離れろ!」 駆けながら叫んだ。男は振り向いた。束ねた髪が跳ねる。 その顔に拳をたたきつけた。 重い手ごたえがあって、振るった拳の向こうで、彼の姿が打ち倒される。砂利道に砂埃が上がった。流れるそれに、春の日差しが淡い影をつくった。 「ルキウィアは家へ!」 言いながら再び拳を振り上げる。 殴られた目元を押さえながら、男は半身を起こした。何事かを叫んでいる。 振りかぶった時に、何かに後ろからしがみつかれた。 体が揺らぐ。拳を打つことが出来ずに、踏みとどまった。 「……」 声がした。かすかに震える、小さな声。 彼の体を後ろからしっかり抱えた誰かの声。 「……打たないで」 ぼくは怪しいものじゃない、片目を押さえてて男はわめいた。 「打たないで。聞かれただけなの。家を」 背中越しに、小さくけれど胸に響く声は、ルキウィアのものだった。 彼女は、彼の背に顔を埋めている。 男は変わらずわめいていた。機装甲の籍簿を作っているだけだ!帝都から来たんだ!それだけだ!探していたんだ!あなたの奥さんに手出しなんかしない!、と。 「……」 口を開きかけて、けれど彼には何を言えばいいのかわからなくなっていた。 その背に、じかに彼女の声が響く。 「打たないで…」 彼は大きく息をついた。 それから振り返らずに言った。 「悪かった。声がしたから、何か起きたのかと思ったんだ」 「…もう、声、出さないから」 「いいんだよ。声を出しても」 彼はつづける。 「俺が、すぐに行くから」 「……」 声は無いけれど、頷く気配がある。 彼は心から安堵して、若者へと目を向けた。片目を押さえ、片手を守りの形に高く掲げながら、終わることなくわめいていた。 ぼくはただ、道を聞こうとしただけだ、と。誰に聞いても、どこにあるのか教えてくれない!届出だけしかないから、自分で探すしかない、と。 ぼくは探していたんだ、サジタリアスのことを、と。 「判ったから黙れ」 彼は男へ言った。 「わけがわからん。誰なんだ、お前」 それから初めて、彼は口を閉じた。それから、震える手で胸の隠しから眼鏡をとりだし、かけた。何度か瞬きをしてみせて、ようやく名乗った。 工部技官タギリス、と。ヴィルヘルム・ヴィリキス・タギリス、と。 そしてタギリスは言った。あんたこそ誰なんですか。いきなり殴りつけるなんてひどいじゃないですか、と。 彼は、タギリスを見おろしてむっつりと言った。 「マルクス・アモニス。お前の言ったサジタリアスの、今の主だ」 そして今、ルキアニス・アモニスはゆっくりと、機装甲たちの間を歩いていた。 遠く見える工廠から、ここにまで槌音のような音が聞こえる。春の温かい風が押し寄せるとき、かすかに鍛冶場のような匂いを感じる。 やがて機装甲たちの、かしずく方陣の端へと至った。縦に、そして横に、かれらは数え切れないほど、膝をつき、おそらく来ないであろう乗り手と、戦の時を待ち続けている。 ようやく春が訪れるのに、帝都を離れなければならない。 ルキアニスは顔を上げ、青空を見上げ、春の風に吹かれた。もう帰るつもりの無い、ふるさととおなじ空だった。 帝都にも春が来る。帝都で一番好きな、いちばん美しい季節なのに、ここを離れなければならないと思うと、寂しかった。 春の花の舞い散る頃に、アレクシアと二人で歩きたかった。 日差しに、彼女の髪の色は、きっと明るく輝いて綺麗なはずだから。 すぐ隣にいてくれているような気がして、ルキアニスは振り返った。風が吹きぬけるだけのそこには、幻の姿が春の風に吹かれて消えて行くだけ。 寂しさは、誰にが見るわけでもない照れ笑いになって、逃げてゆく。 マルクス・ケイロニウスが見たらきっと、何をにやにやしてるんだ、と笑うだろう。 『いいだろ、別に』 聞いているはずもないのに、独り語ちてルキアニスはふたたび歩き始めた。 どこからともなく風は吹き、何者かを撫で、あるいは押し流してゆく。 風は雲を呼び、ときには渦を巻いて、嵐を呼び寄せる。 そして耐えたものらに豊穣をもたらすのだ。
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聖闘士星矢より、アイオロス サジタリアスの使い魔-01 サジタリアスの使い魔-02
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星座神獣サジタリアス ベリーレア 光/火/水 コスト8 パワー1000 スターノイド/ゴッド ■G・リンク - 《星座神獣スコーピオン》の左隣、《星座神獣カプリコーン》の右隣 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出したとき、山札から、《星座神獣カプリコーン》をコストを支払わずにバトルゾーンに出す。 ■アクセル ■AC - このクリーチャーがバトルに勝った場合、このクリーチャーのパワーは+2000される。 ■このクリーチャーは、コストを支払ってバトルゾーンに出す事は出来ない。 (F)黄道十二星座。第九の星座、サジタリアス。
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聖霊神官 サジタリアス R 光 (6) クリーチャー:エンジェル・コマンド/ソルトルーパー/メツボウト 6000 ■ブロッカー ■W・ブレイカー ■<ネオ・フォート・E>[水(3)](自分のマナゾーンにある水のカードが3枚以上タップされていれば、このクリーチャーは以下の効果を得る。) NFE-このクリーチャーは攻撃もブロックもされず、相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。 作者:翠猫 DMAE-21 「虹王編 第1章 いざ新天地!双王VS神炎竜」収録。とエンジェル・コマンドとソルトルーパーを併せ持つメツボウト。 ブロッカーのW・ブレイカー。ネオ・フォート・Eで水のカードが3枚以上タップされていれば驚異的な耐性を得る。 収録エキスパンション DMAE-21 「虹王編 第1章 いざ新天地!双王VS神炎竜」 関連 《聖霊神官 サジタリアス》 《機術麗姫 バラノイア》? 《悪魔秘宝 オーニュクス》? 《暴走雷炎 ホムスビ・カグツチ》? 《戦獣妖精 サベライ》? 評価 名前 コメント
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[サジタリアスの矢]アイオロス タイプ スピード 必要コスモ 12 初期攻撃力/防御力 2880/2880 初期総パラメータ 5760 最大攻撃力/防御力 7200/7200 最大総パラメータ 14400 必殺技 サジタリアスの矢 効果 全タイプの攻 極大アップ MAX覚醒時 初期攻撃力/防御力 3200/3200 初期総パラメータ 6400 最大攻撃力/防御力 7520/7520 最大総パラメータ 15040 【解説】 射手座の黄金聖衣を身につけたアイオロス。 仁・知・勇を兼ね備えた聖闘士としてシュラから幼きアテナを守る。 「あいにくだが、俺には守らなければならない、大切な…」 [サジタリアスの矢]アイオロス+ タイプ スピード 必要コスモ 12 初期攻撃力/防御力 3456/3456 初期総パラメータ 6912 最大攻撃力/防御力 8640/8640 最大総パラメータ 17280 必殺技 サジタリアスの矢 効果 全タイプの攻 極大アップ MAX覚醒時 初期攻撃力/防御力 4960/4960 初期総パラメータ 9920 最大攻撃力/防御力 10144/10144 最大総パラメータ 20288 【解説】 射手座の黄金聖衣を身につけたアイオロス。彼の勇気が、幼きアテナを最後まで守りきった。 「きみらにアテナを託す…」
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[サジタリアス聖衣]星矢 タイプ スピード 必要コスモ 14 初期攻撃力/防御力 4360/3760 初期総パラメータ 8120 最大攻撃力/防御力 10900/9400 最大総パラメータ 20300 必殺技 ペガサス流星拳 効果 スピードタイプの攻 特大アップ 【解説】 星矢のピンチに射手座の黄金聖衣が星矢の体を包む。圧倒的な力で白銀聖闘士3人を撃退するのであった。 「これが正義のペガサス小宇宙だ!!」 [サジタリアス聖衣]星矢+ タイプ スピード 必要コスモ 14 初期攻撃力/防御力 5232/4512 初期総パラメータ 9744 最大攻撃力/防御力 13080/11280 最大総パラメータ 24360 必殺技 ペガサス流星拳 効果 スピードタイプの攻 特大アップ MAX覚醒時 初期攻撃力/防御力 7412/6392 初期総パラメータ 13804 最大攻撃力/防御力 15260/13160 最大総パラメータ 28420 【解説】 避けることのできなかった、黄金聖闘士アイオリアのライトニングボルトを避けた星矢。 「これなら通用するかもしれない。ペガサス流星拳!!」
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サジタリアス・ゾディアーツ(Sagittarius Zodiatsu) 商品画像 情報 登場作品:仮面ライダーフォーゼ 定価:3,990円 受注開始:2013年02月06日(水) 16 00 受注締切:未定 発送開始:2013年06月発送 商品全高:約150mm 付属品 手首:×5(右×3、左×2) 武器:弓矢型の巨大武器 その他:ゾディアーツスイッチ、交換用マントパーツ キャラクター概要 天高理事長の我望光明が変身する、射手座の力を宿したホロスコープスの一員。 ある計画の為に他の覚醒済みホロスコープスに指示を下し、残るメンバーを覚醒させる為に天高にゾディアーツスイッチをばら撒いてきた。 左腕には折り畳まれた弓「ギルガメッシュ」を持ち、右腕からコズミックエナジーの矢「アポストロス」を放つ。 アポストロスは1本で相手の急所を精密に射抜き、射出と同時に複数に分裂した矢を雨のように降らせる事も出来相手を全く寄せ付けない。 他のホロスコープスのような特殊能力は確認されなていないが、その戦闘力は高く、初戦ではフォーゼとメテオにその圧倒的な強さを見せつけた。 商品解説 TAMASHII NATION 2012で参考出品された試作品が魂ウェブ商店限定発売決定。ゾディアーツシリーズ第6弾。 良い点 悪い点 不具合情報 関連商品 スコーピオン・ゾディアーツ リブラ・ゾディアーツ ヴァルゴ・ゾディアーツ レオ・ゾディアーツ キャンサー・ゾディアーツZERO アリエス・ゾディアーツZERO アクエリアス・ゾディアーツZERO コメント フォーゼのラスボスだけに最高のクオリティに期待したい。 -- 名無しさん (2013-01-30 17 57 55) 名前 コメント