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+帝政カールスラント 帝政カールスラントカールスラント空軍 カールスラント陸軍 帝政カールスラント イメージモデル 帝政ドイツ/ナチス・ドイツ カールスラント空軍 イメージモデル ドイツ空軍 カールスラント陸軍 イメージモデル ドイツ陸軍
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ミッケリ臨時空軍基地 いらんこ中隊 居室 俺「そういえば、エルマ中尉は何で図書館に?」 エルマ「あ、そうでした ちょっと待ってくださいね~」 エイラ「ムグムグ…」 図書室での騒動の後、食堂から食事を受け取り居室に戻り3人は食事をしていた エルマは居室を出て少ししてからすぐ戻って来た エルマ「これを二人に見せようかと思って」 エイラ「資料?」 エルマ「はい、お二人は次の作戦から参加するという事を聞いていましたので簡単に現状の説明しようとしたんです…」 俺(けど俺が怖くて近づけなかったのか、誤解だけど) エルマ「カウハバ基地から撤退して数日、スラッセンの街はネウロイに占領されたのは知ってますよね」 エイラ「…ソウダナ」 エルマ「この資料は街を占領したネウロイの姿の航空写真です」 エイラ「ウェー…」 俺「…不気味な戦車だな、キャタピラの代わりに多脚になった戦車みたいですね」 エルマ「でも戦車よりも2~3倍の大きさなので…」 エイラ「爆撃で効果はあるノカ?」 エルマ「それは…で、ですが!」 少し落ち込んだ表情を見せたエルマだがぐっと握りこぶしを右手で作ってエイラに向き直る エルマ「カールスラントから中隊規模の増援が明日来るので次は失敗しないと思いますよ!」 エイラ「お~、それなら爆弾を持たなくてイインダナ!」 俺「俺達が爆弾を持ったら途中で落としそうだしなぁ…」 エルマ「それが…そのぉ…」 何か言いづらそうにしているエルマをよそに俺とエイラは気楽に構えはじめて 俺「それじゃあ今日も飛行訓練しておくか、エイラ行かぁ」 エイラ「リョーカイ~」 エルマ「あ、まって、待ってくださいぃぃ~」 小声で終止訴えていたエルマを置いて新人二人は簡易ハンガーに向かっていってしまった ミッケリ臨時空軍基地 正午 臨時滑走路 ズザザザザザ…という音と共に十数名のカールスラント軍服を着たウィッチが次々と 凍った湖の上である臨時滑走路に着陸する エイラ「あれが増援の爆撃部隊カ?」 俺「Ju-87シュツーカ、爆撃に特化した地上攻撃機の部隊みたいだな」 無骨な甲冑を思わせるような頑丈さを思わせるストライカーにいくつもの傷が付いており それが激戦を戦ってきた熟練を思わせる 着陸した増援部隊の一人、鼻の上に横に一本の線のような傷跡が印象的なカールスラント軍人が こちらに歩いて並んでいたいらんこ中隊のメンバーとハッキネン少佐に敬礼を寄こす 「ハンナ・ルーデル大尉以下、カールスラント空軍第二急降下爆撃航空団第十飛行中隊ただいま着任しました」 ハッキネン「歓迎します、まさかあなたのような急降下のエースが…」 俺(急降下のエースって事は対地攻撃のエースって事だよな…) 対地攻撃のエースと聞いて俺は自分を拾ったアドルフィーネ・ガランドを思い出し嫌な顔をする そんな事を考えていると智子の怒鳴り声ではっと彼女を振り向く、たしか自己紹介してたんだよな… 智子「なんて事いうの!」 俺「なんだ…エイラ、智子少尉達はなんの話しをしてたんだ?」ボソボソ エイラ「聞いて無かったノカ、あのルーデル大尉がビューリング少尉にインネンをつけてタンダヨ」ボソボソ 俺「ふ~ん…」 ビューリング「よせ智子、上官だぞ」 智子「仲間がバカにされてるのよ、黙ってられないじゃない!」 智子が怒り狂う様子にルーデルは微笑を浮かべる ルーデル「東洋人に機械化航空歩兵が勤まるのか?」 智子「な、な、なぁぁぁぁ!」 エイラ「お、オイ、トモコ少尉が剣に手を掛けてルゾ!」 俺「げ、少尉!流石にそれはダメだって!」 キャサリン「落ち着くねートモコ!」 いらんこ中隊の面々は怒りの余り軍刀を抜こうとする智子を全員でなんとか押しとどめる ルーデル「ハッキネン少佐殿、彼女達は護衛任務から外してください」 ハッキネン「ですが、第一中隊だけでは護衛に支障をきたす可能性があります」 ルーデル「足並みを崩す味方は敵より厄介だ、悪く思うなよ少尉。これ以上顔の傷を増やしたくなのだ。わたしは」 そう言って振り向く時に俺に視線を一瞬だけ向け、ルーデル大尉はいらんこ中隊の面々に背を向けて歩き出した 俺「…カールスラント軍人らしいな、全く」 ミッケリ臨時空軍基地 いらんこ中隊居室 智子「私達の戦いを見たわけでもないのに、なにあの態度は!」 俺(実戦なら俺もエイラも見た事無いんだけどね…ん、迫水一等飛行兵曹?) 居室に戻って早々、智子は声を張り上げて怒りをあらわにした その後ろでハルカが何処から調達したのか分からないバーボンを片手に智子の隣に座る ハルカ「ふぅ…まあ落ち着け」 智子「なによ?」 ハルカ「一杯やれ。頭を冷やすんだな。ふっ」 俺(昨日のビューリング少尉以上のクールってやつか、ただあれはクールというよりはシュールな気がする…) 扶桑海軍の制服にエイラよりも少しだけ高い身長なのだが言っては悪いがまだそんな子供が 智子に片手に持っていたバーボンを突き出している そんな様子に智子は何を思ったのかそのバーボンを受け取り、そのままハルカの口に押し込み、それを突き返す ハルカ「ごほ!ごほごほ!」 俺(あ、意外と扱いが酷いな…) 智子「あのね、うるさい」 ハルカ「智子少尉…酷いです、こんなにも慕っているのに…」 智子「ねぇハルカ」 ハルカ「はい…うぇっぷ、ごほ…」 智子「今私達がどれだけ悔しい思いをしてるのかわかってるの?あなたそれでも義勇軍独立中隊の隊員なの? 私の列機なの?まったくもう、こんな緊張感のない子が私の列機なんて」 その言葉にハルカはガーンという擬音が似合うくらいにショックを受け、涙目になりながらも震える声で続ける ハルカ「わ、わたしはただ、智子少尉を慰めたいと考えただけなのに…」 智子「慰めなんていらないは、私に必要なのは優秀な列機なのよ」 ハルカ「落ち込んだりしているときに、その心をお慰めするのも、立派な列機の仕事ですわ!」 智子「そういう事はせめて敵にまともに弾が当たるようになってから言いなさい」 ハルカ「う…うわぁぁぁああーん!」 エイラ「あ、出て行ッタ…」 今の智子の台詞は耐えられなかったのかハルカは大粒の涙を零しながら居室を出て行った キャサリン「言いすぎねートモコ」 智子「あの子にはいい薬よ…」 エルマ「ど、どどど、どうしましょう…!?」 俺「…ちょっと探してきます」 エイラ「わたしも行こうカ?」 俺「あんまり大勢で行くのも大変だろ、俺一人で行って来る」 エイラ「わかった…気をつけろヨ?」 俺「何に気をつけるんだよ…行って来る」 微妙な空気の居室から出た俺はハルカが向かって行った方向に走り出した ミッケリ臨時空軍基地 昇降口 ハルカ「うう…うっぷ…うう…ずず…少尉ぃぃ」 俺「迫水一等飛行兵曹、こんな所で晩酌なんて風邪を引きますよ」 ハルカ「構いません…少尉にいらないって言われた私はただの酔いどれです…」ゴクゴク… 俺「そんなに飲むと明日にさわりますよ?」 いらんこ中隊の居室から出て少し探した所でハルカは見つかった 下駄箱などが並ぶ昇降口の端っこでちんまりと膝を曲げて座りバーボンに口をつけている ハルカ「ごほ!」 俺「慣れないなら止めた方が」 ハルカ「放って置いてください…どうせ私なんてまだお子様で、ビューリング少尉のほうがいいんだわぁ…」 俺「そういう関係じゃないと思いますが…」 ハルカ「でも…でもぉぉ、くしゅっ!」 俺「そこは冷たいですからね、とりあえず移動しましょう?」 ハルカ「んん…あたっ!痛いぃ…」 ハルカは慣れない酒でふらふらとしながら立ち上がろうとしたが立ち上がれずに地面にお尻をつける 俺「どれだけ飲んだんですか…とりあえず移動しますよ?失礼します」 自分では立ち上がれないと判断した俺はハルカをお姫様抱っこのように持ち上げハルカは身を縮こませる バーボンは放さなかったが… ハルカ「ああ…こうやって人気の無い場所に連れて行かれて食べられるんだわ」 俺「それはもう止めてくださいと言ったでしょう、調理室の横の準備室に行くだけですよお水もありますし」 ハルカ「せめて図書室がいいです」 俺「ん?迫水一等飛行兵曹がお望みならそちらにしますが…」 ハルカ「せめて食べられるなら人気の無い場所で食べてくださいぃぃ…」 俺「…怒りますよ?いい加減にしないと本当に食べちゃいますよ?」 ハルカ「少尉にいらないって言われたんです…わたしはもう…うぅぅぅ」 俺(酔っ払ってるなぁ…確かに人気の多い場所でこの姿を晒すのはちょっとマズイか、そろそろ夕食だしな) 俺「はぁ…とりあえずご希望の図書館にしましょう」 ミッケリ臨時空軍基地 図書館 俺「水持ってきましたよ、ってまだ飲んでる」 本が立ち並ぶ図書室として昔使われた室内で椅子に座りハルカは未だにバーボンに口をつけている バーボンの中身は既に1/3まで減っていた ハルカ「いいじゃないですかぁ…」 俺「だめです、水を飲んで落ち着いてください」 ハルカ「うう…」チビチビ… 既にハルカの目は真っ赤だがまだ涙を流しながらもチビチビと水を飲む そんな姿に俺は普通にしてればなぁと心の底から残念そうに思う ハルカ「わたしどうしましょう、智子少尉にいらないって言われたら…居場所がありません…」 俺「少尉もあのルーデル大尉とかいう奴に喧嘩を売られてたからあんな事言ったんだと思うけど」 ハルカ「わたしは本当に敵に弾も当てられない『いらんこ』なんです…少尉の言ってる事は合ってるんです!」 俺(この後に及んで穴吹少尉を庇うのか…) ハルカ「そんな私が智子少尉の列機、いえ同じ中隊である事自体が奇跡なんです…本当は一緒に飛べるはずが無いんです」 俺「穴吹少尉ってそんなに凄いのですか?」 ハルカ「ええ!扶桑海事変の映画『扶桑海の閃光』に映る少尉はとても美しく私の心は躍りました 智子少尉と同じ空を飛んだ時の空中戦もまるで芸術のようで…とても強くて凛々しくて…」 俺「実戦では穴吹少尉を見た事が無いんですがそんなに凄いんですか」 ハルカ「それはもう!列機のわたしが言うのですから間違いありません!いえ…列機でした」 俺「…明日も列機でしょう?」 ハルカ「いえ…私はもう要らないって言われて…智子少尉の後ろを飛ぶ資格はありません、 それどころか同じ中隊にだって…どうすれば、うぅぅ…」 俺(無限ループになりそうな予感だ…) 「話は聞きましたわ!」 俺「うぉおおぉ!?」 背後の扉がいきなりバーン!と開き甲高い声とともに現れたのは第一中隊隊長のミカ・アホネン大尉 アホネン「それだったら私のところにいらっしゃい」 ハルカ「アホネンたいい…?」 俺「いや、それは一存で決められる事なのk」 アホネン「貴方はお黙りなさい!可愛い子をずっと泣かせているなんて男性として失格ね」 俺(そ、そういう経験無いんですいません…)ガーン アホネン「居場所が無いなら私が用意するわ、いらっしゃいハルカさん 私が全身全霊を持って 慰めてあげるわ」 ハルカ「あ、アホネンだいいぃぃ…わたしは、智子少尉の所にぃ…」 俺「って大尉、ハルカを返して…」 アホネン「もう離しませんよ、私の可愛い『い も う と』 おほ、おほほほほほ!」 半ば強引に引っ張られるようにハルカはアホネンに引っ張られる その行動力と速度は凄まじく、男性失格というワードからのショックから立ち直り 振り向いた俺にはもう図書室のドアを閉めて遠くへ走り去り始めていた 俺「…どうしよう?」 甲高い笑い声がドップラー効果とともに小さくなっていく 半ば放心状態で居ると図書館の扉が再び開く 俺「っ!さこみ…」 ルーデル「この部隊はずいぶん賑やかそうだな」 ハルカが戻って着たのではないかと思ったがその期待は打ち砕かれ 俺としては以外な客人だった 俺「…ルーデル大尉?」 ルーデル「少し付き合ってもらうぞ」 俺「…?了解」 ミッケリ臨時空軍基地 裏庭 ルーデル「この辺で良いか」 俺「この辺りって、外ですよ大尉殿…」ガタガタガタ スオムスの白夜の下でゆっくりと雪が降る中俺とルーデルは多少距離を置いて歩みを止める ルーデル「生憎名前を聞きそびれてな、もう一度自己紹介をしてもらおうかと思ってな」 俺「はぁ…私はカールスラント空軍所属の俺軍曹です」 ルーデル「原隊はどこだ?」 俺「第27戦闘航空団です」 ルーデル「そうか…」 それだけ聞いてルーデルは腰から9mm拳銃を取り出し俺に銃口を向ける 俺「っ!?これはどういう…」 ルーデル「仲間を守る為だよ、軍曹」 俺「仲間を守る為に銃を向ける?理解できません」 ルーデル「俺軍曹はカールスラント人では無いそうだな」 俺「っ…」 外だというのに風の音も無く短く静寂が流れる ルーデル「否定はしないのだな」 俺「…」 ルーデル「前線部隊での噂は本当だったのだな、カールスラント人ではない男のウィッチが 空を飛んでいる噂は」 ルーデル「…カールスラント人ではない貴校が何故カールスラントの軍服を纏う? 通常であればスパイ容疑をかけられて牢屋暮らしだと思うが」 それだけ言われても俺は沈黙したまま立っている ルーデル「だが」 ルーデルは俺に向けていた拳銃を再び腰のホルダーに戻す ルーデル「本当にスパイであればこんな所(スオムス)には来ないだろう、それに」 俺「なんですか?」 ルーデル「軍曹は嘘が苦手なようだ、はっきりと顔に出る」 俺「…これも芝居かもしれませんよ?」 ルーデル「それならば私の負けだ、俺軍曹!」 俺「なんでしょうか?」 ルーデル「軍曹が変な動きをすれば貴校をためらい無く撃つ、それだけは忘れるな」 俺「了解、肝に銘じて起きます」 俺の返答を聞いたルーデルはなおも厳しい表情をしながらも爆撃中隊にあてられた テントへと足を向けた 俺「味方に銃を向けられるなんて思ってもみなかったな…」 続く
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ストライクウィッチーズ世界のウィッチ一覧を作ろう! 修正、追記、変更などの編集はお気軽に。 記述の体裁など細かいことは気が向いた人がやってくれるでしょう。 2010年9月19日にページの分割について提案されました。編集人の方はご意見をお願いします。 注意:各ウィッチの英字表記・誕生日はイメージモデル等からの推測も含まれます。 +帝政カールスラント 帝政カールスラントカールスラント空軍ヒルデガルト・アルトナー ゲルトルート・バルクホルン フレデリカ・ベッカー ハインリーケ・ベーア フーベルタ・フォン・ボニン ヘンリーケ・フォン・ビューロウ・ボートカンプ ハンネ・ダンマース エミーリア・デムート マリア・マグダレーネ・ディートリヒ ハンナ・ドーテンマン ヴェンデルガルド・ファルク ハンナ・フィリーネ アドルフィーネ・ガランド フランツィスカ・ゴッツ エルナ・グロート エーリカ・ハルトマン ウルスラ・ハルトマン ゲアトルーデ・ホムート レナーテ・ホルター ヴァーリア・ホルター オティーリエ・キッテル ヴァルトルート・クルピンスキー ヘンリーケ・キューネッケ グーニラ・ランツ カルラ・ハインリーケ・ランガー ヘルマ・レンナルツ ヘルミーナ・ヨハンナ・ジークリンデ・レント エディタ・プリンツェシン・ツール・リッペ=ヴァイセンフェルト フレデリカ・ロージヒカイト フリーデリケ・ロージヒカイト ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ ヴェーラ・メルダース ルドルフィン・ミューラー エディタ・ノイマン テオドーラ・オステルカンプ ライーサ・ペットゲン グンドュラ・ラル ゲオルギーネ・リヒター エディータ・ロスマン ハンナ・U・ルーデル エリカ・ルドルファー リーケ・ザクセンベルク ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタイン ヴェンデルガルト・シェンク ハイデマリー・W・シュナウファー エルフリーデ・シュライバー ヴェンデリーン・シュレーア オティーリエ・シュルツ グーニラ・シュペヒト ヴォルフヒルダ・トネ テオドーラ・ヴァイセンベルガー ヨハンナ・ウィーゼ ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ パウリーネ・ツォルナー アーデルハイド フラバク シュトライプ カールスラント帝国航空隊オズヴェルタ・ベルケ マキシ・インメルマン カールスラント陸軍シャーロット・リューダー フレデリカ・ポルシェ 民間 帝政カールスラント イメージモデル 帝政ドイツ/ナチス・ドイツ カールスラント空軍 イメージモデル ドイツ空軍 ヒルデガルト・アルトナー HILDEGARD ALTNER 所属 カールスラント空軍第11夜間戦闘航空団第10中隊ブリタニアにて防空任務に就く部隊。 階級 少尉 使用機材 メッサーシャルフ Me262B-1a/U1(111980号機)「赤の12」のナンバーが書き入れられている。 一部ナイトウィッチからの度重なる要望により配備された夜間戦闘用ジェットストライカー。 イメージモデル リヒャルト・ヘルベルト・アルトナー(1918-?)撃墜数 25 使用機材 Me262B 「赤の12」 出典 第一独立特殊作戦航空団全記録 ゲルトルート・バルクホルン GERTRUD BARKHORN 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第2飛行隊司令 階級大尉 (Hauptmann) 少佐(1945年秋以降) 身長 162cm 年齢18歳(一期) 19歳(二期1話以前に誕生日を迎えている) 誕生日 3月20日 使い魔 ジャーマンポインター パーソナルマーク 交差した剣を噛み砕くジャーマンポインター 愛称 「トゥルーデ」GERTRUD(ゲルトルート) - TRUDE(トゥルーデ)FAQも参照。 使用機材フラックウルフ Fw190D-6プロトタイプ(W.Nr0039号機)(一期)フォッケウルフ Fw 190のエンジンを空冷エンジンから液冷エンジンに換装した試作型がモデル。この液冷エンジンを搭載したFw 190はFw 190D-9として採用される。また、特徴として機種下部にラジエターと思しきものが付いている。 メッサーシャルフ Bf109G-6(白の5号機)上記ユニット試験時の予備機体。 フラックウルフ Fw190D-9(白の5号機)(二期) メッサーシャルフ Me262 V1(二期4話)ノイエ・カールスラントで開発された新型のジェットストライカー。 使用武器MG42 (Maschinengewehr 42) MG131 (Maschinengewehr 131) MG151/20 (Maschinengewehr 151/20)大威力の炸裂弾(マインゲショス)を発射するが、弾丸が特殊過ぎて補給が間に合わず、本編中で使用された描写がない。 MK108(二期4話) BK-5(二期4話) その他。 固有魔法 『怪力(超身体強化)』念動系に分類される。ウィッチの基本能力である肉体強化能力とその持続力が一般より遥かに高い。 この種の能力は体内で魔法力が循環し、外部に拡散しないため消耗が少なく、長時間の使用が可能。その為通常のウィッチでは持てないような重武装が可能で、より多くの弾薬を携帯できることからも長期戦闘向きの能力であるといえる。 鉄の鎖を引きちぎったり、短時間なら数トンはあるような鉄骨を持ち上げることも可能である。(1期12話、2期4話) その他クリスティアーネ(クリス)という妹がいる。 冷静沈着でクールな現実主義者。理性的に振舞おうとしているが、内心は激情家なので感情が昂ぶると周囲が見えなくなる事も。 軍隊である以上規律や規則には従うべきだと考えているが、ハルトマン中尉以外にはあまりそれを押しつけようとはしない。 固有魔法の特性から重武装と長時間活動が可能であり、飛行隊の戦闘隊長として有能だが、作戦計画の立案、人材や機材の配置、物資の管理等のデスクワークも有能であり、戦闘航空団の良き補佐役である。 大変な愛妹家という一面を持ち、妹のクリスが撤退戦での負傷で昏睡状態だった時には自暴自棄とも取れる行動が目立ったが、宮藤軍曹との交流から徐々に改善される。クリスが快方に向かい目を覚ました後は甲斐甲斐しく見舞いに行ったり赴任先から土産を送ったりしている。本人はこれでも「人前では見せないようにしていた」らしく、ユーティライネン中尉から大変驚かれていた(秘め話CD 3)。 お姉ちゃん風を吹かせはじめるようになった。お姉ちゃんマジお姉ちゃん。 また、「妹」のみならず「妹キャラ」にも弱く、その対象はクリスの面影が似ている宮藤軍曹や「優しい姉に育てられたに違いない」と断定しているリトヴャク中尉に注がれるがルッキーニ少尉やユーティライネン中尉は対象外(秘め話CD 3)。 リバウ近郊のカイザーベルク出身。ネウロイ侵攻前から軍に志願、士官学校を出た後、正規士官として第2戦闘航空団に配属。すぐにJG52に転属となり、その中で昇進を重ねた。当時の部下であるマルセイユ大尉(当時少尉)とは犬猿の仲で、格下扱いされた上に「シスコン石頭」と揶揄されてしまっている。 ガリア撤退戦の中で第2飛行隊の司令となるが、撤退中に他のメンバーは離散し、最後にはハルトマン中尉と二人しか残らなかった。その後、第501統合戦闘航空団設立と同時にヴィルケ中佐、ハルトマン中尉と共に加入、創設メンバーの一人となる。 カールスラントで3人目の250機撃墜を果たし、柏葉剣付騎士鉄十字章を授与された。 1945年秋のネーデルラントにおける501JFW再々結成より、坂本少佐に代わって501JFW戦闘隊長に就任、少佐昇進している。 火力重視で様々な武器を使用する。新型ユニットの扱いも容易なため、新型機テストに駆り出される事も少なくない。ジェットストライカーの実地テストを行うが、機体の不備から魔力を多大に消耗し墜落する。(二期4話) 第501統合戦闘航空団では記録係を担当している。 得意料理はアイスバイン (Eisbein)。味にはあまりこだわりはないが、妹の為の料理となると話は別である。 複雑な機械類は苦手で、特に車の運転は危険だと自重しており、外出の際はハルトマン中尉にハンドルを握ってもらう事が多い。 極端といえるほど部屋に物を置かない主義のようで、ある意味殺風景である。(一期) ハルトマン中尉と相部屋で、物資(ガラクタ)の侵入を許さぬよう部屋の中央には赤い境界線が引かれている。(二期)境界線に柵が登場。本人曰く「ジークフリート線」(二期7話) 声優 園崎未恵 イメージモデル ゲルハルト・バルクホルン (1919-1983)所属 ドイツ空軍(ルフトバッフェ) 愛称 「ゲルト(Gerd)」 撃墜数 301(ドイツ空軍第二位および世界第二位)撃墜数300機以上は世界でゲルハルト・バルクホルンとエーリヒ・ハルトマンの二人だけ。 一時期マルセイユを部下に持ったが折り合いは悪く、「信用あたわざる人物」と断じた。 大戦末期にはメッサーシュミット Me262に搭乗していたが、敵を一機も撃墜する事なく終戦を迎えた。 1983年、妻・クリストルと共に自動車事故で死去。その死にショックを受けたハルトマンは引き篭もるようになってしまった。 出典 TVアニメ(2008年) など多数 フレデリカ・ベッカー FRIEDERICA BECKER 所属 カールスラント空軍 第2航空爆撃部隊第5飛行中隊 階級 不明 使用機材 不明 その他ハンナ-ウルリーケ・ルーデルの部下・同僚として長く戦場を共にしたウィッチ。ルーデルより早くエクスウィッチとなり前線を退いた。 ルーデルの姿に憧れ、その下で戦えたことを誇りに思っている。 1941年、ルーデルを取材する少女記者エルネスタ・ニールマンよりインタビューを受けている。 イメージモデル フリードリヒ・ベッカー(?-1945)その他ハンス・ウルリッヒ・ルーデルの同僚のひとり。 出典 『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲』 ハインリーケ・ベーア HEINRIKE BEER 所属カールスラント空軍第1戦闘航空団第2飛行隊司令 カールスラント空軍第2戦闘転換訓練航空団第3飛行隊長新型ユニットへの転換訓練を行う部隊で、第3飛行隊ではMe262の訓練が行われていた。 カールスラント空軍第44戦闘団 階級大尉 中佐 誕生日 5月25日 使用機材フラックウルフ Fw190A-7(W.Nr431007号機)「赤の13」200機撃墜を果たした時のユニット。 メッサーシャルフ Me262C-2a(130186号機)ロケットエンジンを搭載した派生型で、極めて優秀な上昇性能を記録。 メッサーシャルフ Me262A-1a(110559号機) 「赤の13」ベーア中佐が第44戦闘団で通常使用していた専用機。 ハインツェル He162A-2(機番不明)「赤の13」専用のMe262と同カラーリングになっている。 その他西部、東部、地中海とカールスラントの各戦線を転戦し、常に多数の戦果を挙げた。 ジェットストライカーへの機種転換訓練後、第44戦闘団に転属して新型ユニットのテストにあたった。操縦能力を買われ、多くのジェットストライカーのテストに参加している。 多くのユニットのテストにあたったが、通常使用する専用機には必ず「赤の13」をラッキーナンバーとして描き入れていたため、記録写真でも実験機と専用機の判別が可能とされる。 イメージモデル ハインツ・ベーア (1913-1957)フルネーム オスカー=ハインリヒ・ベーア 通称 「プリッツル(Pritzl)」彼の好物がプリッツルのキャンディバーだったため。 撃墜数 221(ドイツ空軍第八位)西側連合軍機の撃墜数ではハンス=ヨアヒム・マルセイユに次いでドイツ空軍第二位(124機)。 16機はMe 262によるもので、第二次世界大戦におけるジェット戦闘機による撃墜数としては世界最高。ただし、夜間エースのクルト・ヴェルターが夜間戦闘機仕様のMe262で20機以上撃墜しているとも言われる。 その他ヨーロッパにおける第二次世界大戦を開戦から終戦まで戦い抜き、ドイツ空軍が作戦したほとんどの主要な戦線を経験し、連合国のほとんどの一線級の戦闘機や爆撃機と交戦しその多くの機種を撃墜したビッグエース。 Bf109、Fw190、Me262と搭乗する戦闘機を選ばず活躍。 農民の生まれで当初は樵となる事を望んでいたが、長じて航空パイロットを志しヴァイマル共和国軍(当時の国防隊)で軍歴を始め、ナチス・ドイツ第三帝国の誕生と同時に空軍に転籍。当初は整備士であり輸送隊に配属されたが、後に戦闘機パイロットを志望し転化。 反権威主義者であり、軍規遵守精神に乏しかった。このことから、規律励行のナチス信奉者であるゴードン・ゴロプとはそりが合わなかった。大戦初期から活躍していたにもかかわらず柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章が授与されなかったのは、反抗的なベーアが個人的にヘルマン・ゲーリング空軍元帥に嫌われていたからだとされる。 1945年4月27日、負傷により退いたガランド中将の後任としてJV44の指揮を引き継ぎ、オーストリアのザルツブルグに後退。敗戦が近づき米軍が迫ると、残存のMe262全機の破壊を命じた。これを実行に移したのがヴァルター・クルピンスキー。 戦後は民間のテストパイロットとして飛び続けたが、1957年4月28日に事故で墜死。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集/第一独立特殊作戦航空団全記録 フーベルタ・フォン・ボニン HUBERTA VON BONIN 所属カールスラント空軍第52戦闘航空団第4中隊 連合軍第503統合戦闘航空団「タイフーンウィッチーズ」 階級 少佐 身長 168cm 年齢 18歳(1939年) 誕生日 8月3日 使い魔 野良猫(雑種) 使用機材メッサーシャルフ Bf109E-3 メッサーシャルフ Bf109F-2 フラックウルフ Fw190D-9(黒の5号機)503JFWで副指令を務めている際に送られた、オラーシャ南部向けの迷彩が施されたユニット。 但し、この頃には殆ど飛行任務は行っておらず、別のウィッチが使用していたようである。 使用武器MG34 (Maschinengewehr 34) その他首都ベルリン近郊のポツダム出身で、昔からウィッチを輩出してきた貴族の家系。 幼時からウィッチとなる事を当然と考えて育ち、日々訓練を欠かさず、一族の現役ウィッチから士官の心得を教え込まれ育つ。 適正発現と同時に軍に志願、ベルリンの士官学校に入校し優秀な成績で卒業。卒業後は少尉任官。 1936年のヒスパニア戦役では技能優秀者を選抜して設立されたヒスパニア防衛の義勇部隊・第88戦闘飛行隊に参加し、ガランド中尉(当時)率いる第3中隊に所属。この活躍で中尉に昇進、同戦役従軍者向けに作られた勲章「ヒスパニア十字章」第二位の黄金剣付き十字章を授与される。 中隊長がガランド中尉からメルダース中尉(当時)に変わると、同中尉の編み出した新戦法をいち早く呑み込み4機撃墜を達成。特に将来有望な少尉と見なされており、優秀な両指揮官の下で戦った事から同じく有能な指揮官としての片鱗を見せ始める。 戦役後は大尉に昇進し、第26戦闘航空団第5中隊に転属。経験を積み重ね第52戦闘航空団第4中隊に再転属。この時期のJG52に配属されたのが訓練学校を出たばかりのハルトマン少尉(当時)とマルセイユ少尉(当時)。 後に第54戦闘航空団に転属し、第1飛行隊隊長、次いで航空団司令を経てタイフーン作戦を迎え、第503統合戦闘航空団「タイフーンウィッチーズ」設立に尽力する。司令にとの声が上がったが年齢的な事情もあり辞退、サフォーノフ中佐に司令の座を譲る。 サフォーノフ中佐からの強い要請により副司令に就任。部隊運営と人員育成、他部隊や総司令部との折衝を主任務とし、積極的に補佐を勤めている。 戦闘に無関係な事には一切こだわらない、実用性一点張りの性格。軍装にこだわりを持つカールスラント軍人には珍しく、身なりに無頓着。 戦場では徹底した実力主義者で、僚機が最下級軍曹であっても、撃墜数が多ければ(=実力が上であれば)空では命令に従うと公言している。 年齢の割に落ち着いており、その老成した雰囲気から歳若いウィッチには母親のように慕う者もいる。 唯一とも言える趣味としてチェスを嗜むが実力は高くない。対戦を通じて相手の人物像や性格を見る事を楽しみにしている。 声優 甲斐田裕子 イメージモデル フーベルタス・フォン・ボニン (1911-1943)撃墜数 77 その他エーリヒ・ハルトマンJG52着任時の飛行隊司令。 スペイン内乱でコンドル軍団に属し4機を撃墜。JG26に所属していた英本土航空決戦では9機、東部戦線以降に40機以上のスコアを記録したベテラン。 背が高く、長い黒髪を後ろに撫でつけた細面の風貌。前線の佐官らしく軍装は小汚い。 「ここでは撃墜数だけがものをいう。階級とか、他のくだらぬものはどうでもいい。地上では軍律があるが、空中では最多数撃墜のパイロットで、戦闘技術と経験に優れたものが指揮をとる。この規則には、私を含む全員が服従する。もし私より撃墜数の多い軍曹と一緒に飛べば、私は軍曹の指揮に従う(以下割愛)」―――『不屈の鉄十時エース』より。この言葉通り、交戦中の部下グリラフスキー中尉の命令に従い、興奮から出た悪態を戦闘後に笑って受け流している。 出典 秘め録CD 下/秘メ録手牒 下巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/島田フミカネ Twitter(1)(2) ヘンリーケ・フォン・ビューロウ・ボートカンプ HENRIKE VON BÜLOW-BOTHKAMP 所属 カールスラント空軍 階級 大佐 誕生日 11月19日 その他前の大戦から活躍しているウィッチ。 有名な貴族であり貴族社会にも顔が利く為、第506統合戦闘航空団の設立に際しメンバーの調整を依頼される。戦闘隊長候補としてザイン・ウィトゲンシュタイン少佐とリッペ=ヴァイセンフェルト少佐の二人を推薦。 イメージモデル ハリー・フォン・ビューロウ=ボートカンプ (1897-1976)撃墜数 30 その他歴史上でも数少ない、2つの大戦の双方でエースになった人物。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 ハンネ・ダンマース HANNE DAMMERS 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第5中隊 階級 曹長 身長 155cm 誕生日 8月8日 年齢 15歳(1939年) パーソナルマーク 愛用の熊のぬいぐるみ 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-4100機撃墜記録時に使用していたユニット。 メッサーシャルフ Bf109G-6左足に航空型ネウロイ、右足に地上型ネウロイの撃墜数がシルエットで描かれている。 使用武器MG42 その他小柄だががっしりした体格で、精力的で力強く、考えるより先に体が動く野性的なタイプ。 一撃離脱を得意とするロスマン曹長とは正反対の天性のドッグファイター。相手を格闘戦に引きずり込み、確実な一撃を叩き込む腕を持つ。 優れた動体視力と旺盛な体力を持ち、アクロバット飛行さながらの激しい機動で、猟犬のように敵を追い立てる戦闘スタイルが身上。 反面、自分の行動を冷静に分析する一面も持っており、これぞと思った後輩に惜しげもなくテクニックを教え込むなど、面倒見のいい一面もある。ロスマン曹長と並んでJG52の教育係曹長として上層部に重宝されている。 カールスラント西方、ネーデルラント国境近くの都市メールス出身。 ヒスパニア戦役の最中に軍に志願、軍曹に任命され、当初は地上攻撃ウィッチとして参戦。地上目標の撃破で多少の戦果は挙げたものの、あまり目立った戦績は残せなかった。 どこまでも敵に食らいつく敢闘精神溢れる戦闘スタイルは既に注目されていた。 戦役後は軍曹のままJG52第7中隊に配属され、その後曹長に昇進して第9中隊に異動。ネウロイの大規模侵攻後は部隊の再編成に従い第5中隊に異動、古参曹長の一人として後進の指導に当たる。 ビフレスト作戦の最中、一時的にハルトマン少尉(当時)の部下となるが、作戦の都合上、途中で別部隊に異動し、東部戦線で戦果を重ねた。最終的には確認されているだけで航空型ネウロイ113機を撃墜、23機の未確認撃墜記録もあり。 地上攻撃部隊にいたため地上型ネウロイの撃破数も多く、少なくとも8体の大型輸送ネウロイ、80体前後の通常型を撃破。 1944年3月17日に東部戦線でネウロイと衝突して負傷、野戦病院に送られる。怪我は当初の予想以上に重く、ブリタニアの病院で入院生活を送り、そのまま病院で20歳を迎え少尉に昇進すると同時に退役。 騎士鉄十字章などの勲章をお気に入りの熊のぬいぐるみに付けて飾っていたという逸話が有名。このぬいぐるみを転属の度に必ず連れて回っており、野戦病院に送られた際も心配した仲間が病院まで持っていった。 当初病室でうなされていた彼女が、熊を握らせた途端に落ち着いたという話から、この熊をどれだけ大事にしていたかがわかる。 イメージモデル ハンス・ダンマース (1913-1944)撃墜数 113 その他1944年3月13日に重傷を負い、同17日に病院で戦没。 数々の勲章を飾り付けられたテディベアの写真が知られている。 出典 秘メ録手牒 下巻 エミーリア・デムート EMILIA DEMUTH 所属 カールスラント空軍第1戦闘航空団第3中隊最前線からノイエ・カールスラントに引き揚げ、He162に機種転換、同機材の最初の実戦部隊となった。 階級 中尉 使用機材 ハインツェル He162A-2(120074号機)上部に赤い矢印、垂直尾翼にFw190時代の撃墜マークが描き入れられている。 その他第1戦闘航空団第3中隊の中隊長。 イメージモデル カール=エミール・デムート撃墜数 10もしくは17? その他ドイツ空軍第1戦闘航空団に所属。 Fw190、He162に搭乗。彼のHe162には機種に矢印、垂直尾翼に撃墜マークが描かれていた。 出典 第一独立特殊作戦航空団全記録 マリア・マグダレーネ・ディートリヒ MARIA MAGDALENE DIETRICH 所属 帝政カールスラント 階級 曹長 身長 155cm 年齢 15歳(時期不明) 誕生日 12月27日 愛称 「マリア」 使い魔 モモンガ使い魔の影響で夜目が利く。 固有魔法 不明 使用機材 不明 担当 ボーカル・アクロバット演目考案 パーソナルカラー ピンク その他規律を重んじるカールスラント軍人。ただし朝は苦手で、よく居眠りしている様子。 声優花江もも(~2021/1) 古仲可奈(2021/3~) イメージモデル マレーネ・ディートリヒ(1901-1992)本名 マリー・マグダレーネ・ディートリヒ ドイツ出身の女優・歌手。のちにアメリカ市民権を獲得した。「リリー・マルレーン」を持ち歌としており、慰問に回った先で連合軍兵士たちに絶大な人気を博した。 出典 『ルミナスウィッチーズ』公式HPなど ハンナ・ドーテンマン HANNA DORTENMANN 所属 カールスラント空軍第26戦闘航空団第14中隊 階級 中尉 誕生日 12月11日 使用機材フラックウルフ Fw190D-9/R11(赤の1号機) その他陸上ウィッチとして入隊したが、航空ウィッチの才能が判明し空軍へと転属した。この際JG54からJG26へと異動している。 イメージモデル ハンス・ドーテンマン (1921-1973)撃墜数 38 その他もと陸軍の歩兵として従軍したが、後に空軍パイロットに転化した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 ヴェンデルガルド・ファルク WENDELGARD FALCK 所属カールスラント空軍 第1駆逐航空団 第1飛行隊 隊長 カールスラント空軍 第1夜間戦闘航空団 隊長 階級大尉(1940年) 大佐(1943年7月) 使用機材 メッサーシャルフ Bf110 別名 「ナイトウィッチ隊の母」 その他 第1駆逐航空団当時、レーダー誘導による夜間迎撃を発案。 1940年5月の小ビフレスト作戦実施により急務となった夜戦部隊増強のために第1夜間戦闘航空団(NJG1)が設立された際、隊長に任じられる。ベルリン撤退が進む戦況で、実験的な部隊を含むNJG1を精力的にまとめ上げる。 地上レーダーとの連携による索敵・誘導システムの構築やナイトウィッチの育成に尽力。 ヘルミーナ・ヨハンナ・ジークリンデ・レントを抜擢し、ナイトウィッチとして育成した人物。適性の低さから幾度も異動を申し出るレントとその度に慰留し、最終的に才能を開花させている。 カールスラントからの撤退後の1943年7月、大佐として参謀本部に異動。後任はシュトライプ少佐。 イメージモデル ヴォルフガング・ファルク(1910-2007)撃墜数 8 その他ポーランド侵攻で戦果を挙げたのち、第1駆逐航空団第I飛行隊飛行隊長としてデンマーク侵攻に参加。 空軍上層部の指示を受け、夜間迎撃の研究と夜戦専門部隊の設立を任される。最初の夜戦専門部隊として設立された第1夜間戦闘航空団の司令に任じられる。 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録/WORLD WITCHES 2018(ヘルミーナ・ヨハンナ・ジークリンデ・レント) ハンナ・フィリーネ HANNA PHILINE 所属 カールスラント空軍第54戦闘航空団「グリュンヘルツ」 第1戦闘航空団司令 階級大尉(1942年) 少佐 身長 162cm 年齢 19歳(1944年) 誕生日 3月17日 使い魔 ミュンスターレンダー 固有魔法 不明 使用機材 メッサーシャルフ Bf109F-4 使用武器 MG34 その他JG54を支えるグレートエースで、高潔・内省的・謙虚と人間的評価も高い。訓練を重ね、冷静な計算に基づいて戦うタイプ。新人教育にも努める。 ノヴォトニー、キッテルの二枚看板が503JFWに異動した後のJG54を支える中核。 医者の家系の出。飛行に憧れてグライダー飛行に挑戦する。訓練中、突然の雷雨に見舞われて驚いたのをきっかけに魔法力が発現。 養成学校、士官任官を経て急降下攻撃ウィッチとなるが、本人の希望で航空戦闘ウィッチに転属が叶う。オストマルクでの国境監視に派遣中、最前線でネウロイの攻撃に遭遇し初撃墜を記録。 以後、ベルリン撤退戦にてエースとなり、カールスラント撤退戦中に中尉昇進。あわせてJG54第4中隊中隊長を拝命し、直後に騎士鉄十字章を受章。 1942年2月15日、大尉昇進しJG54第1飛行隊司令に就任。 (年不詳)3月17日、誕生日に史上2番目の200機撃墜記録を達成(通算撃墜数203)、グレートエースとなる。これを受けて少佐に昇進し、一時的にJG1司令に転任、デスクワークと後進育成に携わる。 イメージモデル ハンス・フィリップ(Hans Philipp, 1917-1943)撃墜数 206 その他ポーランド侵攻で初撃墜、その後西部戦線でエースとなる。 JG54でバルカン戦線、独ソ戦に参加。1943年3月17日に撃墜数が通算200機を突破する。 同年4月にJG1司令となり西部戦線の防空に移るが、10月に撃墜され脱出するもパラシュートが開傘せず戦死した。 出典 WORLD WITCHES 2018 アドルフィーネ・ガランド ADOLFINE GALLAND 所属 カールスラント空軍ウィッチ隊総監第44戦闘団司令欧州奪還作戦用に、自ら皇帝に申請して新設。 階級少将 身長 170cm 年齢 23歳(1944年末) 誕生日 3月19日 使い魔 ネコ系のなにか(来歴不明) 固有魔法 『魔眼』坂本美緒と同様のものだが、発動の際には首から提げた小銃用照準眼鏡GwZF4を使用。「のぞき込む」事で視界を限定、精神集中の補助となり精度が向上する。 パーソナルマーク マジックキャット(飛行服を着て葉巻を咥えた猫が、手にした銃でネウロイに見立てたネズミを撃っている) 使用機材メッサーシャルフ Bf109E扶桑海事変時に運用された、新型エンジンDB-601搭載の先行試作型。 メッサーシャルフ Bf109F-2スペシャル(W.Nr5750号機)ガランド中佐(当時)用に各種改造が行なわれた専用機。 メッサーシャルフ Me262A-1a(白の3号機) 使用武器MG42S その他撃墜数103機を誇る優秀なウィッチだが、それ以上に兵器開発や生産、ウィッチ隊や基地の組織化と運営指導、各国司令部との調整をこなす有能な指揮官。 カールスラント皇帝フリードリヒ4世から厚い信任を受け、カールスラント奪還の為の部隊編成の自由許可を得ている。この権限を利用し、ロマーニャでの第501統合戦闘航空団再結成を速やかに実現。(秘め録CD 上) また、前任者(トレヴァー・マロニー)が更迭された事で上官不在となっていた第501統合戦闘航空団を新たに自身の指揮下に置いている。 カールスラント北西、ライン川とヴェーザー川に挟まれたヴェスターホルト出身。 ヒスパニアで怪異が発生した折、カールスラントから送られたコンドル軍団の一員として参戦。本人の希望と異なり、専ら地上攻撃に駆り出された。 この後、扶桑海事変に観戦武官として送られたが、当地で飛行型ネウロイと新型ストライカーユニットの戦いを目撃すると自らも戦闘に参加、航空ウィッチへの憧れを強める。 帰国後に空軍への転属申請を出すが、対地攻撃で多数の戦果を挙げていた事が徒となり却下され、対地支援部隊設立の乗員訓練と組織作りを任された。 諦めず戦闘部隊への転属を繰り返し進言、これが実りJG27に転属。少佐に進級の後はJG26航空団司令に任命される。 後に中将に昇進、直属部隊として新型ストライカーユニットを使用する第44戦闘団を設立。カールスラント奪回作戦において多大な戦果を挙げる。この時、既にシールドを失っているにも関わらず出撃し、ネウロイを撃退している。 皇帝からは出撃を禁じられているが、上記のような事もあり実際の撃墜数は公称より多いと思われる。 現役ウィッチ時代のカールスラント撤退戦の際、空軍大将に向かって、(ブリタニア製の)スピットファイアが欲しいと言い放つなど、歯に衣着せぬ言動でも有名。 軍上層部に欲しい物を問われた際、第501統合戦闘航空団のリネット・ビショップの名を上げた事がある。(島田フミカネTwitter) イメージモデル アドルフ・ガランド (1912-1996)フルネーム アドルフ・ヨーゼフ・フェルディナント・ガランド 愛称 「ドルフォ(Dolfo)」 撃墜数 104 その他ヴェルナー・メルダースやヘルムート・ヴィックと共に、第二次世界大戦初期のドイツ空軍を代表するエース。 バトル・オブ・ブリテンにおいてドイツ空軍が劣勢になる中、ドイツ空軍総司令官でもあったヘルマン・ゲーリング国家元帥に希望する物資を問われた際、敵のイギリス空軍の主力であるスピットファイアと言い放ち、ゲーリングを絶句させた。 事故死したメルダースの後をうけて戦闘機隊総監に就任し、第二次世界大戦中の3年の長きに渡り同職を務める。 30歳の若さで将官(少将)に昇進。最終階級は中将。また、将官時に撃墜記録を持つ数少ない一人。 早い段階でMe262の戦闘機としての優位性を確信し、これを爆撃機として運用しようとするヒトラーと折衝しながらも開発・生産に奔走。試験飛行でその乗り心地を「まるで天使に押されているような」と表現。 欧州における第二次世界大戦末期には、ジェット戦闘機隊の第44戦闘団(JV44)の司令官に任命され、自らもMe262で出撃して7機撃墜。第44戦闘団は騎士鉄十字章以上の授章者や戦闘航空団の司令や飛行隊長クラスが数多く所属し「騎士鉄十字章が部隊の徽章」とも言われたエリート部隊。ヨハネス・シュタインホフ、ギュンター・リュッツオウ、ゲルハルト・バルクホルン、ハインツ・ベーア、ヴァルター・クルピンスキー、ハインツ・ザクセンベルクといった名だたるエースが公式・非公式問わず集い名を連ねた。 戦後はイギリス空軍、アルゼンチン空軍に務め、民間に下った後は航空会社へのコンサルタント事業で成功を収めると、世界各地を飛び回り連合軍パイロット等と友好を深めた。特にダグラス・バーダーとの友情は深かった。 2度の離婚と3度の結婚を経験し、1996年2月9日に83歳で没。 海パンにゴーグル、マフラーと言ういでたちで出撃をくり返しており、普通にウィッチ化すると元ネタの人の方が露出度が多くなってしまうため、アドルフィーネは逆に厚着にされた。 出典 コンプエース/next world witches/小説版『ストライクウィッチーズ2』/秘メ録手牒 上巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第二集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 フランツィスカ・ゴッツ FRANZISKA GOTZ 所属 カールスラント空軍第26戦闘航空団司令 階級 少佐 誕生日 1月28日 愛称 「お母さん」JG26の隊員にこう呼ばれ慕われた。 使用機材フラックウルフ Fw190D-13/R11(836017号機) その他戦前からウィッチとして入隊しており、当初はJG53に所属していた。 イメージモデル フランツ・ゴッツ (1913-1980)撃墜数 63 愛称 「アルトファーター(Altvater)」その他フランス侵攻、バトルオブブリテン等初期から活躍したエース。 第二次世界大戦開戦時には9/JG53に所属し、1940年5月14日に初撃墜を記録。 東部・地中海・北アフリカ戦線、イタリア、本土防空と転戦し、終戦時にはJG26の司令官を務めていた。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 エルナ・グロート ERNA GROTH 所属 カールスラント空軍第76駆逐航空団第2飛行隊飛行隊長部隊の自称は「鮫」で、部隊マークはシャークマウス。 階級 少佐 使用機材 メッサーシャルフ Bf110(M8+AC機)やや濃色のカラーリングで、シャークマウスが描かれている。 イメージモデル エーリヒ・グロート(1907-1941) 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 エーリカ・ハルトマン ERICA HARTMANN 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第2飛行隊 階級 中尉 (Oberleutnant) 身長 154cm 年齢16歳(一期) 17歳(二期1話が1945年3月で7話が同年5月16日以降なのでこの間に誕生日を迎えている) 誕生日 4月19日 使い魔 ダックスフント パーソナルマーク ピンクのハートにダックスフント 通称 「黒い悪魔」「カラヤ・アイン」 愛称 「成人女性(Frau フラウ)」着任当時の最年少少尉に対するからかいの意味と「早く大きくなれよ」という親愛の情が込められており、本人もまんざらではないらしい。 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-6(白の1号機)(一期) メッサーシャルフ Bf109 K4(白の1号機)(二期) 使用武器MG42 (Maschinengewehr 42) MP40 (Maschinepistole 40) 固有魔法 『疾風(Sturm シュトゥルム)』大気を操作する能力で、攻撃系に分類される。 通常時は自分の周囲に薄い風をまとわせ、敵の攻撃を逸らしたり、特殊な飛行を容易にしたりする。 基本的には飛行型のストライカーユニットに備わっている機能だが、それを自らの力で操作可能な点が他とは異なる。 意識を集中すればカマイタチのように目標を切り裂く事も可能で、威力は低いが広範囲への攻撃が可能。 その他ウルスラ・ハルトマン中尉は双子の妹。 作中の撃墜数ベースによる四強(E・ハルトマン、マルセイユ、ルーデル、シュナウファー)のうちの一角。 カールスラント南部のヴァイザッハ出身。父親は医者で母親はウィッチ。幼少時に父親に連れられてアジア方面に赴くも、気候があわず母親と共にシベリア鉄道で帰還。この時にウィッチになる事を決意。平和になったら父のような立派な医者になって家族と共に暮らすのが夢。(秘め声CD 4) 当初は第7中隊に配属され、ロスマン曹長の下に付けられた。初陣での戦果は散々なものだったが、第2飛行隊に移動しバルクホルン大尉の下で戦うようになった頃から急速に撃墜数を伸ばす。 第501統合戦闘航空団に配属されてからも順調に撃墜数を伸ばし、44年春には1日に10機のネウロイを撃墜、総撃墜数が200機に達し剣付騎士鉄鉄十字章を授与された。(一期3話)ガリア解放による同隊解散後からロマーニャでの再結成の間に300機撃墜を達成。(秘め声CD 6) 天才的な勘と冷静な観察力で周囲の状況を把握し確実に敵を葬り去る、世界でもトップクラスのウルトラエース。その観察力は味方にも向けられており、未だかつて僚機を失った事がない。 反面、日常生活においては怠惰で寝てばかりおり、勲章も床に置いてしまうほどの無頓着振りで、ズボン一つ見つけるのにも苦労するほど部屋は汚い。魔窟と呼べるレベルで、坂本少佐が設営隊の手を借りて整頓するも3時間後には元通りになってしまう。(秘め録CD 上) 柏葉剣付騎士鉄十字章受勲式当日にズボンを見つけられず、風呂にあったルッキーニ少尉のズボンを勝手に拝借。(一期7話) いたずらっ子で軍規違反も気にしない性格で、いかなる非常時にも泰然自若としている。内面では常に仲間への気配りを怠らず、場の空気を読むのが巧い。軍規や階級に対する反発があり、昇進に興味がない。(秘め声CD 4) 性格的に正反対に近いバルクホルン大尉からは、常日頃から小言を言われながらも強い信頼関係で結ばれている。 内向的な性格のナイトウィッチであるリトヴャク中尉やシュナウファー大尉ともいち早く打ち解けている。(秘め声CD 4、キミとつながる空) JG52時代に同僚だったマルセイユ大尉に強くライバル視されているが、本人には争う気は皆無。(二期10話) 料理の腕は壊滅的。ヴィルケ中佐とバルクホルン大尉から強く禁止されており、上官命令と書類にサインまでさせられている。(秘め声CD 4) 生卵を割ろうとして豪快に叩きつけてしまう。(秘め話CD 3) おいもとお菓子が大好き。隙あらばバルクホルン大尉のいもを食べようとする。おいもー! 声優 野川さくら イメージモデル エーリヒ・ハルトマン (1922-1993)フルネーム エーリヒ・アルフレート・ハルトマン 所属 ドイツ空軍(ルフトバッフェ) 通称 「南部の黒い悪魔」 コールサイン 「カラヤ・アイン」 愛称 「ブービ」(坊や)童顔だった為。 撃墜数 352(ドイツ空軍および世界第一位)世界最高の撃墜数を誇るエース。 出典 TVアニメ(2008年) など多数 ウルスラ・ハルトマン URSULA HARTMANN 所属カールスラント空軍第3防衛飛行中隊(1939年) ノイエ・カールスラント技術省(1945年) 階級曹長(1939年) 中尉(1945年) 身長 148cm(1939年) 年齢10歳(1939年) 16歳(1945年) 誕生日 4月19日 使い魔 アナグマ島田フミカネによるキャラクターデザインの段階ではエーリカ・ハルトマンと同じダックスフントを使い魔として描かれた。 使用機材He112正式採用をめぐる競合でMe109に敗れた機材。 フラックウルフ Fw190タイプA-0BMW 801魔道エンジンを搭載した、フラックウルフ190の先行量産型。 使用武器12.7mm機銃 空対空火薬ロケット×2門カールスラントのヴェーラ・フォン・ブラウンのロケット研究を元にウルスラが開発。 MG151/15 15mm機関銃 9mm拳銃 その他エーリカ・ハルトマンの双子の妹。優秀な姉と比較される事が多く、それが煩わしいと思っていたが、スオムス戦線での仲間との交流と戦果による自信がつくに従い、このわだかまりは払拭された模様。 真面目で向学心に溢れるが、寡黙で必要以上に口を開かない。興味のある事柄には突然饒舌になる事もある。 心の赴くままに行動している姉と違い、何事も本で得た知識が優先で、マニュアル通りに動くことを規範としている。「わたしは教科書からすべてを学ぶ」が信条。 しかし体が頭に追いついていないので、思い通りに動けておらず、特に射撃ではそれが顕著。 姉と同様に高いウィッチの素質があったが、たとえ上官でも他人の話を聞かない性格から士官学校には入れなかった。この「他人の話を聞かない」という性格は、姉のエーリカにも垣間見られるが、ウルスラには特に顕著である。 下士官として任官し、訓練の後スオムスへ義勇軍として送られると、義勇独立飛行中隊(通称いらんこ中隊、後に第507統合戦闘航空団に昇格)に所属。この中で他人との付き合い方や戦い方を覚え、本のみに依存する性質から少しずつ脱却していった。 実験が趣味。義勇独立飛行中隊にいる際、独自に空対空ロケットを開発し大型機に対して戦果を挙げた。後にリトヴャク中尉が装備しているフリーガーハマーに発展。 この成果がカールスラント技術省に認められ、後に兵器開発に携わる。 本国の技術省に転属後は、夜間の工科大学に通いつつ、ロケット兵器を中心とした新兵器の開発と運用に尽力。新型兵器フリーガーシュレックのテストの為ブリタニアの501基地を訪問。同隊のリトヴャク中尉とは訪問以前から交友があった。(秘め話CD 3) ウィッチとしての能力を生かして新型ストライカーユニットの開発にも協力しており、使用機材は多岐に渡る。ジェットストライカーMe262の開発に携わっている。バルクホルン大尉が使用し大破したMe262試験用ユニットの回収の為、ロマーニャの501基地を訪れる。(『ストライクウィッチーズ2』4話) 改良を加えたMe262をサン・トロン基地に持ち込み、バルクホルン大尉による試験に供用。さらに姉エーリカの戦闘にHe162ジェットストライカーで駆けつける。(『Operation Victory Arrow』Vol.1) 作中の発言よりユーは長生きしそうね by オヘア 貴官と姉とは、随分性格が違うようだな by ルーデル ・・・・・・本が読めない by ウルスラ 声優 野川さくら イメージモデル ウルスラ・ハルトマン (1924-1996)愛称 「ウーシュ(Usch)」 その他エーリヒ・ハルトマンの妻で、結婚前の名前はウルスラ・ペーチュ。 エーリヒ・ハルトマンとは彼女が15歳の時からの交際の後に結婚した。 ソ連に抑留された夫が帰ってくるのを信じて十年間待ち続けた。 彼女自身の誕生日は3月23日。 キャラクターデザインハルトマンの双子の妹ですが、作中の時代設定に合わせ、より幼く描いています。 by 島田フミカネ 出典 スオムスいらんこ中隊/秘め歌コレクション 3/TVアニメ『ストライクウィッチーズ2』(2010年)/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第二集/OVA『ストライクウィッチーズ Oeration Victory Arrow』(2014年)/TVアニメ『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』(2020年) ゲアトルーデ・ホムート GERTRUDE HOMUTH 所属 カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊第3中隊はアフリカ最前線の防衛にあたっていたため、「何でも屋」として活動していた。 階級 大尉 その他マルセイユの前任の第3中隊長。負傷のため交代した。 イメージモデル ゲアハルト・ホムート(1914-1943) 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 レナーテ・ホルター RENATE HORTER 所属 カールスラント空軍 誕生日 3月2日 その他1943年に航空機メーカー・ホルターを設立したホルター家の3人姉妹の三女。 自ら開発した機体で模型グライダー競技会に参加し、3年連続優勝するほどの設計技術を持っていた。 姉妹全員航空ウィッチの適性を持っており、軍に入隊し士官学校へと進んだ。 次女ヴァーリアと三女レナーテは部隊司令官の推薦もありストライカーユニット開発の道へと進んだ。HoIからHoIXまでのユニットを開発。 中でもHoIXは画期的な形状をしており、開発中の噴流式エンジンを搭載する事で高速での飛行が可能と考えられていたが、肝心のエンジン開発の遅れで実用化には至らなかった。これらの試作機の一部はカールスラント撤退時に取り残され、ネウロイに吸収された事が確認されている。 イメージモデル ライマール・ホルテン (1915-1994) 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 ヴァーリア・ホルター WALLIA HORTER 所属 カールスラント空軍 誕生日 11月13日 その他1943年に航空機メーカー・ホルターを設立したホルター家の3人姉妹の次女。 自ら開発した機体で模型グライダー競技会に参加し、3年連続優勝するほどの設計技術を持っていた。 姉妹全員航空ウィッチの適性を持っており、軍に入隊し士官学校へと進んだ。 次女ヴァーリアと三女レナーテは部隊司令官の推薦もありストライカーユニット開発の道へと進んだ。HoIからHoIXまでのユニットを開発。 中でもHoIXは画期的な形状をしており、開発中の噴流式エンジンを搭載する事で高速での飛行が可能と考えられていたが、肝心のエンジン開発の遅れで実用化には至らなかった。これらの試作機の一部はカールスラント撤退時に取り残され、ネウロイに吸収された事が確認されている。 イメージモデル ヴァルター・ホルテン (1913-1998) 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 オティーリエ・キッテル OTTILIE KITTEL 所属カールスラント空軍第54戦闘航空団錬成中隊 連合軍第503統合戦闘航空団「タイフーンウィッチーズ」 階級 少尉 誕生日 2月21日 使い魔 キツネ 使用機材フラックウルフ Fw190D-9(黄の1号機) その他緒戦からノヴォトニー大尉の僚機として共に戦い続けてきた。ノヴォトニー大尉を強く慕っている。 ノヴォトニー大尉を上回るペースで撃墜機数を増やし、カールスラントでも突出したエースとなる。撃墜機数では503JFWトップ。 イメージモデル オットー・キッテル (1917-1945)通称 「Butcher-Killer」〝Butcher〟はシュトゥルモヴィークの俗称。 愛称 「ブルーノ(Bruno)」 撃墜数 267(ドイツ空軍第四位)583回という比較的少ない出撃回数で達成。 その他東部戦線で活躍した、JG54のトップエース。 出典 第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/島田フミカネ Twitter(1)(2) ヴァルトルート・クルピンスキー WALTRUD KRUPINSKI 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第6中隊 階級少尉(JG52所属時) 大尉(1944年末のカールスラント空軍所属時) 中尉(1944年末の第502統合戦闘航空団所属時) 身長 175cm 年齢 18歳(1944年末) 誕生日 11月11日 愛称伯爵(グレーフィン) プンスキー伯爵(グレーフィン・プンスキー)すらりとした長身と優雅な身のこなしから。 通称 「ユニット壊し」あまりにもストライカーユニットを壊すため。 後に第502統合戦闘航空団が〝ブレイクウィッチーズ〟との異名を受ける一因となった。 使い魔 ワイマラナー 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2(黄の5番機) メッサーシャルフ Bf109G-6 使用武器MG42 その他カールスラント空軍でもトップクラスのベテランエース。 無類の酒好き女好きの享楽主義者で楽天家。 空戦では勇猛果敢、敢闘精神に溢れるあまり必要以上にネウロイに接近しユニットを壊す事が多く、被弾からの不時着も多数。ハルトマン少尉(当時)とマルセイユ少尉(当時)がJG52に着任した当日、炎に包まれたストライカーユニットで目の前に不時着、唖然とする一同に涼しい顔で握手を求めたエピソードは有名な逸話。 高い技量とタフネスを併せ持ち、射撃の腕も確かだが、防御を捨てれば撃墜できるという状況下では迷わず攻撃を選択する性格。ドッグファイトよりも一撃離脱を好むが、被弾を気にせず猪突猛進して攻撃を行なう。ハルトマン少尉も最初はロスマン曹長、次いでクルピンスキー中尉にこの戦法を学んでいる。 カールスラント北東部、バルト海に近いデムナウの街に生まれたが、バルト海に面した港湾都市ブラウンスベルクに移住。 平凡な公務員の家庭だったが、ウィッチとしての能力が発現したため適正年齢になったら軍に入ろうと考えるようになった。港湾都市で生まれ育った事もあり、色々な国に行ける海軍への入隊を夢見ていた。 検査の結果、航空ウィッチへの適正が判明し空軍の養成学校へ入校。仲間と共にこっそり寮を抜け出しては夜の街に繰り出したり、いたずらを仕掛けたりとあまり模範的な生徒ではなかった。 成績は優秀で、無事に卒業し少尉任官。 JG52第6中隊に配属されたが、その頃にはヒスパニア戦役は終結しており、実戦経験を積む機会はなかなか訪れなかった。実戦の代わりにヒスパニアで戦闘経験を積んだ古参曹長に鍛えられ、ネウロイ襲来時には十分な飛行経験を積んでいた。 経験の豊富さから中堅ウィッチの一人と見なされ、開戦当初から出撃メンバーに選ばれると出撃を繰り返した。 オストマルク防衛戦からカールスラント撤退戦の中で撃墜数を伸ばしたが、同時に破壊したストライカーユニットの数も多かった。ただし、1機のユニットを全損させる間に稼ぐ撃墜数は中位のエースに比べても抜群に優秀。 補給が滞らない限りでは問題とされなかったが、補給が滞りがちの東部戦線では大問題となり、自ら後方まで補給物資を受け取りに行く事も珍しくなかった。 ビフレスト作戦の最中、騎士鉄十字章を受賞。中尉に昇進し、JG52第7中隊の中隊長となる。同中隊はカールスラント東方において民衆が撤退するまでの防衛と支援任務に就き、撤退完了後は部隊ごとスオムスに移動。 この後バルバロッサ作戦に参加、目覚しい戦果を認められ第502統合戦闘航空団に転属。同隊の撃墜数ベースではラルに次ぐ部隊第2位のトップエース。 ユニット壊しで有名な同隊のカタヤイネン曹長、管野中尉との3人組は、502JFWの愛称「ブレイブウィッチーズ」から「ブレイクウィッチーズ」と呼ばれる。 本人は気にしていないが、上層部受けの悪い年下の二人を守る役割を買って出ている。 後に柏葉付き鉄十字章を授与されているが、それ以外でも度重なる墜落で負傷したため、戦傷章の中でも最高位の金賞を受けている。但し、どんなに酷い墜落でも本人は軽い怪我しかしなかったため、戦傷章の受賞は何度も断っていた。 声優 石田嘉代 イメージモデル ヴァルター・クルピンスキー (1920-2000)通称「プンスキー伯爵(Graf Punski)」 「ダイナモ」(発電機) 愛称「クルッピ」 撃墜数 197 その他まだエースになる前のエーリヒ・ハルトマンとロッテを組み、その長機をしていた事がある。 体格の良い大男。射撃はやや不得意だったので、射撃巧者のエーリヒ・ハルトマンとの相性は良かった。 エーリヒ・ハルトマン着任当日に爆発炎上するBf109から生還したエピソードはよく知られている。 エーリヒ・ハルトマンの「ブービ」というニックネームは、クルピンスキーがエーリヒ・ハルトマンをこう呼び続けたので広まった。 酒と女を愛する豪傑で、「伯爵」の通り名の由来となっている。 エーリヒ・ハルトマン帽子事件当事者の一人。 戦争末期にはガランド率いるJV44に所属し、同部隊の後始末を行い降伏した。ギュンター・リュッツオウ大佐の最後の出撃の僚機でもあった。 戦後は再結成されたドイツ空軍に所属し、中将にまで昇進するが、ルーデルスキャンダルによりドイツ空軍から退役。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/秘メ録手牒 下巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) ヘンリーケ・キューネッケ HENRIKE KÜNNEKE 所属 第1戦闘航空団第1飛行隊 階級 大尉 使用機材 ハインツェル He162A-2(120097号機) 「白の4番」同飛行隊のテスト用機材であり専用機ではないが、キューネッケ大尉が主に使用した。 地中海方面で試験を行うため砂漠塗装を施している。 イメージモデル ハインツ・キューネッケ その他第1戦闘航空団所属。He162に搭乗していたようである。 出典 第一独立特殊作戦航空団全記録 グーニラ・ランツ GUNILA LANDT 所属 カールスラント空軍第53戦闘航空団第11中隊 階級 中尉 使用機材メッサーシャルフ Bf109K-4(黄の1号機)第11中隊に移動する前は第8中隊で黒の2号機だった。 その他43年にJG53に配属された若いウィッチ。 西部戦線で活躍し、44年末までに16機のネウロイを撃墜した。 イメージモデル ギュンター・ランツ撃墜数 23 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 カルラ・ハインリーケ・ランガー KARLA HEINRIKE LANGER 所属カールスラント空軍第3戦闘航空団第7中隊 連合軍第501統合戦闘航空団「ストライクウィッチーズ」 階級中尉(501JFW所属時) 大尉 誕生日 4月19日 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-6(白の1号機) その他ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐の部下で、501JFWの設立時に招聘された(当時中尉)。ブリタニアによる「カールスラント人が多すぎる」というクレームにより東部戦線に異動となる。 ラウラ・トート少尉が心を開く数少ない相手のひとりだった。 イメージモデル カール=ハインツ・ランガー (1914-1955)撃墜数 30 その他JG3に所属し、東部戦線・本土防衛及びボーデンプラッテ作戦で活躍したエース。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/WORLD WITCHES 2018 ヘルマ・レンナルツ HELMA LENNARTZ 所属 カールスラント空軍131先行実験隊〝ハルプ〟第3飛行中隊配備試験中のエーテル噴流式ストライカー(ジェットストライカー)の実験部隊。 階級 曹長 身長 147cm 年齢13歳(1944年) 14歳 誕生日 10月10日 通称 「黄の7」 コールサイン 黒猫(シュバルツェカッツェ)2第3飛行中隊の2番機で、1番機・2番機共に使い魔が黒猫であったため。 使い魔 黒猫 使用機材フラックウルフ Fw190A メッサーシャルフ Me262A-1a 使用武器MK108 MG42 MG131 その他軍歴短く、若干13歳ながら、その設立経緯からカールスラント空軍でも中高位のベテランエースが顔を揃える131先行実験隊に異例の抜擢を受ける。腕利きのベテランが集められた実験部隊で、旧型ユニットにあまり馴染んでいない新人の方が新型機に適応し易いのでは、との意見を受けて特別に採用された。 運用テスト中に大型ネウロイを撃墜し、Me262での初戦果を挙げている。この時の運用テストには、ノイエ・カールスラントからメッサーシャルフ社の社長や技術者が立ち会い、撃墜の一部始終をラジオで聞き大変喜んだと言われている。 撃墜数はカールスラント空軍の中では目立たない数字だが、その7割がジェットストライカーによるもので、大型ネウロイの撃墜数が多い事から新世代のエース候補として期待されている。 生真面目で几帳面、過剰な程の世話焼きな性格で、航空歩兵足るもの全軍人の模範足るべしとして、階級や軍歴が遥かに上のベテランにさえ私生活に口を出す程。上官達もその言動を特にうるさいとは感じず、適当にあしらいながらも、生真面目な若手が一生懸命になっている姿を微笑ましく思っており、部隊のマスコット的存在として愛されている。 理想のウィッチとしてゲルトルート・バルクホルン大尉を挙げており、その規律に厳しい姿に憧れている。 ベルギカ領サン・トロンにおける幽霊ウィッチ騒動で調査協力の為の補充員としてマーストリヒト・アーヘン空港に出向し、ヴィルケ中佐、バルクホルン大尉、ハルトマン少尉と共に調査活動に随行し、現地で合流したシュナウファー大尉と共に大型ネウロイを共同撃墜。(キミとつながる空) ウィッチではない姉が一人いるが、その姉はノイエ・カールスラントで映画俳優をしているという噂がある。(少女飛行隊通信 2) イメージモデル ヘルムート・レンナルツ撃墜数 13うち8機がMe262による。 その他JG11時代にBf109で5機を撃墜した後、第262実験隊(後のコマンド・ノヴォトニー)に編成初期から所属し、後JG7で終戦まで戦い抜いた最古参のジェット機パイロット。乗機として知られているのは〝白の9〟。 1944年8月15日、Me262で初めてB-17を撃墜。262実験隊の戦果としては重爆撃機の撃墜記録はこれが最初で最後。帰還したレンナルツを最初に祝福したのはヴィリー・メッサーシュミットその人である。 ノヴォトニーの最後について、「私は鮮明にノヴォトニーの事故を覚えている。ゴスラー通信士が離着陸場でラジオを組み立てると、我々はノヴォトニー機との通信に聞き入った。彼の最後の言葉は『燃えている』『(何かが)燃えている』だった。その語調はわずかに歪んでいた」と語っている。 「ウィッチではない姉」の引用元は、女優エリザベート・レンナルツであると思われる。 出典 コンプエース/世界の航空歩兵シリーズ/キミとつながる空/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 ヘルミーナ・ヨハンナ・ジークリンデ・レント HELMINA JOHANNNA SIEGLINDE LENT 所属 カールスラント空軍 第3夜間戦闘団 階級 中佐 年齢 19歳(1944年) 誕生日 6月13日 使い魔 シェパード 固有魔法 レーダー魔導針 使用機材メッサーシャルフ Bf110C-1 ユングフラウ Ju88C-6 ほか 使用武器20mmMG FF MG151/20 ほか その他史上初の夜間戦闘100機撃墜を達成したグレートエース。 本来、魔導レーダー能力など夜間戦闘向けの固有魔法は持っていなかった。 創設間もない夜間戦闘航空団に、少しでも適正のある者として招集された。半年ほどは個人としても軍組織としても発展途上の夜間戦闘という場に適応できず、度々昼間戦闘部隊への転属願いを出していた。 才能を信じた上官ファルク少佐によって慰留され、機材、戦術の充実と共に夜戦眼が開花。 1942年以降の疑似魔導針技術の開発により、後天的に固有魔法としてレーダー魔導針を得た。固有魔法の後天的獲得はほとんど報告がない希少事例。 1945年にシュナウファー少佐に抜かれるまで、人類1位の夜戦エースであった。 1944年6月、戦功により中佐昇進・柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字章を受章。大々的な広報活動に関わることとなり、完璧な「月下の撃墜」シーンを演出・撮影。ナイトウィッチ隊全体の士気向上のみならず世界的に自らの名前を轟かせた。 1944年10月のエンジントラブル事故をきっかけに、著名なエースの喪失を恐れた皇帝・軍上層部の意向で前線を退く。本人も訓練生時代から多発した事故で疲弊しており、後進育成と部隊管理に専念することに同意した。 謹厳実直、真面目で勤勉。黙っていると若干冷たい印象があるが、喜怒哀楽を素直にあらわす明るく外向的な性格。自身が苦労した経験から面倒見が良く、部下を誘って料理やショッピングするのが好きである。 恥ずかしいのでほんらい取材は苦手で断っていた。上述の撮影を受け入れたのも、ナイトウィッチ隊全体の広報という側面があったため。 イメージモデル ヘルムート・レント (1918-1944)フルネーム ヘルムート・ヨハネス・ジークフリード・レント(Helmut Johannes Siegfried Lent) 撃墜数 110-113(ドイツ空軍夜間第二位)うち105機が夜間戦闘によるもの。 その他夜戦パイロットとして宝剣付柏葉騎士鉄十字章を授章されたのはレントとシュナウファーのみ。 ノイマークのピレネー(現:ポーランド領)出身。 ルター派の牧師ヨハン・レントの五子として生まれる。洗礼名はヘルムート・ヨハン・ジークフリート・レント。 1936年4月1日、17歳10ヶ月で空軍に入隊すると、当事エリート集団であったIII/ZG76に少尉で配属される。乗機はBf110。 ポーランド戦で初撃墜、以後英空軍迎撃、デンマーク・ノルウェー侵攻でスコアを重ねBf110では数少ないエースとなる。 バトル・オブ・ブリテンでの大敗から駆逐機としてのBf110の存在価値が乏しくなると、創設間もない夜戦隊の主力として活路を見出され、レントの属するI/ZG76は夜間戦闘部隊であるII/NJG1に改変される。 改変と同時に中尉に進級し第6中隊長に抜擢されるが、昼間戦闘と勝手の違う夜間戦闘法に馴染めず、1940年12月、NJG1航空団司令官ファルク少佐に昼間戦闘への転属願いを出すも慰留される。 1941年5月11/12日夜に夜間発撃墜を記録し開眼すると、8月30日までに夜間撃墜スコアを7機まで伸ばし騎士鉄十字章を受賞。夜間エースの仲間入りを果たす。 1941年11月1日、大尉に進級しII/NJG2飛行隊司令官に昇格、翌1942年6月6に通算スコア42機に達し全軍で98人目の柏葉騎士鉄十字章を受賞。翌1943年1月8日に50機撃墜到達。 1943年8月1日、少佐に進級しNJG3航空団司令官に昇格、翌日付で全軍32人目の剣付柏葉騎士鉄十字章を受賞。通産スコアは85機。 1944年6月15/16日夜には僅か7分間で3機のランカスターを撃墜し、夜戦パイロットとして初の100機撃墜を達成。この時消費した砲弾は57発に過ぎなかった。これを受け7月31日付で中佐に進級、全軍で15人目の宝剣付柏葉騎士鉄十字章を授与された。 同年10月5日昼、要務の為パダーボルン基地に着陸しようとした乗機のJu88G-6が墜落。同乗の部下3名は翌朝までに死亡し、レント自身も2日後に病院で死去。 死後大佐に進級、空軍葬で生前の功績を称えられた。生涯戦績は1529回出撃(うち夜戦396回)で110機(113という説もある)を撃墜。うち61機が四発重爆。 出典 島田フミカネtwitter/WORLD WITCHES 2018 エディタ・プリンツェシン・ツール・リッペ=ヴァイセンフェルト EDYTHA PRINZESSIN ZUR LIPPE-WEISSENFELD 所属 カールスラント空軍 階級 少佐 誕生日 7月14日 その他高い指揮能力と戦闘能力を持つナイトウィッチ。 カールスラントとオストマルクに広大な領地を持ち、欧州各地と繋がりを持つ有名貴族の出自で、王女(プリンツェシン)の称号を持つ王族。 第506統合戦闘航空団の設立に際し、ウィトゲンシュタイン少佐と共にボートカンプ大佐の推薦で戦闘隊長候補に選ばれるが、最終的に撃墜数の多いウィトゲンシュタイン少佐が抜擢された。 イメージモデル エグモント・プリンツ・ツール・リッペ=ヴァイセンフェルト (1918-1944)撃墜数 51 その他オーストリアのザルツブルクで貴族のリッペ家の一員として生まれる。 オランダ・エイセルスタインで同じく貴族出身のドイツ空軍夜間エースであるザイン=ヴィトゲンシュタインの隣に埋葬されている。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集 フレデリカ・ロージヒカイト FRIEDERICA LOSIGKEIT 所属 カールスラント空軍第1戦闘航空団第1飛行隊司令 階級大尉 少佐(1944年10月) 誕生日 11月13日 使用機材フラックウルフ Fw190A-4扶桑駐在武官の任を終え、本国帰還後に使用したユニット。 その他冷静沈着で無口なタイプ。 1942年に初めて扶桑を訪問して風土を気に入り、しばしば扶桑を訪れた。カールスラントからの人員受け入れに積極的だった川滝航空機などのユニット開発、模擬戦を行った。 カールスラントの扶桑駐在武官として、陸軍明野飛行学校で試作中のキ-44と模擬空戦を行う。 1944年10月、諏訪天姫少尉の登場するキ61(二型改)と模擬空戦を実施。 『蒼空の乙女たち』のフリーデリケ・ロージヒカイトと同一キャラクターの可能性がある。 イメージモデル フリッツ・ロージヒカイト (1913-1994)撃墜数 68 その他日本陸軍がメッサーシュミット Bf109Eをドイツから輸入した際に、メッサーシュミット社テストパイロットの民間人であるヴィリー・シュテーアと共に来日。 日本陸軍にロッテ戦法とそれを発展させたシュヴァルム戦法を伝える。しかし当時は理解されず、日本陸軍において4機編隊が本格採用されたのは1943年後半から。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/WORLD WITCHES フリーデリケ・ロージヒカイト FRIEDERIKE LOSIGKEIT イメージモデル フリッツ・ロージヒカイト (1913-1994)撃墜数 68 出典 蒼空の乙女たち ハンナ・ユスティーナ・マルセイユ HANNA-JUSTINA MARSEILLE フルネームはハンナ・ユスティーナ・ヴァーリア・ロザリンド・ジークリンデ・マルセイユ(Hanna-Justina Wallia Rosalind Sieglinde Marseille) 所属カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊中隊長 第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」(1945年) 階級中尉(1939年) 大尉(1945年) 使い魔 大鷲1942年10月の戦闘中に使い魔が戦闘中に「死亡」。 二代目の使い魔は初代の子供。 戦友であった使い魔の死を悼み、戦闘空域真下には小さなピラミッド型の墓標が立てられている。 身長 172cm 誕生日 12月13日 年齢11歳(1939年 - 秘め録CD 下) 14歳(1942年 - アフリカの魔女シリーズ) 17歳(1945年 - ストライクウィッチーズ2) 通称「アフリカの星」 「砂漠の鷲」 「黄の14(ゲルベフィアツェーン)」 愛称 「ティナ」 使用機材メッサーシャルフ Bf109F-4/trop(黄の14号機) メッサーシャルフ Bf109G-2/trop(黄の14号機)F型からG-0型に乗り換えた際、エンジンの過熱が原因で墜落。そのためG型の使用を渋っていたが、周囲の説得と整備班の綿密なチェックの末、この機体に乗り換えた。 使用武器MG34 (Maschinengewehr 34) M1934バレッタ社より贈られた金色のマルセイユスペシャル。 固有魔法 「偏差射撃」双方が複雑な機動を行なっている最中に何もない位置に弾を送り込むと、敵が自ら当たりに来るというもので、通常の偏差射撃とは大きく異なる。 未来視、三次元空間把握、魔弾の3つの魔法を組み合わせた物ではないかと考えられているが、確かな結論ではない。 その他天才的な空戦技能と輝く美貌から「アフリカの星」と呼ばれるウルトラエース。特に射撃に関しては人類最高のウィッチと評される。「標的が勝手に射線に飛び込んでいる」ようにさえ見えるという。 作中の撃墜数ベースによる四強(エーリカ・ハルトマン、マルセイユ、ルーデル、シュナウファー)のうちの一角。 天才肌で自信家、傲岸不遜な性格だが、第501統合戦闘航空団のエーリカ・ハルトマンの事はただ一人ライバル視している。 カールスラント首都ベルリンの生まれ。先祖はカールスラントの産業振興策によってガリアから移住したため、ガリア系の姓。 母親がウィッチで父も軍人という軍人一家に生まれ、前の大戦のエース・リヒトホーフェンに憧れた事から航空ウィッチになろうと決意。 魔法力も早くから発現し、自身、養成学校への入校に意欲的だったが、家庭の不和に周囲の無理解も重なり入校資格はなかなか得られなかった。 これにより力を持て余しトラブルばかりを引き起こしていたが、ベルリンでたまたま出会った貴族に気に入られた事から推薦を得て入校。 訓練生時代は成績優秀にもかかわらず怠惰でいたずらばかりしていた。特にバイエルンの訓練学校から転向してきたエーリカ・ハルトマンに執着し、一方的に突っかかっては軽くかわされる事の繰り返しだった。 教官からは「生意気かつ反抗的」と判断され、訓練学校の首席をハルトマンに奪われた。 卒業後も一部の教官は任官を認めようとしなかったが、その才能を惜しんだ担当教官が強硬に主張、更には皇帝フリードリヒ4世の側近からの助言もあり、無事少尉に任官。 任官後はハルトマン少尉(当時)と共にJG52第4中隊に配属される。初陣でネウロイをドッグファイトに持ち込み初撃墜。 その後も立て続けに撃墜し、2級鉄十字章、次いで1級鉄十字章を授与。 しかし撃墜数を稼ぐために命令を無視して深追い、長機の護衛任務を捨て単騎突撃等を繰り返したため、命令違反と軍規無視、ユニット破壊の懲罰として3日間の禁固処分を受ける。このとき上官だったバルクホルン中尉(当時)も「信頼できない部下」との評価を下している。 結局部隊に馴染めないまま第27戦闘航空団(JG27)第1飛行隊に転属。部隊がアフリカに移動したことから立場が好転。娯楽の少ないアフリカではマルセイユの明るく陽気な性格と大言壮語は好意的に受け入れられた。 それを喜んだマルセイユ自身も、苛酷な環境の中で周囲との協調性と後に神秘的とまでいわれる落ち着きを身につけるに至る。 戦法にも開眼し、驚異的な見越し射撃を完成させ急速に撃墜数を伸ばす。砂塵の向こうのネウロイを誰よりも早く発見する視力、キレがあって正確な曲技飛行、彼我の三次元的な位置を把握し未来位置を予測して弾を送り込む判断力と正確な射撃術、これらの能力が一つに合わさり、まるでネウロイが自ら弾に当たっていくとまで言われた。 乗機のBf109を、E型から最高速度と格闘性能を向上させたF型に機種変更した事も撃墜記録を伸ばした要因となった。 42年5月には1ヶ月で14機、翌6月には33機というハイペースで撃墜、一挙に100機の大台を突破。6月中に75機撃墜で柏葉騎士鉄十字章を授与されていたにもかかわらず、その半月後に柏葉剣付き騎士鉄十字章を受勲。 この異例の撃墜数によりマルセイユの名は一躍世界中に響き渡り、マスコミに「アフリカの星」「砂漠の鷲」等と書き立てられ、その天性の美貌とも相俟ってカールスラントの一大英雄となっていった。 後に中尉に昇進、同時にJG27第3中隊の中隊長となり最前線のトブルクに配属された。 45年現在、世界的に有名なウィッチのうちの一人であり、民間人のファンも多いが、サインはしない主義。 牛乳が大好きで、部隊で牛を飼っている。 喫煙者で、特に水タバコを好む。 声優 伊藤静 イメージモデル ハンス=ヨアヒム・マルセイユ (1919-1942)フルネーム ハンス=ヨアヒム・ヴァルター・ルドルフ・ジークフリート・マルセイユ 通称 「アフリカの星」 愛称 「ヨッヘン」 撃墜数 158 その他西側連合軍機の撃墜数ではドイツ空軍第一位。 見越し射撃(標的の未来位置と弾丸の予想着弾点を想定しての射撃)の名手としてギュンター・ラルと並び称される。 容貌に恵まれ、戦意高揚の為に多くの戦功を報道されたため、ドイツ国民、とりわけ女性の人気が高かった。 規律に無頓着で、素行には問題が多かった。 パイロットとしての命綱である視力を維持する為、牛乳を愛飲した。 後に撃墜王となるエーリヒ・ハルトマンとは面識はなく、JG52着任時の飛行隊司令はフォン・ボニンではなくヨハネス・シュタインホフ。 1942年9月1日には、1日に3回出撃して合計17機を撃墜。 1942年9月30日に墜死。エーリヒ・ハルトマンが初撃墜を記録するのはその約一ヵ月後の1942年11月5日。あたかも、ハルトマンと入れ違うかのように、空を後にしたのだった。 その半生は後年に『撃墜王アフリカの星』として映画化されている。 出典 アフリカの星/アフリカの魔女/世界の航空歩兵シリーズ/砂漠の虎/スフィンクスの魔女/キミとつながる空/TVアニメ(2010年)/秘め録CD 下/秘メ録手牒 下巻/アフリカの魔女 ケイズ・リポート ヴェーラ・メルダース WERA MÖLDERS 所属 カールスラント空軍第51戦闘航空団司令 階級 中佐 誕生日 3月18日 使用機材メッサーシャルフ Bf109F-2(機番不明) その他第二次ネウロイ大戦前期のエースウィッチ。 世界初のネウロイ100機撃墜を記録。 イメージモデル ヴェルナー・メルダース (1913-1941)愛称 「ファーティ(Vati)」(お父さん、親父) 撃墜数 115 その他スペイン内戦におけるコンドル軍団のトップエース(14機撃墜)。 ロッテ戦法とそれを発展させたシュヴァルム戦法を編み出す。 史上初めて100機撃墜を記録し、ドイツで最初に柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章を受章。 戦闘機隊総監を務めるが、任命から数ヶ月後に移動のため乗っていたHe111が悪天候により墜落して事故死。 死後、彼が生前に司令を務めた第51戦闘航空団には「メルダース」という名前が冠された。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集 ルドルフィン・ミューラー RUDOLFIN MÜLLER 所属 カールスラント空軍第5戦闘航空団第6中隊 階級 曹長 誕生日 11月21日 使い魔 茶色の猫 パーソナルマーク 写実的に描かれた茶色の猫 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2/R6(黄の3番機)冬季塗装を施されたユニットで、国籍マークにまで白い塗料が塗られている。 イメージモデル ルドルフ・ミューラー (1920-1947?)愛称 「ルディ(Rudi)」 撃墜数 94 その他JG5に所属し、同隊内で6位のスコアを記録したエース。 初め通信隊に配属されたが、後に戦闘機パイロットに転科。 1943年4月19日、ムルマンスク付近の空戦で被弾。乗機はソ連領内に不時着し捕虜となった。 ムルマンスクの収容所名簿に1947年まで名前が確認されたが、それ以降の消息は不明。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集 エディタ・ノイマン EDYTHA NEUMANN 所属カールスラント空軍第27戦闘航空団第1飛行隊 カールスラント空軍北アフリカウィッチ隊総司令 階級大尉 少佐 大佐(1945年夏) 誕生日 6月5日 使い魔 リピッツァナー 使用機材メッサーシャルフ Bf109F-2/Trop メッサーシャルフ Bf109G-2/Trop 使用武器 MG42可能であれば2丁持ちすることもある。 その他謹厳実直、まじめで理性的、判断が速く有言実行型。高い統率力を持つ部隊指揮官で、権限と責任が広がるほど能力を発揮するタイプ。地上指揮を得意とするが、空戦能力も高い。ガランド少将から参謀に望まれるほど。 オストマルク東部ブゴビナ出身。カールスラントに移住している。ウィッチ適性判明後、航空ウィッチに志願。 JG26で中隊長、JG27で副官を経て、同第1飛行隊飛行隊長、JG27司令・少佐昇進と栄進を続ける。マルセイユのJG27配属時の飛行隊長。マルセイユに好感は抱かなかったが、一流のウィッチにする事を約束する。 JG27司令就任により、北アフリカのカールスラント空軍ウィッチの最高指揮官となる。大佐昇進とともに北アフリカウィッチ隊総司令の地位についている。 声優 たかはし智秋 イメージモデル エドゥアルト・ノイマン (1911-2004)愛称 エドゥ 撃墜数 13 その他JG27に所属し、フランス侵攻、バトル・オブ・ブリテン、北アフリカ戦線で活躍。 1989年にエジプト政府に協力を仰ぎ、当時のJG27メンバーと共同でマルセイユの死没地に墓碑(ピラミッド)を建立。 出典 秘メ録手牒 下巻/OVA『ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow』 vol.2 エーゲ海の女神/WORLD WITCHES 2018 テオドーラ・オステルカンプ THEODORA OSTERKANP 所属 カールスラント空軍第51戦闘航空団司令第135戦闘航空団、第233戦闘航空団を経て1939年9月に改称された部隊。 階級 大佐 その他ガランド、メルダースに比べてもベテランのウィッチ。 1939年秋当時、ミュンヘン近郊のバート・アイブリング空軍基地に駐屯。スオムスへの義勇ウィッチ派遣命令に従い、ウルスラ・ハルトマン曹長を送り出す。 イメージモデル テオドール・オステルカンプ(1892-1975) 出典 『スオムスいらん子中隊ReBOOT!』 ライーサ・ペットゲン RAISA PÖTTGEN 所属 カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊 階級 少尉 身長 158cm 年齢 14歳(1942年 - アフリカの魔女シリーズ)16歳 誕生日 9月16日 愛称 「ライ」 使い魔 モズ 固有魔法 なし 使用機材メッサーシャルフ Bf109F-4/trop メッサーシャルフ Bf109G-2/trop 使用武器MG34 (Maschinengewehr 34) その他元々JG27の第3中隊に所属していたが、マルセイユが転属してくるとその僚機に任命された。同隊はメンバーが大幅に減少し、一時期はマルセイユと2人だけになっていた事もある。 当初は命令として特別な感情を抱いてはいなかったが、次第に単なる僚機でなく一種の崇拝者のようになっていく。 子供っぽい外見ながら、おとなしく寡黙ながらも芯の強い性格。マルセイユが「いいところのお坊ちゃん」と評したように、少年のような言動と行動が多く、物腰が柔らかく丁寧な口調が特徴的。 口数があまり多くない為に本人の戦果や能力はあまり伝わってこないが、マルセイユの挙動に付いていき、戦場でその背中を守り続けられる空戦能力は、他の部隊ではより高い戦果を挙げられるのではないかと見られている。 本人はマルセイユと一緒に飛ぶ事が最大の幸せであり、他の部隊に異動する事は全く考えていない模様。 マルセイユに対して崇拝に近い念を抱いており、彼女のサポート役を自認しつつもプライベートでは一定の距離を置いている。6機を撃墜しエースの一人となった時も、マルセイユのおこぼれを貰っただけとして戦果を誇る事はなかった。 加東大尉着任後に配属された稲垣軍曹に親近感を抱き、教育係を務めている。お互い家庭的で面倒見の良い性格からか、すぐに意気投合し、一緒に食事を作っている姿や戦闘でペアを組む姿が見られている。 意外に画才があり、「アフリカ」の部隊マークを自らデザインしている。 声優 楠見藍子 イメージモデル ライナー・ペットゲンその他第27戦闘航空団においてハンス=ヨアヒム・マルセイユの僚機を務めていた。 ハンス=ヨアヒム・マルセイユを「空飛ぶ計算機」と称した。 出典 アフリカの星/アフリカの魔女/砂漠の虎/スフィンクスの魔女/next world witches/キミとつながる空/TVアニメ(2010年)/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集/ワールドウィッチーズ アフリカ版No.2/アフリカの魔女 ケイズ・リポート グンドュラ・ラル GUNDULA RALL 所属カールスラント空軍第52戦闘航空団第8中隊(時期不明) カールスラント空軍第52戦闘航空団第3飛行隊司令(1944年末) 階級中尉(JG52所属時) 大尉(1944年末) 少佐(1944年末の第502統合戦闘航空団所属時) 身長 169cm 年齢 18歳 誕生日 3月10日 使い魔 狼 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2(黒の13号機) メッサーシャルフ Bf109K-4 使用武器MG42 その他優れた統率力と技量を持ち、ハルトマン、バルクホルンに次ぐカールスラント空軍第三位(=人類三位)撃墜記録を持つグレートエース。250機撃墜を達成したのはこの2人よりも早く、全世界で2番目である。 空戦においては見越し射撃の名手で、芸術的な空戦技能を持つ。 カールスラント撤退戦において、撃破したネウロイの破片で視界を遮られるという不運から被弾し脊髄骨折の重傷を負う。再び空を飛ぶのは不可能と言われたが、治療ウィッチの手を借りた懸命の治療と不屈の闘志によるリハビリで、9ヶ月後原隊に復帰。 この入院期間中、後に第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」隊長となる加東圭子の取材を受けている。(アフリカの魔女) 完治したとはいえ空戦時のGは身体に堪える為、古傷を保護するように魔法繊維で編まれたコルセットを着用している。 復帰時、原隊はバルバロッサ作戦に参加してペテルブルグ方面で戦闘を続けていたが、そこで他のエースに負けないよう出撃を繰り返し、撃墜数を急速に伸ばしていった。 同作戦の中止後、同地に第502統合戦闘航空団が設立される際に、優れた指揮能力を買われて司令に任命された。現場指揮は戦闘隊長のポクルイーシキン大尉に丸投げしており、責任は自分が取るが、行動は部下の意見を尊重するという方針を明確にしている。 鋭い人物観察眼を持つ。問題児扱いされていたマルセイユの才能を逸早く見抜いた。 第502統合戦闘航空団結成にあたり、クルピンスキー、管野直枝、カタヤイネンの「クラッシャー3人組」を招聘。 性格はさばさばした姉御肌で、どんなに厳しい状況でも笑みを忘れずに周囲を安心させる豪胆さを持っている。 声優 佐藤利奈 イメージモデル ギュンター・ラル (1918-2009)撃墜数 275(ドイツ空軍第三位) その他見越し射撃の名手。 空戦で2度の重傷を負い、それぞれ長期の入院生活を強いられ、その間前線からの離脱を余儀なくされた。そして、これらの負傷の影響により第一線の戦闘機パイロットとしての寿命を縮めた。なお、1度目の重傷で背骨を3ヶ所も折る怪我を負った際に治療してくれた医師が後の妻のヘルタ。 戦後は再結成されたドイツ空軍に入隊して中将まで昇進。ドイツ空軍総監も務めた。 出典 アフリカの星/第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) ゲオルギーネ・リヒター GEORGIENE RICHTER 所属 カールスラント空軍第51爆撃航空団エーデルヴァイス第3中隊同中隊はMe262による戦闘爆撃の実験部隊に指定。ガリアで実戦テストを実施。 階級 中尉 使用機材 メッサーシャルフ Me262A-2a(170096号機)Me262は高速力を活かし戦闘爆撃への使用が構想された。 イメージモデル ゲオルグ・リヒター 出典 第1独立特殊作戦航空団全記録 エディータ・ロスマン EDYTHA ROSSMANN 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第4中隊 階級 曹長 身長150cm(秘メ録手牒 下巻) 151cm(第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集) 年齢 19歳(1944年末) 誕生日 1月11日 愛称 「パウラ」「小さい」という意味のラテン語「パルトゥス」に由来。 使い魔 キツネ 使用機材メッサーシャルフ Bf109E-4 メッサーシャルフ Bf109G-2 使用武器MG34 MG42 その他長い軍歴を持つベテランウィッチ。撃墜数は100機未満と、カールスラント空軍内では珍しくない数字だが、その実力は多くのトップエースからも評価されている。 カールスラント中央部、オストマルク国境に近いゲーラ出身。 幼少時に大病を患い体の成長が遅れ、身長が低く体力もあまりない。この体力的なハンデをカバーするために一撃離脱戦法を研鑽。 早くから魔法能力が発現したため航空ウィッチを目指していたが、身体能力の低さから軍の採用基準を満たせなかった。半ば諦めていたものの、ヒスパニアにおける怪異発生に伴いウィッチの大増員に迫られた軍部は、特に魔法力優秀な者に対して身体的な基準を緩和。念願の航空ウィッチとなる事ができた。 但し、士官養成学校の採用基準は緩められていなかったため、一般ウィッチとして採用されている。 適正試験と簡単な訓練の後に軍曹に任命され、ヒスパニアに送られ第88戦闘飛行隊に配属。小柄な体と体力不足は訓練と努力だけではカバーできず、他のウィッチのドッグファイト戦法について行けなかった。 研究熱心な性格から辛抱強く怪異の動きと自分達の飛行を観察し、死角から急接近して急所に一撃を加え、素早く離脱する一撃離脱戦法が有効であり、また自分にも可能な戦法であると気付く。ドッグファイトより疲労が少なく、無駄弾の少ないこの戦法は、新しい戦法を模索していた当時の中隊長メルダース中尉の目に留まり、2人1組を基本とするロッテ戦法を生み出す契機となった。 特に最新型のユニットであるBf109に適した攻撃方法であった事から、メルダース中尉とのロッテ戦法の研究は急速に洗練されていった。 戦役後は曹長に昇進してJG52に転属。新戦法を部隊に伝え、練度を高めるための教育係に任命される。ネウロイ侵攻後は、教育の一環としての新人ウィッチの実地教練等で撃墜数を伸ばした。 勘と反射神経で動く天才型ウィッチの戦い方とは異なり、一撃離脱戦法は理論を他人に教える事が容易だった。 教え上手で人当たりがよく前向きな性格から、新人の教育係として重宝されている。多くの優秀なウィッチが教え子となり、ハルトマン少尉(当時)のように後の大エースへと成長した者も少なくない。 自分の能力に限界がある事を認めているため、育てた「生徒たち」が自分よりも優秀なウィッチになり、自らの階級や撃墜数を越えて成長していく事を楽しみにしている。 素直な新人だけでなく、生意気で天才肌のドッグファイターであっても辛抱強く必要な基礎をしっかりと教える事ができた。 本人も教育係曹長という役割を喜んでこなしており、士官学校への入校を頑なに拒んでいる。 JG52当時、配属されたばかりのハルトマン少尉の長機となり、その後もしばらくペアを組んでいたが、ビフレスト作戦の最中に異なる任務に従事し離れ離れになった。 後にバルバロッサ作戦に参加し、ペテルブルグで結成された第502統合戦闘航空団に所属。同隊でも教導を担当している。 戦場では真面目な先任曹長だが、それ以外では陽気な享楽家で、毎日を楽しく生きるための努力を惜しまない。食材確保のために休日を丸々潰すことも珍しくないという。 素行不良と女好きで知られる同隊のクルピンスキー中尉から新人達を守るべく奮闘するが、半分冗談で、個人同士では頼もしい戦友といえる関係。 声優 五十嵐裕美 イメージモデル エドムント・ロスマン (1918-2004)愛称 「パウル(Paule)」 撃墜数 93 その他新人時代のエーリヒ・ハルトマンの長機だった。 小柄な体躯で、指導者として優秀。 勇猛さでなく頭脳で飛ぶタイプのパイロットで、腕の負傷もあり格闘戦(ドッグファイト)を好まず、遠距離からの奇襲攻撃戦法を得意としていた。 明朗快活な芸術家気質、美声の持ち主で歌が得意。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/next world witches/第五〇一統合戦闘航空団要略増補記録集/秘メ録手牒 下巻/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第三集/TVアニメ『ブレイブウィッチーズ』(2016年) ハンナ・U・ルーデル HANNA U RUDEL フルネーム ハンナ・ウルリーケ・ルーデル(Hanna-Ulrika Rudel) 所属カールスラント空軍第2急降下爆撃航空団第十飛行中隊隊長後に司令。 階級 大尉 誕生日 7月2日 使用機材Ju87 フラックウルフ Fw190D-9臨時塗装のユニットであり、余っていた新型を一時的に使用した可能性が高い。 その他カールスラント最高(=世界最高)の対地エースで、最強の地上攻撃女王として著名。 作中の撃墜数ベースによる四強(エーリカ・ハルトマン、マルセイユ、ルーデル、シュナウファー)のうちの一角。 第二次ネウロイ大戦勃発時にはオストマルク国際ネウロイ監視航空団に所属。 1940年以降に階級は大佐に、役職は第二急降下爆撃航空団司令に昇進。 声優 上田瞳 イメージモデル ハンス=ウルリッヒ・ルーデル (1916-1982)通称「スツーカ大佐」 「ソ連人民最大の敵」 撃墜数 9 その他急降下爆撃で史上最高の戦果をあげたパイロット。 第二次世界大戦においてドイツ全軍で唯一、黄金柏葉剣付ダイヤモンド騎士鉄十字勲章を授与された。 ダグラス・バーダーや、第二次世界大戦後に知り合ったピエール・クロステルマンとは生涯の友人となった。 出典 『スオムスいらん子中隊』/『スオムスいらん子中隊ReBOOT!』/第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集/スツーカの魔女/WORLD WITCHES 2018 エリカ・ルドルファー ERICA RUDORFFER 所属 カールスラント空軍第54戦闘航空団 階級 大尉 その他ハンナ・フィリーネとともに、ノヴォトニー、キッテル異動後のJG54を支えるウィッチ。 イメージモデル エーリヒ・ルドルファー(1917-2016) 出典 WORLD WITCHES 2018(ハンナ・フィリーネ) リーケ・ザクセンベルク RIKE SACHSENBERG 所属 カールスラント空軍第44戦闘団(百舌“ヴュルガー”中隊) 階級 少尉 誕生日 7月12日 使用機材フラックウルフ Fw190D-9(600424号機) その他「百舌中隊」では中隊長代理を務める。 イメージモデル ハインツ・ザクセンベルク (1922-1951)愛称「ハイノ(Heino)」 「ヴィマーザール(Wimmersaal)」 撃墜数 104 その他第一次大戦時のエースパイロット、ゴッドハルト・ザクセンベルクの甥。 新人としてのJG52配属時にはエーリヒ・ハルトマンより3ヶ月若く、最年少パイロットだった。 空戦技術に加え、茶目っ気のある人柄で知られる。中隊長リッペルト中尉が撃墜された際に戦死と早合点し、〝通夜代〟にと同中尉が将校クラブに貯めておいた現金200マルクを勝手に引き出して中隊全員で飲み明かすが、その最中に中尉は生還。すると通夜を〝生まれ変わりの儀式〟にしてしまった。 黒海沿岸アナパ基地のシャンペンが底をついたため、後方のニコライエフ基地に“出張”したザクセンベルクは増槽ラックにビア樽を吊り下げて帰還、卓越した操縦技術で無事着陸し隊員から喝采を浴びた。言うまでもなく軍規違反である。 欧州における第二次世界大戦末期には、離着陸時のMe262を援護するためにレシプロ戦闘機で編成された基地上空防衛戦闘機隊の第44戦闘団ヴュルガー中隊(百舌中隊)に所属。彼が搭乗したFw190D-9「赤の1」には、"Verkaaft s mei Gwand I foahr in himmel!"(服を売り払って天国へ!)というスローガンが書かれ、機体下面は味方の対空砲火に誤射されることを防ぐために赤地に白のストライプで塗装されていた。 Me262については「少なくともプロペラの付いていない物は信用しない」と答えている。 終戦間もない1951年6月17日、戦傷の合併症が原因で死去。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集 ハインリーケ・プリンツェシン・ツー・ザイン・ウィトゲンシュタイン HEINRIKE PRINZESSIN ZU SAYN WITTGENSTEIN 所属 カールスラント空軍第5夜間戦闘航空団第4飛行隊司令 階級大尉 少佐 身長 163cm 年齢 16歳(1944年末) 誕生日 8月14日 使い魔 黒猫 愛称 「姫様」 固有魔法 使用機材ユングフラウ Ju88C-6(C9+DE号機) 使用武器MG151/20 ピストルグリップや電気発火式のトリガー、サブグリップ等を現地改修で装着し手持ち式に改修した爆撃機の防御銃座。 最精鋭である第501統合戦闘航空団にすらなかなか行き渡らない、大威力の薄殻魔法榴弾(マインゲショス)を優先的に配備されている。 その他オラーシャに起原を持ち、カールスラントに移住した名門貴族の家系の出自で、王女(プリンツェシン)の称号を持つ王族。欧州各国に影響力を持ち、一族の中にはバルトランド王室とも深い繋がりを持つ者もいる名家。 幼い頃より貴族として、ウィッチとしての使命を厳しく躾けられて育つ。 正義感が強く、弱者を守る事を使命と心得る一方、出自からやや世間知らずで幼く激し易い一面もある。 無自覚に、自分に出来る事を他人に要求する困ったタイプの天才だが、自己にも厳しい平等さと、生来のカリスマ性や立ち振る舞いから、周囲には一種独特の信者・親衛隊とでもいうべき集団が形成されている。部下や整備班に対し妥協のない態度で臨む一方で、功あったものに対しては柔らかい態度を見せるなど、人心の掌握に関して天賦の才がある。 整備班員の談『リカバーできる程度の整備ミスをして、ぐりぐり踏まれるところをローアングルで観察するだけのお仕事です でもやり過ぎるとクビにされるので、その加減の駆け引きが俺を熱くする』 積極果敢な攻撃重視のスタイルで撃墜数を伸ばし、カールスラント3位(=人類3位)の夜間戦闘エースとなった。ペテルブルグ防衛任務に就いていた1943年6月24日夜に4機連続撃墜、同7月24日夜に6機連続撃墜を記録している。 第5夜間戦闘航空団第4飛行隊での40機撃墜超の戦果を称え、同部隊は第100夜間戦闘航空団第1飛行隊と改称されたが、直後にロンドン防衛任務に引き抜かれ西部戦線に移動、翌年少佐進級の上で第2夜間戦闘航空団司令に任命された。 年齢や戦功の近いシュナウファー大尉を一方的にライバル視していたが、彼女の生い立ちや苦労を知るとを態度を軟化させ、今では一方的に心の友に認定し陰日向に助けを惜しまない。シュナウファーからの評『基本コワイ人。時々親切にしてくれるけど、なんでそうされるのかわからない』 ナイトウィッチの無線通信コミュニティを「子供の遊び」と当初は軽んじていたが、シュナウファー大尉の影響もあって、こっそり参加してみようかと画策中である。 声優 川澄綾子 イメージモデル ハインリヒ・プリンツ・ツー・ザイン=ヴィトゲンシュタイン (1916-1944)撃墜数 83(ドイツ空軍夜間第三位) 通称 「王子」 その他デンマーク貴族ザイン=ヴィトゲンシュタイン家の生まれで、三人兄弟の次男。ナポレオン戦争時代のロシア帝国陸軍指揮官陸軍元帥、ペーター・フリスチャノヴィチ・ツー・ザイン=ヴィトゲンシュタイン・バーレブルクの子孫。 幼少期は欧州各地の様々な学校で学ぶが、1932年にヒトラーユーゲントに入隊すると、翌年にはグループ長となり指導部隊、実践隊等を統率し、地域リーダー学校で更なる準軍事スポーツ訓練を受けた。 1937年にバンベルクの第17騎兵連隊に入隊、同年ドイツ空軍に転籍し戦闘訓練学校に入校、翌年将校に任官し少尉に昇進、様々な飛行場での勤務を経て翌年KG54に配属。 1939年、第二次世界大戦が勃発するとフランス侵攻の西部戦線で最初の実戦を経験し、続いてバトル・オブ・ブリテンにKG1所属の観測員として参加。この間に一旦パイロット訓練学校に戻り、夜間飛行任務に必須の盲目飛行に習熟している事を認定した「 C2 -免許」として知られる「空軍高等パイロット2種免許(Erweiterter Luftwaffen-Flugzeugführerschein 2)」を取得、復帰後は幾つかの作戦を経て夜間戦闘機部隊へ転属。 NJG2に所属し、初戦果を挙げた1942年からNJG5での東部戦線等でスコアを重ね、NJG3を経て1944年1月1日には古巣のNJG2に戻り戦闘航空団司令に任命されるが、1月21日に戦死。乗機はJu88を好み、Bf109への改変命令が発せられた後も、最初の飛行で技術的問題を起こした事もあり改編に応じなかった。 遺骸は一旦埋葬された後に改葬され、現在はオランダ・エイセルスタインで同じく貴族出身のドイツ空軍夜間エースであるエグモント・プリンツ・ツール・リッペ=ヴァイセンフェルトの隣に埋葬されている。 天性のレーダー感覚や射撃センスから戦闘機パイロットとしては極めて優秀ではあったが、完璧主義者の王子気質で、指揮官・将校の器ではないと評された。作戦中にレーダー探知した敵機を見失ったという理由で、無線士/レーダー操作員に機内で直立不動の姿勢をとらせた上、三日間の兵舎内禁固処分にした。 年功と階級を振りかざし、出撃を遅らせた上で自身の到着前に既に他の戦闘機が敵機を捕捉していると、無線通信で名乗りを上げ、戦場を譲るよう通達。 その反面、周囲から「王子」と呼ばれることを嫌っており、あくまで一パイロットであろうとした。 ヒトラーに失望し、その暗殺を考えていたが果される事は無かった。 出典 next world witches/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集/ワールドウィッチーズ ヨーロッパ版Vol.2/ストライクウィッチーズ 劇場版/ストライクウィッチーズ 劇場版 オフィシャルファンブック コンプリートファイル ヴェンデルガルト・シェンク WENDELGARD SCHENCK 所属 カールスラント空軍第210高速爆撃航空団第1中隊中隊長地上爆撃部隊。 階級 中尉 使用機材メッサーシャルフ Bf110C(M8+AC機)ハチのマークが入っている。ハチのマークで知られる第1駆逐航空団第2飛行隊とは別部隊だが、誤認されることが多い。 メッサーシャルフ Me262 その他Me262に搭乗するようになってからのほうが有名。 イメージモデル ヴォルフガング・シェンク 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 ハイデマリー・W・シュナウファー HEIDEMARIE-W SCHNAUFER 所属 カールスラント空軍第1夜間戦闘航空団第4飛行隊 階級 大尉 身長 158cm 年齢 15歳(1944年) 誕生日 2月16日 通称 「サン・トロンの幻影」 使い魔 白隼 固有魔法 『夜間視能力』 使用機材メッサーシャルフ Bf110G-4 使用武器MG42 MG151/20 その他カールスラント最強(=世界最高)のナイトウィッチで、1944年末時点で100機に迫る撃墜数の全てが夜間戦闘によるもの。 作中の撃墜数ベースによる四強(エーリカ・ハルトマン、マルセイユ、ルーデル、シュナウファー)のうちの一角。 カールスラント南方、ガリアとの国境に程近いカルフ出身。 幼少時に魔法力が発現、夜目が利いた事からナイトウィッチとしての将来を嘱望されていた。幼少時には夜間視能力の制御ができず、常に薄暗い屋内での生活を余儀なくされた。 10歳でウィッチ養成機関に入校し、能力の制御を含めた教育を施される。夜間視能力の暴発はなくなったが、以前に傷めた視神経は魔法治療でも回復せず、かなり度の強い眼鏡を常用している。 飛行適正も高く、養成学校ではすぐに飛行ウィッチ候補生として飛行訓練を受けた。 卒業と同時に少尉任官され第1夜間戦闘教練航空団に配属、Bf110を受領してナイトウィッチとしての本格訓練を受け、その後正式に同部隊第2飛行隊に配属された時は、飛行技量の優秀さとナイトウィッチとしての能力の高さから既に飛行隊本部付き戦技将校に任命されていた。 実戦でも夜戦で活躍し、特に八木・宇田式呪術陣と組み合わせたリヒテンシュタイン式魔導針に基づく新技術を使用してからは、ネウロイを遠距離から捕捉する事が可能となり、撃墜数は急上昇していった。 人付き合いが苦手な割には指揮能力が高く、大尉に昇進すると同時に第1夜間戦闘航空団第4飛行隊の司令となる。 後に撃墜100機を達成し少佐に昇進、カールスラント最年少の戦闘航空団司令となる。 孤独な幼少期の反動からか、引っ込み思案で繊細。同世代の友人がおらず、遊んだり羽目を外したりした経験がないため、生活は抑制されている。だが同世代の友人を求める気持ちは強く、特にナイトウィッチに対してはそれが顕著である。 早期よりウィッチとしての教育を受けていた事から、どこか自分はこうあるべきという型にはめる事が多い。 所属部隊では、その神秘的な雰囲気や一生懸命さ、それにいつも困っている様子から、上官や部下を問わず人気が高いが、本人はそれに気付いていない。 車が苦手。 大型ネウロイを取り逃がした事からベルギカ領サン・トロンにおける幽霊ウィッチ騒動の発端を作り、調査に訪れたヴィルケ中佐、バルクホルン大尉、ハルトマン中尉、レンナルツ曹長と共に対象の大型ネウロイを共同撃墜。(キミとつながる空) 魔導針を利用したナイトウィッチ同士の交信により、ロマーニャでの夜間高高度偵察訓練従事中にQSLカードを交換した第501統合戦闘航空団のリトヴャク中尉と交友がある。(秘め歌コレクション 2) 声優 植田佳奈 イメージモデル ハインツ=ウォルフガング・シュナウファー (1922-1950)通称 「サン・トロンの幽霊(The Night Ghost of St. Trond)」 撃墜数 121(ドイツ空軍夜間第一位)全てのスコアが夜戦仕様Bf110での夜間戦闘によるもので、西側連合軍機の撃墜数ではハンス=ヨアヒム・マルセイユ、ハインツ・ベーアに続いてドイツ空軍第三位(121機)。 1945年2月21日には、1日に合計9機のイギリス空軍の重爆撃機を撃墜(未明に2機、夜間に19分で7機)。 その他二次大戦開戦2ヶ月後の1939年11月1日、17歳で空軍に入隊すると飛行学生時より技量を認められ、卒業後少尉任官しNJG1に配属されると同時に飛行隊本部付きの戦技将校を拝命していた。 1944年6月22日に84機目の戦果を挙げ、既に戦死していたザイン=ウィトゲンシュタイン(83機)を抜いてヘルムート・レントに次ぐ夜戦スコアNo.2となる。同10月9日、史上2人目となる夜戦スコア100機を達成。 同10月16日、この功績により宝剣付柏葉騎士鉄十字章を授章。 同11月4日、少佐に進級しNJG4司令に栄転。22歳の航空団司令はドイツ空軍で最年少。 終戦後は家業のワイン商を継ぐが、1950年7月13日、ワイン買い付けのため訪れたフランス・ボルドーで自動車事故に遭い、7月15日に収容先の病院で死去。 出典 世界の航空歩兵シリーズ/キミとつながる空/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第四集 エルフリーデ・シュライバー ERFRIDE SCHREIBER 所属 カールスラント空軍第131先行実験隊「ハルプ」第3飛行中隊 階級 少尉 身長 159cm 誕生日 11月11日 使い魔 黒猫 使用機材メッサーシャルフ Bf110 メッサーシャルフ Me262A-1a 使用武器 MK 108 コールサイン 「シュバルツカッツェ1」 その他ふだんはのんびりマイペース、やるときはやるタイプ。 Bf110の搭乗経験があったため、エンジン懸架構造が似たMe262の実験部隊「ハルプ」に配属される。ヘルマ・レンナルツ曹長の長機となるが、レンナルツ曹長には緊張感の欠如をしばしば叱られている。 レンナルツ曹長のパーソナルマーク「敬礼する黒猫」を描いた本人。 イメージモデル アルフレート・シュライバー(1923-1944)撃墜数 5 その他1944年7月、ドイツ空軍におけるジェット機による最初の公認撃墜(ただし損傷による着陸失敗による)を挙げたエース。 1944年11月、不時着時に塹壕に着陸脚を取られ横転、戦死した。 出典 『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲』/WORLD WITCHES 2018 ヴェンデリーン・シュレーア WENDELIN SCHRER 所属 カールスラント空軍第27戦闘航空団第8中隊 階級 大尉 誕生日 2月12日 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2/trop(赤の1号機) その他北アフリカ戦線でマルセイユに次ぐ撃墜数を上げ、その後も出撃回数は少ないものの、超大型ネウロイを含む多数の撃墜を果したエース。大物食いで知られる。 ララサーバル中尉(当時)とのペアはスフィンクス作戦後の大型ネウロイ撃破に活躍。陽気で知られるヒスパニア人ながら厳格で生真面目なララサーバル中尉とは相性の良いペアであった。 両者とも非常に口数が少なく、その会話は必要最低限の一言二言の単語だけが続く非常に面白みのないものであったという。ただ一度、食生活に関して延々激論を交わした事がある。 食には無頓着で、何でも食べられればそれでいいという考え。 43年4月には大尉となりシチリア方面へ転属。 イメージモデル ヴェルナー・シュレーア (1918-1985)撃墜数 114四発重爆26機を含む102機が米・英軍機で占められる。 撃墜数114のスコアに要した総出撃回数はたったの197回。ハルトマン352機/1425回、バルクホルン301機/1104回、マルセイユ158機/382回というスーパーエースの数字と比較すると、出撃回数に対するスコア比率において如何に非凡な戦果であるかが分かる。 その他北アフリカ戦線における撃墜数でハンス=ヨアヒム・マルセイユに次いでドイツ空軍第二位。 マルセイユ亡き後のJG27のトップエースとしてスコアを伸ばし、エーゲ海・シシリー島・南部イタリアと後退しながら奮戦。 1944年3月14日、本土防空部隊III/JG54飛行隊司令に転じるが、8月4日にエンジン故障による不時着で重傷を負い3ヶ月の入院。 負傷が癒えると戦闘機隊指揮官学校付きに補されて後進の指導に当たったが、翌1945年2月14日、少佐に進級しJG3航空団司令官に任ぜられ、再び第一線に復帰。 デンマークに近いシュレスビヒ・ホルシュタイン地方に後退し最後の防空戦に従事。 戦後は民間人として過ごした。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集/ワールドウィッチーズ アフリカ版No.6 オティーリエ・シュルツ OTTILIE SCHULZ 所属 カールスラント空軍第27戦闘航空団第3中隊 階級 上級曹長 その他ゲアトルーデ・ホムート中尉の僚機。 ホムート中尉の負傷転出と同じ頃に第3中隊から転出。 イメージモデル オットー・シュルツ(1911-1942) 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 グーニラ・シュペヒト GUNILA SHPEHIT 所属 カールスラント空軍第26駆逐航空団第1飛行隊付補佐官部隊マークは「ネウロイを追い回す魔女」。 階級 少佐 使用機材 メッサーシャルフ Bf110C(U8+BB機) 固有魔法 魔眼 その他優れた魔眼の持ち主で、坂本美緒少佐と並び眼帯で有名なウィッチ。 優秀な指揮官。報告書の出来に定評があり、任務では完璧主義者として知られる。 パーソナルマークは「空飛ぶ鉛筆」。 イメージモデル ギュンター・シュペヒト(1914-1945) 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 ヴォルフヒルダ・トネ WOLFHILDA TONNE 所属 カールスラント空軍第53戦闘航空団第3中隊 階級 中尉 誕生日 2月28日 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-4(黄の7番機)東部戦線用塗装の上にトロピカル塗装で塗り直されているユニット。 その他東部戦線や地中海方面で活躍したウィッチ。 イメージモデル ヴォルフガング・トネ (1918-1943)撃墜数 122 その他JG53に所属し、東部戦線・北アフリカ戦線で活躍したエース。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第六集 テオドーラ・ヴァイセンベルガー THEODORA WEISSENBERGER 所属カールスラント空軍第5戦闘航空団第2飛行隊司令 カールスラント空軍第7戦闘航空団司令 階級大尉 少佐 誕生日 12月21日 使用機材メッサーシャルフ Bf110 メッサーシャルフ Bf109G-2/R6(白の4号機) メッサーシャルフ Me262A-1a(111002号機) その他北極地区を担当したJG5のトップエース。 元々はBf110を使用していたが、Bf109に乗り換えてから急激に撃墜数を伸ばし、44年7月には200機撃墜を果たしている。 新型機用の部隊として最初に指定された実戦部隊である第7戦闘航空団に大尉で転属し、最初は第1飛行隊司令、次いで少佐に昇進し航空団司令となった。 イメージモデル テオドール・ヴァイセンベルガー (1914-1950)撃墜数 208(ドイツ空軍10位)うち8機がMe262によるもの。 愛称 「テオ」 その他ヘッセン州ミュールハイムに生まれる。 早くからグライダー飛行の免許を取得していたが、空軍へ入ったのは遅く、大戦勃発後に双発機Bf110パイロットとして訓練を受け、部隊配属時には既に27歳近くであった。 ノルウェー北部に展開していた1(Z)/JG77に曹長として配属され、1942年9月8日までに23機の撃墜を記録。 1942年1月の部隊改変を挟み、9月15日に6/JG5に転籍してBf109を愛機とすると急激にスコアを伸ばし、騎士鉄十字章を授章。1943年3月には33機の高密度撃墜を記録。 1943年6月15日に中尉進級の上7/JG5中隊長に昇格、7月4日には7機撃墜し100機撃墜を突破。8月2日付で柏葉騎士鉄十字章が授与され、極北戦域を代表するエースとなる。 1944年4月20日付で大尉に進級、II/JG5飛行隊司令官に昇格。6月には連合軍のノルマンディー上陸作戦に対しII/JG5を率いフランスに移動、米英機を相手にスコアを伸ばし、7月25日は8人目の200機撃墜エースとなった。 ドイツ本土に後退後、同年秋にII/JG5がIV/JG4に改編され、12月1日付でMe262による本土防空部隊であるI/JG7飛行隊司令官に補され、翌45年1月15日に罷免されたシュタインホフの後任としてJG7航空団司令に抜擢、少佐に進級。以後終戦までMe262で出撃を続けた。 同じく208機撃墜でドイツ空軍10位のエースであるエールラーとは上官・部下として、またスコアを競う戦友としてJG5、JG7の長い期間を共に過ごし、彼の最後の通信を受けている。 戦後はレーシングドライバーとなるが、1950年ニュルブルクリンクで開催されたレースで事故死。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第五集/第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 ヨハンナ・ウィーゼ JOHANNA WIESE 所属 カールスラント空軍第52戦闘航空団第1飛行隊長 階級大尉 少佐(ガリア解放後) 身長 163cm 年齢 18歳(44年時) 誕生日 5月7日通称 「クバンの獅子」 使い魔 パグ 固有魔法 不明 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-6 メッサーシャルフ Bf109G-4東部戦線の補給の都合からその時々に応じて使える機体に乗っていたため、複数の同タイプ機を使用している。 その他バルクホルンが第52戦闘航空団第2飛行隊長だった時、第1の隊長を務めていたウィッチ。 真面目なお姉さんタイプだが、天然でお色気女教師のオーラが漂う。バルクホルンとしては同世代の相談相手として貴重な人物だった。 彼女がいなければ、皇帝に謁見するための小旅行で、バルクホルンの胃に穴が開いていた事だろう。 バルクホルンが第501統合戦闘航空団にいた頃は教官任務で一線を離れていたが、ガリア解放後に少佐に昇級し前線復帰。 1943年、クバン方面にてナージャ・ポポワを保護、部下とする。 イメージモデル ヨハネス・ヴィーゼ (1915-1991)通称 「クバンの獅子」 撃墜数 133 その他シュレジェン地方のブレスラウ出身。 1934年に19歳で国防隊に入り第6歩兵連隊に配属されたが、ドイツ再軍備宣言に伴い1936年に空軍に転属、見習士官専修過程に入る。当初は偵察機パイロットとして勤務したが、1939年10月に戦闘機パイロット専修に転科。 1941年6月22日の独ソ戦開始時はJG52本部付副官の一人だった。 同9月23日に初撃墜を記録、翌1942年6月26日、撃墜スコアこそ7機と低かったものの指導力を買われ中尉に進級、2/JG52中隊長に補された。 1943年1月5日、53機撃墜の功績により騎士鉄十字章を受章。 同5月11日、大尉に進級しI/JG52飛行隊司令官に昇格。これを境にスコアは急上昇に転じる。6月8日に75機、7月5日には一日で12機のIl-2を撃墜し88機、7月17日には100機に到達。 その後、戦況の悪化からペースは落ちたが、翌1944年3月2日には133機となり柏葉騎士鉄十字章を授与された。 同6月11日付をもって本国の戦闘機隊指揮官学校教官に補され第一線を退くが、前線部隊指揮官クラスの相次ぐ消耗により12月1日には少佐に進級の後JG77司令官に補され、再び前線に戻った。 同12月24日、ボットロプ上空で英軍スピットファイアに撃墜され重傷を負い、そのまま終戦を迎えた。 戦後はエーリヒ・ハルトマン同様、ソ連に対する戦争犯罪という不当な理由で同国に拘留され、1949年11月末にようやく釈放され西ドイツに帰還。 エーリヒ・ハルトマン帽子事件当事者の一人。 出典 島田フミカネTwitter/WW2018/WW魔女たちの航跡雲 ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ MINNA DIETLINDE WILCKE 所属 カールスラント空軍第3戦闘航空団司令 階級 中佐 (Oberstleutnant) 身長 165cm 年齢 18歳(一期)19歳(二期1話以前に誕生日を迎えている) 誕生日 3月11日 使い魔 灰色狼の 「クラヴァッテ」ドイツ語でクラヴァッテと発音する単語"Krawatte"は「ネクタイ」を意味する パーソナルマーク 外枠が白いダイヤで内側に茶色のスペードと灰色狼 通称 「スペードのエース」ヴォルフ=ディートリッヒ・ヴィルケが「ピーク・アス(Pik As)」(スペードのエース)の部隊章で有名な第53戦闘航空団(JG53)で活躍したことに由来する思われる。 愛称 「フュルスティン」(女侯爵) 使用機材メッサーシャルフ Bf109G-2/R6(一期) メッサーシャルフ Bf109K-4(機番不明)(二期)ガリア解放後、ベルギカ国内の基地に駐留中にノイエ・カールスラントから届いた新型機。 使用武器MG42 (Maschinegeweher 42) 固有魔法 『三次元空間把握能力』感知系に分類される。近隣全方位のあらゆる目標を感知・識別し、その位置・数・目標の種別を分類することができる。 その他カールスラント東部、オストマルクとの国境に近いポズナニア出身。一説には、バッハの後妻で声楽家でもあるアンナ・ヴィルケの子孫ともいわれており、その為かヴィルケ家では音楽が盛ん。 幼少時から声楽家を目指していたこともあり、歌が得意。ウィーンの音楽学校かザルツブルグにあるモーツァルテウムへの留学を考えていたが、ネウロイの侵攻により断念。ウィッチへの道を選択した。隣家に住んでいた青年、クルト・フラッハフェルト(KURT FLACHFELD)を兄のように慕っており、彼のピアノにあわせよく歌っていた。 出航する空母赤城への餞に、『リリー・マルレーン』を披露。(一期8話) 平和が訪れた際の将来の夢は歌手。(秘め声CD 4) ネウロイ侵攻時は中尉として第53戦闘航空団第7中隊の中隊長を務め、カールスラント撤退戦の中で大尉に昇進、同部隊の第3飛行隊司令となった。後にガリアで第3戦闘航空団への再編成が行われた際、その司令官に就任している。 カールスラント撤退戦の中でバルクホルン大尉やハルトマン中尉と親交を深めた。 ブリタニアに渡った後、上層部に統合戦闘航空団の設立を提唱。坂本少佐と共に隊員選定等に尽力し、ガランド少将やダウディング大将の後押しを受けて第501統合戦闘航空団を設立させた。 ガリア解放後は第501統合戦闘航空団の解散に伴いバルクホルン大尉、ハルトマン中尉と共にベルギカのシントィルイン(サン・トロン)へと異動し、カールスラント奪還作戦に従事していた。 作戦指導や部隊運営に長けており、自分個人の戦果を追求するよりも、部隊全体の効率的な戦果に重点を置いている。ロマーニャでの501JFW再結成以降は出撃よりもデスクワークの方が圧倒的に長く、撃墜数は長らく199機で止まっていた。基地内に侵入した超小型ネウロイを単身の徒手空拳で撃破し、後日200機撃墜を讃えられ柏葉宝剣付騎士鉄十字章を授与された。(二期7話)この偉業はカールスラント魂の具現として大きく報道され、一時期は「ミーナ中佐に続け」とのスローガンが広まるほどだった。 ヴェネツィア解放後は再びサン・トロン基地へと異動し、ハイデマリー・W・シュナウファー大尉を指揮下においた第1独立特殊作戦航空団を編成。 ベルリン奪還作戦発動にあたり、ネーデルラントにて501JFWを再々結成する(三期2話)。 代々音楽家を輩出した家系からか、気品に溢れ物腰優雅で柔らかい。滅多な事では怒らないが、理不尽に対しては誰であろうと真っ向から反対する気骨の持ち主。 柔軟な思考と臨機応変さを持ち合わせているが、心の中の最後の一線を越えると脆く、規則にすがって精神の均衡を保とうとするあまり杓子定規になる面がある。整備兵に志願して軍に在籍していたクルトをパ・ド・カレー撤退戦で喪い、特に親しい人の生死に関わる判断が要求される場面では取り乱し易い傾向があるようだ。 第501統合戦闘航空団結成以前からの戦友であり、部隊運営で立場を共にする事の多い坂本少佐には、友情を越えた特別な感情を抱いているような描写がある。養成所で教官として過ごしている坂本少佐の生徒との関係を心配している。(秘め声CD 6) 同隊の坂本少佐と宮藤軍曹が共に極端で破天荒な言動が多い事から、扶桑皇国のウィッチ全体にある種の諦念に似た偏見を持っている。 誰もが悶絶していた肝油をおかわりするなど、常人とはかけ離れた味覚の持ち主である。(一期6話) シャワー派で、大人数で入る扶桑式の大風呂には苦手意識があるようである。一人で入浴できるタイミングを見計らっている可能性がある。(二期7話) 声優 田中理恵 イメージモデル ヴォルフ=ディートリッヒ・ヴィルケ (1913-1944)所属 ドイツ空軍(ルフトバッフェ) 通称 「フュルスト」(侯爵) 撃墜数 162 出典 TVアニメ(2008年) など多数 パウリーネ・ツォルナー PAULINE ZORNER 所属 カールスラント空軍第5夜間戦闘航空団第3飛行隊飛行隊長 階級 少佐 使用機材 メッサーシャルフ Bf110G-4(C9+AD機)夜戦用だが、味方の対空砲による誤射を避けるため目立つ白色迷彩で塗装。 その他技量の高いナイトウィッチで、味方の対空砲火のなかを飛行することも多かった。 イメージモデル パウル・ツォルナー(1920-2014) 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 アーデルハイド ADELHEID 所属 カールスラント空軍第2急降下爆撃航空団第10飛行中隊 階級 少尉 イメージモデル 不明候補 エルンスト・ガーデルマン (1913-1973)その他 ハンス=ウルリッヒ・ルーデル機の後部機銃手(四代目と思われる)。 候補 アルフレート・シャルノヴスキーその他 ハンス=ウルリッヒ・ルーデル機の後部機銃手(初代と思われる)。 出典 スオムスいらん子中隊 フラバク HRABAK 所属 カールスラント空軍 階級 大尉 その他ベルリン防衛戦からカールスラント撤退戦にかけての戦いでハンナ・フィリーネと親交を結び、切磋琢磨しあうライバル関係となる。 イメージモデル ディートリヒ・フラバク(1914-1995) 出典 WORLD WITCHES 2018(ハンナ・フィリーネ) シュトライプ STREIB 所属 カールスラント空軍第1夜間戦闘航空団司令 階級 少佐 使用機材 ハインツェル He219 その他ファルク少佐とともに夜戦部隊の作戦運用に尽力。1943年7月にファルクがNJG1から異動したため、後任の航空団司令に就任。 He219の開発に協力し、NJG1に持ち込んだ。司令就任前、同機材でネウロイ5機連続撃墜を記録してHe219の優秀性を証明している。 すでに魔法力の減退期を迎えていたため、以後はデスクワーク中心となった。 イメージモデル ウェルナー・シュトライプ(1911-1986) 出典 第五〇一統合戦闘航空団活動写真全記録 カールスラント帝国航空隊 イメージモデル ドイツ帝国陸軍航空隊 オズヴェルタ・ベルケ OSWELTHA BÖLCKE 所属 カールスラント帝国航空隊 誕生日 5月19日 その他第一次大戦時のウィッチ。 空戦の基本ルール8項目からなる「ベルケの格言」をまとめる。 イメージモデル オスヴァルト・ベルケ (1891-1916)通称 「空戦の父」 撃墜数 40 その他第一次世界大戦のドイツ戦闘機エースで、後の大エースとなるリヒトホーフェンを指導。 現代のパイロットにも受け継がれる「ベルケの格言」を残した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集 マキシ・インメルマン MAXI IMMELMANN 誕生日 9月21日 その他第一次大戦時のウィッチで、ベルケの部下。 インメルマンターンと呼ばれる空戦テクニックを考案。 イメージモデル マックス・インメルマン (1890-1916)通称 「リールの鷲」 撃墜数 17 その他インメルマンターンと呼ばれる空戦機動を世界で最初に行なう。 戦闘機パイロットとして初めてプール・ル・メリット勲章を授章。ブルー・マックス(Blue Max=独 Blauer Max)の語源となった。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録 第五集 カールスラント陸軍 イメージモデル ドイツ陸軍 シャーロット・リューダー CHARLOTTE LÜDER 階級 軍曹 その他試作重戦車ユニット6号「ティーガー」の陸上装甲歩兵。 イメージモデル 不明候補 ハンス・ゲオルグ・リューダー少佐 (1908-1989)1942年ドイツ軍第90軍団の一部として初めてティーガーと共にアフリカに派遣された第501重戦車大隊中隊長。 独自に編成したリューダー戦闘団を率いてチュニジアの防衛に当たった。 戦後は連邦軍で連隊長等歴任。 出典 砂漠の虎/スフィンクスの魔女/加東圭子 北アフリカ戦場寫眞記録 フレデリカ・ポルシェ FRIEDERICA PORSCHE 階級 カールスラント陸軍技術少佐 その他1942年の時点では元魔女(エクスウィッチ)。 うやむやのうちに航空魔女として復帰し、シールドが使えないのに戦闘に参加し続ける猛者。愛の力? イメージモデル 不明候補 フェルディナント・ポルシェ (1875-1951) 出典 砂漠の虎/スフィンクスの魔女/スツーカの魔女 民間 カルラ・バウア KARLA BAUR 所属 メッサーシャルフ社テストウィッチ 誕生日 11月13日 使用機材メッサーシャルフ Me262HG1(V9号機)Me262の原型9号機を改造したユニット。 主翼の後退角を増加させ、空気抵抗を減少させて高速性能を上昇させた。 開発中の新型エンジンHeS011Aを搭載する計画もあったが、バルクホルン大尉のテストで同エンジンの不具合が発覚した為、HG2、HG3のテストはJuma004Cで行われている。 イメージモデル カール・バウア (1911-1963)その他メッサーシュミット社のテストパイロット。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 W・ブルーメ W BLUME 所属 アロド航空機製造 誕生日 1月10日 その他先の大戦のエース。 退役後に航空工学を学び、技術者としてアロド航空機製造に入社。 バイエルン天空工場社に移籍したレテル博士の後を引き継ぎ、練習機Ar66の設計を継続させ32年に無事初飛行させた。良好な成績を収めた為、カールスラント空軍の基本練習機として大量採用が決定。 イメージモデル ヴァルター・ブルーメ (1896-1964)撃墜数 28 その他第一次世界大戦時のドイツのエースパイロットで、後年は航空機設計技師として活動した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 G・フィルゼン G FIESEN 所属 フィルゼン 誕生日 4月15日 その他前の対戦で活躍したウィッチで、航空機会社フィルゼン社を設立。 退役後、当初は曲技飛行で生計を立てていたが、従来の機体に不満が生じ、自ら曲技飛行機を設計、開発を行った。うち1機がRK-26で、自身が同機を使用してアクロバット飛行競技会で優勝した事で注目を浴びた。 RK-26はバルトランド空軍によって練習機として採用され、この時の売却益や競技で集めた資金を元に、1930年に自らの会社を立ち上げた。 イメージモデル ゲルハルト・フィーゼラー (1896-1987)撃墜数 19 その他第一次世界大戦時のドイツのエースパイロットで、印刷業・曲技飛行パイロットを経て航空機設計者となりフィーゼラー飛行機を創立。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 ペトラ・ゴットハルト PETRA GOTTHARD 所属 ハインツェル社 使用機材 ハインツェル He162V1(200001号機)各種試験を行った試作機。 その他ハインツェル社のテストウィッチ。He162V1(200001号機)のテストを行った。2度めの試験飛行で接着剤不良が判明し、ブリタニアへの協力要請が出された。 イメージモデル ゴッドハルト・ペーター(Gotthard Peter、?-1944)その他He162の飛行試験にあたったが、デモ飛行時に接着剤の不良からエルロンが脱落し墜落、殉職した。 出典 第一独立特殊作戦航空団全記録 エルネスタ・ニールマン ERNESTA NIERMANN 所属 ノイエ・カールスラント 「魔女の世界」新聞社 その他「魔女の世界」新聞社の女性記者でウィッチ。 ウィッチの養成学校を出ているが、実戦経験はない。 騒がしくおっちょこちょいなところがあるが、意外な根性を持つ。 1941年、配属一年目にしてハンナ-ウルリーケ・ルーデル大佐の取材のためオストマルクの前線に派遣。「特等席」として航空ストライカーユニットを用意され、ともに出撃するはめになる。 ルーデル大佐による陸上超大型ネウロイの撃破を目の前で取材し、その理解者となる。 イメージモデル エルンスト=アウグスト・ニールマン(1914-?)その他ハンス・ウルリッヒ・ルーデルの後方機銃手のひとり。 もとは従軍記者だったという。 出典 『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲』 ギュンター姉妹 GUNTHER SCHWESTERN 所属 ハインツェル社 誕生日 12月8日 その他設計者かつウィッチであり、ハインツェル社に招聘された。 招聘後の1931年、直ちに高速郵便機のHe70を設計、翌32年には初飛行に成功し、8個の速度記録を樹立。この機体の一部は軍用機として採用され、爆撃機や偵察機として使用されている。 He70を拡大強化した高速輸送機のHe111を開発。同機は後に爆撃機となったが、ストライカーユニットの開発に注力する必要があった為、爆撃機型の完成は遅れ、ネウロイ侵攻時にようやく配備が始まった。 ハインツェル社最初のストライカーユニットであるHe49を設計、32年に初飛行させた。カールスラント空軍としても初の国産ユニットであり、テストと改良の後にHe51として正式採用されている。 高速であったが扱い難く、同時期の諸外国のユニットと比べると、取り立てて特徴のある機体ではなかった。 形状自体も宮藤理論が導入される前で、エンジン背負い式の凡庸な物だったが、他の国産ユニットが完成していなかった為、主力機の地位を獲得した。 36年にヒスパニア戦役が勃発すると、同機はヒスパニアに供与され、後には義勇軍であるコンドル軍団が使用して参戦した。 怪異が強大化するに従って対抗が難しくなり、Bf109が完成すると直ちに主力ユニットの座を奪われ、地上攻撃型ユニットへ、更には練習用ユニットへと改変されている。 イメージモデル ギュンター兄弟 (1899-1969(兄) -1937(弟))その他ハインケル社に招聘された双子の航空技術者。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 K・タンク K TANK 所属 フラックウルフ航空機製造設計主任 誕生日 2月24日 その他1931年にフラックウルフ航空機製造に吸収合併されたアルケミスト社の主任設計者で、合併と同時にフラックウルフ社の設計主任となった。 Aシリーズ軽輸送機等の開発を続け、32年には複葉複座のA44を徹底改修し、操縦性能に優れ曲技飛行も容易な機体として完成。高等練習機Fw44としてカールスラント空軍に採用され、民間のパイロット学校やエアスポーツ連盟等でも使用された。 欧州各国やリベリオン等多数の国家で採用され、1,500機以上が生産されている。 自ら設計した単葉のFw56高等練習機は、33年に初飛行、35年に他社との競争審査を受けた結果、カールスラント空軍に採用された。約1,000機の生産が行われ、フラックウルフ社だけでは生産が間に合わず、他の会社でもライセンス生産が行われた。 ヒスパニア戦役等によってストライカーユニットの生産拡大の必要が生じた際、エンジン供給の不安から異なるエンジンを使用したユニットの開発指示が38年に同社に下され、これを受けてFw190を開発し翌39年に初飛行。自らも過去に騎兵科のウィッチであったタンクの「戦闘用ユニットはサラブレッドではなく軍馬であるべき」との持論から、同ユニットは空戦性能や速度性能も優秀で、その上自動操縦も備えて操縦し易く、メンテナンスも修理も簡単で、大量生産も可能と理想的なユニットに仕上がった。 その優秀な性能からBf109に代わって主力戦闘ユニットにとの声もあったが、ノイエ・カールスラントへの疎開とその後の工場再立ち上げに手間取った為、量産が遅れて主力の座を勝ち取る事はできなかった。 しかし大量生産は行われ、頑丈な構造から戦闘爆撃ユニットとしても使用されている。 イメージモデル クルト・タンク (1898-1983)その他1931年から1945年までフォッケウルフ社の設計部門を指揮し、Fw190をはじめ第二次世界大戦における重要な航空機を設計した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 フリーダ・ヴェンデル FRIDA WENDEL 所属 メッサーシャルフ社テストウィッチ 誕生日 2月21日 使用機材メッサーシャルフ Me262V1(PC+UA機)試作1号機。噴流式エンジンの開発に手間取っていた為、従来の魔導エンジンも搭載されている。 試作噴流式エンジン完成後に搭載してテストを行ったが、故障でエンジンが停止。通常エンジンを稼動させて着陸した。 イメージモデル フリッツ・ヴェンデル (1915-1975)その他空軍で飛行教官を務めた後、メッサーシュミット社の主任テストパイロットとなった。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集
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カルラ・バウア KARLA BAUR 所属 メッサーシャルフ社テストウィッチ 誕生日 11月13日 使用機材メッサーシャルフ Me262HG1(V9号機)Me262の原型9号機を改造したユニット。 主翼の後退角を増加させ、空気抵抗を減少させて高速性能を上昇させた。 開発中の新型エンジンHeS011Aを搭載する計画もあったが、バルクホルン大尉のテストで同エンジンの不具合が発覚した為、HG2、HG3のテストはJuma004Cで行われている。 イメージモデル カール・バウア (1911-1963)その他メッサーシュミット社のテストパイロット。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 W・ブルーメ W BLUME 所属 アロド航空機製造 誕生日 1月10日 その他先の大戦のエース。 退役後に航空工学を学び、技術者としてアロド航空機製造に入社。 バイエルン天空工場社に移籍したレテル博士の後を引き継ぎ、練習機Ar66の設計を継続させ32年に無事初飛行させた。良好な成績を収めた為、カールスラント空軍の基本練習機として大量採用が決定。 イメージモデル ヴァルター・ブルーメ (1896-1964)撃墜数 28 その他第一次世界大戦時のドイツのエースパイロットで、後年は航空機設計技師として活動した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 G・フィルゼン G FIESEN 所属 フィルゼン 誕生日 4月15日 その他前の対戦で活躍したウィッチで、航空機会社フィルゼン社を設立。 退役後、当初は曲技飛行で生計を立てていたが、従来の機体に不満が生じ、自ら曲技飛行機を設計、開発を行った。うち1機がRK-26で、自身が同機を使用してアクロバット飛行競技会で優勝した事で注目を浴びた。 RK-26はバルトランド空軍によって練習機として採用され、この時の売却益や競技で集めた資金を元に、1930年に自らの会社を立ち上げた。 イメージモデル ゲルハルト・フィーゼラー (1896-1987)撃墜数 19 その他第一次世界大戦時のドイツのエースパイロットで、印刷業・曲技飛行パイロットを経て航空機設計者となりフィーゼラー飛行機を創立。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 ペトラ・ゴットハルト PETRA GOTTHARD 所属 ハインツェル社 使用機材 ハインツェル He162V1(200001号機)各種試験を行った試作機。 その他ハインツェル社のテストウィッチ。He162V1(200001号機)のテストを行った。2度めの試験飛行で接着剤不良が判明し、ブリタニアへの協力要請が出された。 イメージモデル ゴッドハルト・ペーター(Gotthard Peter、?-1944)その他He162の飛行試験にあたったが、デモ飛行時に接着剤の不良からエルロンが脱落し墜落、殉職した。 出典 第一独立特殊作戦航空団全記録 エルネスタ・ニールマン ERNESTA NIERMANN 所属 ノイエ・カールスラント 「魔女の世界」新聞社 その他「魔女の世界」新聞社の女性記者でウィッチ。 ウィッチの養成学校を出ているが、実戦経験はない。 騒がしくおっちょこちょいなところがあるが、意外な根性を持つ。 1941年、配属一年目にしてハンナ-ウルリーケ・ルーデル大佐の取材のためオストマルクの前線に派遣。「特等席」として航空ストライカーユニットを用意され、ともに出撃するはめになる。 ルーデル大佐による陸上超大型ネウロイの撃破を目の前で取材し、その理解者となる。 イメージモデル エルンスト=アウグスト・ニールマン(1914-?)その他ハンス・ウルリッヒ・ルーデルの後方機銃手のひとり。 もとは従軍記者だったという。 出典 『ワールドウィッチーズ 魔女たちの航跡雲』 ギュンター姉妹 GUNTHER SCHWESTERN 所属 ハインツェル社 誕生日 12月8日 その他設計者かつウィッチであり、ハインツェル社に招聘された。 招聘後の1931年、直ちに高速郵便機のHe70を設計、翌32年には初飛行に成功し、8個の速度記録を樹立。この機体の一部は軍用機として採用され、爆撃機や偵察機として使用されている。 He70を拡大強化した高速輸送機のHe111を開発。同機は後に爆撃機となったが、ストライカーユニットの開発に注力する必要があった為、爆撃機型の完成は遅れ、ネウロイ侵攻時にようやく配備が始まった。 ハインツェル社最初のストライカーユニットであるHe49を設計、32年に初飛行させた。カールスラント空軍としても初の国産ユニットであり、テストと改良の後にHe51として正式採用されている。 高速であったが扱い難く、同時期の諸外国のユニットと比べると、取り立てて特徴のある機体ではなかった。 形状自体も宮藤理論が導入される前で、エンジン背負い式の凡庸な物だったが、他の国産ユニットが完成していなかった為、主力機の地位を獲得した。 36年にヒスパニア戦役が勃発すると、同機はヒスパニアに供与され、後には義勇軍であるコンドル軍団が使用して参戦した。 怪異が強大化するに従って対抗が難しくなり、Bf109が完成すると直ちに主力ユニットの座を奪われ、地上攻撃型ユニットへ、更には練習用ユニットへと改変されている。 イメージモデル ギュンター兄弟 (1899-1969(兄) -1937(弟))その他ハインケル社に招聘された双子の航空技術者。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 K・タンク K TANK 所属 フラックウルフ航空機製造設計主任 誕生日 2月24日 その他1931年にフラックウルフ航空機製造に吸収合併されたアルケミスト社の主任設計者で、合併と同時にフラックウルフ社の設計主任となった。 Aシリーズ軽輸送機等の開発を続け、32年には複葉複座のA44を徹底改修し、操縦性能に優れ曲技飛行も容易な機体として完成。高等練習機Fw44としてカールスラント空軍に採用され、民間のパイロット学校やエアスポーツ連盟等でも使用された。 欧州各国やリベリオン等多数の国家で採用され、1,500機以上が生産されている。 自ら設計した単葉のFw56高等練習機は、33年に初飛行、35年に他社との競争審査を受けた結果、カールスラント空軍に採用された。約1,000機の生産が行われ、フラックウルフ社だけでは生産が間に合わず、他の会社でもライセンス生産が行われた。 ヒスパニア戦役等によってストライカーユニットの生産拡大の必要が生じた際、エンジン供給の不安から異なるエンジンを使用したユニットの開発指示が38年に同社に下され、これを受けてFw190を開発し翌39年に初飛行。自らも過去に騎兵科のウィッチであったタンクの「戦闘用ユニットはサラブレッドではなく軍馬であるべき」との持論から、同ユニットは空戦性能や速度性能も優秀で、その上自動操縦も備えて操縦し易く、メンテナンスも修理も簡単で、大量生産も可能と理想的なユニットに仕上がった。 その優秀な性能からBf109に代わって主力戦闘ユニットにとの声もあったが、ノイエ・カールスラントへの疎開とその後の工場再立ち上げに手間取った為、量産が遅れて主力の座を勝ち取る事はできなかった。 しかし大量生産は行われ、頑丈な構造から戦闘爆撃ユニットとしても使用されている。 イメージモデル クルト・タンク (1898-1983)その他1931年から1945年までフォッケウルフ社の設計部門を指揮し、Fw190をはじめ第二次世界大戦における重要な航空機を設計した。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集 フリーダ・ヴェンデル FRIDA WENDEL 所属 メッサーシャルフ社テストウィッチ 誕生日 2月21日 使用機材メッサーシャルフ Me262V1(PC+UA機)試作1号機。噴流式エンジンの開発に手間取っていた為、従来の魔導エンジンも搭載されている。 試作噴流式エンジン完成後に搭載してテストを行ったが、故障でエンジンが停止。通常エンジンを稼動させて着陸した。 イメージモデル フリッツ・ヴェンデル (1915-1975)その他空軍で飛行教官を務めた後、メッサーシュミット社の主任テストパイロットとなった。 出典 第五〇一統合戦闘航空団全記録弐 第六集
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カールスラント軍人の誇り「バルクホルン」 読み:かーるすらんとぐんじんのほこり「ばるくほるん」 カテゴリー:Chara/女性 作品:ストライクウィッチーズ 属性:地 ATK:3(+3) DEF:2(+2) Main 〔【スタンド】から【リバース】にする〕目標の自分の「ハルトマン」を1体【表】にする。 貴様、それでもカールスラント軍人かっ! illust:第501統合戦闘航空団 SW-016 U 収録:ブースターパック 「OS:ストライクウィッチーズ1.00」 ストライクウィッチーズには比較的多く存在する状態回復キャラ。 寝坊したハルトマンをバルクホルンが起こす、というアニメの1シーンを効果で再現している。 と言っても、攻撃力が1低いが条件なく表にできる急成長「宮藤 芳佳」のほうが全体的に使い勝手が良い。 こちらは1ターンに1度の効果使用回数制限が無い点や、エクストラキャラで上手く差別化を計りたい。 参考 「ハルトマン」を持つキャラ 「ハルトマン」中尉 「黒い悪魔「ハルトマン」*未作成 柏葉剣付騎士鉄十字章叙勲「ハルトマン」 「ハルトマン」 on Bf109G-6
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過去編 第3話「カールスラントを取り戻したら」 ~お見舞い二日目、病院~ ここに脚を運んだのを『命令』という理由にして昨日と同じ病院へと足を運んだ。 ネウロイの恐怖から来る陰鬱とした病院内の空気には自分も気が重くなってしまう。 コンコン 「どうぞ」 ガチャ 俺「こんにちわ。暇だったので来ました」 バルクホルン「帰れ」 俺「まぁまぁそう堅いことを言わずに。 どうぞ、お見舞いの握力きたえるやつです」 バルクホルン「む、すまない」 ハルトマン「(なんだそれ……)」 俺「体調はどうですか?」 バルクホルン「……上々だ」 目も焦点が定まっており、しっかりと憎たらしい俺の顔をとらえている。 唇がわずかに湿っているところをみると唾液もでているし、顔色も決して悪くはない。 指を交差させて握っているところもみると手も十分に動くみたいだし、足の先はさっきからちょいちょいと動いているのでこれも同様。 だが、やっぱり昨日と同じでどこか無理して表情を作っているために、雰囲気には暗雲がたちこめていた。 俺「そのようですね。安心しましたよ、昨日通りで」 ハルトマン「俺はトゥルーデを見にきたの?」 俺「ええまあ、その通りです」 バルクホルン「そうか。しかし二日連続来るとは思いもしなかったな」 俺「暇でしたので。迷惑なのは知ってますけど」 バルクホルン「見事にずうずうしいな……」 俺「それに、今のあなたを一人にしておくとちょっと危険ですから」 ハルトマン「……危険?」 俺「ええ、今のバルクホルンさんは……ほうっておくと何するかわからないですから」 バルクホルン「……」 俺「いや、俺の勘ですよ。あてにしないでください、逆に適当なこと言ってすみませんでした」 白い部屋を沈黙が占める。なにやら言ってはならぬことを口に出してしまったようだ。 自分のデリカシーの無さに驚きを感じ得ず、自分の手を思いっきりつねる。 ハルトマン「そ、それはそうと。明日から私は部隊のほうでもいろいろあるから毎日トゥルーデの見舞いにこれないんだ」 バルクホルン「……すまないな。私もすぐに復帰できると上に言ったんだが……」 俺「ここで無理してでてこられても面倒なので少し休んでろ、と言われたんですか」 バルクホルン「む、その通りだ」 俺「俺も、そんな感じで。ちょっと手ひどくやられたんで部隊機能が、ね」 ハルトマン「じゃあ暇なの?」 俺「最初に言ったとおり」 ハルトマン「じゃあここに毎日これる?」 バルクホルン「お、おい!ハルトマン!まさか……!」 ハルトマン「そのつもりだよー。俺は毎日ここにきてトゥルーデの看病できる?」 バルクホルン「ま、まて。私はひとりでも大丈夫だ!」 ハルトマン「俺はさっきトゥルーデを一人にしてはいけないって、毎日暇だって言ったんだから……毎日これるよね?」 しまった。しゃべりが過ぎたようだ、厄介なことを押し付けられてしまった。 ……しかし流れからして断る雰囲気ではない。 俺「ええ、大丈夫ですよ。バルクホルンさんが迷惑でなければ毎日看病に来ます」 心で否定しつつも口ではそう答えていた。どれだけ雰囲気に流されやすいんだ、情けない。 ハルトマン「じゃ、よろしくね。あ、でもトゥルーデに何かしたらただじゃおかないよ」 俺「心配しなくても、そんな趣味はありませんから」 バルクホルン「(どんな趣味があるんだ、こいつは)」 俺「それでは、明日もきますね。なにか必要なものはありますか?」 バルクホルン「いらない!おまえも来なくていい!」 ハルトマン「一応着替えも食べ物もあるからいらないかな」 俺「了解しました」 バルクホルン「お、おい!」 俺「それでは」 ガチャ……パタン…… バルクホルン「お、おい。どういうつもりだ、ハルトマン!」 ハルトマン「私も、今トゥルーデを一人にしちゃいけないと思ってたからさ」 バルクホルン「だからってあいつを……」 ハルトマン「他の人は来れないし、俺は都合がいいみたいだし。それに……」 バルクホルン「な、なんだ?」 ハルトマン「トゥルーデと気が合いそうだから。俺は目が死んでるけど、信用できそうだよ」 バルクホルン「しかしだな……」 ハルトマン「トゥルーデは覚えてないと思うけど、信用できるって思える理由が1つあるんだよね」 バルクホルン「は?」 ハルトマン「実はトゥルーデが気絶して、私が医者を連れてきたときにさ―――」 ~さらに翌日~ コンコン 「……どうぞ」 ガチャガチャ 俺「おはようございます」 バルクホルン「……おはよう」 俺「気分はどうですか?」 バルクホルン「最悪だ」 顔をぷいと逸らしてぶっきらぼうに答えるバルクホルン。 そんなやりぐさに少しだけ嘆息しつつ、とりあえず容態は安定している方なので安堵した。 俺「元気そうでなによりです。検診はすみましたか?」 バルクホルン「ああ、さっきな」 俺「今日は、ハルトマンさんは来ないんですね」 バルクホルン「いろいろと、忙しいからな」 俺「俺は暇ですが」 バルクホルン「そうか」 俺「なにか要りますか?」 バルクホルン「いや、特にはいらないな。それより早くにでも軍に復帰したいところだ」 俺「今は休むことの方が大切ですよ。ですが、気を抜きすぎないように。一気に脳にストレスがきて死にますよ」 バルクホルン「気を抜いたことなどない」 俺「そういえばバルクホルンさんはカールスラント出身で?」 バルクホルン「ああ、そうだ。おまえは?」 俺「さぁ?一体全体どこで生まれたのか、検討もつきませんね」 バルクホルン「意味が分からない」 俺「俺は捨て子ですから。どこで生まれたのかなんて知りませんからね」 バルクホルン「あ……それはすまない」 俺「いえ気になさらないでください。つまらないことですよ」 バルクホルン「じゃあ親の顔とかも覚えてないのか?」 俺「ちっとも。ただ育ててくれた人はいますよ」 バルクホルン「その人は今どこにいるんだ?」 俺「ブリタニアです。カールスラントにはもういられませんから」 俺はどこかのバス停のそばに捨てられていたそうだ。 そこ育て親が通りがかり拾ってくれ、律儀にも色々と養育してくれたのでここまで育ったのだ。 なかなか口にはしないが、感謝しているし、生きていたことにはかなり安堵したっていうのは内緒である。 バルクホルン「すまない……私がもっとしっかりしていれば……」 俺「カールスラントを奪われたのはバルクホルンさんの責任だけではありませんよ」 バルクホルン「それでも……」 俺「まぁ生きてただけでもうれしいですし、でも……会いたいとは思いませんけど」 バルクホルン「なぜだ?会いたくはならないのか?唯一の家族みたいなものだろう」 俺「これもまたつまらないことですよ。情けない姿を見せたくないんです」 バルクホルン「なぜだ?別に情けない姿なんてあまり感じ無いが……私を助けてくれたのもあるし」 俺「俺はまだ子供ですけど、自分に殴りたくなるほど情けない人間になってしまいましたから。あ、でもカールスラントを取り戻したら……もう一度会いたい ですね」 バルクホルン「カールスラントを取り戻したら……か」 バルクホルンがわずかに顔を伏せる。 その動作の意味が自分の無神経さを言葉もなく責めたてた。 今のバルクホルンの心的状態からは禁句の一つでもあって、それを口に出してしまうことは本当に細心の注意をはらうべきだったのだ。 止めることのできない沈黙が流れだす。 それを遮ろうと、言葉を発する前に、バルクホルンが先に口を開けた。 バルクホルン「本当に……すまない」 顔をわずかに上げ俺を捉えたバルクホルンのきれいな瞳が強くぐらりと揺らいだ。 目に涙をかすかに浮かべたバルクホルンが俺の目を強く捉える。 俺はその懺悔の視線に耐え切れずに目を逸らし顔を伏せた。 俺「……」 バルクホルン「そう、だな。カールスラントを取り戻さないとな」 俺「(……やっぱりまだ信じきれないか)」 バルクホルン「カールスラントは………ネウロイの手に落ちてしまったんだな」グスッ 俺「……事実です。変えようない、終わってしまったことです」 嘘は言えなかった。 事実を再確認した瞬間バルクホルンがぎゅっと握りしめたシーツに一滴の雫がこぼれ落ちた。 バルクホルン「えぐっ……うぅぁ……くそぅ、うぐっ……」 俺「……ちょっと、外の空気を吸ってきますね」 俺は無機質な白色の部屋をでてドアをゆっくりと静かに閉じた。 それと同時に漏れてきた泣き声と嗚咽は胸を突き刺すような、苦しい音だった。 ドア越しから聞こえてくるその音は理由はわからないが俺の中でなにか深く心に食い込んでくるものがあった。 理由もわからない悔しさにぎゅっと拳を握りしめ ただひたすらに廊下で突っ立って 少女を抱きとめ慰めてもやれない自分を 酷く 強く 殺したいほどに 憎んだ その後30分後に入室すると少しまぶたが赤くなった少女が顔を俯かせながら乱れてしまったシーツを直していた。 後ろ姿をみながら俺はすっかりしぶくなってしまったティーを注ぎぐいと飲み干す。 渇いたのは喉ではないことを俺は知らずに、ぐいと飲み干したのだった。 その日はほかに何事もなく終わりまた明日尋ねる約束を取り付け、自分の部隊に戻ったのはいいが、またもや上官に呼び出されいろいろと報告をさせられた。 第3話終わり 第4話「嫉妬と粛清とからかい」
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~ノイエ・カールスラント 帝立航空歩兵幼年学校~ 「む~、ねぇおと~さん、おか~さんまだおしごとおわらないの?」 カールスラント軍の明日を担う航空ウィッチたちの卵を育成するこの学園の校門のあたりで、黒のストレートヘアの天辺に母親と同じくちょこんと一本髪の毛を飛び出させた女の子が傍らに立つ自身の父親、『俺』に尋ねる。 「アンジェ、もうすぐですから我慢してくださいね?」 時計を見ながら俺は相当不機嫌になっている娘、アンジェリナをどうにかなだめようと努力していたが当の本人も内心、まだ終わらないのだろうと思っている。 「む~、ごふんまえにももうすぐってきいたよ?」 俺がむくれるアンジェリナの頭をなでてやっていると終業のチャイムがあたりに鳴り響きわたり、校舎から生徒達が出てくる。 そしてしばらくするとそのなかに一際目立つ金髪の美少女が姿をみせた。 「おか~さんだ!」 その姿を確認した途端、先ほどまで俺のすぐ傍にいたアンジェリナが弾かれるようにその美少女、ハンナ・マルセイユに駆け寄り抱きついた。 「おっと、おまたせアンジェ、いい子にしてた?」 「うん!」 突然抱きついてきた娘に驚きながらもちゃんと受け止めてやっているあたりさすがである。 その娘に遅れること少しして俺も彼女のもとに駆けつけた。 「俺、アンジェのお守りご苦労様。」 「ええ、ティナさんこそお疲れ様です。どうでした講義のほうは?」 「う~ん、特別難しいことはなにも言ってないさ。 ただ今までどうやって戦ってきたか、そのとき何を思ったかを話しただけだからな。 でも、受けは良かったみたいだったよ。」 結構質問とかされたしね、とマルセイユは言った。 「それは良かったですね。ではそろそろ場所を変えましょう。 どうやら目立っているようですし。」 「ん?そう?」 そういわれてマルセイユはあたりを見回す。 すると何人かの学生がこっちを見てひそひそと話あっているのがみえた。 「ねね、あの男のひとだれ?」 「しらな~い。でもあのちっちゃな子、すっごくかわいい!」 「そうね、でもあの子、マルセイユ先輩になんか似てない?」 「そういえば、さっきおか~さんって……」 「えっ?マルセイユ先輩ってもう子持ちなの!?」 どうやらかなり騒ぎになり始めている。 「あらら、これはまずいな、さっさと退散しようか。」 「ええ、向こうに車を停めてあります。まずはそこに行きましょう。」 そうして急いで俺たちはこの場を後にした。 ~大通り 車の中~ 「さて、これからどうします?」 運転席に座った俺が助手席のマルセイユにたずねる。 彼女はシートにどっかりと座りながら愛用のタバコを吸っていた。 「ん~今日はもうこのあとの予定は?」 「特になにもありませんね。明日にはアフリカに帰ることになっていますが 今日はもう自由ですね。」 胸元から手帳を取り出して俺がスケジュールを確認する、 ロマーニャからアフリカに帰ってきてからこちら、 最近はすっかりマルセイユのマネージャーが板に付いてきた俺であった。 「でも、特にしたいことも無いしなぁ……」 「じゃぁ、もうホテルに戻ります?」 「え~、もう帰るの?そんなのつまんない~!」 後部座席に座っているアンジェリナが不満を訴える。 「アンジェのいうことももっともだな……よし、 俺、ちょっと寄りたいところ思いついたからそこまでつれてってくれないか。」 「分かりました、で、どこに?」 「それは着いてからのお楽しみだ、とりあえずそこを左に曲がってくれ、それから……」 ~住宅街~ 俺たちを乗せた車は、住宅地の中にやってくると、とある一軒の民家の前で停車した。 「ここ、ですか?」 車から降りると、ここに来る途中はしゃぎ疲れて眠ってしまったアンジェリナを背負いながら俺がそう言った。 「うん、いい家だろ?前来たときとちっとも変わってないな。」 マルセイユが民家の呼び鈴を押すとキンコーンという音が響き渡った。 「そうなんですか、で、ところでいったいだれの家なんです?いい加減教えてくださいよ。」 「すぐわかるさ。」 呼び鈴に答えて民家の玄関から、ひとりの若い婦人が姿をした。 「お、きたきた。ただいまかーさん。」 「来たじゃないわよハンナ、帰ってくるなら連絡の1つも入れたらどうなの?」 腰に手をあてて怒る婦人の姿はその若さもあってかどこかかわいらしい。 「ごめんごめん、せっかくノイエまで来たからよってみようと思ってね。」 「まったくこの子はほんと破天荒なんだから……」 「『かーさん』?」 目の前のやり取りから漏れ聞こえた単語に俺が反応する。 「あら、ハンナ、そちらの方はもしかして……」 「うん、例の『俺』だよ。」 「まぁまぁ!お話は娘からよく聞いてるわ、私はシャルロッテ・マルセイユ。 この子の母です。どうぞよろしくね、俺さん。」 ポンと両手を合わせて朗らかな笑顔で婦人が自己紹介をしてくれ、 「え?……ええええええぇぇぇええええええええ!!!????」 ようやく状況が読み込めた俺の絶叫が当たりに響きわたったのだった。 ~マルセイユの実家 リビング~ 「紅茶でよかったかしら、それともコーヒーのほうがお好み?」 「い、いえ、どうぞおかまいなくフラウ・マルセイユ……」 俺は何とか震える声を絞り出しながら、 体全身をかちこきに固まらせ、顔には冷や汗を浮かべて何度も拭っていた。 「ふふ、そんなに緊張しなくてもいいのよ?」 「は、はぁ、そ、そういうわけにも……」 自分の恋人の母親と突然対面させられて、 そのうえその恋人との間に子どもまで作ってしまっているのだ、 これで緊張しないはずがない ちなみに当の恋人であるマルセイユはまだ眠ったままのアンジェリナを自室に連れて行っている最中なのでここにはいない。 「先ほども玄関で言ったとおり、あなたのことは娘からよく聞いてるわ。 あの子の命を救ってくださったそうね。どうもありがとう。」 「いえ、男として当然と思うことをしたまでですから、 そ、それでその、フラウ・マルセイユ、そのことで私からあなたに謝らなくてはならな いことがあります。」 ようやく覚悟を決めた俺は真剣な表情でマルセイユ婦人の目を見つめる。 「……アンジェリナのことかしら?」 「はい、いくら当時の状況があったとはいえ、 ティナさ、いえ娘さんを傷モノにしたことは到底許されることではないでしょう。 それにその後もすぐに、あなたにこうして謝罪にこなかった……これは万死に値します。」 申し訳ありませんと俺は深く頭を下げる。 しばらく場を沈黙が支配する。 「……俺さん、顔を上げてちょうだい。そんな格好では話ができないわ。」 「は、はい。」 「過ぎてしまったこと、起きてしまった事についていまさら責めることはしません。」 「……」 「それどころかこの年で、孫を抱ける喜びを得るなんて考えても無かったこと、 むしろお礼を言いたいくらいよ。」 「は、はぁ、ありがとうございます?」 ものすごく責められると覚悟していただけにこの対応に俺は拍子抜けしてしまう。 それと同時にリビングのドアが開いてマルセイユが入ってきた。 「そもそも、かーさんがこのことについて怒れるはずがないんだよ。」 「ティナさん、おかえりなさい。ところでそれはどういう?」 「かーさんが私を生んだときもほとんど勢いだったんだ、 かーさんは元ウィッチでね、 現役のときにネウロイに撃墜されて、敵地に墜落したとき、 それを救出に来たのがずっと前に死んじゃった私のとーさん、 ふたりはお互いに一目惚れ、 あれよあれよという間に親密になって今にいたるという訳さ。」 「あら、私があなたを生んだのはあなたの年よりずっとあとよ?」 「17だろ、二つしか違わないじゃないか。」 「(どおりで若いとおもった……)」 「ごほん、とにかくこのことについてはもう気にしなくていいわね。 まぁなにがどうあれ、ふたりとも愛し合っているのでしょう? なら愛し合う男女の間に子どものひとりやふたりいてもおかしくないもの。 それが人よりすこしばかり早かっただけなんですから。」 だからこの話はここでおしまい。とマルセイユ婦人は言うが、 それで本当に終わりにすることは俺にはできなかった。 「そういっていただけるのはとても嬉しいのですが、それだけでは僕の気が済みません。どうか僕にもなにかけじめをつけさせてください。」 「う~ん、そこまでいうのならひとつ約束してちょうだい。」 「はい。」 「“絶対にハンナを悲しませないこと”。それを約束してくれるかしら?」 「はい……はい!必ず、この命あるかぎり娘さんを絶対に幸せにして見せます!!」 俺の宣誓にマルセイユ婦人は満足そうな笑みを浮かべ、 「ええ、頼んだわよ、未来の息子さん?」 そう、俺に言ってくれたのだった。
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まるで獣のような少年だ、と丸眼鏡をかけた女性は思う。眼光はギラギラと炭のように輝き、まだ真新しいガリア軍服を身に纏う彼からは、年相応の無邪気さや溌剌さは感じられない。 その代わりに、体からは殺意と火薬の臭いが溢れている。少年は右手をゆっくりと掲げ、敬礼を作る。 「本日よりカールスラント陸軍情報部に配属される俺少尉です。よろしくお願いします」 まだ声変わりも済んではいないのだろうか、掠れた高音で、少年は言う。かつては艶のあったであろう金色の短髪は色あせ、少年では考えられないような渋い色になっている。金色の絵の具に灰を混ぜたような色である。 「ええ、よろしく少尉」 なぜこんな場所に少年がいるのだろう、と彼女は考えをめぐらせる。二人が向かい合っているのは、狭い執務室の中であった。壁はベニヤ板が剥き出しで、部屋は十人も入れば圧死するだろう。ただその部屋に置かれた、立派な木の机と黒い革張りの椅子が、この場所を山小屋のような空間から遠ざけていた。 ここはカールスラント本国の最前線、ネウロイの瘴気の眼と鼻の先、地獄に一番近い場所である。ここに残っているのはわずかの整備兵と、ウィッチだけなのだ。捨て奸の最前線の異名を持つこの場所にこんな少年がいる理由が、彼女は分からなかった。 部屋には現在三人だけがいる。一人は、革張りの椅子に腰掛ける小柄な女性、もう一人は、その女性に相対する少年、そして、もう一人は小柄な女性の脇で背筋を伸ばして男と書類を交互に見つめる、長身の女性であった。身長はおそらく180㎝以上はあるだろう、女性には似つかわしくない多重レンズ付きの眼鏡をかけている、スレンダーな女性だ。 女性二人は軽く眼を合わせると、同時に頷く。長身の女性が、息を吸い込んだ。 「はじめまして、俺少尉。彼女のことは『少佐』、私のことは『博士』と呼んでくれれば良い。簡単にだが、先方からの書類に眼を通させてもらった。君は相当な問題児らしいな、『エクスキャリバー』?」 ギリ、と、少年は歯を食いしばると長身の女性、博士を見つめる。その反応に特段の感情を示す事は無く、博士は言葉を続けた。 「士官学校での成績はトップだが、素行に粗相が目立つ。特に君の処罰回数も学年トップじゃないか。一体どういう事だ?」 「十七回は昇進拒否、一回は作戦中の命令不服従です」 さらりと、悪びれた様子も無く男は言う。その言葉に、鉄の仮面をつけていた博士も、眉を吊り上げる。だが少佐は心底楽しそうに口元を吊り上げた。 「君は一人で戦争をするつもりか?」 「否、そうではありません。私は私の義務を果たしているだけです。もともとウィッチの階級が軍曹から始まるのは女性隊員のためと聞きました。しかし、私は男です。ですから、私は本来昇進するはずだった分を留まり、適正な階級で職務を全うするだけです」 「ほう、では君は本来ならば今の階級は何だ?」 「士官学校を出てはいますが、何分急場しのぎの詰め込み教育です。本来ならばまだ軍曹といったところでしょうか」 顔色を変える様子は無く、少年はそれだけを呟く。その言葉に、少佐は顔をゆがめて手を叩く。それはどこか老成した笑い方だった。 「あっははは! 面白い! 君は面白いな、エクスキャリバー! 宜しい、結構! 私の部下でいる間は、君の階級は軍曹にしよう! だが私の部下でいる限り昇進辞令は受け取ってもらう」 「少佐、しかしそれは――」 「構うものか、私はこういう考えは嫌いではない。私も君も、彼女達も皆女性だ、だが彼は、この少年だけは男だ。すばらしいぞ、ヘルシェン(小僧)!」 小柄な女性は心底楽しそうにからからと笑う。目元には笑いすぎたのか、涙が溜まっている。 「ああ、すまない、見苦しいところを見せた。後で君に隊員との顔合わせをさせよう。皆クセの強い人物だから、注意をしておくように」 女性は立ち上がり、右掌を肩の高さほどまで挙げる。どうやら、彼女特有の挨拶のようだ。 同時に、がちゃりと扉が開かれ、一人の女性が部屋に駆け込むと同時に男にぶつかった。男は苦悶の表情で切ない悲鳴を上げ、床に転がる。部屋に侵入したのは、女性だ。 「ほ、本当ですか!? 新入りが来るって!? 何で言ってくれないんですか少佐殿!」 「ああ、すまない。ところで、君の下にいるのがその新入りだよ」 褐色の肌をウェーブのかかった白い髪で覆う少女は、視線を下げ、そして慌てて飛びのいた。男はよろよろと立ち上がり、不機嫌な表情で少女を見つめる。 「失礼しました! 私はトバルフィーネ・アルハンブラ。近しい者からは『撫子』と呼ばれております。って、男!? 何で!? ウィッチでしょ!?」 矢継ぎ早に言葉を繰り出す彼女に、男は面食らったようだ。そして、同時に少佐と博士に救援を求める視線を放つが、二人とも薄く笑みを浮かべるだけだ。なるほど、クセの強いというのは本当らしい。 「とにかく自己紹介しなきゃよね!? 少佐殿! この男ちょっと借ります! っていうか結構長い間借ります!」 トバルフィーネは男の手を引きながら、扉を開けて廊下を走る。二人残されたた部屋で、少佐と博士は言葉を交わした。 「ガリアはどういうつもりでしょうか? 他国に援軍を出すなんて。ましてやここは『厄介払い』の戦場ですよ?」 「何、あの小僧も私達と同じと言う事だよ。『死んでも上に痛みは無し、あわよくばネウロイを一機でも落としてくれれば良い』ということだ。命が惜しくなったかね?」 「まさか。私は戦禍があればそれだけで幸せです」 「ああ、すばらしい。君はまさに大博士(グランドプロフェッツォル)だ」 少佐は立ち上がり、歩き出す。そして、勢い良く前方へ転んだ。博士はそれも慣れたように、冷ややかな眼で見つめていた。 「君は案外薄情だな」 「何もない場所で転ぶ事が出来る貴女に感心していました」 ふふ、と笑みを浮かべ、二人は再び歩き出す。名ばかりのブリーフィングルームへ向けて。 「ところで、この基地はあとどれくらい持つだろうか?」 「持って2ヶ月と言ったところでしょう、それまでに市民が撤退できれば良いのですが」 「ふむ、君がそういうのならばそうなのだろうね。もとよりわれわれは戦力外の戦力だ。死ぬまで戦えれば何も求めないとも」 二人はブリーフィングルームの扉に手をかける。薄い笑みを浮かべた二人は、いつもと変わらないように時間をすごして行く。 たとえそれが、死への時間であろうとも。
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~ノイエ・カールスラント 帝立航空歩兵幼年学校~ 「む~、ねぇおと~さん、おか~さんまだおしごとおわらないの?」 カールスラント軍の明日を担う航空ウィッチたちの卵を育成するこの学園の校門のあたりで、黒のストレートヘアの天辺に母親と同じくちょこんと一本髪の毛を飛び出させた女の子が傍らに立つ自身の父親、『俺』に尋ねる。 「アンジェ、もうすぐですから我慢してくださいね?」 時計を見ながら俺は相当不機嫌になっている娘、アンジェリナをどうにかなだめようと努力していたが当の本人も内心、まだ終わらないのだろうと思っている。 「む~、ごふんまえにももうすぐってきいたよ?」 俺がむくれるアンジェリナの頭をなでてやっていると終業のチャイムがあたりに鳴り響きわたり、校舎から生徒達が出てくる。 そしてしばらくするとそのなかに一際目立つ金髪の美少女が姿をみせた。 「おか~さんだ!」 その姿を確認した途端、先ほどまで俺のすぐ傍にいたアンジェリナが弾かれるようにその美少女、ハンナ・マルセイユに駆け寄り抱きついた。 「おっと、おまたせアンジェ、いい子にしてた?」 「うん!」 突然抱きついてきた娘に驚きながらもちゃんと受け止めてやっているあたりさすがである。 その娘に遅れること少しして俺も彼女のもとに駆けつけた。 「俺、アンジェのお守りご苦労様。」 「ええ、ティナさんこそお疲れ様です。どうでした講義のほうは?」 「う~ん、特別難しいことはなにも言ってないさ。 ただ今までどうやって戦ってきたか、そのとき何を思ったかを話しただけだからな。 でも、受けは良かったみたいだったよ。」 結構質問とかされたしね、とマルセイユは言った。 「それは良かったですね。ではそろそろ場所を変えましょう。 どうやら目立っているようですし。」 「ん?そう?」 そういわれてマルセイユはあたりを見回す。 すると何人かの学生がこっちを見てひそひそと話あっているのがみえた。 「ねね、あの男のひとだれ?」 「しらな~い。でもあのちっちゃな子、すっごくかわいい!」 「そうね、でもあの子、マルセイユ先輩になんか似てない?」 「そういえば、さっきおか~さんって……」 「えっ?マルセイユ先輩ってもう子持ちなの!?」 どうやらかなり騒ぎになり始めている。 「あらら、これはまずいな、さっさと退散しようか。」 「ええ、向こうに車を停めてあります。まずはそこに行きましょう。」 そうして急いで俺たちはこの場を後にした。 ~大通り 車の中~ 「さて、これからどうします?」 運転席に座った俺が助手席のマルセイユにたずねる。 彼女はシートにどっかりと座りながら愛用のタバコを吸っていた。 「ん~今日はもうこのあとの予定は?」 「特になにもありませんね。明日にはアフリカに帰ることになっていますが 今日はもう自由ですね。」 胸元から手帳を取り出して俺がスケジュールを確認する、 ロマーニャからアフリカに帰ってきてからこちら、 最近はすっかりマルセイユのマネージャーが板に付いてきた俺であった。 「でも、特にしたいことも無いしなぁ……」 「じゃぁ、もうホテルに戻ります?」 「え~、もう帰るの?そんなのつまんない~!」 後部座席に座っているアンジェリナが不満を訴える。 「アンジェのいうことももっともだな……よし、 俺、ちょっと寄りたいところ思いついたからそこまでつれてってくれないか。」 「分かりました、で、どこに?」 「それは着いてからのお楽しみだ、とりあえずそこを左に曲がってくれ、それから……」 ~住宅街~ 俺たちを乗せた車は、住宅地の中にやってくると、とある一軒の民家の前で停車した。 「ここ、ですか?」 車から降りると、ここに来る途中はしゃぎ疲れて眠ってしまったアンジェリナを背負いながら俺がそう言った。 「うん、いい家だろ?前来たときとちっとも変わってないな。」 マルセイユが民家の呼び鈴を押すとキンコーンという音が響き渡った。 「そうなんですか、で、ところでいったいだれの家なんです?いい加減教えてくださいよ。」 「すぐわかるさ。」 呼び鈴に答えて民家の玄関から、ひとりの若い婦人が姿をした。 「お、きたきた。ただいまかーさん。」 「来たじゃないわよハンナ、帰ってくるなら連絡の1つも入れたらどうなの?」 腰に手をあてて怒る婦人の姿はその若さもあってかどこかかわいらしい。 「ごめんごめん、せっかくノイエまで来たからよってみようと思ってね。」 「まったくこの子はほんと破天荒なんだから……」 「『かーさん』?」 目の前のやり取りから漏れ聞こえた単語に俺が反応する。 「あら、ハンナ、そちらの方はもしかして……」 「うん、例の『俺』だよ。」 「まぁまぁ!お話は娘からよく聞いてるわ、私はシャルロッテ・マルセイユ。 この子の母です。どうぞよろしくね、俺さん。」 ポンと両手を合わせて朗らかな笑顔で婦人が自己紹介をしてくれ、 「え?……ええええええぇぇぇええええええええ!!!????」 ようやく状況が読み込めた俺の絶叫が当たりに響きわたったのだった。 ~マルセイユの実家 リビング~ 「紅茶でよかったかしら、それともコーヒーのほうがお好み?」 「い、いえ、どうぞおかまいなくフラウ・マルセイユ……」 俺は何とか震える声を絞り出しながら、 体全身をかちこきに固まらせ、顔には冷や汗を浮かべて何度も拭っていた。 「ふふ、そんなに緊張しなくてもいいのよ?」 「は、はぁ、そ、そういうわけにも……」 自分の恋人の母親と突然対面させられて、 そのうえその恋人との間に子どもまで作ってしまっているのだ、 これで緊張しないはずがない ちなみに当の恋人であるマルセイユはまだ眠ったままのアンジェリナを自室に連れて行っている最中なのでここにはいない。 「先ほども玄関で言ったとおり、あなたのことは娘からよく聞いてるわ。 あの子の命を救ってくださったそうね。どうもありがとう。」 「いえ、男として当然と思うことをしたまでですから、 そ、それでその、フラウ・マルセイユ、そのことで私からあなたに謝らなくてはならな いことがあります。」 ようやく覚悟を決めた俺は真剣な表情でマルセイユ婦人の目を見つめる。 「……アンジェリナのことかしら?」 「はい、いくら当時の状況があったとはいえ、 ティナさ、いえ娘さんを傷モノにしたことは到底許されることではないでしょう。 それにその後もすぐに、あなたにこうして謝罪にこなかった……これは万死に値します。」 申し訳ありませんと俺は深く頭を下げる。 しばらく場を沈黙が支配する。 「……俺さん、顔を上げてちょうだい。そんな格好では話ができないわ。」 「は、はい。」 「過ぎてしまったこと、起きてしまった事についていまさら責めることはしません。」 「……」 「それどころかこの年で、孫を抱ける喜びを得るなんて考えても無かったこと、 むしろお礼を言いたいくらいよ。」 「は、はぁ、ありがとうございます?」 ものすごく責められると覚悟していただけにこの対応に俺は拍子抜けしてしまう。 それと同時にリビングのドアが開いてマルセイユが入ってきた。 「そもそも、かーさんがこのことについて怒れるはずがないんだよ。」 「ティナさん、おかえりなさい。ところでそれはどういう?」 「かーさんが私を生んだときもほとんど勢いだったんだ、 かーさんは元ウィッチでね、 現役のときにネウロイに撃墜されて、敵地に墜落したとき、 それを救出に来たのがずっと前に死んじゃった私のとーさん、 ふたりはお互いに一目惚れ、 あれよあれよという間に親密になって今にいたるという訳さ。」 「あら、私があなたを生んだのはあなたの年よりずっとあとよ?」 「17だろ、二つしか違わないじゃないか。」 「(どおりで若いとおもった……)」 「ごほん、とにかくこのことについてはもう気にしなくていいわね。 まぁなにがどうあれ、ふたりとも愛し合っているのでしょう? なら愛し合う男女の間に子どものひとりやふたりいてもおかしくないもの。 それが人よりすこしばかり早かっただけなんですから。」 だからこの話はここでおしまい。とマルセイユ婦人は言うが、 それで本当に終わりにすることは俺にはできなかった。 「そういっていただけるのはとても嬉しいのですが、それだけでは僕の気が済みません。どうか僕にもなにかけじめをつけさせてください。」 「う~ん、そこまでいうのならひとつ約束してちょうだい。」 「はい。」 「“絶対にハンナを悲しませないこと”。それを約束してくれるかしら?」 「はい……はい!必ず、この命あるかぎり娘さんを絶対に幸せにして見せます!!」 俺の宣誓にマルセイユ婦人は満足そうな笑みを浮かべ、 「ええ、頼んだわよ、未来の息子さん?」 そう、俺に言ってくれたのだった。
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まるで獣のような少年だ、と丸眼鏡をかけた女性は思う。眼光はギラギラと炭のように輝き、まだ真新しいガリア軍服を身に纏う彼からは、年相応の無邪気さや溌剌さは感じられない。 その代わりに、体からは殺意と火薬の臭いが溢れている。少年は右手をゆっくりと掲げ、敬礼を作る。 「本日よりカールスラント陸軍情報部に配属される俺少尉です。よろしくお願いします」 まだ声変わりも済んではいないのだろうか、掠れた高音で、少年は言う。かつては艶のあったであろう金色の短髪は色あせ、少年では考えられないような渋い色になっている。金色の絵の具に灰を混ぜたような色である。 「ええ、よろしく少尉」 なぜこんな場所に少年がいるのだろう、と彼女は考えをめぐらせる。二人が向かい合っているのは、狭い執務室の中であった。壁はベニヤ板が剥き出しで、部屋は十人も入れば圧死するだろう。ただその部屋に置かれた、立派な木の机と黒い革張りの椅子が、この場所を山小屋のような空間から遠ざけていた。 ここはカールスラント本国の最前線、ネウロイの瘴気の眼と鼻の先、地獄に一番近い場所である。ここに残っているのはわずかの整備兵と、ウィッチだけなのだ。捨て奸の最前線の異名を持つこの場所にこんな少年がいる理由が、彼女は分からなかった。 部屋には現在三人だけがいる。一人は、革張りの椅子に腰掛ける小柄な女性、もう一人は、その女性に相対する少年、そして、もう一人は小柄な女性の脇で背筋を伸ばして男と書類を交互に見つめる、長身の女性であった。身長はおそらく180㎝以上はあるだろう、女性には似つかわしくない多重レンズ付きの眼鏡をかけている、スレンダーな女性だ。 女性二人は軽く眼を合わせると、同時に頷く。長身の女性が、息を吸い込んだ。 「はじめまして、俺少尉。彼女のことは『少佐』、私のことは『博士』と呼んでくれれば良い。簡単にだが、先方からの書類に眼を通させてもらった。君は相当な問題児らしいな、『エクスキャリバー』?」 ギリ、と、少年は歯を食いしばると長身の女性、博士を見つめる。その反応に特段の感情を示す事は無く、博士は言葉を続けた。 「士官学校での成績はトップだが、素行に粗相が目立つ。特に君の処罰回数も学年トップじゃないか。一体どういう事だ?」 「十七回は昇進拒否、一回は作戦中の命令不服従です」 さらりと、悪びれた様子も無く男は言う。その言葉に、鉄の仮面をつけていた博士も、眉を吊り上げる。だが少佐は心底楽しそうに口元を吊り上げた。 「君は一人で戦争をするつもりか?」 「否、そうではありません。私は私の義務を果たしているだけです。もともとウィッチの階級が軍曹から始まるのは女性隊員のためと聞きました。しかし、私は男です。ですから、私は本来昇進するはずだった分を留まり、適正な階級で職務を全うするだけです」 「ほう、では君は本来ならば今の階級は何だ?」 「士官学校を出てはいますが、何分急場しのぎの詰め込み教育です。本来ならばまだ軍曹といったところでしょうか」 顔色を変える様子は無く、少年はそれだけを呟く。その言葉に、少佐は顔をゆがめて手を叩く。それはどこか老成した笑い方だった。 「あっははは! 面白い! 君は面白いな、エクスキャリバー! 宜しい、結構! 私の部下でいる間は、君の階級は軍曹にしよう! だが私の部下でいる限り昇進辞令は受け取ってもらう」 「少佐、しかしそれは――」 「構うものか、私はこういう考えは嫌いではない。私も君も、彼女達も皆女性だ、だが彼は、この少年だけは男だ。すばらしいぞ、ヘルシェン(小僧)!」 小柄な女性は心底楽しそうにからからと笑う。目元には笑いすぎたのか、涙が溜まっている。 「ああ、すまない、見苦しいところを見せた。後で君に隊員との顔合わせをさせよう。皆クセの強い人物だから、注意をしておくように」 女性は立ち上がり、右掌を肩の高さほどまで挙げる。どうやら、彼女特有の挨拶のようだ。 同時に、がちゃりと扉が開かれ、一人の女性が部屋に駆け込むと同時に男にぶつかった。男は苦悶の表情で切ない悲鳴を上げ、床に転がる。部屋に侵入したのは、女性だ。 「ほ、本当ですか!? 新入りが来るって!? 何で言ってくれないんですか少佐殿!」 「ああ、すまない。ところで、君の下にいるのがその新入りだよ」 褐色の肌をウェーブのかかった白い髪で覆う少女は、視線を下げ、そして慌てて飛びのいた。男はよろよろと立ち上がり、不機嫌な表情で少女を見つめる。 「失礼しました! 私はトバルフィーネ・アルハンブラ。近しい者からは『撫子』と呼ばれております。って、男!? 何で!? ウィッチでしょ!?」 矢継ぎ早に言葉を繰り出す彼女に、男は面食らったようだ。そして、同時に少佐と博士に救援を求める視線を放つが、二人とも薄く笑みを浮かべるだけだ。なるほど、クセの強いというのは本当らしい。 「とにかく自己紹介しなきゃよね!? 少佐殿! この男ちょっと借ります! っていうか結構長い間借ります!」 トバルフィーネは男の手を引きながら、扉を開けて廊下を走る。二人残されたた部屋で、少佐と博士は言葉を交わした。 「ガリアはどういうつもりでしょうか? 他国に援軍を出すなんて。ましてやここは『厄介払い』の戦場ですよ?」 「何、あの小僧も私達と同じと言う事だよ。『死んでも上に痛みは無し、あわよくばネウロイを一機でも落としてくれれば良い』ということだ。命が惜しくなったかね?」 「まさか。私は戦禍があればそれだけで幸せです」 「ああ、すばらしい。君はまさに大博士(グランドプロフェッツォル)だ」 少佐は立ち上がり、歩き出す。そして、勢い良く前方へ転んだ。博士はそれも慣れたように、冷ややかな眼で見つめていた。 「君は案外薄情だな」 「何もない場所で転ぶ事が出来る貴女に感心していました」 ふふ、と笑みを浮かべ、二人は再び歩き出す。名ばかりのブリーフィングルームへ向けて。 「ところで、この基地はあとどれくらい持つだろうか?」 「持って2ヶ月と言ったところでしょう、それまでに市民が撤退できれば良いのですが」 「ふむ、君がそういうのならばそうなのだろうね。もとよりわれわれは戦力外の戦力だ。死ぬまで戦えれば何も求めないとも」 二人はブリーフィングルームの扉に手をかける。薄い笑みを浮かべた二人は、いつもと変わらないように時間をすごして行く。 たとえそれが、死への時間であろうとも。