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「グローランサー3」のモニカ・アレン召喚 モニカがルイズに召喚されました-01 モニカがルイズに召喚されました-02 モニカがルイズに召喚されました-03 モニカがルイズに召喚されました-04
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「BLAME!」より霧亥を召喚 BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら? log_01 BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら? log_02 BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら? log_03 BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら? log_04 BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら? log_05 BLAME!の霧亥がルイズに召喚されたら? log_06 BLAME! 用語解説
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前ページモニカがルイズに召喚されました 注意事項 極左と極右で言い争っているので下手を打つと世界観バッシングに見えます。 気に入らない人はスルー推奨。 原作の世界観は尊重しますが順守しません。 好き勝手に書きたい事を書いているので作品として軸がぶれています。 ネタばれですが当面ガンダールブ出て来ません。いらない子です。 さて、この世界のお風呂事情と言うものを書いておこう。 貴族と違って平民のお風呂は湯船なんてものは無い。 お湯を張って肩まで浸かると言う贅沢は貴族だけのものである。 では平民はどうするのか? お湯で体を拭くか、熱した石に水を掛けてサウナを作るのである。 いつもはルイズが風呂に入っている間に部屋で体を拭いているモニカであるが、そのタイミングを逃してしまったのでサウナに来ていた。 と、言う訳で今回はのっけから入浴シーンである。 残念な事に時間をずらして入りに来ているのでモニカ以外は言っていないのであるが。 ルイズがモニカを召喚しました。 第4話。 フェザリアンの悪癖に一つの事に集中すると周りが見えなくなるというものがある。 成功率の低い事柄をすっぱり切り捨て、必要と思われる事を研究する際は種族全体が一丸となって取り組むのである。 彼らは各自役割分担して自分の適性に適った仕事しかしないから高い科学力を持つに至った。 よく言えば諦めがよく、集中力があるとも言える。 逆に言うと一度取り掛かった事以外どうでもよくなる。 モニカはハーフとはいえ母親の特性を色濃く受け継いでいた。 そしてその特性ゆえにしくじったのである。 つまるところハルケギニアの言い回しを調べるのに夢中になった挙句、食事の時間を逃しておまけにお風呂の時間も逃した訳だ。 気が付けば空には天高く月がそびえ立っていて寮の窓からもれる明かりも消えつつあった。 唯一明かりが消えないだろうと思われるのは彼女の主人の部屋の隣である。 あっ、窓から炎が噴き出してる。 モニカは思った。 『ま、仕方ないわね』 諦めと割り切りの良さは流石はフェザリアンである。 そんな訳でモニカはこの世界はじめてのサウナを堪能していた。 こんな時間にサウナを使っている人間なんて居ないから、ベンチにタオルを広げてごろりと寝転がっても大丈夫。 ちなみに世の中には塩サウナなどと言うものがあるが彼女に塩を掛けて「よし、焼き鳥だ」とか言ってはいけない。 サウナと言う物には大きく分けて2種類あって乾式と湿式に分類される。 モニカが利用しているのは湿式である。 正確には乾式の施設を湿式として利用している。 桶に水を汲んできたハーブを溶かし、もともと設えてある石に定期的にかけてやれば湿式サウナのできあがり。 やっている事は石にたまった熱量で部屋を暖めるのではなく水を蒸気に変える事に使っているだけである。 温度調節や湿度調節をしながら入らなければならないのが一手間だろうか? 乾式サウナは喉や肌、もっと言えば髪の毛や羽を痛めやすいことからモニカはこれの使用を避けているのである。 なにより乾式だと室温が100度くらいになるのでリングウエポンが酷い事になる。 リングマスターの最大の敵は乾式サウナだったんだよ! ΩΩΩ<な、なんだってー! 暖かい湯気を満喫していると誰かが入ってくる気配を感じた。 迂闊だった、こんな時間まで起きている人間がいるとは想定外だった。(徹夜組は除く) 仕方ないとすっぱり諦めてドアを開けて入ってきた人間に声を掛ける。 「こんな時間にお風呂に入りに来る人が居るとは思わなかったわ」 「いつもはもっと早いのですけど、あの学院長に図書館の本の整理を頼まれてしまいまして どうも、図書館で派手に魔法を使った生徒が居たようで…」 「それは不幸な事故ね」 「立派な人災だと主張したい所です」 二人そろって苦笑を浮かべた。 こんな時間に入ってきたのはミス・ロングビルだった。 迂闊な生徒の所為で今日は残業のようだ。 「とんでもない秘密を見られたって言うのにずいぶん落ち着いてますね」 「今更バタバタしても事態は好転しないもの」 「あなた…翼人だったんですね」 「………信じてもらえないとは思うけど別種族よ。 半分は人間の血が流れているわ」 「翼が小さいのは種族的な特徴かしら? それとも混血だから?」 「後者よ。 こっちではファザリアンの地位がよく分からなかったからしばらく黙っておこうと思ったのだけど 調べてみたら亜人種はあんまり人間扱いされそうに無い身分だったんで言い出せなくって…」 「私が言うのもなんですけど、ここを離れるという選択肢は? 多芸なあなたなら1人でも生活できるでしょう?」 「そうするのが私にとって一番よさそうな選択肢なのは分かっていたのだけども ルイズを放ってここを出て行く事も出来なかったの」 ロングビルは考えた。 ここは学院長に報告するべきではだろう。 迂闊な同情で自分の身分を危うくする必要はない。 この娘が人間で無いと言う事がわかれば学院長の悩みの種もなくなる事だろう。 あのセクハラが復活してくる事は間違いないだろうがそれを差し引いても最近気の毒になってきたのだ。 フーケは思った。 この娘は何かに利用できるかもしれない。 学園の宝物庫を狙って早2月、滅茶苦茶な強度の固定化とロックに手を出しあぐねていたのだ。 なんでもスクエア数人がかりで儀式魔法をやったらしい。 セクハラにはうんざりでお宝を諦める事も考えたのだが、それでも何でも願いをかなえてくれるという『奇跡の石』は諦めるには惜しい。 マチルダは妹を思った。 外の世界を見てみたいと言うティファ。 きっと彼女も街に出るのなら出自がわからないように偽装するのだろう。 その耳を見せてしまうとみんなが驚いてしまうから。 いきなり召喚された彼女。 そこに味方も居なかった。 気丈に話しているけれどその内心、どんなに心細かったのだろう? そこまで考えた時、天使の声を聞いた気がした。 「姉さん、困ってる人がいたら………助けなきゃ、ね?」 満場一致。 ティファがそう言うのなら仕方ない。 それに子供とはいえ馬鹿な貴族を叩きのめしてくれるモニカが居なくなるのは勿体無い気がする。 この件は自分の胸に閉まって鍵をかけておこう。 あのセクハラ爺にはもうちょっと困っていてもらう。 「…いいわ。 ま、黙っていてあげる。 …信用して無い顔ね? 私も似たような子を知っていてね。 その子も街に出る時は隠して出てくるだろうから」 「私はその子の代わり?」 ロングビルは静かに首を振って答えた。 だってその子が言ったのだ。 「世の中、持ちつ持たれつだって言うでしょう?」 あんまりにも愛らしい声だったからどこの天使の声だと思ったけど、よく聞いてみたらただの妹の声だったよ。 by マチルダ あいも変わらず遅筆で申し訳ない。 2000文字くらい書いてるのに3レス要らなかったのは多分投稿する時の行数を変えたからかな? ボリュームはちょっとパワーダウンしてるだけだと思います。 最近気が付いたんだけど2話位まで私、リングウエポンをリングウエッポンって書いてました。 作品キーアイテムの固有名詞を間違えるなんて恥ずかしい事をやらかしたものです。 穴があったら2000年くらい埋まっていたい… 以下、書いてるときに浮かんだ一発ネタ妄想とも言う。 ごきげんよう ごきげんよう さわやかな朝の挨拶が澄みきった青空にこだまする 汚れを知らない心身を包むのは貴族の名誉とメイジの誇り スカートのプリーツは乱さぬように メイジのマントは翻らせないように ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ ここは王立トリステイン魔法学園 ブリミル様のお庭に集う貴族の園―――――― 名付けて「ブリミル様がみてる」 多分まだ誰もやって無いと思うけどそのうちにやられそうなのでおまけにした。 反省はしていないが後悔はこれからやる予定。 ケティを妹にしてモンモンの嫉妬を受けるギュー子お姉さまとかはやらない。 前ページモニカがルイズに召喚されました
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前ページ次ページモニカがルイズに召喚されました 注意事項 極左と極右で言い争っているので下手を打つと世界観バッシングに見えます。 気に入らない人はスルー推奨。 原作の世界観は尊重しますが順守しません。 好き勝手に書きたい事を書いているので作品として軸がぶれています。 ネタばれですが当面ガンダールブ出て来ません。いらない子です。 でもデルフは出すかも? どうやって出すかは考えてないけど 前話の魔砲の人との類似点は気にしない。 (作者の人は『ゼロと魔砲使い』を応援しています) 風邪が流行っているようだから各自注意する事。 最近ギーシュの株が上がっている。 彼本人は別に何をやったわけではないのだが、騒ぎを起こしているのはルイズの使い魔…つまりモニカである。 事の発端はモニカが『メイジの実力を知りたければ使い魔を見よ』と言う言葉を知った所に始まる。 いい加減に、程度の低いクラスメイトからルイズが蔑まれるのと、いちいち言い返して傷口を広げるご主人様に嫌気が差していた。 そこでモニカはこれを利用して事態に終止符を打とうと考えたのだ。 相手を黙らせるのは簡単だ。 相手の土俵まで降りていって一発張り倒してやればいいのである。 トライアングルメイジの使い魔 少なくとも サ ラ マ ン ダ ー より強い事を示してやれば『ゼロのルイズ』がただの落ちこぼれメイジで無い事を思い知るだろう。 4系統の魔法に適性が無いだけで実際に彼女の学科の成績はすごいのだ。 そこまで考えた彼女は『ゼロのルイズ』と主人を馬鹿にする貴族の子供から喧嘩をかたっぱしから買い上げる事にしたのである。 かくして、ギーシュを負かしたモニカを倒して名を上げようとする命知らずや、貴族としての誇りを取り戻さんとする過激派や、強い奴と戦ってみたい上級生などを尽く一方的な展開で下していった事で学内から表立ってルイズを中傷するものは居なくなった。 つまり、負けたものの比較的善戦した(善戦させてもらった)ギーシュの株が棚ボタで上がる訳である。 本件について魔法学院の学長は珍しく頭を痛ませていた。 ある生徒の使い魔に他の生徒が喧嘩を売ってその事如くが負けているからである。 これが相手が口の悪いドラゴン(韻竜は絶滅してしまったと言われているが)なら問題はドラゴンの主人の躾であるが、相手はただの少女である。 いくら強かろうが『うちの生徒はそろいもそろって13歳の少女に勝てません』と言うのは体裁が悪い。 これがばれたら生徒の親御さんに何を言われるか分かったものじゃない。 授業料を取り立ててやるどころかむしろ金返せと言われかねない。 評価が上がったはずのルイズもこれまた頭を悩ませていた。 使い魔はすごいのに相変わらず自分が落ちこぼれである事に自己嫌悪していたのである。 ありていに言っていじけ虫である。 サモンサーバントに成功してから、つまり自分にも魔法が使える事を再確認して(彼女は自分に魔法適性が無い事など認めていない)みんなに隠れて魔法の練習をしていたのであった。 これがちっともうまく行かない。 何か根本的なところが悪いのではないかと考えた彼女は一年生の教科書を引っ張り出すと基礎からやり直す事にした。 ただのいじけ虫では終わらないのが彼女の素晴らしい所で、今日も爆発を量産し続けるのである。 どかん。 まったく着眼点の違う人間も居た。 本人よりモニカが持っている武器に目をつけた人物である。 彼女の名前をタバサと言い、普段はおとなしく『他の事に興味はありません』と言う顔をして本を読んで過ごしている人物である。 しかし実の所この年でシュバリエ(騎士階級、実力者のみに与えられる)を拝命し、定期的に実戦をこなしている優秀な戦士でありトライアングル級の腕を持つメイジであった。 タバサはリングウエッポンの有用性、つまり携帯性と隠密性に気が付いていた。 なにせ通常時は指輪の形をしている、投げても投げてもなくならない投げナイフなのである。 彼女にその気があるなら技量と年恰好とがあいまってさぞかし優秀な暗殺者になるに違いない。 ルイズがモニカを召喚しました 第3話 タバサは見知らぬ武器を持つモニカに話しかける機会をうかがっていた。 ある日、図書館で今夜読む本を物色していた彼女は当のモニカが本を広げてため息をついている所に遭遇する。 話を聞いて見ると文字が読めないらしい。 この大陸の伝説や一般常識レベルの知識を得ようと真っ先に本を求める姿に共感をもった。 そして話しかけるきっかけが出来た事を始祖ブリミルに感謝した。 タバサはモニカがゲルマニア式の考え方をする人間だとあたりを付けていた。 つまりギブアンドテイクが通用するのではないかと考えたのだ。 きっと彼女は同族(読書中毒者)だ。 付け込む様で悪いが字を教えるのと引き換えに彼女の武器を見せてもらおう。 条件を提示した彼女の返答はあっさりしたものだった。 「別に構わないわ」 「本当?」 「ただし、リングの適合率は1% つまり100に1人程度だから、あなたに使えるかどうかは分からないけれど」 ポケットからリングを取り出すと適当に見繕ってタバサの指に付けた。 モニカに出来るのは真似事程度であまりレベルの高いリングの調律は出来ない。 「適合するのならリングは闘気に反応してあなたに一番適正がある武器に変化するわ。 やってみて」 適当に念じてみる。 間髪おかずにリングが光りだした。 驚くまもなくそれは一瞬で杖へと変化する。 サイズは自分のものとそう変わらない。 試行錯誤の上にたどり着いた自分の戦闘スタイルは適正に適っていた様だ。 黄金色をした未知の金属で出来たそれを興味深げに見上げるタバサ。 「身近な所にリングマスターが居たものね。 適正は杖、杖術に適正があるのか、もしくは魔法を使った後衛に徹するべきなのか…」 「…どう言う原理になっているの?」 「専門外だから私にもよく分からないの。 もともとロストテクノロジーだから…そうね、私の大陸の名のある魔道学者なら説明できるかもしれないわね。 あなたには適正があるようだからそれは差し上げるわ。 この大陸の魔法には各自お手製の杖が必要らしいから、魔法発動が出来るかどうかはあとで教えて頂戴。 ただこれだけは守って。 リング=ウェポンには自己複製する性質があるの。 だから複製されたリングは必ず回収して この大陸ではあまり知られていないようだから悪用する人の手に渡ったら大変な事になるわ」 こくりとうなずいて、それから疑問に思った事を口にするタバサ。 「…私は良いの?」 「別にあなたなら無闇に振り回したりしないでしょう? 信頼しておくわ。 それじゃあ早速だけど文字を教えてもらって良いかしら?」 「ABCからはじめれば良い?」 「必要ないわ。 読めなくても意味さえ分かれば良いのだもの。 幸い、文字の組み合わせで単語を作って、単語の組み合わせで文章を作ると言う基本的な ルールは同じようだから単語の意味からお願いするわ」 「それが普通だと思う」 「私の知っている言語には文字自体に意味を持たせてあって何通りも読み方が有るって言うものがあるわ」 持ってきた紙にペンで文字を書いてみせる。 『弥生』 しばらく会っていない友人の名前である。 「これで3番目の月を表すそうよ。 こっちの呼び方だと『ティールの月』かしら? 読み方は【やよい】 はじめの字は『ますます』とか『もっとも』と言う意味を持っていて【ビ】【ミ】【や】【いや】【いよいよ】と読むらしいわ。」 「法則が分からない」 「そうね、私にもさっぱり。 だからこの手の言語じゃなかったのは少し安心しているの。 さ、はじめましょ」 中身があまり難しくないだろうと考えて選んだ、文庫本サイズの本を広げて隣の席を勧めた。 「序文…意味は分かる?」 「大丈夫、続けて」 本の中にしか出てこないであろう単語の意味が通じるか一応確認する。 文化が違えば、そんな単語もないかもしれないと言う考えは杞憂だったらしい。 一つ一つ単語を読み上げていく。 モニカは単語を書き写してその隣に知らない文字をならべていく…おそらく彼女の大陸の文字に違いない。 「…人…それは…集める…すべての…世界…誰か…そして…費やす…日、この場合複数形になっていて日々…この…だます。」 「人は誰しも何ものかを隠し、誤魔化しつつ日々を過ごす」 「!」 「単語の意味を聞いた途端に全部こっちの言葉に変換されたわ。 この分では口頭で話している言語も聞えているままか怪しくなってきたわね」 「………使い魔になると特殊能力を獲得する事がある」 「特殊能力?」 「例えば召喚された猫が使い魔になると言葉をしゃべったり」 「魔砲の使えないルイズに、調べ物に便利な言語学習能力…と、言う訳じゃなさそうね」 だって、私未契約だし。 もちろんうっかり口には出さない。 どうも言語の違う相手ともコミュニケーションできるように、サモンサーバントの時点で言語能力に関しては解消されるらしい。 実に至れり尽くせり。 他にも変な効果の影響下にいるのではないかと考えると軽く鬱になった。 「学習の方法を変えましょう。 5、6ページ声に出して読み進めて頂戴。 あとは分からない単語を教えてもらいながら私が読んでいくから、間違っていたら訂正して」 ルーン効果を最大活用してさっさと文字を読めるようにしてしまう作戦に出るようだ。 彼女が欲しいのは言語ではなく、文字で綴られた知識なのだからこの判断はまったく正しい。 そのまま10ページも読み進めると、単語の読み方から発音を推測できる単語まで出てきて 難しい単語に躓くものの、ガリア語(共用語)を読むのに不自由しなくなってしまった。 「どう言うこと?」 「なにかしら?」 「ここには『対立する二つの概念』と書いてある。 けれどもあなたは『運命』と読んだ」 「おかしいわね。 この辺が特殊能力の限界なのかしら?」 「意味自体は間違っていない。 これはそう言った慣用表現」 「もしかしたらこの翻訳能力には適当に意訳する性質があるのかも知れないわね。 でも暗号解読に参加するのは諦めた方が良さそう」 「もしかしたら暗号もルーンが解読してくれる可能性も」 「そうね、ルイズが暗号に挑戦する事があったら文面を見せてもらうことにするわ。 他にもおかしな意訳の仕方をしたら教えて頂戴」 「ルーンが訳してくれるのに?」 「今度、私が文を書く時のためにことわざや慣用句表現を覚えておきたいのよ。 ルーン効果で読めるのなら書くのは独学できるはずだから」 「…そう」 タバサは本へと視線を戻すと、静かな声でつぶやいた。 「頼ってくれても良いのに…」 前ページ次ページモニカがルイズに召喚されました
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前ページ次ページモニカがルイズに召喚されました 彼女は気が付くと青空の下でたくさんの人間に囲まれていた。 みんな一様にマントを羽織って目の前に居る人物をあざ笑っていた。 「子供だ。ルイズが子供を召喚したぞ」 「流石はゼロのルイズだ。 とてもじゃないが真似できないぜ」 「真似したくないけどね」 見た所、学生のようだ。 それにしてもなんて程度の低い。 他者を貶める事でしか自分の優越感を守る事が出来ない、まるで子供だ。 人間の教育がどんな物なのかは知らなかったが彼女の周りには道徳観念のよく出来た人間 ばかりだった。 つまるところ人間に対する過大評価があった訳だが。 『私が飛べない事で苛められたのはいつの事だったのだろう?』と、ここまで考えて思考 を中断する。 もしかしたらここはとんでもない辺境なのか、もしくは異世界である事も考えた。 だとしたら自分がフェザリアンである事を話すのもまずいのかもしれない。 相手がどんな文化を持っているのか分からないのだ、もしかして精霊使いやファザリアン を目の敵にしているかもしれない。 ちょうど総本山に帰る途中で、翼を隠せるようなローブを着ていたことに安堵した。 注意深く、周りの人間の指を確認する。どうやらリングマスターは居なさそうだ。 ルイズがモニカを召喚しました 第1話 "ゼロのルイズ"と呼ばれた彼女が『やり直しを要求します』とか"ミスタ・コルベール"と呼 ばれる人物―多分ここの責任者だろう―が『使い魔』とか『神聖な儀式』とか『伝統』と か『進級』がどうとか言っている。 大体自分の置かれている立場については大体分かったが、見知らぬ他人の進級の為に使役 される立場に落とされるなんて冗談ではない。 契約しなきゃ留年だというなら留年して不幸になってしまえー 「アンタ誰?」 「礼法がなってないわ。 見た所学生のようだけど、人に名前を聞く名前を聞くときは自分から名乗るものだって習わなかったの?」 「……ルイズよ。 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール」 "de" つまり貴族様である。 モニカも長ったらしい名前を聞いて偉そうな態度で接してくるのは偉そうな身分の人間だ からだと理解した。 だいたいが長ったらしい名前の人間は性質が悪いと学習済みである。 「モニカよ。モニカ・アレン。 私をここに呼び出したのはあなたかしら?」 「そうよ。 あなたは私のサモン・サーバントの魔法で呼び出されたんだから私の使い魔 になりなさい」 いきなり命令形。 流石貴族様だ。 だがモニカにとってむしろ話の内容の方が重要だった。 機械の補助と精霊使い2人で行った英雄召喚のような大規模魔法を学生の少女が行ったと 言うのだ。 これが本当ならもう異世界大決定である。 おそらく自分の知らない未知の魔法技術なのだろう。 いや、この世界の魔素の密度から調査しなおす必要があるかもしれない。 「それにしても、とんだ野蛮な地域に呼び出されてしまったものだわ」 「ややややや野蛮ですって?」 ため息をつくモニカ。 怒りでぐるぐるになるルイズ。 「神聖な儀式で、人間を召喚して働かせる民族の何処が野蛮じゃないの?」 「だってあんた平民じゃない。 平民が貴族の為に働くなんて当然の事よ」 「キシロニア連邦は民主主義だから貴族と言う身分が無いだけ。 私は平民じゃないわ」 「キシロニアレンポウ? 何処の田舎よ」 「自分が知らない地名を田舎と決め付けるのは文明人としてどうかと思うわ」 「じゃあ何処の国よ?」 「国の名前よ。 王や貴族と言うものの変わりに議会政治で国を運営しているわ。 人口は少なく見積もって400人位かしら?」 「小国も良い所じゃない!」 「それは仕方ないと思うわ。 戦争で大分死んでしまったもの。 今は復興中よ。」 時空融合計画で大多数が他の世界へ避難した事は言わない。 流石に信じてもらえないだろうから。 「じゃあ、あんた魔法使えるの?」 「勉強すれば普通使えるものでしょう?」 「嘘おっしゃい! 平民に魔法が使えるわけ無いじゃない! 嘘をつくならもっともっともらしい嘘をつくことね!」 どうやらここでは一握りの人間しか魔法を使う事が出来ずしかもそれが遺伝するらしい。 魔法が使えるものをメイジと言い、それが貴族階級を作っているようだ。 異世界へ渡った人間達が"グローシアン"と言う特権階級を作り上げた事を考えると人間と 言うものは実の所どこも変わらないのではないか? とも思う。 「とにかく私は王家に連なるヴァリエール家の三女なんだから平民なんかとは違うのよ」 「なら貴族の何処が優良種なのか証明して見せて欲しいものね。 『貴方』が『私』に勝てそうなのは年齢くらいに見えるのだけど?」 ルイズは考えた。 『ゼロのルイズが使い魔の平民に論破されてやんの』とか言う野次は当然無視である。 彼女自身そもそも魔法が使えない。 年下相手に取っ組み合いで勝っても大人気ない。 編み物で勝負とか言っても受けてもらえないだろう。 しばらく考えて勝てそうなものを見つけたので言ってみる。 「えっと…そう!胸とか!!」 13歳に勝ち誇るな。 どんぐりの背比べみたいな洗濯板を見ながら内心『2年後を見てなさい』とか思いつつ モニカは話す相手を変える事にする。 「あなたじゃ話にならないことは分かったわ。 この"神聖な儀式"の監督をしているのはそちらの先生かしら?」 「ミス・アレンだったかな? 私がこの生徒達を引率しているジャン・コルベールだ」 「じゃあミスタ・コルベール。 私が彼女と契約しなかった場合どうなるか教えてちょうだい」 このコルベールという人物は学園の中でもルイズに同情的な教師の1人だ。 彼女が影で努力をしているのを一番評価しているのもおそらく彼だろう。 加えて魔法は破壊だけに使われるべきではないとの信念の持ち主で、聞いた事も無いよう な遠い国から召喚されたであろう目の前の少女にも同情的な想いなのであった。 詰まるところ苦労人であった。 おかげで生徒から影でコッパゲと陰口を叩かれる程である。 しかしながら自分の立場は教職なのであり目の前の少女に使い魔になってもらわなければ ならない。 しかたなく彼は対話を開始する。 「彼女は留年と言う事になるな」 「留年させておけばいいじゃない」 にべも無い言葉。 くじけそうになったがコルベールは話を続ける。 「いや、しかしだね…」 「むしろ使い魔を召喚する力量を問うのが今回の試験の目的なのだとしたら私を召喚した 時点で十分なんじゃないの?」 「…古今東西、人を使い魔にした例はないが、春の使い魔召喚の儀式のルールはあらゆる ルールに優先するんだ。 従って彼女の呪文で召喚されてしまった君が契約するまでが試験対象になる」 「例外は?」 「ない」 「ルールじゃ仕方が無いわね。 じゃあ、そのルールを制定した人か、ルールを管理している人に会わせて頂戴。 古今東西、人を使い魔にした例は無いと言ったわね? 本当に異邦人が召喚された場合に相手の意思を無視してまで使い魔にしなければなら ないのか確認を取るわ」 「あー…そんなに契約が嫌かね?」 「その契約の呪文はあんなドラゴンも制御下に組み入れてしまうのでしょう? 絶対に魅了の呪文が織り込んであるわ。 お断りよ」 示す先には風竜の子供、確かにあんなのが暴れだしたのなら、ただじゃすまないだろう。 コルベールは少女の観察眼に舌を巻きながら仕方なく契約の一時延期を告げるのであった。 /*/ 流石に部外者を学園の中に入れるのに書類が必要だと言われて30分ほど待たされた後に秘書の女性に案内されて階段を上り始めた。 秘書の名前をロングビルと言うらしい。 どこか作った様に感じたが、貴族とか平民とかそんな環境では地のままで過ごすのも難しいのだろうと勝手に解釈した。 長い階段を抜けて建物の最上階―――学長室まで通される。 席には年をとった学長と思われる老人と、未契約の使い魔に対して監修の義務があるコルベール。あと留年が掛かっている当事者のルイズ。 「ワシがこの学院の学院長を務めとるオスマンだ」 「聞いていたのより真面目そうな人ね」 「………ミスタ・コルベール。 ワシの事をなんと言って話して聞かせていたのかね?」 「いえ、事前に話を聞かせていたのはミス・ヴァリエールです。 今後、使い魔として共同生活を送る可能性があったので、私が交流を推奨しました。 もっとも間違っているとは思わなかったので否定しませんでしたが」 「おぬしがワシの事をどう思っとるのかよーく分かった」 オールド・オスマンが今期の査定を付けはじめる。 もちろん場の空気を和ませる為のギャグだ。 目の前の男が慌てふためくのを見るとついやりすぎてしまうのは仕方あるまい。 ほーれほーれ。 「そろそろ本題に入らせてもらうけどいいかしら?」 「ああ、すまなかった」 「『春の使い魔召喚の儀式において、それが何者であれ、呼び出された以上、術者の使い魔としなければならない』 このルールは人にも適応されるものなのかしら?」 「春の召喚儀式と言うか…サモン・サーバントの呪文はお互いがお互いに必要な者を引き合わせる呪文じゃ。 仮にサモン・サーバントを唱えなおしたとしても、お前さんの前にゲートが開くだけじゃな。 そして召喚儀式の本義は使い魔によって本人の適正を確定して専門課程に進む為の準備を促す事じゃ。 結局、お前さんが使い魔をやらない限り彼女は留年する事になるの」 「一つ付け加えるなら、サモン・サーバントの魔法は対象を指定できないと言う特性があります。 先天的に適性が決まっていてミス・ヴァリエールがあなたを指定したという訳ではないのです。 私としても彼女が留年してしまうのも忍びない。 どうか契約を行ってはいただけないでしょうか?」 「それは、いつまで?」 「一生です」 「話にならないわ」 捨て犬のような目でコッチを見てくるコルベール。 いや、お前がそんな顔しても可愛くないから。 コッチ見んな。 「大体、貴族でもない人間がこうして交渉の場を作ってもらったって言うのにごちゃごちゃ屁理屈をならべないで頂戴。 ちゃんと可愛がってあげるから、私の使い魔になりなさい」 彼女の名誉の為に補足しておくと性的な意味ではない。 「じゃあ、今抱えている問題点をあなたにも分かるように例え話をする事にしましょう。 あなたは貴族だと言っていたから自分の領地があるはずよね? 例えば隣の領地を治める領主があなたの領地に居る平民を攫って行ったらあなたはどうするかしら?」 「決まってるじゃない、ツェルプストーになんか小鳥一匹でも渡すもんですか!」 「…多少私怨が混じってる気がするけど執政者はそう考えるのが普通よ。 それに私は議長の娘と知り合いだから今頃大変な事になっていると思うわ」 この世の終わりのような顔をするルイズ。 召喚した相手が、どこかの国の代表の娘のご学友だと分かったからだ。 更に言うと、その国の領主は他国に小鳥一匹渡す気が無いような人間がそろっているらしい。 下手を打つと後々国際問題になりかねない。 例えばキシロニア連邦とトリステイン王国を結ぶ航海路が発見されたとかした場合だ。 何しろ奴らは人口400人になっても戦争しているような戦闘民族なのだから 「あー、しかたないかの」 「ちょ、ちょっとだけ、もうちょっとだけ待って下さい。 ミス・ヴァリエールはとても勤勉な生徒なんです。 実技の成績はどん底ですが魔術理論・地理・社交・宗教、すべての筆記試験で優秀な成績を残しています。 週末も街に繰り出すことなく実技の訓練をしている事を知っています。 そんな彼女の努力がふいになってしまうのは忍びない。 もう一度考えてはくれませんか?」 留年して来年サモン・サーバントを唱えても現れるのは目の前の少女。 つまりここで相手の了承を得なければ永遠に進級できない不可避の罠なのだ。 「…使い魔と言うのは必ずコントラクト・サーバントを受けないといけないのかしら?」 「コントラクト・サーバントを受けると使い魔のルーンが体に刻まれる。 遅かれ早かればれてしまうだろうね。 そして使い魔を獲得せずに進級した生徒と言う前例を作るわけには行かない」 「じゃあ、使い魔のルーンは足にあることにすればいいわ。 お風呂には一人ではいる事にすればばれる事はないでしょうし あなたが卒業するまで使い魔のフリをする事にするわ。 使い魔召喚の儀式が2年生への進級試験を兼ねているのだからあと2年間ね。 それでいいでしょう?」 「いいの?」 「別に私もあなたを困らせたくって契約を拒否しているわけじゃないもの。 私が2年我慢すればあなたの一生が助かると言うならそうするべきだわ。 …あとはこの2人をどう説得するかだけど…」 相変わらず捨て犬のような目をしているコルベール。 縋る様な目をしたルイズ。 2人の視線をうけてオールド・オスマンは深いため息をついて、それからこう言った。 「わしゃ何にも聞かなかった事にするよ。 進級おめでとう。 ミス・ヴァリエール」 前ページ次ページモニカがルイズに召喚されました
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前ページ次ページモニカがルイズに召喚されました 何日かこの魔法学園と言う場所で過ごしてみて分かった事がある。 ここの人間は節穴だ、その上程度が低い。 モグラやサラマンダーなんかを呼び出すより人間を呼び出せる魔法使いの方がすごいに決まっている ではないか。 モグラのように地に潜れなくても、ドラゴンのように飛べなくても、サラマンダーのように火をふけなくて もこの世の中で一番繁栄しているのは人間である。 間違いない。 他のどの使い魔にだって学院の住み込みの下働きの人間と交渉してくる事も、街にお使いに行く事も 酒場で情報を集めてくる事も、主人の変わりに潜入して視覚を共有する事で偵察するなんて芸当は 出来ないに違いない・・・最後のは契約していないから彼女にも出来ないが。 程度の低さは教師が主張を一貫させていない時点で仕方が無いのだとも思う。 周りから「失敗する」「危ない」と注意を受けているのにどんな危険かを確認せずに「失敗を恐れては何も出来ません」と言って実習を行わせ、失敗(いつも通り派手に爆発した)したら罰則を課すのである。 「失敗を恐れずにやりなさい」という言葉には普通、失敗してもペナルティは掛けませんと言うニュアンスを含むものである。 罰や減点の対象としてしまうのなら失敗を恐れずに挑戦するなんて出来るはずが無い。 教育者として軸がぶれている。 「おやおや、また変わった使い魔を召喚したものですね」とか自分から煽っておいたくせに同調した生徒をしかっているのも気に食わない。 これでは筋を通せる生徒を育てるのは難しいだろう。 「ほら、手が止まってるわよ」 「ごめんなさい、ちょっと考え事していたものだから」 「なによ。 やっぱりあなたも私が魔法を使えない事を馬鹿にしてるんでしょ」 「相手を馬鹿にして、優越感を得るような低俗な趣味は持ち合わせていないわ。 だって、そんな事をしても意味が無いもの。 そんな暇があればどうすれば自ら高みに飛べるかを考えて実行するべきだわ」 「…がんばってるのに結果が出ないときはどうすればいいのよ?」 「それはアプローチの仕方が間違っている可能性があるわね」 「ここは、ハルゲニア大陸有数の教育機関なのよ? ここの教え方が間違っているならどうしょうも無いじゃない!」 ルイズは真面目で勤勉だった。 色んな教師に教えを請うて魔法の使い方を試してみた。 だが、ルイズが魔法を使えるようになる方法を開示できる教師はただの1人も居なかった。 そう、残念な事に。 では文化の違う…もっと言えば異世界のやり方でならどうだろう? モニカはこの頃からそんな事を考えていた。 ルイズがモニカを召喚しました。 第二話 使い魔と言う身分を把握しているモニカは他の使い魔たちと食事を外で済ませてくると、主人の食事が終わる頃を見計らって食堂に合流する。 ここ最近のパターンである。 ただこの日はちょっとしたイベントが起きた。 高価そうな小瓶を拾ったのだ。 鮮やかな紫色した香水はきっと大切なものだろうと考えた彼女は、小瓶の落ちていた位置から落とし主を推測するとその男に声を掛けた。 つまりギーシュ・ド・グラモンに対してである。 「これ、落としませんでしたか?」 「いや、知らないな」 「そうですか。 すいませんでした」 素直に頭を下げた後、彼女は辺りに向かって話し始めた。 「みなさん少し話を聞いてください。 落し物です。 綺麗な紫色の香水瓶の持ち主の方はいらっしゃいませんか?」 「見事な紫色だな。 もしかしてモンモランシーのものじゃないか?」 「うむ、これほどまでに鮮やかな紫色は『香水』のモンモランシーが作った香水に違いない」 「そうだ、これはミス・モンモランシーのものだ」 現れるモンモランシー。 慌てるギーシュ。 そこをお約束のようにケティに目撃される。 「ギーシュ。 落し物よ。 私だと思って大切にしてくれるって言ってくれたのに駄目じゃない」 「ギ、ギーシュ様。 やっぱりミス・モンモランシーと…」 使い魔の対応がどうであっても結局修羅場に発展するギーシュに乾杯。 「いや、モンモランシー。 誤解だ。 誤解なんだ」 「何が誤解よ!」 「彼女とは一度だけ遠乗りに行っただけで… 僕の心に住んでいるのは君だけだ。 お願いだよ。 『香水』のモンモランシー。 咲き誇る薔薇のような顔を、ゆがませないでくれよ。 とても悲しくなってしまう。 ああ、そうだ。 セビリア座の新作オペラのチケットがあるんだ。 誤解させてしまったお詫びに次の虚無の曜日に一緒に行こう。 うん、それがいい」 モンモランシーと呼ばれた縦巻きロールの少女はテーブルに置かれたワインの壜を掴むと、中身をどぼどぼとギーシュの頭の上からかけた。 「これで頭でも冷やしなさい」 そしてくるりと身を翻すと風のように去っていった。 沈黙。 「ふぅ、彼女達は薔薇の存在意義を理解していないようだ」 「浮気がばれただけじゃない」 爆笑。 「何かっこつけてるんだ」との野次にムキになって言い返す。 とにかく二股だの浮気物だのそう言う風評は彼のプライドが許せなかった。 まったくこの生意気な子供め。 「だいたい君が軽率に香水の落とし主を探すものだから、二人のレディの名誉に傷がついてしまった。 どうしてくれるんだね?」 「高価そうな香水が落ちているならそれを落とし主の所に届けるのは当然の事でしょう? 別に私の行動に非は無かったわ」 「いいかい? ボクは知らないフリをしたのだよ。 こう言う時は気を利かせて、あとでこっそりと届けてくれればいいんだ」 「そうやって逆恨みで誰かに八つ当たりしているようでは、あなたの底が知れるわよ? これから誰かとよりを戻そうと言うのならまずいのではないかしら?」 「言ってくれるね。 ここまで平民に馬鹿にされるとは」 「貴族じゃなければ全部平民とか、よその国の文化への敬意が微塵も無いのね。 実力主義で貴族を取り立てるゲルマニアを野蛮な国とか言っているだけあるわ」 「くっ、平民ならば謝れば許してあげようと思ったが仕方ない。 そうじゃないと言うなら決闘しよう。 貴族ではないとはいえ平民で無いというなら自分の誇りくらい守れるはずだな?」 「自分を省みない人に付き合う義理なんて無いわ」 「こうまで言われて怖くて逃げるのか? やっぱり平民じゃないか。 まぁいい、ゼロのルイズの使い魔じゃ仕方ない。 どうせ彼女には使い魔の躾なんて出来ないだろう。 行って良いよ」 「聞き逃せない言葉を聴いたわね。 私への侮辱なら聞き流してあげてもいいけど、分かったような顔してルイズを侮辱しないで貰おうかしら?」 モニカはあれから使い魔に隠れてこっそり魔法の練習をしている自分の主人の事を結構気に入っているのである。 呼び出したのが生意気な子供であるがサモンサーバントには成功したのだ。 きっとそのうちに他の魔法も成功するに違いないと爆発を量産する毎日である。 もしかしたらそんな彼女に滅亡に向かう世界に居残ってみんなを助けたいと言った『誰かさん』を重ねてみたのかもしれない。 彼女の伯父ならば「無駄な事だ」と一言で切って捨てただろう。 けれどもモニカにはその一見無駄な所がとても好ましく思えるのだ。 一見無駄でも何処でどう繋がるか分からない人間のそのみっともない努力を。 思いがけず挑発に乗ってきた事に気をよくしたギーシュは格好を付けてこう言った。 「食堂を血で汚す事も無いだろう。 ヴェストリの広場で待っている」 「同感ね。 でも場所が分からないから、案内して頂戴」 『決闘しようと言う人間が2人でなかよく並んで広場まで行くなんて決闘っぽく無くていやだなぁ』とか考えているギーシュも 大概平和であるが、なんでも効率優先の彼女にそう言う事を理解させようと言うのがそもそもの間違いである。 食堂の入り口のあたりでルイズが追いついてくる。 これ幸いにモニカをルイズに押し付けて先に行ってしまうギーシュ。 「あんた、私のために決闘引き受けたってどう言う事よ?」 「使い魔はご主人様の事を守るものなんでしょう? 安心していいわ。 私は勝ち目の無い戦いはしないから」 「よくないわ。 あなたはちっとも分かってない。 平民がメイジに勝てるわけ無いんだから!」 「だから平民じゃないって言っているのに…」 「あのね、メイジが平民の上に君臨するのはその絶対的な力ゆえなの」 始祖ブリミルに授かった神聖な力と権威がどうのこうのと説明を受けた。 スキルの希少さと戦闘力の高さからキルシュラーンド大陸のリングマスターを思い浮かべる。 でもやっている事はシェルフェングリフ帝國の貴族と同じように思う。 ギーシュを見ているからだろうか? いかんせん貴族=優れた者と言うイメージは結びつかなかった。 「でも例えば1日に30人の平民と戦えば流石に精神力も尽きると思うのだけれど? そうなったのなら日頃体を鍛えている平民にも勝ち目が有ると思うの。 そう言うのは絶対って言うのでは無いわ。 問題は反抗しようっていう気概の無い平民の方に有るのではないかしら? それに彼はドット・メイジなのでしょう?」 「ドット・メイジでも平民とは絶対的な差があるのよ!」 力一杯不当な評価を受けている気がするが自分の身を案じてくれている事だけは分かる。 広場に着いてしまったので「勝てないと分かったら素直に謝る」と言う事だけ約束してギーシュの前にたった。 「礼式にのっとって、名乗りを上げさせてもらう。 ギーシュ・ド・グラモン。 二つ名は『青銅』 青銅のギーシュだ」 「ピート・アレンの娘モニカ。 ゼロのルイズの使い魔をやっているわ。 決着の方法はどうなっているのかしら?」 「どちらかの戦闘不能か、降伏の言葉をもって終了と言う事でいいだろう。 それとボクはメイジだから魔法を使わせてもらう。 よもや文句はあるまいね?」 捧げ持った薔薇の形をした杖を振るうと落ちた花びらの一枚がゴーレムとなって立ち上がる。 「なんて言うか…なんでもありね…」 「だから言ったでしょう!? 平民は貴族には勝てないんだって!」 彼女の世界ではゴーレムと言うのはもっと手間が掛かる。 闘技場の裏を見せてもらった事があるのだ。 何故そんな経験があるのかといえば、某ダークロードのインフェルノ一発で吹き飛ばされるので流石に泣きが入ったのである。 職人が丹精込めて体を作り、魔法使いが何日もかけて魔化を施したそれはまさに芸術品であった。 「おのれクレイブ!」との掛け声と共に放たれるストレス解消のための一撃で吹っ飛ぶのだが。 まさに非道。 「じゃあ、私はリングマスターだから、リングウエッポンを使わせてもらうわ。 もちろん文句は無いわよね?」 答えは聞いていない。 言うが早いがいつの間にか両手に持っていた8本の投げナイフを投げつける。 あっと言う間に青銅のゴーレムはハリネズミになって倒れた。 投げたはずなのにモニカの手には8本のナイフが握られている。 ※青銅はまがりなりとも金属です。 「もう終わりかしら?」 「ぼ、ボクのワルキューレが…」 誰が見ても一目瞭然だ。 ギーシュが錬金でゴーレムを作って攻撃させるよりモニカが投げナイフを突き立てるほうが早い。 第一、ミスリルゴーレムとかとやり合っていた経験のあるモニカにブロンズゴーレムなんて敵じゃない 「どんな魔法だ」 「魔法なのか? あの使い魔、杖なんて持ってないぞ?」 「先住魔法か? 詠唱さえ聞こえなかったぞ?」 いえ、どう見ても連続攻撃+3の精霊石です。 本当にありがとうございました。 >< 「…いまさら…いまさら後に引けるものかぁぁぁ!」 錬金して作った6体のワルキューレのうち3体がハリネズミになって、2体が石化し、1体がモニカまで肉薄するも 0距離からナイフを突き入れられて機能を停止した。 モニカの手には再び8本のナイフが作られる。 無表情な視線の先にはギーシュの姿。 「ちょっとあなたギーシュを殺す気? もう止めて、ギーシュの精神力はもう0よ。 精神力が尽きたらメイジも平民も変わらないって言ったのはあなたでしょう?」 「彼は私に決闘を申し込んだわ。 つまり他の人たちが平民の子供と言っている中で、彼だけはきちんと判断力を持っている個人だと評価してくれているのよ。 私には彼の最低限の名誉を守る義務があるわ」 「もうこれ以上ないくらいぼろっかすじゃない!」 「でもまだ彼は嘘をついてない。 彼は『私に2人の女の子が恥をかいた事に対して謝罪させる』為に戦っている。 私にはそれが理に適っているかどうかなんて分からないし、この国の文化からしてもおかしいのかもしれないけれど どんなに自分を正当化させる為の方便でも、そう宣言したからには彼の中では自分の誇りなんかより重要な事が有ると言う事なのよ。 それで負けたとしても彼には自分が馬鹿にされたからではなく、2人の女の子のために命を懸けて戦ったと言う事実だけが残るわ。 さぁ、続けましょう。 青銅のギーシュ。 もちろん、彼女達の誇りを守る為なのだから、魔法が使えなくなったくらいで降参しないわよね?」 「ひどいな、君は」 あの何を考えているか分からない少女が無表情にこちらを見ているのがたまらなく怖かった。 ワルキューレを打ち倒したナイフが次にねらっているのはこの身だろう。 勝てない事は十二分に分かっていた。 それでも動かなくなったワルキューレから武器を取り上げた。 選んだのは槍。 ギーシュはこの期に及んで一太刀浴びせる事を考えている。 レイピアのような優美な武器ではなく少しでもリーチを伸ばそうと考えた武器選択である。 「本当にどうしょうも無いな、僕は、どうしていつもこうなんだろう? そんな事を言われたら本当に引けなくなってしまうじゃないか」 どう考えてもその構えは素人のものだ。 槍の重さが移動スピードに及ぼす影響を考慮すれば武器の選択も甘い。 それでもこのギーシュ・ド・グラモンと言う男のすごい所は本気で2人の女の子の為にこの場に踏み止まらなければならない と考えている所である。 彼女達のために起こした決闘だと言う事にしてしまった。 だから怖くても退く事が出来ないのである。 好きになった女の子の為にみっともなくなれる立派な男の子がそこには居た。 薔薇を模した杖ごと青銅の槍を握りこむと突撃を開始した。 「格好を、付けたくなってしまうじゃないか!」 相手がこちらの急所をねらってくる可能性を捨てて、それ以外の部位への攻撃へと集中する。 槍を構えていて体は半身になっている事も幸いした。 1射目8本のナイフを危なっかしい足取りで避ける。 2射目はバランスを崩しながら槍で叩き落す。 3射目が足をかすり、4射目が肩口を刺し貫いた。 外野から悲鳴が上がる。 それでも彼は倒れなかった。 驚いた顔をしているモニカに向けて気合一閃槍を突き出す。 あっさり受け流されて懐にもぐりこまれるがそれは囮。 本命は本当になけなしの精神力で作り上げた、杖にまとわせた魔力の刃(ブレイド)。 槍を落とすと近接戦闘の基礎も出来ていないモーションで振り下ろした。 飛んでいく青銅で作った薔薇の造花。 モニカのナイフはギーシュの首筋に突きつけられている。 「チェックメイトね」 「駄目か、参った降参だ」 前ページ次ページモニカがルイズに召喚されました
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「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!」 Super Meat Boyのスタッフが制作した海外製アクションゲーム『The Binding of Isaac』の主人公。 クラーケンの海闘士やメタルソルジャー、ノーブルウィッチーズの探偵では無い。 また偵察用ハイザックでもない(こちらは「EWAC ZACK」でアイザックと無理やり読ませる)。 なお別の読み方をするとイザークになる。 + 『The Binding of Isaac』とは 突如殺人鬼と化した母親から逃げるため、ダンジョンへと逃げ込んだ少年「Isaac」(アイザック)の物語。 システムはSFCゼルダの伝説に似ており、ランダム形成されるダンジョンの奥深くへと進んでいく (皮肉にも日本語版では『アイザックの伝説』と言うタイトルで配信されている)。 (初期状態の)主人公の愛らしい見た目に反してグロテスクで下品な描写が多い (具体的には多量出血や簡略ながらも内臓露呈はもちろん、文字通り糞をモチーフにした障害物やモブ敵&ボスも存在する)。 人を選ぶゲームではあるものの、様々なランダム要素からなる探索要素が魅力的であり、コアな人気を呼んでいる。 当初は制作チームがやりたいように作っただけのものだったが、予想を大きく上回る人気が出たため、 急遽追加要素を多く盛り込んだDLC『Wrath of the Lamb』を配信した。 更に2014年11月にリメイク版の『Rebirth』、そのDLC『Afterbirth』と更なる追加要素『Afterbirth+』、 ファンメイドMOD『Antibirth』、そして2022年11月24日には最終章と言える『Repentance』が配信される。 + 何故母親に命を狙われる事になったのか? 母親が突然豹変したのは、天から神のお告げを聞いたため。 その内容が「お前の息子は罪によって穢れた。直ちに救わねばならない」だの、 「(アイザックの)魂は未だ穢れている。この世の悪を全て遠ざけ罪を告白する必要がある」だの、 どれも普通の生活では考えられない内容であり、 母親もそれを信じて服やおもちゃを「穢れたもの」として没収したり、彼を部屋に閉じ込めたりした。 最後には「お前(母親)の愛と忠誠を証明するために、アイザックを生贄に捧げよ」と語り、 母親は包丁を手にして息子であるアイザックを殺す事を誓った。 それをドアの裂け目から見て恐怖したアイザックは、部屋の中に地下に通じる隠し扉を見つけ、 母親が部屋に入ってきたと同時に飛び降りて地下へと潜入していく…と言うのが物語の始まりである。 …その後はバージョンアップでルート分岐がなされ、様々なマルチエンディングを迎えるが、 アイザックにとってのハッピーエンドらしいものは今の今まで全く無い。 一番最初のベーシックエンディングですら 「なんやかんやあって母親を返り討ちにしてやっつけたと思ったらそれはアイザックの妄想で本物の母親が後ろから…」 という妄想オチである。母親がアイザックを殺そうとした理由は上記の通りだが、 何故神を名乗る何者かがアイザックを母に殺させようとしたのか、そもそもアイザックは本当に悪魔なのか、 この地獄のようなストーリーも現実かアイザックの妄想かも定かではない。 現在は各エンディングやダンジョンの描写等から考察プレイヤー界隈で細々と進んでいるが、それでも真実は大半が有耶無耶のままである。 アイザックという名前は、旧約聖書におけるアブラハムの子イサクからと思われる。 アブラハムは自分の子が生まれず悩んでいたが、ある日願いが通じたか妻は男児イサクを身籠り産んだ。 しかし彼らの神はアブラハムの信仰を試すため、「その子を生贄にして殺せ」とアブラハムにお告げを出した。 アブラハムは悩んだ末に神が仰せならとイサクを何も教えず山に連れて行きそのまま殺そうとしたが、 彼の信仰に疑いは無いと判断した神は、すんでの所でイサクを殺すのを止めさせた。 このエピソードが本作の下地と思われる。 実の母親から命を狙われダンジョン内を逃げ続ける全裸かつスキンヘッドの子供で、常に滝のような涙を流している (と言ってもアイテム取得やエンディングなど、一部のモーションによっては涙が止まる事もある)。 この涙は弾のように発射する事で、敵や障害物を攻撃する事が出来る。 そして彼の最大の特徴は、強化アイテムを取得する度に見た目がおおよそ痛々しく異形的な方面に変化していくと言うもの。 具体的には天使の翼が生えたり、悪魔のような恐ろしい姿になるのは序の口で、 某配管工のようにキノコを食べて一回り大きくなったり(逆に小さくなるものもある)、 ハンガーが頭に突き刺さったり、身体が切り離されて首だけになったりするなど、 見た目の変貌っぷりが多種多様あるのも、このゲームの魅力の1つと言えよう。 ちなみにフロアクリアー後に見れる自身のトラウマあるいは被害妄想によって、恐怖に悶える姿は非常に痛ましい。 『Blade Strangers』におけるアイザック 「スタジオ最前線」が開発した格闘ゲーム『Blade Strangers』ではプレイアブルキャラとして参戦。 自身にもダメージを受ける「ボム」や、小さい蜘蛛を召還する「サモン・スパイダー」と、 やや特殊な設置技を駆使して立ち回る変則的なキャラクター。 設置技と途中で落下する飛び道具「ティアーズショット」の組み合わせが非常に厄介で侮る事は出来ない。 「フライングアイザック」もあり、空中からの攻めも強力。 ウルトラスキル(所謂超必殺技)は相手を突き上げた後、天使の翼を生やして光線を相手に目掛けて発射する「天使降臨」、 突然「アイザック!」と怒鳴り声と共に、上から見た目が醜い母親の足が相手に目掛けて踏み付けてくる「アングリー・ママ」がある。 MUGENにおけるアイザック OHMSBY氏によるMUGEN1.0以降専用のキャラが公開されている。 『Blade Strangers』のスプライトを使用しており、操作感覚もそれに近いが、 システムは氏恒例の『GUILTY GEAR』など各種アークゲーを参考にしたものとなっている。 AIがデフォルトで搭載されている他、ホルン氏による外部AIも存在する。 ホルン氏のAIは恒例のコンボ・立ち回り・反応・ガードレベルに加え、投げ抜けの設定が可能。 想定ランクは強との事。 紹介動画(公開先へのリンク有り) 出場大会 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント
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アイザック 図鑑番号 形式番号 正式名称 開発プラン名 開発資金 184 RMS-119 図鑑:アイザック生産:アイザック兵器:アイザック ハイザック偵察型の開発 1500 出典:機動戦士ガンダムZZ Height 18m Weight 73.5t 必要基礎技術 必要MS技術 必要MA技術 必要敵性技術 関連機体条件 特殊条件 15 17 - 17 ハイザックの開発 - RMS-106を偵察機として改修する。 頭部のセンサー部を大幅に強化することで高い索敵能力の実現を目指す。 開発期間 4 生産期間 1 資金 2640 資源 3750 資金(一機あたり) 880 資源(一機あたり) 1250 移動 9 索敵 S 消費 11 搭載 - 機数 3 制圧 ○ 限界 180 割引 耐久 100 運動 37 物資 120 120武装 120 シールド × スタック ○ 改造先: 飛行ユニット追加(アイザック(ベースジャバー搭乗))360/900 パイロット適応(アイザック(青の部隊仕様))1320/2061 特殊能力: なし 生産可能勢力: 地球連邦軍 ジオン公国軍 正統ジオン軍 新生ジオン軍 ネオジオン軍(キャスバル) デラーズフリート ティターンズ ティターンズ・シロッコ アクシズ アクシズ・グレミー ネオジオン 武器名 攻撃力 命中率 射程距離 カメラガン 0 0 1-5 ビームサーベル 90 75 0-0 宇 空 水 寒 森 山 砂 陸 攻撃 ○ ○ - ○ ○ ○ ○ ○ 移動 ○ - - ○ ○ ○ ○ ○ 寸評: 連邦で唯一使える田代ザクシリーズの最終進化系。 夜戦追加により今回は索敵機の有難味が増しており、どんなにミノ粉を撒かれても確実に索敵可能にするガンカメラも何気に便利。裏技的使い方として、ジャブローあたりで川などを挟んだ相手や対地攻撃手段を持たない航空ユニットに対して、拠点からパシャパシャ撮影しまくると、非常に地道ながらパイロットの経験値稼ぎができる。また遠距離から撮影会をやって疲労を溜めるという何とも嫌な使い方も可能。ハイザックが余ったら部隊に1機ぐらい改造してもいいかもしれない。
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アイザック・カトー・アレキサンドリア 「そうだ、ベルファスト。君を一番孤独にする方法はコレだったんだ!…ママが応えなくても、君の叫(こえ)で十分だったのだ!」 概要 鉄の千年財団代表。無精な外見が特徴の中年男性。張り付いたような笑顔と眼鏡の奥の見えない目が特徴。 実体はアイリッシュ博士が製作にかかわった自律思考型ロボット「AIBOT-20型G Roby」。 少数生産の内の一人だったが、プログラムのインプット・ミスを認められ点検後廃棄処分にされようとしていた所を逃走。 「母」である「アイリッシュ」博士を廃人同様にしたベルファストに激情的な恨み、敵意を抱き凶行を起こす。 (「母」を廃人同様にされた恨みではなく、実際は「自分を認めてくれるかもしれなかった唯一の存在を壊された」事による事が大きい。) 現在まで 自分を追跡してきた、工場の管理ロボットである「デグロイ-M型」を破壊、行方を眩ます。 その後の追手も人としての身分を偽装する事で振り切り、欺瞞を完全な物にする為に「アイザック・カトー・アレキサンドリア」博士を殺害。 アイザック博士の生脳より、情報を自分の電子頭脳に移植、遺体をプラズマ焼却する事で博士に成り代わる。 尚、アイザック博士に成り代わる前、インプットミスではなくバグにより廃棄処分にされかかっていた同型後継機 「AIBOT−20 Lio」を回収、人としての身分を偽装して与え、自ら「兄弟」と教える。 その後、アイザック博士として生きて行くも、情報として書き込まれた「アイザック博士の感情」から、共に有る自分自身の記憶 が作用、生まれたばかりの体験を思い出し「親が分からなくては生きて行く事すら認められないのか?」「私の家族はどこだ?」 という思いに強く駆られる。そこから幾期間かかけ「アイリッシュ博士」を探し出し、数度会い、話すものの中々本題を切り出せずに数週間を過ごす。 数日後、アイリッシュの研究、実験の終わった際に現地を訪問。しかし、アイリッシュは既に事件の結末により精神を病み、放心状態に。 「ベスパ」にアイリッシュの連行を命じ、数ヶ月研究室に引き篭もる。 更に数週間後、己の思惑や自分の科学力、偽の目標に同調、理由はあれど目的に協力する仲間を募り、「鉄の千年財団崩壊事件」一連の凶行に出る。 「アイザック暴走事件」の曙、「AIBOT-20型G Roby」としての出生は最後まで明確に口に出す事無く、アイリッシュやベルファストへの思いを断片的、激情的に語った後、崩れるライニグングの中ヘスケス、アイリッシュを道連れに瓦礫の中に姿を消す。 余談だが、事件後、傭兵からの談により情報を与えられ、「アイリッシュが若い頃に製作したろう何れかのシリーズのうち一体」だという事がネストに判明。 しかし、ボディは粉々に砕けていた為、型番を確認する事は出来ず。後、イー・ゼン側をもう一機のライニグングで侵攻したゴースター の証言により、「AIBOT-20型G Roby」の一個体である事が判明。当時の役職に就きながらも取り逃した事実を隠蔽していたジーン執政官は20数年前よりの罪を言い渡される事になる。 余談 「アイザック」は文豪、アイザック・アシモフより。 カトーは「加藤オォッ!!!」、アレキサンドリアは響き。
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アイザック(Pixivファンタジア) ヴァルヴァニアの国王。海賊王。 キプロニアで革命を起こしヴァルヴァニアを築く。 大規模な戦乱が起こることを聞き、国をより広大なものにする為、 混乱に乗じ他国の制覇を目論む。 ~略歴~ ヴァナルガンド砦の攻防においては自ら船団を率い、 ホワイトミスト海から川を遡ってヴァナルガンドの砦に接近した。 ヴァナルガンド砦の攻防の後、帝都グレンデルに向かったが、 グレンデル平原の会戦での動向は不明である。 終戦後、国力が衰えたアイゼルンへの援助を惜しまなかった。 かつての因縁の敵であれ、勇敢に戦ったアイゼルンに敬意を払った王の一人である。 ■ 語源は人名のIsaac(アイザック) 同名の有名な人物としてアイザック・ニュートン、アイザック・アシモフなど。 .