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登録日:2010/01/12(火) 14 02 45 更新日:2024/03/03 Sun 12 27 52NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 ( ´乙`) ( ´輝`) (*´乙`) 28 AC ACfA Remember 〆 アーマードコア イケメンランク1 オーメルの切り札 リンクス レイレナード出身? 乙樽 天才坊や 実戦派の天才 止まって見えない 毒舌家 水没王子 河童 理想を抱いて溺死した 諏訪部順一 輝美 オストラヴァ ここにいるのは、ランク1 オッツダルヴァだ ACfAに登場する人物。 CV 諏訪部順一 オーメル所属のリンクスでカラードのランク1。旧レイレナード出身と言われている。 搭乗機は軽量二脚型ネクスト「ステイシス」 オーメルの新標準機ライールをベースとしている。 武装は突撃型ライフル、試作型レーザーバズーカ、PMミサイル、レーダーとなっており一定距離からの射撃戦をメインとしている。 しかし、ライールのコンセプトは高機動戦闘にあるにもかかわらず、あえてそれを無視した射撃戦装備を使用するあたり、彼とオーメルとの距離がうかがえる。 その上、レーダーはインテリオルグループのものである。 性格は毒舌家で見下した物言いをするが、それもランク1故と言ったところか。 あるミッションでは僚機として雇う事ができる。 その時、評価が良いと「まぁ、アリじゃないか」と称賛してくれる。 しかし余りにもプレイヤーがチンタラやっていると「時間の無駄だ」といい、帰還してしまう。 その後、ホワイトグリント撃墜ミッションで僚機として登場。 「空気で構わんがな」とか「大げさな伝説も今日で終わりだ」など自信たっぷりな発言をする。 その逆のラインアーク防衛ミッションではアスピナ機関の穴………フラジールと共に攻撃を仕掛けてくる 「貴様等には水底が似合いだ」とやっぱり自信満々 そして彼は本領を発揮する。 「メインブースターがイカれただと!? 狙ったか、ホワイトグリント!」 「駄目だ、飛べん…! よりにもよって海上で…!」 そう…。 彼はホワイトグリントによってメインブースターを破壊され呆気無く水没するのだ。 そのあまりの呆気無さと声優の関係で彼は水没王子としての地位を確立する…。 ちなみに、かなり運が良いとラインアークの建物の端のギリギリ乗れる斜めの柱に引っかかって水没しない事がある。 ちゃんと沈めてあげよう。 首輪付きとの約束だ! 乗機「ステイシス」の意味は停滞。 由来は「自分以外は止まって見える」かららしい。 その割にはあるミッションで瞭機として出撃するとギガベースの主砲をモロに喰らった挙げ句、「時間のムダだ。付き合ってられん」とか言いながら撤退することもあるが。 オッツダルヴァはグルジア語で28という意味。 彼をはじめ、今作では数字が由来となる名前が多い。 グルジアと言えば、現代の地図においてアナトリア半島を擁するトルコ共和国の隣国である。 フィオナへの厳しい口ぶりからして、アナトリア失陥に際し何か巻き添えを喰ったのかもしれない 以下ネタバレ。 彼の正体はORCA旅団のトップである、マクシミリアン・テルミドール。 人類に宇宙への道を切り開く為に、メルツェルらとORCA旅団を組織する。 水没したのも死亡したと見せかけ、これを本格的に動かすためである。 まあ普通のネクストも浅い深度なら潜れたりするし、おそらくそこそこのところで脱出するなりしたのだろう。 流石は水没王子、最初から沈む気満々だったわけだ。 ちなみにこの時の戦いで主人公である首輪付きに目を付けたようだ。 搭乗機は旧レイレナードのアリシアをベースとするアンサング。 武装はレーダーの代わりにプラズマキャノンを装備し、右手武装をレイレナード製アサルトライフルに持ちかえている。 以外はステイシスと共通している。 ただし多くのレギュで重量過多を起こしている。 ……沈んでいたいのだろうか。 アンサングはV.Iシリーズでキット化している。 V.Iシリーズ初の逆関節モデルであり、中々の出来である。 性格は熱っぽい扇動家、ロマンチスト、諦観者と呼ばれるように美辞麗句を並べたてる。 企業ルートでのラスボスだが、 虐殺ルートではオッツダルヴァとして、ハードモードのORCAルートでは急遽主人公を裏切りラスボスになるため、実質的にどのルートでも彼がラスボスになる。 全ルートラスボスが同じとはやるなフロム、新しい… このハードモードの裏切りの理由は作中では明かされおらず、謎のままである。 各自フロム脳を全開にして考えるべし。 ふっ博識気取りのアニヲタ共が…追記・修正もここまでだ。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] (*´乙`)理想を抱いて溺死したと思ったか?残念、演技でした! -- 名無しさん (2013-09-15 15 56 57) ↑だったらもっぺん沈めてあげよう(inカーパルス) と思ってたら先生と少佐にボコされたでござる -- 名無しさん (2013-12-10 08 50 03) 弾数の少ないENバズーカさえ避け切れば蚊トンボなのがまた・・・ -- 名無しさん (2013-12-10 09 11 42) 虐殺ルートではなんでまたオッツダルヴァに戻ったんだ?あんまりナチュラルに混ざってるから吹いたんだけども。 -- 名無しさん (2013-12-10 10 04 04) カラード上位ランカーとの共闘だからテルミドールのままだと、立場的にいろいろマズいんだよ -- 名無しさん (2013-12-10 10 57 54) でもウィンはクラニアムの時点でテルミ=水没って知ってたし、そもそも生死不明でいなくなってたのにORKA始動直後にひょっこり帰ってきたらそれもそれで怪しい・・・それとも虐殺ルートでは誰もテルミと同一人物って知らなかったのか。倒された時の無線でぶっちゃけてたけど。 -- 名無しさん (2013-12-10 12 06 47) ORCA旅団自体が企業連のマッチポンプ的な物だったのかもしれん 実行犯はオッツダルヴァ -- 名無しさん (2013-12-10 12 24 21) 企業連というかオーメルはレイレナが半分のっとってるっぽいし -- 名無しさん (2013-12-10 12 49 36) スイボツ☆ダンディ「メインブースターが完全にイってやがるじゃんよ」 -- 名無しさん (2014-07-22 02 38 31) たまに戦闘領域外でふわふわしたままイベントが進まないのも機体名の由来ですかね?(白栗と乙樽が見つめ合ってるのにイライラしながら) -- 名無しさん (2015-02-18 00 53 41) あれだろあまりにも主人公がやりすぎて古王以外の旅団メンバードン引きしてこいつ始末しねえとやべぇ!ってなって企業と結託したんだろ -- 名無しさん (2016-12-17 01 05 53) ネクスト1機ですら企業の支援が動かせないのに大量のネクストを運用してたし、ORCAが企業攻撃しだした終盤にオーメル所有のアレサまで持ち出してくる。ましてその後再びステイシスに載ってくるあたり、とんでもないマッチポンプである -- 名無しさん (2018-10-17 09 56 41) 艦これのコラめっちゃ好き -- 名無しさん (2019-01-18 19 18 46) 何気に無傷で勝利するのが難しい相手。攻撃の避けにくさだけはランク1かもしれん。 -- 名無しさん (2020-04-09 00 33 14) 因みにラインアークミッションではオッツダルヴァの水没がフラグになっており、彼に入水していただかないとフラジールのAPは何万削っても死なない -- 名無しさん (2020-04-09 00 36 23) 単純に「企業連を妥当して目的を達成する」のだから、カラードランク1(企業側トップランクリンクス)の自分を倒すのも当然みたいな感じだと思ってるわ -- 名無しさん (2021-08-27 12 27 45) 名前 コメント
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海上都市・ラインアーク。 過去の栄華は今はなく、ゴロツキの溜まり場という表現が相応しい。 企業連に対する抑止力と言えばホワイト・グリントのみであり、 それを失ったラインアークはもはや抵抗する術を持たない。 そしてそうなった犯罪組織の温床を、企業連が放っておくわけがない。 「そう」するために企業連から送られた3機のネクスト。 ランク1、オッツダルヴァ。 ランク2、リリウム・ウォルコット。 そしてトーマ・ラグラッツ、ランク外。 一名の矛盾を除けば、カラードの戦力として最高のものであった。 後に歴史の大きな転換点となるこの戦いは、海にまたがる大きな橋の上から始まる。 /// オッツダルヴァ「まったく、企業連の年寄り共も心配性なことだ。私だけで足りるというのに、 デコイを2つもよこすとは」 トーマ「あん? 誰がデコイだコラ。ローゼンタールはそうでもねえが、俺はオーメルは嫌いなんだよ。 一応援護してやるが、流れ弾にゃあ気をつけろよ?」 オッツダルヴァ「ふん、うるさい空気だ」 トーマ「デコイの次は空気だァ? 言うに事欠いて、この……」 リリウム「そこまでです、トーマ」 溜め息交じりで、リリウムは口を挟む。 リリウム「オッツダルヴァ様も、今はお控えください。遺恨があるのであればミッションの後、 私のいない場でご存分にお願いします」 ランク1にも毒を吐くリリウム。 いいぞもっとやれ。 トーマ「ケッ……まあ、お前よりイラつく奴が敵なんでな。今回はこの辺にしとこうや」 オッツダルヴァ「まあ、邪魔だけしてくれなければ構わんさ。私は私で、私の仕事をするだけだからな」 オッツダルヴァ。 毒舌家という噂は聞いていたが、噂通りだ。 リリウムとタメを張れる。 トーマ「へいへい。……しかし、さっきからビービーと警告音がうるせえな。 ラインアークめ。警告だけして、真打様はまだ出てこねえのかねえ?」 リリウム「間違いなくホワイト・グリントはここにいます。彼らが無抵抗のままというわけも ありませんし、早ければ、そろそろ――」 『――ザザッ――こちら、ホワイト・グリントオペレーターです』 リリウム「……ほら」 フィオナ『貴方達は、ラインアークの主権領域を侵犯しています。速やかに退去してください。 ――さもなければ、実力で排除します』 当方に迎撃の用意あり、と、通信が入る。 オッツダルヴァ「フン、フィオナ・イェルネフェルトか。アナトリア失陥の元凶が、何を偉そうに……」 こちらにも、応戦の用意はある。 レーダーを見ると、赤いマーカーが2つ。 前方に見える橋の脇にそびえる2つのビルの上に、それぞれ機影を確認する。 オッツダルヴァ「ホワイト・グリントは私が沈める。貴様等はもう一方を片付けろ。 お互い、横槍を入れられるのは嫌だろう?」 リリウム「了解しました。では、私たちは――ストレイドを」 ストレイド。 ホワイト・グリントと並んで立つそのネクストは、前回戦ったときとは趣を変えていた。 ナナシ「かははっ、いらっしゃーい。雁首揃えて、ご苦労さまだねえまったく」 WG「……」 ナナシ「うちの大将も準備万端だってさ」 オッツダルヴァ「野良犬か、相手をする価値もないな。貴様らは勝手にじゃれているがいい」 ナナシ「……言ってくれんじゃん、愛玩動物ちゃんのくせしてさあ」 この2人、根から合わないみたいだな。 しかしお互いに自分の相手を理解しているようで、手を出すことはしない。 オッツダルヴァ「さて、お前ら、行けるな?」 リリウム「はい、いつでも」 トーマ「万端だ」 オッツダルヴァ「それはよかった。――それじゃ、行こうか」 /// ステイシスは、ライールフレームを主とする機体だ。 アサルトライフル、レーザーバズーカ、PMミサイルと、機動力を損なわずに火力を維持している。 どころか、その速度は全ネクストの中でも飛び抜けている。 相手が止まって見えると言うが――真に恐ろしいのは、それに乗るオッツダルヴァの方か。 ランク1は、伊達ではない。 オッツダルヴァ「知っているか? 貴様がリンクス最強だと信じている者もいるらしい。 ――が、そんなことはどうでもいい話だ。だろう?」 ホワイト・グリントのカメラが、応じるように妖しく光る。 オッツダルヴァ「重要なのは私が貴様に銃口を向けているという事実。 まあ、ついでに疑いを拭っておくのも悪くはないがな」 WG「……」 オッツダルヴァ「生きる伝説だそうだが、それは今日で終わりだ」 /// ナナシ「かっはっは、久し振りじゃん、BFF。今回はお前らのために装備を新調してやったんだから、 ちょっとは光栄に思ってくれよ?」 今回のストレイドは、混成機体だった。 初見である武装も多く、一見しただけでは方向性を判断しにくい。 アルゼブラの逆脚を使用していることから、空中戦を得意としていることは分かるが。 リリウム「独立傭兵ゆえの機体構成と言えますね」 一般に、混成機体は扱いにくいとされる。 あちら側が「こう使え」と示してくれる純正フレームと違い、方向性を自分で定め、その上で バランスを考慮して機体を組む必要があるためである。 トーマ「どっちつかずのグダグダ機体……」 だが、恐らく奴はそんな失敗はしないだろう。 トーマ「……ってこたあ、ねえんだろうな」 ナナシ「いろんなとこから依頼受けてるからさ、パーツは余ってるんだ。 ちょっと面白い試験兵装ももらったから、その実験も兼ねて、ね」 リリウム「その試験は失敗になりますね。装備した機体が撃墜されては、 結果も持ち帰れませんでしょう」 ナナシ「いやあ、僕の性能に見合う武装か、ってとこだね」 ビルの上から跳躍し、夕日を背に飛ぶストレイド。 アンビエントとスペキュラーは左右に分かれ、中央を開ける。 ナナシ「いっくぜえ! 今度こそ、引導をプレゼントだ!」 狼煙を上げるかのごとく、橋に突き刺さる青い閃光。 インテリオルのハイレーザーライフルである。加えて、左腕にはレーザーバズーカが視認できた。 トーマ「EN武器主体か……!」 それで消費の低い逆脚を選んだか。 実弾主体のスペキュラーとは、お互いに相性が悪いようだ。 まあ、相性が悪いぐらいでちょうどいいが。 いち早く距離を取ったアンビエントが、着地したストレイドにレーザーライフルを撃ち込む。 ――が、ストレイドは跳び上がり、逆にアンビエントへトップアタックを仕掛けた。 リリウム「三次元戦闘ですか……。なるほど、ロケーションも考えているようですね」ドヒャアッ! ショートブーストを吹かし、アンビエントは橋から跳んだ。 すかさず橋の裏へ逃げると、ECMを起動させ、敵の目を隠す。 アンビエントはアンビエントで、ロケーションをうまく利用していた。 そんなリリウムの行動に俺が感心していると、 ナナシ「かははっ、ちゃーんとこういうとき用の武器も、積んでるもんね!」ドシュウッ! ストレイドの左肩が、火を噴いた。 GAではお馴染み、BFFではめっきり見なくなった武装――グレネードキャノン。 アルゼブラの新作まで手に入れているとは。 有澤製よりも小型だが、その破壊力は敵をいぶり出すには十分。 グレネードは橋そのものを破壊し、その瓦礫にたまらずアンビエントは外へ出てきた。 ナナシ「おぉら、もういっちょォ!」ドシュウッ! リリウム「……くっ!」 トーマ「リリウム! ――くそっ!」 注意を逸らそうとライフルとスナイパーライフルを撃ち込むものの、空中ではやはり当たらない。 ゆらゆらとした挙動のまま、ストレイドはハイレーザーライフルを放つ。 QBでの回避にも限界がある。 レーザーライフルを使っているため、アンビエントの回避は甘くなり、 青い光が2つアンビエントへと突き刺さった。 トーマ「ちくしょ……ッ!」 ライフルではダメだ。 兵装をミサイルへ切り替え、少しでもアンビエントからストレイドの攻撃を離そうとする。 その、兵装を切り替える瞬間。 ナナシ「……いつからアンタが狙われてないと思ってた?」 一瞬の隙を狙って、ストレイドのレーザーバズーカがスペキュラーに放たれた。 反射的にQBで回避する。 ナナシ「僕の狙いは、最初ッからてめェだよ!」 ストレイドの右肩は、ミサイルユニットだった。 しかし、その弾頭は今まで見たどのミサイルとも異なり、緑色の噴射炎をしていた。 何だあれ。 緑色? 変な炎だな。 綺麗な色だ。 いや、待て。 あの色は、まるで、アサルト――――――――――――――――――――――――コジマだ。 コジマだ。 コジマだ! バカ野朗なんて兵器作りやがるどこのどいつだ作りやがったのはアクアビットかトーラスかああトーラスか あんちくしょう今度トーラスのネクスト見つけたらタダじゃおかねえあんな危なっかしいもん作りやがって だいたい発想がおかしいだろ何だよそれミサイルにコジマ積むとか普通の思考じゃねえだろもっと常識的に 考えろってコジマだぞコジマ直撃したらどうなると思ってんだよもし直撃なんかしたらそりゃあマズいだろ ――マズい。 トーマ「う、お、おおおおおおおッ!」 膨大な量の情報が、一瞬で脳を駆け巡った。 それら全てを処理した結果、出された結論は――ヤバい、逃げろ。と、その2つだった。 またも反射的にQBを吹かし、海へと続く空中に身を躍らせる。 コジマミサイルが、それを追い切れずに橋の角へと着弾した。 緑。 アサルトアーマーの比ではない高濃度のコジマが、スペキュラーを包んだ。 /// ナナシがトーラスから譲り受け、ストレイドへ積んだ実験兵装。 XYLEN、というコードで呼ばれていた。 コンセプトは「アサルトアーマーの攻撃力のミサイル弾頭への圧縮」である。 まだ安定性の向上には至っておらず、ミサイルユニット1つに弾頭は1つしか搭載できなかった。 爆風より先にPAが削ぎ落とされるため、直撃すればネクスト1機など塵も残らず消し飛ぶ危険な代物だ。 それを譲る方もどうかしているが、自爆の危険も孕むこれを平然と撃つナナシもまた―― ――どうかしている、と言うほかなかった。 /// トーマたちが戦っている、遥か上空。 オッツダルヴァ「――何だ!? これは……コジマか!」 そこまでコジマミサイルの汚染は届き、ホワイト・グリントとステイシスのPAを僅かに揺らした。 戦闘に支障をきたすほどではないが、異常な汚染量であることは明白だった。 WG「……」 オッツダルヴァ「ただ勝てればいい、か。この汚染でラインアークはほとんど 壊滅だろうが、奴はそんなこと考えてもいないのだろうな」 WG「……」 オッツダルヴァ「ふん、あくまで鉄の仮面を被ったままか」 それもいいだろう、と、ステイシスはホワイト・グリントへ飛び掛かる。 ――ピコン オッツダルヴァ「……ん?」 レーダーを確認し、オッツダルヴァは薄く笑った。 オッツダルヴァ「驚いた。あのデコイ、なかなかしぶといな」 /// トーマ「あー……死ぬかと……思った……。ってか、これ言うの何度目だ?」 やはり俺は神から寵愛を受けているのかもしれない。 いや、逆か。 きっと「お前はもっと苦しみ抜いて死ね」と言われているのだ。 橋脚の足場に引っかかり、何とか水没だけは免れることができた。 しかし、PAは剥がれ、システムはダウンしている。 トーマ「これは……」 動かない。 致命的だ。 ナナシ「……まあ、結果オーライかな」 既に打ち切ったミサイルユニットをパージしたストレイドは、右腕のハイレーザーライフルの 照準をスペキュラーへと向けている。 ナナシ「やっぱ自分でトリガー引きたいよね。こう、実感沸くじゃん?」ジャキン! リリウム「……トーマ、まだ生きていますか!」ドヒャアッ! その間に割って入るアンビエント。 レーザーライフルをストレイドへ向け、応戦の構えを取る。 トーマ「ああ……、何とか、な」 リリウム「よかっ……いえ、何でもありません! あなたはそこで大人しくしていてください。 PAの剥がれたネクスト1機、私だけで何とかできます」 幸いにもアンビエントはコジマの影響を受けていなかったようだ。 ストレイドは自分のミサイルでPAが剥がれたようで、チャージングをしている様子が見える。 ナナシ「あんたも、まあ片付けなくちゃいけないわけだしね。いいよ、相手したげる。 ……かははっ、PAぐらい、いいハンデさ」 着いて来い、とばかりに、ストレイドはアンビエントに背を向けた。 背中に撃ち込むこともできたはずだが、やはりそこは元来生真面目なリリウムである。 ゆっくりとストレイドの後を追い、ブーストを吹かす。 トーマ「ああ、また同じパターンか……」 またリリウムに守られたのか、俺は。 守ってやるから、なんてカッコつけて。 トーマ「また何もできないのか、俺はッ……!」 /// オッツダルヴァ「ふん、ホワイト・グリント……。評判ほどではない」 ――が、しかし。 さっきからホワイト・グリントの挙動がおかしい。 撃ちこめただろうタイミングでトリガーを引かなかったり、ダメージにもならなそうな 末端部ばかりを狙ってきたり。 オッツダルヴァ(間違いなく、「何か」を狙っているのは確かだが……) その「何か」が何なのか、まだうかがい知ることはできない。 だが。 オッツダルヴァ「だが――小賢しい策など、打ち破ってこそ。 貴様ともあろう者が姑息な手を使うとは、少々興ざめだぞ」 WG「……」 オッツダルヴァ「だんまりか。まあ構わん、死んで文句を言ってくれるなよ」 マガジンを採用しているアサルトライフルと、ホワイト・グリントの装備する通常型のライフル。 安定性では劣るが、瞬間火力ではアサルトライフルに分がある。 ラッシュからの一撃離脱を得意とするステイシスが、現時点ではホワイト・グリントを押していた。 オッツダルヴァ「どんな策かは知らんが――このまま、押し切る!」 /// ナナシ「うん、この辺でいいかな、っと」 空中でストレイドは停止し、アンビエントへ向き直る。 スペキュラーははるか眼下にあり、2機はその上空で向き合った。 リリウム「私はどこだろうと構いませんが」 最初は3対2だったが、現状は1対1が2つ、という状況だ。 不利になりはしたが、これでちょうど互角である。悲観すべき状況ではない。 リリウム「オッツダルヴァ様も忙しそうです。これで1対1、邪魔は入りませんね」 ナナシ「そうだね。でもさ、君の相手するより、ランク1を相手取りたいんだよねえ。 ちょっとそこんとこ分かってくれない? 君ら、前座なわけ」 リリウム「ランク2を指して前座とは……。私とアンビエントも、甘く見られたものです。 そのようなことは、まず私を倒してから――でしょう?」 ナナシ「君は、最初から相手をするつもりなんてないよ」ジャキッ ハイレーザーライフルを構えるストレイド。 しかし――アンビエントに、ロックアラームは出ていない。 リリウム(……? ノーロックで……違う――!) リリウム「ま、まさか、あなた……!」 ナナシ「距離500。距離減衰が起きないようにするには、こんぐらいが限度でしょ」 距離500。 それは、ストレイドとアンビエントの距離――ではなく。 ストレイドと地上、つまり、スペキュラーとの距離を表していた。 ナナシ「分かる? 君、的なんだよ。避けたりしたらあいつに当てちゃうから。 んでもって、君を倒したらあいつを処理するけどね」 リリウム「……ッ! 卑劣な……!」 ナナシ「かははっ、ケッコーケッコー、卑劣で結構。嫌ならあいつを切り捨てりゃあ いいんだから、簡単じゃん? まあ、それができないって分かってるけどさ」 見捨てる。 そうだ。見捨てればいい。 見捨てればいいのだ――けれど。 リリウム「…………彼を、見逃しなさい」 ナナシ「うん?」 リリウム「条件です。彼を、見逃すのであれば……」 /// ストレイドのハイレーザーライフルが、アンビエントを捉える。 また。 また。 そして、また。 トーマ「何だよ、あれ……! ほとんどなぶり殺しじゃねえか!」 なぜかアンビエントは避けようとしない。 ただ攻撃を受け、無駄にAPを減らしているだけだ。 しかも、スペキュラーとストレイドを結ぶ直線状から、アンビエントは動こうとしない。 トーマ「いっちょまえに……流れ弾なんて、気にしてんじゃねえよ! お前なら勝てんだろ!? 俺なんて気にしてねえで、さっさと戦えよ!」 既にアンビエントとの通信は拒否されている。 口を出すな、ということか。 トーマ「っざけんなよ……! ざっけんなよ! 俺はさっきから、なにヘタレってんだよ! 正念場だろうが! やらなくちゃならねえ時だろうが!」 がちゃがちゃと操縦幹をでたらめに動かす。 機動スイッチを、何度も何度も押す。 トーマ「今動かねえでいつ動くんだよ! 何のためにここにいんだよ! 動けよ! 動け! 頼む……ッ! スペキュラァアアアアアアアッ!」 ピッ トーマ「……スペキュラー?」 モニターに灯りがともり、見慣れない画面が映し出される。 Do You Still Do? By Turks それだけが表示され、機動スイッチがチカチカと点滅している。 トーマ「……タークス……? はっ、ははっ!」 まったくあいつも、趣味が悪い。 トーマ「……恩に着る!」 他の何も考えずただ機動スイッチへ手を伸ばす。 聞きなれた機動音とともに、コックピットが一気に明るくなった。 操縦幹からは、スペキュラーの鼓動が感じられるようだ。 トーマ「そうだよな。まだ暴れ足りねえもんな。終われねえもんな」 本来ありえるはずのない、ネクストの再起動。 しかし――ありえるなずのない、とか、そんなことより。 もう一度動ける。まだ飛べる。 そっちの方が、トーマにとっては重要だった。 トーマ「待ってろ。今度こそ、助けに行ってやるからよ。 今度こそ、イイ所見せてやるからよ!」 しっかりと足場を踏みしめ、全推力を上へ向け。 スペキュラーは、大空へ舞った。
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海上都市・ラインアーク。 過去の栄華は今はなく、ゴロツキの溜まり場という表現が相応しい。 企業連に対する抑止力と言えばホワイト・グリントのみであり、 それを失ったラインアークはもはや抵抗する術を持たない。 そしてそうなった犯罪組織の温床を、企業連が放っておくわけがない。 「そう」するために企業連から送られた3機のネクスト。 ランク1、オッツダルヴァ。 ランク2、リリウム・ウォルコット。 そしてトーマ・ラグラッツ、ランク外。 一名の矛盾を除けば、カラードの戦力として最高のものであった。 後に歴史の大きな転換点となるこの戦いは、海にまたがる大きな橋の上から始まる。 /// オッツダルヴァ「まったく、企業連の年寄り共も心配性なことだ。私だけで足りるというのに、 デコイを2つもよこすとは」 トーマ「あん? 誰がデコイだコラ。ローゼンタールはそうでもねえが、俺はオーメルは嫌いなんだよ。 一応援護してやるが、流れ弾にゃあ気をつけろよ?」 オッツダルヴァ「ふん、うるさい空気だ」 トーマ「デコイの次は空気だァ? 言うに事欠いて、この……」 リリウム「そこまでです、トーマ」 溜め息交じりで、リリウムは口を挟む。 リリウム「オッツダルヴァ様も、今はお控えください。遺恨があるのであればミッションの後、 私のいない場でご存分にお願いします」 ランク1にも毒を吐くリリウム。 いいぞもっとやれ。 トーマ「ケッ……まあ、お前よりイラつく奴が敵なんでな。今回はこの辺にしとこうや」 オッツダルヴァ「まあ、邪魔だけしてくれなければ構わんさ。私は私で、私の仕事をするだけだからな」 オッツダルヴァ。 毒舌家という噂は聞いていたが、噂通りだ。 リリウムとタメを張れる。 トーマ「へいへい。……しかし、さっきからビービーと警告音がうるせえな。 ラインアークめ。警告だけして、真打様はまだ出てこねえのかねえ?」 リリウム「間違いなくホワイト・グリントはここにいます。彼らが無抵抗のままというわけも ありませんし、早ければ、そろそろ――」 『――ザザッ――こちら、ホワイト・グリントオペレーターです』 リリウム「……ほら」 フィオナ『貴方達は、ラインアークの主権領域を侵犯しています。速やかに退去してください。 ――さもなければ、実力で排除します』 当方に迎撃の用意あり、と、通信が入る。 オッツダルヴァ「フン、フィオナ・イェルネフェルトか。アナトリア失陥の元凶が、何を偉そうに……」 こちらにも、応戦の用意はある。 レーダーを見ると、赤いマーカーが2つ。 前方に見える橋の脇にそびえる2つのビルの上に、それぞれ機影を確認する。 オッツダルヴァ「ホワイト・グリントは私が沈める。貴様等はもう一方を片付けろ。 お互い、横槍を入れられるのは嫌だろう?」 リリウム「了解しました。では、私たちは――ストレイドを」 ストレイド。 ホワイト・グリントと並んで立つそのネクストは、前回戦ったときとは趣を変えていた。 ナナシ「かははっ、いらっしゃーい。雁首揃えて、ご苦労さまだねえまったく」 WG「……」 ナナシ「うちの大将も準備万端だってさ」 オッツダルヴァ「野良犬か、相手をする価値もないな。貴様らは勝手にじゃれているがいい」 ナナシ「……言ってくれんじゃん、愛玩動物ちゃんのくせしてさあ」 この2人、根から合わないみたいだな。 しかしお互いに自分の相手を理解しているようで、手を出すことはしない。 オッツダルヴァ「さて、お前ら、行けるな?」 リリウム「はい、いつでも」 トーマ「万端だ」 オッツダルヴァ「それはよかった。――それじゃ、行こうか」 /// ステイシスは、ライールフレームを主とする機体だ。 アサルトライフル、レーザーバズーカ、PMミサイルと、機動力を損なわずに火力を維持している。 どころか、その速度は全ネクストの中でも飛び抜けている。 相手が止まって見えると言うが――真に恐ろしいのは、それに乗るオッツダルヴァの方か。 ランク1は、伊達ではない。 オッツダルヴァ「知っているか? 貴様がリンクス最強だと信じている者もいるらしい。 ――が、そんなことはどうでもいい話だ。だろう?」 ホワイト・グリントのカメラが、応じるように妖しく光る。 オッツダルヴァ「重要なのは私が貴様に銃口を向けているという事実。 まあ、ついでに疑いを拭っておくのも悪くはないがな」 WG「……」 オッツダルヴァ「生きる伝説だそうだが、それは今日で終わりだ」 /// ナナシ「かっはっは、久し振りじゃん、BFF。今回はお前らのために装備を新調してやったんだから、 ちょっとは光栄に思ってくれよ?」 今回のストレイドは、混成機体だった。 初見である武装も多く、一見しただけでは方向性を判断しにくい。 アルゼブラの逆脚を使用していることから、空中戦を得意としていることは分かるが。 リリウム「独立傭兵ゆえの機体構成と言えますね」 一般に、混成機体は扱いにくいとされる。 あちら側が「こう使え」と示してくれる純正フレームと違い、方向性を自分で定め、その上で バランスを考慮して機体を組む必要があるためである。 トーマ「どっちつかずのグダグダ機体……」 だが、恐らく奴はそんな失敗はしないだろう。 トーマ「……ってこたあ、ねえんだろうな」 ナナシ「いろんなとこから依頼受けてるからさ、パーツは余ってるんだ。 ちょっと面白い試験兵装ももらったから、その実験も兼ねて、ね」 リリウム「その試験は失敗になりますね。装備した機体が撃墜されては、 結果も持ち帰れませんでしょう」 ナナシ「いやあ、僕の性能に見合う武装か、ってとこだね」 ビルの上から跳躍し、夕日を背に飛ぶストレイド。 アンビエントとスペキュラーは左右に分かれ、中央を開ける。 ナナシ「いっくぜえ! 今度こそ、引導をプレゼントだ!」 狼煙を上げるかのごとく、橋に突き刺さる青い閃光。 インテリオルのハイレーザーライフルである。加えて、左腕にはレーザーバズーカが視認できた。 トーマ「EN武器主体か……!」 それで消費の低い逆脚を選んだか。 実弾主体のスペキュラーとは、お互いに相性が悪いようだ。 まあ、相性が悪いぐらいでちょうどいいが。 いち早く距離を取ったアンビエントが、着地したストレイドにレーザーライフルを撃ち込む。 ――が、ストレイドは跳び上がり、逆にアンビエントへトップアタックを仕掛けた。 リリウム「三次元戦闘ですか……。なるほど、ロケーションも考えているようですね」ドヒャアッ! ショートブーストを吹かし、アンビエントは橋から跳んだ。 すかさず橋の裏へ逃げると、ECMを起動させ、敵の目を隠す。 アンビエントはアンビエントで、ロケーションをうまく利用していた。 そんなリリウムの行動に俺が感心していると、 ナナシ「かははっ、ちゃーんとこういうとき用の武器も、積んでるもんね!」ドシュウッ! ストレイドの左肩が、火を噴いた。 GAではお馴染み、BFFではめっきり見なくなった武装――グレネードキャノン。 アルゼブラの新作まで手に入れているとは。 有澤製よりも小型だが、その破壊力は敵をいぶり出すには十分。 グレネードは橋そのものを破壊し、その瓦礫にたまらずアンビエントは外へ出てきた。 ナナシ「おぉら、もういっちょォ!」ドシュウッ! リリウム「……くっ!」 トーマ「リリウム! ――くそっ!」 注意を逸らそうとライフルとスナイパーライフルを撃ち込むものの、空中ではやはり当たらない。 ゆらゆらとした挙動のまま、ストレイドはハイレーザーライフルを放つ。 QBでの回避にも限界がある。 レーザーライフルを使っているため、アンビエントの回避は甘くなり、 青い光が2つアンビエントへと突き刺さった。 トーマ「ちくしょ……ッ!」 ライフルではダメだ。 兵装をミサイルへ切り替え、少しでもアンビエントからストレイドの攻撃を離そうとする。 その、兵装を切り替える瞬間。 ナナシ「……いつからアンタが狙われてないと思ってた?」 一瞬の隙を狙って、ストレイドのレーザーバズーカがスペキュラーに放たれた。 反射的にQBで回避する。 ナナシ「僕の狙いは、最初ッからてめェだよ!」 ストレイドの右肩は、ミサイルユニットだった。 しかし、その弾頭は今まで見たどのミサイルとも異なり、緑色の噴射炎をしていた。 何だあれ。 緑色? 変な炎だな。 綺麗な色だ。 いや、待て。 あの色は、まるで、アサルト――――――――――――――――――――――――コジマだ。 コジマだ。 コジマだ! バカ野朗なんて兵器作りやがるどこのどいつだ作りやがったのはアクアビットかトーラスかああトーラスか あんちくしょう今度トーラスのネクスト見つけたらタダじゃおかねえあんな危なっかしいもん作りやがって だいたい発想がおかしいだろ何だよそれミサイルにコジマ積むとか普通の思考じゃねえだろもっと常識的に 考えろってコジマだぞコジマ直撃したらどうなると思ってんだよもし直撃なんかしたらそりゃあマズいだろ ――マズい。 トーマ「う、お、おおおおおおおッ!」 膨大な量の情報が、一瞬で脳を駆け巡った。 それら全てを処理した結果、出された結論は――ヤバい、逃げろ。と、その2つだった。 またも反射的にQBを吹かし、海へと続く空中に身を躍らせる。 コジマミサイルが、それを追い切れずに橋の角へと着弾した。 緑。 アサルトアーマーの比ではない高濃度のコジマが、スペキュラーを包んだ。 /// ナナシがトーラスから譲り受け、ストレイドへ積んだ実験兵装。 XYLEN、というコードで呼ばれていた。 コンセプトは「アサルトアーマーの攻撃力のミサイル弾頭への圧縮」である。 まだ安定性の向上には至っておらず、ミサイルユニット1つに弾頭は1つしか搭載できなかった。 爆風より先にPAが削ぎ落とされるため、直撃すればネクスト1機など塵も残らず消し飛ぶ危険な代物だ。 それを譲る方もどうかしているが、自爆の危険も孕むこれを平然と撃つナナシもまた―― ――どうかしている、と言うほかなかった。 /// トーマたちが戦っている、遥か上空。 オッツダルヴァ「――何だ!? これは……コジマか!」 そこまでコジマミサイルの汚染は届き、ホワイト・グリントとステイシスのPAを僅かに揺らした。 戦闘に支障をきたすほどではないが、異常な汚染量であることは明白だった。 WG「……」 オッツダルヴァ「ただ勝てればいい、か。この汚染でラインアークはほとんど 壊滅だろうが、奴はそんなこと考えてもいないのだろうな」 WG「……」 オッツダルヴァ「ふん、あくまで鉄の仮面を被ったままか」 それもいいだろう、と、ステイシスはホワイト・グリントへ飛び掛かる。 ――ピコン オッツダルヴァ「……ん?」 レーダーを確認し、オッツダルヴァは薄く笑った。 オッツダルヴァ「驚いた。あのデコイ、なかなかしぶといな」 /// トーマ「あー……死ぬかと……思った……。ってか、これ言うの何度目だ?」 やはり俺は神から寵愛を受けているのかもしれない。 いや、逆か。 きっと「お前はもっと苦しみ抜いて死ね」と言われているのだ。 橋脚の足場に引っかかり、何とか水没だけは免れることができた。 しかし、PAは剥がれ、システムはダウンしている。 トーマ「これは……」 動かない。 致命的だ。 ナナシ「……まあ、結果オーライかな」 既に打ち切ったミサイルユニットをパージしたストレイドは、右腕のハイレーザーライフルの 照準をスペキュラーへと向けている。 ナナシ「やっぱ自分でトリガー引きたいよね。こう、実感沸くじゃん?」ジャキン! リリウム「……トーマ、まだ生きていますか!」ドヒャアッ! その間に割って入るアンビエント。 レーザーライフルをストレイドへ向け、応戦の構えを取る。 トーマ「ああ……、何とか、な」 リリウム「よかっ……いえ、何でもありません! あなたはそこで大人しくしていてください。 PAの剥がれたネクスト1機、私だけで何とかできます」 幸いにもアンビエントはコジマの影響を受けていなかったようだ。 ストレイドは自分のミサイルでPAが剥がれたようで、チャージングをしている様子が見える。 ナナシ「あんたも、まあ片付けなくちゃいけないわけだしね。いいよ、相手したげる。 ……かははっ、PAぐらい、いいハンデさ」 着いて来い、とばかりに、ストレイドはアンビエントに背を向けた。 背中に撃ち込むこともできたはずだが、やはりそこは元来生真面目なリリウムである。 ゆっくりとストレイドの後を追い、ブーストを吹かす。 トーマ「ああ、また同じパターンか……」 またリリウムに守られたのか、俺は。 守ってやるから、なんてカッコつけて。 トーマ「また何もできないのか、俺はッ……!」 /// オッツダルヴァ「ふん、ホワイト・グリント……。評判ほどではない」 ――が、しかし。 さっきからホワイト・グリントの挙動がおかしい。 撃ちこめただろうタイミングでトリガーを引かなかったり、ダメージにもならなそうな 末端部ばかりを狙ってきたり。 オッツダルヴァ(間違いなく、「何か」を狙っているのは確かだが……) その「何か」が何なのか、まだうかがい知ることはできない。 だが。 オッツダルヴァ「だが――小賢しい策など、打ち破ってこそ。 貴様ともあろう者が姑息な手を使うとは、少々興ざめだぞ」 WG「……」 オッツダルヴァ「だんまりか。まあ構わん、死んで文句を言ってくれるなよ」 マガジンを採用しているアサルトライフルと、ホワイト・グリントの装備する通常型のライフル。 安定性では劣るが、瞬間火力ではアサルトライフルに分がある。 ラッシュからの一撃離脱を得意とするステイシスが、現時点ではホワイト・グリントを押していた。 オッツダルヴァ「どんな策かは知らんが――このまま、押し切る!」 /// ナナシ「うん、この辺でいいかな、っと」 空中でストレイドは停止し、アンビエントへ向き直る。 スペキュラーははるか眼下にあり、2機はその上空で向き合った。 リリウム「私はどこだろうと構いませんが」 最初は3対2だったが、現状は1対1が2つ、という状況だ。 不利になりはしたが、これでちょうど互角である。悲観すべき状況ではない。 リリウム「オッツダルヴァ様も忙しそうです。これで1対1、邪魔は入りませんね」 ナナシ「そうだね。でもさ、君の相手するより、ランク1を相手取りたいんだよねえ。 ちょっとそこんとこ分かってくれない? 君ら、前座なわけ」 リリウム「ランク2を指して前座とは……。私とアンビエントも、甘く見られたものです。 そのようなことは、まず私を倒してから――でしょう?」 ナナシ「君は、最初から相手をするつもりなんてないよ」ジャキッ ハイレーザーライフルを構えるストレイド。 しかし――アンビエントに、ロックアラームは出ていない。 リリウム(……? ノーロックで……違う――!) リリウム「ま、まさか、あなた……!」 ナナシ「距離500。距離減衰が起きないようにするには、こんぐらいが限度でしょ」 距離500。 それは、ストレイドとアンビエントの距離――ではなく。 ストレイドと地上、つまり、スペキュラーとの距離を表していた。 ナナシ「分かる? 君、的なんだよ。避けたりしたらあいつに当てちゃうから。 んでもって、君を倒したらあいつを処理するけどね」 リリウム「……ッ! 卑劣な……!」 ナナシ「かははっ、ケッコーケッコー、卑劣で結構。嫌ならあいつを切り捨てりゃあ いいんだから、簡単じゃん? まあ、それができないって分かってるけどさ」 見捨てる。 そうだ。見捨てればいい。 見捨てればいいのだ――けれど。 リリウム「…………彼を、見逃しなさい」 ナナシ「うん?」 リリウム「条件です。彼を、見逃すのであれば……」 /// ストレイドのハイレーザーライフルが、アンビエントを捉える。 また。 また。 そして、また。 トーマ「何だよ、あれ……! ほとんどなぶり殺しじゃねえか!」 なぜかアンビエントは避けようとしない。 ただ攻撃を受け、無駄にAPを減らしているだけだ。 しかも、スペキュラーとストレイドを結ぶ直線状から、アンビエントは動こうとしない。 トーマ「いっちょまえに……流れ弾なんて、気にしてんじゃねえよ! お前なら勝てんだろ!? 俺なんて気にしてねえで、さっさと戦えよ!」 既にアンビエントとの通信は拒否されている。 口を出すな、ということか。 トーマ「っざけんなよ……! ざっけんなよ! 俺はさっきから、なにヘタレってんだよ! 正念場だろうが! やらなくちゃならねえ時だろうが!」 がちゃがちゃと操縦幹をでたらめに動かす。 機動スイッチを、何度も何度も押す。 トーマ「今動かねえでいつ動くんだよ! 何のためにここにいんだよ! 動けよ! 動け! 頼む……ッ! スペキュラァアアアアアアアッ!」 ピッ トーマ「……スペキュラー?」 モニターに灯りがともり、見慣れない画面が映し出される。 Do You Still Do? By Turks それだけが表示され、機動スイッチがチカチカと点滅している。 トーマ「……タークス……? はっ、ははっ!」 まったくあいつも、趣味が悪い。 トーマ「……恩に着る!」 他の何も考えずただ機動スイッチへ手を伸ばす。 聞きなれた機動音とともに、コックピットが一気に明るくなった。 操縦幹からは、スペキュラーの鼓動が感じられるようだ。 トーマ「そうだよな。まだ暴れ足りねえもんな。終われねえもんな」 本来ありえるはずのない、ネクストの再起動。 しかし――ありえるなずのない、とか、そんなことより。 もう一度動ける。まだ飛べる。 そっちの方が、トーマにとっては重要だった。 トーマ「待ってろ。今度こそ、助けに行ってやるからよ。 今度こそ、イイ所見せてやるからよ!」 しっかりと足場を踏みしめ、全推力を上へ向け。 スペキュラーは、大空へ舞った。
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レイル・ナルド 国家解体戦争前から、レイレナードで働いていた。国家解体戦争時、自らも開発に関わった新兵器ネクスト、03-AALIYAHに乗ったことがあり、ベルリオーズの専属メカニックマン。 リンクス戦争時にベルリオーズとレイレナード社を失ったレイルは、ベルリオーズの背中を追い、リンクスとなる。しかし、常にAMS適正に悩まされていた。 ORCA旅団決起前に、オーメルのオッツダルヴァと出会い、彼の命でORCAに合流した。 大衰退ごろ、新型に乗り換えて、サカキと出会う。 レイル過去編01 レイル過去編02 レイル過去編03 レイル過去編04 レイル過去編05 レイル過去編06 レイル番外編 レイル・ナルド"カラード編" カラード時代のことをもうちょっと見ていこうって話 時系列はばらばらなこともあるかも。オリジナル要素ばっかり オッツダルヴァがランク1になるどころかカラードに潜るよりも前の話。 各話の最後に当時のカラードランク表を掲載していく予定 レイルカラード編01 レイルカラード編02
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通路に車輪の回る音が響いていた。 王小龍の座った車椅子をリリウムが押していた。その横と後ろに、SP。 まっ黒なドアの前でリリウムは屈強なSPたちにお辞儀をし、その中へ車椅子を押して入った。 SPたちはその場で直立不動で立っている。彼らの表情は、無だ。 @@@ 『なるほど、オッツダルヴァ。霞スミカの弟子があの改造ランドクラブをやったとな』 『ああそうだ、お前ら老人達も覚悟してもらはねばならない。 奴には注意が必要だ。少々強すぎる』 『なるほど、あの師匠あっての弟子、ということか』 「オッツダルヴァ様、王大人にそのような口のきき方、少し無礼かと」 リリウムはモノリスに向かって指摘した。王は彼女を手で制し、オッツダルヴァに向って言った。 『まあいい、オッツダルヴァ。その弟子には好きにやらせておけ。 きっとあの師匠が良い方向に修正してくれるだろう』 『だといいがな。あとはオールドキングだけか』 『奴は不安要素の塊だ。早めに摘み取っておくべきだった』 『同感だ。……アルテリア施設の所在地と図面は確かに受け取った。計画を始める。 ……邪魔はするなよ』 『邪魔などしないさ。お前の好きにすれば良い』 『契約成立か。そうあとは……そうだな』 『なんだ?』 『俺は最早オッツダルヴァではない。テルミドール……マクシミリアン=テルミドールだ』 『おおそうだったな。ではテルミドール……期待しているぞ?』 『ふん……人類に栄光を』 デジタルのモノリスが崩れ、何も無くなった。リリウムが口を開く。 「このような約束、本当にするおつもりですか、王大人」 『ほうリリウム。俺が約束破りの嘘吐きであると言うのかな」 「いえ、そんなつもりでは……」 『ふふふ。まあそうなんだがな。……リリウム?』 「はい、王大人、なんでしょう」 『そろそろ此処を出たいんだがな』 「私も、そう思っておりました、王大人」 @@@ 二人が部屋から出ると、相変わらずの直立不動でSPたちが待っていた。 二人は彼らに視線も合わせずただ通路を歩いて行く。SPは何も言わず、ただついて行くだけだった リリウムは王を彼の自室へ連れて行き、ベッドに寝かせた。 この痩せこけた老人にどれだけ権力が集中しているのかは、見ただけでは分からないだろう。 BFFは勿論のこと。GAを手中に入れ、BFFを再建させたのも彼だ。 オーメルですら彼の掌にあり、イクバールやインテリオルにも根を張り始めている。 オーメルを介してORCA旅団に資金を提供したのも彼だ。 ネクストは最強の兵器だ。うまく使えば世界を破壊できる。たった一機でだ。 そしてそれを行った、いや、これから行う。彼はオールドキング。彼の圧倒的な暴力で世界は一度破滅したのだ。 ORCA旅団が接収したアルテリアは破壊され、エネルギー切れになったクレイドルは全て汚染された地上に落ちた。 発狂したアルテリアから噴き出すの猛毒のコジマ粒子によって人類はつぎつぎと死滅した。 オールドキングは最初、クレイドルを全機自分で落そうとした。 しかしそれは不可能なことだ。だからORCAに抑えられた後の警備の手薄になったアルテリアを破壊することによって、簡単に大多数の人類を殺すことが出来たのだ。 この作戦を考え出したのは彼ではない。彼は殺すことしか能がなかった。 彼に作戦を指示したのは誰を隠そう、王小龍その人だ。彼が人類抹殺計画の首謀者だった。 破壊者オールドキングは全てのアルテリア 及び全ネクストを撃滅した後、行方が知れなくなった。 王小龍も計画後地上から姿を消した。彼は地下に潜った。リリウムをつれて。 地上は重コジマ粒子に汚染され、住めなくなったが、価値がない訳では無かった。 むしろ利用価値は高まった。地球全土が大規模コジマ汚染に侵されれば、地球全部がアルテリア施設となったも同じ。 全ては彼の仕組んだこと。計画通りだ。 王小龍はやがて衰え死んだが、リリウムに後を託した。そして地下世界レイヤードは築かれた。 保存されていた人間や動物の卵子と精子を、遺伝子を書き換え交配、培養を繰り返し、出来上がる幾多の地下都市に植え付けていった。 姿形が元となった生物とは似ても似つかぬ様になったものもいた。だがそれで良かった。 王小龍の計画とは、真の意味での『人類』を培養すること。それを胞子とし宇宙へ放つことだ。 選び抜かれた胞子は宇宙へと進出し、新たな大地に根付くだろう。 彼は全てを支配したかった。全宇宙を手に入れたかった。 ちっぽけな人間の考え出したただ一つの宇宙征服。 これがその真相だ。 終わり。
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ナナシ「さて……何発、撃ち込んだっけ?」 数えてなどいない。 敵に避けられることまで計算に入れての「残弾数」だ。 敵が避けないのなら、多いも少ないもあるわけがない。 リリウム「……ごめんなさい……アンビエント……」 痛いだろう、辛いだろう。 何もやり返せないで、悔しいだろう。 既にAPは10000を切った。 そろそろ、終わりも見えてくるころだ。 ナナシ「かははっ、前座にしちゃあなかなかのシチュエーションだったよ。 んじゃそろそろメイン食ってきたいから、さようなら――かな?」ガショッ! ――死ぬ。 殺される。 恐らく自分の後、トーマも殺されてしまうだろう。 頷きはしたが、この男は約束を守るような男ではない。 分かっている。 分かっているのに。 リリウム「でも……」 奇跡というものがあったらいいのに、と思う。 もしかしたら何とかなるかもしれない。もしかしたら助けが来るかもしれない。 戦場に「もし」はないと、分かっているのに。 それでも――期待をしてしまうことは、悪いことだろうか。 ナナシ「ま、時間も惜しいし、いたぶって楽しむ趣味もないし。安心しなよ、 サックリ終わらせてあげるからさ」 リリウム「……っ」 ああ、もうダメだ。 諦めよう。そっちの方が気が楽だ。 でも。 リリウム「……トーマ」 でも、一度だけなら。 叶わない夢を見ても、バチは当たらないだろう。 リリウム「……助けて……っ!」 チャンネルは繋がっていなかったはずなのに。 ――ズキュウッ! 狙ったようなタイミングで。 スナイパーライフルの弾丸が、ストレイドをえぐった。 まさか。 スナイパーライフルを装備しているネクストは。 まさか。 ホワイト・グリントは装備していない。 まさか。 ステイシスも、装備していない。 まさか。 「――ザザッ――間に合ったか――! 悪いな、待っただろ」 リリウム「――この、バカァッ!」 トーマ「だから悪いっつってんだろ。スペキュラー、これより前線に復帰する!」 /// 子供のころ、本で読んだ物語。 悪い奴に襲われるお姫様。 そこに、颯爽と現れる白馬の騎士。 少しだけそんなことを思い出してしまった。 といっても――こっちの場合、臙脂色のネクストに乗った、口の悪いチンピラだが。 それでも、物語の中のお姫様の気分を、少しだけ味わえた気がした。 /// ナナシ「……何でだよ……機能停止、したはずだろ! 何で生き返ってんだよ……。 何でてめえ、ここにいんだよ!」 トーマ「知るかよ。動いちまったもんはしょうがねえ――だろ!」ガウッ!ガウッ! 来るなりライフルを乱射するスペキュラー。 アンビエントとストレイドの間の距離を空け、そこへ割り込んだ。 ナナシ「ダニが……潰したはずだろ! 湧いてくんじゃねえよ!」ボシュウッ! 半ばヤケクソ気味で、ストレイドはグレネードキャノンを撃ち込む。 しかし冷静さを欠いた弾道である、当たるはずもない。 遥か下の水面に着弾し、大きな水しぶきを上げた。 トーマ「おおっとォ!? おいおい、何だビビったかァ!? ちゃんと狙わねえと、当たんねえぞっと!」 ミサイル、チェインガン、ライフル、スナイパーライフル。 今までの憂さを晴らすかのように弾を消費するトーマ。 外れたものも多いが、それらは確かにストレイドを削り取る。 ナナシ「ダニが……ダニがダニがダニがダニがァ! ッくしょ……おおおッ!」 向かい来る弾丸の群れに、グレネードが打ち込まれる。 誘爆が誘爆を誘い、一気に滞空していた全ての弾丸が消し飛んだ。 ナナシ「あああああああああああああッ! ちくしょオオオ! ……ッ! ――ふうッ!」 ひとしきり叫んだ後、大きくナナシは息を吐いた。 リリウム「……彼、落ち着きを取り戻したようですね。このまま押し切れれば よかったのですが……厄介です」 トーマ「構わねえさ。そんならフツーに戦えばいい話だ、問題はねえよ」 ナナシ「何でてめえが生き返ってきたかは知らねえけど、もう関係ねえ。 もう1回、手抜きナシで、確実に、ぶっ殺したらいいんだからな」 そう言うと、ストレイドはグレネードキャノンをパージした。 背部武装を取り去り、ハイレーザーライフルとレーザーバズーカが両腕に残る。 トーマ「そうだ」 ナナシ「何も」 トーマ・ナナシ「「問題は、ねえ」」 スペキュラーも背部武装を取り去り、ライフルとスナイパーライフルを構えた。 もともと、ミサイルとチェインガンまで装備し、機体の応用力を高めているのはミッションのためである。 ネクスト1機を相手にするなら、武装はもっと簡素でいい。 むしろ速度を上げる方が大事になる。 トーマ「リリウム、行くぞ。合わせろ」 リリウム「分かりました」 アンビエントとスペキュラー、APは合わせてストレイドと同じくらいだろう。 しかし、数の上で負けていても、ナナシには確かな勝算があった。 /// ナナシ(話をしているフリをしながら――分析は、もう済んでいるんだ) APは約5000。 PAは剥げ、一度チャージされたENも一定量から増えることはない。 恐らくはバッテリーのようなものがあり、そこから緊急チャージをしたのだろう。 天井は既に見えている。 ENは、もう減るだけ。 ナナシ(通常戦闘を続けるとしたら、あれのENが尽きるまでは……) 5分。 いや――激しい戦闘になる。もって3分! ナナシ(逃げ切りゃあ、あの機体はまた機能停止する) ナナシ「……かははっ、どっちにしろ、勝つのは僕だ」 /// リリウム(スペキュラー……ENの増え方が悪いですね……) 何があったのかは知らないが、恐らくはかなり無茶をして再起動したのだろう。 ENも、いつかは底をつくはずだ。 このまま戦闘を続けたのなら、恐らくもって3分というところ。 トーマもそれを、恐らくはリリウムよりも理解しているはず。 制限時間いっぱいまで機体を動かし、できるだけストレイドを削る。 それからとどめをアンビエントに任せる――それがセオリー。 そう、セオリー、だ。 リリウム「そう短くない付き合いになりました……。あなたの考えそうなことくらい、 だいたい分かるようになりましたよ、トーマ!」 /// ナナシ「3分、逃げ切りゃあ僕の勝ちだ!」 リリウム「3分、援護に回らせてもらいます!」 トーマ「どぉおおおらああああああッ!」 結局のところ。 どっちがこの男のことを理解していたか、ということだったようで。 ナナシ「何……ッ!? 何だよ……! 何だよ、それェえええッ!?」 完全に保身を度外視した、EN管理も度外視した、QBを過剰なまでに多用した動き。 もちろんENはぐんぐんと減り、「3分」という定められたラインを大きく揺るがした。 ENは減る。 しかし、その分スペキュラーのスピードはもちろん上がる。 ストレイドは面喰らい、ライフルのラッシュをモロに受ける。 ナナシ「てめえ……! じ、自分の機体の状況、分かってんのかよ!?」 恐らく、本当なら相手に教えるべきでない情報。 しかし、驚愕に続く驚愕、予想外に続く予想外。 ナナシの頭は、完全に平常の判断力を失っていた。 トーマ「ああ分かってるさ、分かってるっつーの! 3分ぐらいかァ? だからって、3分持たせてやる義理はねえだろ!?」 リリウム「……やっぱり、そんなことだろうと思いました」 スペキュラーに動きを同調させ、完全なコンビネーションを仕掛けるアンビエント。 その行動は――まるでトーマの考えを、理解していたかのようなものだった。 リリウム「別に3分かかるからといって、3分かける道理はありません。 2分で終わらせればいいだけの話でしょう? ……まあ、あなたは 思う存分やってくれれば結構です、後にはリリウムがいますから」 トーマ「いいねえ、お前もいい加減分かってきたんじゃねえの? でもなあ、 ちょーっとだけ、足りねえよ」 アンビエントとスペキュラーが並び立つ。 1機が前衛、もう1機が後衛。それがBFFの基本的なスタイルである。 だが。 トーマ「俺とお前なら、1分ありゃあ十分だ! そして済まねえな、 どうやら俺は、後方支援ってのが徹底的に性に合わんらしい!」 リリウム「なら、2機で前衛を張ればいいだけの話。どうせ定石というのも嫌いなのでしょうね」 異様。 ナナシもまた、ネジが飛んだような性格をしている。 しかし周りから見れば、この2人もきっとそうなのだろう。 /// オッツダルヴァ「これで――終わりだ!」 頭上を抜かれ、ターンしたホワイト・グリント。 動きが一瞬止まる――完璧なタイミングだった。 そこで、オッツダルヴァはレーザーバズーカのトリガーを引いた。 熟練したリンクスだからこそできる、残APとPAを計算した、とどめの一撃。 ホワイト・グリントは避けられず、勝負が決まる……はずだった。 オッツダルヴァ「…………なッ、何ィ!? トリガーが!?」カチッ、カチッ! トリガーを押しても、機体が反応しない。 誤作動? いや、メンテナンスは完璧だったはず。 アサルトライフルも、ミサイルも、弾が出ない。 オッツダルヴァ「いったいどういう――ぐあっ!」 ホワイト・グリントが隣をスルリと抜けたかと思うと、背中で妙な音とともに爆発が起こった。 PAとAPが減っている。攻撃を受けた、と一瞬で理解する。 オッツダルヴァ「しかし……くっ、まだ終わらんぞ、ホワイト・グリント!」 WG「……」 すぐに振り向き、サイトに相手を捉える。 捉えようと――した。 オッツダルヴァ「アラート……? ブースターか!」 メインブースターを撃ち抜かれた、と一瞬で理解した。 どんどん機体が落ちていく。 オッツダルヴァ「クソッ、メインブースターが完全に逝ってやがる……! よりによって水上で……ダメだ、飛べん!」 WG「……」 見下ろすホワイト・グリント。 踵を返し、もう興味は無いという風に飛んで行った。 オッツダルヴァ「これが……これが私の最後というか! 認めん! 認めんぞ! 落ち……クッ、うおおおおおおおおおおッ!」
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登録日:2010/06/08(火) 09 26 29 更新日:2024/01/09 Tue 20 00 05NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 AC ACfA ORCA旅団 マクシミリアン・テルミドール リンクス ロマンチスト 分裂した男 (´輝`) 埋没王子 完璧主義者 旅団長 最初の五人 熱っぽい扇動家 諏訪部順一 諦観者 輝美 革命家 最悪の反動勢力… ORCA旅団の御披露目だ 諸君… 派手に行こう ARMORED CORE for Answerに登場するORCA旅団所属のリンクス。 ORCAナンバーは1。 CV:諏訪部順一 最大の反動勢力、ORCA旅団の旅団長。 それは飾りの旅団長では無く、彼の帰還まで旅団は動かなかった。 この事からかなりのカリスマを持つとも思われる。 性格は分裂しやすく、熱っぽいロマンチストなどと多くの評価が有り、唯一分かる事は、革命家を気取る自分にやや酔っているという事。 が、作中きっての切れ者、メルツェルが認めている分そこは何か理由が有るのかも知れない。 どのルートにも密接に関わっており、後半から始まる混乱は、 To nobles. Welcome to the earth. と言う彼の短い声明より始まった。 また、主人公である首輪付きとカラードランク3のウィン・D・ファンションに注目している。 前者は可能性として、後者は最大の敵として。 【搭乗機体】 アンサング レイレナード社の04-ALICIAをベースとした逆関節AC。 武装はアサルトライフル、レーザーバズーカ、プラズマキャノン、PMミサイルといったかなりバランスの取れた機体。 脅威はレーザーバズーカとPMミサイル。 レーザーバズーカは幾らPAが高かろうがかなりのAPを持っていかれる高威力のEN兵器であり、GA社のベース機体で挑めば瞬殺される事も珍しくない。 また、PMミサイルは回避難度が最高レベルの為、フレアが無いとかなり苦戦を強いられる事も有る。 しかもこのミサイルは総弾数がそこそこ高く、長期戦にも向く。 瞬間的な火力こそは確かに頼りないが、アリシアベースの高機動機体に合わせたハイスピードな戦闘で長期戦にも向くこの機体は正に実力派揃いのORCA旅団において旅団長を名乗るのに相応しい機体と言えるだろう。 と、誉め殺してみたがこの機体、とても大事な事が抜けている。 それは… 重 量 過 多 殆どのレギュでこれは起こっており、もうこればかりはどうしようも無い。 埋没王子…いや、何でも無い。 とはいえ逆関節の跳躍がある上にクラニアムは狭いのでそれ程影響も無かったりする。 リンクス戦争ではレイレナード社に所属していたと言われている。 ネタバレを含む各ルートにおけるりょだんちょ 【企業ルート】 最大のアルテリア施設、クラニアムを制圧すべく真改を引き連れ、ウィン・D・ファンションと主人公を迎え撃つ。 お互いの『答』の為の死闘の末、 最後に敗れる…そんな運命か… と言い、 心しておけ…お前達の惰弱な発想が人類を壊死させるのだと…!! と、自身の『答』が敗れたのを認め、同時に主人公達の『答』こそが誤りだと言い、 人類など…どこにも居ないさ…オッツダルヴァ… とウィンに返され、テルミドールは、行方不明となっていたハズのカラード最強のランク1、オッツダルヴァは果て、クレイドルは矛盾を抱えながら空を漂い、人類は一時の平和を噛み締めて終わった。 だが、これも『答』の一つだとも認めているらしく、主人公が撃墜されると、 悪いが、譲れないな。だが…覚えておこう、お前の『答』も と言う。 彼自身クレイドルを落とす事を一番嫌がっていたのだろうと、この台詞でうかがえる。 【ORCAルート】 前述した施設を『答』の為に制圧に向かい、ウィンとロイの手で果て、その時の為に備えていたのか主人公にそれを遂げる為にメッセージを残し、主人公はアルテリアクラニアムに向かう。 ハード時にはテルミドールがオッツダルヴァとして、敵として立ちふさがり、主人公をウィン、ロイと共に迎え撃つ。 要するに三対一である。 この裏切りは諸説が有り、公式な発表が無い為、作中一番のフロム脳の使い所と言えるだろう。 【虐殺ルート】 最終ミッション「アルテリア・カーパルス占拠」において、ORCA旅団の名を貶めたオールドキングと主人公を撃破すべく、カラード上位リンクスと共にオッツダルヴァとして参戦。 この時王子に撃墜されると、 当然の報いだ、貴様はORCAの名を貶めた と言われる。 まぁあれだけやれば当然である。 彼を語る上では矢張り裏切りの真意に他ならない。 これには以下が有力かと思われる。 【二重人格説】 分裂しやすいと評される彼は、オペ娘が裏切り行為に毒吐くと、 テルミドールは既に死んだ。ここに居るのは、ランク1、オッツダルヴァだ と返す。 これは分裂しやすい彼の中のテルミドールの人格が死んだという意味なのだろうかと、ちょっと厨二入ってはいるが結構説得力が有る。 【主人公の力量を上げる為説】 激戦を繰り返し、企業の『答』をも撃破出来た主人公に、ORCAただ一人となっても生き抜ける様にと敢えて敵として現れ、箔を付けさせたのかも知れない。 それはメルツェルの死亡から既に覚悟していた事かも知れない。 【憎まれ役説】 ある人が言うには、革命の最後に残るのは憎まれ役の幕引きとある。 彼の機体、アンサングとは『称えられない』という意味である。 つまり、幾ら人類の為と言えど人を多く殺す事になる自身とその『答』は一片も称えられてはいけないと判断し、裏切ったかも知れない。 各自フロム脳を駆使しろ カラードのリンクス… マクシミリアン・テルミドールだ 君がこれを聞いているのであれば…私は既に死亡している 恐らくは、アルテリアクラニアムに倒れたのだろう メルツェルも…ビッグ・ボックスから生きて戻れまい ORCAは 君一人になったという事だ 頼む… 私に代わり…クラニアムを制圧してくれ クラニアムが停止すれば、クレイドルは最後の支えを失い、全ての人は大地に還る 衛星軌道掃射砲は、クレイドルを支えたエネルギーを得て、アサルトセルを清算し 宇宙への途を切り拓くだろう …全てを君に託す 人類と… 共に戦った… ORCAの戦士達の為に… △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ハードではなあ…どうやって生き残ったのか。あのふたりも殺した風なこと言ってたんだが。そういう偽装が得意なのか…? -- 名無しさん (2014-03-22 08 14 53) ネクストが撃破されてもリンクスが必ず死ぬわけじゃないらしい(外伝とかで生き残っている例もある)から、そう矛盾してもないと思うよ -- 名無しさん (2014-03-26 23 26 51) ACVDのファンタズマ計画によるコピー人格で輝美本人ではない可能性もあるんじゃないかな -- 名無しさん (2015-02-14 17 43 02) クラニアム制圧でのブリーフィング格好良くて好きだったのに裏切りやがって -- 名無しさん (2015-11-04 11 47 03) 負けると後は任せておけ、とか言うしテルミドールとしての人格はあるとは思う。首輪付きとぶつかって疲弊した2人を撃つつもり、若しくは討たれて首輪付きを鍛えるってのはあると思う。 -- 名無しさん (2015-11-04 12 42 00) ラストミッションの時点で「老人たち」から分かりやすい拠り所(次のミッションはアンサラー戦)を奪えば、企業側は自ら妥協してくる…みたいな発言があるから、企業側とテルミドールが取引をしてカラードに復帰したんだろうな。オッツダルヴァが勝てば企業として衛星砲発射。主人公が勝ってもORCAが衛生砲発射。個人の命よりも人類種の存続を重視したORCAらしいな。 -- 名無しさん (2016-06-24 14 20 57) 当時は不自然すぎていろいろ考えてたけど -- 名無しさん (2021-04-23 14 47 40) 元の所属がオーメルさんだから、カラード時は人格自体を調整されて水没時にテルミドールとして再調整、その後クラニアムで敗北してまたオーメルさんのオッツダルヴァとして再々調整されて出てきたんかな?とか思ってたわ。 テルミドールはしんだ。が再々調整されて人格的にって考えると矛盾も多少は少ない気もするしね。 取り合えず二重人格に近い存在なのでは?と思わんと説明がつき辛い人ではあるよね。 -- 名無しさん (2022-02-22 04 24 58) 外部から人格をとやかくというのは考えにくいかなと思ってる。リンクス(それもランク1)が制御出来てしまうのであればAFとかの必要性がなくなるから。ただ、本人が目的のために受け入れてるのなら別かもだけど。 -- 名無しさん (2023-09-17 23 07 40) 名前 コメント
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第百二十八章 その名を呼んで 水没王子 ゲーム「アーマード・コア フォーアンサー」に登場するオッツダルヴァにつけられた別名「水没王子」から
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479: 弥次郎 :2019/03/03(日) 18 15 39 HOST p2729046-ipngn201308tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp 大陸SRW支援ネタ オーメル・サイエンス・テクノロジー所属 TYPE-LAHIRE「ステイシス」 TYPE-LAHIRE ステイシス 《ステータス》 サイズ:M 移動力:8 地上:A 空:S 海:C 宇宙:A 《装備》 銃装備 剣装備 コジマ機関 テスラドライブ バリア(PA) EN回復(中) 《武装》 アサルトライフル 属性:P C 射程:1~4 レーザーバズーカ 属性:P B C 射程:1~5 レーザーダガー 属性:P C 射程:1~2 4連装ミサイルランチャー 属性:- 射程:2~5 アサルトアーマー 属性:P 射程:1~2 アサルトアーマー 属性:MAP 射程:1~5(自機周囲無差別型) フルアサルトコンビネーション 属性:P 射程:1 《概要》 企業連合に属する一大企業、オーメル・サイエンス・テクノロジーが送り出した同社の軽量二脚型標準ネクストTYPE-LAHIREをベースに、同社のトップリンクスであるオッツダルヴァが登場することを前提としてチューンナップとカスタマイズがなされたネクスト。 軽量二脚で尚且つ高出力ブースターを搭載した高機動型ネクストであるTYPE-LAHIREは、その機動力を生かした近距離戦闘を重視する設計であった。 実際、TYPE-LAHIREに付属する武装にはショットガンやレーザーブレード、距離を詰めるための追加ブースターなどがあり、またPAによる防御に依存することで不要な装甲を削り軽量化された設計がなされている。その造形は鋭角的で戦闘機やスポーツカーを思わせ、徹底して無駄を省き、機動力に特化していることをうかがわせている。 しかし、オッツダルヴァ自身はこの機体の設計思想や想定とは違う、中距離射撃戦を主体とする高機動戦を戦闘スタイルとしている。 高機動によって相手を翻弄するというコンセプトを活かしてはいるのだが、どちらかといえばダメージレースになる中距離戦でこのネクストは合致していない。 実際、軽量化のために搭載可能な火器の量は少なく、総合火力としては決して高いとは言えず、火力不足を指摘する声もある。 この状況については様々な憶測が飛び交ってはいるのだが、それでもなおオッツダルヴァは高い戦果を挙げており、その腕前の高さを表している。 480: 弥次郎 :2019/03/03(日) 18 16 27 HOST p2729046-ipngn201308tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp 《メタ的な解説》 大陸SRW世界で誕生したTYPE-LAHIREおよびステイシスの同位体。 同位体ではあるが、基礎的な技術の向上、テスラドライブの搭載、コジマ粒子の無毒化など処々のスペックは大きく向上している。 よって、名前は同じであっても処々のスペックなどは大きく向上しているのでほとんど別物のネクストといってもよい。 《各種武装紹介及び元ネタ/形式番号紹介》 アサルトライフル:04-MARVE 瞬間火力および連射性に重きを置いたアサルトライフル。 その一方で有効射程は他のライフルに比べれば短く、精度も優れているとは言えない。 オリジナルとの差異として、砲身下部にあるブレードが実用化され、尚且つコジマブレードとなっている。 とはいえ、直接ブレードが激突すると銃身にダメージが加わる可能性があるためあくまでも保険として意味合いが強い。 レーザーバズーカ:ER-O705 レーザーライフルとハイレーザーを足して2で割ったような特色を持つ武器。 オリジナルと比較すると、出力調整することで高出力のハイレーザーモードと速射性に優れたレーザーモードに切り替えが可能。 また、照射した状態で薙ぎ払うように動かすことでリゼルのようにギロチンバーストが可能となっている。 このギロチンバーストはスエズ動乱において飛び交う戦闘機をまとめてをスライスするという知らない人間にとって発狂ものの威力を発揮していた。 レーザーダガー:EB-O909 ドラゴンスレイヤーを彷彿させる格闘兵装。本来の設計思想においては近距離戦闘を重視するため、威力を求めつつ、尚且つ軽量化されているこの武装が一般的な標準装備とされている。オッツダルヴァはあくまでも保険ということでハンガーに格納している。 4連装ミサイルランチャー:MP-O901 背部武装としてアセンブリされるミサイルランチャー。斜めに発射され、追い詰める軌道で敵機に迫る。 威力などは平凡ではあるが、逆に言えば扱いやすく安定している。 レーダー:RD03-PANDORA インテリオル製のレーダーのアレ。SRWとしては特段武装として使われることがない。 しかしながら、そのシンプルに機能を追求した外見による素敵性能は中々のものである(多分)。 481: 弥次郎 :2019/03/03(日) 18 17 37 HOST p2729046-ipngn201308tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp 以上、wiki転載はご自由に。 ちょっとしたネタですので笑っていただければ。
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登録日:2010/12/18 Sat 16 26 54 更新日:2024/04/08 Mon 09 09 35NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 AC ACfA カラード ORCA旅団 お喋り会 お茶会 スカイプ? チラ裏 ツィッター? 通信 重役揃い ←例外有り お茶会とは俗称。 『ARMORED CORE for Answer』において、 初回は聞けないが、二周目以降に聞ける。 企業の殆どがクレイドルに身を移した中、地上に残るカラードの総意たる上役リンクスや、ORCA旅団創世に関わったリンクスが一同に会して、今までの情勢や今後の対策等を練る為に話し合う場。 カラード側は、大企業のお抱えリンクス等が選ばれて来るので、独立傭兵は選ばれない様子。 つまりカラードの総意と言うより、企業の総意と言った方が良いかも知れない。 そのせいか、企業の通達を伝えるだけの場になりつつ有る。 片やORCA旅団の場合、『最初の五人』等の意見を聞き、各々の意志を汲み取った上で今後の対策を練っているので、どちらかと言えばこちらの方が理想的でも有る。 【挙げられた議題】 カラード側 首輪付きのスピリット・オブ・マザーウィル撃破 アルテリア施設襲撃について ラインアーク襲撃の結果と今後 オッツダルヴァの行方不明について ORCA旅団とカラードとの間に起こった戦争の情勢 企業連の総意 ORCA旅団側 首輪付きのカブラカン撃破 クローズプランの最終確認 首輪付きの今後 開戦しての戦況 企業の『答』 企業連との取引の結果 各々の戦地 【メンバー】 ◇カラード側 オッツダルヴァ 言わずと知れたランク1。 オーメル代表、つまり企業連の代表として加わっているが、半ば役割放棄気味。 何をどうするかでは無く、それは何だと述べてるだけ。 オーメルとの距離感を伺わせる。 ウィン・D・ファンション インテリオル・ユニオン代表。 クレイドルの安寧を第一に考え、具体的な説明を要求し、今後の対策を練り、同時に意見は汚さない。 若い意見が目立つ。 ローディー GA代表。 達観した意見を述べ、常に傍観者を決め込んでいる。 が、言う時は言う。 王小龍 BFF代表。 会合のまとめ役の様な存在で、一通り意見を聞いた後にどうするかを告げる。 一企業の重役らしい存在。 リリウム・ウォルコット 同じくBFF代表。 どちらかと言えば、今までの経緯らを告げる秘書官の様な存在。 ジジイに従って加わったのだろう。 ダリオ・エンピオ ローゼンタール代表。 オッツダルヴァが行方不明になった際に、オーメルグループの一員として参加。 どうやってかジェラルドを出し抜いた様子。 が、オーメルらしく何かを小馬鹿にする意見しか言わない。 そして少佐にいじめられ、周りには空気扱い。 ◇ORCA旅団側 マクシミリアン・テルミドール 最初の五人で旅団長。 途中から加わり、首輪付きに目を付ける。 メルツェル 最初の五人で参謀。 取引等の結果、今後の作戦、人事等を取り扱うまとめ役。 テルミドールすらも、彼の意見に従っている。 ネオニダス 最初の五人。 作戦面については告げず、どちらかと言えば最初の五人として加わっている様子。 実戦派なのだろう。 ジュリアス・エメリー 最初の五人。 クローズプランを今か今かと待っている様子。 若い感じもする。 保守的にも思える。 真改 もしもし? 居ます? 居ない? あっそう。 最初の五人なのにね。 先生「新参のWiki篭もりが、あの追記・修正を?」 ロリ「はい、間違い有りませんローディー様。めいでんは情報の精度を確認しています」 乙「ふん……仮にもWiki民、本来そう言う物だろう」 少佐「だと良いがな…」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 真改は黙ってお茶飲んでるんだろ多分 -- 名無しさん (2015-01-30 19 48 55) 名前 コメント