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概要 遊戯王5D's以降、遊戯王シリーズでは新たな作品と同時に新たな召喚方法がOCGに登場し、それをその作品のデュエルの主軸にするという方針がとられている。(*1) ゼアルに当てはめられたのは「エクシーズ召喚」という召喚方法であり、5D'sで初登場した「シンクロ召喚」に対して「お手軽すぎる」「インフレ」といった声が既に向けられていた中、それ以上にお手軽な召喚方法を登場させたことで物議をかもした。 文字数削減の都合により細かいルールや裁定までは記さないが、シンクロ召喚とエクシーズ召喚の主な特徴は以下の通りである。 【シンクロ召喚】 「チューナー」と呼ばれるモンスターとチューナー以外のモンスターを自分フィールドに並べる。 並べたモンスターを「シンクロ素材」として墓地に送り、エクストラデッキからシンクロモンスターを召喚する。 召喚するために用意したモンスターのレベルの合計と召喚するシンクロモンスターのレベルは、同じ数値でなければならない。 【エクシーズ召喚】 同じレベルのモンスターを自分フィールドに2体以上並べる。 エクストラデッキからエクシーズモンスターを召喚し、並べたモンスターを「エクシーズ素材」としてエクシーズモンスターの下に置く。 召喚のために用意したモンスターのレベルと召喚するエクシーズモンスターのランクは、同じ数値であることが求められる。 エクシーズモンスターは、自身の素材を使ったり保持したりすることによって効果を使用できる。 見ての通り、エクシーズ召喚はシンクロ召喚以上にお手軽な召喚方法となっている。 ただ、エクシーズモンスターには素材がないと効果を使用できないという制限が設けられているため、それによって最低限の差別化はなされているとも言える。 また、エクシーズモンスターは全体的にカードパワーが低く、強力な高ランクのエクシーズモンスターはその強さに応じて高いレベルのモンスターを要求する(*2)というバランス調整もあった。 このようにエクシーズ召喚自体に問題があるというようなことは決してない。 しかし、ゼアルで急落した売り上げを取り戻そうとした結果、OCGではエクシーズモンスターのカードパワーをインフレさせており、それに伴ってエクシーズ召喚の弱点も弱点ではなくなってしまったのである。 高レベルのモンスターも簡単に召喚できたり、素材がなくても効果を使用できたりするようになってしまった他、異常なまでに強力な効果を持つエクシーズモンスターまで登場しており、OCGのインフレも取り返しのつかない所まで行ってしまったと言える。 そして、これらの問題点はゼアルにも共通することである。(*3) ただ、世の中下には下がいるもので、ゼアルは更なる概念崩壊を引き起こすことになる。 エクシーズ素材の概念崩壊 前述した通り、エクシーズ召喚のためには同じレベルのモンスターを自分フィールドに2体以上並べる必要があり、それはかなりお手軽な条件なのだが、こいつにとってはそれすらも面倒臭かったのか、その概念を崩壊させる効果を持つカードも多数登場している。 具体的には、「適当に並べたモンスターのレベルが自動的に揃う」効果や、「レベルを持たないカードもレベルを持っていることにする効果等がある。 複数のカードを駆使して自分の想定したコンボ等を決めるという快感もまたカードゲームの醍醐味なのだが、これほどまでに簡単になってしまえば、もはや単なる「作業」でしかない。 そしてこの点において最も否定的な意見が向けられているのは、「2体分のエクシーズ素材として扱う」という効果である。 こういった効果をモンスターが持っていた場合、実質的にそのモンスター1体の上にエクシーズモンスターを重ねるだけになるため、もはやエクシーズ召喚でもなんでもない。 一応、エクシーズ素材を3体必要とするエクシーズモンスターの場合はこれでも2体並べる必要があるが、これに関しても「3体分のエクシーズ素材として扱う」効果で対処したことがあるため、とにかく手を抜きたくて仕方ないようである。 もちろん、必要とするモンスターが何体であろうが、それはそのカード単体の話でしかなく、重ねるだけでエクシーズモンスターを出せる問題そのものが解消されるわけではない。 流石に問題があるためか、2体分の素材効果を持つカードがOCG化される際には別の効果に変更されている。 ただ、OCGもOCGでこれとはまた別の「エクシーズモンスターを重ねるだけ」の効果を持つカードが存在するため、あまり変わらないとも言えよう。 こういった効果に利用されるだけのモンスターは「下敷き」として揶揄されていたりもするのだが、反省する気はさらさらなかったようで、ゼアルの放送が終了してから2年半後には、あろうことか「重ねるだけ」をコンセプトとする「十二獣」というカテゴリが登場した。 当然ゲーム環境を戦乱に巻き込み多くのカードが規制された。 この一件は、ゼアルで行われていたデュエル(と呼ばれる何か)が如何に問題かを如実に示した事件とも言える。 荒らし回った結果として規制される分、腫れ物になっているゼアルよりかはマシとも言えるが。(感覚麻痺) なお、ゼアル信者は「アドバンス召喚する際に2体分のリリースになる」という効果を持つモンスターを槍玉に挙げてこの問題から話を逸らそうとしているが、もちろんそれは的外れである。 まず、アドバンス召喚するモンスターは手札に引き込まなければならないが、エクシーズモンスターはエクストラデッキに常に保持した状態にしておける。 次に、アドバンス召喚する際には最低でもアドバンス召喚するモンスター1体分の消費があるが、エクシーズモンスターはエクストラデッキから消費なしで召喚できる。 そして何より、2体分のリリースを使ったとしてもアドバンス召喚はアドバンス召喚だが、2体分の素材を使った場合はエクシーズ召喚ですらなくなるのである。 ついでに言うと、そういった効果が登場した経緯も完全に異なり、2体分のリリースは消費の大きさ故に使われなくなっていた2体以上のリリースを必要とするアドバンス召喚(*4)のフォローとして登場した効果であり、別に手抜き目的で登場したわけではなく、ゲーム環境を荒らしたわけでもない。 そもそもの話、ゼアル信者の妄言がまかり通って2体分のリリースが叩かれたところで、ゼアルの問題がなかったことになるわけではないのだが。 参考データ 以下はゼアルで初登場した「複数体分のエクシーズ素材として扱う効果を持つカード」の一覧である。 厳密に言うとこの項目に含まれないカードも青字にして記しているが、下記の枚数には含めていない。 また、効果はアニメ版を基準にしている。(*5) なお、その総数は15枚。 下記のカードの内、《ギミック・パペット-ナイトメア》《H・C ダブル・ランス》《氷炎の世界》《エクシーズの宝冠》《ガガガミラージュ》の効果は作中で2回使用されているため、合計20回も複数体分のエクシーズ素材でエクシーズ召喚を行ったことになる。 カード名 効果の概要 《トライアングル・イヴォルブ》 3体分のエクシーズ素材にする 《氷炎の世界》 2体分のエクシーズ素材にする 《エクシーズの宝冠》 《オーバーレイ・サテライト》 《ガガガミラージュ》 《オイリーゼミ》 2体分のエクシーズ素材になる 《ガンバランサー》 《ギミック・パペット-ナイトメア》 《銀河の魔導師》 《銀河暴竜》 《ダブルフィン・シャーク》 《BKスイッチヒッター》 《H・C ダブル・ランス》 《フォトン・カイザー》 《フォトン・サテライト》 《アクア・ミラージュ》 装備モンスターと同じレベルのエクシーズ素材として扱える。 《銀河再誕》 《神秘のモノリス》 ランク4のエクシーズ召喚に必要な素材1体分の代わりになる。 《ソリッド・オーバーレイ》 《フォトン・スピア》 「2体分のリリース素材とする事ができる」 という不可解な効果を持つが、 結果としてエクシーズ素材には使っていないため、テキストミスと判断。 《リリース・チケット》 《エクシーズ・リモーラ》 このカードの召喚時に取り除いたエクシーズ素材の数まで、水属性のエクシーズモンスターに必要な素材を減らす。 《オリハルコン・チェーン》 必要なエクシーズ素材を1つ減らした状態でエクシーズ召喚できる。 《ガガガミラー》 自身を選択したモンスターと同じレベルのエクシーズ素材として扱える。 《ゲイザー・シャーク》 墓地に存在する状態でエクシーズ素材として扱える。 エクシーズ召喚の概念崩壊 前項目ではエクシーズ素材の概念が崩壊してしまっている問題を記してきたが、手抜きの極意にはまだ到達していない。 あろうことか、今度はエクシーズ召喚自体を放棄しだしたのである。 並べることすら容易である中、その並べる作業すら放棄するとかどれだけ面倒臭かったのだろうか? その例の1つとして挙げられるのが、「RUM(ランクアップマジック)」というカード。 端的に説明すると、前述した「エクシーズモンスターを重ねるだけ」のカードである。 やっていることはエクシーズ召喚でもなんでもないのだが、これらのカードのテキストではこれもエクシーズ召喚として扱われている。 また、「ランクアップ」なるOCGには存在しない特別な用語も新たに作り、テキストの文字数削減も図っていた。(*6) ただ、RUMには「エクシーズモンスターを進化させる」という明確なコンセプトがあるため、「無関係なモンスターに進化することもできる」という台無しな点に目を瞑れば、それほど大きな問題とは言えない。 似たコンセプトである《CNo.39 希望皇ホープレイ》や《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》はRUMすら不要(*7)だが、こちらも一応ライフポイントの条件があるだけマシである。(*8) 尤も、これもこれで別の問題を誘発しているのだが。 ここまでの記述を読んで、「あれ? じゃあ別に問題ないじゃん」と思うかもしれない。 しかし、ゼアルを擁護しようとする人間すらいとも簡単に裏切っていくのがゼアルという作品なのである。 先ほどRUMには大きな問題はないと述べたが、やはりそれは愚かな認識であったと言える。 RUMが初登場してから約50話後には、エクシーズ召喚どころかRUMの概念すら崩壊させるカードが登場してしまったのである。 それがこのカード、《RUM-七皇の剣》 通常魔法 自分のエクストラデッキ・フィールド上・墓地の 「No.10X」と名のついたモンスターエクシーズ1体を選択して発動する。(Xは1~7の任意の数値) 選択したモンスターがエクストラデッキ・墓地に存在する場合、 選択したモンスターを召喚条件を無視して自分フィールド上に特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。 その後、選択したモンスターよりランクが1つ高い「C」と名のついたモンスターエクシーズ1体を、 自分のエクストラデッキから、選択したモンスターの上に重ねてエクシーズ召喚できる。 見ての通り、重ねるためのモンスターを準備しておく必要すらない。 リスクすらないこのカードを1枚発動するだけで、エクシーズモンスター2体をエクストラデッキから直接引っ張ってこれるのである。 なぁにこれぇ? ちなみに、概念崩壊のRUMには他にも《RUM-千死蛮巧》や《RUM-ダーク・フォース》や《WRUM-ホープ・フォース》が存在する。 前者は重ねるモンスターをフィールドに用意する必要がない他、後者2つは1枚で2体のエクシーズモンスターをエクストラデッキから直接引っ張ってこれる上に、進化前となるモンスターに重ねることすらしない。 …………RUMってなんだっけ? そして当然、エクシーズ召喚の放棄はRUMに限ったことではない。 例えばこんなカード、《ヌメロン・ダイレクト》 通常魔法 フィールド上に「ヌメロン・ネットワーク」が表側表示で存在する場合に発動できる。 自分のエクストラデッキから 攻撃力1000以下の「ヌメロン」と名のつくモンスターエクシーズ4体を 自分フィールド上に特殊召喚する。 この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外される。 それ、ズルじゃん! 他にもまだまだある。 《ヌメロン・カオス・リチューアル》 通常魔法 (正確なテキストは不明) 「CNo.1 ゲート・オブ・カオスヌメロン-シニューニャ」が破壊された時に発動できる。 自分の墓地の「No.」4体と「ヌメロン・ネットワーク」1枚をレベル12のモンスターとして扱い、 エクシーズ召喚を行う。 エクシーズ召喚のためにモンスターをフィールドに並べていることにして、レベルを持たないカードがレベルをもっていることにして、レベルが最高レベルに揃っていることにする。 インチキ効果もいい加減にしろ! ここに記したもの以外にも、エクシーズ召喚のために必要なモンスターがテキストに記されていない(*9)上にランクの上限まで無視している(*10)《NO13 エーテリック・アメン》や、カオスの力を得た進化体であるにもかかわらず進化前となるモンスターの詳細が不明な《CNo.5 亡朧龍カオス・キマイラ・ドラゴン》(*11)や《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》(*12)なんてのも存在する。 また、【遊馬vsアストラル】戦でのアストラルは合計10体ものエクシーズモンスターを使用しているのだが、なんとその中に正規の方法でエクシーズ召喚されたモンスターが1体もいない。(*13) ……デュエル構成ってギャラいくらなんだろうね。 参考データ 以下はゼアルで初登場した「正規のエクシーズ召喚を放棄する効果」の一覧である。 ただ、何を以て「正規のエクシーズ召喚を放棄する」かには主観も含まれてしまうため、ここでは「正規のエクシーズ召喚の手順を踏まずにエクストラデッキからエクシーズモンスターを召喚する効果」に限定し、カードを重ねることで召喚する効果を持つカードは赤字にしている。 そのため、「複数体分のエクシーズ素材として扱い効果」「エクシーズ素材の条件を無視できる効果」「エクシーズモンスターを蘇生する効果」等は、この範囲には含めていない。 また、効果はアニメ版を基準にしているため、ゼアルで初登場したカードがOCG化する際に同効果が追加されていたとしても、下記のリストには含めない。 なお、その総数は44枚。 もちろん、エクシーズ召喚の放棄を補助する効果を全て含めるのであれば、その数は更に増える。 モンスターカード名 効果の概要 《CiNo.1000 夢幻虚光神ヌメロニアス・ヌメロニア》 破壊された「CNo.1000」に重ねて召喚。 《CNo.1 ゲート・オブ・カオスヌメロン・シニューニャ》 《ヌメロン・ネットワーク》がある時に「No.1」に重ねて召喚。 《CNo.39 希望皇ホープレイ》 自分のライフが1000以下の時に《No.39 希望皇ホープ》に重ねて召喚。 《CNo.32 海咬龍シャーク・ドレイク・バイス》 自分のライフが1000以下の時に《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》に重ねて召喚。 《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》 「C」1体を相手のフィールドに召喚。 《銀河暴竜》 攻撃対象になった《銀河眼の光子竜》と、2体分の素材とした手札のこのカードでエクシーズ召喚する。 《ステルス・クラーゲン・エフィラ》 自身が破壊された時のエクシーズ素材の数だけ、同名モンスターや「No.4」を召喚。 《No.53 偽骸神Heart-eartH》 素材のない状態で攻撃対象になった時に「No.92」を自身に重ねて召喚。 《No.100 ヌメロン・ドラゴン》 自分の手札とフィールドにカードが存在しない状態で相手のエクシーズに直接攻撃された時に自身を召喚。 《No.4 猛毒刺胞ステルス・クラーゲン》 自身が破壊された時に《ステルス・クラーゲン・エフィラ》を召喚。 魔法カード名 効果の概要 《エクシーズ・シフト》 自分のエクシーズ1体を墓地に送り、同じランクのエクシーズ1体を召喚。 《オーバーハンドレッド・コール》 自分フィールドに「No.10X」が3体以上存在する場合、「No.10X」1体を召喚。 《カオス狂宴》 自分フィールドが「CNo.」1体のみの場合に《ドン・サウザンドの契約》1枚を墓地に送り、「CNo.10X」3体を召喚。 《カオス・フィールド》 相手のエクストラデッキから「No.」1体をランダムに召喚。 このカードの効果で召喚した「No.」よりもランクが1つ高い「C」1体を重ねて召喚。 《スフィア・フィールド》 手札の同じレベルのモンスター2体を素材にして「No.」1体をランダムに召喚。 《WRUM-ホープ・フォース》 《No.39 希望皇ホープ》よりもランクが1つか2つ高いモンスター2体を召喚。 《トライアングル・ギミック・ボックス》 墓地のエクシーズ3体を除外してエクシーズ1体を召喚。 《ドン・サウザンドの玉座》 自分のライフポイントよりも高い攻撃力を持つモンスターの攻撃をこのカードを墓地に送って無効にし、攻撃対象になったモンスターよりもランクが1つ高い「C」1体を重ねて召喚。 《ヌメロン・カオス・リチューアル》 「CNo.1」が破壊された時に、墓地の《ヌメロン・ネットワーク》と4体の「No.」をレベル12として扱いエクシーズ召喚する。 《ヌメロン・ダイレクト》 攻撃力1000以下の「ヌメロン」4体を召喚。 《ネクロ・カオス》 選択したモンスターと同じランクの「C」1体を召喚。 《HRUM-アルティメット・フォース》 「ホープ」にランク10のモンスター1体を重ねて召喚。 《高等紋章術》 墓地の「紋章獣」2体でエクシーズ召喚する。 RUM-アージェント・カオス・フォース》 自分のエクシーズ1体よりもランクが1つ高い「C」1体を重ねて召喚。 《RUM-アストラル・フォース》 最もランクが高い自分のエクシーズ1体よりもランクが1つか2つ高いモンスター1体を重ねて召喚。 《RUM-千死蛮巧》 フィールド・墓地の同じランクの「CNo.」を1つ高いレベルを持つ状態にして、それらでエクシーズ召喚する。 《RUM-クイック・カオス》 自分のエクシーズよりもランクが1つ高い「C」1体を重ねて召喚。 《RUM-七皇の剣》 エクストラデッキ・フィールド・墓地から「No.10X」1体を召喚し、それよりもランクが1つ高い「C」1体を重ねて召喚。 《RUM-ダーク・フォース》 モンスターを戦闘破壊した自分フィールドのエクシーズモンスター1体を墓地に送り、それよりもランクが1つ高いエクシーズと2つ高いエクシーズを1体ずつ召喚。 《RUM-ヌメロン・フォース》 自分のエクシーズ1体よりもランクが1つ高い「C」1体を重ねて召喚。 《RUM-バリアンズ・フォース》 自分のエクシーズ1体よりもランクが1つ高い「C」1体を重ねて召喚。(*14) 《RUM-リミテッド・バリアンズ・フォース》 自分のランク4以下のエクシーズ1体よりもランクが1つ高い「C」1体を重ねて召喚。 《RDM-ヌメロン・フォール》 自分の「No.」1体よりもランクの低いモンスター1体を重ねて召喚。 《RDM-ホープ・フォール》 破壊された「No.」1体よりもランクの低いモンスター1体を重ねて召喚。 罠カード名 効果の概要 《昇華螺旋》 このターンに破壊されたエクシーズ1体を除外し、それよりもランクが2つ高いエクシーズ1体を召喚。 《ウラトラC》 相手フィールドに《ベビー・トラゴン》がエクシーズ召喚された時に、相手のエクストラデッキからエクシーズ1体を召喚。 《エクシーズ熱戦!》 破壊されたエクシーズと同じランクのエクシーズを互いに1体ずつ召喚。 《オーバーハンドレッド・カオス・ユニバース》 このターンに破壊された「CNo.10X」を全て召喚し、同じ数の「CNo.10X」を相手のフィールドに召喚。 《カオス・ライジング》 相手の「CNo.」によって2000以上の戦闘ダメージを受けた時、「CNo.」をランダムに1体召喚。 《セッション・ドロー》 次のターンに通常のドローとは別にカードを1枚ドローしてそれら2枚が同じレベルのモンスターだった場合、それらでエクシーズ召喚できる。 《七皇転生》 破壊されるモンスターとその素材となっている「CNo.10X」を全て除外し、ランク3のエクシーズ1体を召喚。 《七皇の双璧》 「CNo.」の攻撃で戦闘ダメージを受けた時に、「No.102」と「No.103」を1体ずつ召喚。 《屍の合星》 墓地のモンスターでランク4以下・闇属性・悪魔族のエクシーズ1体をエクシーズ召喚。墓地のモンスターのレベルは、その条件に合わせたレベルになる。 《マスター・ピース》 このターンに墓地に送られたモンスター2体でエクシーズ召喚。 その他 このページに記している問題とはまた別の問題として、エクシーズ召喚は「デュエルがワンパターンになる」という問題の原因の1つにもなっている。 ゼアルのキャラはどいつもこいつもエクシーズ召喚一辺倒であるため、必然的にメインデッキのモンスターの扱いも悪い。 これらの問題はまた別のページに記したため、こちらやこちらを参照されたし。 コメント欄 ランク13のエーテリックアメンは百歩譲って許せるけど、攻撃力1万のヌメロニアスや攻撃力10万のヌメロニアスヌメロニアは流石に許せない もはや遊戯王じゃない別のゲームになってる -- 名無しさん (2020-03-08 22 40 56) 酷い手抜きカード生み出したりゼアルの売り上げ低迷からインフレに走ったりゼアルの失敗がocgにも影響与えすぎてる -- 名無しさん (2022-06-25 11 14 29) 遊戯王一の壊れなのにゼアル信者は持ち上げて他の召喚法を叩いてるよな -- 名無しさん (2022-10-13 04 13 32) エクシーズは嫌われもの -- 名無しさん (2022-12-16 18 36 26) 問題児すぎる -- 名無しさん (2022-12-20 16 41 25) アニメもocgもダメにした大戦犯失敗作 -- 名無しさん (2023-01-25 19 01 13) 糞すぎる召喚法 -- 名無しさん (2023-01-31 22 47 43) 遊戯王の癌 -- 名無しさん (2023-02-19 16 34 41) エ糞ーズ暴れすぎ -- 名無しさん (2023-02-26 20 54 32) バランスブレイカー -- 名無しさん (2023-03-06 23 06 46) 十二獣を筆頭に、餅カエルやヌメロン、LLなど、環境を食い潰していった。マスターデュエルでも(主にエクシーズフェスで)泣かされたユーザーも多いはず。 -- 名無しさん (2023-03-10 12 43 28) 生まれたこと自体が間違い -- 名無しさん (2023-03-16 20 19 20) エ糞シスターに狩られました(半ギレ) -- 名無しさん (2023-03-18 18 40 47) 今デュエリストカップやってるんだけど、列車に出くわし1ターンキルされました…。 -- 名無しさん (2023-03-20 23 02 54) ゼアル期に続きAV期もエクシーズ優遇だったのは本当に良くなかった、あの流れのせいでエクシーズは優遇されてるのが当然、環境トップにいなかったら冷遇されてるものとして暴れてネガりまくって強化クレクレしまくってもいいみたいな意識を持たせてしまった -- 名無しさん (2023-03-29 22 22 32) フレシアの蟲惑魔禁止はよ -- 名無しさん (2023-04-01 18 19 17) つまらない -- 名無しさん (2023-04-18 10 32 06) 次のリミットレギュレーションの禁止カードはギガンティック・スプライトかな?それともアーゼウスかな?こいつらは未来永劫禁止カードでいてもいいよ。 -- 名無しさん (2023-05-05 16 42 36) 祝!ロンゴミアント禁止化! -- 名無しさん (2023-09-27 19 35 34) アーゼウスも早く禁止にした方がいい。アレはマジで害悪。 -- 名無しさん (2023-12-08 15 34 33) 名前 コメント
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二体以上の同レベルモンスターをオーバーレイする(重ねる)ことによりそのレベルと同じランクのモンスター・エクシーズを召喚する召喚方法。 素材となったモンスターは墓地へ行かず、オーバーレイ・ユニットとなりフィールドに残る。 CGIでの実装の際、多くのモンスター・エクシーズの素材に条件が課せられた他、以下の変更が加えられた。 ・オーバーレイユニットとなったモンスターは、そのデュエル中使用できない。 素材を取り除く場合も墓地や除外ゾーンには送られず消滅する。エクシーズ素材となり消滅したモンスターは自分の墓地一覧のところで確認できる。 ・元々の持ち主が相手のモンスターはエクシーズ素材に使う事が出来ない。 エクシーズ素材が消滅する=墓地に送られないというルールは、墓地利用を好む咲夜決闘者にとって見た目以上に厳しい制約となった。 消滅したモンスターを回収する手段が存在せず、召喚されるエクシーズモンスター自身も蘇生カード、《貪欲な壺》の様な再利用カードとの相性がよくない。 召喚条件は易しいものの、素材モンスターを本当の意味で使い捨てる必要があるため、気軽に扱いにくい召喚方法となった。 《スターダスト・ドラゴン》のようなシンクロモンスター同様に、このCGI独自のエクシーズ素材制限を課されているカードが多い。 モンスターを扱うならば、どのようなタイプのデッキであってもエクストラデッキから自由に選択して採用できる汎用性を考慮に入れた調整といえる。 関連カード ―モンスター・エクシーズ ランク8 《サンダー・エンド・ドラゴン》 ランク5 《No.19 フリーザードン》 《No.61 ヴォルカザウルス》 《始祖の守護者ティラス》 ランク4 《No.10 白輝士イルミネーター》 《No.39 希望皇ホープ》 《どくガスポケモン マタドガス》 ランク3 《No.17 リバイス・ドラゴン》 《No.20 蟻岩土ブリリアント》 《No.34 電算機獣テラ・バイト》 《潜航母艦エアロ・シャーク》 《ブラック・レイ・ランサー》 《ランドスターの勇者》 ランク1 《ベビー・トラゴン》 FAQ Q:オーバーレイユニットが消滅するのはCGIの動作上の問題ですか? A:バランス調整です。
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エクシーズ弁当 通常罠 モンスターエクシーズが守備力2000以上のモンスターを戦闘で破壊した時に発動する事ができる。 破壊したモンスターをそのモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材とする。 エクシーズモンスター補助 罠 同名カード エクシーズ弁当(OCG)
https://w.atwiki.jp/yu-gi-oh-2chdic/pages/598.html
エクシーズ召喚(えくしーずしょうかん) 遊戯王ZEXALで登場する新しい特殊召喚の名称。 フィールド上に同じレベルのモンスターが2体以上揃ったときそのモンスターを素材にして「モンスター・エクシーズ」を特殊召喚する。 素材となったモンスターは墓地へは行かずに「オーバーレイ・ユニット」となり召喚された「モンスター・エクシーズ」をサポートする。 (例:レベル3 スカル・クラーケン&ビッグ・ジョーズ → ランク3 潜航母艦エアロ・シャーク) 漫画版第2話時点でも素材となったモンスターの行き先が不明瞭なため 「装備カードのように魔法、罠ゾーンに置かれる」「デュエル・マスターズのように(*1)下に重ねる。」などと原作、OCGファン問わずに推測が飛び交った。 正解は「エクシーズモンスターの下に素材を重ねる」という物であった。 なお素材はフィールド上にありながら、カードとして存在してない扱いという複雑な裁定になっている(*2)。 魔力カウンターの様な扱いと考えた方がいいかもしれない。 アニメZEXALの「遊馬vs凌牙(1戦目)」では、エクシーズモンスターの下からカードを抜き取る様子がはっきりと描写されている。 チューナーが必要なシンクロモンスター以上にどんなデッキからでも出せるので、開始早々環境をぶっ壊したシンクロ召喚の悪夢再来かと恐れられていた。 当初はシンクロと同様スペック控えめ、または出しにくい条件で強力な効果といったモンスターが多かったが、むしろエクシーズ素材になるモンスターの方がぶっ壊れた効果を持っている場合がよくあった。 特に耐性面が高いうえに相手のモンスター効果及び耐性無効化することが多い。 また、出しやすさでシンクロ召喚を圧倒していたためか、効果が多少弱くてもシンクロより重宝されていた節があり、ZEXAL/ZEXALIIの放送中は【甲虫装機】【聖刻】【アライブHERO】【ギアギア】【征竜】【魔導】【ヴェルズ】【先史遺産】などのエクシーズデッキが常に大会上位に位置していた。 ZEXALIIが終盤に差し掛かると、条件が緩い上効果も強い事しか書かれていないメリットだけのモンスターも登場するようになり、デュエルの様相を大きく変化させた。 特に《CNo.39 希望皇ホープレイV》や《No.101 S・H・Ark Knight》の登場は衝撃的だったようだ。 黒いカード枠に星が左から並ぶデザインは遊戯王5D sでいうところのダークシンクロモンスターに似ているとよく指摘される。 なおこの星はレベルではなくランクであり、OCGでは高攻撃力でレベル制限系統をクリアできるという利点がある。 低ランクでも強力なモンスターはいくつか登場しており、中でもランク4のモンスターが密集状態となっている。 逆にシンクロ、エクシーズ、儀式召喚の素材に使用できないというデメリットもある。 ただし、《CNo.39 希望皇ホープレイ》や《セイクリッド・トレミスM7》など、特殊な方法でエクシーズモンスターから召喚できる場合もある。 この他、《No.39 希望皇ホープ》のようにエクシーズ素材がなくなるとデメリットが出てくるカードも存在する。 ZEXALでは、漫画・アニメ共に一貫して「モンスター・エクシーズ」と呼ばれ、 エクシーズ素材を「オーバーレイ・ユニット」、モンスターをオーバーレイ・ユニットにすることを「オーバーレイ」、モンスター・エクシーズの下(エクシーズ素材が溜まる空間)を「オーバーレイ・ネットワーク」と呼ぶ。 また世界に1枚ずつ100種類存在するといわれる「No.(ナンバーズ)」と名のついたモンスターには、 「ナンバーズでしか(戦闘)破壊できない」効果がついており、他のエクシーズモンスターとは一線を画している。 OCG版のナンバーズにはこの効果はない。 また、2体分の素材となるモンスターやモンスターのレベル調整や数を増殖させて1ターンで出すことが多い。 遊戯王ARC-Vでも登場。 遊矢に似た謎の少年が使用し、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》を召喚した。 沢渡の取り巻きによれば「LDSのトップクラスのエリート」が学ぶ召喚方法らしく、融合・シンクロと並んで特別扱いされている。 一方、先述した少年やその仲間の故郷ではありふれた召喚方法だったようだ。 召喚シーンはナンバーズのような演出が使用されており、エクシーズ召喚時にランクが宣言され、他の召喚方法との差別化が図られている。
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ダウンロード情報:本腰エクシーズ ダウンロード情報:本腰エクシーズ 解説 【代償ガジェエクシーズ】。 召喚に成功することで後続を呼び込むガジェットを血の代償により絶え間なく展開し、 強力カードが揃うランク4のエクシーズモンスターを使い分け一気にゲームエンドに持ち込む。 合計45枚+15枚 上級02枚 トラゴエディア×2 下級14枚 イエロー・ガジェット×3 カゲトカゲ×3 グリーン・ガジェット×3 召喚僧サモンプリースト×2 レッド・ガジェット×3 魔法14枚 大嵐 サイクロン×2 サモンチェーン×3 地砕き×2 死者蘇生 精神操作 月の書 貪欲な壺 ブラック・ホール リミッター解除 罠15枚 神の警告×2 神の宣告 強制脱出装置×2 次元幽閉×2 聖なるバリア-ミラーフォース- 血の代償×3 奈落の落とし穴×2 魔宮の賄賂×2 エクストラ15枚 イビリチュア・メロウガイスト インヴェルズ・ローチ×3 ガチガチガンテツ カチコチドラゴン 虚空海竜リヴァイエール ジェムナイト・パール×2 発条機甲ゼンマイスター No.39 希望皇ホープ×2 No.10 白輝士イルミネーター ヴァイロン・ディシグマ×2 サイド00枚
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遊戯王ZEXALで使われた装備魔法カード。 効果テキスト 装備魔法 モンスターエクシーズにのみ装備可能。 装備モンスターはそのランク分のレベルを得る。 装備モンスターをエクシーズ素材とする場合、1体で2体分の素材とすることができる。 ZEXALに幾度となく登場した「1体で~体分の素材にできる」カードの一つ。 WDCでの「遊馬vsゴーシュ」戦でゴーシュが使用し、エクシーズモンスターの《H-C ガーンデーヴァ》に装備して《H-C クサナギ》のエクシーズ召喚に繋げた。 …ことでこのカードの出番が終わり、アニメ頻出の「1度ポッキリ使われて現れなくなるオリカカード」の1枚だと思われていたが…。 Ⅱに突入してから、「凌牙vs璃緒」戦でなんとシャークもこのカードを使用。 《ブラック・レイ・ランサー》に装備し、《牙鮫帝シャーク・カイゼル》のエクシーズ召喚に繋げている。 なんと以前の使用から約1年が経ってからの再登場であり、しかもOCG化されておらず頻出でもないカードが2度も、しかも別の決闘者によって使用されるというのは些か異例のような気がする。 とはいえZEXALの世界では「~体分素材」に関するカードはかなり多く、エクシーズモンスターの活躍も極めて多かったので、あちらの世界では汎用カードなのかもしれない。
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遊戯王ZEXALで使われたデュエル用語。 OCGで言う「エクシーズモンスター」の総称である。 アニメ・漫画共々にこの呼び方で一貫し、カードテキストにも「モンスターエクシーズ」と記されている。 既存OCGの《エクシーズ・リボーン》がアニメに一度登場した際にも、わざわざテキストを描き直したバージョンが使われたほど。 しかし世界観が変わったからか、次回作の遊戯王ARC-Vでは「エクシーズモンスター」に呼び方が戻った。 オーバーレイ・ユニットといった用語は継続しているので、こちらの呼び方変更は不必要と判断されたのだろうか?
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今までの出来事を少し整理することに・・・ まずはじめに カードショップの子供達からデッキを巻き上げる“早乙女 統真”が登場 ・・・それを賭けてデュエルすることに ↓ そのデュエルに勝利するもデッキは返ってこず・・・ 早乙女は今まで奪ってきたデッキを処分すると宣言 ↓ 奴の行動が目に余ったのか、早乙女 統真の使用人“エマ”の独断により 無事皆のデッキを奪還することに成功 ↓ しかしそのことがバレてしまいエマは統真の怒りを買うことに、 命令でエマは佳美ちゃんを人質に私とデュエルをする ↓ デュエルに勝利し無事佳美ちゃんを確保する 落ち着きを取り戻したエマから早乙女の事情を聞くことに ↓ 話によれば昔ある女性からかなり屈辱的な敗北を与えられたことで 性格が荒れ始めたとの事・・・それから噂である“運命を自分の意のままに出来るカード”を 求め始めるようになる その途中で何らかの異変が起こり 性格が激変、今に至る ↓ 後に、待ち伏せていた早乙女ともデュエルを行う羽目となる・・・ ↓ 早乙女に止めを刺そうとした時、いきなり謎の生命体が乱入 ↓ デュエルで謎の生命体にダメージを与えられない中、“地縛神 Aslla piscu”に宿る精霊“アースラ”が登場 アースラの力により謎の生命体を消し飛ばしデュエルは強制終了 ↓ アースラの話によれば謎の生命体の正体は“テスタメント”という存在で、“破滅の使者”とも呼ばれている 大昔エジプトに伝わる一説、“人間は精霊の侵略を受けていた”事に大きく関わっている そいつらは計四体存在し、どうやら対処法は“洗礼を受けたカード”で作り上げたデッキで 勝つしかないっという事 ←今ココ 工事現場の一件から一週間が過ぎ、私は学校の屋上で昼食をとっていた・・・ ━エクシーズ━ 今日の昼食はカレーパンに卵サンド、そして飲み物はコーヒー牛乳・・・ 卵サンドを食べていると 『おいライカ、あいつは何故棒を持って振り回しているんだ?』 屋上からグラウンドを見ていたアースラが不思議そうに私に尋ねてきた 「あれ?・・・あれ野球してんの」 『野球?野球とはなんだ?』 「・・・・・・。」 野球の説明をするのが面倒だ・・・アースラは私以外見えない 恐らく私がアースラが宿っているカード“地縛神 Aslla piscu”を所持しているからだと思われる そして当然・・・ 「ライカー!、ちょっと聞いて聞いて!ビッグニュースよ!!」 ネネにも見えてない 「何騒々しい・・・」 「判明したのよ今度取り入れられる新しい召喚方法!」 「へぇ・・・そう」 「その名も“エクシーズ”召喚よ!“エクシーズ”!!」 「耳元でうるさい・・・」 「まだその“エクシーズモンスター”は“ガチガチガンテツ”と“グレンザウルス”しか判明していないけど結構面白くなりそうよぉ?今後のDM」 「あぁそう・・・私教室戻るから」 「ちょっと待ちなさいってライカ!」 私が教室へ戻る途中、アースラが尋ねてきた 『どうしたライカ、ツレんことして・・・』 アースラの問いに対し私は別のことを聞いた 「そもそも何で私のそばうろちょろとしてんのアンタ・・・」 『何故って決まっているだろ、お前を“破滅の使者”の魔の手から守ってやるためだ・・・ありがたく思え』 「図々しい、・・・そもそもそんなうろちょろする必要ある?あの“地縛神”のカードに収まって大人しくできないの・・・?」 『じっと収まっていろというのか・・・?まるで俺をどこかの野犬みたく言ってくれるな!』 「あーもぅうっさ・・・・ッッ!」 一週間前に話を戻そう エマを連れ私と統真は病院に向かった・・・その病院は知っての通り佳美ちゃんが運び込まれた病院、 従って当然・・・・ 「なんであんたがいんのォッッ!!!!」 ネネもいることになる 統真の姿を目にしたネネは速攻蹴り飛ばし、続けて2~3発ぶん殴る・・・まるで格ゲーのコンボを見ているようだ 「ちょ・・・グハッ!・・・・な、なんだ君はいきなり!!なにするんだ!!」 「“なにするんだ!!”じゃねぇよこのボケなすがぁぁ!!今日という今日は完全にブチギレたわこのくぁwせでdrftgyふじこlp;@:「」・・・・・・」 最後のほうは完全に怒り任せの発言で何言ってるかわからない・・・それほど怒り狂っているのがよくわかった 「じぃちゃん・・・ちょっとネネ止めてくれない?」 「おぉ!いいぞぉ!!!これネネちゃんやめんかね!!」 「離せコラァァああああ!!!!このクソヤロオおおおおおお!!!!!!!!!!!!」 じぃちゃんの人並み外れたパワーを前になすすべなくネネはそのまま病院を強制退場 「な・・・なんなんだ今の・・・クッ!痛ッテ・・・・ッッ!!」 「ここ来る前にあんたが前まで何やってたのか話したでしょ・・・」 「いや、ちょっと待ってくれ・・・冗談だろ!?本当に俺が子供からデッキを取り上げたりエマを追い詰めるようなことをしたって言うのか!?」 「私も今あんたをぶん殴ってたネネも当然被害者・・・あのネネの怒りっぷりを見て私の言ったことが嘘ではないってのが十分にわかったでしょ・・・」 「そんなまさか・・・・俺が・・・・ッッ!?」 そういい統真はその場に座り込んだ・・・まるで力が抜けていくかのように 「そんな・・・馬鹿なこと・・・俺が・・・・か・・・・・」 「残念だけど、証人は他にもいるのよ・・・なんなら紹介してあげようか?」 「・・・・・。」 そのまま統真は黙りこんだ・・・ すでに夜、辺りは暗くなってもう誰もいない病院の待合室の椅子に統真を座らせた私は あの話を切り出してみることにした 「それで話は変わるけど、あんたはどこまで記憶があんの?」 「・・・・・どこまでって・・・」 「いいから答えて・・・とても重要なことだから」 「・・・・・・。」 自分の記憶を懸命に辿っているのか・・・黙り始める統真、 一刻が過ぎた時だろうか、統真は重い口を開けて言った 「・・・首だ」 「は?・・・“首”?」 「そう・・・思いだした、俺はある空き地で“首”を・・・女の・・・いや、あれは“少女の生首”だった・・・・」 「“少女の生首”ですって?」 「そうだ、あれは雨の日だった・・・宙を舞う“少女の生首”を俺は見たんだ・・・気味が悪かった・・・俺はとうとうおかしくなったのだと思ったよ・・・・ただその生首は俺に語りかけてきたんだ」 『お兄さん、お兄さん・・・もしかして何か探しているのかな?何を探しているのかな?それはこの世にあるモノ?それともこの世に存在しないモノ?』 「普通なら少女とはいえ“生首”だ・・・そのうえ宙を浮いているモノと来たもんだ・・・誰だって逃げるさ・・・俺だって逃げだす・・・そう、逃げ出すはずだったんだ・・・ 本当は、ただその生首の声の影響かどうかは知らないが・・・頭がボーッとなってきて ふと気付いたらなんと言い現わせればいいのかわからないような異様な生物がその生首と共に俺を見下ろしていたんだ、俺はその時はさすがに死を覚悟したよ・・・肝が冷えた。 だが次に気付いた時には見知らぬ工事現場の中でエマと一緒に倒れていたんだ…」 「それが今日の・・・今さっきの事?」 「あぁ・・・本当になぜあんなところで横たわっていたのか思い出せないんだ・・・笑っちまうだろ?こんな話信じろってのが無理な話だ・・・それは分かってる・・・」 「・・・・・・・。」 『ライカ・・・』 アースラが私を呼ぶ 「どうしたの?」 『恐らくこの早乙女という男は声にではなく存在による精神の異常を起こしたのであろう・・・』 「なにそれ・・・どういうこと?」 『“テスタメント”は言わば亡霊と化した“生きた”人間・・・つまり肉体がない精神だけの存在だ、 やつらの精神は禍々しく構成されていて、普通の人間が奴らと直に出会えば精神に異常をきたし、負の感情に浸食されてしまうんだ。 そして負一色に染まった精神を奴らは支配し体を乗っ取りはじめる・・・ 通常なら浸食された人間は精神を崩壊させてしまうのだが早乙女の場合は初めから精神に何らかの負荷が掛かっていたおかげで奴らの浸食が“軽度”で済んだんだ・・・』 「“軽度”?」 『通常の精神状態が0として奴らの浸食を受け終えた状態・・・負一色に染まった精神が100としよう・・・0から浸食を進めてしまうとその精神の土台がそれに耐え切れず 65から70のところで崩壊し始め一気に100まで浸食されてしまうのが本来の成り行きだ、 しかし早乙女の場合は何らかの負荷で奴らと出会う前から精神が50・・・いや60の所まで負の感情で染まっていた・・・ それが幸いし精神の土台が崩壊することなく奴らの支配を終えた後も何事もなく話ができている・・・本来なら廃人化しているところだぞ? まぁ初めからある程度負に染まっていた状態だったがため、奴らと出会ってすぐに共鳴を起こし 体を乗っ取られてしまったんだろうが・・・』 「その何らかの負荷というのが・・・・エマが言っていた例の女性とのデュエル・・・・」 『そのデュエルについての詳細はよく知らんが恐らくそれが原因だろう・・・』 「・・・・・・・。」 私は思った、もしそうなら その“例の女性”は「まさか前から早乙女 統真が“テスタメント”と出会う危険を察知していたのではないか?」と だとしたらその“例の女性”はいったい何者なのだろうか・・・ 「・・・早乙女」 「ん?」 「あんた、エマから聞いたんだけど前に“ある女性”とデュエルをして負けたんだって・・・?」 「!?」 統真の顔が険しくなった・・・が、私はそのまま話を続けた 「そいつは一体誰?何者?」 「・・・・・な、なんで今そんな事を聞くんだ・・・・?」 「いえ、仮説としてなんだけど・・・もしかしたらその“女性”は“この件について何か知っているのではないか・・・”と思ってね」 「な、何だって!?」 「まぁあくまでね・・・それで一体どこの誰なの?その“女性”ってのは」 「・・・・俺の通う高校の女子生徒だった奴だ・・・」 「え?あんたの高校の・・・女子生徒!?」 「あぁ・・・今は転校してどこにいるのかはわからないがな・・・・」 「その人と仲のいい友人なら何か知ってるってことね・・・」 「あいつにそんな奴は居ない筈だ・・・容姿はよかったが何かと謎が多い奴でな・・・不気味過ぎで誰も付き合おうとはしなかったんだ無論俺もその一人だ・・・あいつは何て言うか・・・ 次元が違う気がしてな」 「そう・・・・次元ねぇ・・・まぁその場で買ったパックを開けて束ねただけのカードであんたの植物族デッキ叩き潰すぐらいだから よほどまともじゃないんでしょうねそいつ・・・」 「はッ・・・アレには正直参ったよ、まさかあんなふざけたデッキで負かされるとは思わなかったからな・・・さすがに苦汁を飲まされた気分だった」 「その“女性”・・・名前は何て言うの?」 「あいつの名は“須賀 カリン”だ」 「・・・・須賀・・・・カリン・・・ッ!?」 何故か私は統真が言った、“須賀 カリン”の名を聞いて、 心が酷く締め付けられるような苦しさを感じた これは・・・・淋しさなのだろうか・・・とてもつらい気持ちが込み上げてくる 「なんだ・・・もしかして知っているのか?“須賀”の事・・・」 「・・・・いえ、知らないわ」 そう、知らない・・・知らない筈・・・なのに、どこか遠い昔、その名を聞いた気がする とてもつらく・・・そして淋しいこの感じはいったい何なのだろうか・・・ 思い出そうにもまるで記憶のタンスを開けるとその時の記憶が収まっていないかのように、思い出すことができない 「“カリン”かぁ・・・・」 しかし今その“須賀 カリン”の居場所が分からず会って話を聞くことはできない 「居場所が分からないのなら仕方がないわね・・・」 「それより・・・」 「?」 「まだ信じられないんだが・・・もし君が言ったことが本当の事なら・・・俺は取り返しの付かないことをしてしまったことになるな・・・ 自分の意志でやったことではないとしても“俺がしでかした”ことに変わりはない・・・明日から、どの面下げて生きていきゃいいんだろうな・・・ こう見えても俺は人間関係を大切にはしていたんだ・・・それが今となっちゃ修復不能になる始末・・・こりゃどうしたもんかな・・・」 統真は座ったままの状態で俯いた・・・想像でしか考えられないがもし私が逆の立場なら・・・ 今まで積み上げてきたものが一瞬でなくなってしまうのは正直へこむと思う こういうときは「ガンバレ」だとか「またやり直せばいい」というものなのか・・・だけど私は よくドラマとかで出てくるこの台詞・・・実をいうと“嫌い”だ 確かに自分がしでかしたこととはいえ今精神的に参っている相手にさらにガンバレというのは酷なことだ だから私はこう言うであろう・・・ 「今無理に決めなくてもいいんじゃない・・・?」 「え?」 私の言葉に統真は顔を上げた 「確かにあんたが言うにやってしまったことはもうどうにもならない・・・誰もその時間を巻き戻すことができないんだからね・・・それは生きている者の宿命、 でもだからといって今気落ちしている精神状態で結論を先走ろうとするのも、どうかと思うわ・・・」 「じゃぁ・・・・俺はどうすれば・・・・」 その台詞に私は飽きれてため息をついた 「あんたね・・・今言ったこと分かんなかったの?・・・・今は休め・・・休んでいいのよそして頭の中を一度、ちゃんと整理させて・・・ これから自分がどうするのかを そこを懸命に そしてじっくり 考えればいい まぁそれを考える前にあんたにあることを教えておいてあげる」 「あること・・・って?」 「少なくとも、“私は事情を知っている”・・・ だから、あんたは今全てがなくなっているわけじゃない・・・その点を踏まえた上で、自分が納得のできる答えを探しなさい」 「・・・・」 統真はまた俯き、そして・・・・ 「・・・・・・すまない・・・」 謝罪の言葉が出てきた・・・今までの成り行きで本当に当てにはしていなかった言葉であった 本人の意思でやってはいなかったことではあるが目に余る行為が多かったことに対し、今嫌気がさしていないと言えば嘘になる・・・ その言葉が私たちに対しての謝罪なのかどうなのかは定かではない、 しかし、はっきりと聞こえたその言葉で、私は今までの事を大抵は水に流してやろうと思った 病院の出入り口━、 「俺はひとまず、気持ちに整理が付くまでエマの見舞いをするつもりだ・・・」 「そう」 統真には今までの経緯について話はしたがエマの魂が今抜かれていることについてはまだ言ってはいなかった 恐らく話してもまた混乱を招くだけだろうと思ったからだ 「もしなにかあったら連絡をくれ・・・俺でも何らかの助けにはなるはずだからな・・・」 「え?・・・いや、それはありがたいけど今は自分の状況をしっかり考えたら?」 「はは、そのことなら心配するな・・・自分の事だ、自分でどうにかしてみせるよ」 「そう、わかった・・・何かあったら連絡するわ」 「あぁ、じゃあな」 こうして私は統真と別れた そして一週間が経ちあれから何の進展もないまま日々を過ごしている 自宅━、 私は一人帰宅した 今日もネネからカードショップへ行くのを誘われたのだが今日は乗り気ではなかった 私は自分の部屋に入りネネから借りっぱなしのデッキカタログを机の上で帰宅途中立ち寄ったコンビニで購入したサンドイッチとピザマンを食べながら ページをパラパラとめくっていた どうも自分の使っているデッキの安定性に不安を感じたからだ “フォーチュンレディ”に“アンデット”を組み合わせているデッキなだけに 必須のカードが多くて収集付けられていない状態に陥っていた あの時はうまく回ったものだと自分でも驚いている 「んー・・・・いっそのこと“フォーチュンレディ”だけで固めてみようかしら?」 『さっきから何をグチグチと言っておる?』 カタログを読んでいる横でアースラがまるで動物園の猿がエサを食っている様子をマジマジと見ている子供のような眼差しで私を見ていた 「私の部屋に出てくるなと何度言えばわかんのあんた・・・」 『仕方なかろう・・・俺は今お前のデッキに入っている“地縛神 Aslla piscu”に宿っている精霊なのだからな・・・お前から離れることはできぬさ』 私はデッキから“地縛神 Aslla piscu”を抜き取り窓の外へ放り投げた 『ちょ!お前何をやってるんだ!!!!』 そう言いながらアースラは窓をすり抜けカードを探しに外へ出ていった 「・・・・やれやれ、これで静かになる」 実は投げるフリしてカードは持っている・・・ 何が“離れることができない”だ・・・嘘っぱちが 私はアースラが今も必死にカードを探している中電気を消して就寝した 何時間たっただろうか・・・確認しようにもできない・・・ 近くに時計がないから? いいや違う・・・何故なら、私は今“夢”を見ている最中なのだ またいつもと同じ白い空間にいる夢を見ている 「またこの夢か・・・」 もう何度目なのだろうか・・・2年前まではそれなりにいろいろな夢を見ていたはずなのに・・・ いつになったらこの夢を見ずに済めるのか・・・? 『ライカ?・・・おい!』 私は呼ぶ声に気づき視線を声のした方へ向けた、そこにはアースラが浮きながらこっちを見ていた・・・ というか睨んでいる 『なんてことをしてくれたんだお前は・・・まさか俺をだましていたとはな!』 「・・・・・?・・・・何の事?」 『とぼけているのかお前は!!俺の宿ったカードを外に放り投げるフリをして俺を弄んだな!!?』 「・・・・・・あー・・・・」 夢を見ているせいかアースラが何を言っているのか最初辺りは全く理解できなかったが 徐々にそうしたことをやったのを思い出してきた 「そういえば寝る前にそんなことやったわねー・・・というかあんた夢にも出入りできんの?正直夢にまで出てくるなんて迷惑なんだけど・・・」 『お前は・・・・ッッ!!・・・まぁいい、本当ならばこのまま起き上がるまで説教をしてやろうと思ったが・・・今はそれどころではないからな!』 「?」 『・・・“テスタメント”だ、奴らの一人・・・別のタイプが攻めてきた』 「な・・・なんですって!?」 私は夢から覚めてその“テスタメント”と交戦しようとした・・・が、 『まて!落ち着けライカ!』 アースラがそれを止める 「何よ!今私の所にきてんでしょ!?そいつが!」 『いいや、今はまだお前の前には表れていない・・・そしてやつが現れたのは現実ではなくこの“夢”の中だ』 「・・・・・・・・は?」 私はアースラの話を聞いて愕然とした・・・“夢”? “夢の中”にテスタメントが出てきたの?・・・・何を馬鹿げたことを言いだすのかと思ったが アースラは私の様子を見て悟ったのか説明を始めた 『ライカ、前に話をしたと思うが“テスタメント”は肉体が存在しない“精神”だけの存在だ・・・つまり、奴らは現実世界だけじゃなく、 “夢の中”にも潜入し攻め込んでくる・・・』 「・・・・・・・・え?」 『ハッキリ言うとだ・・・奴らに現実と夢、両方から狙われていることになるんだ・・・今お前の状況はな』 「・・・・嘘でしょ」 現実と夢から狙われるって・・・それじゃ私に心休まる日がないってことじゃない・・・ 『現実同様に奴らは他の者の夢の中に入り込み支配による精神汚染を始める・・・だが、安心しろ、 俺がいる限り夢の中での侵入はさせん・・・隠蔽して奴らからお前の夢を察知させ難くしている』 「・・・・・はぁ、何よ・・・そうならそうと先に言いなさいよ・・・」 私はアースラの話を聞いて胸を撫で下ろした 「でもそれならなんで私の夢の中に現れたのよ・・・?それなら起きた後でもよくない?」 『・・・・・。』 アースラは左手で人差し指と中指を立て、前に出しこう言った 『理由は“2つ”ある・・・まず一つ、万が一奴がお前の夢に気づいた時、すぐに交戦できるよう精神を整える時間を設ける為 ・・・そして2つめ、奴が出てきたのは“他人の夢の中”・・・・今やつは、』 『“桂木 ネネの夢の中”にいる』 「な・・・なんですって!?」 私は驚愕した 今ネネの夢の中で“テスタメント”は精神の汚染を始めているのだ 『ここから俺の力でネネの夢に行くことも可能だ・・・それとは別にネネの支配後奴をこのままやり過ごすこともできる・・・どうする?』 「行くに決まってんでしょ、変なこと聞かないで頂戴」 私はアースラの問いに即答する、 親友の危機だ、放っておくことはできない 『ふっ・・・お前ならそういうと思った、だから今お前の夢に現れたのだ・・・行くぞ!今ならまだ間に合う!!掴まれ!!!』 私はアースラが差し伸べた手に掴まった 私とアースラの体を光が覆いものすごい勢いで飛び上がった、 不思議なことに飛び上がるときの勢いや衝撃は体に感じることはなかった・・・恐らく覆っている光の影響なのだろうか 飛んでいる途中周りが薄暗くなり、まるで宇宙の中勢いよく飛んでいるスペースシャトルの窓の外を見ているかのように 星々が通り過ぎていくような風景に変わった この白く光っているものは別の人の“夢”なのだろう・・・その時一瞬そう思った 『着くぞ!』 飛んでいる先が別の白く光るモノと違い、そこだけ青白く光り輝いていた、これがネネの夢なのだろう 私とアースラは青白い光の中に入った その先は青い炎が燃え盛る風景が広がっていた 「ネネ!」 着いたと同時に私はネネを呼ぶ・・・がどこにも見当たらない そこにいたのは大男・・・なのだろうか、遠くから見ていて分かったのは 大柄な体系で両腕が異様に長い巨漢が一人宙を浮いていた こいつが別の“テスタメント”なのだとすぐに悟った 『ぬ?なんですかあなた方は・・・この夢に別の存在が現れるなんてこれは奇妙ですね・・・』 『ふん、わざわざ夢を渡ってきたんだよ!お前を叩き潰すためにな!!』 「・・・・ッ!」 『おや、なるほどそうでしたか・・・ならばあなた方は、私の“敵”ということですね・・・?これはこれは丁重にお相手差し上げなくてはなりませんね・・・ふっふっふっふっ!』 その“テスタメント”は見た目とは違い丁寧な言葉使いをしていた そして前の奴よりよく喋る 『さぁて、一対一でやりますか?二対一ですか?二対一の変則ルールであればあなた方にお任せしますよ』 「こいつ、かなりの自信家ね・・・ッ!」 『敵の使用するデッキがよくわからん・・・気を引き締めていけライカ!』 『ほぅ、一人で私に挑みますか・・・わかりました、それでは通常のルールでお相手してさしあげましょう!』 そういい巨漢の“テスタメント”は指を鳴らした その瞬間私と巨漢の“テスタメント”の腕にデュエルディスクがいつの間にかセットされていた 「なるほど、ここは“夢の中”・・・なんでもありってことね」 『ライカ、奴と闘う為のデッキを頭の中で思い描け・・・そうすればデュエルディスクにデッキが現れるはずだ・・・!』 「わ、わかった・・・!」 私はアースラの言う通り目を閉じデッキを頭の中で思い描いた・・・すると空だったデュエルディスクのデッキ入れにデッキが現れた 中身を確認してみるとそのデッキは確かに私が今使っているデッキそのものだった 『現実世界と違うのはこの夢の中でのデュエルは“洗礼力”の事は考えなくていい!俺の宿したカードだけでなく別のカードでも奴に攻撃を与えられる』 「・・・・・!?」 『気にせず奴をぶちのめせ!!』 「Ok・・・わかった!でもその前に一つ確認しておきたいことがあるわ・・・そこの“テスタメント”!」 『ぬ?なんですか?』 「あんた・・・この夢の主っての?そいつを・・・ネネをどこへやったの!?」 私の問いに巨漢の“テスタメント”が不気味な笑みを浮かべた 『ほぉ、この夢の主はネネという方でしたか・・・さぁ、私がどうしたと思いますかな?・・・ふっふっふっふっふっふ!! この私に勝てたら教えて差し上げますよ!!』 「・・・・ッ!!」 『デュエル!』 私と巨漢の“テスタメント”のデュエルが始まった 『先行は私がいただきましょう!ドロー!!』 “テスタメント”がカードを一枚引く 『私は“ゴブリンドバーグ”を召喚!』 “ゴブリンドバーグ”星4/地属性/戦士族 攻1400/守 0 このカードが召喚に成功した時に発動できる。 手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。 この効果を発動した場合、このカードは守備表示になる。 『私は“ゴブリンドバーグ”の効果を発動!手札から、“ガガガマジシャン”を特殊召喚!!』 “ガガガマジシャン”星4/闇属性/魔法使い族 攻1500/守1000 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に 1から8までの任意のレベルを宣言して発動できる。 エンドフェイズ時まで、このカードのレベルは宣言したレベルになる。 「ガガガマジシャン」は自分フィールド上に1体しか表側表示で存在できない。 このカードはシンクロ素材にできない。 「何あれ・・・あんなモンスター見たことない・・・!?」 『ふっふっふっふ・・・・さぁ!行きますよぉ!!私は“ゴブリンドバーグ”と“ガガガマジシャン”で“オーバーレイネットワーク”を構築!!!』 「はぁ!?オーバーレイ!?」 『エクシーズ召喚!!さぁ!現れなさい!!“No.39 希望皇ホープ”!!!』 そういい、“テスタメント”のフィールドに“No.39 希望皇ホープ”と名乗るモンスターが現れた 「な、“エクシーズ召喚”何なのこの召喚方法!!?」 『なんてことだ・・・・攻撃力2500・・・初手から上級モンスターを召喚してくるとは・・・ッッ!』 巨漢の“テスタメント”とのデュエルはまだ始まったばかりだ━
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クイック・エクシーズ 通常罠 このカードは相手のターンのみ発動する事ができる。 モンスターエクシーズ1体をエクシーズ召喚する。 エクシーズモンスター補助 罠
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エクシーズ・バリア 通常罠 自分フィールド上に表側表示で存在するモンスターエクシーズが 攻撃対象に選択された時に発動する事ができる。 その自分のモンスターはその戦闘では破壊されない。 エクシーズモンスター補助 破壊耐性 罠